説明

情報処理装置及びプログラム

【課題】表データに含まれる各セルを編集する際にセル間でカーソルを移動させる時の操作性を向上させる。
【解決手段】情報処理装置1は、ユーザの操作をキーボード142で受け付ける。CPU11は、表データ150に含まれる複数のセルと、操作に応じた編集を実行する場所を示すカーソルとを含む編集画面を表示部141に表示する。また、CPU11は、カーソルをセル間で移動させるためのカーソル移動操作を受け付けた場合における、そのカーソル移動操作に対応したカーソルの移動を、複数のセルで構成される表の行、列、セルの少なくとも一つの要素ごとに予め設定された編集の可否を示す編集不可設定情報160をもとに、編集可能なセルへ行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、PC(Personal Computer)などの情報処理装置では、ユーザの操作入力を受け付けて表データに含まれる各セルの編集を行うものがある。表データに含まれる各セルの編集は、編集を行うセルに編集操作を実行する場所を示すカーソルをキー操作などで移動させて行われる。この表データに含まれる各セルの編集時においては、データが記憶されたセル間でカーソル移動させることで、カーソル移動の操作性を向上させている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、表データに含まれる各セルを編集する際において、データが記憶されたセル間でカーソル移動を行う場合は、リードオンリーの設定などが行われた編集不可なセルにもカーソルが移動してしまうことがある。このように編集不可なセルにもカーソルが移動してしまうと、編集可能なセルへカーソルを移動させるための操作を再度行う必要があるために操作性が悪くなり、ユーザの使用感を損ねることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明の実施形態は、操作手段と、表示手段と、カーソル移動手段と、を備える情報処理装置である。操作手段は、ユーザの操作を受け付ける。表示手段は、表データに含まれる複数のセルと、操作に応じた編集を実行する場所を示すカーソルとを含む編集画面を表示する。カーソル移動手段は、カーソルをセル間で移動させるためのカーソル移動操作を受け付けた場合における、そのカーソル移動操作に対応したカーソルの移動を、複数のセルで構成される表の行、列、セルの少なくとも一つの要素ごとに予め設定された編集の可否を示す設定情報をもとに、編集可能なセルへ行う。
【0005】
また、本発明の実施形態は、ユーザの操作を受け付ける操作手段を有する情報処理装置のコンピュータを、表示手段と、カーソル移動手段として機能させるプログラムである。表示手段は、表データに含まれる複数のセルと、操作に応じた編集を実行する場所を示すカーソルとを含む編集画面を表示する。カーソル移動手段は、カーソルをセル間で移動させるためのカーソル移動操作を受け付けた場合における、そのカーソル移動操作に対応したカーソルの移動を、複数のセルで構成される表の行、列、セルの少なくとも一つの要素ごとに予め設定された編集の可否を示す設定情報をもとに、編集可能なセルへ行う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本実施形態にかかる情報処理装置の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、表データの一例を示す図である。
【図3】図3は、編集不可設定情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施形態にかかる情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、カーソルの移動の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下では、本実施形態にかかる情報処理装置を図面を参照して説明する。情報処理装置1は、PC(Personal Computer)などの情報機器であってよい。本実施形態では、飲食店やスーパーマーケットなどの店舗において、顧客にかかる情報を管理するための顧客マスタデータや、取り扱い商品にかかる情報を管理するための商品マスタデータなどの表データの編集を行うストアサーバ、POS端末等として情報処理装置1を用いる場合を例に説明する。
【0008】
図1は、本実施形態にかかる情報処理装置1の一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理装置1は、CPU11(Central Processing Unit)、ROM12(Read Only Memory)、RAM13(Random Access Memory)、表示/キーボードコントローラ14、記憶部15、通信I/F16、バス17、表示部141及びキーボード142を備える。
