説明

情報処理装置及び入力制御方法

【課題】ソフトウェアを用いた入力インタフェースの操作性を向上させる。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、第1及び第2のタッチスクリーンディスプレイと、アクティブなアプリケーションの画面が前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れに表示されているかを判別する判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づいて、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れかに操作入力画面を表示する表示手段と、前記操作入力画面が表示されたエリアに対するユーザのタッチ操作に応じたデータを出力する出力手段とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、タッチスクリーンディスプレイを有する情報処理装置及び入力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブック型等の様々な携帯型パーソナルコンピュータが開発されている。携帯型パーソナルコンピュータの多くは、入力デバイスとしてキーボードが設けられている。最近では、ユーザによるキー入力を支援するために、タッチスクリーンディスプレイに仮想のキーボード(ソフトウェアキーボード)あるいはタッチパッド(ソフトウェアタッチパッド)を表示して、ソフトウェアキーボード/タッチパッドへのタッチ操作に応じたデータを入力するシステムも開発されている。
【0003】
ソフトウェアキーボード/タッチパッドを表示させると、それまで表示されていたアプリケーション等による処理内容を隠してしまう。アプリケーション等による処理内容を隠してしまうと、ソフトウェアキーボード/タッチパッドを用いた入力操作の内容を確認できない場合があり操作性の低下を招いてしまう。このため、アプリケーションによる表示の妨げとならないように、ソフトウェアキーボード/タッチパッドを表示することが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−305483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パーソナルコンピュータにおいて、2枚のタッチスクリーンディスプレイを設けた場合、何れにおいてもソフトウェアキーボード/タッチパッドを表示して使用することができる。この場合、何れのタッチスクリーンディスプレイにおいてもアプリケーションによる表示が可能であれば、アプリケーションによる表示状況に応じて、ソフトウェアキーボード/タッチパッドの表示を制御して、アプリケーションによる処理内容を隠さないようにして、ソフトウェアキーボード/タッチパッドの操作性の低下を招かないようにすることが望まれる。
【0006】
本発明の目的は、ソフトウェアを用いた入力インタフェースの操作性を向上することのできる情報処理装置及び入力制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の情報処理装置は、第1及び第2のタッチスクリーンディスプレイと、アクティブなアプリケーションの画面が前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れに表示されているかに応じて、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れかに操作入力画面を表示する表示手段と、前記操作入力画面が表示されたエリアに対するユーザのタッチ操作に応じたデータを出力する出力手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る情報処理装置の外観を示す図。
【図2】実施形態におけるタッチスクリーンディスプレイにおいてSWタッチパッドが表示された画面の一例を示す図。
【図3】実施形態におけるタッチスクリーンディスプレイにおいてSWキーボードが表示された画面の一例を示す図。
【図4】実施形態におけるパーソナルコンピュータのシステム構成を示すブロック図。
【図5】実施形態におけるSWKB入力制御プログラムとSWTP入力制御プログラムの機能構成を示すブロック図。
【図6】第1実施形態における入力操作アプリケーションの動作について示すフローチャート。
【図7】第1実施形態におけるSWKB入力制御プログラムの起動指示が入力された時の表示画面の一例を示す図。
【図8】第1実施形態におけるアプリケーションウィンドウの表示位置が移動された表示画面の一例を示す図。
【図9】第2実施形態における入力操作アプリケーションの動作について示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置の外観を示す図である。情報処理装置は、例えば、バッテリ駆動可能な携帯型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0010】
図1は、パーソナルコンピュータ10の第1ユニット11を開いた状態における斜視図である。パーソナルコンピュータ10は、第1ユニット11と第2ユニット12とから構成される。第1ユニット11の上面には、タッチスクリーンディスプレイ13が組み込まれている。タッチスクリーンディスプレイ13は、タッチパネル13Aと液晶表示装置(LCD)13Bとから構成されており、表示画面が第1ユニット11のほぼ中央に配置されている。
【0011】
タッチスクリーンディスプレイ13は、例えばLCD13Bの表面にタッチパネル13Aが装着されて構成されたもので、LCD13Bによる表示と、ペンや指先などによってタッチされたタッチ位置の検知を実現できる。ユーザは、LCD13Bに表示された各種オブジェクトをペンや指先などを用いて選択することができる。ユーザによるタッチ操作の対象とするオブジェクト(グラフィカルユーザインタフェース)には、例えば、ソフトウェアキーボード(後述する)、ソフトウェアタッチパッド(後述する)、フォルダやファイルを表すアイコン、メニュー、ボタン等が含まれる。表示画面上のタッチ位置を示す座標データはタッチパネル13Aからコンピュータ10内のCPUに入力される。
