説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】ユーザがコンテンツのアーティスト同士の関連を示すアーティストリンク情報をより簡単に編集できる編集環境を提供することができるようにする。
【解決手段】アーティスト一覧画面612に表示されるアーティストFが、アーティストリンクツリー画面611上にドラッグされるとアイコンが表示され、ドラッグ位置からみて、一番近傍のアーティストグループAG1のアイコンの位置から、アーティストFのアイコンを接続する、未確定を表す点線のラインが表示される。その後、アーティストFのアイコンがドロップされると、点線のラインが実線に変更されて表示され、アーティストFがアーティストAG1に含まれるようにアーティストリンク対応テーブル83が更新される。本発明は、ユーザの指示に応じて記録されたコンテンツに関する情報を表示し、コンテンツを再生する処理を行う情報処理装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、コンテンツのアーティストに関連するアーティストと、そのアーティスト同士の関連する理由を同時に表示させて、ユーザがコンテンツのアーティスト同士の関連を示すアーティストリンク情報を簡単に編集することができるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CD(Compact Disc)に記録されている楽曲をリッピングしたり、あるいは、音楽配信サービスなどを利用して、音楽配信サーバから所望の楽曲をダウンロードすることにより、パーソナルコンピュータ(PC)に楽曲データを取り込む方法が普及しており、ユーザは、PCに取り込んだ楽曲データなどのコンテンツを、PC、あるいは携帯可能なポータブルデバイス(PD)を利用して楽しんでいる。
【0003】
そこで、本出願人は、ユーザに、PCやPDに取り込んだコンテンツを楽しませる新しい提案の1つとして、例えば、非特許文献1に示されるように、PCやPDにおいて、取り込んだ楽曲データに関するアーティストリンク情報(すなわち、アーティストというコンテンツの1つの属性の関連を示す分類情報)を、ネットワークを介して取得し、その情報に基づいて、アーティスト同士の関連をモニタに表示させ、ユーザに、次に聞くコンテンツを好みに応じて選ばせるようにした製品を先に発売している。
【0004】
すなわち、非特許文献1の提案は、モニタに、図1に示されるように、再生中のコンテンツのアーティストAのアイコンを左側に表示させ、アーティストAのアイコンの右側には、アーティストAに関連するその他のアーティストB乃至EおよびX乃至Zのアイコンを、ラインで繋がれるように表示させることで、ユーザが次に聞くコンテンツを、表示させたアーティストの中から選ぶように薦めるものである。そして、ユーザにより、その他のアーティストB乃至EおよびX乃至Zのアイコンの1つが選ばれた場合には、次に、そのアーティストのコンテンツが再生されることととなる。
【0005】
【非特許文献1】"NW-A3000,NW-A1000,「カタログ情報」(アーティストリンク)"、[online]、SonyDrive、[平成18年3月31日検索]、インターネット〈URL:http://www.walkman.sony.co.jp/products/Aseries.html〉
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この表示では、再生中のアーティストAと、その他のアーティストB乃至EおよびX乃至Zがどのような観点から関連しているのかをユーザが知ることができなかった。
【0007】
さらに、これらのアーティストの関連情報は、ユーザにより編集することができなかった。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、コンテンツのアーティストに関連するアーティストと、そのアーティスト同士の関連する理由を同時に表示させて、ユーザがコンテンツのアーティスト同士の関連を示すアーティストリンク情報を簡単に編集することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面の情報処理装置は、再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段と、前記第1の属性のリスト表示を制御する第1の表示制御手段と、選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御する第2の表示制御手段と、前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新する更新手段とを備える。
【0010】
前記記憶手段は、同一の前記第2の属性を有する第1の属性についてプライオリティも記憶しており、前記更新手段は、前記決定手段により決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置と、前記関連表示上の前記第2の属性の表示位置との距離に応じて、前記プライオリティも更新することができる。
【0011】
本発明の一側面の情報処理方法は、再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段を備える情報処理装置の情報処理方法において、前記第1の属性のリスト表示を制御し、選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御し、前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定し、決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新するステップを含む。
【0012】
本発明の一側面のプログラムは、再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段を備える情報処理装置に、前記第1の属性のリスト表示を制御し、選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御し、前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定し、決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新するステップを含む処理を実行させる。
【0013】
本発明においては、再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性のリスト表示が制御され、選択された第1の属性に対応する、前記第1の属性の属性である第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示が制御される。そして、前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置が、ユーザの操作に対応して決定され、決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記第1の属性を表す第1の属性データと、前記第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段における前記対応付けが更新される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザがコンテンツのアーティスト同士の関連を示すアーティストリンク情報をより簡単に編集できる編集環境を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。したがって、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0016】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0017】
本発明の一側面の情報処理装置は、再生対象となるコンテンツの属性(例えば、アーティスト)である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性(例えば、アーティストグループ)を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段(例えば、図4のALMデータベース71)と、前記第1の属性のリスト表示を制御する第1の表示制御手段(例えば、図28のアーティストリスト表示処理部502)と、選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御する第2の表示制御手段(例えば、図28のアーティストリンクツリー表示処理部501)と、前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定する決定手段(例えば、図4のアーティストリンクGUI制御部52)と、前記決定手段により決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新する更新手段(例えば、図4のアーティストリンク処理制御部54)とを備える。
【0018】
前記記憶手段は、同一の前記第2の属性を有する第1の属性についてプライオリティ(例えば、図6のオーダ情報)も記憶しており、前記更新手段は、前記決定手段により決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置と、前記関連表示上の前記第2の属性の表示位置との距離に応じて、前記プライオリティも更新することができる。
【0019】
本発明の一側面の情報処理方法またはプログラムは、再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段を備える情報処理装置の情報処理方法またはプログラムにおいて、前記第1の属性のリスト表示を制御し(例えば、図28のアーティストリスト表示処理部502が実行する図35のステップS613)、選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御し(例えば、図28のアーティストリンクツリー表示処理部501が実行する図35のステップS613)、前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定し(例えば、図35のステップS606)、決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新する(例えば、図35のステップS607)ステップを含む。
【0020】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0021】
図2は、本発明を適用したコンテンツ提供システムの構成例を表している。
【0022】
インターネットに代表されるネットワーク2には、パーソナルコンピュータ(PC)1−1および1−2が接続されている。以下、特に区別する必要がない場合、PC1−1および1−2を、単にPC1と称する。この例においては、PC1が2台のみ示されているが、ネットワーク2には、任意の台数のPCが接続される。
【0023】
また、ネットワーク2には、PC1に対して動画像や楽曲などのコンテンツを提供するコンテンツサーバ3と詳細メタデータサーバ5が接続されている。このコンテンツサーバ3および詳細メタデータサーバ5も任意の台数、ネットワーク2に接続される。なお、図2の例においては、楽曲のコンテンツが提供される場合を説明する。
【0024】
コンテンツサーバ3は、楽曲などのコンテンツのデータ(以下、コンテンツデータとも称する)とともに、そのコンテンツに対応するメタデータを記憶するコンテンツデータベース(DB)4を有している。例えば、メタデータは、コンテンツが含まれるアルバム名、コンテンツを演奏あるいは提供するアーティスト名、コンテンツのジャンル、曲調、リズム、または市場におけるコンテンツのランキングの値(パラメータ)などのコンテンツの複数の属性で構成される。
【0025】
コンテンツサーバ3は、PC1からのアクセスに対して、コンテンツを提供するために登録されているユーザを認証する。そして、コンテンツサーバ3は、ユーザを認証したPC1に、コンテンツデータベース4に記憶されている多種多様なコンテンツの中から、ユーザの要求したコンテンツのコンテンツデータとメタデータを、ネットワーク2を介して送信する。なお、コンテンツ提供側がユーザに視聴を薦める多種多様なコンテンツのコンテンツデータを提供することもできる。
【0026】
詳細メタデータサーバ5は、市場に流通されている多種多様なコンテンツの詳細メタデータが記憶されるコンテンツ詳細メタデータデータベース(DB)6を有している。詳細メタデータは、コンテンツの識別子であるコンテンツID(Identification)、コンテンツデータに付加されているメタデータ(例えば、アーティスト名やジャンル)、および、類似するコンテンツを分類するカテゴリ(例えば、サブジャンル)を表すカテゴリデータなどで構成されている。
【0027】
このサブジャンルとは、例えば、コンテンツAのメタデータにおけるジャンル以外で、そのコンテンツAを含むのに最も近いとされる(すなわち、類似する)ジャンルの情報であり、メタデータにおけるジャンルPに含まれるコンテンツは、ジャンルPに類似する複数のサブジャンルに分類されることができる。換言するに、コンテンツは、メタデータにおける1つのジャンルにしか分類されないが、複数のサブジャンルに分類されることができる。すなわち、サブジャンルに分類されるコンテンツ同士は、類似しているともいえる。例えば、詳細メタデータは、コンテンツのコンテンツID、コンテンツのアーティスト名、および、類似コンテンツが分類されるサブジャンル名などで構成される。
【0028】
詳細メタデータサーバ5は、PC1からのアクセスに対して、詳細メタデータデータベース6に記憶されている詳細メタデータのうち、PC1において取得されたコンテンツのコンテンツIDの詳細メタデータを、ネットワーク2を介して送信する。
【0029】
PC1は、Webブラウザなどのクライアントソフトウェアを用いて、コンテンツサーバ3にアクセスし、コンテンツサーバ3から受信したコンテンツデータおよびメタデータを記録したり、または、CD(Compact Disc)から読み取ったコンテンツデータを所定の符号化の方式(例えば、ATRAC3plus(商標))に変換して、そのメタデータとともに記録する。このメタデータは、CDまたは、図示せぬ他のメタデータサーバから取得される。
【0030】
PC1は、コンテンツデータおよびメタデータを記録すると、詳細メタデータサーバ5にアクセスし、詳細メタデータサーバ5から、対応するコンテンツの詳細メタデータを受信し、受信した詳細メタデータを基に、コンテンツのアーティストに関連するアーティストリンク情報を生成し、生成されたアーティストリンク情報を記録する。PC1は、ユーザの操作に応じて、記録されているアーティストリンク情報を編集したり、コンテンツの再生順が記載されたプレイリストを作成し、それらを利用して、記録されているコンテンツデータを再生する。
【0031】
また、PC1−1および1−2には、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを介して携帯可能な記録再生装置であるポータブルデバイス(PD)7−1および7−2がそれぞれ着脱可能に接続されている。PD7−1および7−2を個々に区別する必要がない場合、適宜PD7と称する。PC1は、接続されたPD7に、記録したコンテンツデータ、メタデータ、編集されたアーティストリンク情報、または作成されたプレイリストなどを転送する。
【0032】
PD7は、PC1からの多種多様なコンテンツデータや、そのメタデータ、コンテンツデータ、編集されたアーティストリンク情報またはプレイリストなどを記録し、記録したコンテンツデータ、メタデータ、アーティストリンク情報またはプレイリストなどを利用し、コンテンツデータを再生する。また、PD7は、多種多様なコンテンツファイルが予め記録されているリムーバブルメディアを装着することで、それに記録されているコンテンツデータなどを再生することもできる。
【0033】
なお、図2の場合、PD7は、PC1を介してコンテンツサーバ3からコンテンツファイルを取得する例を説明しているが、PC1を介すことなく、ネットワーク2に直接接続したり、あるいは、無線通信などにより、コンテンツサーバ3や詳細メタデータサーバ5からのデータを直接取得することも可能である。
【0034】
図3は、PC1のハードウェア構成例を表している。
【0035】
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているプログラム、または記憶部18からRAM(Random Access Memory)13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0036】
CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース15も接続されている。
【0037】
入出力インタフェース15には、キーボード、マウスなどよりなる操作入力部16、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイである表示部17、スピーカ18、ハードディスクなどより構成される記憶部19、モデム、ターミナルアダプタ、またはUSBインタフェースなどより構成される通信部20が接続されている。通信部20は、ネットワーク2やUSBケーブルを介しての通信処理を行う。
【0038】
入出力インタフェース15にはまた、必要に応じてドライブ21が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア22が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部19にインストールされる。
【0039】
なお、図示は省略するが、コンテンツサーバ3、詳細メタデータサーバ5、およびPD7も、図3に示したPC1と基本的に同様の構成を有するコンピュータにより構成される。そこで、以下の説明においては、図3の構成は、コンテンツサーバ3、詳細メタデータサーバ5、およびPD7の構成としても引用される。
【0040】
ここで、CPU11が、各種のプログラムを実行することにより、図3のコンピュータは、図2のPC1、コンテンツサーバ3、詳細メタデータサーバ5、またはPD7として機能することとなる。この場合、プログラムは、図3のコンピュータに内蔵されている記録媒体としてのROM12や記憶部19に予め記録しておくことができる。あるいはまた、プログラムは、磁気ディスクや、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア22に、一時的あるいは永続的に格納(記録)し、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
【0041】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブルメディア22から図3のコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、図3のコンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、ネットワーク2を介して、図3のコンピュータに有線で転送してインストールすることもできる。
【0042】
図4は、PC1の機能構成例を示すブロック図である。図4に示される機能ブロックは、PC1のCPU11により、例えば、楽曲のコンテンツを登録し、登録されたコンテンツを選択して視聴するための所定のプログラムが実行されることで実現される。
【0043】
図4に示される機能ブロックは、アーティストリンク表示処理部51、アーティストリンクGUI制御部52、アーティストリンク処理制御部53、データベースアクセス処理部54、基本表示処理部55、基本GUI制御部56、PD(Portable Device)転送制御部57、ネットワーク通信制御部59、PD(Portable Device)通信部58、ネットワーク通信部60、並びに、記憶部19などに構築されるALM(Artist Link Map)データベース(DB)71、コンテンツ情報データベース(DB)72、およびコンテンツファイル記憶部73により構成されている。
【0044】
アーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンクGUI制御部52の制御のもと、アーティストリンク情報に基づき、アーティストリンク情報を編集するためのアーティストリンクマップ編集画面301(図14)や、アーティストリンク情報を参照するためのアーティストリンクマッププレビュー画面201(図13)などのGUI画像を生成し、生成した画像で構成されるアーティストリンクマップ編集画面301やアーティストリンクマッププレビュー画面201を表示部17に表示させる。
