説明

情報処理装置

【課題】送信側においては送信する電子メールに対して受信を通知する時間を指定可能であり、受信側においては電子メールに指定された時間が経過したときに受信を通知する情報処理装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一以上の他の情報処理装置より電子メールの受信を通知する時間が指定された電子メールを受信する受信手段52と、受信手段52により受信した電子メールを記憶する記憶手段41と、時間情報を提供する時計手段34と、時計手段34により取得された現在の時間が、電子メールに対して指定された受信を通知する時間を経過したか否かの判定を行う通知時間判定手段57と、通知時間判定手段57により指定された時間が経過したと判定された場合に、記憶手段41に記憶された電子メールを読み出し、電子メールの受信を通知する受信通知手段56とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に係り、特に電子メールの受信の通知日時の指定が可能な情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置には、ネットワークを介した電子メールの送受信機能が備えられている。電子メールの送信者は、電子メールの送信先、件名および本文の内容などを入力し、送信処理を行う。電子メールの受信者は、電子メールを受信したことが着信音やバイブレーションなどを通じて通知され、本文の内容などを確認する。
【0003】
このような電子メール機能を備えた情報処理装置のうち、電子メールの送信日時を指定して送信する携帯電話機が知られている(例えば、特許文献1参照。)この携帯電話機は、指定した日時に自動的に電子メールを送信するため、誕生日や記念日などの特定の日時に送信を希望する電子メールであっても、送信忘れを防止することができるものであった。
【特許文献1】特開2003−163963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示された携帯電話機は、特定の日時に電子メールを送信する場合の送信忘れを効果的に防止することができた。このため、受信者の誕生日を指定してメッセージを送る場合などには、送信忘れを効果的に防止することができた。
【0005】
一方で、正月やクリスマスなど不特定多数のユーザが電子メールの送信を希望する特定の日時には、電子メールの送受信が集中する傾向がある。このような特定の日時には、ネットワークに対する負荷が集中するため、あらかじめ電子メールの送受信に制限を設けるなどの措置が取られていた。
【0006】
特許文献1に示された携帯電話機は、送信日時を指定することができるが、その一方でネットワークに対する負荷の集中を回避することはできなかった。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、送信側においては送信する電子メールに対して受信を通知する日時を指定可能であり、受信側においては電子メールに指定された日時が経過したときに受信を通知する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、上述した課題を解決するために、電子メールを作成するメール作成手段と、前記メール作成手段により作成された電子メールが送信先において受信された場合、受信された前記電子メールの受信を通知する時間を指定する通知時間指定手段と、少なくとも一以上の他の情報処理装置に、前記通知時間指定手段により受信を通知する時間が指定された電子メールの送信を行う送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報処理装置は、少なくとも一以上の他の情報処理装置より電子メールの受信を通知する時間が指定された電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した電子メールを記憶する記憶手段と、時間情報を提供する時計手段と、前記時計手段により取得された時間が、前記電子メールに対して指定された受信を通知する時間を経過したか否かの判定を行う通知時間判定手段と、前記通知時間判定手段により前記指定された時間が経過したと判定された場合に、前記記憶手段に記憶された電子メールを読み出し、前記電子メールの受信を通知する受信通知手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る情報処理装置は、特定の時間に送信を希望する電子メールの送信忘れを防止することができる。また、特定の時間における電子メールの送受信に伴うネットワークの負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る情報処理装置の実施形態を添付図に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る情報処理装置の一例である折りたたみ式の携帯電話機の外観の構成を示す図である。なお、図1(A)は、携帯電話機1を約180度に開いた開状態のときの正面から見た外観の構成を示しており、図1(B)は、携帯電話機1を開状態としたときの側面から見た外観の構成を示す。
【0013】
図1(A)および(B)に示されるように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部11を境に第一の筐体12と第二の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナが設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
【0014】
