説明

情報処理装置及びその制御方法、画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】画像形成装置におけるローカルなI/Fから入力された1つのプリントジョブを、複数台の画像形成装置が連携して印刷できるようにする。
【解決手段】MFP100と端末装置1000の通信が行われて、端末装置1000からMFP100にプリントジョブを投入した後、他のMFP101と端末装置1000の通信が行われた場合、PC4001は、次のような処理を行う。即ち、MFP100並びにMFP101と通信を行った端末装置が同じIDを持つか否かを判断する。そして同じIDの端末装置1000と通信があったと判断した場合、2つのMFP100,101を連携させて1つのプリントジョブをプリントする重連プリント処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータなどの情報処理装置及びその制御方法、MFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置及びその制御方法、並びに前記制御方法を実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LAN環境下には、スキャナ、プリンタ及び複合機等の複数の機能を有するMFPなどが配備され、LAN内で共用されるようになってきている。MFPが複数台接続されている場合、ネットワーク上の情報処理装置から複数台のMFPに対して画像データを送信し、1つのプリントジョブを実行するシステムが公開されている(第1の従来例)。このようなシステムによれば高速かつ大量の印刷を実現することができる。
【0003】
一方、MFPと他の装置との間のデータ転送方法として、例えば特許文献1に開示されるようなものがある。この方法は、前述のLANを用いた方法とは別に、MFPのローカルな(I/F)インターフェースを用いて近距離の装置間でデータを無線で高速に転送するものである(第2の従来例)。このようなデータ転送方法を応用すれば、携帯可能なノート型パソコンや、携帯端末、PDAなどのモバイル機器をMFPの通信部に配置するだけで、使用者はMFPへ画像データを送信することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−99236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記第1の従来例においては、複数台のMFPがLANを通じて1台の情報処理装置から受け取った1つのプリントジョブを実行するものであり、MFPのローカルなI/Fを用いてMFPにプリントジョブを入力するものではない。
【0006】
また、上記第2の従来例においては、MFPのローカルなI/Fを用いて近距離の装置間通信でMFPにデータを入力するものであるが、MFPを複数台を連携させて1つのプリントジョブを実行することはできない。
【0007】
このように従来では、MFPにおけるローカルなI/Fから入力された1つのプリントジョブを、複数台のMFPが連携して印刷する技術は未だ実現されていなかった。
【0008】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、次のような、情報処理装置及びその制御方法、画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。即ち、画像形成装置におけるローカルなI/Fから入力された1つのプリントジョブを、複数台の画像形成装置が連携して印刷できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有する複数の画像形成装置をネットワークを介して管理する情報処理装置であって、前記端末装置を識別する識別情報を認識する手段と、前記複数の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置が前記端末装置と通信を行ったか否かを判断する手段と、前記第1の画像形成装置が端末装置と通信を行った場合に、当該第1の画像形成装置と通信を行った端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが前記第1の画像形成装置と異なる第2の画像形成装置で実行されているか否かを判断する手段と、前記第2の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブを実行させる連携手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置におけるローカルなインターフェースから入力された1つのプリントジョブを、複数台の画像形成装置が連携して印刷することが可能になる。これにより、例えば大量にプリントをする際にも高速に行うことができ、使用者の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態に係る画像処理システムの構成を示す概念図である。
【図2】PC及びMFPのコントローラ部の構成を示すブロック図である。
【図3】端末装置の外観構成を示す正面図である。
【図4】(a)は、MFPと端末装置のデータ通信順序を示す図である。(b)は、MFPとPCの処理手順を示すシーケンス図である。
【図5】(a)は、第1の実施の形態に係るPCによる制御を示すフローチャートである。(b)は、図5(a)の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6a】第1の実施の形態に係るMFPの処理を示すフローチャートである。
