情報処理装置および拡張装置
【課題】情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図る。
【解決手段】情報処理装置と一体化される際に熱伝導部材に対応する外表面に設けられ、熱伝導部材を介して伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と、情報処理装置と一体化される際に導出口に対応する外表面に設けられ、第1冷却ファンにより情報処理装置から排出される排気流を内部に導入する導入口と、導入口から導入された排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第1消音手段と、第2冷却ファンにより生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第2消音手段と、排気流を排出するための導出口とを備える拡張装置を提案する。
【解決手段】情報処理装置と一体化される際に熱伝導部材に対応する外表面に設けられ、熱伝導部材を介して伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と、情報処理装置と一体化される際に導出口に対応する外表面に設けられ、第1冷却ファンにより情報処理装置から排出される排気流を内部に導入する導入口と、導入口から導入された排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第1消音手段と、第2冷却ファンにより生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第2消音手段と、排気流を排出するための導出口とを備える拡張装置を提案する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および拡張装置に関し、特に、CPU、メインメモリ、入力手段、表示手段などを備える情報処理装置と、拡張電源部、外部記憶手段、各種インターフェイス部などを備える拡張装置とが着脱自在に構成されるシステムにおける情報処理装置および拡張装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のパーソナルコンピュータに用いられるCPUは、高速処理を要求されることからその動作周波数が上昇し、これに伴って消費電力が上昇している。特に、ノートパソコンやPDAなどの可搬型情報処理装置では、小型化を図る目的で高密度実装となっていることから、消費電力の上昇に伴う発熱が大きくなっている。
このような情報処理装置では、通常、冷却ファンやヒートシンク、ヒートパイプなどを用いた冷却手段が使用されており、これらを用いていかにして効率よく冷却するかが求められている。CPUのフル動作に対応させるためには、冷却手段を大型化したり、複数設置するなどの他に、冷却ファンの回転数を上げることが考えられる。
【0003】
冷却手段を大型化したり設置数を増加することは、装置の小型化に逆行するものであり、装置内部に設置スペースを確保することが困難になる。また、冷却ファンを高回転で駆動すれば騒音が発生することとなり、発生した騒音を減衰させるための消音手段を設置する必要がでてくる。消音手段としては、吸音材や消音器を装置内部に設置することが考えられるが、この場合も、装置の小型化に伴い装置内部にスペースを確保することが困難であり、効果的な静音化は実現できていない。
【0004】
拡張電源部、外部記憶手段、各種インターフェイス部などを備える(ドッキングステーションなどと呼ばれる)拡張装置を備え、CPU、メインメモリ、入力手段、表示手段などを備える情報処理装置がこの拡張装置と着脱自在に構成された情報処理システムが存在する。このような拡張装置を備える構成において、拡張装置側に冷却手段を設置して、情報処理装置側で発生した熱を除去することが提案されている(たとえば、特許文献1(特許第2908418号公報)参照)。
【0005】
この特許文献1では、情報処理装置側にヒートシンクを設け、拡張装置側に冷却ファンなどの冷却手段を設け、情報処理装置を拡張装置と一体化して使用する際に、情報処理装置側のヒートシンクと拡張装置側の冷却手段とをシリコンゴムなどの熱伝導体で接続し、情報処理装置側の熱を拡張装置側で放熱するようにしている。
また、情報処理装置側に設けられた冷却ファンの回転数を、電源管理モードなどに対応して制御することにより、騒音を抑制することが提案されている(たとえば、特許文献2(特開平10-11176号公報))。
【0006】
特許文献1に記載されているような情報処理システムでは、拡張装置に設けられた冷却手段により情報処理装置での発熱を冷却することは可能であるが、冷却ファンの騒音対策がなされておらず、動作中において冷却ファンおよび冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音が問題となる。
また、特許文献2に記載されているような情報処理システムでは、CPUがアイドル状態のときに冷却ファンを停止して静音化を図っているものの、CPUがフルパワーで動作する際には冷却ファンが駆動されるため騒音が発生するという問題がある。
【特許文献1】特許第2908418号公報
【特許文献2】特開平10-11176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明では、情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点による拡張装置は、内部で発生する熱を拡張装置との接合部近傍に伝達するための熱伝導部材と、内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、排気流を排出するための導出口を備えた情報処理装置と着脱自在な拡張装置であって、情報処理装置と一体化される際に熱伝導部材に対応する外表面に設けられ、熱伝導部材を介して伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と、情報処理装置と一体化される際に導出口に対応する外表面に設けられ、第1冷却ファンにより情報処理装置から排出される排気流を内部に導入する導入口と、導入口から導入された排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第1消音手段と、第2冷却ファンにより生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第2消音手段と、排気流を排出するための導出口とを備える。
【0009】
この場合、情報処理装置部と拡張装置とが一体化される際に、情報処理装置側の導出口と拡張装置側の導入口とが接続されて、第1冷却ファンにより生成される排気流が情報処理装置から拡張装置に導入され、情報処理装置の熱伝導部材が拡張装置の第2冷却手段による放熱と協働して、情報処理装置の内部を効率よく冷却することが可能となる。また、第1冷却ファンにより発生する騒音を第1消音手段により減衰し、第2冷却ファンにより発生する騒音を第2消音手段により減衰することが可能となり、静音化を図ることができる。
【0010】