【0045】
アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクマップ編集画面301やアーティストリンクマッププレビュー画面201に関するユーザの操作に対応する操作信号を、操作入力部16を介して入力し、アーティストリンク処理制御部53に、アーティストリンク情報に関する処理を行わせるとともに、アーティストリンク処理制御部53からのフィードバックに基づいて、アーティストリンク表示処理部51を制御し、アーティストリンクマップ編集画面301やアーティストリンクマッププレビュー画面201などを更新させる。
【0046】
アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54から詳細メタデータが供給されると、詳細メタデータに基づいて、アーティストリンク情報を生成し、生成したアーティストリンク情報を、データベースアクセス処理部54に供給し、ALMデータベース71に登録させる。
【0047】
上述したように、詳細メタデータは、コンテンツのコンテンツID、コンテンツのアーティスト名、および、類似コンテンツが分類されるサブジャンル名などで構成されるので、詳細メタデータから、コンテンツのアーティスト名とサブジャンルの対応付けが取得される。そこで、アーティストリンク処理制御部53は、同じサブジャンルに分類される(属する)アーティスト同士は関連があるとみなし、サブジャンルをアーティストグループとし、サブジャンルに分類される(コンテンツの)アーティスト名が、そのアーティストグループに含まれるようにして、アーティストグループとアーティストを対応付けたアーティストリンク情報を生成する。
【0048】
すなわち、アーティストリンク情報は、同じアーティストグループのアーティスト同士を関連付ける情報であり、編集も可能である。したがって、例えば、アーティストAが、現在、アーティストB(グループ)の一員である場合、過去にアーティストB(グループ)の一員であった場合、アーティストCの系統を受け継いでいる場合、アーティストDに楽曲を提供している場合などのアーティスト同士は、関連があるとして、所定のアーティストグループを作成して、同じアーティストグループに含まれるように対応付けることができる。
【0049】
また、アーティストリンク処理制御部53は、アーティストリンクGUI制御部52の制御のもと、データベースアクセス処理部54によりALMデータベース71において管理されているアーティストリンク情報の追加、削除などの編集を行うとともに、その編集によるアーティストリンク情報の更新情報を、アーティストリンクGUI制御部52に返す。
【0050】
データベースアクセス処理部54は、アーティストリンク処理制御部53、PD転送制御部57、ネットワーク通信制御部59などの指示により、ALMデータベース71、コンテンツ情報データベース72、およびコンテンツファイル記憶部73に記憶されるデータの読み書きを行う。
【0051】
基本表示処理部55は、基本GUI制御部56の制御のもと、所定のプログラムの基本機能のGUI画像を生成し、生成したGUI画像からなる画面を表示部17に表示させる。
【0052】
基本GUI制御部56は、基本機能のGUI画像に関するユーザの操作に対応する操作信号を、操作入力部16を介して入力して、PD転送制御部57およびネットワーク通信制御部59などに供給し、PD転送制御部57およびネットワーク通信制御部59などからのフィードバックに基づいて、基本表示処理部55を制御し、基本機能のGUI画像からなる画面などを更新させる。また、基本GUI制御部56は、ネットワーク通信制御部59を介して、コンテンツサーバ3から供給される画面データに対応する画像などを、基本表示処理部55に供給し、出力部17を構成するモニタに表示させる。
【0053】
PD転送制御部57は、基本GUI制御部56からの操作信号に応じて、転送が指示されたデータ(例えば、コンテンツデータ、メタデータ、編集されたアーティストリンク情報、またはコンテンツの再生順が記載されたプレイリストなど)を、データベースアクセス処理部54に読み出させ、PD通信部58を制御し、PD7に送信させる。
【0054】
ネットワーク通信制御部59は、基本GUI制御部56からの操作信号などに応じて、ネットワーク通信部60を制御し、コンテンツサーバ3や詳細メタデータサーバ5にアクセスさせる。ネットワーク通信制御部59は、コンテンツサーバ3から供給される画面データを基本GUI制御部56に供給したり、コンテンツサーバ3から取得されたコンテンツデータおよびメタデータや、詳細メタデータサーバ5から取得された詳細メタデータを、データベースアクセス処理部54に供給する。
【0055】
PD通信部58は、PD転送制御部57から供給されるデータを、通信部20および図示せぬUSBケーブルを介して、PD7に送信する。ネットワーク通信部60は、通信部20およびネットワーク2を介して、コンテンツサーバ3や詳細メタデータサーバ5にアクセスし、コンテンツサーバ3から取得される画面データやコンテンツデータおよびメタデータ、並びに、詳細メタデータサーバ5から取得される詳細メタデータを、ネットワーク通信制御部59に供給する。
【0056】
ALMデータベース71には、様々なアーティストのアーティストリンク情報が記憶される。ALMデータベース71に記憶されるアーティストリンク情報は、コンテンツのアーティストに対応して、アーティストリンク処理制御部53により、詳細メタデータサーバ5から取得された詳細メタデータに基づいて生成され、ユーザの操作に応じて、追加、削除などの編集が行われる。
【0057】
コンテンツ情報データベース72には、コンテンツに関する情報(コンテンツ情報)が記憶される。コンテンツ情報データベース72は、コンテンツIDに対応付けて、コンテンツ名、コンテンツファイル名、再生回数履歴、PDへの転送履歴などの情報を記憶している。なお、ユーザの操作に基づいて作成されたプレイリスト情報(プレイリスト名とそのプレイリストに属するコンテンツIDからなる情報)も、コンテンツ情報データベース72に記憶されている。なお、詳細メタデータのサブジャンル名も、メタデータの1つとして、コンテンツIDに対応付けてコンテンツ情報データベース72に記憶することもできる。
【0058】
コンテンツファイル記憶部73には、コンテンツデータが、コンテンツ情報データベース72で管理されるコンテンツファイルとして記憶されている。
【0059】
図5は、ALMデータベース71の詳細な構成例を示している。
【0060】
図5の例においては、ALMデータベース71は、アーティストグループ(AG)一覧テーブル81、アーティスト一覧テーブル82、およびアーティストリンク対応テーブル83で構成されている。
【0061】
アーティストグループ一覧テーブル81は、アーティストグループID(Identification)、アーティストグループ名、および属性情報で構成されている。アーティストグループ名は、相互に関連するアーティストを分類するカテゴリを表す名前であり、ユーザにより自由に変更、あるいは新規追加可能であるが、詳細メタデータに基づいて作成される際には、サブジャンル名がそのままアーティストグループ名として登録される。
【0062】
属性情報とは、このアーティストグループが誰により作成されたものであるかを表すものである。例えば、ユーザAは、PC1のユーザにより作成されたものであることを表し、systemが、詳細メタデータに基づいてアーティストリンク処理制御部53により作成されたものであることを表している。この属性情報は、例えば、systemが作成したものよりも、ユーザが作成したものを優先させて行う処理などに利用される。
【0063】
図5のアーティストグループ一覧テーブル81には、アーティストグループ名が「AG1」のアーティストグループIDが、「AGID_1」であり、属性情報が「system」であることが記憶されており、アーティストグループ名が「AG2」のアーティストグループIDが、「AGID_2」であり、属性情報が「ユーザA」であることが記憶されており、アーティストグループ名が「AG3」のアーティストグループIDが、「AGID_3」であり、属性情報が「ユーザA」であることが記憶されている。すなわち、アーティストグループ一覧テーブル81においては、アーティストグループIDとアーティストグループ名が対応付けられて記憶されている。また、アーティストグループ「AG1」は、アーティストリンク処理制御部53により作成されたものであり、アーティストグループ「AG2」および「AG3」は、PC1のユーザにより作成されたものである。
【0064】
アーティスト一覧テーブル82は、アーティストID(Identification)とアーティスト名で構成されている。図5のアーティスト一覧テーブル82には、アーティスト名が「AT1」のアーティストIDが、「AID_1」で、アーティスト名が「AT2」のアーティストIDが、「AID_2」で、アーティスト名が「AT3」のアーティストIDが、「AID_3」であるというように、アーティストIDとアーティスト名が対応付けられて記憶されている。
【0065】
アーティストリンク対応テーブル83は、アーティストグループIDとアーティストIDで構成されている。図5のアーティストリンク対応テーブル83には、アーティストグループID「AGID_1」に、アーティストID「AID_1」、アーティストID「AID_2」、アーティストID「AID_3」が含まれており、アーティストグループID「AGID_2」に、アーティストID「AID_2」、アーティストID「AID_4」が含まれているというように、アーティストグループIDとアーティストIDが対応付けられて記憶されている。
【0066】
すなわち、アーティストリンク対応テーブル83において、ひとつのアーティストグループIDは、複数のアーティストIDを含むことができ、複数のアーティストグループIDは、同一のアーティストIDを含むことができる。
【0067】
以上のように、アーティストグループ一覧テーブル81、アーティスト一覧テーブル82、およびアーティストリンク対応テーブル83からなるアーティストリンク情報を参照することで、アーティストグループIDが「AGID_1」のアーティストグループAG1 には、アーティストIDが「AID_1」のアーティストAT1、アーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2、およびアーティストIDが「AID_3」のアーティストAT3が含まれていることがわかる。また、アーティストグループIDが「AGID_2」のアーティストグループAG2には、アーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2とアーティストIDが「AID_4」のアーティストAT4が含まれていることがわかる。
【0068】
すなわち、このアーティストリンク情報においては、アーティストIDが「AID_1」のアーティストAT1、アーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2、およびアーティストIDが「AID_3」のアーティストAT3は、お互いに関連があるとされ、アーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2とアーティストIDが「AID_4」のアーティストAT4は、お互いに関連があるとされる。
【0069】
なお、このALMデータベース71に登録されているアーティストには、コンテンツ情報データベース72に対応するコンテンツが登録されていないものも含まれる。
【0070】
図6は、アーティストリンク対応テーブル83のさらに詳細な構成例を示している。図6の例においては、アーティストリンク対応テーブル83は、図5に示したアーティストグループIDとアーティストIDの他に、さらに、オーダ情報と属性情報も有している。
【0071】
オーダ情報とは、例えば、アーティストリンク情報を、PC1と比してデータ記憶容量に制限のあるPD7に転送する際や、アーティストグループに含まれるアーティストを並べて表示部17に表示する際に参照される優先順位であり、ユーザの操作により変更可能である。例えば、PD7には、アーティストグループに含まれるアーティストのうち、上位20の優先順位を有するアーティストのみの情報が転送される。
【0072】
アーティストリンク対応テーブル83の属性情報は、アーティストグループへのアーティストの追加が誰によりなされたものであるかを表すものである。上述したように、ユーザAは、PC1のユーザにより作成されたものであることを表し、systemが、詳細メタデータに基づいてアーティストリンク処理制御部53により作成されたものであることを表し、さらに、ユーザBは、他のPC1のユーザにより作成されたものであることを表す。オーダ情報の初期値には、この属性情報が参照される。
【0073】
すなわち、詳細メタデータよりもユーザの所望を優先させるため、オーダ情報の初期値は、属性情報に基づき、例えば、ユーザA(自分)>ユーザB(友人)>systemとして、ユーザが作成したものの方が、優先順位が高く設定される。
【0074】
図6のアーティストリンク対応テーブル83には、アーティストグループIDが「AGID_1」のアーティストグループAG1に含まれるアーティストIDが「AID_1」のアーティストAT1には、オーダ情報「1」、および属性情報「ユーザA」が対応付けられて記憶されている。アーティストグループIDが「AGID_1」のアーティストグループAG1に含まれるアーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2には、オーダ情報「2」、および属性情報「ユーザB」が対応付けられて記憶されている。アーティストグループIDが「AGID_1」のアーティストグループAG1に含まれるアーティストIDが「AID_3」のアーティストAT3には、オーダ情報「3」、および属性情報「system」が対応付けられて記憶されている。
【0075】
すなわち、アーティストグループIDが「AGID_1」のアーティストグループAG1に含まれるアーティストのうち、アーティストIDが「AID_1」のアーティストAT1の優先順位が一番高く、アーティストIDが「AID_3」のアーティストAT3の優先順位が一番低く設定されていることがわかる。さらに、アーティストグループAG1にアーティストAT1が含まれるというアーティストリンク情報は、ユーザAにより作成され、アーティストグループAG1にアーティストAT2が含まれるというアーティストリンク情報は、ユーザBにより作成され、アーティストグループAG1にアーティストAT3が含まれるというアーティストリンク情報は、systemにより作成されていることがわかる。
【0076】
ここで、アーティストグループAG1の場合を、図4のアーティストグループ対応テーブル81の属性情報も参照して、具体的に説明すると、例えば、詳細メタデータに基づいてアーティストリンク処理制御部53により、アーティストグループAG1と、アーティストグループAG1にアーティストAT3が含まれるというアーティストリンク情報が作成された後に、PC1のユーザの編集により、アーティストグループAG1にアーティストAT1が含まれるというアーティストリンク情報が追加され、さらに、詳細は後述するが、他のPC1のユーザのアーティストリンク情報が記載されるファイルを取り込み、その情報がマージされたことにより、アーティストグループAG1にアーティストAT2が含まれるというアーティストリンク情報が追加されている。
【0077】
また、アーティストリンク対応テーブル83には、アーティストグループIDが「AGID_2」のアーティストグループAG2に含まれるアーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2には、オーダ情報「2」、および属性情報「ユーザA」が対応付けられて記憶されている。アーティストグループIDが「AGID_2」のアーティストグループAG2に含まれるアーティストIDが「AID_4」のアーティストAT4には、オーダ情報「1」、および属性情報「ユーザA」が対応付けられて記憶されている。
【0078】
すなわち、アーティストグループIDが「AGID_2」のアーティストグループAG2に含まれるアーティストのうち、アーティストIDが「AID_4」のアーティストAT4の優先順位が一番高く、アーティストIDが「AID_2」のアーティストAT2の優先順位が一番低く設定されていることがわかる。さらに、アーティストグループAG2にアーティストAT2が含まれるというアーティストリンク情報は、ユーザAにより作成され、アーティストグループAG2にアーティストAT4が含まれるというアーティストリンク情報も、ユーザAにより作成されていることがわかる。
【0079】
図7は、コンテンツ情報データベース72に記憶されるコンテンツ情報テーブルの例を示している。
【0080】
コンテンツ情報テーブルは、コンテンツ(楽曲)を識別するためのコンテンツID、コンテンツ名、コンテンツが含まれているアルバム名、コンテンツの演奏者または提供者であるアーティストのアーティスト名、コンテンツが属するジャンルのジャンル名、コンテンツのコンテンツファイル名、および再生済フラグなどのコンテンツの属性の情報で構成されている。この再生済フラグは、コンテンツをランダムに再生するシャッフル再生開始時には、一旦0にリセットされ、その後、再生が選択されたコンテンツの再生済フラグに1を設定することで、1度再生したものを繰り返し選択されないようにするためのものである。
【0081】
例えば、図7のコンテンツ情報テーブルには、コンテンツIDが「TID_1」であるコンテンツのコンテンツ名が、「Song1」であり、アルバム名が「Album1」であり、アーティスト名が「アーティストAT1」であり、ジャンル名が「Pops」であり、コンテンツファイル名が「Song1.oma」であり、再生済フラグが「0」であるというコンテンツ情報が記憶されている。
【0082】
また、コンテンツIDが「TID_2」であるコンテンツのコンテンツ名が、「Song2」であり、アルバム名が「Album1」であり、アーティスト名が「アーティストAT1」であり、ジャンル名が「Pops」であり、コンテンツファイル名が「Song2.oma」であり、再生済フラグが「0」であるというコンテンツ情報が記憶されており、コンテンツIDが「TID_3」であるコンテンツのコンテンツ名が、「Song3」であり、アルバム名が「Album2」であり、アーティスト名が「アーティストAT2」であり、ジャンル名が「Rock」であり、コンテンツファイル名が「Song3.oma」であり、再生済フラグが「0」であるというコンテンツ情報が記憶されている。
【0083】
なお、図7の例においては示されていないが、上述したように、コンテンツ情報データベース72には、コンテンツIDに対応付けて、コンテンツの速度、曲調、リズム、年代(発売年月日)、ランキング情報、再生回数履歴、PDへの転送履歴、そして、プレイリスト名などのプレイリストなどの情報も記憶される。ランキング情報としては、市場におけるコンテンツの売れ行きランキング、コンテンツサーバ3を利用するユーザの視聴ランキングなどがある。
【0084】
また、コンテンツが映像のコンテンツの場合には、例えば、コンテンツ情報データベース72には、番組名、映画のタイトル名、および年代(公開年)なども含まれる。さらに、ユーザによる操作入力部16の操作に基づいて作成される、そのコンテンツのレイティング(評価)の評価値も、コンテンツ情報データベース72に、コンテンツメタデータとして記録することができる。なお、評価値の作成は、コンテンツの視聴前やコンテンツを視聴した後などであってもよい。
【0085】
次に、図8のフローチャートを参照して、図1のコンテンツ提供システムにおいて、PC1がコンテンツサーバ3からコンテンツデータを取得し、詳細メタデータサーバ5から詳細メタデータを取得し、アーティストリンク情報を生成する処理の例を説明する。
【0086】
例えば、表示部17には、コンテンツのリストなどが表示されている。ユーザは、PC1の操作入力部16を構成するマウスなどを用いて、所望のコンテンツを指示することで、コンテンツサーバ3へのアクセスを要求する。
【0087】
PC1の基本GUI制御部56は、ユーザの操作に対応する信号を、操作入力部16を介して入力して、ネットワーク通信制御部59に供給する。ステップS1において、ネットワーク通信制御部59は、基本GUI制御部56からの操作信号に応じて、ネットワーク通信部60を制御し、コンテンツサーバ3にアクセスさせ、ユーザ所望のコンテンツを要求させる。ネットワーク通信部60は、通信部20およびネットワーク2を介して、コンテンツサーバ3にアクセスし、ユーザ所望のコンテンツを要求する。