【図6b】第1の実施の形態に係るMFPの処理を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係るMFPの処理を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態におけるPCの処理を示すフローチャートである。
【図9】第4の実施の形態で用いる図である。
【図10】第4の実施の形態におけるMFPの処理を示すフローチャートである。
【図11】第5の実施の形態におけるMFPの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
[第1の実施の形態]
<画像処理システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理システムの構成を示す概念図である。
【0014】
この画像処理システムは、MFP100,101,102と、これらのMFPをLAN4000を介して管理するデバイス管理サーバとして機能する情報処理装置(PC:PersonalCcomputer)4001と、端末装置1000とから構成されている。端末装置1000は、各MFP100,101,102のローカルI/Fと無線接続される。なお、MFP101、MFP102の説明に関してはMFP100と同様のため省略する。
【0015】
MFP100は、コントローラ部110、リーダ部200、操作部250、プリンタ部300、無線通信部400、及びHDD260を備えている。
【0016】
MFP100のコントローラ部110は、リーダ部200及びプリンタ部300と電気的に接続されており、リーダ部200やプリンタ部300から情報を受信したり、リーダ部200やプリンタ部300に各種コマンドを送信したりする。
【0017】
また、コントローラ部110は、ネットワーク(LAN)4000を介して、MFP101、MFP102、PC4001と接続され、MFP101,102、PC4001から画像データや制御コマンドを受信する。
【0018】
リーダ部200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。プリンタ部300は、コントローラ部110からの指示に基づいて、給紙ユニットからシートを給紙し、給紙したシートに画像データを印刷し、印刷したシートを排紙ユニットに排紙する。
【0019】
操作部250は、例えばタッチパネル部で構成され、それらを介して使用者の指示を受付ける。操作部250は、使用者から受付けた指示に対応するコマンドをコントローラ部110に送信し、コントローラ部110は、受信したコマンドに従った制御を行う。また、操作部250は、MFP100の操作を受付けるためのソフトキーや、MFP100の機能や状態等の表示を行う表示装置を有する。HDD(Hard Disk Drive)260は、MFP100の各種設定や、画像データを記憶する。
【0020】
MFP100は、これらの構成を用いて、プリンタ機能や、コピー機能、画像データ送信機能など複数の機能を実行する。例えば、プリンタ機能を実行する場合、コントローラ部110は、PC4001からネットワーク4000を介して受信したプリントデータ(プリントジョブ)を解析、展開することによって画像データに変換し、プリンタ部300に出力する。プリンタ部300は、コントローラ部110から受けた画像データに基づいて印刷を行う。
【0021】
また、プリントデータの受信は、ローカルI/Fである無線通信部400から受信することも可能である。その場合、MFP100において、後述する端末装置1000内に保存されている画像データや、その他各種アプリケーション独自のファイルを解析して生成された画像データをプリンタ部300に出力することが可能となる。端末装置1000内に保存されている画像データとしては、例えばJPEG(Joint Photographic Expert Group)、TIFF(Tagged Image File Format)といった形式の画像データが挙げられる。
【0022】
なお、本実施の形態では、画像形成装置の例として複数の機能から成るMFPを用いて説明するが、コピー機能のみから成るコピー機、又はプリンタ機能のみから成るSFP(Single Function Peripheral)であっても良い。
【0023】
無線通信部400は、携帯電話や、PDA、ノート型パソコン等の端末装置1000が近づけられたことを検知して、端末装置1000との間で制御データや画像データ等を送受する。即ち、使用者が端末装置1000を無線通信部400に近づけることによって、MFP100と端末装置1000との通信が可能になる。
【0024】
無線通信部400は、コントローラ部110からの指示に基づいて制御するようにしても良いし、無線通信部400が独自にCPUを備え、CPUが無線通信部400を制御するように構成しても良い。
【0025】
次に、PC4001及びMFP100,101,102のコントローラ部の構成について図2を参照して説明する。
【0026】
図2は、PC4001及びMFP100,101,102のコントローラ部の構成を示すブロック図である。
【0027】
PC4001のコントローラ部4100は、CPU1、RAM2、ROM3、キーボードI/F(インターフェース)5、ディプレイI/F6、外部メモリI/F7、及びプリンタI/F8を備え、これらがシステムバス4に接続されている。
【0028】
CPU1は、ROM3や外部メモリ11に格納されたプログラムを実行し、システムバス4に接続される各デバイスを総括的に制御する。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0029】
