説明

情報管理装置、情報管理方法および情報管理プログラム

【課題】利用者が電子メールなどのデータの内容を確認できない状況にある場合に、利用者が電子メールなどのデータに気付かずに不利益を被ることを軽減する情報管理装置、情報管理方法および情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】第1のサーバから利用者識別情報、第1の位置情報、第1の日時情報を収集し、第2のサーバから利用者識別情報、第2の位置情報、第2の日時情報を収集する収集部と、第1の日時情報を用いて決められる期間に含まれる第2の日時情報に対応する第2の位置情報のいずれかが、該決められた期間に対応する基準となる位置と一致しないと判定する判定部と、一致しないとき代理人の第3の端末に通知する情報を生成する出力生成部と、生成した情報を第1のサーバに送信する送受信部と、を備える情報管理装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を状況に応じて管理する情報管理装置、情報管理方法および情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入院または旅行などによる長期不在などで、利用者が利用者に届いた電子メールなどを確認できない状況である場合、例えば、行政への申請手続きや届出などができなかったため不利益を被ることがある。
【0003】
関連する技術として、被監視者の異状をより正確に遠隔で認識できるようにして、無駄な連絡や派遣を無くした効率のよい監視を行ないながら、被監視者の異状に確実に対処する監視システムが知られている。この監視システムによれば、被監視者が生活する住居における電気、ガス、水道、電話機、情報処理端末の利用状況を収集する利用状況収集手段と、収集された利用状況が通常の利用状況とは異なる異状状況であるか否かを判断する異状判断手段とを備えている。また、監視システムは利用状況が異状状況であると判断された場合、被監視者が住居内に居るか否かを検知する被監視者宅検知手段と、被監視者が住居内に居ることが検知された場合、被監視者異状として所定の連絡先に通知する被監視者異状通知手段とを備えている。
【0004】
また、関連する技術として、Global Positioning System(GPS)測量された位置情報を誤差情報により補正し、精度の高い位置情報が得られるDifferential GPS(DGPS)を安価に利用可能にする技術が開示されている。その技術によれば、情報処理端末に、GPS測量機能に加えインターネットにアクセスする機能を設けて、固定基準局で得られたDGPS用の誤差情報をインターネット経由で情報処理端末に提供可能にする。インターネットへは情報処理端末の利用可能な様々な通信媒体によってアクセスできるので、誤差情報を提供するための通信システムを構築する必要はなく、非常に安価にDGPSを利用する環境が構築できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−165730号公報
【特許文献2】特開2001−208827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、利用者が電子メールなどのデータの内容を確認できない状況にある場合に、利用者が電子メールなどのデータに気付かずに不利益を被ることを軽減する情報管理装置、情報管理方法および情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様のひとつである情報管理装置は、収集部、判定部、出力生成部、送受信部を有している。収集部は、差出人の端末から第1の端末に通知されるデータを記憶する第1のサーバから、上記第1の端末の利用者を識別する利用者識別情報と、上記第1の端末が上記第1のサーバと通信をした位置を示す第1の位置情報と、上記第1の位置情報を取得した日時を示す第1の日時情報と、を収集する。収集部は、第2の端末の上記利用者を識別する上記利用者識別情報と、上記第2の端末が第2のサーバと通信をした位置を示す第2の位置情報と、上記第2の位置情報を取得した日時を示す第2の日時情報と、を上記第2のサーバから収集する。
【0008】
判定部は、上記第1の日時情報を用いて決められる期間において、上記第1の端末が最も多く上記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置に決定する。判定部は、上記決められた期間に含まれる上記第2の日時情報に対応する上記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する上記基準となる位置を含む所定の範囲外にあるかを判定する。範囲外のとき、該決められた期間において上記第2の位置情報と上記基準となる位置が一致しないと判定する。
【0009】
出力生成部は、一致しない場合には、利用者の代理人の利用する第3の端末に上記データを通知することを示す情報を生成する。
送受信部は、生成した上記情報を上記第1のサーバに送信する。
【発明の効果】
【0010】
実施の形態によれば、利用者が電子メールなどのデータの内容を確認できないために発生する不利益を被ることを軽減するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】情報を管理するシステムの一実施例を示す図である。
【図2】情報管理装置、第1のサーバ、第2のサーバのハードウェアの一実施例を示す図である。
【図3】情報管理装置の制御部と記憶部の一実施例を示す図である。
【図4】第1のサーバの制御部と記憶部の一実施例を示す図である。
【図5】第2のサーバの制御部と記憶部の一実施例を示す図である。
【図6】差出人の端末、第1の端末、第2の端末、第3の端末のハードウェアの一実施例を示す図である。
【図7】情報管理装置の動作の一実施例を示す図である。
【図8】収集情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
【図9】判定処理の動作の一実施例を示す図である。
【図10】判定の方法を説明するための図である。
【図11】第1のサーバの第1の履歴生成部の動作の一実施例を示す図である。
【図12】第1の履歴情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
【図13】第1のサーバの取得部の動作の一実施例を示す図である。
【図14】データ管理情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
【図15】第1のサーバの第1の履歴提示部の動作の一実施例を示す図である。
【図16】第1のサーバの出力提示部の動作の一実施例を示す図である。
【図17】代理人管理情報と郵便情報と利用者管理情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
【図18】郵便画面の表示の一実施例を示す図である。
【図19】第1のサーバの出力提示部の動作の一実施例を示す図である。
【図20】第2のサーバの第2の履歴生成部の動作の一実施例を示す図である。
【図21】第2の履歴情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
【図22】第2のサーバの第2の履歴提示部の動作の一実施例を示す図である。
【図23】第1の端末の動作の一実施例を示す図である。
【図24】第2の端末の動作の一実施例を示す図である。
【図25】情報管理システムの動作の一実施例を示す図である。
【図26】情報管理システムの動作の一実施例を示す図である。
【図27】情報管理システムの動作の一実施例を示す図である。
【図28】情報管理システムの動作の一実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施形態の情報管理装置(例えばサーバなど)は、差出人の端末から送信先の第1の端末に送信された電子メールなどに含まれる利用者を識別する利用者識別情報を取得する。続いて、情報管理装置は取得した利用者識別情報を用いて、第1の履歴情報を参照し、利用者識別情報に対応する情報を取得する。第1の履歴情報は、電子メールを管理する第1のサーバにアクセスする第1の端末が第1のサーバにアクセスした時点の第1の位置情報と、第1の位置情報を取得した日時を示す第1の日時情報と、利用者を識別する利用者識別情報とが関連付けられている。ただし、第1の位置情報の取得は、第1の端末が第1のサーバにアクセスした時点のだけでなく、所定の時間毎または自宅や会社にいる場合に取得してもよい。
【0013】
次に、情報管理装置は、第1の履歴情報から取得した情報である利用者識別情報に対応する第1の位置情報と第1の日時情報を用いて、基準となる第1の端末が第1のサーバにアクセスする位置を特定する。例えば、予め決められた期間において第1の端末が第1のサーバに最もアクセスしている位置を、基準となる位置にすることが考えられる。
【0014】
また、情報管理装置は取得した利用者識別情報を用いて、第2の履歴情報を参照し、利用者識別情報に対応する情報を取得する。第2の履歴情報は、第2の端末が取得した第2の位置情報と、第2の位置情報を取得した日時を示す第2の日時情報と、利用者を識別する識別情報とが関連付けられている。取得する情報は、予め決められた期間(判定期間)の情報を取得するだけでもよい。ただし、第2の位置情報の取得は、第2の端末が第2のサーバにアクセスした時点の情報だけでなく、所定の時間毎または自宅や会社にいる場合に取得してもよい。
