説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】キーワード検索の検索結果及びキーワードに対応する代表的な文書を高速に表示することを可能にする。
【解決手段】情報処理装置100は、ユーザにより視聴された番組の番組情報を取得する番組情報取得部14aと、取得された番組情報から番組に関連するキーワードを抽出するキーワード抽出部14bと、抽出されたキーワードによりネットワークN1上の文書を検索し、検索結果を取得し、取得された検索結果からキーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書を取得し、取得された検索結果及び代表的な文書をキャッシュ14dに記憶させるアクセス先事前取得部14cとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、テレビ放送番組に関連するインターネット上の番組関連情報を視聴者に提供する情報提供システムが開示されている。この情報提供システムでは、視聴者は、視聴している番組の番組関連情報に興味を抱いた場合、当該番組のチャンネル番号と放送日時をテレビ受信機用リモコンからブラウザに送信し、ブラウザからチャンネル番号と放送日時を含むURL(Uniform Resource Locator)をサーバに送信し、当該サーバからチャンネル番号と放送日時の組み合わせに対応する番組関連情報のURLを受け取り、当該URLを用いて番組関連情報にアクセスする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−51926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、番組の視聴者は、当該番組に関連するキーワード(番組名や出演者名等)によりネットワーク上の文書を検索して検索結果を取得し、当該検索結果からキーワードに対応する代表的な文書を取得する場合がある。例えば、視聴者は、インターネット上の検索サービスを用いてキーワード検索を行って検索結果ページを取得し、当該検索結果ページから番組や出演者の公式ホームページにアクセスする場合がある。
【0005】
このように、キーワード検索の検索結果やキーワードに対応する代表的な文書にアクセスする場合、これらの情報をネットワークから取得する必要があり、情報の表示に時間が掛かってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、キーワード検索の検索結果及びキーワードに対応する代表的な文書を高速に表示することを可能にする情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、ユーザにより視聴された番組の番組情報を取得する番組情報取得手段と、前記取得された番組情報から前記番組に関連するキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、前記抽出されたキーワードによりネットワーク上の文書を検索し、検索結果を取得する検索結果取得手段と、前記取得された検索結果から前記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書を取得する文書取得手段と、前記取得された検索結果及び代表的な文書を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る情報処理方法は、ユーザにより視聴された番組の番組情報を取得する番組情報取得ステップと、前記取得された番組情報から前記番組に関連するキーワードを抽出するキーワード抽出ステップと、前記抽出されたキーワードによりネットワーク上の文書を検索し、検索結果を取得する検索結果取得ステップと、前記取得された検索結果から前記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書を取得する文書取得ステップと、前記取得された検索結果及び代表的な文書を記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、キーワード検索の検索結果及びキーワードに対応する代表的な文書を高速に表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1における情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】番組のジャンル毎に各項目に割り当てられた重みを示すキーワード重み付け情報の一例を示す図である。
【図3】番組のサブジャンル毎に各項目に割り当てられた重みを示すキーワード重み付け情報の一例を示す図である。
【図4】追加特殊文字の各種類に割り当てられた重みを示すキーワード重み付け情報の一例を示す図である。
【図5】実施の形態1におけるキーワードを抽出する際の情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】図5のキーワード抽出処理により作成又は更新されたキーワード管理情報の一例を示す図である。
【図7】実施の形態1における検索結果及び代表的な文書を事前に取得する際の情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1における検索画面表示用情報を編集する際の情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態1における検索結果を表示する際の情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】実施の形態1における代表的な文書を表示する際の情報処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2におけるキーワード抽出部により作成又は更新されたキーワード管理情報の一例を示す図である。
【図12】実施の形態2におけるアクセス先事前取得部により作成又は更新されたキャッシュ管理情報の一例を示す図である。
【図13】実施の形態3における情報処理システムの構成の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。この情報処理装置100は、ユーザにより視聴された番組に関連するキーワードによりネットワークN1上の文書を検索して検索結果を取得し、当該検索結果からキーワードに対応する代表的なネットワークN1上の文書を取得し、取得された検索結果及び代表的な文書を記憶するものである。ネットワークN1は、具体的には電気通信網又はコンピュータネットワークであり、ここではインターネットである。
【0012】
本例では、情報処理装置100は、ユーザの操作に応じて、記憶された検索結果や代表的な文書を映像表示装置200に表示させる機能を備える情報表示制御装置である。また、情報処理装置100は、デジタルテレビ放送を受信して映像表示装置200に表示させるデジタル放送受信機能を備えるデジタル放送受信装置である。さらに、情報処理装置100は、ネットワークN1上のコンテンツを閲覧または視聴するためのネットワークテレビ機能を備えている。情報処理装置100及び映像表示装置200は、一つの態様では、物理的に一体に構成され、例えばデジタルテレビ等の情報表示装置を構成する。ただし、情報処理装置100及び映像表示装置200は、物理的に別々に構成されてもよい。上記ネットワークN1上のコンテンツとしては、HTML(HyperText Markup Language)コンテンツ等のWebコンテンツや、アクトビラ(Actvila)やユーチューブ(Youtube)等のネットワークストリーミングコンテンツなどがある。図1には、情報処理装置100にコンテンツを提供するネットワークN1上のサーバの一例として、Webコンテンツ及びストリーミングコンテンツを提供するコンテンツサーバ300が示されている。
【0013】
図1において、情報処理装置100には、データ伝送路としてのローカルバス1、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)2a、ROM(Read Only Memory)2b、およびRAM(Random Access Memory)2cが設けられている。さらに、情報処理装置100は、アンテナ3、チューナ部4、復調LSI(Large Scale Integration)5、デマルチプレクサ6、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)デコーダ7、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスク)8、ストリーミング受信処理部9、DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)処理部10、デクリプタ11、Webブラウザ12、ネットワークインタフェース13、バックエンド部14、及びAV出力インタフェース15を備えている。
【0014】
CPU2aはローカルバス1を通じてROM2b、RAM2c、復調LSI5、デマルチプレクサ6、MPEG2デコーダ7、デクリプタ10等に対して指令を出したり応答結果を受信したりして、これらの統括を行っている。ROM2bは、CPU2aに用いられるプログラムやデータ等が記録された読み出し専用の不揮発性メモリである。RAM2cは、CPU2aに用いられるプログラムやデータ等を一時的に蓄えるための読み書き可能な揮発性メモリである。