第一の筐体12には、その表面に操作キー14が設けられる。操作キー14は、十字キー、確定キー、文字入力キーなどを備える。第一の筐体12の上部には、十字キーと確定キーが設けられる。十字キーは、上下左右方向の四つのキーを備えており、上下左右方向に操作することによりメインディスプレイ20に表示されたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第二の筐体13に設けられたメインディスプレイ20に表示された文字入力画面におけるカーソル位置、電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
【0015】
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第一の筐体12は、ユーザによる十字キーの操作に応じてメインディスプレイ20に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第一の筐体12の内部方向に押下されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
【0016】
第一の筐体12には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー21が設けられる。サイドキー21は、携帯電話機1が開状態および閉状態のときに第一の筐体12の内部方向に押下されることによって実行される所定の処理がそれぞれ割り当てられる。
【0017】
第一の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン22が設けられており、マイクロフォン22によって通話時のユーザの音声を集音する。
【0018】
なお、第一の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0019】
一方、第二の筐体13には、その正面にメインディスプレイ20が設けられる。メインディスプレイ20は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(ElectroLuminescence Display)、無機ELディスプレイ(inorganic electroLuminescence Display)、SED(Surface−conduction Electron−emitter Display)などにより構成されるディスプレイである。
【0020】
メインディスプレイ20には、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号および送信履歴などの他、電子メールの内容、簡易ホームページ、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツなどが表示される。
【0021】
メインディスプレイ20の上部の所定の位置にはレシーバ(受話器)23が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。なお、携帯電話機1の所定の位置には、レシーバ23以外の音声出力部としてのスピーカ(図示せず)も設けられる。
【0022】
図2は、本発明に係る携帯電話機の一例である折りたたみ式の携帯電話機の他の外観の構成を示す図である。図2の携帯電話機1は、図1の携帯電話機1の状態から矢印X方向に回動させた閉状態である。なお、図2(A)は、携帯電話機1が閉状態のときの正面から見た外観の構成を示しており、図2(B)は、携帯電話機1が閉状態のときの側面から見た外観の構成を示す。
【0023】
第二の筐体13には、例えば液晶ディスプレイにより構成されるサブディスプレイ24が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時間などが表示される。
【0024】
図3は、本実施形態における携帯電話機の内部の構成を示す図である。
【0025】
携帯電話機1は、主制御部30、電源回路部31、入力制御部32、表示制御部33、タイマ34、音声制御部35、通信制御部36、記憶部38およびメール送受信制御部50がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0026】
主制御部30は、CPU(Central Processing Unit)を具備する。CPUは種々の制御信号を生成し各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。CPUは、例えば操作キー14などから受け付けた入力に対する入力制御処理や、その他の様々な演算処理や制御処理などを行う。
【0027】
電源回路部31は、例えばユーザによる操作キー14から受け付けた入力に基づいて電源のON/OFF状態を切り替え、電源がON状態の場合に電力供給源(バッテリなど)から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0028】
入力制御部32は操作キー14やサイドキー21に対する入力インタフェースを備える。この入力制御部32は、操作キー14やサイドキー21の押下を検出すると、その押下された操作キー14やサイドキー21を示す信号を生成して主制御部30に伝送する。
【0029】
表示制御部33はメインディスプレイ20やサブディスプレイ24に対する表示インタフェースを備え、主制御部30の制御に基づいて、文書や画像などを含んだ表示情報をメインディスプレイ20やサブディスプレイ24に表示する。
【0030】
タイマ34は、現在の時間を測定する。本実施形態においては、時間情報を提供する時計手段として機能する。
【0031】
音声制御部35は、主制御部30の制御に基づいて、マイクロフォン22で集音された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部35は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部30の制御に基づいてこのデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、レシーバ23から音声として出力する。