【0088】
コンテンツサーバ3の通信部20は、PC1からのアクセスを受けると、ステップS11において、CPU11の制御のもと、コンテンツ提供システムを利用するために、予め登録されたユーザID(identification)およびパスワードを要求するための認証画面データを、ネットワーク2を介して送信する。
【0089】
PC1のネットワーク通信部60は、ステップS2において、通信部20およびネットワーク2を介して、コンテンツサーバ3からの認証画面データを受信し、受信した認証画面データを、ネットワーク通信制御部59を介して、基本GUI制御部56に供給する。基本GUI制御部56は、基本表示処理部55を制御し、ネットワーク通信制御部59からの認証画面データに対応する認証画面を、表示部17に表示させる。ユーザは、表示部17に表示される認証画面に応じて、操作入力部16を構成するマウスなどを用いて、ユーザIDおよびパスワードを入力する。
【0090】
基本GUI制御部56は、ユーザの操作に対応してユーザIDおよびパスワードを、操作入力部16を介して入力し、入力されたユーザIDおよびパスワードを、ネットワーク通信制御部59に供給する。ネットワーク通信制御部59は、ステップS3において、基本GUI制御部56からのユーザIDおよびパスワードを、ネットワーク通信部60を制御し、コンテンツサーバ3に送信させる。ネットワーク通信部60は、通信部20およびネットワーク2を介して、ユーザIDおよびパスワードを、コンテンツサーバ3に送信する。
【0091】
コンテンツサーバ3の通信部20は、PC1からのユーザIDおよびパスワードを受信し、CPU11に供給する。CPU11は、ステップS12において、通信部20により受信されたユーザIDおよびパスワードに基づいて、PC1のユーザを認証し、ステップS13に進み、コンテンツデータベース4に記憶されている多種多様なコンテンツのうち、ユーザ所望のコンテンツのコンテンツデータおよびメタデータを読み出し、読み出したコンテンツデータおよびメタデータを、通信部20を制御し、ネットワーク2を介して送信させる。
【0092】
PC1のネットワーク通信部60は、ステップS4において、通信部20およびネットワーク2を介して、コンテンツサーバ3からのコンテンツデータおよびメタデータを受信し、受信したコンテンツデータおよびメタデータを、ネットワーク通信制御部59を介して、データベースアクセス処理部54に供給し、コンテンツファイル記憶部73およびコンテンツ情報データベース72にそれぞれ記憶させる。すなわち、データベースアクセス処理部54は、コンテンツデータを、ファイルとしてコンテンツファイル記憶部73に記憶させ、コンテンツID、記憶されたコンテンツファイル名、およびメタデータなどを、コンテンツ情報としてコンテンツ情報データベース72に登録する。ここで、コンテンツ情報データベース72に登録されたコンテンツの情報は、例えば、マイライブラリとして画面に表示される。
【0093】
ステップS5において、ネットワーク通信制御部59は、ネットワーク通信部60を制御し、詳細メタデータサーバ5にアクセスさせ、コンテンツサーバ3から取得したコンテンツの詳細メタデータを要求させる。ネットワーク通信部60は、通信部20およびネットワーク2を介して、詳細メタデータサーバ5にアクセスし、PC1に記憶されたコンテンツのコンテンツIDを送信し、その詳細メタデータを要求する。
【0094】
詳細メタデータサーバ5の通信部20は、PC1からのアクセスを受けると、ステップS21において、CPU11は、ユーザを認証する。この詳細メタデータサーバ5を初めて利用する際には、ユーザ登録が行われる。したがって、CPU11は、PC1のユーザが登録済みのユーザである場合に、PC1のユーザを認証し、ステップS22に進み、詳細メタデータデータベース6に記憶されている多種多様なコンテンツの詳細メタデータのうち、ユーザ所望のコンテンツIDの詳細メタデータを読み出し、読み出した詳細メタデータを、通信部20を制御し、ネットワーク2を介して送信させる。なお、登録済みのユーザではない場合、PC1のユーザに対して、ユーザ登録を求める処理が行われる。
【0095】
ステップS6において、PC1のネットワーク通信部60は、通信部20およびネットワーク2を介して、詳細メタデータサーバ5からの詳細メタデータを受信し、受信した詳細メタデータを、ネットワーク通信制御部59に供給する。ネットワーク通信制御部59は、データベースアクセス処理部54を制御し、詳細メタデータを、コンテンツに対応付けて、コンテンツ情報データベース72に記憶させるとともに、アーティストリンク処理制御部53に供給させる。
【0096】
ステップS7において、アーティストリンク処理制御部53は、詳細メタデータサーバ5からの詳細メタデータを基に、アーティストリンク情報を生成し、生成したアーティストリンク情報を、データベースアクセス処理部54を制御し、ALMデータベース71に記憶させる。
【0097】
例えば、詳細メタデータは、コンテンツのコンテンツID、ジャンル情報、サブジャンル情報、アーティスト名などで構成されている。なお、詳細メタデータは、ジャンルに限らず、他のメタデータ(コンテンツの速度(Bpm)を示す「Tempo (テンポ)」、コンテンツの曲調が長調であるか短調であるかを示す「Major(メジャー)」、コンテンツのリズムが打奏的(Percussive)であるか静か(Quiet)であるかを示す「RythmRatio(リズムの割合)」、コンテンツの音域が高音域(Hi)であるか低音域(Low)であるかを示す「HiMid(高音域)」、コンテンツが発表(発売)された年を示す「年代」、ユーザの視聴ランキングを示す「Ranking(ランキング)」など)をさらに詳しく分類するものであってもよい。また、コンテンツを解析した解析データなども構成することもできる。この解析データとは、コンテンツの速度(テンポ)、コンテンツ全体の曲調(メジャー、マイナー)、コンテンツのリズム(打楽器の使用率)などを解析したデータのことである。
【0098】
アーティストリンク処理制御部53は、そのサブジャンルを、アーティストグループとし、アーティストグループIDに対応付けて、アーティストグループ一覧テーブル81に登録し、コンテンツのアーティストを、アーティストIDに対応付けて、アーティスト一覧テーブル82に登録し、サブジャンルであるアーティストグループに、サブジャンルに分類されるコンテンツのアーティスト名が含まれるように、それぞれのIDをアーティストリンク対応テーブル83に登録する。
【0099】
なお、すでに、サブジャンルがアーティストグループとして登録されている場合には、登録済みのアーティストグループに、サブジャンルに分類されるコンテンツのアーティストが追加される。
【0100】
以上のように、PC1においては、詳細メタデータサーバ5から取得された詳細メタデータを基に、アーティストリンク情報が生成され、生成されたアーティストリンク情報が、ALMデータベース71に記憶される。
【0101】
なお、以上においては、PC1が、コンテンツデータを取得した際に詳細メタデータを取得する例を説明したが、起動時、または所定の時間のたびに、コンテンツ情報データベース72を検索し、詳細メタデータがないものがあれば、取得するようにすることもできる。
【0102】
次に、図9のフローチャートを参照して、図1のコンテンツ提供システムにおいて、PC1から、PD7にデータを転送する処理の例を説明する。なお、図示はしないが、PD7においても、PC1と同様に、図4のアーティストリンク表示処理部51乃至データベースアクセス処理部54、および記憶部19に構築されるALMデータベース71、コンテンツ情報データベース72、コンテンツファイル記憶部73が構成される。
【0103】
PD7は、図示せぬUSBケーブルを介してPC1に接続されており、PC1の表示部17には、例えば、PD7への転送を指示するための転送ボタンなどが表示されている。ユーザは、PC1の操作入力部16を構成するマウスなどを用いて、転送ボタンを押下し、PD7に転送するコンテンツを選択する。
【0104】
PC1の基本 GUI制御部56は、ユーザの操作に対応する操作信号を、操作入力部16を介して入力し、PD転送制御部57に供給する。ステップS51において、PD転送制御部57は、データベースアクセス処理部54を制御し、基本 GUI制御部56からの操作信号に応じて、ユーザが転送を所望するコンテンツに関するデータを、ALMデータベース71、コンテンツ情報データベース72、およびコンテンツファイル記憶部73から読み出させる。
【0105】
すなわち、PD転送制御部57は、データベースアクセス処理部54を制御し、ユーザ所望のコンテンツに関するデータを読み出させる。データベースアクセス処理部54は、コンテンツ情報データベース72を参照し、ユーザ所望のコンテンツ情報(メタデータなど)を読み出し、PD転送制御部57にメタデータを供給し、そのうちのコンテンツファイル名から、コンテンツファイル記憶部73に記憶されているコンテンツファイルを読み出して、そのデータ(コンテンツデータ)をPD転送制御部57に供給する。
【0106】
例えば、プレイリストとともにコンテンツを転送する場合、転送済みであるコンテンツデータに関しては、例えば、コンテンツ情報データベース72のPD転送履歴を確認することで、転送済みであることがわかるので、この場合、コンテンツデータは読み出されず、プレイリストのみが転送されることになる。
【0107】
また、PD転送制御部57は、データベースアクセス処理部54を制御し、コンテンツ情報データベース72から読み出されたユーザ所望のコンテンツのアーティスト名に対応付けられたアーティストリンク情報を、ALMデータベース71から読み出させる。データベースアクセス処理部54は、アーティストテーブル82およびアーティストリンク対応テーブル83を参照し、ユーザ所望のコンテンツのアーティスト名のアーティストID、およびそれに対応するアーティストグループIDを読み出し、さらに、アーティストグループ一覧テーブル81から、アーティストグループIDに対応するアーティストグループ名を読み出し、読み出したアーティストリンク情報を、PD転送制御部57に供給する。
【0108】
ステップS52において、PD転送制御部57は、データベースアクセス処理部54から読み出されたコンテンツに関するデータ(コンテンツデータ、メタデータ、およびアーティストリンク情報)を、PD通信部58に転送させる。なお、このとき、PD転送制御部57は、上述したように、アーティストリンク対応テーブル83のオーダ情報に基づいて、アーティストグループに含まれるアーティストのうち、上位20の優先順位を有するアーティストのみの情報を転送させる。これに対応して、PD通信部58は、ユーザが転送を所望するコンテンツに関するデータを、通信部20およびUSBケーブルを介して、PD7に転送する。
【0109】
ステップS61において、PD7の通信部20は、USBケーブルを介して、PC1からのコンテンツに関するデータを受信し、データベースアクセス処理部54に供給する。ステップS62において、PD7のデータベースアクセス処理部54は、コンテンツデータおよびメタデータを、PD7のコンテンツファイル記憶部73およびコンテンツ情報データベース72にそれぞれ記憶し、アーティストリンク情報をPD7のALMデータベース71に記憶する。
【0110】
すなわち、データベースアクセス処理部54は、コンテンツデータを、ファイルとしてコンテンツファイル記憶部73に記憶させ、コンテンツID、記憶されたコンテンツファイル名、およびメタデータなどを、コンテンツ情報としてコンテンツ情報データベース72に登録し、PC1からのアーティストリンク情報をALMデータベース71に登録する。
【0111】
以上のように、PD7においても、アーティストリンク情報がALMデータベース71に記憶される。したがって、以下に説明するPC1におけるアーティストリンク情報の編集処理や表示制御処理は、PD7においても同様に行われる。
【0112】
図10は、図4のアーティストリンク表示処理部51の詳細な構成例を示している。
【0113】
アーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンク情報に関する3種類の表示画面を有しており、アーティストリンクGUI制御部52の制御のもと、それぞれ1種類ずつの表示画面を生成し、表示部17に表示させる、アーティストリンクツリー表示処理部101、アーティストリスト表示処理部102、およびアーティストグループリスト表示処理部103により構成される。
【0114】
アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクGUI制御部52からのALMデータベース71の情報を参照することで、例えば、図11に示されるように、ユーザの操作に対応して選択される基点アーティストのアーティストリンク情報をツリー形式で表示する表示画面などのGUI画像を生成し、生成したGUI画像でなる表示画面を、表示部17に表示させる。
【0115】
図11は、基点アーティストのアーティストリンク情報の表示例を示している。図11の例においては、基点アーティストがアーティストAである場合の基点アーティストのアーティストリンク情報が、ツリー形式で表示されている。
【0116】
すなわち、図11の左側に、基点アーティストであるアーティストAを表すアイコンが配置され、その右側(図11の中央)に、基点アーティストが含まれるアーティストグループAG1乃至AG3を表すアイコンがそれぞれ配置されている。これらのアーティストグループAG1乃至AG3を表すアイコンとアーティストAを表すアイコンの間には、アーティストAと繋がりを示すようにラインが表示されている。
【0117】
さらに、基点アーティストが含まれるアーティストグループAG1に、基点アーティスト以外に含まれるアーティスト(すなわち、基点アーティストと同じアーティストグループAG1に含まれることから、アーティストグループAG1という観点で基点アーティストに関連する関連アーティスト)B乃至Dを表すアイコンが配置されており、基点アーティストが含まれるアーティストグループAG2に、基点アーティスト以外に含まれる関連アーティストCおよびEを表すアイコンが配置されており、基点アーティストが含まれるアーティストグループAG3に、基点アーティスト以外に含まれる関連アーティストF乃至Hを表すアイコンが配置されている。
【0118】
これらの関連アーティストB乃至Dを表すアイコンは、アーティストグループAG1と繋がりを示すように、アーティストグループAG1を表すアイコンとラインで接続されて表示されており、アイコンCおよびEは、アーティストグループAG2と繋がりを示すように、アーティストグループAG2を表すアイコンとラインで接続されて表示されており、関連アーティストF乃至Hを表すアイコンは、アーティストグループAG3と繋がりを示すように、アーティストグループAG3を表すアイコンとラインで接続されて表示されている。
【0119】
このように、基点アーティストのアーティストリンク情報として、アーティストリンク情報を検索した結果としての関連アーティストだけでなく、これらの関連アーティストと基点アーティストとが含まれているアーティストグループを表示させることにより、関連アーティストと基点アーティストとの関わり(すなわち、同じアーティストグループというカテゴリによって結ばれていること)が明示される。これにより、ユーザは、基点アーティストと関連アーティストとがなぜ関連しているかの理由を理解することができる。
【0120】
なお、図11の例においては、基点アーティストが含まれるすべてのアーティストグループについての関連アーティストが表示されているが、例えば、図12に示されるように、フォーカスされているアーティストグループの関連アーティストのみを表示させることもできる。
【0121】
図12の例においては、基点アーティストAが含まれるアーティストグループAG1乃至AG3のうち、例えば、アーティストグループAG2がフォーカスされ、アーティストグループAG2についての関連アーティストCおよびEのアイコンのみが表示されている。このとき、アーティストグループAG1およびAG3は、フォーカスされていないことから、基点アーティストAを表すアイコンと、アーティストグループAG1およびAG3を表すアイコンの間の各ラインは、薄く(一点鎖線で)表示される。
【0122】
そして、ユーザの操作に対応して、フォーカスされるアーティストグループを切り替えることで、他のアーティストグループAG1またはAG3がフォーカスされ、フォーカスされたアーティストグループの関連アーティストが表示される。
【0123】
このように、フォーカスされたアーティストグループの関連アーティストのみを表示させることにより、各アーティストグループに含まれる関連アーティストが多いときには、特に見やすいという利点がある。
【0124】
図10に戻って、アーティストリスト表示処理部102は、アーティストリンクGUI制御部52からのアーティスト一覧テーブル82の情報を参照することで、アーティスト一覧テーブル82に記憶されるアーティストの一覧が表示される表示画面などのGUI画像を生成し、生成したGUI画像でなる表示画面を、表示部17に表示させる。
【0125】
アーティストグループリスト表示処理部103は、アーティストリンクGUI制御部52からのALMデータベース71の情報を参照することで、アーティストグループ一覧テーブル83に記憶されるアーティストグループの一覧が表示される表示画面などのGUI画像を生成し、生成したGUI画像でなる表示画面を、表示部17に表示させる。
【0126】
図13は、表示部17に表示される表示画面の例を示している。
【0127】
図13の表示画面201は、ユーザの操作に応じてアーティストリンク情報を表示するための他の表示画面にも切り替わるアーティストリンクマッププレビュー画面211と、切り替わることなく表示される基本機能表示画面212により構成されている。
【0128】
アーティストリンクマッププレビュー画面211は、アーティストリンクツリー表示処理部101により表示される画面である。アーティストリンクマッププレビュー画面211には、ユーザの操作に対応して、基点となる基点アーティストのアーティストリンク情報が、図11で上述したようにツリー形式で表示される。
【0129】
具体的には、アーティストリンクマッププレビュー画面211には、小円221が左側寄りに表示され、小円221を囲んで大円222が表示されており、小円221内の左側には、基点アーティストのアーティスト名「アーティストA」と、基点アーティストのコンテンツのうち、再生中のコンテンツのコンテンツ名「Song1」が表示されている。なお、コンテンツ名の左に表示される白三角アイコンは、コンテンツが再生中であることを示している。
【0130】
小円221の右側円周上には、基点アーティストが含まれるアーティストグループAG1乃至AG3を示すアイコンが順に表示されており、大円222の右側円周より外側には、対応するアーティストグループAG1乃至AG3のアイコンとラインを介して接続される各アーティストグループAG1乃至AG3にそれぞれ含まれる関連アーティストB乃至Hのアイコンが表示されている。
【0131】
すなわち、上から順に、アーティストグループAG1に含まれる関連アーティストB,C,およびDのアイコンが、アーティストグループAG1のアイコンとラインを介して接続するように表示されている。アーティストグループAG2に含まれる関連アーティストCおよびEのアイコンが、アーティストグループAG2のアイコンとラインを介して接続するように表示されている。アーティストグループAG3に含まれる関連アーティストF,G,およびHのアイコンが、アーティストグループAG3のアイコンとラインを介して接続するように表示されている。
【0132】
また、各アーティストグループにおける関連アーティストのアイコンの表示順は、図6のオーダ情報に基づくものである。すなわち、図13の例においては、各アーティストグループにおいて優先順位が高いものほど、上になるように、関連アーティストのアイコンが表示されている。
【0133】
さらに、関連アーティストのアーティスト名の右側に示される黒三角アイコンは、コンテンツ情報データベース72に、対応するアーティストのコンテンツが登録されており、再生可能であることを表している。したがって、図13の例においては、右側に黒三角アイコンが表示されていない関連アーティストEのコンテンツは、コンテンツ情報データベース72に登録されていないことがわかる。
【0134】
アーティストリンクマッププレビュー画面211において、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作により、黒三角アイコンが付加されている関連アーティスト(例えば、アーティストC)のアイコンが指示された場合、アーティストCが基点アーティストに設定され、そのアーティストCのコンテンツデータが再生されるとともに、基点アーティストに設定されたアーティストCのアーティストリンク情報が、ALMデータベース71に基づいてツリー表示される。
