情報管理システム、情報管理方法、およびプログラム
【課題】 情報機器の関連情報を表示する画面を、情報機器が属するグループを指定する画面とともに表示することができる情報管理システムを提供する。
【解決手段】 機器情報取得部11は、無線信号受信装置20がICタグ30から受信した機器情報を所定のタイミングで取得する。データベース15には、ICタグ30のタグIDとそのICタグ30が属する1つまたは複数のグループが登録されているグループ管理テーブル15A、およびICタグ30ごとにこれを携帯・保有する人の名前を管理するタグ情報管理テーブル15Cが含まれる。表示制御部13は、データベース15を参照して、指定されたグループに属するICタグ30の関連情報を、グループを指定するための画面とともに表示する。ICタグ30の関連情報には、機器情報から得られたタグID、ステータス、状況、およびタグ情報管理テーブル15Cに記録されている名前が含まれる。
【解決手段】 機器情報取得部11は、無線信号受信装置20がICタグ30から受信した機器情報を所定のタイミングで取得する。データベース15には、ICタグ30のタグIDとそのICタグ30が属する1つまたは複数のグループが登録されているグループ管理テーブル15A、およびICタグ30ごとにこれを携帯・保有する人の名前を管理するタグ情報管理テーブル15Cが含まれる。表示制御部13は、データベース15を参照して、指定されたグループに属するICタグ30の関連情報を、グループを指定するための画面とともに表示する。ICタグ30の関連情報には、機器情報から得られたタグID、ステータス、状況、およびタグ情報管理テーブル15Cに記録されている名前が含まれる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ICタグのような情報機器から無線通信を介して送信される機器情報等を効果的に管理・表示する情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、識別情報が埋め込まれたIC(Integrated Circuit)タグやICカードなど、無線通信によって情報の送信や送受信が可能な可搬型情報媒体の普及が急速に進んでおり、これに伴って、ICタグなどを利用した様々な情報システムが多く提供されるようになってきている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、移動者にICタグを携帯させ、そのICタグからの信号を受信できた場合に移動者が存在すると判定する引率管理システムが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−54787号公報
【0005】
また、特許文献2には、アクティブICタグを用いて動体の位置を検出し、その動体が所定のエリアに入った場合に、この動体にあらかじめ関連づけられている画像や個人情報を表示する情報提示システムが提案されている。
【0006】
【特許文献2】特開2006−270456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献を含む従来の技術においては、ICタグが属するグループを指定する画面と、識別情報を含むICタグ関連情報を表示する画面とを同時に表示するような、一覧性の高い、使い勝手の良いシステムは提供されていない。
【0008】
また、1つのICタグが複数のグループに登録されうる状況で、グループごとにICタグの情報を検索・表示することができるシステムについても、これまで実現されていない。さらに、新たなICタグが発見された場合に、自動的にそのICタグの登録を行うことができるシステムや、ICタグの検索個数によって、その検索のタイムアウト時間を自動的に調整することができるシステムが必要とされているところであるが、そのような構成のシステムも今まで提案されていない。
【0009】
従って、本発明の目的は、ICタグをはじめとする情報機器の関連情報を表示する画面を、情報機器が属するグループを指定する画面とともに表示することができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【0010】
また、本発明のさらなる目的は、1つの情報機器が複数のグループに登録されうる状況で、グループごとに情報機器の情報を検索・表示することができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【0011】
またさらに、本発明の目的は、新たな識別情報を有する情報機器が発見された場合に、自動的にその情報機器の登録を行うことができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【0012】
さらに、本発明の目的は、情報機器の検索個数によって、その検索のタイムアウト時間を自動的に調整することができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、情報機器の識別情報が、情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて登録される記憶手段と、グループを指定するグループ表示画面とともに、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段とを有する情報管理システムである。
【0014】
本発明のこうした構成により、ICタグのような情報機器の情報をグループごとに検索して管理することができる。また、グループの指定と情報機器に関連する情報が同時に表示されるため、情報提示について一覧性が実現される。
【0015】
本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様のシステムにおいて、表示制御手段が、グループ表示画面で指定されたグループに属する情報機器のそれぞれについて、機器情報取得手段による機器情報の取得の成否を判定し、当該成否に応じて機器関連情報表示画面における機器情報の表示対象を決定し、または当該成否の情報を機器関連情報表示画面に表示するように構成される。
【0016】
本発明のこうした構成により、無線通信による機器情報を取得できなかった情報機器、すなわち一定の地理的範囲外にある情報機器の把握が可能となり、情報機器を特定の人、動物、物といった管理対象に携帯等させることにより、当該管理対象の存在確認などを容易に行うことができる。
【0017】
本発明の第3の実施態様は、第2の実施態様の情報管理システムにおいて、機器情報の取得の成否についての判定が、所定期間内に情報機器から機器情報が取得できたか否かに基づいて行われ、所定期間が、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器の数、および機器情報の取得ができなかったと判定された情報機器の割合の少なくともいずれかに応じて決定されるように構成される。
【0018】
本発明のこうした構成により、一定の時間を超えて機器情報の取得を行わないよう制御される。
【0019】
本発明の第4の実施態様は、第1の実施態様のシステムにおいて、機器情報がさらに、情報機器の状態を表す状態情報を含み、表示制御手段が、状態情報に基づき情報機器の状態を機器関連情報表示画面に表示するように構成される。
【0020】
本発明のこうした構成により、アクティブタグのような検知手段を有する情報機器から、その情報機器に関する状態を表す情報を取得し、これを表示することができる。このことにより、情報機器に対する操作、情報機器の取り外し状態、情報機器の周辺の環境などの把握が可能となる。
【0021】
本発明の第5の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、情報機器の識別情報が登録される記憶手段と、記憶手段に登録された識別情報に関連づけて、機器情報以外の入力情報を登録する機器情報更新手段とを有する情報管理システムであり、機器情報更新手段は、受信手段で受信した機器情報に含まれる識別情報が、記憶手段に登録されていない場合に、記憶手段に識別情報を登録する。
【0022】
本発明のこうした構成により、情報機器の識別情報であるタグID等が機器情報の取得に伴って自動的に登録され、ユーザは、その後に、その情報機器に関連づけて管理したい機器情報以外の情報(たとえば、その情報機器を携帯・保有する人の名前)を登録する。
【0023】
本発明の第6の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、情報機器の識別情報が、情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、グループを指定するグループ表示画面とともに、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御ステップとを有する情報管理方法である。
【0024】
本発明の第7の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、識別情報に関連づけて、機器情報以外の入力情報を記憶手段に登録する機器情報更新ステップとを有する情報管理方法であり、機器情報更新ステップは、受信ステップで受信した機器情報に含まれる識別情報が、記憶手段に登録されていない場合に、記憶手段に識別情報を登録する。
【0025】
本発明の第8の実施態様は、コンピュータを、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、情報機器の識別情報が、情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、グループを指定するグループ表示画面とともに、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る情報管理システムによって、ICタグをはじめとする情報機器のグループを指定するための表示画面と、当該情報機器に関連する情報が表示される表示画面が同時に表示される。これによって、高い一覧性を有した情報管理画面が提供され、ユーザによる情報機器の管理、および当該情報機器の利用による個体識別が一層容易になる。また、1つの情報機器が複数のグループに登録されうる状況で、グループごとに情報機器の情報を検索・表示することができるので、情報機器および情報機器を携帯・保有する対象物の状況管理がより容易になる。
【0027】
さらに、本発明に係る情報管理システムによって、新たな情報機器が発見された場合に、自動的に登録処理が行われる。これによって、ユーザは、システムの導入や情報機器(管理対象)の追加の際に、手入力やファイルを用いた登録作業を行う必要がない。また、情報機器の検索個数等によってタイムアウト時間を自動的に調整することができるため、検索時間について一定の基準が設けられ、合理的なレベルで検索を終わらせることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
最初に、図1Aを参照して、本発明の第1の実施形態に係る情報管理システム1のシステム構成について説明する。情報管理システム1は、パーソナルコンピュータ(PC)10、無線信号受信装置20、およびICタグ30を含む。
【0029】
ICタグ30は、図1Aに示すように、ICタグ30A、ICタグ30B、ICタグ30Cといった複数のICタグからなり、たとえば、電池を内蔵し自ら無線信号を発信するアクティブ型のICタグ(アクティブタグ)である。無線信号受信装置20は、ICタグ30から発信される無線信号をそれぞれ受信する。また、ICタグ30から当該無線信号により提供される機器情報(無線送信情報)には、それぞれのICタグ30を一定の範囲(たとえば、1つのカテゴリ内)でユニークに識別することができるタグIDのような識別情報が含まれる。
【0030】
PC10は、無線信号受信装置20が受信した無線信号の内容(機器情報)、および当該無線信号を受信できたか否かに基づいて、ICタグ30の状況を管理するとともに、当該ICタグ30に関連する情報を、管理ユーザにとって把握しやすい態様でPC10の表示装置に表示する。この例では、PC10は、好ましくはノートタイプのパーソナルコンピュータであるが、ほかのタイプのコンピュータであってもよい。
【0031】
ICタグ30がアクティブタグである場合、無線信号受信装置20は、たとえば、数mから数十m以上離れたICタグ30からの無線信号を受信することができる。さらに、ICタグ30がボタン、スイッチ、モーションセンサ、温度センサ等の検知手段を内蔵することにより、これらの検知手段による検知結果に応じて信号を発信するように構成することができる。よって、これらの検知結果を受信して、ICタグ30になされた操作、取り外し状態、動き、周辺環境等を把握することができる。
【0032】
従って、このようなICタグ30を人間が携帯し、または人間が携帯・保有する物に取り付ければ、PC10でICタグ30からの情報を管理することによって間接的に、その人間の位置、動作、周辺環境といった状況を、遠隔地において把握することができる。また、ICタグ30を動物に取り付ければ、その動物の行動等を把握することができ、資産のような物に取り付ければ(その物が移動するかどうかに関わらず)、その物の位置や周辺環境を把握することができる。
【0033】
本実施形態では、アクティブタグであるICタグ30の管理を例としてあげているが、管理対象はこうしたアクティブタグに限らず、他のタイプのRFID(Radio Frequency IDentification)であるパッシブタグやその他の情報機器も含まれる。無線ネットワークを介して得られる情報から、その情報機器を識別できる限り、どのような通信手段、情報機器が用いられてもよい。たとえば、無線LAN(Local Area Network)やGPS(Global Positioning System)を経由した携帯機器や携帯電話等の情報機器を利用することによって、管理対象に関連する情報を効果的に管理・表示することができる。
【0034】
本実施形態は、ICタグ30を人が携帯し、あるいはICタグ30を人が携帯する物に取り付けることによって、所定のエリアにおいて、その人が発見されたかどうか等の状況を確認するシステムであり、たとえば、幼稚園や小学校の遠足や、観光ツアーの休憩・名所めぐりにおいて点呼をとるようなシステムに適用可能である。
【0035】
ただし、本発明に係る情報管理システム1は、このような人の発見に関連するシステム以外にも様々な用途に適用可能である。たとえば、展示会やイベント会場に搬入した設備が搬出時にすべてそろっているかどうかを確認したり、レンタル企業でレンタル商品が全品返却されたかどうかをチェックしたり、トラックの出荷場で出荷される荷物が正しいトラックに積み込まれたかをチェックしたりするのに用いることができる。
【0036】
また、たとえば、アンテナ21を複数備えて、ICタグ30のそれぞれの位置を管理したり、ICタグ30を付した物がどの領域に存在するかを管理したりするシステムを構築可能である。
【0037】
さらに、こうしたICタグ30等の情報媒体は、人や動物といった移動体に携帯・保有、あるいは取り付けられるケースが多いが、基本的に移動しない資産等に取り付けられて、PC10を移動させることによって資産管理等を行うように構成することもできる。たとえば、家具、工場設備、病院設備などの高額資産が正しく管理されているかどうかをチェックする棚卸・資産管理の現場で有効に機能する。
【0038】
次に、図1Bの機能ブロック図を参照して、本発明の実施形態に係る情報管理システム1におけるPC10と無線信号受信装置20の機能概要を説明する。
【0039】
無線信号受信装置20は、いわゆる、ICタグリーダであり、アンテナ21と信号受信部22を含む。アンテナ21は、複数のICタグ30から送信されてくる無線信号を受信するアンテナであり、信号受信部22は、アンテナ21で受信された信号を復号し、PC10のメモリ内の所定の位置に復号化されたコード(機器情報)を書き込む。
【0040】
ここで、それぞれのICタグ30は、機器情報を含んだ無線信号を数秒ごとに送信するアクティブタグであり、個々のICタグ30は、他のICタグ30とはわずかに異なる送信インターバルを有するように設定されている。信号受信部22は、ICタグ30からの信号を順次受信するが、コリジョンの発生等により受信できなかった信号は、次の受信タイミングにおいて受信が試みられる。
【0041】
PC10は、機器情報取得部11、機器情報管理部12、表示制御部13、表示装置14、およびデータベース15を含む。機器情報取得部11は、ユーザによる検索指示等に基づいて表示制御部13から指示があった場合に、無線信号受信装置20の信号受信部22が書き込んだPC10のメモリの内容をICタグ30ごとに検索して、メモリの内容に変更があれば、少なくともその変更部分を反映させるよう、関連するデータベース15を更新する。