本発明の第2の観点による情報処理装置は、外表面に伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と内部に空気流を導入する導入口とを備える拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、内部で発生する熱を拡張装置の接合部近傍であって拡張装置の外表面に伝達する熱伝導部材と、拡張装置と一体化される際に、第1冷却ファンの回転数を減衰させるかあるいは停止させるファン規制手段と、拡張装置と切り離されて使用される際には、第1冷却ファンにより生成される排気流を外部に排出するために開放し、拡張装置と一体化されて使用される際には閉塞する排気口と、拡張装置と切り離されて使用される際には閉塞し、拡張装置と一体化されて使用される際には、第1冷却ファンによって生成される排気流を拡張装置の導入口を介して拡張装置の内部に導入するために開放される導出口とを備える。
【0011】
このような構成とすることにより、情報処理装置が拡張装置と一体化されてCPUがフル稼働した場合であっても、情報処理装置の熱伝導部材が拡張装置の外表面を介して放熱することが可能となり、情報処理装置に設けられている第1冷却ファンの回転数を落とすことが可能となり、場合によっては停止することにより、静音化を図ることが可能となる。また、この情報処理装置が拡張装置と切り離されて使用される際には、排気口を開放して第1冷却ファンによる排気流をこの排気口を介して排出するように構成できる。さらに、情報処理装置が拡張装置と一体化されて使用される際には、排気口を閉塞し、導出口を介して拡張装置内部に排気流を導入することで、情報処理装置の第1冷却ファンにより拡張装置の内部の冷却を行うことも可能となる。
【0012】
本発明の第3の観点による情報処理装置は、情報処理装置と接続するための接続コネクタをさらに備えた拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、拡張装置と接続するための接続コネクタと、拡張装置と切り離されて使用されているか、拡張装置と一体化されて使用されているかを、拡張装置とお互いの接続コネクタを介して接続されているかどうかで判定するコネクタ接続判定部と、第1冷却ファンの回転制御を行う冷却ファン駆動制御部とをさらに備え、コネクタ接続判定部の判定結果に基づき、ファン規制手段が排気口と導出口とを開放または閉塞し、第1冷却ファンの回転制御を行うことを特徴とする。
【0013】
この場合、情報処理装置が拡張装置と一体化されたか否かを判定して排気口および導出口の開放または閉塞を自動的に行い、情報処理装置の第1冷却ファンによる排気流を拡張装置に導入して、情報処理装置および拡張装置の冷却を行うことが可能となり、第1冷却ファンの回転制御を行うことで、静音化を図ることが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図ることを目的とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
第1実施形態の情報処理システムは、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部11、複数のキーが配列されてなるキーボード12、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイス13などを備えており、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0016】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。情報処理装置1の下面には、図2に示すように、冷却ファン14で生成された排気流を情報処理装置1の下方に排出するための導出口15が設けられている。導出口15は、情報処理装置1を拡張装置2から切り離して使用する際には閉塞され、情報処理装置1が拡張装置2と一体化される際に開口するように構成することが可能である。
【0017】
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されており、情報処理装置1が一体化される際に情報処理装置1に電源供給を行うとともに各種データのやりとりが可能となるように電気的接続が行われる。
【0018】
拡張装置2には、情報処理装置1の導出口15と対応する位置に、冷却ファン14による排気流を拡張装置2内部に導入するための導入口20が設けられている(図4参照)。また、導入口20の内部には、拡張装置2内部に導入された排気流の通過に伴って発生する騒音を減衰するための消音手段21が設けられている。消音手段21は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができる。
【0019】
このような第1実施形態では、情報処理装置1が拡張装置2と切り離されて使用される際には、図3に示すように、導出口15を閉塞した状態とする。このことにより、冷却ファン14により生成される排気流は、情報処理装置1の側面に設けられた排気口16を介して外部に排出される。
情報処理装置1と拡張装置2とが一体化されて使用される際には、図4に示すように、排気口16が閉塞されるとともに導出口15が開放され、拡張装置2の導入口20と連続される。したがって、冷却ファン14によって生成された排気流は、導出口15および導入口20を介して消音手段21に案内されて消音された後、拡張装置2の外部に排出される。
【0020】
したがって、この第1実施形態では、情報処理装置1と拡張装置2を一体化した状態で使用する際に、冷却ファン14による騒音を消音手段21で静音化することができるため、冷却ファン14の回転数を落とす必要がなく、CPUの性能を高く維持しても冷却効果を維持してかつ騒音を抑制できる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。
【0021】
第2実施形態に係る情報処理システムも第1実施形態と同様にして、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部、複数のキーが配列されてなるキーボード、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイスなどを備えており(図示せず)、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0022】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。この冷却ファン14が生成する排気流は、情報処理装置1の側面に形成される排気口(図示せず)を介して排出される。
情報処理装置1の下面には、図6に示すように、情報処理装置2の内部で発生する熱を情報処理装置2の下面に伝達する熱伝導部材17と、拡張装置2と一体化される際に電気的接続がなされるための接続コネクタ18が設けられている。
【0023】
熱伝導部材17は、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成されるものであり、CPUの近傍で発生する熱を拡張装置2との接合部近傍に伝達する。
接続コネクタ18は、拡張装置2側から供給される電源を受ける電源コネクタ、拡張装置2との間でデータの送受信を行うための信号用コネクタなどを備えており、拡張装置2と一体化されるときに拡張装置2の対応する位置に設けられた接続コネクタと接続される。
【0024】
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。
また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されており、情報処理装置1が一体化される際に情報処理装置1の接続コネクタ18と接続される接続コネクタ23が設けられている。