キーボードI/F5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。ディプレイI/F6は、ディスプレイ10の表示を制御する。外部メモリI/F7は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、プリンタドライバ等を記憶するハードディスク(HD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。
【0030】
プリンタI/F8は、LAN4000を介してMFP100,101,102に接続されて、MFP100,101,102との通信制御処理を実行する。
【0031】
また、MFP100のコントローラ部110は、CPU111、RAM112、ROM113、入出力部115、プリンタ部I/F116、外部メモリI/F117、及びリーダ部I/F118を備え、これらがシステムバス114に接続されている。
【0032】
プリンタCPU111は、ROM113に記憶された制御プログラム等あるいは外部メモリ120に記憶された制御プログラム等に基づいて、システムバス114に接続されるプリンタ部300に出力情報としての画像信号を出力する。
【0033】
CPU111は、入出力部115を介してPC4001との通信処理が可能となっており、MFPの情報等をPC4001に通知可能に構成されている。RAM112はCPU111の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ハードディスク(HD)等の外部メモリ120は、外部メモリI/F117によりアクセスを制御される。
【0034】
また、操作部250は、操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。
リーダ部200は原稿読み取り装置であり、リーダ部インターフェース118を介して、システムバス114に読み込んだデータを転送する。
【0035】
<端末装置の構成>
次に、端末装置1000の構成について、図3を参照して説明する。
【0036】
図3は、端末装置1000の外観構成を示す正面図である。
【0037】
端末装置1000は、各種情報を表示するための表示部401と、動作を指示するための各種ボタンを有する。各種ボタンとは、操作を決定する決定ボタン402、表示部401を見ながらファイル選択を行う選択ボタン403、及び操作をキャンセルするためのキャンセルボタン404等である。
【0038】
図3の例は、表示部401に、端末装置1000内の保有するファイルを表示している状態を示しており、Folder1の中に6つのファイルがあり、WorkFile2がハイライト表示され選択されている。
【0039】
端末装置1000からMFPへのデータ転送は、MFPの無線通信部400に端末装置1000を近づけた際に、例えば端末装置1000で選択されているファイルの転送が行われる。このデータ転送方法は、別の方法であっても良い。
【0040】
<MFPと端末装置の通信>
図4(a)は、MFP100と端末装置1000のデータ通信順序を示す図であり、画像データを端末装置1000からMFP100に対して送る際の通信シーケンスを示している。
【0041】
まず、端末装置1000が無線通信部400に対して通信要求の発行を指示する(図4(a)のT11)。通信要求を受信したMFP100の無線通信部400が通信応答を返信する(T12)。通信応答を確認した端末装置1000は、端末装置1000の個体を識別することが可能な識別情報(ID)をMFP110に向けて送信する(T13)。
【0042】
次に端末装置1000は<これから送るデータのサイズやファイル情報などのジョブ情報を送信する(T14)。無線通信は途中で遮断される恐れがあり、ジョブ情報を送ることで通信が中断されたかどうか、受信したデータサイズやファイルとジョブ情報を比較することで判断することができる。ジョブ情報には、例えば、ジョブの名前やサイズ、送信先などが含まれている。
【0043】
次に端末装置1000はデータの送信を行う(T15)。その後、ジョブデータが受信完了した際に、MFP100から端末装置1000へ完了通知を発行し(T16)、通信を切断する(T17)。
【0044】
なお、上記説明では、端末装置1000から画像データをMFP100に対して送る例を示したが、MFP100から端末装置1000に画像データを送る場合には、上記説明とは逆のシーケンスとなる。
【0045】
<重連プリントの処理フロー>
図4(b)は、MFP100、MFP101、PC4001の処理手順を示すシーケンス図である。なお、MFP101は第1の画像形成装置の一例であり、MFP100は第2の画像形成装置の一例であり、PC4001は情報処理装置の一例である。
【0046】
まず、端末装置1000においてファイルが選択され、その選択されたファイルに係るプリントデータであるプリントジョブが、複数のMFPのうちの任意のMFP、例えばMFP100に対して投入される(図4(b)のT21)。その際に、MFP100は、端末装置1000のIDを認識する。そして、MFP100は、プリントを開始する(T22)。また、MFP100は、プリントデータが投入された端末装置1000のIDをPC4001に送り、PC4001では端末IDを保持しておく(T23)。
【0047】
その後、MFP101と端末装置1000が通信した際に、MFP101は、端末のIDを認識して、その端末装置1000のIDをPC4001に送る(T24)。そして、PC4001側ではそのIDを記憶しておく(T25)。
【0048】
次に、PC4001は、MFP100及びMFP101で認識された端末装置のIDを比較し(T26)、それが同じであった場合、つまりMFP100及びMFP101と通信した端末装置が同じであった場合には、次のような重連プリント処理を行う。即ち、PC4001は、MFP100に対して、残りのプリントデータ量などのプリント状況の確認を行う(T27)。そして残りのプリントデータをMFP100とMFP101の2台で処理するように分配する(T28)。MFP100及びMFP101では、分配されたプリントデータの印刷を行う(T29,T30)。
