説明

情報取得システムおよび情報取得システムの制御方法

【課題】カプセル型内視鏡10と、受信装置30と、磁界発生装置20と、を具備するカプセル型内視鏡システム1において、生体内のカプセル型内視鏡10と生体外の受信装置30との間の通信状態が良好でない場合に発生する不具合を防止する。
【解決手段】磁界発生装置20がストップ信号またはリスタート信号からなる制御信号をカプセル型内視鏡10に送信する磁界発生部23と制御信号の送信を指示するスイッチ21とを有し、カプセル型内視鏡10が画像取得部14が取得する画像を送信する画像送信部15と画像を一時的に記憶する内部メモリ17と磁界受信部11と制御信号にもとづき、画像取得部14、画像送信部15および内部メモリ17の動作を制御する制御部12と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体の内部に導入させて生体内の情報を取得する情報取得装置を具備する情報取得システムおよび前記情報取得システムの制御方法に関し、特に、生体外に配置する制御信号送信装置の操作により前記生体内の情報取得装置の動作を制御する情報取得システムおよび前記情報取得システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は医療分野においては生体内の観察等の用途において用いられている。そして、近年、被検者が嚥下することにより体内に導入され、蠕動運動に伴って体内を移動しつつ体腔内を撮像する情報取得装置であるカプセル型内視鏡が提案されている。体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された情報である画像は、順次、無線の画像信号として外部に送信され、外部の受信装置の受信アンテナを介して受信され外部メモリに画像が記憶される。被検者は受信装置を携帯することにより、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、自由に行動できる。
【0003】
従来のカプセル型内視鏡においては、生体内に導入されたカプセル型内視鏡は受信装置の受信状態に関わらず、画像を無線送信し続けるという構成が一般的であった。このため、カプセル型内視鏡と受信装置との間の通信状態が良好でない場合には、受信装置で受信されない無駄なデータを送信してしまう問題があった。このため、内蔵電池で駆動されているカプセル型内視鏡の実効的な寿命、つまり、受信装置が受信可能なデータを送信する時間を減少させてしまうとともに、受信状態が好ましくない期間に送信された画像は受信装置に記憶されないため、この間の診断ができなくなるという問題があった。
【0004】
このため、出願人は、特開2005−342083号公報において、カプセル型内視鏡と受信装置との間の通信状態が良好なときにのみ画像送信をおこなうカプセル型内視鏡システムを開示している。すなわち、上記カプセル型内視鏡は撮影した画像を送信する前に、通信確認信号を送信する。そして、受信装置は通信確認信号を受信すると、カプセル型内視鏡に対して通信許可信号を送信する。カプセル型内視鏡は通信許可信号を受信することでカプセル型内視鏡と受信装置間の通信が可能であることを確認した後に、画像を送信する。なお、通信確認信号および通信許可信号による事前の通信状態確認は、画像を送信するたびに実施する。
【0005】
しかし、上記カプセル型内視鏡システムでは、受信装置がカプセル型内視鏡からの画像を明らかに受信できないような場合、例えば、被検者が違和感解消のため受信装置を再装着する場合、または入浴などのため外す場合、受信装置本体を被検者の腰部に装着したままで、受信アンテナを再配置するために外す場合など、明らかに通信が困難な場合の対応については、特に配慮がされていない。また、上記カプセル型内視鏡システムでは、画像送信前に、その都度、通信状態を確認しているので、カプセル型内視鏡の電力消費は、通信状態を確認しない場合に比べて、増加していた。さらに、カプセル型内視鏡と受信装置との間にて、自動的に通信状態を確認するために、システム全体の構成が複雑であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−342083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、生体内の情報取得装置と生体外の受信装置との間の通信状態が明らかに良好でない場合に発生する不具合を防止することのできる情報取得システムおよび情報取得システムの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の形態の情報取得システムは、情報取得装置と、受信装置と、制御信号送信装置と、を具備する情報取得システムであって、生体外に配置する前記受信装置が、前記情報取得装置が送信する情報を受信する情報受信部と、前記情報受信部が受信する前記情報を記憶する外部記憶部と、を有し、前記生体外に配置する前記制御信号送信装置が、第1の制御信号または第2の制御信号からなる制御信号を前記情報取得装置に送信する制御信号送信部と、前記制御信号の送信を指示するスイッチと、を有し、生体内に導入する前記情報取得装置が、前記生体内の情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得する前記情報を送信する情報送信部と、前記情報取得部が取得する前記情報を一時的に記憶する内部記憶部と、前記制御信号送信装置が送信する前記制御信号を受信する制御信号受信部と、前記制御信号受信部が受信する前記制御信号にもとづき、前記情報取得部、前記情報送信部および前記内部記憶部の動作を制御する制御部と、を有する。