【0042】
機器情報管理部12は、ユーザの設定・指示に応じて、ICタグ30から送信される機器情報に含まれる識別情報等を管理し、必要に応じてデータベース15の内容を更新する。表示制御部13は、ユーザの設定・指示に応じてデータベース15の内容を更新し、それぞれのICタグ30の状況をわかりやすく表示する表示画面を編集する。
【0043】
表示装置14は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)といった表示装置であり、表示制御部13によって編集された表示画面が表示される。
【0044】
データベース15には、それぞれのICタグ30から送信された機器情報の内容や、ユーザによる設定の内容が記憶される。データベース15には、後で詳細に説明するように、グループ管理テーブル15A、表示項目管理テーブル15B、タグ情報管理テーブル15Cが含まれる。本実施形態では、ICタグ30からの機器情報やユーザ設定などの情報をデータベースという形式で格納し利用するが、データベース以外の様々な既知の方法を用いて同様のシステムを構築することができる。また、データフォーマット、レコード形式、レコード間および項目間の関連付け等についても、様々な他の方法を考えることができる。
【0045】
なお、本実施形態では、無線信号受信装置20はPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードの形式で提供され、PC10とのデータ送受信もPCMCIAインタフェースを介して行われるが、他の様々なインタフェースを用いることができる。また、無線信号受信装置20の機能を、PC10内に一体的に内蔵して、本発明の情報管理システムを構成することもできる。
【0046】
次に、図2および図3を参照して、本発明の実施形態において使用されるデータベース15の例を説明する。
【0047】
図2Aは、グループ管理テーブル15Aの例を示している。このテーブルの内容は、ICタグ30が、どのグループに属するか、すなわち、ICタグ30から送信される機器情報に含まれる識別情報(タグID)が、どのグループに属するかを示すものである。これは、ユーザが、グループ管理画面220(図9)、グループ設定画面240(図10)を用いて設定する。この例では、タグID「00000001」〜「00000003」、および「00000006」〜「00000022」の計20個のIDがグループAに属し、タグID「00000001」、「00000002」、および「00000023」〜「00000030」の計10個のIDがグループBに属し、タグID「00000001」、および「00000029」〜「00000032」の計5個のIDがグループCに属すことが示されている。
【0048】
図2Bは、表示項目管理テーブル15Bの例を示している。このテーブルの内容は、タグ情報表示画面300(図11、図12)に表示すべき項目を指定するために、ユーザが、表示項目設定画面100(図5)を用いて設定する。この例では、各タグIDに関して「状況」、「名称」、「最終検索日時」の各項目がこの順に表示され、「タグID」と「状態」の項目は表示されないことを表している。
【0049】
図3は、タグ情報管理テーブル15Cの例を示している。このテーブルの内容は、ICタグ30から送信される機器情報に含まれる識別情報(タグID)ごとに、その機器情報に含まれる他の情報(「カテゴリ」や「状態」の項目)を格納し、さらに、そのタグIDについてユーザが設定した情報(「名称」の項目)も含んでいる。「タグID」の項目は、それぞれのICタグ30を少なくとも1つのカテゴリ内で識別するためのコードである。「カテゴリ」の項目は、本発明の情報管理システム1に用いられる1組のICタグ30に組み込まれる共通のコードであり、たとえば、複数のICタグ30とタグリーダ(無線信号受信装置20)のセットが商品化される場合に、この商品と他の同じセットの間で同じタグIDが使用されても混同が生じないように制御するために利用されうる。
【0050】
「名称」の項目は、ユーザが名称登録画面180(図8)で設定する名称である。この設定により、各ICタグ30が、どの人間に対応しているか(どの人間によって携帯・保有されているか)が容易に判断できるようになる。「ステータス」の項目は、そのタグIDのICタグ30からの機器情報の受信が成功したか否かに基づいて設定される。所定の時点、あるいは所定期間内に当該ICタグ30から機器情報の送信があった場合には「発見」が、ない場合には「未発見」が設定される。この例では、基本的に、タグリーダを中心とする所定の領域内に存在しない場合に、「未発見」となる。「未発見」となった場合、後述の「状態」、および「最終検索日時」の内容はクリアされる。また、名称登録画面180による登録が済んでいないものには、「未登録」が設定される。
【0051】
「状態」の項目は、ICタグ30の動作状態を示すものである。ICタグ30がモーションセンサ(3次元加速度センサ等を備え、そのICタグの動きを検知しうるセンサ)を有している場合に、その動きを検知して機器情報を送信するようにICタグ30を構成し、さらに、動きについての情報は、コード化されて機器情報に組み込まれる。受信側では、このコード化された情報を必要に応じてデコードし、それを「状態」の項目として記録する。この例では、ICタグ30が動作状態であると検知された場合は「動作」、そうでない場合は「静止」といった内容になる。また、ICタグ30がボタン、スイッチ、温度センサなどの他の検知手段を備える場合は、これらの検知手段による検知結果に応じて状態が設定される。
【0052】
また、「最終検索日時」の項目は、最後にそのタグIDに対応するICタグ30について、たとえば、タグ情報表示画面300において検索要求が行われた日時である。このほか、最後に機器情報の送信があった日時を記録するようにしてもよい。さらに、機器情報の一部としてICタグ30から送信された日時の情報を記録するように構成することもできる。
【0053】
この例では、説明の便宜のため、タグ情報表示画面300における検索処理にも使えるようにタグ情報管理テーブル15Cを構成しているが、表示制御部13がタグ情報表示画面300を編集する際にタグ情報管理テーブル15Cを用いないのであれば、タグ情報管理テーブル15Cは、少なくとも機器情報から得られた「タグID」と、ユーザの入力等によって得られた「名称」の項目があれば足りる。
【0054】
図4は、本発明の実施形態に係る情報管理システム1における機能を実現するために主として利用される画面を表示したものである。それぞれの画面については、レイアウトを含め、後で詳細に説明する。
【0055】
タグ情報表示管理機能は、主として図1Bに示す表示制御部13によって実現される。表示項目設定画面100(図5)は、前述のように、タグ情報表示画面300(図11、図12)に表示すべき項目を指定する画面である。タグ情報表示画面300には、タグIDごとに、それに対応するICタグ30の状況が表示される。プロパティ画面320(図15)は、タグ情報表示画面300から呼び出すことができ、指定したタグIDのタグ情報、および参加グループの情報が表示される。
【0056】
タグ情報管理機能は、主として図1Bに示す機器情報管理部12によって実現される。グループ管理画面220(図9)は、グループごとに登録されているタグ数を示し、グループの新規登録や削除等の管理を行う画面である。グループ設定画面240(図10)は、グループへのタグへの登録(参加)やグループからの登録解除(不参加)を設定する。通常、タグの指定は、事前に登録されている名称によって行われる。タグ管理画面120(図6A、図7A)は、登録タグと未登録タグの名称およびタグIDを表示する。この画面から、タグ情報のエクスポートを指定するエクスポート指定画面140(図6B)、タグIDの登録を指定するタグID登録画面160(図7B)、タグ情報のインポートを指定するインポート指定画面200(図8B)が呼び出される。
【0057】
図5は、表示項目設定画面100の表示例を表している。表示項目設定画面100は、タグ情報表示画面300に表示すべき項目を指定する画面であり、同時に各項目の表示順も指定できる。表示項目設定画面100には、ガイドメッセージ101、表示項目設定欄102、設定指示ボタン104、OKボタン105、キャンセルボタン106、およびリセットボタン107が配置される。
【0058】
ユーザは、タグ情報表示画面300に表示しようとする項目について、対応する指定行103のチェックボックスをマウス等でチェック(または、指定行をマウス等で選択した後、設定指示ボタン104の「表示」ボタンを押下)する。図5の例では、「ステータス(発見・未発見)」、「名称」、および「最終検索日時」にチェックがされており、これらの項目が表示対象となる。また、設定指示ボタン104の、「上へ」ボタンや「下へ」ボタンを押下することにより、チェックされた項目の指定行が上方または下方に移動し、その上下の関係に従って、表示順が変更される。
【0059】
OKボタン105を押下することにより、指定内容が確定し、指定内容に従って表示項目管理テーブル15Bの内容が更新される。キャンセルボタン106を押下した場合は、表示項目管理テーブル15Bの内容を更新することなく画面表示を終了し、「初期状態へ戻す」というタイトルが付けられたリセットボタン107を押下すると、それまでの指定操作が破棄され、表示項目管理テーブル15Bに登録されている内容が表示される。
【0060】
図6Aは、タグ管理画面120の表示例を示している。タグ管理画面120は、登録タグと未登録タグの名称およびタグIDを表示する。タグ管理画面120には、登録されているタグの名称とタグIDを示す登録タブ121、未登録タグの名称とタグIDを示す未登録タブ122、登録タグ数表示欄123、指示ボタン125、OKボタン126、およびキャンセルボタン127が配置される。
【0061】
図6Aは、登録タブ121が選択され、登録されたタグ(タグID=00000001〜00000003、および00000006〜00000032)が示されている状態である。このとき、指示ボタン125は、登録タグについて指定することが可能な削除ボタン、名称変更ボタン、プロパティボタン、およびエクスポートボタンだけが押下可能に制御される。
【0062】
削除ボタンが押下された場合は、指定されたタグ(この例では、タグ管理画面120の符号124で選択されているタグID=00000001)が削除され、未登録の状態となる。この操作に伴い、タグ情報管理テーブル15CのタグID=00000001に対応する「ステータス」の項目が「登録」から「未登録」に更新され、この後、未登録タブ122を表示させ、たとえば検索ボタンを押下すると、そこにタグID=00000001のタグが表示される。
【0063】
名称変更ボタンが押下された場合は、指定されたタグの新しい名称を指定する画面(不図示)が表示され、その画面でOKボタン等を押下することにより、名称の変更が行われる。新しい名称は、タグ情報管理テーブル15Cに登録され、登録タブ121の表示内容に反映される。
【0064】
プロパティボタンが押下された場合は、指定されたタグに関する、より詳細な情報を含んだ画面が表示される。図15に示すプロパティ表示画面は、後述するタグ情報表示画面300から呼び出される画面の例であるが、このような画面が表示されてもよい。エクスポートボタンが押下された場合については、図6Bを参照して後で説明する。
【0065】
タグ管理画面120でOKボタン126を押下することにより、設定内容が確定し、その内容に従ってタグ情報管理テーブル15Cの内容が更新される。キャンセルボタン127を押下した場合は、タグ情報管理テーブル15Cの内容を更新することなく画面表示が終了する。
【0066】
図6Bは、図6Aのタグ管理画面120で、エクスポートボタンを押下した場合に表示されるエクスポート指定画面140が示されている。エクスポート指定画面140では、指定されたICタグ30の情報が外部ファイル等にエクスポートされる。
【0067】
エクスポート指定画面140には、ガイドメッセージ141、選択タグ表示欄142、保存先ファイル指定欄143、参照ボタン144、OKボタン145、およびキャンセルボタン146が配置される。保存先ファイル指定欄143に、ファイルを指定してOKボタン145を押下すると、指定されたタグIDの情報(たとえば、タグ情報管理テーブル15Cに記録されている、タグID=00000001のレコードの内容)が、そのファイルに、たとえばCSV形式といった所定のフォーマットでコピーされ、タグ管理画面120に戻る。キャンセルボタン146が押下された場合は、コピー処理をせずに、タグ管理画面120に戻る。
【0068】
図7Aは、図6Aと同様のタグ管理画面120を示すものであるが、図6Aとは異なり、未登録タブ122が選択され、未登録のタグ(タグID=00000004と00000005)が示されている状態である。このとき、指示ボタン125は、登録タグについて指定することが可能な検索ボタン、登録ボタン、およびインポートボタンだけが押下可能に制御される。また、登録タグ数表示欄123に代えて、未登録タグ数表示欄128が表示される。
【0069】
ここで、検索ボタンを押下すると、この時点で未登録となっているタグを、タグ情報管理テーブル15C等を参照することによって検索し、未登録タブ122にリスト表示する。登録ボタンが押下された場合は、図7Bおよび図8Aを参照して、インポートボタンが押下された場合は、図8Bを参照してそれぞれ説明する。
【0070】
図7Bは、タグID登録画面160の例を示している。タグID登録画面160は、タグ管理画面120で未登録タブ122が選択されている状態で、登録ボタンが押下された場合に表示され、未登録のICタグ30の登録指示を行う。この例では、図7Aのタグ管理画面120の未登録タブ122でタグID=00000004が選択されており(符号129)、このICタグ30が登録の対象となる。
【0071】
タグID登録画面160には、ガイドメッセージ161、YESボタン162、およびNOボタン163が配置される。ここで、YESボタン162を押下すると、図8Aの名称登録画面180が表示される。一方、NOボタン163が押下されると、登録処理がキャンセルされ、たとえば、タグ管理画面120が再び表示される。
【0072】
図8Aは、名称登録画面180の例を示している。タグID登録画面160でYESボタン162が押下されると、この画面が表示され、ここで、対象となるタグID(この例では、00000004)の名称を登録する。名称登録画面180には、名称入力欄181、YESボタン182、およびNOボタン183が配置される。名称入力欄181に名称を入力した後、YESボタン182が押下されると、対象のICタグ30に名称が付与され、登録が完了する。
【0073】
たとえば、従業員がICタグ30を携帯しているとすると、名称として、そのICタグを携帯する従業員の名前を登録する。この例では、タグ情報管理テーブル15CのタグID=00000004に対応する「名称」が、「高木」に更新され、それと同時に、「ステータス」が「未登録」から「登録」に変更される。タグIDの登録が完了すると、そのICタグ30については、タグ管理画面120の未登録タブ122にはもはや表示されず、登録タブ121に表示されるようになる。
【0074】
NOボタン183が押下されると、登録処理がキャンセルされ、たとえば、タグ管理画面120が再び表示される。
【0075】
図8Bは、図7Aのタグ管理画面120で、インポートボタンを押下した場合に表示されるインポート指定画面200が示されている。インポート指定画面200では、ICタグ30の情報が、指定された外部ファイル等からインポートされる。
【0076】
インポート指定画面200には、ガイドメッセージ201、ソースファイル指定欄202、参照ボタン203、OKボタン204、およびキャンセルボタン205が配置される。ソースファイル指定欄202に、たとえばタグIDや名称といったタグ情報を含んだソースファイルを指定してOKボタン204を押下すると、その情報がタグ情報管理テーブル15Cにコピーされる。ソースファイルは、CSV形式といった所定のフォーマットでCD等に格納されたファイルであり、たとえば、使用するICタグ30とセットで、そのICタグ30のタグIDのみを記録したファイルが提供される。キャンセルボタン205が押下された場合は、コピー処理をせずに、タグ管理画面120に戻る。
【0077】