【0049】
以後の説明では、初めにMFP100に対して端末装置1000からプリントジョブの投入がなされ、その後、端末装置1000とMFP101が通信を行い、上記の重連プリント処理を開始するものとする。ただし、MFP100に最初にプリントジョブの投入を行わなければならないという制限はもちろんない。
【0050】
<PCの処理>
次に、本実施の形態に係るPC4001の処理について、図5(a),(b)を参照して説明する。図5(a)は、第1の実施の形態に係るPC4001による制御処理を示すフローチャートである。
【0051】
まず、PC4001のCPU1は、ネットワーク4000に接続されているMFPが端末装置1000と通信を行ったか否かを判断する(図5(a)のステップS21)。例えばMFP101に対して通信があった場合、CPU1は、MFP101において、端末装置1000からのプリントジョブや、その他コピージョブなどが実行されていないかを確認する(ステップS22)。ジョブが実行されていない場合(ステップS22/YES)、ステップS23へ進む。
【0052】
ステップS23では、CPU1は、端末装置1000の個体を判別できるIDを認識する(ステップS23)。そして、MFP101の他のMFP(例えばMFP100)において、MFP101と通信した端末装置と同じIDの端末装置から投入されたプリントジョブが実行されているかを判断する(ステップS24)。同じIDの端末装置でジョブが実行されていなければ、本ルーチンを終了する。
【0053】
MFP100において、同じIDの端末装置1000から投入されたプリントジョブが実行されていれば、CPU1は、そのジョブの進行状況を確認して(ステップS25)、次のような処理を行う。即ち、現在、プリントジョブを実行しているMFP100と、今回、端末装置1000と通信があったMFP101とで残りのプリントジョブを、MFP100用とMFP101用とに2分割する(ステップS26)。その後、CPU1は、重連プリント処理を開始すべく、2分割されたプリントジョブを新規のジョブデータ(重連プリントジョブ)として、それぞれMFP100とMFP101に配信する(ステップS27)。
【0054】
図5(b)は、図5(a)のステップS45からステップS47までの処理の詳細を示すフローチャートであり、PC4001が重連プリントジョブを生成する処理の一例を示している。本例では、MFP100とMFP101が連携して重連プリント処理を行っているものとする。
【0055】
まず、PC4001のCPU1は、MFP100のプリントスピードを確認し(毎分A枚)(図5(b)のステップS41)、さらに、MFP101のプリントスピードを確認する(毎分B枚)(ステップS42)。その後、重連プリント処理で出力すべきプリントジョブの残枚数を確認する(X枚)(ステップS43)。
【0056】
次に、CPU1は、MFP100及びMFP101がプリントする枚数を決定する(ステップS44)。つまり、プリントジョブの分割を行う。本例では、
MFP100: X*A/(A+B)
MFP101: X*B/(A+B)
というように、MFP100,101のプリントスピード(何枚/毎分)に応じて分割している。もちろん、カラー/白黒/両面プリント等の条件で分割しても良い。
【0057】
次に、CPU1は、分割したプリントジョブをMFP100、101へ配信する(ステップS45)。
【0058】
<MFP100の処理>
図6(a)は、第1の実施の形態に係るMFP100の処理を示すフローチャートである。
【0059】
この処理は、MFP100にプリントジョブが投入された後、MFP101と端末装置1000が通信を行って重連プリント処理を開始した際の例を示している。
【0060】
まず、端末装置1000がMFP100の無線通信部400に近づけられた結果、MFP100のCPU111は、MFP100と端末装置1000とが通信を開始したかどうかを判断する(ステップS61)。通信があった場合は端末装置1000のIDを認識する(ステップS62)。
【0061】
次にCPU111は、端末装置1000で指定されたプリントジョブのプリントを開始し(ステップS63)、続いて端末装置1000のIDをPC4001に通知する(ステップS64)。
【0062】
次にCPU111は、プリントが終了したかを確認し(ステップS65)、プリントが終了している場合はそのまま処理を終了させる。プリントが終了していない場合は、PC4001から、重連プリント処理を行うための重連プリントジョブを受信したかを判断する(ステップS66)。重連プリントジョブを受信していない場合には、再びプリント終了の確認へ移る(ステップS65)。重連プリントジョブを受信している場合には、現在実行しているプリントジョブのデータを、受信した重連プリントジョブのデータに置き換える(ステップS67)。
【0063】
<MFP101の処理>
図6(b)は、第1の実施の形態に係るMFP101の処理を示すフローチャートである。
【0064】
この処理は、端末装置1000からMFP100に対してプリントジョブが投入された後、端末装置1000とMFP101が通信を行った際の処理である。また、図6(a)の例では、端末装置1000でプリントジョブの指定があった場合に、指定されたプリントジョブのプリントを行った後に重連プリント処理を行うフローを示している。
【0065】
まず、端末装置1000がMFP101の無線通信部400に近づけられた結果、MFP101のCPU111は、MFP101と端末装置1000とが通信を開始したかどうかを判断する(ステップS71)。通信が無い場合には通信があるまで待ち、通信があった場合は、端末装置1000のIDを認識する(ステップS72)。
