説明

情報処理装置および情報処理装置の制御方法

【課題】ページ単位で提示される電子情報を表示しているときに、ページを増減する処理を行う場合の便宜を図ったユーザーインターフェースを提供する。
【解決手段】表示部121と位置入力部122とを備えるタッチパネル部120における入力操作に応じて、ページ単位でページ情報を表示部121に表示する電子ノート装置100において、表示するページにおける辺のうち、ページの綴じ側の辺に沿った方向のジェスチャーを示す削除モード移行ジェスチャー情報を受け付ける状態移行部11と、状態移行部11が削除モード移行ジェスチャー情報を受け付けた後、上記綴じ側の辺から離れる方向のジェスチャーを示すジェスチャー情報を削除受付部13が受け付けると、現在表示しているページのページ情報を削除するページ削除部14と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子情報をページ単位で表示する情報処理装置および情報処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータの普及とともに、ユーザがより直感的にコンピュータを操作できるように、種々のユーザーインターフェースが開発されている。特に近年、これまで紙媒体で提供されていた情報を、電子化して情報提供する技術分野において、数々のユーザーインターフェースの提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、電子情報をページ単位で表示する技術が開示されている。具体的には、特許文献1では、ページ単位での電子情報の表示において、実際の書籍のような操作感が得られるように、タッチパネル等における操作に応じてページ捲り処理を行うユーザーインターフェースが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−288208号公報(2004年10月14日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、あくまで情報閲覧用のユーザーインターフェースであり、予め用意された電子情報をページ単位で提示するときに、実際の書籍のような操作感が得られるに過ぎない。つまり、ページ単位で提示された電子情報を編集する際のユーザーインターフェースについてはなんら言及していない。
【0006】
このため、特許文献1に開示されているユーザーインターフェースでは、ページ単位で提示された電子情報を編集することは想定されていなかった。よって、例えば、ページの追加・削除といった操作を行うときの便宜は考慮できていなかった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ページ単位で提示される電子情報を表示しているときに、ページを増減する処理を行う場合の便宜を図ったユーザーインターフェースを提供する情報処理装置および情報処理装置の制御方法を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、表示部と一体に構成されたタッチパネルにおける入力操作に応じて、ページ単位で電子情報を上記表示部に表示する情報処理装置において、表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する入力操作検知手段と、上記入力操作検知手段が入力操作を検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行うページ処理手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、上記課題を解決するために、表示部と一体に構成されたタッチパネルにおける入力操作に応じて、ページ単位で電子情報を上記表示部に表示する情報処理装置の制御方法において、表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する入力操作検知ステップと、上記入力操作検知ステップにおいて入力操作を検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行うページ処理ステップと、を含むことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、まず、表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する。
【0011】
入力操作とは、タッチパネルにおいて認識できる操作のことであり、例えば、クリック、フリック、ドラッグ、およびスワイプ等が挙げられる。
【0012】
上記情報処理装置が、ページ単位で電子情報を表示部に表示する場合において、表示するページの一辺は、ページの綴じ側を表している。なお、ページの綴じ側の辺を表すとは、紙媒体のノートや、書籍における綴じ側を模した画像を表示しているということである。
【0013】
上記情報処理装置が表示するページは、紙媒体のノートや、書籍の表現を模したものであるため、直感的なユーザーインターフェースを提供することができる。
【0014】
ここで、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作は、綴じられたページを綴じ部からページを開放するという動作を示している。綴じられたページを綴じ部からページを開放する手法は、いくつか考えられる。つまり、ページを綴じる方法に応じて手法は異なる。いずれの手法を用いるにしてもページの綴じ側に対して何らかの操作を行うことが考えられる。
【0015】
例えば、製本された紙媒体の書籍からページを切り離すには、刃物等で、ページの綴じ側の辺に沿って切れ目を入れることが考えられる。よって、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作としては、例えば、ページの綴じ側の辺に沿った方向の入力操作を採用することができる。
【0016】
言い換えれば、ページの綴じ側の辺に沿った方向の入力操作は、紙媒体のノート・書籍において、ページが綴じられているノドの部分をなぞる動作に相当し、ページの接合部分を分断するしぐさを表している。
【0017】
また、他にも例を挙げれば、ルーズリーフにおいてノート紙面を入れ替えるとき、リング状の留め具を、当該留め具の両端に設けられたレバーにより開放する。
【0018】
よって、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作としては、例えば、ページの綴じ側の辺の端部に対する入力操作を採用することができる。ここで端部とは、ページの綴じ側の辺の両端であってもよいし、ページの綴じ側の辺の端部のうち、いずれか一方であってもよい。
【0019】
すなわち、ページの綴じ側の辺の端部に対する入力操作は、ルーズリーフのレバー操作に相当する。
【0020】
これらの入力操作は、ページ自体に影響を及ぼすこと、とくにページがなくなったり、増えたりすることを示唆するものであるので、ページの追加・削除のようにページ単位での処理を開始するという意味合いをユーザが理解するのに都合がよい。
【0021】
そして、上記構成では、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知した後、すなわち、ページの接合部分を分断するしぐさを検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行う。
【0022】
この所定の入力操作は、例えば、ページを増減させる処理を開始するために予め定められている操作であり、その構成に特に制限はない。また、所定の入力操作は、ユーザが、ページを、ノート本体から移動させる、ページを増減させる、ページを入れ替えるといったことが理解できるような操作であってもよい。
【0023】
他にも、所定の入力操作は、上記綴じ側の辺に対して略垂直方向の入力操作であってもよい。ここで、綴じ側の辺に対して略垂直方向の入力操作は、紙媒体のノート・書籍において、ページを綴じ側から切り離したり、ページを挿入したりするという動作に相当する。従って、この綴じ側の辺に対する略垂直方向には、ページを綴じ側から切り離したり、ページを挿入したりする動作を行う意思があると認識できる程度の幅をもたせることができる。