図9は、グループ管理画面220の例を示している。グループ管理画面220は、グループごとに登録されているICタグ30の数を示す。グループ管理画面220には、グループ情報表示欄221、指示ボタン223、表示順変更ボタン224、OKボタン225、およびキャンセルボタン226が配置される。グループ情報表示欄221には、グループAに属する登録タグの数が20で、グループBに属する登録タグの数が10で、グループCに属する登録タグの数が5であることが示されている。
【0078】
指示ボタン223として、新たなグループを追加するための新規追加ボタン、既存のグループを削除するための削除ボタン、既存のグループの名称を変更するための名称変更ボタン、既存のグループのプロパティを表示するためのプロパティボタン、および既存のグループに対してタグの参加・不参加を設定する参加設定ボタンが示されている。既存のグループの指定は、たとえば、グループ情報表示欄221にリストされたグループのうち1つをマウス等によって選択することによって行われる。図9の符号222は、グループAが選択されたことを示している。
【0079】
図10は、グループ設定画面240の例を示している。ユーザは、グループ設定画面240を利用して、グループ管理画面220で指定された既存のグループにICタグ30を登録し(参加)、または、そのグループからICタグ30を登録解除する(不参加)ための設定を行う。こうしたICタグ30の指定は、通常、事前に登録されている名称を指定することによって行われる。
【0080】
グループ設定画面240には、参加タグ表示欄241、参加ボタン242、不参加ボタン243、未参加タグ表示欄244、OKボタン246、およびキャンセルボタン247が配置される。参加タグ表示欄241には、グループ設定画面240で指定されたグループ(この例では、グループA)に属するICタグ30に名称がリスト表示される。他方、未参加タグ表示欄244には、どのグループにも属していないICタグ30の名称やタグIDがリスト表示されている。
【0081】
ここで、未参加タグ表示欄244のICタグ30を1つまたは複数選択し、参加ボタン242を押下すると、選択されたICタグ30がグループAに登録され、参加タグ表示欄241に表示される。この例では、名称が「高木」のICタグ30が選択されている(符号245)。これとは逆に、参加タグ表示欄241に表示されたICタグ30の名称を1つまたは複数選択して、不参加ボタン243を押下すると、その選択されたタグがグループAから登録解除され、未参加タグ表示欄244に表示される。
【0082】
こうしたICタグ30の移動を指定し終わった後にOKボタン246を押下すると、グループ設定が確定し、これに応じてグループ管理テーブル15Aが更新される。キャンセルボタン247が押下されると、当該グループ設定がキャンセルされ、図9のグループ管理画面の表示に戻る。
【0083】
図10の例では、未参加タグ表示欄244でどのグループにも属していないICタグ30の名称等が表示され、新たにグループに登録できるICタグ30は、このような未参加のICタグ30に限られる構成になっているが、参加タグ表示欄241に表示されているICタグ30以外のすべてのICタグ30を表示させて、それらのタグを指定されたグループに登録するようにも構成できる。このような構成により、各ICタグ30を、いくつものグループに同時に属するように設定できる。また、1つのグループに登録されているICタグ30を複数の別のグループに分けて登録することにより、階層的に構成されたグループによって各タグを管理することができる。
【0084】
図2に示すグループ管理テーブル15Aの例では、タグID=00000001のタグが、グループA、グループB、およびグループCといった3つのグループに属し、タグID=00000002のタグが、グループA、およびグループBといった2つのグループに属している。
【0085】
次に、図11のタグ情報表示画面300を参照して、本発明の実施形態に係る情報管理システム1におけるタグ情報の表示・管理方法を説明する。タグ情報表示画面300は、すべて、あるいは所定のグループに属するICタグ30に関連する情報を表示する。タグ情報表示画面300には、メニューバー301、ツールバー302、グループ表示欄304、タグ情報表示欄305、検索件数表示欄306、検索状態表示欄307、および表示モード表示欄308が配置される。
【0086】
メニューバー301には、「ファイル(F)」、「表示(F)」、「ツール(T)」、および「ヘルプ(H)」の各メニューが設けられ、それぞれのメニューが選択されると、所定の画面を表示させる選択メニュー等を含んだドロップダウンリストが表示される。ツールバー302には、検索ボタン、停止ボタン、および印刷ボタンが設けられ、検索ボタンが押下されると、グループ表示欄304で指定されているグループに属するICタグ30の関連情報を検索し、結果をタグ情報表示欄305に表示する。停止ボタンが押下されると、検索ボタンによって開始された検索処理を中止する。印刷ボタンが押下されると、グループ表示欄304およびタグ情報表示欄305に表示された内容を印刷する。
【0087】
グループ表示欄304には、登録されたグループの名称が「すべてのタグ」の下に、その階層関係に応じてリスト表示される。図11の例では、「すべてのタグ」、「グループA」、「グループB」、および「グループC」が表示され、それぞれの表示の右側には、そのグループに属するICタグ30のうち、実際に発見されたタグの数が括弧内に示されている。
【0088】
ユーザによって少なくとも1つのグループが指定されると、その指定されたグループに属するICタグ30の情報が、タグ情報表示欄305に表示される。図11の例では、「すべてのタグ」が指定(選択)され(符号303)、すべてのICタグ30についての情報がタグ情報表示欄305に表示される。なお、この例では、未登録のタグ(タグID=00000004、00000005)については表示されない。タグ情報表示欄305には、発見されたICタグ30に関する情報(ステータス、名称、タグID、状態、および最終検索日時)が、ICタグ30ごとに表示される。
【0089】
ステータスはチェックボックスの形式で表示され、そのICタグ30が発見されたタグ、すなわち、検索処理において機器情報を受信したタグであればチェックマークを表示し、未発見であればチェックマークを表示しない。ここで、タグが発見されたか否かは、タグ情報管理テーブル15Cの項目「ステータス」を参照することにより判断される。名称は、そのICタグ30の名称であり、図8Aの名称登録画面180等で設定されたものであり、タグ情報管理テーブル15Cの項目「名称」を参照することによって得られる。
【0090】
タグIDは、そのICタグ30を少なくともカテゴリ内でユニークに識別するための識別情報であり、通常は、そのICタグ30の製造時点で、内蔵ROM等に埋め込まれる。タグIDは、タグ情報管理テーブル15Cの項目「タグID」を参照することによって得られる。
【0091】
状態は、そのICタグ30についての状態を示し、たとえば、「静止」、「動作」、「外れ」といったタグの動きや状態を表す情報が示される。この他、把握可能な状態としては、ボタンが押されたかどうかや、温度などの周辺環境に関するものが考えられる。ただし、こうした情報をICタグ30の機器情報から取得するためには、そのタグ自身が、動きを検知するモーションセンサ、携帯者による操作が可能なボタンやスイッチ、取り外しを検知するセンサ、温度などを検知する温度センサ等の検知手段を内蔵し、検知結果を符号化するとともに、センサの検知に応じて機器情報を送信できる構造であることが条件となる。ICタグ30がこのような構造を有していない場合、この状態の欄には、情報が表示されない。
【0092】
最終検索日時は、タグ情報表示画面300に検索ボタンが押下された後で、ICタグ30から機器情報が送信された場合に、プログラムが、タグ情報表示画面300にタグ情報を表示するために、その情報を取得した日時である。
【0093】
タグ情報表示欄305のラベル表示部分(「ステータス」、「名称」、「タグID」、「状態」、および「最終検索日時」の表示部分)をマウス等でクリックすると、その項目で昇順あるいは降順でソートがされた状態で各タグの情報がリスト表示される。
【0094】
タグ情報表示画面300下部のステータスバーに配置される検索件数表示欄306には、グループ表示欄304において指定されたグループあるいは全体のICタグ30を対象とした、登録タグの数、登録タグのうち発見されたタグの数、登録タグのうち未発見のタグの数、および未登録タグの数が表示される。検索状態表示欄307は、検索の状態を示し、たとえば、検索ボタンが押下されて検索処理中であれば、「検索中」の表示がされ、停止状態であれば、「停止」の表示がされる。表示モード表示欄308には、表示モードが表示され、たとえば、ユーザの設定に応じて、「すべて表示」、「発見者のみ表示」、「未発見者のみ表示」といった表示がされる。
【0095】
図11に示すタグ情報表示画面300の例では、表示モードが「すべて表示」に設定されているため、発見されていないICタグ30(タグID=00000030)についても表示がされている。ここで、表示モードを「発見者のみ表示」とすれば、上記タグは表示されなくなる。
【0096】
このように、本発明の実施形態においては、グループ表示欄304でグループが指定されると、そのグループに属するタグの情報がタグ情報表示欄305に表示され、ユーザは、グループ表示欄304におけるグループの指定と、タグ情報表示欄305におけるタグの情報を同時に確認することができ、高い一覧性が提供される。また、ユーザが、グループ表示欄304におけるグループの指定を、マウス等で他のグループに切り替えると、これに連動してタグ情報表示欄305におけるタグ情報の表示が切り替えられる。従って、こうしたグループ指定の変更も、他の画面に遷移することなく一覧性を保持したまま行うことができる。
【0097】
また、本実施形態では、1つのウインドウ内にグループ表示欄304とタグ情報表示欄305が配置されているが、グループ表示欄304におけるグループの指定と連動して、そのグループに属するタグの情報がタグ情報表示欄305に表示される限り、2つの表示欄が別のウインドウで個別に表示されてもよく、別のアプリケーションによって実行されてもよい。
【0098】
図12Aは、図11で説明したタグ情報表示画面300の別の表示例である。図11のタグ情報表示画面300は、グループ表示欄304で「すべてのタグ」を指定した場合を示したものであったが、この例では、「グループA」が指定されており(符号311)、タグ情報表示欄305には、グループAに属する20個のICタグ30(タグID=00000001〜00000003、00000006〜00000022)が表示されている。グループAのタグすべてが発見されているため、グループ表示欄304の「グループA」の表示の横には「(20)」の表示がされている。
【0099】
図12Bは、同様にタグ情報表示画面300の表示例であるが、この例では「グループB」が指定されており(符号301)、タグ情報表示欄305には、グループBに属する10個のICタグ30(タグID=00000001、00000002、00000023〜00000030)が表示されている。この例では、グループBのタグのうち9個が発見されているため、グループ表示欄304の「グループB」の表示の横には「(9)」の表示がされている。タグID=00000030は未発見であり、状況のチェックボックスはチェックがされていない状態で表示されている。
【0100】
次に、図13のフローチャートを参照して、図1Bの機器情報取得部11が機器情報を取得する方法について説明する。
【0101】
図1Bに示す無線信号受信装置(タグリーダ)20の信号受信部22は、複数のICタグ30からの無線信号を、アンテナ21を経由して受信すると、その受信した内容を、PC10のメモリ領域内のタグ受信データに、タグIDごとのレコードとして書き込む。タグ受信データのレコードは、たとえば、タグID、カテゴリ、および状態の各項目を有する。ステップS10では、このタグ受信データにアクセスし、信号受信部22によって書き込まれた内容をチェックする。
【0102】
その後、ステップS12において、タグ受信データが前回アクセスの時点から変化しているかどうか判定する。変化がない場合は、再びステップS10に戻り、同処理を繰り返す。また、図13に示す処理自体を所定のタイミングで繰り返し実行し、ステップS12で変化がないと判断した場合に終了するよう構成することもできる。
【0103】
ステップS12において、変化があると判定された場合はステップS14に進み、そこで新しいタグIDに関するレコードがあるかどうかが判定される。新しいタグIDが見つからなかった場合は、ステップS16に進んでタグ情報管理テーブル15Cの対応するタグIDのレコードを更新する。この場合、更新される内容は、たとえば、状態の項目である。一方、新しいタグIDが見つかった場合は、ステップS18に進んで、新たなタグIDのレコードをタグ情報管理テーブル15Cに追加する。この場合、新たなレコードは、タグID、カテゴリ、および状態の各項目を含む。
【0104】
このようにして、タグIDに関する最新の情報はPC10のタグ受信データに書き込まれ、信号受信部22により所定のタイミングでアップデートされる。新しいタグIDが発見された場合は、自動的にタグ情報管理テーブル15Cに追加され、ユーザは、手入力やファイルからタグIDを登録する必要がない。
【0105】
次に、図14のフローチャートを参照して、図1Bの表示制御部13がタグ情報表示画面300を編集・表示する方法について説明する。この方法は、通常は、タグ情報表示画面300の検索ボタンが押下されたタイミングで起動される。
【0106】
最初に、ステップS20において、グループ管理テーブル15Aを参照し、指定されたグループに属するタグIDを表示対象タグIDとして取得する。次に、ステップS22において、表示項目管理テーブル15Bを参照し、タグ情報表示画面300に表示すべき項目を決定する。
【0107】
次に、ステップS24において、タグ情報管理テーブル15Cにアクセスし、表示対象タグIDに対応する「ステータス」の項目を「未発見」に設定する。このとき、後述するステップS30、およびステップS32を実行して、タグ情報表示画面300を表示させるようにしてもよい。
【0108】
その後、ステップS26において、PC10のメモリ領域に記憶され、ICタグ30からの機器情報を受信して随時アップデートされているタグ受信データにアクセスし、タグ情報表示画面300で検索ボタンが押下された以降、表示対象タグIDから機器情報を受信したかどうかを判定する。
【0109】
機器情報の受信ができた表示対象タグIDがある場合、ステップS28に進み、タグ情報管理テーブル15Cの当該タグIDに対応する「ステータス」の項目を、「発見」に更新する。次に、ステップS30において、タグ情報管理テーブル15Cの表示対象タグIDに関するタグ情報をもとにタグ情報表示画面300を編集する。また、このとき、指定された表示モードに応じて、どのタグIDのタグ情報を表示するかについても判定する。たとえば、「発見者のみ表示」モードが指定されている場合、ステータスが「未発見」のままとなっているタグの情報は表示対象外となる。
【0110】
次に、ステップS32において、編集されたタグ情報表示画面300を、PC10の表示装置に出力するよう制御する。その後、ステップS34に進み、そこで、指定されたグループに属するすべてのICタグ30について処理が終了したかどうかが判定され、終了するまでステップS26からステップS32の処理が繰り返される。また、ステップS26で新たな機器情報の受信がない場合は、そのままステップS34に進む。
【0111】
図15は、図14に示したタグ情報表示画面300の編集・表示方法の別の実施例である。図14のフローチャートと比較すると、新たな処理としてステップS46と、ステップS56の処理が追加されている。ステップS46は、タイマーを所定の時間にセットする処理であり、ステップS56は、タイマーでセットされた所定の時間が経過したときに、すべてのタグIDについて機器情報の受信状況をチェックするループを中断し、処理を終了させる。このような処理によって、検索タイムアウトの時間が設定され、所定の時間以上の検索処理を実行しないように制御することができる。
【0112】
ここで、ステップS46でセットされる所定の時間は、表示対象タグIDの数、すなわち、検索対象となるICタグ30の数によって調整される。なお、検索対象となるICタグ30の数は、ステップS40の処理で把握可能である。
【0113】
検索対象のICタグ30の数が100個である場合、平均10秒程度ですべてのタグを見つけることができ、200個の場合は、平均20秒程度で見つけることができるとする。そのような場合、たとえば、検索対象が100個の場合はタイムアウト時間を20秒とし、200個の場合は40秒とするように設定する。