【0066】
その後、CPU111は、端末装置1000からプリントデータの指定があるかどうかを判断する(ステップS73)。プリントデータの指定がある場合には、端末装置1000の中にあるデータのプリントを開始する(ステップS74)、そしてプリントが終了したかどうかを判断する(ステップS75)。
【0067】
プリントが終了した場合(ステップS75/YES)とプリントデータの指定が無い場合(ステップS73/No)は、PC4001に対して端末装置1000のIDを通知する(ステップS76)。
【0068】
CPU111は、同じ端末装置より入力されたプリントジョブが他のMFPで実行されているかをPC4001からの通知で判断する(ステップS77)。他のMFPで実行されている場合には、CPU111は、PC4001が生成した重連プリントジョブを受信し(ステップS78)、重連プリント処理を開始する(ステップS79)。そして、重連プリントが終了したか判断を行う(ステップS80)。他のMFPで動作していない場合はそのまま処理を終了する。
【0069】
<第1の実施の形態に係る利点>
本実施の形態では、MFP100と端末装置1000の通信が行われて、端末装置1000からMFP100にプリントジョブを投入した後、他のMFP101と端末装置1000の通信が行われた場合、PC4001は、次のような処理を行う。即ち、MFP100並びにMFP101と通信を行った端末装置が同じIDを持つか否かを判断する。そして同じIDの端末装置(1000)と通信があったと判断した場合、2つのMFP100,101を連携させて1つのプリントジョブをプリントする重連プリント処理を実行する。
【0070】
これにより、MFPにおけるローカルなインターフェースから入力された1つのプリントジョブを、複数台のMFPが連携して印刷することが可能になり、例えば大量にプリントをする際にも高速に行うことができ、使用者の使い勝手が向上する。また、使用者はとっては、ローカルなI/Fを用いることによりMFPそのものを見てプリントジョブを投入することができるので、カラー機、白黒機、フィニッシング等の相違などを考慮して、使用したいMFPを選択できるというメリットもある。
【0071】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図7を参照して説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態における図6(b)で説明したMFP101の処理を変更したものである。即ち、重連プリント処理を実行するかどうかの判断をMFPの使用者に対して促すようにした処理について説明する。
【0072】
<MFP101の処理>
図7は、第2の実施の形態に係るMFP101の処理を示すフローチャートであり、図6(b)と共通する処理には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0073】
MFP101のCPU111は、ステップS71からステップS76の処理後、ステップS77において、同じ端末装置より入力されたプリントジョブが他のMFPで実行されているかを判断する。他のMFPで実行されている場合には、ステップS91へ進む。
【0074】
ステップS91では、CPU111は、重連プリント処理を実行するかについての使用者に対する問いかけをMFP101の操作部250に表示する。使用者により重連プリント処理の実行が選択された場合は、CPU111は、PC4001から重連プリントジョブを受信し(ステップS78)、重連プリント処理を開始する(ステップS79)。前記ステップS91において、重連プリント処理の実行が選択されなかった場合は、本ルーチンを終了する。
【0075】
<第2の実施の形態に係る利点>
第2の実施の形態によれば、MFP101は、端末装置1000と通信があった場合に、重連プリント処理を実行するかどうかの判断をMFP101の使用者に対して促すことができるので、使用者の使い勝手をより一層向上させることができる。
【0076】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について図8を参照して説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態における図5(a)で説明したPC4001の処理を変更したものである。即ち、重連プリント処理を実行している際に、用紙切れや紙つまりなどで動作が停止したMFPが発生する点を考慮した処理について説明する。
【0077】
<PCの処理>
図8は、第3の実施の形態におけるPC4001の処理を示すフローチャートであり、図5(a)と共通の処理には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
ステップS27において、MFP100,101,102を使用して重連プリント処理が開始されているとする。その後のステップS101では、PC4001のCPU1は重連プリント処理が終了するかどうかを判断する。終了する場合は、そのまま本ルーチンを終了し、終了していない場合は、CPU1は、MFP100,101,102に対して装置の動作が停止しているかの問い合わせを行う(ステップS102)。
【0079】
CPU1は、前記問い合わせの結果、装置の動作が停止していないと確認した場合は、再び重連プリント処理の終了の判断に移る(S101)。装置の動作が停止していてプリント実行不能な状態である場合は、MFP100,101,102における残ジョブ状況を確認して、動作が停止しているMFPを除き、プリントジョブを再分割する(ステップS103)。そして、残りのMFPにジョブデータを再配信する(ステップS104)。
【0080】
なお、MFP100、101、102の動作が停止していてプリント実行不能な状態とは、例えば用紙切れや、紙つまりなど様々な原因によるものである。