【0024】
ページを増減させる処理とは、具体的には、現在表示しているページの電子情報を削除したり、新しいページを追加したりする処理である。ページを増減させる処理には、他にも、現在表示しているページを一度取り除き、当該取り除いたページを他の場所に追加することも含まれる。
【0025】
このような入力操作により、ページを増減する処理を行うことができるので、紙媒体のノート・書籍においてページを増減させるかのような操作感をユーザに与えることができる。
【0026】
このように、情報処理装置では、ページの接合部分に切れ目を入れて分断するようなしぐさの後に続く、ページを綴じ側の辺に対する略垂直方向への入力操作により、ページを増減させることができる。これにより、紙媒体のノート・書籍のページを追加・削除しているかのような、直感的な操作によりユーザがページを削除できるようなユーザーインターフェースを提供することができる。
【0027】
さらにいえば、上述のように、2段階でページの削除操作を行うというユーザーインターフェースであるので、意図しない処理が起ってしまうことを防ぐ効果もある。例えば、誤ってページを削除するということを防ぐことができる。
【0028】
また、本発明に係る情報処理装置では、上記ページ処理手段は、上記綴じ側の辺に対する略垂直方向のうち、上記綴じ側の辺から離れる方向の入力操作を検知したことに応じて、現在表示されているページを削除する処理を行うことが好ましい。
【0029】
上記綴じ側の辺に対する略垂直方向のうち、上記綴じ側の辺から離れる方向の入力操作は、ページを綴じ側から遠ざけ、切り離すという動作に該当する。
【0030】
このように、ページの接合部分に切れ目を入れて分断するようなしぐさの後に続く、ページを綴じ側から遠ざけ、切り離すというしぐさにより、現在表示しているページが削除される。
【0031】
なお、ページを削除するとは、例えば、ページを表示上から取り除くとともに、当該ページに対応する電子情報を削除することを指す。また、削除には、ファイル管理機能が提供するいわゆるゴミ箱機能のような、一時的な削除領域に、電子情報が退避されることも含まれる。
【0032】
上記構成によれば、紙媒体のノート・書籍のページを削除しているかのような、直感的な操作によりユーザがページを削除できるようなユーザーインターフェースを提供することができる。
【0033】
また、本発明に係る情報処理装置では、上記ページ処理手段がページを削除する処理を行う間、該処理が進行していることを示す表示を行う削除表示手段と、上記削除表示手段が上記表示を行っている間に、入力操作を検知した場合、上記ページ処理手段によるページを削除する処理を中止させる削除中止手段と、を備えることが好ましい。
【0034】
上記構成によれば、ページの電子情報を削除する削除処理は、上記表示が行なわれる間の所定の時間をかけて行われる。この表示としては、例えば、ページが破れたり、捲れて切り離されたりする表示効果が挙げられる。
【0035】
そして、この表示を行っている間に、削除処理に割り込んで、当該削除処理を中止する入力操作を行うことができる。
【0036】
削除処理を行っている途中に、ユーザが削除処理をやめたいと希望する場合も想定されるところ、上記構成によれば、このようなユーザの希望に応じることができる。
【0037】
なお、上記削除処理の進行を示す表示効果の画像に対して入力操作を検知したとき、削除処理を中止するようにしてもよい。この場合、上記削除処理の進行の表示に逆らって削除処理を阻止する、という動機付けがあるため、ユーザにとって理解しやすいユーザーインターフェースとなる。
【0038】
また、本発明に係る情報処理装置では、上記ページ処理手段は、上記綴じ側の辺に対する略垂直方向のうち、上記綴じ側の辺に対し接近する方向の入力操作を検知したことに応じて、新しいページを追加する処理を行うことが好ましい。
【0039】
上述のとおり、実際の文房具のルーズリーフでは、リング状の留め具を開放することにより、ノート紙面を取り除くだけでなく、追加することもできる。
【0040】
上記構成によれば、新しいページを追加する際、このルーズリーフのノート紙面の入れ替えに似た操作感をユーザに提供することができるので、ユーザに直感的なユーザーインターフェースを提供することができる。
【0041】
なお、新しいページを追加するとは、例えば、ページを追加して表示を更新するとともに、当該新しいページに対応する電子情報も追加することを指す。
【0042】
また、本発明に係る情報処理装置では、上記入力操作検知手段が入力操作を検知すると、ページを増減させる処理を行う処理を受け付けていることを示す画像を、上記綴じ側の辺に沿って表示する受付状態表示手段を備えることが好ましい。
【0043】
上記構成によれば、現在表示しているページの電子情報を削除したり、新しいページを追加したりできる状態にあることをユーザに通知することができる。しかも、綴じ側の辺に沿って、現在表示しているページの増減処理をすることができることを示す画像を表示するので、自分が行った入力操作の結果、ページの増減処理が可能な状態になったということを、ユーザに認識させることができる。
【0044】
なお、上記画像は、上記綴じ側の辺に接触させて表示してもよいし、離間して表示してもよい。すなわち、上記画像は、綴じ側の辺に近い位置に表示させればよい。
【0045】
また、この画像は、ページに影響を与えることが理解できるようなものであることが好ましく、例えば、切り取り線のようなものが採用できる。
【0046】
また、本発明に係る情報処理装置では、上記受付状態表示手段は、ページを綴じるための留め具が、閉じられている状態から、開放された状態に変化する画像を、上記画像として表示することが好ましい。
【0047】
ルーズリーフは、ノート紙面を綴じるためのリング状の留め具を有する文房具である。そして、実際の文房具のルーズリーフでは、ノート紙面を綴じるための留め具を閉じたり、開放したりすることによってノート紙面を挿入したり、取り出したりできる状態となる。
【0048】
上記構成によれば、このルーズリーフのノート紙面の入れ替えに似た操作感をユーザに提供することができるので、ユーザに直感的なユーザーインターフェースを提供することができる。
【0049】
また、本発明に係る情報処理装置では、上記ページ処理手段が削除したページの電子情報を保持する削除ページ保持部と、所定の入力操作に応じて上記削除ページ保持部に保持されている電子情報を削除前の状態に戻す状態復帰手段と、を備えることが好ましい。
【0050】
上記構成によれば、一度、あるページの電子情報を削除してしまっても、完全には情報処理装置からは、電子情報は削除されず保持される。そして、任意のタイミングで保持されている電子情報を元に戻すことができる。よって、誤ってあるページの電子情報を削除してしまった場合や、後から削除してしまったページの電子情報が必要となった場合に、削除したページの電子情報を元に戻すことができる。
【発明の効果】
【0051】
本発明に係る情報処理装置は、表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する入力操作検知手段と、上記入力操作検知手段が入力操作を検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行うページ処理手段と、を備える構成である。
【0052】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する入力操作検知ステップと、上記入力操作検知ステップにおいて入力操作を検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行うページ処理ステップと、を含む方法である。
【0053】
よって、紙媒体のノート・書籍のページを追加・削除しているかのような、直感的な操作によりページを増減できるようなユーザーインターフェースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ノート装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】電子ノート情報のデータ構造について例示したデータ構造図である。
