説明

情報処理装置、情報通信システム、視聴数表示方法及びプログラム

【課題】本発明の目的は、コンテンツの視聴率グラフまたは視聴数グラフを見るとともに、ユーザが指示した視聴数を表す情報に対応するコンテンツを取得し、再生することが可能な情報処理装置、情報通信システム、視聴数表示方法を提供することである。
【解決手段】
リンク領域50a〜50jには、それぞれリンク情報が割当てられる。例えば、再生時間位置0秒から5秒のリンク領域50aには、再生開始位置「0秒」のリンク「http://sample.video.jp/content=AAAAA&time=0」が割当てられる。所定の入力部により、リンク領域が指示されることで、リンク領域に対応するリンク情報が取得される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介してコンテンツを取得し、再生する情報通信システムに関する。具体的には、インターネットを介してコンテンツが視聴された視聴数を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットなどのネットワークを介してマルチメディアのコンテンツ配信するシステムとして、サーバクライアント型のシステムや、ピアツーピア型のシステムが知られている。各配信システムにより配信されたコンテンツは、各ユーザにより視聴される。特許文献1には、ネットワークを介して配信される番組の視聴率を調査する技術が開示されている。具体的には、配信された番組の視聴率を特定するために、一定時間ごとに、現在番組を視聴しているユーザIDと、ユーザIDに応じたパラメータ取得している。パラメータとは、各ユーザの年齢、性別、職業、趣味等である。現在視聴しているユーザIDと、パラメータとから、各コンテンツにおける各パラメータの視聴率が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−324025号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、各コンテンツの視聴率を表示することができるが、視聴数に関する情報を見ながら視聴数に対応するコンテンツを、ネットワークを介して取得し、視聴することができなかった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、コンテンツの視聴率グラフまたは視聴数グラフを見るとともに、ユーザが指示した視聴数を表す情報に対応するコンテンツを取得し、再生することが可能な情報処理装置、情報通信システム、視聴数表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を取得する視聴数取得部と、前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応付けられた表示情報を生成する生成部と、前記生成部により生成された表示情報を所定の表示部に表示させるための表示信号を発生する表示信号発生部と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、前記生成部は、前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、前記グラフが表す各前記再生位置に対応する所定の領域に、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明によれば、ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を取得する視聴数取得部と、前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する生成部と、を備える情報処理装置と、前記生成部により生成された表示情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された表示情報を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記複数の再生位置の中から、所定の再生位置を選択指示する指示部と、前記指示部により指示された再生位置に対応する識別情報に基づいて、前記識別情報に対応するコンテンツデータを、ネットワークを介して取得するコンテンツデータ取得部と、前記指示部により指示された再生位置から、前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生部と、を備える端末装置と、を備えることを特徴する。
【0009】
請求項4に記載の発明によれば、前記情報処理装置の前記生成部は、前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示生成し、且つ、前記グラフが表す各前記再生位置に対応する所定の領域に、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明によれば、前記端末装置は、前記端末装置のコンテンツ再生部により再生された各コンテンツデータにおいて、前記コンテンツデータが含む複数の再生位置ごとで再生された再生回数をログ情報として記憶する記憶部を備え、前記情報処理装置は、前記記憶部に記憶されたログ情報を取得するログ情報取得部を備え、前記視聴数取得部は、前記ログ情報取得部により取得されたログ情報に基づいて、前記複数の再生位置ごとの視聴数を決定する視聴数決定部を備え、前記情報処理装置の前記生成部は、前記視聴数決定部により決定された複数の再生位置ごとの視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明によれば、前記端末装置の記憶部は、前記コンテンツ再生部で再生された各コンテンツデータにおいて、通常再生された通常再生区間と、通常再生とは異なる特殊再生された特殊再生区間とをログ情報として記憶し、前記情報処理装置の前記視聴数決定部は、前記ログ情報取得部により取得された通常再生区間と特殊再生区間とを含むログ情報に基づいて、前記視聴数を決定することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明によれば、前記記憶部は、特殊再生として早送り再生された前記特殊再生区間を記憶し、前記視聴数決定部は、前記特殊再生区間を前記通常再生区間より視聴数が少ない数として決定することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明によれば、ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を取得する視聴数取得ステップと、前記視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する生成ステップと、前記生成部により生成された表示情報を所定の表示部に表示させるための表示信号を発生する表示信号発生ステップと、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0014】
請求項9に記載の発明によれば、ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を情報処理装置が取得する視聴数取得ステップと、前記視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を情報処理装置が生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成された表示情報を端末装置が取得する取得ステップと、前記取得部により取得された表示情報を端末装置が表示する表示ステップと、前記表示部に表示された前記複数の再生位置の中から、所定の再生位置を端末装置が選択指示する指示ステップと、前記指示ステップにより指示された再生位置に対応する識別情報に基づいて、前記識別情報に対応するコンテンツデータを、ネットワークを介して端末装置が取得するコンテンツデータ取得ステップと、前記指示ステップにより指示された再生位置から、前記コンテンツデータ取得ステップにより取得されたコンテンツデータを端末装置が再生するコンテンツ再生ステップと、を含むことを特徴とする視聴数表示方法である。
【0015】