【0114】
上述したタイムアウト時間は、検索対象の数に比例させてタイムアウト時間を設定したが、タイムアウトが発生した時点において未発見となっているICタグ30の割合(未発見割合)が所定の割合以上である場合に、残りの(あるいはすべての)検索対象のICタグ30の数に比例して、所定の延長時間を設けるように制御することもできる。
【0115】
また、過去の所定期間または所定検索機会において未発見となったICタグ30の数または割合に応じて動的にタイムアウト時間を設定することもできる。たとえば、過去24時間において未発見となったICタグ30の割合(未発見割合)が50%以上である場合は、タイムアウト時間(秒)=0.5×検索対象のICタグ30の数とし、50%未満である場合は、タイムアウト時間(秒)=0.2×検索対象のICタグ30の数とするといった動的な設定が可能である。
【0116】
このような設定を行った場合、検索対象のICタグ30の数が100個では、未発見割合が50%以上でタイムアウト時間が50秒となり、未発見割合が50%未満でタイムアウト時間が20秒となる。従って、この例では、過去の未発見割合が高いほどタイムアウト時間が長くなるように設定される。
【0117】
また、未発見割合と検索対象のICタグ30の数の組み合わせに応じて、よりきめ細かなタイムアウト時間を設定することもできる。
【0118】
次に、図16を参照して、プロパティ表示画面320について説明する。プロパティ表示画面320は、タグ情報表示画面300のタグ情報表示欄305に表示されたタグIDの1つを選択し、所定の操作(たとえば、選択した状態でマウスの右ボタンをクリックし、そこで表示された所定のメニューエリアをさらに選択して右ボタンをクリック)を行うことによって表示される。
【0119】
プロパティ表示画面320は、指定されたタグIDに関する詳細なタグ情報を示すものであり、タグ情報表示領域321、登録状況表示領域322、および参加グループ表示欄333が配置される。タグ情報表示領域321には、タグID、カテゴリ、名称、状態、および最終検索日時が表示され、登録状況表示領域322には、そのタグが登録済みかどうかを示すチェックボックスが表示される。図16の例では、タグID=00000001のICタグ30についての表示がされており、このタグが登録済みであるために、チェックボックスはチェックがされた状態で表示されている。
【0120】
参加グループ表示欄333には、そのICタグ30が参加しているグループのすべてが表示されている。この例では、タグID=00000001のタグが、グループA、グループB、およびグループCの3グループに属していることが表されている。
【0121】
次に、図17を参照して、タグ状況履歴表示画面340について説明する。タグ状況履歴表示画面340は、タグ情報表示画面300のタグ情報表示欄305に表示されたタグIDの1つを選択し、所定の操作(たとえば、選択した状態でマウスの右ボタンをクリックし、そこで表示された所定のメニューエリアをさらに選択して右ボタンをクリック)を行うことによって表示される。
【0122】
タグ状況履歴表示画面340は、指定されたタグIDに関する状況の履歴を示すものであり、図17の例では、発見および未発見の状況が時間の経過に伴ってどのように遷移しているかが示されている。タグ状況履歴表示画面340には、タグ情報表示領域341、表示期間選択領域342、および履歴情報表示欄343が配置される。タグ情報表示領域341には、タグID、および最終検索日時が表示され、表示期間選択領域342では、どれぐらいのスパンで履歴を表示するかを指定させるリストボックスが示されている。この例では、1時間の期間が選択されたものとする。
【0123】
履歴情報表示欄343では、タグID=00000001のICタグ30が、PC10によってどの期間に発見の状況にあり、どの期間に未発見の状況にあったかが示される。状況表示ライン344は、たとえば、19:00から19:20までは未発見の状況にあり、それ以降は、19:45付近で一時未発見の状況になったほかは、発見の状況が続いていることを示している。ICタグ30は、たとえば7秒ごとといった極めて短い間隔で機器情報を送信するので、一瞬だけ異なる状況に遷移する可能性もある。そのような場合は、所定の基準期間を設けて、その期間内の状況の遷移は無視して表示することもできる。
【0124】
また、図17のような時系列情報の表示を行うためには、たとえば、タグ情報管理テーブル15Cに状況の遷移が生じた日時を記録しておく等、時系列データの管理が必要になる。
【0125】
次に、図18を参照して、本発明の情報管理システム1が動作するコンピュータのハードウエア構成について説明する。こうしたコンピュータは、たとえば、図1Bに示すPC10のようなコンピュータである。図18のコンピュータ400は、代表的な構成を例示したにすぎず、様々な他の構成をとることができる。また、本発明の情報管理システム1の各機能は、複数のコンピュータ上で分散稼働させることもできる。
【0126】
コンピュータ400は、CPU(Central Processing Unit)401、メモリ402、音声出力装置403、PCカードインタフェース404、ディスプレイコントローラ405、ディスプレイ406、入力機器インタフェース407、キーボード408、マウス409、外部記憶装置410、外部記録媒体駆動装置411、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス413を含んでいる。
【0127】
CPU401は、コンピュータ400の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、本発明に係る情報管理システム1の各機能を実現するプログラムの実行を制御する。
【0128】
メモリ402は通常、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)、および揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)を含む。ROMには、コンピュータ400の起動時に実行されるプログラム等が格納される。RAMには、CPU401で実行される情報管理システム1の各機能を実現するプログラムや、そのプログラムが実行中に使用するデータ等が一時的に格納される。
【0129】
音声出力装置403は、たとえば、スピーカ等の機器であり、音声出力時や動画の再生時に音声データを受け取り、音声を出力する。
【0130】
PCカードインタフェース404は、たとえばPCMCIA規格のICタグリーダ430と接続される。ICタグリーダ430は図1Bの無線信号受信装置20に対応し、複数のICタグ440から送信される無線信号を受信し、そこから得られる機器情報をPCカードインタフェース404経由でコンピュータ400に提供する。
【0131】
ディスプレイコントローラ405は、CPU401が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ405で処理された描画データは、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ406に出力される。ディスプレイ406は、たとえば、LCDやCRTで構成されるモニタ(表示装置)である。
【0132】
入力機器インタフェース407は、キーボード408やマウス409から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU401に送信する。
【0133】
外部記憶装置410は、たとえば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には情報管理システム1の各機能を実現するプログラムや、データが記録され、プログラム実行時に、必要に応じてそこからメモリ402のRAMにロードされる。図2のグループ管理テーブル15A、表示項目管理テーブル15B、図3のタグ情報管理テーブル15Cが、この記憶装置に記憶される。
【0134】
外部記録媒体駆動装置411は、CD(Compact Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型の外部記録媒体420の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体420には、本発明に係る情報管理システム1を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体420に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置411を介して外部記憶装置410に格納され、上述したような情報管理システム1の各機能を実現するプログラムであれば、そこから実行時にメモリ402のRAMにロードされる。
【0135】
ネットワークインタフェース412は、LANやWANなどのネットワーク450と接続し、ネットワーク450に接続された他のコンピュータとの間でデータの送受信等を実現する。
【0136】
本発明に係る情報管理システム1の各機能を実現するためのプログラムの他の流通形態としては、ネットワーク上の所定のサーバから、ネットワーク450およびネットワークインタフェース412を介して外部記憶装置410に格納されうる。こうして格納されたプログラムは、上記と同様に、実行時にメモリ402のRAMにロードされ、実行される。
【0137】
また、本発明に係る情報管理システム1のPC10に関しては、基本的に、上述の音声出力装置403、外部記録媒体駆動装置411、およびネットワークインタフェース412は必須の構成要素ではない。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の情報管理システムのシステム構成を表す略線図および機能ブロック図である。
【図2】本発明の情報管理システムにおいて利用されるデータベースの例を示す略線図である。
【図3】本発明の情報管理システムにおいて利用されるデータベースの例を示す略線図である。
【図4】本発明の情報管理システムの機能および画面の概略を示す略線図である。
【図5】本発明の情報管理システムにおいて表示される表示項目設定画面の例を表す略線図である。
【図6】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ管理画面、およびエクスポート指定画面の例を表す略線図である。
【図7】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ管理画面、およびタグID登録画面の例を表す略線図である。
【図8】本発明の情報管理システムにおいて表示される名称登録画面、およびインポート指定画面の例を表す略線図である。
【図9】本発明の情報管理システムにおいて表示されるグループ管理画面の例を表す略線図である。
【図10】本発明の情報管理システムにおいて表示されるグループ設定画面の例を表す略線図である。
【図11】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ情報表示画面の例を表す略線図である。
【図12】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ情報表示画面の例を表す略線図である。
【図13】本発明の情報管理システムにおける機器情報取得方法を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の情報管理システムにおけるタグ情報表示画面編集・表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の情報管理システムにおけるタグ情報表示画面編集・表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の情報管理システムにおいて表示されるプロパティ表示画面の例を表す略線図である。
【図17】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ状況履歴表示画面の例を表す略線図である。
【図18】本発明の情報管理システムを実現するコンピュータのハードウエア構成の例を示す略線図である。
【符号の説明】
【0139】
1・・・情報管理システム、10・・・PC、11・・・機器情報取得部、12・・・機器情報管理部、13・・・表示制御部、14・・・表示装置、15・・・データベース、15A・・・グループ管理テーブル、15B・・・表示項目管理テーブル、15C・・・タグ情報管理テーブル、20・・・無線信号受信装置、21・・・アンテナ、22・・・信号受信部、30・・・ICタグ、400・・・コンピュータ、401・・・CPU、402・・・メモリ、403・・・音声出力装置、404・・・PCカードインタフェース、405・・・ディスプレイコントローラ、406・・・ディスプレイ、407・・・入力機器インタフェース、408・・・キーボード、409・・・マウス、410・・・外部記憶装置、411・・・外部記録媒体駆動装置、412・・・ネットワークインタフェース、413・・・バス、420・・・外部記録媒体、430・・・ICタグリーダ、440・・・ICタグ、450・・・ネットワーク
【技術分野】
【0001】
この発明は、ICタグのような情報機器から無線通信を介して送信される機器情報等を効果的に管理・表示する情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、識別情報が埋め込まれたIC(Integrated Circuit)タグやICカードなど、無線通信によって情報の送信や送受信が可能な可搬型情報媒体の普及が急速に進んでおり、これに伴って、ICタグなどを利用した様々な情報システムが多く提供されるようになってきている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、移動者にICタグを携帯させ、そのICタグからの信号を受信できた場合に移動者が存在すると判定する引率管理システムが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−54787号公報
【0005】
また、特許文献2には、アクティブICタグを用いて動体の位置を検出し、その動体が所定のエリアに入った場合に、この動体にあらかじめ関連づけられている画像や個人情報を表示する情報提示システムが提案されている。
【0006】
【特許文献2】特開2006−270456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献を含む従来の技術においては、ICタグが属するグループを指定する画面と、識別情報を含むICタグ関連情報を表示する画面とを同時に表示するような、一覧性の高い、使い勝手の良いシステムは提供されていない。
【0008】
また、1つのICタグが複数のグループに登録されうる状況で、グループごとにICタグの情報を検索・表示することができるシステムについても、これまで実現されていない。さらに、新たなICタグが発見された場合に、自動的にそのICタグの登録を行うことができるシステムや、ICタグの検索個数によって、その検索のタイムアウト時間を自動的に調整することができるシステムが必要とされているところであるが、そのような構成のシステムも今まで提案されていない。
【0009】
従って、本発明の目的は、ICタグをはじめとする情報機器の関連情報を表示する画面を、情報機器が属するグループを指定する画面とともに表示することができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【0010】
また、本発明のさらなる目的は、1つの情報機器が複数のグループに登録されうる状況で、グループごとに情報機器の情報を検索・表示することができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【0011】
またさらに、本発明の目的は、新たな識別情報を有する情報機器が発見された場合に、自動的にその情報機器の登録を行うことができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【0012】
さらに、本発明の目的は、情報機器の検索個数によって、その検索のタイムアウト時間を自動的に調整することができる情報管理システム、情報管理方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、情報機器の識別情報が、情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて登録される記憶手段と、グループを指定するグループ表示画面とともに、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段とを有する情報管理システムである。
