払込票受付処理装置
【課題】信用金庫等の金融機関(払込票処理機関)の営業店に払込票が持ち込まれたとき、払込処理機関の処理業務を大幅に省力化させルと共に、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理可能な払込票処理装置を提供する。
【解決手段】払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2に印刷されたバーコードを読み取らせるとともに、収納端末7aによって、バーコードリーダ3から出力されるバーコード情報を処理させて、収納情報を生成させ、ネットワーク8を介して、収納代行会社、または払込票処理機関の本店などに収納情報を供給させる。
【解決手段】払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2に印刷されたバーコードを読み取らせるとともに、収納端末7aによって、バーコードリーダ3から出力されるバーコード情報を処理させて、収納情報を生成させ、ネットワーク8を介して、収納代行会社、または払込票処理機関の本店などに収納情報を供給させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば信用金庫等の金融機関において処理される払込票処理装置に関し、特に、払込票に印刷されているバーコードを読み込んで、払込票受付作業を簡素化させるようにした払込票受付処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
NTT、NHK、各自治体などから各顧客に送付された払込票を処理する払込票処理システムとして、従来、図14に示す信金型の払込票処理システム101が知られている。
【0003】
図14に示す信金型の払込票処理システム101は、信用金庫等の金融機関である払込票処理機関の営業店102などに配置され、顧客が払込票103などを提出し、払込みの依頼をしたとき、払込票処理機関の営業所の従業員によって操作されて、払込票103に対応する関連帳票105を出力する窓口端末104と、払込票処理機関の本店107などに配置され、各営業店102の営業時間終了後に集計票106などを出力し、各営業店102からメール便などで、収集された各払込票103のイメージを読み取り、文字コードを生成する活字OCR(Optical Character Reader)装置108と、払込票処理機関の本店107などに配置され、活字OCR装置108から出力される文字コードを処理して、決済情報を生成し、指定された時刻になったとき、ネットワーク110を介して、払込票発行企業(NTT、NHK、各自治体など)111のサーバに決済情報を送信し、消し込み処理などを行わせる収納代行サーバ109と、を備えている。
【0004】
そして、払込票処理機関の営業店102に入店した顧客によって、払込票103、振り込み依頼票、払込み金額に対応する紙幣、硬貨が提出されたとき、営業所の従業員によって、払込票103、振り込み依頼票、紙幣、硬貨などが受け取られるとともに、受領証が作成されて、顧客に渡される。
【0005】
また、この動作と並行し、払込票処理機関の営業所の従業員によって、窓口端末104が操作されて、払込票103の内容が入力され、払込票103に対応する関連帳票105、集計票106などがプリントアウトされる。そして、払込票処理機関の営業所の従業員によって、払込票発行企業単位で、これら払込票103、関連帳票105、集計票106などが纏められ、営業終了時刻まで、保管される。この後、当該営業店102の営業終了時刻になったとき、払込票発行企業単位で纏められた、払込票103、関連帳票105、集計票106などがメール便で、払込票処理機関の本店107などに送付される。
【0006】
そして、払込票処理機関の本店107などの従業員によって、営業開始前に、各営業店102から送付された払込票発行企業単位の払込票103、関連帳票105、集計票106などが払込票発行企業単位で、さらに纏められて突合処理された後、突合処理済みの各払込票103が活字OCR装置108にセットされる。
【0007】
この後、活字OCR装置108から出力される各払込票103の文字データが収納代行サーバ109に供給されて、決済情報が生成され、記憶される。
【0008】
そして、各払込票発行企業111によって指定された時刻になる毎に、収納代行サーバ109に記憶されている各払込票発行企業111の決済情報が収納代行サーバ109→ネットワーク110→払込票発行企業(NTT、NHK、各自治体など)111のサーバなる経路で、払込票発行企業111のサーバに供給され、消し込み処理などが行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、このような信金型の払込票処理システム101では、払込票処理機関の営業店102に入店した顧客が払込票103による振り込み依頼票の起票の不便さや、払込み金額に対応する紙幣、硬貨などを提出する毎に、従業員が窓口端末104を操作して、関連帳票105、集計票106などを出力させなければならず、その分だけ作業効率が悪く、顧客の待ち時間が長くなってしまうという問題があった。
【0010】
また、信金型の払込票処理システム101では、払込票処理機関の本店107などの従業員によって、各営業店102から送付された、払込票発行企業単位の払込票103、関連帳票105、集計票106などを払込票発行企業単位で、さらに纏めさせて、突合処理などを行わせた後、突合処理済みの各払込票103を活字OCR装置108にセットさせて、各払込票103の文字データを収納代行サーバ109に処理させなければならず、従業員の負担が大き過ぎるという問題があった。
【0011】
また、信金型の払込票処理システム101では、払込票処理機関側が予め契約している払込票発行企業111の払込票、例えばNTT、NHK、地元の自治体などのように、営業エリア内に事業体がある企業、地元自治体など、地元の人にとって主要な払込票発行企業111の払込票103のみしか取り扱われない場合が多い。
【0012】
このため、各自治体、例えば北海道の水道局が発行した払込票103を東京にある払込票処理機関の営業店102に持ち込んでも、この営業店102で払込票103の処理を行うことができないなど、顧客にとって、使い勝手が悪いという問題があった。
【0013】
本発明は、上記の事情に鑑み、請求項1では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票に印刷されたバーコードを読み取って、収納処理を行わせることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、払込票処理機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる払込票受付処理装置を提供することを目的としている。
【0014】
また、請求項2では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、収納処理させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる払込票受付処理装置を提供することを目的としている。
【0015】
また、請求項3では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票処理機関が契約した払込票発行会社の払込票のみならず、収納代行会社が契約した払込票発行会社の払込票であっても、また払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、関連帳票、集計票などを自動作成させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができるとともに、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる払込票受付処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1の払込票受付処理装置では、払込票発行機関が発行した払込票のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、このバーコードリーダから出力されるバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報に基づき、表示器上に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、を備えたことを特徴としている。
【0017】
