説明

情報登録システム、サーバ装置、サーバ処理プログラム、及び情報登録方法

【課題】ユーザに躊躇させることなく電話番号を効率良く登録し、登録された電話番号を利用して本人確認を行うことが可能な情報登録システム、サーバ装置、及び情報登録方法の提供。
【解決手段】端末装置は、表示されたページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む登録判別要求をサーバ装置に対して送信する判別要求送信手段を備え、サーバ装置は、電話番号を記憶する登録リスト記憶手段と、登録判別要求を受信する登録判別要求受信手段と、登録判別要求に含まれる電話番号が登録リストに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、電話番号が登録リストに登録されていない場合には、電話番号に対応する電話端末装置に対して発呼を行い、応答があったとき、承認を促す承認要求情報を送信する承認要求情報送信手段と、承認要求情報に応じて承認情報を受信した場合には、登録判別要求に含まれる電話番号を登録リストに登録する登録手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置と、ブラウザ機能を有し通信手段を介してサーバ装置に接続可能な端末装置と、備え、電話番号を登録する情報登録システム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上における所定のサーバにアクセスを行う際の認証において、特許文献1には、ユーザIDの代わりに電話番号を用いたコールバック認証システムが開示されている。かかるコールバック認証システムにおいては、認証装置が、利用者端末から認証要求とともに受け取った電話番号があらかじめ登録されているものであり、利用権限があることを確認し、問題なければ、その電話番号に対してコールバックを行い、本人認証を行うようになっている。
【特許文献1】特開2006−33780号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したコールバック認証システムでは、利用者端末の電話番号を事前に登録するための手続きが必要であり、ユーザ(利用者)にとっては非常に煩わしく当該事前登録を躊躇することが想定される。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザに躊躇させることなく、電話番号を効率良く登録し、当該登録された電話番号を利用して本人確認を行うことが可能な情報登録システム、サーバ装置、サーバ処理プログラム、及び情報登録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、サーバ装置と、ブラウザ機能を有し通信手段を介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置と、を備える情報登録システムにおいて、前記端末装置は、所定のページを表示する表示手段と、前記表示されたページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求を前記サーバ装置に対して送信する判別要求送信手段と、を備え、前記サーバ装置は、電話番号を登録する登録リストを記憶する登録リスト記憶手段と、前記登録判別要求を受信する登録判別要求受信手段と、前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、前記電話番号が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信する承認要求情報送信手段と、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録する登録手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、サーバ装置は、端末装置から受信した上記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別し、登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録するように構成したので、当該電話番号を事前に登録するための煩わしい手続きが不要となり、ユーザに躊躇させることなく、電話番号を効率良く登録し、当該登録された電話番号を利用して本人確認を行うことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、電話番号を登録する登録リストを記憶する登録リスト記憶手段と、端末装置において表示された所定のページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求を、当該端末装置から通信手段を介して受信する登録判別要求受信手段と、前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、前記電話番号が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信する承認要求情報送信手段と、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録する登録手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、サーバ装置は、端末装置から受信した上記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別し、登