説明

情報処理装置および情報処理方法

【課題】 本体データに対してメタデータを付加するにあたり、簡単な操作でできるようにする。
【解決手段】 メタデータの値がメタデータの項目別に配列され、該配列された各メタデータの値ごとにそれぞれ固有の領域が定義されたメタデータ領域を表示するメタデータ領域表示部203と、前記メタデータを付加することが可能な本体データに関連付けられたアイコンを表示するアイコン表示部211と、前記表示されたアイコンが前記メタデータ領域上の位置に移動された場合に、該位置が含まれる前記固有の領域を定義するメタデータの値を、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加するメタデータ付加部213とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子データにメタデータを付加するための情報処理技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ハードディスクレコーダ等といった、電子データの生成や蓄積が可能な機器が広く普及してきている。これに伴い、情報処理に際して、これらの機器で生成・蓄積された膨大かつ多種多様な電子データの取り扱い機会が増えてきている。
【0003】
このような膨大かつ多種多様な電子データを有効に活用するためには、情報処理を行うシステムが、必要な電子データを必要なときに取得し、再利用できるように構成されていることが不可欠である。
【0004】
このようなシステムを実現するための一手段として、それぞれの電子データに対し、関連する補助的な電子データを付加する方法が考えられる(一般に、このような補助的な電子データを「メタデータ」と呼ぶ)。
【0005】
これらのメタデータを電子データに付加しておくことで、利用者は該付加された電子データ(以下、メタデータが付加された電子データを特に「本体データ」と称す)を必要に応じて様々な条件で検索し、取得することができる。また、取得した本体データに付加されたメタデータに基づいて、本体データからは直接読み取ることができないような情報(例えば、本体データ生成時の情報等)を取得したりすることができる。
【0006】
このようにメタデータを付加することで、本体データを効率的かつ有効に再利用することができるため、最近では、多くの電子データに、様々なメタデータが付加されるようになってきている。
【0007】
一方、メタデータを本体データに付加するに際しては、利用者が直接メタデータを入力したり、指定したりすることが多い。例えば、デジタルスチルカメラで撮影した画像データであれば、被写体の情報やタイトル、感想・コメントといったメタデータはキーボードなどの入力手段を利用して入力する。このため、利用者によっては、メタデータを付加する作業が負担となっており、作業負荷が軽減されうるシステムの開発が望まれている。
【0008】
このような背景のもと、例えば、下記特許文献1では、頻繁に付加されるメタデータをあらかじめアイコン化して登録しておき、本体データに該アイコンを移動操作させるだけで、該メタデータを簡単に付加できるようにしている。
【特許文献1】特開2002−55748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法の場合、典型的なメタデータの付加を複数回繰り返すような状況では有効であるが、例えば、本体データ毎に付加するメタデータの項目が増減したりするような場合には必ずしも効率的とはいえない。また、メタデータの値が変更されたりするような場合も同様に効率的とはいえない。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本体データに対してメタデータを付加するにあたり、利用者の作業負荷の軽減を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために本発明に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、本発明に係る情報処理装置は、
メタデータの値がメタデータの項目別に配列され、該配列された各メタデータの値ごとにそれぞれ固有の領域が定義されたメタデータ領域を表示する領域表示手段と、
前記メタデータを付加することが可能な本体データに関連付けられたアイコンを表示するアイコン表示手段と、
前記表示されたアイコンが前記メタデータ領域上の位置に移動された場合に、該位置が属する前記固有の領域を定義するメタデータの値を、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加する付加手段とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、本体データに対してメタデータを付加するにあたり、利用者の作業負荷を軽減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
1.情報処理装置のハードウェア構成
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置(100)のハードウェア構成を示す図である。
【0015】
同図において、101は表示装置106上に表示されたアイコンについて、利用者が選択・移動などの入力操作をするための、マウスやペンなどのポインティングデバイスあるいはテンキー等の入力装置である。
【0016】
102はROMであり、特定のプログラムやパラメータが格納されている。103は電子データの読み出し、書き込みが可能な記憶装置であり、ハードディスクやメモリカード、あるいは光ディスク、磁気や光カード、ICカードなどが含まれる。なお、後述するメタデータ付加機能を実現するためのプログラムや、該プログラム実行時に用いられる本体データやメタデータ等の電子データは、当該記憶装置103に格納されているものとする。
【0017】
104は、プログラム実行時のワーク用RAMである。105は各種プログラムを実行するCPUである。106は、ディスプレイなどの表示装置であり、本体データに関連付けられたアイコンを表示したり、メタデータの値がメタデータの項目別に配列され、該配列された各メタデータの値ごとにそれぞれ固有の領域が定義された「メタデータ領域」を表示したりする。
【0018】
