説明

情報提示サーバ、情報提示プログラムおよび画面表示プログラム

【課題】効率よくデータを画面に提示する。
【解決手段】案件情報表示リクエスト31に基づいて表示依頼された案件の識別子である案件番号を出力する案件情報表示リクエスト受信手段11と、案件番号32をキーとして案件番号に関連づけられた案件データを出力する案件データ出力手段13と、案件番号32をキーとして案件番号、ブロック識別子に関連づけられた展開フラグおよびブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目を含む設定データ33を出力する設定データ出力手段12と、設定データ33の展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロックで表示されるデータ項目を提示させ、偽の場合、ブロックを折りたたんでブロック識別子のみを提示させるとともに、案件データ出力手段で出力された案件データがデータ項目に対応する入力フィールドに入力された画面表示プログラム35を出力する画面表示プログラム出力手段14を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを出力し、前記画面表示プログラムに基づいて表示装置に提示する情報提示サーバおよび情報提示プログラム、情報提示サーバによって出力される画面表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報機器の発達に伴い、メーカーなどのコールセンターなどにおいて、情報機器の画面を参照しながらユーザからの問い合わせを電話などで受け、その問い合わせ内容を情報機器に入力させる場合がある。このコールセンターにおいては、ユーザからの問い合わせの案件が一人の操作者で対応される場合もあれば、複数の操作者で対応される場合もある。複数の操作者で対応される場合とは、具体的には、ユーザから問い合わせ内容の概要を聞き、問い合わせ内容を専門とする操作者に詳細に問い合わせさせる場合や、ユーザから複数の問い合わせを受けそれぞれを専門とする操作者が対応する場合などがある。
【0003】
コールセンターにおいては、即座にユーザの質疑に応答する必要があるため、一つの画面に多くの情報を表示して操作者の返答をサポートする技術が求められている。しかし、全ての情報を画面に表示しようとすると、文字が小さくなってしまったり、画面に収まりきらない場合などが発生してしまう。
【0004】
このような問題を解決するために、オペレータのGUIの利用した状態および入力した値をオペレータ単位に保存し、任意のクライアントで業務を効率よく再開できる画面設定パラメータ情報の保存方式がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1においては、ユーザは、ユーザ識別子とGUIプロセス名を入力し、GUIプロセスを起動する。GUIプロセスは、画面設定パラメータ検索処理から、ユーザ識別子とGUIプロセス名を検索キーとし、サーバの画面設定パラメータデータベースから画面座標、サイズ、入力値の画面設定パラメータ情報を検索し、その画面設定パラメータより画面を表示する。
【0005】
また、情報提供元の有する情報の価値を高めつつ、利用者側が組織的規模で情報を活用することができるようにする情報流通サービスシステムがある(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2においては、利用者が希望する情報を利用者が希望する組み合わせや形態で提供するための利用者希望情報をあらかじめ設定する希望設定手段と、希望設定手段の設定に基づいて複数の情報提供元から利用者が希望する情報を取得して当該取得した情報を利用者の希望する組み合わせや形態で利用者システムに提供する情報提供手段とを備える。
【特許文献1】特開2000−20464号公報
【特許文献2】特開2003−16306号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1においては、画面座標、サイズ、入力値などの画面設定パラメータ情報がオペレータごとに記憶されるので、一つの案件を一人のオペレータによって対応される場合には好適である。しかし、一般的に、オペレータは、案件の特徴に応じて画面のサイズなどを変更することが多い。例えば、ユーザの氏名や住所を変更する場合、ユーザの氏名または住所のみが表示されれば良く、例えば過去の購入履歴などの情報が表示される必要はない。また、ユーザが過去に購入した商品について問い合わせたい場合、ユーザの氏名と過去の購入履歴が表示されれば良く、住所や勤務先などの情報が表示される必要はない。
【0007】
従って、特許文献1においては、画面座標、サイズ、入力値などがオペレータの好みに適合した画面が表示されるが、ユーザの問い合わせに応対する間に、画面の表示形態を変更しなければならない。このように、特許文献1は、オペレータの対応の支援に有効であるとは言い難い。
【0008】
また、特許文献2においても、利用者が希望する組み合わせや形態で提供するために、利用者希望情報があらかじめ設定されるが、利用者希望情報は利用者ごとに設定されるため、特許文献1と同様に、オペレータの対応の支援に有効であるとは言い難い。
【0009】
この様な状況を鑑み、オペレータの対応を有効に支援するように、効率よくデータを画面に提示する方法の提案が期待されている。
【0010】
従って本発明の目的は、効率よくデータを画面に提示する情報提示サーバおよび情報提示プログラム、情報提示サーバによって出力される画面表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、端末装置からの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを前記端末装置に出力する情報提示サーバに関する。即ち本発明の特徴に係る情報提示サーバは、面表示プログラムによって表示される複数のブロックを識別するブロック識別子と、ブロックで表示される案件情報のデータ項目とが関連づけられたブロック定義データを記憶装置に記憶するブロック定義データ記憶手段と、ブロック識別子と、画面表示プログラムにおいてブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた初期表示設定データを、画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループごとに記憶装置に記憶する初期表示設定データ記憶手段と、案件情報表示リクエストを受信する案件情報表示リクエスト受信手段と、ブロック定義データおよび初期表示設定データを記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエストを送信した操作者が属するグループ名をキーとして、グループ名、ブロック識別子に関連づけられた展開フラグおよびブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目を含む設定データを出力する設定データ出力手段と、設定データの前記展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロックで表示されるデータ項目を提示させ、設定データの展開フラグが偽の場合、ブロック識別子を提示させる画面表示プログラムを出力する画面表示プログラム出力手段とを備え、画面表示プログラムは、設定データ出力手段が出力する設定データを含む。
【0012】
このような本発明の特徴によれば、複数のデータ項目をまとめたブロックを定義し、そのブロックを展開することにより、操作者が必要とする情報のみを画面に提示させることができる。これにより、限られた画面領域に、効率よくデータを提示することができる。又、ブロックの展開の状況は、案件情報ごとに記憶されるので、例えば、ある案件を別の操作者に引き継がせるなど、案件情報を閲覧する複数の操作者に、当該案件の対応に必要な情報のみが提示された画面を提示することができる。
【0013】
本発明の第2の特徴は、端末装置からの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを前記端末装置に出力する情報提示プログラムに関する。即ち、本発明の第2の特徴に係る情報提示プログラムは、案件情報表示リクエストを受信する案件情報表示リクエスト受信手段と、画面表示プログラムによって表示される複数のブロックを識別するブロック識別子と、ブロックで表示される案件情報のデータ項目とが関連づけられたブロック定義データ、および画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループごと設定され、ブロック識別子と、画面表示プログラムにおいてブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた初期表示設定データを、記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエストを送信した操作者が属するグループ名をキーとして、グループ名、ブロック識別子に関連づけられた展開フラグおよび前記ブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目を含む設定データを出力する設定データ出力手段と、設定データの展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロックで表示されるデータ項目を提示させ、設定データの展開フラグが偽の場合、ブロック識別子を提示させる画面表示プログラムを出力する画面表示プログラム出力手段とをコンピュータに実現させ、画面表示プログラムは、設定データ出力手段が出力する前記設定データを含む。