【図3】電子ノートの1ページ目のページ情報を表示した場合について例示する図である。
【図4】電子ノートの2ページ目のページ情報を表示した場合について例示する図である。
【図5】電子ノートに対する編集機能を集約したツールボックスについて示す図である。
【図6】電子ノートの1ページ目のページ情報を表示した場合について例示する図である。
【図7】削除モードにおける表示について例示する図である。
【図8】電子ノートの1ページ目のページ情報を削除する場合について例示する図である。
【図9】電子ノートの1ページ目のページ情報を削除処理するときの表示効果について例示する図である。
【図10】電子ノートの2ページ目のページ情報を削除する場合について例示する図である。
【図11】電子ノートの2ページ目のページ情報に対する削除処理が進行している状態について例示する図である。
【図12】電子ノートの3ページ目のページ情報を表示した場合について例示する図である。
【図13】電子ノート装置における電子ノート機能部のページ削除処理の流れについて示したフローチャートである。
【図14】本発明の他の実施形態に係る電子ノート装置の構成例を示す機能ブロック図である。
【図15】上記電子ノート装置の電子ノート機能が提供するユーザーインターフェースの一例を示している。
【図16】上記電子ノート装置の電子ノート機能が提供するユーザーインターフェースの一例を示している。
【図17】上記電子ノート装置の電子ノート機能が提供するユーザーインターフェースの一例を示している。
【図18】上記電子ノート装置の電子ノート機能が提供するユーザーインターフェースの他の例を示している。
【図19】上記電子ノート装置の電子ノート機能が提供するユーザーインターフェースの他の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0055】
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図13を参照して説明すると以下のとおりである。
【0056】
まず、図1を用いて、本実施形態に係る電子ノート装置(情報処理装置)100の機能概要について説明する。図1は、電子ノート装置100の一構成例を示すブロック図である。
【0057】
電子ノート装置100は、ユーザからの手書き入力を受け付けて、ソフトウェア上で実現されたノートをユーザに編集させるための機能や、その他の情報処理機能を提供するためのものである。なお、以下において、ソフトウェア上で実現されているノートを電子ノートと称する。
【0058】
図1に示すように、電子ノート装置100は、タッチパネル部120、記憶部130、および主制御部140を備える構成である。
【0059】
タッチパネル部120は、電子ノート装置100における入力操作および画面表示といったユーザーインターフェースを提供するものであり、表示部121と、位置入力部(タッチパネル)122と、を含む構成である。
【0060】
位置入力部122は、タッチパネル部120の操作面へのタッチ操作が行われた位置であるタッチ位置を検出し、検出した位置に応じた入力位置情報を生成する。
【0061】
ここで、タッチ操作とは、タッチペン151などの指示部材や、ユーザの指152等を操作面に接触させる操作のことである。また、タッチ位置とは、タッチペン151や、ユーザの指152を操作面に接触させた場合に、位置入力部122が検出する位置のことである。
【0062】
また、位置入力部122は、例えば、タッチパネルにより実現することができる。ここでは、位置入力部122がタッチ位置を検出する手法として、例示的に、静電容量方式を採用している。しかしながら、これに限られず、例えば、マトリクス・スイッチ、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式、および、対象物の画像を検出する方式(光センサ方式)などの種々の手法を適宜採用することができる。
【0063】
そして、位置入力部122は、例示的に、複数のタッチ位置を同時に検出可能に構成している。なお、これに限られず、位置入力部122を、単一のタッチ位置のみを検出するように構成してもよい。
【0064】
位置入力部122は、タッチペン151によるタッチ操作と、ユーザの指152によるタッチ操作とを判別して検出する。これは、例えば、位置入力部122を次のように構成することにより実現することができる。
【0065】
すなわち、位置入力部122がタッチペン151または指152の接触を検知した領域を検出して、検出した領域の広さを算出する。そして、位置入力部122は、算出した領域の広さが、所定の広さより広ければ指152によるタッチ操作であると判別し、所定の広さより狭ければタッチペン151によるタッチ操作であると判別する。
【0066】
位置入力部122は、タッチ操作がタッチペン151によるものか、それともユーザの指152によるものかを示す種別を入力位置情報に含めてもよい。
【0067】
また、位置入力部122は、タッチペン151のペン先が、タッチパネル部120の操作面に接触せずに、微小距離だけ離れた近接位置に保持されている状態、いわゆるホバー状態を検知することができる。
【0068】
位置入力部122は、操作面上のタッチ位置を示す2次元の座標データを入力位置情報として生成してもよい。また、位置入力部122は、タッチ操作の圧力を検出して、検出した圧力に関する情報を入力位置情報に含めてもよい。
【0069】
表示部121は、画像データを表示するための表示画面を有しており、主制御部140から画像データを受信し、受信した画像データに基づいてその表示画面に画像を表示するものである。表示部121は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ、電子ペーパーなどにより実現可能である。
【0070】
なお、位置入力部122は、例示的に、表示部121の表示画面の上に、重ね合わせられた一体構造として形成し、表示画面の座標と、操作面の座標とが対応するようにしている。この両者の座標を対応付けるための情報が記憶部130に記憶されていてもよい。
【0071】
また、位置入力部122は、表示部121の表示画面における表示を妨げないよう、表示画面に対応する部分が光を透過する部材により構成される。
【0072】
このような構成により、表示部121に表示された画面を、ユーザが確認しながら、操作面に対して入力操作を行えるようになっている。表示部121に表示される画面について、具体的に例示すれば、表示部121は、アイコンなどのGUI(Graphical User Interface)画面を表示画面に表示する。そして、位置入力部122の操作面がユーザの指(または、タッチペン)によりタッチされることにより、タッチされたアイコンや画像に対応する座標情報が位置入力部122によって生成される。
【0073】
以上、タッチパネル部120の構成について例示したが、これに限られず、表示画面と操作面とが共用されるものであれば、任意の構造のものが利用できる。
【0074】
記憶部130は、各種データおよびプログラムを記憶するものである。記憶部130は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成することができる。記憶部130の詳細については後述する。
【0075】
主制御部140は、電子ノート装置100における各種構成を統括的に制御するものである。主制御部140の機能は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶素子に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。
【0076】
(記憶部および主制御部の具体的構成)
続いて、記憶部130および主制御部140のより具体的な構成について説明すると次のとおりである。
【0077】
まず、記憶部130の構成について説明する。図1に示すように、記憶部130は、電子ノート情報記憶部131および削除ページ保持部132を備える。
【0078】
電子ノート情報記憶部131には、電子ノート情報が記憶されている。図2を用いて、電子ノート情報のデータ構造について説明すると次のとおりである。同図は、電子ノート情報のデータ構造について例示したデータ構造図である。