また、請求項2の払込票受付処理装置では、払込票発行機関の払込票発行機関と対応するバーコードとが対にされて表記されたバーコード表と、操作内容に対応する数字情報を生成するテンキーと、払込票発行機関が発行した払込票のバーコード、または前記バーコード表のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれているとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報を使用して、表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行い、また前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれていないとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報と前記テンキーから出力される数字情報とを使用して、前記表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、前記ネットワークを介して、指定された前記収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、を備えたことを特徴としている。
【0018】
また、請求項3では、前記収納端末は、プリント指示が入力されたとき、前記収納情報に対応する関連帳票情報、または集計帳票情報を使用して、帳票プリンタから関連帳票、または集計帳票をプリントアウトさせることを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の払込票受付処理装置では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票に印刷されたバーコードを読み取って、収納処理を行わせることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【0020】
また、本払込票受付処理装置では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、収納処理させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【0021】
さらに、本払込票受付処理装置では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票処理機関が契約した払込票発行会社の払込票のみならず、収納代行会社が契約した払込票発行会社の払込票であっても、また払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、関連帳票、集計票などを自動作成させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、本部事務の合理化が図れることから、金融機関の業務を大幅に省力化させることができるとともに、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による払込票受付処理装置の一つの実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す払込票受付処理装置のメインメニュー画面表示動作例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す払込票受付処理装置の収納動作例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す払込票受付処理装置の精算メニュー画面表示動作例を示すフローチャートである。
【図5】図1に示す払込票受付処理装置の突合動作例を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す払込票受付処理装置の精算動作例を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示されるメインメニュー画面例を示す模式図である。
【図8】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される収納画面例を示す模式図である。
【図9】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される精算メニュー画面例を示す模式図である。
【図10】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される突合画面例を示す模式図である。
【図11】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される精算画面例を示す模式図である。
【図12】本発明による払込票受付処理装置のうち、請求項2、3に対応する一形態を示すブロック図である。
【図13】図12に示すバーコード表の詳細な構成例を示す平面図である。
【図14】従来から知られている、一般的な信金型の払込票処理システムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
1.本発明に係る振込票受付処理装置の第1の実施形態
図1は、本発明による払込票受付処理装置の第1の実施形態を示すブロック図である。
図1に示す払込票受付処理装置1aは、払込票処理機関の営業店などに配置され、顧客が持ち込んだ払込票2などのバーコードを読み取るバーコードリーダ3と、払込票処理機関の営業店などに配置され、バーコードリーダ3から出力されるバーコード情報などを解析して、払込票発行企業情報、支払期限情報、払込金額情報などを生成するとともに、これら払込票発行企業情報、支払期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報などに基づき、収納可能かどうか、印紙が必要かどうかなどを判定し、収納可能で、かつ顧客から払込合計金額に対応する紙幣、硬貨などを受け取り、収納済みボタンが押されたとき(図8に示す印刷/送信ボタン35がタッチされたとき)、収納情報、関連帳票情報などを生成し、記憶するとともに、収納情報をネットワーク8上に送出する収納端末7aと、払込票処理機関の営業店などに配置され、収納端末7aから出力される関連情報、集計情報などを取り込み、関連帳票5、集計票6などをプリントアウトする帳票プリンタ4とを備えており、顧客が持ち込んだ払込票2のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するとともに、このバーコード情報に含まれる払込票発行企業情報、支払期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報などに基づき、収納可能かどうか、印紙が必要かどうかなどを判定し、収納可能で、かつ収納済みであるとき、収納情報、関連帳票情報などを生成して記憶した後、収納端末7a→ネットワーク8→収納代行会社の収納代行装置(または、払込票処理機関の本店に配置された収納代行サーバ)なる経路で、収納代行装置(または、払込票処理機関の本店に配置された収納代行サーバ)に収納情報を供給する。また、1日の営業終了時刻が経過し、営業所の従業員によって、精算指示が入力されたとき(図9に示す精算メニュー画面40上で、精算ボタン42がタッチされたとき)、各払込票発行企業毎に記憶している収納情報、関連帳票情報、収納情報を集計した集計情報などを整理して、帳票プリンタ4から関連帳票5、集計票6などプリントアウトさせる。
【0024】
バーコードリーダ3は、先端が曲げられた筒状体によって形成されるプラスチック製のバーコードリーダ筐体と、バーコードリーダ筐体の先端部分に配置され、赤外線光などを出射/スキャンさせながら、その反射光を受光して、受光信号を出力する光センサと、バーコードリーダ筐体内に配置され、バーコードリーダ筐体の先端部分が払込票2に当接させられているとき、光センサから出力される受光信号を解析し、バーコード情報を生成するバーコード信号処理基板と、バーコードリーダ筐体の後端に形成された穴を介して、バーコード信号処理基板に接続され、収納端末7aから出力される電源電圧をバーコード信号処理基板に供給しながら、バーコード信号処理基板から出力されるバーコード情報(シリアルデータ)を収納端末7aに供給するケーブルとを備えており、従業員によって、バーコードリーダ筐体の先端部分が顧客から渡された払込票2のバーコード欄に当接させられたとき、払込票2のバーコード欄に印刷されているバーコードを読み取って、バーコード情報を生成し、収納端末7aに供給する。
【0025】
また、帳票プリンタ4は、箱状に形成されるプリンタ筐体と、プリンタ筐体内に配置され、印字動作を制御する印字制御基板と、一端がプリンタ筐体の後端に形成されたUSB端子などに接続され、他端が収納端末7aのUSB端子などに接続され、収納端末7aからプリント信号が出力されたとき、これを取り込み、プリンタ筐体内の印字制御基板に供給するUSBケーブルと、一端がプリンタ筐体の後端に形成された電源端子などに接続され、他端が営業店のコンセントなどに接続され、コンセントから供給される電源電圧を取り込み、プリンタ筐体内の印字制御基板に供給する電源ケーブルと、プリンタ筐体内に配置され、印字制御基板からプリント指示、印字データが出力されたとき、プリンタ筐体内の給紙ユニットからプリンタ用紙を取り出して、関連帳票5、集計票6などプリントアウトする印字ユニットとを備えており、収納端末7aからプリント信号が出力されたとき、印字制御基板によって、給紙ユニットからプリンタ用紙を取り出すとともに、印字ユニットを制御して、関連帳票5、集計票6などプリントアウトさせる。
