説明

打抜金型

【課題】受け台の損傷及び刃先の消耗を軽減するとともに、クランクシャフトが破損しない打抜金型を提供する。
【解決手段】往復駆動装置に取り付けられ、シート体2を特定の形状に切断する打抜金型であって、前記シート体を受ける受け台3と、前記受け台に刃先43を向けた刃部41を突設させた打抜ユニット4と、前記打抜ユニットを所定の間隔D1を隔てて支持し、前記往復駆動装置に取り付けられて前記受け台に対して往復運動する移動台6と、前記移動台に取り付けられ、前記打抜ユニットを前記受け台に向かって押圧する押圧手段とを備えた打抜金型。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟質、薄膜の単層又は積層のシートを所定の形状に切断する打抜金型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フィルム、シート等(以下、シート体という)を所定の形状に切断する打抜装置がある。この装置は、受け台に対して往復(上下)運動する切断刃を備えており、下死点において、受け台に載せたシート体に切断刃を押しつけてシート体を切断する。この装置により切断されたシート体は、その切断面にバリ等が生じにくく、切断寸法を高精度に維持することができる。
【0003】
しかし、装置の下死点の設定を見誤ると、刃先が受け台に勢いよく突き当たり、受け台が損傷したり、刃先の消耗が早まることとなる。更には切断刃を上下させるクランクシャフトに負担がかり、クランクシャフトが破損することとなる。そこで特許文献1の装置は、緩衝部材として刃受シートを受け台とシート体間に介在させて、受け台の損傷及び刃先の消耗を軽減させている。しかし、クランクシャフトが破損することもある。また、緩衝部材も消耗するため、その交換に伴いコストがかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−44851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記課題に着目して為された発明であり、受け台の損傷及び刃先の消耗を軽減するとともに、クランクシャフトの破損を防止する打抜金型を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、往復駆動装置に取り付けられ、シート体を特定の形状に切断する打抜金型であって、前記シート体を受ける受け台と、前記受け台に刃先を向けた刃部を突設させた打抜ユニットと、前記打抜ユニットを所定の間隔を隔てて支持し、前記往復駆動装置に取り付けられて前記受け台に対して往復運動する移動台と、前記移動台に取り付けられ、前記打抜ユニットを前記受け台に向かって押圧する押圧手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、前記押圧手段が、前記移動台から前記打抜ユニット向かって突設された押圧ロッドと、前記押圧ロッドを前記打抜ユニットに向かって押圧するバネとから構成されたことを特徴とする。
【0008】
また、前記押圧ロッドの先端部が球面状であり、前記押圧ロッドの突設方向に前記打抜ユニットの重心が位置すること特徴とする。
【0009】
また、前記刃部が、帯状の薄板からなり、長手の端部に刃先を形成した帯状刃であることを特徴とする。
【0010】
また、前記刃部が前記打抜ユニットに着脱可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0011】
また、前記刃部の長手方向の両側に、前記打抜ユニットから受け台に向かって突設したストッパーを備え、該ストッパーの先端と該刃部の先端とが同一平面上に並んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の打抜金型を用いれば、下死点において、打抜ユニットの刃先がシート体に突き当たる。この際、移動台は所定の間隔を隔てて打抜ユニットを支持するので、刃先と受け台が受ける衝撃が吸収される。したがって、受け台の損傷を防止し、刃先の消耗を低減することができる。また、下死点付近において、移動台は所定の間隔内で自由に運動することができるので、クランクシャフトに負担がかからない。よって、クランクシャフトの破損を防止することができる。さらに、下死点の調整が容易である。