【0009】
また本発明の別の実施の形態の情報取得システムの制御方法は、情報取得装置と、受信装置と、制御信号送信装置と、を具備する情報取得システムの制御方法であって、前記情報取得装置を生体内に導入する導入工程と、前記情報取得装置の情報取得部が取得した前記生体内の情報を、情報送信部が送信する第1の情報送信工程と、前記第1の情報送信工程において前記情報取得装置が送信する前記情報を、生体外に配置する前記受信装置の情報受信部が受信し、外部記憶部が前記情報を記憶する第1の情報記憶工程と、前記生体外に配置する前記制御信号送信装置がスイッチの操作に応じて第1の制御信号であるストップ信号を送信するストップ信号送信工程と、前記情報取得装置が前記ストップ信号を受信するストップ信号受信工程と、前記情報取得装置が、前記情報送信部の動作を停止し、前記情報取得部が取得した前記情報を内部記憶部に記憶する情報送信停止工程と、前記制御信号送信装置が前記スイッチの操作に応じて第2の制御信号であるリスタート信号を送信するリスタート信号送信工程と、前記情報取得装置が前記リスタート信号を受信するリスタート信号受信工程と、前記情報取得装置が前記内部記憶部に記憶している前記情報を送信する第2の情報送信工程と、前記第2の情報送信工程において前記情報取得装置が送信する、前記内部記憶部に記憶していた前記情報を、前記受信装置の前記情報受信部が受信し、前記外部記憶部が前記情報を記憶する第2の情報記憶工程と、を具備する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生体内の情報取得装置と生体外の受信装置との間の通信状態が良好でない場合に発生する不具合を防止することのできる情報取得システムおよび情報取得システムの制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施の形態の情報取得システムの使用状態を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態の情報取得システムのブロック図である。
【図3】第1の実施の形態の情報取得システムの構成を示す構成図である。
【図4】第1の実施の形態の情報取得システムの情報取得装置の構成を示す構成図である。
【図5】第1の実施の形態の情報取得システムの制御信号送信装置の構成を示す構成図である。
【図6】第1の実施の形態の情報取得システムの動作を流れを説明するためのフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態の情報取得システムの動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】第2の実施の形態の情報取得システムの動作を流れを説明するためのフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態の情報取得システムの構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施の形態>
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1の実施の形態の情報取得システムであるカプセル型内視鏡システム1およびカプセル型内視鏡システム1の制御方法について説明する。
【0013】
図1に示すように本実施の形態のカプセル型内視鏡システム1は、情報取得装置であるカプセル型内視鏡10と、受信装置30と、制御信号送信装置である磁界発生装置20と、を具備する。カプセル型内視鏡10は被検者2が嚥下することにより体内の消化器管腔に導入される。生体外に配置する受信装置30は、カプセル型内視鏡10からの信号を受信するアンテナユニット31と、被検者2が腰部に装着する本体部と、を有する。一方、生体外に配置する磁界発生装置20は、被検者2または医療従事者などの操作者によるスイッチ21の操作に応じて、生体内のカプセル型内視鏡10の動作を制御するための交流電磁界による制御信号を、送信する。
【0014】