【0026】
また、収納端末7aは、箱状に形成される収納端末筐体(図示は省略する)と、収納端末筐体内に配置され、バーコード情報処理、タッチ位置判定処理、収納情報生成処理、集計情報生成処理、関連帳票情報生成処理、通信処理などを行う演算制御ユニット9aと、収納端末筐体内に配置され、領収証などをプリントアウトするプリント機構10と、収納端末筐体の後端に配置され、USB端子、LAN端子などを介して、外部機器と情報の授受を行う端子パネル(図示は省略する)と、収納端末筐体の後端などに配置され、従業員によってオン/オフ操作される電源スイッチ(図示は省略する)と、収納端末筐体の上部に配置される液晶表示器11、タッチ位置センサ12によって構成され、演算制御ユニット9aから出力される表示データを取り込み、メインメニュー画面30(図7参照)、精算メニュー画面40(図9参照)などを表示するとともに、従業員によって、タッチされたとき、タッチ位置データを生成して、演算制御ユニット9aに供給するタッチパネル13とを備えており、従業員によって電源スイッチがオンされたとき、演算制御ユニット9aによって、タッチパネル13にメインメニュー画面30を表示させるとともに、メインメニュー画面30上に表示されている収納ボタン31、精算ボタン32、管理ボタン33などの操作内容、精算メニュー画面40上に表示されている照合ボタン43、突合ボタン41、精算ボタン42などの操作内容などに応じて、バーコード情報処理、タッチ位置判定処理、収納情報生成処理、集計情報生成処理、関連帳票情報生成処理、通信処理などを行う。
【0027】
この場合、演算制御ユニット9aは、タッチパネル13とデータの授受を行うタッチパネルインタフェース14と、バーコードリーダ3とデータの授受を行うバーコードインタフェース15と、帳票プリンタ4とデータの授受を行うプリンタインタフェース16と、ネットワーク8を介して、収納代行会社の収納代行装置(または、払込票処理機関の本店に配置された収納代行サーバ)と情報の授受を行う通信インタフェース17と、OS(Operating System)が格納されるOS格納エリア18、払込票受付処理プログラムなどが格納されるプログラム格納エリア19a、収納代行会社側が収納代行契約している払込票発行企業の払込票発行企業情報、払込票処理機関の本店側が収納代行契約している払込票発行企業の払込票発行企業情報、帳票フォーマットデータなどが格納される帳票フォーマット格納エリア20、新規に作成された収納情報などを一定期間、例えば3ヶ月間、記憶する収納情報格納エリア21などを持つハードディスク22aと、ハードディスク22aにインストールされているOS、払込票受付処理プログラムなどに基づき、システムバス23を介して、タッチパネルインタフェース14乃至ハードディスク22aなどとデータの授受を行いながら、各種の演算処理、データ処理などを行うCPU24と、CPU24の作業エリアなどとして使用されるメモリ25とを備えており、収納端末7aの電源スイッチがオンにされているとき、CPU24によって、タッチパネルインタフェース14乃至ハードディスク22a、メモリ25などを制御し、各種の表示処理、各種の演算処理、データ処理などを行う。
【0028】
次に、図2乃至6に示すフローチャート、図7乃至11に示す模式図を参照しながら、払込票受付処理装置1aの動作を説明する。
【0029】
まず、営業開始時刻になる前などにおいて、払込票処理機関の営業店内にいる従業員によって、収納端末7aの電源スイッチが入れられたとき、図2のフローチャートに示す如く収納端末7aのCPU24によって、演算ユニット9a、タッチパネル13、プリント機構10、バーコードリーダ3などが初期化されるとともに、プログラム格納エリア19aに格納されている払込票受付プログラムが読み込まれて、払込票受付処理が開始され(ステップST1)、タッチパネル13に図7の模式図に示すメインメニュー画面30が表示される(ステップST2)。
【0030】
この後、図3のフローチャートに示す如く払込票処理機関の営業店に入店した顧客によって、払込票2、振り込み依頼票等が提出され、営業所の従業員によって、払込票2、振り込み依頼票などが受け取られ、タッチパネル13に表示されているメインメニュー画面30の収納ボタン31がタッチされたとき(ステップST5)、収納端末7aがバーコード情報受け取り可能になるとともに、収納端末7aから電源電圧が出力されて、バーコードリーダ3に供給される。
【0031】
次いで、営業所の従業員によって、バーコードリーダ3の先端部分が払込票のバーコード欄に当接させられたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2のバーコード欄に印刷されているバーコードが読み取られ、収納端末7aにバーコード情報が供給される(ステップST6)。
【0032】
そして、収納端末7aの演算制御ユニット9aによって、バーコード情報が解析され、バーコード情報に含まれる払込票発行企業情報、支払期限情報、払込金額情報などが抽出されるとともに(ステップST7)、これら払込票発行企業情報、支払期限情報、払込金額情報などに基づき、予め登録されている払込票発行企業が発行した払込票2のバーコード情報かどうか、支払期限内かどうか、印紙代が必要かどうか、収納可能かどうかなどが判定される。
【0033】
ここで、バーコードリーダ3から出力されたバーコード情報が予め登録されている払込発行企業が発行した払込票2のバーコード情報であり、支払期限内であれば(ステップST8)、収納端末7aの演算制御ユニット9aによって、印紙代を含む払込合計金額が演算されて(ステップST9)、図8に示す如くタッチパネル13の収納画面34上に、赤色で、払込票発行企業情報、合計払込金額情報、関連情報が表示される(ステップST10)。
【0034】
また、バーコードリーダ3から出力されたバーコード情報が予め登録されている払込票発行企業が発行した払込票2のバーコード情報であっても、支払期限超過であれば、収納端末7aの演算制御ユニット9aによって、収納可能かどうかが判定され、収納可能であれば(ステップST8)、期限超過分の追加金額、印紙代を含む払込合計金額が演算されて(ステップST11)、図8に示す如くタッチパネル13の収納画面34上に、赤色で、払込票発行企業情報、合計払込金額情報、関連情報が表示される(ステップST10)。
【0035】
この後、顧客が合計払込金額に対応する紙幣、硬貨の支払いを完了し、従業員によって、タッチパネル13の収納画面34上にある支払い完了ボタン(印刷/送信ボタン35)がタッチされたとき、演算制御ユニット9aのCPU24によって、払込票発行企業情報、支払期限情報、合計払込金額情報などに対応する収納情報が生成されて、ハードディスク22aの収納情報格納エリア21に記憶されるとともに(ステップST13)、領収証情報が作成され、プリント機構10から領収証がプリントアウトされ、顧客に渡される(ステップST14)。
【0036】
また、この動作と並行し、演算制御ユニット9aのCPU24によって、通信インタフェース17が制御されて、通信インタフェース17→ネットワーク8→収納代行会社側の収納代行サーバ(または、払込票処理機関の本店側の収納代行サーバ)なる経路で、収納情報が供給され、決済処理されるとともに、収納情報格納エリア21に通信内容が記憶される(ステップST15、ST16)。
【0037】
そして、営業店の営業が終了し、図4のフローチャートに示す如く営業店の従業員によって、収納端末7aのタッチパネル13上に表示されているメインメニュー画面30の精算ボタン32がタッチされたとき(ステップST20)、収納端末7a内のCPU24によって、これが検知されて、タッチパネル13上に図9に示す精算メニュー画面40が表示される(ステップST21)。
【0038】
そして、図5のフローチャートに示す如く営業店の従業員によって、タッチパネル13に表示された精算メニュー画面40上にある突合ボタン41がタッチされたとき(ステップST25)、収納端末本7aのCPU24によって、収納情報格納エリア21に記憶されている収納情報などのうち、当日分の収納情報などが読み出されて(ステップST26)、タッチパネル13に図10に示す突合画面50が表示され、この突合画面50上に表示されている払込内容と、当日分の各払込票2の内容との突合作業が行われると共に、突合作業の内容に対応する突合情報が生成されて、収納情報格納エリア21に記憶される(ステップST27乃至ST30)。
【0039】