【0014】
本発明の第3の特徴は、情報提示サーバによって提供される画面表示プログラムに関する。即ち本発明の第3の特徴に係る画面表示プログラムは、新規案件でない案件を表示する場合、表示装置で表示される案件を識別する案件を識別する識別子と、案件の案件情報とが関連づけられた案件データを記憶装置に記憶する案件データ記憶手段と、表示装置において表示される複数のブロック識別子と、ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグと、ブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目が関連づけられた設定データを、記憶装置に記憶する設定データ記憶手段と、設定データの展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロックで表示されるデータ項目を提示させ、設定データの展開フラグが偽の場合、ブロック識別子を提示させるとともに、新規案件でない案件を表示する場合、案件データを前記データ項目に入力して表示装置に提示させる提示手段とをコンピュータに実現させ、新規案件を表示する場合、設定データは、画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループごとに設定された初期表示設定データに基づき、新規案件でない案件を表示する場合、設定データは、案件を識別する識別子について設定された案件表示設定データに基づく。
【0015】
本発明の第4の特徴に係る情報提示プログラムは、端末装置からの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを前記端末装置に出力する情報提示サーバに、案件情報表示リクエストを受信し、案件表示リクエストが新規案件の表示であった場合、画面表示プログラムによって表示される複数のブロックを識別するブロック識別子と、ブロックで表示される案件情報のデータ項目とが関連づけられたブロック定義データおよび画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループと、ブロック識別子と、画面表示プログラムにおいてブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた初期表示設定データを記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエストに基づいて表示依頼された案件を識別する識別子と画面情報プログラムを閲覧する操作者が属するグループをキーとして案件を識別する識別子、ブロック識別子に関連づけられた展開フラグおよびブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目を含む第1の設定データを出力し、第1の設定データを含み、第1の設定データの展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロックで表示される前記データ項目を提示させ、第1の設定データの展開フラグが偽の場合、ブロック識別子を提示させる画面表示プログラムを出力し、画面表示プログラムが、入力装置からの指示に基づいて、ブロックの展開フラグが変更されて再提示されると、案件を識別する識別子およびブロック識別子に関連づけられた展開フラグを更新して、案件を識別する識別子と、ブロック識別子と、画面表示プログラムにおいてブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた案件表示設定データを記憶装置に記憶し、案件表示リクエストが新規案件の表示でない場合、案件表示リクエストに基づいて表示依頼された案件を識別する識別子をキーとして案件を識別する識別子に関連づけられた案件データを記憶装置から読み出して出力し、ブロック定義データおよび案件表示設定データを記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエストに基づいて表示依頼された案件を識別する識別子をキーとして案件を識別する識別子、ブロック識別子に関連づけられた展開フラグおよびブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目を含む第2の設定データを出力し、案件データ及び第2の設定データを含み、第2の設定データの展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロックで表示されるデータ項目を提示させ、第2の設定データの展開フラグが偽の場合、ブロック識別子を提示させ、案件データをデータ項目に対応する入力フィールドに表示させる画面表示プログラムを出力するステップを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、効率よくデータを画面に提示する情報提示サーバおよび情報提示プログラム、情報提示サーバによって出力される画面表示プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
【0018】
(最良の実施の形態)
(情報提示サーバ)
本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、操作者端末から案件情報表示リクエストを受信し、案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを出力し、この画面表示プログラムに基づいて操作者端末の表示装置に提示する。ここで、画面表示プログラムとは、例えばHTML形式で記載されたプログラムで、ブラウザなどのソフトウェア上で実行されることにより、情報提示サーバ1が出力したデータを表示装置に提示させるプログラムである。本発明の情報提示サーバ1が出力する画面表示プログラムは、例えば、Java(登録商標)スクリプトなどのプログラムが呼び出され、操作者による入力装置からの指示に基づいて、表示形態を変更できることが好ましい。
【0019】
図1に示すように、本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、案件情報表示リクエスト受信手段11、設定データ出力手段12、案件データ出力手段13、画面表示プログラム出力手段14、画面表示プログラム送信手段15、設定データ更新手段16を備える。
【0020】
図2に示すように本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、データベースサーバ2、第1の操作者端末3a、第2の操作者端末3bと、通信ネットワーク4を介して電気的に接続されており、相互に通信可能である。データベースサーバ2には、情報提示サーバ1によって読み出しあるいは書き出されるデータが記憶されている。操作者端末3a、3bは、情報提示サーバ1に案件情報表示リクエストを送信するとともに、案件情報表示リクエストに対して情報提示サーバ1から送信された画面表示プログラムを受信する。更に操作者端末3a、3bは、ブラウザなどのソフトウェアを介して、情報提示サーバ1から受信した画面表示プログラムを実行することにより、この画面表示プログラムにより処理される画面を表示装置に表示する端末である。
【0021】
第1の操作者端末3aには、情報提示サーバ1から受信した情報表示プログラムがロードされることにより、案件データ記憶手段301、設定データ記憶手段302、提示手段303、設定データ送信手段304が実装されるとともに、案件データ351、設定データ352および353が記憶装置に記憶される。第1の操作者端末3aの動作については後に詳述する。また、第2の操作者端末3bも、第1の操作者端末3aと同様である。
【0022】
図3に示すように、本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、中央処理制御装置101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103および入出力インタフェース109が、バス110を介して接続されている。入出力インタフェース109には、入力装置104、表示装置105、通信制御装置106、記憶装置107およびリムーバブルディスク108が接続されている。ここでは図3を参照して情報提示サーバ1のハードウェア構成図を説明するが、データベースサーバ2、第1の操作者端末3a、第2の操作者端末3bについても同様の構成を備える。