請求項10に記載の発明によれば、前記生成ステップは、前記視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、前記グラフが表す各前記再生位置に対応する所定の領域に、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明によれば、前記コンテンツ再生ステップにより再生された各コンテンツデータにおいて、前記コンテンツデータが含む複数の再生位置ごとで再生された再生回数をログ情報として端末装置が記憶部に記憶する記憶ステップと、前記記憶部に記憶されたログ情報を前記情報処理装置が取得するログ情報取得ステップとを含み、前記視聴数取得ステップは、前記ログ情報取得ステップにより取得されたログ情報に基づいて、前記複数の再生位置ごとの視聴数を決定する視聴数決定ステップを含み、前記生成ステップは、前記視聴数決定ステップにより決定された複数の再生位置ごとの視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、生成部は、視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する。表示信号発生部は、生成部により生成された表示情報を所定の表示部に表示させるための表示信号を発生する。この結果、各コンテンツデータの視聴数を表示することができると共に、各視聴数に対応するコンテンツデータを識別情報に基づいて取得可能な表示を行うことができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、生成部は、視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、グラフが表す各再生位置に対応する所定の領域に、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成する。この結果、再生位置と視聴数とが表されたグラフを用いて、各再生位置に割当てられたし識別情報に対応するコンテンツデータを取得可能な表示を行うことができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、生成部は、視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられたる表示情報を生成する。コンテンツデータ取得部は、指示部により指示された再生位置に対応する識別情報に基づいて、識別情報に対応するコンテンツデータを、ネットワークを介して取得する。コンテンツ再生部は、指示部により指示された再生位置から、コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータを再生する。この結果、各コンテンツデータの視聴数を表示することができると共に、各再生位置に対応するコンテンツデータを識別情報に基づいて取得し、再生を行うことができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、生成部は、視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、グラフが表す各再生位置に対応する所定の領域に、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成する。この結果、再生位置と視聴数とが表されたグラフを用いて、各再生位置に割当てられたし識別情報に対応するコンテンツデータを取得し、再生を行うことができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、記憶部は、端末装置のコンテンツ再生部により再生された各コンテンツデータにおいて、コンテンツデータが含む複数の再生位置ごとで再生された再生回数をログ情報として記憶する。視聴数取得部は、ログ情報取得部により取得されたログ情報に基づいて、複数の再生位置ごとの視聴数を決定する視聴数決定部を備える。情報処理装置の生成部は、視聴数決定部により決定された複数の再生位置ごとの視聴数と、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する。この結果、コンテンツデータ単位ではなく各再生位置における視聴数を決定することができる。また、決定された各再生位置における視聴数を表示することができるとともに、各再生位置に対応するコンテンツデータを取得し、再生を行うことができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、端末装置の記憶部は、コンテンツ再生部で再生された各コンテンツデータにおいて、通常再生された通常再生区間と、通常再生とは異なる特殊再生された特殊再生区間とをログ情報として記憶する。情報処理装置の視聴数決定部は、ログ情報取得部により取得された通常再生区間と特殊再生区間とを含むログ情報に基づいて、視聴数を決定する。特殊再生区間は、ユーザが特に興味があった再生位置、または特に興味がなかった再生位置と判断して視聴数を決定することができる。この結果、特殊再生を考慮して視聴数を表示することができるとともに、各再生位置に対応するコンテンツデータを取得し、再生を行うことができる。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、記憶部は、特殊再生として早送り再生された特殊再生区間を記憶する。視聴数決定部は、特殊再生区間を前記通常再生区間より視聴数が少ない数として決定する。従って、早送りされた再生区間を、特に人気のある再生区間ではないと決定することができる。この結果、早送りを含む特殊再生区間を考慮して、正確に決定された各再生位置の視聴数に基づいて、各再生位置に対応するコンテンツデータを取得し、再生を行うことができる。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、生成ステップは、視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示する表示情報を生成する。表示信号発生ステップは、生成ステップにより生成された表示情報を所定の表示部に表示させるための表示信号を発生する。この結果、各コンテンツデータの視聴数を表示することができると共に、各再生位置に対応するコンテンツデータを識別情報に基づいて取得可能な表示を行うことができる。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、生成ステップは、視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を情報処理装置が生成する。コンテンツデータ取得ステップは、指示ステップにより指示された再生位置に対応する識別情報に基づいて、識別情報に対応するコンテンツデータを、端末装置がネットワークを介して取得する。コンテンツ再生ステップは、指示ステップにより指示された再生位置から、コンテンツデータ取得ステップにより取得されたコンテンツデータを端末装置が再生する。この結果、各コンテンツデータの視聴数を表示することができると共に、各視聴数に対応するコンテンツデータを識別情報に基づいて取得し、再生を行うことができる。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、生成ステップは、視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、グラフが表す各再生位置に対応する所定の領域に、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成する。この結果、再生位置と視聴数とが表されたグラフを用いて、各再生位置に割当てられたし識別情報に対応するコンテンツデータを取得し、再生を行うことができる。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、記憶ステップは、コンテンツ再生ステップにより再生された各コンテンツデータにおいて、コンテンツデータが含む複数の再生位置ごとで再生された再生回数をログ情報として端末装置が記憶部に記憶する。視聴数取得ステップは、ログ情報取得ステップにより取得されたログ情報に基づいて、複数の再生位置ごとの視聴数を決定する視聴数決定ステップを含む。生成ステップは、視聴数決定ステップにより決定された複数の再生位置ごとの視聴数と、各再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する。この結果、コンテンツデータ単位ではなく各再生位置における視聴数を決定することができる。また、決定された各再生位置における視聴数を表示することができるとともに、各再生位置に対応するコンテンツデータを取得し、再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本実施形態に係るコンテンツ配信システムSの構成例を示す図である。
