説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム

【課題】データ量を抑えつつ、ユーザの利き手及び表示部の姿勢に応じて操作性を向上させること。
【解決手段】表示制御部(88)は、表示部(22a)に第1画像(63)を表示させ、第1画像(63)と表示部(22a)の長辺方向に並列する位置に、第2画像(61)を表示させる。表示制御部(88)は、ユーザから見て表示部(22a)の形状が縦長の形状の場合と、ユーザから見て表示部(22a)の形状が横長の形状の場合と、でユーザから見た第1画像(63)の上下方向が変わらないように、姿勢検出部(82)の検出結果に基づいて第1画像(63)の向きを制御する。また、表示制御部(88)は、ユーザから見て表示部(22a)の形状が横長の形状の場合、利き手情報取得部(86)が取得した情報に基づいて第1画像(63)と第2画像(61)との位置関係を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
略長方形の表示部とタッチパネルとを備えた情報処理装置が知られている。このような情報処理装置を、ユーザが表示部自体の姿勢(又は、情報処理装置自体の姿勢)を変えて操作を行う場合がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−136107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示部の姿勢を変えたときのユーザの操作性を考慮して、表示部の姿勢に応じた2種類の画像を用意しておくことが考えられる。例えば、表示部の姿勢が異なればユーザから見える表示部のアスペクト比が異なるので、同じメニュー画面をユーザに操作させる場合であっても、ユーザから見える表示部の形状が縦長形状である場合に表示する画像と、ユーザから見える表示部の形状が横長形状である場合に表示する画像と、を別個に用意しておくことが考えられる。しかしながら、この場合には複数の画像を用意することになるので、その分画像制作に手間がかかり、データ量が増大するという問題がある。
【0005】
また、特許文献1には、表示部に表示される画像の向きを変えて、ユーザの利き手に応じて操作性を向上させることも記載されているが、画面に複数の画像が含まれている場合には、画像の向きを変えただけでは、ユーザの操作性を向上させることはできないという問題があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、データ量を抑えつつ、ユーザの利き手及び表示部の姿勢に応じて操作性を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、略長方形の表示部を含む情報処理装置であって、前記表示部の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記表示部上の接触位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、ユーザの利き手に関する情報を取得する利き手情報取得手段と、前記表示部に第1画像を表示させ、当該第1画像と前記表示部の長辺方向に並列する位置に、前記表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像を表示させる表示制御手段と、を含み、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第1画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の短辺以下であって、前記表示制御手段は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第1画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記第1画像の向きを制御する第1手段と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合、前記利き手情報取得手段が取得した情報に基づいて前記第1画像と前記第2画像との位置関係を変化させる第2手段と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、略長方形の表示部を含む情報処理装置の制御方法であって、前記表示部の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、前記表示部上の接触位置に関する情報を取得する位置情報取得ステップと、ユーザの利き手に関する情報を取得する利き手情報取得ステップと、前記表示部に第1画像を表示させ、当該第1画像と前記表示部の長辺方向に並列する位置に、前記表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像を表示させる表示制御ステップと、を含み、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第1画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の短辺以下であって、前記表示制御ステップは、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第1画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出ステップの検出結果に基づいて前記第1画像の向きを制御する第1ステップと、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合、前記利き手情報取得ステップにおいて取得された情報に基づいて前記第1画像と前記第2画像との位置関係を変化させる第2ステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るプログラムは、略長方形の表示部を含む情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記表示部の姿勢を検出する姿勢検出手段、前記表示部上の接触位置に関する情報を取得する位置情報取得手段、ユーザの利き手に関する情報を取得する利き手情報取得手段、前記表示部に第1画像を表示させ、当該第1画像と前記表示部の長辺方向に並列する位置に、前記表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像を表示させる表示制御手段、を含み、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第1画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の短辺以下であって、前記表示制御手段は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第1画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記第1画像の向きを制御する第1手段、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合、前記利き手情報取得手段が取得した情報に基づいて前記第1画像と前記第2画像との位置関係を変化させる第2手段、を含むことを特徴とする情報処理装置として前記コンピュータを機能させる。
【0010】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0011】
本発明によれば、データ量を抑えつつ、ユーザの利き手及び表示部の姿勢に応じて操作性を向上させることが可能になる。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第2画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の長辺と短辺の差以下であって、前記表示制御手段は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第2画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記第2画像の向きを制御する第3手段を更に含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様によれば、前記利き手情報取得手段は、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記ユーザの利き手に関する情報を取得することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の一態様によれば、前記表示部は、略長方形の第1表示部及び第2表示部を含み、前記第1表示部と前記第2表示部とは、互いの長辺が向き合うように並列に配置され、前記位置情報取得手段は、前記第1表示部上の接触位置に関する情報を取得し、前記利き手情報取得手段は、前記ユーザから見て前記第1表示部及び前記第2表示部の形状が縦