説明

情報処理装置、複数部分処理の実行方法、並びにプログラム及び記録媒体

【課題】処理を完了するまでに途中で所定の指示を入力する操作が必要なことをユーザに意識させることなく、当該処理を完了させる。
【解決手段】携帯電話機は、所定の情報量以下の部分毎に分割されていなければ、ユーザの操作により指定された所定のコンテンツをサーバ装置からダウンロードすることができない。また、当該コンテンツの各部分のダウンロードを完了する毎に、入力装置から確定入力を行うことが必要となる。ユーザの操作によりコンテンツが指定されると、最初のセリフとセリフ続きマーク311を含むバックグラウンド画面300Aが表示される。確定入力を行うと、コンテンツの最初の部分がダウンロードされるが、最初の部分のダウンロードが完了すると、セリフ表示ウィンドウ310に別のセリフとセリフ続きマークが311を含むバックグラウンド画面300Bが表示される。さらに確定入力を行うと、コンテンツの残り部分がダウンロードされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1部分の処理までの実行が終了した後に入力待機状態となるとともに、該第1部分の処理の終了後に所定の指示が入力されることによって第2部分が実行される複数部分処理の実行に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のパーソナルコンピュータやゲーム専用機は、ディスク状の記録媒体や半導体メモリカードに記録されたプログラムを実行して処理を行うだけではなく、ネットワーク接続機能を有しており、ネットワーク上に存在するサーバ装置からアプリケーションプログラムなどのコンテンツをダウンロードして実行することができるものとなっている。ここで、ネットワークにおける情報の転送速度には限界があり、情報量の大きなコンテンツであれば、サーバ装置からパーソナルコンピュータやゲーム専用機へのダウンロードを完了するまでに、一定の時間を要することになる。
【0003】
ユーザは、当該コンテンツのダウンロードを指定したときには、当該コンテンツを直ぐに実行したいと思っている場合が多いが、コンテンツのダウンロードを完了するまでの時間は待っていなければならない。このようにコンテンツをダウンロードしている間の時間はユーザにとって退屈なものであるため、多くのパーソナルコンピュータやゲーム専用機では、コンテンツをダウンロードしている間にダウンロード中である旨を示す所定の画面を表示装置に表示して、ユーザを退屈させないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2007−128534号公報(段落0169)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、近年では、携帯電話機がネットワーク接続機能を含むコンピュータ装置としての機能を備えるものとなっており、ユーザは、携帯電話機においてアプリケーションプログラムを実行することでゲームなどを行ったり、ネットワーク上のサーバ装置から提供されるコンテンツを携帯電話機にダウンロードして実行させたりすることができるようになっている。サーバ装置から携帯電話機にダウンロードされるコンテンツも、上記したパーソナルコンピュータにダウンロードされるコンテンツと同様に、所定の形式で圧縮して送信されるものとなっている。
【0006】
ところで、携帯電話機は、ユーザが普段から持ち歩いて使用するという特性上、一定規模以下のサイズに小型化しなければならず、本来の通話機能に必要な構成の他にコンピュータ機能の構成部品を設けるため、コンピュータ機能を実現する部分は、さらに小型化しなければならない。小型化の要請は、携帯型のゲーム専用機に比べての非常に厳しいものとなっている。小型化するということは、それだけ設計上の制約が伴うこととなり、メモリのサイズや階層構造、CPUの処理能力といった点で、携帯電話機のコンピュータ装置としての機能は、パーソナルコンピュータやゲーム専用機などの能力に比べると非常に低いものとなってしまっている。
【0007】
このため、パーソナルコンピュータやゲーム専用機であれば、1度にまとめてダウンロードし、圧縮された状態を展開することが可能な程度の情報量、或いはそれ以下の情報量のコンテンツであっても、携帯電話機では能力不足により1度にまとめてダウンロードできないことがある。そこで、情報量が所定量以上となるコンテンツを携帯電話機にダウンロードするためには、当該コンテンツを複数の部分に分割してダウンロードすることが行われているが、そのためには、分割した部分毎に情報の送信要求をサーバ装置に送らなければならず、その度に入力装置から所定の入力が必要になる。
【0008】
すると、ユーザは、単に所望のコンテンツのダウンロードを完了するまで待たなければならないというだけではなく、分割した部分毎に入力装置からの入力を何度も行わなければならないため、非常な煩わしさを感じてしまう。また、上記したパーソナルコンピュータやゲーム専用機の場合のダウンロード中である旨の画面の表示も入力毎に途切れてしまうため、ユーザを退屈させないようにしようとする効果が低減されてしまう。
【0009】
本発明は、処理を完了するまでに途中で所定の指示を入力する操作が必要なことをユーザに意識させることなく、当該処理を完了させることのできる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる情報処理装置は、複数の処理を並行して実行する機能を有するとともに、画像を表示する表示装置を備える情報処理装置であって、ユーザの操作により、所定の指示を入力する指示入力手段と、処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある第1部分の処理と第2部分の処理とを含み、該第1部分の処理までの実行が終了した後に前記指示入力手段からの入力待機状態となるとともに、該第1部分の処理の終了後に該指示入力手段から前記所定の指示が入力されることによって該第1部分に続けて該第2部分が実行される複数部分処理を実行する複数部分処理実行手段と、前記複数部分処理手段による前記第1部分の処理の実行と並行して所定の演出画像を前記表示装置に表示させるとともに、前記第1部分の処理が終了して前記指示入力手段からの入力待機状態となったときに、該所定の演出画像の表示を継続しつつ該指示入力手段からの入力を促す入力促進画像を前記表示装置に表示させる画像表示処理を実行する表示処理実行手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
上記情報処理装置では、複数部分処理が完了するまでに第1部分の処理と第2部分の処理を順次実行しなければならない。この複数部分処理では、第1部分の処理が終了するとそのまま第2部分の処理が実行されるのではなく、第1部分の処理までの実行が終了した後に指示入力手段からの入力待機状態となって、ユーザが指示入力手段から所定の指示を入力しない限り第2部分の処理が実行されない。
【0012】
この複数部分処理の実行と並行して、表示処理実行手段により画像表示処理が行われるが、この画像表示処理では、第1部分の処理が実行されているときに所定の演出画像を表示装置に表示させるとともに、指示入力手段からの入力待機状態となっても所定の演出画像の表示を継続する。このため、第1部分の処理と第2部分の処理との間で連続した実行が途切れて入力待機状態となっていることをユーザに意識させないで済む。また、入力待機状態になっているときには、所定の演出画像とともに入力促進画像が表示装置に表示されるため、ユーザは、この入力促進画像に従って指示入力手段から所定の指示を入力して、第2部分の処理を実行させるようにすることができる。
【0013】
上記情報処理装置において、前記表示処理実行手段は、前記複数部分処理手段による前記第2部分の処理の実行と並行しても、前記所定の演出画像を前記表示装置に表示させるものとすることができる。
【0014】
この場合には、第1部分の処理が実行されている期間、第1部分の処理の実行終了から第2部分の処理を実行させるための所定の指示の入力待機状態となっている期間、さらに所定の指示が入力されたことに基づいて第2部分の処理が実行されている期間に亘って所定の演出画像が継続して表示されるので、第1部分の処理と第2部分の処理との間で連続した実行が途切れて入力待機状態となっていることをユーザによりいっそう意識させないで済むようになる。
【0015】
上記情報処理装置において、前記表示処理実行手段は、前記第1部分の処理が終了する以前に特定文章を前記表示装置に表示させるとともに、前記第1部分の処理が終了して前記指示入力手段からの入力待機状態となったときに、該特定文章の続きを表示させるための指示の入力をユーザに促す画像を前記入力指示画像として前記表示装置に表示させるものとすることができる。
【0016】
ここで、前記特定文章は、該特定文章まででは内容の完結しない文章であってもよい。この場合において、前記表示処理実行手段は、前記第1部分の処理の終了後に前記指示入力手段から前記所定の指示が入力されたときに、前記複数部分処理手段による前記第2部分の処理の実行と並行して、または該第2部分の処理が実行される以前に、前記特定文章の続きの文章を前記表示装置に表示させる処理を前記画像表示処理として実行するものとすることができる。
【0017】
この場合、ユーザが第1の処理が終了する以前に表示装置に表示された特定文章を読み終わった場合、当該ユーザは、特定文章の続きの文章があれば、それを続けて読みたいと思うのが普通である。このときに特定文章の続きを表示させるための指示の入力をユーザに促す画像を入力指示画像として表示装置に表示させることで、本来は第1部分の処理が終了して入力待機状態となった後に第2部分の処理を実行させるために指示入力手段から所定の入力を行うということをユーザに意識させずに済むようになる。特に特定文章では内容が完結していなければ、ユーザにとっては指示入力手段から所定の指示を入力することが特定文章の続きを表示させるものだと感じられるので、第2部分の処理を実行させるために指示入力手段から所定の入力を行うということをよりいっそうユーザに意識させずに済むようになる。
【0018】