【図2】ノードNnの電気的構成を示す概念図である。
【図3】再生ログ情報が再生ログ情報記憶領域25に記憶される概念図である。
【図4】センターサーバSA2の電気的構成を示す概念図である。
【図5】あるコンテンツデータについてのユーザa及びユーザbの再生ログ情報の一例を示す図である。
【図6】あるコンテンツデータについてのユーザc及びユーザdの再生ログ情報の一例を示す図である。
【図7】図7(A)は、ユーザa〜dの再生ログ情報を時間軸に沿って集計した集計情報の概念図、図7(B)は、図5及び図6に示したユーザa〜dの再生ログ情報に基づき集計した視聴数の推移を表すグラフ画像の一例を示す図である。
【図8】集計情報一時記憶領域133に記憶された集計情報を示す概念図である。
【図9】ノードNnにおけるログ情報送信動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】センターサーバSA2におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】センターサーバSA2における表示情報生成処理手順を示すフローチャートである。
【図12】ステップS301で再生位置間隔として「5秒」が決定された例である。
【図13】生成されるリンク情報を示す概念図である。
【図14】グラフ画像にリンク情報が割当てられる概念図である。
【図15】ノードNnのコンテンツ再生処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】ステップS410で取得されるコンテンツデータのデータ構造を示す概念図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ配信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
【0030】
1.コンテンツ配信システムの構成及び機能
始めに、図1等を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システムSの構成及び機能について説明する。
【0031】
図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムSの構成例を示す図である。
【0032】
図1に示すように、コンテンツ配信システムSは、コンテンツ配信サーバSA1と、センターサーバSA2と、複数のノード装置Nn(n=1,2,3・・・kの何れか)とから構成される。以下、ノード装置Nnをノードという。これらはインターネット等のネットワークNWに接続されている。また、コンテンツ配信サーバSA1と、センターサーバSA2と、ノードNnとには、夫々、固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。
【0033】
コンテンツ配信サーバSA1は、内容の異なる様々なコンテンツデータを所定のファイル形式で記憶している。例えば、映画、番組、音楽、ドキュメント等のコンテンツデータである。ネットワークNWを介して接続してきたノードNnからの要求に応じて、上述のコンテンツデータが配信される。なお、コンテンツデータの配信形態は、オンデマンド型の配信であっても良いし、ストリーミング型、または、一斉放送型の配信であっても良い。
【0034】
また、各コンテンツデータには、固有のコンテンツIDが割り当てられている。このコンテンツIDとは、一つのコンテンツを一意に識別できるものである。例えばテレビ放送におけるチャンネル放送開始時刻、及び放送終了時刻のようなデータのセットでも1つの番組を一意に識別できる。上述のデータのセットがコンテンツIDとして用いられても良い。
【0035】
センターサーバSA2は、各ノードNnから再生ログ情報を取得する。具体的には、各ノードNnは、コンテンツ配信サーバSA1から配信されたコンテンツデータを再生する。再生されたコンテンツデータの再生ログ情報が各ノードNnに記憶される。再生されたコンテンツデータの再生ログ情報が、ノードNnからセンターサーバSA2へ送信される。各ノードNnから受信した再生ログ情報がセンターサーバSA2に記憶される。そして、センターサーバSA2は、取得した再生ログ情報に基づいて、グラフ画像を作成する。尚、再生ログ情報及びグラフ画像の具体的な説明は後述する。
【0036】
端末Tは、システム管理者やコンテンツ提供元等により使用される端末である。端末Tは、図示しないが表示装置を含む。以下、システム管理者やコンテンツ提供元を、管理者という。
【0037】
[ノード装置の電気的構成]
次に、図2を参照して、ノードNnの電気的構成ついて説明する。端末Tの電気的構成も、図2に示すノードNnの電気的構成と同じ構成である。
【0038】
図2は、本実施形態のノードNnまたは端末Tの電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態のノードNnには、ノードNnを制御するCPU1が備えられている。CPU1には、HDD2とRAM3とデコーダ部4と通信部9と入力部10とがそれぞれ電気的に接続されている。HDD2、RAM3、などの記憶手段とCPU1とは、ノードNnのコンピュータを構成している。CPU1、HDD2、RAM3、デコーダ部4、通信部9、及び入力部10はバスを介して相互に接続されている。なお、ノードNnとしては、パーソナルコンピュータ、又はSTB(Set Top Box)等を適用可能である。
【0039】
HDD2は、プログラム記憶領域21と、アドレス情報記憶領域24と、再生ログ情報記憶領域25と含む。プログラム記憶領域21は、ログ情報送信処理プログラム記憶領域22とコンテンツ再生プログラム記憶領域23とを含む。ログ情報送信処理プログラム記憶領域には、ログ情報送信処理プログラム情報が記憶される。ログ情報送信処理プログラム情報は、ノードNnを動作させるログ情報送信処理プログラムである。コンテンツ再生プログラム記憶領域23には、コンテンツ再生プログラム情報が記憶される。コンテンツ再生プログラム情報は、ノードNnまたは端末Tを用いてコンテンツを再生させるプログラムである。アドレス情報記憶領域24は、コンテンツ配信サーバSA1に接続するためのアドレス情報及びセンターサーバSA2に接続するためのアドレス情報が記憶される。アドレス情報は、例えば、IPアドレス及びポート番号等である。再生ログ情報記憶領域25は、再生ログ情報が記憶される。再生ログ情報は、通常再生区間情報と特殊再生区間情報と含む。通常再生区間情報は、コンテンツデータの再生時間軸上における通常再生された区間を示す情報である。特殊再生区間情報は、コンテンツデータの再生時間軸上における特殊再生された区間を示す情報である。例えば、あるコンテンツデータについて通常再生→特殊再生→通常再生というように再生が行われたとする。この場合、再生ログには、上記再生時間軸上における通常再生の開始位置を特定する情報と通常再生の終了位置を特定する情報、及び、特殊再生の開始位置を特定する情報と特殊再生の終了位置を特定する情報が含まれる。特殊再生は、トリックプレイを意味する。トリックプレイは、早送り再生、巻戻し再生、スロー再生、及びシーク(ジャンプ)等である。
【0040】
上記で説明した「位置」は、オフセット位置である。例えば、コンテンツデータの再生時間軸上における再生開始位置からの時間位置を意味する。なお、上記ログ情報送信処理プログラム及びコンテンツ再生プログラムは、例えば、ネットワークNW上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0041】
図3は、再生ログ情報が再生ログ情報記憶領域25に記憶される概念図である。本実施形態では、コンテンツデータの再生のモードとして、通常再生(1倍速再生)と、特殊再生とが設定可能である。本実施形態では、図示しない再生プレーヤープログラムでコンテンツデータが再生される。再生プレーヤーによりコンテンツデータを再生するときに、上述した通常再生と特殊再生との設定が可能となる。具体的には、入力部10によりユーザからの操作指示にしたがって、通常再生と特殊再生とが切り替えられる。図3に示すように、再生ログ情報は、ユーザIDとコンテンツIDと操作内容と再生時間位置とを含む。ユーザIDは、コンテンツを再生したユーザのIDである。コンテンツIDは、コンテンツの識別情報であるIDである。例えば図3では、コンテンツIDが「xxx」の例を用いている。操作内容は、上述した通用再生と特殊再生とを表す情報である。ノードNnまたは端末のユーザにより、通用再生と特殊再生とが選択される。再生時間位置は、操作内容が開始された時間を示す情報である。