長の形状の場合、前記第1表示部と前記第2表示部との位置関係に基づいて前記ユーザの利き手を示す情報を取得する、ことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様によれば、前記利き手情報取得手段は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に左回転で変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に右回転で変化した場合、前記ユーザの利き手が右手であることを示す情報を取得し、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に右回転で変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に左回転で変化した場合、前記ユーザの利き手が左手であることを示す情報を取得する、ことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の一態様によれば、前記第1画像は、アスペクト比が略1:1であり、かつ、一辺が前記表示部の短辺以下の画像であって、前記表示制御手段の第1手段は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に変化した場合、前記表示部の回転方向の逆方向に略90度回転された前記第1画像を前記表示部に表示させる、ことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の一態様によれば、前記第2画像は、アスペクト比が略1:1であり、かつ、一辺が前記表示部の長辺と短辺の差以下の画像であって、前記表示制御手段は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に変化した場合、前記表示部の回転方向の逆方向に略90度回転された前記第2画像を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ゲーム装置を正面前方から見た様子を表す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るゲーム装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】ユーザが右利きの場合に表示されるゲーム画面を示す図である。
【図4】ユーザが左利きの場合に表示されるゲーム画面を示す図である。
【図5】ゲーム装置で実現される機能のうち、本発明に関連する機能を示す機能ブロック図である。
【図6】レイアウトデータの一例を示す図である。
【図7】第1液晶表示部及び第2液晶表示部の各画素の位置を示す図である。
【図8】ゲーム装置が、ゲームを開始した後に実行する処理を示すフロー図である。
【図9】ゲーム装置が、ゲームを開始した後に実行する処理を示すフロー図である。
【図10】姿勢検出部の検出結果と、ユーザの利き手を示す情報と、の対応付けを示す図である。
【図11】右利きのユーザがゲーム装置を回転させる様子を示す図である。
【図12】左利きのユーザがゲーム装置を回転させる様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[1.実施形態]
以下、本発明の実施形態の一例について図面に基づき詳細に説明する。ここでは、本発明の実施形態に係る情報処理装置を携帯ゲーム機を用いて実現する場合について説明する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、及びノート型パーソナルコンピュータ等を用いて実現することも可能である。
【0020】
[2.ゲーム装置の外観]
図1は、ゲーム装置10を正面前方から見た様子を表す斜視図である。図1に示すように、ゲーム装置10は、第1筐体20と、第2筐体30と、を含む。第1筐体20と、第2筐体30と、はヒンジ部14を介して結合される。
【0021】
第1筐体20の表面20aには、タッチスクリーン22、十字ボタン24c、スライドパッド24d、ボタン24a,24b,24x,24y,24e,24f,24g、電源ボタン24hが設けられている。タッチスクリーン22は、第1液晶表示部22aと、タッチパネル22bと、を含む(図2参照)。タッチパネル22bは、第1液晶表示部22aの上に重ねられる。
【0022】
ユーザは、タッチペンP等を使用して、タッチスクリーン22(つまり、タッチパネル22b)の所定位置をタッチ(接触)することにより操作を行う。例えば、ユーザは、一方の手(例えば、利き手)でタッチペンPを把持し、他方の手で第1筺体20又は第2筺体30を把持して、ゲームをプレイする。ユーザは、タッチスクリーン22の所定位置をタッチペンPでタッチしたり、タッチしたまま他の位置へとタッチペンPをスライドさせたりして操作を行う。
【0023】
十字ボタン24cやスライドパッド24dは、例えば、方向指示操作に用いられる。上記のタッチペンPを使用した操作と同様に、十字ボタン24c、スライドパッド24d、及びボタン24a,24b,24x,24y,24e,24f,24gは、各種操作に用いられる。電源ボタン24hは、ゲーム装置10の各部に対して図示しない電池から電力の供給を指示するために用いられる。
【0024】
第2筐体30の表面30aには、第2液晶表示部32が設けられている。第2液晶表示部32には、例えば、裸眼立体視機能が備えられていてもよい。また、第2筐体30には、スピーカ34及びインカメラ36が内蔵されている。
【0025】
[3.ゲーム装置のハードウェア構成]
図2は、本実施の形態に係るゲーム装置10のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、ゲーム装置10は、タッチスクリーン22(第1液晶表示部22a及びタッチパネル22b)、操作キー部24、メモリカードスロット26、第2液晶表示部32、スピーカ34、バス42、制御部44、記憶部46、主記憶48、画像処理部50、入出力処理部52、音声処理部54、通信インタフェース56を含む。
【0026】
制御部44は、記憶部46に記憶されるオペレーティングシステムや、ゲームメモリカード40に格納されるプログラムや各種データに基づいてゲーム装置10の各部を制御する。
【0027】
記憶部46は、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体を含んで構成される。記憶部46には、オペレーティングシステム等が記憶される。
【0028】
主記憶48は、例えば、RAMを含んで構成される。メモリカードスロット26を介してゲームメモリカード40から読み出されたプログラムは、必要に応じて主記憶48に書き込まれる。主記憶48は、制御部44の作業用メモリとしても用いられる。
【0029】
バス42は、アドレス及び各種データをゲーム装置10の各部でやり取りするために用いられる。制御部44、主記憶48、画像処理部50及び入出力処理部52は、バス42によって相互データ通信可能に接続される。
【0030】
本実施形態においては、ゲーム装置10の表示部は、長方形の第1表示部(例えば、第1液晶表示部22a)及び長方形の第2表示部(例えば、第2液晶表示部32)を含む。第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32は、例えば、公知の液晶表示パネルである。
【0031】
例えば、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32とは、互いの長辺が向き合うように並列に配置される。即ち、第1液晶表示部22aの長辺方向と第2液晶表示部32の長辺方向とが略一致するように、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32とが配置される。
【0032】
画像処理部50は、VRAMを含む。画像処理部50は、制御部44からの指示に従って画像をVRAM上に描画する。VRAM上に描画された画像は、所定のタイミングで第1液晶表示部22aや第2液晶表示部32に表示される。
【0033】
本実施形態において、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32は、略長方形の表示部である。略長方形とは、長辺方向(長手方向)と短辺方向(短手方向)を有する形状のことであり、4つの角部分は直角であってもよいし、丸くなっていてもよい(つまり、直角でなくてもよい。)。即ち、略長方形の表示部とは、表示領域(例えば、液晶表示パネル部分)の形状が長辺と短辺を有する二次元形状のことであり、アスペクト比が1:1ではないことと同意である。
【0034】
例えば、ユーザがゲーム装置10の持ち方を変えて、第1液晶表示部22a又は第2液晶表示部32の表面とユーザの視点(目の位置)とを結ぶ直線(例えば、第1液晶表示部22a又は第2液晶表示部32の表面の垂線)を回転軸としてゲーム装置10を回転させると、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢が変わり、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状が、ユーザから見て縦長の形状と横長の形状とで変化する。