次に、図2を用いてカプセル型内視鏡システム1の構成について説明する。カプセル型内視鏡10は、制御信号受信部である磁界受信部11と、制御部12と、情報取得部である画像取得部14と、内部記憶部である内部メモリ17と、情報送信部である画像送信部15と、電力を供給する電源部である電池13と、リードスイッチ19と、を有する。画像取得部14が取得した生体内の画像は無線伝送手段である画像送信部15により外部に無線送信される。しかし磁界受信部11がストップ信号を受信すると、画像送信部15は動作を停止し、画像取得部14が取得した生体内の画像は内部メモリ17に記憶される。そして、磁界受信部11がリスタート信号を受信したときに、内部メモリ17に記憶された画像は外部に無線送信される。制御部12はカプセル型内視鏡10の上記動作を制御する。リードスイッチ19は図示しない収容容器に配設された磁石から所定強度以上の直流磁界が印加されているときはOFF状態を維持しているが、カプセル型内視鏡10が収容容器から取り出されるとON状態となり電池13からの電力供給が開始される。
【0015】
磁界発生装置20は、スイッチ21と、磁界発生制御部22と、制御信号送信部である磁界発生部23と、を有する。操作者が通信状態が良好でないと判断した場合に、操作者がスイッチ21を操作することにより、磁界発生部23は第1の制御信号であるストップ信号を発生する。操作者が通信状態が回復したと判断した場合に、操作者がスイッチ21を操作すると、磁界発生部23は第2の制御信号であるリスタート信号を発生する。
【0016】
一方、受信装置30は、アンテナユニット31と、カプセル型内視鏡10が送信した画像を受信する情報受信部である画像受信部32と、外部記憶部である外部メモリ33と、を有する。アンテナユニット31を介して画像受信部32が受信した画像は外部メモリ33に記憶される。そして例えば、カプセル型内視鏡10が排出された後、医師または看護士は、受信装置30の外部メモリ33に記憶された画像をワークステーションにダウンロードし、ワークステーションの画面に表示された被検体内画像を見て診断をおこなう。
【0017】
次に図3を用いて、カプセル型内視鏡10の構成について説明する。図3に示すように、カプセル型内視鏡10は、筐体16の内部に密封された、照明部14Aと、撮像部14Bと、情報信号送信部である画像送信部15と、制御部12と、磁界受信部11と、画像を一時的に記憶する内部記憶部である内部メモリ17と、撮像部14B、画像送信部15、内部メモリ17、磁界受信部11および制御部12へ駆動電力を供給する電池13と、を有する。筐体16は細長いカプセル形状であり、撮像部14B側の端部16Aは透明材料によって構成されたドーム形状であり、中央の円筒部16Bおよび反対側のドーム形状の端部16Cは遮光性材料によって構成されている。
【0018】
次に図4を用いてカプセル型内視鏡10の構成についてさらに説明する。図4に示すように、磁界受信部11は受信コイル11Aが制御信号を受信すると、制御部12に出力する信号N1がハイレベル信号となる。制御部12が出力する信号N2は電力スイッチ13AをON/OFF制御し、信号N3は送信アンテナ15Aを有する画像送信部15の動作を制御し、信号N4は照明部14Aと撮像部14Bとを有する情報取得部である画像取得部14の動作を制御し、信号N5は内部メモリ17の動作を制御する。
【0019】
カプセル型内視鏡10の照明部14Aは被検体の体内を撮影するときに撮像領域を照射するためのLED(不図示)とLEDの駆動状態を制御するLED駆動回路(不図示)とを有する。撮像部14Bは、LEDによって照射された領域の撮像をおこなうCCD(不図示)とCCDから出力された画像信号を所望形式の画像データに処理する信号処理回路(不図示)と、を有する。画像送信部15は、CCDにより撮像され処理された画像データを変調して画像信号を生成する画像信号送信ユニット(不図示)を有し、アンテナ15Aは画像信号送信ユニットから出力された画像信号を送信する。なお照明手段としてLEDを例示したが、撮像領域を照射可能であればこれに限定するものではない。また、撮像手段としてCCDを例示したが、撮像をおこなうことが可能であればこれに限定するものではなく、例えばCMOSセンサ等でもよい。
【0020】
次に、図5に示すように、磁界発生装置20の磁界発生制御部22は、発振器22Aと周波数調整部22Bとドライバ22Cとを有する。制御信号送信部である磁界発生部23は送信コイル23Aと共振コンデンサ23Bとにより共振回路を構成している。スイッチ21は操作者が操作するスイッチであり、例えば押しボタンスイッチである。周波数調整部22Bは、発振器22Aからの信号を所望の周波数にするなどの処理を行い、ドライバ22Cに所定周波数の信号を送信する。ドライバ22Cは入力された信号によって送信コイル23Aを駆動し、送信コイル23Aは、これに応じた所定周波数の交流磁界を発生する。
【0021】
次に図6および図7を用いて、本実施の形態のカプセル型内視鏡システム1の動作について説明する。以下、図6のフローチャートに従い説明する。
【0022】
<ステップS10> 導入工程