【0042】
RAM3は、コンテンツデータ一時記憶領域31を含む。コンテンツデータ一時記憶領域31は、コンテンツ配信サーバSA1から配信されたコンテンツデータが一時記憶される。通信部9は、ネットワークNWを通じてコンテンツ配信サーバSA1とセンターサーバSA2と情報の通信制御を行う。
【0043】
入力部10は、ユーザからの情報を入力する。例えば、ユーザは、入力部10を用いて指定されたコンテンツデータの要求をコンテンツ配信サーバSA1に対して行う。そして、ノードNnは、通信部9を介して要求に応じて送信されてきたコンテンツデータを受信する受信処理を行う。本実施形態のコンテンツデータはパケット化されて送信されるようになっている。各パケットは、通信部9を通じて受信され、RAM3のコンテンツデータ一時記憶領域31に一時記憶される。このように一時記憶されたコンテンツデータは、RAM3から読み出されてデコーダ部4と、映像処理部5と、音声処理部7と、ディスプレイ6と、スピーカ8とを通じて再生出力される。或いは、RAM3に記憶されたコンテンツデータは、RAM3から読み出されてHDD2に記憶されても良い。または、コンテンツデータがRAM3を介さず、直接HDD2に記憶されても良い。その後、入力部10を介してユーザからの操作指示にしたがって、HDD2からコンテンツデータが読み出される。読み出されたコンテンツデータは、デコーダ部4と、映像処理部5と、音声処理部7と、ディスプレイ6と、スピーカ8とを通じて再生出力される。これにより、ユーザはコンテンツの視聴を行うことができる。本実施形態のディスプレイ6は、本発明の表示部の一例である。
【0044】
[センターサーバSA2の電気的構成]
次に、図4を参照して、センターサーバSA2の電気的構成ついて説明する。
【0045】
図4は、本実施形態のセンターサーバSA2の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態のセンターサーバSA2には、センターサーバSA2を制御するCPU11が備えられている。CPU11には、HDD12とRAM13と通信部14と入力部20とがそれぞれ電気的に接続されている。HDD12、RAM13、などの記憶手段とCPU11とは、センターサーバSA2のコンピュータを構成している。CPU11、HDD12、RAM13、通信部14、及び入力部20はバスを介して相互に接続されている。
【0046】
HDD12は、プログラム記憶領域121と集計ログ情報記憶領域124とを含む。プログラム情報記憶121は、メイン動作処理プログラム記憶領域122と表示情報生成処理プログラム記憶領域123とを含む。メイン動作処理プログラム記憶領域122には、メイン動作処理プログラム情報が記憶される。メイン動作処理プログラム情報は、センターサーバSA2のメイン動作を実行させるプログラムである。表示情報生成処理プログラム記憶領域123には、表示情報生成処理プログラム情報が記憶される。表示情報生成処理プログラム情報は、グラフ画像を生成するためのプログラムである。集計ログ情報は、各ノードNnの再生ログ情報記憶領域25に記憶された再生ログ情報を集計した情報である。集計ログ情報記憶領域124は、上述した集計ログ情報を記憶する。なお、上記メイン動作処理プログラム及び表示情報生成処理プログラムは、例えば、ネットワークNW上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0047】
図5は、集計ログ情報記憶領域124に記憶されるあるコンテンツデータについてのユーザa及びユーザbの再生ログ情報の一例を示す説明図である。図6は、図5に示す同一のコンテンツデータについてのユーザc及びユーザdの集計ログ情報記憶領域124に記憶される再生ログ情報の一例を示す説明図である。なお、図5及び図6の例は、コンテンツIDが「AAA」で、再生時間長が150秒のコンテンツデータについての再生ログ情報を示している。集計ログ情報記憶領域124には、各コンテンツIDにおける各ユーザごとの再生ログ情報が記憶される。
【0048】
図5(A)に示すように、ユーザaは、コンテンツデータの再生時間位置の始め(0秒)から終り(150秒)まで通常再生を続けている。ユーザaは、その間、特殊再生の操作を行っていない。このため、ユーザaの再生ログ情報には、通常再生の開始位置(0秒)及び通常再生の終了位置(150秒)を示す情報が含まれる。
【0049】
次に、図5(B)に示すように、ユーザbは、コンテンツデータの再生時間位置の始め(0秒)から45秒まで通常再生を行っている。そして、コンテンツデータの再生時間位置の45秒から75秒までを、ユーザbはシーク操作により視聴を飛ばして視聴していない。コンテンツデータの再生時間位置の75秒から120秒までは、ユーザbは、再度通常再生を行っている。その後、ユーザbは通常再生及び特殊再生の操作を行っていない。つまり、ユーザbは、視聴を行っていない。このため、ユーザbの再生ログ情報には、通常再生の開始位置(0秒)と、シークの特殊再生の開始位置(45秒)と、シークの特殊再生の終了位置(75秒)と、及び通常再生の終了位置(120秒)とを示す情報が含まれる。
【0050】
次に、図6(A)に示すように、ユーザcは、コンテンツデータの再生時間位置の始め(0秒)から60秒までをシーク操作により飛ばして視聴していない。そして、コンテンツデータの再生時間位置の60秒から100秒まで、ユーザcは通常再生を行っている。コンテンツデータの再生時間位置の100秒から120秒までは、ユーザcは通常再生速度の2倍速の早送り再生を行っている。つまり、通常再生速度に速度倍率“2”を乗じた速度でコンテンツデータが再生されている。コンテンツデータの再生時間位置の120秒から150秒までは、ユーザcは再び通常再生を行っている。このため、ユーザcの再生ログ情報には、シークの特殊再生の開始位置(0秒)と、シークの特殊再生の終了位置(60秒)と、通常再生の開始位置(60秒)と、2倍速の早送り再生の特殊再生の開始位置(100秒)と、2倍速の早送り再生の特殊再生の終了位置(120秒)と、通常再生の終了位置(150秒)とを示す情報が含まれる。
【0051】
次に、図6(B)に示すように、ユーザdは、コンテンツデータの再生時間位置の始め(0秒)から100秒まで通常再生を行っている。通常再生を行った後、コンテンツの100秒から30秒までをシーク(巻戻し)させている。そして、ユーザdはコンテンツの30秒から終り(150秒)まで通常再生を行っている。このため、ユーザdは、コンテンツの再生時間位置の30秒から100秒までを2回視聴したことになる。この場合、ユーザdの再生ログ情報には、通常再生の開始位置(0秒)と、シーク(巻戻し)特殊再生の開始位置(100秒)と、シーク(巻戻し)の特殊再生の終了位置(30秒)と、及び通常再生の終了位置(150秒)とを示す情報が含まれる。
【0052】
上述したように、本実施形態では、視聴数は、各コンテンツデータのユーザにより視聴された総回数である。本実施形態では、通常再生の場合、視聴数が1回としてカウントされる。また、本実施形態では、特殊再生として、早送りが設定された場合、視聴数として1回より小さい値がカウントされる。早送りが行われた再生位置は、ユーザが特に興味が無かったさ再生位置として判断されるためである。また、本実施形態では、特殊再生として、シーク操作により飛ばして視聴していない再生位置は、全く興味のない再生位置として、視聴数が0回としてカウントされる。
【0053】
各ノードNnは、上述した再生ログ情報を、所定のタイミングでセンターサーバSA2に送信する。なお、ユーザIDの代わりにノードNn毎に固有のノードIDを再生ログ情報が含んでも良い。また、センターサーバSA2において、上記再生されたコンテンツデータの再生時間軸上における少なくとも通常再生区間が特定できれば良い。通常再生区間を特定できればそれ以外の区間を特殊再生区間と推定できるためである。この場合、通常再生の終了位置を示す情報が含まれていなければ、コンテンツデータが最後まで再生されたものとみなせばよい。さらに、通常再生の開始位置を示す情報と特殊再生の開始位置を示す情報があれば、通常再生区間を特定できる。つまり、通常再生が開始された後に、特殊再生が行われた場合、通常再生の終了位置が、特殊再生の再生開始位置として決定することができるためである。また、特殊再生が開始された後に、通常再生が行われた場合、特殊再生の終了位置が、通常再生の再生開始位置として決定することができるためである。また、通常再生区間以外の区間を特殊再生区間と推定することができる。通常再生や特殊再生の終了位置を示す情報に変えて再生時間位置を示す情報が再生ログ情報として記憶されてもよい。この場合には、再生開始位置と再生時間とにより、終了位置を特定することができる。また、通常再生や特殊再生の再生開始位置を示す情報に変えて再生時間を示す情報が再生ログ情報として記憶されてもよい。この場合には、再生終了位置と再生時間により、再生開始位置を特定することができる。