【0025】
さらに拡張装置2の上面には、情報処理装置1と一体化される際に情報処理装置1の熱伝導部材17に対応する位置に冷却手段22が配置されている。この冷却手段22は、上面が熱伝導体17と接触して熱を拡張装置2側に伝達するシリコンゴムやヒートパイプなど熱伝導部材で構成することができ、下方に突設される放熱用フィンを備える構成とすることも可能である。
【0026】
冷却ファン14の回転制御を行うためのファン規制手段の簡略ブロック図を図7に示す。
このファン規制手段は、電源供給部31と、電源管理部32と、冷却ファン駆動制御部33と、コネクタ接続検出部34とで構成されている。
電源供給部31は、情報処理装置1で使用する電源の供給を行うものであり、情報処理装置1が拡張装置2から切り離された状態では情報処理装置1に内蔵されるバッテリからの電源を供給し、情報処理装置1が拡張装置2に一体化される際には拡張装置2から供給される電源を供給するように構成される。
【0027】
電源管理部32は、電源供給部31から供給される電源を管理するものであり、他の機能部の稼働状態や現在供給されている電源状態を管理している。
コネクタ接続検出部34は、情報処理装置1の接続コネクタ18と拡張装置2の接続コネクタ23とが接続されているか否かを判別するものであり、その判定結果を冷却ファン駆動制御部33に伝達する。
【0028】
冷却ファン駆動制御部33は、冷却ファン14の回転制御を行うものであり、電源管理部32で管理する電源状態やコネクタ接続検出部34で検出された接続判定結果に基づいて、冷却ファン14の目標回転数を決定しそれに基づく制御信号を冷却ファン14に供給する。
冷却ファン駆動制御部33は、電源管理部32が管理する電源状態に基づいて、CPUのクロックまたは駆動電圧が抑制されているような場合やバッテリの残量が少ない場合、供給電源が不安定な場合などにおいては、冷却ファン14の回転数を減衰させるように構成される。
【0029】
また、コネクタ接続検出部34が接続コネクタ18,23の接続状態を検出した場合には、冷却ファン駆動制御部33は、冷却ファン14の目標回転数を減衰させるかあるいは停止させる。これは、コネクタ接続検出部34が接続状態を検出した場合、情報処理装置1の熱伝導体17と拡張装置2の冷却手段22とが接続されており、この熱伝導体17および冷却手段22を介して情報処理装置1で発生した熱を放熱できるからである。したがって、冷却ファン14の回転数を減衰させるかあるいは停止させたとしても、情報処理装置1で発生した熱を放出することができ、騒音を抑制した状態で冷却効果を落とすことなく、CPUを最大能力で使用することも可能となる。
【0030】
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態を図8〜図9に基づいて説明する。
第3実施形態に係る情報処理システムも第1実施形態と同様にして、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部11、複数のキーが配列されてなるキーボード、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイスなどを備えており(図示せず)、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0031】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。この冷却ファン14が生成する排気流は、情報処理装置1の側面に形成される排気口(図示せず)を介して排出される。
情報処理装置1の下面には、図9に示すように、情報処理装置2の内部で発生する熱を情報処理装置2の下面に伝達する熱伝導部材17が設けられている。
【0032】
熱伝導部材17は、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成されるものであり、CPUやグラフィックチップなどの近傍で発生する熱を拡張装置2との接合部近傍に伝達する。
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。
【0033】
また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されている。
さらに拡張装置2の上面には、情報処理装置1と一体化される際に情報処理装置1の熱伝導部材17に対応する位置に熱伝導手段24が設けられている。この熱伝導手段24は、情報処理装置1の熱伝導部材17と同様にして、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成することができる。
【0034】
また、拡張装置2の内部には、熱伝導手段24を介して情報処理装置1からの熱が伝達される冷却手段22が配置されている。この冷却手段22は、熱伝導手段24によって伝達される熱を外部に排出するための排気流を生成する第2冷却ファンで構成することができる。
冷却手段22(第2冷却ファン)で生成される排気流は、冷却手段22に隣接して設けられる第2消音手段25に導入される。この第2消音手段25は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができ、冷却手段22で生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する。
【0035】
この第3実施形態では、冷却手段22をヒートシンクやヒートパイプの構成とし、第2消音手段25を省略することも可能である。
このようにした第3実施形態では、情報処理装置1を拡張装置2に一体化させる際に、拡張装置2側に設けられた冷却手段22により効率よく冷却することが可能であり、情報処理装置1に内装される冷却ファン14の回転数を減衰させたり停止させるように構成できる。また、冷却手段22として第2冷却ファンを設けた場合にも、第2消音手段25により静音化を図ることが可能となる。さらに、冷却手段22としてヒートシンクやヒートパイプを用いた場合には、冷却効率を高めるために冷却手段22を大型化しても、拡張装置2側に配置されることから情報処理装置1の内部スペースを圧迫することがない。
【0036】
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態を図10〜図11に基づいて説明する。
第4実施形態の情報処理システムは、第1実施形態と同様にして、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部11、複数のキーが配列されてなるキーボード、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイス(図示せず)などを備えており、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0037】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。情報処理装置1の下面には、図11に示すように、冷却ファン14で生成された排気流を情報処理装置1の下方に排出するための導出口15と、情報処理装置2の内部で発生する熱を情報処理装置2の下面に伝達する熱伝導部材17とが設けられている。
【0038】
導出口15は、情報処理装置1を拡張装置2から切り離して使用する際には閉塞され、情報処理装置1が拡張装置2と一体化される際に開口するように構成されている。