107はバスであり、上記101〜106に示す各部間の電子データのやりとりは、該バス107を介して行われる。
【0019】
2.メタデータ付加機能を実現するための機能構成
図2は、情報処理装置100にてメタデータ付加機能を実現するための機能構成を示す図である。同図に示すように、メタデータ付加機能は、領域表示部200とデータ付加部210とに大別される。
【0020】
領域表示部200は、メタデータの値をメタデータの項目別に分けて配列し、各メタデータの値ごとに定義された固有の領域を2次元で表現した2次元の領域データ(メタデータ領域を示すデータ)を生成し、メタデータ領域として表示装置106に表示する。
【0021】
データ付加部210は、領域表示部200により表示されたメタデータ領域上に、アイコンを移動させることで、固有の領域を定義するメタデータの値ならびに対応する項目を、該アイコンに関連付けられた電子データに付加するメタデータ付加部を備える。
【0022】
201は、データ付加部210において本体データに付加されるべきメタデータの項目を、記憶装置103に既に格納されている他の本体データに付加されたメタデータの中から選定する、メタデータ項目選定部である。
【0023】
202は、メタデータ項目選定部201にて選定されたメタデータの項目に対応するメタデータの値を、記憶装置103に既に格納されている他の本体データに付加されたメタデータの中から決定するメタデータ値決定部である。
【0024】
203はメタデータ領域表示部である。メタデータ領域表示部203は、メタデータ項目選定部201で選定したメタデータの項目毎に、メタデータ値決定部202で決定したメタデータの値を配列し、各メタデータの値が定義する固有の領域を2次元で表現したメタデータ領域を示すデータを生成する。また、生成したメタデータ領域を示すデータを表示装置106上にメタデータ領域として表示するよう制御する。
【0025】
なお、メタデータ領域内の各固有の領域は、線分により表示されても、矩形あるいは円形の領域で表示されても、あるいはアイコンのような図形で表示されてもよい。
【0026】
また、メタデータ領域は、メタデータの項目毎にメタデータの値を配列した場合の、各メタデータの値が定義する固有の領域の組み合わせとして認識されるものとする。例えば、2つの固有の領域が交わる領域は、該2つの固有の領域を定義する該2つのメタデータの項目とその値の組み合わせとして認識されることとなる。
【0027】
211はメタデータの付加対象となる電子データと関連付けられたアイコンを、表示装置106上に表示するよう制御するアイコン表示部である。アイコン表示部211は、後述する入力処理部212で受け付けたアイコンの移動指示入力に追随したアイコン表示を行うように表示装置106上の表示を制御する。
【0028】
212は、入力装置101を介して、アイコンの選択・移動等の入力操作を受け付ける、入力処理部である。
【0029】
213はメタデータ付加部である。メタデータ付加部213は、アイコンがメタデータ領域上の位置に移動された場合に、該位置が属する固有の領域を定義するメタデータの値を、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加する処理を行う。なお、本実施形態においては、アイコンの移動指示入力は、ドラッグ・アンド・ドロップにより行われるものとする。
【0030】
3.メタデータ付加処理の流れ
次に図3〜図4のフローチャートを用いて、情報処理装置100においてメタデータ付加機能を実現するためのメタデータ付加処理の流れを説明する。
【0031】
3.1 領域表示処理
はじめに領域表示部200における領域表示処理の流れについて説明する。図3は、情報処理装置100におけるメタデータ付加処理のうち、領域表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】
ステップS301では、メタデータ項目選定部201において、本体データに付加されるべきメタデータの項目を、記憶装置103に既に格納されている他の本体データに付加されたメタデータの中から選定する。なお、本実施形態においては、あらかじめ設定されたメタデータ項目が選定されるものとする。
【0033】
ステップS302では、ステップS301で選定されたメタデータの項目に対応するメタデータの値を、メタデータ値決定部202が、記憶装置103に既に格納されている他の本体データに付加されたメタデータの中から決定する。
【0034】
ステップS303では、ステップS301で選定されたメタデータの項目ごとに、ステップS302で決定されたメタデータの値を配列し、各メタデータの値が定義する固有の領域を2次元に配列したメタデータ領域のデータを生成する。また、生成したメタデータ領域のデータを表示装置106上にメタデータ領域として表示する。
【0035】
図3に示す領域表示処理により表示装置106に表示された表示結果の一例を図5に示す。図5は、メタデータの付加対象となる電子データとして“会議資料データ”を想定した場合のメタデータ領域の一例を示す図である。
【0036】
図5の例では、ステップS301において、メタデータの項目として、「会議テーマ」と「会議日」と「サブテーマ」とが選定されている。また、ステップS302において、メタデータの項目「会議テーマ」に対応するメタデータの値として、「Springコンサート」「文化祭」「定期演奏会」「夏合宿」「新入生歓迎会」(501)が決定されている。また、メタデータの項目「会議日」に対応するメタデータの値として、「7/26」〜「8/2」までの各日付が決定されている(503)。更に、メタデータの項目「サブテーマ」に対応するメタデータの値として、「パートリーダー定例会議」「卒業演奏企画」「運営委員会」「予算委員会」が決定されている(502)。
【0037】
そして、ステップS303において、メタデータの項目「会議テーマ」に対応するメタデータの値(501)が縦方向に、メタデータの項目「会議日」に対応するメタデータの値(503)が横方向に配列されている。更に、メタデータの値「サブテーマ」に対応するメタデータの値(502)が、縦方向であって、メタデータの値(501)の右側に配列されている。
【0038】
