説明

情報処理装置

【課題】ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、適切な使用制限を設定することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】多機能プリンタ1は、複数の機能を実施する機能実施部20と、時計部18と、時間帯設定記憶部17と、各機能が許可機能であるか又は不許可機能であるかを設定し記憶する機能割付制御部16と、第1の認証情報ID1を保持する認証情報設定記憶部15と、外部から第2の認証情報ID2を取得する認証情報取得部13と、判断制御部14とを備え、判断制御部14は、現在時刻が機能制限時間帯T2にあるときに、機能割付制御部16が記憶する設定に基づいて、複数の機能の一部の機能を実施許可し、残りの機能を実施不許可とし、現在時刻が認証要求時間帯T3にあるときに、第2の認証情報を第1の認証情報と比較した結果に基づいて各機能の実施許可又は実施不許可を決める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時間帯ごとに使用制限する機能を設定することができる情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、不正な印刷を防止するために、画像の印刷指示が印刷制限時間帯内に行われた場合に、印刷を禁止して画像情報をスプールする画像形成装置の提案がある(例えば、特許文献1参照)。また、この画像形成装置は、印刷制限時間帯内における印刷禁止の設定に代えて、白黒印刷を許可する設定を選ぶことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001ー96842号公報(図4、段落0024−0028)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の画像形成装置で、印刷制限時間帯における印刷禁止の設定を選んだ場合には、すべてのユーザが使用制限を受けてしまい、利便性に欠けるという問題がある。また、上記従来の画像形成装置で、印刷制限時間帯における白黒印刷許可の設定を選んだ場合には、不特定多数のユーザが枚数制限なく白黒印刷を行うことができ、その結果、消耗品を多量に消費してしまうおそれがあるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、適切な使用制限を設定することができる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理装置は、複数の機能を実施する機能実施部と、現在時刻を提供する時計部と、少なくとも機能制限時間帯及び認証要求時間帯を設定することができ、前記設定された時間帯を記憶する時間帯設定記憶部と、前記複数の機能のそれぞれについて、前記機能制限時間帯において実施を許可する許可機能であるか又は実施を許可しない不許可機能であるかを設定し、前記許可機能又は不許可機能の設定を記憶する機能割付制御部と、あらかじめ設定された第1の認証情報を保持する認証情報設定記憶部と、外部から第2の認証情報を取得する認証情報取得部と、判断制御部とを備え、前記判断制御部は、前記現在時刻が前記機能制限時間帯にあるときに、前記機能割付制御部が記憶する設定に基づいて、前記複数の機能の一部の機能を実施許可し、残りの機能を実施不許可とし、前記現在時刻が前記認証要求時間帯にあるときに、前記第2の認証情報を前記第1の認証情報と比較した結果に基づいて前記複数の機能の実施許可又は実施不許可を決めることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明係る情報処理装置によれば、ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、適切な使用制限を設定することができ、その結果、消耗品の消費を抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の情報処理装置としての多機能プリンタの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】多機能プリンタの認証情報設定記憶部が記憶する第1の認証情報のデータ構成例を示す図である。
【図3】多機能プリンタの機能割付記憶部が記憶する機能割付情報のデータ構成例を示す図である。
【図4】多機能プリンタの時間帯設定記憶部が記憶する時間帯情報のデータ構成例を示す図である。
【図5】多機能プリンタの動作履歴記憶部が記憶する動作履歴のデータ構成例を示す図である。
【図6】多機能プリンタのWebサーバ部に接続されたPCに表示される設定変更メニュー画面の一例を示す図である。
【図7】多機能プリンタのWebサーバ部に接続されたPCに表示される時間帯設定変更画面の一例を示す図である。
【図8】多機能プリンタのWebサーバ部に接続されたPCに表示される機能割付変更画面の一例を示す図である。
【図9】多機能プリンタのWebサーバ部に接続されたPCに表示される認証情報設定一覧画面の一例を示す図である。
【図10】多機能プリンタのWebサーバ部に接続されたPCに表示される認証情報設定変更画面の一例を示す図である。
【図11】多機能プリンタの印刷部による印刷動作を示すフローチャートである。
【図12】多機能プリンタのスキャナ部、読取画像処理部、及び印刷部によるコピー動作を示すフローチャートである。
【図13】多機能プリンタのスキャナ部、読取画像処理部、及びFAX部によるFAX送信の動作を示すフローチャートである。
【図14】多機能プリンタのスキャナ部を用いた“スキャンToメール”、“スキャンToUSBメモリ”、“スキャンToネットワークPC”の各機能の動作を示すフローチャートである。
【図15】第1の実施形態の多機能プリンタの各時間帯における動作を示すフローチャートである。
【図16】第1の実施形態の多機能プリンタの各時間帯における設定情報を示す図である。
【図17】多機能プリンタによる認証処理を示すフローチャートである。
【図18】多機能プリンタの操作パネルに表示される認証画面の一例を示す図である。
【図19】多機能プリンタによる時間帯設定変更の動作を示すフローチャートである。
【図20】多機能プリンタによる機能割付変更の動作を示すフローチャートである。
【図21】多機能プリンタによる認証情報設定変更の処理を示すフローチャートである。
【図22】多機能プリンタによる動作履歴取得動作を示すフローチャートである。
【図23】多機能プリンタの動作履歴記憶部に記憶される動作履歴ファイルの一例を示す図である。
【図24】本発明に係る第2の実施形態の情報処理装置としての多機能プリンタの構成を概略的に示すブロック図である。
【図25】第2の実施形態の多機能プリンタの時間帯設定記憶部が記憶するデータ構成例を示す図である。
【図26】第2の実施形態の多機能プリンタのWebサーバ部に接続されたPCに表示される時間帯設定変更画面の一例を示す図である。
【図27】第2の実施形態の多機能プリンタの各時間帯における動作を示すフローチャートである。
【図28】第2の実施形態の多機能プリンタの各時間帯における設定情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
《1》第1の実施形態.
《1−1》第1の実施形態の全体の構成.