この後、突合作業が完了し、営業店の従業員によって、タッチパネル13に表示された突合画面50上の戻るボタン51がタッチされたとき(ステップST30)、収納端末7a内のCPU24によって、これが検知されて、タッチパネル13上に図9に示す精算メニュー画面40が再表示される。
【0040】
また、払込票処理機関の営業店の従業員によって、タッチパネル13に表示された精算メニュー画面40上にある集計票印刷ボタン43がタッチされたとき、収納情報に対応する関連帳票情報、集計情報などが作成され(ステップST38、ST39)、精算ボタン42がタッチされたとき(ステップST35)、収納端末7a内のCPU24によって、タッチパネル13に図11に示す精算画面60が表示される。
【0041】
そして、図6のフローチャートに示す如くタッチパネル13に表示されている精算画面60上にある精算実行ボタン61がタッチされたとき(ステップST35)、収納端末7a内のCPU24によって、収納情報格納エリア21に記憶されている収納情報などのうち、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業の収納情報などが読み出され、各払込票発行企業毎に集計されて、精算情報が生成され、収納情報格納エリア21に記憶されとともに(ステップST36、ST37)、タッチパネル13に表示された精算画面60で、精算結果一覧表が表示され、従業員に精算内容が知らされる(ステップST38)。
【0042】
また、受付集計票印字ボタン44がタッチされると(ステップST39)、収納端末7a内のCPU24によって、収納情報格納エリア21に記憶されている収納情報に対応する関連帳票情報、集計情報などが作成され(ステップST40、ST41)、これらが収納情報格納エリア21に記憶されるとともに(ステップST42)、これらの関連帳票情報、集計情報などがプリンタインタフェース16に供給され、帳票プリンタ4から、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業毎に、関連帳票5、集計票6などがプリントアウトされる(ステップST43)。
【0043】
そして、図10に赤色に表示された払込票103は、払込票処理機関の従業員によって、関連帳票5、集計票6などと、各払込票2とが組み合わされ、当日のメール便で、払込票処理機関の本店などに送付される。
【0044】
また、収納代行会社側が契約した払込票発行企業の各払込票2については、営業店に保管され、月末など、収納代行会社が指定した期日に、郵便などで、収納代行会社に送付される。
【0045】
このように、この第1の実施形態では、払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2に印刷されたバーコードを読み取り、収納端末7aによって、バーコードリーダ3から出力されるバーコード情報を処理させて、収納情報を生成させ、ネットワーク8を介して、収納代行会社、または払込票処理機関の本店などに収納情報を供給させるようにしているので、払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれたとき、営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【0046】
また、この第1形態では、払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2に印刷されたバーコードを読み取って、収納情報を生成させるとともに、収納端末7a内に記憶させ、営業店の営業が終了した後において、精算指示が入力されたとき、収納端末7a内に記憶されている収納情報などのうち、払込票発行企業毎に、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業の収納情報を纏めて、関連帳票情報、集計情報などを作成させ、帳票プリンタ4から、関連帳票5、集計票6などをプリントアウトさせるようにしているので、営業店内にいる従業員の手作業処理を少なくさせることができるとともに、手作業処理時に発生していた、払込票2、関連帳票5、集計票6の組合わせミスを大幅に低減させることができる。
【0047】
2.本発明に係る振込票受付処理装置の第2の実施形態
図12は、本発明による払込票受付処理装置の第2の実施形態を示すブロック図である。なお、図12において、図1の各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
図12に示す払込票受付処理装置1bが図1に示す払込票受付処理装置1aと異なる点は、バーコード表70と、テンキー71とを新たに追加配置するとともに、テンキーインタフェース76が追加された演算ユニット9bを使用し、さらにプログラム格納エリア19bに、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報を解析して、支払期限、払込金額などの情報が含まれているかどうかを判断する付加情報有無判断プログラムと、バーコードリーダから供給されるバーコード情報に支払期限、払込金額などの情報が含まれていないとき、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報(払込票発行企業名を示す情報)とテンキー71から出力されるキーデータの情報(支払期限、払込金額などを示す情報)とを組み合わせて、顧客が持ち込んだ払込票72のバーコード情報(払込票発行企業名を示す情報、支払期限、払込金額などを示す情報など)を作成するバーコード情報作成プログラムとを追加インストールした収納端末7bを使用し、バーコードが印字されていない払込票72についても、処理し得るようにしたことである。
【0048】
バーコード表70は、図13に示すように、厚手の紙、あるいはプリンタ用紙、プラスチック板などによって構成される一枚(または、複数枚)の印刷基板73と、印字基板73上に各払込票発行企業名が各々、印刷される複数の払込票発行企業名エリア74と、印字基板73上の各払込票発行企業名エリア74と対応するように配置され、対応する払込票発行企業名のバーコードが印刷される複数のバーコードエリア75とを備えており、顧客が持ち込んだ払込票72にバーコードが印刷されていないとき、営業店内の従業員によって、払込票72の払込票発行企業名に対応する払込票発行企業名エリア74が選択される。そして、この払込票発行企業名エリア74に対応するバーコードエリア75のバーコードに、バーコードリーダ3が当てられたとき、バーコードリーダ3を介して、収納端末7bにバーコード情報を提供する。
【0049】
また、テンキー71は各々、プラスチック素材などによって構成される、薄箱状のテンキー筐体と、テンキー筐体の上面に形成された開口部内に配置される複数の数字キー、複数のファンクションキーと、テンキー筐体内に配置され、各数字キー、各ファンクションキーのいずれかが押下されたとき、押下されたキーに対応するキーデータを生成するキーエンコーダ基板と、テンキー筐体の一辺に形成された穴を介して、キーエンコーダ基板に接続され、収納端末から出力される電源電圧をキーエンコーダ基板に供給しながら、キーエンコーダ基板から出力されるキーデータを収納端末に供給するケーブルとを備えており、営業店内の従業員によって、顧客が持ち込んだ払込票72に印刷されている支払期限、払込金額などに対応する各数字キー、各ファンクションキーが押下されたとき、押下されたキーに対応するキーデータ(支払期限、払込金額などを示すシリアルデータ)を生成して、収納端末7bに供給する。
【0050】
そして、この払込票受付処理装置1bでは、タッチパネル13に表示されたメインメニュー画面30上にある収納ボタン31がタッチされて、収納モードが選択されているとき、収納端末7bのCPU24によって、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報を解析して、このバーコード情報に支払期限、払込金額などの情報が含まれているかどうかをチェックし、このバーコード情報に支払期限、払込金額などの情報が含まれていれば、このバーコード情報を使用して、収納処理を行う。また、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報に、支払期限、払込金額などの情報が含まれていなければ、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報(バーコード表70を使用して得られた払込票発行企業名を示す情報)とテンキー71から出力されるキーデータの情報(支払期限、払込金額などを示す情報)とを組み合わせてバーコード情報を作成した後、このバーコード情報を使用して、収納処理を行う。
【0051】
このように、この第2の実施形態では、バーコード表70、テンキー71を使用して、払込票72の印刷内容に対応する情報を入力させて、バーコード情報を作成させるとともに、このバーコード情報を使用させて、収納情報を作成させるようにしているので、払込票72にバーコードが印刷されていない場合でも、バーコードが印刷されているときとほぼ同様な手順で、払込票72を処理させることができ、これによって営業店内にいる従業員の手間を大幅に低減させることができるとともに、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも決済処理させることができる。