カプセル型内視鏡10が収容容器から取り出されると、リードスイッチ19に印加されていた直流磁界がなくなるため、電池13から制御部12に電力が供給される。なお、画像取得部14、画像送信部15、内部メモリ17、および磁界受信部11等への電力供給は駆動を開始した制御部12が制御をおこなう。起動したカプセル型内視鏡10が被検者2による嚥下により被検者2の体内に導入される。
【0023】
<ステップS11> 第1の情報送信工程(通常動作)
カプセル型内視鏡10の画像取得部14が取得した被検者2の体内の画像を、画像送信部15が送信する。
【0024】
<ステップS12> 第1の情報記憶工程(通常動作)
第1の情報送信工程においてカプセル型内視鏡10が送信する画像を、被検者2の体外に配置した受信装置30の画像受信部32がアンテナユニット31を介して受信し、外部メモリ33が受信した画像を記憶する。
【0025】
すなわち、図7に示すように、時間t1〜t3までの通常動作では、(D)画像取得部14が取得した画像f1、f2は、(E)画像送信部15により直ちに送信され、(H)外部メモリ33に記憶される。なお、図7において、画像取得部14が画像f1を取得してから、次の画像f2を取得するまでの時間FR1の逆数が、撮像部14Bのフレームレートである。例えば、FR1=0.5秒であれば、フレームレートは2fps(frame per second)である。
【0026】
<ステップS13> ストップ信号送信工程
被検者2がアンテナユニット31を外す場合等が発生したとき、被検者2または医療従事者等の操作者は、磁界発生装置20のスイッチ21を押下する。すると、操作者によるスイッチ21の操作に応じて磁界発生部23が第1の制御信号であるストップ信号を送信する。ここでストップ信号は所定周波数の交流電磁界による信号が所定時間送信される。
【0027】
<ステップS14> ストップ信号受信工程
ストップ信号を受信するまで(S14:No)は、カプセル型内視鏡10は通常動作を行っているが、ストップ信号を受信すると(S14:Yes)、カプセル型内視鏡10の磁界受信部11が制御部12に出力する信号N1がハイレベルとなる。
【0028】
<ステップS15> 情報送信停止工程
信号N1がハイレベルとなると、制御部12は、出力信号N3により画像送信部15の動作を停止するとともに、出力信号N5により内部メモリ17を動作し画像取得部14が取得した画像を内部メモリ17に記憶する。
【0029】
すなわち、図7に示すように、時間t4において画像取得部14が取得した画像f3は、内部メモリ17に記憶されるために、内部メモリ17の追加記憶可能容量は減少する。同様に時間t5において画像取得部14が取得した画像f4は、内部メモリ17に記憶される。
【0030】
<ステップS16> リスタート信号送信工程
その後、被検者2がアンテナユニット31を再装着して、受信装置30がカプセル型内視鏡10からの画像受信が可能な状態になったと操作者が判断した場合、操作者は磁界発生装置20のスイッチ21を押下する。すると、磁界発生装置20がスイッチ21の操作に応じて第2の制御信号であるリスタート信号を送信する。すなわち、磁界発生装置20は最初にスイッチ21が押圧操作されたときにはストップ信号を送信し、次に操作されたときにはリスタート信号を送信する。
もちろん、ストップ信号送信専用スイッチとリスタート信号送信専用スイッチを設けても良い。
【0031】
図7に示すように、カプセル型内視鏡システム1では、リスタート信号は所定時間dtの間に、無信号時間をはさんで所定周波数の交流電磁界による信号が2回送信される。
【0032】
<ステップS17> リスタート信号受信工程
リスタート信号を受信するまで(S17:No)は、カプセル型内視鏡10は情報送信停止状態を継続している。すなわち、図7(F)、(G)に示すように、時間tnにおいて画像取得部14が取得した画像fnは、内部メモリ17に記憶される。
【0033】
リスタート信号を受信すると(S17:Yes)は、カプセル型内視鏡10の磁界受信部11が制御部12に出力する信号N1が所定時間dtの間に2回ハイレベルとなる(図7(C)参照:時間ts)。
【0034】
<ステップS18> 第2の情報送信工程
信号N1が所定時間dtの間に2回ハイレベルとなると、制御部12は、出力信号N3により、画像送信部15の動作を再開するとともに、出力信号N5により内部メモリ17を制御して、内部メモリ17に記憶されている画像を順次、画像送信部15を介して送信する。
【0035】
すなわち、図7(E)、(G)、(H)に示すように、カプセル型内視鏡10は内部メモリ17に記憶されている画像f3〜fnを送信する。送信した画像は内部メモリ17から消去されるため追加記憶可能容量は増加する。なお、第2の情報送信工程中に画像取得部14が取得した画像fn+1〜fk−1は、内部メモリ17に記憶される。
【0036】
<ステップS19> 第2の情報記憶工程
第2の情報送信工程においてカプセル型内視鏡10が送信する画像を、受信装置30がアンテナユニット31を介して受信し、外部メモリ33が受信した画像を記憶する。