【0015】
アンテナ3、チューナ部4、復調LSI5、デマルチプレクサ6、及びMPEG2デコーダ7は、主としてデジタル放送受信機能を実現するためのものである。アンテナ3が受信した電波情報は、チューナ部4を介して、復調LSI5、デマルチプレクサ6、及びMPEG2デコーダ7へと渡され、AV出力インタフェース15から映像信号及び音声信号として出力され、映像表示装置200にて表示される。具体的には、チューナ部4は、上記電波情報に含まれる複数チャンネルの信号のうち、何れかのチャンネル周波数の信号を抽出して復調LSI5に出力する。復調LSI5は、チューナ部4からの信号の復調及び誤り訂正を行い、トランスポートストリーム(TS:Transport Stream)を出力する。デマルチプレクサ6は、復調LSI5によって復調されたTSからサービス情報(SI:Service Information)や番組特定情報(PSI:Program Specific Information)を取得し、これら情報からTS中の映像TSパケット及び音声TSパケットの内の少なくとも1種類のTSパケットのTSパケット識別子の値を検出して、このTSパケットをMPEG2デコーダ7に出力する。MPEG2デコーダ7は、デマルチプレクサ6からの映像TSパケット及び音声TSパケットの内の少なくとも1種類のTSパケットのデコードを行い、得られたデコード信号をAV出力インタフェース15経由で映像表示装置200に出力する。また、番組を録画する際には、復調LSI5から出力されたTSは、HDD8に記録される。記録された番組を再生する際には、HDD8に記録された該TSがデマルチプレクサ6に入力されて再生される。
【0016】
ストリーミング受信処理部9、DRM処理部10、デクリプタ11、Webブラウザ12、及びネットワークインタフェース13は、主としてネットワークテレビ機能を実現するためのものである。ストリーミング受信処理部9は、コンテンツサーバ300からのストリーミングコンテンツをネットワークインタフェース13を介して受信処理する。DRM処理部10は受信された上記ストリーミングコンテンツを復号するための鍵をネットワークインタフェース13を介してコンテンツサーバ300から取得する。デクリプタ11は取得された鍵を用いて、受信されたストリーミングコンテンツをデクリプト(復号)してTSを生成する。当該TSは、デマルチプレクサ6、MPEG2デコーダ7、及びAV出力インタフェース15を経て映像表示装置200に出力され、上記ストリーミングコンテンツが映像表示装置200に表示される。Webブラウザ12は、例えばHTMLブラウザであり、コンテンツサーバ300からのWebコンテンツをネットワークインタフェース13を介して取得し、当該Webコンテンツを映像表示装置200に表示させる。
【0017】
バックエンド部14は、番組情報取得部14a、キーワード抽出部14b、アクセス先事前取得部14c、キャッシュ14d、表示制御部14e、パーサ14f、及び表示用情報編集部14gを含む。
【0018】
番組情報取得部14aは、ユーザにより視聴された番組の番組情報を取得する。具体的には、番組情報取得部14aは、ユーザが視聴している番組の番組情報や、ユーザが視聴している録画された番組の番組情報を取得する。ユーザが視聴している番組とは、例えばアンテナ3で受信され映像表示装置200に表示されているテレビ放送番組である。ユーザに視聴されている録画された番組とは、例えばHDD8に記録された後に再生されて映像表示装置200に表示されているテレビ放送番組である。番組情報取得部14aは、具体的には、デジタルテレビ放送等の放送局から送信されアンテナ3で受信された番組情報を取得する。ただし、番組情報はネットワークN1から取得されてもよい。また、上記ユーザにより視聴された番組は、ネットワークN1上の番組(例えばストリーミングコンテンツ)であってもよい。
【0019】
キーワード抽出部14bは、番組情報取得部14aにより取得された番組情報から上記番組に関連するキーワードを抽出する。キーワードは、例えば番組名や出演者名などである。
【0020】
一つの態様では、キーワード抽出部14bは、抽出されたキーワードの出現度合いを示す指標値(以下、「キーワード点数」と称す)を計算し、キーワードとそのキーワード点数とが対応付けられたキーワード管理情報を生成して保持する。キーワード管理情報は、例えば情報処理装置100内の記憶領域に保持されるが、情報処理装置100の外部の記憶領域に保持されてもよい。なお、キーワード点数の計算については、後に詳しく説明する。
【0021】
アクセス先事前取得部14cは、キーワード抽出部14bにより抽出されたキーワードによりネットワークN1上の文書を検索し、検索結果を取得する。具体的には、アクセス先事前取得部14cは、ネットワークN1上の検索サービス(又は、検索エンジン、検索サイト、検索サーバ、検索ページ)を利用してネットワークN1上の文書(例えばHTMLページなどのWebページ)のキーワード検索を行う。検索結果は、具体的には検索された文書のリストを示す文書であり、より具体的には検索された文書のネットワークN1上の位置情報(リンク)のリストを示す検索結果ページである。
【0022】
一つの態様では、アクセス先事前取得部14cは、上記キーワード管理情報を用いて、上記キーワードによる検索を行う。具体的には、アクセス先事前取得部14cは、キーワード管理情報に含まれるキーワードのうち、キーワード点数の高いキーワードを選択的又は優先的に検索に用いる。例えば、アクセス先事前取得部14cは、キーワード点数の順位が所定以上であるキーワードや、キーワード点数が所定値以上であるキーワードを選択して検索を行う。
【0023】
また、アクセス先事前取得部14cは、上記取得された検索結果から、当該検索結果に係るキーワードに対応する代表的なネットワークN1上の文書を取得する。具体的には、アクセス先事前取得部14cは、パーサ14fを用いて検索結果を解析して代表的な文書の位置情報を把握して、当該代表的な文書をネットワークN1から取得する。上記キーワードに対応する代表的な文書は、具体的には、当該キーワードを主題とする文書や、当該キーワードを説明する文書、当該キーワードの人物又は団体が公開している文書などである。より具体的には、キーワードに対応する代表的な文書は、例えばキーワード(番組や番組出演者等)の公式ホームページ(公式HP)である。ただし、キーワードに対応する代表的な文書は、検索結果の文書リストの最上位のリンク先のページや、百科辞典サイトの当該キーワードに対応するページなど、公式HP以外の文書であってもよい。
【0024】
アクセス先事前取得部14cは、上記取得された検索結果及び代表的な文書を記憶部(ここではキャッシュ14d)に記憶させる。
【0025】
キャッシュ14dは、アクセス先事前取得部14cからの検索結果及び代表的な文書などの情報を格納しておく記憶領域である。
【0026】
表示制御部14eは、キャッシュ14dに記憶されている検索結果及び代表的な文書を表示させる処理を行う。例えば、表示制御部14eは、検索結果ページや公式HPをWebブラウザ12及びAV出力インタフェース15経由で映像表示装置200に表示させる。
【0027】
表示制御部14eは、キーワードによりネットワークN1上の文書を検索するユーザ操作が行われた場合に、キャッシュ14dに記憶されている当該キーワードに対応する検索結果を表示させ、当該キーワードによりネットワークN1上の文書を検索して検索結果を新たに取得し、当該新たに取得された検索結果が上記表示された検索結果と異なるとき、表示された検索結果に代えて新たに取得された検索結果を表示させる。例えば、表示制御部14eは、Webブラウザ12を用いて検索ページでキーワードによる検索を行うユーザ操作を検知した場合、キャッシュ14dに記憶されている当該キーワードに対応する検索結果ページを映像表示装置200に表示させる。そして、表示制御部14eは、上記検索ページにて上記キーワードによる検索を行って検索結果ページを新たに取得し、当該新たに取得された検索結果ページとキャッシュ14dに記憶されている検索結果ページとが異なるか否かを判断し、両者が異なると判断された場合に、表示されている検索結果ページに代えて新たに取得された検索結果ページを映像表示装置200に表示させる。図1の例では、表示制御部14eは、新たに取得された検索結果ページと記憶されている検索結果ページとをパーサ14fに掛けることにより、両者が異なるか否かを判断する。
【0028】
また、表示制御部14eは、キーワードに対応する代表的なネットワークN1上の文書にアクセスするユーザ操作が行われた場合に、キャッシュ14dに記憶されている当該文書を表示させ、当該文書をネットワークN1から新たに取得し、当該新たに取得された文書が上記表示された文書と異なるとき、表示された文書に代えて新たに取得された文書を表示させる。例えば、表示制御部14eは、Webブラウザ12を用いてキーワードの公式HPにアクセスするユーザ操作(例えば検索結果ページ上で公式HPのリンクを選択する操作)を検知した場合、キャッシュ14dに記憶されている当該キーワードの公式HPを映像表示装置200に表示させる。そして、表示制御部14eは、当該公式HPを新たに取得し、当該新たに取得された公式HPとキャッシュ14dに記憶されている公式HPとが異なるか否かを判断し、両者が異なると判断された場合に、表示されている公式HPに代えて新たに取得された公式HPを映像表示装置200に表示させる。図1の例では、表示制御部14eは、新たに取得された公式HPと記憶されている公式HPとをパーサ14fに掛けることにより、両者が異なるか否かを判断する。