【0013】
また、バネの押圧力のみで、シート体を切断することができるので、受け台と刃先の衝撃を抑制することができる。したがって、更に、受け台の損傷を防止し、刃先の消耗を低減することができる。
【0014】
また、移動台から垂直に突出した押圧手段の先端が球面状であり、その突出方向に打抜ユニットの重心が位置するので、押圧力を一点に集中させて打抜ユニットの重心を押圧することができる。これにより、押圧力を刃先全体に均等に伝えることができるので、安定して切断することができる。また刃先の一部のみが消耗することを防止できる。さらに、押圧手段が傾いて打抜ユニットに接触しても、押圧する点のズレを最小限に抑えることができる。
【0015】
また、刃部が薄板から形成された帯状刃であるため、刃の製造期間が短い。また、刃の製造コストを低減させることもできる。
【0016】
また、刃部が着脱可能に打抜ユニットに取り付けられるため、刃先が消耗した際に、刃部のみを交換すればよい。よって、刃部の交換を迅速に行うことができる。
【0017】
また、打抜ユニットが受け台に対して傾斜して下降した場合においても、先ず、いずれか一方のストッパーが受け台に突き当たるので、刃部を保護できる。また、ストッパーが突き当たることで、打抜ユニットは、その傾きを修正して、刃先がシート体に対して垂直に突き当たる。したがって、シート体の切断の際にシート体にしわが生じることなく、正確にシート体を切断できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例1の往復駆動装置の正面図である。
【図2】実施例1の打抜ユニットを受け台から見た斜視図である。
【図3】(a)実施例1の打抜金型の上死点における断面図である、(b)打抜金型の下死点における断面図である。
【図4】実施例2の打抜金型の断面図である。
【図5】帯状刃の取付態様を示した断面図である。
【図6】(a)帯状刃の斜視図である。(b)他の帯状刃の斜視図である。(c)さらに他の帯状刃の斜視図である。
【図7】(a)実施例4の打抜金型の上死点における正面図である。(b)打抜金型の下死点における正面図である。
【図8】他の弾性部材を備えた実施例4の打抜金型の正面図である。
【図9】さらに他の弾性部材を備えた実施例4の打抜金型の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づいて、絆創膏粘着フィルム(以下、シート体)の切断を例に本発明の打抜金型を説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図3に示すように、本実施例の打抜金型1は、受け台3と、打抜ユニット4と、移動台6と、押圧手段7を備えるものである。
【0021】
受け台3は、シート体2を受けるものである。受け台3は、往復駆動装置100に固定されており、その平らな上面にシート体2が載せられる。シート体2は所定の間隔で送られる。本実施例では、絆創膏フィルムの短手寸法の間隔で送られる。受け台3に用いる鋼材は、工具鋼が好ましいが、限定されない。
【0022】
打抜ユニット4は、シート体2を切断する刃部41と、移動台6に支持される基部42を備える。刃部41は、基部42から垂直に突設している。刃部41は、一の直線部45と、その両端から伸びる円弧部46から構成された略C形状である。本実施例の刃先43は両刃である。しかし、これに特に限定されず、片刃であってもよい。例えば、片刃のエッジを略C形状の刃部41の中心側に形成すれば、切断したシート体2の外形寸法の精度を高く切断することができる。一方、片刃のエッジを略C形状の刃部41の外側に形成すれば、切断されたシート体2の内形寸法の精度を高く切断することができる。基部42は、直方体であり、移動台6に対面する上面の4隅に螺子孔48を有する。打抜ユニット4は、工具鋼等の鋼材を削り出して製造される。打抜ユニット4は、刃先43を受け台3に向けて、係止部材8により移動台6に支持される。打抜ユニット4は、シート体2の送り方向21に略C形状の開口部を対向させて配置される。係止部材8はボルトが好ましいが、限定されない。
【0023】