【0015】
次に、情報管理装置は、特定した基準となる位置に関連付けられている第1の位置情報と第1の日時情報と、取得した情報である第2の位置情報と第2の日時情報とを比較し、利用者が電子メールの内容を確認できない状況にあるか否かを判定する。例えば、第2の端末の取得した情報に、同じ日に基準となる位置または該基準となる位置を含む所定の範囲に位置情報があるかを判定する。範囲内にあるとき、該決められた期間において第2の位置情報と基準となる位置が一致したとき、確認できる状況であると判定する。範囲外のとき、該決められた期間において第2の位置情報と基準となる位置が一致しないとき、確認できる状況であると判定する。
【0016】
続いて、電子メールの内容を利用者が確認できない状況であると判定された場合、差出人からの電子メールを代理人の端末(第3の端末)にも送信させるための通知を、情報管理装置から第1のサーバに送信する。第1のサーバは第3の端末に、例えば、電子メールを送ることやポータル画面を表示することなどが考えられる。
【0017】
その結果、送信された電子メールが確認できない状況であっても、利用者の代理人に電子メールを送信し、利用者が通知に気付かずに不利益を被ることを軽減できる。なお、直接的に電子メール送信先である利用者の不利益を軽減するものではないが、代理人によって電子メールへの対応が取られれば間接的に電子メール送信先である利用者の不利益を軽減できると考えられる。
【0018】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
図1は、情報を管理するシステムの一実施例を示す図である。図1のシステムは、情報管理装置1、第1のサーバ2、第2のサーバ3、端末4(差出人の端末)、第1の端末5(利用者の端末)、第2の端末6(利用者の他の端末)、第3の端末7(代理人の端末)を有し、ネットワーク8を介して通信を行う。
【0019】
情報管理装置1はサーバであり、第1のサーバ2と第2のサーバ3とネットワーク8を介して接続されている。
第1のサーバ2は、例えば、電子メール管理サーバなどで、複数の第1の端末5と通信を行う。図1では1つしか示されていないが実際には1つ以上存在する。また、第1のサーバ2は第1の端末5から送信される位置情報と日時情報と利用者識別情報とを有する第1の端末位置情報を取得して記憶部に記憶する。第1のサーバ2は、差出人の端末4から送信された電子メールを受信すると、該電子メールに含まれる利用者識別情報を含む提供依頼通知を情報管理装置1に送信する。また、情報管理装置1からの第1の依頼通知を第1のサーバ2が受信すると、第1のサーバ2は依頼された情報を含む第1の応答通知を情報管理装置1に送信する。
【0020】
第2のサーバ3は、例えば、携帯電話管理サーバなどで、複数の第2の端末6と通信を行う。図1では1つしか示されていないが実際には1つ以上存在する。また、第2のサーバ3は第2の端末6から送信される位置情報と日時情報と利用者識別情報とを有する第2の端末位置情報を取得して記憶部に記憶する。また、情報管理装置1からの第2の依頼通知を第2のサーバ3が受信すると、第2のサーバ3は依頼された情報を含む第2の応答通知を情報管理装置1に送信する。
【0021】
なお、情報管理装置1と第1のサーバ2と第2のサーバ3は1つのサーバとして構築してもよいし、情報管理装置1と第1のサーバ2と第2のサーバ3の機能を2つのサーバに分けて構築してもよい。
【0022】
端末4は差出人の所有する端末で、第1のサーバ2を介して第1の端末5に電子メールを送信する。
第1の端末5は利用者の所有する端末で、第1のサーバ2を介して端末4から送信された電子メールを受信する。また、第1の端末5は決められたタイミングで現在の位置情報と日時情報と利用者識別情報とを第1のサーバ2に送信する。
【0023】
第2の端末6は利用者の他の端末で、決められたタイミングで現在の位置情報と日時情報と利用者識別情報とを第2のサーバ3に送信する。
第3の端末7(代理人の端末)は、第1の端末5の利用者が端末4から送信された電子メールを確認できない状況である場合に、端末4から送信された電子メールを第1のサーバ2を介して送信される。
【0024】
なお、電子メールを用いて説明したが電子メールに限定されるわけでなく、他の通知であってもよい。
ネットワーク8は、例えば、インターネット、Local Area Network(LAN)、無線LANなどのネットワークが考えられる。
【0025】
情報管理装置とサーバについて説明する。
図2は、情報管理装置、第1のサーバ、第2のサーバのハードウェアの一実施例を示す図である。情報管理装置1はサーバなどを用いて実現することが考えられる。情報管理装置1、第1のサーバ2、第2のサーバ3それぞれは、図2に示す制御部201、記憶部202、記録媒体読取装置203、入出力インタフェース204(入出力I/F)、通信インタフェース205(通信I/F)などをそれぞれ備えている。また、上記各構成部はバス206によってそれぞれ接続されている。
【0026】
制御部201はCentral Processing Unit(CPU)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(Field Programmable Gate Array(FPGA)、Programmable Logic Device(PLD)など)を用いることが考えられる。
【0027】
記憶部202は、例えばRead Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部202にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。
【0028】
記録媒体読取装置203は、制御部201の制御に従って記録媒体207に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体207に記録媒体読取装置203の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体207に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体207は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部202もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
【0029】
入出力インタフェース204には、入出力部208が接続され、入力された情報を受信し、バス206を介して制御部201に送信する。また、制御部201からの命令に従ってディスプレイの画面上に操作情報などを表示する。入出力部208の入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウスなど)、タッチパネルなどが考えられる。なお、入出力部208の出力部であるディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどが考えられる。また、出力部はCathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、プリンタなどの出力装置であってもよい。
【0030】
通信インタフェース205は、Local Area Network(LAN)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース205は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
【0031】
このようなハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、後述する情報管理装置などのサーバ各々の各種処理機能が実現される。その場合情報管理装置などのサーバ各々が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体207に記録しておくことができる。
【0032】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体207が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0033】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体207に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部202に記憶する。そして、コンピュータは、自己の記憶部202からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体207から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0034】
情報管理装置1の制御部と記憶部について説明する。