【0135】
すなわち、アーティストCのアーティスト名が、小円221内の左側に表示され、基点アーティストCのコンテンツのうち、再生中のコンテンツのコンテンツ名が表示され、小円221の右側円周上には、基点アーティストCが含まれるアーティストグループAG1およびAG2を示すアイコンが順に表示され、大円222の右側円周より外側には、アーティストグループAG1のアイコンとラインを介して接続される、アーティストグループAG1に含まれる関連アーティストA,B,Dのアイコンと、アーティストグループAG2のアイコンとラインを介して接続される、アーティストグループAG2に含まれる関連アーティストA,Eのアイコンが表示される。
【0136】
一方、アーティストリンクマッププレビュー画面211において、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作により、黒三角アイコンが付加されていない関連アーティスト(例えば、アーティストE)のアイコンが指示された場合、そのアーティストEのコンテンツデータは、PC1に記憶されていない。そこで、ネットワーク通信制御部59は、アーティストリンクGUI制御部52からの操作信号に応じて、ネットワーク通信部60を制御し、ネットワーク2を介して、そのアーティストに関連するWebページ(例えば、コンテンツサーバ3における、対象となるコンテンツをダウンロードすることが可能なURLなど)にアクセスさせることができる。
【0137】
また、アーティストリンクマッププレビュー画面211の小円221上において、アーティストAG1のアイコンより上に配置される矢印223−1およびアーティストAG3のアイコンより下に配置される矢印223−2は、現在表示されている以外に、基点アーティストが含まれる他のグループアーティストが存在する場合に、それらの他のグループアーティストのアイコンが表示されるように、グループアーティストのアイコンの表示をスクロールさせるためのアイコンである。同様に、大円222上において、アーティストグループAG1のアイコンとアーティストBのアイコンとを結ぶラインより上に配置される矢印224−1およびアーティストグループAG3のアイコンとアーティストHのアイコンとを結ぶラインより下に配置される矢印224−2は、現在表示されている以外に、他の関連アーティストが存在する場合に、他の関連アーティストのアイコンが表示されるように、他の関連アーティストのアイコンの表示をスクロールさせるためのアイコンである。
【0138】
さらに、アーティストリンクマッププレビュー画面211内の上部には、アーティストリンク情報を編集するための画面である、後述するアーティストリンクマップ編集画面301(図14)に表示を切り替えるためのアーティストリンク編集ボタン231と、1つ前の画面に戻すための戻るボタン232が配置されている。
【0139】
基本機能表示画面212は、基本表示処理部55により表示される画面であり、ユーザの操作に応じて表示が切り替わるアーティストリンクマッププレビュー画面211や、後述する図14のアーティストリンクマップ編集画面301などに対して、それらの画面を囲むように、常にその外側に表示される。
【0140】
基本機能表示画面212には、音量を調整するためのボリュームボタン281、コンテンツをCDなどから取り込む(符号化して記録する)ための取り込みボタン282、コンテンツやプレイリストなどをPD7に転送するための転送ボタン283、他のユーザとコンテンツを用いたコミュニケーションを行うためにネットワーク2を介して外部のサーバにアクセスするためのコミュニケーションボタン284、コンテンツの停止中には再生を指示し、コンテンツの再生中には一時停止を指示するための再生操作ボタン285、コンテンツの再生を停止するための停止ボタン286、再生対象のコンテンツに対して1つ前のコンテンツを指示するための「前へ」ボタン287、再生対象のコンテンツに対して1つ次のコンテンツを指示するための「次へ」ボタン288、並びに、再生中のコンテンツ名およびアーティスト名や画像などが提示される提示部289などが構成されている。
【0141】
ここで、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作により、アーティストリンク編集ボタン231が押下されると、それに対応して、図13の表示画面201におけるアーティストリンクマッププレビュー画面211が、図14に示されるアーティストリンクマップ編集画面301に表示が切り替わる。
【0142】
図14は、アーティストリンクマップ編集画面の表示例を示している。なお、図14の例においては、表示画面201におけるアーティストリンクマップ編集画面301のみが示されている。
【0143】
アーティストリンクマップ編集画面301は、大きく分けて、アーティスト一覧画面311、アーティストグループ一覧画面312、アーティストリンクツリー画面313により構成される。配置としては、アーティストリンクツリー画面313の下に、アーティスト一覧画面311およびアーティストグループ一覧画面312が並んで配置されている。
【0144】
アーティストリンクツリー画面313の上部には、アーティストリンクマップ編集画面301から、再生を行うための画面である、図13のアーティストリンクマッププレビュー画面201に表示を戻すためのアーティストリンク編集終了ボタン314と、1つ前の画面に戻すための戻るボタン232が配置されており、アーティストリンクツリー画面313と、アーティスト一覧画面311およびアーティストグループ一覧画面312の間には、上下に移動させることで、アーティストリンクツリー画面313と、アーティスト一覧画面311およびアーティストグループ一覧画面312との表示の割合を変更するためのスプリッタバー316が配置されている。
【0145】
アーティスト一覧画面311は、アーティストリスト表示処理部102により表示される画面であり、アーティストグループ一覧画面312は、アーティストグループリスト表示処理部103により表示される画面であり、アーティストリンクツリー画面313は、アーティストリンクツリー表示処理部101により表示される画面である。アーティスト一覧画面311およびアーティストグループ一覧画面312において行われたアーティストリンク情報の編集は、即座に、アーティストリンクツリー画面313の表示に反映される。また、アーティストリンクツリー画面313における、ユーザの選択指示やアーティストリンク情報の編集も、即座に、アーティストグループ一覧画面312の表示に反映される。
【0146】
以下、各画面について順に詳しく説明する。アーティスト一覧画面311には、アーティスト一覧テーブル82に記憶されているアーティスト名の一覧(A乃至H)がアーティストアイコンとともに表示される。なお、アーティストEが付されたアーティストアイコン(以下、アーティストEのアイコンとも称する)は、他のアーティストのアイコンとは異なる色で表示されている。これは、アーティストEのコンテンツがPC1に記憶されていないことを表している。アーティストDのアイコン上には、ユーザにより選択されていることを表すカーソル321が表示されている。
【0147】
アーティスト一覧画面311内の下部には、アーティスト一覧テーブル82に新規アーティストを追加するためのアーティスト追加ボタン322、アーティスト一覧テーブル82から、カーソル321により選択中のアーティストを削除するためのアーティスト削除ボタン323、カーソル321により選択中のアーティストを、基点アーティストとして、そのアーティストリンク情報を、アーティストリンクツリー画面313に表示させるためのアーティストリンクサーチボタン324が配置されている。アーティスト一覧画面311の右側には、アーティスト一覧画面311に表示されるアーティスト名の一覧をスクロールするためのスクロールバー325が備えられている。
【0148】
アーティスト一覧画面311とアーティストグループ一覧画面312の間には、アーティスト一覧画面311においてカーソル321により選択中のアーティストを、アーティストグループ一覧画面312において選択中のアーティストグループに追加するためのアーティストグループ追加ボタン331が配置されている。
【0149】
アーティストグループ一覧画面312には、アーティストグループ一覧テーブル81に記憶されているアーティストグループの一覧がフォルダアイコンとともに表示される。なお、アーティストグループAG2が付されたフォルダアイコン(以下、アーティストグループAG2のアイコンとも称する)は、他のアーティストグループのアイコンとは異なる色で表示されている。これは、アーティストグループAG2に含まれるアーティストが、基点アーティストとされて、そのアーティストリンク情報が、アーティストリンクツリー画面313に表示されていることを表している。また、アーティストグループAG2のアイコン上には、ユーザにより選択されていることを表すカーソル341が表示されている。
【0150】
アーティストグループ一覧画面312においては、デフォルトでは、フォルダアイコンは閉じた状態で表示されている。閉じた状態のフォルダアイコンをクリックすることで、開かれた状態のフォルダアイコンが表示されるとともに、アーティストリンク対応テーブル83の情報が参照されて、開かれたフォルダアイコンの下に、そのフォルダアイコン対応するアーティストグループに含まれるアーティストのアイコンが表示される。なお、図14の例においては、アーティストグループAG1乃至AG3のフォルダアイコンが全て開かれ、各アーティストグループに含まれるアーティストのアイコンが、アーティストリンク対応テーブル83におけるオーダ情報の順に上から表示されている。
【0151】
すなわち、アーティストグループAG1のフォルダの下には、アーティストグループAG1に含まれるアーティストA,B,C,およびDのアーティストアイコンが表示され、アーティストグループAG2のフォルダの下には、アーティストグループAG2に含まれるアーティストA,C,およびEのアーティストアイコンが表示され、アーティストグループAG3のフォルダの下には、アーティストグループAG3に含まれるアーティストAのアーティストアイコンが表示されている。なお、アーティストグループAG3には、他に、アーティストF,G,およびHが含まれているが、図14の例においては、表示スペースがないので、アーティストグループ一覧画面312には表示されておらず、例えば、ユーザに、後述するスクロールバー346などが操作されることでアーティストグループ一覧画面312に表示される。
【0152】
また、アーティストグループ一覧画面312において、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作に応じて、各アーティストグループに含まれるアーティストの順番を変更することで、アーティストリンクツリー画面313における順番も変更され、図15を参照して後述するように、図5のアーティストリンク対応テーブル83の対応するアーティストグループに含まれるアーティストの優先順位(オーダ情報)を入れ替えることができる。
【0153】
アーティストグループ一覧画面312内の下部には、アーティストグループ一覧テーブル81に新規アーティストグループを追加するためのアーティストグループ追加ボタン342、アーティストグループ一覧テーブル81から、カーソル341により選択中のアーティストグループを削除するため、あるいは、カーソル341により選択中のアーティストを、対応するアーティストグループから削除するための削除ボタン343、XML(Extensible Markup Language)ファイルに書き出されたアーティストリンク情報を取り込むための取り込みボタン344、および、カーソル341により選択中の少なくとも1つのアーティストグループのアーティストリンク情報をXMLファイルに書き出すための書き出しボタン345が配置されている。アーティストグループ一覧画面312の右側には、アーティストグループ一覧画面312に表示されるアーティストグループの一覧をスクロールするためのスクロールバー346が備えられている。
【0154】
アーティストリンクツリー画面313には、図13のアーティストリンクマッププレビュー画面211と同様に、基点アーティストのアーティストリンク情報がツリー形式で表示される。
【0155】
具体的には、アーティストリンクツリー画面313においては、左側に、基点アーティストを表す基点アイコン351が表示され、中央に、基点アーティストが含まれるアーティストグループを表すフォルダアイコン352−1乃至352−3が表示され、右側に、基点アーティストが含まれるアーティストグループのうち、フォーカスされているアーティストグループに他に含まれている関連アーティストの関連アイコン353−1および353−2が表示されている。そして、基点アイコン351とフォルダアイコン352−1乃至352−3の間には、両者を繋げることでリンクを表すラインが表示され、フォルダアイコン352−2と関連アイコン353−1および353−2の間にも同様にラインが表示されている。
【0156】
なお、以下、フォルダアイコン352−1乃至352−2を特に区別する必要がない場合、単にフォルダアイコン352と称する。また、関連アイコン353−1および353−2についても、特に区別する必要がない場合、単に関連アイコン353と称する。
【0157】
アーティストリンクツリー画面313においても、このように、アーティストグループも表示されることで、ユーザは、基点アーティストと関連アーティストがどういう理由(すなわち、アーティストグループ)で関連しているのかを認識することができる。なお、基点アーティストが含まれるアーティストグループが複数ある場合には、フォルダアイコン352も複数表示され、さらに、アーティストグループに関連アーティストが複数含まれる場合には、関連アイコン353も複数表示される。
【0158】
なお、図14の例においては、アーティストAが基点アーティストとして選択されているため、アーティストAの文字が基点アイコン351に付されて表示されており、アーティストAが含まれるアーティストグループAG1,AG2,AG3の文字がそれぞれフォルダアイコン352−1乃至352−3に付されて表示されており、さらに、そのうち、フォーカスされているアーティストグループAG2に含まれる他のアーティストCおよびEの文字がそれぞれ関連アイコン353−1および353−2に付されて表示されている。
【0159】
ここで、アーティスト一覧表示画面311において、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作により、アーティストCのアイコンが選択された上で、アーティストリンクサーチ324が押下された場合、あるいは、アーティストリンクツリー画面313において、関連アイコン353−1がクリックされた場合には、その関連アイコン353−1が示すアーティストCが基点アーティストとなり、基点アーティストとなったアーティストCのアーティストリンク情報が、ALMデータベース71に基づいてアーティストリンクツリー画面313に表示される。
【0160】
すなわち、表示されたアーティストリンクツリー画面313においては、基点アーティストとなったアーティストCの文字が基点アイコン351に付されて表示され、アーティストCが含まれるアーティストグループAG1およびAG2の文字がフォルダアイコン352−1および352−2に付された表示され、フォーカスされたアーティストグループに含まれる他のアーティストの文字が関連アイコン353に付されて表示される。
【0161】
このアーティストリンクツリー画面313において、例えば、ユーザの操作入力部16の操作により、アーティストグループAG1がフォーカスされた場合、アーティストグループ一覧画面312においては、アーティストグループAG1のフォルダアイコンが、アーティストグループ一覧画面312における一番上の位置に配置されるようにスクロールが行われて、他のアーティストグループのアイコンとは異なる色で表示される。一方、フォーカスから外れたアーティストグループAG2のフォルダアイコンは、他のアーティストグループのアイコンと同じ色で表示される。
【0162】
また、アーティストリンクツリー画面313においては、アーティストリンクマッププレビュー画面211と同様に、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作により、基点アイコン351または関連アイコン353が選択(例えば、ダブルクリック)された場合には、選択されたアイコンが示すアーティストのコンテンツデータが再生される。このとき、その関連アイコン353が対応するアーティストが基点アーティストとされて、基点アーティストとなったアーティストのアーティストリンク情報が、ALMデータベース71に基づいてツリー表示される。
【0163】
なお、ダブルクリックされたアイコンが示すアーティストのコンテンツがPC1に記憶されていない場合には、ネットワーク通信制御部59は、アーティストリンクGUI制御部52からの操作信号に応じて、ネットワーク通信部60を制御し、ネットワーク2を介して、そのアーティストに関連するWebページ(例えば、コンテンツサーバ3における、対象となるコンテンツをダウンロードすることが可能なURLなど)にアクセスさせることができる。
【0164】
さらに、アーティストリンクツリー画面313におけるフォルダアイコン352の上下部には、基点アーティストが含まれる他のアーティストグループを表すフォルダアイコンに表示を移動させるためのスクロールボタン361−1および361−2がそれぞれ配置されており、関連アーティストアイコン353の上下部には、他の関連アーティストを表す関連アイコンに表示を移動させるためのスクロールボタン362−1および362−2がそれぞれ配置されている。
【0165】
なお、アーティストリンクツリー画面313においても、例えば、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作で、その関連アイコンの順番を入れ替えることにより、図5のアーティストリンク対応テーブル83の対応するアーティストグループに含まれるアーティストの優先順位(オーダ情報)を入れ替えることができるように構成することもできる。
【0166】
次に、図15を参照して、アーティストグループ一覧画面312におけるアーティストのオーダ情報の並び替えについて説明する。
【0167】
図15の例においては、左から順に、アーティストリンクツリー画面313における表示例と、アーティストリンク対応テーブル83に記憶されるアーティストグループAG1についてのオーダ情報が示されている
【0168】
すなわち、アーティストリンクツリー画面313には、アーティストAが基点アーティストとされて、基点アーティストの位置には、アーティストAを表すアイコンが表示され、アーティストAのアーティストリンク情報として、アーティストAが含まれるアーティストグループAG1を表すアイコンと、アーティストグループAG1に他に含まれるアーティストB,アーティストC,アーティストDを表す各アイコンが、アーティストリンク対応テーブル83に記憶されるオーダ情報(優先順位)の高い順に上から表示されている。
【0169】
また、図示はしないが、アーティストグループ一覧画面312のアーティストグループAG1についても、アーティストA,アーティストB,アーティストC、およびアーティストDというように、オーダ情報の高い順にアーティスト名がアイコンとともに上から表示されている。
【0170】
ここで、例えば、アーティストグループ一覧画面312のアーティストグループAG1において、ユーザの操作入力部16を構成するマウスなどの操作に応じて、アーティストDのアイコンを、アーティストBのアイコンより上の位置に、ドラッグアンドドロップし、その後、アーティストBのアイコンを、アーティストCのアイコンより下の位置にドラッグアンドドロップすることで、アーティストBのアイコンとアーティストDのアイコンの位置を入れ替える編集が行われる。
【0171】
これにより、矢印に示されるように、アーティストリンクツリー画面313においては、アーティストDのアイコン,アーティストCのアイコン,アーティストBのアイコンとして、アーティストグループ一覧画面312における編集がすぐに反映されるとともに、アーティストリンク対応テーブル83に記憶されるオーダ情報の順番も、高い順に、アーティストリンクDと、アーティストC、アーティストBというように更新される。
【0172】
以上のようにして更新されたオーダ情報は、次に、図16を参照して説明するようにしてPD7への転送に用いられる。
【0173】
図16の例においては、アーティストリンク対応テーブル83に記憶されるアーティストグループAG1乃至AG3についてのオーダ情報と、アーティストリンク情報の転送順序が示されている。