移動台6は、打抜ユニット4を支持し、受け台3に対して往復運動するものである。移動台6には係止孔61が打抜ユニット4に開設した螺子孔48に対応して開設されており、その内壁には係止部材8を係止する突起部63が形成されている。係止孔61に挿入された係止部材8は打抜ユニット4の螺子孔48へ螺合される。この際、移動台6と打抜ユニット4の間には間隔D1が設けられる。これにより、打抜ユニット4は、前記間隔D1の範囲内で、移動台6に対して往復摺動可能に吊り下げて支持される。また、移動台6には押圧手段7を取り付ける取付孔62が形成されている。取付孔62は、打抜ユニット4の重心の鉛直線上に位置しており、その内壁に突起部64が形成されている。移動台6は、係止孔61及び取付孔62を覆う蓋部65を備える。また、係止部材8を押圧して、打抜ユニット4を移動台6に均等に押し出すバネ81を係止孔61に組み込んでもよい。移動台6は往復駆動装置のコネティングロッド9に取り付けられる。
【0024】
押圧手段7は、打抜ユニット4を受け台3に向けて押圧するものである。押圧手段7は、押圧ロッド71及びバネ72から構成される。押圧ロッド71は、先端部74が球面状であり、他端部は係止突起73を有している。押圧ロッド71の先端部は、打抜ユニット4の重心に向けて移動台6から垂直に突設している。バネ72は、押圧ロッド71を打抜ユニット4に向けて押圧するものであり、その押圧力は、シート体2の切断における切断抵抗よりも大きい。また、移動台6の係止孔61にバネ81を組み込んだ場合には、バネ81よりも大きな押圧力を有する。バネ72は、取付孔62に組み込まれる。本実施例では、打抜ユニット4の重心を押圧する一の押圧手段7を用いるが、これに限定されることなく、複数個の押圧手段7を用いてもよい。
【0025】
打抜金型1の動作について説明する。打抜金型1は往復駆動装置に取り付けられる。往復駆動装置はモータ、クランクシャフト10及びコネクティングロッド9から構成される。モータは、その回転をクランクシャフト10に伝え、コネクティングロッド9を介して移動台6及び打抜ユニット4を受け台3に対して往復運動させる。下死点に近づくと、先ず刃先43がシート体2に接する。その後、下死点までは、移動台6と打抜ユニット4間に設けた間隔D1を狭めながら、移動台6のみが下降する。移動台6が下降するとともに、バネ72が押圧力を増しながら押圧ロッド71を介して打抜ユニット4を押圧する。バネ72の押圧力がシート体2の切断抵抗を上回ると、シート体2が切断される。下死点では、移動台6と打抜ユニット4は間隔D2を有する。シート体2が所定の形状に切断されると、シート体2は送られる。
【0026】
本実施例の打抜金型1を用いれば、下死点において、打抜ユニット4の刃先43がシート体2に突き当たる。この際、移動台6は所定の間隔を隔てて打抜ユニット4を支持するので、刃先43と受け台3が受ける衝撃が吸収される。したがって、受け台3の損傷を防止し、刃先43の消耗を低減することができる。また、下死点付近において、移動台6は所定の間隔D1内で自由に運動することができるので、クランクシャフト10に負担がかからない。よって、クランクシャフト10の破損を防止することができる。さらに、下死点の調整が容易である。
【0027】
また、バネ72の押圧力のみで、シート体2を切断することができるので、受け台3と刃先43の衝撃を抑制することができる。したがって、更に、受け台3の損傷を防止し、刃先43の消耗を低減することができる。
【0028】
また、移動台6から垂直に突出した押圧手段7の先端が球面状であり、その突出方向に打抜ユニット4の重心が位置するので、押圧力を一点に集中させて打抜ユニット4の重心を押圧することができる。これにより、押圧力を刃先43全体に均等に伝えることができるので、安定して切断することができる。また刃先43の一部のみが消耗することを防止できる。さらに、押圧手段7が傾いて打抜ユニット4に接触しても、押圧する点のズレを最小限に抑えることができる。
【0029】
また、打抜ユニット4の刃部41は略C形状であり、シート体2の送り方向21に略C形状の開口部が対向するため、連続してシート体2を切断しても、切断時にシート体2が刃部41の内側に残ることがない。
【実施例2】
【0030】