図3は、情報管理装置の制御部と記憶部の一実施例を示す図である。情報管理装置1の場合の制御部201は、後述する送受信部301、収集部302、判定部303、出力生成部304などを有している。情報管理装置1の場合の記憶部202は、後述する収集情報305、判定情報306などを有している。なお、収集情報305、判定情報306などはデータベースに記録してもよい。
【0035】
送受信部301は、第1のサーバ2および第2のサーバ3との通信を、通信インタフェース205を介して行う。送受信部301は第1のサーバ2から送信された提供依頼通知を受信する。提供依頼通知は、通信に必要な情報と利用者識別情報を有している。送受信部301は第1の依頼通知を第1のサーバ2に送信する。また、送受信部301は第2の依頼通知を第2のサーバ3に送信する。送受信部301は第1の応答通知を第1のサーバ2から受信する。また、送受信部301は第2の応答通知を第2のサーバ3から受信する。送受信部301は結果通知を第1のサーバ2に送信する。
【0036】
収集部302は、第1の応答通知と第2の応答通知それぞれに含まれる位置情報と日時情報を取得し、記憶部の収集情報305に記憶する。
判定部303は、収集情報305に記憶した位置情報と日時情報とを用い、判定情報306に記憶されている判定条件を参照し、利用者が電子メールを確認できる状況であるか否かを判定する。
【0037】
出力生成部304は、通信に必要な情報および判定部303の判定結果と利用者識別情報とを有する結果通知を生成し、送受信部301に送信する。
第1のサーバの制御部と記憶部について説明する。
【0038】
図4は、第1のサーバの制御部と記憶部の一実施例を示す図である。第1のサーバ2の場合の制御部201は、後述する送受信部401、第1の履歴生成部402、第1の履歴提示部403、取得部404、出力提示部405などを有している。なお、第1のサーバ2が、例えば、電子メール管理サーバの場合には、制御部201は電子メール管理サーバの機能も有している。第1のサーバ2の場合の記憶部202は、後述する第1の履歴情報406、データ管理情報407、利用者管理情報408、代理人管理情報409、郵便情報410などを有している。なお、第1の履歴情報406、データ管理情報407、利用者管理情報408、代理人管理情報409、郵便情報410などはデータベースに記録してもよい。送受信部401は、情報管理装置1との通信を、通信インタフェース205を介して行う。送受信部401は、第1の端末5から送信される第1の端末5の現在の位置を示す位置情報と該位置情報を取得した日時を示す日時情報と第1の端末5の利用者を識別する利用者識別情報とを有する第1の端末位置情報を取得する。また、送受信部401は差出人の端末4から送信される電子メールなどの電子データを受信する。送受信部401は情報管理装置1に提供依頼通知と第1の応答通知を送信する。また、送受信部401は情報管理装置1から第1の依頼通知を受信する。送受信部401は情報管理装置1から結果通知を受信する。送受信部401は差出人の端末4から送信される電子メールなどの電子データを、第1の端末5または代理人の第3の端末7に送信する。
【0039】
第1の履歴生成部402は、第1の端末位置情報を第1の履歴情報406に記憶する。
第1の履歴提示部403は、第1の依頼通知の利用者識別情報を用いて、第1の履歴情報406を参照して第1の応答通知を生成し、利用者識別情報に対応する位置情報、日時情報を情報管理装置1に提示する。
【0040】
取得部404は、差出人の端末4から送信される電子メールなどの電子データをデータ管理情報407に記憶する。
出力提示部405は、結果通知に応じて利用者の有する第1の端末5または代理人の有する第3の端末7に対して、差出人の端末4から送信される電子メールなどの電子データを提示する。
【0041】
第2のサーバの制御部と記憶部について説明する。
図5は、第2のサーバの制御部と記憶部の一実施例を示す図である。第2のサーバ3の場合の制御部201は、後述する送受信部501、第2の履歴生成部502、第2の履歴提供部503などを有している。なお、第2のサーバ3が、例えば、携帯電話管理サーバの場合には、制御部201は携帯電話管理サーバの機能も有している。第2のサーバ3の場合の記憶部202は、後述する第2の履歴情報などを有している。なお、第2の履歴情報などはデータベースに記録してもよい。送受信部501は、情報管理装置1との通信を、通信インタフェース205を介して行う。送受信部501は、第2の端末6から送信される第2の端末6の現在の位置を示す位置情報と該位置情報を取得した日時を示す日時情報と第2の端末6の利用者を識別する利用者識別情報とを有する第2の端末位置情報を取得する。送受信部501は情報管理装置1に第2の応答通知を送信する。また、送受信部501は情報管理装置1から第2の依頼通知を受信する。
【0042】
第2の履歴生成部502は、第2の端末位置情報を第2の履歴情報504に記憶する。
第2の履歴提供部503は、第2の依頼通知の利用者識別情報を用いて、第2の履歴情報504を参照して第2の応答通知を生成し、利用者識別情報に対応する位置情報、日時情報を情報管理装置1に提示する。
【0043】
端末について説明する。
図6は、差出人の端末、第1の端末、第2の端末、第3の端末のハードウェアの一実施例を示す図である。端末4〜7それぞれは、図6に示す制御部601、記憶部602、記録媒体読取装置603、入出力インタフェース604(入出力I/F)、通信インタフェース605(通信I/F)、位置計測部609などを備えている。また、上記各構成部はバス606によってそれぞれ接続されている。図6における端末4と第3の端末7は位置計測部609を備えていなくてもよい。
【0044】
制御部601はCentral Processing Unit(CPU)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(Field Programmable Gate Array(FPGA)、Programmable Logic Device(PLD)など)を用いることが考えられる。
【0045】
記憶部602は、例えばRead Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部602にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。
【0046】
記録媒体読取装置603は、制御部601の制御に従って記録媒体607に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体607に記録媒体読取装置603の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体607に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体607は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部602もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
【0047】
入出力インタフェース604には、入出力部608が接続され、入力された情報を受信し、バス606を介して制御部601に送信する。また、制御部601からの命令に従ってディスプレイの画面上に操作情報などを表示する。入出力部608の入力装置は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウスなど)、タッチパネルなどが考えられる。なお、入出力部608の出力部であるディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイなどが考えられる。また、出力部はCathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、プリンタなどの出力装置であってもよい。
【0048】
通信インタフェース605は、Local Area Network(LAN)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース605は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
【0049】
位置計測部609は端末の位置を計測する。例えば、GPS測位によって位置情報を得ることが考えられる。ただし、GPS測位を用いた方法に限定されるものではない。
このようなハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、後述する端末各々の各種処理機能が実現される。その場合端末各々が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体607に記録しておくことができる。
【0050】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体607が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0051】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体607に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部602に記憶する。そして、コンピュータは、自己の記憶部602からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体607から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0052】