【0014】
本発明のこうした構成により、ICタグのような情報機器の情報をグループごとに検索して管理することができる。また、グループの指定と情報機器に関連する情報が同時に表示されるため、情報提示について一覧性が実現される。
【0015】
本発明の第2の実施態様は、第1の実施態様のシステムにおいて、表示制御手段が、グループ表示画面で指定されたグループに属する情報機器のそれぞれについて、機器情報取得手段による機器情報の取得の成否を判定し、当該成否に応じて機器関連情報表示画面における機器情報の表示対象を決定し、または当該成否の情報を機器関連情報表示画面に表示するように構成される。
【0016】
本発明のこうした構成により、無線通信による機器情報を取得できなかった情報機器、すなわち一定の地理的範囲外にある情報機器の把握が可能となり、情報機器を特定の人、動物、物といった管理対象に携帯等させることにより、当該管理対象の存在確認などを容易に行うことができる。
【0017】
本発明の第3の実施態様は、第2の実施態様の情報管理システムにおいて、機器情報の取得の成否についての判定が、所定期間内に情報機器から機器情報が取得できたか否かに基づいて行われ、所定期間が、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器の数、および機器情報の取得ができなかったと判定された情報機器の割合の少なくともいずれかに応じて決定されるように構成される。
【0018】
本発明のこうした構成により、一定の時間を超えて機器情報の取得を行わないよう制御される。
【0019】
本発明の第4の実施態様は、第1の実施態様のシステムにおいて、機器情報がさらに、情報機器の状態を表す状態情報を含み、表示制御手段が、状態情報に基づき情報機器の状態を機器関連情報表示画面に表示するように構成される。
【0020】
本発明のこうした構成により、アクティブタグのような検知手段を有する情報機器から、その情報機器に関する状態を表す情報を取得し、これを表示することができる。このことにより、情報機器に対する操作、情報機器の取り外し状態、情報機器の周辺の環境などの把握が可能となる。
【0021】
本発明の第5の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、情報機器の識別情報が登録される記憶手段と、記憶手段に登録された識別情報に関連づけて、機器情報以外の入力情報を登録する機器情報更新手段とを有する情報管理システムであり、機器情報更新手段は、受信手段で受信した機器情報に含まれる識別情報が、記憶手段に登録されていない場合に、記憶手段に識別情報を登録する。
【0022】
本発明のこうした構成により、情報機器の識別情報であるタグID等が機器情報の取得に伴って自動的に登録され、ユーザは、その後に、その情報機器に関連づけて管理したい機器情報以外の情報(たとえば、その情報機器を携帯・保有する人の名前)を登録する。
【0023】
本発明の第6の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、情報機器の識別情報が、情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、グループを指定するグループ表示画面とともに、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御ステップとを有する情報管理方法である。
【0024】
本発明の第7の実施態様は、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、識別情報に関連づけて、機器情報以外の入力情報を記憶手段に登録する機器情報更新ステップとを有する情報管理方法であり、機器情報更新ステップは、受信ステップで受信した機器情報に含まれる識別情報が、記憶手段に登録されていない場合に、記憶手段に識別情報を登録する。
【0025】
本発明の第8の実施態様は、コンピュータを、情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、情報機器の識別情報が、情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、グループを指定するグループ表示画面とともに、グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る情報管理システムによって、ICタグをはじめとする情報機器のグループを指定するための表示画面と、当該情報機器に関連する情報が表示される表示画面が同時に表示される。これによって、高い一覧性を有した情報管理画面が提供され、ユーザによる情報機器の管理、および当該情報機器の利用による個体識別が一層容易になる。また、1つの情報機器が複数のグループに登録されうる状況で、グループごとに情報機器の情報を検索・表示することができるので、情報機器および情報機器を携帯・保有する対象物の状況管理がより容易になる。
【0027】
さらに、本発明に係る情報管理システムによって、新たな情報機器が発見された場合に、自動的に登録処理が行われる。これによって、ユーザは、システムの導入や情報機器(管理対象)の追加の際に、手入力やファイルを用いた登録作業を行う必要がない。また、情報機器の検索個数等によってタイムアウト時間を自動的に調整することができるため、検索時間について一定の基準が設けられ、合理的なレベルで検索を終わらせることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
最初に、図1Aを参照して、本発明の第1の実施形態に係る情報管理システム1のシステム構成について説明する。情報管理システム1は、パーソナルコンピュータ(PC)10、無線信号受信装置20、およびICタグ30を含む。
【0029】
ICタグ30は、図1Aに示すように、ICタグ30A、ICタグ30B、ICタグ30Cといった複数のICタグからなり、たとえば、電池を内蔵し自ら無線信号を発信するアクティブ型のICタグ(アクティブタグ)である。無線信号受信装置20は、ICタグ30から発信される無線信号をそれぞれ受信する。また、ICタグ30から当該無線信号により提供される機器情報(無線送信情報)には、それぞれのICタグ30を一定の範囲(たとえば、1つのカテゴリ内)でユニークに識別することができるタグIDのような識別情報が含まれる。
【0030】
PC10は、無線信号受信装置20が受信した無線信号の内容(機器情報)、および当該無線信号を受信できたか否かに基づいて、ICタグ30の状況を管理するとともに、当該ICタグ30に関連する情報を、管理ユーザにとって把握しやすい態様でPC10の表示装置に表示する。この例では、PC10は、好ましくはノートタイプのパーソナルコンピュータであるが、ほかのタイプのコンピュータであってもよい。
【0031】
ICタグ30がアクティブタグである場合、無線信号受信装置20は、たとえば、数mから数十m以上離れたICタグ30からの無線信号を受信することができる。さらに、ICタグ30がボタン、スイッチ、モーションセンサ、温度センサ等の検知手段を内蔵することにより、これらの検知手段による検知結果に応じて信号を発信するように構成することができる。よって、これらの検知結果を受信して、ICタグ30になされた操作、取り外し状態、動き、周辺環境等を把握することができる。
【0032】
従って、このようなICタグ30を人間が携帯し、または人間が携帯・保有する物に取り付ければ、PC10でICタグ30からの情報を管理することによって間接的に、その人間の位置、動作、周辺環境といった状況を、遠隔地において把握することができる。また、ICタグ30を動物に取り付ければ、その動物の行動等を把握することができ、資産のような物に取り付ければ(その物が移動するかどうかに関わらず)、その物の位置や周辺環境を把握することができる。
【0033】
本実施形態では、アクティブタグであるICタグ30の管理を例としてあげているが、管理対象はこうしたアクティブタグに限らず、他のタイプのRFID(Radio Frequency IDentification)であるパッシブタグやその他の情報機器も含まれる。無線ネットワークを介して得られる情報から、その情報機器を識別できる限り、どのような通信手段、情報機器が用いられてもよい。たとえば、無線LAN(Local Area Network)やGPS(Global Positioning System)を経由した携帯機器や携帯電話等の情報機器を利用することによって、管理対象に関連する情報を効果的に管理・表示することができる。
【0034】
本実施形態は、ICタグ30を人が携帯し、あるいはICタグ30を人が携帯する物に取り付けることによって、所定のエリアにおいて、その人が発見されたかどうか等の状況を確認するシステムであり、たとえば、幼稚園や小学校の遠足や、観光ツアーの休憩・名所めぐりにおいて点呼をとるようなシステムに適用可能である。
【0035】
ただし、本発明に係る情報管理システム1は、このような人の発見に関連するシステム以外にも様々な用途に適用可能である。たとえば、展示会やイベント会場に搬入した設備が搬出時にすべてそろっているかどうかを確認したり、レンタル企業でレンタル商品が全品返却されたかどうかをチェックしたり、トラックの出荷場で出荷される荷物が正しいトラックに積み込まれたかをチェックしたりするのに用いることができる。
【0036】
また、たとえば、アンテナ21を複数備えて、ICタグ30のそれぞれの位置を管理したり、ICタグ30を付した物がどの領域に存在するかを管理したりするシステムを構築可能である。
【0037】
さらに、こうしたICタグ30等の情報媒体は、人や動物といった移動体に携帯・保有、あるいは取り付けられるケースが多いが、基本的に移動しない資産等に取り付けられて、PC10を移動させることによって資産管理等を行うように構成することもできる。たとえば、家具、工場設備、病院設備などの高額資産が正しく管理されているかどうかをチェックする棚卸・資産管理の現場で有効に機能する。
【0038】
次に、図1Bの機能ブロック図を参照して、本発明の実施形態に係る情報管理システム1におけるPC10と無線信号受信装置20の機能概要を説明する。
【0039】
無線信号受信装置20は、いわゆる、ICタグリーダであり、アンテナ21と信号受信部22を含む。アンテナ21は、複数のICタグ30から送信されてくる無線信号を受信するアンテナであり、信号受信部22は、アンテナ21で受信された信号を復号し、PC10のメモリ内の所定の位置に復号化されたコード(機器情報)を書き込む。
【0040】
ここで、それぞれのICタグ30は、機器情報を含んだ無線信号を数秒ごとに送信するアクティブタグであり、個々のICタグ30は、他のICタグ30とはわずかに異なる送信インターバルを有するように設定されている。信号受信部22は、ICタグ30からの信号を順次受信するが、コリジョンの発生等により受信できなかった信号は、次の受信タイミングにおいて受信が試みられる。
【0041】
PC10は、機器情報取得部11、機器情報管理部12、表示制御部13、表示装置14、およびデータベース15を含む。機器情報取得部11は、ユーザによる検索指示等に基づいて表示制御部13から指示があった場合に、無線信号受信装置20の信号受信部22が書き込んだPC10のメモリの内容をICタグ30ごとに検索して、メモリの内容に変更があれば、少なくともその変更部分を反映させるよう、関連するデータベース15を更新する。
【0042】
機器情報管理部12は、ユーザの設定・指示に応じて、ICタグ30から送信される機器情報に含まれる識別情報等を管理し、必要に応じてデータベース15の内容を更新する。表示制御部13は、ユーザの設定・指示に応じてデータベース15の内容を更新し、それぞれのICタグ30の状況をわかりやすく表示する表示画面を編集する。
【0043】
表示装置14は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)といった表示装置であり、表示制御部13によって編集された表示画面が表示される。
【0044】
データベース15には、それぞれのICタグ30から送信された機器情報の内容や、ユーザによる設定の内容が記憶される。データベース15には、後で詳細に説明するように、グループ管理テーブル15A、表示項目管理テーブル15B、タグ情報管理テーブル15Cが含まれる。本実施形態では、ICタグ30からの機器情報やユーザ設定などの情報をデータベースという形式で格納し利用するが、データベース以外の様々な既知の方法を用いて同様のシステムを構築することができる。また、データフォーマット、レコード形式、レコード間および項目間の関連付け等についても、様々な他の方法を考えることができる。
【0045】
なお、本実施形態では、無線信号受信装置20はPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードの形式で提供され、PC10とのデータ送受信もPCMCIAインタフェースを介して行われるが、他の様々なインタフェースを用いることができる。また、無線信号受信装置20の機能を、PC10内に一体的に内蔵して、本発明の情報管理システムを構成することもできる。
【0046】
次に、図2および図3を参照して、本発明の実施形態において使用されるデータベース15の例を説明する。
【0047】
図2Aは、グループ管理テーブル15Aの例を示している。このテーブルの内容は、ICタグ30が、どのグループに属するか、すなわち、ICタグ30から送信される機器情報に含まれる識別情報(タグID)が、どのグループに属するかを示すものである。これは、ユーザが、グループ管理画面220(図9)、グループ設定画面240(図10)を用いて設定する。この例では、タグID「00000001」〜「00000003」、および「00000006」〜「00000022」の計20個のIDがグループAに属し、タグID「00000001」、「00000002」、および「00000023」〜「00000030」の計10個のIDがグループBに属し、タグID「00000001」、および「00000029」〜「00000032」の計5個のIDがグループCに属すことが示されている。
【0048】
図2Bは、表示項目管理テーブル15Bの例を示している。このテーブルの内容は、タグ情報表示画面300(図11、図12)に表示すべき項目を指定するために、ユーザが、表示項目設定画面100(図5)を用いて設定する。この例では、各タグIDに関して「状況」、「名称」、「最終検索日時」の各項目がこの順に表示され、「タグID」と「状態」の項目は表示されないことを表している。
【0049】
図3は、タグ情報管理テーブル15Cの例を示している。このテーブルの内容は、ICタグ30から送信される機器情報に含まれる識別情報(タグID)ごとに、その機器情報に含まれる他の情報(「カテゴリ」や「状態」の項目)を格納し、さらに、そのタグIDについてユーザが設定した情報(「名称」の項目)も含んでいる。「タグID」の項目は、それぞれのICタグ30を少なくとも1つのカテゴリ内で識別するためのコードである。「カテゴリ」の項目は、本発明の情報管理システム1に用いられる1組のICタグ30に組み込まれる共通のコードであり、たとえば、複数のICタグ30とタグリーダ(無線信号受信装置20)のセットが商品化される場合に、この商品と他の同じセットの間で同じタグIDが使用されても混同が生じないように制御するために利用されうる。
【0050】
「名称」の項目は、ユーザが名称登録画面180(図8)で設定する名称である。この設定により、各ICタグ30が、どの人間に対応しているか(どの人間によって携帯・保有されているか)が容易に判断できるようになる。「ステータス」の項目は、そのタグIDのICタグ30からの機器情報の受信が成功したか否かに基づいて設定される。所定の時点、あるいは所定期間内に当該ICタグ30から機器情報の送信があった場合には「発見」が、ない場合には「未発見」が設定される。この例では、基本的に、タグリーダを中心とする所定の領域内に存在しない場合に、「未発見」となる。「未発見」となった場合、後述の「状態」、および「最終検索日時」の内容はクリアされる。また、名称登録画面180による登録が済んでいないものには、「未登録」が設定される。
【0051】