【0035】
「第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状がユーザから見て縦長の形状」とは、略長方形の第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の長辺方向(長手方向)がユーザから見て縦方向(垂直方向)を向いていることである。一方、「第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状がユーザから見て横長の形状」とは、略長方形の第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の長辺方向(長手方向)がユーザから見て横方向(水平方向)を向いていることである。
【0036】
入出力処理部52は、制御部44が、タッチパネル22b、操作キー部24、メモリカードスロット26、音声処理部54、通信インタフェース56、センサ部58、及び撮像部59と、各種データを授受するためのインタフェースである。入出力処理部52には、タッチパネル22b、操作キー部24、メモリカードスロット26、音声処理部54、通信インタフェース56、センサ部58、及び撮像部59が接続される。
【0037】
操作キー部24は、ユーザが操作を行うための入力手段として機能する。操作キー部24は、十字ボタン24c、スライドパッド24d、ボタン24a,24b,24x,24y,24e,24f,24g、電源ボタン24hを含む。入出力処理部52は、一定周期ごと(例えば1/60秒ごと)に操作キー部24の各部の状態をスキャンする。このスキャン結果を表す操作信号は、バス42を介して制御部44に供給される。制御部44は、ユーザの操作内容を、操作信号に基づいて判断する。
【0038】
タッチパネル22bは、操作キー部24と同様に、ユーザが操作を行うための入力手段として機能する。タッチパネル22bは、ユーザ又はユーザが把持する物体(タッチペンP)によって接触(押圧)された位置に応じた接触位置情報を、入出力処理部52を介して制御部44に供給する。
【0039】
接触位置情報は、例えば、タッチパネル22bが接触された位置の二次元座標を示すデータである。制御部44は、ユーザが接触したタッチパネル22b上の位置を、その接触位置情報に基づいて判断する。
【0040】
本実施形態においては、接触位置情報が示す二次元座標は、第1液晶表示部22aの各画素の位置に対応する。例えば、第1液晶表示部22aが320*240ピクセルの解像度を有していた場合、接触位置情報が示す二次元座標は、水平方向の座標が1から320の間の値で表され、垂直方向の座標が1から240で表される。
【0041】
メモリカードスロット26は、ゲームメモリカード40に記憶されたゲームプログラムやゲームデータを制御部44からの指示に従って読み出す。ゲームメモリカード40は、例えば、ゲームプログラムや画像データ等のゲームデータが記憶されるROMと、セーブデータ等のゲームデータが記憶されるEEPROMと、を含む。
【0042】
なお、本実施形態では、ゲームプログラムやゲームデータをゲーム装置10に供給するためにゲームメモリカード40が用いられる例を挙げて説明するが、光ディスクなどの他の情報記憶媒体が用いられるようにしてもよい。他にも、インターネットなどの通信ネットワークを介して遠隔地からゲームプログラムやゲームデータが、ゲーム装置10に供給されるようにしてもよい。あるいは、赤外線通信などの各種データ通信を利用してゲームプログラムやゲームデータがゲーム装置10に供給されるようにしてもよい。
【0043】
音声処理部54は、サウンドバッファを含む。音声処理部54は、サウンドバッファに格納された楽曲の出力用データや音声データに基づいて、楽曲や音声をスピーカ34から出力する。通信インタフェース56は、ゲーム装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。
【0044】
センサ部58は、ジャイロセンサやモーションセンサ等を含んで構成される。ジャイロセンサは、ゲーム装置10の角速度を計測する。モーションセンサは、いわゆる3次元加速度センサであり、ゲーム装置10の3次元方向の加速度を計測する。センサ部58による検出信号は、入出力処理部52を介して制御部44に入力される。
【0045】
制御部44は、センサ部58から検出される信号に基づいて、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢(本実施形態においては、ゲーム装置10の姿勢と同じ意である。)を把握することができる。例えば、ユーザがゲーム装置10を把持しながら回転させた場合、センサ部58のジャイロセンサが検出した角速度に基づいて回転角の変化量及び変化方向が取得される。所定方向の回転角の変化量が閾値を超えた場合、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢が変化したと判定される。
【0046】
本実施形態においては、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢が、ユーザから見て第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状が横長の形状になる姿勢と、ユーザから見て第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状が縦長の状態になる姿勢と、で変化する。以降、ユーザから見て第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状が横長の形状になる姿勢を、「横持ちの状態」という。また、ユーザから見て第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の形状が縦長の状態になる姿勢を、「縦持ちの状態」という。
【0047】
なお、上記では、ジャイロセンサの検出信号に基づいて第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢が判定される場合を説明したが、加速度センサの検出信号に基づいて第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢が判定されてもよい。第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢の判定方法は、公知の種々の手法を適用可能である。
【0048】
撮像部59は、インカメラ36や図示しないアウトカメラ等を含んで構成される。制御部44は、撮像部59によって撮影された画像データを入出力処理部52を介して取得する。
【0049】
[4.ゲーム装置で表示される画面]
ゲーム装置10は、ゲームメモリカード40から読み出したゲームプログラムを実行することによって、ゲーム(例えば、主人公を育成して所定のイベントを発生させることを目的とするゲーム)を実行する。ゲームが実行されると、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32には、ゲーム画面が表示される。本実施形態においては、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32の姿勢、及び、ユーザの利き手によって、ゲーム画面のレイアウトが異なるようになっている。
【0050】
図3は、ユーザが右利きの場合に表示されるゲーム画面を示す図である。図3に示すように、第1液晶表示部22aには、第1ゲーム画面60が表示され、第2液晶表示部32には、第2ゲーム画面70が表示される。
【0051】
ユーザは、例えば、第1ゲーム画面60に表示される画像をタッチペンPでタッチすることにより各種操作を行う。例えば、第1ゲーム画面60には、ユーザに対して接触すべき位置を案内するためのアイコン61a,61b,61c,61d,61e(以降、これらをまとめて単にアイコン61という。)、アイコン61の表示位置を変更させるためのカーソル62a,62b(以降、これらをまとめて単にカーソル62という。)、及び主人公のパラメータを変化させるための行動を指示するサブメニュー63等が表示される。
【0052】
例えば、アイコン61が示す第1液晶表示部22a上の位置がユーザによってタッチ(接触)されない場合、サブメニュー63の表示が制限される(非表示になる)ようにしてもよい。即ち、アイコン61が示す第1液晶表示部22a上の位置がユーザによってタッチされた場合には、サブメニュー63が第1液晶表示部22aに表示されるようにしてもよい。
【0053】
また、サブメニュー63は、サブメニュー画像63aと吹き出し63bとを含んでなる。例えば、ユーザがタッチペンPを用いてサブメニュー画像63a内をタッチすることにより、主人公の行動を決定したり、ゲームデータを保存したりすることができる。また例えば、ユーザがタッチペンPを用いてアイコン61をタッチすると、タッチされたアイコン61に対応するサブメニュー63が表示される。吹き出し63bは、タッチされたアイコン61を示す位置に表示される。