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録するように構成したので、当該電話番号を事前に登録するための煩わしい手続きが不要となり、ユーザに躊躇させることなく、電話番号を効率良く登録し、当該登録された電話番号を利用して本人確認を行うことができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサーバ装置において、前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録された場合には、前記ページに対応付けられた電話番号に対応する他の電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該他の電話端末装置と、前記登録リストに登録された前記電話番号に対応する前記電話端末装置との間の通話路を形成して双方の電話端末装置を接続する通話接続制御手段を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ページ上に他人の電話機の電話番号が入力され電話がかかるといった悪戯的な行為を防止することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のサーバ装置において、前記電話番号が前記登録リストに登録されている場合には、前記ページに対応付けられた電話番号に対応する他の電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該他の電話端末装置と、前記登録リストに登録されている前記電話番号に対応する前記電話端末装置との間の通話路を形成して双方の電話端末装置を接続する通話接続制御手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記承認要求情報は、予め設定された音声情報であることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記登録リストには、電話番号とユーザ識別情報の組が登録されており、前記登録判別要求には、前記電話番号と共に前記端末装置のユーザのユーザ識別情報が含まれており、前記登録判別手段は、前記登録判別要求に含まれる電話番号とユーザ識別情報との組が、前記登録リストに登録されているか否かを判別し、前記承認要求情報送信手段は、前記電話番号とユーザ識別情報との組が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、前記登録手段は、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号とユーザ識別情報との組を前記登録リストに登録することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項2乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記登録リストには、電話番号と店舗識別情報の組が登録されており、前記登録判別要求には、前記電話番号と共に前記ページに対応する店舗の店舗識別情報が含まれており、前記登録判別手段は、前記登録判別要求に含まれる電話番号と店舗識別情報との組が、前記登録リストに登録されているか否を判別し、前記承認要求情報送信手段は、前記電話番号と店舗識別情報との組が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、前記登録手段は、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号と店舗識別情報との組を前記登録リストに登録することを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載のサーバ処理プログラムの発明は、コンピュータを、請求項2乃至7の何れか一項に記載のサーバ装置として機能させることを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、サーバ装置における情報登録方法であって、電話番号を登録する登録リストを記憶する工程と、端末装置において表示された所定のページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求を、当該端末装置から通信手段を介して受信する工程と、前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別する工程と、前記電話番号が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信する工程と、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、サーバ装置は、端末装置から受信した上記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別し、登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録するように構成したので、当該電話番号を事前に登録するための煩わしい手続きが不要となり、ユーザに躊躇させることなく、電話番号を効率良く登録し、当該登録された電話番号を利用して本人確認を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、電話接続システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.電話接続システムの構成及び機能]