【0052】
また、この第2形態においても、払込票処理機関の営業店に払込票72が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコード表70、テンキー71を使用させて、払込票72の印刷内容に対応する情報を入力させ、バーコード情報を作成させるとともに、このバーコード情報に対応する収納情報を収納端末7b内に記憶させ、営業店の営業が終了した後において、精算指示が入力されたとき、収納端末7b内に記憶されている収納情報などのうち、払込票発行企業毎に、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業の収納情報を纏めて、関連帳票情報、集計情報などを作成させ、帳票プリンタ4から、関連帳票5、集計票6などをプリントアウトさせるようにしているので、営業店内にいる従業員の手作業処理を少なくさせることができるとともに、手作業処理時に発生していた、払込票72、関連帳票5、集計票6の組み合わせミスを大幅に低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、例えば信用金庫等の金融機関において処理される払込票処理装置に関し、特に、払込票に印刷されているバーコードを読み込んで、払込票受付作業を簡素化させるようにした払込票受付処理装置に関し、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0054】
1a、1b:払込票受付処理装置
2:払込票
3:バーコードリーダ
4:帳票プリンタ
5:関連帳票
6:集計票
7a、7b:収納端末
8:ネットワーク
9a、9b:演算制御ユニット
10:プリント機構
11:液晶表示器
12:タッチ位置センサ
13:タッチパネル
14:タッチパネルインタフェース
15:バーコードインタフェース
16:プリンタインタフェース
17:通信インタフェース
18:OS格納エリア
19a、19b:プログラム格納エリア
20:帳票フォーマット格納エリア
21:収納情報格納エリア
22a、22b:ハードディスク
23:システムバス
24:CPU
25:メモリ
30:メインメニュー画面
31:収納ボタン
32:精算ボタン
33:管理ボタン
34:収納画面
35:印刷/送信ボタン
40:精算メニュー画面
41:突合ボタン
42:精算ボタン
43:照合ボタン
44:受付集計票印字ボタン
50:突合ボタン
51:戻るボタン
60:精算画面
61:精算実行ボタン
70:バーコード表
71:テンキー
72:払込票
73:印刷基板
74:払込票発行企業名エリア
75:バーコードエリア
76:テンキーインタフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば信用金庫等の金融機関において処理される払込票処理装置に関し、特に、払込票に印刷されているバーコードを読み込んで、払込票受付作業を簡素化させるようにした払込票受付処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
NTT、NHK、各自治体などから各顧客に送付された払込票を処理する払込票処理システムとして、従来、図14に示す信金型の払込票処理システム101が知られている。
【0003】
図14に示す信金型の払込票処理システム101は、信用金庫等の金融機関である払込票処理機関の営業店102などに配置され、顧客が払込票103などを提出し、払込みの依頼をしたとき、払込票処理機関の営業所の従業員によって操作されて、払込票103に対応する関連帳票105を出力する窓口端末104と、払込票処理機関の本店107などに配置され、各営業店102の営業時間終了後に集計票106などを出力し、各営業店102からメール便などで、収集された各払込票103のイメージを読み取り、文字コードを生成する活字OCR(Optical Character Reader)装置108と、払込票処理機関の本店107などに配置され、活字OCR装置108から出力される文字コードを処理して、決済情報を生成し、指定された時刻になったとき、ネットワーク110を介して、払込票発行企業(NTT、NHK、各自治体など)111のサーバに決済情報を送信し、消し込み処理などを行わせる収納代行サーバ109と、を備えている。
【0004】
そして、払込票処理機関の営業店102に入店した顧客によって、払込票103、振り込み依頼票、払込み金額に対応する紙幣、硬貨が提出されたとき、営業所の従業員によって、払込票103、振り込み依頼票、紙幣、硬貨などが受け取られるとともに、受領証が作成されて、顧客に渡される。
【0005】
また、この動作と並行し、払込票処理機関の営業所の従業員によって、窓口端末104が操作されて、払込票103の内容が入力され、払込票103に対応する関連帳票105、集計票106などがプリントアウトされる。そして、払込票処理機関の営業所の従業員によって、払込票発行企業単位で、これら払込票103、関連帳票105、集計票106などが纏められ、営業終了時刻まで、保管される。この後、当該営業店102の営業終了時刻になったとき、払込票発行企業単位で纏められた、払込票103、関連帳票105、集計票106などがメール便で、払込票処理機関の本店107などに送付される。
【0006】
そして、払込票処理機関の本店107などの従業員によって、営業開始前に、各営業店102から送付された払込票発行企業単位の払込票103、関連帳票105、集計票106などが払込票発行企業単位で、さらに纏められて突合処理された後、突合処理済みの各払込票103が活字OCR装置108にセットされる。
【0007】
この後、活字OCR装置108から出力される各払込票103の文字データが収納代行サーバ109に供給されて、決済情報が生成され、記憶される。
【0008】
そして、各払込票発行企業111によって指定された時刻になる毎に、収納代行サーバ109に記憶されている各払込票発行企業111の決済情報が収納代行サーバ109→ネットワーク110→払込票発行企業(NTT、NHK、各自治体など)111のサーバなる経路で、払込票発行企業111のサーバに供給され、消し込み処理などが行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、このような信金型の払込票処理システム101では、払込票処理機関の営業店102に入店した顧客が払込票103による振り込み依頼票の起票の不便さや、払込み金額に対応する紙幣、硬貨などを提出する毎に、従業員が窓口端末104を操作して、関連帳票105、集計票106などを出力させなければならず、その分だけ作業効率が悪く、顧客の待ち時間が長くなってしまうという問題があった。
【0010】
また、信金型の払込票処理システム101では、払込票処理機関の本店107などの従業員によって、各営業店102から送付された、払込票発行企業単位の払込票103、関連帳票105、集計票106などを払込票発行企業単位で、さらに纏めさせて、突合処理などを行わせた後、突合処理済みの各払込票103を活字OCR装置108にセットさせて、各払込票103の文字データを収納代行サーバ109に処理させなければならず、従業員の負担が大き過ぎるという問題があった。
【0011】
また、信金型の払込票処理システム101では、払込票処理機関側が予め契約している払込票発行企業111の払込票、例えばNTT、NHK、地元の自治体などのように、営業エリア内に事業体がある企業、地元自治体など、地元の人にとって主要な払込票発行企業111の払込票103のみしか取り扱われない場合が多い。
【0012】
このため、各自治体、例えば北海道の水道局が発行した払込票103を東京にある払込票処理機関の営業店102に持ち込んでも、この営業店102で払込票103の処理を行うことができないなど、顧客にとって、使い勝手が悪いという問題があった。
【0013】
本発明は、上記の事情に鑑み、請求項1では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票に印刷されたバーコードを読み取って、収納処理を行わせることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、払込票処理機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる払込票受付処理装置を提供することを目的としている。
【0014】
また、請求項2では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、収納処理させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる払込票受付処理装置を提供することを目的としている。