【0012】
第1ユニット11は、薄い箱型の筐体を有している。第1ユニット11は、第2ユニット12にヒンジ部14を介して回動自在に取り付けられている。ヒンジ部14は、第2ユニット12に第1ユニット11を連結する連結部である。すなわち、第1ユニット11の下端部は、第2ユニット12の後端部にヒンジ部14によって支持されている。第1ユニット11は、第2ユニット12に対して第2ユニット12の上面が露出される開放位置と第2ユニット12の上面が第1ユニット11によって覆われる閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。また、第1ユニット11の所定位置、例えば、タッチスクリーンディスプレイ13の右側には、パーソナルコンピュータ10をパワーオンまたはパワーオフするためのパワーボタン16が設けられている。
【0013】
第2ユニット12は、薄い箱形の筐体を有するベースユニットである。第2ユニット12の上面には、タッチスクリーンディスプレイ15が組み込まれている。タッチスクリーンディスプレイ15は、タッチパネル15Aと液晶表示装置(LCD)15Bとから構成されており、表示画面が第2ユニット12のほぼ中央に配置されている。
【0014】
第2ユニット12の上面の所定位置、例えばタッチスクリーンディスプレイ15の両側には、2つのボタンスイッチ17,18が設けられている。ボタンスイッチ17,18の各々には任意の機能を割り当てることが出来る。例えば、ボタンスイッチ17は、後述するソフトウェアキーボード入力制御プログラムあるいはソフトウェアタッチパッド入力制御プログラムの起動指示を入力するためのボタンスイッチ等として利用する。例えば、ボタンスイッチ17がユーザによって1回押された時、ソフトウェアキーボード入力制御プログラムを起動する。また、例えば、ボタンスイッチ17がユーザによって、規定時間内(例えば1秒間)に2回押された時、ソフトウェアタッチパッド制御プログラムを起動する。すなわち、1つのボタンスイッチ17によって、異なる入力操作制御アプリケーションを起動させることができる。
【0015】
タッチスクリーンディスプレイ15は、例えばLCD15Bの表面にタッチパネル15Aが装着されて構成されたもので、LCD15Bによる表示と、ペンや指先などによってタッチされたタッチ位置の検知を実現できる。ユーザは、LCD15Bに表示された各種オブジェクトをペンや指先などを用いて選択することができる。ユーザによるタッチ操作の対象とするオブジェクト(グラフィカルユーザインタフェース)には、例えば、ソフトウェアキーボード(後述する)、ソフトウェアタッチパッド(後述する)、フォルダやファイルを表すアイコン、メニュー、ボタン、アプリケーションウィンドウ等が含まれる。表示画面上のタッチ位置を示す座標データはタッチパネル15Aからコンピュータ10内のCPUに入力される。
【0016】
第2ユニット12上のLCD15Bは、第1ユニット11のLCD13Bとは独立したディスプレイである。LCD13B,15Bは仮想画面環境を実現するためのマルチディスプレイとして使用することができる。この場合、コンピュータ10のオペレーティングシステム(OS)によって管理される仮想画面は、LCD13Bに表示される第1の画面領域とLCD15Bに表示される第2の画面領域とを含む。第1の画面領域及び第2の画面領域には、任意のアプリケーションウィンドウ、任意のオブジェクト等を表示することができる。また、OSは、第1の画面領域と第2の画面領域とを1つの領域として管理し、表示対象とするオブジェクトを任意の位置に表示させることができる。
【0017】
本実施形態のパーソナルコンピュータ10は、キーボードやマウス/タッチパッドなどの入力装置の代わりに、タッチスクリーンディスプレイ13,15へのペンや指先などによるタッチ操作によりデータ入力するための入力操作アプリケーションが設けられている。本実施形態における入力操作アプリケーションには、例えばソフトウェアキーボード入力制御プログラム200(以下、SWKB入力制御プログラム200)、ソフトウェアタッチパッド入力制御プログラム201(以下、SWTP入力制御プログラム201)が含まれる。
【0018】
SWKB入力制御プログラム200は、操作入力画面としてソフトウェアキーボード(以下、SWキーボード)をタッチスクリーンディスプレイ13,15に表示し、SWキーボードが表示されたエリアへのユーザのタッチ操作に応じたデータを入力する。また、SWTP入力制御プログラム201は、操作入力画面としてソフトウェアタッチパッド(以下、SWタッチパッド)をタッチスクリーンディスプレイ13,15に表示し、SWタッチパッドが表示されたエリアへのユーザのタッチ操作に応じたデータを入力する。
【0019】
図2は、SWTP入力制御プログラム201を実行することにより、タッチスクリーンディスプレイ15においてSWタッチパッド30が表示された画面の一例を示している。SWタッチパッド30は、例えば矩形状をしており、一般のタッチパッドの左右ボタンに対応するソフトウェア左ボタン30A、ソフトウェア右ボタン30Bが含まれている。SWタッチパッド30に対するタッチ操作により、タッチ位置を示す位置データが入力される。SWタッチパッド30では、瞬間的にタッチするタップ操作、タッチしたままでタッチ位置を移動させるドラッグ操作などをすることができる。なお、SWTP入力制御プログラム201は、タッチスクリーンディスプレイ13においても同様にしてSWタッチパッド30を表示させることができる。
【0020】