先ず、本実施形態に係る電話接続システムSの構成及び機能について、図1等を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る電話接続システムSの概要構成例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、電話接続システムSは、ユーザ端末1(端末装置の一例)、Webサーバ2、登録サーバ3(サーバ装置の一例)、ユーザ電話機4(電話端末装置の一例)、及び店舗電話機5(他の電話端末装置の一例)等を備えて構成されている。
【0021】
ユーザ端末1は、ブラウザ機能を有し、例えばインターネットサービスプロバイダのサーバを通じてネットワークNW(通信回線及びルーター等の中継機器等により構成される通信手段)に接続可能になっており、当該ネットワークNWに接続する際、固有のIPアドレス(例えばグローバルIPアドレス)が割り当てられるようになっている。
【0022】
Webサーバ2及び登録サーバ3は、インターネットやイントラネット等のネットワークNWに接続され、固有のIP(Internet Protocol)アドレス(グローバルIPアドレス)が割り当てられている。
【0023】
また、Webサーバ2は、ショッピングサイト等のサイトを構成しており、ネットワークNWを介して接続されたユーザ端末1からの要求に応じてWebページを提供するようになっている。
【0024】
また、登録サーバ3は、ゲートウェイGWを介して電話回線網TN(公衆電話回線(PSTN)や移動体電話回線(基地局等を含む)等より構成される通信手段)にも接続されている。
【0025】
また、ユーザ電話機4及び店舗電話機5には、夫々固有の電話番号が割り当てられており、電話回線網TNに接続されるようになっている。なお、ユーザ電話機4及び店舗電話機5は、固定電話機と携帯電話機の何れであっても構わない。
【0026】
また、ユーザ電話機4は、ユーザ端末1のユーザにより使用される。一方、店舗電話機5は、例えば店舗の店員や管理者等により使用される。
[1−1.ユーザ端末1の構成及び機能等]
次に、ユーザ端末1の構成及び機能の詳細について、図2等を用いて説明する。
【0027】
図2は、ユーザ端末1の概要構成例を示すブロック図である。
【0028】
図2に示すように、ユーザ端末1は、操作部11、表示部12、通信部13、ドライブ部14、記憶部15、入出力インタフェース部16、及びシステム制御部17等を備えており、システム制御部17と入出力インタフェース部16とは、システムバス18を介して接続されている。ユーザ端末1としては、汎用のパーソナルコンピュータを適用できる。
【0029】
操作部11は、例えば、キーボード及びマウス等からなり、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部17に出力する。
【0030】
表示部12は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等からなり、文字や画像等の情報を表示する。
【0031】
通信部13は、ネットワークNWに接続してWebサーバ2又は登録サーバ3等との通信状態を制御する。
【0032】
ドライブ部14は、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクDK(記録媒体)からデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録する。
【0033】
記憶部15は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(O/S),各種プログラム及びデータ等を記憶する。
【0034】
入出力インタフェース部16は、操作部11乃至記憶部15とシステム制御部17との間のインタフェース処理を行う。
【0035】
次に、システム制御部17は、CPU(Central Processing Unit)17a,ROM(Read Only Memory)17b,及びRAM(Random Access Memory)17c等を備えユーザ端末1全体を統括制御するようになっている。そして、システム制御部17は、CPU17aが、ROM17bや記憶部15に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における表示手段及び判別要求送信手段等として機能するようになっている。
【0036】
具体的には、システム制御部17は、ブラウザを起動した後、当該ブラウザ上でユーザから指定された所定のサイト(例えばショッピングサイト)のURL(Uniform Resource Locator)に基づきWebサーバ2に接続することにより提供(送信)されたWebページを表示部12に表示させる。当該Webページは、例えばHTML(HyperText Markup Language)データ及びそこに埋め込まれる画像データ等により構成される。
【0037】
図3は、提供されたWebページの表示例を示す図である。図3に示すWebページは、○○店舗へ電話を繋げるためのページであり、当該店舗の店舗電話機5の電話番号(店舗を特定できる情報)等が含まれている。また、当該ページ上には、ユーザ端末1のユーザにより使用されるユーザ電話機4の電話番号を指定するための電話番号入力欄121、及び「Call」ボタン122が設けられている。この「Call」ボタン122には、登録サーバ3に接続するためのURLがセットされて(埋め込まれて)いる。
【0038】