【0079】
図2に示すように、電子ノート情報N1は、電子ノートの各ページについての電子情報であるページ情報P1を含む。ページ情報P1は、「ページ番号」、「編集情報」、および「リフィルタイプ」のデータを含む。
【0080】
「ページ番号」は、そのページに割り当てられたページ番号を示す。また、「編集情報」は、ユーザが、タッチパネル部120を介して、手書きで自由に編集できるデータ領域である。「編集情報」のデータフォーマットには、デジタルインク方式や、ビットマップ方式に基づくものを採用することができる。
【0081】
「リフィルタイプ」には、各ページに設定するリフィルの種類が設定される。ここでリフィルの種類とは、シートの柄のことであり、例えば、紙媒体のノートに付されているような罫線等を表示するものである。この表示は、例えば、シートの背景に罫線等を表した背景画像を表示することにより実装される。
【0082】
リフィルタイプには複数の種類があり、その例としては、7mm横罫や、ドット入り6mm横罫等の横罫線、5mm方眼、無地、および会議録等が挙げられる。
【0083】
削除ページ保持部132は、削除されたページ情報を一時的に退避しておくためのものである。
【0084】
次に、再び、図1を参照しながら、主制御部140について説明すると次のとおりである。主制御部140は、電子ノート装置100が備える各情報処理機能を実現するためのアプリケーション部141を有している。
【0085】
アプリケーション部141は、電子ノート機能部142、スケジュール管理機能部143、および、インターネット機能部144を備えている。
【0086】
電子ノート機能部142は、電子ノートの編集・閲覧を行う電子ノート機能を提供するものである。また、スケジュール管理機能部143は、スケジュールの編集・管理を行うスケジュール管理機能を提供するものである。また、インターネット機能部144は、外部ネットワークと通信するための通信部(不図示)を介してインターネットに通信接続するインターネット機能を提供するためのものである。
【0087】
このように、電子ノート装置100のアプリケーション部141は、電子ノート機能だけでなく、スケジュール管理機能や、インターネット機能等の各種機能を提供する。アプリケーション部141が提供する各種機能は、任意のアプリケーションをインストールまたはアンインストールすることによって、追加または削除することができる。
【0088】
そして、アプリケーション部141は、タッチパネル部120が、ユーザからのアプリケーション切り替え操作を受け付けると、受け付けた切り替え操作に応じて、電子ノート機能部142による電子ノート機能、スケジュール管理機能部143によるスケジュール管理機能、およびインターネット機能部144によるインターネット機能を相互に切り替えることができる。
【0089】
また、電子ノート装置100の起動時には、電子ノート機能部142における電子ノート機能が動作するようになっていてもよい。
【0090】
また、アプリケーション部141は、タッチパネル部120の位置入力部122から送信される入力位置情報をもとに、ユーザがタッチパネル部120に対して行ったタッチ操作やジェスチャーを認識する機能を備える。ここで、ジェスチャーとは、所定のパターンに従ってするタッチ操作のことであるが、その詳細は以下のとおりである。
【0091】
アプリケーション部141が認識するジェスチャーには、例えば、シングルタッチ、ダブルタッチ、ドラッグ、およびフリック等が含まれる。
【0092】
シングルタッチは、タッチパネル部120のある位置に指152等を接触させて、すぐに離すタッチ操作をするジェスチャーである。
【0093】
ダブルタッチは、タッチパネル部120に対して、上記シングルタッチを所定の短い時間内に続けて2回行うジェスチャーである。
【0094】
また、ドラッグは、タッチパネル部120に指152等を接触させた状態にして、そのまま指152等をスライドさせるジェスチャーである。
【0095】
フリックは、タッチパネル部120に指152等を接触させて、そのまま指152等をスライドさせ、所定の短い時間内に接触している指152等をタッチパネル部120から離すタッチ操作をするジェスチャーのことである。すなわち、フリックとは、タッチパネル部120を軽くはじくような動作となる。
【0096】
アプリケーション部141は、ジェスチャーを認識すると、認識したジェスチャーを示すジェスチャー情報を生成する。
【0097】
ジェスチャー情報とは、ユーザが画面をタッチしたときにおけるタッチ位置の座標の変化を示す情報のことである。ジェスチャー情報の具体例としては、ユーザが画面垂直方向の上から下の向きにドラッグを行って変化したタッチ位置の座標の変化量を示す情報が挙げられる。なお、ジェスチャー情報は、ユーザがどのようなジェスチャーをどの方向に対して行ったかを示す情報であってもよい。
【0098】
アプリケーション部141は、生成したジェスチャー情報を、電子ノート機能部142、スケジュール管理機能部143、および、インターネット機能部144に通知する。
【0099】
(電子ノート機能の概要について)
図3〜5を用いて、電子ノート装置100のアプリケーション部141の電子ノート機能部142において実現されている電子ノート機能の概要について説明すると次のとおりである。
【0100】
まず、図3を用いて、タッチパネル部120の表示部121において表示される電子ノートの外観について説明する。図3は、電子ノートの1ページ目のページ情報P1を表示した場合について例示している。
【0101】
なお、例示的に、ページ情報P1の「ページ番号」は、“1”であり、「リフィルタイプ」には“横罫線”が設定されているものとする。また、ページ情報P1の「編集情報」には、“P1.memo ABCDEFGHIJKLMN”が手書き入力されているものとする。
【0102】
図3に示すように、電子ノートの表示領域には、ページ情報P1の「ページ番号」を表示するためのページ番号領域201、「編集情報」を表示するための編集領域202が含まれる。図3に示すページ番号領域201には、ページ情報P1の「ページ番号」である“1”が表示されている。また、同図において、ページ番号領域201には、「編集情報」の“P1.memo ABCDEFGHIJKLMN”が表示される。
【0103】
また、図3示すページ情報P1の表示において、左側が、紙媒体のノートでいうところのノドの部分に該当する。つまり、図3の左側は、紙媒体のノートの見開き中央部分、すなわちノートの綴じ側に該当する。一方、図3示すページ情報P1の表示において、右側は、紙媒体のノートの外側、つまり小口(前小口)に該当する。
【0104】
なお、この構成は一例として示したものに過ぎず、上下に開くノートのように構成することも可能である。
【0105】
ユーザは、タッチパネル部120を介して、編集領域202において「編集情報」を編集可能である。なお、「ページ番号」は、電子ノート機能部142において自動的に番号が割り振られて管理される。
【0106】
また、図3に加えて図4を用いて、電子ノート機能部142が実現している電子ノートのページ送りについて説明すると次のとおりである。図4は、電子ノートの2ページ目のページ情報P2を表示した場合について例示している。
【0107】
電子ノート機能部142は、図3および図4に示す状態において、ページ捲りジェスチャー情報を受け付ける。ページ捲りジェスチャー情報は、例えば、画面水平方向、左右の向きへのフリックを示すものである。そして、ページ捲りジェスチャー情報に応じて、電子ノート機能部142は、電子ノート情報記憶部131から、現在表示されているページの次のページのページ情報を読み出して、表示部121に表示させたり、現在表示されているページの前のページのページ情報を読み出して、表示部121に表示させたりする。
【0108】
具体的には、図3に示す矢印F1の方向にフリック(左フリック)を行うと、1ページ目が捲れる表示効果の後、電子ノート機能部142によって2ページ目のページ情報P2が読み出され、図4に示すように、2ページ目のページ情報P2が表示部121に表示される。ここでは、図4に示すように、ページ情報P2の編集情報である“P.2memo abcdefg”が表示される。
【0109】