【0023】
中央処理制御装置101は、入力装置104からの入力信号に基づいてROM102から情報提示サーバ1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、更に記憶装置107に記憶されたオペレーティングシステムを読み出す。更に中央処理制御装置101は、入力装置104や通信制御装置106などの入力信号に基づいて、各種装置の制御を行ったり、RAM103や記憶装置107などに記憶されたプログラムおよびデータを読み出してRAM103にロードするとともに、RAM103から読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、データの計算または加工など、後述する一連の処理を実現する処理装置である。
【0024】
入力装置104は、操作者が各種の操作を入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスにより構成されており、操作者の操作に基づいて入力信号を作成し、入出力インタフェース109およびバス110を介して中央処理制御装置101に送信される。表示装置105は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどであり、中央処理制御装置101からバス110および入出力インタフェース109を介して表示装置105において表示させる出力信号を受信し、例えば中央処理制御装置101の処理結果などを表示する装置である。通信制御装置106は、LANカードやモデムなどの装置であり、情報提示サーバ1をインターネットやLANなどの通信ネットワークに接続する装置である。通信制御装置106を介して通信ネットワークと送受信したデータは入力信号または出力信号として、入出力インタフェースおよびバス110を介して中央処理制御装置101に送受信される。
【0025】
記憶装置107は半導体記憶装置や磁気ディスク装置などであって、中央処理制御装置101で実行されるプログラムやデータが記憶されている。
【0026】
リムーバブルディスク108は、光ディスクやフレキシブルディスクのことであり、ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インタフェース109およびバス110を介して中央処理制御装置101に送受信される。
【0027】
本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1の記憶装置107には、情報提示プログラムが記憶されるとともに、案件情報表示リクエスト31、案件番号32、設定データ33、36、案件データ34、画面表示プログラム35が記憶される。また、情報提示プログラムが情報提示サーバ1の中央処理制御装置101に読み込まれ実行されることによって、案件情報表示リクエスト受信手段11、設定データ出力手段12、案件データ出力手段13、画面表示プログラム出力手段14、画面表示プログラム送信手段15、設定データ更新手段16が情報提示サーバ1に実装される。
【0028】
本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、データベースサーバ2と連携して動作するものとして説明するが、データベースサーバ2と情報提示サーバ1は同一のハードウェア構成上に構成されても良い。あるいは、情報提示サーバ1が、複数のハードウェア構成上に構成されても良い。以下、情報提示サーバ1が操作者端末3a、3bからの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを出力し、操作者端末3a、3bに提示する場合について説明するが、この出力された画面表示プログラムは、情報提示サーバ1に備えられた表示装置105に提示されても良い。このように、本発明の最良の実施の形態に係るシステムのハードウェア構成は、任意に設定されることが好ましい。
【0029】
本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、画面表示プログラムを出力し、画面表示プログラムを操作者端末3aまたは3bにロードさせることにより、例えば、図4に示すような初期表示画面P201を、操作者端末3aまたは3bに接続された表示装置に提示する。初期表示画面P201は、例えば、コールセンターシステムを取り扱う業者(情報提示サーバ1)が、お客様である消費者・事業者等から新規の問い合わせなどの新たな案件を受けた場合に操作者端末(コールセンターのオペレータの端末)に提示する画面である。初期表示画面P201は、第1のブロック201、第2のブロック202、第3のブロック203、第4のブロック204、第5のブロック205を備えている。第1のブロック201には、第1のブロック201に対応して「基本情報」と表示されたブロック名表示部210aと、第1のブロックで表示される複数のデータ項目が提示されている。第2のブロック202ないし第5のブロック205についても同様の構成を備える。ここで本発明の最良の実施の形態において「ブロック」とは、案件情報の見出しを「ブロック名」とし、このブロック名に関連付けられた、少なくとも一つのデータ項目を含めて1つの区画データとしてまとめたものであるとする。さらに、ここでいう「案件情報」とは、画面表示プログラムによって表示される氏名、住所、などの具体的なデータである。具体的には、例えば、商品情報のブロックには、商品分類、商品名、購入年月日、製造番号など商品に関する複数のデータ項目が一つのブロックに記憶されている。
【0030】
初期表示画面P201においては、あらかじめ設定可能なデータ、具体的には情報提示サーバ1によって採番された案件番号や、この初期表示画面P201を表示している操作者端末3aを操作している操作者の名前などが表示されるのが好ましい。
【0031】
図1に示すようにデータベースサーバ2には、ブロック定義データ21、初期表示設定データ22、案件表示設定データ23、案件データ24とが記憶されており、図示しないデータベース制御手段によって、情報提示サーバ1からの要求に応じて、これらのデータを検索、出力または更新する。
【0032】
ブロック定義データ21は、画面表示プログラムによって表示されるブロックを識別するブロック識別子と、ブロックで表示される案件情報のデータ項目とが関連づけられたデータである。
【0033】
ブロック定義データ21は、例えば、図5に示すようなデータ構造とデータを備える。図5に示すようにブロック定義データ21は、ブロック識別子について、ブロック名と、データ項目名ごとのブロック表示フラグが設けられている。具体的には、ブロック識別子「第1のブロック」について、ブロック名「基本情報」が関連づけられている。更に、データ項目名である「案件番号」、「ステータス」、「氏名」、「氏名カナ」のそれぞれについて、「true」または「false」の値を持つブロック表示フラグが関連づけられている。ここでは、ブロック識別子とブロック名とを区別して説明するが、ブロック名でブロックを一意に識別できる場合、ブロック名をブロック識別子として扱っても良い。
【0034】
ここでは、ブロック表示フラグが「true」に設定されている場合、データ項目名に相当するデータが表示され、「false」に設定されている場合、データが表示されない。具体的には、図5に示すように第1のブロックにおいては、「案件番号」と「ステータス」などのデータ項目が「true」に設定されている。このように設定されている場合、図4の初期表示画面P201に示すように、第1のブロック201において、「案件番号」と「ステータス」のデータ項目名が表示され、それぞれに相当する案件情報の実体データ「0005」と「処理中」が表示される。一方、図5に示すように第1のブロックにおいては、「氏名カナ」などのデータ項目が「false」に設定されている。このように設定されている場合、図4の初期表示画面P201に示すように、第1のブロック201において、「氏名カナ」のデータ項目名とそれに相当する案件情報は表示されない。このように、図5に示す例では、各ブロックおよび各ブロックで表示されるデータ項目名ごとにブロック表示フラグが設定されることにより、所定のブロックで表示される項目が定義されているが、この方法に限られるものではない。例えば、ブロック識別子に、表示されるデータ項目名だけが対応づけられることにより、ブロックで表示される案件情報のデータ項目が関連づけられても良い。
【0035】