このような表示状態において、当該ユーザが操作部11を操作して電話番号入力欄121にユーザ電話機4の電話番号を入力(例えば、キーボードにより入力)し、「Call」ボタン122を指定(例えば、マウスによりクリック)すると、「Call」ボタン122にセットされた登録サーバ3のURLに基づき、ユーザ端末1が登録サーバ3に接続され、上記ページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求が登録サーバ3に対して送信されることになる。
【0039】
ここで、電話番号登録判別要求は、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)に基づくリクエストであり、当該リクエストには、送信元及び宛先のアドレス情報、ユーザ電話機4の電話番号、当該ページに対応する店舗の店舗電話機5の電話番号(或いは、当該店舗の店舗識別情報としての店舗ID)、及び登録サーバ3に対する処理要求内容(ここでは、電話番号登録判別要求)等が含まれている。なお、ユーザ電話機4の電話番号は、ユーザ端末1において予め格納(例えばクッキーに格納)されていた電話番号の一覧表示の中から、ユーザにより指定されても良い。
【0040】
こうして登録サーバ3に送信された電話番号登録判別要求により、登録サーバ3において電話番号登録判別処理等がなされ、ユーザ電話機4と店舗電話機5間における電話が繋げられることになる。
[1−2.登録サーバ3の構成及び機能等]
次に、登録サーバ3の構成及び機能の詳細について、図4等を用いて説明する。
【0041】
図4は、登録サーバ3の概要構成例を示すブロック図である。
【0042】
図4に示すように、登録サーバ3は、操作部31、表示部32、通信部33、ドライブ部34、登録リスト記憶手段の一例としての記憶部35、入出力インタフェース部36、及びシステム制御部37等を備えており、システム制御部37と入出力インタフェース部36とは、システムバス38を介して接続されている。
【0043】
なお、操作部31、表示部32、通信部33、ドライブ部34、記憶部35、及び入出力インタフェース部36の基本的な構成は、上述したユーザ端末1における操作部11、表示部12、通信部13、ドライブ部14、記憶部15、及び入出力インタフェース部16の基本的な構成と同様である。
【0044】
記憶部35は、オペレーティングシステム(O/S),各種プログラム(本発明のサーバ処理プログラムを含む)及びデータ等を記憶する。なお、本発明のサーバ処理プログラム等は、例えば、他のサーバ等からネットワークNWを介してダウンロードされるようにしても良いし、CD−ROM等のディスクDKに記録されてドライブ部34を介して読み込まれるようにしても良い。
【0045】
また、記憶部35には、電話番号を登録するホワイトリスト(登録リストの一例)を記憶するためのホワイトリストデータベース351が構築されている。
【0046】
そして、システム制御部37は、CPU37aが、ROM37bや記憶部35に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における登録判別要求受信手段、承認要求情報送信手段、登録手段、及び通話接続制御手段等として機能するようになっている。
【0047】
具体的には、システム制御部37は、上記ユーザ端末1からの電話番号登録判別要求をネットワークNWを介して受信すると、当該電話番号登録判別要求に含まれる電話番号が上記ホワイトリストに登録されているか否かを判別する。そして、システム制御部37は、当該電話番号がホワイトリストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応するユーザ電話機4に対して電話回線網TNを介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があった(つまり、ユーザ電話機4のユーザが着信応答操作を行った)とき、当該ユーザ電話機4に対して承認を促す承認要求情報を送信するようになっている。
【0048】
ここで、承認要求情報を例えば予め設定された音声情報とし、公知のIVR(Interactive Voice Response)機能により、録音してある音声を自動的に再生し、電話回線網TNを通じてユーザ電話機4に流すように構成される。かかる音声情報の内容としては、例えば、「○○システムを利用された方は“1”を、利用されていない方は“2”を押してください」といったような承認を促す音声メッセージが考えられる。また、IVR機能は、登録サーバ3に組み込まれるように構成しても良いし、或いは、登録サーバ3にIVR機能を有する機器が接続されるように構成しても良い。
【0049】
そして、システム制御部37は、上記承認要求情報に応じてユーザ電話機4から承認を示す承認情報を受信(ユーザがユーザ電話機4における承認を示す操作ボタンを“1”を押すことによる)した場合には、上記電話番号登録判別要求に含まれる電話番号をホワイトリストに登録する。当該電話番号がホワイトリストに登録された場合には、続いて、システム制御部37は、上記電話番号登録判別要求に含まれる、上記ページ(つまり、ユーザ端末1に表示され電話番号入力欄121に電話番号が入力されたページ)に対応付けられた電話番号に対応する店舗電話機5に対して電話回線網TNを介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該店舗電話機5と、上記ホワイトリストに登録された電話番号に対応するユーザ電話機4との間の通話路を形成して双方の電話機を接続する(繋ぐ)ようになっている。こうして、上記ユーザは、ユーザ電話機4を通じて店舗電話機5の相手(例えば、店員)と通話することができ、例えばサイトで販売される商品の購入申し込みを行うことができる。