【0032】
通信制御部36は、主制御部30の制御に基づいて、基地局(図示せず)からアンテナ37を介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部30の指示により、音声制御部35に伝送されてレシーバ23から出力されたり、表示制御部33に伝送されてメインディスプレイ20に表示されたり、または記憶部38に記録されたりする。また通信制御部36は、主制御部30の制御に基づいて、マイクロフォン22で集音された音声データや操作キー14を介して入力されたデータや記憶部38に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ37を介して送信する。
【0033】
記憶部38は、主制御部30が行う処理の処理プログラムや処理に必要なデータなどを格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、主制御部30が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などから構成される。記憶部38は、主制御部30のCPUにより実行される電子メール機能などの種々のアプリケーションや種々のデータ群を格納している。
【0034】
また、記憶部38は、メール送信制御部51により送信された電子メール(送信メール)を記憶する送信メール記憶部39と、メール受信制御部52により受信された電子メール(受信メール)を記憶する受信メール記憶部40が設けられる。また、受信メールのうち、受信の通知の日時が指定された受信メールを記憶する日時指定メール記憶部41が設けられる。日時指定メール記憶部41は、アクセス不可能に構成され、日時指定メール記憶部41に記憶された受信メールは閲覧不可能になっている。
【0035】
送信メール記憶部39、受信メール記憶部40および日時指定メール記憶部41に記憶された電子メールは、電子メールの送信先、件名および本文の内容と共に、送信時に付与された固有のIDと共に記憶される。
【0036】
メール送受信制御部50は、メール送信制御部51とメール受信制御部52とを備える。
【0037】
メール送信制御部51は、メール作成部53、通知日時指定部54および指示メール作成部55を備える。
【0038】
メール送信制御部51は、送信手段として機能するほか、メール送信制御部51に設けられた各部を統括的に制御する。メール送信制御部51は、メール作成部53により作成された電子メールを送信先に指定された少なくとも一以上の他の携帯電話機などに送信する。メール送信制御部51は、複数の送信先が指定された場合には、指定された複数の送信先に同時に送信する。メール送信制御部51は、送信する各電子メールにそれぞれ固有のIDを付与して送信する。
【0039】
また、メール送信制御部51は、受信および内容(以下、受信などという。)の通知日時の指定がなされた送信メールとそれ以外の送信メールとを判別するため、受信などの通知日時の指定がなされた送信メールに対しては、日時指定マークを付与して送信メール記憶部39に記憶する。この日時指定マークは、指定された通知日時が経過した場合、消去されるようになっている。なお、日時指定マークが付与された送信メールは、指定された通知日時が経過するまで消去されないようになっている。
【0040】
送信側としての携帯電話機1は、日時指定マークが付与された送信メールを選択して所定の指示の入力を受け付けることにより、指定された通知日時を経過するまでは通知日時の変更および送信した電子メールの消去を行う指示を受信側としての携帯電話機1などに送信可能に構成される。メール送信制御部51は、作成された指示を指示メールとして受信側としての携帯電話機1に送信する。
【0041】
メール作成部53はメール作成手段として機能し、操作キー14より受け付けた入力に基づき、電子メールの作成を行う。メール作成部53は、送信先、件名および本文の内容などで構成された電子メールを作成する。
【0042】
通知日時指定部54は、通知時間指定手段として機能し、メール作成部53により作成された電子メールが送信された後、その電子メールの送信先となる受信側としての携帯電話機1において受信などの通知日時を指定する。通知日時指定部54により指定される日時は、電子メールを送信する日時より先の日時である。
【0043】
指示メール作成部55は、時間変更指示作成手段として機能し、メール送信制御部51より送信された受信などの通知日時が指定された電子メールに対して、指定された通知日時を変更する指示が記載された指示メールを作成する。また、指示メール作成部55は、消去指示作成手段として機能し、メール送信制御部51より送信された受信などの通知日時が指定された電子メールに対して、この電子メールを消去する指示が記載された指示メールを作成する。
【0044】
指示メール作成部55は、送信メール記憶部39に記憶された送信メールのうち、日時指定マークが付与された送信メールの中から選択された少なくとも一の送信メールに対して、指示を記載した指示メールを作成する。指示メール作成部55により作成される指示メールは、送信メールに指定された通知日時を変更する指示または送信メールを消去する指示と、受信側としての携帯電話機1が既に受信した電子メール(受信メール)の中から、指示を受けた電子メールの判別が可能な情報とが記載される。受信メールの判別が可能な情報としては、例えば、電子メールの送信時に送信側としての携帯電話機1により付与された固有のIDが該当する。
【0045】