なお、図2に示すタッチスクリーンディスプレイ13では、カーソル20、アイコン21、アプリケーションウィンドウ22等が表示された例を示している。アプリケーションウィンドウ22は、アプリケーションの処理内容を表示するためのエリアである。ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ15(LCD15B)に表示されるSWタッチパッド30に対するドラッグ操作により、タッチスクリーンディスプレイ13に表示されたカーソル20の移動を指示したり、ソフトウェア左ボタン30Aやソフトウェア右ボタン30Bに対するタッチ操作によって、アイコン21の選択やメニュー表示などを指示することができる。アプリケーションウィンドウ22は、SWタッチパッド30を用いてカーソル20を操作して、アプリケーションウィンドウ22の表示位置を変更することができる。なお、タッチスクリーンディスプレイ15においても、図2に示すタッチスクリーンディスプレイ13と同様にして、各種のオブジェクトが表示される。
【0021】
図3は、SWKB入力制御プログラム200を実行することにより、タッチスクリーンディスプレイ15においてSWキーボード50が表示された画面の一例を示している。SWキーボード50は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ15(LCD15B)の表示画面全体にフルスクリーンモードで表示することができる。SWキーボード50は、複数のキーコードをそれぞれ入力するための複数の仮想キー(複数の数字キー、複数のアルファベットキー、複数の矢印キー、複数の補助キー、複数のファンクションキー等)を含んでいる。SWキーボード50の仮想キーに対するタッチ操作により、タッチ位置の仮想キーに応じたコードデータが入力される。なお、SWKB入力制御プログラム200は、タッチスクリーンディスプレイ13においても同様にしてSWタッチパッド30を表示させることができる。
【0022】
また、SWキーボード50には、表示位置変更キー50Aが設けられている。表示位置変更キー50Aに対するタッチ操作があった場合、SWKB入力制御プログラム200は、SWキーボード50を表示させるタッチスクリーンディスプレイを変更する。例えば、図3に示すように、SWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ15に表示している場合には、表示位置変更キー50Aは、タッチスクリーンディスプレイ13の方向を示す上向きの矢印が表示されている。この状態で表示位置変更キー50Aがタッチされると、SWKB入力制御プログラム200は、SWキーボード50の表示を、タッチスクリーンディスプレイ15からタッチスクリーンディスプレイ13に変更する。なお、タッチスクリーンディスプレイ13にSWキーボード50が表示されている場合には、表示位置変更キー50Aの矢印は下向きになる。
【0023】
図3に示すタッチスクリーンディスプレイ13では、例えばブラウザプログラムのアプリケーションウィンドウ23等が表示された例を示している。アプリケーションウィンドウ23には、検索エンジンのサイトの画面が表示されており、検索キーワードを入力するためのエディットボックス24と、エディットボックス24における文字の入力位置を示すIビームポインタ25が含まれている。ブラウザプログラムが処理対象としてフォーカスされた状態、すなわちアクティブなアプリケーションである場合には、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ15に表示されたSWキーボード50の仮想キーに対するタッチ操作により、アプリケーションウィンドウ23のIビームポインタ25の位置に文字等を入力することができる。なお、タッチスクリーンディスプレイ15においても、図3に示すタッチスクリーンディスプレイ13と同様にして、アプリケーションウィンドウ23などを含む各種のオブジェクトを表示させることができる。
【0024】
また、図2及び図3に示すように、タッチスクリーンディスプレイ15の表示エリアの最下段には、ツールバー40が設けられている。ツールバー40には、SWKB入力制御プログラム200を起動するためのSWキーボード起動ボタン41、SWタッチパッド起動ボタン42が設けられている。ユーザは、SWキーボード起動ボタン41あるいはSWタッチパッド起動ボタン42へのタッチ操作によって、ボタンスイッチ17により起動指示を入力した場合と同様にして、SWKB入力制御プログラム200あるいはSWTP入力制御プログラム201を起動させることができる。
【0025】
本実施形態におけるパーソナルコンピュータ10では、SWKB入力制御プログラム200あるいはSWTP入力制御プログラム201の起動が指示されると、その時に処理対象としてフォーカスされているアプリケーション(アクティブなアプリケーション)のアプリケーションウィンドウがタッチスクリーンディスプレイ13,15の何れに表示されているかを判別し、この判別結果に基づいて、SWタッチパッド30あるいはSWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ13,15の何れか表示させる。
【0026】
後述する第1実施形態では、パーソナルコンピュータ10は、SWKB入力制御プログラム200あるいはSWTP入力制御プログラム201の起動が指示された時、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウが表示されていない方のタッチスクリーンディスプレイにSWタッチパッド30あるいはSWキーボード50を表示させる。
【0027】
また、第2実施形態では、パーソナルコンピュータ10は、SWタッチパッド30あるいはSWキーボード50の表示対象とするタッチスクリーンディスプレイを予め設定しておき、SWKB入力制御プログラム200あるいはSWTP入力制御プログラム201の起動が指示された時、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウが表示されているタッチスクリーンディスプレイが、SWタッチパッド30あるいはSWキーボード50の表示対象とするタッチスクリーンディスプレイと同じである場合に、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウを表示するタッチスクリーンディスプレイを変更してから、SWタッチパッド30あるいはSWキーボード50を予め設定されたタッチスクリーンディスプレイに表示させる。