【0050】
なお、上記ページに対応する店舗の店舗電話機5の電話番号の代わりに当該店舗の店舗IDを上記電話番号登録判別要求に含ませる場合、登録サーバ3において店舗IDと電話番号との対応関係を規定するテーブルを記憶させておき、電話番号登録判別要求が受信されたとき、システム制御部37が、電話番号登録判別要求に含まれる店舗IDに対応付けられた電話番号を当該テーブルから取得して、上記店舗電話機5に対して発呼を行うように構成しても良い。
【0051】
また、上述のように電話番号がホワイトリストに一旦登録されると、その後は、システム制御部37は、ユーザ電話機4に対して承認を促す承認要求情報を送信することなく、上記ページに対応付けられた電話番号に対応する店舗電話機5に対して電話回線網TNを介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該店舗電話機5と、上記ホワイトリストに登録されている電話番号に対応するユーザ電話機4との間の通話路を形成して双方の電話機を接続することになる。
[2.電話接続システムSの動作]
次に、本実施形態に係る電話接続システムSの動作について、図5を用いて説明する。
【0052】
図5は、電話接続システムSにおける情報のやり取り等を示すシーケンス図である。
【0053】
先ず、ユーザ端末1において、図3に示すようなページが表示された状態で、ユーザが自身のユーザ電話機4の電話番号を電話番号入力欄121にて指定し、「Call」ボタン122を指定すると、上述した電話番号登録判別要求(例えば、HTTPに基づくリクエスト)がユーザ端末1から登録サーバ3に対して送信される(ステップS1)。
【0054】
次に、登録サーバ3により上記電話番号登録判別要求が受信されると、当該電話番号登録判別要求に含まれる電話番号が上記ホワイトリストに登録されているか否かが判別される(ステップS2)。そして、当該電話番号がホワイトリストに登録されていない場合には(ステップS2:NO)、登録サーバ3から、当該電話番号に対応するユーザ電話機4に対して発呼が行われ(発呼信号の送信)(ステップS3)、当該発呼に対する応答があれば(応答信号の受信)(ステップS4)、登録サーバ3からユーザ電話機4に承認要求情報が送信、例えば、承認を促す音声メッセージが流される(ステップS5)。
【0055】
当該音声メッセージに応じてユーザ電話機4のユーザが、例えば承認を示す操作ボタンを押下すると、当該承認を示す承認情報がユーザ電話機4から登録サーバ3に送信される(ステップS6)。
【0056】
次に、登録サーバ3により上記承認情報が受信されると、上記電話番号登録判別要求に含まれるユーザ電話機4の電話番号がホワイトリストに登録される(ステップS7)。続いて、登録サーバ3から、上記電話番号登録判別要求に含まれる、上記ページに対応付けられた電話番号に対応する店舗電話機5に対して発呼が行われ(ステップS8)、当該発呼に対する応答があれば(ステップS9)、当該店舗電話機5と、上記ホワイトリストに登録された電話番号に対応するユーザ電話機4との間の通話路が形成され双方の電話機が接続される(繋がれる)(ステップS10)。
【0057】
次いで、登録サーバ3により店舗電話機5を有する店舗に対して課金処理(例えば、当該店舗の店舗IDに対応付けられて所定額が加算される)。
【0058】
一方、上記ステップS2において、上記電話番号がホワイトリストに登録されている場合には(ステップS2:YES)、上記ステップS3〜S7の処理が行われることなく、ステップS8に進み、ステップS8〜S10の処理が行われる。
【0059】
以上説明したように、上記実施形態によれば、登録サーバ3が、ユーザ端末1から受信した電話番号登録判別要求に含まれる電話番号がホワイトリストに登録されているか否かを判別し、登録されていない場合には、当該電話番号に対応するユーザ電話機4に対して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該ユーザ電話機4に対して承認を促す承認要求情報を送信し、当該承認要求情報に応じてユーザ電話機4から承認情報を受信した場合には、上記電話番号登録判別要求に含まれる電話番号をホワイトリストに登録するように構成したので、当該電話番号を事前に登録するための煩わしい手続きが不要となり、ユーザに躊躇させることなく、電話番号を効率良く登録し、当該登録された電話番号を利用して本人確認を行うことができる。
【0060】
そして、こうして電話番号が登録されてはじめて、上記ページに対応付けられた電話番号に対応する店舗電話機5に対して発呼が行われ、当該発呼に対する応答があったとき、当該店舗電話機5と、上記ホワイトリストに登録された電話番号に対応するユーザ電話機4との間の通話路を形成して双方の電話機が接続するように構成したので、ページ上に他人の電話機の電話番号が入力され店舗に電話がかかるといった悪戯的な行為を防止することができる。
【0061】
なお、上記実施形態においては、登録サーバ3により、当該電話番号登録判別要求に含まれる電話番号が上記ホワイトリストに登録されているか否かが判別されるように構成したが、別の例として、当該電話番号登録判別要求に電話番号とユーザ識別情報としてのユーザIDとの組が含まれるようにし、当該電話番号とユーザIDとの組が、ホワイトリストに登録されているか否かが判別されるように構成しても良い。この構成の場合、当該電話番号とユーザIDとの組がホワイトリストに登録されていない場合には、図5に示す上記ステップS3〜S10の処理が行われる(ステップS7では、電話番号及びユーザIDの組がホワイトリストに登録)ことになり、当該電話番号とユーザIDとの組がホワイトリストに登録されている場合には、上記ステップS3〜S7の処理が行われることなく、ステップS8〜S10の処理が行われることになる。また、この構成の場合、図3に示すようなページが表示される前又は表示された際に行われるログイン処理において入力(例えばクッキーに格納)されたユーザIDを電話番号登録判別要求に含ませることになる。