【0029】
パーサ14fは、キャッシュ14dに格納された検索結果等の情報を解析するものであり、例えばHTMLファイルを解析するHTMLパーサである。パーサ14fは、具体的には、検索結果ページを解析してキーワードの代表的な文書のリンクを把握する処理や、新たに取得されたページ(検索結果ページや代表的な公式HP等)とキャッシュ14dに記憶されているページ(検索結果ページや代表的な公式HP等)とが異なるか否かを判別する処理を行う。
【0030】
表示用情報編集部14gは、ネットワークN1上の文書を検索するための検索画面の表示に用いられる検索画面表示用情報を、キーワード抽出部14bにより抽出されたキーワードが検索キーワード(検索単語)として選択可能に検索画面に表示されるように編集する。具体的には、表示用情報編集部14gは、抽出されたキーワードが検索ページの検索欄に選択可能に表示されるように、検索サーバから受信した検索ページのクッキー(Cookie)を編集する。当該検索ページのクッキーは、Webブラウザ12が検索ページの表示の際に用いる情報である。上記クッキーの編集により、ユーザは、検索ページを使用する際に、当該検索ページの検索欄で上記抽出されたキーワードを、文字入力する必要なく検索キーワードとして選択することができるようになる。
【0031】
一つの態様では、表示用情報編集部14gは、上記キーワード管理情報を用いて、上記検索画面表示用情報の編集を行う。具体的には、表示用情報編集部14gは、キーワード管理情報に含まれるキーワードのうち、キーワード点数の高いキーワードを選択的に検索画面表示用情報に登録する。例えば、表示用情報編集部14gは、キーワード点数の順位が所定以上であるキーワードや、キーワード点数が所定値以上であるキーワードを検索画面表示用情報に登録する。
【0032】
なお、上記バックエンド部14の機能は、一つの態様では、ハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、バックエンド部14の機能は、情報処理プログラムがコンピュータにより実行されることによって実現され、より具体的には、ROM2b等の記録媒体に記録された情報処理プログラムがRAM2cに読み出されてCPU2aにより実行されることによって実現される。情報処理プログラムは、光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の通信回線を介して提供されてもよい。また、バックエンド部14の機能は、電子回路等のハードウェア資源のみにより実現されてもよい。
【0033】
また、上記の例では、番組情報取得手段は番組情報取得部14aにより実現され、キーワード抽出手段はキーワード抽出部14bにより実現され、検索結果取得手段と文書取得手段と記憶制御手段とはアクセス先事前取得部14cにより実現され、表示制御手段は表示制御部14eにより実現され、表示用情報編集手段は表示用情報編集部14fにより実現されている。
【0034】
以下、キーワード抽出部14bによるキーワードの出現度合いを示す指標値(キーワード点数)の計算について、第1〜第4の例を挙げて説明する。
【0035】
[第1の例]
キーワード抽出部14bは、キーワードが抽出された回数(すなわちキーワードの出現数)を当該キーワードのキーワード点数として算出する。
番組情報が「番組名」、「出演者」、「番組内容」の3つの項目の情報を含む場合、本例では、キーワードの出現の重みは項目間で同じであり、キーワード抽出部14bは、例えば下記式(1)によりキーワード点数を計算する。
キーワード点数=Σ(キーワード出現数)
=「番組名」キーワード出現数+
「出演者」キーワード出現数+
「番組内容」キーワード出現数 ・・・(1)
【0036】
[第2の例]
番組情報は、複数の項目を含み、キーワード抽出部14bは、番組情報の各項目に予め割り当てられた重みを用い、キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された項目に応じた重み付けを行って、キーワード点数を計算する。したがって、本例では、キーワードの出現の重み(キーワード点数に対する寄与度)は、キーワードが抽出された項目によって決まる。各項目の重みは、具体的には、ユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるように設定される。
番組情報が「番組名」、「出演者」、「番組内容」の3つの項目の情報を含む場合、キーワード抽出部14bは、例えば下記式(2)によりキーワード点数を計算する。
キーワード点数=Σ(キーワード出現数×重み)
=「番組名」キーワード出現数×「番組名」重み+
「出演者」キーワード出現数×「出演者」重み+
「番組内容」キーワード出現数×「番組内容」重み ・・・(2)
【0037】
[第3の例]
番組情報は、複数の項目を含み、さらに番組の種類を示す種類情報を含む。キーワード抽出部14bは、番組の種類毎に各項目に予め割り当てられた重みを用い、キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された番組情報に含まれる種類情報により示される番組の種類と、当該キーワードが抽出された項目とに応じた重み付けを行って、キーワード点数を計算する。したがって、本例では、キーワードの出現の重みは、キーワードが抽出された番組の種類と、キーワードが抽出された項目とによって決まる。各項目の重みは、具体的には、ユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるように設定される。
番組情報が「番組名」、「出演者」、「番組内容」の3つの項目の情報を含む場合、キーワード抽出部14bは、例えば上記式(2)によりキーワード点数を計算する。ただし、本例では、式(2)の「番組名」重み、「出演者」重み、及び「番組内容」重みは、番組の種類毎に割り当てられたものである。
【0038】
具体的には、例えばデジタルテレビ放送等では、番組は複数のジャンル(ジャンル大分類)に分けられ、ジャンルの中でさらに細かく複数のサブジャンル(ジャンル中分類)に分けられ、番組情報は、番組が属するジャンルを示すジャンル情報と、番組が属するサブジャンルを示すサブジャンル情報とを含む。
【0039】
本例における第1の態様では、上記ジャンルを番組の種類とし、上記ジャンル情報を種類情報とする。すなわち、キーワード抽出部14bは、番組のジャンル毎に各項目に予め割り当てられた重みを用い、番組のジャンルと項目とに応じて重み付けを行う。具体的には、キーワード抽出部14bは、図2に示されるような、番組のジャンル毎に各項目に割り当てられた重みを示すキーワード重み付け情報20を保持し、当該キーワード重み付け情報20に基づいて重み付けを行う。図2では、ジャンル毎に、「番組名」、「出演者」、及び「番組内容」の3つの項目それぞれに重みが設定されている。
【0040】
また、本例における第2の態様では、上記サブジャンルを番組の種類とし、上記サブジャンル情報を種類情報とする。すなわち、キーワード抽出部14bは、番組のサブジャンル毎に各項目に予め割り当てられた重みを用い、番組のサブジャンルと項目とに応じて重み付けを行う。具体的には、キーワード抽出部14bは、図3に示されるような、番組のサブジャンル毎に各項目に割り当てられた重みを示すキーワード重み付け情報30を保持し、当該キーワード重み付け情報30に基づいて重み付けを行う。図3では、ジャンルのサブジャンル毎に、「番組名」、「出演者」、及び「番組内容」の3つの項目それぞれに重みが設定されている。当該第2の態様では、サブジャンル毎に重みを設定するので、ジャンル毎に重みを設定する第1の態様よりも、きめ細かな重みの設定を行うことができる。例えば、図3のキーワード重み付け情報30及び図2のキーワード重み付け情報20において、ジャンル「ニュース」に注目すると、キーワード重み付け情報20では、サブジャンルによらず、各項目の重みは何れも×0.5となっている。これに対し、キーワード重み付け情報30では、サブジャンル「総合」については各項目の重みは何れも×0.5となっており、サブジャンル「特集」については「番組名」、「出演者」、「番組内容」の重みはそれぞれ×1、×1、×2となっている。すなわち、放送内容が明確に判明している「特集」では、番組内容に特に注意を払って視聴するユーザが多いと考えられることから、「番組内容」の重みが他の項目の重みよりも大きくされている。また、ジャンル「音楽」に注目すると、キーワード重み付け情報20では、サブジャンルによらず、「番組名」、「出演者」、「番組内容」の重みはそれぞれ×1.5、×3、×2となっている。これに対し、キーワード重み付け情報30では、出演者が特に注目を集める訳ではないサブジャンル「カラオケ」については、「番組名」、「出演者」、「番組内容」の重みはそれぞれ×1、×0.5、×1となっており、「出演者」の重みが他の項目よりも小さくされている。