【0028】
次に、本実施形態におけるパーソナルコンピュータ10のシステム構成について説明する。図4は、パーソナルコンピュータ10のシステム構成を示すブロック図である。
【0029】
パーソナルコンピュータ10は、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ115、BIOS−ROM116、ハードディスクドライブ(HDD)117、エンベデッドコントローラ118、通信コントローラ119等を備えている。
【0030】
CPU111は、コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、HDD117から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)199及び各種アプリケーションプログラム等を実行する。アプリケーションプログラムには、SWKB入力制御プログラム200、SWTP入力制御プログラム201などの入力操作アプリケーションの他、ブラウザプログラムや文章作成プログラム等の各種のアプリケーションプログラム204が含まれている。SWKB入力制御プログラム200は、SWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ13,15に表示し、ユーザによるSWキーボード50へのタッチ操作に応じたコードデータを生成する。SWTP入力制御プログラム201は、SWタッチパッド30をタッチスクリーンディスプレイ13,15に表示し、ユーザによるSWタッチパッド30へのタッチ操作に応じたデータを生成する。SWKB入力制御プログラム200またはSWTP入力制御プログラム201により生成されたデータは、例えば、オペレーティングシステム(OS)199、あるいはOS199を介してアクティブなアプリケーション等に渡される。
【0031】
また、CPU111は、BIOS−ROM116に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)も実行する。システムBIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0032】
また、CPU111は、OS199の制御のもとで、タッチパネル13A,15Aの駆動を制御するタッチパネルドライバ202、LCD13B,15Bにおける表示を制御する表示ドライバ203を実行する。
【0033】
ノースブリッジ112は、CPU111のローカルバスとサウスブリッジ115との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、主メモリ115をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。グラフィクスコントローラ114は、コンピュータ10のディスプレイモニタとしてそれぞれ使用される2つのLCD13B,15Bを制御する表示コントローラである。
【0034】
グラフィクスコントローラ114は、ノースブリッジ112を介してCPU111から受信される描画要求に基づいてビデオメモリ(VRAM)に表示データを描画するための表示処理(グラフィクス演算処理)を実行する。ビデオメモリには、LCD13Bに表示される画面イメージに対応する表示データを格納する記録領域と、LCD15Bに表示される画面イメージに対応する表示データを格納する記録領域とが割り当てられている。LCD13Bの表示面には透明のタッチパネル13Aが配置されている。同様に、LCD15Bの表示面には透明のタッチパネル15Aが配置されている。
【0035】
タッチパネル13A,15Aは、例えば、抵抗膜方式または静電容量方式等を用いて、タッチ検出面のタッチ位置を検出するように構成されている。また、タッチパネル13A,15Aは、複数のタッチ位置を同時に検知可能なマルチタッチパネルを使用してもよい。
【0036】
サウスブリッジ115は、HDD121を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラやSerial ATAコントローラを内蔵している。エンベデッドコントローラ(EC)118は、ユーザによるパワーボタンスイッチ16の操作に応じてコンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。また、エンベデッドコントローラ(EC)118は、タッチパネル13A,15Aの各々を制御するタッチパネルコントローラ301を含んでいる。
【0037】
通信コントローラ119は、ブラウザプログラム等のアプリケーションプログラム204の実行に伴い、LAN(Local Area Network)やインターネットを介した通信を制御する。
【0038】
次に、本実施形態における入力操作アプリケーションの構成について説明する。
図5は、SWKB入力制御プログラム200とSWTP入力制御プログラム201の機能構成を示すブロック図である。
【0039】
SWKB入力制御プログラム200は、タッチパネルドライバ202を介してタッチパネル13A,15Aからタッチエリア検出情報を受信し、そのタッチエリア検出情報に基づいて、SWキーボード50内の複数の仮想キーからユーザによってタッチされた仮想キーを選択する。タッチエリア検出情報は、外部部材(例えば、ユーザの指、またはペン)がタッチされたタッチパネルディスプレイ(LCD15及びタッチパネル15A)上のタッチエリア(タッチ位置)を示す座標データを含む。
【0040】
SWKB入力制御プログラム200は、仮想キー選択部211、コード出力部222、及びソフトウェアキーボード表示部213を機能実行モジュールとして含む。
【0041】
仮想キー選択部211は、SWキーボード50に含まれる複数の仮想キーから、タッチスクリーンディスプレイ上のタッチエリアに位置する1以上の仮想キーを選択する。