なお、図5の例では、メタデータの項目「会議テーマ」および「サブテーマ」に対応する全てのメタデータの値が表示されているが、メタデータの項目「会議日」については、対応するメタデータの値として更に過去の値がある場合があり得る。このように、メタデータ領域の表示に際しては、表示スペースの関係から、決定されたメタデータの値の一部のみを表示する場合がある。
【0039】
図5において、横方向へ延びている線分(504)は、「会議テーマ」と「サブテーマ」という2つのメタデータの項目に対応するメタデータの値が定義する固有の領域である。一方で、図5において、縦方向に延びている線分(505)は、「会議日」というメタデータの項目に対応するメタデータの値が定義する固有の領域である。
【0040】
このように、メタデータ領域は、複数のメタデータの項目に対応するメタデータの値が定義する固有の領域であっても(多次元の領域)、単一のメタデータの項目に対応するメタデータの値が定義する固有の領域(1次元の領域)であっても構わない。
【0041】
また、図5の例では、異なるメタデータの項目に対応する異なるメタデータの値が定義する固有の領域どうしが、直交して交差するように表示する場合について示している。しかしながら、2つの固有の領域の交差の仕方は、必ずしも図5のように直交である必要は無く、直交ではない状態で交差するようにしても構わない。
【0042】
3.2 データ付加処理の流れ
次にデータ付加部210におけるデータ付加処理の流れについて説明する。図4は、情報処理装置100におけるメタデータ付加処理のうち、データ付加処理の流れを示すフローチャートである。
【0043】
ステップS401では、本体データをアイコン化して表示装置106上に表示する。
【0044】
ステップS402では、入力装置101を介して入力される指示が、本体データに関連付けられたアイコンの移動指示であるか否かを入力処理部212が監視し、アイコンの移動指示であると判定された場合には、ステップS403へ進む。一方、アイコンの移動指示でないと判定された場合には、次のステップへは進まず、本ステップを繰り返す。
【0045】
ステップS403では、アイコンの移動先がメタデータ領域であるか否かを判定する。移動先がメタデータ領域であると判定された場合には、ステップS404に進む。一方、移動先がメタデータ領域以外であると判定された場合には、本処理は終了する。
【0046】
ステップS404では、アイコンが移動されたメタデータ領域上の位置が属する固有の領域を定義するメタデータの値およびメタデータの項目を、アイコンに関連付けられた本体データに対してメタデータとして付加する。
【0047】
図4のデータ付加処理の流れに対応する表示装置106上の表示結果の一例を、図6〜図8に示す。
【0048】
図6は、ステップS401により、本体データに関連付けられたアイコンが表示装置106上に表示され、該アイコンを移動するために利用者が入力装置101を介して選択指示した状態を示している。601は、本体データに関連付けられたアイコンである。602はマウスやペンといったポインティングデバイス等の入力装置101を介して操作されるポインタである。
【0049】
図7は、図6で選択指示されたアイコンを、利用者が、表示されているメタデータ領域上に移動させた状態を示す図である。
【0050】
ここでは、2つの固有の領域の交点(701)へ移動した様子を示している。1つは、メタデータの項目「会議テーマ」のメタデータの値「定期演奏会」であって、メタデータの項目「サブテーマ」のメタデータの値「運営委員会」が定義する固有の領域である。もう1つは、メタデータの項目「会議日」のメタデータの値「8/2」が定義する固有の領域である。
【0051】
図8は、アイコンの移動先であるメタデータ領域上の位置が確定したことで、アイコンに関連付けられた本体データに、メタデータが付加された様子を示す図である。具体的には、メタデータの項目として「会議テーマ」が、対応するメタデータの値として「定期演奏会」がメタデータとして付加されている。また、メタデータの項目として「サブテーマ」が、対応するメタデータの値として「運営委員会」が付加されている。更に、メタデータの項目として「会議日」が、対応するメタデータの値として「8/2」が付加されている(801)。
【0052】
なお、本実施形態では、2つの固有の領域が交差した場所へ移動した例について説明したが、本発明は特にこのような場合に限定されない。例えば、一方の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目のみを付加させたい場合には、固有の領域が交差していないメタデータ領域上の領域に移動させることで、該固有の領域を定義するメタデータの値及び項目だけを付加させることもできる。
【0053】
図8の例では、メタデータの項目「会議日」のメタデータの値「8/2」が定義する固有の領域であって、メタデータの項目「会議テーマ」、「サブテーマ」の値が定義する固有の領域と交差していないところへ移動すればよい。これにより、メタデータの項目として「会議日」を、その値として「8/2」のみをメタデータとして付加させることができる。
【0054】
なお、図8の例では、メタデータの項目「会議日」に対応するメタデータの値は、「8/2」という表示形式で表示されているが、実際にメタデータとして付加される値については、可能な限りフォーマットが統一されていることが望ましい。
【0055】
このため、メタデータ領域上の表示にしたがって「8/2」をメタデータの値として付加するように構成するのではなく、別のフォーマットに変換した上で付加するように構成してもよい。別のフォーマットとしては、例えば、「8月2日」や「2006.8.2」等が考えられる。
【0056】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る情報処理装置では、表示装置上にメタデータ領域を表示させ、アイコンが該メタデータ領域上に移動された場合に、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータを付加することができるようにした。
【0057】
この結果、利用者は、簡単な操作のみで本体データに対してメタデータを付加することができるようになり、メタデータを付加する際の作業負荷が軽減されることとなる。