逆に、図4に示すように、2ページ目のページ情報P2が表示されているときに、矢印F2の方向にフリック(右フリック)を行うと、電子ノート機能部142によって1ページ目のページ情報P1が読み出され、図3に示す1ページ目のページ情報P1が表示部121に表示される。
【0110】
このように、電子ノート機能部142は、左フリックを検知すると、次のページを表示させる一方で、右フリックを検知すると、前のページを表示させる。
【0111】
なお、電子ノート機能部142は、先頭ページを表示させている場合、つまり、1ページ目を表示させている場合に、右フリックを検知したとしても、何の動作も行わないように構成してもよい。また、電子ノート機能部142は、最終ページを表示させている場合に、左フリックを検知した場合、新規ページを作成するとともに、当該新規ページへのページ送りを行ってもよい。
【0112】
なお、電子ノート機能部142は、ページ情報を表示する際に、表示画面を2つの領域に分割して、一方の表示領域に、あるページのページ情報を表示し、他方の表示領域に別のページ情報を表示してもよい。
【0113】
次に、図5を用いて、電子ノートに対して行う編集機能について説明する。電子ノートの編集において、ユーザは、図5示すような、各種の編集機能を集約したツールボックス210を使用することができる。ツールボックス210は、タッチパネル部120におけるユーザの操作、すなわちアプリケーション部141から通知されるジェスチャー情報に応じて呼び出される。
【0114】
ツールボックス210には、利用中のアプリケーションで利用するツール(電子文具)が格納されている。
【0115】
図5に示すツールボックス210には、一例として、定規211、リフィル212、アートナイフ213およびペンケース214が格納されている。
【0116】
定規211は、直線や、円形などの図形描画を編集領域202において行うためのツールである。
【0117】
リフィル212は、ページの追加および削除を行うためのツールである。リフィル212によりページの追加を行う場合は、ユーザに追加するページのリフィルタイプを選択させる。
【0118】
また、アートナイフ213は、編集領域202において、手入力した編集情報の切り出し機能を実現するためのものであり、いわゆるカットアンドペースト機能を実現するものである。アートナイフ213によりカットアンドペーストを行うときには、まず切り出す対象の領域を囲んで、対象の領域を切り取る。そして、切り取った領域を、同じページ内の別の場所にドラッグしたり、異なるページに移動させたりして、所望の場所にペーストする。
【0119】
そして、ペンケース214は、電子ノートを編集するための主なツールであり、手入力を行うためのツールである。ユーザは、ペンケース214から、所望のペンの種類、例えばペンの太さ・色を選択して入力を行うことができる。
【0120】
なお、機能切り替え操作によって電子ノート機能が起動状態となったときに、最初にペンケース214のペンツールが選択されている状態になるように電子ノート機能部142を構成してもよい。また、ペンケース214には、一度手書き入力した編集情報を消去するための消しゴムツールを有している。
【0121】
(ページ削除機能)
図5を用いて、ツールボックス210のリフィル212により電子ノートのページを削除する機能について説明したが、電子ノート機能部142は、電子ノートのページ削除機能に関し、さらに、以下に示すようなユーザーインターフェースを実現している。
【0122】
再び図1を参照して、電子ノート機能部142が提供するページ削除機能のユーザーインターフェースについて説明すると、次のとおりである。すなわち、電子ノート機能部142は、状態移行部(入力操作検知手段)11、削除受付状態表示部(受付状態表示手段)12、削除受付部(ページ処理手段)13、ページ削除部(ページ処理手段、削除表示手段、状態復帰手段)14および削除中止指示部(削除中止手段)15を備える。
【0123】
状態移行部11は、アプリケーション部141から通知されるジェスチャー情報が、現在表示しているページの削除を受け付ける状態、すなわち削除モードに移行するよう指示する削除モード移行ジェスチャー情報である場合、電子ノート機能部142を削除モードに移行させるものである。
【0124】
削除受付状態表示部12は、電子ノート機能部142が、状態移行部11によって、削除モードになったときに、表示部121に削除モードであることを示す画面表示を行わせるものである。
【0125】
削除受付部13は、削除モードにおいて、ページの削除を指示するジェスチャーを示す削除ジェスチャー情報を受け付けるものである。具体的には、削除受付部13は、アプリケーション部141から通知されるジェスチャー情報が、ページの削除を指示するものか否かを判定する。そして、ジェスチャー情報がページの削除を指示する削除ジェスチャー情報である場合、削除受付部13は、ページ削除部14に、現在表示されているページを削除するよう指示する。
【0126】
ページ削除部14は、削除受付部13からの指示に応じて、ページを削除する表示効果を表示部121に表示させるとともに、現在表示されているページの削除を行うものである。この表示効果については、後に詳しく説明する。
【0127】
また、ページ削除部14は、ページを削除する表示効果を表示させているとき、ページの削除の中止指示を受け付けることもできる。ページ削除部14は、ページの削除の中止指示を受け付けると、現在削除しようとしているページの削除を中止する。
【0128】
なお、ページ削除部14が削除したページ情報は、削除ページ保持部132に退避しておいてもよく、任意のタイミングで削除ページ保持部132から元に戻したり、完全に消去したりできるようになっていてもよい。
【0129】
しかしながら、これに限られず、ページ追加部17は、削除したページのページ情報を、すぐに電子ノート情報記憶部131から削除してもよい。
【0130】
また、ページ削除部14は、ページを削除する際に、削除したページの次のページ以降に割り当てられているページ番号を、それぞれデクリメントするなどして適宜更新する。
【0131】
削除中止指示部15は、ページ削除部14がページを削除する表示効果を表示させている間に、アプリケーション部141からページの削除の中止を指示するジェスチャーを示す中止ジェスチャー情報が通知された場合、現在削除しようとしているページの削除の中止指示をページ削除部14に送信するものである。
【0132】
(ページ削除機能の動作詳細)
次に、図6〜図11を用いて、電子ノート機能部142が有する電子ノートのページ削除機能の動作詳細について説明する。
【0133】
まず、図3にて示したような1ページ目のページ情報P1が表示されているとき、状態移行部11は、削除モード移行ジェスチャー情報を受け付ける。
【0134】
ここで、削除モード移行ジェスチャー情報とは、図6に例示するようなジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。具体的には、削除モード移行ジェスチャー情報とは、図6に示すように、ユーザが指152等を、画面左端の領域220のA地点からB地点まで矢印F3の方向に、上下にドラッグさせるジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。なお、これに限られず、削除モード移行ジェスチャー情報は、領域220における矢印F3の方向へのドラッグまたはフリックを示すものであってもよい。
【0135】
状態移行部11が、図6に例示するようなジェスチャーを示す削除モード移行ジェスチャー情報を受け付けると、削除受付状態表示部12は、図7に示すように電子ノート機能部142が削除モードであることを示す画面表示を表示部121に行わせる。
【0136】
具体的には、図7に示すように、削除受付状態表示部12は、画面左端の領域220に切り取り線230を表示させる。
【0137】
なお、図7において、切り取り線230を、例示的に、一点鎖線にて示しているが、これに限られず、切り取り線230は、破線であっても波線であってもよく、その形式にとくに制限はない。また、削除受付状態表示部12は、切り取り線230に加えて、削除モードであることを示すメッセージ、アイコン等を表示させてもよい。
【0138】