【0081】
<第3の実施の形態に係る利点>
本実施の形態によれば、重連プリント処理を実行している際に、用紙切れや紙つまりなどで動作が停止したMFPが発生した場合であっても、実行されていない残りのプリントジョブを動作可能なMFPに再分配することができる。これにより、使用者の使い勝手をより一層向上させることができる。
【0082】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について図9及び図10を参照して説明する。第4の実施の形態では、MFPに投入されたプリントジョブを特定するためのジョブ特定情報を用いた処理について説明する。
【0083】
<MFP100の処理>
図9(a)は、第4の実施の形態におけるMFP100の処理を示すフローチャートである。
【0084】
まず、MFP100のCPU111は、端末装置1000と通信が行われたかを確認する(ステップS121)。端末装置1000と通信があった場合、端末装置1000のIDを認識する(ステップS122)。
【0085】
次にCPU111は、端末装置1000から投入されたプリントジョブを特定するためのジョブ特定情報を生成し、端末装置1000に送信する(ステップS123)。その後、プリントジョブを開始し(ステップS124)、PC4001に端末装置1000のIDを通知しておく(ステップS125)。
【0086】
図9(b)は、前記ジョブ特定情報の内容例を示す図である。
【0087】
前記ジョブ特定情報は、ジョブが投入されているMFPの情報と、ジョブとして投入されたファイルの情報とが、ジョブのID毎に設定されている。MFPの情報としては、機種や、場所、IPアドレス、機能(両面印刷 有り/無し、速度)などがあり、ファイルの情報としては、ファイル名、サイズなどがある。
【0088】
<MFP101の処理>
図10(a)は、第4の実施の形態におけるMFP101の処理を示すフローチャートである。この処理は、MFP101が、ジョブ特定情報を持った端末装置1000と通信する際のフローを示している。
【0089】
まず、MFP101のCPU111が端末装置1000と通信があったかを確認する(ステップS141)。通信があった場合、CPU111は、端末装置1000にジョブ特定情報が存在するかの確認を行う(ステップS142)。端末装置1000にジョブ特定情報が存在しない場合には、そのまま本ルーチンを終了する。
【0090】
端末装置1000にジョブ特定情報がある場合には、MFP101のCPU111は、PC4001にジョブ特定情報を通知する(ステップS143)。なお、PC4001では、このジョブ特定情報から、現在、プリントジョブを実行しているMFPを特定し、重連プリントジョブを生成することになる。
【0091】
その後、MFP101のCPU111は、PC4001から重連プリントジョブを受信し(ステップS144)、重連プリント処理を開始する(ステップS145)。なお、PC4001では、MFP100、MFP101の両方でジョブが実行されているようにジョブ特定情報の更新を行う。
【0092】
MFP101のCPU111は、PC4001が更新したジョブ特定情報を受信し(ステップS146)、この更新ジョブ特定情報を端末装置1000に送る(ステップS147)。
【0093】
<PCの処理>
図10(b)は、第4の実施の形態におけるPC4001の処理を示すフローチャートである。この処理は、PC4001がMFP100、101との通信においてジョブ特定情報の確認や削除を行う際のフローを示している。
【0094】
まずPC4001のCPU1は、MFP100又はMFP101と端末装置1000が通信したかを確認する(ステップS161)。通信があった場合、端末装置1000がジョブ特定情報を持っていたかどうかの確認を行う(ステップS162)。端末装置1000にジョブ特定情報が無い場合には、そのまま本ルーチンを終了する。
【0095】
端末装置1000にジョブ特定情報が存在する場合、PC4001のCPU1は、MFP100,101に対して、ジョブ特定情報で特定されたプリントジョブの実行が終了しているかを確認する(ステップS163)。例えばMFP101でプリントジョブの実行が終了していれば、PC4001のCPU1は、終了していたプリントジョブに関連するジョブ特定情報を削除する命令をMFP101に出す(ステップS165)。
【0096】
例えばMFP100でプリントジョブの実行が終了していない場合には、PC4001のCPU1は、プリントジョブを実行しているMFP100に対してジョブ状況の確認を行う(ステップS164)。そして、MFP100で実行していたプリントジョブを、MFP100とMFP101に分割し(ステップS166)、MFP100及びMFP101に対して配信する(ステップS167)。続いて、CPU1は、ジョブ特定情報を更新してMFP100及びMFP101に対して配信する(ステップS168)。
【0097】
<第4の実施の形態に係る利点>
本実施の形態によれば、MFPに投入されたプリントジョブを特定するためのジョブ特定情報を用いて処理を行うので、上記第1、第2及び第3の実施の形態では実施が不可能であった2つ以上の重連プリントジョブの実行が可能になる。
【0098】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について、図11を参照して説明する。第5の実施の形態では、端末装置1000からMFPにプリントジョブを投入する場合、使用者は重連プリント処理を行うことだけを意図しているとは限らない点を考慮し、重連プリント処理を行うか否かの選択を可能にするものである。
【0099】
<MFP101の処理>
図11は、第5の実施の形態におけるMFP101の処理を示すフローチャートである。