また、熱伝導部材17は、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成されるものであり、CPUやグラフィックチップなどの近傍で発生する熱を拡張装置2との接合部近傍に伝達する。
【0039】
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されており、情報処理装置1が一体化される際に情報処理装置1に電源供給を行うとともに各種データのやりとりが可能となるように電気的接続が行われる。
【0040】
拡張装置2には、情報処理装置1の導出口15と対応する位置に、冷却ファン14による排気流を拡張装置2内部に導入するための導入口(図示せず)が設けられている。また、導入口の内部には、拡張装置2内部に導入された排気流の通過に伴って発生する騒音を減衰するための消音手段21が設けられている。消音手段21は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができる。
【0041】
さらに拡張装置2の上面には、情報処理装置1と一体化される際に情報処理装置1の熱伝導部材17に対応する位置に熱伝導手段24が設けられている。この熱伝導手段24は、情報処理装置1の熱伝導部材17と同様にして、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成することができる。
また、拡張装置2の内部には、熱伝導手段24を介して情報処理装置1からの熱が伝達される冷却手段22が配置されている。この冷却手段22は、熱伝導手段24によって伝達される熱を外部に排出するための排気流を生成する第2冷却ファンで構成することができる。
【0042】
冷却手段22(第2冷却ファン)で生成される排気流は、冷却手段22に隣接して設けられる第2消音手段25に導入される。この第2消音手段25は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができ、冷却手段22で生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する。
【0043】
このような第3実施形態では、情報処理装置1が拡張装置2と切り離されて使用される際には、導出口15を閉塞した状態とする。このことにより、冷却ファン14により生成される排気流は、情報処理装置1の側面に設けられた排気口(図示せず)を介して外部に排出される。
情報処理装置1と拡張装置2とが一体化されて使用される際には、排気口が閉塞されるとともに導出口15が開放され、拡張装置2の導入口と連続される。したがって、冷却ファン14によって生成された排気流は、導出口15および導入口を介して消音手段21に案内されて消音された後、拡張装置2の外部に排出される。
【0044】
また、情報処理装置1で発生した熱は、熱伝導部材17および熱伝導手段24を介して拡張装置2の冷却手段22に伝達される。冷却手段22が第2冷却ファンで構成される場合には、第2消音手段25を介して消音されて装置外部に排気流が排出される。
したがって、この第3実施形態では、情報処理装置1と拡張装置2を一体化した状態で使用する際に、冷却ファン14および冷却手段22により冷却効果を高めることが可能であり、消音手段21および第2消音手段25により静音化を図ることが可能となる。また、冷却手段22が第2冷却ファンで構成される場合には、いずれか一方の冷却ファンの回転数を落とすか停止することによって、さらに静音化を図ることが可能となる。
【0045】
また、冷却手段22としてヒートシンクやヒートパイプを用いた場合には、冷却効率を高めるために冷却手段22を大型化しても、拡張装置2側に配置されることから情報処理装置1の内部スペースを圧迫することがない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明では、情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1実施形態の説明用斜視図である。
【図2】情報処理装置の底面図である。
【図3】情報処理装置の部分縦断面図である。
【図4】一体化時の部分縦断面図である。
【図5】第2実施形態の説明用斜視図である。
【図6】情報処理装置の底面図である。
【図7】ファン規制手段の制御ブロック図である。
【図8】第3実施形態の説明用斜視図である。
【図9】情報処理装置の底面図である。
【図10】第4実施形態の説明用斜視図である。
【図11】情報処理装置の底面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および拡張装置に関し、特に、CPU、メインメモリ、入力手段、表示手段などを備える情報処理装置と、拡張電源部、外部記憶手段、各種インターフェイス部などを備える拡張装置とが着脱自在に構成されるシステムにおける情報処理装置および拡張装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のパーソナルコンピュータに用いられるCPUは、高速処理を要求されることからその動作周波数が上昇し、これに伴って消費電力が上昇している。特に、ノートパソコンやPDAなどの可搬型情報処理装置では、小型化を図る目的で高密度実装となっていることから、消費電力の上昇に伴う発熱が大きくなっている。
このような情報処理装置では、通常、冷却ファンやヒートシンク、ヒートパイプなどを用いた冷却手段が使用されており、これらを用いていかにして効率よく冷却するかが求められている。CPUのフル動作に対応させるためには、冷却手段を大型化したり、複数設置するなどの他に、冷却ファンの回転数を上げることが考えられる。
【0003】
冷却手段を大型化したり設置数を増加することは、装置の小型化に逆行するものであり、装置内部に設置スペースを確保することが困難になる。また、冷却ファンを高回転で駆動すれば騒音が発生することとなり、発生した騒音を減衰させるための消音手段を設置する必要がでてくる。消音手段としては、吸音材や消音器を装置内部に設置することが考えられるが、この場合も、装置の小型化に伴い装置内部にスペースを確保することが困難であり、効果的な静音化は実現できていない。
【0004】
拡張電源部、外部記憶手段、各種インターフェイス部などを備える(ドッキングステーションなどと呼ばれる)拡張装置を備え、CPU、メインメモリ、入力手段、表示手段などを備える情報処理装置がこの拡張装置と着脱自在に構成された情報処理システムが存在する。このような拡張装置を備える構成において、拡張装置側に冷却手段を設置して、情報処理装置側で発生した熱を除去することが提案されている(たとえば、特許文献1(特許第2908418号公報)参照)。
【0005】
この特許文献1では、情報処理装置側にヒートシンクを設け、拡張装置側に冷却ファンなどの冷却手段を設け、情報処理装置を拡張装置と一体化して使用する際に、情報処理装置側のヒートシンクと拡張装置側の冷却手段とをシリコンゴムなどの熱伝導体で接続し、情報処理装置側の熱を拡張装置側で放熱するようにしている。
また、情報処理装置側に設けられた冷却ファンの回転数を、電源管理モードなどに対応して制御することにより、騒音を抑制することが提案されている(たとえば、特許文献2(特開平10-11176号公報))。
【0006】