【0041】
[第4の例]
番組情報は、上記種類情報の他に、さらに追加特殊文字(追加特殊記号ともいう)を含む。この追加特殊文字は、具体的には、デジタルテレビ放送等で番組情報に追加される特殊文字である。キーワード抽出部14bは、追加特殊文字の各種類に予め割り当てられた重みを用い、キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された番組の種類と、当該キーワードが抽出された項目と、当該キーワードが抽出された番組情報の追加特殊文字の種類とに応じた重み付けを行って、キーワード点数を計算する。したがって、本例では、キーワードの出現の重みは、キーワードが抽出された番組の種類と、キーワードが抽出された項目と、キーワードが抽出された番組の追加特殊文字とによって決まる。追加特殊文字の各種類の重みは、具体的には、ユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるように設定される。
番組情報が「番組名」、「出演者」、「番組内容」の3つの項目の情報を含む場合、キーワード抽出部14bは、例えば下記式(3)によりキーワード点数を計算する。式(3)では、各項目のキーワード点数の総和に追加特殊文字の重みが掛けられ、全体のキーワード点数が計算される。
キーワード点数={Σ(キーワード出現数×重み)}×「追加特殊文字」重み
=(「番組名」キーワード出現数×「番組名」重み+
「出演者」キーワード出現数×「出演者」重み+
「番組内容」キーワード出現数×「番組内容」重み)×
「追加特殊文字」重み ・・・(3)
【0042】
具体的には、キーワード抽出部14bは、上記キーワード重み付け情報20又は30に加えて、図4に示されるような、追加特殊文字の各種類に割り当てられた重みを示すキーワード重み付け情報40を保持し、当該キーワード重み付け情報40に基づいて重み付けを行う。図4の例では、番組のジャンル毎に、「ニュース」、「天気予報」、「劇映画」等を示す追加特殊文字のそれぞれについて重みが設定されている。なお、追加特殊文字の重みは、番組情報に追加特殊文字がある場合にはキーワード重み付け情報40に示される値となるが、番組情報に追加特殊文字がない場合には値「1」となる。また、追加特殊文字の重みは、サブジャンル毎に設定されてもよいし、ジャンルやサブジャンルによらない値であってもよい。
【0043】
以下、上記式(1)を使用する場合(すなわちキーワード重み付け情報を使用しない場合)と、上記式(3)及びキーワード重み付け情報20を使用する場合と、上記式(4)及びキーワード重み付け情報30,40を使用する場合とについて、キーワード点数の計算の具体例を示す。ここでは、月曜日から日曜日までの7日間におけるキーワード点数を計算するものとし、次の場合を想定する。あるユーザは、俳優・アーティストの福谷雅治に興味を持っている。上記7日間で福谷雅治が出演する番組は、生放送の音楽番組『音楽ステーション』とドラマ『龍鹿伝』の最終回の2番組のみであり、当該ユーザは、当該2番組を視聴した。また、当該ユーザは、ニュース番組『ニュース7』を毎日視聴したが、ニュースの内容に興味があるだけでキャスター野山昌育に特段興味がある訳ではない。『音楽ステーション』及び『龍鹿伝』の何れの番組情報にも、「出演者」情報及び「番組内容」情報にキーワード「福谷雅治」が含まれていた。また、『ニュース7』の何れの曜日の番組情報にも、「出演者」情報及び「番組内容」情報にキーワード「野山昌育」が含まれていた。また、『音楽ステーション』の番組情報には生放送を示す追加特殊文字が含まれ、『龍鹿伝』の番組情報には最終回を示す追加特殊文字が含まれていた。『ニュース7』の番組情報には追加特殊文字は含まれていなかった。
【0044】
[式(1)を使用する場合]
キーワード「福谷雅治」
『音楽ステーション』:点数=0+1+1=2
『龍鹿伝』: :点数=0+1+1=2
合計 :点数=2+2=4
キーワード「野山昌育」
『ニュース7(月曜)』:点数=0+1+1=2
『ニュース7(火曜)』:点数=0+1+1=2
『ニュース7(水曜)』:点数=0+1+1=2
『ニュース7(木曜)』:点数=0+1+1=2
『ニュース7(金曜)』:点数=0+1+1=2
『ニュース7(土曜)』:点数=0+1+1=2
『ニュース7(日曜)』:点数=0+1+1=2
合計 :点数=2×7=14
上記2つのキーワードのキーワード点数(合計点数)を比較すると、本来ユーザにとって興味のある福谷雅治の点数(4点)が、ユーザにとって余り興味のない野山昌育の点数(14点)より低くなっている。
【0045】
[式(3)及びキーワード重み付け情報20を使用する場合]
キーワード「福谷雅治」
『音楽ステーション』:点数=0×1.5+1×3+1×2=5
『龍鹿伝』 :点数=0×3+1×2+1×1=3
合計 :点数=5+3=8
キーワード「野山昌育」
『ニュース7(月曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
『ニュース7(火曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
『ニュース7(水曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
『ニュース7(木曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
『ニュース7(金曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
『ニュース7(土曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
『ニュース7(日曜)』:点数=0×0.5+1×0.5+1×0.5=1
合計 :点数=1×7=7
上記2つのキーワードのキーワード点数(合計点数)を比較すると、本来ユーザにとって興味のある福谷雅治の点数(8点)が、ユーザにとって余り興味のない野山昌育の点数(7点)より高くなっており、ユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されている。
【0046】
[式(4)及びキーワード重み付け情報30,40を使用する場合]
キーワード「福谷雅治」
『音楽ステーション』:点数=(0×1.5+1×3+1×2)×1.5=7.5
『龍鹿伝』 :点数=(0×3+1×2+1×1)×1.5=4.5
合計: :点数=7.5+4.5=12
キーワード「野山昌育」
『ニュース7(月曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
『ニュース7(火曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
『ニュース7(水曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
『ニュース7(木曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
『ニュース7(金曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
『ニュース7(土曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
『ニュース7(日曜)』:点数=(0×0.5+1×0.5+1×0.5)×1=1
合計 :点数=1×7=7
この2つのキーワードのキーワード点数(合計点数)を比較すると、本来ユーザにとって興味のある福谷雅治の点数(12点)が、ユーザにとって余り興味のない野山昌育の点数(7点)よりかなり高くなっており、ユーザの視聴嗜好がキーワード点数に顕著に反映されている。
【0047】
以下、情報処理装置100の動作を説明する。
図5は、実施の形態1におけるキーワードを抽出する際の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、キーワードを抽出する際の処理の一例を説明する。
【0048】
情報処理装置100は、ユーザが番組(録画され再生された番組を含む)を視聴したことを検知すると(例えば番組が映像表示装置200に所定時間以上継続的に表示されたことを検知すると)、当該視聴された番組の番組情報を取得する(S11)。
【0049】
次に、情報処理装置100は、ステップS11で取得された番組情報からキーワードを抽出し、抽出された各キーワードのキーワード点数を計算する(S12)。具体的には、情報処理装置100は、抽出された全てのキーワードについて、キーワード重み付け情報30及び40に基づき、上記式(3)によりキーワード点数を計算する。
【0050】
次に、情報処理装置100は、ステップS12で抽出されたキーワード及び計算されたキーワード点数に基づき、キーワードとそのキーワード点数とが対応付けられたキーワード管理情報を作成又は更新する(S13)。具体的には、情報処理装置100は、抽出されたキーワードのうち、キーワード管理情報に未登録のキーワードについては、当該キーワードとそのキーワード点数とを対応付けて新規にキーワード管理情報に登録し、キーワード管理情報に登録済みのキーワードについては、当該キーワードの記録されているキーワード点数にステップS12で計算されたキーワード点数を加算して、当該キーワードのキーワード点数を更新する。