【0062】
この構成によれば、例えば、ユーザ電話機4の電話番号が変わることなく、そのユーザが変わってしまった場合であっても、上述した効果に加え、本人確認を確実に行うことができる。なお、ユーザIDの代わりに当該ユーザの電子メールアドレスであっても良く、この場合、当該電子メールアドレスは、例えば上記ページ上に予め設けられた電子メールアドレス入力欄に入力される。
【0063】
さらに別の例として、当該電話番号登録判別要求に電話番号と店舗IDとの組が含まれるようにし、当該電話番号と店舗IDとの組(或いは、電話番号とユーザIDと店舗IDとの組)が、ホワイトリストに登録されているか否かが判別されるように構成しても良い。この構成の場合、当該電話番号と店舗IDとの組(或いは、電話番号とユーザIDと店舗IDとの組)がホワイトリストに登録されていない場合には、図5に示す上記ステップS3〜S10の処理が行われる(ステップS7では、電話番号及び店舗IDの組がホワイトリストに登録)ことになり、当該電話番号と店舗IDとの組(或いは、電話番号とユーザIDと店舗IDとの組)がホワイトリストに登録されている場合には、上記ステップS3〜S7の処理が行われることなく、ステップS8〜S10の処理が行われることになる。また、この構成の場合、上記ページに付加された(例えば、ページのURLに含まれている、或いはページを構成するHTMLデータ内に含まれる)店舗IDを電話番号登録判別要求に含ませることになる。
【0064】
また、上記実施形態においては、承認要求情報を音声情報としたが、文字情報であっても構わない。この場合、ユーザ電話機4の表示画面上には、承認を促すメッセージが表示され、これに対してユーザがユーザ端末1における例えば承認を示すが操作ボタンを押下すると、当該承認を示す承認情報がユーザ電話機4から登録サーバ3に送信されることになる。
【0065】
なお、上記実施形態において、ユーザ端末1においてユーザがWebページの電話番号入力欄121にユーザ電話機4の電話番号を入力し、「Call」ボタン122を指定すると、ユーザ端末1が登録サーバ3に接続され、上記電話番号を含む電話番号登録判別要求が登録サーバ3に対して送信される例を示したが、別の例として、例えばユーザ端末1と登録サーバ3との間に管理サーバを設け、ユーザが電話番号入力欄121にユーザ電話機4の電話番号を入力し、「Call」ボタン122を指定すると、ユーザ端末1が当該管理サーバに接続され、上記電話番号を含む電話番号登録判別要求が管理サーバに対して送信されるように構成しても良い。この場合、管理サーバは受信した電話番号登録判別要求を登録サーバ3に転送し、登録サーバ3は管理サーバからの電話番号登録判別要求を受信すると、上述した電話番号登録判別処理等の処理を行うことになる。なお、この場合、管理サーバと登録サーバ3が、本発明の「サーバ装置」を構成することになる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本実施形態に係る電話接続システムSの概要構成例を示す図である。
【図2】ユーザ端末1の概要構成例を示すブロック図である。
【図3】提供されたWebページの表示例を示す図である。
【図4】登録サーバ3の概要構成例を示すブロック図である。
【図5】電話接続システムSにおける情報のやり取り等を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0067】
1 ユーザ端末
2 Webサーバ
3 登録サーバ
4 ユーザ電話機
5 店舗電話機
11,31 操作部
12,32 表示部
13,33 通信部
14,34 ドライブ部
15,35 記憶部
16,36 入出力インタフェース部
17,37 システム制御部
18,38 システムバス
S 電話接続システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、ブラウザ機能を有し通信手段を介して前記サーバ装置に接続可能な端末装置と、を備える情報登録システムにおいて、
前記端末装置は、
所定のページを表示する表示手段と、
前記表示されたページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求を前記サーバ装置に対して送信する判別要求送信手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
電話番号を登録する登録リストを記憶する登録リスト記憶手段と、
前記登録判別要求を受信する登録判別要求受信手段と、
前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
前記電話番号が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信する承認要求情報送信手段と、
前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とする情報登録システム。
【請求項2】
電話番号を登録する登録リストを記憶する登録リスト記憶手段と、
端末装置において表示された所定のページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求を、当該端末装置から通信手段を介して受信する登録判別要求受信手段と、