【0015】
また、請求項3では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票処理機関が契約した払込票発行会社の払込票のみならず、収納代行会社が契約した払込票発行会社の払込票であっても、また払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、関連帳票、集計票などを自動作成させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができるとともに、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる払込票受付処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1の払込票受付処理装置では、払込票発行機関が発行した払込票のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、このバーコードリーダから出力されるバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報に基づき、表示器上に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、を備えたことを特徴としている。
【0017】
また、請求項2の払込票受付処理装置では、払込票発行機関の払込票発行機関と対応するバーコードとが対にされて表記されたバーコード表と、操作内容に対応する数字情報を生成するテンキーと、払込票発行機関が発行した払込票のバーコード、または前記バーコード表のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれているとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報を使用して、表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行い、また前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれていないとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報と前記テンキーから出力される数字情報とを使用して、前記表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、前記ネットワークを介して、指定された前記収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、を備えたことを特徴としている。
【0018】
また、請求項3では、前記収納端末は、プリント指示が入力されたとき、前記収納情報に対応する関連帳票情報、または集計帳票情報を使用して、帳票プリンタから関連帳票、または集計帳票をプリントアウトさせることを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の払込票受付処理装置では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票に印刷されたバーコードを読み取って、収納処理を行わせることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【0020】
また、本払込票受付処理装置では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、収納処理させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【0021】
さらに、本払込票受付処理装置では、払込票処理機関の営業店に払込票が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、払込票処理機関が契約した払込票発行会社の払込票のみならず、収納代行会社が契約した払込票発行会社の払込票であっても、また払込票にバーコードが印刷されている場合のみならず、バーコードが印刷されていない場合でも、関連帳票、集計票などを自動作成させることができ、これによって営業店側の手間を大幅に簡素化させて、本部事務の合理化が図れることから、金融機関の業務を大幅に省力化させることができるとともに、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による払込票受付処理装置の一つの実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す払込票受付処理装置のメインメニュー画面表示動作例を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す払込票受付処理装置の収納動作例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す払込票受付処理装置の精算メニュー画面表示動作例を示すフローチャートである。
【図5】図1に示す払込票受付処理装置の突合動作例を示すフローチャートである。
【図6】図1に示す払込票受付処理装置の精算動作例を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示されるメインメニュー画面例を示す模式図である。
【図8】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される収納画面例を示す模式図である。
【図9】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される精算メニュー画面例を示す模式図である。
【図10】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される突合画面例を示す模式図である。
【図11】図1に示す払込票受付処理装置のタッチパネルに表示される精算画面例を示す模式図である。
【図12】本発明による払込票受付処理装置のうち、請求項2、3に対応する一形態を示すブロック図である。
【図13】図12に示すバーコード表の詳細な構成例を示す平面図である。
【図14】従来から知られている、一般的な信金型の払込票処理システムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
1.本発明に係る振込票受付処理装置の第1の実施形態
図1は、本発明による払込票受付処理装置の第1の実施形態を示すブロック図である。
図1に示す払込票受付処理装置1aは、払込票処理機関の営業店などに配置され、顧客が持ち込んだ払込票2などのバーコードを読み取るバーコードリーダ3と、払込票処理機関の営業店などに配置され、バーコードリーダ3から出力されるバーコード情報などを解析して、払込票発行企業情報、支払期限情報、払込金額情報などを生成するとともに、これら払込票発行企業情報、支払期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報などに基づき、収納可能かどうか、印紙が必要かどうかなどを判定し、収納可能で、かつ顧客から払込合計金額に対応する紙幣、硬貨などを受け取り、収納済みボタンが押されたとき(図8に示す印刷/送信ボタン35がタッチされたとき)、収納情報、関連帳票情報などを生成し、記憶するとともに、収納情報をネットワーク8上に送出する収納端末7aと、払込票処理機関の営業店などに配置され、収納端末7aから出力される関連情報、集計情報などを取り込み、関連帳票5、集計票6などをプリントアウトする帳票プリンタ4とを備えており、顧客が持ち込んだ払込票2のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するとともに、このバーコード情報に含まれる払込票発行企業情報、支払期限情報、収入印紙貼付情報、払込金額情報などに基づき、収納可能かどうか、印紙が必要かどうかなどを判定し、収納可能で、かつ収納済みであるとき、収納情報、関連帳票情報などを生成して記憶した後、収納端末7a→ネットワーク8→収納代行会社の収納代行装置(または、払込票処理機関の本店に配置された収納代行サーバ)なる経路で、収納代行装置(または、払込票処理機関の本店に配置された収納代行サーバ)に収納情報を供給する。また、1日の営業終了時刻が経過し、営業所の従業員によって、精算指示が入力されたとき(図9に示す精算メニュー画面40上で、精算ボタン42がタッチされたとき)、各払込票発行企業毎に記憶している収納情報、関連帳票情報、収納情報を集計した集計情報などを整理して、帳票プリンタ4から関連帳票5、集計票6などプリントアウトさせる。
【0024】