また、上記情報処理装置は、キャラクタが発する所定のセリフを前記表示装置に表示させるゲームであって、該所定のセリフは第1パートが表示された後に該指示入力手段から前記所定の指示が入力されることによって第2パートが表示されるゲームを実行するゲーム実行手段をさらに備えるものとすることができる。この場合において、前記特定文章の続きを表示させるための指示の入力をユーザに促す画像は、前記所定のセリフの第1パートが表示されたときに前記第2パートを表示させるための入力を促すために前記表示装置に表示される画像と実質的に同じものとすることができる。
【0019】
上記情報処理装置のユーザは、該情報処理装置においてゲームをプレイすることもできるが、ゲームにおいてキャラクタの所定のセリフの第1パートに続けて第2パートを表示させるために指示入力手段から所定の指示を入力しなければならない。第1パートが表示されたときには、その続きの第2パートを表示させるための入力を促すための画像が表示される。上記した複数部分処理において第1部分の処理の実行が終了した後の入力待機状態で第2部分の処理を実行させるために表示装置に表示される入力促進画像は、ゲームにおいて所定のセリフの第1パートの続きの第2パートを表示させるための入力を促す画像と同じであるので、ユーザは、ゲーム感覚で第2部分の処理を実行させるための所定の指示を入力することができるようになる。
【0020】
上記情報処理装置において、前記表示処理実行手段は、キャラクタが移動体に乗って所定方向に移動する画像を前記所定の演出画像として表示させるものとすることができる。この移動体は、例えば、エレベータとすることができ、エレベータが上昇する/下降するものとすることができる。
【0021】
この場合、複数部分処理の全体を完了したときには、複数部分処理を実行する前の仮想空間から別の仮想空間に移動して、その後の処理が行われるものとする印象をユーザに与えることができるようになる。特に移動体がエレベータであれば、これまでとは異なる階層にユーザが移動したという印象を与えることができるようになる。
【0022】
上記情報処理装置は、ユーザの選択に従って実行される複数種類の処理項目を含むメニュー画面を前記表示装置に表示させるメニュー画面表示手段と、ユーザの操作により、前記表示装置に表示されたメニュー画面に含まれる処理項目から所望の処理項目を選択する処理項目選択手段とをさらに備えていてもよい。この場合において、前記複数部分処理実行手段は、前記選択入力手段により前記複数種類の処理項目のうちの所定の処理項目が選択されたときに、前記複数部分処理のうちの第1部分の処理の実行を開始するものとすることができる。
【0023】
このように表示装置に表示されたメニュー画面から所定の処理項目を選択することで複数部分処理のうちの第1部分の実行が開始されるものとすることで、ユーザは、容易な操作で複数部分処理を開始させることができるようになる。
【0024】
この場合において、前記複数部分処理は、処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある処理として第1部分から第n部分(nは2以上の整数)までの処理を含み、第n−1部分の処理までの実行が終了した後に前記指示入力手段からの入力待機状態となるとともに、該第n−1部分の処理の終了後に該指示入力手段から前記所定の指示が入力されることによって該第1部分に続けて該第n部分が実行されるものであってもよく、前記表示処理実行手段は、前記画像表示処理として、前記複数部分処理手段による前記第n部分よりも前の第k部分(kは、1〜n−1の間の整数)の処理の実行と並行して前記所定の演出画像を前記表示装置に表示させるとともに、前記第k部分の処理が終了して前記指示入力手段からの入力待機状態となったときに、該指示入力手段からの入力を促す入力促進画像を前記表示装置に表示させるものとすることができる。ここで、前記所定の処理項目が、複数あるとともに、該複数の所定の処理項目の各々に対応する複数部分処理について異なるnの値が定められている場合には、前記メニュー画面は、前記複数の処理項目を、対応する複数部分処理についてのnの値に応じた順番で並べて配置していることが好ましい。
【0025】
この場合、ユーザがメニュー画面から所望の処理項目を選択した場合において、選択した処理項目がメニュー画面において並んでいた順番に応じて該選択した処理項目に対応した処理全体を完了するまでにユーザが指示入力手段から所定の指示を入力しなければならない回数が変わってくる。これにより、ユーザが、メニュー画面における処理項目の位置と指示入力手段からの指示の入力回数に応じて各処理項目の仮想的な位置関係を感じるこことができるようになる。
【0026】
ここで、キャラクタが移動体に乗って所定方向に移動する画像を所定の演出画像として表示させる場合には、メニュー画面において各処理項目が並んでいる位置に応じて仮想空間内で近くに/遠くに移動しているという印象をユーザに与えることができる。特に移動体がエレベータであれば、各処理項目に応じて階層的な仮想空間が形成され、その階層間でユーザが移動しているという印象を与えることができるようになる。さらに、特定文章(及びその続きの文章)を表示させるものとする場合には、移動体に乗っているキャラクタのセリフとして特定文章等を表示装置に表示させることで、移動体での移動中にユーザがキャラクタと会話しているという印象を与えることができるようになる。
【0027】
上記情報処理装置は、所定のコンテンツを提供するサーバ装置とネットワークを介して情報を送受信する通信手段と、ユーザの操作により、前記サーバ装置から前記所定のコンテンツをダウンロードする処理を実行させる指示を入力するダウンロード指示入力手段をさらに備え、前記所定のコンテンツは、少なくとも第1部分と第2部分とに分割されて前記サーバ装置から前記情報処理装置にダウンロードされるものであってもよい。この場合において、前記複数処理部分実行手段は、前記ダウンロード指示入力手段により前記所定のコンテンツのダウンロードの指示が入力されたときに、前記通信手段から前記サーバ装置に第1ダウンロード要求を送信し、該サーバ装置からダウンロードした前記所定のコンテンツの第1部分を前記通信手段により受信する処理を前記第1部分の処理として実行し、該コンテンツの第1部分をダウンロードした後に前記指示入力手段から前記所定の指示が入力されたときに、前記通信手段から前記サーバ装置に第2ダウンロード要求を送信し、該サーバ装置からダウンロードした前記所定のコンテンツの第2部分を前記通信手段により受信する処理を前記第2部分の処理として実行するものとすることができる。
【0028】
ここでは、前記通信手段は、1回の受信動作で所定の情報量までの情報を受信することが可能であるものとすることができ、この場合において、前記所定のコンテンツの情報量は、前記所定の情報量よりも大きいものとすることができる。
【0029】
所定のコンテンツをサーバ装置からダウンロードする際には、ネットワークの通信容量などの制約から一定程度の時間を要することとなる。1回の受信動作で受信できる情報の情報量の制約などによって第1部分と第2部分に分割されて所定のコンテンツがダウンロードされる場合には、第1部分をダウンロードする際にも第2部分をダウンロードする際にもそれなりの時間を要することとなる。このように時間の必要な複数部分処理に対して、これに並行して上記した画像表示処理が実行されることで、ユーザは、所定のコンテンツをダウンロードを完了するまでに退屈しないで済むようになる。
【0030】
上記情報処理装置は、例えば、携帯電話機によって構成されたものとすることができる。
【0031】
携帯電話機は、一般に、処理手段(CPU)の処理能力や、記憶手段(主記憶装置、補助記憶装置)の記憶容量の点において、パーソナルコンピュータやゲーム専用機などの情報処理装置に比べて性能及び機能上の制約がある。このため、パーソナルコンピュータやゲーム専用機であれば複数の部分に分割して実行する必要のない処理でも、複数の部分に分割して順次実行しなければ完了できないことが多くなっている。このように本発明は、携帯電話機をプラットフォームとして実現する場合に、とりわけ大きな効果を発揮するものとなる。
【0032】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる複数部分処理の実行方法は、複数の処理を並行して実行する機能を有するとともに、画像を表示する表示装置とユーザの操作により所定の指示を入力する入力装置とを備えるコンピュータ装置において、該コンピュータ装置の処理装置が実行する方法であって、処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある第1部分の処理と第2部分の処理とを含む複数部分処理を実行するステップと、前記複数部分処理を実行するステップと並行して、前記表示装置に画像を表示させる画像表示処理とを実行するステップとを含み、前記複数部分処理を実行するステップは、前記複数部分処理のうちの第1部分の処理までを実行するステップと、前記第1部分の処理までの実行を終了した後に、前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機するステップと、前記入力装置から前記所定の指示が入力された後に、前記複数部分処理のうちの前記第2部分の処理を実行するステップとを含み、前記画像表示処理を実行するステップは、前記第1部分の処理が実行されているときに、該第1部分の処理の実行と並行して所定の演出画像を前記表示装置に表示させるステップと、前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機しているときに、前記所定の演出画像の表示を継続しつつ前記入力装置から前記所定の指示を入力することをユーザに促す入力促進画像を前記表示装置に表示させるステップとを含むことを特徴とする。
