説明

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

【課題】外部電源が投入されていない状況であっても、容易に、制御プログラム等を更新する。
【解決手段】通信モジュール31が、無線通信により、第1のプログラムを受信し、記録モジュール33が、受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体33aに記録されている第2のプログラムを更新し、電力供給モジュール34が、通信モジュール31及び記録モジュール33に対して、内蔵する内部電源34aからの電力を供給する。本発明は、例えば、デジタルテレビジョン受像機や携帯電話機に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、例えば、外部から電力を供給する外部電源が投入されていない状況でも、容易に、情報処理装置を制御する制御プログラム等を更新することができるようにした情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、デジタル放送用のデジタルテレビジョン受像機においては、アプリケーションソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア等の制御プログラムにより、電子番組表(EPG,Electronic Program Guide)を受信して表示させるための機能、インターネット等のネットワークに接続するための機能、ネットワークに接続したときに用いるウェブブラウザ(Web Browser)等を表示させるための機能等の多種多様な機能が提供されている。
【0003】
これらの制御プログラムに不具合が有った場合、不具合を解消するために、テレビジョン放送信号やインターネット、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を介して、制御プログラムの不具合を解消するための更新プログラムを、デジタルテレビジョン受像機に供給することにより、制御プログラムを更新する更新技術が存在する(例えば、特許文献1乃至4を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−304458号公報
【特許文献2】特開2004−516543号公報
【特許文献3】特開2006−101553号公報
【特許文献4】特開2007−299372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の更新技術では、例えば、工場からの出荷直前に制御プログラムの不具合が発覚した場合、段ボール等により梱包されているデジタルテレビジョン受像機の梱包を解き、デジタルテレビジョン受像機の外部電源を投入した後でなければ、不具合が生じた制御プログラムを更新させることができなかった。
【0006】
また、例えば、ユーザが、デジタルテレビジョン受像機等の機器に疎いために、更新プログラムが記録されたUSBメモリ等を、デジタルテレビジョン受像機に接続する接続箇所がわからない場合には、USBメモリ等の記録媒体を介して、制御プログラムを更新することができない。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、外部電源が投入されていない状況であっても、容易に、制御プログラム等を更新できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の情報処理装置、又はプログラムは、無線通信により、第1のプログラムを受信する第1の受信手段と、受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体に記録されている第2のプログラムを更新する更新手段と、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、内蔵する内部電源からの電力を供給する電力供給手段とを含む情報処理装置、又は情報処理装置として機能するためのプログラムである。
【0009】
前記電力供給手段には、外部給電が行われていない状況においても、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、前記電力を供給するようにさせることができる。
【0010】
所定のネットワークを介して情報を受信する第2の受信手段をさらに設けることができ、前記第1の受信手段には、前記第2の受信手段が前記所定のネットワークに接続していない状況においても、無線通信により、前記第1のプログラムを受信するようにさせることができる。
【0011】
前記電力供給手段には、電磁波により前記第1のプログラムを送信する他の情報処理装置からの前記電磁波に基づく電磁誘導により電力を発生し、発生した前記電力を、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して供給するようにさせることができる。
【0012】
前記更新手段には、前記記録プログラムのバージョン情報が、前記更新プログラムのバージョン情報よりも古い場合、前記更新プログラムに基づいて、前記記録プログラムを更新するようにさせることができる。
【0013】
本発明の一側面の情報処理方法は、第2のプログラムを更新する情報処理装置の情報処理方法であり、前記情報処理装置は、第1の受信手段と、更新手段と、電力供給手段とを含み、前記第1の受信手段が、無線通信により、第1のプログラムを受信し、前記更新手段が、受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体に記録されている第2のプログラムを更新し、前記電力供給手段が、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、内蔵する内部電源からの電力を供給するステップを含む情報処理方法である。
【0014】
本発明の一側面によれば、前記第1の受信手段により、無線通信を用いて、第1のプログラムが受信され、前記更新手段により、受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体に記録されている第2のプログラムが更新され、前記電力供給手段により、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、内蔵する内部電源からの電力が供給される。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一側面によれば、外部電源が投入されていない状況であっても、容易に、制御プログラム等を更新できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明を適用したデジタルテレビジョン受像機11等により構成される通信処理システム1を示している。