削除モードにおいて、図7に示すような切り取り線が領域220に表示されているときに、削除受付部13は、削除ジェスチャー情報を受け付ける。
【0139】
具体的には、削除ジェスチャー情報とは、図8に示すように、ユーザが指152等を、矢印F2の向きにスライドさせるジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。すなわち、ユーザは、指152等を、画面水平方向、すなわちページの綴じ側に対する略垂直方向に左から右の向きにスライドさせることにより、現在表示されているページを削除することができる。
【0140】
この削除ジェスチャー情報が示すジェスチャーは、紙媒体のノートにおける“ページをノートから切り離す”という動作を模したものである。言い換えれば、削除ジェスチャーは、紙媒体のノートのページを、ページの綴じ側から離れる方向に引っ張って切り離す動作を模したものである。
【0141】
さらに別の表現で言い換えれば、削除ジェスチャーは、紙媒体のノートのページを、見開き中央のノドから外側の小口(前小口)の向きに引っ張って切り離すという動作を模したものである。
【0142】
このように、削除ジェスチャー情報が示すジェスチャーは、紙媒体のノートにおけるページ切り離し動作を模したものであるため、ユーザは、電子ノート装置100において、直感的に電子ノートのページの削除操作を行うことができる。
【0143】
削除受付部13が削除ジェスチャー情報を受信すると、ページ削除部14は、図9に例示すようなページを削除する表示効果を表示部121に表示させる。
【0144】
具体的には、ページ削除部14は、図9に例示するように、1ページ目のページ(ページ情報P1)が、切り取り線230に沿って上から下にかけて切り離されて捲れていく表示効果を表示部121に表示させる。また、図9に示すように、1ページ目のページが捲れることにより、2ページ目のページ情報P1の一部が表示される。
【0145】
なお、当該表示効果が表示されている間に、削除中止指示部15が、中止ジェスチャー情報を受信した場合、ページ削除部14によるページ削除の処理は中止される。
【0146】
中止ジェスチャーの一例について示すと、中止ジェスチャーは、削除ジェスチャーと、逆の方向、すなわち、矢印F2と逆の方向に指152等をスライドされるジェスチャーである。この場合、中止ジェスチャーの反対のジェスチャーを行うという点で、ユーザが直感的に操作可能である。
【0147】
また、中止ジェスチャーの他の例について示すと、中止ジェスチャーは、ページが切り取り線230に沿って上から下にかけて切り離されて捲れていくのと逆の方向、すなわち、画面の下から上に向かう方向に指152をスライドされるジェスチャーである。この場合、表示効果を阻止する、つまりページが捲れるのを阻止するような操作感覚で、ユーザが削除を中止することができる。
【0148】
また、中止ジェスチャーの別の例について示すと、中止ジェスチャーは、単にタッチパネル部120をタッチ操作するものであってもよい。また、この場合、タッチ操作が、所定期間、継続した場合に削除中止指示部15が、ページ削除部14にページ削除の処理の中止を指示してもよい。また、ページ削除の処理を中止するのに要するタッチ操作の継続時間は、削除ジェスチャーの強さ(スライド距離や、加速度)に応じて変更してもよい。
【0149】
切り離されたページの全体が捲れて画面外に切り離されることにより当該表示効果は終了する。これにより図10に示すように2ページ目のページ情報P2全体が表示部121に表示される。このとき、ページ削除部14は、現在表示している2ページ目において、ゴミ箱アイコンを表示し、削除されたページ情報が削除ページ保持部132に退避されていることを示してもよい。また、ゴミ箱アイコンがタッチ操作された場合、ページ削除部14は、削除されたページ情報のうち元に戻すページ情報をユーザに選択させて、ユーザにより選択されたページ情報を元の状態に戻してもよい。
【0150】
続いて、ページ削除部14は、表示効果の表示し終わると、1ページ目のページ情報P1を、電子ノート情報記憶部131から削除する。
【0151】
なお、図10に示す状態は、以前として電子ノート機能部142が削除モードであることを示しており、この状態において、ページ削除部14は、さらに削除ジェスチャーを受け付けることができる。
【0152】
すなわち、指152等が矢印F2の向きにスライドするジェスチャーを示す削除ジェスチャー情報を削除受付部13が受け付けると、2ページ目のページ情報P2の削除処理がページ削除部14によって行われる。
【0153】
すなわち、図11に示すように、2ページ目のページ(ページ情報P2)が、切り取り線230に沿って切り離される。そして、2ページ目のページ情報P2が削除されて、図12に示すように3ページ目のページ情報P3が表示部121に表示される。
【0154】
なお、ページ情報P3には、“P.3memo hijklmn”という編集情報が手書き入力されており、当該編集情報が、編集領域202において表示されている。
【0155】
このように、削除モードでは、削除受付部13が、連続して削除ジェスチャー情報を受け付け、これに応じてページ削除部14が、その時点で表示されているページ情報を削除する処理を行う。
【0156】
なお、電子ノート機能部142は、削除モードに移行した後、所定時間、ジェスチャー情報を受信しないときは、図12に示すように、切り取り線230を画面から消去するとともに削除モードを解除する。
【0157】
(電子ノート機能部の処理の流れ)
次に、図13を用いて、電子ノート機能部142の処理の流れについて説明する。図13は、電子ノート装置100における電子ノート機能部142のページ削除処理の流れについて示したフローチャートである。
【0158】
まず、状態移行部11が、削除モード移行ジェスチャー情報を受信すると、電子ノート機能部142は、削除モードに移行する(S11)。ここで、削除受付部13が、削除モードに移行したことを示す画面表示を表示部121に行わせる(S12)。
【0159】
続いて、削除受付部13が、削除ジェスチャー情報を受信すると(S13)、ページ削除部14が、ページを削除する表示効果を表示させるとともに、現在表示されているページのページ情報を電子ノート情報記憶部131から削除する(S14)。
【0160】
(作用・効果)
以上のように、本実施形態に係る電子ノート装置100は、表示部121と位置入力部122とを備えるタッチパネル部120における入力操作に応じて、ページ単位でページ情報を表示部121に表示する電子ノート装置100において、表示するページにおける辺のうち、ページの綴じ側の辺に沿った方向のジェスチャーを示す削除モード移行ジェスチャー情報を受け付ける状態移行部11と、状態移行部11が削除モード移行ジェスチャー情報を受け付けた後、上記綴じ側の辺から離れる方向のジェスチャーを示すジェスチャー情報を削除受付部13が受け付けると、現在表示しているページのページ情報を削除するページ削除部14と、を備える構成である。
【0161】
上記構成により、紙媒体のノート・書籍のページを削除しているかのような、直感的な操作により、ユーザがページを削除できるようなユーザーインターフェースを提供することができる。
【0162】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について図14〜図17に基づいて説明すると、以下の通りである。本実施形態では、電子ノートにおいていわゆるルーズリーフ形式のユーザーインターフェースを採用した場合について説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0163】
まず、図14を用いて、本実施形態に係る電子ノート装置(情報処理装置)100Aの他の構成例について説明する。図14は、電子ノート装置100Aの他の構成例を示す機能ブロック図である。
【0164】
図14に示すように、電子ノート装置100Aは、図1に示した電子ノート装置100の電子ノート機能部142において、電子ノート機能部142Aに変更したものである。
【0165】
電子ノート機能部142Aは、図1の電子ノート機能部142において、状態移行部11および削除受付状態表示部12を、それぞれ、状態移行部11Aおよび追加削除受付状態表示部12Aに変更し、さらに追加受付部(ページ処理手段)16およびページ追加部(ページ処理手段)17を追加したものである。