【0042】
コード出力部222は、仮想キー選択部211によって選択された1以上の仮想キーに対応するコードデータをアプリケーションプログラム204等に出力する。
【0043】
ソフトウェアキーボード表示部213は、表示ドライバ203を通じて、SWキーボード50をLCD13B(タッチスクリーンディスプレイ13)あるいはLCD15B(タッチスクリーンディスプレイ15)に表示させる。ソフトウェアキーボード表示部213は、SWKB入力制御プログラム200の起動時にアクティブなアプリケーションについての表示情報をOS199に問い合わせ、アクティブなアプリケーションの画面がタッチスクリーンディスプレイ13,15の何れに表示されているか判別し、この判別結果に基づいてSWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ13あるいはタッチスクリーンディスプレイ15に表示させる。ソフトウェアキーボード表示部213は、ユーザからの指示に応じて、SWキーボード50の表示位置や表示サイズを変更することができる。
【0044】
SWTP入力制御プログラム201は、タッチ位置判別部221、出力部222、及びソフトウェアタッチパッド表示部223を機能実行モジュールとして含む。
【0045】
タッチ位置判別部221は、タッチパネルドライバ202を介して受信されるデータをもとに、タッチパネル13A,15Aに対するタッチ位置を判別する。
【0046】
出力部222は、タッチ位置判別部221により判別されたタッチ位置をもとに、SWタッチパッド30におけるタッチ位置を示す位置データやボタン30A,30Bに対応するコードデータ等を生成して、OS199や他のアプリケーションプログラム204等に出力する。
【0047】
ソフトウェアタッチパッド表示部223は、表示ドライバ203を通じて、SWタッチパッド30(ソフトウェア左ボタン30A、ソフトウェア右ボタン30Bを含む)をLCD13B(タッチスクリーンディスプレイ13)あるいはLCD15B(タッチスクリーンディスプレイ15)に表示させる。ソフトウェアタッチパッド表示部223は、SWTP入力制御プログラム201の起動時にアクティブなアプリケーションについての表示情報をOS199に問い合わせ、アクティブなアプリケーションの画面がタッチスクリーンディスプレイ13,15の何れに表示されているか判別し、この判別結果に基づいてSWタッチパッド30をタッチスクリーンディスプレイ13あるいはタッチスクリーンディスプレイ15に表示させる。ソフトウェアタッチパッド表示部223は、ユーザからの指示に応じて、SWタッチパッド30の表示位置、あるいは表示サイズを変更することができる。SWタッチパッド30の表示位置と表示サイズは、タッチパッドエリア情報として記録されるものとする。
【0048】
(第1実施形態)
次に、第1実施形態における入力操作アプリケーションの動作について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
第1実施形態では、入力操作アプリケーション(SWKB入力制御プログラム200、SWTP入力制御プログラム201)の起動時に表示させる入力操作画面(SWタッチパッド30、SWキーボード50)を、アクティブなアプリケーションの画面(アプリケーションウィンドウ)が表示されていないと判別された方のタッチスクリーンディスプレイに表示させる。
【0049】
以下の説明では、SWKB入力制御プログラム200によってSWキーボード50を表示させる場合を例にして説明する。SWTP入力制御プログラム201によりSWタッチパッド30を表示させる場合も同様の処理が実行される。
【0050】
まず、ボタンスイッチ17あるいはSWキーボード起動ボタン41に対するユーザ操作によって、SWKB入力制御プログラム200の起動指示が入力されると(ステップA1)、OS199は、SWKB入力制御プログラム200を起動させる。
【0051】
SWKB入力制御プログラム200は、ユーザ操作により入力された起動指示に対して、ソフトウェアキーボード表示部213により、アクティブなアプリケーションの表示情報をOS199に問い合わせる(ステップA2)。表示情報には、例えばアクティブなアプリケーションの処理内容を表示しているアプリケーションウィンドウの表示位置、アプリケーションウィンドウ中のエディットボックスの位置、文字入力位置(Iビームポインタ、キャレット等の位置)、アプリケーションウィンドウ中のカーソル位置などを示す情報の少なくとも何れか1つが含まれているものとする。なお、文字情報に含まれる情報は、前述以外のものであっても良い。
【0052】
ソフトウェアキーボード表示部213は、OS199から入力された表示情報をもとに、アクティブなアプリケーションを表示しているディスプレイを判別する(ステップA3)。例えば、ソフトウェアキーボード表示部213は、文字情報に含まれるエディットボックスの位置が、LCD13Bに対応する第1の画面領域とLCD15Bに対応する第2の画面領域の何れに含まれているかに基づいて、アプリケーションを表示しているディスプレイ(タッチスクリーンディスプレイ)を判別する。
【0053】
ソフトウェアキーボード表示部213は、エディットボックスの位置がLCD13B(第1のディスプレイ)に対応する第1の画面領域に含まれると判別した場合(ステップA4、Yes)、SWキーボード50をLCD15B(第2のディスプレイ)に表示する(ステップA6)。
【0054】
一方、ソフトウェアキーボード表示部213は、エディットボックスの位置がLCD13B(第1のディスプレイ)に対応する第1の画面領域に含まれないと判別した場合、すなわちLCD15B(第2のディスプレイ)に表示されていると判別された場合には(ステップA4、No)、SWキーボード50をLCD13B(第1のディスプレイ)に表示する(ステップA5)。
【0055】