【0054】
RAM13は、表示情報一時記憶領域131と、再生位置間隔情報一時記憶領域132と、集計情報一時記憶領域133とを含む。表示情報一時記憶領域131は、表示情報生成処理プログラムにより生成された表示情報が一時記憶される。再生位置間隔情報一時記憶領域132は、設定された再生位置間隔情報を一時記憶する。再生位置間隔情報は、グラフ画像を生成するときの、再生位置間隔である。再生位置間隔情報の詳細は、後述する。集計情報一時記憶領域133は、集計情報を一時記憶する。集計情報は、再生ログ情報記憶領域25に記憶された各ユーザの再生ログ情報を集計した情報である。集計情報に基づいて、グラフ画像が生成される。
【0055】
図7(A)は、ユーザa〜ユーザdの再生ログ情報を時間軸に沿って集計した集計情報の概念図である。また、図7(B)は、表示情報一時記憶領域131に記憶される表示情報の概念図である。図7(B)に示す表示情報は、図5及び図6に示したユーザa〜dの再生ログ情報に基づき集計したデータ及び再生回数の推移を表すグラフ画像の一例である。
【0056】
例えば、コンテンツデータの再生時間軸上における35秒の再生時間位置は、図5(A)及び(B)に示すように、ユーザa及びユーザbが夫々通常再生区間内である。従って、夫々の通常再生に対して視聴数が1カウントずつカウントされる。また、図6(A)に示すように、ユーザcが特殊再生区間であるのでカウントは行われない。図6(B)に示すように、ユーザdは、通常再生区間内であり、なおかつ、2回通常再生されている。従って、通常再生に対して視聴数が2カウントされる。その結果、図7(A)または図7(B)に示すように、コンテンツデータの再生時間軸上における35秒の再生時間位置の視聴数は4回として決定される。なお、図5(B)に示す45秒の再生時間位置のように、通常再生区間と特殊再生区間との境の場合、上述の境の位置は、通常再生区間に含まれるようにしても良い。また、特殊再生区間に含まれるようにしても良い。
【0057】
また、図5(A)及び図5(B)並びに図6(B)に示すように、コンテンツデータの再生時間軸上における110秒の再生時間位置は、ユーザa、ユーザb及びユーザdが夫々通常再生区間内である。従って、夫々の通常再生に対して視聴数が1カウントずつカウントされる。また、図6(A)に示すように、ユーザcは2倍速の早送り再生区間である。そのため、2倍速の早送り再生に対して0.5(1カウント/2倍速)が視聴数としてカウントされる。その結果、図7に示すように、コンテンツデータの再生時間軸上における110秒の再生時間位置の視聴数は3.5回として決定される。
【0058】
そして、センターサーバSA2は、このように決定した各再生時間位置の視聴数に基づく表示情報を出力する。例えば、センターサーバSA2は、決定した時間間隔毎の視聴数に基づく情報を時系列的にディスプレイに表示させるための表示情報を生成する。そして、生成された表示情報が、個々のノードNnに送信される。例えば、図7に示すように、再生回数の推移を表すグラフが、ノードNnまたは端末Tのディスプレイ上に表示される。ノードNn、または、端末Tを使用する管理者は、ディスプレイに表示されたグラフ画像を見て、コンテンツの再生時間軸上での再生回数または視聴者数の推移を視覚的に一目で把握できる。そして、コンテンツが何秒の位置で何回視聴されたかを把握することができる。
【0059】
なお、視聴数に基づく表示情報の例として、図7(A)または図7(B)に示すように視聴数自体としても良い。また、決定された各視聴数を、取得された再生ログ情報の総数で除して100%をかけた視聴率としても良い。
【0060】
また、センターサーバSA2は、視聴数に基づく情報の出力先として、ディスプレイの他にも、プリンタ(印刷機)としても良い。これによれば、図7(b)に示すように、例えば、視聴数の推移を表すグラフが用紙上に印刷される。
【0061】
また、センターサーバSA2は、上記視聴数の最大値や平均値を決定してこれを表示させるように構成しても良い。
【0062】
また、上記視聴数は、一定の期間毎に区切り、期間毎に収集された再生ログ情報に基づくものとして決定されても良い。一定の期間は、例えば、1週間、または、1ヶ月、または、1年である。特に期間を区切らず全期間を通したものとして決定されるように構成されても良い。
【0063】
図8は、集計情報一時記憶領域133に記憶された集計情報を示す概念図である。図8に示すように、集計情報一時記憶領域133には、再生時間位置と、その再生時間位置の視聴数とが対応付けられた集計情報が記憶されている。図8に示す集計情報に基づいて、図7に示すグラフ画像が生成される。
【0064】
本実施形態では、コンテンツデータの再生時間軸上における時間毎(例えば1秒刻みで)の視聴数が決定される。例えば、通常再生区間は視聴数が1カウントされるが、特殊再生区間はユーザにより視聴されていないとみなされ視聴数が0回とされカウントされない。また、特殊再生区間であっても、通常再生速度に速度倍率m(m>1)を乗じた速度で再生する早送り再生の場合、視聴されていないとはみなさない。1回の早送り再生に対して速度倍率mに応じた割合であって、0%より大きく100%より小さい割合(例えば、1/m)を1に乗じた値が視聴数としてカウントされるように構成しても良い。例えば、2倍速の早送り再生の場合、速度倍率“2”に応じた50%(1/2)の割合を1に乗じた0.5の値がカウントされる。これにより、早送り再生も一定割合視聴とみなして視聴が決定される。従って、正確なグラフ画像を提示することができる。
【0065】
また、特殊再生区間であっても、スロー再生の場合、特に注目されて視聴されているとも言える。そのため、視聴数として通常再生よりもカウント数を多くすることが考えられる。例えば、通常再生速度の「1/m」(m>1)のスロー再生の場合、視聴数がmカウントするように構成しても良い。
【0066】
ノードNnのログ情報送信処理
以上説明した構成からなる本実施形態のノードNnまたは端末Tの動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図9は、ノードNnまたは端末Tにおけるログ情報送信動作の処理手順を示すフローチャートである。コンテンツデータの再生が終了したとき、または、所定のタイミングのとき、ノードNnのログ情報送信処理が実行される。CPU1がログ情報送信処理プログラムを実行することにより、遂行される。
【0067】
まず、ステップS101では、センターサーバSA2への接続処理が行われる。アドレス情報記憶領域23に記憶されるIPアドレスに基づいて、センターサーバSA2とノードNnとの接続が確立される。
【0068】
センターサーバSA2とノードNnまたは端末Tとの接続が確立すると、ステップS102では、上述したコンテンツデータの再生が終了したコンテンツIDと、ユーザIDとを含む再生ログ情報がセンターサーバSA2に送信される。センターサーバSA2に再生ログ情報が送信された後に、ノードNnまたは端末Tのログ情報送信処理動作は終了される。
【0069】
なお、図9に示すノードNnのログ情報送信処理動作は、定期的に開始されるように構成されても良い。例えば、1日おきに設定時刻が到来すると開始される。この場合、前回ログ情報が送信されてから、今回ログ情報が送信されるまでに記憶されたログ情報がまとめてセンターサーバSA2に送信される。また、図9に示すノードNnのログ情報送信処理は、入力部10をユーザが操作することによりログ情報の送信指示があった場合に開始されるように構成されても良い。
【0070】
センターサーバSA2のメイン動作処理
以上説明した構成からなる本実施形態のセンターサーバSA2の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図10は、センターサーバSA2におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。センターサーバSA2の電源オンにより開始されたとき、センターサーバSA2のメイン動作処理が実行される。CPU11がメイン動作プログラムを実行することにより、遂行される。
【0071】