例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、Personal Handy-phone System(PHS)、携帯情報端末、スマートフォンなどの種類が考えられる。よって、端末4、第1の端末5、第2の端末6、第3の端末7がどのような種類の端末かによって、図6に示したハードウェアの動作が異なる。
【0053】
第1の端末5の場合、制御部601は所定のタイミングで位置情報を位置計測部609から取得し、日時情報と利用者識別情報と関連付けて第1の端末位置情報を生成し、第1の端末位置情報を第1のサーバ2に送信するために通信インタフェース605に出力する。
【0054】
第2の端末6の場合、制御部601は所定のタイミングで位置情報を位置計測部609から取得し、日時情報と利用者識別情報と関連付けて第1の端末位置情報を生成し、第1の端末位置情報を第2のサーバ3に送信するために通信インタフェース605に出力する。
【0055】
情報管理装置の動作について説明する。
図7は、情報管理装置の動作の一実施例を示す図である。ステップS701では、情報管理装置1の制御部201により通信インタフェース205を介して提供依頼通知を受信したか否かを収集部302が判定する。提供依頼通知を受信した場合にはステップS702(Yes)に移行し、提供依頼通知を受信していない場合にはステップS701(No)に移行する。
【0056】
ステップS702では、収集部302が受信した提供依頼通知に含まれる利用者識別情報を有する第1の依頼通知を作成して送受信部301に転送する。その後、通信インタフェースを介して第1のサーバ2に第1の依頼通知が送信される。
【0057】
ステップS703では、第1のサーバ2から送信された第1の応答通知を情報管理装置1の通信インタフェース205を介して受信する。
【0058】
ステップS704では、受信した第1の応答通知に含まれる利用者識別情報に関連する位置情報と日時情報とを、制御部201の収集部302が収集情報305に記憶する。図8は、収集情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図8の収集情報801に第1のサーバ2から送信された利用者識別情報と利用者識別情報に関連する位置情報と日時情報とが記憶されている。「利用者識別情報」には、本例では、第1の端末5を所有する利用者または第1の端末を識別する情報として「ID1」・・・・が記憶されている。「日時情報」には、位置情報を第1の端末5が取得した日時が記憶されている。本例では、日時情報として2011年6月1日9時10分30秒「2011/06/01/09/10/30」、2011年6月1日22時30分17秒「2011/06/01/22/30/17」、2011年6月2日9時11分04秒「2011/06/02/09/11/04」・・・・が記憶されている。「位置情報」には、第1の端末5が所定のタイミングで取得した第1の端末5の現在位置を示す位置情報が記憶されている。本例では、例えば緯度・経度を示す情報として「X1,Y1」「X2,Y2」「X3,Y3」・・・・が記憶されている。なお、「位置情報」は住所などを示す情報でもよい。
【0059】
ステップS705では、収集部302が受信した提供依頼通知に含まれる利用者識別情報を有する第2の依頼通知を作成して送受信部301に転送する。その後、通信インタフェースを介して第2のサーバ3に第2の依頼通知が送信される。
【0060】
ステップS706では、第2のサーバ3から送信された第2の応答通知を情報管理装置1の通信インタフェース205を介して受信する。
【0061】
ステップS707では、受信した第2の応答通知に含まれる利用者識別情報に関連する位置情報と日時情報とを制御部201の収集部302が、収集情報305に記憶する。図8は、収集情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図8の収集情報802に第2のサーバ3から送信された利用者識別情報と利用者識別情報に関連する位置情報と日時情報とが記憶されている。「利用者識別情報」には、本例では、第2の端末6を所有する利用者または第2の端末6を識別する情報として「ID1」・・・・が記憶されている。「日時情報」には、位置情報を第2の端末6が取得した日時が記憶されている。本例では、日時情報として2011年6月1日14時20分30秒「2011/06/01/14/20/30」、2011年6月1日16時40分45秒「2011/06/01/16/40/45」、2011年6月3日20時35分55秒「2011/06/03/20/35/55」・・・・が記憶されている。「位置情報」には、第2の端末6が所定のタイミングで取得した第2の端末6の現在位置を示す位置情報が記憶されている。本例では、例えば緯度・経度を示す情報として「X4,Y4」「X5,Y5」「X6,Y6」・・・・が記憶されている。なお、「位置情報」は住所などを示す情報でもよい。
【0062】
ステップS708では、判定部303が収集情報305の情報を用いて、判定情報306を参照し判定を行う。判定処理について図9を用いて説明をする。
【0063】
図9は、判定処理の動作の一実施例を示す図である。ステップS901では、判定部303が第1の端末5および第2の端末6それぞれの位置情報を日時ごとに振り分ける。例えば、1日ごとに位置情報を振り分ける。図8の収集情報801の例の場合、6月1日の2回取得した位置情報を6月1日に割り振り、6月2日に1回取得した位置情報を6月2日に割り振る。なお、上記では1日ごとに振り分けをしているが、決められた割り振り期間に振り分けてもよい、例えば、割り振り期間として6月1日〜6月5日を設定し、6月1日〜6月5日に取得した位置情報をこの割り振り期間に割り振ってもよい。
【0064】
ステップS902では判定部303が基準となる位置を特定する。例えば、決められた期間に第1の端末5が第1のサーバ2に最も多くアクセスしている位置を、基準となる位置にすることが考えられる。位置情報が示す位置各々において第1のサーバ2にアクセスした回数を求める。例えば、同じ日に異なる時間に取得した位置情報に位置を示す情報が(X1,Y1)(X1,Y1)(X1,Y1)(X2,Y2)がある場合、(X1,Y1)から3回アクセスをしているので、(X1,Y1)が基準となる位置にする。
【0065】
また、(X1,Y1)(X2,Y2)の場合、どちらも1回のアクセスをしているので、所定の範囲内に(X1,Y1)(X2,Y2)がある場合は同じ位置と判断して、(X1,Y1)または(X2,Y2)のいずれかひとつを選択する。
【0066】
また、所定の範囲内にない場合には、予め記憶しておいた自宅や会社などの位置情報に近い方を選択する。ただし、特定の方法は限定されるものではない。自宅や会社などの位置情報は、判定情報306に記憶しておくことが考えられる。
【0067】
なお、第1の端末5が自宅や会社などに固定されている場合には基準となる位置も固定される。しかし、第1の端末5が移動可能な端末である場合には基準となる位置はいつも固定されているとは限らないため、決められた期間において基準となる位置を特定する。
【0068】
すなわち、判定部303は複数の第1の日時情報を用いて決められた割り振り期間各々において、第1の端末5が最も多く第1のサーバ2と通信した位置を示す位置情報を基準となる位置として決定する。
【0069】
続いて、判定部303は決められた割り振り期間に含まれる第2の日時情報に対応する第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する基準となる位置を含む所定の範囲内にあるかを判定する。範囲内の場合には、該決められた割り振り期間において第2の位置情報と基準となる位置が一致したと判定する。例えば、決められた期間が1日である場合(例えば、6月15日の期間など)、該1日の基準となる位置を含む所定の範囲内に、該1日において第2の日時情報に対応する第2の位置情報の示す位置のいずれかが含まれている場合に、一致したと判定する。
【0070】
ステップS903では、判定部303が基準となる位置が固定されているか否かを判定する。例えば、決められた固定期間T0において、第1の端末5から第1のサーバ2へのアクセスが固定した位置からであるか否かを判定し、固定した位置からしかアクセスしていない場合にはステップS904(Yes)に移行する。アクセスする位置が固定でない場合にはステップS907(No)に移行する。決められた固定期間T0は判定情報306に記憶されている。
【0071】
図10を用いて判定について説明する。図10は、判定の方法を説明するための図である。図10の表1001と表1002には日時情報を用いて1日ごとに振り分けた情報が「日時」に示されている。本例では、「6月1日」〜「6月15日」・・・・が示されている。「位置情報」には第1の端末5と第2の端末6がアクセスした位置が示されている。本例では、位置情報としてアクセスした住所を示す「住所A」「住所B」「住所C」「住所D」・・・・が示されている。「▲」は第1の端末5の割り振り期間における基準となる位置を示している。「○」は決められた割り振り期間に第2の端末6が第2のサーバ3に最も多くアクセスしている位置を示している。本例では、1日のうち最もアクセスした位置に「○」が付されている。ただし、同じアクセス回数の場合には、予め記憶しておいた自宅や会社などの位置情報に近い方を選択する。