バーコードリーダ3は、先端が曲げられた筒状体によって形成されるプラスチック製のバーコードリーダ筐体と、バーコードリーダ筐体の先端部分に配置され、赤外線光などを出射/スキャンさせながら、その反射光を受光して、受光信号を出力する光センサと、バーコードリーダ筐体内に配置され、バーコードリーダ筐体の先端部分が払込票2に当接させられているとき、光センサから出力される受光信号を解析し、バーコード情報を生成するバーコード信号処理基板と、バーコードリーダ筐体の後端に形成された穴を介して、バーコード信号処理基板に接続され、収納端末7aから出力される電源電圧をバーコード信号処理基板に供給しながら、バーコード信号処理基板から出力されるバーコード情報(シリアルデータ)を収納端末7aに供給するケーブルとを備えており、従業員によって、バーコードリーダ筐体の先端部分が顧客から渡された払込票2のバーコード欄に当接させられたとき、払込票2のバーコード欄に印刷されているバーコードを読み取って、バーコード情報を生成し、収納端末7aに供給する。
【0025】
また、帳票プリンタ4は、箱状に形成されるプリンタ筐体と、プリンタ筐体内に配置され、印字動作を制御する印字制御基板と、一端がプリンタ筐体の後端に形成されたUSB端子などに接続され、他端が収納端末7aのUSB端子などに接続され、収納端末7aからプリント信号が出力されたとき、これを取り込み、プリンタ筐体内の印字制御基板に供給するUSBケーブルと、一端がプリンタ筐体の後端に形成された電源端子などに接続され、他端が営業店のコンセントなどに接続され、コンセントから供給される電源電圧を取り込み、プリンタ筐体内の印字制御基板に供給する電源ケーブルと、プリンタ筐体内に配置され、印字制御基板からプリント指示、印字データが出力されたとき、プリンタ筐体内の給紙ユニットからプリンタ用紙を取り出して、関連帳票5、集計票6などプリントアウトする印字ユニットとを備えており、収納端末7aからプリント信号が出力されたとき、印字制御基板によって、給紙ユニットからプリンタ用紙を取り出すとともに、印字ユニットを制御して、関連帳票5、集計票6などプリントアウトさせる。
【0026】
また、収納端末7aは、箱状に形成される収納端末筐体(図示は省略する)と、収納端末筐体内に配置され、バーコード情報処理、タッチ位置判定処理、収納情報生成処理、集計情報生成処理、関連帳票情報生成処理、通信処理などを行う演算制御ユニット9aと、収納端末筐体内に配置され、領収証などをプリントアウトするプリント機構10と、収納端末筐体の後端に配置され、USB端子、LAN端子などを介して、外部機器と情報の授受を行う端子パネル(図示は省略する)と、収納端末筐体の後端などに配置され、従業員によってオン/オフ操作される電源スイッチ(図示は省略する)と、収納端末筐体の上部に配置される液晶表示器11、タッチ位置センサ12によって構成され、演算制御ユニット9aから出力される表示データを取り込み、メインメニュー画面30(図7参照)、精算メニュー画面40(図9参照)などを表示するとともに、従業員によって、タッチされたとき、タッチ位置データを生成して、演算制御ユニット9aに供給するタッチパネル13とを備えており、従業員によって電源スイッチがオンされたとき、演算制御ユニット9aによって、タッチパネル13にメインメニュー画面30を表示させるとともに、メインメニュー画面30上に表示されている収納ボタン31、精算ボタン32、管理ボタン33などの操作内容、精算メニュー画面40上に表示されている照合ボタン43、突合ボタン41、精算ボタン42などの操作内容などに応じて、バーコード情報処理、タッチ位置判定処理、収納情報生成処理、集計情報生成処理、関連帳票情報生成処理、通信処理などを行う。
【0027】
この場合、演算制御ユニット9aは、タッチパネル13とデータの授受を行うタッチパネルインタフェース14と、バーコードリーダ3とデータの授受を行うバーコードインタフェース15と、帳票プリンタ4とデータの授受を行うプリンタインタフェース16と、ネットワーク8を介して、収納代行会社の収納代行装置(または、払込票処理機関の本店に配置された収納代行サーバ)と情報の授受を行う通信インタフェース17と、OS(Operating System)が格納されるOS格納エリア18、払込票受付処理プログラムなどが格納されるプログラム格納エリア19a、収納代行会社側が収納代行契約している払込票発行企業の払込票発行企業情報、払込票処理機関の本店側が収納代行契約している払込票発行企業の払込票発行企業情報、帳票フォーマットデータなどが格納される帳票フォーマット格納エリア20、新規に作成された収納情報などを一定期間、例えば3ヶ月間、記憶する収納情報格納エリア21などを持つハードディスク22aと、ハードディスク22aにインストールされているOS、払込票受付処理プログラムなどに基づき、システムバス23を介して、タッチパネルインタフェース14乃至ハードディスク22aなどとデータの授受を行いながら、各種の演算処理、データ処理などを行うCPU24と、CPU24の作業エリアなどとして使用されるメモリ25とを備えており、収納端末7aの電源スイッチがオンにされているとき、CPU24によって、タッチパネルインタフェース14乃至ハードディスク22a、メモリ25などを制御し、各種の表示処理、各種の演算処理、データ処理などを行う。
【0028】
次に、図2乃至6に示すフローチャート、図7乃至11に示す模式図を参照しながら、払込票受付処理装置1aの動作を説明する。
【0029】
まず、営業開始時刻になる前などにおいて、払込票処理機関の営業店内にいる従業員によって、収納端末7aの電源スイッチが入れられたとき、図2のフローチャートに示す如く収納端末7aのCPU24によって、演算ユニット9a、タッチパネル13、プリント機構10、バーコードリーダ3などが初期化されるとともに、プログラム格納エリア19aに格納されている払込票受付プログラムが読み込まれて、払込票受付処理が開始され(ステップST1)、タッチパネル13に図7の模式図に示すメインメニュー画面30が表示される(ステップST2)。
【0030】
この後、図3のフローチャートに示す如く払込票処理機関の営業店に入店した顧客によって、払込票2、振り込み依頼票等が提出され、営業所の従業員によって、払込票2、振り込み依頼票などが受け取られ、タッチパネル13に表示されているメインメニュー画面30の収納ボタン31がタッチされたとき(ステップST5)、収納端末7aがバーコード情報受け取り可能になるとともに、収納端末7aから電源電圧が出力されて、バーコードリーダ3に供給される。
【0031】
次いで、営業所の従業員によって、バーコードリーダ3の先端部分が払込票のバーコード欄に当接させられたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2のバーコード欄に印刷されているバーコードが読み取られ、収納端末7aにバーコード情報が供給される(ステップST6)。
【0032】
そして、収納端末7aの演算制御ユニット9aによって、バーコード情報が解析され、バーコード情報に含まれる払込票発行企業情報、支払期限情報、払込金額情報などが抽出されるとともに(ステップST7)、これら払込票発行企業情報、支払期限情報、払込金額情報などに基づき、予め登録されている払込票発行企業が発行した払込票2のバーコード情報かどうか、支払期限内かどうか、印紙代が必要かどうか、収納可能かどうかなどが判定される。
【0033】
ここで、バーコードリーダ3から出力されたバーコード情報が予め登録されている払込発行企業が発行した払込票2のバーコード情報であり、支払期限内であれば(ステップST8)、収納端末7aの演算制御ユニット9aによって、印紙代を含む払込合計金額が演算されて(ステップST9)、図8に示す如くタッチパネル13の収納画面34上に、赤色で、払込票発行企業情報、合計払込金額情報、関連情報が表示される(ステップST10)。
【0034】
また、バーコードリーダ3から出力されたバーコード情報が予め登録されている払込票発行企業が発行した払込票2のバーコード情報であっても、支払期限超過であれば、収納端末7aの演算制御ユニット9aによって、収納可能かどうかが判定され、収納可能であれば(ステップST8)、期限超過分の追加金額、印紙代を含む払込合計金額が演算されて(ステップST11)、図8に示す如くタッチパネル13の収納画面34上に、赤色で、払込票発行企業情報、合計払込金額情報、関連情報が表示される(ステップST10)。
【0035】
この後、顧客が合計払込金額に対応する紙幣、硬貨の支払いを完了し、従業員によって、タッチパネル13の収納画面34上にある支払い完了ボタン(印刷/送信ボタン35)がタッチされたとき、演算制御ユニット9aのCPU24によって、払込票発行企業情報、支払期限情報、合計払込金額情報などに対応する収納情報が生成されて、ハードディスク22aの収納情報格納エリア21に記憶されるとともに(ステップST13)、領収証情報が作成され、プリント機構10から領収証がプリントアウトされ、顧客に渡される(ステップST14)。
【0036】