【0054】
一方、第2ゲーム画面70には、カーソル62a,62bがタッチされた場合に第1ゲーム画面60に表示されるアイコン71a,71b,71c,71d,71e(以降、これらをまとめて単にアイコン71という。)、主人公のパラメータを表示するためのパラメータ画像72、及びゲーム内の日時を表す日時表示領域73等が表示される。
【0055】
ユーザがカーソル62a,62bをタッチすると、第1ゲーム画面60に表示されているアイコン61の何れか一つと、第2ゲーム画面70に表示されているアイコン71の何れか一つと、が入れ替わる。パラメータ画像72に含まれるゲージは、主人公のパラメータに基づいて伸縮する。
【0056】
[右利きの場合のゲーム画面]
図3に示すように、ユーザがゲーム装置10を横持ちの状態にした場合、第1ゲーム画面60のうちユーザの利き手側(即ち、右方向)にアイコン61が配置され、利き手の逆側(即ち、左方向)にサブメニュー63が配置される。したがって、ユーザが利き手を使ってアイコン61をタッチしようとする際に、サブメニュー63が利き手によって隠れることはない。
【0057】
一方、ユーザがゲーム装置10を横持ちの状態から反時計回りに90度回転させて縦持ちの状態にした場合、図3に示すように、アイコン61及びサブメニュー63が同じ大きさのまま時計回りに90度回転して表示される。これらアイコン61及びサブメニュー63の表示位置(アイコン61及びサブメニュー63が表示される位置座標)は、横持ちの場合と同じであってもよい。ただし、ゲーム装置10の姿勢が変化するので、アイコン61及びサブメニュー63のユーザから見た相対的な位置関係は変化する。即ち、図3に示すように、ユーザから見て第1ゲーム画面60の上側にアイコン61が配置され、下側にサブメニュー63が配置される。
【0058】
第2ゲーム画面70のレイアウトも第1ゲーム画面60と略同様である。即ち、ユーザがゲーム装置10を横持ちの状態にした場合、第2ゲーム画面70のうちユーザの利き手側(即ち、右方向)にアイコン71が配置され、利き手の逆側(即ち、左方向)にパラメータ画像72及び日時表示領域73が配置される。
【0059】
一方、ユーザがゲーム装置10を横持ちの状態から反時計回りに90度回転させて縦持ちの状態にした場合、アイコン71、パラメータ画像72、及び日時表示領域73が、同じ大きさのまま時計回りに90度回転して表示される。図3に示すように、ユーザから見て第2ゲーム画面70の上側にアイコン71及び日時表示領域73が配置され、下側にパラメータ画像72が配置される。
【0060】
このように、ユーザがゲーム装置10を横持ちの状態から縦持ちの状態に変化させた場合、アイコン61、サブメニュー63、アイコン71、パラメータ画像72、日時表示領域73が、ゲーム装置10の回転方向とは逆方向(逆回転方向)に回転することになる。即ち、これらの各画像のユーザから見た上下方向が、横持ちの状態と縦持ちの状態とで変わらないので、ユーザが各画像を視認し難くなることを防ぐことができる。
【0061】
また、本実施形態においては、ユーザから見て第1液晶表示部22aの形状が縦長の形状の場合におけるサブメニュー画像63aの第1液晶表示部22aの長辺方向の長さは、第1液晶表示部22aの短辺以下である。サブメニュー画像63aの大きさは予め決められているので、ユーザがゲーム装置10を縦持ちの状態から横持ちの状態にした場合に、サブメニュー画像63aを伸縮させずに回転させて表示させたとしても、第1ゲーム画面60からサブメニュー画像63aがはみ出すことはない。
【0062】
なお、パラメータ画像72も、サブメニュー画像63aと同様である。即ち、パラメータ画像72の第2液晶表示部32の長辺方向の長さは、第2液晶表示部32の短辺の長さ以下である。したがって、ユーザがゲーム装置10を縦持ちの状態から横持ちの状態にした場合に、パラメータ画像72を同じサイズのまま回転して表示させたとしても、第2液晶表示部32からパラメータ画像72がはみ出すことはない。
【0063】
[左利きの場合のゲーム画面]
図4は、ユーザが左利きの場合に表示されるゲーム画面を示す図である。図4に示すように、ユーザが左利きの場合には、右利きの場合とは異なり、アイコン61及びカーソル62a,62bがサブメニュー63よりも左側に配置されている。図4のようにアイコン61とサブメニュー63の位置関係が変更されることによって、ユーザの利き手に応じてアイコン61がタッチしやすい位置に配置されることになる。同様に、ユーザが左利きの場合には、アイコン71が、パラメータ画像72及び日時表示領域73よりも左側に配置されている。
【0064】
ユーザがゲーム装置10を横持ちの状態から時計回りに90度回転させて縦持ちの状態にした場合には、ユーザが右利きの場合と同様に、アイコン61、サブメニュー63、アイコン71、パラメータ画像72、日時表示領域73が、同じ大きさのままそれぞれ反時計回りに90度回転して表示される。
【0065】
このように、ユーザがゲーム装置10の持ち方を変えて第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢が変化した場合には、アイコン61やサブメニュー63を伸縮させずに回転して表示させ、かつ、ユーザの利き手に応じて、タッチしやすいようにアイコン61とサブメニュー63の位置関係が変化する。以下、この技術について詳細に説明する。
【0066】
[5.ゲーム装置において実現される機能]
図5は、ゲーム装置10で実現される機能のうち、本発明に関連する機能を示す機能ブロック図である。図5に示すように、ゲーム装置10は、ゲームデータ記憶部80、姿勢検出部82、位置情報取得部84、利き手情報取得部86、及び表示制御部88を含む。
【0067】
[5−1.ゲームデータ記憶部]
ゲームデータ記憶部80は、例えば、主記憶48及びゲームメモリカード40等を主として実現される。ゲームデータ記憶部80は、ゲームを実現するために必要なデータを記憶する。なお、制御部44は、ゲームデータ記憶部80に記憶された各種データを取得する手段として機能する。
【0068】
例えば、ゲームデータ記憶部80は、第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70を表示させるために必要なデータを記憶する。例えば、ゲームデータ記憶部80は、第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70に含まれる各画像の画像データと、第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70のレイアウトに関するレイアウトデータと、を記憶する。
【0069】
[画像データ]
まず、画像データについて説明する。例えば、画像データには、アイコン61、カーソル62、サブメニュー63、アイコン71、パラメータ画像72、日時表示領域73等の各画像のデータが含まれる。
【0070】
本実施形態においては、サブメニュー画像63aは、アスペクト比が略1:1であり、かつ、一辺が表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の短辺以下の画像である場合を説明する。「アスペクト比が略1:1」とは、画像の縦幅と横幅の画素数(ピクセル数)が略等しいことを示す。また、サブメニュー画像63aの一辺のピクセル数は、第1液晶表示部22aの短辺のピクセル数以下(例えば、240ピクセル以下)となる。
【0071】
また、本実施形態においては、アイコン61は、アスペクト比が略1:1であり、かつ、一辺が表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の長辺と短辺の差以下の画像である場合を説明する。即ち、アイコン61の一辺のピクセル数は、第1液晶表示部22aの長辺のピクセル数と短辺のピクセル数との差以下(例えば、80ピクセル以下)となる。
【0072】
なお、アスペクト比が略1:1の画像としては、サブメニュー画像63aのように略正方形の画像だけではなく、他にも、略円状の画像であってもよいし、ハート形の画像であってもよい。
【0073】
[レイアウトデータ]
次にレイアウトデータについて説明する。レイアウトデータは、第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70のレイアウトを定義するためのデータである。即ち、レイアウトデータは、各画像(例えば、アイコン61、サブメニュー63、アイコン71、パラメータ画像72、日時表示領域73)を配置すべき位置及び向きを特定するためのデータである。
【0074】
図6は、レイアウトデータの一例を示す図である。図6に示すように、本実施形態においては、レイアウトデータには、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢(縦持ち/横持ち)を識別する情報と、ユーザの利き手を識別する情報と、画面のレイアウトを示す情報と、が対応付けられて格納される。