図1は、本発明に係る第1の実施形態の情報処理装置としての多機能プリンタ1の構成を概略的に示すブロック図である。多機能プリンタ1は、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナなどの複数種類の機能を持つ多機能周辺装置(MFP)である。図1に示されるように、多機能プリンタ1は、複数の機能を実施する機能実施部20と、ユーザ操作部である操作パネル11と、機能実施部20の動作を制御する処理制御部12と、外部から(例えば、操作パネル11を用いて)第2の認証情報ID2を取得する認証情報取得部13と、判断制御部14と、あらかじめ設定された第1の認証情報ID1を保持する認証情報設定記憶部15と、機能割付制御部16と、複数の時間帯を記憶する時間帯設定記憶部17と、現在時刻を提供する時計部18と、動作履歴記憶部19、Web(ウェブ)サーバ部31とを備えている。機能実施部20は、各機能を実施するための構成要素として、印刷部22と、スキャナ部23と、メール送信部24と、ファクシミリ(FAX)部25と、読取画像処理部21とを有している。ただし、機能実施部20の構成は、この例に限定されない。
【0010】
また、多機能プリンタ1は、ネットワークI/F(ネットワークインタフェース)41と、USBI/F(ユニバーサル・シリアル・バス・インタフェース)42と、回線I/F(回線インタフェース)43とを備えている。ネットワークI/F41は、Webサーバ部31と、印刷部32と、読取画像処理部21と、メール送信部24とに接続されている。USBI/F42は、読取画像処理部21に接続されている。回線I/F43は、FAX部25に接続されている。ただし、多機能プリンタ1が備えるインタフェースの種類及び数は、この例に限定されない。
【0011】
多機能プリンタ1には、ネットワークI/F41を通して、Webブラウザ51aを持つPC(パーソナルコンピュータ)51とメールサーバ52が接続される。また、多機能プリンタ1には、USBI/F42を通して、USBメモリ53が接続される。さらに、多機能プリンタ1には、回線I/F43を通して、回線54が接続される。ただし、多機能プリンタ1に接続される装置及び回線は、この例に限定されない。
【0012】
印刷部22は、例えば、PC51からの印刷ジョブの受信により、印刷ジョブに基づく画像を記録媒体(例えば、用紙)に印刷する。印刷部22は、例えば、電子写真方式を利用した画像形成部であるが、印刷方式はこの方式に限定されない。スキャナ部23は、操作パネル11を用いて原稿の画像(例えば、文書)をスキャン処理により読み取り、得られた画像情報を読取画像処理部21に送信する。読取画像処理部21は、スキャナ部23から画像情報を受信し、FAX部25、USBメモリ53、メール送信部24、PC51のいずれかに画像情報を送信する。メール送信部24は、読取画像処理部21から受け取った画像情報を、メール送信用ファイルに変換し、ネットワークI/F41を通してメールサーバ52に送信する。FAX部25は、読取画像処理部21から受け取った画像情報を、FAX送信用ファイルに変換し、回線I/F43を通して回線54に送信する。
【0013】
多機能プリンタ1の時間帯設定記憶部17は、少なくとも機能制限時間帯(第2の時間帯)T2及び認証要求時間帯(第3の時間帯)T3を設定することができ、設定された時間帯を記憶する。また、多機能プリンタ1の機能割付制御部16は、機能実施部20の複数の機能のそれぞれについて、機能制限時間帯T2において実施(使用)を許可する許可機能であるか又は実施(使用)を許可しない不許可機能であるかを設定し、この設定を記憶する。なお、本出願においては、実施許可機能を「実施可」又は「可」でも示し、実施不許可機能を「実施不可」又は「不可」でも示す。
【0014】
多機能プリンタ1の判断制御部14は、現在時刻が機能制限時間帯T2にあるときに、機能割付制御部16の機能割付記憶部16aが記憶する設定に基づいて、機能実施部20の複数の機能の一部の機能を実施許可し、残りの機能を実施不許可とする。また、判断制御部14は、現在時刻が認証要求時間帯T3にあるときに、第2の認証情報ID2を第1の認証情報ID1と比較した結果に基づいて、機能実施部20の複数の機能の実施許可又は実施不許可を決める。
【0015】
また、多機能プリンタ1の時間帯設定記憶部17は、機能制限時間帯T2及び認証要求時間帯T3以外の、通常時間帯(第1の時間帯)T1を設定し記憶することができる。判断制御部14は、現在時刻が通常時間帯T1にあるときに、機能実施部20の複数の機能のすべての実施をすべてのユーザに許可する。なお、第1の実施形態においては、1日(24時間)を、第1乃至第3の時間帯T1,T2,T3に3分割した場合を説明するが、時間帯の数は3に限定されない。例えば、機能制限時間帯T2を、実施許可機能の内容が異なる複数の時間帯に分割できるように多機能プリンタ1を構成してもよい。また、例えば、認証要求時間帯T3を、実施許可されるユーザが異なる複数の時間帯に分割できるように多機能プリンタ1を構成してもよい。
【0016】
上記のように、多機能プリンタ1は、例えば、1日を3つの時間帯T1,T2,T3に分割して、通常時間帯T1では、すべてのユーザが全機能を使用でき、機能制限時間帯T2では、ユーザが使用できる機能を一部制限し、認証要求時間帯T3では、許可されたユーザが許可された機能を使用できるようにしている。
【0017】
《1−2》第1の実施形態の各部の構成.
操作パネル11は、処理制御部12からの画像表示命令に基づき画像を表示する表示パネルと、タッチパネルとを備えている。ユーザは、操作パネル11のタッチパネルを指で押下して、選択項目を選択することができる。ただし、操作パネル11の構成は、このような構成に限定されない。操作パネル11は、ユーザ指示を入力できる他の構成であってもよい。例えば、操作パネル11は、機械式の操作ボタン、遠隔操作を行うリモコン装置などであってもよい。
【0018】
処理制御部12は、操作パネル11、判断制御部14、印刷部22、読取画像処理部21、及びFAX部25から情報を受け取り、受け取った情報に基づいて、判断制御部14及び読取画像処理部21に処理開始の指示を通知し、また、印刷部22及びFAX部25に機能実施の指示を通知する。
【0019】
認証情報取得部13は、操作パネル11から入力された第2の認証情報ID2を受け取り、この第2の認証情報ID2を判断制御部14に通知する。ただし、認証情報取得部13は、ユーザ認識用のICカードなどの情報読取部又は指紋などの人体情報の読取部などのような、第2の認証情報ID2の読取部を備えてもよい。
【0020】
判断制御部14は、認証情報取得部13から受け取った第2の認証情報ID2を、認証情報設定記憶部15が保持する第1の認証情報ID1と比較し、この比較の結果に基づく判断結果を、処理制御部12に通知する。また、判断制御部14は、時間帯設定記憶部17からの時間帯情報及び時計部18からの現在時刻に基づいて、機能割付制御部16及び認証情報設定記憶部15から、その時間帯に実施が許可されている機能を示す情報を取得し、この情報を処理制御部12に通知する。
【0021】
図2は、認証情報設定記憶部15が記憶する第1の認証情報ID1のデータ構成例を示す図である。図2に示されるように、認証情報設定記憶部15が記憶する第1の認証情報ID1は、認証対象となるユーザ名101、例えば、“0001”と、このユーザ名101を持つユーザによる使用を許可する許可機能(「可」)又は使用を許可しない不許可機能(図中「不可」)を特定する情報(実施可否)とを含む。図2には、ユーザ名“0001”のユーザには、モノクロ印刷102、モノクロコピー103、カラー印刷104、カラーコピー105、及びFAX送信106の各機能の実施を不許可(図中「不可」)とし、“スキャンToメール”107、“スキャンToUSBメモリ”108、及び“スキャンToネットワークPC”109の各機能の使用を許可(図中「可」)する場合を例示している。なお、第1の認証情報ID1は、図2に示される内容に限定されない。また、第1の認証情報ID1の項目数(ユーザ名の数)は1項目に限定されず、複数項目であってもよい。
【0022】
機能割付制御部16は、機能実施部20が実施する複数の機能のそれぞれについて、機能制限時間帯T2において実施を許可する許可機能であるか又は実施を許可しない不許可機能であるかを設定し、この設定を機能割付記憶部16aに記憶する。機能割付制御部16は、機能割付記憶部16aが記憶する情報から、実施が許可されている機能を示す情報を取得し、取得した機能情報を判断制御部14に通知する。