特許文献1に記載されているような情報処理システムでは、拡張装置に設けられた冷却手段により情報処理装置での発熱を冷却することは可能であるが、冷却ファンの騒音対策がなされておらず、動作中において冷却ファンおよび冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音が問題となる。
また、特許文献2に記載されているような情報処理システムでは、CPUがアイドル状態のときに冷却ファンを停止して静音化を図っているものの、CPUがフルパワーで動作する際には冷却ファンが駆動されるため騒音が発生するという問題がある。
【特許文献1】特許第2908418号公報
【特許文献2】特開平10-11176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明では、情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点による拡張装置は、内部で発生する熱を拡張装置との接合部近傍に伝達するための熱伝導部材と、内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、排気流を排出するための導出口を備えた情報処理装置と着脱自在な拡張装置であって、情報処理装置と一体化される際に熱伝導部材に対応する外表面に設けられ、熱伝導部材を介して伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と、情報処理装置と一体化される際に導出口に対応する外表面に設けられ、第1冷却ファンにより情報処理装置から排出される排気流を内部に導入する導入口と、導入口から導入された排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第1消音手段と、第2冷却ファンにより生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第2消音手段と、排気流を排出するための導出口とを備える。
【0009】
この場合、情報処理装置部と拡張装置とが一体化される際に、情報処理装置側の導出口と拡張装置側の導入口とが接続されて、第1冷却ファンにより生成される排気流が情報処理装置から拡張装置に導入され、情報処理装置の熱伝導部材が拡張装置の第2冷却手段による放熱と協働して、情報処理装置の内部を効率よく冷却することが可能となる。また、第1冷却ファンにより発生する騒音を第1消音手段により減衰し、第2冷却ファンにより発生する騒音を第2消音手段により減衰することが可能となり、静音化を図ることができる。
【0010】
本発明の第2の観点による情報処理装置は、外表面に伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と内部に空気流を導入する導入口とを備える拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、内部で発生する熱を拡張装置の接合部近傍であって拡張装置の外表面に伝達する熱伝導部材と、拡張装置と一体化される際に、第1冷却ファンの回転数を減衰させるかあるいは停止させるファン規制手段と、拡張装置と切り離されて使用される際には、第1冷却ファンにより生成される排気流を外部に排出するために開放し、拡張装置と一体化されて使用される際には閉塞する排気口と、拡張装置と切り離されて使用される際には閉塞し、拡張装置と一体化されて使用される際には、第1冷却ファンによって生成される排気流を拡張装置の導入口を介して拡張装置の内部に導入するために開放される導出口とを備える。
【0011】
このような構成とすることにより、情報処理装置が拡張装置と一体化されてCPUがフル稼働した場合であっても、情報処理装置の熱伝導部材が拡張装置の外表面を介して放熱することが可能となり、情報処理装置に設けられている第1冷却ファンの回転数を落とすことが可能となり、場合によっては停止することにより、静音化を図ることが可能となる。また、この情報処理装置が拡張装置と切り離されて使用される際には、排気口を開放して第1冷却ファンによる排気流をこの排気口を介して排出するように構成できる。さらに、情報処理装置が拡張装置と一体化されて使用される際には、排気口を閉塞し、導出口を介して拡張装置内部に排気流を導入することで、情報処理装置の第1冷却ファンにより拡張装置の内部の冷却を行うことも可能となる。
【0012】
本発明の第3の観点による情報処理装置は、情報処理装置と接続するための接続コネクタをさらに備えた拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、拡張装置と接続するための接続コネクタと、拡張装置と切り離されて使用されているか、拡張装置と一体化されて使用されているかを、拡張装置とお互いの接続コネクタを介して接続されているかどうかで判定するコネクタ接続判定部と、第1冷却ファンの回転制御を行う冷却ファン駆動制御部とをさらに備え、コネクタ接続判定部の判定結果に基づき、ファン規制手段が排気口と導出口とを開放または閉塞し、第1冷却ファンの回転制御を行うことを特徴とする。
【0013】
この場合、情報処理装置が拡張装置と一体化されたか否かを判定して排気口および導出口の開放または閉塞を自動的に行い、情報処理装置の第1冷却ファンによる排気流を拡張装置に導入して、情報処理装置および拡張装置の冷却を行うことが可能となり、第1冷却ファンの回転制御を行うことで、静音化を図ることが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図ることを目的とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
第1実施形態の情報処理システムは、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部11、複数のキーが配列されてなるキーボード12、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイス13などを備えており、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0016】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。情報処理装置1の下面には、図2に示すように、冷却ファン14で生成された排気流を情報処理装置1の下方に排出するための導出口15が設けられている。導出口15は、情報処理装置1を拡張装置2から切り離して使用する際には閉塞され、情報処理装置1が拡張装置2と一体化される際に開口するように構成することが可能である。
【0017】
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されており、情報処理装置1が一体化される際に情報処理装置1に電源供給を行うとともに各種データのやりとりが可能となるように電気的接続が行われる。
【0018】
拡張装置2には、情報処理装置1の導出口15と対応する位置に、冷却ファン14による排気流を拡張装置2内部に導入するための導入口20が設けられている(図4参照)。また、導入口20の内部には、拡張装置2内部に導入された排気流の通過に伴って発生する騒音を減衰するための消音手段21が設けられている。消音手段21は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができる。
【0019】
このような第1実施形態では、情報処理装置1が拡張装置2と切り離されて使用される際には、図3に示すように、導出口15を閉塞した状態とする。このことにより、冷却ファン14により生成される排気流は、情報処理装置1の側面に設けられた排気口16を介して外部に排出される。