【0051】
上記図5の処理は、ユーザが番組を視聴する度毎に繰り返し実行される。したがって、ユーザが番組を視聴する度毎に、キーワード及びキーワード点数の新規登録やキーワード点数の合算などが行われ、キーワード管理情報が更新されていく。
【0052】
本実施の形態1では、情報処理装置100は、例えば、過去から(例えば情報処理装置100の使用開始から)現在までユーザが視聴した番組全てに対して、キーワードの抽出及びキーワード点数の計算を行い、抽出された全てのキーワードと、各キーワードのキーワード点数の合算値とをキーワード管理情報に反映させる。
【0053】
図6は、図5のキーワード抽出処理により作成又は更新されたキーワード管理情報の一例を示す図である。図6では、図5のステップS12で抽出されたキーワードとそのキーワード点数とが対応付けられ、キーワード点数が降順に並べられている。
【0054】
図7は、実施の形態1における検索結果及び代表的な文書を事前に取得する際の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図7を参照して、検索結果及び代表的な文書を事前に取得する際の処理の一例を説明する。当該処理は、例えば所定のタイミングで実行される。所定のタイミングとしては、例えば、キーワード管理情報が更新された時、所定時刻、情報処理装置100の電源オン時などが挙げられるが、適宜に決められればよい。また、当該処理は、例えばバックグラウンドにて行われる。
【0055】
情報処理装置100は、ネットワークN1上の検索ページを用いて、キーワード管理情報に基づき、抽出されたキーワードによるネットワークN1上の文書検索を行い、検査結果ページを取得してキャッシュ14dに格納する(S21)。
【0056】
次に、情報処理装置100は、ステップS21で取得された検索結果ページを解析し、上記キーワード(番組出演者や番組等)の公式HPのリンクを把握する(S22)。
【0057】
次に、情報処理装置100は、ステップS22で把握されたリンクに基づき、上記キーワードの公式HPを取得してキャッシュ14dに格納する(S23)。このとき、情報処理装置100は、当該公式HPのアドレスをWebブラウザ12の「お気に入り」に追加してもよい。
【0058】
上記ステップS21〜S23の処理は、例えばキーワード点数が上位5位までの全キーワードについて行われる。
【0059】
図8は、実施の形態1における検索画面表示用情報を編集する際の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、検索画面表示用情報を編集する際の処理の一例を説明する。当該処理は、例えば所定のタイミングで実行される。所定のタイミングとしては、例えば、キーワード管理情報が更新された時、所定時刻、情報処理装置100の電源オン時などが挙げられるが、適宜に決められればよい。また、当該処理は、例えばバックグラウンドにて行われる。
【0060】
情報処理装置100は、キーワード管理情報からキーワードを取得する(S31)。例えば、情報処理装置100は、キーワード管理情報に含まれるキーワードのうち、キーワード点数が上位5位までの全キーワードを取得する。
【0061】
次に、情報処理装置100は、ステップS31で取得されたキーワードが検索ページの検索欄に選択可能に表示されるように、検索サーバから受信した検索ページのクッキーを編集する(S32)。これにより、Webブラウザ12は、検索ページを表示する際、上記編集後のクッキーに基づき、上記キーワードを検索欄に選択可能に表示するようになる。
【0062】
図9は、実施の形態1における検索結果を表示する際の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図9を参照して、検索結果を表示する際の処理の一例を説明する。
【0063】
情報処理装置100は、ユーザがWebブラウザ12により検索ページを用いて、図7の処理で検索結果ページが予め取得されているキーワードによる検索を行ったことを検知すると(例えば、ユーザが検索ページの検索欄に選択可能に表示されたキーワードを検索キーワードとして選択したことを検知すると)、既にキャッシュ14dに格納されている当該キーワードの検索結果ページを映像表示装置200に表示させる(S41)。
【0064】
その後、情報処理装置100は、バックグラウンドで検索ページにて当該キーワードによる検索を行い、検索結果ページを新たに取得する(S42)。
【0065】
次に、情報処理装置100は、ステップS42で取得された検索結果ページとステップS41で表示された検索結果ページとが互いに異なるか否かを判断する(S43)。
【0066】
そして、両検索結果ページが異なると判断された場合には(S43:YES)、情報処理装置100は、現在表示されている検索結果ページを新たに取得された検索結果ページとすり替え、新たな検索結果ページを映像表示装置200に表示させる(S44)。
【0067】
一方、両検索結果ページが同じと判断された場合には(S43:NO)、情報処理装置100は、現在表示されている検索結果ページのままとする。
【0068】
上記図9の処理は、上記ユーザによるキーワード検索が行われる度毎に繰り返し実行される。
【0069】
図10は、実施の形態1における代表的な文書を表示する際の情報処理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図10を参照して、代表的な文書を表示する際の処理の一例を説明する。
【0070】
情報処理装置100は、ユーザがWebブラウザ12により、図7の処理で予め取得されている公式HPにアクセスする操作を行ったことを検知すると(例えば、図9のステップS41又はS44で表示された検索結果ページにて公式HPのリンクをクリックするユーザ操作を検知すると)、既にキャッシュ14dに格納されている公式HPを映像表示装置200に表示させる(S51)。
【0071】
その後、情報処理装置100は、バックグラウンドで検索結果ページにて公式HPにアクセスし、公式HPを新たに取得する(S52)。
【0072】
次に、情報処理装置100は、ステップS52で取得された公式HPとステップS51で表示された公式HPとが互いに異なるか否かを判断する(S53)。
【0073】
そして、両公式HPが異なると判断された場合には(S53:YES)、情報処理装置100は、現在表示されている公式HPを新たに取得された公式HPとすり替え、新たな公式HPを映像表示装置200に表示させる(S54)。
【0074】
一方、両公式HPが同じと判断された場合には(S53:NO)、情報処理装置100は、現在表示されている公式HPのままとする。
【0075】
上記図10の処理は、上記ユーザによる公式HPへのアクセス操作が行われる度毎に繰り返し実行される。
【0076】
以上説明した本実施の形態1によれば、下記(1)〜(9)の効果が得られ得る。
(1)本実施の形態では、情報処理装置は、ユーザにより視聴された番組の番組情報から当該番組に関連するキーワードを抽出し、当該キーワードによりネットワーク上の文書を検索して検索結果を取得し、当該検索結果から上記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書を取得し、上記検索結果及び代表的な文書を記憶部に記憶させる。このため、本実施の形態によれば、キーワード検索の検索結果及びキーワードに対応する代表的な文書を高速に表示することが可能となる。
具体的には、ユーザが実際に検索結果ページや公式HPにアクセスしようとした場合に、予め取得されてキャッシュに記憶されている検索結果ページや公式HPを表示させることにより、表示の高速化を実現することが可能となる。
例えば、特許文献1に記載されたシステムでは、ユーザは、視聴した番組の番組関連情報を取得する際、ブラウザを用いて番組関連情報のURLにアクセスして番組関連情報をサーバから取得する必要があり、番組関連情報の表示に時間が掛かってしまう。これに対し、本実施の形態では、検索結果ページや公式HPを事前に取得してキャッシュに格納しておくので、これらのページを高速に表示させることができる。
また例えば、特許文献1に記載されたシステムでは、サーバに登録されている番組関連情報のURLがユーザの視聴嗜好を反映したものでない場合、ユーザは当該URLにアクセスしても所望の情報を得ることはできず、別途検索ページ等を用いて所望の情報を探す必要があり、二度手間となってしまう可能性がある。これに対し、本実施の形態では、検索結果ページも高速に表示できるので、公式HP以外の文書を見つけることも容易にできる。
【0077】
(2)情報処理装置は、キーワードによりネットワーク上の文書を検索するユーザ操作が行われた場合に、予め取得され記憶されている当該キーワードに対応する検索結果を表示させ、当該キーワードによりネットワーク上の文書を検索して検索結果を新たに取得し、当該新たに取得された検索結果が表示された検索結果と異なるとき、表示された検索結果に代えて新たに取得された検索結果を表示させる。これにより、ユーザ操作に応じて検索結果を高速に表示させつつ、最新の検索結果を表示させることができる。
【0078】