【0023】
図3は、機能割付記憶部16aが記憶する機能割付情報のデータ構成例を示す図である。図3に示されるように、機能割付記憶部16aが記憶する情報は、例えば、モノクロ印刷111、モノクロコピー112、カラー印刷113、カラーコピー114、FAX送信115、“スキャンToメール”116、“スキャンToUSBメモリ”117、及び“スキャンToネットワークPC”118の各機能が、機能制限時間帯T2における許可機能(図中「可」)であるか又は不許可機能(図中「不可」)であるかを指定する情報(実施可否)を含む。なお、機能割付記憶部16aが記憶する情報は、図3に示される内容に限定されない。
【0024】
図4は、時間帯設定記憶部17が記憶する時間帯設定情報のデータ構成例を示す図である。時間帯設定記憶部17は、機能に制限が課せられていない通常時間帯(第1の時間帯)T1(121)と、機能制限時間帯(第2の時間帯)T2(122)と、認証要求時間帯(第3の時間帯)T3(123)を設定した場合を示している。第1の時間帯T1は、すべてのユーザによる、機能実施部20のすべての機能の実施を許可する時間帯である。第2の時間帯T2は、すべてのユーザが機能割付記億部16aで許可機能と設定された機能の実施を許可する時間帯である。第3の時間帯T3は、認証情報設定記億部15に設定されたユーザが認証情報設定記憶部15に設定された機能の実施を許可する時間帯である。時間帯設定記憶部17において、第1の時間帯T1、第2の時間帯T2、及び第3の時間帯T3は、例えば、開始時刻及び終了時刻で規定されている。なお、時間帯設定記憶部17が記憶する情報は、図4の例に限定されない。時間帯設定記憶部17が記憶する情報は、他の開始時刻及び他の終了時刻に設定されてもよい。また、時間帯の数も3個に限定されず、時間帯設定記憶部17が少なくとも第2の時間帯T2と第3の時間帯T3を含めば、2個の時間帯又は4個以上の時間帯とすることもできる。
【0025】
時計部18は、現在時刻、例えば、日本標準時を提供する。現在時刻は、例えば、年月日、時分秒を含む。ただし、時計部18が提供する現在時刻は、時分秒のみ、時分のみ、曜日と時分秒などの他の情報とすることもできる。
【0026】
図5は、動作履歴記憶部19が記憶する動作履歴のデータ構成例を示す図である。図5に示されるように、第3の時間帯T3において、機能実施部20が機能を実施した場合には、動作履歴記憶部19が記憶する情報は、機能を実施した日時(例えば、年月日、時分秒)131、ユーザ名132、動作機能(ユーザが使用した機能)133を含む。
【0027】
Webサーバ部31は、外部機器であるPC51からWebブラウザ51aを使用してアクセスされる構成部分である。Webサーバ部31は、PC51からの指示に基づいて、認証情報設定記憶部15、時間帯設定記憶部17、及び機能割付記憶部16aの設定内容を変更させ、動作履歴記憶部19の情報をPC51のモニタに表示させるWeb画面を提供する。
【0028】
図6は、Webサーバ部31に接続されたPC51に表示されるWeb画面である設定変更メニュー画面150の一例を示す図である。図6に示されるように、設定変更メニュー画面150には、時間帯変更操作(図7)に画面を進めるための時間帯設定変更ボタン151と、機能割付変更操作(図8)に画面を進めるための機能割付変更ボタン152と、認証情報変更操作(図9、図10)に画面を進めるための認証情報設定変更ボタン153と、動作履歴を表示させるための画面に進めるための動作履歴取得154とが表示される。
【0029】
図7は、Webサーバ部31に接続されたPC51に表示されるWeb画面である時間帯設定変更画面160の一例を示す図である。図7に示されるように、時間帯設定変更画面160には、第1の時間帯T1の開始時刻を表示する「時」表示部161aとそのプルダウンボタン、第1の時間帯T1の開始時刻を表示する「分」表示部161bとそのプルダウンボタン、第1の時間帯T1の終了時刻を表示する「時」表示部162aとそのプルダウンボタン、及び第1の時間帯T1の終了時刻を表示する「分」表示部162bとそのプルダウンボタンが表示される。同様に、時間帯設定変更画面160には、第2の時間帯T2の開始時刻を表示する「時」表示部163aとそのプルダウンボタン、第2の時間帯T2の開始時刻を表示する「分」表示部163bとそのプルダウンボタン、第2の時間帯T2の終了時刻を表示する「時」表示部164aとそのプルダウンボタン、及び第2の時間帯T2の終了時刻を表示する「分」表示部164bとそのプルダウンボタンが表示される。同様に、時間帯設定変更画面160には、第3の時間帯T3の開始時刻を表示する「時」表示部165aとそのプルダウンボタン、第3の時間帯T3の開始時刻を表示する「分」表示部165bとそのプルダウンボタン、第3の時間帯T3の終了時刻を表示する「時」表示部166aとそのプルダウンボタン、及び第3の時間帯T3の終了時刻を表示する「分」表示部166bとそのプルダウンボタンが表示される。また、時間帯設定変更画面160には、各時間帯の設定変更のための入力を確定するOKボタン167と、各時間帯の設定変更のための入力を終了させるキャンセルボタン168とが表示される。なお、「時」表示部には、「00」から「59」までの60種類の整数値が表示され、「分」表示部には、「00」から「23」までの24種類の整数値が表示される。
【0030】
図8は、Webサーバ部31に接続されたPC51に表示されるWeb画面である機能割付変更画面170の一例を示す図である。図8に示されるように、機能割付変更画面170には、実施の許可又は不許可(実施可否)を示す、「可」(実施許可)及び「不可」(実施不許可)の表示、及び、これらのいずれかを選択する複数のプルダウンボタンを有している。図8は、モノクロ印刷用のプルダウンボタン1701、モノクロコピー用のプルダウンボタン1702、カラー印刷用のプルダウンボタン1703、カラーコピー用のプルダウンボタン1704、FAX送信用のプルダウンボタン1705、“スキャンToメール”用のプルダウンボタン1706、“スキャンToUSBメモリ”用のプルダウンボタン1707、及び“スキャンToネットワークPC”用のプルダウンボタン1708を表示した画面を示している。また、機能割付変更画面170には、機能割付変更のための入力を確定するOKボタン1709と、各時間帯の設定変更のための入力を終了させるキャンセルボタン1710とが表示される。
【0031】
図9は、Webサーバ部31に接続されたPC51に表示されるWeb画面である認証情報設定一覧画面180の一例を示す図である。図9に示されるように、認証情報設定一覧画面180には、認証機能設定一覧リストを表示するリストボックス181と、認証機能設定を新規に作成するときに使用する新規作成ボタン182と、認証されたユーザの特定情報又はこのユーザ許可された機能の削除に使用する削除ボタン183と、認証されたユーザの特定情報又はこのユーザ許可された機能の変更に際して使用される変更ボタン184と、認証操作を終了させるキャンセルボタン185とが表示される。
【0032】
図10は、Webサーバ部31に接続されたPC51に表示されるWeb画面である認証情報設定変更画面190の一例を示す図である。図10に示されるように、認証情報設定変更画面190には、半角文字10桁まで入力することができるユーザ名入力フィールド1901と、実施の許可又は不許可(実施可否)を示す、「可」(実施許可)及び「不可」(実施不許可)の表示、及び、これらのいずれかを選択する複数のプルダウンボタンを有している。図10は、モノクロ印刷用のプルダウンボタン1902、モノクロコピー用のプルダウンボタン1903、カラー印刷用のプルダウンボタン1904、カラーコピー用のプルダウンボタン1905、FAX送信用のプルダウンボタン1906、“スキャンToメール”用のプルダウンボタン1907、“スキャンToUSBメモリ”用のプルダウンボタン1908、“スキャンToネットワークPC”用のプルダウンボタン1909が表示されている場合を示している。また、認証情報設定変更画面190には、認証情報設定変更のための入力を確定するOKボタン1910と、認証情報設定変更の入力を終了させるキャンセルボタン1911とが表示される。
【0033】
《1−3》第1の実施形態の動作.