【0033】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、複数の処理を並行して実行する機能を有するとともに、画像を表示する表示装置とユーザの操作により所定の指示を入力する入力装置とを備えるコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある第1部分の処理と第2部分の処理とを含む複数部分処理と、前記複数部分処理を実行するステップと並行して、前記表示装置に画像を表示させる画像表示処理とを前記コンピュータ装置に実行させ、前記複数部分処理は、前記複数部分処理のうちの第1部分の処理までを実行するステップと、前記第1部分の処理までの実行を終了した後に、前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機するステップと、前記入力装置から前記所定の指示が入力された後に、前記複数部分処理のうちの前記第2部分の処理を実行するステップとを含み、前記画像表示処理は、前記第1部分の処理が実行されているときに、該第1部分の処理の実行と並行して所定の演出画像を前記表示装置に表示させるステップと、前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機しているときに、前記所定の演出画像の表示を継続しつつ前記入力装置から前記所定の指示を入力することをユーザに促す入力促進画像を前記表示装置に表示させるステップとを含むことを特徴とする。
【0034】
上記第3の観点にかかるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記コンピュータ装置に着脱可能に構成され、上記コンピュータ装置とは別個に提供される記録媒体としてもよい。このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記コンピュータ装置内に設けられ、上記コンピュータ装置と共に提供される固定ディスク装置などの記録媒体としてもよい。上記第3の観点にかかるプログラムは、ネットワーク上に存在するサーバ装置から、そのデータ信号を搬送波に重畳して、ネットワークを通じて上記コンピュータ装置に配信することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0036】
図1は、この実施の形態に適用されるネットワークシステムの構成を示す図である。図示するように、このネットワークシステムは、サーバ装置2と、サーバ装置2に携帯電話網及びインターネットを含むネットワーク3を介して互いに接続される複数の携帯電話機1(1−1〜1−n)とから構成される。
【0037】
携帯電話機1は、ネットワーク接続機能を含むコンピュータ装置としての機能を備えるものであり、ユーザは、携帯電話機1のコンピュータ装置としての機能によりゲームを行うことができる。また、携帯電話機1は、ネットワーク3を介してサーバ装置2にアクセスし、サーバ装置2が提供するコンテンツをダウンロードして、実行することができるものとなっている。
【0038】
図2は、図1の携帯電話機1の構成を示すブロック図である。図示するように、携帯電話機1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、フラッシュメモリ14と、入力装置15と、表示装置16と、通信装置17とを備えている。携帯電話機1は、このほかにも通話を行うために必要な構成要素を備えているが、本発明とは直接関係がないため、図2において省略している。
【0039】
CPU11は、RAM13のプログラム領域に記憶されたプログラムを実行し、ゲームの進行のために必要な処理を行う。CPU11は、OS(オペレーションシステム)プログラムの制御により、複数のプロセスの処理を並行して実行する機能を有する。複数のプロセスの処理を同時に実行する場合、プロセス同士の同期は、プロセス間通信の手法により実現される。
【0040】
ROM12は、CPU11のOSプログラム、携帯電話機1においてバンドルされているアプリケーションプログラムや、これらのプログラムで使用される固定的なデータ、或いはサンプルデータなどが予め記憶された記憶装置である。携帯電話機1にバンドルされているプログラムには、ゲームプログラム(後述する図6)が含まれる。このゲームプログラムにより行われるゲームには、プレイヤの操作によって動作するプレイヤキャラクタと、それ以外のノンプレイヤキャラクタとが存在する。また、携帯電話機1にバンドルされているプログラムには、サーバ装置2からコンテンツをダウンロードするためのプログラム(後述する図7)と、これに並行してバックグラウンド画面を表示装置15に表示させるためのプログラム(後述する図7)が含まれる。
【0041】
RAM13は、CPU11のメインメモリとして用いられる記憶装置である。RAM13の記憶内容は、携帯電話機1の電源をOFFすると消えてしまう。フラッシュメモリ14は、電気的に書き込み/消去が可能であるが、携帯電話機1の電源をOFFしても記憶内容の消えない記憶装置であり、CPU11の補助メモリとして用いられる記憶装置である。
【0042】
入力装置15は、「1」〜「0」までの数字キー、「*」キー、「#」キー、方向キー、確定キーなどを含み、利用者の操作によって必要な情報をCPU11に入力する。入力装置15の方向キーは、後述するゲーム画面においてプレイヤキャラクタを移動させ、プレイヤキャラクタの動作などのコマンド等を選択するために用いられ、後述するメニュー画面においてコンテンツ選択肢を選択するために用いられる。入力装置15の確定キーは、ゲーム画面においてコマンド等の選択を確定するために用いられ、メニュー画面においてコンテンツ選択肢の選択を確定するために用いられる。
【0043】
入力装置15の確定キーは、ゲーム画面及び後述するバックグラウンド画面においてキャラクタのセリフが表示され、該セリフに続きがあるときに、続きのセリフを表示させるために用いられる。もっとも、バックグラウンド画面において続きのセリフを表示させるために入力装置15の確定キーを入力するのは、実際には続きのセリフを表示させるために行われるではなく、コンテンツの各部分のダウンロードを指示するために行われるものである。
【0044】
表示装置16は、液晶表示装置などによって構成され、実行されているゲームの画面や、サーバ装置2から取得したメニュー画面、メニュー画面に従ってコンテンツを取得しているときに表示されるバックグラウンド画面、さらには取得したコンテンツの画面などを表示する。
【0045】
通信装置17は、ネットワーク3を介してサーバ装置2と情報を送受信する。ネットワーク3を介してサーバ装置2から送られてくる情報は、全て所定の形式で圧縮されている。圧縮率の高い形式は、情報を展開するときにCPU11に膨大な負荷がかかってしまうため、サーバ装置2から携帯電話機1に送られる情報の圧縮形式は、どうしてもCPU11に対する負荷の軽い形式、すなわち情報の圧縮率がそれほど高くない形式とせざるを得ない。
【0046】
携帯電話機1がサーバ装置3から受信したコンテンツなどの情報は、圧縮されたままの状態で一旦RAM13の所定の領域に記憶される。圧縮された情報は、展開しなければCPU11が使用できる情報とはならないが、情報を展開するためには、圧縮された状態の情報を記憶している領域の他に、展開すべき情報の情報量に応じた大きさの領域をRAM13に確保することが必要となる。
【0047】
これに対して、RAM13の記憶容量は限られており、情報量が大きいコンテンツを一度にダウンロードしてしまうと、当該コンテンツの情報を展開するのに必要な領域をRAM13に確保することができない。一方、ダウンロードするコンテンツの全体での情報量に関わらず、バックグラウンド画面を表示させるためのバックグラウンド処理を行うためにRAM13に確保しなければならない領域はほとんど変わらず、バックグラウンド処理を行わないことでコンテンツの情報を展開するために確保できる領域の大きさはそれほど増えない。
【0048】
このため、情報量が所定量よりも大きいコンテンツについては、各々の情報量が所定量以下の複数の部分に分割され、部分毎にサーバ装置2から携帯電話機1にダウンロードされるものとなる。そして、このように複数の部分に分割されたコンテンツの全体をダウンロードするためには、各部分について携帯電話機1からサーバ装置2にダウンロードを要求しなければならない。部分毎のダウンロード要求を何回もサーバ装置2に送信しなければならないため、情報量が所定量よりも大きいコンテンツのダウンロードを完了するまでには、入力装置16からの入力を繰り返して行わなければならないものとなっている。
【0049】
以下、携帯電話機1の表示装置16に表示される画面について説明する。携帯電話機1では、前述したゲームを実行することができる。また、携帯電話機1からネットワーク3を介してサーバ装置2にアクセスしてメニュー画面を取得し、表示装置16に表示されたメニュー画面から所望のコンテンツを選択し、該選択したコンテンツを携帯電話機16にダウンロードすることができる。
【0050】
図3(a)〜(d)は、携帯電話機1でゲームプログラムの実行中に表示されるゲーム画面を示す図である。図3(a)において表示装置16に表示されているゲーム画面100Aでは、ゲームのフィールド上において、プレイヤキャラクタ101の他に3体のノンプレイヤキャラクタ102〜104が存在している。プレイヤキャラクタ101は、入力装置15の方向キーの操作によりノンプレイヤキャラクタ102の近傍まで移動しているものとする。
【0051】
図3(a)の状態でユーザが入力装置15の確定キーの入力を行うと、図3(b)に示すように、下部にセリフ表示ウィンドウ110が設けられたゲーム画面100Bが表示装置16に表示される。セリフ表示ウィンドウ110には、ノンプレイヤキャラクタ102が発するセリフが表示されるが、ゲーム画面100Bにおいては、セリフ表示ウィンドウ110内にノンプレイヤキャラクタ102のセリフを全て表示しきれない。この場合、セリフ表示ウィンドウ110内の右下位置に逆三角形状のセリフ続きマーク111が付されるものとなる。
【0052】
図3(b)の状態でユーザがさらに入力装置15の確定キーの入力を行うと、図3(c)に示すように、図3(b)で表示されていたセリフの続きとなるセリフがセリフ表示ウィンドウ110内に表示されたゲーム画面100Cが表示装置16に表示される。ゲーム画面100Cにおいては、もうノンプレイヤキャラクタ102のセリフが最後まで表示されているので、セリフ表示ウィンドウ110内にはセリフ続きマーク111が付されていない。