(3)情報処理装置は、キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書にアクセスするユーザ操作が行われた場合に、予め取得され記憶されている当該文書を表示させ、当該文書をネットワークから新たに取得し、当該新たに取得された文書が表示された文書と異なるとき、表示された文書に代えて新たに取得された文書を表示させる。これにより、ユーザ操作に応じて代表的な文書を高速に表示させつつ、最新の文書を表示させることができる。
【0079】
(4)情報処理装置は、キーワードの出現度合いを示す指標値(キーワード点数)を計算し、キーワードとそのキーワード点数とが対応付けられたキーワード管理情報を生成する。この構成によれば、キーワード管理情報に基づき、キーワード点数が高いキーワードをユーザの視聴嗜好を反映したキーワードとして選択することができる。そして、キーワード管理情報を用いてキーワード検索を行うことにより(具体的にはキーワード点数が高いキーワードを選択してキーワード検索を行うことにより)、ユーザの視聴嗜好を反映したキーワードに対応する検索結果や代表的な文書を取得することができる。
【0080】
(5)情報処理装置は、番組情報の各項目に予め割り当てられた重みを用い、キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された項目に応じた重み付けを行って、キーワード点数を計算する。この構成によれば、ユーザにとって興味のあるキーワードほどキーワード点数が高くなるように各項目の重みを割り当てることにより、単純に出現数をキーワード点数とする場合と比較して、よりユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるようにすることができる。
【0081】
(6)情報処理装置は、番組の種類毎に番組情報の各項目に予め割り当てられた重みを用い、キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された番組の種類と、当該キーワードが抽出された項目とに応じた重み付けを行って、キーワード点数を計算する。この構成によれば、番組の種類に応じて細かく重みを設定することができ、よりユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるようにすることができる。
【0082】
(7)上記(5)において、番組の種類が、当該番組が属するジャンル中のサブジャンルである。この構成によれば、番組のジャンル毎に重みを設定する場合と比較して、より細かく重みを設定することができ、よりユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるようにすることができる。
【0083】
(8)情報処理装置は、追加特殊文字の各種類に予め割り当てられた重みを用い、キーワードの出現に対し、番組の種類と、番組情報の項目と、当該キーワードが抽出された番組情報に含まれる追加特殊文字の種類とに応じた重み付けを行って、キーワード点数を計算する。この構成によれば、追加特殊文字の種類に応じてより細かく重みを設定することができ、よりユーザの視聴嗜好がキーワード点数に反映されるようにすることができる。
【0084】
(9)情報処理装置は、ネットワーク上の文書を検索するための検索画面の表示に用いられる検索画面表示用情報を、抽出されたキーワードが検索キーワードとして選択可能に検索画面に表示されるように編集する。これにより、ユーザは、検索画面(例えば検索ページの画面)でキーワード検索を行う際に、情報処理装置により番組情報から抽出されたキーワードを検索キーワードとして選択することができる。
【0085】
実施の形態2.
以下、実施の形態2における情報処理装置100を示す。本実施の形態2における情報処理装置100は、実施の形態1のものと殆ど同じであるので、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を用い、説明を省略または簡略化することとする。
【0086】
本実施の形態では、キーワード抽出部14bは、抽出されたキーワードに対し、キーワード管理情報に当該キーワードを保持しておく期限を設定する。具体的には、キーワード抽出部14bは、キーワード管理情報で管理される各キーワードに対して保持期限を設定し、キーワードとそのキーワード点数及び保持期限とが対応付けられたキーワード管理情報を作成又は更新する。また、キーワード抽出部14bは、キーワードの保持期限が満了した場合、当該キーワード(又は、当該キーワードとそのキーワード点数)をキーワード管理情報から消去又は削除する。したがって、本実施の形態では、キーワード管理情報には比較的最近のキーワード及びキーワード点数が反映され、古いキーワード及びキーワード点数は反映されない。キーワードの保持期限としては、例えば、キーワードが抽出された番組の終了時(又は視聴終了時)から所定時間経過後の時刻や、キーワードが抽出された時から所定時間経過後の時刻などが設定される。ただし、キーワードの保持期限は上記以外であってもよい。
【0087】
また、本実施の形態では、アクセス先事前取得部14cは、取得された検索結果又は代表的な文書に対し、キャッシュ14dに当該検索結果又は代表的な文書を保持しておく期限を設定する。具体的には、アクセス先事前取得部14cは、キャッシュ14dに格納される各検索結果及び各代表的な文書に対して保持期限を設定し、検索結果の格納場所及び代表的な文書の格納場所と、これらの保持期限とが対応付けられた文書管理情報(以下、「キャッシュ管理情報」と称す)を作成又は更新し、当該キャッシュ管理情報を用いてキャッシュ14d内の情報を管理する。このキャッシュ管理情報は、例えばキャッシュ14dに生成される。また、アクセス先事前取得部14cは、検索結果又は代表的な文書の保持期限が満了した場合、当該検索結果又は代表的な文書をキャッシュ14dから消去又は削除する。したがって、本実施の形態では、キャッシュ14dには比較的最近の検索結果及び代表的な文書が保持され、古いものは保持されない。上記保持期限としては、例えば、対応するキーワードが抽出された番組の終了時(又は視聴終了時)から所定時間経過後の時刻や、対応するキーワードが抽出された時から所定時間経過後の時刻などが設定される。ただし、検索結果や代表的な文書の保持期限は上記以外であってもよい。また、検索結果や代表的な文書の保持期限は、対応するキーワードの保持期限に同期して設定されてもよく、例えばキーワードの保持期限の満了時に当該キーワードに対応する検索結果及び代表的な文書の保持期限が満了するように設定される。
【0088】
図11は、実施の形態2におけるキーワード抽出部14bにより作成又は更新されたキーワード管理情報の一例を示す図である。図11では、キーワード管理情報は、図5のキーワード抽出処理で抽出されたキーワードと、当該キーワードのキーワード点数と、当該キーワードの抽出元となった番組の視聴フラグと、その番組の終了時刻と、当該キーワードの保持期限である満了時刻とが対応付けられたレコードを含み、レコードはキーワード点数の降順に並べられている。視聴フラグは、キーワードの抽出元の番組が現在視聴されているか否かを示すフラグであり、視聴中の場合には「1」が設定され、視聴中でない場合には「0」が設定される。番組の終了時刻は、例えば当該番組の番組情報から取得されて記録される。キーワードの満了時刻は、番組の終了時刻から2時間後の時刻に設定されている。具体的には、図11の例では、ユーザが11月28日の20時45分に終了するドラマ『龍鹿伝』を現在視聴していることから、同図上段に示されるように、その番組名とその出演者名がキーワードとして抽出されキーワード管理情報に記録されている。これらキーワードに対応する視聴フラグは、現在視聴中であることを示す「1」となっている。キーワード満了時刻には、番組終了時刻から2時間後の11月28日22時45分が設定されている。その後、当該ドラマが終了すると、図11の下段に示されるように、当該ドラマに対応するキーワードの視聴中フラグは、現在視聴していないことを示す「0」となる。
【0089】
図12は、実施の形態2におけるアクセス先事前取得部14cにより作成又は更新されたキャッシュ管理情報の一例を示す図である。図12のキャッシュ管理情報では、図11のキーワード管理情報にて管理されているキーワードと、当該キーワードに対応する検索結果ページ及び公式HPのページ名と、当該検索結果ページ及び公式HPを格納しているページ格納場所を示す情報と、当該検索結果ページ及び公式HPを破棄するか否かを示す破棄フラグと、現在時刻と、当該検索結果ページ及び公式HPの保持期限である満了時刻とが対応付けられている。図12のキャッシュ管理情報は、キーワードが満了時刻を迎え消去された場合に当該キーワードに基づいて取得されたキャッシュ14d内の検索結果ページや公式HPが消去されるように、図11のキーワード管理情報と同期している。
【0090】
図11のキーワード管理情報において、キーワード点数上位5位までのキーワードは『龍鹿伝』、『福谷雅治』、『牧よう子』、『遠藤正臣』、『下川隆也』であり、アクセス先事前取得部14cは、これら5つのキーワードに対応する検索結果ページ及び公式HPを取得してキャッシュ14dに格納する。そして、アクセス先事前取得部14cは、図12に示されるように、上記5つのキーワードと、当該キーワードに対応する検索結果ページ及び公式HPの格納場所を示す情報等を対応付けてキャッシュ管理情報に登録する。