まず、図10に示すセンターサーバSA2における処理は、例えば、センターサーバSA2の電源オンにより開始される。ステップS201では、ノードNnから送信された再生ログ情報が受信されたか否かが判定される。再生ログ情報が受信されたと判定されたとき、ステップS202が実行される。再生ログ情報が受信されたと判定されなかったとき、ステップS203が実行される。
【0072】
ステップS201で再生ログ情報が受信されたと判定されたとき、ステップS202では、受信した再生ログ情報が集計ログ情報記憶領域124に記憶される。本実施形態のステップS202は、本発明の記憶ステップの一例である。
【0073】
ステップS203では、所定のコンテンツデータにおける予め設定された集計処理時刻が到来したか、又は、ノードNnまたは端末Tから集計要求があったか否かが判定される。ステップS203で、集計処理時刻が到来した、または、集計要求があったと判定されたとき、ステップS204が実行される。一方、ステップS203で集計処理時刻が到来した、または、集計要求があったと判定されなかったとき、ステップS207が実行される。
【0074】
ステップS204では、ステップS203で要求のあったコンテンツデータの集計ログ情報が集計ログ情報記憶領域124から取得される。本実施形態のコンピュータとステップS204とは、本発明のログ情報取得部の一例である。
【0075】
ステップS205では、コンテンツデータの各再生時間軸上における各再生時間の視聴数が決定される。つまり、集計情報が生成される。図5〜図7を用いて上述で説明したように、ノードNnから受信した再生ログ情報に基づいて、各再生時間位置の視聴数が集計情報として決定される。本実施形態のコンピュータとステップS205とは、本発明の視聴数決定部の一例である。また、本実施形態のステップS205は、本発明の視聴数決定ステップの一例である。
【0076】
ステップS206では、ステップS205により決定された集計情報が、集計情報一時記憶領域133に一時記憶される。
【0077】
ステップS207では、ノードNnまたは端末Tから集計情報の提示要求があったか否かが判別される。集計情報の提示要求は、所定のコンテンツデータのグラフ画像の提示要求である。提示要求があったと判定されたとき、ステップS208が実行される。提示要求があったと判定されなかったとき、ステップS211が実行される。
【0078】
ステップS208では、ステップS207で指定されたコンテンツデータの集計情報が、集計情報一時記憶領域133から取得される。本実施形態のコンピュータとステップS208とは、本発明の視聴数取得部の一例である。本実施形態のステップS208は、本発明の視聴数取得ステップの一例である。
【0079】
ステップS209では、表示情報生成処理が実行される。ステップS209では、ステップS208で取得した集計情報に基づき、時間毎の再生回数に基づく情報を時系列的にディスプレイに表示させるための表示情報が生成される。具体的には、表示情報としてグラフ画像が生成される。詳細な処理の説明は後述する。本実施形態のコンピュータとステップS209とは、本発明の生成部の一例である。本実施形態のステップS209は、本発明の生成ステップの一例である。
【0080】
ステップS210では、ステップS209で生成された表示情報がノードNnまたは端末Tに送信される。またステップS210でセンターサーバSA2が、ステップS209で生成された表示情報を、ノードNnまたは端末Tのディスプレイ6に表示させるための表示信号を発生しても良い。
【0081】
ステップS211では、その他の処理が実行される。
【0082】
ステップS212では、電源オフ指令があったか否かが判別される。電源オフ指令があったと判定されたとき、センターサーバSA2のメイン動作処理は終了される。電源オフ指令があったと判定されなかったとき、ステップS201が繰り返し実行される。
【0083】
[表示情報生成処理]
図11は、センターサーバSA2における表示情報生成処理手順を示すフローチャートである。ステップS301では、再生位置間隔が決定される。具体的には、ノードNnまたは端末Tのユーザにより再生位置間隔の値が直接入力され決定されても良い。ノードNnまたは端末Tのユーザにより再生位置間隔の値が複数の候補から選択され決定されても良い。予め再生位置間隔が決定されても良い。決定された再生位置間隔は、再生位置間隔情報一時記憶領域132に記憶される。
【0084】
ステップS302では、集情報記憶領域133に記憶された集計情報と、ステップS301で決定された再生位置間隔とに基づいて、グラフ画像が生成される。図12は、生成されたグラフ画像を示す概念図である。図12(A)は、ステップS301で決定された再生位置間隔ごとに視聴数がプロットされた図である。図12(B)は、ステップS301で決定された再生位置間隔ごとに視聴数がプロットされ、プロット間を矩形に結んだ図である。図12は、ステップS301で再生位置間隔として「5秒」が決定された例である。図12(A)または図12(B)のいずれか一方が表示されれば良い。図12は、「○」で毎秒ごとの視聴数をプロットし、プロット間を点線でつないだ図である。図12の「●」は、再生位置間隔(5秒)ごとの視聴数をプロットし、プロット間を点線でつないだ図である。
【0085】
ステップS303では、コンテンツIDと再生開始位置とが対応付けられたリンク情報が生成される。図13は、生成されるリンク情報を示す概念図である。図13に示すように、再生開始位置「0」秒には、リンク「http://sample.video.jp/content=AAAAA&time=0」が対応付けられている。リンクの「content=AAAAA」は、コンテンツIDが「AAAAA」であることを示す。また、「time=0」は再生開始位置が「0秒」であることを示す。図13では、コンテンツIDが全て「AAAAA」の例をあげたが、異なるコンテンツIDであっても良い。
【0086】
ステップS304では、ステップS303で生成されたリンク情報がグラフ画像に割当てられる。図14は、グラフ画像にリンク情報が割当てられる概念図である。図14に示すリンク領域50a〜50jには、それぞれリンク情報が割当てられる。例えば、図14に示すように、再生時間位置0秒から5秒のリンク領域50aには、図13に示す再生開始位置「0秒」のリンク情報「http://sample.video.jp/content=AAAAA&time=0」が割当てられる。同様に、図14が示す再生時間位置20秒から25秒のリンク領域50eには、再生開始位置「20秒」のリンク情報「http://sample.video.jp/content=AAAAA&time=20」が割当てられる。所定の入力部により、リンク領域が指示されることで、リンク領域に対応するリンク情報が取得される。
【0087】
ステップS305では、ステップS304でリンク情報が割当てられたグラフ画像が掲載されたWebページが表示情報として生成される。ステップS305で生成されるWebページは、公知のHTMLやXMLにより記述される。
【0088】
[コンテンツ再生処理]
図15は、ノードNnまたは端末Tのコンテンツ再生処理の手順を示すフローチャートである。ステップS401では、ユーザにより集計指示があったか否かが判定される。集計指示は、再生ログ情報記憶領域25に記憶された再生ログ情報を各ノード装置または端末Tに送信させる指示である。所定のノードNnまたは端末Tにより指示される。集計指示があったと判定されたとき、ステップS402が実行される。集計指示があったと判定されなかったとき、ステップS403が実行される。
【0089】
ステップS402では、ステップS401で判定された集計指示が、センターサーバSA2へ送信される。センターサーバSA2に送信された集計指示は、図10に示すステップS203において受信される。
【0090】
ステップS403では、所定のノードNnまたは端末Tのユーザによりグラフ画像の提示指示があったか否かが判定される。グラフ画像の提示指示は、図10に示すステップS209の処理で生成されたグラフ画像である。グラフ画像の提示指示があったと判定されたとき、ステップS404が実行される。グラフ画像の提示指示があったと判定されなかったとき、ステップS412が実行される。
【0091】
ステップS404では、グラフ画像の提示要求がセンターサーバSA2へ送信される。センターサーバSA2へ送信されたグラフ画像の提示要求は、図10のステップS207において受信される。
【0092】
ステップS405では、ステップS404でグラフ画像の提示要求を行った表示情報が受信されたか否かが判定される。ステップS405で受信される表示情報は、図10のステップS210で送信された表示情報である。表示情報が受信されたと判定されたとき、ステップS406が実行される。表示情報が受信されたと判定されなかったとき、ステップS405が繰り返し実行される。本実施形態のコンピュータとステップS405とは、本発明の取得部の一例である。また、本実施形態のステップS405は、本発明の取得ステップの一例である。