【0009】
CPU11は、バス17を介して、ROM12、RAM13、表示/キーボードコントローラ14、記憶部15及び通信I/F16と接続される。CPU11は、情報処理装置1の動作を中央制御する。具体的には、CPU11は、記憶部15やROM12などに記憶されたプログラムをRAM13の作業領域に展開して順次実行することで、各部の制御を行う。情報処理装置1では、表データの編集を行うための業務アプリケーションプログラムをCPU11が順次実行することで、ユーザからの操作入力に応じた表データの編集が行われる。ROM12は、プログラムや各種設定情報を記憶する。RAM13は、CPU11がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。
【0010】
表示/キーボードコントローラ14は、CPU11の制御のもと、表示部141、キーボード142を制御する。具体的には、表示/キーボードコントローラ14は、CPU11からの表示データに応じた表示を表示部141に行う。また、表示/キーボードコントローラ14は、キーボード142やタッチパネル(図示しない)などからの入力信号をCPU11へ出力する。
【0011】
表示部141は、LCD(Liquid Crystal Display)などであり、表示/キーボードコントローラ14による画面表示を行う。例えば、表データを構成する各セルの編集時において、表示部141は、表データに含まれる複数のセルと、操作に応じた編集を実行する場所を示すカーソルとを含む編集画面をCPU11の制御の下で表示する。
【0012】
操作手段としてのキーボード142はユーザの操作を受け付ける。具体的には、キーボード142は、文字キー、数字キー、カーソルの移動にかかるカーソルキー(矢印キー)やTabキー、その他各種機能キーなどである。キーボード142は、ユーザのキー操作に応じた入力信号を表示/キーボードコントローラ14に出力する。なお、表示部141はタッチパネルを画面上に有し、情報処理装置1では、このタッチパネルによりユーザの操作を受け付けてもよい。
【0013】
情報処理装置1において、表データを構成する各セルの編集時には、セル間のカーソル移動や、カーソル位置への入力がキーボード142やタッチパネルの操作により行われる。具体的には、セル間のカーソルの移動は、キーボード142のカーソルキーやTabキーの押下操作や、タッチパネル上に表示されたカーソルキー対応のボタン画像のタッチ操作に応じて行われる。例えば、左右方向のカーソルキーの操作により、横方向におけるセル間のカーソル移動が行われる。また、上下方向のカーソルキーの操作により、縦方向におけるセル間のカーソル移動が行われる。また、Tabキーの操作により、予め設定されたセルへの移動(例えば現在カーソルが存在するセルの右隣にあるセルへの移動)が行われる。カーソル位置への入力は、文字キーや数字キーの押下に応じて行われる。なお、セル間のカーソルの移動は、カーソルキーの代わりに文字キーや数字キーを用いて行われてもよい。
【0014】
記憶部15は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などであり、表データ150、編集不可設定情報160、各種プログラム等を記憶する。通信I/F16は、CPU11の制御のもと、LAN(Local Area Network)などを介して他の機器とデータ通信を行う。
【0015】
表データ150は、複数のセルを含む表形式のデータである。図2は、表データ150の一例を示す図である。図2に示すように、表データ150は、「AAA_AA_AA」、「BBB_BB_BB」、「CCC_CC_CC」、「DDD_DD_DD」…などを列の項目としている。また、表データ150の1行目のセルについては、「AAA_AA_AA」〜「DDD_DD_DD」まで順に、「1」、「XXXX」、「XX_XXX」、「701」などの値が設定されている。以後の説明では、表データにおけるn行目、m列目におけるセルを、セル(n、m)と呼ぶものとする。例えば、図2の例において、セル(2,2)には「YYYY」の値が設定されている。
【0016】
本実施形態における表データ150には、顧客にかかる情報を管理するためのユーザマスタデータ151、店舗での取り扱い商品にかかる情報を管理するための商品マスタデータ152などがある。例えば、ユーザマスタデータ151は、顧客ごとにユニークに割り当てられた顧客コードを一行のレコードとして、その顧客の住所、氏名、生年月日等の情報を格納する表データである。また、商品マスタデータ152は、商品ごとにユニークに割り当てられた商品コードを一行のレコードとして、その商品の単価や商品分類などの情報を格納する表データである。