【0100】
まずMFP101のCPU111は、端末装置1000と通信が行われたかを確認する(ステップS181)。通信が行われた場合、CPU111は、端末装置1000においてファイルが使用者により指定されていたかを確認する(ステップS182)。
【0101】
ファイルが指定されていない場合、CPU111は端末装置1000がジョブ特定情報を持っているか否かを確認する(ステップS189)。ジョブ特定情報が無い場合にはそのまま本ルーチンを終了する。ジョブ特定情報が有った場合には、PC4001にそのジョブ特定情報を通知し(ステップS190)、PC4001から重連プリントジョブを受信し(ステップS191)、重連プリント処理を開始する(ステップS192)。
【0102】
一方、前記ステップS182でファイルが指定されていた場合には、MFP101のCPU111は、端末装置1000がジョブ特定情報を持っているか否かを確認する(ステップS183)。ジョブ特定情報が無い場合には、指定されたファイルのプリントを行う(S193)。
【0103】
端末装置1000にジョブ特定情報が有る場合には、指定されたファイルと、ジョブ特定情報のファイルとが等しいか否かを確認する(ステップS184)。等しくない場合は、指定されたファイルのプリントを行う(S193)。等しい場合は、重連プリント処理を行うか否かを使用者に確認する(ステップS185)。その確認の結果、使用者が重連プリント処理を行わないことを指示した場合は、指定されたファイルのプリントを行う(S193)。
【0104】
使用者が重連プリント処理を行うことを指示した場合は、MFP101のCPU111は、PC4001にジョブ特定情報を通知し(ステップS186)、PC4001から重連プリントジョブを受信し(ステップS187)、重連プリント処理を開始する(ステップS188)。
【0105】
<第5の実施の形態に係る利点>
端末装置1000がMFPと通信を行う場合、重連プリント処理を行うだけとは限らない。例えば、端末装置1000で指定されたファイルと、ジョブ特定情報のファイルとが等しい場合であっても、使用者がファイルを単独なプリントジョブとしてプリントすることを意図していることがある。そのような場合には、重連プリント処理を行わないように指示することが可能になる。これにより、使用者の使い勝手をより一層向上させることができる。
【0106】
[他の実施の形態]
上記各実施の形態では、複数のMFPを管理するデバイス管理サーバとして機能するPC4001を設けたが、このPC4001の機能をMFP内に設けるようにしても構わない。即ち、図5(a),(b)、図8、及び図10(b)で説明したPC4001の各処理をMFPのCPU111が実行するように構成することも可能である。
【0107】
また、重連プリント処理が行われている場合に、画像形成装置の操作部250上の所定のキーを押下することにより、重連プリント処理の状況確認を行うように構成しても良い。この場合、重連プリント処理を行っている画像形成装置の状況を例えばPC4001のディスプレイ10上に表示することが考えられる。
【0108】
なお、本発明の実施の形態は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【符号の説明】
【0109】
100,101,102 MFP
110,4100 コントローラ部
400 無線通信部
4000 LAN
4001 PC
1000 端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有する複数の画像形成装置をネットワークを介して管理する情報処理装置であって、
前記端末装置を識別する識別情報を認識する手段と、
前記複数の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置が前記端末装置と通信を行ったか否かを判断する手段と、
前記第1の画像形成装置が端末装置と通信を行った場合に、当該第1の画像形成装置と通信を行った端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが前記第1の画像形成装置と異なる第2の画像形成装置で実行されているか否かを判断する手段と、
前記第2の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブを実行させる連携手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記連携手段は、
前記第2の画像形成装置で実行されているプリントジョブの状況を確認する手段と、
前記確認したプリントジョブの状況に応じて、該プリントジョブを分割する手段と、
前記分割されたプリントジョブを、それぞれ前記第1及び前記第2の画像形成装置で実行させるべく前記第1及び前記第2の画像形成装置に配信する手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プリントジョブの分割は、前記第1及び前記第2の画像形成装置のプリントスピードに応じて行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記連携手段により前記第1及び前記第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブの実行を開始した後、前記第1及び前記第2の画像形成装置に対して装置の動作が停止しているか否かを問い合わせる手段と、
前記問い合わせの結果、前記第1及び前記第2の画像形成装置に対して装置の動作が停止している場合は、停止している画像形成装置を除いて前記プリントジョブを再分割する手段と、
前記再分割したプリントジョブを残りの画像形成装置に配信する手段とを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記連携手段は、