【0037】
<ステップS20>
内部メモリ17に記憶されている未送信の画像がなくなるまで(S20:Yes)、第2の情報送信工程および第2の情報記憶工程が継続して行われる。内部メモリ17に記憶されている画像がなくなったとき(S20:No)、すなわち、内部メモリ17の追加記憶可能容量が最大値(MAX)になったとき、通常動作に移行する。
【0038】
<ステップS21> 第1の情報送信工程(通常動作)、<ステップS22> 第1の情報記憶工程
カプセル型内視鏡システム1は、通常動作に戻る。
【0039】
以上の説明のように、カプセル型内視鏡システム1は、体内にあるカプセル型内視鏡10からの画像受信が明らかに困難な状態であると操作者が判断した場合に、カプセル型内視鏡10の画像送信部15の動作、すなわち無線伝送を操作者が停止することができる。画像送信部15が停止している間は、カプセル型内視鏡10は内部メモリ17に画像を記憶し、画像送信部15が動作を再開したときに、記憶した画像を受信装置30に送信する。
【0040】
このため、カプセル型内視鏡システム1は、体内にあるカプセル型内視鏡10からの画像受信が困難な状態があっても、体腔内を移動する間の継続的な画像観察が可能である。また、画像送信のたびに、カプセル型内視鏡10と受信装置30との間で、通信状態を確認する必要がないため、電力消費が小さい。さらに、通信状態を自動ではなく、操作者が通信状態を判断するため、カプセル型内視鏡システム1は構成が簡単である。
【0041】
すなわち、カプセル型内視鏡システム1およびカプセル型内視鏡システム1の制御方法によれば、生体内の情報取得装置と生体外の受信装置との間の通信状態が明らかに良好でない場合に発生する不具合を防止することができる。
【0042】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態のカプセル型内視鏡システム1Aおよびカプセル型内視鏡システム1Aの制御方法について説明する。本実施の形態のカプセル型内視鏡システム1Aおよびカプセル型内視鏡システム1Aの制御方法は、第1の実施の形態のカプセル型内視鏡システム1およびカプセル型内視鏡システム1の制御方法と類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0043】
カプセル型内視鏡システム1Aの基本構成は図2に示したカプセル型内視鏡システム1の構成と極めて類似している。しかし、カプセル型内視鏡10Aの制御部12Aは、画像送信部15の動作停止中は、単位時間内に取得する画像の情報量を減らすように画像取得部14を制御する。さらに、制御部12Aは、内部メモリ17の追加記憶可能な容量(空容量)を監視し、内部メモリ17の使用量に応じて単位時間内に取得する画像の情報量を減らように画像取得部14を制御する。
【0044】
図8は、カプセル型内視鏡システム1Aにおける情報送信停止工程S15A(図6:ステップS15に対応)の処理の流れを示すフローチャートである。
【0045】
<ステップS30> 容量確認工程A
制御部12Aは内部メモリ17の空容量を確認する。
【0046】
<ステップS31> スタンバイ工程
情報送信停止が長時間におよぶ場合には、内部メモリ17の空容量がなくなる(S30:Yse)。内部メモリ17の空き容量がなくなった場合には、カプセル型内視鏡システム1は撮像部14Bの動作も停止し、スタンバイ状態となる。
【0047】
<ステップS32> 容量確認工程B
制御部12Aは内部メモリ17の空容量が、所定の容量V1(例えば最大容量の50%以上)であるか判断する。
【0048】
<ステップS33> 内部メモリ記憶画像取得工程A
空容量が所定値以上ある場合(S32:Yes)には、制御部12Aは撮像部14Bのフレームレートを通常動作時の例えば50%に減らす。すなわち、通常のフレームレートが2fpsの場合には、1fpsとする。なお、撮像部14Bのフレームレートに合わせて照明部14Aの発光間隔も長くなるため消費電力も低減する。
【0049】
<ステップS34> 内部メモリ記憶画像取得工程B
空容量が所定値未満の場合(S32:No)には、制御部12Aは撮像部14Bのフレームレートを、ステップS31の内部メモリ記憶画像取得工程Aよりもさらに減らして、通常動作時の例えば25%に減らす。すなわち、通常のフレームレートが2fpsの場合には、0.5fpsとする。
【0050】
<ステップS35> 内部メモリ記憶工程
撮像部14Bが撮像した画像は内部メモリ17に記憶される。
リスタート信号受信工程においてリスタート信号を受信するまで(S17:Yes)までは、カプセル型内視鏡10は情報送信停止状態を継続している。
【0051】
カプセル型内視鏡システム1Aでは、内部メモリ17の記憶容量が少ない場合であっても、カプセル型内視鏡システム1よりも長時間、情報送信の停止を行っても、その間に取得した画像を失うことがない。
【0052】