【0075】
レイアウトを示す情報には、例えば、画像データを識別する情報と、当該画像データを表示すべき位置情報が対応付けられている。画像データを識別する情報には、例えば、画像名と、画像の向き(例えば、回転方向及び回転角度)を示す情報と、が格納される。位置情報としては、例えば、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の各画素の座標が用いられる。
【0076】
図7は、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の各画素の位置を示す図である。図7に示すように、例えば、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の左上頂点を原点とし、長辺方向にX軸(X軸及びX軸)が設定され、短辺方向にY軸(Y軸及びY軸)が設定される。第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の各画素は、二次元座標によって特定される。
【0077】
例えば、第1液晶表示部22aの解像度が320画素*240画素であった場合、第1ゲーム画面60に表示される画像の位置は、X座標値が1〜320であり、Y座標値が1〜240となる座標で特定される。
【0078】
また、図7において、第1液晶表示部22aの表示領域のうち、サブメニュー画像63aが占める領域を点線で示す。サブメニュー画像63aの各辺は、第1液晶表示部22aの短辺の長さ以下であるので、第1液晶表示部22aの姿勢に応じてサブメニュー画像63aを回転させても第1ゲーム画面60からサブメニュー画像63aがはみ出さなくなる。
【0079】
また例えば、第2液晶表示部32の解像度が400画素*240画素であった場合、第2ゲーム画面70に表示される画像の位置は、X座標値が1〜400であり、Y座標値が1〜240となる座標で特定される。なお、第2液晶表示部32が裸眼立体視機能を有する場合には、第2液晶表示部32の解像度を800画素*240画素として、X軸方向の800列の画素を、左目用と右目用に交互にそれぞれ400画素ずつ割り当てるようにしてもよい。
【0080】
レイアウトデータには、上記のように設定された二次元座標の位置が格納されることによって、画像を表示すべき位置が特定される。
【0081】
なお、ゲームデータ記憶部80の記憶内容は、上記の例に限られず、他にも例えば、ユーザの利き手を識別するための情報や、主人公のパラメータ等がゲームデータ記憶部80に記憶されるようにしてもよい。
【0082】
[5−2.姿勢検出部]
姿勢検出部82は、制御部44を主として実現される。姿勢検出部82は、表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の姿勢を検出する。姿勢検出部82は、センサ部58の検出信号に基づいて第1液晶表示部22aの姿勢を検出する。
【0083】
[5−3.位置情報取得部]
位置情報取得部84は、タッチパネル22b及び制御部44を主として実現される。位置情報取得部84は、表示部(例えば、第1液晶表示部22a)上の接触位置に関する情報(接触位置情報)を取得する。例えば、位置情報取得部84は、タッチパネル22bの検出信号に基づいて、ユーザが接触する位置に関する情報を取得する。本実施形態においては、ユーザが接触する位置は、X−Y座標の二次元座標によって特定される。
【0084】
[5−4.利き手情報取得部]
利き手情報取得部86は、ユーザの利き手に関する情報を取得する。例えば、利き手情報取得部86は、ゲームデータ記憶部80の記憶内容、又は、姿勢検出部82の検出結果に基づいてユーザの利き手に関する情報を取得する。本実施形態においては、利き手情報取得部86が、姿勢検出部82の検出結果に基づいてユーザの利き手に関する情報を取得する場合を説明する。なお、利き手情報取得部86がゲームデータ記憶部80の記憶内容に基づいてユーザの利き手に関する情報を取得する場合には、この情報は、予めユーザによって指定されていてもよい。
【0085】
例えば、姿勢検出部82の検出結果とユーザの利き手を示す情報とが予め対応付けられて記憶される。即ち、姿勢検出部82の検出内容と、この対応付けと、が参照されることによってユーザの利き手に関する情報が取得される。
【0086】
本実施形態においては、利き手情報取得部86が、ユーザから見て第1表示部(例えば、第1液晶表示部22a)及び第2表示部(例えば、第2液晶表示部32)の形状が縦長の形状の場合の第1表示部と第2表示部との位置関係(水平方向の位置関係)に基づいてユーザの利き手を示す情報を取得する場合を説明する。即ち、複数の表示部が水平方向に並んでいる場合の表示部の位置関係(例えば、第1液晶表示部22aが第2液晶表示部32に対して配置されている方向)に基づいてユーザの利き手が決定される。
【0087】
第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の位置関係は、例えば、センサ部58からの検出信号に基づいて判定される。例えば、センサ部58のジャイロセンサから検出される角速度に基づいて、ゲーム装置10が基本姿勢(例えば、図1に示す横持ちの状態)から傾いている角度が検出される。
【0088】
この角度に基づいて、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の位置関係が判定される。例えば、現在の姿勢が基本姿勢から傾いている角度を示す情報と、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の位置関係を示す情報(又は、ユーザの利き手を示す情報)とが、予め対応付けられて記憶されるようにしてもよい。
【0089】
ユーザは利き手でタッチペンPを把持して操作を行うので、図3及び図4のように、第1液晶表示部22aは、第2液晶表示部32に対して利き手側(右側)に位置することが考えられる。即ち、ゲーム装置10が縦持ち状態であり、第1液晶表示部22aが第2液晶表示部32に対して水平方向右側に位置している場合、ユーザが右利きであると判定される。一方、ゲーム装置10が縦持ちの状態であり、第1液晶表示部22aが第2液晶表示部32に対して水平方向左側に位置している場合、ユーザが左利きであると判定される。
【0090】
[5−5.表示制御部]
表示制御部88は、制御部44を主として実現される。表示制御部88は、表示部(例えば、第1液晶表示部22a)に第1画像(例えば、サブメニュー画像63a)を表示させ、当該第1画像と表示部の長辺方向に並列する位置に、表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像(例えば、アイコン61)を表示させる。
【0091】
即ち、表示制御部88は、ユーザから見て第1液晶表示部22aの形状が縦長の形状の場合、縦方向(垂直方向)に並列するようにアイコン61とサブメニュー画像63aとを表示させる。また、表示制御部88は、ユーザから見て第1液晶表示部22aの形状が横長の形状の場合、横方向(水平方向)に並列するようにアイコン61とサブメニュー画像63aとを表示させる。
【0092】
また、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が縦長の形状の場合における第1画像(例えば、サブメニュー画像63a)の表示部の長辺方向(即ち、縦方向)の長さは、表示部の短辺以下となる。
【0093】
即ち、ゲーム装置10が縦持ちの場合、サブメニュー画像63aの縦方向の画素数は、第1液晶表示部22aの短辺の画素数以下(例えば、240ピクセル以下)となる。このような大きさのサブメニュー画像63aの場合、サブメニュー画像63aを同じ大きさのまま90度回転させたとしても、第1ゲーム画面60からサブメニュー画像63aがはみ出すことはない。
【0094】
また、表示制御部88は、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が縦長の形状の場合と、ユーザから見て表示部の形状が横長の形状の場合と、でユーザから見た第1画像(例えば、サブメニュー画像63a)の上下方向(垂直方向)が変わらないように、姿勢検出部82の検出結果に基づいて第1画像の向きを制御する第1手段を含む。
【0095】
表示制御部88の第1手段は、例えば、姿勢検出部82の検出結果に基づいて判定される第1液晶表示部22aの回転方向に基づいてサブメニュー画像63aを回転させることによって、サブメニュー画像63aの向きを制御する。なお、第1液晶表示部22aの回転方向は、例えば、センサ部58のジャイロセンサが検出した角速度に対応する方向に基づいて判定される。
【0096】
本実施形態においては、表示制御部88の第1手段は、表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が横長の形状から縦長の形状に変化した場合、又は、表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に変化した場合、表示部の回転方向の逆方向に略90度回転させた第1画像(例えば、サブメニュー画像63a)を表示部に表示させる。