初期表示設定データ22は、ブロック識別子と、画面表示プログラムにおいてブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられたデータである。ここで、初期表示設定データ22は、画面表示プログラムを閲覧する操作者名または操作者が属するグループ名ごとに初期表示設定データが記憶されるのが好ましい。また、「ブロックを展開して表示する」とは、具体的に、図4の初期表示画面P201の第1のブロック201および第3のブロック203の様に、ブロック内のデータ表示部211aに案件情報のデータ項目が表示される状態である。このとき、データ項目名に対応して、操作者によってデータが入力される入力フィールドも表示されることが好ましい。一方、ブロックを展開して表示しない状態は、具体的に、図4の初期表示画面P201の第2のブロック202、第4のブロック204および第5のブロック205の様に、「お客様情報」などのブロックを識別可能なブロック識別子のみ表示し、ブロック内のデータ表示部211aに案件情報のデータ項目が表示されないことを示す。初期表示設定データ22は、例えば新たな案件番号が採番された場合など、最初に画面表示プログラムを出力する場合に用いられる設定データである。
【0036】
初期表示設定データ22は、例えば図6に示すようなデータ構造とデータを備える。図6に示すように初期表示設定データ22は、グループまたは操作者、ブロック識別子ごとに、ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグが設けられている。ここで、グループとは、会社、部課、業務などに応じて定義される操作者の集合体である。具体的には、操作者または操作者が属するグループの識別子である「Aグループ」について、ブロック識別子ごとに「true」または「false」の値を持つ展開フラグが関連づけられている。展開フラグが「true」に設定されている場合には、ブロック内のデータ表示部211aにデータ項目名が表示されるが、展開フラグが「false」に設定されている場合には、ブロック内のデータ表示部211aにデータ項目名は表示されない。具体的には、図6に示すようにAグループにおいては、「第1のブロック」と「第3のブロック」が「true」に設定されている。このように設定されている場合、図4の初期表示画面P201に示すように第1のブロック201および第3のブロック203においてデータ項目名およびデータ項目に対応した入力フィールドが表示される。一方、図6(a)に示すように「第2のブロック」と「第4のブロック」は「false」に設定されている。このように設定されている場合、図4の初期表示画面P201に示すように第2のブロック202および第4のブロックにおいてデータ項目名および入力フィールドは表示されない。このように、図6に示す例では、操作者名またはグループ名およびブロック識別子ごとに展開フラグを設定することにより、所定の操作者名またはグループ名に対して展開して表示されるブロック識別子ごとに展開フラグが定義されているが、この方法に限られるものではない。例えば、図6(b)に示すように、「特定の操作者名またはグループ名」と「展開して表示されるブロック識別子」とが初期表示設定データ22に予め対応づけられている場合に、当該対応づけされているブロック識別子のデータ項目および入力フィールドを表示するように構成し、逆にこの対応づけがされていないブロック識別子のデータ項目名および入力フィールドは表示されないように構成してもよい。
【0037】
図6に示す例では、グループ名と操作者名の両方について初期表示設定データ22を関連づけて説明したが、グループ名または操作者名のいずれか一つでも良い。グループ名と操作者名の両方が設定されている場合、操作者名で初期表示設定データ22が登録されていない場合、操作者の属するグループ名の初期表示設定データ22を用いて、操作者名で初期表示設定データ22が登録されている場合、操作者の初期表示設定データ22を用いるなどの様々な運用が可能となる。
【0038】
案件表示設定データ23は、案件番号と、ブロック識別子と、画面表示プログラムにおいてブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられたデータである。ここで、「ブロックを展開して表示する」とは、具体的に、図8の案件表示画面P202の第1のブロック201、第2のブロック202および第3のブロック203の様に、ブロック内に案件情報のデータ項目が表示される状態である。このとき、データ項目名に対応して、操作者によってデータが入力される入力フィールドが表示され、入力フィールドには案件情報の実体データも表示されることが好ましい。案件表示設定データ23は、初期表示設定データ22に基づいて画面表示プログラムが出力され操作者に提示された後、当該案件情報を操作者に再び提示する場合に用いられる設定データである。ここで提示される操作者は、初期表示設定データ22に基づいて提示された操作者と同じであることは必須ではなく、異なっていても良い。
【0039】
案件表示設定データ23は、例えば図7(a)に示すようなデータ構造とデータを備える。図7に示すように案件表示設定データ23は、案件情報を識別する案件番号、ブロック識別子ごとに、ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグが設けられている。具体的には、案件番号「0001」について、ブロック識別子ごとに「true」または「false」の値を持つ展開フラグが関連づけられている。展開フラグが「true」に設定されている場合には、ブロック内のデータ表示部211aにデータ項目名、入力フィールドおよび案件情報の実体データが表示され、展開フラグが「false」に設定されている場合には、ブロック内のデータ表示部211aにデータ項目名は表示されない。具体的には、図7に示すように案件番号「0001」においては、「第1のブロック」、「第2のブロック」および「第3のブロック」が「true」に設定されている。このように設定されている場合、図8の案件表示画面P202に示すように第1のブロック201、第2のブロック202および第3のブロック203においてデータ項目名およびデータ項目に対応した入力フィールドが表示される。後述する案件データ24に当該データが入力されている場合、入力フィールドには案件情報の実体データが表示されることが好ましい。一方、図8の案件表示画面P202に示すように「第4のブロック」は「false」に設定されている。このように設定されている場合、図8の案件表示画面P202に示すように第4のブロックにおいてデータ項目名および入力フィールドは表示されない。このように、図7に示す例では、案件番号およびブロック識別子ごとに展開フラグを設定することにより、所定の案件番号に対して展開して表示されるブロック識別子ごとに展開フラグが定義されているが、この方法に限られるものではない。例えば、図7(b)に示すように、「案件番号」と「展開して表示されるブロック識別子」とが案件表示設定データ23に予め対応づけられている場合に、当該対応づけされているブロック識別子のデータ項目および入力フィールドを表示するように構成し、逆にこの対応づけがされていないブロック識別子のデータ項目名および入力フィールドは表示されないように構成してもよい。
【0040】
案件データ24は、画面表示プログラム35によって表示される案件を識別する案件番号と、案件の案件情報とが関連づけられたデータである。ここで、「案件」とは、例えばコールセンターの場合、ユーザから受けた問い合わせごとに管理され、案件番号が採番される。具体的には、一人の操作者が一人のユーザから問い合わせを受け、この問い合わせを専門の操作者に返答させた場合、一つの案件として管理される。
【0041】
案件データ24は、例えば図9に示すようなデータ構造とデータを備える。図9に示すように案件データ24は、案件情報を識別する案件番号、ステータス、氏名カナ、氏名などのデータ項目に対応する実体データが関連づけられて記憶されている。具体的には、案件番号「0001」のステータスの項目に「処理中」などの実体データが記憶されている。この案件データ24は、操作者によって操作者端末3aおよび3bの入力装置を介して入力されたデータに基づいて記憶される。
【0042】
案件情報表示リクエスト受信手段11は、操作者端末3aまたは3bから送信された案件情報表示リクエスト31を受信し、この案件情報表示リクエスト31に基づいて表示依頼された案件の識別子である案件番号32を出力する。本発明の最良の実施の形態において案件情報表示リクエスト31について、第1の操作者端末3aからHTTPリクエストとして送信される場合として説明する。ここで案件情報表示リクエスト31は、提示を希望する案件の案件番号が含まれていても良いし、提示する案件を特定するための検索条件が含まれていても良い。また、新しいユーザから問い合わせを受けた場合など、新規案件の表示リクエストが含まれていても良い。案件情報表示リクエスト31に新規案件の表示リクエストが含まれている場合、案件情報表示リクエスト受信手段11は、案件データ24には記憶されていない新たな案件番号を採番し、案件番号32として記憶装置107に記憶する。新たな案件番号を採番する場合、例えば、案件データ24を検索して記憶されていない案件番号を採番しても良いし、案件データ24を検索することなく、新規案件の表示リクエストを受信した時刻などの新規案件を識別できる文言に基づいて案件番号が採番されても良い。