【0174】
すなわち、アーティストグループAG1には、アーティストD,C,Bが含まれており、それらのオーダ情報は、アーティストD>C>Bの順に高く設定されている。アーティストグループAG2には、アーティストC,Eが含まれており、それらのオーダ情報は、アーティストC>Eの順に高く設定されている。アーティストグループAG3には、アーティストF,G,Hが含まれており、それらのオーダ情報は、アーティストF>G>Hの順に高く設定されている。なお、図16のアーティストAG1におけるアーティストのオーダ順は、図15の並び替え編集により、並び替えられた結果である。
【0175】
ここで、PD7に、図9を参照して上述したように、アーティストリンク情報が転送される場合、PD7の記憶容量は、PC1の記憶容量に較べて小さく制限があるので、このように、複数のアーティストグループが存在する際には、矢印に示されるように、各アーティストグループから、優先順位の高いアーティストのアーティストリンク情報から順に、例えば、上位20まで選択されて転送される。
【0176】
図16の例の場合、アーティストグループAG1の中で優先順位が1番目に高いアーティストDのアーティストリンク情報が、転送順序1番目で転送され、アーティストグループAG2の中で優先順位が1番目に高いアーティストCのアーティストリンク情報が転送順序2番目で転送され、アーティストグループAG3の中で優先順位が1番目に高いアーティストFのアーティストリンク情報が転送順序3番目で転送される。
【0177】
次に、アーティストグループAG1の中で優先順位が2番目に高いアーティストCのアーティストリンク情報は、すでに転送されているので、優先順位の3番目に高いアーティストBのアーティストリンク情報が転送順序4番目に転送され、アーティストグループAG2の中で優先順位が2番目に高いアーティストEのアーティストリンク情報が転送順序5番目で転送される。そして、さらに、アーティストグループAG3の中で優先順位が2番目に高いアーティストGのアーティストリンク情報が転送順序6番目で転送され、最後に、アーティストグループAG3の中で優先順位が3番目に高いアーティストGのアーティストリンク情報が転送順序7番目で転送される。
【0178】
以上のようにして、アーティストグループ毎にアーティストの優先順位の並び替えを行うことができ、並び替えの編集結果が反映された順番で、PD7に、アーティストリンク情報が転送される。したがって、記憶容量に制限があるPD7には、ユーザの所望の情報を優先的に転送させることができる。
【0179】
次に、図17のフローチャートを参照して、アーティストリンクマップ編集画面301の表示制御処理を説明する。
【0180】
例えば、ユーザが操作入力部16を操作し、アーティストリンク編集を指示すると、アーティストリンクGUI制御部52の制御のもと、アーティストリンク表示処理部51により、表示部17には、図14のアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。例えば、ユーザは、操作入力部16を操作することで、図14のカーソル321に示されるように、アーティスト一覧画面311において、アーティストリンク情報を表示させたいアーティスト、例えば、アーティストDのアイコンを選択し、アーティスト一覧画面311の下部に配置されるアーティストリンクサーチボタン324を押下する。
【0181】
ステップS101において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクサーチボタンが押下されるまで待機している。アーティストリンクGUI制御部52には、操作入力部16を介して、ユーザによるアーティストリンクサーチボタン324の押下に対応する操作信号が入力される。これに対応して、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクサーチボタンが押下されたと判定し、処理は、ステップS102に進む。ステップS102において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストが選択されているか否かを判定し、アーティストが選択されていないと判定した場合、処理は、ステップS101に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0182】
例えば、図14のアーティスト一覧画面311において、アーティストDのアイコンがカーソル321により選択されている。ステップS102において、アーティストが選択されていると判定された場合、処理は、ステップS103に進み、アーティストリンクGUI制御部52は、選択されているアーティスト(アーティストD)を、基点アーティストと設定し、ステップS104において、アーティストリンク処理制御部53を制御し、ALMデータベース71から、基点アーティストが含まれるアーティストグループを検索させる。
【0183】
すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、ステップS104において、ALMデータベース71からアーティストDが含まれるアーティストグループを検索させる。検索されたアーティストグループの情報は、アーティストリンク処理制御部53を介して、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0184】
ステップS105において、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、検索された各アーティストグループに含まれる関連アーティストを検索させる。すなわち、データベースアクセス処理部54は、ステップS105において、ALMデータベース71から、各アーティストグループに含まれる関連アーティストを検索する。検索された関連アーティストの情報は、アーティストリンク処理制御部53を介して、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0185】
ステップS106において、アーティストリンクGUI制御部52は、基点アーティストのアーティストリンク情報(すなわち、ステップS104において検索されたアーティストグループの情報およびステップS105において検索された関連アーティストの情報)を、更新情報として、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0186】
これに対応して、ステップS107において、アーティストリンク表示処理部51は、更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクツリー画面313を再描画し、アーティストリスト表示処理部102およびアーティストグループリスト表示処理部103は、必要に応じて、それぞれ、アーティスト一覧画面311およびアーティストグループ一覧画面312を再描画する。
【0187】
これにより、アーティストリンクツリー表示処理部101により再描画される、アーティストリンクマップ編集画面301のアーティストリンクツリー画面313は、図18に示されるように、更新されて表示される。
【0188】
図18のアーティストリンクツリー画面313においては、基点アーティストであるアーティストDのアーティストリンク情報が表示されている。すなわち、基点アーティストとなったアーティストDの文字が基点アイコン351に付されて表示され、アーティストDが含まれるアーティストグループAG1の文字がフォルダアイコン352−1に付されて表示され、フォーカスされたアーティストグループに含まれる他のアーティストA,B,Cの文字がそれぞれ関連アイコン353−1乃至353−3に付されて表示される。
【0189】
また、このとき、その図示は省略するが、アーティストグループリスト表示処理部103により再描画されるアーティストグループ一覧画面312においては、図14のアーティストグループ一覧画面312において白く表示されたアーティストグループAG2のフォルダアイコンは、他のフォルダアイコンと同じように黒く表示され、図18のアーティストリンクツリー画面313においてフォーカスされているアーティストグループAG1のフォルダアイコンが他のフォルダアイコンと異なる色(白色)で表示される。
【0190】
以上のように、アーティストリンクマップ編集画面301のアーティスト一覧画面311で編集された結果は、すぐに、アーティストリンクツリー画面313およびアーティストグループ一覧画面312の表示に反映される。したがって、ユーザは、簡単に編集作業を行うことができるので、ユーザの編集作業の負担が軽減される。これにより、ユーザは、臆することなく、気軽に編集を行うことができるようになる。
【0191】
次に、図19のフローチャートを参照して、アーティストリンクマップ編集画面301の表示制御処理の他の例を説明する。
【0192】
例えば、ユーザが操作入力部16を操作し、アーティストリンク編集を指示すると、アーティストリンクGUI制御部52の制御のもと、アーティストリンク表示処理部51により、表示部17には、図14のアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。なお、図14の例においては、アーティストリンクツリー画面313には、アーティストグループAG2がフォーカスされ、その関連アーティストが表示されているが、いまの場合、説明の便宜上、アーティストグループAG1がフォーカスされ、アーティストグループAG1の関連アーティストが表示されているとする。
【0193】
ユーザは、操作入力部16を操作することで、アーティストリンクツリー画面313において、編集を行うためにフォーカスしたいアーティストグループ、例えば、アーティストグループAG2を選択する。
【0194】
ステップS121において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクツリー画面313上のアーティストグループが選択されるまで待機している。アーティストリンクGUI制御部52には、操作入力部16を介して、ユーザによるアーティストグループAG2の選択に対応する操作信号が入力される。これに対応して、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクツリー画面上のアーティストグループが選択されたと判定し、処理は、ステップS122に進む。
【0195】
ステップS122において、アーティストリンクGUI制御部52は、選択されたアーティストグループAG2を対象アーティストグループに設定し、ステップS123において、アーティストリンク処理制御部53を制御し、対象アーティストグループに含まれるアーティストを検索させる。
【0196】
すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、ステップS123において、ALMデータベース71から、アーティストグループAG2に含まれるアーティストを検索させる。検索されたアーティストの情報は、アーティストリンク処理制御部53を介して、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0197】
ステップS124において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストグループリスト表示処理部103から、アーティストグループ一覧画面312における対象アーティストのアイコンの相対位置を取得する。
【0198】
ステップS125において、アーティストリンクGUI制御部52は、対象アーティストのアイコンの位置が、取得された対象アーティストのアイコンの相対位置から、アーティストグループ一覧画面312における一番上の位置に表示されるように、アーティストグループ一覧画面312のスクロール位置とスクロールスピードを算出する。
【0199】
ステップS126において、アーティストリンクGUI制御部52は、求めた各情報(すなわち、ステップS123で取得されたアーティストの情報、ステップS125で算出されたスクロール位置とスクロールスピード)を、更新情報として、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0200】
ステップS127において、アーティストリンク表示処理部51は、更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリンクツリー表示処理部101は、ステップS123で取得されたアーティストの情報に基づいて、アーティストリンクツリー画面313を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部103は、ステップS123で取得されたアーティストの情報およびステップS125において求められたスクロール位置とスクロールスピードに基づいて、アーティストグループ一覧画面312を再描画する。
【0201】
これにより、図20に示されるように、アーティストリンクツリー表示処理部101により再描画されるアーティストリンクツリー画面313、アーティストグループリスト表示処理部103により再描画されるアーティストグループ一覧画面312からなるアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。
【0202】
図20のアーティストリンクツリー画面313においては、基点アーティストであるアーティストAが含まれるアーティストグループのうち、ステップS123で取得されたアーティストの情報に基づいて、選択(フォーカス)されたアーティストグループAG2に含まれる関連アーティストCおよびEの文字が付された関連アイコン353−1および353−2が表示される。
【0203】
また、図20のアーティストグループ一覧画面312においては、矢印R1に示されるように、ステップS125において求められたスクロール位置とスクロールスピードに基づいてスクロールが行われた結果、選択されたアーティストグループAG2とそれに含まれる関連アーティストのアイコンが、図14における略中央の位置から移動して、一番上の位置に表示される。
【0204】
以上のように、アーティストリンクツリー画面313における選択指示を、アーティストグループ一覧画面312に反映させることにより、ユーザが編集したいアーティストグループの情報をすぐに確認することができ、ユーザにとっての編集における利便性が向上する。
【0205】
なお、アーティストグループ一覧画面312におけるアーティストグループの位置移動は、図20を参照して上述したスクロール表示に限らず、例えば、図21に示されるように、表示順を入れ替えることでも実現することができる。
【0206】
図21においては、アーティストリンクツリー画面313において、アーティストグループAG2が選択されたことで、矢印R2に示されるように、アーティストグループ一覧画面312におけるアーティストグループAG2の表示位置が、アーティストグループ一覧画面312において一番上の位置に表示されていたアーティストグループAG1の位置と入れ替わっている。すなわち、アーティストグループ一覧画面312の一番上の位置には、アーティストグループAG2の情報が表示され、いままで、アーティストリンクツリー画面313においてフォーカスされており、一番上の位置に表示されていたアーティストAG1は、アーティストグループ一覧画面312において、アーティストグループAG2の下段に表示されている。
【0207】
なお、この表示は、アーティストグループのレコードセットを開くときに指定するソートキーを変更することで容易に実現可能である。
【0208】
以上のように、アーティストリンクツリー画面313においてフォーカス(選択)され、関連アーティストが表示されるアーティストグループの情報を、アーティストグループ一覧画面312の一番上に表示させることができる。これにより、編集を行う際に、アーティストグループ一覧画面312の表示をスクロールさせてアーティストグループを探すユーザの手間を省くことができる。なお、表示させる位置は、一番上の位置であってもよいし、編集が行いやすく、視認性のある位置であれば、一番上の位置以外のほかの所定の位置であってもよい。
【0209】
次に、アーティストリンクマップ編集画面301を参照しながら行われる、PC1におけるアーティストリンク情報の編集処理を、図22乃至図24のフローチャートを参照して説明する。
【0210】
ユーザが操作入力部16を操作し、アーティストリンク編集を指示すると、アーティストリンクGUI制御部52により、表示部17には、図14のアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。例えば、ユーザは、操作入力部16を操作することで、図14のカーソル321に示されるように、アーティスト一覧画面311において、追加するアーティストDのアイコンを選択し、アーティストグループ一覧画面312において、アーティストDを追加させたいアーティストグループAG2のアイコンを選択し、その後、アーティストグループ追加ボタン331を押下する。
【0211】
ステップS141において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストグループへのアーティストの追加が指示されたか否かを判定する。アーティストグループ追加ボタン331の押下に対応する操作信号が操作入力部16から入力されると、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS141において、アーティストグループへのアーティストの追加が指示されたと判定し、ステップS142に進む。
【0212】
ステップS142において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の編集を行わせる。すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の選択中のアーティストグループに、選択中のアーティストの情報を追加する。このとき、アーティストリンク対応テーブル83においては、アーティストグループAG2のアーティストグループIDに対応付けて、アーティストDのアーティストIDが追加登録される。このアーティスト対応リンクテーブル83の更新情報は、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0213】
ステップS143において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53からのアーティスト対応リンクテーブル83の更新情報を、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0214】
ステップS144において、アーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンク対応テーブル83の更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリスト表示処理部102は、アーティスト一覧画面311を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部103は、アーティストグループ一覧画面312を再描画し、アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクツリー画面313を再描画する。
【0215】
これにより、図25に示されるように、アーティストグループリスト表示処理部103が再描画したアーティストグループ一覧画面312においては、アーティストグループAG2のフォルダの下に、アーティストA,C,Eのアーティストアイコンに、アーティストDのアーティストアイコンが追加されて表示される。
【0216】
また、アーティストリンクツリー表示処理部101が再描画したアーティストリンクツリー画面313においては、基点アーティストであるアーティストAが含まれるアーティストグループAG2が付されたフォルダアイコン352−2にラインを介して、アーティストグループAG2に含まれる他のアーティストであるアーティストCおよびEの文字が付された関連アイコン353−1および353−2に、アーティストDの関連アイコン353−3が追加されて表示される。
【0217】
なお、この例においては、追加されたアーティストが、アーティストグループにおける一番低いオーダ情報が設定される場合を示したが、一番高いオーダ順や中程度のオーダ順を設定するようにすることもできる。
【0218】
以上のように、アーティスト一覧画面313およびアーティストグループ一覧画面312で行われるアーティストリンク情報の編集は、アーティストリンクツリー画面313にも直ちに反映される。
【0219】