また、指示メール作成部55は、受信側としての携帯電話機1に実行させる指示の内容と、この指示の内容に伴い指示メールに記載すべきコマンドとが対応付けられたコマンドテーブル(図示せず)を参照可能に保持している。指示メール作成部55は、所定の指示を受け付け指示メールの作成を行う場合には、コマンドテーブルを参照し、指示の内容に対応付けられたコマンドが記載された指示メールを作成する。
【0046】
指示メール作成部55により作成された指示メールは、実行させる指示の内容を示すコマンドおよび電子メールのIDにより構成されるため、指示メールが送信された送信メールの容量の大小によらず、容量の小さい電子メールとなっている。
【0047】
メール受信制御部52は、受信通知部56、通知日時判定部57、指示実行部58および指示報告送信部59を備える。
【0048】
メール受信制御部52は、メール受信手段として機能するほか、メール受信制御部52に設けられた各部を統括的に制御する。メール受信制御部52は、電子メールの受信などの通知日時が指定された電子メールを含む電子メールの受信を行う。受信された各電子メールには、送信側としての携帯電話機1により固有のIDが付与されている。また、受信などの通知日時が指定された受信メールに対して送信された、指示メールを受信する。
【0049】
また、メール受信制御部52は、受信メールに応じて受信などの通知時期を受信通知部56に指示を行う。
【0050】
受信通知部56は、受信通知手段として機能し、メール受信制御部52の指示に基づき受信メールの受信およびその内容の通知を行う。受信通知部56は、例えば音声制御部35を制御し、スピーカよりメール着信音を出力したり、バイブレータを作動させて受信を通知する。また、受信通知部56は、表示制御部33を制御し、メインディスプレイ20やサブディスプレイ24にメールを受信した旨の通知をアイコンやポップアップなどで表示する。また、所定の操作キー14が押下されることにより、受信通知部56は受信メールの内容を確認できるようにメインディスプレイ20やサブディスプレイ24に表示させる。さらに、受信通知部56は、受信の通知を行った受信メールを、受信メール記憶部40に格納する。
【0051】
一方、受信通知部56は、通知日時が指定された電子メールが受信された場合には、通知日時判定部57により受信などの通知処理を行う指示を受けた場合に、電子メールの受信などを通知する。言い換えると、受信通知部56は、現在の日時が指定された通知日時と一致した場合に、受信側のユーザに対してはあたかも受信メールを現在受信したように振る舞い、受信などを通知する。
【0052】
通知日時判定部57は、通知時間判定手段として機能し、タイマ34より現在の日時を取得し、受信メールに対して指定された通知日時との比較を行う。通知日時判定部57は、所定の比較結果が取得された場合、各部に対し所定の通知を行う。例えば、通知日時判定部57は、現在の日時が、受信メールに対して指定された通知日時を経過したか否かを判定する。通知日時判定部57は、指定された通知日時を経過したと判定した場合、受信通知部56に対し電子メールの受信などを通知させる。
【0053】
なお、通知日時判定部57は、タイマ34とは別の時計手段として、通信制御部36を介してネットワークから取得した情報を真の日時として取得して、通知日時の経過の判定に用いてもよい。真の日時とは、携帯電話機1独自のタイマ34による計測によらず、現在位置する地点における正確な日時をいう。例えば、真の日時は、携帯電話機1でダウンロードしたコンテンツの有効期限などの管理に用いるために受信される。
【0054】
例えば、携帯電話機1に設けられたタイマ34が、ユーザによって日時を任意に設定できるタイマであった場合、受信側としての携帯電話機1のユーザが通知日時が指定された受信メールを早く確認したいため、タイマ34の日時を早めて設定する場合が考えられる。このような場合であっても、通信制御部36を介してネットワークからより正確な真の日時を取得することで、送信者側としての携帯電話機1のユーザが希望する指定された日時経過前の受信の通知を防止できる点で有効である。
【0055】
なお、通知日時判定部57は、タイマ34により計測された日時を取得するか、通信制御部36を介して真の日時を取得するかを任意に設定可能に構成してもよい。また、タイマ34を、ユーザにより時間情報の設定変更を受け付けない第二の時計手段として構成してもよい。
【0056】
指示実行部58は、通知時間変更手段として機能し、日時指定メール記憶部41に記憶された受信メールに対して指定された通知日時を変更する指示メールを受信した場合に、該当する受信メールの受信などの通知日時を変更する。具体的には、指示実行部58は、指示メールを受信した場合、この指示の送信元および指示に記載された該当する電子メールのIDに基づき日時指定メール記憶部41に記憶された受信メールを検索し、該当する受信メールに指定された通知日時を指示に基づき変更する。
【0057】
また、指示実行部58は、メール消去手段として機能し、日時指定メール記憶部41に記憶された受信メールに対して消去を行う指示メールを受信した場合に、該当する受信メールを消去する。具体的には、指示実行部58は、指示メールを受信した場合、この指示の送信元および指示に記載された該当する電子メールのIDに基づき日時指定メール記憶部41に記憶された受信メールを検索し、該当する電子メールを消去する。
【0058】
指示実行部58は、送信側としての携帯電話機1に保持されたコマンドテーブル(図示せず)を同様に保持している。指示実行部58は、所定の指示が記載された指示メールを受信した際、コマンドテーブルを参照し、指示メールに記載されたコマンドに対応付けられた実行すべき指示を判別する。指示実行部58は、判別された指示に基づき、指示を受けた処理を実行するようになっている。
【0059】
指示報告送信部59は、送信側としての携帯電話機1より指示実行部58が指示を受信したが、指示に基づく処理が行われなかった場合に、その旨の報告を指示メールの送信元の携帯電話機1に送信する。指示報告送信部59により送信される報告は、例えば指示を受けた電子メールのIDや指示の内容、指示に基づく処理が行われなかった旨の記載で構成される。