「状態」の項目は、ICタグ30の動作状態を示すものである。ICタグ30がモーションセンサ(3次元加速度センサ等を備え、そのICタグの動きを検知しうるセンサ)を有している場合に、その動きを検知して機器情報を送信するようにICタグ30を構成し、さらに、動きについての情報は、コード化されて機器情報に組み込まれる。受信側では、このコード化された情報を必要に応じてデコードし、それを「状態」の項目として記録する。この例では、ICタグ30が動作状態であると検知された場合は「動作」、そうでない場合は「静止」といった内容になる。また、ICタグ30がボタン、スイッチ、温度センサなどの他の検知手段を備える場合は、これらの検知手段による検知結果に応じて状態が設定される。
【0052】
また、「最終検索日時」の項目は、最後にそのタグIDに対応するICタグ30について、たとえば、タグ情報表示画面300において検索要求が行われた日時である。このほか、最後に機器情報の送信があった日時を記録するようにしてもよい。さらに、機器情報の一部としてICタグ30から送信された日時の情報を記録するように構成することもできる。
【0053】
この例では、説明の便宜のため、タグ情報表示画面300における検索処理にも使えるようにタグ情報管理テーブル15Cを構成しているが、表示制御部13がタグ情報表示画面300を編集する際にタグ情報管理テーブル15Cを用いないのであれば、タグ情報管理テーブル15Cは、少なくとも機器情報から得られた「タグID」と、ユーザの入力等によって得られた「名称」の項目があれば足りる。
【0054】
図4は、本発明の実施形態に係る情報管理システム1における機能を実現するために主として利用される画面を表示したものである。それぞれの画面については、レイアウトを含め、後で詳細に説明する。
【0055】
タグ情報表示管理機能は、主として図1Bに示す表示制御部13によって実現される。表示項目設定画面100(図5)は、前述のように、タグ情報表示画面300(図11、図12)に表示すべき項目を指定する画面である。タグ情報表示画面300には、タグIDごとに、それに対応するICタグ30の状況が表示される。プロパティ画面320(図15)は、タグ情報表示画面300から呼び出すことができ、指定したタグIDのタグ情報、および参加グループの情報が表示される。
【0056】
タグ情報管理機能は、主として図1Bに示す機器情報管理部12によって実現される。グループ管理画面220(図9)は、グループごとに登録されているタグ数を示し、グループの新規登録や削除等の管理を行う画面である。グループ設定画面240(図10)は、グループへのタグへの登録(参加)やグループからの登録解除(不参加)を設定する。通常、タグの指定は、事前に登録されている名称によって行われる。タグ管理画面120(図6A、図7A)は、登録タグと未登録タグの名称およびタグIDを表示する。この画面から、タグ情報のエクスポートを指定するエクスポート指定画面140(図6B)、タグIDの登録を指定するタグID登録画面160(図7B)、タグ情報のインポートを指定するインポート指定画面200(図8B)が呼び出される。
【0057】
図5は、表示項目設定画面100の表示例を表している。表示項目設定画面100は、タグ情報表示画面300に表示すべき項目を指定する画面であり、同時に各項目の表示順も指定できる。表示項目設定画面100には、ガイドメッセージ101、表示項目設定欄102、設定指示ボタン104、OKボタン105、キャンセルボタン106、およびリセットボタン107が配置される。
【0058】
ユーザは、タグ情報表示画面300に表示しようとする項目について、対応する指定行103のチェックボックスをマウス等でチェック(または、指定行をマウス等で選択した後、設定指示ボタン104の「表示」ボタンを押下)する。図5の例では、「ステータス(発見・未発見)」、「名称」、および「最終検索日時」にチェックがされており、これらの項目が表示対象となる。また、設定指示ボタン104の、「上へ」ボタンや「下へ」ボタンを押下することにより、チェックされた項目の指定行が上方または下方に移動し、その上下の関係に従って、表示順が変更される。
【0059】
OKボタン105を押下することにより、指定内容が確定し、指定内容に従って表示項目管理テーブル15Bの内容が更新される。キャンセルボタン106を押下した場合は、表示項目管理テーブル15Bの内容を更新することなく画面表示を終了し、「初期状態へ戻す」というタイトルが付けられたリセットボタン107を押下すると、それまでの指定操作が破棄され、表示項目管理テーブル15Bに登録されている内容が表示される。
【0060】
図6Aは、タグ管理画面120の表示例を示している。タグ管理画面120は、登録タグと未登録タグの名称およびタグIDを表示する。タグ管理画面120には、登録されているタグの名称とタグIDを示す登録タブ121、未登録タグの名称とタグIDを示す未登録タブ122、登録タグ数表示欄123、指示ボタン125、OKボタン126、およびキャンセルボタン127が配置される。
【0061】
図6Aは、登録タブ121が選択され、登録されたタグ(タグID=00000001〜00000003、および00000006〜00000032)が示されている状態である。このとき、指示ボタン125は、登録タグについて指定することが可能な削除ボタン、名称変更ボタン、プロパティボタン、およびエクスポートボタンだけが押下可能に制御される。
【0062】
削除ボタンが押下された場合は、指定されたタグ(この例では、タグ管理画面120の符号124で選択されているタグID=00000001)が削除され、未登録の状態となる。この操作に伴い、タグ情報管理テーブル15CのタグID=00000001に対応する「ステータス」の項目が「登録」から「未登録」に更新され、この後、未登録タブ122を表示させ、たとえば検索ボタンを押下すると、そこにタグID=00000001のタグが表示される。
【0063】
名称変更ボタンが押下された場合は、指定されたタグの新しい名称を指定する画面(不図示)が表示され、その画面でOKボタン等を押下することにより、名称の変更が行われる。新しい名称は、タグ情報管理テーブル15Cに登録され、登録タブ121の表示内容に反映される。
【0064】
プロパティボタンが押下された場合は、指定されたタグに関する、より詳細な情報を含んだ画面が表示される。図15に示すプロパティ表示画面は、後述するタグ情報表示画面300から呼び出される画面の例であるが、このような画面が表示されてもよい。エクスポートボタンが押下された場合については、図6Bを参照して後で説明する。
【0065】
タグ管理画面120でOKボタン126を押下することにより、設定内容が確定し、その内容に従ってタグ情報管理テーブル15Cの内容が更新される。キャンセルボタン127を押下した場合は、タグ情報管理テーブル15Cの内容を更新することなく画面表示が終了する。
【0066】
図6Bは、図6Aのタグ管理画面120で、エクスポートボタンを押下した場合に表示されるエクスポート指定画面140が示されている。エクスポート指定画面140では、指定されたICタグ30の情報が外部ファイル等にエクスポートされる。
【0067】
エクスポート指定画面140には、ガイドメッセージ141、選択タグ表示欄142、保存先ファイル指定欄143、参照ボタン144、OKボタン145、およびキャンセルボタン146が配置される。保存先ファイル指定欄143に、ファイルを指定してOKボタン145を押下すると、指定されたタグIDの情報(たとえば、タグ情報管理テーブル15Cに記録されている、タグID=00000001のレコードの内容)が、そのファイルに、たとえばCSV形式といった所定のフォーマットでコピーされ、タグ管理画面120に戻る。キャンセルボタン146が押下された場合は、コピー処理をせずに、タグ管理画面120に戻る。
【0068】
図7Aは、図6Aと同様のタグ管理画面120を示すものであるが、図6Aとは異なり、未登録タブ122が選択され、未登録のタグ(タグID=00000004と00000005)が示されている状態である。このとき、指示ボタン125は、登録タグについて指定することが可能な検索ボタン、登録ボタン、およびインポートボタンだけが押下可能に制御される。また、登録タグ数表示欄123に代えて、未登録タグ数表示欄128が表示される。
【0069】
ここで、検索ボタンを押下すると、この時点で未登録となっているタグを、タグ情報管理テーブル15C等を参照することによって検索し、未登録タブ122にリスト表示する。登録ボタンが押下された場合は、図7Bおよび図8Aを参照して、インポートボタンが押下された場合は、図8Bを参照してそれぞれ説明する。
【0070】
図7Bは、タグID登録画面160の例を示している。タグID登録画面160は、タグ管理画面120で未登録タブ122が選択されている状態で、登録ボタンが押下された場合に表示され、未登録のICタグ30の登録指示を行う。この例では、図7Aのタグ管理画面120の未登録タブ122でタグID=00000004が選択されており(符号129)、このICタグ30が登録の対象となる。
【0071】
タグID登録画面160には、ガイドメッセージ161、YESボタン162、およびNOボタン163が配置される。ここで、YESボタン162を押下すると、図8Aの名称登録画面180が表示される。一方、NOボタン163が押下されると、登録処理がキャンセルされ、たとえば、タグ管理画面120が再び表示される。
【0072】
図8Aは、名称登録画面180の例を示している。タグID登録画面160でYESボタン162が押下されると、この画面が表示され、ここで、対象となるタグID(この例では、00000004)の名称を登録する。名称登録画面180には、名称入力欄181、YESボタン182、およびNOボタン183が配置される。名称入力欄181に名称を入力した後、YESボタン182が押下されると、対象のICタグ30に名称が付与され、登録が完了する。
【0073】
たとえば、従業員がICタグ30を携帯しているとすると、名称として、そのICタグを携帯する従業員の名前を登録する。この例では、タグ情報管理テーブル15CのタグID=00000004に対応する「名称」が、「高木」に更新され、それと同時に、「ステータス」が「未登録」から「登録」に変更される。タグIDの登録が完了すると、そのICタグ30については、タグ管理画面120の未登録タブ122にはもはや表示されず、登録タブ121に表示されるようになる。
【0074】
NOボタン183が押下されると、登録処理がキャンセルされ、たとえば、タグ管理画面120が再び表示される。
【0075】
図8Bは、図7Aのタグ管理画面120で、インポートボタンを押下した場合に表示されるインポート指定画面200が示されている。インポート指定画面200では、ICタグ30の情報が、指定された外部ファイル等からインポートされる。
【0076】
インポート指定画面200には、ガイドメッセージ201、ソースファイル指定欄202、参照ボタン203、OKボタン204、およびキャンセルボタン205が配置される。ソースファイル指定欄202に、たとえばタグIDや名称といったタグ情報を含んだソースファイルを指定してOKボタン204を押下すると、その情報がタグ情報管理テーブル15Cにコピーされる。ソースファイルは、CSV形式といった所定のフォーマットでCD等に格納されたファイルであり、たとえば、使用するICタグ30とセットで、そのICタグ30のタグIDのみを記録したファイルが提供される。キャンセルボタン205が押下された場合は、コピー処理をせずに、タグ管理画面120に戻る。
【0077】
図9は、グループ管理画面220の例を示している。グループ管理画面220は、グループごとに登録されているICタグ30の数を示す。グループ管理画面220には、グループ情報表示欄221、指示ボタン223、表示順変更ボタン224、OKボタン225、およびキャンセルボタン226が配置される。グループ情報表示欄221には、グループAに属する登録タグの数が20で、グループBに属する登録タグの数が10で、グループCに属する登録タグの数が5であることが示されている。
【0078】
指示ボタン223として、新たなグループを追加するための新規追加ボタン、既存のグループを削除するための削除ボタン、既存のグループの名称を変更するための名称変更ボタン、既存のグループのプロパティを表示するためのプロパティボタン、および既存のグループに対してタグの参加・不参加を設定する参加設定ボタンが示されている。既存のグループの指定は、たとえば、グループ情報表示欄221にリストされたグループのうち1つをマウス等によって選択することによって行われる。図9の符号222は、グループAが選択されたことを示している。
【0079】
図10は、グループ設定画面240の例を示している。ユーザは、グループ設定画面240を利用して、グループ管理画面220で指定された既存のグループにICタグ30を登録し(参加)、または、そのグループからICタグ30を登録解除する(不参加)ための設定を行う。こうしたICタグ30の指定は、通常、事前に登録されている名称を指定することによって行われる。
【0080】
グループ設定画面240には、参加タグ表示欄241、参加ボタン242、不参加ボタン243、未参加タグ表示欄244、OKボタン246、およびキャンセルボタン247が配置される。参加タグ表示欄241には、グループ設定画面240で指定されたグループ(この例では、グループA)に属するICタグ30に名称がリスト表示される。他方、未参加タグ表示欄244には、どのグループにも属していないICタグ30の名称やタグIDがリスト表示されている。
【0081】
ここで、未参加タグ表示欄244のICタグ30を1つまたは複数選択し、参加ボタン242を押下すると、選択されたICタグ30がグループAに登録され、参加タグ表示欄241に表示される。この例では、名称が「高木」のICタグ30が選択されている(符号245)。これとは逆に、参加タグ表示欄241に表示されたICタグ30の名称を1つまたは複数選択して、不参加ボタン243を押下すると、その選択されたタグがグループAから登録解除され、未参加タグ表示欄244に表示される。
【0082】
こうしたICタグ30の移動を指定し終わった後にOKボタン246を押下すると、グループ設定が確定し、これに応じてグループ管理テーブル15Aが更新される。キャンセルボタン247が押下されると、当該グループ設定がキャンセルされ、図9のグループ管理画面の表示に戻る。
【0083】
図10の例では、未参加タグ表示欄244でどのグループにも属していないICタグ30の名称等が表示され、新たにグループに登録できるICタグ30は、このような未参加のICタグ30に限られる構成になっているが、参加タグ表示欄241に表示されているICタグ30以外のすべてのICタグ30を表示させて、それらのタグを指定されたグループに登録するようにも構成できる。このような構成により、各ICタグ30を、いくつものグループに同時に属するように設定できる。また、1つのグループに登録されているICタグ30を複数の別のグループに分けて登録することにより、階層的に構成されたグループによって各タグを管理することができる。
【0084】
図2に示すグループ管理テーブル15Aの例では、タグID=00000001のタグが、グループA、グループB、およびグループCといった3つのグループに属し、タグID=00000002のタグが、グループA、およびグループBといった2つのグループに属している。
【0085】
次に、図11のタグ情報表示画面300を参照して、本発明の実施形態に係る情報管理システム1におけるタグ情報の表示・管理方法を説明する。タグ情報表示画面300は、すべて、あるいは所定のグループに属するICタグ30に関連する情報を表示する。タグ情報表示画面300には、メニューバー301、ツールバー302、グループ表示欄304、タグ情報表示欄305、検索件数表示欄306、検索状態表示欄307、および表示モード表示欄308が配置される。
【0086】
メニューバー301には、「ファイル(F)」、「表示(F)」、「ツール(T)」、および「ヘルプ(H)」の各メニューが設けられ、それぞれのメニューが選択されると、所定の画面を表示させる選択メニュー等を含んだドロップダウンリストが表示される。ツールバー302には、検索ボタン、停止ボタン、および印刷ボタンが設けられ、検索ボタンが押下されると、グループ表示欄304で指定されているグループに属するICタグ30の関連情報を検索し、結果をタグ情報表示欄305に表示する。停止ボタンが押下されると、検索ボタンによって開始された検索処理を中止する。印刷ボタンが押下されると、グループ表示欄304およびタグ情報表示欄305に表示された内容を印刷する。
【0087】
グループ表示欄304には、登録されたグループの名称が「すべてのタグ」の下に、その階層関係に応じてリスト表示される。図11の例では、「すべてのタグ」、「グループA」、「グループB」、および「グループC」が表示され、それぞれの表示の右側には、そのグループに属するICタグ30のうち、実際に発見されたタグの数が括弧内に示されている。