なお、追加記憶可能な容量が所定の第2の容量未満になったときは、さらにフレームレートを減らすように制御してもよい。また、画像を圧縮処理して内部メモリ17に記録している場合には、圧縮率を上げて記憶することにより、フレームレートを減らすのと同様の効果を得ることができる。
【0053】
<第3の実施の形態>
次に、図9を用いて本発明の第3の実施の形態のカプセル型内視鏡システム1Bおよびカプセル型内視鏡システム1Bの制御方法について説明する。本実施の形態のカプセル型内視鏡システム1Bおよびカプセル型内視鏡システム1Bの制御方法は、第1の実施の形態のカプセル型内視鏡システム1およびカプセル型内視鏡システム1の制御方法と類似しているため同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0054】
すでに説明したように、第1の実施の形態のカプセル型内視鏡システム1では、リードスイッチ19により、電池13からの電力供給をON/OFF制御していた。これに対して、本実施の形態のカプセル型内視鏡システム1Bでは、磁界発生装置20Bからの交流電磁界による起動制御信号により、カプセル型内視鏡10Bの電池13からの電力供給がON/OFF制御される。
【0055】
図9に示すように磁界発生装置20Bは、切替スイッチ28により共振コンデンサ23Bと切替可能な容量の異なる共振コンデンサ23Cを有している。切替スイッチ28は、発振器22Aが出力する信号の周波数または周波数調整部22Bが出力する信号の周波数を同時に切り換える。このため、磁界発生装置20Bは2種類の異なる共振周波数の磁界信号を送信することができる。共振コンデンサ23Bを用いた共振回路から発生する磁界が、すでに説明したストップ信号またはリスタート信号である制御信号である。これに対して共振コンデンサ23Cを用いた共振回路から発生する磁界が、起動制御信号である。
【0056】
一方、カプセル型内視鏡10Bは、第2の磁界受信部11Bと、電力供給制御部である分周回路39とを、有する。第2の磁界受信部11Bは磁界発生装置20Bが発生した交流磁界(電磁界)による起動制御信号を受信し、整流して直流として出力する。磁界受信部11と第2の磁界受信部11Bとは共振周波数が異なる。このため磁界発生装置20Bがストップ信号またはリスタート信号である制御信号を発生した場合には磁界受信部11だけが信号を受信し、磁界発生装置20Bが起動制御信号を発生した場合には第2の磁界受信部11Bだけが信号を受信する。
【0057】
電力供給制御部は、例えば2分周回路39であり、第2の磁界受信部11Bからの電気信号にもとづき、電池13から制御部12、画像取得部14、画像送信部15、および内部メモリ17への電力の供給をON/OFF制御する。
【0058】
第2の磁界受信部11Bは、アンテナ35と、整流回路を構成するダイオード38、平滑用コンデンサ37および抵抗34と、を有する。アンテナ35は、二次側コイル36Aと、二次側コンデンサ36Bとを有する共振回路であり、起動制御信号の周波数と共振するように調整されている。
【0059】
磁界発生装置20Bからの交流磁界による起動制御信号は、電磁誘導作用により二次側コイル36Aに交流電流を発生する。そしてアンテナ35が受電した起動制御信号による交流電流は、ダイオード38にて整流され、平滑用コンデンサ37によって平滑化され、受電電圧レベルの直流の電気信号としての2分周回路39へ伝達される。すなわちカプセル型内視鏡10Bは受信した起動制御信号を磁電変換し直流の電流を得るために、第2の磁界受信部11Bが磁界を検知するための電源が不要である。
【0060】
2分周回路39は、D型フリップフロップ回路を有し、入力された電気信号を2分周した信号を、スイッチ13Aに出力する。スイッチ13Aは、ソースが電池13に、ゲートが2分周回路39の出力に、ドレインが制御部12等に接続されたPチャネル型FETからなる。
【0061】
第2の磁界受信部11Bが交流磁界を検知(受電)すると、出力する電気信号(ノードN11)は受電電圧レベルのハイレベルとなる。受電電圧レベルが2分周回路39の閾値を超えると、2分周回路39の出力(ノードN12)は接地電圧レベルとなり、スイッチ13Aはオン状態となり、カプセル型内視鏡10は動作を開始する。
【0062】
2分周回路39の出力信号が電源電圧レベルのとき、スイッチ13Aはオフであり電力は供給されない。逆に、2分周回路39の出力信号が接地電圧レベルのとき、スイッチ13Aはオンとなり電力が供給される。
【0063】
以上の説明のように、第2の磁界受信部11Bの一動作によって、スイッチ13Aは、オン/オフ状態が切り替わるトグル動作をおこなうことになる。すなわち、第2の磁界受信部11Bが一回磁界を検出するという一動作によってスイッチ13Aがオフ状態からオン状態、またはオン状態からオフ状態になる。すなわち2分周回路39はスイッチ13Aの状態保持部として機能する。なお2分周回路39のD型フリップフロップ回路は、その他の回路であっても入力信号を2分周できる回路であればよく、T型フリップフロップ回路等でもよい。もちろん、同一信号の受信によるトグル動作に替えて、起動信号/停止信号による電力供給制御部であってもよい。
