情報表示装置
【課題】遊技機から第1特定遊技状態(直接大当り)と第2特定遊技状態(昇格大当り)とで共通の特定遊技状態信号(大当り信号)が出力され、特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができるような、情報表示装置を提供する。
【解決手段】呼出ランプ装置は、大入賞口開放信号を受信せずに大当り信号を受信したことに基づいて、直接大当りに制御されたと判定する一方(a)、大入賞口開放信号を受信した後に大当り信号を受信したことに基づいて、小当りから昇格した昇格大当りに制御されたと判定し(b)、該判定結果として、各々の大当りの発生回数や発生履歴を表示する。
【解決手段】呼出ランプ装置は、大入賞口開放信号を受信せずに大当り信号を受信したことに基づいて、直接大当りに制御されたと判定する一方(a)、大入賞口開放信号を受信した後に大当り信号を受信したことに基づいて、小当りから昇格した昇格大当りに制御されたと判定し(b)、該判定結果として、各々の大当りの発生回数や発生履歴を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態(小当り)とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示すように、大当りと、突確大当り(大当りよりも短期間だけ大入賞口が開放した後に大当り確率が向上する)とを発生し、該大当りと突確大当りとで共通の大当り信号を出力する遊技機と接続され、該大当り信号の長さにより大当りか突確大当りかを判定して各々の発生回数を集計・表示する呼出ランプ装置が知られている。
【0003】
また特許文献2に示すように、特許文献1と同様の遊技機と接続され、大当り時間の長さにより大当りか突確大当りかを判定して各々の発生回数を集計・表示するホールコンピュータも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−007225号公報
【特許文献2】特開2005−152408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、大当り(直接大当り)と、小当り(大当りよりも短期間だけ大入賞口を開放する)とを発生し、該小当り中に開放された大入賞口に所定数の遊技媒体が入賞したことに基づいて大当り(昇格大当り)に制御し、直接大当りと昇格大当りとで同じ大当り時間として同程度の遊技媒体を付与する遊技機が有る。しかしながら、該遊技機から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力されると、特許文献1に示す呼出ランプ装置や特許文献2に示すホールコンピュータのような情報表示装置では、各々の大当りを区別して集計・表示することができない。
【0006】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技機から第1特定遊技状態(直接大当り)と第2特定遊技状態(昇格大当り)とで共通の特定遊技状態信号(大当り信号)が出力され、特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができるような、情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0008】
まず手段1に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記可変入賞装置が開放状態とされることに基づいて出力される開放信号(大入賞口開放信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図7で大当り信号のHIGHと大入賞口開放信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記開放信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図7(a)で大入賞口開放信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら直接大当り発生と判定する)一方、前記開放信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図7(b)で大入賞口開放信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第1の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0009】
また手段2に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記表示結果の確定に基づいて出力される表示結果確定信号(図柄確定信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図8で大当り信号のHIGHと図柄確定信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記表示結果確定信号が出力されたと判定してから前記特定遊技状態信号が出力されたと判定するまでの時間を計時する計時手段(図柄確定信号のHIGHを検出すると計時を開始し大当り信号のHIGHを検出すると計時を停止する制御部102,122)と、
該計時手段による計時時間が所定時間未満であることに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図8(a)で計時時間<閾値で直接大当り発生と判定する)一方、該計時時間が所定時間以上であることに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図8(b)で計時時間≧閾値で昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第2の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0010】
また手段3に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて出力される第2特定遊技結果信号(小当り信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図9で大当り信号のHIGHと小当り信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図9(a)で小当り信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら直接大当り発生と判定する)一方、前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図9(b)で小当り信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第3の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0011】
また手段4に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記可変入賞装置への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号(大入賞口入賞信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図10で大当り信号のHIGHと大入賞口入賞信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図10(a)で大入賞口入賞信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら直接大当り発生と判定する)一方、前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図10(b)で大入賞口入賞信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第4の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0012】
また手段5に係る発明は、
手段1〜4のいずれか1つに記載した情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記特定遊技状態判定手段により前記第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御されたと判定したことに基づいて、該第2特定遊技状態の発生履歴を記憶する発生履歴記憶手段(遊技関連情報DB)と、
該発生履歴記憶手段で記憶している第2特定遊技状態の発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無を判定する異常判定手段(昇格大当りが所定回数連続して発生,小当りから昇格大当りへの昇格率が所定割合以上,全大当りに対する昇格大当りの発生割合が所定割合以上等の場合に異常と判定する制御部102,122)と、
該異常判定手段により異常があると判定したことに基づいて異常報知を行う異常報知手段(呼出ランプ109,ディスプレイ124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0013】
さらに手段6に係る発明は、
手段5に記載した情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記第2特定遊技状態(小当り)には、該第2特定遊技状態の発生しやすさが異なる複数種類の第2特定遊技状態が含まれ(例えば通常時には開放時間が短い小当りA,確変中には開放時間が長い小当りBが発生する)、
前記出力判定手段(制御部102,122)は、前記遊技機が前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて出力される当該第2特定遊技状態の種類を示す種類信号が前記遊技機から出力されたと判定し、
前記異常判定手段(制御部102,122)は、該種類信号が示す前記第2特定遊技状態の種類に応じて、前記異常の有無を判定することを特徴とする情報表示装置である。
【発明の効果】
【0014】
まず手段1に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、可変入賞装置が開放状態とされることで出力される開放信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0015】
また手段2に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、表示結果が確定することで出力される表示結果確定信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0016】
また手段3に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、遊技結果が第2特定遊技結果となったことで出力される第2特定遊技結果信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0017】
また手段4に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、可変入賞装置に入賞することで出力される可変入賞装置入賞信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0018】
また手段5に係る情報表示装置によれば、第2特定遊技状態の発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無が判定され、異常があれば報知が行われるので、不正に第2特定遊技状態を発生させるような行為が行われた場合に、当該行為を把握することができる。
【0019】
さらに手段6に係る情報表示装置によれば、発生しやすさが異なる第2特定遊技状態の種類に応じて、適切に異常の有無を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は本発明に係る情報表示装置である呼出ランプ装置及びホールコンピュータを含む遊技用システムの一例を表す概念図である。
【図2】図2は遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図3】図3はパチンコ機の一例を表す正面図である。
【図4】図4はパチンコ機が行う遊技制御の一例を表すフローチャートであり、(a)は始動入賞監視制御,(b)は特別図柄可変表示制御である。
【図5】図5はパチンコ機の演出表示装置に表示される表示内容の一例を表す図であり、(a)は大当り中,(b)は小当り中,(c)は大当り昇格時の表示内容である。
【図6】図6は呼出ランプ装置の一例を表す正面図である。
【図7】図7は呼出ランプ装置の制御部が行う第1の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】図8は呼出ランプ装置の制御部が行う第2の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】図9は呼出ランプ装置の制御部が行う第3の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】図10は呼出ランプ装置の制御部が行う第4の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】図11は呼出ランプ装置の制御部が記憶している遊技関連情報DBの一例を表す図であり、(a)は大当り回数DB,(b)は大当り履歴DBである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[1.発明の概要]
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る情報表示装置である呼出ランプ装置100及びホールコンピュータ120は、図1〜図3に示すように、遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域12に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置75と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置75を開放状態(小当り)とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置75に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示するものである。
【0022】
このパチンコ機10では、図11(a)に示すように、所定の大当り確率(例えば1/400)で直接大当りに制御され、また所定の小当り確率(例えば1/100)で小当りに制御される。
【0023】
そして直接大当りに制御されると、可変入賞装置75において、開閉板76が閉鎖状態から開放状態に変化することによって、大入賞口が形成されてパチンコ玉が入賞可能となり、該開放状態に変化してから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は大入賞口に所定個数(例えば10個)のパチンコ玉が入賞したことにより一旦閉鎖状態に変化して1ラウンドが終了し、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)が経過するまで開閉が繰り返される。
【0024】
また小当りに制御されると、前記直接大当りよりも短い時間(例えば0.5秒)及び少ないラウンド数(例えば2ラウンド)で、可変入賞装置75の開閉が行われ、この小当り制御中に、大入賞口に所定個数(例えば2個)のパチンコ玉が入賞すると、昇格大当りに制御されて(即ち小当りから大当りに昇格して)、前記直接大当りと同様に、所定時間(例えば30秒間)及び所定ラウンド数(例えば15ラウンド)で、可変入賞装置75の開閉が行われる。
【0025】
なお直接大当り又は昇格大当り(以下、単に「大当り」ともいう。)の終了後には、所定の割合(例えば1/2)で、次回の大当り確率が(例えば1/40に)向上する確率変動状態(以下、単に「確変状態」ともいう。)となる。そして確変状態となった場合には次回の大当りが発生するまで、確変状態とならなかった場合には所定回数(例えば100回)の変動表示が終了するまで、いわゆる時短状態となる。この時短状態では、第2始動入賞口22の開閉部材23,23が開放状態となってパチンコ玉が入賞し易くなる頻度が向上するように、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間が通常時及び大当り中よりも短縮(例えば該可変表示時間が30秒から3秒に短縮)されるか、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率が通常時及び大当り中よりも向上(例えば該確率が5/10から9/10に向上)されるか、開閉部材23,23の開放時間が通常時及び大当り中よりも延長(例えば該開放時間が0.5秒×1回から1秒×3回に延長)されるかの、一又は二以上の制御が行われる。
【0026】
そして情報表示装置は、当該パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の特定遊技状態信号(大当り信号)が出力される場合であっても、該大当り信号と、パチンコ機10から出力されるもう一つの信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与されるパチンコ玉(出玉)が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができることを特徴とするものである。
【0027】
この情報表示装置は、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかの判定として、大当り信号と開放信号(大入賞口開放信号)とに基づく第1の判定手法(図7)か、大当り信号と表示結果確定信号(図柄確定信号)とに基づく第2の判定手法(図8)か、大当り信号と第2特定遊技結果信号(小当り信号)とに基づく第3の判定手法(図9)か、又は大当り信号と可変入賞装置入賞信号(大入賞口入賞信号)とに基づく第4の判定手法(図10)の、いずれかを行うものであり、この4つの判定手法のいずれを行うかは、設定により定められる。
【0028】
ここでパチンコ機10は、図1に示すように、遊技場内の遊技島に配置されており、該パチンコ機10に対応して設けられる呼出ランプ装置100,遊技島に設けられる台端末装置110,及び遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる中継コンピュータ115を介して、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるホールコンピュータ120と通信可能に接続されている。このパチンコ機10は、台番号によって個々に識別可能とされており、この例では、遊技島の一面において左端から右端に向けて1番台〜10番台(ただし4番台と9番台は欠番)のパチンコ機10が設けられ、該1番台〜10番台と並行して遊技島の背面において左端から右端に向けて11番台〜20番台(ただし14番台と19番台は欠番)のパチンコ機10が設けられている。
【0029】
また台端末装置110は、呼出ランプ装置100と中継コンピュータ115との間における通信を中継するコンピュータである。この台端末装置110は、台端末番号によって個々に識別可能とされており、この例では、台番号が1番〜5番である4台のパチンコ機10に対応して、台端末番号が101番である台端末装置110が設けられており、以下同様にして、6番〜10番のパチンコ機10に対応する102番の台端末装置110と、11番〜15番のパチンコ機10に対応する103番の台端末装置110と、16番〜20番のパチンコ機10に対応する104番の台端末装置110とが設けられている。
【0030】
この台端末装置110は、4台のパチンコ機10の各々に接続可能な4つの接続端子A,B,C,Dを備えており、例えば101番の呼出ランプ装置100では、接続端子Aに1番のパチンコ機10が接続され、接続端子Bの2番のパチンコ機10が接続され、接続端子Cに3番のパチンコ機10が接続され、接続端子Dに5番のパチンコ機10が接続されている。これらパチンコ機10の台番号と、台端末装置110の台端末番号及び接続端子との対応関係は、図示しないが、ホールコンピュータ120のハードディスク123で記憶されている。
【0031】