【0043】
設定データ出力手段12は、案件情報表示リクエスト31を新規案件の表示リクエストであるか、既に発生した案件の再表示リクエストであるかを判別する。
【0044】
案件情報表示リクエスト31が新規案件の表示であると判定された場合、設定データ出力手段12は、初期表示設定データ22およびブロック定義データ21をデータベースサーバ2の記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエスト31を送信した操作者名またはグループ名をキーとして操作者名またはグループ名、およびブロック識別子に関連づけられた展開フラグならびにブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目を含む設定データ33を出力する。一方、案件情報表示リクエスト31が新規案件の表示でない、具体的には既存案件の表示であると判定された場合、具体的には、案件データ24に当該案件番号に該当する案件情報の実体データが記憶されている場合、設定データ出力手段12は、案件表示設定データ23およびブロック定義データ21をデータベースサーバ2の記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエスト受信手段11で出力された案件番号32をキーとして案件番号32と、ブロック識別子に関連づけられた展開フラグおよびブロック識別子に対応するブロックで識別される案件情報のデータ項目を含む設定データ33を出力する。このように設定データ33は、操作者端末3aからの要求に基づいて案件情報を表示する場合に参照される設定データである。
【0045】
案件データ出力手段13は、案件データ24をデータベースサーバ2の記憶装置から読み出して、案件情報表示リクエスト受信手段11で出力された案件番号32をキーとして案件番号に関連づけられた案件データ34を出力する。この案件データ出力手段13は、案件情報表示リクエスト31が新規案件の表示でない場合のみ案件情報を取得する。
【0046】
画面表示プログラム出力手段14は、設定データ33の展開フラグが「true(真)」の場合、ブロックを展開してブロック内で表示されるデータ項目を提示させ、設定データ33の展開フラグが「false(偽)」の場合、ブロックを折りたたんでブロック識別子のみを提示させるとともに、案件データ出力手段13で出力された案件データ34がデータ項目に対応する入力フィールドに入力された画面表示プログラム35を出力する。この画面表示プログラム35には、案件データ出力手段13によって出力された案件データ34が含まれる。従って、画面表示プログラム35は、外部の装置に接続することなく、案件データを読み出すことができる。このとき、新規案件を表示する場合、案件データ34にはnull値が入力されていることが好ましい。具体的には、画面表示プログラム出力手段14は、設定データ33の展開フラグが「true(真)」の場合、ブロックを展開してブロックで表示されるデータ項目を提示させ、「false(偽)」の場合、ブロックを折りたたんでデータ項目を提示させない画面表示プログラム35を出力する。本発明の最良の実施の形態においては、「false(偽)」の場合、データ項目を提示せず、ブロックの名称または識別子のみを提示する。
【0047】
画面表示プログラム送信手段15は、案件情報表示リクエスト31を送信した第1の操作者端末3aに、通信ネットワーク4を介して画面表示プログラム35を送信する。
【0048】
この画面表示プログラム35は、第1の操作者端末3aによって受信され、第1の操作者端末3aにインストールされたブラウザによって処理されることにより、案件情報を表示装置に出力することが可能となる。この画面表示プログラム35は、第1の操作者端末3aの入力装置からの指示に基づいて、ブロックの展開フラグが変更されて再提示される。第1の操作者端末3aの表示画面上で、折りたたんだブロックは、展開したブロックよりも少ない表示領域で表示される。従って、第1の操作者端末3aの操作者は、問い合わせの応答時に使用するブロックのみ展開して表示し、使用しないブロックは折りたたむことにより、一つの画面になるべく多くのブロックを表示することができる。更に、展開表示されたブロックには、当該案件の応答に必要な項目が表示されているので、画面表示プログラムは、限られた表示装置の画面上に、当該案件の応答に必要な情報を全て提示させることができる。
【0049】
設定データ更新手段16は、入力装置からの指示に基づいて展開フラグが変更された場合、案件番号およびブロック識別子に関連づけられた展開フラグを更新して案件表示設定データ23を記憶装置に記憶する。具体的には、設定データ更新手段16は、第1の操作者端末3aから新たな設定データ36を受信すると、既存案件が表示されていた場合、当該既存案件の案件番号に対応する案件表示設定データ23の設定データを更新する。一方、新規案件が表示されていた場合、当該新規案件に採番された案件番号と設定データ36とを関連づけた新たなレコードを生成し、案件表示設定データ23に挿入する。このように、設定データ36には、操作者端末3aにおいてブロックの展開または折りたたみが変更された場合、その変更された新たな設定データが記憶される。
【0050】
設定データ36によって案件表示設定データ23が更新された後、例えば、第2の操作者端末3bから案件情報表示リクエスト31を受信すると、情報提示サーバ1は、案件表示設定データ23に記憶された設定データ36に基づいて画面表示プログラム35を出力し、第2の操作者端末3bに送信する。案件表示設定データ23に記憶された設定データは、当該案件の問い合わせを直近に受けた第1の操作者端末3aによってブロックの展開または折りたたみが設定されているので、第2の操作者端末3bにおいては、当該案件の応答に必要なデータのブロックが展開された画面を閲覧することができる。
【0051】
次に、図10を参照して、本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1の処理について説明する。
【0052】
まず、ステップS101において、案件情報表示リクエスト受信手段11によって、第1の操作者端末(または第2の操作者端末)から案件情報表示リクエストが送信されるのを待機する。案件情報表示リクエスト31が送信されると、案件情報表示リクエスト受信手段11によって案件情報が受信され、ステップS102に進む。
【0053】
ステップS102において、案件情報表示リクエスト受信手段11によって、ステップS101において受信した案件情報表示リクエスト31が新規案件の表示リクエストであるか否かが判定される。新規案件の表示リクエストであった場合、ステップS103において、設定データ出力手段12によって、初期表示設定データ22およびブロック定義データ21から、案件情報表示リクエスト31を送信した操作者または操作者が属するグループに対応する設定データが抽出され、設定データ33として記憶装置107に記憶される。一方、新規案件の表示リクエストでなかった場合、具体的には既存案件の表示リクエストであった場合、ステップS104において、設定データ出力手段12によって、案件表示設定データ23およびブロック定義データ21から、案件情報表示リクエスト31に基づいて決定された案件番号に対応する設定データが抽出され、設定データ33として記憶装置107に記憶される。更に、ステップS105において、案件データ出力手段13によって、案件データ24から、案件情報表示リクエスト31に基づいて決定された案件番号に対応する案件情報が抽出され、案件データ34として記憶装置107に記憶される。
【0054】
次に、ステップS106において、画面表示プログラム出力手段14によって、ステップS103ないしステップS105で出力された設定データ33および案件データ34に基づいて、画面表示プログラム35が出力される。更に、ステップS107において、画面表示プログラム送信手段15によって、ステップS101において案件情報表示リクエスト31を送信した第1の操作者端末3aに画面表示プログラム35が送信される。
【0055】
(画面表示プログラム)
次に、情報提示サーバ1によって送信される画面表示プログラムについて詳述する。本発明の情報提示サーバ1が出力する画面表示プログラムは、例えば、ブラウザ上などで軌道されるJava(登録商標)スクリプトなどのプログラムであって、第1の操作者端末3a(または第2の操作者端末3b)の操作者による入力装置からの指示に基づいて、表示形態を変更する。画面表示プログラムは、図2に示すような、案件データ記憶手段301、設定データ記憶手段302、提示手段303および設定データ送信手段305を実現するために、オペレーションシステムと協働して第1の操作者端末3aで実行される。
【0056】