情報処理装置1と拡張装置2とが一体化されて使用される際には、図4に示すように、排気口16が閉塞されるとともに導出口15が開放され、拡張装置2の導入口20と連続される。したがって、冷却ファン14によって生成された排気流は、導出口15および導入口20を介して消音手段21に案内されて消音された後、拡張装置2の外部に排出される。
【0020】
したがって、この第1実施形態では、情報処理装置1と拡張装置2を一体化した状態で使用する際に、冷却ファン14による騒音を消音手段21で静音化することができるため、冷却ファン14の回転数を落とす必要がなく、CPUの性能を高く維持しても冷却効果を維持してかつ騒音を抑制できる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。
【0021】
第2実施形態に係る情報処理システムも第1実施形態と同様にして、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部、複数のキーが配列されてなるキーボード、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイスなどを備えており(図示せず)、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0022】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。この冷却ファン14が生成する排気流は、情報処理装置1の側面に形成される排気口(図示せず)を介して排出される。
情報処理装置1の下面には、図6に示すように、情報処理装置2の内部で発生する熱を情報処理装置2の下面に伝達する熱伝導部材17と、拡張装置2と一体化される際に電気的接続がなされるための接続コネクタ18が設けられている。
【0023】
熱伝導部材17は、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成されるものであり、CPUの近傍で発生する熱を拡張装置2との接合部近傍に伝達する。
接続コネクタ18は、拡張装置2側から供給される電源を受ける電源コネクタ、拡張装置2との間でデータの送受信を行うための信号用コネクタなどを備えており、拡張装置2と一体化されるときに拡張装置2の対応する位置に設けられた接続コネクタと接続される。
【0024】
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。
また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されており、情報処理装置1が一体化される際に情報処理装置1の接続コネクタ18と接続される接続コネクタ23が設けられている。
【0025】
さらに拡張装置2の上面には、情報処理装置1と一体化される際に情報処理装置1の熱伝導部材17に対応する位置に冷却手段22が配置されている。この冷却手段22は、上面が熱伝導体17と接触して熱を拡張装置2側に伝達するシリコンゴムやヒートパイプなど熱伝導部材で構成することができ、下方に突設される放熱用フィンを備える構成とすることも可能である。
【0026】
冷却ファン14の回転制御を行うためのファン規制手段の簡略ブロック図を図7に示す。
このファン規制手段は、電源供給部31と、電源管理部32と、冷却ファン駆動制御部33と、コネクタ接続検出部34とで構成されている。
電源供給部31は、情報処理装置1で使用する電源の供給を行うものであり、情報処理装置1が拡張装置2から切り離された状態では情報処理装置1に内蔵されるバッテリからの電源を供給し、情報処理装置1が拡張装置2に一体化される際には拡張装置2から供給される電源を供給するように構成される。
【0027】
電源管理部32は、電源供給部31から供給される電源を管理するものであり、他の機能部の稼働状態や現在供給されている電源状態を管理している。
コネクタ接続検出部34は、情報処理装置1の接続コネクタ18と拡張装置2の接続コネクタ23とが接続されているか否かを判別するものであり、その判定結果を冷却ファン駆動制御部33に伝達する。
【0028】
冷却ファン駆動制御部33は、冷却ファン14の回転制御を行うものであり、電源管理部32で管理する電源状態やコネクタ接続検出部34で検出された接続判定結果に基づいて、冷却ファン14の目標回転数を決定しそれに基づく制御信号を冷却ファン14に供給する。
冷却ファン駆動制御部33は、電源管理部32が管理する電源状態に基づいて、CPUのクロックまたは駆動電圧が抑制されているような場合やバッテリの残量が少ない場合、供給電源が不安定な場合などにおいては、冷却ファン14の回転数を減衰させるように構成される。
【0029】
また、コネクタ接続検出部34が接続コネクタ18,23の接続状態を検出した場合には、冷却ファン駆動制御部33は、冷却ファン14の目標回転数を減衰させるかあるいは停止させる。これは、コネクタ接続検出部34が接続状態を検出した場合、情報処理装置1の熱伝導体17と拡張装置2の冷却手段22とが接続されており、この熱伝導体17および冷却手段22を介して情報処理装置1で発生した熱を放熱できるからである。したがって、冷却ファン14の回転数を減衰させるかあるいは停止させたとしても、情報処理装置1で発生した熱を放出することができ、騒音を抑制した状態で冷却効果を落とすことなく、CPUを最大能力で使用することも可能となる。
【0030】
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態を図8〜図9に基づいて説明する。
第3実施形態に係る情報処理システムも第1実施形態と同様にして、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部11、複数のキーが配列されてなるキーボード、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイスなどを備えており(図示せず)、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0031】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。この冷却ファン14が生成する排気流は、情報処理装置1の側面に形成される排気口(図示せず)を介して排出される。
情報処理装置1の下面には、図9に示すように、情報処理装置2の内部で発生する熱を情報処理装置2の下面に伝達する熱伝導部材17が設けられている。
【0032】
熱伝導部材17は、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成されるものであり、CPUやグラフィックチップなどの近傍で発生する熱を拡張装置2との接合部近傍に伝達する。
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。
【0033】
また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されている。
さらに拡張装置2の上面には、情報処理装置1と一体化される際に情報処理装置1の熱伝導部材17に対応する位置に熱伝導手段24が設けられている。この熱伝導手段24は、情報処理装置1の熱伝導部材17と同様にして、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成することができる。