図22に戻り、ステップS141において、アーティストグループへのアーティストの追加が指示されていないと判定された場合、処理は、ステップS145に進む。
【0220】
ステップS145において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストグループからのアーティストの削除が指示されたか否かを判定する。例えば、図25のアーティストリンクマップ編集画面301のアーティストグループ一覧画面312において、アーティストグループAG2に含まれるアーティストDのアイコン上にカーソル341を表示させた状態(すなわち、アーティストDのアイコンが選択されている状態)に、ユーザが操作入力部16を操作することで、削除ボタン343を押下する。
【0221】
削除ボタン343の押下に対応する操作信号が操作入力部16から入力されると、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS145において、アーティストグループからのアーティストの削除が指示されたと判定し、処理は、ステップS146に進む。
【0222】
ステップS146において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の編集を行わせる。すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の選択中のアーティストグループから、選択中のアーティストの情報を削除させる。このとき、アーティストリンク対応テーブル83においては、アーティストグループAG2のアーティストグループIDとアーティストDのアーティストIDとが対応付けられた情報が削除される。このアーティスト対応リンクテーブル83の更新情報は、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0223】
ステップS147において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53からのアーティスト対応リンクテーブル83の更新情報を、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0224】
ステップS148において、アーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンク対応テーブル83の更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリスト表示処理部102は、アーティスト一覧画面311を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部103は、アーティストグループ一覧画面312を再描画し、アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクツリー画面313を再描画する。
【0225】
これにより、表示部17には、図14に示されるように、アーティストグループAG2のリンク(関連)からアーティストDが解除されたアーティストグループ一覧画面312とアーティストリンクツリー画面313のアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。
【0226】
なお、ステップS141において、アーティストグループへのアーティストの追加が指示されたと判定され、さらに、ステップS145において、アーティストグループからのアーティストの削除が指示されたと判定された場合には、ステップS144で行われたアーティストリンク編集画面301の再描画は、ステップS148のアーティストリンク編集画面301の再描画と同時に行われる。
【0227】
ステップS145において、アーティストグループからのアーティストの削除が指示されていないと判定された場合、処理は、図23のステップS149に進む。ステップS149において、アーティストリンクGUI制御部52は、新規アーティストグループの追加が指示されたか否かを判定する。例えば、図14のアーティストリンクマップ編集画面301のアーティストグループ一覧画面312において、アーティストグループ追加ボタン342が押下されると、アーティストリンクGUI制御部52の制御のもと、アーティストグループリスト表示処理部103により名称未設定のアーティストグループが表示される。
【0228】
ここで、ユーザが、操作入力部16を構成するキーボードなどでアーティストグループ名(例えば、AG4)を入力する。ここでは、ユーザは所望のグループ名を入力することができる。例えば、同じ音楽プロデューサーがプロデュースしたアーティストの集合のグループを作りたい場合には、「◎◎プロジェクト」というアーティストグループ名を入力したり、バレエ音楽のグループを作りたい場合には、「バレエ」というアーティストグループ名を入力するなど、所望のグループ名を入力することができる。すなわち、所望のグループ名での新規アーティストグループを作ることができるので、そのアーティストグループに含まれるアーティスト同士がどのように関連を持つのか、理由付けを行うことができる。
【0229】
新規アーティストグループ(アーティストグループAG4)の追加に対応する操作信号が操作入力部16から入力されると、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS149において、新規アーティストグループの追加が指示されたと判定し、ステップS150に進む。
【0230】
ステップS150において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストグループ一覧テーブル82の編集を行わせる。すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、アーティストグループ一覧テーブル82に、指示されたアーティストグループの情報を追加させる。例えば、このとき、図5のアーティストグループ一覧テーブル82においては、アーティストグループAG4の名前(AG4)とアーティストID(例えば、AGID_4)が追加される。なお、いまの場合、アーティストグループAG4に、アーティストは追加されていないので、アーティストリンク対応テーブル83の編集は行われない。このアーティストグループ一覧テーブル82の更新情報は、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0231】
ステップS151において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53からのアーティストグループ一覧テーブル82の更新情報は、アーティストリンク表示処理部51に供給される。
【0232】
ステップS152において、アーティストリンク表示処理部51は、アーティストグループ一覧テーブル82の更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリスト表示処理部102は、アーティスト一覧画面311を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部103は、アーティストグループ一覧画面312を再描画し、アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクツリー画面313を再描画する。
【0233】
これにより、表示部17には、図14のアーティストグループAG1乃至AG3のアイコンに、さらにアーティストグループAG4のアイコンが追加されたアーティストグループ一覧画面312が表示される。
【0234】
ステップS149において、新規アーティストグループの追加が指示されていないと判定された場合、処理は、ステップS153に進む。ステップS153において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストグループの削除が指示されたか否かを判定する。例えば、図14のアーティストリンクマップ編集画面301のアーティストグループ一覧画面312において、アーティストグループAG3のアイコン上にカーソル341を表示させた状態(すなわち、アーティストグループAG3のアイコンが選択されている状態)に、ユーザが操作入力部16を操作することで、削除ボタン343を押下する。
【0235】
削除ボタン343の押下に対応する操作信号が操作入力部16から入力されると、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS153において、アーティストグループの削除が指示されたと判定し、処理は、ステップS154に進む。
【0236】
ステップS154において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストグループ一覧テーブル82の編集を行わせる。すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、アーティストグループ一覧テーブル82から、選択中のアーティストグループの情報を削除させる。例えば、このとき、図5のアーティストグループ一覧テーブル82から、アーティストグループAG3の名前(AG3)とアーティストグループID(AGID_3)が削除される。
【0237】
さらに、ステップS155において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の編集を行わせる。すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、アーティストリンク対応テーブル83から、選択中のアーティストグループの情報を削除せる。例えば、このとき、図5のアーティストリンク対応テーブル83から、アーティストグループAG3のアーティストグループID(AGID_3)に対応する情報がすべて削除される。これらのALMデータベース71の更新情報は、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0238】
ステップS156において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53からのALMデータベース71の更新情報を、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0239】
ステップS157において、アーティストリンク表示処理部51は、ALMデータベース71の更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリスト表示処理部102は、アーティスト一覧画面311を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部103は、アーティストグループ一覧画面312を再描画し、アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクツリー画面313を再描画する。
【0240】
これにより、表示部17には、図14のアーティストグループAG1乃至AG3のアイコンのうち、アーティストグループAG3のアイコンが削除されたアーティストグループ一覧画面312およびアーティストリンクツリー画面313からなるアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。
【0241】
なお、ステップS149において、新規アーティストグループの追加が指示されたと判定され、さらに、ステップS153において、アーティストグループの削除が指示されたと判定された場合には、ステップS152で行われたアーティストリンク編集画面301の再描画は、ステップS157のアーティストリンク編集画面301の再描画と同時に行われる。
【0242】
ステップS153において、アーティストグループの削除が指示されていないと判定された場合、処理は、図24のステップS158に進む。ステップS158において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストの並び替えが指示されたか否かを判定する。例えば、図14のアーティストリンクマップ編集画面301のアーティストグループ一覧画面312において、ユーザが操作入力部16を操作することで、アーティストグループAG2に含まれるアーティストEのアーティストアイコンをドラッグし、アーティストAとアーティストCのアーティストアイコンの間の位置にドロップする。
【0243】
アーティストグループ一覧画面312内におけるアーティストアイコンのドロップに対応する操作信号が操作入力部16から入力されると、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS158において、アーティストの並び替えが指示されたと判定し、処理は、ステップS159に進む。
【0244】
ステップS159において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の編集を行わせる。すなわち、アーティストリンク処理制御部53は、データベースアクセス処理部54を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の対応するアーティストグループの対応するアーティストのオーダ情報を変更させる。例えば、アーティストグループAG2において、2番目であったアーティストCのオーダ情報が3番目に変更され、3番目であったアーティストEのオーダ情報が2番目に変更される。このアーティストリンク対応テーブル83の更新情報は、アーティストリンクGUI制御部52に供給される。
【0245】
ステップS160において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53からのアーティスト対応リンクテーブル83の更新情報を、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0246】
ステップS161において、アーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンク対応テーブル83の更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面301を再描画する。すなわち、アーティストリスト表示処理部102は、アーティスト一覧画面311を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部103は、アーティストグループ一覧画面312を再描画し、アーティストリンクツリー表示処理部101は、アーティストリンクツリー画面313を再描画する。
【0247】
これにより、表示部17には、図26に示されるアーティストリンクマップ編集画面301が表示される。
【0248】
図26においては、アーティストリスト表示処理部102が再描画したアーティスト一覧画面311、アーティストグループリスト表示処理部103が再描画したアーティストグループ一覧画面312、およびアーティストリンクツリー表示処理部101が再描画したアーティストリンクツリー画面313からなるアーティストリンクマップ編集画面301が示されている。
【0249】
アーティストグループ一覧画面312のアーティストグループAG2のフォルダの下においては、矢印R3に示されるように、図14の例と比較して、アーティストCおよびEのアーティストアイコンの順が入れ替わっている。さらに、矢印R4に示されるように、アーティストリンクツリー画面313のアーティストグループAG2が対応するアイコン352−2に接続される関連アイコン353−1および353−2に付されるアーティスト名の順が、アーティストEおよびCの順に入れ替わっている。
【0250】
図16に戻って、ステップS158において、アーティストの並び替えが指示されていないと判定された場合、処理は、ステップS162に進む。
【0251】
ステップS162において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク編集の終了が指示されたか否かを判定する。例えば、ユーザが、ユーザが操作入力部16を操作することで、図14のアーティストリンクマップ編集画面301のアーティストリンクツリー画面313の上部に配置されるアーティストリンク編集終了ボタン314を押す。
【0252】
操作入力部16を用いたアーティストリンク編集終了ボタン314の押下に対応して、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS162において、アーティストリンク編集の終了が指示されたと判定し、アーティストリンクマップ編集画面301の表示を終了する。これにより、アーティストリンク情報の編集は終了される。
【0253】
また、ステップS162において、アーティストリンク編集の終了が指示されていないと判定された場合、処理は、図22のステップS141に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0254】
なお、上記説明においては、アーティストリンク情報編集処理のうち、アーティストグループへのアーティストの追加および削除、アーティストグループの追加削除、アーティストリンク対応テーブル83のアーティストグループにおけるアーティストの優先順位の入れ替えなどを代表して説明したが、例えば、アーティスト一覧ファイル81へのアーティストの追加および削除、あるいはアーティストリンク情報の書き出しおよび取り込みなど、その他の編集も同様に行うことができる。そして、それらの編集結果も同様に、即座に表示画面に反映される。
【0255】
以上のように、詳細メタデータに基づいて生成されるアーティストリンク情報を、ユーザの操作に応じて容易に編集できるようにし、また、その編集を即座に表示画面に反映するようにしたので、ユーザは編集操作を容易に行うことができ、さらに、ユーザにとって、より有効なアーティストリンク情報を生成することができる。
【0256】
すなわち、詳細メタデータに基づいて生成されるアーティストリンク情報において、仮に、関連(リンク)が想定されるアーティスト同士が関連してなかったり、逆に、関連が間違っていた場合などに対応することができなかった場合であっても、容易に、その関連付けを編集することができる。これにより、個々のユーザにとって、有効なアーティストリンク情報が生成される。
【0257】
また、アーティストグループを表示させるようにしたので、ユーザは、アーティスト同士の関連の理由がわかるため、ユーザによるアーティストリンク情報の編集や、コンテンツの検索、再生指示などの操作性を向上させることができる。
【0258】
さらに、図13を参照して上述したように、選択指示されたアーティストのコンテンツがPC1に記憶されていない場合には、そのアーティストに関連するWebページをアクセスさせることができる。したがって、結果的に、所持していないコンテンツの購入を促し、コンテンツの販売促進を行うことができる。
【0259】
なお、コンテンツが取得されるたびに、詳細メタデータが取得されるので、編集されたアーティストリンク情報は、その後も詳細メタデータに基づいて更新される。また、ユーザが編集により削除したリンク情報があったとしても、その後に取得される詳細メタデータに基づいて再度追加可能である。すなわち、アーティストリンク情報においては、自動更新と手動更新が共存可能である。
【0260】
また、上記説明においては、PC1においてアーティストリンク情報の編集処理を行う例を説明したが、PD7も、図9を参照して上述したように、アーティストリンク情報の編集処理やアーティストリンク情報の表示制御処理を行う上で、PC1と同様の構成を有しており、基本的に同様の処理を行うことができる。この場合、例えば、操作入力部16は、PC1におけるマウスやキーボードとは異なり、図27に示されるように、PD7の筐体401上に備えられるアーティストリンクボタン411、オプションボタン412、バックボタン413、十字ボタン414、および決定ボタン415により構成される。
【0261】
図27は、PD7の外観の構成例を示している。
【0262】
PD7の筐体401の左側面の上部には、PC1における図14のアーティストリンクツリー画面313(または図13のアーティストリンクマッププレビュー画面211)に相当するアーティストリンクマッププレビュー画面421を表示するためのアーティストボタン411が備えられている。
【0263】
筐体401の前面には、LCDからなる表示部17が備えられており、拡大して右に示されるように、アーティストリンクマッププレビュー画面421が表示されている。アーティストリンクマッププレビュー画面421には、図14のアーティストリンクツリー画面313と同様に、基点アーティストを表す基点アイコン351、中央に、基点アーティストが含まれるアーティストグループを表すフォルダアイコン352、基点アーティストが含まれるアーティストグループに、他に含まれてれいるアーティスト(すなわち、基点アーティストに関連する関連アーティスト)の関連アイコン353−1乃至353−3が示されている。