案件データ記憶手段301は、第1の操作者端末3aの表示装置で表示される案件を識別する案件番号と、案件の案件情報とが関連づけられた案件データ351を記憶装置に記憶する。第1の操作者端末3aの記憶装置に案件データ351を記憶させることにより、画面表示プログラムは、情報提示サーバ1に接続することなく、第1の操作端末3a上で展開されたブロックのデータも表示することができる。
【0057】
設定データ記憶手段302は、表示装置において表示されるブロック識別子と、ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグと、ブロック識別子に対応するブロックで表示される案件情報のデータ項目が関連づけられた設定データ352を、記憶装置に記憶する。
【0058】
提示手段303は、設定データ352の展開フラグが真の場合、ブロックを展開してブロック内で表示されるデータ項目を提示させ、設定データ352の展開フラグが偽の場合、ブロックを折りたたんで識別子のみを提示させるとともに、案件データ351をデータ項目に入力して表示装置に提示する。提示手段303は、入力装置からブロックの展開または折りたたみを変更する指示が入力されると、指示に基づいて表示装置に再提示するとともに、ブロックの展開フラグを変更して新たな設定データ353を出力する。
【0059】
設定データ送信手段305は、新たな設定データ353を情報提示サーバ1に送信する。
【0060】
ここで、画面表示プログラムの提示手段303について詳述する。
第1の操作者端末3aによって既存案件の表示リクエストが送信された場合、画面表示プログラムによって、図8の案件表示画面P202に示すように、ブロック定義データ21および案件表示設定データ23に記憶された設定に基づいて、展開するブロックには、ブロック内に表示されるデータ項目名、データ項目に対応する入力フィールド、入力フィールドに入力された案件情報の実体データが表示され、展開しないブロックにはブロック識別子のみが表示される。
【0061】
一方、第1の操作者端末3bから新規案件の表示リクエストが送信された場合、画面表示プログラムによって、図4の初期表示画面P201に示すように、ブロック定義データ21および初期表示設定データ22に記憶された設定に基づいて、展開するブロックには、ブロック内に表示されるデータ項目名、データ項目に対応する入力フィールドが表示され、展開しないブロックにはブロック識別子のみが表示される。ここで、入力フィールドには、null値が入力され、案件情報の実体データは表示されない。
【0062】
また、案件データ351によって案件番号を含む案件情報の実体データが第1の操作者端末3aの記憶装置に記憶されているので、第1の操作者端末3aの画面表示プログラムは、情報提示サーバ1に接続することなく、当該案件の案件情報の全てのデータ項目を表示することが可能である。具体的には、画面表示プログラムは、操作者端末3aの入力装置からの指示に基づいて、設定データ352において折りたたんで表示するように設定されたブロックが展開されて表示される場合、案件データ351を読み出して、画面表示プログラムは案件データに351記憶された案件情報の実体データを表示装置に表示させることができる。
【0063】
例えば、図4に示した初期表示画面P201の第1のブロック201のブロック名表示部210aを、第1の操作者端末3aの操作者がマウス等でクリックすると、第1のブロック201は、データ項目名、入力フィールドなどが表示されず、ブロック名のみが表示された状態になる。更に操作者が第2のブロック202のブロック名表示部210bをマウスでクリックすると、第2のブロック202内に表示される「氏名カナ」、「氏名」などのデータ項目名、データ項目に対応する入力フィールド、入力フィールドに入力された案件情報の実体データが表示される。折りたたんだブロックは、展開したブロックよりも少ない表示領域で表示される。従って、操作者は、問い合わせの応答時に使用するブロックのみ展開して表示し、使用しないブロックは折りたたむことにより、一つの画面になるべく多くのブロックを表示することができる。ここで、操作者によって入力フィールドにデータが入力されると、案件情報の実体データが更新されることは勿論である。
【0064】
このように、操作者によって問い合わせの応答時にブロックの展開フラグが変更されると、操作者による応答の終了時、例えば、図4に示した初期表示画面P201または図8に示した案件表示画面P202の閉じるボタンB201がクリックされると、閉じるボタンB201がクリックされた時点でのブロックの展開または折りたたみの設定が記憶された新たな設定データ353が、設定データ送信手段304によって第1の操作者端末3aから情報提示サーバ1に送信される。この設定データ353は、図1に示す情報提示サーバ1の設定データ更新手段16によって受信される。
【0065】
次に、図11を参照して、本発明の最良の実施の形態に係る第1の操作者端末3aの処理について説明する。
【0066】
まず、ステップS201において、第1の操作者端末3aにインストールされたブラウザなどから、情報提示サーバ1に案件情報表示リクエスト31が送信されると、ステップS202において、画面表示プログラムが受信されるのを待機する。画面表示プログラムが受信されると、第1の操作者端末3aの中央処理制御装置はこの受信した画面表示プログラムをRAMなどのメモリにロードする。
【0067】
次に、ステップS203において画面表示プログラムに含まれる設定データ352に基づいて、提示手段303によって、画面が構成される。具体的には、展開するブロックには、ブロック内に表示されるデータ項目名、データ項目に対応する入力フィールドが表示され、展開しないブロックにはブロック識別子のみが表示される。更に、ステップS204において、展開するブロックについて、データ項目に対応する入力フィールドに、案件データ351の実体データを入力し、表示する。
【0068】
ここで、ステップS205において、入力装置からの指示に基づいて所定のブロックを展開して表示する展開イベントが検出されると、ステップS206において、当該ブロックに関連づけられたデータ項目が全て表示される大きさにブロックのサイズが拡大されて再表示され、新たな設定データ353が出力される。更に、ステップS207において当該ブロックに関連づけられたデータ項目の実体データが案件データ351から抽出されて表示される。
【0069】
一方、ステップS208において、入力装置からの指示に基づいて所定のブロックを折りたたんで表示する折りたたみイベントが検出されると、ステップS209において、当該ブロックのブロック名のみが表示される大きさにブロックのサイズが縮小されて再表示される。
【0070】
このステップS205ないしステップS209の処理は、操作者によって表示終了の指示が入力されるまで繰り返される。ステップS210において表示終了の指示が入力されると、ステップS211において、設定データ送信手段304によって、設定データが情報提示サーバ1に送信される。
【0071】
このように、本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、案件データのデータ項目を、複数のデータ項目の集合で定義されるブロックとして管理する。更に、各ブロックには、当該ブロックで定義されるデータ項目ごとに表示または非表示を示す表示フラグを設ける。表示フラグが非表示に設定されているデータ項目が表示され、表示フラグが非表示に設定されているデータ項目が表示されない。これにより、ブロックごとに異なるデータ項目集合の情報が表示される。
【0072】
更に、本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバ1は、案件データを操作者端末3aまたは3bに提示する場合、各ブロックを展開して表示するか折りたたんで表示するかを設定することができる。更に、その設定は、操作者端末3aまたは3bにおいて適宜変更することができる。また、ブロックの展開または折りたたみが、操作者端末3aまたは3b上で制御されるので、操作者が受けた問い合わせの内容に応じて、所定のブロックを展開しまたは折りたたむことができる。このように、操作者が必要に応じてブロックを展開しまたは折りたたむことにより、従来は多くの情報が提示され長く煩雑に提示された画面を整理することができる。これにより、操作者が本当に必要としているブロックのみを展開表示させることにより、操作者の画面操作を容易にし、業務の効率化が期待される。
【0073】
更に、操作者によって操作された後のブロックの展開または折りたたみの設定データを、案件データと関連づけて記憶する。このように操作者によって操作された後に記憶された設定データは、新規案件を提示する際の設定データに優先されて表示される。所定の案件について、いかなる操作者に対しても同じ画面を提供することができるので、操作者間の案件の引継業務が滞りなく行われることが期待される。
【0074】
(第1の変形例)