【0053】
図3(c)の状態でユーザがさらに入力装置15の確定キーの入力を行うと、図3(d)に示すように、セリフ表示ウィンドウ110の消去されたゲーム画面100Dが表示装置16に表示される。なお、ゲーム画面100B、100Cが表示されている状態では、確定キー以外の入力装置15からの入力は受け付けられないものとなっている。
【0054】
また、ノンプレイヤキャラクタ102のセリフが非常に短い場合には、図3(a)の状態で確定キーの入力を行うと、図3(c)に示すようなセリフ表示ウィンドウ110内にセリフ続きマーク111が付されていないゲーム画面が表示される。一方、ノンプレイヤキャラクタ102のセリフが非常に長い場合には、セリフの最終部分より前の部分を表示させるときには図3(b)に示すようなセリフ表示ウィンドウ110内にセリフ続きマーク111が付されているゲーム画面が繰り返して表示される。
【0055】
また、特に図示をしないが、ユーザが入力装置15から所定の入力を行ったり、ゲームの進行状況が所定の状況となると、ゲーム画面中にコマンドやアイテムを選択するためのメニューウィンドウが設けられる。メニューウィンドウが表示されている状態で入力装置15の方向キーの入力されると、該メニューウィンドウ内の項目(コマンドやアイテム)の何れかが選択され、確定キーの入力が行われると、選択されている項目に応じた処理(プレイヤキャラクタ101が動作する、アイテムを使用する等)が行われる。
【0056】
図4は、サーバ装置2により提供されて携帯電話機1にダウンロードされるコンテンツを選択するためのメニュー画面を示す図である。図4に示すメニュー画面200には、複数のコンテンツ選択肢202〜20Xが含まれており、これらコンテンツ選択肢202〜20Xのうちからユーザの入力装置15の操作により所望のコンテンツ選択肢を選択して、当該コンテンツ選択肢に対応したコンテンツをサーバ装置2から携帯電話機1にダウンロードさせることを指示するものである。メニュー画面200においては、「1階:コンテンツデパート入り口」という標題201が表示されており、メニュー画面200のページが仮想的に1階に存在するものとしている。
【0057】
また、コンテンツ選択肢202〜20Xには、それぞれ「2階」から「X階」の表示があり、コンテンツ選択肢202〜20Xに対応するコンテンツのページがそれぞれ仮想的に2階からX階に存在するものとしている。コンテンツ選択肢202〜20Xのうちの所望のコンテンツ選択肢が選択されている状態で(図4ではコンテンツ選択肢203が選択されている状態を示しており、方向キーの入力により選択が変化する)、入力装置15から確定キーの入力を行うことでコンテンツ選択肢が指定される。
【0058】
所望のコンテンツ選択肢を指定してから対応するコンテンツが起動するまでに、ユーザは、入力装置15の確定キーの入力を少なくとも2回行わなくてはならない。コンテンツ選択肢202〜20Xは、対応するコンテンツを起動するまでに確定キーを入力しなければならない回数が少ない順に並べられている(但し、確定キーを入力しなければならない回数が同一のものが並べられていても構わない)。
【0059】
所望のコンテンツ選択肢を指定した後の確定キーの入力のうちでコンテンツを起動する直前の確定キーの入力は、当該コンテンツの起動を指示するための入力であるが、それよりも前の確定キーの入力は、コンテンツの送信要求をサーバ装置1に送信するための入力である。コンテンツ選択肢202〜20Xには、対応するコンテンツについて分割された部分毎に送信要求のためのURLが埋め込まれており、例えば、コンテンツの起動までに3回の確定キーの入力が必要なコンテンツ選択肢には、送信要求のためのURLが2つ埋め込まれている。
【0060】
図5(a)〜(d)は、メニュー画面200に従ってユーザが所望のコンテンツを指定した後、当該コンテンツをサーバ装置2からダウンロードしている間に表示されるバックグラウンド画面を示す図である。図5(a)〜(d)のバックグラウンド画面300A〜300Dは、コンテンツが2つの部分で分割受信される(確定キーの入力は3回)場合の例を示している。また、図5(a)〜(d)に示すバックグラウンド画面300A〜300Dを表示装置16に表示させるための処理は、コンテンツをダウンロードする処理とは別の処理として、該コンテンツをダウンロードするための処理と並行して行われる。
【0061】
図4のメニュー画面200において、ユーザがコンテンツ選択肢202〜20Xのうちから所望のコンテンツ選択肢(ここでは、対応するコンテンツの起動までに必要な確定キーの入力回数が3回のもの)を指定すると、図5(a)に示すバックグラウンド画面300Aが表示装置16に表示される。バックグラウンド画面300Aでは、扉が閉じて停止状態のエレベータにバックグラウンドキャラクタ301(エレベータガール)が乗っており、バックグラウンドキャラクタ301の発する最初のセリフがセリフ表示ウィンドウ310内に表示される。
【0062】
バックグラウンド画面300Aが表示されている状態では、少なくともユーザが入力装置16の確定キーの入力を行わなければ対応するコンテンツの如何なる部分もダウンロードされないので、ここで確定キーの入力を促すために、ゲーム画面100Bのセリフ続きマーク111と同じ形態のセリフ続きマーク311がセリフ表示ウィンドウ310内に付される。
【0063】
図5(a)の状態でユーザが入力装置15の1回目の確定キーの入力を行うと、コンテンツの最初の部分のダウンロードが開始されるが、ここで、セリフ表示ウィンドウ310内のセリフが一旦消去されるとともに(ウィンドウ自体は消去されない)、エレベータが上昇しているように見える所定の効果表示が行われる。そして、コンテンツの最初の部分のダウンロードを完了すると、図5(b)に示すように、セリフ表示ウィンドウ310内に別のセリフが表示されるとともに、セリフ表示ウィンドウ310内にセリフ続きマーク311が付されるものとなる。エレベータが上昇しているように見える効果表示は、そのまま続けられる。
【0064】
図5(b)の状態でユーザが入力装置15の2回目の確定キーの入力を行うと、コンテンツの次の部分のダウンロードが開始される。ここでも、エレベータが上昇しているように見える効果表示は、そのまま続けられるが、セリフ表示ウィンドウ310内のセリフが一旦消去されるとともに(ウィンドウ自体は消去されない)。そして、この部分のダウンロードを完了すると、コンテンツ全体のダウンロードは完了したことになるので、図5(c)に示すように、エレベータが上昇しているように見える所定の効果表示が停止される。また、セリフ表示ウィンドウ310に最終のセリフが表示される。
【0065】
図5(c)の状態でユーザが入力装置15の3回目の確定キーの入力を行うと、コンテンツの起動が開始されるが、ここでは、図5(d)に示すように、エレベータの扉が開く演出表示がされる。
【0066】
なお、バックグラウンドキャラクタ301の発する最初のセリフと、コンテンツのダウンロードを全て完了した際の最終のセリフは、固定でのものであるが、コンテンツの一部のみのダウンロードを完了した際に表示される別のセリフは、何種類か用意されたもののうちからランダムに選ばれる。部分毎に分割しなくても受信可能なコンテンツのダウンロードを完了したときには、最初のセリフの次のセリフが、最終のセリフとなる。
【0067】
ここで、最初のセリフは、「いらっしゃいませ。コンテンツデパートへようこそ。」となっていて、エレベータに乗り込んだという感覚をユーザに与えるものとなっている。コンテンツのダウンロードを全て完了したときに発するセリフは、「ご希望の階に到着です。」となっていて、所望の場所に到着したという感覚をユーザに与えるものとなっている。一方、コンテンツの一部のみのダウンロードを完了しただけのときのセリフは、例えば、「今日は、いい天気ですね。」といったように差し障りのない世間話的な内容のもので、どのような順序で表示されても、また、何処で終了しても、ユーザに違和感を与えないようなものとなっている。
【0068】
以下、この実施の形態にかかるネットワークシステムを構成する携帯電話機1において実行される処理について説明する。携帯電話機1において実行される処理としては、ゲームの処理とコンテンツのダウンロードの処理とがあるが、ゲームの処理を行うために携帯電話機1は特にサーバ装置2との通信を必要としない。
【0069】
図6は、携帯電話機1において、ゲームプログラムの実行により行われる処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートにおいては、ゲームを開始する際や、ゲームの場面が切り替われるときに行われるプログラムやデータのRAM13への読み込みなどの処理を省略している。
【0070】
ゲームプログラムの処理においては、CPU11は、入力装置15の方向キーの入力があったかどうかを判定する(ステップS101)。方向キーの入力があった場合には、CPU11は、表示装置16に現在表示されているゲーム画面においてメニューウィンドウが設けられているかどうかを判定する(ステップS102)。
【0071】
ゲーム画面においてメニューウィンドウが設けられていない場合には、CPU11は、入力された方向に応じてフィールド上におけるプレイヤキャラクタ101の位置を移動させ、該位置にプレイヤキャラクタ101が移動したゲーム画面を表示装置16に表示させる(ステップS103)。そして、ステップS101の処理に戻る。ゲーム画面においてメニューウィンドウが設けられている場合には、CPU11は、入力された方向に応じてメニューウィンドウ中の項目で選択中となる項目を切り替えて、表示装置16に表示させる(ステップS104)。そして、ステップS101の処理に戻る。
【0072】
方向キーの入力がなかった場合には、CPU11は、入力装置15の確定キーの入力があったかどうかを判定する(ステップS105)。確定キーの入力がなかった場合には、CPU11は、入力装置15の他のキーの入力があったかどうかを判定する(ステップS106)。他のキーの入力もなかった場合には、そのままステップS101の処理に戻る。他のキーの入力があった場合には、CPU11は、入力装置15からの入力に応じた処理を行う。なお、この処理には、ゲーム画面中にメニューウィンドウを設け、そこにユーザの選択対象となる項目を表示させる処理が含まれる(ステップS107)。そして、ステップS101の処理に戻る。