【0097】
「回転方向の逆方向に略90°回転させる」とは、第1液晶表示部22aの回転方向に対して270°回転させることと同意である。サブメニュー画像63aをこのように回転させることによって、ゲーム装置10の姿勢が変わっても、ユーザから見たサブメニュー画像63aの上下方向が変わらなくなる。なお、回転後のサブメニュー画像63aの表示位置は、回転前のサブメニュー画像63aの表示位置と同じであってよい。
【0098】
また、表示制御部88は、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が横長の形状の場合、利き手情報取得部86が取得した情報に基づいて第1画像(例えば、サブメニュー画像63a)と第2画像(例えば、アイコン61)との位置関係を変化させる第2手段を含む。
【0099】
例えばユーザが右利きの場合、表示制御部88の第2手段は、ユーザから見てアイコン61をサブメニュー画像63aに対して右側に変化させる。また、ユーザが左利きの場合、表示制御部88の第2手段は、ユーザから見てアイコン61をサブメニュー画像63aに対して左側に変化させる。
【0100】
また、本実施形態においては、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が縦長の形状の場合における第2画像(例えば、アイコン61)の表示部の長辺方向の長さは、表示部の長辺と短辺の差以下となる。
【0101】
即ち、ゲーム装置10が縦持ちの状態の場合において、アイコン61の縦方向(第1液晶表示部22aの長辺方向)の画素数が、第1液晶表示部22aの長辺の画素数(例えば、320ピクセル)と短辺の画素数(例えば、240ピクセル)の差以下(例えば、80ピクセル以下)となる。
【0102】
また、本実施形態においては、表示制御部88は、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が縦長の形状の場合と、ユーザから見て表示部の形状が横長の形状の場合と、でユーザから見た第2画像(例えば、アイコン61)の上下方向が変わらないように、姿勢検出部82の検出結果に基づいて第2画像の向きを制御する第3手段を更に含む。
【0103】
また、本実施形態においては、表示制御部88は、表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が横長の形状から縦長の形状に変化した場合、又は、表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に変化した場合、表示部の回転方向の逆方向に略90度回転させた第2画像(例えば、アイコン61)を表示部に表示させる。アイコン61の回転方法は、サブメニュー画像63aの回転方法と同様であり、例えば、センサ部58のジャイロセンサが検出した角速度に対応する方向に基づいてアイコン61を回転させる。
【0104】
[6.ゲーム装置において実行される処理]
次に、ゲーム装置10で実行される処理について説明する。図8及び図9は、ゲーム装置10が、ゲームを開始した後に実行する処理を示すフロー図である。制御部44が、ゲームメモリカード40に記憶されたプログラムに従って、図8及び図9に示す処理を実行する。
【0105】
まず、図8に示すように、制御部44は、ゲーム装置10が横持ちの状態であるか縦持ちの状態であるかを判定する(S101)。S101においては、センサ部58の検出信号に基づいて第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢(横持ち/縦持ち)が判定される。即ち、ユーザから見た第1液晶表示部22aの形状が横長の形状であるか、縦長の形状であるか、が判定される。
【0106】
ゲーム装置10が横持ちの状態である場合(S101;横持ち)、制御部44は、ユーザの利き手情報を参照し、ユーザの利き手に関する情報を取得する(S102)。ユーザの利き手情報は、例えば、主記憶48に記憶される情報であり、ユーザの利き手を特定する情報(例えば、右利き/左利き/不明の何れかを示すフラグ)である。
【0107】
ユーザが右利きである場合(S102;右利き)、制御部44は、ユーザが右利きであり、かつ、ゲーム装置10が横持ちの状態の場合のレイアウトに基づいてゲーム画面(第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70)を表示させる(S103)。
【0108】
S103においては、例えば、図6に示すようなレイアウトデータが参照されることによって、第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70が表示される。後述するS104、S111、S112においても、S103と同様に、レイアウトデータに基づいて第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70が表示される。
【0109】
ユーザが左利きである場合(S102;左利き)、制御部44は、ユーザが左利きであり、かつ、ゲーム装置10が横持ちの状態の場合のレイアウトに基づいてゲーム画面(第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70)を表示させる(S104)。
【0110】
ユーザの利き手が不明である場合(S102;不明)、制御部44は、予め定められたレイアウトに基づいてゲーム画面(第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70)を表示させる(S105)。S105におけるレイアウトは、S103又はS104のレイアウトと同様であってもよい。
【0111】
制御部44は、終了条件を満たすか否かを判定する(S106)。終了条件は、予め定められた条件であればよく、例えば、ゲーム画面が遷移するための指示入力がなされたか否か、又は、ゲーム終了の指示が入力されたか否か等である。
【0112】
終了条件を満たす場合(S106;Y)、本処理は終了する。終了条件を満たさない場合(S106;N)、処理はS101に戻る。
【0113】
一方、ゲーム装置10が縦持ちの状態である場合(S101;縦持ち)、制御部44は、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32との位置関係を判定する(S107)。S107においては、例えば、センサ部58の検出信号の変化(例えば、センサ部58のジャイロセンサが検出した角速度の変化)に基づいて、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32との位置関係が判定される。
【0114】
ユーザから見て第1液晶表示部22aが第2液晶表示部32よりも右側にある場合(S107;右利き)、制御部44は、ユーザの利き手情報を「右利き」に更新する(S108)。一方、ユーザから見て第1液晶表示部22aが第2液晶表示部32よりも左側にある場合(S107;左利き)、制御部44は、ユーザの利き手情報を「左利き」に更新する(S109)。
【0115】
制御部44は、ユーザの利き手情報を参照し、ユーザの利き手を判定する(S110)。S110の処理は、S102と同様である。
【0116】
ユーザが右利きである場合(S110;右利き)、制御部44は、ユーザが右利きであり、かつ、ゲーム装置10が縦持ちの状態の場合のレイアウトに基づいてゲーム画面(第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70)を表示させ(S111)、処理はS106に移行する。
【0117】
ユーザが左利きである場合(S110;左利き、)制御部44は、ユーザが左利きであり、かつ、ゲーム装置10が縦持ちの状態の場合のレイアウトに基づいてゲーム画面(第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70)を表示させ(S112)、処理はS106に移行する。
【0118】
以上説明したゲーム装置10によれば、縦持ちの状態と横持ちの状態とで変化した場合、画面からはみ出さないような大きさのアイコン61やサブメニュー画像63aを回転させて第1液晶表示部22aに表示させる。別の言い方をすれば、サブメニュー画像63aを回転させた場合に第1液晶表示部22aからはみ出さないような表示領域内に、アイコン61やサブメニュー画像63aが表示されることになる。
【0119】
したがって、縦持ち用の画像と横持ち用の画像を用意する必要がなくなるので、ゲーム製作者の作業負担の軽減とデータ容量の削減を実現することができる。また、縦持ちの状態と横持ちの状態とで画像を伸縮させる必要がないので、画像が歪まなくなる。更に、画像を伸縮させる処理がないので、縦持ち用の画面と横持ち用の画面とをスムーズに切り替えることができる。
【0120】
また、ユーザの利き手の方向にアイコン61を配置することによって、ユーザが利き手を使ってアイコン61をタッチしやすくなるので、操作性が向上する。また、サブメニュー63が、アイコン61をタッチした後に表示されるので、先にタッチすべきアイコン61を利き手側に配置することができる。