図7は、SWKB入力制御プログラム200の起動指示が入力された時の表示画面の一例を示す図である。図7に示す表示画面には、複数のアプリケーションが起動されており、それぞれのアプリケーションに対応するアプリケーションウィンドウ23,26,27,28が表示されている。ここで、ブラウザプログラムがアクティブな状態にあり、図7に示すように、タッチスクリーンディスプレイ13(LCD13B)にブラウザプログラムのアプリケーションウィンドウ23が表示されているものとする。
【0056】
ユーザは、アプリケーションウィンドウ23に表示されたブラウザ画面中のエディットボックス24に文字を入力するために、SWKB入力制御プログラム200の起動を指示する。SWKB入力制御プログラム200は、アプリケーションウィンドウ23のエディットボックス24がタッチスクリーンディスプレイ13(LCD13B)に表示されているため、図3に示すように、SWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ15(LCD15B)に表示する。
【0057】
これにより、SWキーボード50を表示することにより、アプリケーションウィンドウ23が隠れてしまうことがない。SWキーボード50に対するタッチ操作があった場合、SWKB入力制御プログラム200は、SWキーボード50に対するユーザのタッチ操作に応じた入力処理を実行する(ステップA7)。すなわち、仮想キー選択部211は、タッチパネルドライバ202を介して入力されるデータをもとに、ユーザによりタッチされた仮想キーを選択する。コード出力部212は、仮想キー選択部211によって選択された仮想キーに対応するコードデータをブラウザプログラムに出力する。
【0058】
これにより、ユーザは、アクティブなブラウザプログラムのエディットボックス24に、SWキーボード50に対するタッチ操作によって文字を入力することができる。
【0059】
図8は、図7に示すアプリケーションウィンドウ23の表示位置が移動された表示画面の一例を示している。OS199は、第1の画面領域と第2の画面領域とを1つの領域として管理しているため、例えばアプリケーションウィンドウ23に対するドラッグ操作に応じて、アプリケーションウィンドウ23を、タッチスクリーンディスプレイ13,15の画面領域において連続して移動させることができる。この結果、アプリケーションウィンドウ23のエディットボックス24がタッチスクリーンディスプレイ15において表示されている状態においてSWKB入力制御プログラム200の起動が指示された場合には、ソフトウェアキーボード表示部213は、タッチスクリーンディスプレイ13にSWキーボード50を表示させる。
【0060】
これにより、SWキーボード50によりエディットボックス24が隠されないので、SWキーボード50を用いたエディットボックス24への文字入力を効率的に実行することができる。
【0061】
ところで、ソフトウェアキーボード表示部213は、SWキーボード50の表示位置変更キー50Aに対するタッチ操作により表示切り替え指示が入力されると(ステップA8、Yes)、SWキーボード50を表示するタッチスクリーンディスプレイ(LCD)を変更する(ステップA9)。
【0062】
例えば、図3に示すように、タッチスクリーンディスプレイ15にSWキーボード50が表示されている場合に、表示位置変更キー50Aに対するタッチ操作により表示切り替え指示が入力されると、ソフトウェアキーボード表示部213は、SWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ13に表示させる。
【0063】
これにより、例えばタッチスクリーンディスプレイ15にアプリケーションウィンドウ26が表示されたアプリケーションをアクティブにして文字等の入力をする場合に、SWキーボード50の表示位置を簡単な操作によりタッチスクリーンディスプレイ13に移動させて、文字入力のための操作に移行することができる。
【0064】
なお、前述した説明では、エディットボックス24が表示されている位置をもとにして、アクティブなアプリケーションがタッチスクリーンディスプレイ13,15(LCD13B,15B)の何れに表示されているかを判別しているが、Iビームポインタ25の位置など他の表示情報に含まれる情報をもとに判別することも可能である。
【0065】
このようにして、第1実施形態では、入力操作アプリケーションの起動時に、アクティブなアプリケーションの表示内容が表示されていない方のタッチスクリーンディスプレイに入力操作画面を表示させるので、入力操作画面を用いた入力操作の効率を向上させることができる。
【0066】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における入力操作アプリケーションの動作について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
第2実施形態では、入力操作画面(SWタッチパッド30、SWキーボード50)を表示するタッチスクリーンディスプレイを予め設定しておき、入力操作アプリケーション(SWKB入力制御プログラム200、SWTP入力制御プログラム201)の起動が指示された時、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウが表示されているタッチスクリーンディスプレイが、入力操作画面の表示対象とするタッチスクリーンディスプレイと同じである場合に、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウを表示するタッチスクリーンディスプレイを変更してから、入力操作画面を予め設定されたタッチスクリーンディスプレイに表示させる。
【0067】
SWKB入力制御プログラム200は、SWキーボード50を表示させるタッチスクリーンディスプレイを、例えばオプション設定等によってユーザの指定に応じて設定することができる。このオプション設定では、例えばアプリケーションに対応付けて、タッチスクリーンディスプレイ13,15の何れにSWキーボード50を表示させるかを設定できるようにしても良い。例えば、タッチスクリーンディスプレイ13にSWキーボード50を表示した方が操作性が良好となるアプリケーションがアクティブになっている場合には、タッチスクリーンディスプレイ13にSWキーボード50が表示されるように設定する。