図11は、多機能プリンタ1の印刷部22による印刷動作を示すフローチャートである。印刷部22は、例えば、PC51から印刷ジョブを受信し(ステップS10)、この印刷ジョブから印刷実施用データ(印刷データ)を生成し(ステップS11)、この印刷データが、モノクロ画像データであるかカラー画像データであるかを判断する(ステップS12)。印刷部22は、印刷データがモノクロ画像データであると判断したときは、印刷データに基づくモノクロ画像の印刷を実施し(ステップS14)、印刷データがカラー画像データであると判断したときは、印刷データに基づくカラー画像の印刷を実施する(ステップS13)。
【0034】
図12は、多機能プリンタ1のスキャナ部23、読取画像処理部21、及び印刷部22によるコピー動作を示すフローチャートである。スキャナ部23は、画像読取りによって画像情報を生成し(ステップS20)、読取画像処理部21は、スキャナ部23から受信した画像情報から印刷データを生成する(ステップS21)。印刷部22は、読取画像処理部21からの印刷データが、モノクロ画像データであるかカラー画像データであるかを判断する(ステップS22)。印刷部22は、印刷データがモノクロ画像データであると判断したときは、印刷データに基づくモノクロ画像の印刷を実施し(ステップS24)、印刷データがカラー画像データであると判断したときは、印刷データに基づくカラー画像の印刷を実施する(ステップS23)。
【0035】
図13は、多機能プリンタ1のスキャナ部23、読取画像処理部21、及びFAX部25によるFAX送信の動作を示すフローチャートである。スキャナ部23は、画像読取りによって画像情報を生成し(ステップS30)、読取画像処理部21は、スキャナ部23から受信した画像情報からFAX送信用データを生成して、FAX部25に送る(ステップS31)。FAX部25は、受信したFAX送信用データを、回線I/F43を通して回線54に送信する(ステップS32)。
【0036】
図14は、多機能プリンタ1のスキャナ部23を用いた“スキャンToメール”、“スキャンToUSBメモリ”、“スキャンToネットワークPC”の各機能の動作を示すフローチャートである。スキャナ部23は、画像読取りによって画像情報を生成し(ステップS40)、読取画像処理部21は、スキャナ部23から受信した画像情報から送信用データを生成する(ステップS41)。読取画像処理部21は、送信用データの送付先を確認する(ステップS42)。読取画像処理部21は、送付先がメール送信部24である場合には、メール送信データをメール送信部24に送信し、メール送信部24は、受信したメール送信用データを、ネットワークI/F41を通してメールサーバ52に送信する(ステップS43)。読取画像処理部21は、送付先がUSBメモリ53である場合には、送信データをUSBI/F42を通してUSBメモリ53に送信する(ステップS44)。読取画像処理部21は、送付先がPC51である場合には、送信データを回線I/F43を通してPC51に送信する(ステップS45)。
【0037】
図15は、多機能プリンタ1の各時間帯における動作を示すフローチャートである。また、図16は、多機能プリンタ1の各時間帯における設定情報を示す図である。なお、図16は、多機能プリンタ1が保持する図2乃至図4の情報を、1つの図にまとめて表記したものである。図15に示されるように、印刷部22又は読取画像処理部21が、印刷、コピー、FAX、又はスキャンなどの各機能の実施依頼を受領すると(ステップS100)、印刷部22又は読取画像処理部21は、処理制御部12に、依頼された機能を多機能プリンタ1が実施できるか否か(実施可否)、すなわち、依頼された機能の実施が許可されているか否か(機能の実施の許可又は不許可)を問い合わせる(ステップS101)。処理制御部12は、依頼された機能が実施許可機能であるか否かの問い合わせを受信すると、判断制御部14に現在の時間帯の問合わせを実施する。判断制御部14は、時計部18から現在時刻を取得し、現在時刻と時間帯設定記憶部17の内容とを参照し、現在時刻が、いずれの時間帯にあるかを割り出し、処理制御部12に現在の時間帯を送信する(ステップS102)。そして、処理制御部12は、現在の時間帯を判断する(ステップS103)。
【0038】
処理制御部12は、現在の時間帯が第1の時間帯T1であると判断した場合には、図16の第1の時間帯T1の欄141に示すように、すべての機能の実施が許可されていると判断し、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていることを示す情報を送信する(ステップS104)。
【0039】
処理制御部12は、現在の時間帯が第2の時間帯T2であると判断した場合には、判断制御部14に、第2の時間帯T2において実施が許可されている機能が何であるかの問い合わせを実施し、図16の第2の時間帯T2の欄142に示すように、一部の機能の実施が許可されていると判断し、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていることを示す情報を送信する。図16の例では、“スキャンToメール”、“スキャンToUSBメモリ”、“スキャンToネットワークPC”の各機能が許可機能であることを示す情報を取得し、処理制御部12に送付する(ステップS105)。処理制御部12は、実施が許可される機能の一覧から、機能の実施が許可されているか否かを判断し(ステップS106)、実施が許可されていれば(図中「可」)、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていることを示す情報を送信する(ステップS107)。また、処理制御部12は、機能の実施が許可されていなければ(図中「不可」)、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていないことを示す情報を送信し、操作パネル11に、実施不許可機能である旨のメッセージの表示をさせ、また、その機能がモノクロ印刷又はカラー印刷である場合は、PC51へ実施不許可機能である旨のメッセージを送信する(ステップS108)。
【0040】
処理制御部12は、現在の時間帯が第3の時間帯T3であると判断した場合であって、認証ユーザが“0001”である場合には、判断制御部14に、第3の時間帯T3においてユーザ“0001”が実施許可されている機能が何であるかの問い合わせを実施する。判断制御部14は、認証情報設定記憶部15から、実施が許可されている機能の一覧、すなわち、第3の時間帯T3のユーザ“0001”の欄143にあるように、“スキャンToメール”、“スキャンToUSBメモリ”、“スキャンToネットワークPC”を取得し、処理制御部12に送付する(ステップS109)。処理制御部12は、実施が許可されている機能の一覧から、機能の実施が許可されているか否かを判断する(ステップS110)。ここで、処理制御部12は、機能の実施が許可されていれば(図中「可」)、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていることを示す情報を送信し、機能履歴記憶部19に、機能の履歴の登録を実施する(ステップS111)。また、処理制御部12は、機能の実施が許可されていなければ(図中「不可」)、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていないことを示す情報を送信し、操作パネル11に、実施不許可である旨のメッセージを表示させ、また、その機能がモノクロ印刷やカラー印刷である場合は、PC51へ実施不許可である旨のメッセージを送信する(ステップS112)。現在の時間帯が第3の時間帯T3であり、認証ユーザが“0001”以外である場合は、認証情報が登録されておらず、ユーザ認証ができないため、処理制御部12は、第3の時間帯T3のユーザ“0001”以外の欄144に示されるように、すべての機能の実施を不許可と判断する(ステップS109,S110)。このとき、処理制御部12は、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施が許可されていないことを示す情報を送信し、操作パネル11に、実施不許可である旨のメッセージ表示をさせ、また、その機能がモノクロ印刷やカラー印刷である場合は、PC51に実施不許可である旨のメッセージを送信する(ステップS112)。
【0041】
なお、印刷中、コピー中、FAX送信中、スキャン中に、時間帯が切り替わる時刻となった場合には、各処理実施の完了の時点をもって、新たな時間帯に切り替わるものとする。
【0042】
図17は、多機能プリンタ1による認証処理を示すフローチャートである。また、図18は、多機能プリンタ1の操作パネル11に表示される認証画面の一例を示す図である。ユーザが、操作パネル11から認証画面200を表示させ、ユーザ名フィールド201にユーザ名を入力し、認証ボタン202を押下することにより、処理制御部12に、認証依頼を送信する。処理制御部12が、操作パネル11から認証依頼を受信すると、処理制御部12は、時計部18から現在時刻を取得し、現在時刻と時間帯設定記憶部17とを参照し、現在の時間帯を割り出し、処理制御部12に現在の時間帯を送信する(ステップS201)。処理制御部12は、現在の時間帯が第1の時間帯T1(図4の121)、第2の時間帯T2(図4の122)であれば、認証不要時間帯であり、現在の時間帯が第3の時間帯T3(図4)123であれば、認証要求時間帯であると判断する(ステップS202)。