【0121】
また、ゲーム装置10は、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32との位置関係に基づいてユーザの利き手を判定することができる。なお、上記では、第1表示部を第1液晶表示部22aとし、第2表示部を第2液晶表示部32として説明したが、接触位置を検出する手段(即ち、タッチパネル22b)が備えられている表示部を第1表示部とすればよい。
【0122】
なお、第2液晶表示部32が裸眼立体視機能を備えている場合には、画素の並び方のために、横持ちの状態にのみ裸眼で立体視ができるようになる。ゲーム装置10を縦持ちの状態にして使用していた場合、裸眼立体視機能を発揮する状態にゲーム画面が画面遷移すると、ユーザはゲーム装置10を横持ちに変化させる。この画面が終了すると、ユーザは、ゲーム装置10を再び縦持ちに変化させて操作を行う。即ち、ユーザは、横持ちと縦持ちとを頻繁に変更することが考えられる。このような場合には、実施形態のように画面のレイアウトを変更することによって、ユーザの操作性を向上させることができる。
【0123】
また、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0124】
(1)例えば、上記実施形態においては、第1液晶表示部22aと第2液晶表示部32との位置関係に基づいてユーザの利き手を判定するようにしたが、姿勢検出部82の検出結果に基づいた他の方法によってユーザの利き手が判定されるようにしてもよい。例えば、ゲーム装置10の回転方向に基づいてユーザの利き手を判定するようにしてもよい。この場合、利き手情報取得部86は、姿勢検出部82の検出結果(回転方向)と、ユーザの利き手を示す情報と、の対応付けに基づいてユーザの利き手に関する情報を取得する。
【0125】
図10は、姿勢検出部82の検出結果と、ユーザの利き手を示す情報と、の対応付けを示す図である。図10に示すように、ゲーム装置10が横持ちの状態から縦持ちの状態に変化した場合、又は、ゲーム装置10が縦持ちの状態から横持ちの状態に変化した場合の回転方向と、ユーザの利き手を識別する情報と、が対応付けられている。
【0126】
例えば、利き手情報取得部86は、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が横長の形状から縦長の形状に左回転で変化した場合、又は、ユーザから見て表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に右回転で変化した場合、ユーザの利き手が右手であることを示す情報を取得する。
【0127】
図11は、右利きのユーザがゲーム装置10を回転させる様子を示す図である。図11に示すように、右利きのユーザは、タッチペンPを右手に把持して操作を行う。右利きのユーザがゲーム装置10を横持ちから縦持ちにする場合、手をあまり動かさなくて済むように(又は、タッチパネル22bが利き手の方に来るように)、ゲーム装置10を左回り(反時計回り)に回転させることが考えられる。
【0128】
一方、右利きのユーザがゲーム装置10を縦持ちから横持ちにする場合、手をあまり動かさなくて済むように(又は、タッチパネル22bが手前側に来るように)、ゲーム装置10を右回り(時計回り)に回転させることが考えられる。
【0129】
また、利き手情報取得部86は、ユーザから見て表示部(例えば、第1液晶表示部22a)の形状が横長の形状から縦長の形状に右回転で変化した場合、又は、ユーザから見て表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に左回転で変化した場合、ユーザの利き手が左手であることを示す情報を取得する。
【0130】
図12は、左利きのユーザがゲーム装置10を回転させる様子を示す図である。図12に示すように、左利きのユーザは、タッチペンPを左手で把持して操作を行う。左利きのユーザがゲーム装置10を横持ちから縦持ちにする場合、手をあまり動かさなくて済むように(又は、タッチパネル22bが利き手の方に来るように)、ゲーム装置10を右回りで回転させることが考えられる。
【0131】
一方、左利きのユーザがゲーム装置10を縦持ちから横持ちにする場合、手をあまり動かさなくて済むように(又は、タッチパネル22bが手前側に来るように)、ゲーム装置10を左回りで回転させることが考えられる。
【0132】
上記のように、ユーザがゲーム装置10を縦持ちと横持ちとで変化させる場合における右利きのユーザと左利きのユーザの癖が、図10のデータによって対応付けられることになる。
【0133】
(2)また、上記では、ユーザが主人公を育成するゲームを例に挙げて説明したが、ゲーム装置10で実行されるゲームは、これに限られない。他にも例えば、クイズゲームが実行されるようにしてもよい。この場合、例えば、サブメニュー63の領域にクイズの問題が表示され、アイコン61の領域にユーザが選ぶべき回答の選択肢が表示される。実施形態と同様に、ユーザの利き手側に回答の選択肢を表示させることによって、ユーザが回答を選ぶ際にクイズの問題が利き手で隠れてしまうことを防止することができる。
【0134】
(3)また例えば、上記実施形態及び変形例においては、ゲーム装置10に含まれる表示部が2つ(第1ゲーム画面60及び第2ゲーム画面70)である場合を説明したが、ゲーム装置10に含まれる表示部は1つであってもよい。即ち、必ずしも、ゲーム装置10に第2液晶表示部32は含まれていなくてもよい。この場合、ゲーム装置10は、一つの表示部に重畳するようにしてタッチパネルが備えられることになる。他にも例えば、ゲーム装置10に含まれる表示部は、3つ以上であってもよい。
【0135】
(4)また、アイコン61の大きさが、第1液晶表示部22aの長辺と短辺の差に基づいて定まる場合を説明したが、アイコン61は、必ずしも上記のような大きさでなくてもよい。アイコン61は、ユーザの利き手に応じてサブメニュー画像63aとの位置関係が変化するものであればよく、他にも例えば、アイコン61(即ち、接触すべき位置を示す第2画像)は、第1液晶表示部22aの表示領域のうち、サブメニュー画像63a以外の領域いっぱいに表示されるようにしてもよい。
【0136】
(5)また、アイコン61が接触された場合にサブメニュー画像63aが表示される場合を説明したが、サブメニュー画像63aは、必ずしも、アイコン61が接触された場合に表示されるようにしなくてもよい。即ち、サブメニュー画像63aは、初めから第1ゲーム画面60に表示されていてもよい。
【0137】
(6)また、アイコン61とサブメニュー画像63aのアスペクト比は、実施形態のような略1:1の形状でなくてもよい。サブメニュー画像63aは、回転した場合に第1液晶表示部22aの表示領域からはみ出さないような形状であればよい。アイコン61は、第1液晶表示部22aの表示領域のうち、サブメニュー画像63a以外の領域内に収まるような形状であればよい。
【0138】
(7)また例えば、姿勢検出部82が、センサ部58からの検出信号に基づいて横持ち状態と縦持ち状態を判定する場合を説明したが、撮像部59によって撮影される画像の変化に基づいて横持ち状態と縦持ち状態とが判定されるようにしてもよい。
【0139】
(8)また、上記実施形態及び変形例においては、本発明に係る第1画像及び第2画像を回転させて、ユーザから見た上下方向が変わらないようにする場合を説明したが、ユーザから見た上下方向が変わらないようにする方法は、これに限られない。
【0140】
例えば、ユーザが第1画像及び第2画像を上下左右から見た場合に、それぞれ同じように見えるような画像が表示されるようにしてもよい。即ち、第1画像及び第2画像として、水平方向の中心線で線対象となる画像であり、かつ、垂直方向の中心線で線対象となる画像を用意しておいても良い。この場合には、ゲーム装置10の姿勢が変わっても第1画像及び第2画像を回転させなくてもよい。
【0141】
(9)また、ゲーム装置10の姿勢が変化すると、第1液晶表示部22a及び第2液晶表示部32の姿勢も変化する場合を説明したが、情報処理装置の姿勢と表示部の姿勢とは同じにならなくてもよい。例えば、本発明に係る情報処理装置を折りたたみ式携帯電話機に適用し、表示部が回転軸を中心に回転して姿勢が変化し、折りたたみ式携帯電話機の本体の姿勢は変化しないようにしてもよい。
【0142】
(10)また、本発明に係る情報処理装置がゲーム装置に適用される場合を説明したが、本発明に係る情報処理装置は、ユーザから見て表示部の形状が縦長の形状と横長の形状とで変化する装置に適用されるようにすればよい。
【符号の説明】
【0143】