【0034】
また、拡張装置2の内部には、熱伝導手段24を介して情報処理装置1からの熱が伝達される冷却手段22が配置されている。この冷却手段22は、熱伝導手段24によって伝達される熱を外部に排出するための排気流を生成する第2冷却ファンで構成することができる。
冷却手段22(第2冷却ファン)で生成される排気流は、冷却手段22に隣接して設けられる第2消音手段25に導入される。この第2消音手段25は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができ、冷却手段22で生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する。
【0035】
この第3実施形態では、冷却手段22をヒートシンクやヒートパイプの構成とし、第2消音手段25を省略することも可能である。
このようにした第3実施形態では、情報処理装置1を拡張装置2に一体化させる際に、拡張装置2側に設けられた冷却手段22により効率よく冷却することが可能であり、情報処理装置1に内装される冷却ファン14の回転数を減衰させたり停止させるように構成できる。また、冷却手段22として第2冷却ファンを設けた場合にも、第2消音手段25により静音化を図ることが可能となる。さらに、冷却手段22としてヒートシンクやヒートパイプを用いた場合には、冷却効率を高めるために冷却手段22を大型化しても、拡張装置2側に配置されることから情報処理装置1の内部スペースを圧迫することがない。
【0036】
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態を図10〜図11に基づいて説明する。
第4実施形態の情報処理システムは、第1実施形態と同様にして、着脱自在に構成された情報処理装置1と拡張装置2とで構成されている。
情報処理装置1は、液晶表示パネルなどの表示部11、複数のキーが配列されてなるキーボード、タッチパネルやトラックボールなどで構成されるポインティングデバイス(図示せず)などを備えており、内部にはCPUやメインメモリなどを搭載するマザーボード(図示せず)、バッテリ(図示せず)などが内装されている。
【0037】
また、情報処理装置1の内部には、CPUやグラフィックチップなどの発熱部近傍の空気を吸引して外部に排出するための排気流を生成する冷却ファン14が設けられている。情報処理装置1の下面には、図11に示すように、冷却ファン14で生成された排気流を情報処理装置1の下方に排出するための導出口15と、情報処理装置2の内部で発生する熱を情報処理装置2の下面に伝達する熱伝導部材17とが設けられている。
【0038】
導出口15は、情報処理装置1を拡張装置2から切り離して使用する際には閉塞され、情報処理装置1が拡張装置2と一体化される際に開口するように構成されている。
また、熱伝導部材17は、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成されるものであり、CPUやグラフィックチップなどの近傍で発生する熱を拡張装置2との接合部近傍に伝達する。
【0039】
拡張装置2は、ACアダプタなどと接続されて情報処理装置1に電源供給を行う拡張電源部やCD-ROMドライブ、DVDドライブ、フレキシキブルディスクドライブなどの外部記憶手段、外部機器との接続端子を含む各種インターフェイス部などを備えている。また、拡張装置2の上面には情報処理装置1を受け入れて物理的に一体化することが可能な構造が形成されており、情報処理装置1が一体化される際に情報処理装置1に電源供給を行うとともに各種データのやりとりが可能となるように電気的接続が行われる。
【0040】
拡張装置2には、情報処理装置1の導出口15と対応する位置に、冷却ファン14による排気流を拡張装置2内部に導入するための導入口(図示せず)が設けられている。また、導入口の内部には、拡張装置2内部に導入された排気流の通過に伴って発生する騒音を減衰するための消音手段21が設けられている。消音手段21は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができる。
【0041】
さらに拡張装置2の上面には、情報処理装置1と一体化される際に情報処理装置1の熱伝導部材17に対応する位置に熱伝導手段24が設けられている。この熱伝導手段24は、情報処理装置1の熱伝導部材17と同様にして、シリコンゴムやヒートパイプなどで構成することができる。
また、拡張装置2の内部には、熱伝導手段24を介して情報処理装置1からの熱が伝達される冷却手段22が配置されている。この冷却手段22は、熱伝導手段24によって伝達される熱を外部に排出するための排気流を生成する第2冷却ファンで構成することができる。
【0042】
冷却手段22(第2冷却ファン)で生成される排気流は、冷却手段22に隣接して設けられる第2消音手段25に導入される。この第2消音手段25は、たとえば、排気流の通路内面にグラスウールやセラミック吸音板などの吸音材を貼り付けた構成や通路内面にフィンなどを突設して通過する流体の速度を減衰させるようにしたサイレンサの構成とすることができ、冷却手段22で生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する。
【0043】
このような第3実施形態では、情報処理装置1が拡張装置2と切り離されて使用される際には、導出口15を閉塞した状態とする。このことにより、冷却ファン14により生成される排気流は、情報処理装置1の側面に設けられた排気口(図示せず)を介して外部に排出される。
情報処理装置1と拡張装置2とが一体化されて使用される際には、排気口が閉塞されるとともに導出口15が開放され、拡張装置2の導入口と連続される。したがって、冷却ファン14によって生成された排気流は、導出口15および導入口を介して消音手段21に案内されて消音された後、拡張装置2の外部に排出される。
【0044】
また、情報処理装置1で発生した熱は、熱伝導部材17および熱伝導手段24を介して拡張装置2の冷却手段22に伝達される。冷却手段22が第2冷却ファンで構成される場合には、第2消音手段25を介して消音されて装置外部に排気流が排出される。
したがって、この第3実施形態では、情報処理装置1と拡張装置2を一体化した状態で使用する際に、冷却ファン14および冷却手段22により冷却効果を高めることが可能であり、消音手段21および第2消音手段25により静音化を図ることが可能となる。また、冷却手段22が第2冷却ファンで構成される場合には、いずれか一方の冷却ファンの回転数を落とすか停止することによって、さらに静音化を図ることが可能となる。
【0045】
また、冷却手段22としてヒートシンクやヒートパイプを用いた場合には、冷却効率を高めるために冷却手段22を大型化しても、拡張装置2側に配置されることから情報処理装置1の内部スペースを圧迫することがない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明では、情報処理装置の内部で発生する熱を効率よく排除し、冷却ファンが生成する排気流の通過に伴う騒音を減衰させて静音化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1実施形態の説明用斜視図である。
【図2】情報処理装置の底面図である。
【図3】情報処理装置の部分縦断面図である。
【図4】一体化時の部分縦断面図である。