【0017】
編集不可設定情報160は、表データ150に含まれる複数のセルにかかる表の要素(表を構成する行、列、セル)ごとに、各要素において格納されるデータが編集可能であるか、編集不可(リードオンリー)であるが設定されている。したがって、編集不可設定情報160では、セルごとに編集可能であるか、編集不可であるかを設定するだけでなく、行ごと、又は列ごとにも同様の設定を行っている。なお、編集不可設定情報160で設定される表の要素は、行、列、セルの少なくともいずれか一つであってよい。また、編集不可設定情報160は、表データ150のプロパティデータとして表データ150との間の関連付けが行われていればよく、表データ150とは別のファイルデータであってよい。例えば、ユーザマスタデータ151、商品マスタデータ152ごとに、ファイル名などで関連付けが行われた設定ファイルであってよい。
【0018】
図3は、編集不可設定情報160の一例を示す図である。図3に示すように、編集不可設定情報160は、「AAA_AA_AA」、「BBB_BB_BB」…などの列ごと、1行目、2行目…などの列ごと、セル(1,1)、セル(1,2)…などのセルごとに、「FALSE」、「TRUE」などの値で編集不可(リードオンリー)の設定が行われている。図3の例では、表データにおける「BBB_BB_BB」、「CCC_CC_CC」の列が「TRUE」として編集不可が設定されている。また、他の要素(例えば列「AAA_AA_AA」、1行目、2行目など)については「FALSE」として編集可能が設定されている。
【0019】
次に、ROM12などに記憶されたプログラムによりCPU11が制御して実現される情報処理装置1の動作の一例について、図4を参照して説明する。より具体的には、ユーザからの操作入力に応じた表データ150の編集にかかる一連の動作を説明する。図4は、本実施形態にかかる情報処理装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0020】
図4に示すように、処理が開始されると、CPU11は、ユーザマスタデータ151や商品マスタデータ152などの表データ150を記憶部15から読み出して表示部141に表示し、編集を開始する所定のセルにカーソルを表示する(S1)。編集を開始する所定のセルは、例えば表の先頭にあたるセル(1,1)などであってよい。また、編集履歴が記録されている場合は、その編集履歴をもとに、前回の編集終了時にカーソルがあったセルを編集を開始するセルとしてもよい。
【0021】
次いで、CPU11は、キーボード142やタッチパネルによるユーザの操作を受け付け(S2)、S2で受け付けた操作がカーソルを表示している編集対象のセルを移動させる操作であるか否かを判定する(S3)。編集対象のセルを移動させる操作は、前述したとおり、キーボード142のカーソルキーやTabキーの押下操作や、タッチパネル上に表示されたカーソルキー対応のボタン画像のタッチ操作などがある。
【0022】
S2で受け付けた操作が編集対象のセルを移動させる操作でない場合(S3:NO)、例えば文字キーや数字キーの押下などによるカーソル位置への入力操作である場合は、その入力に応じたセルの編集が行われる。次いで、CPU11は、ユーザの操作入力に応じて表データ150の編集にかかる処理を終了するか否かを判定する(S4)。処理を終了しない場合(S4:NO)、CPU11は、S2へ処理を戻して表データ150の編集を継続する。
【0023】
S3で受け付けた操作が編集対象のセルを移動させる操作である場合(S3:YES)、CPU11は、その操作に対応して移動先の候補となるセルを設定する(S5)。具体的には、セルを移動させる操作がカーソルキーである場合は、現時点で編集対象となっているセルに対してカーソルキーで指定された方向で隣接するセルが移動先の候補となる。また、セルを移動させる操作がTabキーである場合は、予め設定されたセル(例えば現時点で編集対象となっているセルを基準に右隣にあるセル)が移動先の候補となる。
【0024】
次いで、CPU11は、編集不可設定情報160を読み出して、移動先の候補となるセルの編集可否にかかる設定情報を取得する(S6)。例えば、セル(1,1)が編集対象である際に、カーソルキーやTabキーにより、セル(1,1)に対して右方向にあるセル(1,2)への移動が指示されたものとする。この場合は、編集不可設定情報160を読み出して、セル(1,2)にかかる編集不可の設定値(「FALSE」/「TRUE」)を取得する。セル(1,2)にかかる編集不可の設定値としては、行にかかる編集不可の設定値(1行目の設定値)、列にかかる編集不可の設定値(2列目の設定値)、セル(1,2)自身にかかる編集不可の設定値が該当する。図3に例示した編集不可設定情報160からは、1行目の設定値である「FALSE」、2列目(「BBB_BB_BB」)の設定値である「TRUE」、セル(1,2)自身の設定値である「FALSE」が取得される。