【0060】
図4は、本実施形態における送信側としての携帯電話機のメール送信制御部により実行されるメール送信側処理を説明するフローチャートである。
【0061】
このメール送信側処理は、携帯電話機1に設けられた電子メールアプリケーションが一のメールを作成し送信するために起動された後に実行される。
【0062】
ステップS1おいて、メール作成部53は、操作キー14より受け付けた入力に基づき、電子メールの送信先、件名および本文の内容などで構成された電子メールを作成する。また、必要があればデータを添付ファイルとして添付する。
【0063】
ステップS2において、通知日時指定部54は、メール作成ステップS1において作成された電子メールに受信などの通知日時の指定が行われたか否かを判定する。通知日時の指定は、例えばメール作成ステップS1において電子メールが作成された後に、送信後に直ちに受信側の携帯電話機1にメールの受信などを通知するか、または受信などの通知を直ちに行わず、指定された日時に通知するかの選択を受け付ける選択画面をメインディスプレイ20に表示することにより受け付ける。
【0064】
受信などの通知日時の指定が行われていないと判定された場合、ステップS3においてメール送信制御部51は、作成された電子メールを指定された送信先に送信する。また、ステップS4において、メール送信制御部51は送信済みの電子メールを送信メール記憶部に格納して、処理を終了する。
【0065】
一方、受信などの通知日時の指定が行われたと判定された場合、ステップS5において通知日時指定部54は、作成された電子メールに操作キー14を介して入力された日時を、受信側としての携帯電話機1において受信などを通知する日時として指定する。このとき指定される日時は、送信側としての携帯電話機1に設けられたタイマ34により計測された現在日時または、通信制御部36を介して取得した真の日時より先の日時となるように設定される。
【0066】
ステップS6において、メール送信制御部51は作成された電子メールを指定された送信先に送信する。このとき、メール送信制御部51は、電子メールにそれぞれ固有のIDを付与して送信する。また、ステップS7において、メール送信制御部51は、送信メールに日時指定マークを付与して送信メール記憶部39に格納する。
【0067】
ステップS8において、メール送信制御部51は、タイマ34などより取得した現在の日時が、送信メール記憶部39に格納された送信メールに指定された通知日時を経過したか否かを判定する。メール送信制御部51は、指定された通知日時が経過していないと判定した場合、経過するまで処理を待機する。一方、メール送信制御部51は指定された日時が経過したと判定した場合、ステップS9において、送信メール記憶部39に記憶された送信メールに付与された日時指定マークを消去し、メール送信側において実行される処理を終了する。
【0068】
なお、メール作成ステップS1において、同時に複数の送信先が指定された場合には、通知日時指定ステップS5においてそれぞれの送信先に個別に受信の通知日時の指定が可能なように構成してもよい。
【0069】
また、送信側としての携帯電話機1により送信される通知日時が指定された電子メールに対し、件数制限を設けてもよい。このように件数制限を設けることで、特定の日時に大量に迷惑メールを送る送信者や、故意的に受信側の携帯電話機1の日時指定メール記憶部41をあふれさせる悪質ないたずらを防ぐことができる。
【0070】
次に、送信側としての携帯電話機1で実行されたメール送信側処理に対応して、受信側としての携帯電話機1で実行されるメール受信側処理について説明する。
【0071】
図5は、本実施形態における受信側としての携帯電話機のメール受信制御部により実行されるメール受信側処理を説明するフローチャートである。
【0072】
このメール受信側処理は、メール送受信制御部50のメール受信制御部52が、他の情報処理装置より一の電子メールの受信処理を行った後に実行される。
【0073】
ステップS11において、メール受信制御部52は、受信した電子メールが受信などの通知日時が指定された受信メールであるか否かを判定する。受信メールが通知日時が指定されていない受信メールであると判定された場合、メール受信制御部52は、受信通知部56に受信通知を行う旨を通知し、処理は受信通知ステップS15に進む。
【0074】
受信メールが通知日時が指定された受信メールであると判定された場合、ステップS12において、通知日時判定部57は、タイマ34などより取得された現在の日時が、受信メールに対して指定された通知日時を経過しているか否かを判定する。通知日時判定部57は、現在の日時が通知日時を経過していると判定した場合、受信通知部56に受信通知を行う旨を通知し、処理は受信通知ステップS15に進む。
【0075】
一方、通知日時判定部57により現在の日時は指定された通知日時を未だ経過していないと判定された場合、ステップS13において、メール受信制御部52は、受信メールを日時指定メール記憶部41に格納する。
【0076】
ステップS14において、通知日時判定部57は、日時指定メール記憶部41に格納された受信メールに対し、現在の日時が指定された受信などの通知日時と一致したか否かの判定を行う。通知日時判定部57は、タイマ34などより取得された現在の日時と指定された通知日時との比較を行い、一致したか否かの判定を行う。通知日時判定部57により現在の日時が指定された通知日時と一致していないと判定された場合、一致するまで処理は待機する。
【0077】
一方、通知日時判定部57により現在の日時と通知日時とが一致したと判定された場合、ステップS15において、受信通知部56は、メール着信音などを出力することにより電子メールを受信した旨の通知を行う。また、受信通知部56は、所定の操作キー14が押下されることにより、メインディスプレイ20またはサブディスプレイ24に受信メールの内容をユーザに通知する。