【0093】
ステップS406では、ステップS405で受信した表示情報としてグラフ画像がディスプレイ6に表示される。具体的には、図14に示す表示情報がディスプレイ6に表示される。本実施形態のステップS406は、本発明の表示ステップの一例である。
【0094】
ステップS407では、図14に示されたリンク領域50a〜50jのうちのいずれかが、所定のノードNnまたは端末Tの入力部10を用いてユーザにより指示された否かが判定される。ユーザにより指示されたと判定されたとき、ステップS408が実行される。ユーザにより指示されたと判定されなかったとき、ステップS412が実行される。本実施形態のコンピュータとステップS407とは、本発明の指示部の一例である。本実施形態のステップS407は、本発明の指示ステップの一例である。
【0095】
ステップS408では、ユーザのコンテンツ再生プログラム記憶領域23に記憶されたコンテンツ再生プログラムに基づいて、再生プレーヤーが起動される。例えば、再生プレーヤーは、所定のコンテンツデータを再生できる公知の再生プレーヤーを用いる。
【0096】
ステップS409では、ステップS407で指示されたリンク領域に対応するリンク情報から、コンテンツIDと、再生開始位置とが取得される。例えば、リンク情報「http://sample.video.jp/content=AAAAA&time=20」に対応するリンク領域50eが指示されたとする。この場合、リンク情報に記載された「content=AAAAA」の「AAAAA」がコンテンツIDとして取得される。また、リンク情報に記載された「time=20」の「20」が再生開始位置として取得される。
【0097】
ステップS410では、ステップS409で取得されたコンテンツIDに基づいて、所定のコンテンツデータが取得される。具体的には、コンテンツデータを記憶したノードNnまたは、サーバからコンテンツデータが取得される。C/S型の場合、サーバに記憶されたコンテンツデータの中から、ステップS409で取得されたコンテンツIDに対応したコンテンツデータが取得される。P2P型の場合、例えば、特許文献2006−197400に記載される技術を用いて、コンテンツIDに対応したコンテンツが取得される。本実施形態のコンピュータとステップS410とは、本発明のコンテンツデータ取得部の一例である。本実施形態のステップS410は、本発明のコンテンツデータ取得ステップの一例である。
【0098】
ステップS411では、ステップS410で取得されたコンテンツデータが、ステップS409で取得された再生開始位置から再生される。図16は、ステップS410で取得されるコンテンツデータのデータ構造を示す概念図である。図16に示すように、コンテンツデータは、ヘッダ60と、データ本体部61と、インデックス62とを含む。ヘッダ60は、現在の再生時間位置を示す情報である。データ本体部61は、ステップS411で再生されるコンテンツデータの表示情報と音声情報とを含む再生情報である。インデックス62は、再生時間位置と、データ本体部61を構成するデータのバイト位置とが対応付けられた情報である。例えば、再生開始位置が「20」の場合、ヘッダ60は「20」と設定される。そして、インデックス62に基づいて、ヘッダ60が示す再生時間位置に対応するバイト位置が決定される。決定されたバイト位置に基づいて、データ本体部61の再生情報が再生される。本実施形態のコンピュータとステップS411とは、本発明のコンテンツ再生部の一例である。本実施形態のステップS411は、本発明のコンテンツ再生ステップの一例である。
【0099】
ステップS412では、操作終了指示があったか否かが判定される。操作終了指示があったと判定されたとき、コンテンツ再生処理は終了される。操作終了指示があったと判定されなかったとき、ステップS401が再度実行される。
【0100】
なお、本実施形態は、再生ログ情報の受信、集計、及び集計情報の送信等の機能を一つのセンターサーバSA2で実行するように構成した。上述した夫々の機能が、別々のサーバで実行されるように、コンテンツ配信システムSが構成されても良い。
【0101】
また、本実施形態では、コンテンツ配信サーバSA1とセンターサーバSA2とを分けた構成を例にとって説明した。コンテンツ配信サーバSA1とセンターサーバSA2とを一つのサーバで実現するように構成されても良い。
【0102】
また、ノードNnがコンテンツ配信サーバSA1から送信されたコンテンツデータを受信しバッファリングしつつ再生する形態においても本発明の適用が可能である。例えば、コンテンツ配信サーバSA1が所定ノードNnまたは端末Tからの特殊再生要求に応じてコンテンツデータの送信制御可能な場合、コンテンツ配信サーバSA1はノードNnにおける特殊再生に係る操作内容及びその再生時間位置を認識できる。したがって、この場合、コンテンツデータの再生ログ情報は、コンテンツ配信サーバSA1により取得される。そのため、再生ログ情報は、コンテンツ配信サーバSA1からセンターサーバSA2に送信すれば良い。
【0103】
また、上記実施形態においては、サーバ−クライアント型のコンテンツ配信システムに対して本発明を適用した場合の実施形態について説明した。特開2006−197400号公報に開示されるピアツーピア型のコンテンツ配信システムに対しても適用可能である。ピアツーピア型のコンテンツ配信システムの場合、オンデマンド型の配信であっても良いし、ストリーミング型、または一斉放送型の配信であっても良い。また、ピアツーピア型のコンテンツ配信システムに対して適用される場合、コンテンツデータを要求する各ノードNnは、所望のコンテンツデータを保存している他のノードNnのアドレス情報を検索する。特開2006−197400号公報に記載の、ルートノードにアドレス情報が問い合わされる。コンテンツデータを要求するノードNnは、検索されたノードNnからコンテンツデータを取得する。取得したコンテンツデータが再生される。コンテンツデータを再生したノードNnは、その再生ログ情報を記憶する。記憶した再生ログ情報がセンターサーバSA2に送信される。
【0104】
また、ピアツーピア型のコンテンツ配信システムにおいて、一つのコンテンツデータが複数に分割され、分割された各コンテンツデータが複数のノードNnに分散して保存されている場合がある。この場合、コンテンツデータの視聴を望むユーザのノードNnは、コンテンツデータを再生する際に、他の各ノードNnから分割コンテンツデータを順次取得し再生することになる。一連の分割コンテンツデータを再生したノードNnは、各分割コンテンツデータを繋ぎ合わせて構成されるコンテンツデータの再生時間軸上における通常再生及び特殊再生の開始及び終了位置を示す情報を有する再生ログ情報を記憶する。各分割コンテンツデータに対して割り当てられた共通のIDと再生ログ情報とがセンターサーバSA2に送信される。
【0105】
本実施形態の変形例として、各ノードNnまたは端末Tに、本実施形態のセンターサーバSA2の機能が備えられても良い。この場合、各ノードNnまたは端末Tにより、グラフ画像を含む表示情報が生成される。生成された表示情報は、他のノードNnまたは端末Tに送信される。
【0106】
本実施形態の変形例として、センターサーバSA2にディスプレイが備えられてもよい。上記の場合、ステップS210でセンターサーバSA2が、ステップS209で生成された表示情報に基づいて、ディスプレイに表示させるための表示信号を発生する。発生された表示信号は、ディスプレイに供給される。尚、表示信号は、センターサーバSA2に備えられたデコーダ部と映像処理部とにより発生される。本実施形態の変形例のコンピュータとステップS210とは、本発明の表示信号発生部の一例である。本実施形態の変形例のステップS210は、本発明の表示信号発生ステップの一例である。
【0107】
本実施形態の変形例として、ステップS210でセンターサーバSA2が、ステップS209で生成された表示情報に基づいて、ノードNnまたは端末Tのディスプレイに表示させるための表示信号を発生しても良い。この場合、発生された表示信号は、ノードNnまたは端末Tに供給される。供給される表示信号は、センターサーバSA2に備えられたデコーダ部と映像処理部とにより発生される。表示信号が供給されたノードNnまたは端末Tは、ノードNnまたは端末Tに備えられたディスプレイにより表示信号を再生出力する。本実施形態の変形例のコンピュータとステップS210とは、本発明の表示信号発生部の一例である。本実施形態の変形例のステップS210は、本発明の表示信号発生ステップの一例である。