【0064】
なお、磁界発生装置20Bが、制御信号または起動制御信号として発生する交流磁界の周波数は、RFIDタグが使用する周波数として標準化されている周波数であることが好ましい。電磁波放出の法律的な問題だけでなく、磁界発生装置20Bおよびカプセル型内視鏡10を、安価であり信頼性も高い汎用の電子部品により構成することができるためである。
【0065】
カプセル型内視鏡10Bは、起動制御信号の電磁波を磁電変換することによりエネルギーとして使用できるために、停止しているときに内蔵されている電池13の電力を消費することがない。このため、製造後、日数が経過しても、体内観察可能時間が確保できる。このため、本実施の形態のカプセル型内視鏡システム1Bは、カプセル型内視鏡10Bの電池13の使用前の消耗を防止できる。
【0066】
なお上記説明は、情報取得装置としてカプセル型内視鏡を例に説明したが、消化器液採取用カプセル型医療装置、嚥下型のカプセル型温度センサまたは嚥下型のカプセル型pHセンサのような各種カプセル型情報取得装置に適用できる。
【0067】
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等ができる。
【符号の説明】
【0068】
1、1A、1B…カプセル型内視鏡システム、2…被検者、10、10A、10B…カプセル型内視鏡、11…磁界受信部、11A…受信コイル、11B…第2の磁界受信部、12、12A…制御部、13…電池、13A…電力スイッチ、14…画像取得部、14A…照明部、14B…撮像部、15…画像送信部、15A…送信アンテナ、16…筐体、16A…端部、16B…円筒部、16C…端部、17…内部メモリ、19…リードスイッチ、20、20B…磁界発生装置、21…スイッチ、22…磁界発生制御部、22A…発振器、22B…周波数調整部、22C…ドライバ、23…磁界発生部、23A…送信コイル、23B、23C…共振コンデンサ、28…切替スイッチ、30…受信装置、31…アンテナユニット、32…画像受信部、33…外部メモリ、34…抵抗、35…アンテナ、36A…二次側コイル、36B…二次側コンデンサ、37…平滑用コンデンサ、38…ダイオード、39…2分周回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得装置と、受信装置と、制御信号送信装置と、を具備する情報取得システムであって、
生体外に配置する前記受信装置が、
前記情報取得装置が送信する情報を受信する情報受信部と、
前記情報受信部が受信する前記情報を記憶する外部記憶部と、を有し、
前記生体外に配置する前記制御信号送信装置が、
第1の制御信号または第2の制御信号からなる制御信号を前記情報取得装置に送信する制御信号送信部と、
前記制御信号の送信を指示するスイッチと、を有し、
生体内に導入する前記情報取得装置が、
前記生体内の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得する前記情報を送信する情報送信部と、
前記情報取得部が取得する前記情報を一時的に記憶する内部記憶部と、
前記制御信号送信装置が送信する前記制御信号を受信する制御信号受信部と、
前記制御信号受信部が受信する前記制御信号にもとづき、前記情報取得部、前記情報送信部および前記内部記憶部の動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする情報取得システム。
【請求項2】
前記第1の制御信号であるストップ信号にもとづき前記情報送信部が動作を停止し前記内部記憶部が動作を開始するとともに、前記第2の制御信号であるリスタート信号にもとづき前記内部記憶部が記憶している前記情報を前記情報送信部が送信することを特徴とする請求項1に記載の情報取得システム。
【請求項3】
前記情報取得部が、前記生体内を照明する照明部および前記生体内を撮像する撮像部を有し、
前記情報が、前記撮像部が撮影した画像であり、
前記情報取得装置が、カプセル型内視鏡である、ことを特徴とする請求項2に記載の情報取得システム。
【請求項4】
前記制御信号が、交流電磁界による信号であることを特徴とする請求項3に記載の情報取得システム。
【請求項5】
前記情報取得装置が、
前記情報取得部、前記情報送信部、前記内部記憶部、前記制御信号受信部、および前記制御部に電力を供給する電源部と、
外部からの直流磁界によりON/OFF動作するリードスイッチと、を有し、
前記電源部から供給される電力が、前記リードスイッチによりON/OFF制御されることを特徴とする請求項4に記載の情報取得システム。
【請求項6】
前記制御信号送信装置が、
第1の制御信号または第2の制御信号とは異なる周波数の交流電磁界による起動制御信号を送信する起動制御信号送信部を有し、
前記情報取得装置が、
前記情報取得部、前記情報送信部、前記内部記憶部、前記制御信号受信部、および前記制御部に電力を供給する電源部と、
前記起動制御信号を受信する起動制御信号受信部と、
前記起動制御信号を受信する毎に、トグル動作によって前記電力の供給開始および供給停止の制御をおこなう電力供給制御部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の情報取得システム。
【請求項7】
前記情報送信部の動作停止中は、前記情報取得部が単位時間内に取得する前記情報の量を減らすことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の情報取得システム。
【請求項8】
前記情報取得部が、前記撮像部のフレームレートを減らすことにより、前記取得する前記情報の量を減らすことを特徴とする請求項7に記載の情報取得システム。
【請求項9】
前記内部記憶部の追加記憶可能な容量に応じて、前記情報取得部が単位時間内に取得する前記情報の量をさらに減らすことを特徴とする請求項8に記載の情報取得システム。
【請求項10】
情報取得装置と、受信装置と、制御信号送信装置と、を具備する情報取得システムの制御方法であって、
前記情報取得装置を生体内に導入する導入工程と、
前記情報取得装置の情報取得部が取得した前記生体内の情報を、情報送信部が送信する第1の情報送信工程と、
前記第1の情報送信工程において前記情報取得装置が送信する前記情報を、生体外に配置する前記受信装置の情報受信部が受信し、外部記憶部が前記情報を記憶する第1の情報記憶工程と、
前記生体外に配置する前記制御信号送信装置がスイッチの操作に応じて第1の制御信号であるストップ信号を送信するストップ信号送信工程と、
前記情報取得装置が前記ストップ信号を受信するストップ信号受信工程と、
前記情報取得装置が、前記情報送信部の動作を停止し、前記情報取得部が取得した前記情報を内部記憶部に記憶する情報送信停止工程と、
前記制御信号送信装置が前記スイッチの操作に応じて第2の制御信号であるリスタート信号を送信するリスタート信号送信工程と、
前記情報取得装置が前記リスタート信号を受信するリスタート信号受信工程と、
前記情報取得装置が前記内部記憶部に記憶している前記情報を送信する第2の情報送信工程と、
前記第2の情報送信工程において前記情報取得装置が送信する、前記内部記憶部に記憶していた前記情報を、前記受信装置の前記情報受信部が受信し、前記外部記憶部が前記情報を記憶する第2の情報記憶工程と、を具備することを特徴とする情報取得システムの制御方法。
【請求項11】
前記情報取得部が、前記生体内を照明する照明部および前記生体内を撮像する撮像部を有し、
前記情報が、前記撮像部が撮影した画像であり、
前記情報取得装置が、カプセル型内視鏡である、ことを特徴とする請求項10に記載の情報取得システムの制御方法。
【請求項12】
前記制御信号が、交流電磁界による信号であることを特徴とする請求項11に記載の情報取得システムの制御方法。
【請求項13】
前記情報取得装置の電源部から前記制御部に供給される電力をON/OFF動作するリードスイッチに印加されている外部からの直流磁界を遮断する起動工程を具備することを特徴とする請求項12に記載の情報取得システムの制御方法。
【請求項14】
前記制御信号送信装置が第2のスイッチの操作に応じて、、前記制御信号とは異なる周波数の交流電磁界による起動制御信号を送信する起動制御信号送信工程と、
前記起動制御信号を受信する毎に、前記情報取得装置の電源部から前記情報取得部、前記情報送信部、前記内部記憶部、前記制御信号受信部、および前記制御部に供給される電力をトグル動作によってON/OFF制御する電力供給制御工程と、を具備することを特徴とする請求項12に記載の情報取得システムの制御方法。
【請求項15】
前記信号送信停止工程において、前記情報取得装置が単位時間内に取得する前記情報の量を減らすことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の情報取得システムの制御方法。
【請求項16】
前記撮像部のフレームレートを減らすことにより、前記情報取得部が前記取得する前記情報の量を減らすことを特徴とする請求項15に記載の情報取得システムの制御方法。
【請求項17】
前記信号送信停止工程において、前記内部記憶部の追加記憶可能な容量に応じて、前記情報取得部が単位時間内に取得する前記情報の量をさらに減らすことを特徴とする請求項16に記載の情報取得システムの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−156268(P2011−156268A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22178(P2010−22178)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】