従って、図2に示すように、あるパチンコ機10から出力された各種信号(始動入賞信号,図柄確定信号,大当り信号,小当り信号,大入賞口開放信号,大入賞口入賞信号,確変中信号,及び時短中信号)が、対応する呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力され、該入力された各種信号が、対応する台端末装置110の接続端子に入力され、該台端末装置110の台端末番号及び接続端子名と共に、中継コンピュータ115を介してホールコンピュータ120に送信されることにより、該ホールコンピュータ120は、当該台端末番号及び接続端子名によって、いずれの台番号のパチンコ機10から各種信号が送信されてきたかを特定可能であり、該特定した台番号のパチンコ機10毎に、該送信されてきた各種信号に基づいて、呼出ランプ装置100と同様にして(図7〜図10)、大当りの判定が行われる。本発明では、これらパチンコ機10,呼出ランプ装置100,台端末装置110,中継コンピュータ115,及びホールコンピュータ120により、遊技用システム1が構成される。
【0032】
[2.パチンコ機10]
次に図2〜図5を参照して、パチンコ機10について説明する。パチンコ機10は前記遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域12に打ち込むことにより遊技を行う弾球遊技機であり、前述した直接大当り,小当り,昇格大当り,確変状態,及び時短状態等に制御されるものである。
【0033】
このパチンコ機10は、図3に示すように、台枠10aの内部に遊技盤11が嵌め込まれている。台枠10aは、その下方に、賞球又は貸玉として払い出されたパチンコ玉を貯留するための上皿,該上皿で貯留しきれないパチンコ玉を貯留するための下皿,及び上皿に貯留されているパチンコ玉を遊技領域12に打ち込むための操作を受け付ける発射ハンドル等を備え、その上方中央に、内部に嵌め込まれた遊技盤11の遊技領域を見通すためのガラス窓を備え、該ガラス窓の周囲に、演出のために効果音を発するスピーカ,及び点滅する複数のランプ等を備えている。
【0034】
遊技盤11の表面において、外周には、ガイドレール11aが渦巻状に取り付けられており、該ガイドレール11aの内側に、略円形の遊技領域12が形成されており、該ガイドレール11a同士に挟まれた領域として、遊技領域12に連なる打ち出し路11bが形成されている。この遊技領域12において、中央には、特別図柄始動記憶LED31a,普通図柄始動記憶LED32a,及び演出表示装置41が設けられており、該演出表示装置41の左側及び下側に形成される左遊技領域12Aには、第1始動入賞口21,通常入賞口24,特別図柄可変表示装置31,及び普通図柄可変表示装置32が設けられており、演出表示装置41の右側に形成される右遊技領域12Bには、通過ゲート26,第2始動入賞口22,及び可変入賞装置75が設けられている。また遊技領域12には、打ち込まれたパチンコ玉(以下、「打込玉」ともいう。)の流れを変えるための複数の釘(図示外)や風車も設けられている。
【0035】
ここで左遊技領域12Aと右遊技領域12Aとは、演出表示装置41の右下に設けられた釘12aによって区画されている。そして通常時(即ち大当り中及び時短中以外)には、第1始動入賞口21には入賞可能である一方、開閉部材23,23が閉じている第2始動入賞口22には入賞困難であるので、パチンコ玉を左遊技領域12Aに打ち込む遊技(いわゆる左打ち)が推奨される。また大当り中には、可変入賞装置75が開放状態となって大入賞口に入賞可能となるので、図5(a)に示すように、パチンコ玉を右遊技領域12Bに打ち込む遊技(いわゆる右打ち)が推奨される。また小当り中にも、可変入賞装置75が開放状態となって大入賞口に入賞可能となり、かつ該小当りから昇格大当りに昇格させるために、図5(b)に示すように、所定個数の大入賞口への入賞が指示されるので、右打ちが推奨される。さらに時短中には、開閉部材23,23が開放状態となって第2始動入賞口22に入賞し易くなる頻度が向上するので、右打ちが推奨される。
【0036】
遊技盤11の裏面には、図2に示すように、遊技制御基板81と、該遊技制御基板81に接続される払出制御基板82,スイッチ中継基板83,図柄中継基板84,演出制御基板85,及び外部中継基板86と、払出制御基板82に接続される玉払出装置82aとが設けられている。ここでスイッチ中継基板83には、第1始動入賞スイッチ21a,第2始動入賞スイッチ22a,通常入賞スイッチ24a,ゲートスイッチ26a,大入賞スイッチ77a,開閉部材23を駆動するためのソレノイド23a,及び開閉板76を駆動するためのソレノイド76aが接続されており、図柄中継基板84には、特別図柄可変表示装置31,特別図柄始動記憶LED31a,普通図柄可変表示装置32,及び普通図柄始動記憶LED32aが接続されており、演出制御基板85には、演出表示装置41が接続されている。また外部中継基板86は、呼出ランプ装置100の後述する信号入力部101と通信可能に接続されている。
【0037】
以下、パチンコ機10の各構成要素について説明する。
【0038】
まず第1始動入賞スイッチ21aは、始動領域にて遊技媒体を検出するものであり、ここでは遊技領域12に打ち込まれて始動領域の一例である第1始動入賞口21に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この第1始動入賞スイッチ21aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、遊技媒体の検出を特定可能な始動検出情報として、該検出を認識する毎に1パルスの第1始動入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0039】
また第2始動入賞スイッチ22aも、始動領域にて遊技媒体を検出するものであり、ここでは遊技領域12に打ち込まれて始動領域の一例である第2始動入賞口22に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この第2始動入賞スイッチ22aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、遊技媒体の検出を特定可能な始動検出情報として、該検出を認識する毎に1パルスの第2始動入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0040】
また遊技領域12に打ち込まれて第1始動入賞口21又は第2始動入賞口22(以下、単に「始動入賞口」ともいう。)に入賞したパチンコ玉が第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22a(以下、単に「始動入賞スイッチ」ともいう。)により検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていなければ、特別図柄可変表示装置31の可変表示が実行されるための始動条件が成立し、当該入賞が有効始動入賞となって、遊技制御基板81により、予め設定されている複数の乱数値の中から1つの乱数値が抽出される(図4のS13)。該複数の乱数値の各々については、直接大当り,小当り,又はそれら以外のはずれの、いずれの遊技状態に制御されるかが、所定の確率で予め設定されている。
【0041】
ここで成立した始動条件(有効始動入賞)は、抽出された乱数値と共に、遊技制御基板81において記憶されて保留され(図4のS14)、該記憶されて保留されている始動条件の保留個数(いわゆる保留玉数)が、特別図柄始動記憶LED31aに表示される。なお始動入賞口に入賞したパチンコ玉が始動入賞スイッチにより検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が上限を超えているときには、始動条件は成立せず、当該入賞が無効入賞となるが、該無効入賞であっても、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号(以下、単に「始動入賞信号」ともいう。)は出力され、また賞球は付与される。
【0042】
特別図柄始動記憶LED31aは、前記始動条件の保留個数、換言すれば特別図柄可変表示装置31の可変表示に使用される有効始動入賞の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この特別図柄始動記憶LED31aにおいては、前記有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動入賞が使用されて、特別図柄可変表示装置31の可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
【0043】
特別図柄可変表示装置31は変動表示手段の一例であって、遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報である特別図柄を変動表示させるものであり、ここでは前記始動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、特別図柄を可変表示するものである。ここで開始条件とは、特別図柄可変表示装置31における可変表示,大当り,及び小当りがすべて終了していることである。従って、特別図柄可変表示装置31における可変表示が行われている最中や、大当りの最中や、小当りの最中には、開始条件は成立せず、特別図柄可変表示装置31における可変表示は開始されない。また特別図柄は、例えば0〜9の10個の数字である。
【0044】
この特別図柄可変表示装置31は、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記開始条件が成立すると、前記保留されている始動条件が1つ使用されることにより特別図柄の可変表示が開始され、当該始動条件の乱数値に対応する遊技状態(はずれ,小当り,又は直接大当り)に応じて、所定時間経過後に該可変表示が停止して、可変表示結果が導出表示される。なお特別図柄可変表示装置31の可変表示と同期して、演出表示装置41でも、飾り図柄の可変表示や演出表示が行われる。
【0045】
この特別図柄可変表示装置31において、特別図柄の可変表示が停止すると、該特別図柄の可変表示を制御する遊技制御基板81から、変動表示手段による表示結果の確定に基づいて出力される表示結果確定信号として、図8に示すように、該特別図柄の可変表示が停止する毎に1パルスの図柄確定信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0046】
第2始動入賞口22には、パチンコ玉が入賞し易い状態と入賞し難い状態とに変化可能な一対の開閉部材23,23が付設されている。この開閉部材23,23は、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄となったことに対応して、遊技制御基板81の制御によるソレノイド23aの駆動で、パチンコ玉が入賞し難い垂直状態(図3に示す点線の状態)から、下端を支点として外向きに略水平になるまで傾動することにより、パチンコ玉が入賞し易い開放状態となり、所定時間経過後に元の垂直状態に戻る。
【0047】
通常入賞スイッチ24aは、遊技領域12に打ち込まれて通常入賞口24に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この通常入賞スイッチ24aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0048】
ゲートスイッチ26aは、右遊技領域12Bに打ち込まれて通過ゲート26を通過したパチンコ玉を検出するものである。このゲートスイッチ26aでパチンコ玉が検出されたときに、保留されている有効始動通過数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていなければ、普通図柄可変表示装置32の可変表示が実行されるための始動条件が成立し、当該検出が有効始動通過となって、遊技制御基板81により抽選が行われる。この抽選では、所定の確率(例えば通常時には1:1、確変中には9:1)で、開閉部材23,23の開放が実行される「当り」,又は該開放が実行されない「はずれ」のいずれかに決定される。
【0049】
ここで成立した始動条件(有効始動通過)は、抽選結果(当り,又ははずれ)と共に、遊技制御基板81において記憶されて保留され、該記憶されて保留されている始動条件の保留個数(いわゆる保留玉数)が、普通図柄始動記憶LED32aに表示される。なお通過ゲート26に入賞したパチンコ玉がゲートスイッチ26aにより検出されたときに、保留されている有効始動数が上限を超えているときには、始動条件は成立せず、当該検出が無効検出となる。
【0050】
普通図柄始動記憶LED32aは、前記始動条件の保留個数、換言すれば普通図柄可変表示装置32の可変表示に使用される有効始動通過の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この普通図柄始動記憶LED31aにおいては、前記有効始動通過がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動通過が使用されて、普通図柄可変表示装置32の可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
【0051】
普通図柄可変表示装置32は、ゲートスイッチ26aによりパチンコ玉が検出されたことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報である普通図柄を可変表示するものであり、ここでは前記始動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄を可変表示するものである。ここで開始条件とは、普通図柄可変表示装置32における可変表示が終了していることである。従って、大当りの最中や、小当りの最中であっても、開始条件が成立して、普通図柄可変表示装置32における可変表示が開始される。また普通図柄は、例えば0〜9の10個の数字である。
【0052】
この普通図柄可変表示装置32は、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記開始条件が成立すると、前記保留されている始動条件が1つ使用されることにより可変表示が開始され、所定時間(例えば通常時には30秒、確変中には3秒)経過後に該可変表示が停止して、当該始動条件に対応する抽選結果に応じて、可変表示結果が導出表示される。
【0053】
図3に戻り、可変入賞装置75には、通常時及び時短中において大入賞口にパチンコ玉が入賞しないように閉鎖状態にある開閉板76が設けられている。この開閉板76は、遊技制御基板81の制御によるソレノイド76aの駆動で、パチンコ玉が入賞不能な閉鎖状態から、下端を支点として前方に略水平になるまで開放することにより、パチンコ玉が入賞可能な開放状態となる。この開閉板76が開放状態になると、遊技制御基板81から、可変入賞装置75が開放状態とされることに基づいて出力される開放信号として、図7に示すように、パルス状の大入賞口開放信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0054】
そして大当り(直接大当り又は昇格大当り)に制御されるときには、該開放されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は大入賞口に所定個数(例えば10個)のパチンコ玉が入賞したことにより一旦閉鎖されて1ラウンドが終了し、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)が経過するまで開閉が繰り返される。また小当りに制御されるときには、前記大当りよりも短い時間(例えば0.5秒)及び少ないラウンド数(例えば2ラウンド)で開閉が行われる。
【0055】
前記大入賞スイッチ77aは、大入賞口に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この大入賞スイッチ77aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、可変入賞装置75への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号として、図10に示すように、該検出を認識する毎に1パルスの大入賞口入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0056】
図2に戻り、遊技制御基板81,払出制御基板82,スイッチ中継基板83,図柄中継基板84,演出制御基板85,及び外部中継基板86の各基板には、CPU,ROM,RAM,EEPROM等が搭載されており、各種の制御を行うものである。
【0057】
ここで遊技制御基板81は遊技制御手段の一例であって、前述の如く、直接大当り,小当り,昇格大当りに制御するものである。この直接大当り又は昇格大当りに制御されると、遊技制御基板81から、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号として、図7〜図10に示すように、該大当りの発生から終了までの期間において継続的な大当り信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。つまり大当り信号は、直接大当り及び昇格大当りのいずれの大当りにおいても、同一の信号線(同一の信号出力部)を介して送信される同形態の状態信号(即ち直接大当り又は昇格大当りの発生を特定するための共通の信号)である。また小当りに制御されると、遊技制御基板81から、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて出力される第2特定遊技結果信号として、図9に示すように、該小当りの発生から終了までの期間において継続的な小当り信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0058】
また遊技制御基板81は、前述の如く、大当りの終了後に所定の割合で確変状態に制御するものである。この確変状態に制御されると、遊技制御基板81から、該確変状態の開始から終了までの期間(即ち確変中)において継続的な確変中信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。さらに遊技制御基板81は、前述の如く、大当りの終了後に、確変状態となった場合には次回の大当りが発生するまで、確変状態とならなかった場合には所定回数(例えば100回)の変動表示が終了するまで、前記時短状態に制御するものである。この時短状態に制御されると、遊技制御基板81から、該時短状態の開始から終了までの期間(即ち時短中)において継続的な時短中信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0059】
ここで図4を参照して、パチンコ機10の遊技制御基板81が行う遊技制御について説明する。この遊技制御基板81は、図4(a)に示す始動入賞監視制御と図4(b)に示す特別図柄可変表示制御とを同時並行で常時行っている。
【0060】
まず始動入賞監視制御を行う遊技制御基板81は、図4(a)に示すように、第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22aによるパチンコ玉の検出を待機する(S11)。このS11で第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22aによるパチンコ玉の検出が有る(YES)と判定された場合には、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して、特別図柄を可変表示する始動条件である有効始動入賞の保留記憶が上限である4を超えていないかどうかを判定し(S12)、上限を超えていれば(YES)、S11での入賞を無効入賞として、S11に戻り、上限を超えていなければ(NO)、S11での入賞を有効始動入賞として、複数の乱数値の中から1つの乱数値を抽出し(S13)、該有効始動入賞と抽出した乱数値を保留記憶して(S14)、S11に戻る。
【0061】
次に特別図柄可変表示制御を行う遊技制御基板81は、特別図柄を可変表示する始動条件である有効始動入賞の保留記憶が有るか否かを判定する(S16)。前記S14で保留記憶が行われると、該S16で保留記憶が有る(YES)、即ち特別図柄を可変表示する始動条件が成立していると判定されるので、特別図柄可変表示装置31による可変表示中,大当り制御中,又は小当り制御中のいずれかであるか否かを判定し(S17)、いずれかであれば(YES)、特別図柄を可変表示する開始条件が成立していないとして、S16に戻り、いずれでもなければ(NO)、特別図柄を可変表示する開始条件が成立しているとして、前記保留記憶に基づく特別図柄の可変表示を開始し(S17)、該保留記憶の乱数値に対応する遊技状態が大当りであるか否かを判定する(S19)。
【0062】
このS19で該遊技状態が大当りである(YES)と判定された場合には、特別図柄の可変表示結果として、該大当りに対応する大当り図柄を導出表示し(S21)、図柄確定信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S22)、30秒の開放を15ラウンド繰り返す直接大当りに制御し(S23)、大当り信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力する(S24)。
【0063】
次に可変入賞装置75の開閉板76を開放状態とすることにより大入賞口を開放し(S25)、大入賞口開放信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S26)、大入賞口の開放から30秒が経過したか又は入賞個数が10以上であるかを判定する(S27)。このS27で大入賞口の開放から30秒が経過しておらず入賞個数が10未満である(NO)と判定された場合には、大入賞口に入賞が有るか否かを判定し(S28)、入賞が無ければ(NO)、S27に戻り、入賞が有れば(YES)、大入賞口入賞信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S29)、記憶している入賞個数を+1し(S30)、S27に戻る。
【0064】
一方、S27で大入賞口の開放から30秒が経過したか又は入賞個数が10以上である(YES)と判定された場合には、可変入賞装置75の開閉板76を閉鎖状態とすることにより大入賞口を閉鎖し(S31)、記憶している入賞個数をクリアして(S32)、記憶している経過ラウンド数を+1し(S33)、経過ラウンド数が15であるか否かを判定する(S34)。このS34で経過ラウンド数が15でない(NO)と判定された場合には、S25に戻る。一方、S34で経過ラウンド数が15である(YES)と判定された場合には、大当り信号の出力を停止して(S35)、大当り制御を終了し、S16に戻る。
【0065】
なお大当り中には、図5(a)に示すように、演出表示装置41において、記憶している経過ラウンド数+1が実行中のラウンド数として右上に表示され、「右を狙え!」という右打ち指示が右中央に表示され、記憶している入賞個数が当該ラウンド中の入賞個数として右下に表示される。そして大当り終了後には、確変状態+次回大当りまでの時短状態か、通常状態+所定回数の時短状態に制御される。
【0066】
前記S19で遊技状態が大当りでない(NO)と判定された場合には、前記保留記憶の乱数値に対応する遊技状態が小当りであるか否かを判定する(S20)。このS20で遊技状態が小当りである(YES)と判定された場合には、特別図柄の可変表示結果として、該小当りに対応する小当り図柄を導出表示し(S41)、図柄確定信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S42)、0.5秒の開放を2ラウンド繰り返す小当りに制御し(S43)、小当り信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力する(S44)。
【0067】
次に可変入賞装置75の開閉板76を開放状態とすることにより大入賞口を開放し(S45)、大入賞口開放信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S46)、大入賞口の開放から0.5秒が経過したかを判定する(S47)。このS47で大入賞口の開放から0.5秒が経過していない(NO)と判定された場合には、大入賞口に入賞が有るか否かを判定し(S48)、入賞が無ければ(NO)、S47に戻り、入賞が有れば(YES)、大入賞口入賞信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S49)、記憶している入賞個数を+1し(S50)、S47に戻る。
【0068】
一方、S47で大入賞口の開放から0.5秒が経過した(YES)と判定された場合には、可変入賞装置75の開閉板76を閉鎖状態とすることにより大入賞口を閉鎖し(S51)、記憶している入賞個数はクリアせずに、記憶している経過ラウンド数を+1し(S53)、経過ラウンド数が2であるか否かを判定する(S54)。このS54で経過ラウンド数が2でない(NO)と判定された場合には、S45に戻る。一方、S54で経過ラウンド数が2である(YES)と判定された場合には、小当り信号の出力を停止して(S55)、小当り制御を終了する。
【0069】
なお小当り中には、図5(b)に示すように、演出表示装置41において、実行中のラウンド数は表示されず、「右を狙え!」という右打ち指示及び「2個入れろ!」という大当り昇格条件(本例では小当りで開放中の大入賞口にパチンコ玉が2個入賞すると昇格大当りに昇格する)が右中央に表示され、小当り中の入賞個数(即ち記憶している入賞個数)が右下に表示される。
【0070】
小当り制御の終了後は、記憶している入賞個数が2以上であるか否か(即ち大当り昇格条件を満たすか否か)を判定する(S56)。このS56で入賞個数が2未満である(NO)、即ち大当り昇格条件を満たさないと判定された場合には、S16に戻る。一方、S56で入賞個数が2以上である(YES)、即ち大当り昇格条件を満たすと判定された場合には、図5(c)に示すように、演出表示装置41において、大当りに昇格した旨を報知して(S57)、30秒の開放を15ラウンド繰り返す昇格大当りに制御し(S23)、大当り信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S24)、S25以下に進む。従って、S22から進んだS23の直接大当りと、S57から進んだS23の昇格大当りとでは、同じ大当り信号がS24で出力される。
【0071】
前記S20で遊技状態が小当りでない(NO)、即ち遊技状態がはずれであると判定された場合には、特別図柄の可変表示結果として、該はずれに対応するはずれ図柄を導出表示し(S61)、図柄確定信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S62)、S16に戻る。
【0072】
この図10に示すフローチャートでは表示していないが、ゲートスイッチ26aによりパチンコ玉が検出されると、普通図柄の始動条件である有効始動検出の保留記憶が上限である4を超えていないかどうかを判定し、上限を超えていれば、ゲートスイッチ26aによる検出を無効検出とし、上限を超えていなければ、ゲートスイッチ26aによる検出を有効始動検出として、前記抽選によって当り,又ははずれのいずれかに決定し、該有効始動検出と抽選結果を保留記憶する。
【0073】
該保留記憶が行われると、保留記憶が有る、即ち普通図柄の始動条件が成立していると判定されるので、普通図柄可変表示装置32による可変表示中であるか否かを判定し、可変表示中であれば、普通図柄の開始条件が成立していないとして、可変表示の終了を待機し、可変表示中でなければ、普通図柄の開始条件が成立しているとして、前記保留記憶に基づく普通図柄の可変表示を開始し、所定時間(通常時であれば30秒、確変中であれば3秒)経過後における普通図柄の可変表示の停止に伴って、該普通図柄の可変表示結果として、前記抽選結果に対応する当り図柄又ははずれ図柄を導出表示し、当り図柄が表示されると、開閉部材23,23の開閉を実行する。
【0074】
そして時短中においては、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間が短縮されると共に、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率が向上するので、頻繁に開閉部材23,23の開閉が行われ、しかも開閉部材23,23の開放時間が延長されるので、第2始動入賞口22にパチンコ玉が進入する頻度が向上する。
【0075】
[3.情報表示装置である呼出ランプ装置100]
次に、情報表示装置である呼出ランプ装置100について説明する。
【0076】
図1及び図2に示すように、呼出ランプ装置100は情報表示装置の一例であって、パチンコ機10から送信されてくる各種信号を受信し、該受信した各種信号に基づいて遊技関連情報を集計して表示すると共に、該受信した各種信号を台端末装置110及び中継コンピュータ115を介してホールコンピュータ120に対して送信するものである。
【0077】
この呼出ランプ装置100は、図6に示すように、横長の箱形の形状を呈するものであり、その前面には、ディスプレイ104,呼出ボタン108,及び呼出ランプ109が設けられており、その内部には、図2に示すように、信号入力部101,制御部102,及び通信部103等が設けられており、これらの各機器は、図1に示すように接続されている。
【0078】
ディスプレイ104は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ104には、図6に示すように、スタート回数表示領域104aと、大当り回数表示領域104bと、大当り履歴表示領域104cとが設けられている。呼出ボタン108は、遊技場の店員を呼び出す操作を受け付けるものであり、この呼出ボタン108が操作されると、制御部102の制御により、呼出ランプ109が発光されて、遊技者が店員を呼び出している旨が報知される。
【0079】
信号入力部101は、該信号入力部101に接続されたパチンコ機10から出力される各種信号を受信するものであり、図2に示すように、始動入賞信号,図柄確定信号,大当り信号,小当り信号,大入賞口開放信号,大入賞口入賞信号,確変中信号,及び時短中信号をそれぞれ受信する端子を備えている。
【0080】
制御部102は、CPU,ROM,RAM,EEPROM等を備え、ROMやEEPROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、呼出ランプ装置100に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0081】
この制御部102において、揮発性の記憶手段であるRAMでは、図柄確定信号の受信数が現在スタート回数として集計されており、該現在スタート回数の集計値は、大当り信号の受信を終了するとリセットされる。この現在スタート回数は、ディスプレイ104のスタート回数表示領域104aで表示される。また制御部102において、不揮発性の記憶手段であるEEPROMでは、図11に示す遊技関連情報DBが記憶されており、該遊技関連情報DBとしては、(a)に示す大当り回数DBと、(b)に示す大当り履歴DBとが記憶されている。
【0082】
まず図11(a)に示す大当り回数DBでは、本日,前日,及び前々日の各日について、各種遊技関連情報と、通常時及び確変中の直接大当り回数と、通常時及び確変中の小当り回数と、通常時及び確変中の昇格大当り回数と、通常時及び確変中の昇格率とが記憶される。ここで昇格率は、小当り回数に対する昇格大当り回数の割合である。また図11(b)に示す大当り履歴DBでは、本日,前日,及び前々日の各日について、大当りの発生毎に、発生時刻と、発生した大当りの種別(直接大当りか昇格大当りか)と、大当り発生時の遊技状態(通常時か確変中か)とが記憶される。
【0083】
ここで制御部102は、前述の如く、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号を受信して、該発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定するものであるが、その判定として、大当り信号と大入賞口開放信号とに基づく第1の判定手法(図7)か、大当り信号と図柄確定信号とに基づく第2の判定手法(図8)か、大当り信号と小当り信号とに基づく第3の判定手法(図9)か、又は大当り信号と大入賞口入賞信号とに基づく第4の判定手法(図10)の、いずれかを行うものである。
【0084】
この4つの判定手法のいずれを行うかは、設定により定められる。この設定は、例えば呼出ランプ装置100に対するリモコン操作や、呼出ランプ装置100に設けられたディップスイッチの操作や、ホールコンピュータ120から送信されてくる設定内容の受信等により行われる。以下、各判定手法について説明する。
【0085】
まず図7は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第1の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0086】
制御部102は、第1の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、可変入賞装置75が開放状態とされることに基づいて出力される大入賞口開放信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また大入賞口開放信号のHIGHを検出すると、該大入賞口開放信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0087】
また制御部102は、第1の判定手法を行うと設定されると、大入賞口開放信号が出力されたと判定せずに大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、大入賞口開放信号が出力されたと判定した後に大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。
【0088】
具体的には、図7(a)に示すように、大入賞口開放信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、該直接大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されてから(S24)、大入賞口が開放されて(S25)、大入賞口開放信号が出力されるからである(S26)。
【0089】
一方、図7(b)に示すように、大入賞口開放信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら、小当り発生及び昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当りに制御され(S43)、大入賞口が開放されて(S45)、大入賞口開放信号が出力されてから(S46)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0090】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、可変入賞装置75が開放状態とされることで出力される大入賞口開放信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0091】
なお図示しないが、大入賞口開放信号のHIGHを検出後、小当り発生から昇格大当り発生までに通常要する時間を経過しても大当り信号のHIGHを検出しなかったら、小当り発生(昇格なし)と判定する。
【0092】
次に図8は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第2の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0093】
制御部102は、第2の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、特別図柄可変表示装置31の表示結果の確定に基づいて出力される図柄確定信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また図柄確定信号のHIGHを検出すると、該図柄確定信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0094】
また制御部102は、図柄確定信号が出力されたと判定してから大当り信号が出力されたと判定するまでの時間を計時する計時手段として機能すると共に、該計時手段による計時時間が所定時間未満であることに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、該計時時間が所定時間以上であることに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。ここで所定時間(閾値)は、大当り図柄が表示されてから直接大当りに制御されるまでに要する時間(例えば1秒)よりも長く、小当り図柄が表示されてから昇格大当りに制御されるまでに通常要する時間(例えば10秒)よりも短い時間(例えば5秒)である。
【0095】
具体的には、図8(a)に示すように、図柄確定信号のHIGHを検出したら計時を開始し、大当り信号のHIGHを検出したら計時を停止して、該開始から停止までの計時時間が前記閾値未満であれば、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、大当り図柄が表示されて(S21)、図柄確定信号が出力されてから(S22)、すぐに直接大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0096】
一方、図8(b)に示すように、図柄確定信号のHIGHを検出したら計時を開始し、大当り信号のHIGHを検出したら計時を停止して、該開始から停止までの計時時間が前記閾値以上であれば、小当り発生及び昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当り図柄が表示されて(S41)、図柄確定信号が出力されてから(S42)、小当りに制御され(S43)、大入賞口が開放されて(S45)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0097】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、表示結果が確定することで出力される図柄確定信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0098】
なお図示しないが、図柄確定信号のHIGHを検出後、小当り図柄が表示されてから昇格大当りに制御されるまでに通常要する時間を経過しても大当り信号のHIGHを検出しなかったら、小当り発生(昇格なし)と判定する。
【0099】
次に図9は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第3の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0100】
制御部102は、第3の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて出力される小当り信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また小当り信号のHIGHを検出すると、該小当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0101】
また制御部102は、第3の判定手法を行うと設定されると、小当り信号が出力されたと判定せずに大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、小当り信号が出力されたと判定した後に大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。
【0102】
具体的には、図9(a)に示すように、小当り信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、該直接大当りに制御されると(S23)、大当り信号が出力されるが(S24)、小当り信号は出力されないからである。
【0103】
一方、図9(b)に示すように、小当り信号のHIGHを検出したら、小当り発生と判定し、その後に大当り信号のHIGHを検出したら、昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当りに制御されると(S43)、小当り信号が出力され(S44)、大入賞口が開放されて(S45)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0104】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、遊技結果が小当り図柄となったことに基づいて出力される小当り信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0105】
次に図10は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第4の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0106】
制御部102は、第4の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、可変入賞装置75への入賞に基づいて出力される大入賞口入賞信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また大入賞口入賞信号のHIGHを検出すると、該大入賞口入賞信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0107】
また制御部102は、第4の判定手法を行うと設定されると、大入賞口入賞信号が出力されたと判定せずに大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、大入賞口入賞信号が出力されたと判定した後に大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。
【0108】
具体的には、図10(a)に示すように、大入賞口入賞信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、該直接大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されてから(S24)、大入賞口が開放され(S25)、大入賞口に入賞が有ると(S28でYES)、大入賞口入賞信号が出力されるからである(S29)。
【0109】
一方、図10(b)に示すように、大入賞口入賞信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら、小当り発生及び昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当りに制御され(S43)、大入賞口が開放されて(S45)、大入賞口に入賞が有ると(S48でYES)、大入賞口入賞信号が出力され(S49)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0110】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、可変入賞装置75への入賞に基づいて出力される大入賞口入賞信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0111】
なお図示しないが、大入賞口入賞信号のHIGHを検出後、小当り発生から昇格大当り発生までに通常要する時間を経過しても大当り信号のHIGHを検出しなかったら、小当り発生(昇格なし)と判定する。
【0112】
以上に説明した第1〜第4の判定手法において、直接大当り発生と判定した場合には、大当り回数DBにおいて、直接大当りの発生回数を加算更新すると共に、大当り履歴DBにおいて、当該直接大当りの発生履歴を記憶する。また小当り発生と判定した場合には、大当り回数DBにおいて、小当りの発生回数を加算更新する。また昇格大当り発生と判定した場合には、大当り回数DBにおいて、昇格大当りの発生回数を加算更新し、昇格率を更新すると共に、大当り履歴DBにおいて、当該昇格大当りの発生履歴を記憶する。これら大当り回数DB及び大当り履歴DBからなる遊技関連情報DBは、直接大当り及び昇格大当りの発生履歴を記憶する発生履歴記憶手段として機能するものである。
【0113】
そして該大当り回数DBの記憶内容を、ディスプレイ104の大当り回数表示領域104bに表示すると共に、大当り履歴DBの記憶内容を、ディスプレイ104の大当り履歴表示領域104cに表示する。このディスプレイ104は、前記特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段として機能するものである。
【0114】
また制御部102は、発生履歴記憶手段(遊技関連情報DB)で記憶している昇格大当りの発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無を判定する異常判定手段として機能するものであり、呼出ランプ109は、該異常判定手段により異常があると判定したことに基づいて異常報知を行う異常報知手段として機能するものである。
【0115】
即ち、昇格大当りは、小当り発生による開放状態中(例えば0.5秒×2ラウンド)の可変入賞装置75に所定数(例えば2個)のパチンコ玉が入賞することにより発生するものであるため、小当りが発生しても必ず大当りに昇格するとは限らず、むしろ大当りに昇格するのは稀(例えば1/4程度の確率)である。従って、昇格大当りが何度も連続して発生したり、小当りから昇格大当りへの昇格率が異常に高かったり、全大当りに対する昇格大当りの発生割合が異常に高かったりすると、小当り発生による開放状態中の可変入賞装置75にパチンコ玉を不正に入賞させるような行為が行われている可能性があるので、昇格大当りの発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無を判定し、異常があると判定したことに基づいて異常報知を行うことにしている。
【0116】
具体的には、以下の3つの場合において、昇格大当りの発生に異常があると判定する。なお、以下においては、小当り発生による開放パターン(0.5秒×2ラウンド)から導かれる設計上の昇格率が25%である例について説明する。
【0117】
まず第1は、昇格大当りが所定回数(例えば3回)連続して発生している場合である。即ち、設計上の昇格率が25%である場合において、昇格大当りが3回連続して発生する確率は、1/4の3乗=約1.6%と極めて稀であるため、昇格大当りが3回連続して発生した場合には、不正行為が行われている可能性があるとして、異常があると判定する。
【0118】
また第2は、小当りから昇格大当りへの実際の昇格率が所定割合(例えば50%)以上の場合である。即ち、設計上の昇格率が25%である場合において、実際の昇格率が50%以上になるのは稀であるため、実際の昇格率が50%以上になった場合には、不正行為が行われている可能性があるとして、異常があると判定する。なお小当り回数及び昇格大当り回数のサンプル数が少ない場合には、実際の昇格率が50%以上になることもあるため、所定のサンプル数に達するまでは当該判定を行わないようにするのが好ましい。
【0119】
さらに第3は、全大当りに対する昇格大当りの発生割合が所定割合(例えば70%)以上の場合である。即ち、通常時における直接大当りの発生確率は1/400で、通常時における昇格大当りの発生確率も1/400(=小当りの発生確率1/400×設計上の昇格率25%)なので、通常時における全大当りに対する昇格大当りの設計上の発生割合は50%であり、実際の発生割合が70%以上になるのは稀であるため、実際の発生割合が70%以上になった場合には、不正行為が行われている可能性があるとして、異常があると判定する。なお直接大当り回数及び昇格大当り回数のサンプル数が少ない場合には、実際の発生割合が70%以上になることもあるため、所定のサンプル数に達するまでは当該判定を行わないようにするのが好ましい。
【0120】
制御部102は、昇格大当りの発生が遊技関連情報DBで記憶されたことに基づいて、これらの異常判定を行い、異常があると判定した場合には、呼出ボタン108が操作されたときとは異なる態様で、呼出ランプ109を点灯して、異常報知を行う。これによれば、昇格大当りの発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無が判定され、異常があれば報知が行われるので、不正に昇格大当りを発生させるような行為が行われた場合に、当該行為を把握することができる。
【0121】
なお、上記第1〜第3の場合で説明した所定回数や所定割合は、小当り発生による開放パターンや設計上の昇格率が異なれば、当然に変わってくるものであり、設定変更可能な値である。
【0122】
また、上記においては、昇格大当りが1種類である例について説明したが、該昇格大当りに、発生のしやすさが異なる複数種類の昇格大当りが含まれる(例えば通常時には開放時間が短い小当りA,確変中には開放時間が長い小当りBが発生する)場合には、前記出力判定手段は、パチンコ機10が昇格大当りに制御されることに基づいて出力される当該昇格大当りの種類を示す種類信号がパチンコ機10から出力されたと判定し(即ち昇格大当り発生と判定されたときに確変中信号が出力されているか否かを判定し)、前記異常判定手段は、該種類信号が示す昇格大当りの種類に応じて、前記異常の有無を判定するのが好ましい。
【0123】
具体的には、通常時に発生したと判定された小当りAの開放パターンが0.5秒×2ラウンドであり、確変中に発生したと判定された小当りBの開放パターンが1秒×2ラウンドである場合には、設計上の昇格率が異なる(即ち小当りAよりも小当りBの方が昇格率が高い)ため、上記第1〜第3の場合で説明した所定回数や所定割合として、各々の小当りに見合った値を設定して、異常判定を行う。これによれば、発生しやすさが異なる昇格大当りの種類に応じて、適切に異常の有無を判定することができる。
【0124】
[4.情報表示装置であるホールコンピュータ120]
次に、情報表示装置であるホールコンピュータ120について説明する。
【0125】
図1及び図2に戻り、ホールコンピュータ120は情報表示装置の一例であって、複数のパチンコ機10から台端末装置110及び中継コンピュータ115を介して送信されてくる各種信号を受信し、該受信した各種信号に基づいて遊技関連情報を集計して表示するものである。このホールコンピュータ120は、図2に示すように接続される通信部121,制御部122,ハードディスク123,及びディスプレイ124等を備えるコンピュータである。
【0126】
通信部121は、複数のパチンコ機10から台端末装置110及び中継コンピュータ115を介して送信されてくる各種信号を受信するものである。制御部122は、CPU,ROM,RAM等を備え、ROMやハードディスク123に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ120に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0127】
記憶装置であるハードディスク123では、図示しないが、全台遊技関連情報DBが記憶されており、該全台遊技関連情報DBとしては、全台大当り回数DBと、全台大当り履歴DBとが記憶されている。この全台大当り回数DBでは、図11(a)で説明した各パチンコ機10の大当り回数DBの内容が、接続される全パチンコ機10について記憶されている。また全台大当り履歴DBでは、図11(b)で説明した各パチンコ機10の大当り履歴DBの内容が、接続される全パチンコ機10について記憶されている。これら全台大当り回数DB及び全台大当り履歴DBからなる全台遊技関連情報DBは、直接大当り及び昇格大当りの発生履歴を記憶する発生履歴記憶手段として機能するものである。
【0128】
ここで制御部122は、呼出ランプ装置100の制御部102と同様に、出力判定手段,特定遊技状態判定手段,及び異常判定手段として機能するものであり、重複するので説明は省略する。またディスプレイ124は、呼出ランプ装置100のディスプレイ104と同様に、表示手段,及び異常報知手段として機能するものであり、重複するので説明は省略する。なお異常報知手段として機能する場合には、異常があると判定したパチンコ機10の台番号を表示する。
【0129】
なお情報表示装置は、呼出ランプ装置100及びホールコンピュータ120には限られず、図示しないが、パチンコ機10に対応して設けられ遊技媒体の貸与処理を行う貸与処理装置(いわゆる玉貸ユニット)に当該情報表示装置の各構成要素を設けたものや、遊技島の幕板に当該情報表示装置の各構成要素を設けたもの(例えば該台端末装置110に接続される4台のパチンコ機10について大当りの発生回数を集計して表示するもの)や、遊技島の島端に当該情報表示装置の各構成要素を設けたもの(例えば該中継コンピュータ115が設けられる遊技島に配置されているパチンコ機10について大当りの発生回数を集計して表示するもの)や、遊技場内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍)に設けられるキオスク端末に当該情報表示装置の各構成要素を設けたもの(即ち遊技場に配置されている全てのパチンコ機10について大当りの発生回数を集計して表示するもの)であっても良い。
【0130】
[5.変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0131】
上記の実施形態において、パチンコ機10は、CR式のパチンコ機であっても現金式のパチンコ機でも良い。またパチンコ機は、遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域や遊技媒体であるパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じてクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。
【0132】
上記の実施形態では、図2に示すように、パチンコ機10から出力される各種信号が、呼出ランプ装置100に直接入力される例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10から出力される各信号は、対応する台端末装置110に一旦入力され、該台端末装置110から呼出ランプ装置100に入力されるようにしても良い。
【0133】
上記の実施形態では、図2に示すように、パチンコ機10が、第1〜第4の判定手法で用いる全ての信号(即ち図柄確定信号,大当り信号,小当り信号,大入賞口開放信号,大入賞口入賞信号)を出力するものである例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10は、情報表示装置で設定された第1〜第4の判定手法のいずれかで用いる信号を少なくとも出力するものであれば良い。具体的には、図7に示す第1の判定手法が設定された場合には、大当り信号と大入賞口開放信号とを少なくとも出力し、図8に示す第2の判定手法が設定された場合には、大当り信号と図柄確定信号とを少なくとも出力し、図9に示す第3の判定手法が設定された場合には、大当り信号と小当り信号とを少なくとも出力し、図10に示す第4の判定手法が設定された場合には、大当り信号と大入賞口入賞信号とを少なくとも出力するものであれば良い。逆に言えば、パチンコ機10が大当り信号と大入賞口開放信号とを少なくとも出力する場合には第1の判定手法を設定し、パチンコ機10が大当り信号と図柄確定信号とを少なくとも出力する場合には第2の判定手法を設定し、パチンコ機10が大当り信号と小当り信号とを少なくとも出力する場合には第3の判定手法を設定し、パチンコ機10が大当り信号と大入賞口入賞信号とを少なくとも出力する場合には第4の判定手法を設定すれば良い。また出力される信号の種類に応じて、適切な判定手法が自動的に設定されるようにしても良い。
【0134】
上記の実施形態では、図3に示すように、始動領域が入賞口(即ち第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)である例について説明したが、該始動領域は、例えば通過ゲート26のような通過口であっても良い。
【0135】
上記の実施形態では、図3に示すように、変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)が1桁の7セグメント表示器である例について説明したが、これに限らず、該変動表示手段は複数桁であっても良く、また特別図柄は、数字ではなく、記号等であっても良い。また普通図柄可変表示装置32も1桁の7セグメント表示器である例について説明したが、これに限らず、該普通図柄可変表示装置32は当りとはずれを表示するランプであっても良い。
【0136】
上記の実施形態では、図3に示すように、変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)が1つだけ設けられ、第1始動入賞口21又は第2始動入賞口22のいずれに入賞しても、該特別図柄可変表示装置31で特別図柄の変動表示が行われる例について説明したが、これに限らず、変動表示手段を2つ設け、第1始動入賞口21に入賞した場合には第1の変動表示手段で特別図柄の変動表示が行われ、第2始動入賞口22に入賞した場合には第2の変動表示手段で特別図柄の変動表示が行われるものであっても良い。
【0137】
このように変動表示手段を2つ設けた場合において、第1の変動表示手段と第2の変動表示手段とで、小当りの発生確率を異ならせたり、2種類の小当り(例えば開放時間が短い小当りaと開放時間が長い小当りb)のいずれが発生するかの割合を異ならせたり、小当りから昇格大当りに昇格する入賞個数を異ならせても良い。
【0138】
上記の実施形態では、図3に示すように、第2始動入賞口22が可変入賞装置75の上に設けられている例について説明したが、時短中に小当りが発生した際に、パチンコ玉が該時短状態で頻繁に開閉する第2始動入賞口22に入賞して可変入賞装置75に入賞しづらくなるのを防止するために、第2始動入賞口22を可変入賞装置75の下に設けるようにしても良い。
【0139】
上記の実施形態では、時短中に、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間の短縮,普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率の向上,及び開閉部材23,23の開放時間の延長の、3つの処理を全て行う例について説明したが、これに限らず、これら3つの処理うちの1つ又は2つの処理を行うものであっても良い。
【0140】
上記の実施形態では、直接大当りと昇格大当りとでラウンド数が同じである例について説明したが、これに限らず、両者でラウンド数が異なっていても良い。また直接大当りや昇格大当りの各々で、ラウンド数が異なる複数種類の大当りに制御されるものであっても良い。
【0141】
上記の実施形態では、小当りにおける開放パターンが、0.5秒×2ラウンドである例について説明したが、該開放パターンは、例えば1秒×1ラウンドや、0.2秒×5ラウンド等であっても良く、特に限定されない。
【0142】
上記の実施形態では、小当りにおける大当り昇格条件が、大入賞口への2個入賞である例について説明したが、該大当り昇格条件は、1個入賞や、3個入賞等であっても良く、特に限定されない。また大当り昇格条件は、1ラウンド目で1個入賞かつ2ラウンド目で1個入賞や、1ラウンド目で2個入賞かつ2ラウンド目で1個入賞等であっても良い。
【0143】
上記の実施形態では、図10に示す第4の判定手法において、可変入賞装置75への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号として、大入賞口に入賞したパチンコ玉が大入賞スイッチ77aで検出されることにより出力される大入賞口入賞信号を用いる例について説明したが、これに限らず、該可変入賞装置入賞信号として、大入賞口への入賞に基づいて付与される賞球が所定個数(例えば10個)に達することに基づいて出力される賞球信号を用いても良い。即ち可変入賞装置入賞信号は可変入賞装置75への入賞に基づいて出力される信号であれば良い。
【符号の説明】
【0144】
10…パチンコ機
12…遊技領域
21…第1始動入賞口
22…第2始動入賞口
31…特別図柄可変表示装置
75…可変入賞装置
81…遊技制御基板
100…呼出ランプ装置
101…信号入力部
102…制御部
103…通信部
104…ディスプレイ
120…ホールコンピュータ
121…通信部
122…制御部
123…ハードディスク
124…ディスプレイ
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態(小当り)とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示すように、大当りと、突確大当り(大当りよりも短期間だけ大入賞口が開放した後に大当り確率が向上する)とを発生し、該大当りと突確大当りとで共通の大当り信号を出力する遊技機と接続され、該大当り信号の長さにより大当りか突確大当りかを判定して各々の発生回数を集計・表示する呼出ランプ装置が知られている。
【0003】
また特許文献2に示すように、特許文献1と同様の遊技機と接続され、大当り時間の長さにより大当りか突確大当りかを判定して各々の発生回数を集計・表示するホールコンピュータも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−007225号公報
【特許文献2】特開2005−152408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、大当り(直接大当り)と、小当り(大当りよりも短期間だけ大入賞口を開放する)とを発生し、該小当り中に開放された大入賞口に所定数の遊技媒体が入賞したことに基づいて大当り(昇格大当り)に制御し、直接大当りと昇格大当りとで同じ大当り時間として同程度の遊技媒体を付与する遊技機が有る。しかしながら、該遊技機から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力されると、特許文献1に示す呼出ランプ装置や特許文献2に示すホールコンピュータのような情報表示装置では、各々の大当りを区別して集計・表示することができない。
【0006】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技機から第1特定遊技状態(直接大当り)と第2特定遊技状態(昇格大当り)とで共通の特定遊技状態信号(大当り信号)が出力され、特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができるような、情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0008】
まず手段1に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記可変入賞装置が開放状態とされることに基づいて出力される開放信号(大入賞口開放信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図7で大当り信号のHIGHと大入賞口開放信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記開放信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図7(a)で大入賞口開放信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら直接大当り発生と判定する)一方、前記開放信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図7(b)で大入賞口開放信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第1の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0009】
また手段2に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記表示結果の確定に基づいて出力される表示結果確定信号(図柄確定信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図8で大当り信号のHIGHと図柄確定信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記表示結果確定信号が出力されたと判定してから前記特定遊技状態信号が出力されたと判定するまでの時間を計時する計時手段(図柄確定信号のHIGHを検出すると計時を開始し大当り信号のHIGHを検出すると計時を停止する制御部102,122)と、
該計時手段による計時時間が所定時間未満であることに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図8(a)で計時時間<閾値で直接大当り発生と判定する)一方、該計時時間が所定時間以上であることに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図8(b)で計時時間≧閾値で昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第2の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0010】
また手段3に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて出力される第2特定遊技結果信号(小当り信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図9で大当り信号のHIGHと小当り信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図9(a)で小当り信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら直接大当り発生と判定する)一方、前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図9(b)で小当り信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第3の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0011】
また手段4に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(12)に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報(特別図柄)を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置(75)と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号(大当り信号)と、前記可変入賞装置への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号(大入賞口入賞信号)とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段(図10で大当り信号のHIGHと大入賞口入賞信号のHIGHを検出する制御部102,122)と、
前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する(図10(a)で大入賞口入賞信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら直接大当り発生と判定する)一方、前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する(図10(b)で大入賞口入賞信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら昇格大当り発生と判定する)特定遊技状態判定手段(第4の判定手法を実行する制御部102,122)と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段(ディスプレイ104,124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0012】
また手段5に係る発明は、
手段1〜4のいずれか1つに記載した情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記特定遊技状態判定手段により前記第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御されたと判定したことに基づいて、該第2特定遊技状態の発生履歴を記憶する発生履歴記憶手段(遊技関連情報DB)と、
該発生履歴記憶手段で記憶している第2特定遊技状態の発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無を判定する異常判定手段(昇格大当りが所定回数連続して発生,小当りから昇格大当りへの昇格率が所定割合以上,全大当りに対する昇格大当りの発生割合が所定割合以上等の場合に異常と判定する制御部102,122)と、
該異常判定手段により異常があると判定したことに基づいて異常報知を行う異常報知手段(呼出ランプ109,ディスプレイ124)と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置である。
【0013】
さらに手段6に係る発明は、
手段5に記載した情報表示装置(呼出ランプ装置100,ホールコンピュータ120)であって、
前記第2特定遊技状態(小当り)には、該第2特定遊技状態の発生しやすさが異なる複数種類の第2特定遊技状態が含まれ(例えば通常時には開放時間が短い小当りA,確変中には開放時間が長い小当りBが発生する)、
前記出力判定手段(制御部102,122)は、前記遊技機が前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて出力される当該第2特定遊技状態の種類を示す種類信号が前記遊技機から出力されたと判定し、
前記異常判定手段(制御部102,122)は、該種類信号が示す前記第2特定遊技状態の種類に応じて、前記異常の有無を判定することを特徴とする情報表示装置である。
【発明の効果】
【0014】
まず手段1に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、可変入賞装置が開放状態とされることで出力される開放信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0015】
また手段2に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、表示結果が確定することで出力される表示結果確定信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0016】
また手段3に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、遊技結果が第2特定遊技結果となったことで出力される第2特定遊技結果信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0017】
また手段4に係る情報表示装置によれば、遊技機から第1特定遊技状態と第2特定遊技状態とで共通の特定遊技状態信号が出力される場合であっても、該特定遊技状態信号と、可変入賞装置に入賞することで出力される可変入賞装置入賞信号とに基づいて、発生した特定遊技状態が第1特定遊技状態であるか第2特定遊技状態であるかを判定できるので、両特定遊技状態の時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の特定遊技状態を区別して集計・表示することができる。
【0018】
また手段5に係る情報表示装置によれば、第2特定遊技状態の発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無が判定され、異常があれば報知が行われるので、不正に第2特定遊技状態を発生させるような行為が行われた場合に、当該行為を把握することができる。
【0019】
さらに手段6に係る情報表示装置によれば、発生しやすさが異なる第2特定遊技状態の種類に応じて、適切に異常の有無を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は本発明に係る情報表示装置である呼出ランプ装置及びホールコンピュータを含む遊技用システムの一例を表す概念図である。
【図2】図2は遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図3】図3はパチンコ機の一例を表す正面図である。
【図4】図4はパチンコ機が行う遊技制御の一例を表すフローチャートであり、(a)は始動入賞監視制御,(b)は特別図柄可変表示制御である。
【図5】図5はパチンコ機の演出表示装置に表示される表示内容の一例を表す図であり、(a)は大当り中,(b)は小当り中,(c)は大当り昇格時の表示内容である。
【図6】図6は呼出ランプ装置の一例を表す正面図である。
【図7】図7は呼出ランプ装置の制御部が行う第1の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】図8は呼出ランプ装置の制御部が行う第2の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】図9は呼出ランプ装置の制御部が行う第3の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】図10は呼出ランプ装置の制御部が行う第4の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】図11は呼出ランプ装置の制御部が記憶している遊技関連情報DBの一例を表す図であり、(a)は大当り回数DB,(b)は大当り履歴DBである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[1.発明の概要]
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る情報表示装置である呼出ランプ装置100及びホールコンピュータ120は、図1〜図3に示すように、遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域12に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置75と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて第1特定遊技状態(直接大当り)に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて前記可変入賞装置75を開放状態(小当り)とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置75に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態(昇格大当り)に制御する遊技制御手段(遊技制御基板81)と、を備える遊技機(パチンコ機10)での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示するものである。
【0022】
このパチンコ機10では、図11(a)に示すように、所定の大当り確率(例えば1/400)で直接大当りに制御され、また所定の小当り確率(例えば1/100)で小当りに制御される。
【0023】
そして直接大当りに制御されると、可変入賞装置75において、開閉板76が閉鎖状態から開放状態に変化することによって、大入賞口が形成されてパチンコ玉が入賞可能となり、該開放状態に変化してから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は大入賞口に所定個数(例えば10個)のパチンコ玉が入賞したことにより一旦閉鎖状態に変化して1ラウンドが終了し、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)が経過するまで開閉が繰り返される。
【0024】
また小当りに制御されると、前記直接大当りよりも短い時間(例えば0.5秒)及び少ないラウンド数(例えば2ラウンド)で、可変入賞装置75の開閉が行われ、この小当り制御中に、大入賞口に所定個数(例えば2個)のパチンコ玉が入賞すると、昇格大当りに制御されて(即ち小当りから大当りに昇格して)、前記直接大当りと同様に、所定時間(例えば30秒間)及び所定ラウンド数(例えば15ラウンド)で、可変入賞装置75の開閉が行われる。
【0025】
なお直接大当り又は昇格大当り(以下、単に「大当り」ともいう。)の終了後には、所定の割合(例えば1/2)で、次回の大当り確率が(例えば1/40に)向上する確率変動状態(以下、単に「確変状態」ともいう。)となる。そして確変状態となった場合には次回の大当りが発生するまで、確変状態とならなかった場合には所定回数(例えば100回)の変動表示が終了するまで、いわゆる時短状態となる。この時短状態では、第2始動入賞口22の開閉部材23,23が開放状態となってパチンコ玉が入賞し易くなる頻度が向上するように、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間が通常時及び大当り中よりも短縮(例えば該可変表示時間が30秒から3秒に短縮)されるか、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率が通常時及び大当り中よりも向上(例えば該確率が5/10から9/10に向上)されるか、開閉部材23,23の開放時間が通常時及び大当り中よりも延長(例えば該開放時間が0.5秒×1回から1秒×3回に延長)されるかの、一又は二以上の制御が行われる。
【0026】
そして情報表示装置は、当該パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の特定遊技状態信号(大当り信号)が出力される場合であっても、該大当り信号と、パチンコ機10から出力されるもう一つの信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与されるパチンコ玉(出玉)が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができることを特徴とするものである。
【0027】
この情報表示装置は、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかの判定として、大当り信号と開放信号(大入賞口開放信号)とに基づく第1の判定手法(図7)か、大当り信号と表示結果確定信号(図柄確定信号)とに基づく第2の判定手法(図8)か、大当り信号と第2特定遊技結果信号(小当り信号)とに基づく第3の判定手法(図9)か、又は大当り信号と可変入賞装置入賞信号(大入賞口入賞信号)とに基づく第4の判定手法(図10)の、いずれかを行うものであり、この4つの判定手法のいずれを行うかは、設定により定められる。
【0028】
ここでパチンコ機10は、図1に示すように、遊技場内の遊技島に配置されており、該パチンコ機10に対応して設けられる呼出ランプ装置100,遊技島に設けられる台端末装置110,及び遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられる中継コンピュータ115を介して、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるホールコンピュータ120と通信可能に接続されている。このパチンコ機10は、台番号によって個々に識別可能とされており、この例では、遊技島の一面において左端から右端に向けて1番台〜10番台(ただし4番台と9番台は欠番)のパチンコ機10が設けられ、該1番台〜10番台と並行して遊技島の背面において左端から右端に向けて11番台〜20番台(ただし14番台と19番台は欠番)のパチンコ機10が設けられている。
【0029】
また台端末装置110は、呼出ランプ装置100と中継コンピュータ115との間における通信を中継するコンピュータである。この台端末装置110は、台端末番号によって個々に識別可能とされており、この例では、台番号が1番〜5番である4台のパチンコ機10に対応して、台端末番号が101番である台端末装置110が設けられており、以下同様にして、6番〜10番のパチンコ機10に対応する102番の台端末装置110と、11番〜15番のパチンコ機10に対応する103番の台端末装置110と、16番〜20番のパチンコ機10に対応する104番の台端末装置110とが設けられている。
【0030】
この台端末装置110は、4台のパチンコ機10の各々に接続可能な4つの接続端子A,B,C,Dを備えており、例えば101番の呼出ランプ装置100では、接続端子Aに1番のパチンコ機10が接続され、接続端子Bの2番のパチンコ機10が接続され、接続端子Cに3番のパチンコ機10が接続され、接続端子Dに5番のパチンコ機10が接続されている。これらパチンコ機10の台番号と、台端末装置110の台端末番号及び接続端子との対応関係は、図示しないが、ホールコンピュータ120のハードディスク123で記憶されている。
【0031】
従って、図2に示すように、あるパチンコ機10から出力された各種信号(始動入賞信号,図柄確定信号,大当り信号,小当り信号,大入賞口開放信号,大入賞口入賞信号,確変中信号,及び時短中信号)が、対応する呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力され、該入力された各種信号が、対応する台端末装置110の接続端子に入力され、該台端末装置110の台端末番号及び接続端子名と共に、中継コンピュータ115を介してホールコンピュータ120に送信されることにより、該ホールコンピュータ120は、当該台端末番号及び接続端子名によって、いずれの台番号のパチンコ機10から各種信号が送信されてきたかを特定可能であり、該特定した台番号のパチンコ機10毎に、該送信されてきた各種信号に基づいて、呼出ランプ装置100と同様にして(図7〜図10)、大当りの判定が行われる。本発明では、これらパチンコ機10,呼出ランプ装置100,台端末装置110,中継コンピュータ115,及びホールコンピュータ120により、遊技用システム1が構成される。
【0032】
[2.パチンコ機10]
次に図2〜図5を参照して、パチンコ機10について説明する。パチンコ機10は前記遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域12に打ち込むことにより遊技を行う弾球遊技機であり、前述した直接大当り,小当り,昇格大当り,確変状態,及び時短状態等に制御されるものである。
【0033】
このパチンコ機10は、図3に示すように、台枠10aの内部に遊技盤11が嵌め込まれている。台枠10aは、その下方に、賞球又は貸玉として払い出されたパチンコ玉を貯留するための上皿,該上皿で貯留しきれないパチンコ玉を貯留するための下皿,及び上皿に貯留されているパチンコ玉を遊技領域12に打ち込むための操作を受け付ける発射ハンドル等を備え、その上方中央に、内部に嵌め込まれた遊技盤11の遊技領域を見通すためのガラス窓を備え、該ガラス窓の周囲に、演出のために効果音を発するスピーカ,及び点滅する複数のランプ等を備えている。
【0034】
遊技盤11の表面において、外周には、ガイドレール11aが渦巻状に取り付けられており、該ガイドレール11aの内側に、略円形の遊技領域12が形成されており、該ガイドレール11a同士に挟まれた領域として、遊技領域12に連なる打ち出し路11bが形成されている。この遊技領域12において、中央には、特別図柄始動記憶LED31a,普通図柄始動記憶LED32a,及び演出表示装置41が設けられており、該演出表示装置41の左側及び下側に形成される左遊技領域12Aには、第1始動入賞口21,通常入賞口24,特別図柄可変表示装置31,及び普通図柄可変表示装置32が設けられており、演出表示装置41の右側に形成される右遊技領域12Bには、通過ゲート26,第2始動入賞口22,及び可変入賞装置75が設けられている。また遊技領域12には、打ち込まれたパチンコ玉(以下、「打込玉」ともいう。)の流れを変えるための複数の釘(図示外)や風車も設けられている。
【0035】
ここで左遊技領域12Aと右遊技領域12Aとは、演出表示装置41の右下に設けられた釘12aによって区画されている。そして通常時(即ち大当り中及び時短中以外)には、第1始動入賞口21には入賞可能である一方、開閉部材23,23が閉じている第2始動入賞口22には入賞困難であるので、パチンコ玉を左遊技領域12Aに打ち込む遊技(いわゆる左打ち)が推奨される。また大当り中には、可変入賞装置75が開放状態となって大入賞口に入賞可能となるので、図5(a)に示すように、パチンコ玉を右遊技領域12Bに打ち込む遊技(いわゆる右打ち)が推奨される。また小当り中にも、可変入賞装置75が開放状態となって大入賞口に入賞可能となり、かつ該小当りから昇格大当りに昇格させるために、図5(b)に示すように、所定個数の大入賞口への入賞が指示されるので、右打ちが推奨される。さらに時短中には、開閉部材23,23が開放状態となって第2始動入賞口22に入賞し易くなる頻度が向上するので、右打ちが推奨される。
【0036】
遊技盤11の裏面には、図2に示すように、遊技制御基板81と、該遊技制御基板81に接続される払出制御基板82,スイッチ中継基板83,図柄中継基板84,演出制御基板85,及び外部中継基板86と、払出制御基板82に接続される玉払出装置82aとが設けられている。ここでスイッチ中継基板83には、第1始動入賞スイッチ21a,第2始動入賞スイッチ22a,通常入賞スイッチ24a,ゲートスイッチ26a,大入賞スイッチ77a,開閉部材23を駆動するためのソレノイド23a,及び開閉板76を駆動するためのソレノイド76aが接続されており、図柄中継基板84には、特別図柄可変表示装置31,特別図柄始動記憶LED31a,普通図柄可変表示装置32,及び普通図柄始動記憶LED32aが接続されており、演出制御基板85には、演出表示装置41が接続されている。また外部中継基板86は、呼出ランプ装置100の後述する信号入力部101と通信可能に接続されている。
【0037】
以下、パチンコ機10の各構成要素について説明する。
【0038】
まず第1始動入賞スイッチ21aは、始動領域にて遊技媒体を検出するものであり、ここでは遊技領域12に打ち込まれて始動領域の一例である第1始動入賞口21に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この第1始動入賞スイッチ21aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、遊技媒体の検出を特定可能な始動検出情報として、該検出を認識する毎に1パルスの第1始動入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0039】
また第2始動入賞スイッチ22aも、始動領域にて遊技媒体を検出するものであり、ここでは遊技領域12に打ち込まれて始動領域の一例である第2始動入賞口22に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この第2始動入賞スイッチ22aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、遊技媒体の検出を特定可能な始動検出情報として、該検出を認識する毎に1パルスの第2始動入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0040】
また遊技領域12に打ち込まれて第1始動入賞口21又は第2始動入賞口22(以下、単に「始動入賞口」ともいう。)に入賞したパチンコ玉が第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22a(以下、単に「始動入賞スイッチ」ともいう。)により検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていなければ、特別図柄可変表示装置31の可変表示が実行されるための始動条件が成立し、当該入賞が有効始動入賞となって、遊技制御基板81により、予め設定されている複数の乱数値の中から1つの乱数値が抽出される(図4のS13)。該複数の乱数値の各々については、直接大当り,小当り,又はそれら以外のはずれの、いずれの遊技状態に制御されるかが、所定の確率で予め設定されている。
【0041】
ここで成立した始動条件(有効始動入賞)は、抽出された乱数値と共に、遊技制御基板81において記憶されて保留され(図4のS14)、該記憶されて保留されている始動条件の保留個数(いわゆる保留玉数)が、特別図柄始動記憶LED31aに表示される。なお始動入賞口に入賞したパチンコ玉が始動入賞スイッチにより検出されたときに、保留されている有効始動入賞数が上限を超えているときには、始動条件は成立せず、当該入賞が無効入賞となるが、該無効入賞であっても、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号(以下、単に「始動入賞信号」ともいう。)は出力され、また賞球は付与される。
【0042】
特別図柄始動記憶LED31aは、前記始動条件の保留個数、換言すれば特別図柄可変表示装置31の可変表示に使用される有効始動入賞の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この特別図柄始動記憶LED31aにおいては、前記有効始動入賞がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動入賞が使用されて、特別図柄可変表示装置31の可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
【0043】
特別図柄可変表示装置31は変動表示手段の一例であって、遊技媒体が始動領域(第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報である特別図柄を変動表示させるものであり、ここでは前記始動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、特別図柄を可変表示するものである。ここで開始条件とは、特別図柄可変表示装置31における可変表示,大当り,及び小当りがすべて終了していることである。従って、特別図柄可変表示装置31における可変表示が行われている最中や、大当りの最中や、小当りの最中には、開始条件は成立せず、特別図柄可変表示装置31における可変表示は開始されない。また特別図柄は、例えば0〜9の10個の数字である。
【0044】
この特別図柄可変表示装置31は、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記開始条件が成立すると、前記保留されている始動条件が1つ使用されることにより特別図柄の可変表示が開始され、当該始動条件の乱数値に対応する遊技状態(はずれ,小当り,又は直接大当り)に応じて、所定時間経過後に該可変表示が停止して、可変表示結果が導出表示される。なお特別図柄可変表示装置31の可変表示と同期して、演出表示装置41でも、飾り図柄の可変表示や演出表示が行われる。
【0045】
この特別図柄可変表示装置31において、特別図柄の可変表示が停止すると、該特別図柄の可変表示を制御する遊技制御基板81から、変動表示手段による表示結果の確定に基づいて出力される表示結果確定信号として、図8に示すように、該特別図柄の可変表示が停止する毎に1パルスの図柄確定信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0046】
第2始動入賞口22には、パチンコ玉が入賞し易い状態と入賞し難い状態とに変化可能な一対の開閉部材23,23が付設されている。この開閉部材23,23は、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄となったことに対応して、遊技制御基板81の制御によるソレノイド23aの駆動で、パチンコ玉が入賞し難い垂直状態(図3に示す点線の状態)から、下端を支点として外向きに略水平になるまで傾動することにより、パチンコ玉が入賞し易い開放状態となり、所定時間経過後に元の垂直状態に戻る。
【0047】
通常入賞スイッチ24aは、遊技領域12に打ち込まれて通常入賞口24に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この通常入賞スイッチ24aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0048】
ゲートスイッチ26aは、右遊技領域12Bに打ち込まれて通過ゲート26を通過したパチンコ玉を検出するものである。このゲートスイッチ26aでパチンコ玉が検出されたときに、保留されている有効始動通過数が予め定められた上限(例えば4個)を超えていなければ、普通図柄可変表示装置32の可変表示が実行されるための始動条件が成立し、当該検出が有効始動通過となって、遊技制御基板81により抽選が行われる。この抽選では、所定の確率(例えば通常時には1:1、確変中には9:1)で、開閉部材23,23の開放が実行される「当り」,又は該開放が実行されない「はずれ」のいずれかに決定される。
【0049】
ここで成立した始動条件(有効始動通過)は、抽選結果(当り,又ははずれ)と共に、遊技制御基板81において記憶されて保留され、該記憶されて保留されている始動条件の保留個数(いわゆる保留玉数)が、普通図柄始動記憶LED32aに表示される。なお通過ゲート26に入賞したパチンコ玉がゲートスイッチ26aにより検出されたときに、保留されている有効始動数が上限を超えているときには、始動条件は成立せず、当該検出が無効検出となる。
【0050】
普通図柄始動記憶LED32aは、前記始動条件の保留個数、換言すれば普通図柄可変表示装置32の可変表示に使用される有効始動通過の数を記憶するものであり、前記上限に対応した4つのLEDを有する。この普通図柄始動記憶LED31aにおいては、前記有効始動通過がある毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ増加する。そして該有効始動通過が使用されて、普通図柄可変表示装置32の可変表示が開始される毎に、点灯状態とするLEDの数が1つ減少する(即ち1つのLEDが消灯される)。
【0051】
普通図柄可変表示装置32は、ゲートスイッチ26aによりパチンコ玉が検出されたことに基づいて、各々が識別可能な複数種類の識別情報である普通図柄を可変表示するものであり、ここでは前記始動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄を可変表示するものである。ここで開始条件とは、普通図柄可変表示装置32における可変表示が終了していることである。従って、大当りの最中や、小当りの最中であっても、開始条件が成立して、普通図柄可変表示装置32における可変表示が開始される。また普通図柄は、例えば0〜9の10個の数字である。
【0052】
この普通図柄可変表示装置32は、例えば1つの7セグメント表示器によって構成されており、前記開始条件が成立すると、前記保留されている始動条件が1つ使用されることにより可変表示が開始され、所定時間(例えば通常時には30秒、確変中には3秒)経過後に該可変表示が停止して、当該始動条件に対応する抽選結果に応じて、可変表示結果が導出表示される。
【0053】
図3に戻り、可変入賞装置75には、通常時及び時短中において大入賞口にパチンコ玉が入賞しないように閉鎖状態にある開閉板76が設けられている。この開閉板76は、遊技制御基板81の制御によるソレノイド76aの駆動で、パチンコ玉が入賞不能な閉鎖状態から、下端を支点として前方に略水平になるまで開放することにより、パチンコ玉が入賞可能な開放状態となる。この開閉板76が開放状態になると、遊技制御基板81から、可変入賞装置75が開放状態とされることに基づいて出力される開放信号として、図7に示すように、パルス状の大入賞口開放信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0054】
そして大当り(直接大当り又は昇格大当り)に制御されるときには、該開放されてから所定時間(例えば30秒間)が経過したこと又は大入賞口に所定個数(例えば10個)のパチンコ玉が入賞したことにより一旦閉鎖されて1ラウンドが終了し、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)が経過するまで開閉が繰り返される。また小当りに制御されるときには、前記大当りよりも短い時間(例えば0.5秒)及び少ないラウンド数(例えば2ラウンド)で開閉が行われる。
【0055】
前記大入賞スイッチ77aは、大入賞口に入賞したパチンコ玉を検出するものである。この大入賞スイッチ77aでパチンコ玉が検出されると、スイッチ中継基板83を介して該検出を認識した遊技制御基板81から、可変入賞装置75への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号として、図10に示すように、該検出を認識する毎に1パルスの大入賞口入賞信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。また該遊技制御基板81から払出制御基板82に対して、所定数の賞球の払出が指令され、該払出制御基板82から玉払出装置82aに対して該賞球の払出が指令されて、該玉払出装置82aから賞球が払い出される。
【0056】
図2に戻り、遊技制御基板81,払出制御基板82,スイッチ中継基板83,図柄中継基板84,演出制御基板85,及び外部中継基板86の各基板には、CPU,ROM,RAM,EEPROM等が搭載されており、各種の制御を行うものである。
【0057】
ここで遊技制御基板81は遊技制御手段の一例であって、前述の如く、直接大当り,小当り,昇格大当りに制御するものである。この直接大当り又は昇格大当りに制御されると、遊技制御基板81から、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号として、図7〜図10に示すように、該大当りの発生から終了までの期間において継続的な大当り信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。つまり大当り信号は、直接大当り及び昇格大当りのいずれの大当りにおいても、同一の信号線(同一の信号出力部)を介して送信される同形態の状態信号(即ち直接大当り又は昇格大当りの発生を特定するための共通の信号)である。また小当りに制御されると、遊技制御基板81から、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて出力される第2特定遊技結果信号として、図9に示すように、該小当りの発生から終了までの期間において継続的な小当り信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0058】
また遊技制御基板81は、前述の如く、大当りの終了後に所定の割合で確変状態に制御するものである。この確変状態に制御されると、遊技制御基板81から、該確変状態の開始から終了までの期間(即ち確変中)において継続的な確変中信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。さらに遊技制御基板81は、前述の如く、大当りの終了後に、確変状態となった場合には次回の大当りが発生するまで、確変状態とならなかった場合には所定回数(例えば100回)の変動表示が終了するまで、前記時短状態に制御するものである。この時短状態に制御されると、遊技制御基板81から、該時短状態の開始から終了までの期間(即ち時短中)において継続的な時短中信号が出力され、外部中継基板86を介して呼出ランプ装置100の信号入力部101に入力される。
【0059】
ここで図4を参照して、パチンコ機10の遊技制御基板81が行う遊技制御について説明する。この遊技制御基板81は、図4(a)に示す始動入賞監視制御と図4(b)に示す特別図柄可変表示制御とを同時並行で常時行っている。
【0060】
まず始動入賞監視制御を行う遊技制御基板81は、図4(a)に示すように、第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22aによるパチンコ玉の検出を待機する(S11)。このS11で第1始動入賞スイッチ21a又は第2始動入賞スイッチ22aによるパチンコ玉の検出が有る(YES)と判定された場合には、第1始動入賞信号又は第2始動入賞信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して、特別図柄を可変表示する始動条件である有効始動入賞の保留記憶が上限である4を超えていないかどうかを判定し(S12)、上限を超えていれば(YES)、S11での入賞を無効入賞として、S11に戻り、上限を超えていなければ(NO)、S11での入賞を有効始動入賞として、複数の乱数値の中から1つの乱数値を抽出し(S13)、該有効始動入賞と抽出した乱数値を保留記憶して(S14)、S11に戻る。
【0061】
次に特別図柄可変表示制御を行う遊技制御基板81は、特別図柄を可変表示する始動条件である有効始動入賞の保留記憶が有るか否かを判定する(S16)。前記S14で保留記憶が行われると、該S16で保留記憶が有る(YES)、即ち特別図柄を可変表示する始動条件が成立していると判定されるので、特別図柄可変表示装置31による可変表示中,大当り制御中,又は小当り制御中のいずれかであるか否かを判定し(S17)、いずれかであれば(YES)、特別図柄を可変表示する開始条件が成立していないとして、S16に戻り、いずれでもなければ(NO)、特別図柄を可変表示する開始条件が成立しているとして、前記保留記憶に基づく特別図柄の可変表示を開始し(S17)、該保留記憶の乱数値に対応する遊技状態が大当りであるか否かを判定する(S19)。
【0062】
このS19で該遊技状態が大当りである(YES)と判定された場合には、特別図柄の可変表示結果として、該大当りに対応する大当り図柄を導出表示し(S21)、図柄確定信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S22)、30秒の開放を15ラウンド繰り返す直接大当りに制御し(S23)、大当り信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力する(S24)。
【0063】
次に可変入賞装置75の開閉板76を開放状態とすることにより大入賞口を開放し(S25)、大入賞口開放信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S26)、大入賞口の開放から30秒が経過したか又は入賞個数が10以上であるかを判定する(S27)。このS27で大入賞口の開放から30秒が経過しておらず入賞個数が10未満である(NO)と判定された場合には、大入賞口に入賞が有るか否かを判定し(S28)、入賞が無ければ(NO)、S27に戻り、入賞が有れば(YES)、大入賞口入賞信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S29)、記憶している入賞個数を+1し(S30)、S27に戻る。
【0064】
一方、S27で大入賞口の開放から30秒が経過したか又は入賞個数が10以上である(YES)と判定された場合には、可変入賞装置75の開閉板76を閉鎖状態とすることにより大入賞口を閉鎖し(S31)、記憶している入賞個数をクリアして(S32)、記憶している経過ラウンド数を+1し(S33)、経過ラウンド数が15であるか否かを判定する(S34)。このS34で経過ラウンド数が15でない(NO)と判定された場合には、S25に戻る。一方、S34で経過ラウンド数が15である(YES)と判定された場合には、大当り信号の出力を停止して(S35)、大当り制御を終了し、S16に戻る。
【0065】
なお大当り中には、図5(a)に示すように、演出表示装置41において、記憶している経過ラウンド数+1が実行中のラウンド数として右上に表示され、「右を狙え!」という右打ち指示が右中央に表示され、記憶している入賞個数が当該ラウンド中の入賞個数として右下に表示される。そして大当り終了後には、確変状態+次回大当りまでの時短状態か、通常状態+所定回数の時短状態に制御される。
【0066】
前記S19で遊技状態が大当りでない(NO)と判定された場合には、前記保留記憶の乱数値に対応する遊技状態が小当りであるか否かを判定する(S20)。このS20で遊技状態が小当りである(YES)と判定された場合には、特別図柄の可変表示結果として、該小当りに対応する小当り図柄を導出表示し(S41)、図柄確定信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S42)、0.5秒の開放を2ラウンド繰り返す小当りに制御し(S43)、小当り信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力する(S44)。
【0067】
次に可変入賞装置75の開閉板76を開放状態とすることにより大入賞口を開放し(S45)、大入賞口開放信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S46)、大入賞口の開放から0.5秒が経過したかを判定する(S47)。このS47で大入賞口の開放から0.5秒が経過していない(NO)と判定された場合には、大入賞口に入賞が有るか否かを判定し(S48)、入賞が無ければ(NO)、S47に戻り、入賞が有れば(YES)、大入賞口入賞信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S49)、記憶している入賞個数を+1し(S50)、S47に戻る。
【0068】
一方、S47で大入賞口の開放から0.5秒が経過した(YES)と判定された場合には、可変入賞装置75の開閉板76を閉鎖状態とすることにより大入賞口を閉鎖し(S51)、記憶している入賞個数はクリアせずに、記憶している経過ラウンド数を+1し(S53)、経過ラウンド数が2であるか否かを判定する(S54)。このS54で経過ラウンド数が2でない(NO)と判定された場合には、S45に戻る。一方、S54で経過ラウンド数が2である(YES)と判定された場合には、小当り信号の出力を停止して(S55)、小当り制御を終了する。
【0069】
なお小当り中には、図5(b)に示すように、演出表示装置41において、実行中のラウンド数は表示されず、「右を狙え!」という右打ち指示及び「2個入れろ!」という大当り昇格条件(本例では小当りで開放中の大入賞口にパチンコ玉が2個入賞すると昇格大当りに昇格する)が右中央に表示され、小当り中の入賞個数(即ち記憶している入賞個数)が右下に表示される。
【0070】
小当り制御の終了後は、記憶している入賞個数が2以上であるか否か(即ち大当り昇格条件を満たすか否か)を判定する(S56)。このS56で入賞個数が2未満である(NO)、即ち大当り昇格条件を満たさないと判定された場合には、S16に戻る。一方、S56で入賞個数が2以上である(YES)、即ち大当り昇格条件を満たすと判定された場合には、図5(c)に示すように、演出表示装置41において、大当りに昇格した旨を報知して(S57)、30秒の開放を15ラウンド繰り返す昇格大当りに制御し(S23)、大当り信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S24)、S25以下に進む。従って、S22から進んだS23の直接大当りと、S57から進んだS23の昇格大当りとでは、同じ大当り信号がS24で出力される。
【0071】
前記S20で遊技状態が小当りでない(NO)、即ち遊技状態がはずれであると判定された場合には、特別図柄の可変表示結果として、該はずれに対応するはずれ図柄を導出表示し(S61)、図柄確定信号を外部中継基板86から呼出ランプ装置100の信号入力部101に出力して(S62)、S16に戻る。
【0072】
この図10に示すフローチャートでは表示していないが、ゲートスイッチ26aによりパチンコ玉が検出されると、普通図柄の始動条件である有効始動検出の保留記憶が上限である4を超えていないかどうかを判定し、上限を超えていれば、ゲートスイッチ26aによる検出を無効検出とし、上限を超えていなければ、ゲートスイッチ26aによる検出を有効始動検出として、前記抽選によって当り,又ははずれのいずれかに決定し、該有効始動検出と抽選結果を保留記憶する。
【0073】
該保留記憶が行われると、保留記憶が有る、即ち普通図柄の始動条件が成立していると判定されるので、普通図柄可変表示装置32による可変表示中であるか否かを判定し、可変表示中であれば、普通図柄の開始条件が成立していないとして、可変表示の終了を待機し、可変表示中でなければ、普通図柄の開始条件が成立しているとして、前記保留記憶に基づく普通図柄の可変表示を開始し、所定時間(通常時であれば30秒、確変中であれば3秒)経過後における普通図柄の可変表示の停止に伴って、該普通図柄の可変表示結果として、前記抽選結果に対応する当り図柄又ははずれ図柄を導出表示し、当り図柄が表示されると、開閉部材23,23の開閉を実行する。
【0074】
そして時短中においては、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間が短縮されると共に、普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率が向上するので、頻繁に開閉部材23,23の開閉が行われ、しかも開閉部材23,23の開放時間が延長されるので、第2始動入賞口22にパチンコ玉が進入する頻度が向上する。
【0075】
[3.情報表示装置である呼出ランプ装置100]
次に、情報表示装置である呼出ランプ装置100について説明する。
【0076】
図1及び図2に示すように、呼出ランプ装置100は情報表示装置の一例であって、パチンコ機10から送信されてくる各種信号を受信し、該受信した各種信号に基づいて遊技関連情報を集計して表示すると共に、該受信した各種信号を台端末装置110及び中継コンピュータ115を介してホールコンピュータ120に対して送信するものである。
【0077】
この呼出ランプ装置100は、図6に示すように、横長の箱形の形状を呈するものであり、その前面には、ディスプレイ104,呼出ボタン108,及び呼出ランプ109が設けられており、その内部には、図2に示すように、信号入力部101,制御部102,及び通信部103等が設けられており、これらの各機器は、図1に示すように接続されている。
【0078】
ディスプレイ104は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ104には、図6に示すように、スタート回数表示領域104aと、大当り回数表示領域104bと、大当り履歴表示領域104cとが設けられている。呼出ボタン108は、遊技場の店員を呼び出す操作を受け付けるものであり、この呼出ボタン108が操作されると、制御部102の制御により、呼出ランプ109が発光されて、遊技者が店員を呼び出している旨が報知される。
【0079】
信号入力部101は、該信号入力部101に接続されたパチンコ機10から出力される各種信号を受信するものであり、図2に示すように、始動入賞信号,図柄確定信号,大当り信号,小当り信号,大入賞口開放信号,大入賞口入賞信号,確変中信号,及び時短中信号をそれぞれ受信する端子を備えている。
【0080】
制御部102は、CPU,ROM,RAM,EEPROM等を備え、ROMやEEPROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、呼出ランプ装置100に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0081】
この制御部102において、揮発性の記憶手段であるRAMでは、図柄確定信号の受信数が現在スタート回数として集計されており、該現在スタート回数の集計値は、大当り信号の受信を終了するとリセットされる。この現在スタート回数は、ディスプレイ104のスタート回数表示領域104aで表示される。また制御部102において、不揮発性の記憶手段であるEEPROMでは、図11に示す遊技関連情報DBが記憶されており、該遊技関連情報DBとしては、(a)に示す大当り回数DBと、(b)に示す大当り履歴DBとが記憶されている。
【0082】
まず図11(a)に示す大当り回数DBでは、本日,前日,及び前々日の各日について、各種遊技関連情報と、通常時及び確変中の直接大当り回数と、通常時及び確変中の小当り回数と、通常時及び確変中の昇格大当り回数と、通常時及び確変中の昇格率とが記憶される。ここで昇格率は、小当り回数に対する昇格大当り回数の割合である。また図11(b)に示す大当り履歴DBでは、本日,前日,及び前々日の各日について、大当りの発生毎に、発生時刻と、発生した大当りの種別(直接大当りか昇格大当りか)と、大当り発生時の遊技状態(通常時か確変中か)とが記憶される。
【0083】
ここで制御部102は、前述の如く、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号を受信して、該発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定するものであるが、その判定として、大当り信号と大入賞口開放信号とに基づく第1の判定手法(図7)か、大当り信号と図柄確定信号とに基づく第2の判定手法(図8)か、大当り信号と小当り信号とに基づく第3の判定手法(図9)か、又は大当り信号と大入賞口入賞信号とに基づく第4の判定手法(図10)の、いずれかを行うものである。
【0084】
この4つの判定手法のいずれを行うかは、設定により定められる。この設定は、例えば呼出ランプ装置100に対するリモコン操作や、呼出ランプ装置100に設けられたディップスイッチの操作や、ホールコンピュータ120から送信されてくる設定内容の受信等により行われる。以下、各判定手法について説明する。
【0085】
まず図7は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第1の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0086】
制御部102は、第1の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、可変入賞装置75が開放状態とされることに基づいて出力される大入賞口開放信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また大入賞口開放信号のHIGHを検出すると、該大入賞口開放信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0087】
また制御部102は、第1の判定手法を行うと設定されると、大入賞口開放信号が出力されたと判定せずに大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、大入賞口開放信号が出力されたと判定した後に大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。
【0088】
具体的には、図7(a)に示すように、大入賞口開放信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、該直接大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されてから(S24)、大入賞口が開放されて(S25)、大入賞口開放信号が出力されるからである(S26)。
【0089】
一方、図7(b)に示すように、大入賞口開放信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら、小当り発生及び昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当りに制御され(S43)、大入賞口が開放されて(S45)、大入賞口開放信号が出力されてから(S46)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0090】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、可変入賞装置75が開放状態とされることで出力される大入賞口開放信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0091】
なお図示しないが、大入賞口開放信号のHIGHを検出後、小当り発生から昇格大当り発生までに通常要する時間を経過しても大当り信号のHIGHを検出しなかったら、小当り発生(昇格なし)と判定する。
【0092】
次に図8は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第2の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0093】
制御部102は、第2の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、特別図柄可変表示装置31の表示結果の確定に基づいて出力される図柄確定信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また図柄確定信号のHIGHを検出すると、該図柄確定信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0094】
また制御部102は、図柄確定信号が出力されたと判定してから大当り信号が出力されたと判定するまでの時間を計時する計時手段として機能すると共に、該計時手段による計時時間が所定時間未満であることに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、該計時時間が所定時間以上であることに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。ここで所定時間(閾値)は、大当り図柄が表示されてから直接大当りに制御されるまでに要する時間(例えば1秒)よりも長く、小当り図柄が表示されてから昇格大当りに制御されるまでに通常要する時間(例えば10秒)よりも短い時間(例えば5秒)である。
【0095】
具体的には、図8(a)に示すように、図柄確定信号のHIGHを検出したら計時を開始し、大当り信号のHIGHを検出したら計時を停止して、該開始から停止までの計時時間が前記閾値未満であれば、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、大当り図柄が表示されて(S21)、図柄確定信号が出力されてから(S22)、すぐに直接大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0096】
一方、図8(b)に示すように、図柄確定信号のHIGHを検出したら計時を開始し、大当り信号のHIGHを検出したら計時を停止して、該開始から停止までの計時時間が前記閾値以上であれば、小当り発生及び昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当り図柄が表示されて(S41)、図柄確定信号が出力されてから(S42)、小当りに制御され(S43)、大入賞口が開放されて(S45)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0097】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、表示結果が確定することで出力される図柄確定信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0098】
なお図示しないが、図柄確定信号のHIGHを検出後、小当り図柄が表示されてから昇格大当りに制御されるまでに通常要する時間を経過しても大当り信号のHIGHを検出しなかったら、小当り発生(昇格なし)と判定する。
【0099】
次に図9は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第3の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0100】
制御部102は、第3の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、遊技結果が第2特定遊技結果(小当り図柄)となったことに基づいて出力される小当り信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また小当り信号のHIGHを検出すると、該小当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0101】
また制御部102は、第3の判定手法を行うと設定されると、小当り信号が出力されたと判定せずに大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、小当り信号が出力されたと判定した後に大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。
【0102】
具体的には、図9(a)に示すように、小当り信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、該直接大当りに制御されると(S23)、大当り信号が出力されるが(S24)、小当り信号は出力されないからである。
【0103】
一方、図9(b)に示すように、小当り信号のHIGHを検出したら、小当り発生と判定し、その後に大当り信号のHIGHを検出したら、昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当りに制御されると(S43)、小当り信号が出力され(S44)、大入賞口が開放されて(S45)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0104】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、遊技結果が小当り図柄となったことに基づいて出力される小当り信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0105】
次に図10は、呼出ランプ装置100の制御部102が行う第4の判定手法を説明するためのタイミングチャートである。
【0106】
制御部102は、第4の判定手法を行うと設定されると、パチンコ機10が直接大当り又は昇格大当りに制御されることに基づいて共通に出力される大当り信号と、可変入賞装置75への入賞に基づいて出力される大入賞口入賞信号とが、該パチンコ機10から出力されたことを判定する出力判定手段として機能する。具体的には、大当り信号のHIGHを検出すると、該大当り信号がパチンコ機10から出力されたと判定し、また大入賞口入賞信号のHIGHを検出すると、該大入賞口入賞信号がパチンコ機10から出力されたと判定する。
【0107】
また制御部102は、第4の判定手法を行うと設定されると、大入賞口入賞信号が出力されたと判定せずに大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて直接大当りに制御されたと判定する一方、大入賞口入賞信号が出力されたと判定した後に大当り信号が出力されたと判定したことに基づいて昇格大当りに制御されたと判定する特定遊技状態判定手段として機能する。
【0108】
具体的には、図10(a)に示すように、大入賞口入賞信号のHIGHを検出せずに大当り信号のHIGHを検出したら、直接大当り発生と判定する。直接大当りの場合には、前記図4で説明したように、該直接大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されてから(S24)、大入賞口が開放され(S25)、大入賞口に入賞が有ると(S28でYES)、大入賞口入賞信号が出力されるからである(S29)。
【0109】
一方、図10(b)に示すように、大入賞口入賞信号のHIGHを検出後に大当り信号のHIGHを検出したら、小当り発生及び昇格大当り発生と判定する。昇格大当りの場合には、前記図4で説明したように、小当りに制御され(S43)、大入賞口が開放されて(S45)、大入賞口に入賞が有ると(S48でYES)、大入賞口入賞信号が出力され(S49)、入賞個数が2以上であれば(S56でYES)、昇格大当りに制御されて(S23)、大当り信号が出力されるからである(S24)。
【0110】
これによれば、パチンコ機10から直接大当りと昇格大当りとで共通の大当り信号が出力される場合であっても、該大当り信号と、可変入賞装置75への入賞に基づいて出力される大入賞口入賞信号とに基づいて、発生した大当りが直接大当りであるか昇格大当りであるかを判定できるので、両大当りの時間や付与される遊技媒体が同じであっても、各々の大当りを区別して集計・表示することができる。
【0111】
なお図示しないが、大入賞口入賞信号のHIGHを検出後、小当り発生から昇格大当り発生までに通常要する時間を経過しても大当り信号のHIGHを検出しなかったら、小当り発生(昇格なし)と判定する。
【0112】
以上に説明した第1〜第4の判定手法において、直接大当り発生と判定した場合には、大当り回数DBにおいて、直接大当りの発生回数を加算更新すると共に、大当り履歴DBにおいて、当該直接大当りの発生履歴を記憶する。また小当り発生と判定した場合には、大当り回数DBにおいて、小当りの発生回数を加算更新する。また昇格大当り発生と判定した場合には、大当り回数DBにおいて、昇格大当りの発生回数を加算更新し、昇格率を更新すると共に、大当り履歴DBにおいて、当該昇格大当りの発生履歴を記憶する。これら大当り回数DB及び大当り履歴DBからなる遊技関連情報DBは、直接大当り及び昇格大当りの発生履歴を記憶する発生履歴記憶手段として機能するものである。
【0113】
そして該大当り回数DBの記憶内容を、ディスプレイ104の大当り回数表示領域104bに表示すると共に、大当り履歴DBの記憶内容を、ディスプレイ104の大当り履歴表示領域104cに表示する。このディスプレイ104は、前記特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段として機能するものである。
【0114】
また制御部102は、発生履歴記憶手段(遊技関連情報DB)で記憶している昇格大当りの発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無を判定する異常判定手段として機能するものであり、呼出ランプ109は、該異常判定手段により異常があると判定したことに基づいて異常報知を行う異常報知手段として機能するものである。
【0115】
即ち、昇格大当りは、小当り発生による開放状態中(例えば0.5秒×2ラウンド)の可変入賞装置75に所定数(例えば2個)のパチンコ玉が入賞することにより発生するものであるため、小当りが発生しても必ず大当りに昇格するとは限らず、むしろ大当りに昇格するのは稀(例えば1/4程度の確率)である。従って、昇格大当りが何度も連続して発生したり、小当りから昇格大当りへの昇格率が異常に高かったり、全大当りに対する昇格大当りの発生割合が異常に高かったりすると、小当り発生による開放状態中の可変入賞装置75にパチンコ玉を不正に入賞させるような行為が行われている可能性があるので、昇格大当りの発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無を判定し、異常があると判定したことに基づいて異常報知を行うことにしている。
【0116】
具体的には、以下の3つの場合において、昇格大当りの発生に異常があると判定する。なお、以下においては、小当り発生による開放パターン(0.5秒×2ラウンド)から導かれる設計上の昇格率が25%である例について説明する。
【0117】
まず第1は、昇格大当りが所定回数(例えば3回)連続して発生している場合である。即ち、設計上の昇格率が25%である場合において、昇格大当りが3回連続して発生する確率は、1/4の3乗=約1.6%と極めて稀であるため、昇格大当りが3回連続して発生した場合には、不正行為が行われている可能性があるとして、異常があると判定する。
【0118】
また第2は、小当りから昇格大当りへの実際の昇格率が所定割合(例えば50%)以上の場合である。即ち、設計上の昇格率が25%である場合において、実際の昇格率が50%以上になるのは稀であるため、実際の昇格率が50%以上になった場合には、不正行為が行われている可能性があるとして、異常があると判定する。なお小当り回数及び昇格大当り回数のサンプル数が少ない場合には、実際の昇格率が50%以上になることもあるため、所定のサンプル数に達するまでは当該判定を行わないようにするのが好ましい。
【0119】
さらに第3は、全大当りに対する昇格大当りの発生割合が所定割合(例えば70%)以上の場合である。即ち、通常時における直接大当りの発生確率は1/400で、通常時における昇格大当りの発生確率も1/400(=小当りの発生確率1/400×設計上の昇格率25%)なので、通常時における全大当りに対する昇格大当りの設計上の発生割合は50%であり、実際の発生割合が70%以上になるのは稀であるため、実際の発生割合が70%以上になった場合には、不正行為が行われている可能性があるとして、異常があると判定する。なお直接大当り回数及び昇格大当り回数のサンプル数が少ない場合には、実際の発生割合が70%以上になることもあるため、所定のサンプル数に達するまでは当該判定を行わないようにするのが好ましい。
【0120】
制御部102は、昇格大当りの発生が遊技関連情報DBで記憶されたことに基づいて、これらの異常判定を行い、異常があると判定した場合には、呼出ボタン108が操作されたときとは異なる態様で、呼出ランプ109を点灯して、異常報知を行う。これによれば、昇格大当りの発生履歴に基づいて、該発生に関する異常の有無が判定され、異常があれば報知が行われるので、不正に昇格大当りを発生させるような行為が行われた場合に、当該行為を把握することができる。
【0121】
なお、上記第1〜第3の場合で説明した所定回数や所定割合は、小当り発生による開放パターンや設計上の昇格率が異なれば、当然に変わってくるものであり、設定変更可能な値である。
【0122】
また、上記においては、昇格大当りが1種類である例について説明したが、該昇格大当りに、発生のしやすさが異なる複数種類の昇格大当りが含まれる(例えば通常時には開放時間が短い小当りA,確変中には開放時間が長い小当りBが発生する)場合には、前記出力判定手段は、パチンコ機10が昇格大当りに制御されることに基づいて出力される当該昇格大当りの種類を示す種類信号がパチンコ機10から出力されたと判定し(即ち昇格大当り発生と判定されたときに確変中信号が出力されているか否かを判定し)、前記異常判定手段は、該種類信号が示す昇格大当りの種類に応じて、前記異常の有無を判定するのが好ましい。
【0123】
具体的には、通常時に発生したと判定された小当りAの開放パターンが0.5秒×2ラウンドであり、確変中に発生したと判定された小当りBの開放パターンが1秒×2ラウンドである場合には、設計上の昇格率が異なる(即ち小当りAよりも小当りBの方が昇格率が高い)ため、上記第1〜第3の場合で説明した所定回数や所定割合として、各々の小当りに見合った値を設定して、異常判定を行う。これによれば、発生しやすさが異なる昇格大当りの種類に応じて、適切に異常の有無を判定することができる。
【0124】
[4.情報表示装置であるホールコンピュータ120]
次に、情報表示装置であるホールコンピュータ120について説明する。
【0125】
図1及び図2に戻り、ホールコンピュータ120は情報表示装置の一例であって、複数のパチンコ機10から台端末装置110及び中継コンピュータ115を介して送信されてくる各種信号を受信し、該受信した各種信号に基づいて遊技関連情報を集計して表示するものである。このホールコンピュータ120は、図2に示すように接続される通信部121,制御部122,ハードディスク123,及びディスプレイ124等を備えるコンピュータである。
【0126】
通信部121は、複数のパチンコ機10から台端末装置110及び中継コンピュータ115を介して送信されてくる各種信号を受信するものである。制御部122は、CPU,ROM,RAM等を備え、ROMやハードディスク123に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ120に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
【0127】
記憶装置であるハードディスク123では、図示しないが、全台遊技関連情報DBが記憶されており、該全台遊技関連情報DBとしては、全台大当り回数DBと、全台大当り履歴DBとが記憶されている。この全台大当り回数DBでは、図11(a)で説明した各パチンコ機10の大当り回数DBの内容が、接続される全パチンコ機10について記憶されている。また全台大当り履歴DBでは、図11(b)で説明した各パチンコ機10の大当り履歴DBの内容が、接続される全パチンコ機10について記憶されている。これら全台大当り回数DB及び全台大当り履歴DBからなる全台遊技関連情報DBは、直接大当り及び昇格大当りの発生履歴を記憶する発生履歴記憶手段として機能するものである。
【0128】
ここで制御部122は、呼出ランプ装置100の制御部102と同様に、出力判定手段,特定遊技状態判定手段,及び異常判定手段として機能するものであり、重複するので説明は省略する。またディスプレイ124は、呼出ランプ装置100のディスプレイ104と同様に、表示手段,及び異常報知手段として機能するものであり、重複するので説明は省略する。なお異常報知手段として機能する場合には、異常があると判定したパチンコ機10の台番号を表示する。
【0129】
なお情報表示装置は、呼出ランプ装置100及びホールコンピュータ120には限られず、図示しないが、パチンコ機10に対応して設けられ遊技媒体の貸与処理を行う貸与処理装置(いわゆる玉貸ユニット)に当該情報表示装置の各構成要素を設けたものや、遊技島の幕板に当該情報表示装置の各構成要素を設けたもの(例えば該台端末装置110に接続される4台のパチンコ機10について大当りの発生回数を集計して表示するもの)や、遊技島の島端に当該情報表示装置の各構成要素を設けたもの(例えば該中継コンピュータ115が設けられる遊技島に配置されているパチンコ機10について大当りの発生回数を集計して表示するもの)や、遊技場内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍)に設けられるキオスク端末に当該情報表示装置の各構成要素を設けたもの(即ち遊技場に配置されている全てのパチンコ機10について大当りの発生回数を集計して表示するもの)であっても良い。
【0130】
[5.変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0131】
上記の実施形態において、パチンコ機10は、CR式のパチンコ機であっても現金式のパチンコ機でも良い。またパチンコ機は、遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入されると共に入賞口への入賞に応じて得点が付与される封入式のパチンコ機や、遊技領域や遊技媒体であるパチンコ玉が画像にて表示されると共に入賞に応じて得点が付与される画像式のパチンコ機や、入賞口への入賞に応じてクレジットが加算されるクレジット式のパチンコ機であっても良い。
【0132】
上記の実施形態では、図2に示すように、パチンコ機10から出力される各種信号が、呼出ランプ装置100に直接入力される例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10から出力される各信号は、対応する台端末装置110に一旦入力され、該台端末装置110から呼出ランプ装置100に入力されるようにしても良い。
【0133】
上記の実施形態では、図2に示すように、パチンコ機10が、第1〜第4の判定手法で用いる全ての信号(即ち図柄確定信号,大当り信号,小当り信号,大入賞口開放信号,大入賞口入賞信号)を出力するものである例について説明したが、これに限らず、該パチンコ機10は、情報表示装置で設定された第1〜第4の判定手法のいずれかで用いる信号を少なくとも出力するものであれば良い。具体的には、図7に示す第1の判定手法が設定された場合には、大当り信号と大入賞口開放信号とを少なくとも出力し、図8に示す第2の判定手法が設定された場合には、大当り信号と図柄確定信号とを少なくとも出力し、図9に示す第3の判定手法が設定された場合には、大当り信号と小当り信号とを少なくとも出力し、図10に示す第4の判定手法が設定された場合には、大当り信号と大入賞口入賞信号とを少なくとも出力するものであれば良い。逆に言えば、パチンコ機10が大当り信号と大入賞口開放信号とを少なくとも出力する場合には第1の判定手法を設定し、パチンコ機10が大当り信号と図柄確定信号とを少なくとも出力する場合には第2の判定手法を設定し、パチンコ機10が大当り信号と小当り信号とを少なくとも出力する場合には第3の判定手法を設定し、パチンコ機10が大当り信号と大入賞口入賞信号とを少なくとも出力する場合には第4の判定手法を設定すれば良い。また出力される信号の種類に応じて、適切な判定手法が自動的に設定されるようにしても良い。
【0134】
上記の実施形態では、図3に示すように、始動領域が入賞口(即ち第1始動入賞口21,第2始動入賞口22)である例について説明したが、該始動領域は、例えば通過ゲート26のような通過口であっても良い。
【0135】
上記の実施形態では、図3に示すように、変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)が1桁の7セグメント表示器である例について説明したが、これに限らず、該変動表示手段は複数桁であっても良く、また特別図柄は、数字ではなく、記号等であっても良い。また普通図柄可変表示装置32も1桁の7セグメント表示器である例について説明したが、これに限らず、該普通図柄可変表示装置32は当りとはずれを表示するランプであっても良い。
【0136】
上記の実施形態では、図3に示すように、変動表示手段(特別図柄可変表示装置31)が1つだけ設けられ、第1始動入賞口21又は第2始動入賞口22のいずれに入賞しても、該特別図柄可変表示装置31で特別図柄の変動表示が行われる例について説明したが、これに限らず、変動表示手段を2つ設け、第1始動入賞口21に入賞した場合には第1の変動表示手段で特別図柄の変動表示が行われ、第2始動入賞口22に入賞した場合には第2の変動表示手段で特別図柄の変動表示が行われるものであっても良い。
【0137】
このように変動表示手段を2つ設けた場合において、第1の変動表示手段と第2の変動表示手段とで、小当りの発生確率を異ならせたり、2種類の小当り(例えば開放時間が短い小当りaと開放時間が長い小当りb)のいずれが発生するかの割合を異ならせたり、小当りから昇格大当りに昇格する入賞個数を異ならせても良い。
【0138】
上記の実施形態では、図3に示すように、第2始動入賞口22が可変入賞装置75の上に設けられている例について説明したが、時短中に小当りが発生した際に、パチンコ玉が該時短状態で頻繁に開閉する第2始動入賞口22に入賞して可変入賞装置75に入賞しづらくなるのを防止するために、第2始動入賞口22を可変入賞装置75の下に設けるようにしても良い。
【0139】
上記の実施形態では、時短中に、普通図柄可変表示装置32の可変表示時間の短縮,普通図柄可変表示装置32の可変表示結果が当り図柄に決定される確率の向上,及び開閉部材23,23の開放時間の延長の、3つの処理を全て行う例について説明したが、これに限らず、これら3つの処理うちの1つ又は2つの処理を行うものであっても良い。
【0140】
上記の実施形態では、直接大当りと昇格大当りとでラウンド数が同じである例について説明したが、これに限らず、両者でラウンド数が異なっていても良い。また直接大当りや昇格大当りの各々で、ラウンド数が異なる複数種類の大当りに制御されるものであっても良い。
【0141】
上記の実施形態では、小当りにおける開放パターンが、0.5秒×2ラウンドである例について説明したが、該開放パターンは、例えば1秒×1ラウンドや、0.2秒×5ラウンド等であっても良く、特に限定されない。
【0142】
上記の実施形態では、小当りにおける大当り昇格条件が、大入賞口への2個入賞である例について説明したが、該大当り昇格条件は、1個入賞や、3個入賞等であっても良く、特に限定されない。また大当り昇格条件は、1ラウンド目で1個入賞かつ2ラウンド目で1個入賞や、1ラウンド目で2個入賞かつ2ラウンド目で1個入賞等であっても良い。
【0143】
上記の実施形態では、図10に示す第4の判定手法において、可変入賞装置75への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号として、大入賞口に入賞したパチンコ玉が大入賞スイッチ77aで検出されることにより出力される大入賞口入賞信号を用いる例について説明したが、これに限らず、該可変入賞装置入賞信号として、大入賞口への入賞に基づいて付与される賞球が所定個数(例えば10個)に達することに基づいて出力される賞球信号を用いても良い。即ち可変入賞装置入賞信号は可変入賞装置75への入賞に基づいて出力される信号であれば良い。
【符号の説明】
【0144】
10…パチンコ機
12…遊技領域
21…第1始動入賞口
22…第2始動入賞口
31…特別図柄可変表示装置
75…可変入賞装置
81…遊技制御基板
100…呼出ランプ装置
101…信号入力部
102…制御部
103…通信部
104…ディスプレイ
120…ホールコンピュータ
121…通信部
122…制御部
123…ハードディスク
124…ディスプレイ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記可変入賞装置が開放状態とされることに基づいて出力される開放信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記開放信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、前記開放信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記表示結果の確定に基づいて出力される表示結果確定信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記表示結果確定信号が出力されたと判定してから前記特定遊技状態信号が出力されたと判定するまでの時間を計時する計時手段と、
該計時手段による計時時間が所定時間未満であることに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、該計時時間が所定時間以上であることに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて出力される第2特定遊技結果信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記可変入賞装置への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項1】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記可変入賞装置が開放状態とされることに基づいて出力される開放信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記開放信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、前記開放信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記表示結果の確定に基づいて出力される表示結果確定信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記表示結果確定信号が出力されたと判定してから前記特定遊技状態信号が出力されたと判定するまでの時間を計時する計時手段と、
該計時手段による計時時間が所定時間未満であることに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、該計時時間が所定時間以上であることに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて出力される第2特定遊技結果信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、前記第2特定遊技結果信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、該遊技媒体が始動領域に入賞したことに基づいて複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、前記遊技媒体が入賞不可能な閉鎖状態から入賞可能な開放状態に変化する可変入賞装置と、前記変動表示手段に表示結果を導出することで遊技結果を確定し、遊技結果が第1特定遊技結果となったことに基づいて第1特定遊技状態に制御すると共に、遊技結果が第2特定遊技結果となったことに基づいて前記可変入賞装置を開放状態とし、前記遊技媒体が該開放状態中の可変入賞装置に所定数入賞したことに基づいて第2特定遊技状態に制御する遊技制御手段と、を備える遊技機での遊技に関連して発生する遊技関連情報を表示する情報表示装置であって、
前記遊技機が前記第1特定遊技状態又は前記第2特定遊技状態に制御されることに基づいて共通に出力される特定遊技状態信号と、前記可変入賞装置への入賞に基づく可変入賞装置入賞信号とが、前記遊技機から出力されたことを判定する出力判定手段と、
前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定せずに前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第1特定遊技状態に制御されたと判定する一方、前記可変入賞装置入賞信号が出力されたと判定した後に前記特定遊技状態信号が出力されたと判定したことに基づいて前記第2特定遊技状態に制御されたと判定する特定遊技状態判定手段と、
該特定遊技状態判定手段による判定結果を表示する表示手段と、をさらに備えることを特徴とする情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−70778(P2013−70778A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211091(P2011−211091)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】
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