【0018】
この通信処理システム1は、デジタルテレビジョン受像機11及びデータ端末12により構成され、デジタルテレビジョン受像機11内に記録されている制御プログラムを更新する必要が生じたときに形成される。
【0019】
このデジタルテレビジョン受像機11は、内蔵する記録媒体に記録されている制御プログラム(記録プログラム)を、適宜、データ端末12から送信される更新用のプログラム(更新プログラム)により更新する。
【0020】
デジタルテレビジョン受像機11は、通信モジュール31、処理モジュール32、記録モジュール33、電力供給モジュール34、及び外部給電処理モジュール35により構成される。
【0021】
通信モジュール31は、非接触近接無線通信により、データ端末12(通信モジュール61)からのデータを受信し、処理モジュール32に供給する。すなわち、通信モジュール31は、データ端末12から、更新プログラムのバージョンを示す情報(更新プログラムのバージョン情報)、更新プログラムにより更新することが可能な記録プログラムを一意に識別する識別情報、更新プログラム等の受信データを受信し、処理モジュール32に供給する。
【0022】
また、通信モジュール31は、処理モジュール32からの、更新プログラムにより記録プログラムが正常に更新された旨を示す更新結果等を、非接触近接無線通信により、データ端末12に送信する。
【0023】
処理モジュール32は、通信モジュール31及び記録モジュール33を制御する。
【0024】
処理モジュール32は、記録モジュール33を制御し、通信モジュール31からの識別情報により一意に識別される記録プログラムのバージョンを示す情報(記録プログラムのバージョン情報)を、記録媒体33aから読み出す。
【0025】
また、処理モジュール32は、記録媒体33aから読み出した記録プログラムのバージョン情報が、通信モジュール31からの、更新プログラムのバージョン情報よりも古いか否かを判定する。そして、記録プログラムのバージョン情報が、更新プログラムのバージョン情報よりも古いと判定された場合、処理モジュール32は、記録モジュール33を制御し、更新プログラムに基づいて、記録媒体33aに記録されている記録プログラムを更新する。
【0026】
記録モジュール33は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等からなる記録媒体33aを内蔵している。その記録媒体33aには、デジタルテレビジョン受像機11の動作を制御するための記録プログラム、記録プログラムのバージョン情報、及び記録プログラムを一意に識別する識別情報等が記録されている。
【0027】
また、記録モジュール33は、記録媒体33aに記録されている記録プログラムのバージョン情報等を読み出し、処理モジュール32に供給する。さらに、記録モジュール33は、記録媒体33aに記録されている記録プログラムの更新等を行う。
【0028】
電力供給モジュール34は、充電式のバッテリ等である内部電源34aを内蔵しており、内部電源34aから出力される電力を、適宜、通信モジュール31、処理モジュール32、及び記録モジュール33に供給する。これにより、例えば、デジタルテレビジョン受像機11が段ボール等により梱包されており、デジタルテレビジョン受像機11に対して、外部から電力を供給する外部給電が行われていない状況であっても、電力供給モジュール34から供給される電力を動力源として、通信モジュール31、処理モジュール32、及び記録モジュール33を動作させることが可能となる。
【0029】
なお、電力供給モジュール34は、内部電源34aを内蔵せず、データ端末12から送信される電磁波に基づく電磁誘導により、電力を発生させ、発生させた電力を、通信モジュール31、処理モジュール32、及び記録モジュール33に供給するようにしてもよい。
【0030】
外部給電処理モジュール35は、外部給電により供給される電力を電力源として、テレビジョン番組の画像を、図示せぬディスプレイに表示させたり、テレビジョン放送信号や、インターネット等のネットワークを介して供給される更新プログラムにより、記録モジュール33に、記録媒体33aに記録されている記録プログラムを更新させる。
【0031】
データ端末12は、通信モジュール61、処理モジュール62、記録モジュール63、及びディスプレイ64により構成される。
【0032】
通信モジュール61は、処理モジュール62からの更新プログラム等を、非接触近接無線通信により、デジタルテレビジョン受像機11の通信モジュール31に送信する。
【0033】
また、通信モジュール61は、非接触近接無線通信により、通信モジュール31からのデータを受信し、処理モジュール62に供給する。
【0034】
処理モジュール62は、通信モジュール61、記録モジュール63、及びディスプレイ64を制御する。処理モジュール62は、通信モジュール61からのデータを、適宜、ディスプレイ64に供給して表示させる。
【0035】
また、処理モジュール62は、記録モジュール63からの更新プログラム等を、通信モジュール61に供給する。
【0036】
記録モジュール63は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等からなる記録媒体63aを内蔵している。その記録媒体63aには、更新プログラム、更新プログラムのバージョン情報、更新プログラムにより更新することが可能な記録プログラムを一意に識別する識別情報等が記録されている。
【0037】
また、記録モジュール63は、記録媒体63aに記録されている更新プログラム等を読み出し、処理モジュール62に供給する。
【0038】
ディスプレイ64は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、処理モジュール62からのデータを表示する。
【0039】
次に、図2は、データ端末12の外観を示している。
【0040】
データ端末12の外部には、主に、ディスプレイ64が設けられている。ディスプレイ64には、デジタルテレビジョン受像機11との非接触近接無線通信による通信結果等が表示される。
【0041】
次に、図3のフローチャートを参照して、デジタルテレビジョン受像機11が、データ端末12との間で行う通信処理を説明する。
【0042】
この通信処理は、例えば、デジタルテレビジョン受像機11を製造する工場の従業員が、データ端末12の通信モジュール61が設置されている面を、梱包されているデジタルテレビジョン受像機11(の通信モジュール31が設置されている面)に近接させたときに開始される。
【0043】