【0058】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、メタデータの値が定義する固有の領域にアイコンを移動させることで、該固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目を該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加する構成とした。しかしながら、本発明は特にこのような構成に限定されるものではない。
【0059】
例えば、互いに離れた位置に表示された固有の領域をグループ化する機能が備えられていてもよい。そして、該グループ化された固有の領域によって囲まれる領域上にアイコンを移動させることで、該領域に含まれる固有の領域を定義する全てのメタデータの値及びメタデータの項目を付加できるように構成してもよい。
【0060】
図9は、本実施形態にかかるメタデータ付加機能を実現するための機能ブロックを示す図である。
【0061】
上記第1の実施形態において示した機能ブロック図(図2)との違いは、データ付加部210に領域グルーピング部901が追加されている点である。
【0062】
領域グルーピング部901は、入力処理部212を介して指示されたグループ化指示に基づいて、メタデータ領域内の複数の固有の領域をグループ化する処理を行う。具体的には、複数の固有の領域によって囲まれた領域を同一のグループ領域として認識する。これにより、該複数の固有の領域によって囲まれたグループ領域内に、アイコンが移動されてきた場合、該グループ領域に含まれる全ての固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目が本体データに付加されることとなる。
【0063】
図10は、領域グルーピング部901によりグループ化処理が行われた場合に、本体データにメタデータが付加された様子を示す図である。
【0064】
図10の例では、メタデータの項目「会議テーマ」のメタデータの値「定期演奏会」が定義する固有の領域のうち、メタデータの項目「会議日」のメタデータの値「2006.8.2」が定義する2つの固有の領域がグループ化されている。
【0065】
具体的には、メタデータの項目「サブテーマ」のメタデータの値「卒業演奏企画」が定義する固有の領域と、メタデータの項目「サブテーマ」のメタデータの値「運営委員会」が定義する固有の領域の二箇所である。
【0066】
そして、図10は、グループ領域(1001)内にアイコンを移動させ確定させることにより、上記二箇所の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目が本体データに付加された様子を示している(1002)。
【0067】
なお、図10の例では、グルーピングされた固有の領域により囲まれたグループ領域を2重線により表示することとしたが、該グループ領域の表示方法は特にこれに限定されるものではない。グループ化されている固有の領域が判別可能な状態で表示されていれば構わない。
【0068】
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、メタデータ領域内において固有の領域をグループ化する機能を追加することとした。これにより、交差していない複数の固有の領域を定義する全てのメタデータ値及びメタデータの項目をまとめて本体データに付加させることが可能となる。この結果、簡単な操作のみで更に多くのメタデータを付加することができるようになる。
【0069】
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、グルーピング機能を付加し、一度の操作で付加できるメタデータの数を増やすことで、操作性を向上させ、利用者の作業負荷を軽減させることとしたが、本発明は特にこれに限られない。例えば、既にメタデータが付加されている本体データがあった場合に、該付加済みのメタデータを利用することで、メタデータ付加の作業負荷を軽減するようにしてもよい。
【0070】
図11は本実施形態にかかるメタデータ付加機能を実現するための機能ブロックを示す図である。
【0071】
上記第2の実施形態において示した機能ブロック図(図9)との違いは、データ付加部210において、領域グルーピング部901に代えて、データ取得部1101が追加されている点である。
【0072】
データ取得部1101は、表示装置106上に表示されたメタデータ領域内の固有の領域が定義するメタデータの値及びメタデータの項目と同じ値及び項目が既に付加されている本体データを記憶装置103から取得する。そして、該取得された本体データに付加されているメタデータを、本体データごとの識別子として表示装置106上に表示する。
【0073】
なお、この場合、メタデータ付加部213では、メタデータ領域上にアイコンが移動されると、まず、該メタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目を付加するよう動作する。更に、データ取得部1101により表示された本体データに付加されたメタデータも付加するよう動作する。
【0074】
図12〜図14は、本実施形態にかかるメタデータ付加機能におけるデータ付加処理の流れに対応する表示結果の一例を示す図である。なお、本発明は、メタデータ領域の表示方法を限定しないため、ここでは、上記第1及び第2の実施形態とは別の表示例を用いて説明することとする。ただし、上記第1及び第2の実施形態で示した表示例の場合であっても以降の各実施形態の表示例と同様に処理されうることは言うまでもない。また、当然のことながら、以降に示す各実施形態における表示例の場合であっても、上記第1及び第2の実施形態において示した処理が実現されうることは、言うまでもない。
【0075】
図12は、メタデータ領域の表示例を示す図である。同図に示す表示例では、メタデータの項目として、「イベント名」と「撮影年、撮影月」が選定されている。また、メタデータの項目「イベント名」に対応するメタデータの値として、「運動会」、「帰省」、「太郎誕生日」、「花子誕生日」、「クリスマス」(1201)が決定されている。更に、メタデータの項目「撮影年、撮影月」に対応するメタデータの値として、「2006年」と「1月」〜「12月」(1202)が決定されている。
【0076】