【0043】
現在時刻が認証不要時間帯にある場合、処理制御部12は、操作パネル11に対し、認証不要の旨のメッセージを表示させる(ステップS204)。現在時刻が認証要求時間帯にある場合、処理制御部12は、判断制御部14に認証依頼したユーザが登録されているか問い合わせを実施し、判断制御部14は、認証依頼したユーザが認証情報設定記憶部15のユーザ名101に登録されているか、すなわち、この場合、ユーザ名が“0001”であるかを確認し、その結果を処理制御部12に送信する(ステップS205)。登録されている場合、処理制御部12は、認証依頼したユーザの認証を実施し(ステップS207)、ユーザ登録されていない場合、処理制御部12は、操作パネル11に対し、ユーザ認証ができなかった旨のメッセージを表示させる(ステップS206)。
【0044】
図19は、管理者がPC51からWebブラウザ51aを用いて多機能プリンタ1の時間帯設定を変更するための動作を示すフローチャートである。管理者がPC51からWebブラウザ51aを用いて、多機能プリンタ1のWebサーバ部31にアクセスすると、PC51は、設定変更メニュー画面150(図6)を表示する。管理者がPC51で時間帯設定変更ボタン151(図6)を押下する操作を行うと(ステップS300)、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに時間帯設定変更画面160(図7)を表示させる(ステップS301)。このとき、図7に示されるように、時間帯設定記憶部17に設定されている第1の時間帯T1の開始時刻の時及び分は、表示部161a及び161b(図7)に表示され、時間帯設定記憶部17に設定されている第1の時間帯T1の終了時刻の時及び分は、表示部162a及び162b(図7)に表示され、時間帯設定記憶部17に設定されている第2の時間帯T2の開始時刻の時及び分は、表示部163a及び163bに表示され、時間帯設定記憶部17に設定されている第2の時間帯T2の終了時刻の時及び分は、表示部164a及び164bに表示され、時間帯設定記憶部17に設定されている第3の時間帯T3の開始時刻の時及び分は、表示部165a及び165bに表示され、時間帯設定記憶部17に設定されている第3の時間帯T3の終了時刻の時及び分は、表示部166a及び166bに表示される。
【0045】
ステップS302において、管理者がPC51でOKボタン167(図7)を押下する操作を行ったときに、Webサーバ部31は、入力情報が「複数の時間帯に重複する時間がある」又は「いずれの時間帯にも指定されていない時間がある」のいずれかの条件を満たせば、エラー有りと判断し、「複数の時間帯に重複する時間がある」及び「いずれの時間帯にも指定されていない時間がある」のいずれの条件も満たさない場合、エラー無し(正常)と判断する(ステップS304)。エラー有りと判断された場合(ステップS305)、Webサーバ部31は、PC51にエラーメッセージを表示させ(ステップS307)、正常と判断された場合(ステップS305)、Webサーバ部31は、時間帯設定変更画面160に設定された内容に、時間帯設定記憶部17の内容を書き換え、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS306)。ステップS302において、管理者がPC51でキャンセルボタン168を押下する操作を行った場合には、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS303)。
【0046】
図20は、管理者がPC51からWebブラウザ51aを用いて多機能プリンタ1の機能割付を変更するための動作を示すフローチャートである。管理者がPC51からWebブラウザ51aを用いて、多機能プリンタ1のWebサ一バ部31にアクセスすると、設定変更メニュー画面150(図6)を表示する。管理者がPC51で機能割付変更ボタン152を押下する操作を行うと(ステップS400)、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに機能割付変更画面170(図8)を表示させ、モノクロ印刷1701(図8)には、機能割付記憶部16aに記憶されているモノクロ印刷の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、モノクロコピー1702(図8)には、機能割付記憶部16aに記憶されているモノクロコピーの許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、カラー印刷1703(図8)には、機能割付記億部16aに記憶されているカラー印刷の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、カラーコピー1704(図8)には、機能割付記億部16aに記憶されているカラーコピーの許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定される。また、このとき、FAX送信1705(図8)には、機能割付記憶部16aに記憶されているFAX送信の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、“スキャンToメール”1706(図8)には、機能割付記億部16aに記憶されている“スキャンToメール”の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、“スキャンToUSBメモリ”1707(図8)には、機能割付記億部16aに記憶されている“スキャンToUSBメモリ”の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、“スキャンToネットワークPC”1708(図8)には、機能割付記憶部16aに記憶されている“スキャンToネットワークPC”の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定される(ステップS401)。
【0047】
ステップS402において、管理者がPC51でOKボタン1709(図8)を押下する操作を行ったときに、Webサーバ部31は、入力情報が、「すべての機能を実施許可に設定している」という条件を満たす場合には、エラー有りと判断し、「すべての機能を実施許可に設定している」という条件を満たさない場合、正常と判断する(ステップS404)。エラー有りと判断された場合(ステップS405)、Webサーバ部31は、PC51にエラーメッセージを表示させ(ステップS407)、正常と判断された場合(ステップS405)、Webサーバ部31は、機能割付変更画面170に設定された内容に、機能割付記憶部16aを書き換え、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS406)。
【0048】
ステップS402において、管理者がPC51でキャンセルボタン1710(図8)を押下する操作を行うと、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS403)。
【0049】
図21は、管理者がPC51のWebブラウザ51aを用いて多機能プリンタ1の認証情報の設定を変更するための処理を示すフローチャートである。先ず、管理者は、PC51のWebブラウザ51aを用いて、多機能プリンタ1のWebサーバ部31にアクセスし、Webサーバ部31はPC51に設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる。管理者が設定変更メニュー画面150(図6)で、認証情報設定変更ボタン153を押下する操作を行うと(ステップS500)、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに認証情報設定一覧画面180(図9)を表示させ、その時、認証情報設定一覧181には、認証情報設定記憶部15に設定されているユーザ名を一覧表示する(ステップS501)。
【0050】
ステップS502において、管理者がPC51でキャンセルボタン185(図9)を押下する操作を行うと、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS507)。
【0051】
ステップS502において、管理者がPC51で削除ボタン183(図9)を押下する操作を行うと、Webサーバ部31は、設定確認を行う(ステップS503)。この設定確認においては、Webサーバ部31は、「認証情報設定一覧181からユーザが選択されていない」という条件を満たす場合に、エラー有りと判断し、「認証情報設定一覧181からユーザが選択されていない」の条件を満たさない場合に、エラー無し(すなわち、正常な操作)と判断する(ステップS504)。ステップS504で、エラー有りと判断された場合、Webサーバ部31は、PC51にエラーメッセージを表示させ(ステップS505)、再度、認証情報設定一覧画面180(図9)におけるボタン操作(ステップS502)に戻る。ステップS504で、正常と判断された場合、Webサーバ部31は、認証情報設定記憶部15から、選択されたユーザの削除を実施し、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS506)。