【0072】
表1001は固定されている場合を示している。すなわち、表1001に示すような場合、決められた期間6月1日〜6月15日において第1の端末5は住所Dの位置からだけ第2のサーバ3にアクセスをしているので、基準となる位置が固定であると判定する。
【0073】
表1002は固定されていない場合を示している。すなわち、表1002に示すような場合、決められた期間6月1日〜6月15日において第1の端末5は住所A〜Dの複数の位置から第2のサーバ3にアクセスをしているので、基準となる位置が固定されていないと判定する。
【0074】
ステップS904では、判定部303が基準となる位置が固定で、かつ基準となる位置と第2の端末6のアクセスした位置とが決められた期間T1以上一致しているか否かを判定し、一致していればステップS906(Yes)に移行する。一致していなければステップS905(No)に移行する。
【0075】
表1001の場合において、6月1日〜6月4日の4日間は決められた期間T1において第2の位置情報と基準となる位置が一致しているが、6月5日〜6月15日は一致していない。決められた期間T1として4日が設定されていれば、一致したとしてステップS906(Yes)に移行する。決められた期間T1として5日以上が設定されていれば、一致していないとしてステップS905(No)に移行する。決められた期間T1は判定情報306に記憶されている。
【0076】
例えば、決められた期間のうち一致したと判定された期間の合計値を求め、合計値が閾値である決められた期間T1より小さい場合には、確認できない状況であると判定する。
また、現在の第2の端末6の位置が基準となる位置と一致している場合は、確認できる状況であると判定する。例えば、現在の日時が6月15日である場合に、6月15日においける第2の端末6の位置と基準となる位置が一致していれば確認できる状況であると判定する。なお、現在でなくても最近と考えられる期間T2を判定情報306に記憶し、該期間T2において第2の端末6の位置と基準となる位置が一致する場合には確認できる状況であると判定してもよい。
【0077】
ステップS905では、判定部303が出力生成部304に利用者が電子メールなどを確認できない状況であることを通知する。
ステップS906では、判定部303が出力生成部304に利用者が電子メールなどを確認できる状況であることを通知する。
【0078】
ステップS907では、判定部303が基準となる位置が固定でなく、かつ基準となる位置と第2の端末6のアクセスした位置とが決められた期間T3以上一致しているか否かを判定し、一致していればステップS909(Yes)に移行する。一致していなければステップS908(No)に移行する。表1002の場合において、6月1日、6月3日、6月4日、6月6日、6月9日、6月11日、6月14日の7日間は一致しているがそれ以外の日は一致していない。決められた期間T3として7日以下が設定されていれば、一致したとしてステップS909(Yes)に移行する。決められた期間T3として8日以上が設定されていれば、一致していないとしてステップS908(No)に移行する。決められた期間T3は判定情報306に記憶されている。
【0079】
例えば、決められた期間のうち一致したと判定された期間の合計値を求め、合計値が閾値である決められた期間T3より小さい場合には、確認できない状況であると判定する。
また、現在の第2の端末6の位置が基準となる位置と一致している場合は、確認できる状況であると判定する。例えば、現在の日時が6月15日である場合に、6月15日においける第2の端末6の位置と基準となる位置が一致していれば確認できる状況であると判定する。なお、現在でなくても最近と考えられる期間T2を判定情報306に記憶し、該期間T2において第2の端末6の位置と基準となる位置が一致する場合には確認できる状況であると判定してもよい。
【0080】
ステップS908では、判定部303が出力生成部304に利用者が電子メールなどを確認できない状況であることを通知する。
ステップS909では、判定部303が出力生成部304に利用者が電子メールなどを確認できる状況であることを通知する。
【0081】
図7のフロー図に戻りステップS709では、出力生成部304が判定部303より受信した利用者が電子メールなどを確認できる状況または利用者が電子メールなどを確認できる状況であることを示す情報を用いて、結果通知を生成する。その後、出力生成部304が第1のサーバ2へ結果通知を送信する。結果通知は、例えば、利用者識別情報と利用者が電子メールなどを確認できる状況であることを示す情報などを有する。
【0082】
第1のサーバの動作について説明する。
図11は、第1のサーバの第1の履歴生成部の動作の一実施例を示す図である。ステップS1101では、第1の履歴生成部402が第1の端末位置情報を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS1101(Yes)に移行し、受信していない場合は第1の端末位置情報が受信されるまで待つ(No)。
【0083】
ステップS1102では、第1の履歴生成部402が第1の端末位置情報に含まれる位置情報と日時情報と利用者識別情報とを取得する。
【0084】
ステップS1103では、第1の履歴生成部402が位置情報と日時情報と利用者識別情報とを第1の履歴情報406に記憶する。図12は、第1の履歴情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図12に示す第1の履歴情報1201は、「利用者識別情報」「日時情報」「位置情報」に記憶する情報を有している。「利用者識別情報」には、利用者または端末を識別する情報が記憶されている。本例では、利用者識別情報として「ID1」・・・「ID2」・・・・が記憶されている。「日時情報」には、位置情報を取得した日時が記憶されている。本例では、日時情報として2011年6月1日9時10分30秒を示す「2011/06/01/09/10/30」・・・・などが記憶されている。「位置情報」には、第1の端末5が第1のサーバ2にアクセスした位置が記憶されている。本例では、位置を示す情報として「X1,Y1」「X2,Y2」「X3,Y3」・・・「Xa,Ya」「Xb,Yb」「Xc,Yc」・・・・などが記憶されている。
【0085】
図13は、第1のサーバの取得部の動作の一実施例を示す図である。ステップS1301では、取得部404が差出人の端末4から送信される電子データなどのデータを受信したか否かを判定し、データを受信した場合はステップS1302(Yes)に移行し、受信していない場合はデータが受信されるまで待つ(No)。
【0086】
ステップS1302では、取得部404がデータ管理情報407に差出人の端末4から送信された電子データなどの内容を記憶する。図14は、データ管理情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図14に示すデータ管理情報1401は、「通番」「日時情報」「利用者識別情報」「差出人識別情報」「件名」「本文」に記憶する情報を有している。「通番」には、例えば、差出人の端末4から送信された電子データなどのデータを識別する通し番号が記憶されている。本例では、「1」「2」「3」「4」「5」・・・・などが記憶されている。「利用者識別情報」には、利用者または端末を識別する情報が記憶されている。本例では、利用者識別情報として「ID1」「ID2」「ID3」「ID4」「ID5」・・・・が記憶されている。「差出人識別情報」には、差出人または差出人の有する端末を識別する情報が記憶されている。本例では、差出人識別情報として「SID1」「SID2」「SID3」「SID4」「SID5」・・・・が記憶されている。「件名」には、件名が記憶されている。例えば、差出人の端末4から送信された電子メールを受信した場合、電子メールの件名を「件名」に記憶する。本例では、件名として「kenmei1」「kenmei2」「kenmei3」「kenmei4」「kenmei5」・・・・などが記憶されている。「本文」には、本文が記憶されている。例えば、差出人の端末4から送信された電子メールを受信した場合、電子メールの本文を「本文」に記憶する。本例では、本文として「honbun1」「honbun2」「honbun3」「honbun4」「honbun5」・・・・などが記憶されている
【0087】
ステップS1303では、取得部404が今回差出人の端末4から送信された電子データに含まれている利用者識別情報を有する提供依頼通知を生成し、送受信部401を介して情報管理装置1に提供依頼通知を送信する。
【0088】
図15は、第1のサーバの第1の履歴提示部の動作の一実施例を示す図である。ステップS1501では、第1の履歴提示部403が第1の依頼通知を受信したか否かを判定し、第1の依頼通知を受信した場合にはステップS1502(Yes)に移行し、受信していない場合には受信するまで待つ(No)。
【0089】