【0166】
以下、図1から追加または変更のあった構成について説明すると次のとおりである。
【0167】
状態移行部11Aは、アプリケーション部141から通知されるジェスチャー情報が、ページの追加または現在表示しているページの削除を受け付ける状態、すなわち追加削除モードに移行するよう指示する追加削除モード移行ジェスチャー情報である場合、電子ノート機能部142を追加削除モードに移行させるものである。
【0168】
追加削除受付状態表示部12Aは、電子ノート機能部142が、状態移行部11Aによって、追加削除モードになったときに、表示部121に追加削除モードであることを示す画面表示を行わせるものである。
【0169】
追加受付部16は、追加削除モードにおいて、ページの追加を指示するジェスチャーを示す追加ジェスチャー情報を受け付けるものである。具体的には、追加受付部16は、アプリケーション部141から通知されるジェスチャー情報が、ページの追加を指示するものか否かを判定する。そして、ジェスチャー情報がページの追加を指示する追加ジェスチャー情報である場合、追加受付部16は、ページ追加部17に、新しいページを追加するよう指示する。
【0170】
ページ追加部17は、追加受付部16からの指示に応じて、ページを追加する表示効果を表示部121に表示させるとともに、新しいページの追加を行うものである。
【0171】
ページ追加部17が新しいページを追加する位置については、現在表示されているページの前であってもよいし、後ろであってもよく特に制限はない。ページ追加部17は、新しいページを追加した場合、新しいページのページ情報を、電子ノート情報記憶部131に記憶する。
【0172】
なお、ページ追加部17は、ページを追加する際に、追加したページの次のページ以降に割り当てられているページ番号を、それぞれインクリメントするなどして適宜更新する。
【0173】
(追加削除モードの動作詳細)
図15〜図17を用いて、電子ノート機能部142Aが有するページ追加削除機能の動作詳細について説明する。
【0174】
図15は、電子ノート機能部142Aが提供するユーザーインターフェースを示している。すなわち、図15は、1ページ目のページ情報P1が、表示部121に表示されている状態を示している。
【0175】
ここで、図3に示したユーザーインターフェースと異なり、図15に示すユーザーインターフェースでは、画面左端において、領域220の代わりにリング表示領域240が設けられており、ルーズリーフのリングを表す画像が表示されている。
【0176】
ここで、リング表示領域240には、ルーズリーフのリングが閉じられた状態となっている画像が表示される。すなわち、これは実際の文房具のルーズリーフにおいてリングによってノート紙面が綴じられている状態を模したものとなっている。
【0177】
電子ノート機能部142Aは、図15に示す状態において、ページ捲りジェスチャー情報を受け付ける。すなわち、電子ノート機能部142Aは、図15に示す状態において、左フリックを検知すると、次のページを表示させる一方で、右フリックを検知すると、前のページを表示させる。
【0178】
図15に示すような1ページ目のページ情報P1が表示されているとき、状態移行部11Aは、追加削除モード移行ジェスチャー情報を受け付ける。
【0179】
ここで、追加削除モード移行ジェスチャー情報とは、図16に例示するようなジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。具体的には、追加削除モード移行ジェスチャー情報とは、図16に示すように、ユーザが指152等を、画面左端のリング表示領域240のA地点からB地点まで矢印F3の方向に、上下にドラッグさせるジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。なお、これに限られず、追加削除モード移行ジェスチャー情報は、リング表示領域240における矢印F3の方向へのドラッグまたはフリックを示すものであってもよい。
【0180】
状態移行部11Aが、図16に例示するようなジェスチャーを示す追加削除モード移行ジェスチャー情報を受け付けると、追加削除受付状態表示部12Aは、図17に示すように電子ノート機能部142Aが追加削除モードであることを示す画面表示を表示部121に行わせる。
【0181】
具体的には、図17に示すように、追加削除受付状態表示部12Aは、画面左端のリング表示領域240において、ルーズリーフのリングが開放された状態を示す画像を表示する。
【0182】
実際の文房具のルーズリーフでは、ノート紙面を綴じているリングを開放した状態において、リフィルを挿入したり、取り除いたりできる。図17においてリング表示領域240に表示されている画像は、この状態を模したものである。
【0183】
追加削除モードにおいては、削除受付部13が、削除ジェスチャー情報を受け付ける一方で、追加受付部16が、追加ジェスチャー情報を受け付ける。
【0184】
削除受付部13が受け付ける削除ジェスチャー情報については、すでに図8等を用いて説明したとおりであるので、その説明を省略する。
【0185】
追加受付部16が受け付ける追加ジェスチャー情報について説明すると次のとおりである。すなわち、追加ジェスチャー情報とは、図17に示すように、ユーザが指152等を矢印F1の向きにスライドさせるジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。すなわち、ユーザは、指152等を、画面水平方向、すなわちページの綴じ側に対する略垂直方向に右から左の向きにスライドさせることにより、新しいページを追加することができる。すなわち、ページの綴じ側に対して接近するジェスチャーにより、ユーザは、リフィルの追加を行うことができる。
【0186】
なお、追加される新しいページは、現在表示されているページの前であってもよいし、後ろであってもよい。
【0187】
この追加ジェスチャー情報が示すジェスチャーは、実際の文房具のルーズリーフにおける“リングにノート紙面を挿入する”という動作を模したものである。
【0188】
なお、電子ノート機能部142Aは、追加削除モードに移行した後、所定時間、ジェスチャー情報を受信しないときは、追加削除モードを解除する。
【0189】
このように、追加ジェスチャー情報が示すジェスチャーは、実際の文房具のルーズリーフにおけるノート紙面の追加動作を模したものであるため、ユーザは、電子ノート装置100において、直感的に、リフィルの追加操作を行うことができる。
【0190】
以上のように、電子ノート装置100Aは、ページ単位で提示される電子情報を表示しているときに、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知することで、ページの増減を受け付ける。そして、電子ノート装置100Aは、削除ジェスチャー情報または追加ジェスチャー情報を受け付けることにより、ページの増減を行う。
【0191】
このため、電子ノート装置100Aは、ページを増減する処理を行う場合の便宜を図ったユーザーインターフェースを提供することができる。
【0192】
(変形例)
以下において、図18および図19を用いて、電子ノート装置100Aの好ましい変形例について説明する。以下で説明する変形例は、電子ノート機能部142Aが、ルーズリーフのリングのレバーを表示させて、このレバーに対する入力操作を受け付けるものである。
【0193】
電子ノート機能部142Aは、図18に示すように、画面左側において、レバー表示領域251A、Bにルーズリーフのリングのレバーを表す画像を表示させるとともに、リング表示領域250にルーズリーフのリングを表示させる。
【0194】
より具体的に説明すると、実際のルーズリーフに設けられているリングのレバーのように、リングの両端に位置づけられるよう、レバー表示領域251A、Bは、それぞれ、リング表示領域250の両端、言い換えれば画面左側の上端および下端に設けられる。
【0195】