【0068】
なお、図9に示すステップB1〜B3に示す処理は、図6に示すステップA1〜A3と同様に実行されるものとして詳細な説明を省略する。
【0069】
ソフトウェアキーボード表示部213は、アクティブなアプリケーションの画面(アプリケーションウィンドウ)を表示しているディスプレイと、SWキーボード50の表示対象として予め設定されているディスプレイとが同じであるかを判別する(ステップB4)。
【0070】
ここで、同じディスプレイ(タッチスクリーンディスプレイ)であると判別した場合(ステップB5、Yes)、ソフトウェアキーボード表示部213は、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウを表示するディスプレイ(タッチスクリーンディスプレイ)の変更をOS199に要求する(ステップB6)。この時、SWKB入力制御プログラム200は、アクティブなアプリケーションについての表示情報等を記憶しておく。
【0071】
OS199は、SWKB入力制御プログラム200(ソフトウェアキーボード表示部213)からの要求に応じて、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウを、現在表示しているタッチスクリーンディスプレイから、他方のタッチスクリーンディスプレイに変更して表示する。
【0072】
その後、ソフトウェアキーボード表示部213は、表示対象として予め設定されているディスプレイ(タッチスクリーンディスプレイ13)に、SWキーボード50を表示する(ステップB7)。
【0073】
例えば、SWキーボード50の表示対象としてタッチスクリーンディスプレイ15(LCD15B)が予め設定されているものとする。ここで、図8に示す表示画面が表示された状態において、SWKB入力制御プログラム200の起動が指示された場合、アクティブなブラウザプログラムのアプリケーションウィンドウ23がタッチスクリーンディスプレイ15に表示されているため、アプリケーションウィンドウ23の表示位置を、図3に示すように、タッチスクリーンディスプレイ13に変更した後に、SWキーボード50をタッチスクリーンディスプレイ15に表示させる。
【0074】
これにより、SWキーボード50を表示することにより、アプリケーションウィンドウ23が隠れてしまうことがない。従って、ユーザは、アクティブなブラウザプログラムのエディットボックス24に、SWキーボード50に対するタッチ操作によって文字を入力することができる。
なお、図9に示すステップB8〜B10については、図6に示すステップA7〜A9と同様にして実行されるものとして詳細な説明を省略する。
【0075】
第2実施形態では、表示位置変更キー50Aへのタッチ操作により表示切り替え指示に応じて、SWキーボード50を表示するタッチスクリーンディスプレイを変更した場合には(ステップB9,B10)、ステップB2の処理に戻り、SWキーボード50を表示するタッチスクリーンディスプレイがアクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウと同じであれば、前述と同様にして、アクティブなアプリケーションのアプリケーションウィンドウの表示位置を変更する(ステップB2〜B6)。
【0076】
また、ソフトウェアキーボード表示部213は、SWキーボード50の表示終了が指示されると(ステップB11、Yes)、アプリケーションウィンドウの表示位置を変更したアプリケーションについて、表示位置を元のタッチスクリーンディスプレイに戻すようにOS199に要求する。この時、ソフトウェアキーボード表示部213は、移動前に記憶したアプリケーションウィンドウの表示情報(例えば、アプリケーションウィンドウの表示位置を示す情報)をOS199に通知して、OS199により表示情報に応じた位置にアプリケーションウィンドウを表示させる。
【0077】
このようにして、第2実施形態では、入力操作画面を表示させるタッチスクリーンディスプレイを予め設定していた場合、入力操作アプリケーションの起動時に、アクティブなアプリケーションの表示内容が表示されているタッチスクリーンディスプレイが、入力操作画面の表示対象とするタッチスクリーンディスプレイと同じであった場合に、アプリケーションのアプリケーションウィンドウを他方のタッチスクリーンディスプレイに移動させた後に入力操作画面を表示させるので、入力操作画面を用いた入力操作の効率を向上させることができる。
【0078】
なお、前述した第1及び第2実施形態では、SWKB入力制御プログラム200について説明しているが、SWTP入力制御プログラム201も同様の処理を実行する。ソフトウェアタッチパッド表示部223は、ソフトウェアキーボード表示部213と同様の処理を実行するものとして詳細な説明を省略する。
【0079】
なお、アクティブアプリケーションの画面がタッチスクリーンディスプレイ13,15の何れに表示されているかを、アプリケーションにおける入力位置(例えば、エディットボックス24やIビーム25の表示位置)に基づいて判別しているが、アプリケーションの処理内容に応じて他の判定基準をもとにしても良い。例えば、SWタッチパッド30あるいはSWキーボード50を、文字等の入力以外に使用する場合には、アプリケーション画面の予め決められた特定の表示領域がタッチスクリーンディスプレイ13,15の何れに表示されているかを判別する。また、特定の表示領域がタッチスクリーンディスプレイ13,15に分割して表示されている場合には、表示面積が広い方のタッチスクリーンディスプレイに表示されているものと判別するようにしても良い。
【0080】
また、実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の実施形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0081】