ステップS1502では、第1の履歴提示部403が利用者識別情報に対応する日時情報と位置情報のデータを第1の履歴情報406より取得する。続いて、第1の履歴提示部403は取得した利用者識別情報に対応するデータなどを有する第1の応答通知を生成し、送受信部401を介して情報管理装置1に送信する。なお、データを取得する場合に、利用者識別情報に対応するすべてのデータを取得するのではなく、決められた期間T0の分だけを取得することが考えられる。
【0090】
図16および図19は、第1のサーバの出力提示部の動作の一実施例を示す図である。ステップS1601では、出力提示部405が情報管理装置1から結果通知を受信したか否かを判定し、結果通知を受信していればステップS1602(Yes)に移行し、受信していなければ結果通知を受信するまで待つ(No)。
【0091】
ステップS1602では、出力提示部405が結果通知に含まれる利用者が差出人から送信された電子データなどのデータが確認できない状況であるかを示す情報を参照し、確認できない情報を受信した場合にはステップS1603(No)に移行する。確認できる情報を受信した場合にはステップS1609(Yes)に移行する。
【0092】
ステップS1603では、出力提示部405が結果通知に含まれる利用者識別情報を用いて、代理人管理情報409を参照して、代理人識別情報と通知要区分を取得する。なお、代理人が複数いる場合には、複数の代理人識別情報と通知要区分を取得する。図17は、代理人管理情報と郵便情報と利用者管理情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図17に示す代理人管理情報1701は、「利用者識別情報」「代理人識別情報」「通知要区分」「代理人区分」「アドレス」「代理人名」などに記憶する情報を記憶している。「利用者識別情報」には利用者を識別する情報または利用者の第1の端末5を識別する情報が記憶されている。「代理人識別情報」には代理人を識別する情報または代理人の第3の端末7を識別する情報が記憶されている。「通知要区分」は、例えば、「郵便通知」「電子メール」を有し、「郵便通知」には代理人の第3の端末7に後述する郵便画面を提示するか否かを示す情報が記憶される。「電子メール」には代理人の第3の端末に電子メールを提示するか否かを示す情報が記憶されている。本例では、郵便通知または電子メールによる通知を代理人に送る必要がある場合には「1」が記憶され、必要がない場合には「0」が記憶される。「代理人区分」は、差出人から送信された電子メールなどのデータの種別が記憶されている。すなわち、「代理人区分」の情報は種別によって代理人に郵便通知または電子メールを提示するか否かを決める情報である。本例では、要する場合「1」が記憶され、要さない場合「0」が記憶される。種別に関す情報は、差出人の端末4により送信された電子メールなどのデータに加えておくことが望ましい。「アドレス」は、代理人の通知先が記憶されている。本例では、代理人の電子メールアドレスとして「aa1@bbb.ne.jp」「aaa2@bbb.ne.jp」「aaa3@bbb.ne.jp」「ccc1@ddd.jp」「ccc2@ddd.jp」・・・・が記憶されている。「代理人名」は、代理人の名前が記憶されている。本例では、代理人の名前として「代○ 太郎」「○理 次郎」「代△ 三郎」「△理 四郎」「代理 五郎」・・・・が記憶されている。
【0093】
ステップS1604では、出力提示部405が取得した通知区分を参照して、例えば、電子メールにより代理人へ通知を要する場合はステップS1605(Yes)に移行し、要しない場合にはステップS1606(No)に移行する。
【0094】
ステップS1605では、出力提示部405が利用者識別情報を用いて、利用者管理情報408を参照し、利用者識別情報に対応するアドレスを特定し、送受信部401を介して差出人から受信した電子データに利用者の名前などを付して、第1の端末5に送信する。
【0095】
図17に示す利用者管理情報1702は、「利用者識別情報」「利用者名」「アドレス」などに記憶する情報を記憶している。「利用者識別情報」には利用者を識別する情報または利用者の第1の端末5を識別する情報が記憶されている。「利用者名」は、利用者の名前が記憶されている。本例では、利用者の名前として「○山 太郎」「△川 次郎」・・・・が記憶されている。「アドレス」は、利用者の通知先が記憶されている。本例では、利用者の電子メールアドレスとして「eee@fff.ne.jp」「ggg@hhh.jp」・・・・が記憶されている。
【0096】
また、ステップS1605では出力提示部405が、ステップS1603で取得した代理人識別情報に対応するアドレスに、送受信部401を介して差出人から受信した電子データに代理人の名前などを付して、代理人の第3の端末7に送信する。
【0097】
ステップS1606では、出力提示部405が取得した通知区分を参照して、郵便通知を代理人が要する場合はステップS1607(Yes)に移行し、要しない場合にはステップS1602(No)に移行する。
【0098】
ステップS1607では、出力提示部405が代理人宛ての通知メッセージを生成する。例えば、第3の端末7に表示させる郵便画面を表示するために必要な情報を生成する。なお、郵便画面の生成は既存の技術を用いて生成する。図18は、郵便画面の表示の一実施例を示す図である。図18の郵便画面では、電子郵便表示エリア1801に代理人の名前が表示されている。本例では、「山田 太郎様」が表示されている。受信メッセージ一覧表示エリア1802に利用者の受信メッセージの一覧が表示されている。本例では、「送信者」「件名」「受信日時」などの表示がされている。「送信者」には差出人の名前などが表示され、本例では、差出人の名前として「山田 △男」「通知サービス」「○△クレジット」・・・・などが表示されている。「件名」には電子メールなどのデータに含まれる件名に関係するデータを抽出して表示し、本例では、「第4回会合の日程調整」「(鈴木 ○郎様へのお知らせ)重要:○金請求手続案内」「○△クレジット利用明細」・・・・などが表示されている。「受信日時」には差出人からの電子メールなどのデータを受信した日時が表示される。本例では、日時を示す「2011/05/20/11/22/06」「2011/06/01/09/10/30」「2011/06/07/09/00/01」・・・・などが表示されている。
【0099】
ステップS1608では、出力提示部405がステップS1607で生成した郵便画面に関連する情報を郵便情報410に記憶する。図17の郵便情報1703は、「利用者識別情報」「代理人識別情報」「通知メッセージ」に記憶される情報を有している。「利用者識別情報」には、利用者または利用者の第1の端末5を識別する情報が記憶され、本例では、識別する情報として「ID1」「ID2」・・・・などが記憶されている。「代理人識別情報」には、代理人または代理人の第3の端末7を識別する情報が記憶され、本例では、識別する情報として「DID1」「DID2」・・・「DID5」・・・・などが記憶されている。「通知メッセージ」には、ステップS1607で生成した郵便画面に関連する情報が、「利用者識別情報」「代理人識別情報」に関連付けられて記憶される。本例では、郵便画面に関連する情報として「messge1」「messge2」・・・「messge5」・・・・などが記憶されている。
【0100】
ステップS1609では、出力提示部405が利用者識別情報を用いて、利用者管理情報408を参照し、利用者識別情報に対応するアドレスを特定し、送受信部401を介して差出人から受信した電子データに利用者の名前などを付して、第1の端末5に送信する。
【0101】
図19を用いて代理人の第3の端末7に郵便画面を表示させる場合の処理について説明する。
ステップS1901では、出力提示部405が第3の端末7から送信された電子郵便参照依頼通知を受信する。電子郵便参照依頼通知は、例えば、利用者識別情報と郵便画面がウェブ上で公開されるものであればウェブサイトアドレスなどを含む情報である。
【0102】
ステップS1902では、出力提示部405が電子郵便参照依頼通知の利用者識別情報を用いて、郵便情報410を参照し、通知メッセージを取得し、通知メッセージに対応する郵便画面を第3の端末7に提示する。
【0103】
第2のサーバの動作について説明する。
図20は、第2のサーバの第2の履歴生成部の動作の一実施例を示す図である。ステップS2001では、第2の履歴生成部502が第2の端末位置情報を受信したか否かを判定し、受信した場合はステップS2001(Yes)に移行し、受信していない場合は第2の端末位置情報が受信されるまで待つ(No)。
【0104】
ステップS2002では、第2の履歴生成部502が第2の端末位置情報に含まれる位置情報と日時情報と利用者識別情報とを取得する。
ステップS2003では、第2の履歴生成部502が位置情報と日時情報と利用者識別情報とを第2の履歴情報504に記憶する。図21は、第2の履歴情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図21に示す第2の履歴情報2101は、「利用者識別情報」「日時情報」「位置情報」に記憶する情報を有している。「利用者識別情報」には、利用者または端末を識別する情報が記憶されている。本例では、利用者識別情報として「ID1」・・・「ID2」・・・・が記憶されている。「日時情報」には、位置情報を取得した日時が記憶されている。本例では、日時情報として2011年6月11日3時4分1秒を示す「2011/06/11/03/04/01」・・・・などが記憶されている。「位置情報」には、第2の端末6が第2のサーバ3にアクセスした位置が記憶されている。本例では、位置を示す情報として「X7,Y7」「X8,Y8」「X9,Y9」・・・「Xc,Yc」「Xd,Yd」「Xe,Ye」・・・・などが記憶されている。