打抜ユニット47はストッパー44を備えるものであっても良い。ストッパー44は、打抜ユニット47から受け台3に向かって突設している。ストッパー44の先端と刃部41の先端は同一平面上に並んでいる。ストッパー44は、刃部41の長手方向の両側に配設される。ストッパー44の材質及び形状は特に限定されない。本実施例では、ストッパー44は、打抜ユニット47と一体に形成されたものであり、打抜ユニット47の端部から延出した四角柱形状のものである。
【0031】
本実施例の打抜ユニット47を用いれば、打抜ユニット47が受け台3に対して傾斜して下降した場合においても、先ず、いずれか一方のストッパー44が受け台3に突き当たるので、刃部41を保護できる。また、ストッパー44が突き当たることで、打抜ユニット47は、その傾きを修正して、刃先43がシート体2に対して垂直に突き当たる。したがって、切断の際にシート体2にしわが生じることがなく、正確にシート体2を切断することができる。
【0032】
また、ストッパー44が棒状体であり、その先端に螺子部を有し、打抜ユニット47に対して螺子込んで取付けるものであってもよい。このストッパー44を用いれば、刃部41の消耗に応じて、打抜ユニット47への螺子込程度を調節することで、刃先43とストッパー44の先端を同一平面上に配置するよう調節することができる。
【0033】
また、ストッパー44を打抜ユニット47の4隅に設けてもよい。この様な打抜ユニット47は受け台3に対してどのように傾斜しても、先ずストッパー44が受け台3と接触するため、刃先43の一部のみが、受け台3に接触することはなく、刃先43を保護することができる。
【実施例3】
【0034】
図5及び図6に示すように、帯状刃51である刃部と、凹部54及び凸部55を有する基部52と、押圧部材53から構成された打抜ユニット5であってもよい。帯状刃51は、鋼材からなる帯状の薄板であり、長手の端部に刃先59が形成されたものである。この帯状刃51は、厚みが1mm、幅が30mmであるが、これに限定されない。また、図6(a)に示すように、帯状刃51は、絆創膏フィルムの外周に合わせてリング状に形成される。帯状刃51としてはトムソン刃が好ましい。凹部54は、基部52の中心部に、帯状刃51の外周に合わせて形成される。凸部55は、凹部54の中心部に形成される。凸部55は、その先端にかけてテーパー状に形成される。押圧部材53は、帯状刃51を基部52へと押し付けて固定するものである。押圧部材53は、帯状刃51と凸部55間の凹部に配置され、基部52に対して螺子等により取付けられる。螺子が螺入されるにつれて、押圧部材53は帯状刃51を凹部54の外周へと強く押し付ける。
【0035】
この様な打抜ユニット5は、帯状刃51が薄板から形成されているため、刃の製造期間が短い。また、刃の製造コストを低減させることもできる。
【0036】
また、押圧部材53により、帯状刃51が打抜ユニット5に着脱可能に取り付けられるので、刃先59が消耗した際、迅速に帯状刃51を交換することができる。
【0037】
また、図6(b)に示すように、刃先59の直線部に凹部56を形成した帯状刃57であってもよい。帯状刃57を用いることにより、連続してシート体2を切断しても、切断時にシート体2が刃の内側に残ることがない。また、図6(c)に示すように、両縁に刃先59及び凹部56を形成した帯状刃58であってもよい。帯状刃58は反転して使用することができるので、交換コストを削減することができる。さらに、刃先59に目盛りを彫り込んで、刃先59の消耗に伴う、交換目印としてもよい。
【実施例4】
【0038】
図7(a)に示すように、係止部材が第一の弾性部材90であり、押圧手段が第二の弾性部材91であってもよい。第一の弾性部材90は、柱状であり、移動台6と打抜ユニット47の間に配設される。移動台6は第一の弾性部材90により打抜ユニット47を吊持する。第二の弾性部材91は、ドーム形状であり、その曲面を打抜ユニット47に向けて移動台6に取り付けられている。第一の弾性部材90及び第二の弾性部材91としては、天然ゴム、合成ゴム、又は弾性のあるレジン系の材料を用いることができる。第一の弾性部材90に用いる材料は軟質であり、第二の弾性部材91に用いる材料は硬質なものが好ましい。
【0039】
本実施例の打抜金型11は、刃先43がシート体2に突き当たると、移動台6が第一の弾性部材90を変形させながら下降する。図7(b)に示すように、下死点においては、第二の弾性部材91が変形しながら、打抜ユニット47を押圧することで、シート体2を切断する。