【符号の説明】
【0108】
1 CPU
2 HDD
3 RAM
4 デコーダ部
5 映像処理部
6 ディスプレイ
7 音声処理部
8 スピーカ
9 通信部
10 入力部
11 CPU
12 HDD
13 RAM
14 通信部
20 入力部
21 プログラム記憶領域
22 ログ情報送信処理プログラム記憶領域
23 コンテンツ再生プログラム記憶領域
24 アドレス情報記憶領域
25 再生ログ情報記憶領域
31 コンテンツデータ一時記憶領域
50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50h、50i、50j リンク領域
60 ヘッダ
61 データ本体部
62 インデックス
121 プログラム記憶領域121
122 メイン動作処理プログラム記憶領域
123 表示情報生成処理プログラム記憶領域
124 集計ログ情報記憶領域
131 表示情報一時記憶領域
132 再生位置間隔情報一時記憶領域
133 集計情報一時記憶領域
S コンテンツ配信システム
SA1 コンテンツ配信サーバ
SA2 センターサーバ
Nn ノード
T 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を取得する視聴数取得部と、
前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応付けられた表示情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された表示情報を所定の表示部に表示させるための表示信号を発生する表示信号発生部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、前記グラフが表す各前記再生位置に対応する所定の領域に、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を取得する視聴数取得部と、
前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する生成部と、
を備える情報処理装置と、
前記生成部により生成された表示情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された表示情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記複数の再生位置の中から、所定の再生位置を選択指示する指示部と、
前記指示部により指示された再生位置に対応する識別情報に基づいて、前記識別情報に対応するコンテンツデータを、ネットワークを介して取得するコンテンツデータ取得部と、
前記指示部により指示された再生位置から、前記コンテンツデータ取得部により取得されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生部と、
を備える端末装置と、
を備えることを特徴とする情報通信システム。
【請求項4】
前記情報処理装置の前記生成部は、前記視聴数取得部により取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示生成し、且つ、前記グラフが表す各前記再生位置に対応する所定の領域に、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成することを特徴とする請求項3に記載の情報通信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記端末装置のコンテンツ再生部により再生された各コンテンツデータにおいて、前記コンテンツデータが含む複数の再生位置ごとで再生された再生回数をログ情報として記憶する記憶部を備え、
前記情報処理装置は、
前記記憶部に記憶されたログ情報を取得するログ情報取得部を備え、
前記視聴数取得部は、前記ログ情報取得部により取得されたログ情報に基づいて、前記複数の再生位置ごとの視聴数を決定する視聴数決定部を備え、
前記情報処理装置の前記生成部は、前記視聴数決定部により決定された複数の再生位置ごとの視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の情報通信システム。
【請求項6】
前記端末装置の記憶部は、
前記コンテンツ再生部で再生された各コンテンツデータにおいて、通常再生された通常再生区間と、通常再生とは異なる特殊再生された特殊再生区間とをログ情報として記憶し、
前記情報処理装置の前記視聴数決定部は、前記ログ情報取得部により取得された通常再生区間と特殊再生区間とを含むログ情報に基づいて、前記視聴数を決定することを特徴とする請求項5に記載の情報通信システム。
【請求項7】
前記記憶部は、特殊再生として早送り再生された前記特殊再生区間を記憶し、
前記視聴数決定部は、前記特殊再生区間を前記通常再生区間より視聴数が少ない数として決定することを特徴とする請求項6に記載の情報通信システム。
【請求項8】
ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を取得する視聴数取得ステップと、
前記視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成する生成ステップと、
前記生成部により生成された表示情報を所定の表示部に表示させるための表示信号を発生する表示信号発生ステップと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項9】
ネットワークを介して取得されるコンテンツデータが含む複数の再生位置ごとの視聴数を情報処理装置が取得する視聴数取得ステップと、
前記視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を情報処理装置が生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された表示情報を端末装置が取得する取得ステップと、
前記取得部により取得された表示情報を端末装置が表示する表示ステップと、
前記表示部に表示された前記複数の再生位置の中から、所定の再生位置を端末装置が選択指示する指示ステップと、
前記指示ステップにより指示された再生位置に対応する識別情報に基づいて、前記識別情報に対応するコンテンツデータを、ネットワークを介して端末装置が取得するコンテンツデータ取得ステップと、
前記指示ステップにより指示された再生位置から、前記コンテンツデータ取得ステップにより取得されたコンテンツデータを端末装置が再生するコンテンツ再生ステップと、
を含むことを特徴とする視聴数表示方法。
【請求項10】
前記生成ステップは、前記視聴数取得ステップにより取得されたコンテンツデータの各再生位置の視聴数をグラフで表示し、且つ、前記グラフが表す各前記再生位置に対応する所定の領域に、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報が対応つけられた表示情報を生成することを特徴とする請求項9に記載の視聴数表示方法。
【請求項11】
前記コンテンツ再生ステップにより再生された各コンテンツデータにおいて、前記コンテンツデータが含む複数の再生位置ごとで再生された再生回数をログ情報として端末装置が記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記記憶部に記憶されたログ情報を前記情報処理装置が取得するログ情報取得ステップとを含み、
前記視聴数取得ステップは、前記ログ情報取得ステップにより取得されたログ情報に基づいて、前記複数の再生位置ごとの視聴数を決定する視聴数決定ステップを含み、
前記生成ステップは、前記視聴数決定ステップにより決定された複数の再生位置ごとの視聴数と、各前記再生位置に対応するコンテンツデータの識別情報とが対応付けられた表示情報を生成することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の視聴数表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−34624(P2011−34624A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178843(P2009−178843)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】