【0091】
ドラマ『龍鹿伝』の番組終了から49分経過した11月28日21時34分時点では、当該番組に対応するキーワードもキャッシュ14d内のページも保持期限が満了していないので、キャッシュ管理情報の破棄フラグは、図12の上段に示されるように、破棄しないことを示す「0」となっている。その後、ドラマ『龍鹿伝』の番組終了から2時間1分経過した11月28日22時46分時点では、ページ満了時刻を過ぎたため、キャッシュ管理情報の破棄フラグは、図12の下段に示されるように、キャッシュ14d内のページを破棄することを示す「1」となり、キャッシュ14d内の当該ドラマに対応する検索結果ページ及び公式HPが破棄される。また、このとき、キーワード管理情報内の当該ドラマに対応するレコードも破棄される。
【0092】
以上説明した本実施の形態2によれば、上記(1)〜(9)の効果の他に、下記(10)〜(11)の効果が得られ得る。
(10)情報処理装置は、抽出されたキーワードに対し、キーワード管理情報に当該キーワードを保持しておく期限を設定する。このため、期限が満了したキーワードに関する情報をキーワード管理情報から削除することができる。これにより、キーワード管理情報の容量を少なくすることができ、ひいては情報処理装置100をより安価に構成することが可能となる。
【0093】
(11)情報処理装置は、記憶部に記憶された検索結果又は代表的な文書に対し、記憶部に当該検索結果又は代表的な文書を保持しておく期限を設定する。このため、期限が満了した検索結果又は代表的な文書を記憶部から削除することができる。これにより、記憶部の容量(例えばキャッシュに割り当てられるメモリ容量)を少なくすることができ、ひいては情報処理装置100をより安価に構成することが可能となる。なお、期限が満了するまでは、記憶部に記憶されている情報を用いて、検索結果及び代表的な文書の高速表示が可能である。
【0094】
実施の形態3.
図13は、実施の形態3における情報処理システム500の構成の一例を示す模式図である。
【0095】
情報処理システム500は、第1の情報処理装置(例えば100a)と、第2の情報処理装置(例えば100b)とを含む。
【0096】
第1の情報処理装置は、実施の形態1又は2の情報処理装置100の機能に加えて、第2の情報処理装置に情報を送信する機能を有する。ここで、送信される情報は、アクセス先事前取得部14cにより取得された検索結果又はその記憶場所、アクセス先事前取得部14cにより取得された代表的な文書又はその記憶場所、キーワード抽出部14bにより作成されたキーワード管理情報、表示用情報編集部14gにより編集された検索画面表示用情報、及びキャッシュ管理情報のうち少なくとも1つの情報である。すなわち、送信される情報は、上記列挙された複数の情報の全部又は一部である。より具体的には、送信される情報は、キャッシュ14dに格納されている検索結果ページ又はその記憶場所、キャッシュ14dに格納されている公式HP又はその記憶場所、図6又は図11に示されるようなキーワード管理情報、編集されたクッキー、及びキャッシュ管理情報のうち少なくとも1つの情報である。
【0097】
一方、第2の情報処理装置は、上記第1の情報処理装置からの情報を受信して利用する機能を有する。ここで、情報を利用する機能としては、例えば、検索結果や代表的な文書を表示させる機能や、検索結果や代表的な文書をその記憶場所から取得して表示させる機能、キーワード管理情報を用いてキーワード検索を行って検索結果や代表的な文書を取得する機能、検索画面表示用情報を用いて検索画面を表示させる機能、キャッシュ管理情報を用いてキャッシュを管理する機能などがある。一つの態様では、第2の情報処理装置は、実施の形態1又は2の情報処理装置100の機能に加えて、上記機能を有する。第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置からの情報を当該第2の情報処理装置が有する同種の情報とマージして利用してもよい。
【0098】
第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置と同様に、他の情報処理装置(例えば第1の情報処理装置)に情報を送信する機能を備えていてもよい。また、第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置と同様に、他の情報処理装置(例えば第2の情報処理装置)から情報を受信して利用する機能を備えていてもよい。一つの態様では、第1及び第2の情報処理装置は、同種機器どうしである。
【0099】
なお、上記情報を送信する機能や情報を受信して利用する機能は、例えばバックエンド部14により実現される。
【0100】
図13の例では、情報処理システム500は、複数(具体的には3つ)の情報処理装置100a,100b,100cを含み、これらは宅内ネットワーク等の比較的小規模のネットワークN2に接続されている。ネットワークN2にはネットワークN1が接続されている。情報処理装置100a,100b,100cは、例えば、それぞれ実施の形態1又は2の情報処理装置100の機能に加えて、上記情報を送信する機能及び情報を受信して利用する機能を有する。情報処理装置100a,100b,100cは、ネットワークテレビ(netTV)であり、それぞれリビング、寝室、子供部屋に設置されている。
【0101】
図13では、ある機器(例えば情報処理装置100a)から他の同種機器(例えば情報処理装置100b及び100c)に情報をブロードキャストする。これにより、他の同種機器(例えば異なる部屋の同種機器)でも、送信元の情報を用いて、検索結果及び代表的な文書の高速表示や、検索画面にキーワードを選択可能に表示することができるようになる。一つの態様では、情報処理システム500では、複数の情報処理装置間で互いに情報を送受し、互いの同種情報を利用する。
【0102】
以上説明した本実施の形態3によれば、上記(1)〜(11)の効果の他に、下記(12)〜(13)の効果が得られ得る。
(12)情報処理装置は、検索結果又はその記憶場所、代表的な文書又はその記憶場所、キーワード管理情報、及び検索画面表示用情報のうち少なくとも1つの情報を他の情報処理装置に送信する機能を有する。このため、当該送信元の情報処理装置の情報を他の情報処理装置で利用することが可能となる。これにより、他の情報処理装置において、上記送信元からの情報による、検索結果ページ及び代表的な文書の表示の高速化や、検索画面でのキーワードの自動表示機能などを享受することが可能となる。
【0103】
(13)情報処理装置は、検索結果又はその記憶場所、代表的な文書又はその記憶場所、キーワード管理情報、及び検索画面表示用情報のうち少なくとも1つの情報を他の情報処理装置から受信する機能を有する。このため、当該情報処理装置は、他の情報処理装置の情報を利用することが可能となる。これにより、当該情報処理装置において、他の情報処理装置からの情報による、検索結果ページ及び代表的な文書の表示の高速化や、検索画面でのキーワードの自動表示機能などを享受することが可能となる。
【0104】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様で実施することができる。
【符号の説明】
【0105】
1 ローカルバス、 2a CPU、 2b ROM、 2c RAM、 3 アンテナ、 4 チューナ部、 5 復調LSI、 6 デマルチプレクサ、 7 MPEG2デコーダ、 8 HDD、 9 ストリーミング受信処理部、 10 DRM処理部、 11 デクリプタ、 12 Webブラウザ、 13 ネットワークインタフェース、 14 バックエンド部、 14a 番組情報取得部、 14b キーワード抽出部、 14c アクセス先事前取得部、 14d キャッシュ、 14e 表示制御部、 14f パーサ、 14g 表示用情報編集部、 15 AV出力インタフェース、 100,100a,100b,100c 情報処理装置、 200 映像表示装置、 300 コンテンツサーバ、 500 情報処理システム、 N1,N2 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより視聴された番組の番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記取得された番組情報から前記番組に関連するキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
前記抽出されたキーワードによりネットワーク上の文書を検索し、検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記取得された検索結果から前記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書を取得する文書取得手段と、