【0052】
ステップS502において、管理者がPC51で新規作成ボタン182(図9)を押下する操作を行うと(ステップS508)、Webサーバ部31は、設定確認を行う(ステップS509)。この設定確認においては、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに認証情報設定変更画面190(図10)を表示させ(ステップS509)、ユーザ名1901は未設定とし、モノクロ印刷1902、モノクロコピー1903、カラー印刷1904、カラーコピー1905、FAX送信1906、“スキャンToメール”1907、“スキャンToUSBメモリ”1908、“スキャンToネットワークPC”1909には実施許可(「可」)を設定する。
【0053】
ステップS502において、管理者がPC51で変更ボタン184(図9)を押下する操作を行うと(ステップS508)、Webサーバ部31は、設定確認を行う(ステップS509)。この設定確認においては、Webサーバ部31は、「認証情報設定一覧181からユーザが選択されていない」という条件を満たす場合に、エラー有りと判断し、「認証情報設定一覧181からユーザが選択されていない」の条件を満たさない場合に、エラー無し(すなわち、正常な操作)と判断する(ステップS510)。ステップS510で、エラー有りと判断された場合、Webサーバ部31は、PC51にエラーメッセージを表示させ(ステップS505)、再度、認証情報設定一覧画面180(図9)におけるボタン操作(ステップS502)に戻る。ステップS510で、正常と判断された場合、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに認証情報設定変更画面190(図10)を表示させる。このとき、図10に示されるように、ユーザ名1901には、認証情報設定一覧(図9の181)で選択されたユーザ名が設定され、ユーザ名1901は変更不可になり、モノクロ印刷1902には、認証情報設定記憶部15に設定されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応するモノクロ印刷の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、モノクロコピー1903には、認証情報設定記憶部15に設定されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応するモノクロコピーの許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、カラー印刷1904には、認証情報設定記憶部15に設定されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応するカラー印刷の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、カラーコピー1905には、認証情報設定記憶部15に設定されている、認証情報設定一覧で選択されたユーザ名に対応するカラーコピ一の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定される。また、FAX送信1906には、認証情報設定記意部15に設定されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応するFAX送信の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、“スキャンToメール”1907には、認証情報設定記憶部16aに記憶されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応する“スキャンToメール”の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、“スキャンToUSBメモリ”1908には、認証情報設定記憶部16aに記憶されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応する“スキャンToUSBメモリ”の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定され、“スキャンToネットワークPC”1909には、認証情報設定記憶部16aに記憶されている、認証情報設定一覧181(図9)で選択されたユーザ名に対応する“スキャンToネットワークPC”の許可(「可」)又は不許可(「不可」)が設定される(ステップS511)。
【0054】
ステップS512において、管理者がPC51でOKボタン1910(図10)を押下する操作を行ったときに、認証情報設定の変更であれば(ステップS514)、Webサーバ部31は、認証情報設定記憶部15の選択されたユーザの設定を認証情報設定画面190に設定された内容で書き換え、PC51のWebブラウザ51aに認証情報設定一覧画面180(図9)を表示させる(ステップS519)。
【0055】
ステップS512において、管理者がPC51でOKボタン1910(図10)を押下する操作を行ったときに、認証情報設定の新規作成であれば(ステップS514)、Webサーバ部31は、「ユーザ名が認証情報設定記憶部15に設定されているユーザと重複している」又は「ユーザ名に半角数字以外の文字列を使用している」のいずれかの条件を満たす場合、エラー有りと判断し、「ユーザ名が認証情報設定記憶部15に設定されているユーザと重複している」及び「1ユーザ名に半角数字以外の文字列を使用している」のいずれの条件も満たさない場合、正常と判断する(ステップS515)。エラー有りと判断された場合(ステップS516)、Webサーバ部31は、PC51にエラーメッセージを表示させ(ステップS518)、正常と判断された場合(ステップS516)、Webサーバ部31は、認証情報設定記憶部15に、認証情報設定画面190(図10)に入力されたユーザ情報を書き込み、PC51のWebブラウザ51aに認証情報設定一覧画面180(図9)を表示させる(ステップS517)。
【0056】
図22は、多機能プリンタ1の動作履歴取得の動作を示すフローチャートである。また、図23は、多機能プリンタ1の動作履歴記憶部19に記憶される動作履歴ファイルの一例を示す図である。管理者がPC51からWebブラウザ51aを用いて、多機能プリンタ1のWebサーバ部31にアクセスすると、PC51は、設定変更メニュー画面150(図6)を表示する。管理者が、Webブラウザ51aによって表示された動作履歴取得ボタン154を押下する操作を行うと(ステップS600)、多機能プリンタ1のWebサーバ部31は、動作履歴記憶部19に記憶されている動作履歴を確認する(ステップS601)。Webサーバ部31は、動作履歴記憶部19に動作履歴が存在する場合(ステップS602)、動作履歴記憶部19の日時(図5の131)を、動作履歴ファイル210の日時211に設定し、動作履歴記憶部19のユーザ名(図5の132)を、動作履歴ファイル210のユーザ名212に設定し、動作履歴記憶部19の動作(図5の133)を、動作履歴ファイル210の動作213に設定した動作履歴ファイル210を作成し(ステップS603)、PC51にダウンロードする(ステップS604)。Webサーバ部31は、動作履歴記憶部19に動作履歴が存在しない場合(ステップS602)、PC51にエラーメッセージを表示させる(ステップS605)。
【0057】
《1−4》第1の実施形態の効果.
以上に説明したように、第1の実施形態の多機能プリンタ1によれば、ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、時間帯ごとに適切な使用制限を設定することができる。例えば、時間帯に応じて、消耗品を消費する機能を制限する設定を選択することによって、ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、ユーザによる消耗品の消費を抑制することができる。
【0058】
《2》第2の実施形態.
《2−1》第2の実施形態の構成.
図24は、本発明に係る第2の実施形態の情報処理装置としての多機能プリンタ2の構成を概略的に示すブロック図である。図24において、図1の構成要素と同一又は対応する構成要素には同じ符号を付す。第2の実施形態の多機能プリンタ2は、時間帯設定記憶部97が設定し記憶する時間帯として4種類の時間帯T1〜T4がある点(図25、図26)、時間帯ごとに機能割付制御部96が割付ける機能(図28)、及びこれらに基づく判断制御部94の制御内容(図27)の点が、第1の実施形態の多機能プリンタ1と相違する。なお、第2の実施形態の説明に際しては、図2、図3、図6、図8乃至図10をも参照する。
【0059】
