説明

手拭用溶剤

【課題】 残渣がなく、早く乾燥し、結露することもなく、悪臭もなく、低価格で有害性が低い手拭用溶剤を提供する。
【解決手段】 手拭用溶剤において、シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンとを混合したことを特徴とする手拭用溶剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部品、電子部品、あるいは金属鏡面などのように、金属、ガラス、プラスチック等の洗浄に使用される手拭用溶剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ガラス、プラスチック等の表面の手拭用溶剤として、様々なものが知られている(例えば特許文献1〜3)。また、古くからアルコール類とシロキサンを混合した手拭き用仕上げ液が知られている(例えば特許文献5)。
【0003】
さらに、金属鏡面の手拭用溶剤としてメタノールが用いられていた。
【特許文献1】特開平9−217098号公報
【特許文献2】特開平10−287899号公報
【特許文献3】特開平5−331494号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば特許文献1、2に示されているアルコール類による手拭用溶剤や、例えば特許文献3に示されているアルコール類とシロキサンを混合した手拭用溶剤では、洗浄力が足りず、シミや残渣が残ってしまい、乾燥するまでに時間が掛かってしまい、湿度が高いときには結露してしまうことがある。また、アルコール特有の匂いが残ってしまい臭く、しかも価格が高い
そこで、本発明は、上記問題点を解決し、残渣がなく、早く乾燥し、結露することもなく、悪臭もなく、低価格で有害性が低い手拭用溶剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る手拭用溶剤は、シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンとを混合したことを特徴とする。また、本発明に係る手拭用溶剤は、重量比で10〜30WT%のシクロヘキサンと、重量比で20〜40WT%のイソヘキサンと、重量比で40〜60WT%のシクロペンタンとを混合したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンとを混合したことから、残渣がなく、早く乾燥し、結露することもなく、悪臭もなく、低価格で有害性が低い手拭用溶剤を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の手拭用溶剤は、シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンの混合であり、溶剤の混合比、及びその溶剤での作業性結果の一部は以下の通りである。
【0008】
なお、混合比は、重量比(WT%)である。
【表1】

【0009】
表1に示す結果から明らかなように、シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンの混合比を20:30:50の割合にすると、優れた手拭き効果を得ることがわかる。
【0010】
なお、混合比は上記のものに限定されず、シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンの混合比を10〜30/20〜40/40〜60の割合であっても同様の効果を奏する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
手拭用溶剤において、
シクロヘキサンとイソヘキサンとシクロペンタンとを混合したことを特徴とする手拭用溶剤。
【請求項2】
請求項1に記載の手拭用溶剤において、
重量比で10〜30WT%のシクロヘキサンと重量比で20〜40WT%の
イソヘキサンと、重量比で40〜60WT%のシクロペンタンとを混合した
ことを特徴とする手拭用溶剤。


【公開番号】特開2007−99796(P2007−99796A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−287586(P2005−287586)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(505368139)株式会社エー・エスー・ケー (4)
【出願人】(505368221)双日ケミカル株式会社 (3)
【出願人】(505368210)北港化学株式会社 (1)
【出願人】(000220343)株式会社トプコン (904)
【Fターム(参考)】