次に、図12を参照して、本発明の最良の実施の形態の第1の変形例に係る画面表示プログラムによって提示される画面を説明する。
【0075】
図4および図8に示した画面において、ブロックは縦方向に一列で表示されている。しかし、図12に示した画面において、横方向にもブロックが表示されている。具体的には、第4のブロック204と第5のブロックが、横方向に並んで表示されている。これにより、画面に効率よくデータを表示することができる。
【0076】
図12に示した例では、折りたたまれたブロックのみ横方向に表示しているが、展開されたブロックも横方向に表示されても良い。一つのブロックの横幅が狭くなることで、操作者の閲覧を容易にすることができる。
【0077】
(第2の変形例)
次に、図13を参照して、本発明の最良の実施の形態の第2の変形例に係る画面表示プログラムによって提示される画面を説明する。
【0078】
図4および図8に示した画面において、折りたたまれたブロックにブロックの名称のみが記載されていた。しかし、図13に示した画面において、折りたたまれたブロックに関する情報は何も提示されない。このように、操作者にとって必要がないとされたブロックを全く表示しないので、本発明の最良の実施の形態の第2の変形例に係る画面表示プログラムは、より効率よく画面にデータを表示することができる。
【0079】
このとき、本発明の最良の実施の形態の第2の変形例に係る案件表示設定データ23は、図14に示すように、案件番号と、操作者が有する権限とに関連づけて展開フラグを設けるのが好ましい。図14に示した例では、一つの案件番号に管理者、リーダ、ユーザと3つの権限についてそれぞれ展開フラグが設けられている。これにより、ブロックに表示されるデータの重要度に応じて、当該ブロックを提示する操作者を決定しているので、情報のセキュリティを保持することが可能となる。
【0080】
ここでは、案件表示設定データ23について説明したが、初期表示設定データ22についても同様に権限ごとに展開フラグが設けられても良い。
【0081】
(第3の変形例)
次に、図15を参照して、本発明の最良の実施の形態の第3の変形例に係る画面表示プログラムによって提示される画面を説明する。
【0082】
図4および図8に示した画面において、折りたたまれたブロックには、ブロック名と、当該ブロック名を囲うフレームが表示されていた。しかし、図15に示した画面において、折りたたまれたブロックには、ブロック名のみが表示されている。具体的には、第4のブロックおよび第5のブロックについてフレームは表示されず、ブロック名表示部210dおよび210eのみが表示されている。また操作者がマウス等でブロック名表示部210dで示されているブロック名をクリックすることにより、このブロック内のデータ項目名、データ項目に対応する入力フィールド、入力フィールドに入力された案件情報の実体データが表示されるようにしてもよい。これにより、折りたたまれないブロックの表示領域を最小限にすることで、本発明の最良の実施の形態の第3の変形例に係る画面表示プログラムは、より効率よく画面にデータを表示することができる。
【0083】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の最良の実施の形態とその変形例1ないし3によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
【0084】
例えば、上記した本発明に係る各データは、記憶装置107に記憶される実施の形態としているが、この他、各データはRAM103に一時的に記憶されるようにし、記憶装置107に記憶する必要がないように本発明を構成しても良いものとする。
【0085】
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明に記載した事項と自明な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバの機能ブロック図。
【図2】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示システムのシステム構成図。
【図3】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバのハードウェア構成図。
【図4】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバが提示する画面の一例であって、新規案件を提示する画面の一例。
【図5】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバのブロック定義データのデータ構造とデータの一例。
【図6】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバの初期表示設定データのデータ構造とデータの一例。
【図7】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバの案件表示設定データのデータ構造とデータの一例。
【図8】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバが提示する画面の一例であって、既存案件を提示する画面の一例。
【図9】本発明の最良の実施の形態に係る情報提示サーバの案件データのデータ構造とデータの一例。
【図10】本発明の最良の実施の形態の情報提示サーバの処理を示したフローチャート。
【図11】本発明の最良の実施の形態の画面表示プログラムの処理を示したフローチャート。
【図12】本発明の最良の実施の形態の変形例1に係る情報提示サーバが提示する画面の一例。
【図13】本発明の最良の実施の形態の変形例2に係る情報提示サーバが提示する画面の一例。
【図14】本発明の最良の実施の形態の変形例2に係る情報提示サーバの案件表示設定データのデータ構造とデータの一例。
【図15】本発明の最良の実施の形態の変形例3に係る情報提示サーバが提示する画面の一例。
【符号の説明】
【0087】
1…情報提示サーバ
2…データベースサーバ
3a,3b…操作者端末
4…通信ネットワーク
11…案件情報表示リクエスト受信手段
12…設定データ出力手段
13…案件データ出力手段
14…画面表示プログラム出力手段
15…画面表示プログラム送信手段
16…設定データ更新手段
21…ブロック定義データ
22…初期表示設定データ
23…案件表示設定データ
24、34,351…案件データ
31…案件情報表示リクエスト
32…案件番号
33、36、352、353…設定データ
35…画面表示プログラム
101…中央処理制御装置
102…ROM
103…RAM
104…入力装置
105…表示装置
106…通信制御装置
107…記憶装置
108…リムーバブルディスク
109…入出力インタフェース
110…バス
301…案件データ記憶手段
302…設定データ記憶手段
303…提示手段
304…設定データ送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置からの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを前記端末装置に出力する情報提示サーバであって、
前記画面表示プログラムによって表示される複数のブロックを識別するブロック識別子と、前記ブロックで表示される前記案件情報のデータ項目とが関連づけられたブロック定義データを前記記憶装置に記憶するブロック定義データ記憶手段と、
前記ブロック識別子と、前記画面表示プログラムにおいて前記ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた初期表示設定データを、前記画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループごとに前記記憶装置に記憶する初期表示設定データ記憶手段と、
前記案件情報表示リクエストを受信する案件情報表示リクエスト受信手段と、
前記ブロック定義データおよび前記初期表示設定データを前記記憶装置から読み出して、前記案件情報表示リクエストを送信した操作者が属するグループ名をキーとして、グループ名、前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグおよび前記ブロック識別子に対応するブロックで表示される前記案件情報のデータ項目を含む設定データを出力する設定データ出力手段と、
前記設定データの前記展開フラグが真の場合、前記ブロックを展開して前記ブロック
で表示される前記データ項目を提示させ、
前記設定データの前記展開フラグが偽の場合、前記ブロック識別子を提示させる
前記画面表示プログラムを出力する画面表示プログラム出力手段とを備え、
前記画面表示プログラムは、前記設定データ出力手段が出力する前記設定データを含むこと
を特徴とする情報提示サーバ。
【請求項2】
前記画面表示プログラム出力手段で出力される画面表示プログラムは、入力装置からの指示に基づいて、前記ブロックの前記展開フラグが変更されて再提示され、