このとき、データ端末12の処理モジュール62は、記録モジュール63を制御し、記録媒体63aから、更新プログラムのバージョン情報、及び、その更新プログラムにより更新することが可能な記録プログラムを一意に識別する識別情報を読み出す。そして、記録媒体63aから読み出したバージョン情報、及び識別情報を、通信モジュール61を制御して、電磁波を用いた非接触近接無線通信により、デジタルテレビジョン受像機11の通信モジュール31に送信する。
【0044】
このとき、通信モジュール61からの電磁波が、通信モジュール31を介して電力供給モジュール34に供給される。電力供給モジュール34は、通信モジュール61からの電磁波を、通信モジュール31を介して受信すると、通信モジュール31乃至記録モジュール33に対して、内部電源34aから出力される電力の供給を開始する。
【0045】
ステップS1において、通信モジュール31は、通信モジュール61からの更新プログラムのバージョン情報、及び識別情報を受信し、処理モジュール32に供給する。
【0046】
ステップS2において、処理モジュール32は、記録モジュール33を制御し、記録媒体33aから、通信モジュール31からの識別情報により一意に識別される記録プログラム(通信モジュール31からの識別情報と同一の識別情報を有する記録プログラム)のバージョン情報を読み出す。
【0047】
処理モジュール32は、記録媒体33aから読み出した記録プログラムのバージョン情報が、通信モジュール31からの更新プログラムのバージョン情報よりも古いか否かを判定する。
【0048】
そして、ステップS3において、記録プログラムのバージョン情報が、更新プログラムのバージョン情報よりも古いと判定された場合、処理はステップS4に進められ、処理モジュール32は、更新プログラムの送信を要求する送信要求を、通信モジュール31に供給して、データ端末12へ送信させる。
【0049】
このとき、データ端末12の処理モジュール62は、通信モジュール61を制御して、通信モジュール31からの送信要求を受信すると、記録モジュール63を制御し、記録媒体63aから、更新プログラムを読み出す。そして、読み出した更新プログラムを、通信モジュール61を制御して、非接触近接無線通信により、デジタルテレビジョン受像機11に送信する。
【0050】
処理はステップS4からステップS5に進められ、処理モジュール32は、データ端末12の通信モジュール61からの更新プログラムを、通信モジュール31を制御して受信する。
【0051】
また、処理モジュール32は、受信した更新プログラムに基づいて、記録モジュール33に、記録媒体33aに記録されている記録プログラムを更新させる。
【0052】
その後、ステップS6において、処理モジュール32は、更新プログラムにより、記録媒体33aに記録されている記録プログラムを正常に更新したことを示す更新結果を、通信モジュール31に供給して、データ端末12へ通知させる。
【0053】
このとき、データ端末12の処理モジュール62は、通信モジュール61を制御して、通信モジュール31からの更新結果を受信し、ディスプレイ64に表示させる。
【0054】
また、処理モジュール32は、電力供給モジュール34を制御して、電力の供給を停止させる。その後に、通信処理は終了される。
【0055】
ステップS3において、記録プログラムのバージョン情報が、更新プログラムのバージョン情報よりも古くないと判定された場合、処理はステップS7に進められる。
【0056】
そして、処理モジュール32は、記録プログラムの更新を行う必要がないことを示す情報を、通信モジュール31に供給して、データ端末12へ通知させる。このとき、データ端末12の処理モジュール62は、通信モジュール61を制御して、通信モジュール31からの情報を受信し、ディスプレイ64に表示させる。
【0057】
また、処理モジュール32は、電力供給モジュール34を制御して、電力の供給を停止させる。その後に、通信処理は終了される。
【0058】
以上説明したように、通信処理では、非接触近接無線通信により、データ端末12からデジタルテレビジョン受像機11に対して、更新プログラムを送信し、デジタルテレビジョン受像機11において、受信した更新プログラムを用いて、記録媒体33aに記録されている記録プログラムを更新することとした。
【0059】
したがって、例えば、工場の出荷直前に記録プログラムの不具合が発覚した場合、段ボール等により梱包されているデジタルテレビジョン受像機11の梱包を解き、外部電源を投入することなく、記録プログラムを容易に更新することが可能となる。
【0060】
このため、デジタルテレビジョン受像機11の梱包を解き、外部電源を投入した上で、デジタルテレビジョン受像機11にUSBメモリ等を接続して記録プログラムを更新し、その後に、デジタルテレビジョン受像機11の梱包を再度行う場合と比較して、記録プログラムを、速やかに更新することができる。
【0061】
また、通信処理では、従来の更新技術のように、デジタルテレビジョン受像機11にUSBメモリ等を接続する操作を行う必要がないため、ユーザが、デジタルテレビジョン受像機等の機器に疎い場合であっても、容易に、記録プログラムを更新することが可能となる。
【0062】
本実施の形態では、デジタルテレビジョン受像機11に記録されている記録プログラムを更新することとしたが、例えば、デジタルテレビジョン受像機11に記録されていない新たなプログラムをインストールさせるためのインストールプログラムを、更新プログラムとして、データ端末12からデジタルテレビジョン受像機11に送信させるようにして、新たなプログラムを、記録プログラムとして記録させるようにしてもよい。
【0063】
本発明は、デジタルテレビジョン受像機11の他、携帯電話機等の、制御プログラムに基づいて動作するあらゆる情報処理装置に適用することが可能である。
【0064】
携帯電話機等に本発明を適用した場合には、ユーザは、予め指定されたデータ端末に、携帯電話機をかざす(近接させる)だけで、容易に、携帯電話機に記録された記録プログラムを更新させることができる。
【0065】
なお、通信処理では、非接触近接無線通信を行うこととしたが、これに限定されず、例えば、802.11xやブルートゥース等によっても、通信処理を行うことが可能である。
【0066】
ところで、上述した一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、いわゆる組み込み型のコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム格納媒体からインストールされる。
【0067】
図4は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータの構成例を示している。
【0068】
CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202、または記憶部208に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)203には、CPU201が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU201、ROM202、及びRAM203は、バス204により相互に接続されている。
【0069】
CPU201にはまた、バス204を介して入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207が接続されている。CPU201は、入力部206から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU201は、処理の結果を出力部207に出力する。
【0070】
入出力インタフェース205に接続されている記憶部208は、例えばハードディスクからなり、CPU201が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部209は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
【0071】
また、通信部209を介してプログラムを取得し、記憶部208に記憶してもよい。
【0072】
入出力インタフェース205に接続されているドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部208に転送され、記憶される。
【0073】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム格納媒体は、図4に示されるように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM202や、記憶部208を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム格納媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部209を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0074】
本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0075】
また、本明細書において、プログラム格納媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0076】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】通信処理システムを示すブロック図である。
【図2】データ端末の外観を示す図である。
【図3】通信処理を説明するフローチャートである。
【図4】コンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0078】
11 デジタルテレビジョン受像機, 12 データ端末, 31 通信モジュール, 32 処理モジュール, 33 記録モジュール, 33a 記録媒体, 34 電力供給モジュール, 34a 内部電源, 61 通信モジュール, 62 処理モジュール, 63 記録モジュール, 63a 記録媒体, 64 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信により、第1のプログラムを受信する第1の受信手段と、
受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体に記録されている第2のプログラムを更新する更新手段と、
前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、内蔵する内部電源からの電力を供給する電力供給手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記電力供給手段は、外部給電が行われていない状況においても、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、前記電力を供給する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
所定のネットワークを介して情報を受信する第2の受信手段をさらに含み、
前記第1の受信手段は、前記第2の受信手段が前記所定のネットワークに接続していない状況においても、無線通信により、前記第1のプログラムを受信する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記電力供給手段は、電磁波により前記第1のプログラムを送信する他の情報処理装置からの前記電磁波に基づく電磁誘導により電力を発生し、発生した前記電力を、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して供給する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記更新手段は、前記記録プログラムのバージョン情報が、前記更新プログラムのバージョン情報よりも古い場合、前記更新プログラムに基づいて、前記記録プログラムを更新する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第2のプログラムを更新する情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置は、
第1の受信手段と、
更新手段と、
電力供給手段と
を含み、
前記第1の受信手段が、無線通信により、第1のプログラムを受信し、
前記更新手段が、受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体に記録されている第2のプログラムを更新し、
前記電力供給手段が、前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、内蔵する内部電源からの電力を供給する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
無線通信により、第1のプログラムを受信する第1の受信手段と、
受信された前記第1のプログラムを用いて、内蔵する記録媒体に記録されている第2のプログラムを更新する更新手段と、
前記第1の受信手段及び前記更新手段に対して、内蔵する内部電源からの電力を供給する電力供給手段と
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−114735(P2010−114735A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286555(P2008−286555)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】