図25は、多機能プリンタ2の時間帯設定記憶部97が記憶する時間帯情報のデータ構成例を示す図である。図25に示されるように、時間帯設定記憶部97は、すべてのユーザがすべての機能を実施できるようにする通常時間帯(第1の時間帯)T1(301)と、すべてのユーザが機能割付記憶部96aで実施可と設定された機能を実施できるようにする機能制限時間帯(第2の時間帯)T2(302)と、認証情報設定記憶部15に設定されたユーザが認証情報設定記憶部15に設定された機能を実施できるようにする認証要求時間帯(第3の時間帯)T3(303)と、すべてのユーザがすべての機能を実施できないようにする禁止時間帯(第4の時間帯)T4(304)のそれぞれの時間帯の、開始時刻及び終了時刻とを記憶する。図25の例では、禁止時間帯T4は、第1の時間帯T1内に設定された時間帯として設定されている。ただし、禁止時間帯T4を、第2の時間帯T2内又は第3の時間帯T3内に設定することもできる。また、異なる複数の禁止時間帯T4を設定することもできる。
【0060】
多機能プリンタ2のWebサーバ部31は、PC51からWebブラウザ51aを使用してアクセスされ、認証情報設定記憶部15、時間帯設定記憶部97、機能割付記憶部96aの設定内容を変更させ、動作履歴記憶部19の情報を表示させるWeb画面をPC51に提供する。
【0061】
PC51に表示されるWeb画面は、図6に示されるように、時間設定変更ボタン151と、機能割付変更ボタン152と、認証情報設定変更ボタン153と、動作履歴取得154を持つ設定変更メニュー画面150とを有する。
【0062】
図26は、多機能プリンタ2のWebサーバ部31に接続されたPC51に表示されるWeb画面である時間帯設定変更画面320の一例を示す図である。図26に示されるように、時間帯設定変更画面320には、第1の時間帯T1の開始時刻を表示する「時」表示部321aとそのプルダウンボタン、第1の時間帯T1の開始時刻を表示する「分」表示部321bとそのプルダウンボタン、第1の時間帯T1の終了時刻を表示する「時」表示部322aとそのプルダウンボタン、及び第1の時間帯T1の終了時刻を表示する「分」表示部322bとそのプルダウンボタンが表示される。同様に、時間帯設定変更画面320には、第2の時間帯T2の開始時刻を表示する「時」表示部323aとそのプルダウンボタン、第2の時間帯T2の開始時刻を表示する「分」表示部323bとそのプルダウンボタン、第2の時間帯T2の終了時刻を表示する「時」表示部324aとそのプルダウンボタン、及び第2の時間帯T2の終了時刻を表示する「分」表示部324bとそのプルダウンボタンが表示される。同様に、時間帯設定変更画面320には、第3の時間帯T3の開始時刻を表示する「時」表示部325aとそのプルダウンボタン、第3の時間帯T3の開始時刻を表示する「分」表示部325bとそのプルダウンボタン、第3の時間帯T3の終了時刻を表示する「時」表示部326aとそのプルダウンボタン、及び第3の時間帯T3の終了時刻を表示する「分」表示部326bとそのプルダウンボタンが表示される。また、時間帯設定変更画面320には、各時間帯の設定変更のための入力を確定するOKボタン327と、各時間帯の設定変更のための入力を終了させるキャンセルボタン328とが表示される。同様に、時間帯設定変更画面320には、禁止時間帯T4の開始時刻を表示する「時」表示部327aとそのプルダウンボタン、禁止時間帯T4の開始時刻を表示する「分」表示部327bとそのプルダウンボタン、禁止時間帯T4の終了時刻を表示する「時」表示部328aとそのプルダウンボタン、及び禁止時間帯T4の終了時刻を表示する「分」表示部328bとそのプルダウンボタンが表示される。また、時間帯設定変更画面320には、各時間帯の設定変更のための入力を確定するOKボタン329と、各時間帯の設定変更のための入力を終了させるキャンセルボタン330とが表示される。なお、「時」表示部には、「00」から「59」までの60種類の整数値が表示され、「分」表示部には、「00」から「23」までの24種類の整数値が表示される。
【0063】
また、PC51に表示されるWeb画面には、図8に示されるような機能割付変更画面170、図9に示されるような認証情報設定一覧画面180、及び図10に示されるような認証情報設定変更画面190も含まれる。
【0064】
《2−2》第2の実施形態の動作.
第2の実施形態の多機能プリンタ2の動作については、第1の実施形態の多機能プリンタ1の動作と異なる動作である時間帯設定変更及び機能制御動作を中心に説明する。機能制御動作及び時間帯設定変更以外の多機能プリンタ2の動作は、多機能プリンタ1の動作と同じである。
【0065】
図27は、多機能プリンタ2の各時間帯における動作を示すフローチャートである。また、図28は、多機能プリンタ2の各時間帯における設定情報を示す図である。図28は、図2、図3、及び図25の情報を、1つの図にまとめて表記したものである。図27に示されるように、印刷部22又は読取画像処理部21が、印刷、コピー、FAX、スキャンなどの各機能の実施依頼を受領すると(ステップS700)、印刷部22又は読取画像処理部21は、処理制御部12に、実施依頼された機能を実施することが許可されているか否か(すなわち、実施可否)を問い合わせる(ステップS701)。処理制御部12は、機能の実施可否の問い合わせを受信すると、判断制御部14に現在の時間帯の問合わせを実施する。判断制御部14は、時計部18から現在時刻を取得し、現在時刻と時間帯設定記憶部97の内容とを参照し、現在時刻がいずれの時間帯にあるかを割り出し、処理制御部12に現在時刻がある時間帯(すなわち、現在の時間帯)を送信する(ステップS702)。そして、処理制御部12は、現在の時間帯を判断する(ステップS703)。
【0066】
ステップS703において、処理制御部12は、現在の時間帯が第1の時間帯T1又は禁止時間帯T4であると判断した場合には、現在時刻が第1の時間帯T1又は禁止時間帯T4のいずれであるかを判断する(ステップS704)。ステップS704において、処理制御部12は、現在の時間帯が第1の時間帯T1であると判断した場合には、図28の第1の時間帯T1の欄311に示すように、すべての機能の実施が許可されていると判断し、印刷部22又は読取画像処理部21に、すべての機能の実施可(使用許可)を送信する(ステップS705)。ステップS704において、処理制御部12は、現在の時間帯が禁止時間帯T4であると判断した場合には、図28の禁止時間帯T4の欄312に示すように、すべての機能の実施を禁止(実施不可、すなわち、使用不許可)と判断し、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能の実施不可を送信し、操作パネル11及びPC51の画面に実施不可のメッセージを表示させる(ステップS706)。
【0067】
ステップS703において、処理制御部12は、現在の時間帯が第2の時間帯T2であると判断した場合には、判断制御部14に、第2の時間帯T2において実施が許可されている機能が何であるかの問い合わせを実施し、図28の第2の時間帯T2の欄313に示すように、一部の機能の実施が許可されていると判断し、印刷部22又は読取画像処理部21に、実施可情報を送信する(ステップS707)。図28の例では、スキャンToメール”、“スキャンToUSBメモリ”、“スキャンToネットワークPC”を実施可の機能として取得し、処理制御部12に送付する(ステップS707)。処理制御部12は、実施可とされる機能の一覧から、機能の実施可否を判断し(ステップS708)、実施可であれば、印刷部22や読取画像処理部21に、機能の実施可を示す情報を送信する(ステップS710)。処理制御部12は、実施不可であれば、印刷部22や読取画像処理部21に、機能の実施不可を示す情報を送信し、操作パネル11に、実施不可である旨のメッセージの表示をさせ、また、その機能がモノクロ印刷やカラー印刷である場合は、PC51へ実施不可である旨のメッセージを送信する(ステップS709)。
【0068】
ステップS703において、処理制御部12は、現在の時間帯が第3の時間帯T3であると判断し、認証ユーザが“0001”である場合には、判断制御部94に、第3の時間帯T3においてユーザ“0001”が実施可とされている機能が何であるかの問い合わせを実施する。判断制御部94は、認証情報設定記憶部15から、実施可とされている機能の一覧、すなわち、第3の時間帯T3のユーザ“0001”の欄314にあるように、“スキャンToメール”、“スキャンToUSBメモリ”、“スキャンToネットワークPC”を実施可の機能として取得し、処理制御部12に送付する(ステップS711)。処理制御部12は、実施可とされている機能の一覧から、機能の実施可否を判断する(ステップS712)。ここで、処理制御部12は、実施可であれば、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能実施可を示す情報を送信し、機能履歴記憶部19に、機能の履歴の登録を実施する(ステップS713)。また、処理制御部12は、実施不可であれば、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能実施不可を示す情報を送信し、操作パネル11に、実施不可である旨のメッセージ表示をさせ、また、その機能がモノクロ印刷やカラー印刷である場合は、PC51へ実施不可である旨のメッセージを送信する(ステップS112)。現在の時間帯が第3の時間帯T3であり、認証ユーザが“0001”以外である場合は、認証情報が登録されておらず、認証ができないため、処理制御部12は、第3の時間帯T3のユーザ“0001”以外の欄315に示されるように、すべての機能を実施不可と判断する(ステップS711,S712)。このとき、処理制御部12は、印刷部22又は読取画像処理部21に、機能実施不可を送信し、操作パネル11に、実施不可である旨のメッセージ表示をさせ、また、その機能がモノクロ印刷やカラー印刷である場合は、PC51へ実施不可である旨のメッセージを送信する(ステップS714)。