【図5】第2実施形態の説明用斜視図である。
【図6】情報処理装置の底面図である。
【図7】ファン規制手段の制御ブロック図である。
【図8】第3実施形態の説明用斜視図である。
【図9】情報処理装置の底面図である。
【図10】第4実施形態の説明用斜視図である。
【図11】情報処理装置の底面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部で発生する熱を拡張装置との接合部近傍に伝達するための熱伝導部材と、内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、前記排気流を排出するための導出口を備えた情報処理装置と着脱自在な拡張装置であって、
前記情報処理装置と一体化される際に前記熱伝導部材に対応する外表面に設けられ、前記熱伝導部材を介して伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と、
前記情報処理装置と一体化される際に前記導出口に対応する外表面に設けられ、前記第1冷却ファンにより前記情報処理装置から排出される排気流を内部に導入する導入口と、
前記導入口から導入された排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第1消音手段と、
前記第2冷却ファンにより生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第2消音手段と、
前記排気流を排出するための導出口と、
を備える拡張装置。
【請求項2】
外表面に伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と内部に空気流を導入する導入口とを備える拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、
内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、
内部で発生する熱を前記拡張装置の接合部近傍であって前記拡張装置の外表面に伝達する熱伝導部材と、
前記拡張装置と一体化される際に、前記第1冷却ファンの回転数を減衰させるかあるいは停止させるファン規制手段と、
前記拡張装置と切り離されて使用される際には、前記第1冷却ファンにより生成される排気流を外部に排出するために開放し、前記拡張装置と一体化されて使用される際には閉塞する排気口と、
前記拡張装置と切り離されて使用される際には閉塞し、前記拡張装置と一体化されて使用される際には、前記第1冷却ファンによって生成される前記排気流を前記拡張装置の前記導入口を介して前記拡張装置の内部に導入するために開放される導出口と、
を備える情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置と接続するための接続コネクタをさらに備えた前記拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、
前記拡張装置と接続するための接続コネクタと、
前記拡張装置と切り離されて使用されているか、前記拡張装置と一体化されて使用されているかを、前記拡張装置とお互いの接続コネクタを介して接続されているかどうかで判定するコネクタ接続判定部と、
前記第1冷却ファンの回転制御を行う冷却ファン駆動制御部と、
をさらに備え、
前記コネクタ接続判定部の判定結果に基づき、前記ファン規制手段が前記排気口と前記導出口とを開放または閉塞し、前記第1冷却ファンの回転制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項1】
内部で発生する熱を拡張装置との接合部近傍に伝達するための熱伝導部材と、内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、前記排気流を排出するための導出口を備えた情報処理装置と着脱自在な拡張装置であって、
前記情報処理装置と一体化される際に前記熱伝導部材に対応する外表面に設けられ、前記熱伝導部材を介して伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と、
前記情報処理装置と一体化される際に前記導出口に対応する外表面に設けられ、前記第1冷却ファンにより前記情報処理装置から排出される排気流を内部に導入する導入口と、
前記導入口から導入された排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第1消音手段と、
前記第2冷却ファンにより生成される排気流の通過に伴って発生する音を減衰する第2消音手段と、
前記排気流を排出するための導出口と、
を備える拡張装置。
【請求項2】
外表面に伝達される熱を冷却するために外部に排出する排気流を生成する第2冷却ファンである冷却手段と内部に空気流を導入する導入口とを備える拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、
内部空気を排出するための排気流を生成する第1冷却ファンと、
内部で発生する熱を前記拡張装置の接合部近傍であって前記拡張装置の外表面に伝達する熱伝導部材と、
前記拡張装置と一体化される際に、前記第1冷却ファンの回転数を減衰させるかあるいは停止させるファン規制手段と、
前記拡張装置と切り離されて使用される際には、前記第1冷却ファンにより生成される排気流を外部に排出するために開放し、前記拡張装置と一体化されて使用される際には閉塞する排気口と、
前記拡張装置と切り離されて使用される際には閉塞し、前記拡張装置と一体化されて使用される際には、前記第1冷却ファンによって生成される前記排気流を前記拡張装置の前記導入口を介して前記拡張装置の内部に導入するために開放される導出口と、
を備える情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置と接続するための接続コネクタをさらに備えた前記拡張装置に対して着脱自在である情報処理装置であって、
前記拡張装置と接続するための接続コネクタと、
前記拡張装置と切り離されて使用されているか、前記拡張装置と一体化されて使用されているかを、前記拡張装置とお互いの接続コネクタを介して接続されているかどうかで判定するコネクタ接続判定部と、
前記第1冷却ファンの回転制御を行う冷却ファン駆動制御部と、
をさらに備え、
前記コネクタ接続判定部の判定結果に基づき、前記ファン規制手段が前記排気口と前記導出口とを開放または閉塞し、前記第1冷却ファンの回転制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−262597(P2008−262597A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−182300(P2008−182300)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【分割の表示】特願2004−567136(P2004−567136)の分割
【原出願日】平成15年1月22日(2003.1.22)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【分割の表示】特願2004−567136(P2004−567136)の分割
【原出願日】平成15年1月22日(2003.1.22)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]