【0073】
確定キーの入力があった場合には、CPU11は、表示装置16に現在表示されているゲーム画面においてセリフ表示ウィンドウ110が設けられているかどうかを判定する(ステップS108)。ゲーム画面においてセリフ表示ウィンドウ110が設けられている場合には、CPU11は、セリフ表示ウィンドウ110内にセリフ続きマーク111が付されているかどうかを判定する(ステップS109)。
【0074】
セリフ続きマーク111が付されている場合には、CPU11は、これまで表示されていたセリフの続きのセリフに切り替えてセリフ表示ウィンドウ110内に表示させる(ステップS110)。そして、ステップS101の処理に戻る。セリフ続きマーク111が付されていない場合には、CPU11は、ゲーム画面からセリフ表示ウィンドウ110を消去して、表示装置16に表示させる(ステップS111)。そして、ステップS101の処理に戻る。
【0075】
ゲーム画面においてセリフ表示ウィンドウ110が設けられていなかった場合には、CPU11は、フィールド上においてプレイヤキャラクタ101の近傍にセリフを発するノンプレイヤキャラクタ102〜104が存在しているかどうかを判定する(ステップS112)。プレイヤキャラクタ101の近傍にセリフを発するノンプレイヤキャラクタ102〜104が存在していれば、CPU11は、ゲーム画面にセリフ表示ウィンドウ110を設け、そこに当該ノンプレイヤキャラクタのセリフの最初の部分を表示させて、表示装置16に表示させる(ステップS113)。そして、ステップS101の処理に戻る。
【0076】
プレイヤキャラクタ101の近傍にセリフを発するノンプレイヤキャラクタ102〜104が存在しなければ、CPU11は、確定キーの入力により他のイベント(メニューウィンドウ内で選択している項目の確定を含む)を発生させる場合であるかどうかを判定する(ステップS114)。他のイベントを発生させる場合であれば、発生させるイベントがゲームを終了させるイベントであるかどうかを判定する(ステップS115)。ゲームを終了させるイベントであれば、このフローチャートの処理を終了する。
【0077】
ゲームを終了させるイベントでなければ、CPU11は、発生させるイベントに応じた処理を行う(ステップS115)。そして、ステップS101の処理に戻る。ステップS114で他のイベントを発生させる場合でなかった場合は、そのままステップS101の処理に戻る。
【0078】
図7は、携帯電話機1において、メニュー画面からルームを選択した場合に当該ルームのコンテンツをダウンロードするために実行されるダウンロード処理を示すフローチャートである。この処理は、メニュー画面200においてコンテンツ選択肢202〜20Xのうちからユーザの所望のコンテンツが指定されたときに開始される。
【0079】
ダウンロード処理においては、CPU11は、まず、図8にて詳細を後述するバックグラウンド処理を起動させ、このダウンロード処理と並行して実行させる(ステップS201)。次に、CPU11は、入力装置15の確定キーの入力があったかどうかを判定する(ステップS202)。CPU11は、確定キーの入力がない間はステップS202の処理を繰り返して実行し、確定キーの入力が行われるのを待機する。
【0080】
確定キーの入力があった場合には、CPU11は、並行して実行されているバックグラウンド処理のプロセスに、コンテンツの受信を開始する旨を通知する(ステップS203)。その後、CPU11は、指定されたコンテンツ選択肢に対応したコンテンツの未受信の部分のうちの最初の部分をダウンロードさせる旨の要求を通信装置17からネットワーク3を介してサーバ装置2に送信させる(ステップS204)。
【0081】
その後、CPU11は、当該要求に応じてサーバ装置2から送信されてくるコンテンツの当該部分を受信する処理を行い(ステップS205)、コンテンツの当該部分の受信を完了したかどうかを判定する(ステップS206)。コンテンツの当該部分の受信を完了していなければ、ステップS205に戻り、CPU11は、コンテンツの当該部分を受信する処理を続けて行う。
【0082】
コンテンツの当該部分の受信を完了した場合には、CPU11は、RAM13に作業領域を確保してコンテンツの当該部分を展開する。ここで、展開したコンテンツの当該部分は、必要に応じてフラッシュメモリ14に退避される(ステップS207)。次に、CPU11は、ユーザにより指定されたコンテンツ選択肢に対応したコンテンツの全ての部分の受信を完了したかどうかを判定する(ステップS208)。未だ当該コンテンツの一部分の受信しか完了していなければ、CPU11は、並行して実行されているバックグラウンド処理のプロセスに、当該コンテンツの一部分の受信を完了した旨を通知する(ステップS209)。そして、ステップS202の処理に戻る。
【0083】
コンテンツの全ての部分の受信を完了した場合には、CPU11は、並行して実行されているバックグラウンド処理のプロセスに、当該コンテンツの全部分の受信を完了した旨を通知する(ステップS210)。さらに、CPU11は、入力装置15の確定キーの入力があったかどうかを判定する(ステップS211)。CPU11は、確定キーの入力がない間はステップS211の処理を繰り返して実行し、確定キーの入力が行われるのを待機する。
【0084】
確定キーの入力があった場合には、CPU11は、並行して実行されているバックグラウンド処理のプロセスに、当該コンテンツを起動する旨を通知する(ステップS212)。そして、CPU11は、サーバ装置2からダウンロードした当該コンテンツを起動する(ステップS213)。そして、このフローチャートの処理を終了する。なお、このフローチャートの処理が終了されると、後述するようにバックグラウンド処理も続けて終了させられるが、この後は、ステップS213で起動したコンテンツのプロセスが実行されている状態となる。
【0085】
図8は、携帯電話機1において、図7のダウンロード処理と並行して実行されるバックグラウンド処理を示すフローチャートである。バックグラウンド処理では、CPU11は、バックグラウンドキャラクタ301が乗っているエレベータが停止してる状態のバックグラウンド画面を表示させ(ステップS301)、さらに、このバックグラウンド画面にセリフ表示ウィンドウ310を設け、バックグラウンドキャラクタ301の最初のセリフを表示させるとともに、セリフ表示ウィンドウ310内にセリフ続きマーク311を付加する(ステップS302)。
【0086】
次に、CPU11は、並行して実行されているダウンロード処理のプロセスからコンテンツの受信を開始する旨の通知を受け取ったかどうかを判定する(ステップS303)。コンテンツの受信を開始する旨の通知を受け取っていない間はステップS303の処理を繰り返して実行し、コンテンツの受信を開始する旨が通知されるのを待機する。コンテンツの受信を開始する旨の通知を受け取った場合には、CPU11は、セリフ表示ウィンドウ310自体は消去することなく、その中に表示されているセリフを表示消去する(ステップS304)。
【0087】
次に、CPU11は、表示装置16に表示されているバックグラウンド画面に含まれているエレベータが上昇しているように見える所定の効果表示を行う(ステップS305)。次に、CPU11は、並行して実行されているダウンロード処理のプロセスからコンテンツの全部分の受信を完了した旨の通知を受け取ったかどうかを判定する(ステップS306)。コンテンツの全部分の受信を完了した旨の通知を受け取っていない場合には、CPU11は、今度は、並行して実行されているダウンロード処理のプロセスからコンテンツの一部分の受信を完了した旨の通知を受け取ったかどうかを判定する(ステップS307)。
【0088】
コンテンツの一部分の受信を完了した旨の通知も受け取っていなければ、ステップS304の処理に戻り、エレベータが上昇しているように見える所定の効果表示を継続して行う。コンテンツの一部分の受信を完了した旨の通知を受け取っていれば、CPU11は、最初と最終のセリフ以外のセリフであって、現在表示されているセリフとは別のセリフをランダムに選んでセリフ表示ウィンドウ310内に表示させるとともに、セリフ表示ウィンドウ310内にセリフ続きマーク311を付加する(ステップS308)。そして、ステップS303の処理に戻る。
【0089】
コンテンツの全部分を受信した旨の通知を受け取っていれば、CPU11は、エレベータが上昇しているように見える所定の効果表示を停止してエレベータが停止した状態でバックグラウンド画面を表示させる(ステップS309)。CPU11は、また、セリフ表示ウィンドウ310内に最終セリフを表示させるが、ここではセリフ表示ウィンドウ310内にセリフ続きマーク311を付加しない(ステップS310)。
【0090】
次に、CPU11は、並行して実行されているダウンロード処理のプロセスからコンテンツを起動する旨の通知を受け取ったかどうかを判定する(ステップS311)。コンテンツを起動する旨の通知を受け取っていいなければ、ステップS309の処理に戻り、エレベータが停止した状態で、セリフ表示ウィンドウ310内に最終セリフの表示されているバックグラウンド画面の表示を継続させる。
【0091】
コンテンツを起動する旨の通知を受け取った場合には、CPU11は、バックグラウンド画面において表示されているセリフ表示ウィンドウ310を表示消去し(ステップS312)、エレベータの扉が開く様子を示す画像を表示させる(ステップS313)。バックグラウンド画面におけるエレベータの扉が開くと、このフローチャートの処理を終了する。
【0092】
以上説明したように、この実施の形態にかかるネットワークシステムにおいては、携帯電話機1は、ROM12にバンドルされたゲームプログラムによりゲームを実行できる他に、ユーザがメニュー画面200から所望のコンテンツ選択肢を選択することでネットワーク3を介してサーバ装置2の提供するコンテンツをダウンロードして、実行することができる。もっとも、携帯電話機1のRAM13の記憶容量などの制約から、ユーザが指定したコンテンツ選択肢に対応するコンテンツの情報量が大きいと、これを一度にダウンロードできるとは限らず、所定の情報量以下の複数の部分に分割されてダウンロードされることがある。