【0088】
ユーザによって少なくとも1つのグループが指定されると、その指定されたグループに属するICタグ30の情報が、タグ情報表示欄305に表示される。図11の例では、「すべてのタグ」が指定(選択)され(符号303)、すべてのICタグ30についての情報がタグ情報表示欄305に表示される。なお、この例では、未登録のタグ(タグID=00000004、00000005)については表示されない。タグ情報表示欄305には、発見されたICタグ30に関する情報(ステータス、名称、タグID、状態、および最終検索日時)が、ICタグ30ごとに表示される。
【0089】
ステータスはチェックボックスの形式で表示され、そのICタグ30が発見されたタグ、すなわち、検索処理において機器情報を受信したタグであればチェックマークを表示し、未発見であればチェックマークを表示しない。ここで、タグが発見されたか否かは、タグ情報管理テーブル15Cの項目「ステータス」を参照することにより判断される。名称は、そのICタグ30の名称であり、図8Aの名称登録画面180等で設定されたものであり、タグ情報管理テーブル15Cの項目「名称」を参照することによって得られる。
【0090】
タグIDは、そのICタグ30を少なくともカテゴリ内でユニークに識別するための識別情報であり、通常は、そのICタグ30の製造時点で、内蔵ROM等に埋め込まれる。タグIDは、タグ情報管理テーブル15Cの項目「タグID」を参照することによって得られる。
【0091】
状態は、そのICタグ30についての状態を示し、たとえば、「静止」、「動作」、「外れ」といったタグの動きや状態を表す情報が示される。この他、把握可能な状態としては、ボタンが押されたかどうかや、温度などの周辺環境に関するものが考えられる。ただし、こうした情報をICタグ30の機器情報から取得するためには、そのタグ自身が、動きを検知するモーションセンサ、携帯者による操作が可能なボタンやスイッチ、取り外しを検知するセンサ、温度などを検知する温度センサ等の検知手段を内蔵し、検知結果を符号化するとともに、センサの検知に応じて機器情報を送信できる構造であることが条件となる。ICタグ30がこのような構造を有していない場合、この状態の欄には、情報が表示されない。
【0092】
最終検索日時は、タグ情報表示画面300に検索ボタンが押下された後で、ICタグ30から機器情報が送信された場合に、プログラムが、タグ情報表示画面300にタグ情報を表示するために、その情報を取得した日時である。
【0093】
タグ情報表示欄305のラベル表示部分(「ステータス」、「名称」、「タグID」、「状態」、および「最終検索日時」の表示部分)をマウス等でクリックすると、その項目で昇順あるいは降順でソートがされた状態で各タグの情報がリスト表示される。
【0094】
タグ情報表示画面300下部のステータスバーに配置される検索件数表示欄306には、グループ表示欄304において指定されたグループあるいは全体のICタグ30を対象とした、登録タグの数、登録タグのうち発見されたタグの数、登録タグのうち未発見のタグの数、および未登録タグの数が表示される。検索状態表示欄307は、検索の状態を示し、たとえば、検索ボタンが押下されて検索処理中であれば、「検索中」の表示がされ、停止状態であれば、「停止」の表示がされる。表示モード表示欄308には、表示モードが表示され、たとえば、ユーザの設定に応じて、「すべて表示」、「発見者のみ表示」、「未発見者のみ表示」といった表示がされる。
【0095】
図11に示すタグ情報表示画面300の例では、表示モードが「すべて表示」に設定されているため、発見されていないICタグ30(タグID=00000030)についても表示がされている。ここで、表示モードを「発見者のみ表示」とすれば、上記タグは表示されなくなる。
【0096】
このように、本発明の実施形態においては、グループ表示欄304でグループが指定されると、そのグループに属するタグの情報がタグ情報表示欄305に表示され、ユーザは、グループ表示欄304におけるグループの指定と、タグ情報表示欄305におけるタグの情報を同時に確認することができ、高い一覧性が提供される。また、ユーザが、グループ表示欄304におけるグループの指定を、マウス等で他のグループに切り替えると、これに連動してタグ情報表示欄305におけるタグ情報の表示が切り替えられる。従って、こうしたグループ指定の変更も、他の画面に遷移することなく一覧性を保持したまま行うことができる。
【0097】
また、本実施形態では、1つのウインドウ内にグループ表示欄304とタグ情報表示欄305が配置されているが、グループ表示欄304におけるグループの指定と連動して、そのグループに属するタグの情報がタグ情報表示欄305に表示される限り、2つの表示欄が別のウインドウで個別に表示されてもよく、別のアプリケーションによって実行されてもよい。
【0098】
図12Aは、図11で説明したタグ情報表示画面300の別の表示例である。図11のタグ情報表示画面300は、グループ表示欄304で「すべてのタグ」を指定した場合を示したものであったが、この例では、「グループA」が指定されており(符号311)、タグ情報表示欄305には、グループAに属する20個のICタグ30(タグID=00000001〜00000003、00000006〜00000022)が表示されている。グループAのタグすべてが発見されているため、グループ表示欄304の「グループA」の表示の横には「(20)」の表示がされている。
【0099】
図12Bは、同様にタグ情報表示画面300の表示例であるが、この例では「グループB」が指定されており(符号301)、タグ情報表示欄305には、グループBに属する10個のICタグ30(タグID=00000001、00000002、00000023〜00000030)が表示されている。この例では、グループBのタグのうち9個が発見されているため、グループ表示欄304の「グループB」の表示の横には「(9)」の表示がされている。タグID=00000030は未発見であり、状況のチェックボックスはチェックがされていない状態で表示されている。
【0100】
次に、図13のフローチャートを参照して、図1Bの機器情報取得部11が機器情報を取得する方法について説明する。
【0101】
図1Bに示す無線信号受信装置(タグリーダ)20の信号受信部22は、複数のICタグ30からの無線信号を、アンテナ21を経由して受信すると、その受信した内容を、PC10のメモリ領域内のタグ受信データに、タグIDごとのレコードとして書き込む。タグ受信データのレコードは、たとえば、タグID、カテゴリ、および状態の各項目を有する。ステップS10では、このタグ受信データにアクセスし、信号受信部22によって書き込まれた内容をチェックする。
【0102】
その後、ステップS12において、タグ受信データが前回アクセスの時点から変化しているかどうか判定する。変化がない場合は、再びステップS10に戻り、同処理を繰り返す。また、図13に示す処理自体を所定のタイミングで繰り返し実行し、ステップS12で変化がないと判断した場合に終了するよう構成することもできる。
【0103】
ステップS12において、変化があると判定された場合はステップS14に進み、そこで新しいタグIDに関するレコードがあるかどうかが判定される。新しいタグIDが見つからなかった場合は、ステップS16に進んでタグ情報管理テーブル15Cの対応するタグIDのレコードを更新する。この場合、更新される内容は、たとえば、状態の項目である。一方、新しいタグIDが見つかった場合は、ステップS18に進んで、新たなタグIDのレコードをタグ情報管理テーブル15Cに追加する。この場合、新たなレコードは、タグID、カテゴリ、および状態の各項目を含む。
【0104】
このようにして、タグIDに関する最新の情報はPC10のタグ受信データに書き込まれ、信号受信部22により所定のタイミングでアップデートされる。新しいタグIDが発見された場合は、自動的にタグ情報管理テーブル15Cに追加され、ユーザは、手入力やファイルからタグIDを登録する必要がない。
【0105】
次に、図14のフローチャートを参照して、図1Bの表示制御部13がタグ情報表示画面300を編集・表示する方法について説明する。この方法は、通常は、タグ情報表示画面300の検索ボタンが押下されたタイミングで起動される。
【0106】
最初に、ステップS20において、グループ管理テーブル15Aを参照し、指定されたグループに属するタグIDを表示対象タグIDとして取得する。次に、ステップS22において、表示項目管理テーブル15Bを参照し、タグ情報表示画面300に表示すべき項目を決定する。
【0107】
次に、ステップS24において、タグ情報管理テーブル15Cにアクセスし、表示対象タグIDに対応する「ステータス」の項目を「未発見」に設定する。このとき、後述するステップS30、およびステップS32を実行して、タグ情報表示画面300を表示させるようにしてもよい。
【0108】
その後、ステップS26において、PC10のメモリ領域に記憶され、ICタグ30からの機器情報を受信して随時アップデートされているタグ受信データにアクセスし、タグ情報表示画面300で検索ボタンが押下された以降、表示対象タグIDから機器情報を受信したかどうかを判定する。
【0109】
機器情報の受信ができた表示対象タグIDがある場合、ステップS28に進み、タグ情報管理テーブル15Cの当該タグIDに対応する「ステータス」の項目を、「発見」に更新する。次に、ステップS30において、タグ情報管理テーブル15Cの表示対象タグIDに関するタグ情報をもとにタグ情報表示画面300を編集する。また、このとき、指定された表示モードに応じて、どのタグIDのタグ情報を表示するかについても判定する。たとえば、「発見者のみ表示」モードが指定されている場合、ステータスが「未発見」のままとなっているタグの情報は表示対象外となる。
【0110】
次に、ステップS32において、編集されたタグ情報表示画面300を、PC10の表示装置に出力するよう制御する。その後、ステップS34に進み、そこで、指定されたグループに属するすべてのICタグ30について処理が終了したかどうかが判定され、終了するまでステップS26からステップS32の処理が繰り返される。また、ステップS26で新たな機器情報の受信がない場合は、そのままステップS34に進む。
【0111】
図15は、図14に示したタグ情報表示画面300の編集・表示方法の別の実施例である。図14のフローチャートと比較すると、新たな処理としてステップS46と、ステップS56の処理が追加されている。ステップS46は、タイマーを所定の時間にセットする処理であり、ステップS56は、タイマーでセットされた所定の時間が経過したときに、すべてのタグIDについて機器情報の受信状況をチェックするループを中断し、処理を終了させる。このような処理によって、検索タイムアウトの時間が設定され、所定の時間以上の検索処理を実行しないように制御することができる。
【0112】
ここで、ステップS46でセットされる所定の時間は、表示対象タグIDの数、すなわち、検索対象となるICタグ30の数によって調整される。なお、検索対象となるICタグ30の数は、ステップS40の処理で把握可能である。
【0113】
検索対象のICタグ30の数が100個である場合、平均10秒程度ですべてのタグを見つけることができ、200個の場合は、平均20秒程度で見つけることができるとする。そのような場合、たとえば、検索対象が100個の場合はタイムアウト時間を20秒とし、200個の場合は40秒とするように設定する。
【0114】
上述したタイムアウト時間は、検索対象の数に比例させてタイムアウト時間を設定したが、タイムアウトが発生した時点において未発見となっているICタグ30の割合(未発見割合)が所定の割合以上である場合に、残りの(あるいはすべての)検索対象のICタグ30の数に比例して、所定の延長時間を設けるように制御することもできる。
【0115】
また、過去の所定期間または所定検索機会において未発見となったICタグ30の数または割合に応じて動的にタイムアウト時間を設定することもできる。たとえば、過去24時間において未発見となったICタグ30の割合(未発見割合)が50%以上である場合は、タイムアウト時間(秒)=0.5×検索対象のICタグ30の数とし、50%未満である場合は、タイムアウト時間(秒)=0.2×検索対象のICタグ30の数とするといった動的な設定が可能である。
【0116】
このような設定を行った場合、検索対象のICタグ30の数が100個では、未発見割合が50%以上でタイムアウト時間が50秒となり、未発見割合が50%未満でタイムアウト時間が20秒となる。従って、この例では、過去の未発見割合が高いほどタイムアウト時間が長くなるように設定される。
【0117】
また、未発見割合と検索対象のICタグ30の数の組み合わせに応じて、よりきめ細かなタイムアウト時間を設定することもできる。
【0118】
次に、図16を参照して、プロパティ表示画面320について説明する。プロパティ表示画面320は、タグ情報表示画面300のタグ情報表示欄305に表示されたタグIDの1つを選択し、所定の操作(たとえば、選択した状態でマウスの右ボタンをクリックし、そこで表示された所定のメニューエリアをさらに選択して右ボタンをクリック)を行うことによって表示される。
【0119】
プロパティ表示画面320は、指定されたタグIDに関する詳細なタグ情報を示すものであり、タグ情報表示領域321、登録状況表示領域322、および参加グループ表示欄333が配置される。タグ情報表示領域321には、タグID、カテゴリ、名称、状態、および最終検索日時が表示され、登録状況表示領域322には、そのタグが登録済みかどうかを示すチェックボックスが表示される。図16の例では、タグID=00000001のICタグ30についての表示がされており、このタグが登録済みであるために、チェックボックスはチェックがされた状態で表示されている。
【0120】
参加グループ表示欄333には、そのICタグ30が参加しているグループのすべてが表示されている。この例では、タグID=00000001のタグが、グループA、グループB、およびグループCの3グループに属していることが表されている。
【0121】
次に、図17を参照して、タグ状況履歴表示画面340について説明する。タグ状況履歴表示画面340は、タグ情報表示画面300のタグ情報表示欄305に表示されたタグIDの1つを選択し、所定の操作(たとえば、選択した状態でマウスの右ボタンをクリックし、そこで表示された所定のメニューエリアをさらに選択して右ボタンをクリック)を行うことによって表示される。
【0122】
タグ状況履歴表示画面340は、指定されたタグIDに関する状況の履歴を示すものであり、図17の例では、発見および未発見の状況が時間の経過に伴ってどのように遷移しているかが示されている。タグ状況履歴表示画面340には、タグ情報表示領域341、表示期間選択領域342、および履歴情報表示欄343が配置される。タグ情報表示領域341には、タグID、および最終検索日時が表示され、表示期間選択領域342では、どれぐらいのスパンで履歴を表示するかを指定させるリストボックスが示されている。この例では、1時間の期間が選択されたものとする。
【0123】
履歴情報表示欄343では、タグID=00000001のICタグ30が、PC10によってどの期間に発見の状況にあり、どの期間に未発見の状況にあったかが示される。状況表示ライン344は、たとえば、19:00から19:20までは未発見の状況にあり、それ以降は、19:45付近で一時未発見の状況になったほかは、発見の状況が続いていることを示している。ICタグ30は、たとえば7秒ごとといった極めて短い間隔で機器情報を送信するので、一瞬だけ異なる状況に遷移する可能性もある。そのような場合は、所定の基準期間を設けて、その期間内の状況の遷移は無視して表示することもできる。
【0124】
また、図17のような時系列情報の表示を行うためには、たとえば、タグ情報管理テーブル15Cに状況の遷移が生じた日時を記録しておく等、時系列データの管理が必要になる。
【0125】
次に、図18を参照して、本発明の情報管理システム1が動作するコンピュータのハードウエア構成について説明する。こうしたコンピュータは、たとえば、図1Bに示すPC10のようなコンピュータである。図18のコンピュータ400は、代表的な構成を例示したにすぎず、様々な他の構成をとることができる。また、本発明の情報管理システム1の各機能は、複数のコンピュータ上で分散稼働させることもできる。
【0126】
コンピュータ400は、CPU(Central Processing Unit)401、メモリ402、音声出力装置403、PCカードインタフェース404、ディスプレイコントローラ405、ディスプレイ406、入力機器インタフェース407、キーボード408、マウス409、外部記憶装置410、外部記録媒体駆動装置411、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス413を含んでいる。