また、前述した実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるSWKB入力制御プログラム、SWTP入力制御プログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【符号の説明】
【0082】
10…コンピュータ、11…本体、12…ディスプレイユニット、13,15…タッチスクリーンディスプレイ、13A,15A…タッチパネル、13B,15B…LCD、30…ソフトウェアタッチパッド、50…ソフトウェアキーボード、111…CPU、199…OS、200…ソフトウェアキーボード入力制御プログラム、201…ソフトウェアタッチパッド入力制御プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2のタッチスクリーンディスプレイと、
アクティブなアプリケーションの画面が前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れに表示されているかに応じて、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れかに操作入力画面を表示する表示手段と、
前記操作入力画面が表示されたエリアに対するユーザのタッチ操作に応じたデータを出力する出力手段と
を具備したことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、アクティブなアプリケーションの画面が表示されていない、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイに前記操作入力画面を表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記アプリケーションの画面における入力位置が前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れに表示されているかに応じて、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れかに前記操作入力画面を表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記操作入力画面を、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れに表示するかを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたタッチスクリーンディスプレイが、前記アクティブなアプリケーションの画面が表示されたタッチスクリーンディスプレイと同じである場合に、前記アクティブなアプリケーションの画面を表示するタッチスクリーンディスプレイを変更する第1の変更手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作入力画面の表示が終了される場合に、前記前記アクティブなアプリケーションの画面を表示するタッチスクリーンディスプレイを、前記第1の変更手段により変更される前のタッチスクリーンディスプレイに変更する第2の変更手段をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、キーボードあるいはタッチパッドを表す操作入力画面を表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
ボタンと、
前記ボタンに対する第1操作と第2操作を検出する検出手段とをさらに具備し、
前記表示手段は、前記第1操作がされたことが検出された場合に前記キーボードを表す操作入力画面を表示し、前記第2操作がされたことが検出された場合に前記タッチパッドを表す操作入力画面を表示することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
アクティブなアプリケーションの画面が第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れに表示されているかを判別し、
この判別結果に基づいて、前記第1のタッチスクリーンディスプレイあるいは第2のタッチスクリーンディスプレイの何れかに操作入力画面を表示し、
前記操作入力画面が表示されたエリアに対するユーザのタッチ操作に応じたデータを出力することを特徴とする入力制御方法。
【請求項9】
第1のディスプレイと、
タッチスクリーンを有する第2のディスプレイと、
前記タッチスクリーン上に操作入力画面を表示する表示手段と、
アクティブなアプリケーションの画面が前記第2のディスプレイに表示されている状態から前記操作入力画面を表示する場合に、前記アクティブなアプリケーションの画面を表示するディスプレイを前記第2のディスプレイから前記第1のディスプレイに変更する第1の変更手段と、
前記操作入力画面が表示されたエリアに対するユーザのタッチ操作に応じたデータを出力する出力手段と
を具備したことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
前記操作入力画面の表示が終了される場合に、前記アクティブなアプリケーションの画面を表示するディスプレイを、前記変更手段により変更される前のディスプレイに変更する第2の変更手段をさらに具備したことを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示手段は、キーボードあるいはタッチパッドを表す操作入力画面を表示することを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−232895(P2011−232895A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−101489(P2010−101489)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】