【0093】
例えば、2つの部分に分割されたコンテンツをダウンロードする場合、ユーザが入力装置15の操作によりコンテンツ選択肢を指定し、ここで表示装置16に表示されるバックグラウンド画面300Aに従って入力装置15の確定キーの入力を行うと、コンテンツの最初の部分のダウンロードが開始される。コンテンツの最初の部分のダウンロードが完了した後、次の部分の部分のダウンロードは、ユーザがさらに入力装置15の確定キーの入力を行わなければ開始されない。すなわち、コンテンツの1の部分のダウンロードを完了した後に、入力装置15の確定キーの入力待ちとなり、確定キーの入力を待って次の部分のダウンロードが開始される。そして、コンテンツの2番目の部分のダウンロードを完了すると、再び入力装置15の確定キーの入力待ちとなり、確定キーの入力を待ってコンテンツが起動されるものとなる。
【0094】
一方、メニュー画面200から所望のコンテンツ選択肢をユーザが指定した後、該指定したコンテンツ選択肢に対応したコンテンツをダウンロードするための処理と並行して、バックグラウンド処理が行われ、表示装置16にバックグラウンド画面300A〜300Dが表示される。バックグラウンド画面300A〜300Dは、コンテンツの最初の部分のダウンロードを開始させるための確定キーの入力を待機してる際に表示されるエレベータが停止してる状態のバックグラウンド画面300Aから、コンテンツを各部分をダウンロードしている際に表示されるエレベータが上昇するバックグラウンド画面300B、300Cを経て、ダウンロードしたコンテンツを起動する際に表示されるエレベータの扉が開く状態のバックグラウンド画面300Dへと変化していく。
【0095】
また、バックグラウンド画面300Aは、セリフ表示ウィンドウ310が設けられ、ここにエレベータに乗っているバックグラウンドキャラクタ301の最初のセリフが表示されるとともに、ゲーム画面100Bにおけるセリフ続きマーク111と同一形態のセリフ続きマーク311が付加される。コンテンツの最初の部分のダウンロードを完了すると、バックグランド画面300Bのセリフ表示ウィンドウ310に別のセリフが表示され、さらに、コンテンツ全体のダウンロードを完了したときのバックグラウンド画面300Cのセリフ表示ウィンドウ310に最終のセリフが表示される。最終のセリフが表示される場合でないバックグラウンド画面300Bでは、セリフ表示ウィンドウ310内にセリフ続きマーク311が付加される。
【0096】
このようにユーザがメニュー画面200から所望のコンテンツ選択肢を指定すると、ネットワーク3を介してサーバ装置2から携帯電話機1に指定したコンテンツ選択肢に対応したコンテンツがダウンロードされるが、ネットワーク3の通信容量などの制約から、コンテンツのダウンロードを完了するまでにはどうしても一定程度の時間が必要になってくる。ここで、コンテンツのダウンロードの開始から起動までの間において、エレベータの動きで統一的に表現するバックグラウンド画面300A〜300Dが継続して表示されるため、コンテンツのダウンロードが完了して起動するまでの時間でユーザが退屈しないで済むようになる。また、所望のコンテンツのダウンロードの処理を、メニュー画面200から所望のコンテンツ選択肢を指定するだけの簡単な操作で開始させることができるものとなる。
【0097】
また、エレベータの動きで統一的に表現するバックグラウンド画面300A〜300Dが継続して表示されるため、コンテンツのダウンロードの開始から起動までの間においてコンテンツの最初の部分のダウンロードを開始する前、1の部分のダウンロードを完了してから次の部分のダウンロードを開始する前、コンテンツ全体のダウンロードを完了したが起動する前のそれぞれにおいて、入力装置15の確定キーの入力待機状態になっていることをユーザにあまり意識させないで済む。入力待機状態から確定キーの入力が行われた後に表示される画面も統一性のあるものなので、確定キーの入力待機状態となっていたことをいっそうユーザに意識させることがない。
【0098】
また、コンテンツの最初の部分のダウンロードを開始する前で確定キーの入力を待機している際に表示されるバックグラウンド画面300Aでは、セリフ表示ウィンドウ310にセリフ続きマーク311が付加される。コンテンツの1の部分のダウンロードを完了してから次の部分のダウンロードを開始する前で確定キーの入力を待機している際に表示されるバックグラウンド画面300Bでも、セリフ表示ウィンドウ310にセリフ続きマーク311が付加される。コンテンツの全体をダウンロードを完了したが起動する前で確定キーの入力を待機している際に表示されるバックグラウンド画面300Cでは、セリフ続きマーク311は付加されないものの、セリフ表示ウィンドウ310が設けられる。
【0099】
このようにバックグラウンド画面300A〜300Cに設けられるセリフ表示ウィンドウ310は、ユーザがゲームを行っているときのゲーム画面100B、100Cに設けられるセリフ表示ウィンドウ110と同じ形態のものであり、バックグラウンド画面300A、300Bにおけるセリフ続きマーク311も、ゲーム画面100Bにおけるセリフ表示マーク111と同じ形態のものである。ユーザは、ゲームを行っているときにおいてセリフ続きマーク111に従ってノンプレイヤキャラクタ102のセリフの続きを表示させる場合、全てのセリフが表示されてセリフ表示ウィンドウ110を消去させる場合に、入力装置15の確定キーの入力を行うものとなる。
【0100】
本来はコンテンツの最初の部分のダウンロード開始、1の部分をダウンロードした後の次の部分のダウンロード開始、または全体をダウンロード完了したコンテンツの起動を指示するための確定キーの入力を、ユーザは、ゲームを行っているときにノンプレイヤキャラクタ102のセリフの続きを表示させたりセリフを消去させたりするのと同じゲーム感覚で行うことができるようになる。また、ユーザは、ゲーム感覚で特に意識することなく、入力待機状態になっている場面で確定キーの入力を行って、後続する処理を実行させるようにすることができる。さらに、ユーザは、ノンプレイヤキャラクタ102と会話するのと同じようなゲーム感覚で、コンテンツが起動されるまでに表示されるバックグラウンド画面300A〜300Dにおけるバックグラウンドキャラクタ301との会話を楽しむことができる。
【0101】
また、ゲーム画面100B、100Cでのノンプレイヤキャラクタ102のセリフと同じように、バックグラウンド画面300A〜300Cでもバックグラウンドキャラクタ301のセリフが表示され、セリフ表示ウィンドウ310にセリフ続きマーク311が付加されるので、セリフの続きを読みたい、或いは全部読み終わったので消したいという普通に生じるユーザの感覚を利用することによって、コンテンツのダウンロードの開始から起動までに何度も確定キーの入力を行わなければならないことをユーザに意識させないで済むものとなる。
【0102】
また、バックグラウンド画面300A〜300Dは、最初に停止状態にあり、その後上昇し、最後に停止して扉が開くエレベータという統一性のある画像で構成されている。バックグラウンド画面300A〜300Dが表示されるのは、ダウンロード可能なコンテンツに対応したコンテンツ選択肢202〜20Xを含むメニュー画面200が表示されるときと、ダウンロード後に起動されたコンテンツの画面が表示されるときとの間である。また、メニュー画面200には、標題201として「1階:コンテンツデパート入り口」と書かれている。
【0103】
このようにメニュー画面200Aの表示からコンテンツの画面の表示に切り替わるまでの間で、最初に停止状態にあり、その後上昇し、最後に停止して扉が開くエレベータで表現されるバックグラウンド画面300A〜300Dが表示されることにより、ユーザは、メニュー画面200の置かれている階(1階)から指定したコンテンツ選択肢に対応したコンテンツの置かれている階(2階〜X階)に移動したという印象を持つことができるようになる。
【0104】
ところで、メニュー画面200は複数のコンテンツ選択肢202〜20Xを含んでいるが、コンテンツ選択肢202〜20Xは、対応するコンテンツが分割された部分の数、すなわち、対応するコンテンツ全体のダウンロードを完了するまでに入力装置15の確定キーの入力を行わなければならない回数の順番で配置されている。つまり、ユーザが指定したコンテンツ選択肢のメニュー画面200における位置に応じて、現在いるメニュー画面200の空間(1階:コンテンツデパート入り口)に近い/遠い階に移動しているという印象をユーザに与えることができるようになる。
【0105】
また、上記の実施の形態では、携帯電話機1にコンテンツをダウンロードするときを例としてあげているが、パーソナルコンピュータやゲーム専用機などの他の情報処理装置であれば一度にダウンロードできる情報量のコンテンツでも、携帯電話機1ではRAM13の記憶容量などの制約から、一度にダウンロードできるとは限らず、複数の部分に分割してダウンロードしなければならない場合が生じる。携帯電話機1では、システム上の制約が大きいことから、コンテンツのダウンロードに並行して上記のバックグラウンド処理を行うことに顕著な効果が生じるものとなる。
【0106】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について説明する。
【0107】
上記の実施の形態では、ユーザが指定したコンテンツ選択肢に対応したコンテンツは、複数の部分に分割されてサーバ装置2から携帯電話機1にダウンロードされるものとしていたが、コンテンツの各部分をダウンロードしている最中のバックグラウンド画面では、バックグラウンドキャラクタ301のセリフは表示されていなかった。そして、部分毎にダウンロードを完了する度に、セリフ表示ウィンドウ310にバックグラウンドキャラクタ301のセリフを表示させ、セリフ続きマーク311を付加する(但し、最終セリフ以外が表示されている場合)ものとしていた。
【0108】