10 ゲーム装置、12 携帯ゲーム機、14 ヒンジ部、20 第1筐体、20a 表面、22 タッチスクリーン、22a 第1液晶表示部、22b タッチパネル、24 操作キー部、24a,24b,24e,24f,24g,24x,24y ボタン、24c 十字ボタン、24d スライドパッド、24h 電源ボタン、26 メモリカードスロット、30 第2筐体、30a 表面、32 第2液晶表示部、34 スピーカ、36 インカメラ、40 ゲームメモリカード、42 バス、44 制御部、46 記憶部、48 主記憶、50 画像処理部、52 入出力処理部、54 音声処理部、56 通信インタフェース、58 センサ部、59 撮像部、60 第1ゲーム画面、61 アイコン、62 カーソル、63 サブメニュー、63a サブメニュー画像、63b 吹き出し、70 第2ゲーム画面、71 アイコン、72 パラメータ画像、73 日時表示領域、80 ゲームデータ記憶部、82 姿勢検出部、84 位置情報取得部、86 利き手情報取得部、88 表示制御部、P タッチペン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形の表示部を含む情報処理装置であって、
前記表示部の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
前記表示部上の接触位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
ユーザの利き手に関する情報を取得する利き手情報取得手段と、
前記表示部に第1画像を表示させ、当該第1画像と前記表示部の長辺方向に並列する位置に、前記表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像を表示させる表示制御手段と、
を含み、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第1画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の短辺以下であって、
前記表示制御手段は、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第1画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記第1画像の向きを制御する第1手段と、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合、前記利き手情報取得手段が取得した情報に基づいて前記第1画像と前記第2画像との位置関係を変化させる第2手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第2画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の長辺と短辺の差以下であって、
前記表示制御手段は、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第2画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記第2画像の向きを制御する第3手段を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記利き手情報取得手段は、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記ユーザの利き手に関する情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示部は、略長方形の第1表示部及び第2表示部を含み、
前記第1表示部と前記第2表示部とは、互いの長辺が向き合うように並列に配置され、
前記位置情報取得手段は、前記第1表示部上の接触位置に関する情報を取得し、
前記利き手情報取得手段は、
前記ユーザから見て前記第1表示部及び前記第2表示部の形状が縦長の形状の場合、前記第1表示部と前記第2表示部との位置関係に基づいて前記ユーザの利き手を示す情報を取得する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記利き手情報取得手段は、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に左回転で変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に右回転で変化した場合、前記ユーザの利き手が右手であることを示す情報を取得し、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に右回転で変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に左回転で変化した場合、前記ユーザの利き手が左手であることを示す情報を取得する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1画像は、アスペクト比が略1:1であり、かつ、一辺が前記表示部の短辺以下の画像であって、
前記表示制御手段の第1手段は、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に変化した場合、前記表示部の回転方向の逆方向に略90度回転された前記第1画像を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2画像は、アスペクト比が略1:1であり、かつ、一辺が前記表示部の長辺と短辺の差以下の画像であって、
前記表示制御手段は、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状から縦長の形状に変化した場合、又は、前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状から横長の形状に変化した場合、前記表示部の回転方向の逆方向に略90度回転された前記第2画像を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
略長方形の表示部を含む情報処理装置の制御方法であって、
前記表示部の姿勢を検出する姿勢検出ステップと、
前記表示部上の接触位置に関する情報を取得する位置情報取得ステップと、
ユーザの利き手に関する情報を取得する利き手情報取得ステップと、
前記表示部に第1画像を表示させ、当該第1画像と前記表示部の長辺方向に並列する位置に、前記表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像を表示させる表示制御ステップと、
を含み、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第1画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の短辺以下であって、
前記表示制御ステップは、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第1画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出ステップの検出結果に基づいて前記第1画像の向きを制御する第1ステップと、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合、前記利き手情報取得ステップにおいて取得された情報に基づいて前記第1画像と前記第2画像との位置関係を変化させる第2ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
略長方形の表示部を含む情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記表示部の姿勢を検出する姿勢検出手段、
前記表示部上の接触位置に関する情報を取得する位置情報取得手段、
ユーザの利き手に関する情報を取得する利き手情報取得手段、
前記表示部に第1画像を表示させ、当該第1画像と前記表示部の長辺方向に並列する位置に、前記表示部上において接触されるべき位置を案内するための第2画像を表示させる表示制御手段、
を含み、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合における前記第1画像の前記長辺方向の長さは、前記表示部の短辺以下であって、
前記表示制御手段は、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が縦長の形状の場合と、前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合と、で前記ユーザから見た前記第1画像の上下方向が変わらないように、前記姿勢検出手段の検出結果に基づいて前記第1画像の向きを制御する第1手段、
前記ユーザから見て前記表示部の形状が横長の形状の場合、前記利き手情報取得手段が取得した情報に基づいて前記第1画像と前記第2画像との位置関係を変化させる第2手段、
を含むことを特徴とする情報処理装置として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−83809(P2012−83809A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226982(P2010−226982)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】