【0078】
特に、受信などの通知がなされた受信メールが通知日時が指定された受信メールであった場合には、受信通知部56は、受信側のユーザに対してはあたかも現在受信したように振舞い通知を行う。
【0079】
ステップS16において、受信通知部56は、ユーザに対して受信などの通知を行った受信メールを、受信メール記憶部40に格納し、メール受信側において実行される処理を終了する。
【0080】
なお、日時指定メール記憶部41に記憶可能な受信メールの件数を超えた場合には、通知日時が現在の日時に近い受信メールから順に受信メール記憶部40に移動させるなどして対応することができる。または、実際に通知日時が指定された受信メールを受信した日時が古い受信メールから順に受信メール記憶部40に移動させてもよい。
【0081】
このとき、移動された受信メールの送信者は、指定した通知日時に受信メールの受信などの通知が行われることを期待しているため、指定した通知日時の経過を待たずに受信などの通知が行われたことを送信側の携帯電話機1に通知するように構成してもよい。
【0082】
また、受信通知ステップS15において、電子メールを受信した旨および受信メールの内容を通知する処理を説明したが、電子メールの受信のみを通知し、必ずしも内容の通知は行わなくてもよい。
【0083】
次に、送信側としての携帯電話機1が、受信の通知日時が指定された送信メールに対して、通知日時の変更および既に送信側の携帯電話機1に送信された電子メールを消去する指示を作成するための処理について説明する。
【0084】
図6は、本実施形態における送信側としての携帯電話機のメール送信制御部により実行される通知日時変更・消去指示作成処理を説明するフローチャートである。
【0085】
この通知日時変更・消去指示作成処理は、メール送信制御部51が受信の通知日時が指定された電子メールの送信を行った後に、必要に応じて実行される。
【0086】
ステップS21において、指示メール作成部55は、送信メール記憶部39に記憶された送信メールの中から、日時指定マークが付与された一の送信メールの選択を受け付ける。送信メール記憶部39に記憶された送信メールは、例えば、電子メールアプリケーションによりメインディスプレイ20に送信日時に従って順次一覧表示され、指示メール作成部55は、この一覧表示された送信メールの中から一の送信メールの選択を受け付けるようになっている。
【0087】
ステップS22において、指示メール作成部55は、選択受付ステップS21において選択を受け付けた送信メールに対して、通知日時変更指示またはメール消去指示を受け付け、この指示が記載された指示メールの作成を行う。ステップS22においては、選択受付ステップS21において選択を受け付けた送信メールに対して、メインディスプレイ20を介して通知日時変更指示およびメール消去指示のうち一の選択を受け付けるようになっており、指示メール作成部55は選択に基づき所定の指示を作成する。
【0088】
指示メール作成部55は、通知日時の変更を行う指示を受け付けた場合、例えば、コマンドテーブル(図示せず)を参照し、既に指定された通知日時を変更後の通知日時に変更するコマンドと、指示を実行する電子メールのIDとで構成された指示メールを作成する。
【0089】
指示メール作成部55は、メール消去を行う指示を受け付けた場合、例えば、コマンドテーブルを参照し、電子メールを消去させるコマンドと、消去させる受信メールのIDとで構成された指示メールを作成する。
【0090】
ステップS23において、メール送信制御部51は、作成された指示メールを受信側としての携帯電話機1に送信する。
【0091】
ステップS24において、メール送信制御部51は、送信された指示メールが通知日時の変更を行う指示メールか否かの判定を行う。送信された指示メールが、通知日時の変更ではなく、送信メールを消去する指示メールであると判定された場合、ステップS25においてメール送信制御部51は、送信された指示メールを送信メール記憶部39に格納し、処理は終了する。
【0092】
一方、送信された指示メールが、通知日時の変更を行う指示メールであると判定された場合、ステップS26において、メール送信制御部51は、送信された指示メールに日時指定マークを付与して送信メール記憶部39に格納する。
【0093】
ステップS27において、メール送信制御部51は、タイマ34などより現在の日時が、送信メール記憶部39に格納された指示メールに指定された通知日時を経過したか否かを判定する。メール送信制御部51は、指定された通知日時が経過していないと判定した場合、経過するまで処理を待機する。一方、メール送信制御部51は指定された通知日時が経過したと判定した場合、ステップS28において、送信メールに付与された日時指定マークを消去し、処理は終了する。
【0094】
次に、送信側としての携帯電話機1で実行された通知日時変更・消去指示作成処理に対応して、受信側としての携帯電話機1で実行される通知日時変更・消去処理について説明する。
【0095】
図7は、本実施形態における受信側としての携帯電話機のメール受信制御部により実行される通知日時変更・消去処理を説明するフローチャートである。
【0096】
この通知日時変更・消去処理は、メール送受信制御部50のメール受信制御部52が、一の電子メールの受信処理を行った後に実行される。
【0097】
ステップS31において、メール受信制御部52は、受信した電子メールが、既に受信された通知日時が指定された受信メールに対して送信された指示メールであるか否かの判定を行う。受信メールが指示メールではないと判定された場合、処理は終了する。
【0098】
一方、受信メールが指示メールであると判定された場合、ステップS32において、指示実行部58は、この指示メールに含まれた電子メールのIDに基づき日時指定メール記憶部41に記憶された受信メールを検索する。