【0105】
図22は、第2のサーバの第2の履歴提示部の動作の一実施例を示す図である。ステップS2201では、第2の履歴提示部503が第2の依頼通知を受信したか否かを判定し、第2の依頼通知を受信した場合にはステップS2202(Yes)に移行し、受信していない場合には受信するまで待つ(No)。
【0106】
ステップS1502では、第2の履歴提示部503が利用者識別情報に対応する日時情報と位置情報のデータを第2の履歴情報504より取得する。続いて、第2の履歴提示部503は取得した利用者識別情報に対応するデータなどを有する第2の応答通知を生成し、送受信部501を介して情報管理装置1に送信する。なお、データを取得する場合に、利用者識別情報に対応するすべてのデータを取得するのではなく、決められた期間T0の分だけを取得することが考えられる。
【0107】
第1の端末の動作を説明する。
図23は、第1の端末の動作の一実施例を示す図である。ステップS2301では、第1の端末5が第1のサーバ2と接続されたかを判定し、接続されていればステップS2302(Yes)に移行し、接続されていなければステップS2301で待機(No)する。
【0108】
ステップS2302では、位置計測部609が計測した現在の第1の端末5の位置を示す位置情報、位置情報を取得した日時を示す日時情報、利用者識別情報などを含む第1の端末位置情報を生成し、通信インタフェース605を介して第1のサーバ2に送信する。
【0109】
第2の端末の動作を説明する。
図24は、第2の端末の動作の一実施例を示す図である。ステップS2401では、第2の端末6が第2のサーバ3と接続されたかを判定し、接続されていればステップS2402(Yes)に移行し、接続されていなければステップS2401で待機(No)する。
【0110】
ステップS2402では、位置計測部609が計測した現在の第2の端末6の位置を示す位置情報、位置情報を取得した日時を示す日時情報、利用者識別情報などを含む第2の端末位置情報を生成し、通信インタフェース605を介して第2のサーバ3に送信する。
【0111】
情報管理方法の動作を説明する。
図25〜図28は、情報管理システムの動作の一実施例を示す図である。
図25のステップT1、T2は第1のサーバ2が第1の端末5の位置情報を収集する処理である。ステップT1では、第1のサーバ2が第1の端末5から送信された第1の端末位置情報を受信する。ステップT2では、第1のサーバ2が第1の履歴情報406に第1の端末位置情報に含まれる位置情報、日時情報、利用者識別情報を記憶する。
【0112】
図25のステップT3、T4は第2のサーバ3が第1の端末5の位置情報を収集する処理である。ステップT3では、第2のサーバ3が第2の端末6から送信された第2の端末位置情報を受信する。ステップT4では、第2のサーバ3が第2の履歴情報504に第2の端末位置情報に含まれる位置情報、日時情報、利用者識別情報を記憶する。
【0113】
図25のステップT5、T6は第1のサーバ2が電子メールなどのデータを収集する処理である。ステップT5では、第1のサーバ2が差出人の端末4から送信された電子メールなどのデータを受信する。ステップT6では、第1のサーバ2が受信した電子メールなどのデータをデータ管理情報407に記憶する。
【0114】
図25のステップT7、T8は第1のサーバ2が情報管理装置1に提供依頼通知を送信する処理である。ステップT7では、第1のサーバ2が差出人の端末4から送信された電子メールなどのデータに含まれる利用者識別情報を取得する。ステップT8では、第1のサーバ2が利用者識別情報を含む提供依頼通知を生成し、情報管理装置1に提供依頼通知を送信する。
【0115】
図25のステップT9〜図26のステップT12は情報管理装置1が第1のサーバ2に第1の依頼通知を送信する処理である。ステップT9では、情報管理装置1が提供依頼通知を受信する。ステップT10では、情報管理装置1が提供依頼通知に含まれる利用者識別情報を取得する。ステップT11では、情報管理装置1が差出人の端末4から送信された電子メールなどのデータに含まれる利用者識別情報を含む第1の依頼通知を生成する。ステップT12では、情報管理装置1が第1のサーバ2に第1の依頼通知を送信する。
【0116】
図26のステップT13〜T15は第1のサーバ2が第1の応答通知を情報管理装置1に送信する処理である。ステップT13では、第1のサーバ2が第1の依頼通知を受信する。ステップT14では、第1のサーバ2が第1の履歴情報406から利用者識別情報に対応するデータを取得し、取得したデータなど有する第1の応答通知を生成する。ステップT15では、第1のサーバ2が第1の応答通知を情報管理装置1に送信する。
【0117】
図26のステップT16、T17は情報管理装置1が第1のサーバ2から利用者識別情報に対応する履歴に関するデータを収集情報305に記憶する処理である。ステップT16では、情報管理装置1が第1の応答通知を受信する。ステップT17では、情報管理装置1が取得した利用者識別情報に対応する位置情報などの履歴に関するデータを収集情報305に記憶する。
【0118】
図26のステップT18、T19は情報管理装置1が第2のサーバ3に第2の応答通知を送信する処理である。ステップT18では、情報管理装置1が差出人の端末4から送信された電子メールなどのデータに含まれる利用者識別情報を含む第2の依頼通知を生成する。ステップT19では、情報管理装置1が第2のサーバ3に第2の依頼通知を送信する。
【0119】
図26のステップT20〜T22は第2のサーバ3が第2の応答通知を情報管理装置1に送信する処理である。ステップT20では、第2のサーバ3が第2の依頼通知を受信する。ステップT21では、第2のサーバ3が第2の履歴情報504から利用者識別情報に対応するデータを取得し、取得したデータなど有する第2の応答通知を生成する。ステップT22では、第2のサーバ3が第2の応答通知を情報管理装置1に送信する。
【0120】
図26のステップT23、T24は情報管理装置1が第2のサーバ3から利用者識別情報に対応する履歴に関するデータを収集情報305に記憶する処理である。ステップT23では、情報管理装置1が第2の応答通知を受信する。ステップT24では、情報管理装置1が取得した利用者識別情報に対応する位置情報などの履歴に関するデータを収集情報305に記憶する。
【0121】
図27のステップT25〜T27は情報管理装置1が差出人の端末4から送信された電子メールを確認できる状況にあるか否かを判定し、判定結果を第1のサーバ2に通知する処理である。ステップT25では情報管理装置1が判定処理をする。確認できない状況と判定された場合にはステップT26で情報管理装置1が確認できない状況であることを示す情報を有する結果通知を生成する。ステップT27では、情報管理装置1が結果通知を第1のサーバ2に送信する。
【0122】
図27のステップT28〜T32は確認できない状況であると判定された場合の第1のサーバ2の処理である。ステップT28では、第1のサーバ2が結果通知を受信する。ステップT29では、第1のサーバ2が利用者と代理人に電子メールを送信するための処理を行い、ステップT30では第1のサーバ2が利用者の第1の端末5に差出人の電子メールを送信する。ステップT31では、第1のサーバ2が代理人の第3の端末7に差出人の電子メールを送信する。ステップT32では、第1のサーバ2が代理人に、例えば電子郵便画面を提示するための処理を行う。
【0123】
図27のステップT33、T34は電子郵便画面を提示するための処理である。ステップT33では、第1のサーバ2が電子郵便参照依頼通知を受信する。ステップT34では、第1のサーバ2が代理人に電子郵便画面を提示する。
【0124】
図28のステップT25、T35、T36は情報管理装置1が差出人の端末4から送信された電子メールを確認できる状況にあるか否かを判定し、判定結果を第1のサーバ2に通知する処理である。図28のステップT25では情報管理装置1が判定処理をする。確認できる状況と判定された場合にはステップT35で情報管理装置1が確認できる状況であることを示す情報を有する結果通知を生成する。ステップT36では、情報管理装置1が結果通知を第1のサーバ2に送信する。
【0125】
図28のステップT37〜T39は確認できる状況であると判定された場合の第2のサーバ3の処理である。ステップT37では、第1のサーバ2が結果通知を受信する。ステップT38では、第1のサーバ2が利用者に電子メールを送信するための処理を行い、ステップT39では第1のサーバ2が利用者の第1の端末5に差出人の電子メールを送信する。
【0126】
本実施形態によれば、利用者が電子メールなどのデータの内容を確認できない状況にある場合でも、代理人にも電子メールなどのデータを提示することで、利用者が電子メールなどのデータに気付かずに不利益を被ることを軽減できる。
【0127】
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