【0264】
図27のアーティストリンクマッププレビュー画面421においては、基点アイコン351のAの文字に示されるよう、アーティストAが基点アーティストとされ、フォルダアイコン352のAG1に示されるように、アーティストグループAG1に基点アーティストが含まれており、さらに、関連アイコン353−1乃至353−3のB乃至Dに示されるように、そのほかに、アーティストB乃至DもアーティストグループAG1に含まれている場合が表示されている。
【0265】
また、筐体401の前面における表示部17の下方右側には、オプションボタン412と、表示を前に戻すバックボタン413が上下に並んで備えられている。例えば、アーティストリンクマッププレビュー画面421が表示されているときにオプションボタン412が押下されると、例えば、アーティストリンク情報を編集することができる図14のアーティストリンクマップ編集画面301に相当する画面が表示される。なお、PD7の表示部17は、表示可能領域が広くないため、アーティストリンクツリー画面313に相当する画面は除かれ、PD7のアーティストリンクマップ編集画面は、アーティスト一覧画面311に相当する画面およびアーティストグループ一覧画面312に相当する画面の少なくとも一方で構成される。
【0266】
さらに、筐体401の前面における表示部17の下方左側には、十字ボタン414が備えられ、その中央部に、決定ボタン415が備えられており、例えば、アーティスト一覧画面311に相当する画面またはアーティストグループ一覧画面312に相当する画面に表示されるアーティストやアーティストグループを、ユーザの操作に対応して、十字ボタン414で選択し、決定ボタン415で決定することで、アーティストリンク情報を編集することができる。
【0267】
以上のように、PD7においても、基点アーティストに関連する関連アーティストだけでなく、その関連の理由を示すものでもある、アーティストグループが表示される。これにより、ユーザは、基点アーティストと関連アーティストの関連性を把握することができ、その編集や、コンテンツの再生などの操作性を向上させることができる。
【0268】
次に、アーティストリンク情報を表示する他の画面例を説明する。
【0269】
図28は、図4のアーティストリンク表示処理部51の他の構成例を示している。図28のアーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンクツリー表示処理部501、アーティストリスト表示処理部502、およびアーティストグループリスト表示処理部503により構成される。
【0270】
アーティストリンクツリー表示処理部501は、ALMデータベース71の情報を参照することで、ユーザの操作に対応して選択される基点アーティストのアーティストリンク情報をツリー形式で表示する図29のアーティストリンクツリー画面611のGUI画像を生成し、生成したGUI画像からなるアーティストリンクツリー画面611を表示部17に表示させる。
【0271】
アーティストリスト表示処理部502は、アーティスト一覧テーブル82の情報を参照することで、アーティスト一覧テーブル82に記憶されるアーティストの一覧を表示する図29のアーティスト一覧画面612などのGUI画像を生成し、生成したGUI画像からなるアーティスト一覧画面612を表示部17に表示させる。
【0272】
アーティストグループリスト表示処理部503は、ALMデータベース71の情報を参照することで、アーティストグループ一覧テーブル83に記憶されるアーティストグループの一覧の図29のアーティストグループ一覧画面613などのGUI画像を生成し、生成したGUI画像からなるアーティストグループ一覧画面613を表示部17に表示させる。
【0273】
図29は、アーティストリンクマップ編集画面601の表示例を示している。すなわち、このアーティストリンクマップ編集画面601は、基本機能表示画面212とともに、図13の表示画面201を構成する図14のアーティストリンクマップ編集画面301の他の例である。
【0274】
アーティストリンクマップ編集画面601は、アーティストリンクツリー画面611、アーティスト一覧画面612、およびアーティストグループ一覧画面613により構成されている。なお、図29の例においては、アーティストグループ一覧画面613は、アーティスト一覧画面612の下に重ねて配置されている。
【0275】
アーティストリンクツリー画面611は、基点となる基点アーティストのアーティストリンク情報がツリー形式で表示される点が、図13のアーティストリンクマッププレビュー画面211と共通しているが、さらに、ユーザの操作に対応して、アーティストリンク情報を編集することもできることが、図13のアーティストリンクマッププレビュー画面211と異なる。したがって、アーティストリンクツリー画面611において、アーティストリンクマッププレビュー画面211と対応する部分には、対応する符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。
【0276】
すなわち、アーティストリンクツリー画面611には、小円221の右側円周上には、基点アーティストが含まれるアーティストグループAG1乃至AG3のアイコンの他に、さらに、新規アーティストグループを追加するためのアーティストグループ追加ボタン621が表示されている。
【0277】
また、アーティストリンクツリー画面611の下部には、コンテンツをランダムにシャッフル再生するための「AutoPlay ON」と示されたシャッフル再生ボタン631、アーティストリンク情報を取り込むための「Import」と示されたファイル取り込みボタン632、アーティストリンク情報をXMLファイルとして保存するための「Save」と示されたセーブボタン633、および、すべてを削除するための「Delete All」と示された削除ボタン633が配置されている。
【0278】
アーティスト一覧画面612には、アーティスト一覧テーブル82に記憶されているアーティスト名の一覧(アーティストA乃至O)が表示される。アーティスト一覧画面612には、さらに、アーティスト一覧画面612に表示されるアーティスト名をスクロール表示するためのスクロールバー641と、新規アーティストを入力するためのエディットボックス642が配置されている。
【0279】
すなわち、アーティスト一覧画面612は、アーティスト一覧テーブル82に記憶されているアーティスト名の一覧が表示される点が、図14のアーティスト一覧画面311と共通するが、アーティスト一覧画面612上に、エディットボックス642が配置されている点が異なっている。
【0280】
アーティストグループ一覧画面613には、図29の例においてはアーティスト一覧画面612に重なり表示されていないが、アーティストグループ一覧テーブル81に記憶されているアーティストグループの一覧が表示され、アーティストグループ名をスクロールするためスクロールバーが配置される。
【0281】
すなわち、アーティストグループ一覧画面613は、アーティストグループ一覧テーブル81に記憶されているアーティストグループの一覧が表示される点が、図14のアーティストグループ一覧画面312と共通するが、アーティストグループ一覧画面613上では、アーティストリンク情報の編集が行えない点が異なっている。
【0282】
さらに、アーティストリンクツリー画面611について説明する。
【0283】
ユーザの操作入力部16の操作により、アーティスト一覧画面612に表示されるアーティスト名(例えば、アーティストA)が、アーティストリンクツリー画面611上にドラッグされ、小円221内の位置にドロップされると、ドロップされたアーティストAが基点アーティストに設定されて、アーティストAのアーティストリンク情報が求められ、小円221内に表示される基点アーティストのアーティスト名が「アーティストA」に変更され、小円221より右側には、基点アーティストであるアーティストAについて求められたアーティストリンク情報を表示するようにアーティストリンクツリー画面611が再描画される。
【0284】
すなわち、小円221の右側円周上には、基点アーティストAが含まれるアーティストグループAG1乃至AG3を示すアイコンが順に表示され、さらに、大円222の右側円周より外側には、アーティストグループAG1に含まれる関連アーティストB,C,およびDのアイコンが、アーティストグループAG1のアイコンとラインを介して接続されて表示される。また、アーティストグループAG2に含まれる関連アーティストCおよびEのアイコンが、アーティストグループAG2のアイコンとラインを介して接続されて表示され、アーティストグループAG3に含まれる関連アーティストF,G,およびHのアイコンが、アーティストグループAG3のアイコンとラインを介して接続されて表示される。
【0285】
なお、アーティスト名のドラッグアンドドロップに限らず、ユーザの操作入力部16の操作により、アーティスト一覧画面612に表示されるアーティスト名(例えば、アーティストA)が押下された場合にも、押下により選択されたアーティストAを基点アーティストと設定して、アーティストAのアーティストリンク情報を求め、それに対応して、アーティストリンクツリー画面611を再描画させるように構成することもできる。
【0286】
また、ユーザの操作入力部16の操作により、アーティスト一覧画面612に表示されるアーティスト名(例えば、アーティストF)が、アーティストリンクツリー画面611上にドラッグされると、図30に示されるように、アーティストFのアイコンが表示される。大円222より外側においては、ドラッグ位置からみて、一番近傍のアーティストグループのアイコンの位置が検索されて、検索された一番近傍のアーティストグループ(図30の例の場合、アーティストAG1)のアイコンの位置から、そのアーティストFのアイコンを接続する、未確定を表す点線のラインが表示される。
【0287】
そして、ユーザの操作入力部16の操作により、アーティストAG1のアイコンの位置から点線のラインがアーティストFのアイコンに接続される位置で、アーティストFのアイコンがドロップされると、アーティストAG1のアイコンの位置からのアーティストFのアイコンへの点線のラインが、確定を表す実線のラインに変更されて表示され、アーティストFがアーティストAG1に含まれるようにアーティストリンク対応テーブル83が更新される。
【0288】
なお、大円222より内側にドラッグされた場合、外側において表示されていたアーティストFのアイコンの表示はなくなる。そして、ドラッグ中のアーティスト名が小円221より外で、大円222内にドロップされた場合には、ドロップ位置からアイコンの位置が一番近いアーティストグループに含まれるようにアーティストリンク対応テーブル83が更新され、アーティストFのアイコンが、ドロップ位置から近い大円222の外に移動されて、一番近いアーティストグループのアイコンと実線で接続されて表示される。
【0289】
一方、ドラッグ中のアーティスト名が小円221内にドロップされた場合には、上述したように、ドロップされたアーティストFが基点アーティストとされて、アーティストFのアーティストリンク情報が求められ、それに対応して、アーティストリンクツリー画面611が再描画される。
【0290】
図31は、アーティストリンクマップ編集画面601において、新規アーティストを追加する場合の例を示している。
【0291】
新規アーティストを追加する場合、ユーザは、操作入力部16を構成するキーボードなどを操作することで、アーティスト一覧画面612のエディットボックス642に新規アーティスト名(例えば、アーティストP)を入力すると、アーティスト一覧テーブル81にアーティストPの情報が追加されて、アーティストPの左横にアイコンが表示される。
【0292】
新規アーティストの場合にも、ユーザの操作により、アーティストPのアイコンが、アーティストリンクツリー画面611上ドラッグされると、ドラッグ位置からみて、一番近傍のアーティストグループのアイコンの位置が検索されて、検索された一番近傍のアーティストグループ(図31の例の場合、アーティストAG3)のアイコンの位置から、そのアーティストPのアイコンを接続する、未確定を表す点線のラインが表示される。
【0293】
そして、ユーザの操作入力部16の操作により、アーティストAG3のアイコンの位置から点線のラインがアーティストPのアイコンに接続される位置で、アーティストPのアイコンをドロップすると、アーティストAG3のアイコンの位置からのアーティストPのアイコンへの点線のラインが、確定を表す実線のラインに変更されて表示され、アーティストPがアーティストAG3に含まれるようにアーティストリンク対応テーブル83が更新される。
【0294】
図32は、アーティストリンクマップ編集画面601において、新規アーティストグループを追加する場合の例を示している。
【0295】
新規アーティストグループを追加する場合、ユーザは、操作入力部16を構成するマウスなどを操作することで、アーティストリンクツリー画面611の小円221上のアーティストグループ追加ボタン621を押下すると、小円221上に新たなアイコン661が表示されるとともに、アイコン661の左横に新規アーティストグループ名を入力するためのエディットボックス662が表示される。
【0296】
アーティストリンクツリー画面611のエディットボックス662に新規アーティストグループ名を入力すると、アーティストグループ一覧テーブル82にアーティストグループの情報が追加されて、アイコン661の左横のエディットボックス662の代わりに、アーティストグループ名が表示される。
【0297】
図33は、アーティストリンクマップ編集画面601において、アーティストグループ内のアーティストの順番を入れ替える場合の例を示している。
【0298】
アーティストグループ内のアーティストの順番を入れ替える場合、ユーザは、操作入力部16を構成するマウスなどを操作することで、アーティストリンクツリー画面611のアーティスト(例えば、アーティストD)のアイコンをドラッグして移動させ、所望の位置でドロップさせる。例えば、アーティストDのアイコンが、同じアーティストAG1に含まれるアーティストBおよびアーティストCのアイコンの間の位置にドロップされると、図34に示されるように、アーティストCのアイコンと、アーティストDのアイコンの位置を入れ替えて画面が再描画されるとともに、アーティストグループAG1におけるアーティストCとアーティストDのオーダ情報が入れ替わるように、アーティストリンク対応テーブル83が更新される。
【0299】
なお、このアーティストDのアイコンが、異なるアーティストグループに含まれるアーティストのアイコンの間でドロップされたとしても、そのドロップは無効となり、ドロップされたアーティストDのアイコンは、元の位置に戻って表示される。
【0300】
次に、図35のフローチャートを参照して、アーティストリンクマップ編集画面601の編集表示制御処理を説明する。
【0301】
ステップS601において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティスト名がドラッグされたと判定するまで待機している。
【0302】
例えば、図30を参照して上述したように、アーティスト一覧画面612に表示されるアーティスト名(例えば、アーティストF)が、アーティストリンクツリー画面611上にドラッグされると、ステップS601において、アーティスト名がドラッグされたと判定され、処理は、ステップS602に進み、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクツリー表示処理部501を制御し、ドラッグ位置にアーティスト名(の文字)を描画させる。
【0303】
ステップS603において、アーティストリンクGUI制御部52は、ドラッグ位置が所定の領域(図30の例においては、大円222の外側の領域)内であるか否かを判定し、ドラック位置が所定の領域内であると判定した場合、処理は、ステップS604に進む。
【0304】
ステップS604において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクツリー表示処理部501に、ドラッグ位置から、アイコンの位置が最も近傍にあるアーティストグループを抽出させ、そのアーティストグループを接続候補とする。
【0305】
例えば、単純に、アーティストグループのアイコンの位置と、アーティスト名の位置(ドラッグ位置)の2点間の距離が最小となるアーティストグループが抽出され、接続候補とされる。
【0306】
すなわち、図36に示されるように、アーティストグループのアイコンの位置がAG(a,b)、アーティスト名の位置がAT(c,d)とするとき、2点間の距離は、次の式(1)で求められる。
【0307】
【数1】

【0308】
ステップS605において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンクツリー表示処理部501に、ドラック位置に基づいて、アーティスト名の横にアイコンを描画させるとともに、そのアイコンから、接続候補のアーティストグループのアイコンへの補助線(点線)を描画させる。
【0309】
ステップS606において、アーティストリンクGUI制御部52は、ドラッグ位置(アーティスト名の位置)が確定されたか否かを判定する。例えば、ユーザは、操作入力部16の操作により、アーティストAG1のアイコンの位置から点線のラインがアーティストFのアイコンに接続される位置で、アーティストFのアイコンをドロップする。これに対応して、ステップS606において、ドラッグ位置が確定されたと判定され、処理は、ステップS607に進む。
【0310】
ステップS606において、ドラッグ位置が確定されていないと判定された場合、処理は、ステップS603に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0311】
ステップS607において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、アーティストリンク対応テーブル83の、接続候補のアーティストグループに、アイコンがドロップされたアーティストを追加させる。このとき、ドロップ位置に応じて、既存アーティストと、追加アーティストのオーダ情報は変更される。すなわち、いまの場合、既存アーティストより上の位置にドロップされれば、一番オーダ情報が高く設定され、既存アーティストより下の位置にドロップされれば、一番オーダ情報が低く設定される。このアーティストリンク対応テーブル83の更新情報は、アーティストリンクGUI制御部52に供給され、処理は、ステップS612に進む。
【0312】
一方、例えば、ドラッグ位置が、小円221内であった場合など、ステップS603において、ドラッグ位置が所定の領域(図30の例においては、大円222の外側の領域)内ではないと判定されて、処理は、ステップS608に進む。
【0313】
ステップS608において、アーティストリンクGUI制御部52は、ドラッグ位置(アーティスト名の位置)が確定されたか否かを判定する。例えば、ユーザは、操作入力部16の操作により、小円221内の位置で、アーティストFのアイコンをドロップする。これに対応して、ステップS608において、ドラッグ位置が確定されたと判定され、処理は、ステップS609に進む。
【0314】
ステップS608において、ドラッグ位置が確定されていないと判定された場合、処理は、ステップS603に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0315】
ステップS609において、アーティストリンクGUI制御部52は、ドロップされたアーティストFを、基点アーティストに設定し、ステップS610において、アーティストリンク処理制御部53を制御し、基点アーティストであるアーティストFが含まれるアーティストグループを検索させる。アーティストリンク処理制御部53は、検索したアーティストグループの情報を、アーティストリンクGUI制御部52に供給する。
【0316】
ステップS611において、アーティストリンクGUI制御部52は、アーティストリンク処理制御部53を制御し、各アーティストグループに含まれる関連アーティストを検索させる。アーティストリンク処理制御部53は、検索した関連アーティストの情報を、アーティストリンクGUI制御部52に供給する。
【0317】
ステップS612において、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS605において供給されたアーティストリンク対応テーブル83の更新情報、または、ステップS609乃至S611で求められた情報(基点アーティスト、アーティストグループ、および関連アーティストの情報など)を、更新情報として、アーティストリンク表示処理部51に供給する。