【0099】
所定の指示を受け付けた受信メールが検索された場合(検索結果判定ステップS33のYES)、ステップS34において、指示実行部58は、該当する受信メールに対して指示メールにより指示を受けた所定の処理を実行する。具体的には、指示実行部58は、指示メールを受信した場合、コマンドテーブル(図示せず)を参照し受信メールに記載されたコマンドに基づき実行すべき処理を判別する。
【0100】
指示実行部58は、受信メールに対して指定された通知日時を変更する指示メールを受信した場合、該当する受信メールに対して既に指定された受信などの通知日時を指示メールに記載された通知日時に変更する。また、指示実行部58は、受信メールに対して該当する受信メールを消去する指示を受信した場合、該当する受信メールを日時指定メール記憶部41より消去して、処理は終了する。
【0101】
一方、検索ステップS32において、所定の指示を受け付けた受信メールが検索されなかった場合(検索結果判定ステップS33のNO)、ステップS35において、指示報告送信部59は、該当する受信メールが存在せず、指示メールにより指示を受けた所定の処理が実行できなかった旨の報告を指示メールの送信元である携帯電話機1に送信し、処理は終了する。なお、所定の指示を実行できなかった場合とは、例えば受信側の携帯電話機1によって、該当するメールの受信などの通知が既に行われていた場合などが該当する。送信側としての携帯電話機1では未だ指定した通知日時を経過していないにもかかわらず、受信側としての携帯電話機1では既に指定された通知日時が経過したという事態は、送信側の携帯電話機1と受信側の携帯電話機1とに備えられたタイマ34などにより取得された現在の日時が不一致であった場合や、時差が存在する国に位置する場合などに生じうる。
【0102】
この携帯電話機1によれば、受信者に対して特定の日時にメールを確認してもらうことを所望する場合の送信忘れを防止できる上に、特定の日時におけるネットワークの負荷の集中を未然に防止することができる。すなわち、送信側としての携帯電話機1においてはメール作成後直ちに送信を行うことにより送信忘れを防止できる。かつ、受信側としての携帯電話機1においては、指定された受信などの通知日時が到来するまで通知を行わず、通知日時が到来した場合にあたかも現在受信したように振る舞うため、例えば正月やクリスマスなど、不特定多数のユーザが電子メールの送受信を希望する日時であっても、その日時には実際には電子メールの送受信が行われず、ネットワークの負荷を抑制することができる。
【0103】
なお、受信側としての携帯電話機1は、通知日時が指定された電子メールを受信した場合にはこの電子メールを日時指定メール記憶部41に格納し、閲覧不可能なように構成したが、これに限らず他の受信メールと同様に受信メール記憶部40に格納されるように構成してもよい。このとき、メール受信制御部52には、電子メールの受信後から指定された通知日時が経過するまでの間に、受信メールに関する閲覧可能な情報を設定する閲覧制限手段を設けてもよい。例えば、閲覧制限手段は、閲覧可能な情報を送信者のアドレスおよび件名のみに設定することができる。また、閲覧された受信メールを消去できるように構成してもよい。
【0104】
このように構成した場合、例えば迷惑メールなどが送信された場合においては、未だ受信などが通知されない受信メールを確認することができ、受信拒否などの処理を行うことができる。さらに受信メールが不要な迷惑メールであった場合には、通知前に消去することもできる。
【0105】
なお、閲覧制限手段による閲覧可能な情報の設定は、受信側としての携帯電話機1において設定可能に構成してもよいし、送信側としての携帯電話機1において電子メールの送信時に設定可能なように構成してもよい。
【0106】
また、電子メールの作成後において通知日時指定部54により指定される受信などの通知日時は、電子メールを送信する日時より先の日時である場合を説明したが、これに限らずすでに経過した日時を通知日時として指定可能なように構成してもよい。このような構成とすることで、電子メールの送信先が海外などの場合であって、送信側としての携帯電話機1に対して時差があり、時刻が遅れている国や地域に電子メールを送信する場合に有効である。
【0107】
さらに、本実施形態においては、送信側としての携帯電話機1において電子メールの受信の通知日時を指定する例を説明したが、受信の通知日のみや通知時刻のみを指定するように構成してもよい。
【0108】
さらに、本実施形態においては、本発明に係る情報処理装置を携帯電話機1に適用して説明したが、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の電子メールの送受信機能を備えた情報処理装置にも適用することができる。
【0109】
さらにまた、本実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
【0110】
また、本実施形態では、フローチャートのステップは記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明に係る情報処理装置の一例である折りたたみ式の携帯電話機の外観の構成を示す図。
【図2】本発明に係る携帯電話機の一例である折りたたみ式の携帯電話機の他の外観の構成を示す図。
【図3】本実施形態における携帯電話機の内部の構成を示す図。
【図4】本実施形態における送信側としての携帯電話機のメール送信制御部により実行されるメール送信側処理を説明するフローチャート。
【図5】本実施形態における受信側としての携帯電話機のメール受信制御部により実行されるメール受信側処理を説明するフローチャート。
【図6】本実施形態における送信側としての携帯電話機のメール送信制御部により実行される通知日時変更・消去指示作成処理を説明するフローチャート。