前記取得された検索結果及び代表的な文書を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶されている検索結果及び代表的な文書を表示させる表示制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記キーワードによりネットワーク上の文書を検索するユーザ操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶されている当該キーワードに対応する検索結果を表示させ、当該キーワードによりネットワーク上の文書を検索して検索結果を新たに取得し、当該新たに取得された検索結果が前記表示された検索結果と異なるとき、前記表示された検索結果に代えて前記新たに取得された検索結果を表示させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書にアクセスするユーザ操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶されている当該文書を表示させ、当該文書をネットワークから新たに取得し、当該新たに取得された文書が前記表示された文書と異なるとき、前記表示された文書に代えて前記新たに取得された文書を表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記番組情報は、複数の項目を含み、
前記キーワード抽出手段は、前記各項目に予め割り当てられた重みを用い、前記キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された項目に応じた重み付けを行って、前記キーワードの出現度合いを示す指標値を計算し、前記キーワードとその指標値とが対応付けられたキーワード管理情報を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記番組情報は、番組の種類を示す種類情報を含み、
前記キーワード抽出手段は、前記種類毎に前記各項目に予め割り当てられた重みを用い、前記キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された番組情報の種類情報により示される種類と、当該キーワードが抽出された項目とに応じた重み付けを行って、前記指標値を計算することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記番組の種類は、当該番組が属するジャンル中のサブジャンルであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記番組情報は、さらに追加特殊文字を含み、
前記キーワード抽出手段は、前記追加特殊文字の各種類に予め割り当てられた重みを用い、前記キーワードの出現に対し、前記種類と、前記項目と、当該キーワードが抽出された番組情報の追加特殊文字の種類とに応じた重み付けを行って、前記指標値を計算することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記キーワード抽出手段は、前記キーワードに対し、前記キーワード管理情報に当該キーワードを保持しておく期限を設定することを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶制御手段は、前記検索結果又は前記文書に対し、前記記憶手段に当該検索結果又は文書を保持しておく期限を設定することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
ネットワーク上の文書を検索するための検索画面の表示に用いられる検索画面表示用情報を、前記抽出されたキーワードが検索キーワードとして選択可能に前記検索画面に表示されるように編集する表示用情報編集手段をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記検索結果又はその記憶場所、前記代表的な文書又はその記憶場所、前記キーワード管理情報、及び前記検索画面表示用情報のうち少なくとも1つの情報を他の情報処理装置との間で送信又は受信することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
ユーザにより視聴された番組の番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
前記取得された番組情報から前記番組に関連するキーワードを抽出するキーワード抽出ステップと、
前記抽出されたキーワードによりネットワーク上の文書を検索し、検索結果を取得する検索結果取得ステップと、
前記取得された検索結果から前記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書を取得する文書取得ステップと、
前記取得された検索結果及び代表的な文書を記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
前記記憶手段に記憶されている検索結果及び代表的な文書を表示させる表示制御ステップをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記表示制御ステップでは、前記キーワードによりネットワーク上の文書を検索するユーザ操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶されている当該キーワードに対応する検索結果を表示させ、当該キーワードによりネットワーク上の文書を検索して検索結果を新たに取得し、当該新たに取得された検索結果が前記表示された検索結果と異なるとき、前記表示された検索結果に代えて前記新たに取得された検索結果を表示させることを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記表示制御ステップでは、前記キーワードに対応する代表的なネットワーク上の文書にアクセスするユーザ操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶されている当該文書を表示させ、当該文書をネットワークから新たに取得し、当該新たに取得された文書が前記表示された文書と異なるとき、前記表示された文書に代えて前記新たに取得された文書を表示させることを特徴とする請求項14又は15に記載の情報処理ステップ。
【請求項17】
前記番組情報は、複数の項目を含み、
前記キーワード抽出ステップでは、前記各項目に予め割り当てられた重みを用い、前記キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された項目に応じた重み付けを行って、前記キーワードの出現度合いを示す指標値を計算し、前記キーワードとその指標値とが対応付けられたキーワード管理情報を生成することを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項18】
前記番組情報は、番組の種類を示す種類情報を含み、
前記キーワード抽出ステップでは、前記種類毎に前記各項目に予め割り当てられた重みを用い、前記キーワードの出現に対し、当該キーワードが抽出された番組情報の種類情報により示される種類と、当該キーワードが抽出された項目とに応じた重み付けを行って、前記指標値を計算することを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記番組の種類は、当該番組が属するジャンル中のサブジャンルであることを特徴とする請求項18に記載の情報処理方法。
【請求項20】
前記番組情報は、さらに追加特殊文字を含み、
前記キーワード抽出ステップでは、前記追加特殊文字の各種類に予め割り当てられた重みを用い、前記キーワードの出現に対し、前記種類と、前記項目と、当該キーワードが抽出された番組情報の追加特殊文字の種類とに応じた重み付けを行って、前記指標値を計算することを特徴とする請求項17から19のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項21】
前記キーワード抽出ステップでは、前記キーワードに対し、前記キーワード管理情報に当該キーワードを保持しておく期限を設定することを特徴とする請求項17から20のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項22】
前記記憶制御ステップでは、前記検索結果又は前記文書に対し、前記記憶手段に当該検索結果又は文書を保持しておく期限を設定することを特徴とする請求項13から21のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項23】
ネットワーク上の文書を検索するための検索画面の表示に用いられる検索画面表示用情報を、前記抽出されたキーワードが検索キーワードとして選択可能に前記検索画面に表示されるように編集する表示用情報編集ステップをさらに有することを特徴とする請求項13から22のいずれかに記載の情報処理方法。
【請求項24】
前記検索結果又はその記憶場所、前記代表的な文書又はその記憶場所、前記キーワード管理情報、及び前記検索画面表示用情報のうち少なくとも1つの情報を送信又は受信するステップをさらに有することを特徴とする請求項13から23のいずれかに記載の情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−160107(P2012−160107A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20565(P2011−20565)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】