前記端末装置から前記画像形成装置に入力されたプリントジョブを特定するためのジョブ特定情報に基づいて、前記第1及び第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブを実行させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ジョブ特定情報は、プリントジョブが投入されている画像形成装置の情報と、プリントジョブとして投入されたファイルの情報を含み、
前記連携手段は、前記ジョブ特定情報により、プリントジョブを実行している画像形成装置を特定し、前記第1及び前記第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブを実行させることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有し、ネットワークを介して外部の画像形成装置と接続される画像形成装置であって、
前記端末装置を識別する識別情報を認識する手段と、
前記端末装置と通信を行ったか否かを判断する手段と、
前記端末装置と通信を行った場合に、該端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが外部の画像形成装置で実行されているか否かを判断する手段と、
前記外部の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記外部の画像形成装置と連携して前記プリントジョブを実行する連携手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有する複数の画像形成装置をネットワークを介して管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記端末装置を識別する識別情報を認識する工程と、
前記複数の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置が前記端末装置と通信を行ったか否かを判断する工程と、
前記第1の画像形成装置が端末装置と通信を行った場合に、当該第1の画像形成装置と通信を行った端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが前記第1の画像形成装置と異なる第2の画像形成装置で実行されているか否かを判断する工程と、
前記第2の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブを実行させる連携工程とを備えたことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有し、ネットワークを介して外部の画像形成装置と接続される画像形成装置の制御方法であって、
前記端末装置を識別する識別情報を認識する工程と、
前記端末装置と通信を行ったか否かを判断する工程と、
前記端末装置と通信を行った場合に、該端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが外部の画像形成装置で実行されているか否かを判断する工程と、
前記外部の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記外部の画像形成装置と連携して前記プリントジョブを実行する連携工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有する複数の画像形成装置をネットワークを介して管理する情報処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記端末装置を識別する識別情報を認識するステップと、
前記複数の画像形成装置のうちの第1の画像形成装置が前記端末装置と通信を行ったか否かを判断するステップと、
前記第1の画像形成装置が端末装置と通信を行った場合に、当該第1の画像形成装置と通信を行った端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが前記第1の画像形成装置と異なる第2の画像形成装置で実行されているか否かを判断するステップと、
前記第2の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置を連携させて前記プリントジョブを実行させる連携ステップとを有することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
端末装置からのプリントジョブの入力が可能なローカルなインターフェースを有し、ネットワークを介して外部の画像形成装置と接続される画像形成装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記端末装置を識別する識別情報を認識するステップと、
前記端末装置と通信を行ったか否かを判断するステップと、
前記端末装置と通信を行った場合に、該端末装置と同じ識別情報を持つ端末装置から入力されたプリントジョブが外部の画像形成装置で実行されているか否かを判断するステップと、
前記外部の画像形成装置で前記プリントジョブが実行されている場合に、前記外部の画像形成装置と連携して前記プリントジョブを実行する連携ステップとを有することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−119896(P2011−119896A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274372(P2009−274372)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】