もっとも、バックグラウンドキャラクタ301の各セリフの表示開始タイミングは、コンテンツの各部分のダウンロードを完了したときに限るものではなく、例えば、コンテンツの各部分のダウンロードを開始したときに、これまで表示されていたのと異なるセリフをセリフ表示ウィンドウ310に表示させるものとしてもよい。もっとも、セリフ続きマーク311を付加するタイミングは、コンテンツの各部分のダウンロードを完了したタイミングとすればよい。また、このようなタイミングでセリフの切り替えを行う場合は、最終セリフが表示される場合、セリフ続きマーク311を付加するものとすればよい。
【0109】
上記の実施の形態では、コンテンツの1の部分のダウンロードが完了して次の部分のダウンロードを開始させるために確定キーの入力待ちとなっているときに表示されるセリフ(コンテンツ全体のダウンロードを完了するまでに、複数回表示される場合がある)は、どのような順序で表示されても、何処で終了しても、ユーザに違和感を与えないような内容のものとなっていた。これに対して、コンテンツのダウンロードを完了するまでに確定キーの入力を行わなければならない回数が最初から分かっているのであれば、回数に応じて区切られた一連のセリフの部分を順次表示させていくものとしてもよい。
【0110】
この場合、コンテンツの分割された部分の数毎に、一連のセリフの展開パターンを予め作成しておく。例えば、3つの部分に分割してダウンロードされるコンテンツであれば、最初の部分のコンテンツのダウンロードを完了して2番目の部分のダウンロードを開始させるために確定キーの入力を待機している際に、「当デパートの本日のお勧め商品は、」というような内容的に完結していないセリフを表示させる。次に、2番目の部分のダウンロードを完了して3番目の部分のダウンロードを開始させるための確定キーの入力を待機している際に、「××です。是非この機会にお試し下さい。」のように内容の繋がるセリフを表示させるものとすることができる。
【0111】
このように先に表示されているセリフがそれだけでは内容的に完結しないものであると、ユーザは、そのセリフに続きが未だあることを考え、続きのセリフを表示させようとする意識で入力装置16の確定キーの入力を行うことができるようになるので、確定キーの入力待機状態となっていたことをいっそうユーザに意識させずに済むようになる。
【0112】
上記の実施の形態では、バックグラウンド画面300A〜300Dは、最初に停止状態にあり、その後上昇し、最後に停止して扉が開くエレベータで表現されるものとなっていた。もっとも、コンテンツのダウンロードの開始から起動までの間に表示されるバックグラウンド画面は、飛行機や自動車などのような所定方向に動く他の移動体で表現するものとしてもよい。さらに、コンテンツのダウンロードの開始から起動までの間に表示されるバックグラウンド画面は、一貫性のある画像による演出で表現されるのであれば、移動体以外のもので表現されていてもよい。
【0113】
上記の実施の形態では、ユーザが指定したコンテンツ選択肢に対応したコンテンツの情報量が大きければ、該コンテンツが複数の部分に分割されてダウンロードされるものとなっていた。これは、携帯電話機1のRAM13の記憶容量などの制約によるものであった。もっとも、携帯電話機1のRAM13の記憶容量や、CPU11の処理能力は、発売されたばかりの最新機種と発売から一定期間が経過した旧型機種では異なる。
【0114】
ところで、携帯電話機1の機種によって表示装置15の解像度なども異なっているが、サーバ装置2において携帯電話機1の機種を認識できる場合、表示装置15の解像度などに応じて携帯電話機1に提供するコンテンツの内容を変えている場合がある。このようにサーバ装置2で携帯電話機1の機種が分かる場合には、機種に応じてコンテンツを複数の部分に分割して携帯電話機1に送信するものとしてもよい。いくつの部分に分割されているかは、メニュー画面200のコンテンツ選択肢202〜20Xに情報を埋め込んで携帯電話機1に通知するものとすればよい。
【0115】
上記の実施の形態では、ユーザがメニュー画面200から所望のコンテンツ選択肢を指定するだけではコンテンツの如何なる部分のダウンロードも開始されず、さらにこのときに表示されるバックグラウンド画面300Aに従ってユーザが入力装置15の確定キーの入力を行うことで、コンテンツの最初の部分のダウンロードが開始されるものとしていた。もっとも、ユーザがメニュー画面200から所望のコンテンツ選択肢を指定すれば、これに対応するコンテンツの最初の部分のダウンロードが自動的に開始されるようにしてもよい。
【0116】
また、ユーザが指定したコンテンツ選択肢に対応したコンテンツの全体のダウンロードを完了しただけでは当該コンテンツは起動せず、さらにことのときに表示されるバックグラウンド画面300Cに従ってユーザが入力装置15の確定キーの入力を行うことで、当該コンテンツが起動されるものとしていた。もっとも、コンテンツ全体のダウンロードを完了したならば、そこから自動的に当該コンテンツが起動されるようにしてもよい。
【0117】
上記の実施の形態では、サーバ装置1からコンテンツをダウンロードする処理が複数の部分の処理に分かれて実行され、これと並行してバックグラウンド画面300A〜300Dを表示装置16に表示させるためのバックグラウンド処理が実行されるものとしていた。これに対して、一連の処理を終了するまでに複数の部分の処理を順次実行する必要があり、各部分の処理が終了する度に入力装置15からの入力が必要となる処理であれば、コンテンツのダウンロード以外の処理に対しても、図8のバックグランド処理を並行して実行するものとすることができる。
【0118】
上記の実施の形態では、ネットワーク接続機能及び情報処理装置としての機能を備える携帯電話機1において、本発明を適用したバックグラウンド処理をダウンロード処理と並行して実行するものとした場合を例として説明した。しかしながら、システム上の制約は少ないので必要となる場合は少ないものの、コンテンツのような情報のダウンロードの処理やその他の種類の処理を完了するまでの間において複数の部分の処理を順次実行することがあり、各部分と各部分の処理で入力装置からの入力待ちとなる複数部分処理を実行するものであれば、パーソナルコンピュータやゲーム専用機などの携帯電話機以外の情報処理装置において、この複数部分処理と並行して上記のバックグラウンド処理を実行する場合に本発明を適用することができる。
【0119】
上記の実施の形態では、携帯電話機1において図6のゲーム処理、並びに図7のダウンロード処理及び図8のバックグラウンド処理を実行させるためのプログラムは、予めROM12に格納されて配布されるものとしていた。もっとも、これらのプログラムを格納する記録媒体は、このようなものに限るものではなく、例えば、携帯電話機1がSDカードなどのメモリカードを装着するカードスロットを備える場合には、メモリカードに格納して提供することができる。図6のゲーム処理のためのプログラムだけ、或いは図7のダウンロード処理及び図8のバックグラウンド処理のためのプログラムだけが、このようなメモリカードに格納して提供されるものとしてもよい。
【0120】
また、携帯電話機1以外のパーソナルコンピュータやゲーム専用機などの情報処理装置が本発明の適用されるプラットフォームとして適用される場合には、プラットフォームとなる情報処理装置の形態に応じて、光and/or磁気ディスク装置(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなど)を適用することもできる。固定ディスク装置を備える情報処理装置をプラットフォームとする場合には、これらのプログラムは、固定ディスク装置に予め格納して配布してもよい。
【0121】
さらに、図6のゲーム処理のためのプログラムだけ、並びに/若しくは図7のダウンロード処理及び図8のバックグラウンド処理のためのプログラムは、ネットワーク3上に存在するサーバ装置(メニュー画面200に従ってコンテンツを提供するサーバ装置1と同じでもよい)が有する固定ディスク装置に格納しておき、ネットワーク3を介して配信するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の実施の形態にかかるネットワークシステムを示すブロック図である。
【図2】図1の携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態において、携帯電話機でゲームプログラムの実行中に表示されるゲーム画面を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態において、サーバ装置により提供されるコンテンツを選択するためのメニュー画面を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態において、サーバ装置により提供されるコンテンツをダウンロードしているときに表示されるバックグラウンド画面を示す図である。
【図6】ゲームプログラムの実行により行われる処理を示すフローチャートである。
【図7】メニュー画面からルームを選択した場合に当該ルームのコンテンツをダウンロードするために実行されるダウンロード処理を示すフローチャートである。
【図8】図7のダウンロード処理と並行して実行されるバックグラウンド処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0123】
1 携帯電話機
2 サーバ装置
3 ネットワーク
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 フラッシュメモリ
15 入力装置
16 表示装置
17 通信装置
100A〜100D ゲーム画面
101 プレイヤキャラクタ
102〜104 ノンプレイヤキャラクタ
110 セリフ表示ウィンドウ
111 セリフ続きマーク
200 メニュー画面
202〜20X コンテンツ選択肢
300A〜300D バックグラウンド画面
301 バックグラウンドキャラクタ
310 セリフ表示ウィンドウ
311 セリフ続きマーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の処理を並行して実行する機能を有するとともに、画像を表示する表示装置を備える情報処理装置であって、