【0127】
CPU401は、コンピュータ400の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、本発明に係る情報管理システム1の各機能を実現するプログラムの実行を制御する。
【0128】
メモリ402は通常、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)、および揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)を含む。ROMには、コンピュータ400の起動時に実行されるプログラム等が格納される。RAMには、CPU401で実行される情報管理システム1の各機能を実現するプログラムや、そのプログラムが実行中に使用するデータ等が一時的に格納される。
【0129】
音声出力装置403は、たとえば、スピーカ等の機器であり、音声出力時や動画の再生時に音声データを受け取り、音声を出力する。
【0130】
PCカードインタフェース404は、たとえばPCMCIA規格のICタグリーダ430と接続される。ICタグリーダ430は図1Bの無線信号受信装置20に対応し、複数のICタグ440から送信される無線信号を受信し、そこから得られる機器情報をPCカードインタフェース404経由でコンピュータ400に提供する。
【0131】
ディスプレイコントローラ405は、CPU401が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ405で処理された描画データは、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ406に出力される。ディスプレイ406は、たとえば、LCDやCRTで構成されるモニタ(表示装置)である。
【0132】
入力機器インタフェース407は、キーボード408やマウス409から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU401に送信する。
【0133】
外部記憶装置410は、たとえば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には情報管理システム1の各機能を実現するプログラムや、データが記録され、プログラム実行時に、必要に応じてそこからメモリ402のRAMにロードされる。図2のグループ管理テーブル15A、表示項目管理テーブル15B、図3のタグ情報管理テーブル15Cが、この記憶装置に記憶される。
【0134】
外部記録媒体駆動装置411は、CD(Compact Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型の外部記録媒体420の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体420には、本発明に係る情報管理システム1を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体420に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置411を介して外部記憶装置410に格納され、上述したような情報管理システム1の各機能を実現するプログラムであれば、そこから実行時にメモリ402のRAMにロードされる。
【0135】
ネットワークインタフェース412は、LANやWANなどのネットワーク450と接続し、ネットワーク450に接続された他のコンピュータとの間でデータの送受信等を実現する。
【0136】
本発明に係る情報管理システム1の各機能を実現するためのプログラムの他の流通形態としては、ネットワーク上の所定のサーバから、ネットワーク450およびネットワークインタフェース412を介して外部記憶装置410に格納されうる。こうして格納されたプログラムは、上記と同様に、実行時にメモリ402のRAMにロードされ、実行される。
【0137】
また、本発明に係る情報管理システム1のPC10に関しては、基本的に、上述の音声出力装置403、外部記録媒体駆動装置411、およびネットワークインタフェース412は必須の構成要素ではない。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の情報管理システムのシステム構成を表す略線図および機能ブロック図である。
【図2】本発明の情報管理システムにおいて利用されるデータベースの例を示す略線図である。
【図3】本発明の情報管理システムにおいて利用されるデータベースの例を示す略線図である。
【図4】本発明の情報管理システムの機能および画面の概略を示す略線図である。
【図5】本発明の情報管理システムにおいて表示される表示項目設定画面の例を表す略線図である。
【図6】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ管理画面、およびエクスポート指定画面の例を表す略線図である。
【図7】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ管理画面、およびタグID登録画面の例を表す略線図である。
【図8】本発明の情報管理システムにおいて表示される名称登録画面、およびインポート指定画面の例を表す略線図である。
【図9】本発明の情報管理システムにおいて表示されるグループ管理画面の例を表す略線図である。
【図10】本発明の情報管理システムにおいて表示されるグループ設定画面の例を表す略線図である。
【図11】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ情報表示画面の例を表す略線図である。
【図12】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ情報表示画面の例を表す略線図である。
【図13】本発明の情報管理システムにおける機器情報取得方法を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の情報管理システムにおけるタグ情報表示画面編集・表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の情報管理システムにおけるタグ情報表示画面編集・表示方法を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の情報管理システムにおいて表示されるプロパティ表示画面の例を表す略線図である。
【図17】本発明の情報管理システムにおいて表示されるタグ状況履歴表示画面の例を表す略線図である。
【図18】本発明の情報管理システムを実現するコンピュータのハードウエア構成の例を示す略線図である。
【符号の説明】
【0139】
1・・・情報管理システム、10・・・PC、11・・・機器情報取得部、12・・・機器情報管理部、13・・・表示制御部、14・・・表示装置、15・・・データベース、15A・・・グループ管理テーブル、15B・・・表示項目管理テーブル、15C・・・タグ情報管理テーブル、20・・・無線信号受信装置、21・・・アンテナ、22・・・信号受信部、30・・・ICタグ、400・・・コンピュータ、401・・・CPU、402・・・メモリ、403・・・音声出力装置、404・・・PCカードインタフェース、405・・・ディスプレイコントローラ、406・・・ディスプレイ、407・・・入力機器インタフェース、408・・・キーボード、409・・・マウス、410・・・外部記憶装置、411・・・外部記録媒体駆動装置、412・・・ネットワークインタフェース、413・・・バス、420・・・外部記録媒体、430・・・ICタグリーダ、440・・・ICタグ、450・・・ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、
前記情報機器の前記識別情報が、前記情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて登録される記憶手段と、
前記グループを指定するグループ表示画面とともに、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段とを有することを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理システムにおいて、
前記表示制御手段は、
前記グループ表示画面で指定されたグループに属する前記情報機器のそれぞれについて、前記機器情報取得手段による前記機器情報の取得の成否を判定し、
当該成否に応じて前記機器関連情報表示画面における前記機器情報の表示対象を決定し、または当該成否の情報を前記機器関連情報表示画面に表示することを特徴とする情報管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報管理システムにおいて、
前記機器情報の取得の成否についての判定は、所定期間内に前記情報機器から前記機器情報が取得できたか否かに基づいて行われ、
前記所定期間は、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器の数、および前記機器情報の取得ができなかったと判定された情報機器の割合の少なくともいずれかに応じて決定されることを特徴とする情報管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理システムにおいて、
前記機器情報にはさらに、前記情報機器の状態を表す状態情報が含まれ、
前記表示制御手段は、前記状態情報に基づき前記情報機器の状態を前記機器関連情報表示画面に表示することを特徴とする情報管理システム。
【請求項5】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、
前記情報機器の前記識別情報が登録される記憶手段と、
前記記憶手段に登録された前記識別情報に関連づけて、前記機器情報以外の入力情報を登録する機器情報更新手段とを有し、
前記機器情報更新手段は、前記受信手段で受信した前記機器情報に含まれる識別情報が、前記記憶手段に登録されていない場合に、前記記憶手段に前記識別情報を登録することを特徴とする情報管理システム。
【請求項6】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、
前記情報機器の前記識別情報が、前記情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、前記グループを指定するグループ表示画面とともに、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御ステップとを有することを特徴とする情報管理方法。
【請求項7】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、
前記識別情報に関連づけて、前記機器情報以外の入力情報を記憶手段に登録する機器情報更新ステップとを有し、
前記機器情報更新ステップは、前記受信ステップで受信した前記機器情報に含まれる識別情報が、前記記憶手段に登録されていない場合に、前記記憶手段に前記識別情報を登録することを特徴とする情報管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、
前記情報機器の前記識別情報が、前記情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、前記グループを指定するグループ表示画面とともに、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、
前記情報機器の前記識別情報が、前記情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて登録される記憶手段と、
前記グループを指定するグループ表示画面とともに、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段とを有することを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理システムにおいて、
前記表示制御手段は、
前記グループ表示画面で指定されたグループに属する前記情報機器のそれぞれについて、前記機器情報取得手段による前記機器情報の取得の成否を判定し、
当該成否に応じて前記機器関連情報表示画面における前記機器情報の表示対象を決定し、または当該成否の情報を前記機器関連情報表示画面に表示することを特徴とする情報管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報管理システムにおいて、
前記機器情報の取得の成否についての判定は、所定期間内に前記情報機器から前記機器情報が取得できたか否かに基づいて行われ、
前記所定期間は、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器の数、および前記機器情報の取得ができなかったと判定された情報機器の割合の少なくともいずれかに応じて決定されることを特徴とする情報管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報管理システムにおいて、
前記機器情報にはさらに、前記情報機器の状態を表す状態情報が含まれ、
前記表示制御手段は、前記状態情報に基づき前記情報機器の状態を前記機器関連情報表示画面に表示することを特徴とする情報管理システム。
【請求項5】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、
前記情報機器の前記識別情報が登録される記憶手段と、
前記記憶手段に登録された前記識別情報に関連づけて、前記機器情報以外の入力情報を登録する機器情報更新手段とを有し、
前記機器情報更新手段は、前記受信手段で受信した前記機器情報に含まれる識別情報が、前記記憶手段に登録されていない場合に、前記記憶手段に前記識別情報を登録することを特徴とする情報管理システム。
【請求項6】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、
前記情報機器の前記識別情報が、前記情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、前記グループを指定するグループ表示画面とともに、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御ステップとを有することを特徴とする情報管理方法。
【請求項7】
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得ステップと、
前記識別情報に関連づけて、前記機器情報以外の入力情報を記憶手段に登録する機器情報更新ステップとを有し、
前記機器情報更新ステップは、前記受信ステップで受信した前記機器情報に含まれる識別情報が、前記記憶手段に登録されていない場合に、前記記憶手段に前記識別情報を登録することを特徴とする情報管理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
情報機器を識別する識別情報が含まれる機器情報を、前記情報機器から無線通信を介して取得する機器情報取得手段と、
前記情報機器の前記識別情報が、前記情報機器の属する1つまたは複数のグループと関連づけて記憶手段に登録されている場合に、前記グループを指定するグループ表示画面とともに、前記グループ表示画面により指定されたグループに属する情報機器に関連する情報を表示する機器関連情報表示画面を表示するよう制御する表示制御手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2008−282211(P2008−282211A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−125719(P2007−125719)
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(503196628)アイテック株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(503196628)アイテック株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
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