前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別する登録判別手段と、
前記電話番号が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信する承認要求情報送信手段と、
前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置において、
前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録された場合には、前記ページに対応付けられた電話番号に対応する他の電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該他の電話端末装置と、前記登録リストに登録された前記電話番号に対応する前記電話端末装置との間の通話路を形成して双方の電話端末装置を接続する通話接続制御手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
請求項2に記載のサーバ装置において、
前記電話番号が前記登録リストに登録されている場合には、前記ページに対応付けられた電話番号に対応する他の電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該他の電話端末装置と、前記登録リストに登録されている前記電話番号に対応する前記電話端末装置との間の通話路を形成して双方の電話端末装置を接続する通話接続制御手段を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
請求項2乃至4の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記承認要求情報は、予め設定された音声情報であることを特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
請求項2乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記登録リストには、電話番号とユーザ識別情報の組が登録されており、
前記登録判別要求には、前記電話番号と共に前記端末装置のユーザのユーザ識別情報が含まれており、
前記登録判別手段は、前記登録判別要求に含まれる電話番号とユーザ識別情報との組が、前記登録リストに登録されているか否かを判別し、
前記承認要求情報送信手段は、前記電話番号とユーザ識別情報との組が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、
前記登録手段は、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号とユーザ識別情報との組を前記登録リストに登録することを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
請求項2乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記登録リストには、電話番号と店舗識別情報の組が登録されており、
前記登録判別要求には、前記電話番号と共に前記ページに対応する店舗の店舗識別情報が含まれており、
前記登録判別手段は、前記登録判別要求に含まれる電話番号と店舗識別情報との組が、前記登録リストに登録されているか否を判別し、
前記承認要求情報送信手段は、前記電話番号と店舗識別情報との組が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信し、
前記登録手段は、前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号と店舗識別情報との組を前記登録リストに登録することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
コンピュータを、請求項2乃至7の何れか一項に記載のサーバ装置として機能させることを特徴とするサーバ処理プログラム。
【請求項9】
サーバ装置における情報登録方法であって、
電話番号を登録する登録リストを記憶する工程と、
端末装置において表示された所定のページを通じてユーザにより指定された電話番号を含む電話番号登録判別要求を、当該端末装置から通信手段を介して受信する工程と、
前記登録判別要求に含まれる電話番号が前記登録リストに登録されているか否かを判別する工程と、
前記電話番号が前記登録リストに登録されていない場合には、当該電話番号に対応する電話端末装置に対して通信手段を介して発呼を行い、当該発呼に対する応答があったとき、当該電話端末装置に対して承認を促す承認要求情報を送信する工程と、
前記承認要求情報に応じて前記電話端末装置から承認を示す承認情報を受信した場合には、前記登録判別要求に含まれる電話番号を前記登録リストに登録する工程と、
を備えることを特徴とする情報登録方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図1】
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【公開番号】特開2009−44217(P2009−44217A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−203991(P2007−203991)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】