【0069】
なお、印刷中、コピー中、FAX送信中、スキャン中に、時間帯が切り替わる時刻となった場合、各処理実施完了をもって、新たな時間帯に切り替わるものとする。
【0070】
次に、時間帯設定変更動作を図19に基づいて説明する。なお、この説明においては、図6、図26をも参照する。管理者がPC51からWebブラウザ51aを用いて、Webサーバ部31にアクセスすると、設定変更メニュー画面150(図6)を表示する。管理者がPC51で時間帯設定変更ボタン151を押下する操作を行うと(ステップS300)、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aに時間帯設定変更画面320を表示させる(ステップS301)。このとき、図26に示されるように、時間帯設定記憶部97に設定されている第1の時間帯T1の開始時刻の時及び分は、表示部321a及び321bに表示され、時間帯設定記憶部97に設定されている第1の時間帯T1の終了時刻の時及び分は、表示部322a及び322bに表示され、時間帯設定記憶部97に設定されている第2の時間帯T2の開始時刻の時及び分は、表示部323a及び323bに表示され、時間帯設定記憶部97に設定されている第2の時間帯T2の終了時刻の時及び分は、表示部324a及び324bに表示され、時間帯設定記憶部97に設定されている第3の時間帯T3の開始時刻の時及び分は、表示部325a及び325bに表示され、時間帯設定記憶部97に設定されている第3の時間帯T3の終了時刻の時及び分は、表示部326a及び326bに表示される。また、時間帯設定記憶部97に設定されている禁止時間帯T4の開始時刻の時及び分は、表示部327a及び327bに表示され、時間帯設定記憶部97に設定されている禁止時間帯T4の終了時刻の時及び分は、表示部328a及び328bに表示される。
【0071】
ステップS302において、管理者がPC51でOKボタン329を押下する操作を行うと、Webサーバ部31は、入力情報が「複数の時間帯に重複する時間がある」又は「いずれの時間帯にも指定されていない時間がある」のいずれかの条件を満たす場合、エラー有りと判断し、「複数の時間帯に重複する時間がある」及び「いずれの時間帯にも指定されていない時間がある」のいずれの条件も満たさない場合、エラー無し(正常)と判断する(ステップS304)。エラー有りと判断された場合(ステップS305)、Webサーバ部31は、PC51のWebブラウザ51aにエラーメッセージを表示させ(ステップS307)、正常と判断された場合(ステップS305)、Webサーバ部31は、時間帯設定変更画面160に設定された内容に、時間帯設定記憶部17を書き換え、PC51のWebブラウザ51aに設定変更メニュー画面150(図6)を表示させる(ステップS306)。
【0072】
《2−3》第2の実施形態の効果.
以上に説明したように、第2の実施形態の多機能プリンタ2によれば、ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、時間帯ごとに適切な使用制限を設定することができる。例えば、就業時間帯内の休憩時間帯などを禁止時間帯とすることによって、ユーザの利便性をできるだけ損なうことなく、ユーザによる消耗品の消費を抑制することができる。
【0073】
《3》変形例.
第1及び第2の実施形態においては、本発明を複数の機能を持つ多機能プリンタに適用した例を説明したが、本発明は、入退場管理装置やシステム監視装置などの情報処理装置に適用することができ、特に、管理者が不在の時間帯が存在する24時間稼働型の情報処理装置には好適である。
【符号の説明】
【0074】
1,2 多機能プリンタ(情報処理装置)、 11 操作パネル、 12 処理制御部、 13 認証情報取得部、 14,94 判断制御部、 15 認証情報設定記憶部、 16,96 機能割付制御部、 16a,96a 機能割付記憶部、 17,97 時間帯設定記憶部、 18 時計部、 19 動作履歴記憶部、 20 機能実施部、 21 読取画像処理部、 22 印刷部、 23 スキャナ部、 24 メール送信部、 25 FAX部、 31 Webサーバ部、 41 ネットワークI/F、 42 USBI/F、 43 回線I/F、 51 PC、 51a Webブラウザ、 52 メールサーバ、 53 USBメモリ、 54 回線、 150 PCの設定変更メニュー画面、 160,320 PCの時間帯設定変更画面、 170 PCの機能割付変更画面、 180 PCの認証情報設定一覧画面、 190 PCの機能設定変更画面、 200 操作パネルの認証画面、 ID1 第1の認証情報、 ID2 第2の認証情報、 T1 第1の時間帯(通常時間帯)、 T2 第2の時間帯(機能制限時間帯)、 T3 第3の時間帯(認証要求時間帯)、 T4 第4の時間帯(禁止時間帯)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を実施する機能実施部と、
現在時刻を提供する時計部と、
少なくとも機能制限時間帯及び認証要求時間帯を設定することができ、前記設定された時間帯を記憶する時間帯設定記憶部と、
前記複数の機能のそれぞれについて、前記機能制限時間帯において実施を許可する許可機能であるか又は実施を許可しない不許可機能であるかを設定し、前記許可機能又は不許可機能の設定を記憶する機能割付制御部と、
あらかじめ設定された第1の認証情報を保持する認証情報設定記憶部と、
外部から第2の認証情報を取得する認証情報取得部と、
判断制御部と
を備え、
前記判断制御部は、
前記現在時刻が前記機能制限時間帯にあるときに、前記機能割付制御部が記憶する設定に基づいて、前記複数の機能の一部の機能を実施許可し、残りの機能を実施不許可とし、
前記現在時刻が前記認証要求時間帯にあるときに、前記第2の認証情報を前記第1の認証情報と比較した結果に基づいて前記複数の機能の実施許可又は実施不許可を決める
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記時間帯設定記憶部は、前記機能制限時間帯及び前記認証要求時間帯以外の、他の時間帯を記憶し、
前記判断制御部は、前記現在時刻が前記他の時間帯にあるときに、前記複数の機能を実施許可する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
動作履歴記憶部をさらに備え、
前記判断制御部は、前記認証要求時間帯において実施された機能を、前記第2の認証情報と関連付けて前記動作履歴記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記認証情報設定記憶部に記憶された前記第1の認証情報と、前記機能割付制御部に保持された設定の内容と、前記時間帯設定記憶部が保持する前記時間帯の内の少なくとも1つを変更させる指令を受信するWebサーバ部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記認証情報設定記億部に記憶された前記第2の認証情報は、ユーザを特定するユーザ情報と、ユーザごとに使用が許可されている機能情報とを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記機能実施部は、
記録媒体に画像を形成する印刷機能を実施する印刷部と、
画像を読み取るスキャナ機能を実施するスキャナ部と、
ファクシミリ送信機能を実施するファクシミリ部と、
電子メールの送信機能を実施するメール送信部と
を含み、
前記複数の機能は、前記印刷機能、前記スキャナ機能、前記ファクシミリ送信機能、及び前記メール送信機能を含む
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記時間帯設定記憶部は、前記複数の機能のすべての実施を禁止する禁止時間帯を記憶し、
前記判断制御部は、前記現在時刻が前記禁止時間帯にあるときに、前記複数の機能を実施不許可とする
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記禁止時間帯は、前記機能制限時間帯、前記認証要求時間帯、及び前記他の時間帯のいずれかの時間帯の途中に設定されることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2011−223416(P2011−223416A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91729(P2010−91729)
【出願日】平成22年4月12日(2010.4.12)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】