【0318】
ステップS613において、アーティストリンク表示処理部51は、アーティストリンクGUI制御部52からの更新情報に基づいて、アーティストリンクマップ編集画面601を再描画する。すなわち、アーティストリスト表示処理部502は、アーティスト一覧画面612を再描画し、アーティストグループリスト表示処理部503は、アーティストグループ一覧画面613を再描画し、アーティストリンクツリー表示処理部501は、アーティストリンクツリー画面611を再描画する。
【0319】
これにより、表示部17には、アーティストFがアーティストグループAG1に追加されたアーティストリンクマップ編集画面601、または、アーティストFが基点アーティストとされたアーティストリンク情報が表示されるアーティストリンクマップ編集画面601が表示される。
【0320】
以上のように、アーティストリンクマップ編集画面601上において、アーティスト名を所定の領域内にドラッグおよびドロップすることにより、基点アーティストが設定され、設定された基点アーティストのアーティストリンク情報が求められて表示されたり、あるいは、所定のアーティストグループに、アーティストが追加され、追加されたアーティストが表示される。
【0321】
これにより、ユーザは、所定の文字やアイコンをクリック、ドラッグアンドドロップするだけという簡単で、かつ、視覚的にもわかりやすい操作を行うだけで、アーティストリンク情報を思いのまま編集することができる。
【0322】
次に、図37のフローチャートを参照して、新規アーティストを追加する場合のアーティストリンクマップ編集画面601におけるアーティストリンク情報編集処理を説明する。
【0323】
ステップS631において、アーティストリンクGUI制御部52は、エディットボックスに情報が入力されるまで待機している。例えば、ユーザは、操作入力部16を構成するキーボードなどを操作することで、アーティスト一覧画面612のエディットボックス642に新規アーティスト名(例えば、アーティストP)を入力する。これに対応して、アーティストリンクGUI制御部52は、ステップS631において、エディットボックスに情報が入力されたと判定し、処理は、ステップS632に進む。
【0324】
ステップS632において、アーティストリンクGUI制御部52は、入力された情報を、新規アーティストのアーティスト名として設定し、ステップS633において、アーティストリンク表示処理部51を制御し、図31を参照して上述したように、新規アーティストに対応するアイコンを描画させる。
【0325】
ステップS634において、アーティストリンクGUI制御部52は、図36を参照して上述した編集表示制御処理を実行する。すなわち、新規アーティストの場合にも、登録済みのアーティストの場合と同様に、ユーザの操作により、アーティスト名の文字(アーティストP)が、アーティストリンクツリー画面611上にドラッグされると、ドラッグ位置からみて、一番近傍のアーティストグループのアイコンの位置が検索されて、検索された一番近傍のアーティストグループ(図31の例の場合、アーティストAG3)のアイコンの位置から、そのアーティストPのアイコンを接続する、未確定を表す点線のラインが表示される。
【0326】
そして、ユーザの操作入力部16の操作により、アーティストAG3のアイコンの位置から点線のラインがアーティストPのアイコンに接続される位置で、アーティストPのアイコンがドロップされると、アーティストPがアーティストAG3に含まれるようにアーティストリンク対応テーブル83が更新され、アーティストAG3のアイコンの位置からのアーティストPのアイコンへの点線のラインが、確定を表す実線のラインに変更されて表示される。
【0327】
また、小円221内の位置で、アーティストPがドロップされると、アーティストPが基点アーティストとして設定され、アーティストPのアーティストリンク情報が求められ、表示される。ただし、この場合には、新規アーティストPは、まだ、アーティストグループに追加されていないので、アーティストグループや関連アーティストは表示されない。
【0328】
以上のように、新規アーティストを登録した場合にも、すぐに、そのアーティストをアーティストグループに追加させることができる。
【0329】
図38は、PC1の機能構成例の他の例を示している。図38の機能ブロックにおいては、アーティストリンク表示処理部51乃至ネットワーク通信部60、並びに、ALMデータベース71乃至コンテンツファイル記憶部73を備えている点は、図3の機能ブロックと共通しているが、モードレスダイアログ表示処理部701およびモードレスダイアログGUI制御部702が追加されている点が異なっている。
【0330】
すなわち、モードレスダイアログ表示処理部701は、モードレスダイアログGUI制御部702の制御のもと、アーティストリンク情報に基づき、アーティストリンク情報を編集するためのアーティストリンクマップ編集画面や、アーティストリンク情報を参照するためのアーティストリンクマッププレビュー画面などのGUI画像を生成し、生成したGUI画像からなる画面を、図39に示されるモードレスダイアログ751として、表示部17に表示させる。
【0331】
図39の例においては、図14のアーティストリンクマップ編集画面301と図13の基本機能表示画面212で構成される表示画面201が表示されており、表示画面201とは別にモードレスダイアログ751として、図13のアーティストリンクマッププレビュー画面211が表示されている。
【0332】
モードレスダイアログGUI制御部702は、モードレスダイアログ751として表示されるアーティストリンクマップ編集画面やアーティストリンクマッププレビュー画面に関するユーザの操作信号を、操作入力部16を介して入力し、アーティストリンク処理制御部53に、アーティストリンク情報に関する処理を実行させ、アーティストリンク処理制御部53からのフィードバックに基づいて、モードレスダイアログ表示処理部701を制御し、モードレスダイアログ751として表示される、アーティストリンクマップ編集画面やアーティストリンクマッププレビュー画面などを更新させる。
【0333】
すなわち、図3の機能ブロックにおいて、アーティストリンク情報を表示させ、アーティストリンク情報に関する操作を入力する機能(アーティストリンク表示処理部51およびアーティストリンクGUI制御部52)を、個別に構成するようにしたので、図39に示されるように、アーティストリンク情報を、モードレスダイアログ751として表示させることは、アーティストリンク処理制御部53のクライアントとして、モードレスダイアログ表示処理部701およびモードレスダイアログGUI制御部702を増設するだけで、容易に実現される。
【0334】
以上のように、本発明においては、コンテンツのアーティストのアーティストリンク情報として、アーティストが含まれるアーティストグループと、アーティストグループに他に含まれ、アーティストと関連する関連アーティストを表示するようにしたので、ユーザは、アーティストと関連するアーティストが関連する理由を容易に把握することができる。
【0335】
例えば、アーティストAについて、曲調が似ているアーティストを含む「アップテンポ」というアーティストグループや、ある年代にヒットしたコンテンツのアーティストを含む「1999年」というアーティストグループが作成されている場合、アーティストAを基点アーティストとした場合には、「アップテンポ」および「1999年」のアーティストグループと、各グループに含まれる関連アーティストが表示される。
【0336】
これにより、コンテンツを視聴する際にも、例えば、現在視聴中のコンテンツのアーティストと曲調が似ているアーティストのコンテンツを次に聞きたい場合には、表示されている「アップテンポ」のアーティストグループに含まれる関連アーティストを、即座に選ぶことができる。同様に、現在視聴中のコンテンツのアーティストと同じ頃に流行したアーティストのコンテンツを次に聞きたい場合には、表示されている「1999年」のアーティストグループに含まれる関連アーティストを、即座に選ぶことができる。したがって、ユーザは、所望のコンテンツを容易に検索して視聴することができる。
【0337】
なお、このことは、コンテンツのアーティストのアーティストリンク情報だけに限らず、関連の間の理由を可視化するツリー表示に適用させることができる。例えば、コンテンツにも適用が可能であり、基点コンテンツ、基点コンテンツが含まれるカテゴリグループ、カテゴリグループに他に含まれる関連コンテンツなどを表示する場合にも、カテゴリグループ(理由)を表示させることにより、ユーザは、コンテンツと関連するコンテンツが関連する理由を容易に把握することができる。
【0338】
この場合には、例えば、ムードが似ているコンテンツ(基点コンテンツおよび関連コンテンツ)が含まれる「ムード」というカテゴリグループ、同じ作曲家のコンテンツ(基点コンテンツおよび関連コンテンツ)が含まれる「作曲家名」というカテゴリグループ、「トリノオリンピック「という基点コンテンツ」および「サッカーワールドカップ」という関連コンテンツが含まれる「2006 Sports」というカテゴリグループなどを作成することができる。
【0339】
また、以上のように、アーティストグループなどのリスト上で行う編集操作、または、基点アーティストのアーティストリンク情報をツリー形式で表示する画面上で行う編集操作に対して、直感的な視覚的フィードバックをリスト上、および、基点アーティストのアーティストリンク情報をツリー形式で表示する画面に与えるようにしたので、ユーザは、わかりやすく、アーティストリンク情報の編集を行うことができるようになり、ユーザの編集作業の負荷を軽減することができる。
【0340】
さらに、アーティストグループ内においてオーダ情報を設定し、編集できるようにしたので、転送可能なデータ量が限られている機器、メディアに、アーティストリンク情報を転送する場合にも、ユーザが所望するものを優先的に転送することができる。
【0341】
なお、上述した基点アーティストのアーティストリンク情報をツリー形式で表示するアーティストリンクマッププレビュー画面211、アーティストリンクツリー画面313、アーティストリンクマッププレビュー画面421、アーティストリンクツリー画面611などにおいて、アーティストリンク対応テーブルに記憶されるオーダ情報の順に基づいて、各アーティストグループに含まれる関連アーティストのアイコンが上から順に表示される場合を説明したが、アーティストリンク対応テーブルに記憶されるオーダ情報の順は、アーティストグループのアイコンからの距離で表すこともできる。
【0342】
すなわち、この場合には、アーティストグループ内において、アーティストリンク対応テーブルに記憶されるオーダ情報が優先されるアーティストであるほど、そのアイコンは、対応するアーティストグループのアイコンから近い位置に配置され、オーダ情報が低いアーティストのアイコンは、アーティストグループのアイコンから遠い位置に配置される。
【0343】
そして、このようにアーティストリンクツリー画面611が構成された場合の、図35のステップS607においては、ドロップ位置のアーティストグループのアイコンからの距離に応じて追加アーティストのオーダ情報は設定される。
【0344】
また、上述した各画面においては、基点アーティストと関連アーティストの間に、その関連を示すアーティストグループを表示させるようにしたが、アーティストグループの表示は、必ずしも、基点アーティストと関連アーティストの間ではなくてもよい。例えば、基点アーティストの右横に、関連アーティストを並ばせ、その右横にアーティストグループを表示させるようにすることもできる。
【0345】
なお、上記説明においては、動画像や音楽コンテンツを用いて説明したが、本発明は、動画像や音楽に限らず、アプリケーションなどのコンテンツにも適用することができる。
【0346】
また、上記説明においては、情報処理装置として、図2のPC1などのパーソナルコンピュータ、または携帯可能な記録再生装置であるPD7を用いて説明したが、PC1やPD7に限定されず、例えば、携帯電話機、その他のPDA(Personal Digital Assistant)機器や、AV(Audio Visual)機器などの再生装置、記録再生装置や家電(家庭用電化製品)などのCE(Consumer Electronics)機器などで構成することもできる。
【0347】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0348】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0349】
この記録媒体は、図3に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア22のようなパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM12や、記憶部19に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0350】
なお、本明細書において、フローチャートに示されるステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0351】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0352】
【図1】従来のアーティストリンク情報の表示例を示す図である。
【図2】本発明のコンテンツ提供システムの構成例を示す図である。
【図3】図2のPCのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】図2のPCの機能構成例を示すブロック図である。
【図5】図4のALMデータベースの構成例を示す図である。
【図6】図5のアーティストリンク対応テーブルの構成例を示す図である。
【図7】図4のコンテンツ情報データベースの構成例を示す図である。
【図8】図1のコンテンツ提供システムの処理の例を説明するフローチャートである。
【図9】図1のコンテンツ提供システムの処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図10】図4のアーティストリンク表示処理部の構成例を示すブロック図である。
【図11】基点アーティストのアーティストリンク情報の表示例を示す図である。
【図12】基点アーティストのアーティストリンク情報の他の表示例を示す図である。
【図13】表示部に表示される表示画面の例を示す図である。
【図14】アーティストリンクマップ編集画面の構成例を示す図である。
【図15】アーティストのオーダ情報の並び替えを説明する図である。
【図16】アーティストのオーダ情報と転送順序を説明する図である。
【図17】図14のアーティストリンクマップ編集画面の表示制御処理を説明するフローチャートである。
【図18】アーティストリンクツリー画面の表示例を示す図である。
【図19】図14のアーティストリンクマップ編集画面の表示制御処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図20】図14のアーティストリンクマップ編集画面の表示例を示す図である。
【図21】図14のアーティストリンクマップ編集画面の他の表示例を示す図である。
【図22】アーティストリンク情報編集処理を説明するフローチャートである。
【図23】アーティストリンク情報編集処理を説明するフローチャートである。
【図24】アーティストリンク情報編集処理を説明するフローチャートである。
【図25】図14のアーティストリンクマップ編集画面のさらに他の表示例を示す図である。
【図26】図14のアーティストリンクマップ編集画面の他の表示例を示す図である。
【図27】図2のPDの外観の構成例を示す図である。
【図28】図4のアーティストリンク表示処理部の他の構成例を示すブロック図である。
【図29】アーティストリンクマップ編集画面の他の構成例を示す図である。
【図30】図29のアーティストリンクマップ編集画面の表示例を示す図である。
【図31】図29のアーティストリンクマップ編集画面の他の表示例を示す図である。
【図32】図29のアーティストリンクマップ編集画面のさらに他の表示例を示す図である。
【図33】図29のアーティストリンクマップ編集画面の他の表示例を示す図である。
【図34】図29のアーティストリンクマップ編集画面のさらに他の表示例を示す図である。
【図35】図29のアーティストリンクマップ編集画面の編集表示制御処理を説明するフローチャートである。
【図36】近傍を説明する図である。
【図37】図29のアーティストリンクマップ編集画面のアーティストリンク情報編集処理を説明するフローチャートである。
【図38】図4のPCの機能構成の他の例を示すブロック図である。
【図39】図13の表示画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0353】
1−1,1−2 パーソナルコンピュータ, 7−1,7−2 ポータブルディスク,16 操作入力部, 17 表示部, 51 アーティストリンク表示処理部, 52 アーティストリンクGUI制御部, 53 アーティストリンク処理制御部, 54 データベースアクセス処理部, 55 基本表示処理部, 56 基本GUI制御部, 57 PD転送制御部, 58 PD通信部, 71 ALMデータベース,72 コンテンツ情報データベース, 73 コンテンツファイル記憶部, 81 アーティスト一覧テーブル, 82 アーティストグループ一覧テーブル, 83 アーティストリンク対応テーブル, 101 アーティストリンクツリー表示処理部, 102 アーティストリスト表示処理部, 103 アーティストグループリスト表示処理部,201 表示画面, 211 アーティストリンクマップ表示画面, 301 アーティストリンクマップ編集画面, 311 アーティスト一覧画面, 312 アーティストグループ一覧画面, 313 アーティストリンクツリー画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段と、
前記第1の属性のリスト表示を制御する第1の表示制御手段と、
選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御する第2の表示制御手段と、
前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新する更新手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、同一の前記第2の属性を有する第1の属性についてプライオリティも記憶しており、
前記更新手段は、前記決定手段により決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置と、前記関連表示上の前記第2の属性の表示位置との距離に応じて、前記プライオリティも更新する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段を備える情報処理装置の情報処理方法において、
前記第1の属性のリスト表示を制御し、
選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御し、
前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定し、
決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新するステップ
を含む情報処理方法。
【請求項4】
再生対象となるコンテンツの属性である第1の属性を表す第1の属性データと、前記第1の属性の属性である第2の属性を表す第2の属性データとの対応付けを記憶する記憶手段を備える情報処理装置に、
前記第1の属性のリスト表示を制御し、
選択された第1の属性に対応する第2の属性を表示するとともに、前記第1の属性のうち、前記選択された第1の属性と同一の前記第2の属性を有する第1の属性を、関連属性として、前記第2の属性毎に表示する関連表示を制御し、
前記リスト表示において選択された前記第1の属性の前記関連表示上の表示位置を、ユーザの操作に対応して決定し、
決定された前記関連表示上の前記第1の属性の表示位置に応じて、前記記憶手段における前記対応付けを更新するステップ
を含む処理を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2007−294037(P2007−294037A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−122140(P2006−122140)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】