【0040】
本実施例の打抜金型11を用いれば、第一の弾性部材90が、刃先43とシート体2の衝突による衝撃を吸収することができる。したがって、刃先43の消耗を低減し、受け台3及びクランクシャフト10の損傷を防ぐことができる。
【0041】
図8に示すように、打抜ユニット47が弾性部材92により移動台6に吊持され、また、弾性部材92の押圧力によりシート体2を切断する打抜金型12であってもよい。弾性部材92は、移動台6及び打抜ユニット47の間に配設されており、打抜ユニット47の重心に向かって先細る円錐台状が好ましいが、限定されない。弾性部材92の材質としては、天然ゴム、合成ゴム、又は弾性のあるレジン系の材料を用いることができる。この打抜金型12は、打抜ユニット47の吊持及び打抜ユニット47の押圧を弾性部材92のみにより行うことができるので、装置の構造を単純化できる。また、弾性部材92が、打抜ユニット47に向かって先細る円錐台状であるから、打抜ユニット47の重心に対して押圧することができる。よって、打抜ユニット47の刃部41全体に均等に圧力をかけることができる。したがって、切断したシート体2が歪むことがない。
【0042】
さらに、図9に示すように、移動台6及び受け台3の間に配設された板状の弾性部材93を用いてもよい。移動台6は弾性部材93により打抜ユニット47を吊持している。また、移動台6の下面、弾性部材93の板面、及び打抜ユニット47の上面の面積がそれぞれ略等しい。弾性部材93を用いた打抜金型13は、弾性部材93の板面全体で打抜ユニット47を押圧し得るので、打抜ユニット47は安定してシート体2を切断することができる。
【0043】
以上、本発明の打抜金型について説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0044】
例えば、本発明の打抜金型は、絆創膏以外のフィルム、シート、紙、段ボール、ワッペン、又はこれらを積層したシートを所定の外形に打抜く為に用いることができる。
【符号の説明】
【0045】
100...往復駆動装置、1・11・12・13...打抜金型、2...シート体、3...受け台、4・47・5...打抜ユニット、6...移動台、7...押圧手段、8...係止部材、41...刃部、42...基部、43...刃先、44...ストッパー、51...帯状刃、71...押圧ロッド、72...バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
往復駆動装置に取り付けられ、シート体を特定の形状に切断する打抜金型であって、
前記シート体を受ける受け台と、
前記受け台に刃先を向けた刃部を突設させた打抜ユニットと、
前記打抜ユニットを所定の間隔を隔てて支持し、前記往復駆動装置に取り付けられて前記受け台に対して往復運動する移動台と、
前記移動台に取り付けられ、前記打抜ユニットを前記受け台に向かって押圧する押圧手段と、
を備えた打抜金型。
【請求項2】
前記押圧手段が、
前記移動台から前記打抜ユニット向かって突設された押圧ロッドと、
前記押圧ロッドを前記打抜ユニットに向かって押圧するバネと、
から構成された請求項1に記載の打抜金型。
【請求項3】
前記押圧ロッドの先端部が球面状であり、前記押圧ロッドの突設方向に前記打抜ユニットの重心が位置すること特徴とする請求項1又は請求項2に記載の打抜金型。
【請求項4】
前記刃部が、帯状の薄板からなり、長手の端部に刃先を形成した帯状刃であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の打抜金型。
【請求項5】
前記刃部が前記打抜ユニットに着脱可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の打抜金型。
【請求項6】
前記刃部の長手方向の両側に、前記打抜ユニットから受け台に向かって突設したストッパーを備え、該ストッパーの先端と該刃部の先端とが同一平面上に並んだことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の打抜金型。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate