説明

情報記録再生装置

【課題】放熱を行うために必要な量の空気を情報記録再生装置内に吸入でき、発熱源となる部品を効率よく冷却することが可能であると共に、小型化が達成された情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】外装ケース11と、外装ケース11内に配設される冷却用ファン50と、外装ケース11の撮影時に撮影者側となる領域に形成され、冷却用ファン50の駆動によって外部の空気を吸入する吸気口23及び24と、外装ケース11に設けられ、冷却用ファン50の駆動によって生じた気流を排出する排気口15とを備えた情報記録再生装置1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に情報の記録を行う及び/または記録媒体に記録された情報の再生を行う情報記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、情報記録再生装置(例えば、ビデオカメラ)では、当該情報記録再生装置内に配設されている回路基板に搭載されたLSI等の回路部品から生じる熱の放熱対策として、情報記録再生装置の骨格となる金属フレームに熱伝導率に優れた銅板等の放熱板を接続して外部の筐体に放熱する構造とし、放熱板と回路基板間を放熱ゴムで接続して放熱性を改善する等の工夫がなされている。
【0003】
また、情報記録再生装置の外装ケースに、空気の吸気口が下面に開口され且つ排気口が上面に開口される流体通路を設けると共に、この流体通路内に冷却用ファンを配設し、当該冷却用ファンによって前記吸気口から吸入した空気を排気口から排出することで生じる気流により、装置内部の温度上昇を抑制する情報記録再生装置が紹介されている。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−63534号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、情報記録再生装置の高画質化に伴い、撮像素子や回路基板の発熱量が増大している一方、装置全体を極力小型化することが益々要求されている。この小型化の要求に応じるため、冷却用ファンによって生じる気流により放熱を行う情報記録再生装置では、当該冷却用ファンによって吸入される空気の吸気口の面積を、前記放熱を行うために必要な量の空気を吸入できる広さに確保することが難しい状況となっている。例えば、特許文献1に記載された情報記録再生装置は、外装ケースの前後方向中程に位置する下面に、前記空気の吸気口を1箇所開口した構成であるため、この吸気口の面積を十分に確保することが困難となる虞がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、放熱を行うために必要な量の空気を情報記録再生装置内に吸入でき、発熱源となる部品を効率よく冷却することが可能であると共に、小型化が達成された情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するため本発明は、被写体を撮像する撮像部と、撮像した画像情報を記録媒体に記録する及び当該記録媒体に記録された情報を読出すディスクドライブと、を備えた情報記録再生装置であって、外装ケースと、前記外装ケース内に配設される冷却用ファンと、前記外装ケースの、撮影時に撮影者側となる領域に形成され、前記冷却用ファンの駆動によって外部の空気を吸入する吸気口と、前記外装ケースに設けられ、前記冷却用ファンの駆動によって生じた気流を排出する排気口と、を備え、前記吸気口が複数形成されてなる情報記録再生装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、放熱を行うために必要な量の空気を装置内に吸入でき、発熱源となる部品を効率よく冷却することが可能であると共に、小型化が達成された情報記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる情報記録再生装置について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0009】
図1は、本実施の形態にかかる情報記録再生装置の外観を前方から見た状態を示す斜視図、図2は、図1に示す情報記録再生装置の外観を後方から見た状態を示す斜視図、図3は、図1に示す情報記録再生装置の正面図、図4は、図1に示す情報記録再生装置の背面図、図5は、図1に示す情報記録再生装置に形成された2つの排気口を接続する通風ダクトと冷却用ファンとの関係が判るよう外装ケースのリア側を取除いた状態を背面側から見た図、図6は、図10に示すVI−VI線に沿った断面図、図7は、図1に示す情報記録再生装置の冷却用ファンとメイン基板との関係が判るよう表示部と外装ケースのリア側及び右側を取除いた状態を背面側から見た図、図8は、図11に示すVIII−VIII線に沿った断面図、図9は、図1に示す情報記録再生装置から撮像部及び表示部を取除いた状態を正面側から見た図、図10は、図7に示す情報記録再生装置の左側面図、図11は、図10に示す情報記録再生装置の上方から見た平面図である。
【0010】
なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。また、説明を判り易くするため、前記各図において、冷却用ファンは、そのハウジング(外形)のみを記載し、図8では断面を示すハッチングの記載を省略してある。
【0011】
また、本実施の形態では、撮影時に撮影者側となる方を「リア側」または「後側」とし、リア側の反対側(すなわち、撮影時に被写体を向く側)を「フロント側」または「前側」として説明する。そしてまた、本実施の形態では、装置のリア側に向かって右側を「右」、装置のリア側に向かって左側を「左」として説明する。また、装置の上下方向は、撮影する際の上下方向とする。
【0012】
図1〜図6、図8、図9に示すように、本実施の形態にかかる情報記録再生装置1(例えば、ビデオカメラ)は、装置の外装を構成する外装ケース11を有している。この外装ケース11は、撮影者が片手で把持して操作することが可能なサイズを備え、内部に撮影光学系等が配設された本体ケース11Aと、本体ケース11Aの右側に配設され、内部に光ディスクドライブ30等が配設されたRケース11Bと、Rケース11Bの右側に、Rケース11Bに対し開閉可能に配設され、内部にハードディスクドライブ40が配設されたRケースカバー12と、を備えている。Rケースカバー12は、情報記録再生装置1を使用者が把持しやすいように外側に向けて湾曲したグリップ部となっており、Rケースカバー12を開くことで、光ディスクドライブ30の所定位置に光ディスクを装着する、あるいは装着されていた光ディスクを取り出すことができるようになっている。
【0013】
本体ケース11Aのフロント側上部には、撮影光学系が組み込まれた鏡筒13が前後方向に延在し、その前部が本体ケース11Aのフロント面に臨むように設けられている。本体ケース11Aのフロント側上部には、音声を収音するためのマイクロフォン14が鏡筒13の前部上面に配設されている。また、本体ケース11Aのフロント側の下部には、後に詳述する冷却用ファン50によって生じた気流が排出される排気口15(図3及び図9参照)が形成されている。一方、本体ケース11Aの上部のリア側には、本体ケース11A内に配設されているSDコネクタ90(図5、図7、図10及び図11参照)にSDメモリカード(Secure Digital memory card)を挿入する、または抜き取る際に開閉される開閉カバー18が設けられている。
【0014】
また、本体ケース11Aのリア側の面(背面)には、バッテリ19を着脱可能に取付けるバッテリ取付部20が形成されている。このバッテリ取付部20は、特に図4に示すように、バッテリ19が装着されるバッテリ装着領域21と、バッテリ装着領域21に対しバッテリ19をスライドさせて着脱させるためのスペースである着脱用領域22を有している。このバッテリ取付部20の下方には、本体ケース11A内に空気を取り入れるための吸気口23が形成されており、着脱用領域22には、外装ケース11内に空気を取り入れるための吸気口24が形成されている。このように、2つの吸気口23及び24が形成されているため、吸気口の合計面積を大きくとることができ、放熱を行うために必要な量の空気を本体ケース11Aの内部に確実に吸気することができる。
【0015】
ここで、着脱用領域22は、バッテリ装着領域21にバッテリ19を装着する、あるいはバッテリ19を取外す際に、バッテリ19をスライドさせるために使用されるが、バッテリ19がバッテリ装着領域21に装着された際には、外部に露出した状態となる。したがって、バッテリ19が吸気口24を遮ることがないため、吸気口24からの吸気が妨げられることがない。また、バッテリ19がバッテリ装着領域21に装着された際にはデッドスペースとなる着脱用領域22に吸気口24を配設しているため、吸気口24を配設するための領域を別途割り当てる必要がなく、必要な吸気量を確保する面積で吸気口24を形成しても、情報記録再生装置1の小型化に支障を来すことがない。なお、本体ケース11Aのリア側面には、録画の開始及び停止を行う録画ボタン25が設けられている。
【0016】
本体ケース11Aの左側には、撮影・再生時に映像等を表示する、例えば液晶表示装置からなる表示部16が配設されている。この表示部16は、表示部支点部17を支点として開閉、回転させることができ、使用状態に適した角度に調整可能となっている。
【0017】
次に、情報記録再生装置1の内部構造について、図5〜図11を参照して説明する。本体ケース11Aの内部には、図10及び図11に示すように、鏡筒13がフロント側からリア側に向けて延出した状態で配設されており、この鏡筒13のフロント側には、レンズ31が配設されており、鏡筒13のリア側端には、フロント側から順に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)基板32、GYR(Gyro:ジャイロ搭載)基板33、REG(Regulator:電源調整回路)基板34が配設されている。また、REG基板34よりもリア側には、SD基板(SDメモリカード用回路基板)35と、SD基板35のリア側に配設され、SDメモリカードを受領してSDメモリカードをSD基板35に電気的に接続するSDコネクタ90が配設されている。
【0018】
SDコネクタ90は、内部にSDメモリカードを受領した際に、SDメモリカードのSDコネクタ90との接続端子が形成されている面が、前後方向を向く(撮影時に撮影者と対向する面に略平行となる)ように配設されており、SDメモリカードを挿入するための挿入口が上面に形成されている。ここで、SDメモリカードは、通常、略直方体を有しているが、幅の狭い方の縁が情報記録再生装置1の左右方向となり、幅の長い方の縁が情報記録再生装置1の上下方向となるよう、情報記録再生装置1の上部から下部に向けて挿入される。したがって、SDメモリカードが、情報記録再生装置1の左右方向の長さを長くする要因となることがない。また、SDメモリカードを情報記録再生装置1の上部から挿入することができるため、操作性を向上させることができる。
【0019】
鏡筒13の下方には、OIS(Optical Image Stabilizer)基板41が、回路が実装される面を略水平にした状態で配設され、OIS基板41の下方には、情報記録再生装置1のメインシステムに関する信号処理用の集積回路等が実装されたメイン基板42が、OIS基板41と間隔をおいて、OIS基板41と平行に(即ち、回路が実装される面を略水平にした状態で)配設されている。さらに、メイン基板42の下方には、JACK基板43が、メイン基板42と間隔をおいて、メイン基板42と平行に配設されている。
【0020】
ここで、従来の情報記録再生装置では、通常、メイン基板は、鏡筒(レンズ部)のリア側に、本体ケース11Aの底面に対し垂直に配設されているため、情報記録再生装置の幅(左右方向)を小さくするには、レンズ部に干渉しないように当該レンズ部を逃げる形状をとる必要がある。したがって、メイン基板の必要面積を確保するためには、前後方向の長さ(フロント端面からリア端面までの長さ)を短くすることは実質上できなかった。本実施の形態にかかる情報記録再生装置1では、鏡筒13(レンズ部)の下方に、OIS基板41、メイン基板42、JACK基板43を互いに略水平に配設した構成を備えているため、鏡筒13(レンズ部)のリア側にOIS基板41やメイン基板42を略垂直に配設する場合に比べ、情報記録再生装置1の前後方向の長さを短くすることができる。また、従来の情報記録再生装置では、通常、鏡筒(レンズ部)の下方には、外部接続用の端子等が配設されており、デッドスペースも存在していたが、本発明では、この鏡筒13(レンズ部)の下方にあるスペースを基板配設用のスペースとしたため、従来、デッドスペースであった部分も有効に利用することができ、さらに小型化を達成することができる。
【0021】
メイン基板42のリア側であって、SDコネクタ90の下方には、冷却用ファン50が配設されている。この冷却用ファン50のリア側には、冷却用ファン50と、吸気口23及び24とを連通させる通風ダクト60が配設されている。この通風ダクト60を配設することで、冷却用ファン50から離れて形成されている吸気口24から空気を無駄なく吸い込むことができる。また、通風ダクト60は、特に図5に示すように、吸気口24から吸気口23に向けてなだらかにカーブした流線型を有しており、その内部に形成されている流路も、これに準じた流線型となっている。ここで、冷却用ファン50の駆動によって吸気口23及び24から吸入された空気は、通風ダクト60を通って冷却用ファン50に到達するが、この時、通風ダクト60によって画定される空気の流路が流線型となっているため、空気をスムースに流通させることができる。また、吸気口23は、冷却用ファン50と対向する位置に形成されているため、吸気口23から吸入された空気は、即座にフロント側に移動する。したがって、空気を効率よく流通させることができる。
【0022】
また、高温になりやすい部品であるメイン基板42やOIS基板41等は、前述したように、鏡筒13の下方に略水平に配置されており、冷却用ファン50が形成する気流の軌道上にある(図10参照)ため、この気流がメイン基板42やOIS基板41等に直接当たることになるため、これらを無駄なく放熱させる(冷却する)ことができる。
【0023】
なお、本実施の形態では、冷却用ファン50として、外部の空気を本体ケース11Aの内部に吸込む吸込式のファンを使用した。また、冷却用ファン50をリア側に配設し、マイクロフォン14をフロント側に配設して両者の配設位置を離したため、冷却用ファン50の駆動音がマイクロフォン14で集音されることを防止することもできる。そしてまた、冷却用ファン50の駆動によって生じる気流は、リア側からフロント側へ流通し、排気口15から外部に排出されるため、排出された気流(空気)が、撮影者に当たることを防止することもできる。
【0024】
Rケース11Bは、光ディスクに動画を記録するための光ディスクドライブ30を保護しており、Rケースカバー12を開くことにより光ディスクドライブ30への光ディスクの装着及び取り出しができるようになっている。このRケース11B内には、光ディスクドライブ30を支持する支持体としての樹脂プレート37が配設されている。この樹脂プレート37は、樹脂をモールド成形することで構成されており、その右側面に光ディスクドライブ30を位置させ、Rケース11Bの本体ケース11A寄りに位置する壁部に、光ディスクドライブ30と共に、螺子等の固定部材により共締めされている。なお、樹脂プレート37は、撮像部側と光ディスクドライブ30側とを分離し、撮像部側と光ディスクドライブ30側との空気の流通を遮断する役割も果たしている。また、樹脂プレート37の左側面には、図8及び図10に示すように、ドライブ回路基板36が配設されている。
【0025】
ここで、樹脂プレート37は、加工形状に自由度があるモールド成形により形成されているため、例えば、金属等をプレス加工して形成した場合に比べ、樹脂プレート37自身に隙間が形成されることなく任意の形状に形成される。したがって、樹脂プレート37を境として、本体ケース11A側(撮像部側)と、Rケース11B側(光ディスクドライブ30側)との間で空気の流通が行われることは殆ど無いため、冷却用ファン50で吸気した空気が、光ディスクドライブ30側に到達することが殆ど無い。このため、仮に、冷却用ファン50で吸気した空気に塵埃が混入していたとしても、この塵埃が光ディスクドライブ30側に入ることを防止することができる。
【0026】
なお、光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)−RやDVD+RW等の各種DVDはもちろん、BD(Blue-ray Disc)やHD(High Definition)−DVD等であってもよい。
【0027】
光ディスクドライブ30は、その右側面が、光ディスクを装着する光ディスク装着面38となっており、光ディスク装着面38の略中央部には、装着した光ディスクに形成されている中央孔に挿入され、光ディスクをチャッキングするクランプ部39が形成されている。
【0028】
なお、本実施の形態では、本体ケース11Aのリア側に2つの吸気口23及び24を形成した場合について説明したが、これに限らず、吸気口は、所望により3つ以上形成してもよい。また、本実施の形態では、吸気口23をバッテリ取付部20の下方に形成し、吸気口24を着脱用領域22に形成した場合について説明したが、これに限らず、吸気口の配設位置は、外装ケース11の撮影時に撮影者側となる領域(即ち、外装ケース11のリア側)であれば、任意の位置を選択することができる。
【0029】
また、本実施の形態では、通風ダクト60により、吸気口23と吸気口24とを接続した場合について説明したが、これに限らず、通風ダクト60は、必ずしも設けなくてもよい。また、通風ダクト60の形状は、流線型に限らず、例えば、吸気口23や吸気口24の形成位置に応じて任意に設定することができる。
【0030】
そしてまた、本実施の形態では、冷却用ファン50を本体ケース11Aのリア側下部に配設した場合について説明したが、これに限らず、冷却用ファン50は、吸気口23や吸気口24から空気を吸入でき、吸入された空気によって生じる気流により放熱を行わせることができれば、所望により他の位置に配設することもできる。
【0031】
また、本実施の形態では、小型化の達成や、効率のよい放熱を行わせる目的で、OIS基板41、メイン基板42及びJACK基板43をレンズ部(鏡筒13)の下方に略水平に配置した場合について説明したが、これに限らず、所望により、例えば、メイン基板42のみをレンズ部(鏡筒13)の下方に略水平に配置してもよく、場合によっては、OIS基板41、メイン基板42及びJACK基板43を他の位置に配置してもよい。この場合、放熱させることが必要となる基板を冷却用ファン50によって効率よく冷却でき且つ小型化が達成されるよう、各基板の位置を決定することが望ましい。
【0032】
そしてまた、本実施の形態では、樹脂プレート37によって光ディスクドライブ30を支持した場合について説明したが、これに限らず、光ディスクドライブ30を搭載しないタイプの情報記録再生装置の場合、樹脂プレート37によってハードディスクドライブ40を支持してもよい。また、本実施の形態では、撮像部側とディスクドライブ側との空気の流れを遮断するため、樹脂プレート37をモールド成形により形成した場合について説明したが、これに限らず、ディスクドライブを支持する支持体は、必ずしも樹脂製でなくてもよく、また必ずしもモールド成形により形成しなくてもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、SDメモリカードを情報記録再生装置1の上部から挿入する場合について説明したが、これに限らず、SDメモリカードは、所望により別の方向から挿入するようにしてもよい。
【0034】
さらにまた、本実施の形態では、記録媒体として、光ディスク、ハードディスク、SDメモリカードを使用する場合について説明したが、これに限らず、情報記録再生装置1として機能させることができれば、様々な記録媒体から任意に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態にかかる情報記録再生装置の外観を前方から見た状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す情報記録再生装置の外観を後方から見た状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示す情報記録再生装置の正面図である。
【図4】図1に示す情報記録再生装置の背面図である。
【図5】図1に示す情報記録再生装置に形成された2つの排気口を接続する通風ダクトと冷却用ファンとの関係が判るよう外装ケースのリア側を取除いた状態を背面側から見た図である。
【図6】図10に示すVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図1に示す情報記録再生装置の冷却用ファンとメイン基板との関係が判るよう表示部と外装ケースのリア側及び右側を取除いた状態を背面側から見た図である。
【図8】図11に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】図1に示す情報記録再生装置から撮像部及び表示部を取除いた状態を正面側から見た図である。
【図10】図7に示す情報記録再生装置の左側面図である。
【図11】図10に示す情報記録再生装置の平面図である。
【符号の説明】
【0036】
1…情報記録再生装置、 11…外装ケース、 13…鏡筒、 15…排気口、 16…表示部、 19…バッテリ、 20…バッテリ取付部、 21…バッテリ装着領域、 22…着脱用領域、 23、24…吸気口、 30…光ディスクドライブ、 37…樹脂プレート、 40…ハードディスクドライブ、 41…OIS基板、 42…メイン基板、 50…冷却用ファン、 60…通風ダクト、 90…SDコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像部と、撮像した画像情報を記録媒体に記録する及び当該記録媒体に記録された情報を読出すディスクドライブと、を備えた情報記録再生装置であって、
外装ケースと、
前記外装ケース内に配設される冷却用ファンと、
前記外装ケースの、撮影時に撮影者側となる領域に形成され、前記冷却用ファンの駆動によって外部の空気を吸入する吸気口と、
前記外装ケースに設けられ、前記冷却用ファンの駆動によって生じた気流を排出する排気口と、
を備え、
前記吸気口が複数形成されてなる情報記録再生装置。
【請求項2】
前記複数の吸気口と冷却用ファンは、通風ダクトによって接続されてなる請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項3】
前記通風ダクトは、前記吸気口から吸入した空気を通過させる流路が流線型である請求項2記載の情報記録再生装置。
【請求項4】
前記外装ケースの、撮影時に撮影者と対向する面に、バッテリを着脱可能に取付けるバッテリ取付部が形成されてなり、当該バッテリ取付部は、バッテリが装着されるバッテリ装着領域と、当該バッテリ装着領域に対しバッテリを着脱させるための着脱用領域と、を有し、当該着脱用領域に、前記吸気口の少なくとも1つを形成してなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の情報記録再生装置。
【請求項5】
前記吸気口の少なくとも1つを、前記外装ケースの、前記冷却用ファンと対向する位置に形成してなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の情報記録再生装置。
【請求項6】
前記外装ケース内に配設され、信号処理用の集積回路が実装された回路基板と、
前記外装ケース内に配設され、被写体の光学像を入射するレンズ部と、
をさらに備え、
前記回路基板は、前記レンズ部の、撮影時に下方となる位置に、前記集積回路が実装される面が、撮影時に略水平になるよう配置してなる請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の情報記録再生装置。
【請求項7】
前記外装ケース内に配設され、前記ディスクドライブを支持する支持体をさらに備え、
前記支持体は、前記撮像部側とディスクドライブ側とを分離し、当該撮像部側とディスクドライブ側との空気の流通を遮断する請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の情報記録再生装置。
【請求項8】
前記支持体は、モールド成形されてなる請求項7記載の情報記録再生装置。
【請求項9】
前記記録媒体が光ディスクであり、
前記支持体は、光ディスクドライブを支持する請求項7または請求項8記載の情報記録再生装置。
【請求項10】
前記記録媒体がSDメモリカードであり、
前記外装ケース内に配設されたSDメモリカード用回路基板と、
前記外装ケース内に配設され、前記SDメモリカードを受領して当該SDメモリカード用回路基板に電気的に接続するSDコネクタと、
をさらに備え、
前記SDコネクタは、撮影時に上方となる位置にSDメモリカード挿入口が形成されてなる請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の情報記録再生装置。
【請求項11】
前記SDメモリカードは、前記SDコネクタに受領された際に、当該SDコネクタとの接続端子が形成されている面が、撮影時に撮影者と対向する面に略平行となる請求項10記載の情報記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−296469(P2009−296469A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149906(P2008−149906)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】