そして、メタデータの項目「イベント名」に対応するメタデータの値1201が縦方向に、メタデータの項目「撮影年、撮影月」に対応するメタデータの値1202が横方向に配列されている。なお、メタデータの項目「撮影年、撮影月」に対応するメタデータの値1202は、表示範囲の制限から、「7月」〜「12月」のみが表示されている。
【0077】
更に、既に上記メタデータの項目及びメタデータの値が付加されている他の本体データが記憶装置103より取得され、黒丸マーク(識別子)として表示されている。例えば、黒丸マーク1203は、メタデータの項目として「イベント名」が、その値として「運動会」が付加され、かつ、メタデータの項目として「撮影年、撮影月」が、その値として「2006年」及び「10月」が付加された本体データを示している。
【0078】
なお、黒丸マーク1203に示す本体データは、当該メタデータの他、メタデータの項目が「場所」でその値が「○△小学校」のメタデータと、メタデータの項目が「参加者」でその値が「太郎」のメタデータとが付加されている(1204参照)。
【0079】
図13は、図12に示すメタデータ領域が表示された状態で、メタデータの付加対象となる本体データに関連付けられたアイコン1301が表示装置106上に表示された様子を示している。なお、ここではアイコン1301に関連付けられた本体データは、メタデータが付加されていない電子データであるとするが、既にメタデータが付加されている本体データのメタデータを変更する場合であっても構わない。
【0080】
図14は、当該アイコン1301が黒丸マーク1203が表示されているメタデータ領域上を移動している様子を示す図である。また、図15は、アイコン1301を黒丸マーク1203が表示されているメタデータ領域上の位置に移動させた状態を示している。
【0081】
図15に示すように、アイコン1301が、黒丸マーク1203が表示されているメタデータ領域上の位置に移動されると、まず、当該メタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目がメタデータとして付加される。
【0082】
具体的には、メタデータの項目「イベント名」とその値「運動会」と、メタデータの項目「撮影年、撮影月」とその値「2006年」、「10月」がメタデータとしてアイコン1301に関連付けられた本体データに付加される。
【0083】
更に、黒丸マーク1203に示す本体データに付加されている他のメタデータについても、アイコン1301に関連付けられた本体データに付加される。
【0084】
具体的には、メタデータの項目「場所」とその値「○△小学校」と、メタデータの項目「参加者」とその値「太郎」とが、アイコン1301に関連付けられた本体データに付加される(1501参照)。
【0085】
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、データ取得部を設け、表示されたメタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目が既に付加された他の本体データを記憶装置より取得する。そして、本体データ表示手段がその識別子として表示する構成とした。
【0086】
これにより、当該メタデータ領域上にアイコンを移動させた場合に、当該固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目に加え、当該メタデータ領域上に表示された本体データに付加されたメタデータも付加させることが可能となった。
【0087】
この結果、簡単な操作のみで更に多くのメタデータを付加できるようになり、利用者の作業負荷が軽減されることとなる。
【0088】
なお、本実施形態にかかるメタデータ付加機能は、情報処理装置が、例えば、電子アルバムのような画像データを登録する機能を有し、画像データをメタデータにより整理・分類して表示するような場合に有効である。
【0089】
メタデータが既に付加された画像データがある場合において、同じものを撮影した画像データを新しく電子アルバムに登録する際に、本実施形態にかかるメタデータ付加機能を利用すれば、該登録済みの画像データのメタデータと値を共有させることができる。
【0090】
このように、本実施形態にかかるメタデータ付加機能は、電子アルバム等のシステムにおける登録作業に利用された場合、メタデータを付加する際の作業負荷を軽減させることができるとともに、既存のメタデータとその値を共有させることが可能となる。この結果、メタデータの揺れが抑制され、再利用がしやすくなるという効果が期待できる。
【0091】
[第4の実施形態]
上記第3の実施形態では、メタデータ領域内の1つの固有の領域につき、識別子として1つの黒丸マークが表示される場合について説明したが、本発明は特にこれに限定されるものではない。データ取得部1101は、1つの固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目が既に付加された他の本体データの識別子を、記憶装置103より複数個取得し、表示するようにしてもよい。
【0092】
図16は、本実施形態におけるデータ取得部1101により複数の本体データが取得され、メタデータ領域上の該当する位置に複数の黒丸マークとして表示された様子を示す図である。
【0093】
1601、1602に示すように、メタデータの項目が「イベント名」でその値が「運動会」のメタデータと、メタデータの項目が「撮影年、撮影月」でその値が「2006年」、「10月」のメタデータとが付加された本体データが2つ表示されている。
【0094】
なお、黒丸マーク1602に示す本体データには、更に、メタデータの項目が「場所」でその値が「□△幼稚園」のメタデータと、メタデータの項目が「参加者」でその値が「花子」のメタデータとが付加されている。
【0095】
また、黒丸マーク1601に示す本体データには、更に、メタデータの項目が「場所」でその値が「○△小学校」のメタデータと、メタデータの項目が「参加者」でその値が「太郎」のメタデータとが付加されている。
【0096】
この場合、アイコンを黒丸マーク1602が表示されているメタデータ領域上の位置に移動させると、まず、当該メタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目がメタデータとして付加される。続いて、黒丸マーク1602が示す本体データに付加されたメタデータが付加される。
【0097】