【符号の説明】
【0128】
1 情報管理装置、2 第1のサーバ、3 第2のサーバ、4 端末
5 第1の端末、6 第2の端末、7 第3の端末、8 ネットワーク
201 制御部、202 記憶部、203 記録媒体読取装置
204 入出力インタフェース、205 通信インタフェース、206 バス
207 記録媒体、208 入出力部
301 送受信部
302 収集部
303 判定部
304 出力生成部
305 収集情報
306 判定情報
401 送受信部
402 第1の履歴生成部
403 第1の履歴提示部
404 取得部
405 出力提示部
406、1201 第1の履歴情報
407、1401 データ管理情報
408、1702 利用者管理情報
409、1701 代理人管理情報
410、1703 郵便情報
501 送受信部
502 第2の履歴生成部
503 第2の履歴提示部
504、2101 第2の履歴情報
601 制御部、602 記憶部、603 記録媒体読取装置
604 入出力インタフェース、605 通信インタフェース、606 バス
607 記録媒体、608 入出力部、609 位置計測部
801、802 収集情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
差出人の端末から第1の端末に通知されるデータを記憶する第1のサーバから、前記第1の端末の利用者を識別する利用者識別情報と、前記第1の端末が第1のサーバと通信をした位置を示す第1の位置情報と、前記第1の位置情報を取得した日時を示す第1の日時情報と、を収集し、
第2の端末の前記利用者を識別する前記利用者識別情報と、前記第2の端末が第2のサーバと通信をした位置を示す第2の位置情報と、前記第2の位置情報を取得した日時を示す第2の日時情報と、を前記第2のサーバから収集する、収集部と、
前記第1の日時情報を用いて決められる期間において、前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置に決定し、
前記決められた期間に含まれる前記第2の日時情報に対応する前記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する前記基準となる位置を含む所定の範囲外であるとき、該決められた期間において前記第2の位置情報と前記基準となる位置が一致しないと判定する、判定部と、
一致しない場合には、前記利用者の代理人の利用する第3の端末に前記データを通知することを示す情報を生成する出力生成部と、
生成した前記情報を前記第1のサーバに送信する送受信部と、
を備えることを特徴とする情報管理装置。
【請求項2】
前記判定部は、
複数の前記第1の日時情報を用いて決められた期間各々において、前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置として決定し、
前記決められた期間に含まれる前記第2の日時情報に対応する前記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する前記基準となる位置を含む所定の範囲内にあるとき、該決められた期間において前記第2の位置情報と前記基準となる位置が一致したと判定し、
前記決められた期間のうち一致したと判定された期間の合計値を求め、前記合計値が閾値より小さいか否かを判定し、
前記出力生成部は、
前記合計値が閾値より小さい場合には、前記利用者の代理人の利用する第3の端末に前記データを通知することを示す情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置が複数ある場合、複数の前記位置のうち予め決められた位置に近い位置を前記基準となる位置とすることを特徴とする請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
コンピュータによって実行される情報管理方法であって、
差出人の端末から第1の端末に通知されるデータを記憶する第1のサーバから、前記第1の端末の利用者を識別する利用者識別情報と、前記第1の端末が第1のサーバと通信をした位置を示す第1の位置情報と、前記第1の位置情報を取得した日時を示す第1の日時情報と、を収集し、
第2の端末の前記利用者を識別する前記利用者識別情報と、前記第2の端末が第2のサーバと通信をした位置を示す第2の位置情報と、前記第2の位置情報を取得した日時を示す第2の日時情報と、を前記第2のサーバから収集し、
前記第1の日時情報を用いて決められる期間において、前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置に決定し、
前記決められた期間に含まれる前記第2の日時情報に対応する前記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する前記基準となる位置を含む所定の範囲外であるとき、該決められた期間において前記第2の位置情報と前記基準となる位置が一致しないと判定し、
一致しない場合には、前記利用者の代理人の利用する第3の端末に前記データを通知することを示す情報を生成し、
生成した前記情報を前記第1のサーバに送信する、
ことを特徴とする情報管理方法。
【請求項5】
複数の前記第1の日時情報を用いて決められた期間各々において、前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置として決定し、
前記決められた期間に含まれる前記第2の日時情報に対応する前記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する前記基準となる位置を含む所定の範囲内にあるとき、該決められた期間において前記第2の位置情報と前記基準となる位置が一致したと判定し、
前記決められた期間のうち一致したと判定された期間の合計値を求め、前記合計値が閾値より小さいか否かを判定し、
前記合計値が閾値より小さい場合には、前記利用者の代理人の利用する第3の端末に前記データを通知することを示す情報を生成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報管理方法。
【請求項6】
前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置が複数ある場合、複数の前記位置のうち予め決められた位置に近い位置を前記基準となる位置とすることを特徴とする請求項5に記載の情報管理方法。
【請求項7】
差出人の端末から第1の端末に通知されるデータを受信する第1のサーバから、前記第1の端末の利用者を識別する利用者識別情報と、前記第1の端末が第1のサーバと通信をした位置を示す第1の位置情報と、前記第1の位置情報を取得した日時を示す第1の日時情報と、を収集し、
第2の端末の前記利用者を識別する前記利用者識別情報と、前記第2の端末が第2のサーバと通信をした位置を示す第2の位置情報と、前記第2の位置情報を取得した日時を示す第2の日時情報と、を前記第2のサーバから収集し、
前記第1の日時情報を用いて決められる期間において、前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置に決定し、
前記決められた期間に含まれる前記第2の日時情報に対応する前記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する前記基準となる位置を含む所定の範囲外であるとき、該決められた期間において前記第2の位置情報と前記基準となる位置が一致しないと判定し、
一致しない場合には、前記利用者の代理人の利用する第3の端末に前記データを通知することを示す情報を生成し、
生成した前記情報を前記第1のサーバに送信する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項8】
複数の前記第1の日時情報を用いて決められた期間各々において、前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置を示す位置情報を基準となる位置として決定し、
前記決められた期間に含まれる前記第2の日時情報に対応する前記第2の位置情報の示す位置のいずれかが、該決められた期間に対応する前記基準となる位置を含む所定の範囲内にあるとき、該決められた期間において前記第2の位置情報と前記基準となる位置が一致したと判定し、
前記決められた期間のうち一致したと判定された期間の合計値を求め、前記合計値が閾値より小さいか否かを判定し、
前記合計値が閾値より小さい場合には、前記利用者の代理人の利用する第3の端末に前記データを通知することを示す情報を生成する、処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項7に記載の情報管理プログラム。
【請求項9】
前記第1の端末が最も多く前記第1のサーバと通信した位置が複数ある場合、複数の前記位置のうち予め決められた位置に近い位置を前記基準となる位置とする、処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする請求項8に記載の情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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