ユーザの操作により、所定の指示を入力する指示入力手段と、
処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある第1部分の処理と第2部分の処理とを含み、該第1部分の処理までの実行が終了した後に前記指示入力手段からの入力待機状態となるとともに、該第1部分の処理の終了後に該指示入力手段から前記所定の指示が入力されることによって該第1部分に続けて該第2部分が実行される複数部分処理を実行する複数部分処理実行手段と、
前記複数部分処理手段による前記第1部分の処理の実行と並行して所定の演出画像を前記表示装置に表示させるとともに、前記第1部分の処理が終了して前記指示入力手段からの入力待機状態となったときに、該所定の演出画像の表示を継続しつつ該指示入力手段からの入力を促す入力促進画像を前記表示装置に表示させる画像表示処理を実行する表示処理実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示処理実行手段は、前記複数部分処理手段による前記第2部分の処理の実行と並行しても、前記所定の演出画像を前記表示装置に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示処理実行手段は、前記第1部分の処理が終了する以前に特定文章を前記表示装置に表示させるとともに、前記第1部分の処理が終了して前記指示入力手段からの入力待機状態となったときに、該特定文章の続きを表示させるための指示の入力をユーザに促す画像を前記入力指示画像として前記表示装置に表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定文章は、該特定文章まででは内容の完結しない文章であり、
前記表示処理実行手段は、前記第1部分の処理の終了後に前記指示入力手段から前記所定の指示が入力されたときに、前記複数部分処理手段による前記第2部分の処理の実行と並行して、または該第2部分の処理が実行される以前に、前記特定文章の続きの文章を前記表示装置に表示させる処理を前記画像表示処理として実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
キャラクタが発する所定のセリフを前記表示装置に表示させるゲームであって、該所定のセリフは第1パートが表示された後に該指示入力手段から前記所定の指示が入力されることによって第2パートが表示されるゲームを実行するゲーム実行手段をさらに備え、
前記特定文章の続きを表示させるための指示の入力をユーザに促す画像は、前記所定のセリフの第1パートが表示されたときに前記第2パートを表示させるための入力を促すために前記表示装置に表示される画像と実質的に同じである
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示処理実行手段は、キャラクタが移動体に乗って所定方向に移動する画像を前記所定の演出画像として表示させる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの選択に従って実行される複数種類の処理項目を含むメニュー画面を前記表示装置に表示させるメニュー画面表示手段と、
ユーザの操作により、前記表示装置に表示されたメニュー画面に含まれる処理項目から所望の処理項目を選択する処理項目選択手段とをさらに備え、
前記複数部分処理実行手段は、前記選択入力手段により前記複数種類の処理項目のうちの所定の処理項目が選択されたときに、前記複数部分処理のうちの第1部分の処理の実行を開始する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記複数部分処理は、処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある処理として第1部分から第n部分(nは2以上の整数)までの処理を含み、第n−1部分の処理までの実行が終了した後に前記指示入力手段からの入力待機状態となるとともに、該第n−1部分の処理の終了後に該指示入力手段から前記所定の指示が入力されることによって該第1部分に続けて該第n部分が実行され、
前記表示処理実行手段は、前記画像表示処理として、前記複数部分処理手段による前記第n部分よりも前の第k部分(kは、1〜n−1の間の整数)の処理の実行と並行して前記所定の演出画像を前記表示装置に表示させるとともに、前記第k部分の処理が終了して前記指示入力手段からの入力待機状態となったときに、該指示入力手段からの入力を促す入力促進画像を前記表示装置に表示させ、
前記所定の処理項目は、複数あるとともに、該複数の所定の処理項目の各々に対応する複数部分処理について異なるnの値が定められており、
前記メニュー画面は、前記複数の処理項目を、対応する複数部分処理についてのnの値に応じた順番で並べて配置している
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、
所定のコンテンツを提供するサーバ装置とネットワークを介して情報を送受信する通信手段と、
ユーザの操作により、前記サーバ装置から前記所定のコンテンツをダウンロードする処理を実行させる指示を入力するダウンロード指示入力手段をさらに備え、
前記所定のコンテンツは、少なくとも第1部分と第2部分とに分割されて前記サーバ装置から前記情報処理装置にダウンロードされ、
前記複数処理部分実行手段は、
前記ダウンロード指示入力手段により前記所定のコンテンツのダウンロードの指示が入力されたときに、前記通信手段から前記サーバ装置に第1ダウンロード要求を送信し、該サーバ装置からダウンロードした前記所定のコンテンツの第1部分を前記通信手段により受信する処理を前記第1部分の処理として実行し、
該コンテンツの第1部分をダウンロードした後に前記指示入力手段から前記所定の指示が入力されたときに、前記通信手段から前記サーバ装置に第2ダウンロード要求を送信し、該サーバ装置からダウンロードした前記所定のコンテンツの第2部分を前記通信手段により受信する処理を前記第2部分の処理として実行する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通信手段は、1回の受信動作で所定の情報量までの情報を受信することが可能であり、
前記所定のコンテンツの情報量は、前記所定の情報量よりも大きい
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記情報処理装置は、携帯電話機によって構成される
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
複数の処理を並行して実行する機能を有するとともに、画像を表示する表示装置とユーザの操作により所定の指示を入力する入力装置とを備えるコンピュータ装置において、該コンピュータ装置の処理装置が実行する方法であって、
処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある第1部分の処理と第2部分の処理とを含む複数部分処理を実行するステップと、
前記複数部分処理を実行するステップと並行して、前記表示装置に画像を表示させる画像表示処理とを実行するステップとを含み、
前記複数部分処理を実行するステップは、
前記複数部分処理のうちの第1部分の処理までを実行するステップと、
前記第1部分の処理までの実行を終了した後に、前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機するステップと、
前記入力装置から前記所定の指示が入力された後に、前記複数部分処理のうちの前記第2部分の処理を実行するステップとを含み、
前記画像表示処理を実行するステップは、
前記第1部分の処理が実行されているときに、該第1部分の処理の実行と並行して所定の演出画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機しているときに、前記所定の演出画像の表示を継続しつつ前記入力装置から前記所定の指示を入力することをユーザに促す入力促進画像を前記表示装置に表示させるステップとを含む
ことを特徴とする複数部分処理の実行方法。
【請求項13】
複数の処理を並行して実行する機能を有するとともに、画像を表示する表示装置とユーザの操作により所定の指示を入力する入力装置とを備えるコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、
処理全体を完了するまでに順次実行される必要のある第1部分の処理と第2部分の処理とを含む複数部分処理と、
前記複数部分処理を実行するステップと並行して、前記表示装置に画像を表示させる画像表示処理とを前記コンピュータ装置に実行させ、
前記複数部分処理は、
前記複数部分処理のうちの第1部分の処理までを実行するステップと、
前記第1部分の処理までの実行を終了した後に、前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機するステップと、
前記入力装置から前記所定の指示が入力された後に、前記複数部分処理のうちの前記第2部分の処理を実行するステップとを含み、
前記画像表示処理は、
前記第1部分の処理が実行されているときに、該第1部分の処理の実行と並行して所定の演出画像を前記表示装置に表示させるステップと、
前記入力装置から前記所定の指示が入力されるのを待機しているときに、前記所定の演出画像の表示を継続しつつ前記入力装置から前記所定の指示を入力することをユーザに促す入力促進画像を前記表示装置に表示させるステップとを含む
ことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−310777(P2008−310777A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−160750(P2007−160750)
【出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(592044813)株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス (115)
【Fターム(参考)】