具体的には、まず、メタデータの項目「イベント名」とその値「運動会」と、メタデータの項目「撮影年、撮影月」とその値「2006年」、「10月」とがアイコンに関連付けられた本体データに付加される。更に、黒丸マーク1602に示す本体データに付加されたメタデータ(メタデータの項目「場所」とその値「□△幼稚園」と、メタデータの項目「参加者」とその値「花子」と)が、アイコンに関連付けられた本体データに付加される。
【0098】
一方、アイコンを黒丸マーク1602が表示されているメタデータ領域上の位置に移動させた場合には、同様に、まず、当該メタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目がメタデータとして付加される。続いて、黒丸マーク1602が示す本体データに付加されたメタデータが付加される。
【0099】
具体的には、まず、メタデータの項目「イベント名」とその値「運動会」と、メタデータの項目「撮影年、撮影月」とその値「2006年」、「10月」とがアイコンに関連付けられた本体データに付加される。更に、黒丸マーク1601に示す本体データに付加されたメタデータ(メタデータの項目「場所」とその値「○△小学校」と、メタデータの項目「参加者」とその値「太郎」と)が、アイコンに関連付けられた本体データに付加される。
【0100】
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目が既に付加された他の本体データを、記憶装置より複数個取得し、その識別子を複数個表示する構成とした。
【0101】
これにより、当該メタデータ領域上にアイコンを移動させた場合に、当該固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目に加え、当該メタデータ領域上に表示された複数の本体データに付加されたメタデータも付加させることが可能となった。
【0102】
更に、アイコンの移動先が、メタデータ領域上に表示された複数の本体データの識別子のうちのいずれの位置であるかにより、該アイコンに付加するメタデータを変更する構成とした。これにより、利用者は、所望するメタデータを簡単な操作により本体データに付加させることが可能となった。
【0103】
なお、上記説明においては、データ取得部において取得された複数の本体データを、別個の黒丸マークとしてメタデータ領域上に表示させることとしたが、本発明は特にこのような表示方法に限定されるものではない。例えば、取得された複数の本体データに付加されたメタデータのうち、共通するもののみを統合して、1つの黒丸マークとして表示するようにしてもよい。この場合、取得された複数の本体データに付加されたメタデータのうち、複数の本体データに共通して付加されたメタデータが、アイコンに関連付けられた本体データに付加されることとなる。
【0104】
[第5の実施形態]
上記第3及び第4の実施形態では、データ取得部は、メタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目と完全に一致するメタデータの値及びメタデータの項目が既に付加された本体データを記憶装置より取得し表示する構成とした。しかしながら、本発明は特にこれに限定されない。
【0105】
例えば、固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目とは内容的に一致するが、表示形式等が異なるメタデータが付加された本体データも含めて、記憶装置より取得し、当該メタデータ領域上にその識別子を表示するようにしてもよい。
【0106】
例えば、記憶装置103に既に格納されている本体データに付加されているメタデータの項目が「撮影日」でその値が「2006.12.15」のように年月日で付加されていた場合について説明する。
【0107】
この場合、本実施形態におけるデータ取得部1101では、メタデータの項目が「撮影年、撮影月」でその値が「2006年」、「10月」に一致すると認識して、当該メタデータが付加された本体データを取得する。
【0108】
図17は、データ取得部1101により、固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目と一致するメタデータが付加されていると認識され、取得された本体データが黒丸マークで表示された様子を示している。
【0109】
同図に示すように、黒丸マーク1703に示す本体データには、メタデータとして、メタデータの項目「イベント名」とその値「クリスマス」と、メタデータの項目「撮影日」とその値「2006年12月24日」とが付加されている。
【0110】
また、黒丸マーク1704に示す本体データには、メタデータとして、メタデータの項目「イベント名」とその値「クリスマス」と、メタデータの項目「撮影日」とその値「2006年12月25日」とが付加されている。
【0111】
このように、本実施形態では、メタデータの項目が「撮影年、撮影月」でその値が「12月」であるメタデータと、メタデータの項目が「撮影日」でその値が「2006年12月24日」とは一致するメタデータであるとして認識される。
【0112】
同様に、メタデータの項目が「撮影年、撮影月」でその値が「12月」であるメタデータと、メタデータの項目が「撮影日」でその値が「2006年12月25日」とは一致するメタデータであるとして認識される。
【0113】
つまり、本実施形態におけるデータ取得部1101には、「撮影日」が「年」「月」を導出し得るメタデータの項目であるといった情報や、「撮影日」のメタデータの値の表示形式が「年.月.日」になっているといった情報等が設定されている。
【0114】
そして、固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目と、実際に本体データに付加されているメタデータの値及びメタデータの項目との対応関係や、その値の表示形式といった知識情報を利用することで、上述のような処理を実現している。
【0115】
なお、このようにして取得された本体データに付加されたメタデータを、アイコンに関連付けられた本体データに付加するにあたっては、メタデータの項目の表現を統一させたり、メタデータの値の表示形式を統一させたうえで付加するようにしてもよい。メタデータが付加された本体データの再利用性を考えると、値として揺れが無いようにすることが望ましいからである。