実際のルーズリーフにおいては、リングのレバーを引き下げる操作してリングを開放した状態にしたり、リングのレバーを引き上げる操作をしてリングを閉じた状態にしたりすることができる。電子ノート機能部142Aが、レバー表示領域251A、Bに表示するのレバーの画像は、このルーズリーフの外観を模したものになっている。
【0196】
図18では、ルーズリーフのリングが閉じられた状態となっており、この状態において、電子ノート機能部142Aは、ページ捲りジェスチャー情報を受け付けたことに応じて、ページ送り動作を行う。このページ送り動作については、上述のとおりであるので、ここではその説明を省略する。
【0197】
ここで、状態移行部11Aは、レバー操作ジェスチャー情報を受け付ける。レバー操作ジェスチャー情報とは、ユーザが指152等を、レバー表示領域251A、Bでタッチ操作を行うジェスチャーを示すジェスチャー情報のことである。
【0198】
レバー操作ジェスチャー情報は、具体的な例を挙げれば、レバー表示領域251A、Bのいずれか一方をタッチする操作を示すものである。
【0199】
また、他の具体例を挙げれば、レバー操作ジェスチャー情報は、略同時に、あるいはある程度の期間内に、レバー表示領域251A、Bの両方にタッチする操作を示すものである。
【0200】
また、このジェスチャーは、シングルタッチであってもダブルタッチであってもよく、適宜変更が可能である。
【0201】
状態移行部11Aが、レバー操作ジェスチャー情報を受け付けると、追加削除受付状態表示部12Aは、図19に示すように、電子ノート機能部142Aが追加削除モードであることを示す画面表示を表示部121に行わせる。
【0202】
具体的には、図19に示すように、追加削除受付状態表示部12Aは、レバー表示領域251A、Bにおいて、引き下げられたレバーの画像を表示するとともに、画面左端のリング表示領域250において、ルーズリーフのリングが開放された状態を示す画像を表示する。すなわち、この状態において、削除受付部13が、削除ジェスチャー情報を受け付ける一方で、追加受付部16が、追加ジェスチャー情報を受け付ける。シートの追加・削除については、既に説明したとおりであるので、その説明を省略する。
【0203】
なお、ここで、状態移行部11Aが、さらにレバー操作ジェスチャー情報を受け付けた場合、図18に示したリングが閉じた状態に遷移する。
【0204】
(結び)
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0205】
上記では、電子ノート装置100、100Aの各ブロック、特に電子ノート機能部142、電子ノート機能部142Aを、CPUを用いてソフトウェアによって実現する例について説明した。
【0206】
すなわち、電子ノート装置100、100Aは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである電子ノート装置100、100Aの制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記電子ノート装置100、100Aに供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0207】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0208】
また、電子ノート装置100、100Aを通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。また、電子ノート装置100、100Aの各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0209】
本発明は、ページ単位で電子情報を表示する電子ノート装置において、直感的な、ページの削除等のインターフェースを提供する。本発明は、タッチパネルインターフェースを具備し、電子ノート機能を有するタブレットPC、携帯端末等において広く好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0210】
11、11A 状態移行部(入力操作検知手段)
12 削除受付状態表示部(受付状態表示手段)
12A 追加削除受付状態表示部
13 削除受付部(ページ処理手段)
14 ページ削除部(ページ処理手段、削除表示手段、状態復帰手段)
15 削除中止指示部(削除中止手段)
16 追加受付部(ページ処理手段)
17 ページ追加部(ページ処理手段)
100、100A 電子ノート装置(情報処理装置)
120 タッチパネル部
121 表示部
122 位置入力部(タッチパネル)
130 記憶部
131 電子ノート情報記憶部
132 削除ページ保持部
140 主制御部
141 アプリケーション部
142、142A 電子ノート機能部
151 タッチペン
152 指
202 編集領域
220 領域
230 切り取り線
240 リング表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と一体に構成されたタッチパネルにおける入力操作に応じて、ページ単位で電子情報を上記表示部に表示する情報処理装置において、
表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する入力操作検知手段と、
上記入力操作検知手段が入力操作を検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行うページ処理手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記ページ処理手段は、上記綴じ側の辺に対する略垂直方向のうち、上記綴じ側の辺から離れる方向の入力操作を検知したことに応じて、現在表示されているページを削除する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記ページ処理手段がページを削除する処理を行う間、該処理が進行していることを示す表示を行う削除表示手段と、
上記削除表示手段が上記表示を行っている間に、入力操作を検知した場合、上記ページ処理手段によるページを削除する処理を中止させる削除中止手段と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記ページ処理手段は、上記綴じ側の辺に対する略垂直方向のうち、上記綴じ側の辺に対し接近する方向の入力操作を検知したことに応じて、新しいページを追加する処理を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記入力操作検知手段が入力操作を検知すると、ページを増減させる処理を行う処理を受け付けていることを示す画像を、上記綴じ側の辺に沿って表示する受付状態表示手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記受付状態表示手段は、ページを綴じるための留め具が、閉じられている状態から、開放された状態に変化する画像を、上記画像として表示することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記ページ処理手段が削除したページの電子情報を保持する削除ページ保持部と、
所定の入力操作に応じて上記削除ページ保持部に保持されている電子情報を削除前の状態に戻す状態復帰手段と、を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示部と一体に構成されたタッチパネルにおける入力操作に応じて、ページ単位で電子情報を上記表示部に表示する情報処理装置の制御方法において、
表示する電子情報のページにおける辺のうち、ページの綴じ側にある辺付近に対する入力操作を検知する入力操作検知ステップと、
上記入力操作検知ステップにおいて入力操作を検知した後、所定の入力操作を検知したことに応じて、ページを増減させる処理を行うページ処理ステップと、を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−88806(P2012−88806A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233002(P2010−233002)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】