【0025】
次いで、CPU11は、S6で取得した設定情報をもとに、移動先の候補となるセルが編集可能であるか否かを判定する(S7)。上述したセル(1,2)へ移動が指示された例では、2列目(「BBB_BB_BB」)の設定値が「TRUE」であり、編集不可が設定されているため、編集不可であると判定される。このように、行、列、セル自身にかかる編集不可の設定値のいずれかで編集不可と設定されている場合は、セルの編集が不可であると判定してよい。また、行、列、セル自身にかかる編集不可の設定値のいずれもが編集可能と設定されている場合は、セルの編集が可能であると判定してよい。
【0026】
移動先の候補となるセルが編集可能であると判定された場合(S7:YES)、カーソル移動手段としてのCPU11は、移動先の候補として設定されたセルへカーソルを移動する(S8)。また、移動先の候補となるセルが編集不可であると判定された場合(S7:NO)、CPU11は、移動先の候補となるセルを、操作に対応した次のセルへインクリメントするインクリメント処理を行う(S9)。具体的には、セルを移動させる操作がカーソルキーである場合は、現時点で移動先の候補となっているセルに対してカーソルキーで指定された方向で隣接するセルが次の候補となる。また、セルを移動させる操作がTabキーである場合は、予め設定されたセル(例えば現時点で移動先の候補となっているセルを基準に右隣にあるセル)が次の候補となる。
【0027】
上述した処理により、情報処理装置1では、ユーザからの操作入力に応じた表データ150の編集時において、編集対象のセルを移動させる操作を受け付けてカーソルをセル間で移動させる際に、編集不可のセルを飛ばして編集可能なセルにカーソルが移ることとなる。したがって、情報処理装置1は、セル間でカーソルを移動させる際に、編集不可なセルへカーソルが移動することがない。また、情報処理装置1では、編集不可なセルへカーソルが移動してしまった場合における、編集可能なセルへカーソルを移動させるための操作を行う必要がなくなることから、操作性を向上させることができる。
【0028】
飲食店やスーパーマーケットなどの店舗で活用されるユーザマスタデータ151、商品マスタデータ152などには、編集不可とする項目と、業務状況などの現状に応じて編集を行う項目とが含まれている。例えば、ユーザマスタデータ151では、ユーザの氏名などが編集不可の項目であり、ユーザの電話番号などが編集を行う項目である。また、商品マスタデータ152では、商品名などが編集不可の項目であり、販売価格などが編集を行う項目である。上述した情報処理装置1は、業務状況などの現状に応じて、ユーザマスタデータ151、商品マスタデータ152の編集を行う際の操作性を向上させることができる。
【0029】
図5は、カーソルCの移動の一例を示す図である。図5に示すように、表示部141などに表示された表データ150の編集画面Tにおいて、セルを移動させる操作を受け付ける前にはセル(1,1)が編集対象となっており、カーソルCがセル(1,1)にあるものとする。また、編集画面Tに表示された表に関する編集不可設定情報160は、図3のとおりであり、セル(1,4)自身の設定値は「FALSE」であるものとする。
【0030】
この時、右方向へ編集対象のセルを移動させる操作を受け付けた場合、先ず、セル(1,2)が移動先の候補となる。しかしながら、セル(1,2)に関する2列目(「BBB_BB_BB」)の設定値が「TRUE」であり、セル(1,2)に編集不可が設定されているため、右方向への操作に対応したセル(1,3)が次の候補となる。このセル(1,3)もセル(1,2)と同様に3列目(「CCC_CC_CC」)の設定値が「TRUE」であり、編集不可が設定されているため、右方向への操作に対応したセル(1,4)が次の候補となる。セル(1,4)は、4列目(「DDD_DD_DD」)の設定値が「FALSE」であり、1行目やセル(1,4)自身の設定値も「FALSE」であるため、編集可能なセルである。したがって、カーソルCはセル(1,4)へ移動する。
【0031】
上述したとおり、情報処理装置1では、ユーザの操作に対応した、移動先の候補となるセルが編集不可であるかを判定する。そして、その判定が編集不可である場合には、ユーザの操作に対応した次のセルを候補とすることを繰り返す。これにより、編集対象のセルを移動させる操作を受け付けた際に、その操作に対応した編集可能なセルへの移動が行われることとなる。
【0032】
なお、本実施形態の情報処理装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の情報処理装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0033】