【0116】
具体的には、既に付加されたメタデータの中に、「年」「月」というメタデータの項目を有するメタデータが無いのであれば、既存のメタデータの項目(この例では「撮影日」)を本体データに付加する。
【0117】
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、データ取得部における本体データの取得に際して、内容的に一致するが、表現方法や表示形式が異なっているものも含めて取得する構成とした。
【0118】
これにより、利用者は、アイコンに関連付けられた本体データにメタデータを付加するにあたり、より多くのメタデータを付加することが可能となる。
【0119】
[第6の実施形態]
上記第1乃至5の実施形態では、領域表示処理において、予め設定されたメタデータの項目が選定される構成としたが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、入力装置101を介して、メタデータ領域として表示するメタデータの項目を利用者が指定できるように構成してもよい。その場合は、指定されたメタデータの項目に応じて、メタデータ値が決定されることとなる。
【0120】
更に、この場合、メタデータ領域についての表示上の切り替えが必要になる。例えば、図12に示したメタデータ領域の表示例に対して、別のメタデータの項目として「撮影場所」が指定された場合には、図18に示すメタデータ領域へと表示が切り替えられることとなる。
【0121】
具体的には、メタデータの項目として「撮影場所」(1801)が指定されると、該メタデータの項目に対応するメタデータの値として、「自宅」、「小学校」、「父実家」、「母実家」、「幼稚園」が決定される。そして、当該メタデータの値を縦方向に配列することで、図18に示すようなメタデータ領域が生成され表示される。
【0122】
このように、領域表示処理において、メタデータの項目を利用者が指定する構成とすることにより、利用者は所望のメタデータ領域を生成することが可能となる。
【0123】
なお、このようなメタデータ付加機能によれば、例えば、電子アルバムのような画像データを登録する機能を有する情報処理装置において、画像データの登録操作とメタデータの付加操作とを同時に行う場合に、特に有益である。
【0124】
[第7の実施形態]
上記第1乃至第6の実施形態では、メタデータ領域を2次元的に表示することとしたが、本発明は特にこれに限らず、複数交差するようにしてもよい。例えば、メタデータの項目が3種類あった場合にあっては、メタデータ領域を3次元的に表示させるようにしてもよい。この場合、3つの固有の領域が交差する領域に、アイコンを移動させると、該領域に含まれる固有の領域をそれぞれ定義しているメタデータの値及びメタデータの項目が全て該アイコンに関連付けられた本体データに付加されることとなる。
【0125】
また、上記第1乃至第6の実施形態では、アイコンが表示された画面と同一の画面上に表示されたメタデータ領域に向けて、該アイコンを移動させることで、メタデータを付加することとしたが、本発明は特にこれに限定されない。例えば、所定の操作を行うことにより、別のメタデータ領域が表示されるように構成し、該別のメタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目を該アイコンに関連付けられた本体データに付加するようにしてもよい。
【0126】
更に、別のメタデータ領域は1つに限られず、複数あってもよい。そして、該アイコンを該別のメタデータ領域に移動させるごとに、該別のメタデータ領域内の固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目を該アイコンに関連付けられた本体データに付加するように構成してもよい。
【0127】
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0128】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0129】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0130】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0131】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置(100)のハードウェア構成を示す図である。
【図2】情報処理装置100にてメタデータ付加機能を実現するための機能構成を示す図である。
【図3】情報処理装置100におけるメタデータ付加処理のうち、領域表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】情報処理装置100におけるメタデータ付加処理のうち、データ付加処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】メタデータの付加対象となる電子データとして“会議資料データ”を想定した場合のメタデータ領域の一例を示す図である。
【図6】本体データに関連付けられたアイコンが表示装置106上に表示され、該アイコンを移動するために利用者が入力装置101を介して選択指示した状態を示す図である。
【図7】選択指示されたアイコンを、利用者が、表示されているメタデータ領域上に移動させた状態を示す図である。
【図8】アイコンの移動先であるメタデータ領域上の位置が確定したことで、アイコンに関連付けられた本体データに、メタデータが付加された様子を示す図である。
【図9】情報処理装置100にてメタデータ付加機能を実現するための機能構成を示す図である。
【図10】領域グルーピング部901によりグループ化処理が行われた場合に、本体データにメタデータが付加された様子を示す図である。
【図11】情報処理装置100にてメタデータ付加機能を実現するための機能構成を示す図である。
【図12】メタデータ領域の表示例を示す図である。
【図13】メタデータの付加対象となる本体データに関連付けられたアイコン1301が表示装置106上に表示された様子を示す図である。
【図14】アイコン1301が黒丸マーク1203が表示されているメタデータ領域上を移動している様子を示す図である。