【図7】本実施形態における受信側としての携帯電話機のメール受信制御部により実行される通知日時変更・消去処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0112】
1 携帯電話機
11 ヒンジ部
12 第一の筐体
13 第二の筐体
14 操作キー
20 メインディスプレイ
21 サイドキー
22 マイクロフォン
23 レシーバ
24 サブディスプレイ
30 主制御部
31 電源回路部
32 入力制御部
33 表示制御部
34 タイマ
35 音声制御部
36 通信制御部
37 アンテナ
38 記憶部
39 送信メール記憶部
40 受信メール記憶部
41 日時指定メール記憶部
50 メール送受信制御部
51 メール送信制御部
52 メール受信制御部
53 メール作成部
54 通知日時指定部
55 指示メール作成部
56 受信通知部
57 通知日時判定部
58 指示実行部
59 指示報告送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールを作成するメール作成手段と、
前記メール作成手段により作成された電子メールが送信先において受信された場合、受信された前記電子メールの受信を通知する時間を指定する通知時間指定手段と、
少なくとも一以上の他の情報処理装置に、前記通知時間指定手段により受信を通知する時間が指定された電子メールの送信を行う送信手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知時間指定手段により前記電子メールの受信を通知する時間が指定された電子メールに対し、指定された時間を変更する指示を作成する時間変更指示作成手段をさらに備え、
前記送信手段は、すでに前記電子メールが送信された送信先に対して、前記時間変更指示作成手段により作成された指示を送信することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知時間指定手段により前記電子メールの受信を通知する時間が指定された電子メールを消去する指示を作成する消去指示作成手段をさらに備え、
前記送信手段は、すでに前記電子メールが送信された送信先に対して、前記消去指示作成手段により作成された指示を送信することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信手段により送信された電子メールを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記メールに対して前記通知時間指定手段により指定された時間が少なくとも経過するまで、前記メールは前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
少なくとも一以上の他の情報処理装置より電子メールの受信を通知する時間が指定された電子メールを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した電子メールを記憶する記憶手段と、
時間情報を提供する時計手段と、
前記時計手段により取得された時間が、前記電子メールに対して指定された受信を通知する時間を経過したか否かの判定を行う通知時間判定手段と、
前記通知時間判定手段により前記指定された時間が経過したと判定された場合に、前記記憶手段に記憶された電子メールを読み出し、前記電子メールの受信を通知する受信通知手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記時計手段が提供する時間情報は、ネットワークから取得した情報であることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受信手段が、前記記憶手段に記憶された電子メールに対して、指定された受信を通知する時間を変更する指示を受信した場合、前記記憶手段より前記指示に対応する電子メールを検索し、前記電子メールに指定された受信を通知する時間を変更する通知時間変更手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受信手段が、前記記憶手段に記憶された電子メールを消去する指示を受信した場合、前記記憶手段より前記指示に対応する電子メールを検索して消去するメール消去手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記通知時間変更手段により前記電子メールに指定された受信を通知する時間の変更、または前記メール消去手段により前記電子メールの消去が行われなかった場合、指示に基づく処理が行われなかった旨の報告を前記指示の送信元に送信する指示報告送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7または8記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶手段に記憶された電子メールは、閲覧が許可されないことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記受信手段による前記電子メールの受信後から、前記電子メールに対して指定された受信を通知する時間が経過するまでの間に、前記記憶手段に記憶された電子メールに対して閲覧可能な情報を設定する閲覧制限手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項12】
時間情報を提供する第二の時計手段をさらに備え、第二の時計手段は、時間情報の設定変更を受け付けないことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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