さらに、本実施形態の情報処理装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0034】
本実施形態の情報処理装置1で実行されるプログラムは、上述した各部(表示手段、カーソル移動手段)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU11(プロセッサ)が上記ROM12からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM13にロードされ、表示手段、カーソル移動手段がRAM13上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0035】
1 情報処理装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 表示/キーボードコントローラ
15 記憶部
16 通信I/F
17 バス
141 表示部
142 キーボード
150 表データ
151 ユーザマスタデータ
152 商品マスタデータ
160 編集不可設定情報
T 編集画面
C カーソル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0036】
【特許文献1】特開平9−97298公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作を受け付ける操作手段と、
表データに含まれる複数のセルと、前記操作に応じた編集を実行する場所を示すカーソルとを含む編集画面を表示する表示手段と、
前記カーソルをセル間で移動させるためのカーソル移動操作を受け付けた場合における、当該カーソル移動操作に対応した前記カーソルの移動を、前記複数のセルで構成される表の行、列、セルの少なくとも一つの要素ごとに予め設定された編集の可否を示す設定情報をもとに、編集可能なセルへ行うカーソル移動手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記カーソル移動手段は、前記カーソル移動操作を受け付ける前に前記カーソルがある編集対象のセルに対して前記カーソル移動操作に応じたセルを移動先の候補とし、当該候補としたセルが編集不可である場合には前記カーソル移動操作に応じた次のセルを移動先の候補とし、前記候補としたセルが編集可能である場合には当該候補としたセルへ前記カーソルを移動すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記カーソル移動手段は、前記候補としたセルにかかる前記表の行、列、セルの設定情報のいずれかが編集不可である場合に、当該候補としたセルを編集不可とすること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザの操作を受け付ける操作手段を有する情報処理装置のコンピュータを、
表データに含まれる複数のセルと、前記操作に応じた編集を実行する場所を示すカーソルとを含む編集画面を表示する表示手段と、
前記カーソルをセル間で移動させるためのカーソル移動操作を受け付けた場合における、当該カーソル移動操作に対応した前記カーソルの移動を、前記複数のセルで構成される表の行、列、セルの少なくとも一つの要素ごとに予め設定された編集の可否を示す設定情報をもとに、編集可能なセルへ行うカーソル移動手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項5】
前記カーソル移動手段は、前記カーソル移動操作を受け付ける前に前記カーソルがある編集対象のセルに対して前記カーソル移動操作に応じたセルを移動先の候補とし、当該候補としたセルが編集不可である場合には前記カーソル移動操作に応じた次のセルを移動先の候補とし、前記候補としたセルが編集可能である場合には当該候補としたセルへカーソルを移動すること、
を特徴とする請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記カーソル移動手段は、前記候補としたセルにかかる前記表の行、列、セルの設定情報のいずれかが編集不可である場合に、当該候補としたセルを編集不可とすること、
を特徴とする請求項5に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−248453(P2011−248453A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118465(P2010−118465)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】