【図15】アイコン1301を黒丸マーク1203が表示されているメタデータ領域上の位置に移動させた状態を示す図である。
【図16】データ取得部1101により複数の本体データが取得され、メタデータ領域上の該当する位置に黒丸マークとして表示された様子を示す図である。
【図17】データ取得部1101により、固有の領域を定義するメタデータの値及びメタデータの項目と一致するメタデータが付加されていると認識され、取得された本体データが黒丸マークで表示された様子を示す図である。
【図18】図12に示したメタデータ領域の表示例に対して、別のメタデータの項目として「撮影場所」が選定指示された場合に表示されたメタデータ領域の表示例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メタデータの値がメタデータの項目別に配列され、該配列された各メタデータの値ごとにそれぞれ固有の領域が定義されたメタデータ領域を表示する領域表示手段と、
前記メタデータを付加することが可能な本体データに関連付けられたアイコンを表示するアイコン表示手段と、
前記表示されたアイコンが前記メタデータ領域上の位置に移動された場合に、該位置が属する前記固有の領域を定義するメタデータの値を、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加する付加手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示されたアイコンが移動された前記メタデータ領域上の位置が、前記メタデータの値ごとにそれぞれ定義された固有の領域が複数交差された領域内であった場合、前記付加手段は、該各固有の領域を定義する各メタデータの値をすべて、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記メタデータ領域に表示された複数の前記固有の領域をグループ化する領域グルーピング手段を更に備え、
前記表示されたアイコンが移動された前記メタデータ領域上の位置が、前記グループ化された固有の領域により囲まれるグループ領域内であった場合、前記付加手段は、該グループ領域に含まれる各固有の領域を定義する各メタデータの値をすべて、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
メタデータが付加された本体データが記憶された記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された本体データに付加されたメタデータのうち、前記メタデータ領域に配列されたメタデータの値と一致するメタデータの値が含まれるメタデータが付加された本体データを表わす識別子を、前記メタデータ領域上に表示する本体データ表示手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示されたアイコンが移動された前記メタデータ領域上の位置が、前記固有の領域内であって、かつ、前記識別子の上であった場合、前記付加手段は、該固有の領域を定義するメタデータの値と、該識別子を表わす本体データに付加されたメタデータの値とを、該アイコンに関連付けられた本体データに付加することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記本体データ表示手段は、
前記記憶手段に記憶された本体データに付加されたメタデータのうち、前記メタデータ領域に配列されたメタデータの値と一致するメタデータの値が含まれるメタデータが付加された本体データが複数あった場合、複数の前記識別子を、前記メタデータ領域上に表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記本体データ表示手段は、
前記記憶手段に記憶された本体データに付加されたメタデータのうち、前記メタデータ領域に配列されたメタデータの値と一致するメタデータの値が含まれるメタデータが付加された本体データが複数あった場合、前記識別子は、該複数の本体データを統合した識別子として表示し、
前記付加手段は、
前記表示されたアイコンが移動された前記メタデータ領域上の位置が、前記統合した識別子の上だった場合、該統合した識別子が表わす複数の本体データに付加された複数のメタデータの値を、該アイコンに関連付けられた本体データに付加することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記本体データ表示手段は、
前記記憶手段に記憶された本体データに付加されたメタデータのうち、前記メタデータ領域に配列されたメタデータの値と同じ内容であって表示形式の異なるメタデータの値が含まれるメタデータが付加された本体データを表わす識別子を、更に、前記メタデータ領域上に表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記領域表示手段により前記メタデータ領域上に配列されるメタデータの値に対応する前記メタデータの項目を、利用者が指定する指定手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置における情報処理方法であって、
領域表示手段が、メタデータの値がメタデータの項目別に配列され、該配列された各メタデータの値ごとにそれぞれ固有の領域が定義されたメタデータ領域を表示する領域表示工程と、
アイコン表示手段が、前記メタデータを付加することが可能な本体データに関連付けられたアイコンを表示するアイコン表示工程と、
付加手段が、前記表示されたアイコンが前記メタデータ領域上の位置に移動された場合に、該位置が属する前記固有の領域を定義するメタデータの値を、該アイコンに関連付けられた本体データにメタデータとして付加する付加工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理方法をコンピュータによって実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−242846(P2008−242846A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−82745(P2007−82745)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】