前記入力装置からの指示に基づいて前記展開フラグが変更された場合、前記案件を識別する識別子および前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグを更新して案件表示設定データとして前記記憶装置に記憶する設定データ更新手段
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報提示サーバ。
【請求項3】
前記案件情報表示リクエスト受信手段は、案件の識別子を新たに採番して前記案件を識別する識別子として出力する
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報提示サーバ。
【請求項4】
端末装置からの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを前記端末装置に出力する情報提示プログラムであって、
前記案件情報表示リクエストを受信する案件情報表示リクエスト受信手段と、
前記画面表示プログラムによって表示される複数のブロックを識別するブロック識別子と、前記ブロックで表示される前記案件情報のデータ項目とが関連づけられたブロック定義データ、および前記画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループごと設定され、前記ブロック識別子と、前記画面表示プログラムにおいて前記ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた初期表示設定データを、前記記憶装置から読み出して、前記案件情報表示リクエストを送信した操作者が属するグループ名をキーとして、グループ名、前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグおよび前記ブロック識別子に対応するブロックで表示される前記案件情報のデータ項目を含む設定データを出力する設定データ出力手段と、
前記設定データの前記展開フラグが真の場合、前記ブロックを展開して前記ブロック
で表示される前記データ項目を提示させ、
前記設定データの前記展開フラグが偽の場合、前記ブロック識別子を提示させる
前記画面表示プログラムを出力する画面表示プログラム出力手段とをコンピュータに実現させ、
前記画面表示プログラムは、前記設定データ出力手段が出力する前記設定データを含むことを特徴とする情報提示プログラム。
【請求項5】
前記画面表示プログラム出力手段で出力される画面表示プログラムは、前記入力装置からの指示に基づいて、前記ブロックの前記展開フラグが変更されて再提示され、
前記入力装置からの指示に基づいて前記展開フラグが変更された場合、前記案件を識別する識別子および前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグを更新して案件表示設定データとして前記記憶装置に記憶する設定データ更新手段
を更に前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項4記載の情報提示プログラム。
【請求項6】
前記案件情報表示リクエスト受信手段は、案件の識別子を新たに採番して前記案件を識別する識別子として出力する
ことを特徴とする請求項4または5記載の情報提示プログラム。
【請求項7】
情報提示サーバによって提供される画面表示プログラムであって、
新規案件でない案件を表示する場合、表示装置で表示される案件を識別する案件を識別する識別子と、前記案件の案件情報とが関連づけられた案件データを記憶装置に記憶する案件データ記憶手段と、
前記表示装置において表示される複数のブロック識別子と、前記ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグと、前記ブロック識別子に対応するブロックで表示される前記案件情報のデータ項目が関連づけられた設定データを、前記記憶装置に記憶する設定データ記憶手段と、
前記設定データの前記展開フラグが真の場合、前記ブロックを展開して前記ブロック
で表示される前記データ項目を提示させ、
前記設定データの前記展開フラグが偽の場合、前記ブロック識別子を提示させるとともに、
新規案件でない案件を表示する場合、前記案件データを前記データ項目に入力して前記表示装置に提示させる提示手段とを
コンピュータに実現させ、
新規案件を表示する場合、前記設定データは、画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループごとに設定された初期表示設定データに基づき、
新規案件でない案件を表示する場合、前記設定データは、前記案件を識別する識別子について設定された案件表示設定データに基づく
ことを特徴とする画面表示プログラム。
【請求項8】
前記提示手段は、前記入力装置から前記ブロックの展開して表示するか否かを変更する指示が入力されると、前記指示に基づいて前記表示装置に再提示するとともに、前記ブロックの前記展開フラグを変更して新たな設定データを出力し、
前記新たな設定データを前記情報提示サーバに送信する設定データ送信手段とを
更に前記コンピュータに実現させることを特徴とする請求項7記載の画面表示プログラム。
【請求項9】
端末装置からの案件情報表示リクエストに基づいて画面表示プログラムを前記端末装置に出力する情報提示サーバに、
前記案件情報表示リクエストを受信し、
前記案件表示リクエストが新規案件の表示であった場合、
前記画面表示プログラムによって表示される複数のブロックを識別するブロック識別子と、前記ブロックで表示される前記案件情報のデータ項目とが関連づけられたブロック定義データおよび前記画面表示プログラムを閲覧する操作者が属するグループと、前記ブロック識別子と、前記画面表示プログラムにおいて前記ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた初期表示設定データを前記記憶装置から読み出して、前記案件情報表示リクエストに基づいて表示依頼された前記案件を識別する識別子と前記画面情報プログラムを閲覧する操作者が属するグループをキーとして前記案件を識別する識別子、前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグおよび前記ブロック識別子に対応するブロックで表示される前記案件情報のデータ項目を含む第1の設定データを出力し、
前記第1の設定データを含み、
前記第1の設定データの前記展開フラグが真の場合、前記ブロックを展開して前記ブ
ロックで表示される前記データ項目を提示させ、
前記第1の設定データの前記展開フラグが偽の場合、前記ブロック識別子を提示させ

前記画面表示プログラムを出力し、
前記画面表示プログラムが、前記入力装置からの指示に基づいて、前記ブロックの前記展開フラグが変更されて再提示されると、前記案件を識別する識別子および前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグを更新して、前記案件を識別する識別子と、前記ブロック識別子と、前記画面表示プログラムにおいて前記ブロックを展開して表示するか否かを示す展開フラグとが関連づけられた案件表示設定データを前記記憶装置に記憶し、
前記案件表示リクエストが新規案件の表示でない場合、
前記案件表示リクエストに基づいて表示依頼された前記案件を識別する識別子をキーとして前記案件を識別する識別子に関連づけられた案件データを記憶装置から読み出して出力し、
前記ブロック定義データおよび前記案件表示設定データを前記記憶装置から読み出して、前記案件情報表示リクエストに基づいて表示依頼された前記案件を識別する識別子をキーとして前記案件を識別する識別子、前記ブロック識別子に関連づけられた前記展開フラグおよび前記ブロック識別子に対応するブロックで表示される前記案件情報のデータ項目を含む第2の設定データを出力し、
前記案件データ及び前記第2の設定データを含み、
前記第2の設定データの前記展開フラグが真の場合、前記ブロックを展開して前記ブ
ロックで表示される前記データ項目を提示させ、
前記第2の設定データの前記展開フラグが偽の場合、前記ブロック識別子を提示させ、
前記案件データを前記データ項目に対応する入力フィールドに表示させる前記画面表示プログラムを出力するステップ
を実行させるための情報提示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−265413(P2007−265413A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−85511(P2007−85511)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【分割の表示】特願2004−252920(P2004−252920)の分割
【原出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】