また、この動作と並行し、演算制御ユニット9aのCPU24によって、通信インタフェース17が制御されて、通信インタフェース17→ネットワーク8→収納代行会社側の収納代行サーバ(または、払込票処理機関の本店側の収納代行サーバ)なる経路で、収納情報が供給され、決済処理されるとともに、収納情報格納エリア21に通信内容が記憶される(ステップST15、ST16)。
【0037】
そして、営業店の営業が終了し、図4のフローチャートに示す如く営業店の従業員によって、収納端末7aのタッチパネル13上に表示されているメインメニュー画面30の精算ボタン32がタッチされたとき(ステップST20)、収納端末7a内のCPU24によって、これが検知されて、タッチパネル13上に図9に示す精算メニュー画面40が表示される(ステップST21)。
【0038】
そして、図5のフローチャートに示す如く営業店の従業員によって、タッチパネル13に表示された精算メニュー画面40上にある突合ボタン41がタッチされたとき(ステップST25)、収納端末本7aのCPU24によって、収納情報格納エリア21に記憶されている収納情報などのうち、当日分の収納情報などが読み出されて(ステップST26)、タッチパネル13に図10に示す突合画面50が表示され、この突合画面50上に表示されている払込内容と、当日分の各払込票2の内容との突合作業が行われると共に、突合作業の内容に対応する突合情報が生成されて、収納情報格納エリア21に記憶される(ステップST27乃至ST30)。
【0039】
この後、突合作業が完了し、営業店の従業員によって、タッチパネル13に表示された突合画面50上の戻るボタン51がタッチされたとき(ステップST30)、収納端末7a内のCPU24によって、これが検知されて、タッチパネル13上に図9に示す精算メニュー画面40が再表示される。
【0040】
また、払込票処理機関の営業店の従業員によって、タッチパネル13に表示された精算メニュー画面40上にある集計票印刷ボタン43がタッチされたとき、収納情報に対応する関連帳票情報、集計情報などが作成され(ステップST38、ST39)、精算ボタン42がタッチされたとき(ステップST35)、収納端末7a内のCPU24によって、タッチパネル13に図11に示す精算画面60が表示される。
【0041】
そして、図6のフローチャートに示す如くタッチパネル13に表示されている精算画面60上にある精算実行ボタン61がタッチされたとき(ステップST35)、収納端末7a内のCPU24によって、収納情報格納エリア21に記憶されている収納情報などのうち、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業の収納情報などが読み出され、各払込票発行企業毎に集計されて、精算情報が生成され、収納情報格納エリア21に記憶されとともに(ステップST36、ST37)、タッチパネル13に表示された精算画面60で、精算結果一覧表が表示され、従業員に精算内容が知らされる(ステップST38)。
【0042】
また、受付集計票印字ボタン44がタッチされると(ステップST39)、収納端末7a内のCPU24によって、収納情報格納エリア21に記憶されている収納情報に対応する関連帳票情報、集計情報などが作成され(ステップST40、ST41)、これらが収納情報格納エリア21に記憶されるとともに(ステップST42)、これらの関連帳票情報、集計情報などがプリンタインタフェース16に供給され、帳票プリンタ4から、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業毎に、関連帳票5、集計票6などがプリントアウトされる(ステップST43)。
【0043】
そして、図10に赤色に表示された払込票103は、払込票処理機関の従業員によって、関連帳票5、集計票6などと、各払込票2とが組み合わされ、当日のメール便で、払込票処理機関の本店などに送付される。
【0044】
また、収納代行会社側が契約した払込票発行企業の各払込票2については、営業店に保管され、月末など、収納代行会社が指定した期日に、郵便などで、収納代行会社に送付される。
【0045】
このように、この第1の実施形態では、払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2に印刷されたバーコードを読み取り、収納端末7aによって、バーコードリーダ3から出力されるバーコード情報を処理させて、収納情報を生成させ、ネットワーク8を介して、収納代行会社、または払込票処理機関の本店などに収納情報を供給させるようにしているので、払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれたとき、営業店側の手間を大幅に簡素化させて、金融機関の業務を大幅に省力化させることができ、さらに払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも収納処理させることができる。
【0046】
また、この第1形態では、払込票処理機関の営業店に払込票2が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコードリーダ3によって、払込票2に印刷されたバーコードを読み取って、収納情報を生成させるとともに、収納端末7a内に記憶させ、営業店の営業が終了した後において、精算指示が入力されたとき、収納端末7a内に記憶されている収納情報などのうち、払込票発行企業毎に、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業の収納情報を纏めて、関連帳票情報、集計情報などを作成させ、帳票プリンタ4から、関連帳票5、集計票6などをプリントアウトさせるようにしているので、営業店内にいる従業員の手作業処理を少なくさせることができるとともに、手作業処理時に発生していた、払込票2、関連帳票5、集計票6の組合わせミスを大幅に低減させることができる。
【0047】
2.本発明に係る振込票受付処理装置の第2の実施形態
図12は、本発明による払込票受付処理装置の第2の実施形態を示すブロック図である。なお、図12において、図1の各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
図12に示す払込票受付処理装置1bが図1に示す払込票受付処理装置1aと異なる点は、バーコード表70と、テンキー71とを新たに追加配置するとともに、テンキーインタフェース76が追加された演算ユニット9bを使用し、さらにプログラム格納エリア19bに、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報を解析して、支払期限、払込金額などの情報が含まれているかどうかを判断する付加情報有無判断プログラムと、バーコードリーダから供給されるバーコード情報に支払期限、払込金額などの情報が含まれていないとき、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報(払込票発行企業名を示す情報)とテンキー71から出力されるキーデータの情報(支払期限、払込金額などを示す情報)とを組み合わせて、顧客が持ち込んだ払込票72のバーコード情報(払込票発行企業名を示す情報、支払期限、払込金額などを示す情報など)を作成するバーコード情報作成プログラムとを追加インストールした収納端末7bを使用し、バーコードが印字されていない払込票72についても、処理し得るようにしたことである。
【0048】
バーコード表70は、図13に示すように、厚手の紙、あるいはプリンタ用紙、プラスチック板などによって構成される一枚(または、複数枚)の印刷基板73と、印字基板73上に各払込票発行企業名が各々、印刷される複数の払込票発行企業名エリア74と、印字基板73上の各払込票発行企業名エリア74と対応するように配置され、対応する払込票発行企業名のバーコードが印刷される複数のバーコードエリア75とを備えており、顧客が持ち込んだ払込票72にバーコードが印刷されていないとき、営業店内の従業員によって、払込票72の払込票発行企業名に対応する払込票発行企業名エリア74が選択される。そして、この払込票発行企業名エリア74に対応するバーコードエリア75のバーコードに、バーコードリーダ3が当てられたとき、バーコードリーダ3を介して、収納端末7bにバーコード情報を提供する。
【0049】
また、テンキー71は各々、プラスチック素材などによって構成される、薄箱状のテンキー筐体と、テンキー筐体の上面に形成された開口部内に配置される複数の数字キー、複数のファンクションキーと、テンキー筐体内に配置され、各数字キー、各ファンクションキーのいずれかが押下されたとき、押下されたキーに対応するキーデータを生成するキーエンコーダ基板と、テンキー筐体の一辺に形成された穴を介して、キーエンコーダ基板に接続され、収納端末から出力される電源電圧をキーエンコーダ基板に供給しながら、キーエンコーダ基板から出力されるキーデータを収納端末に供給するケーブルとを備えており、営業店内の従業員によって、顧客が持ち込んだ払込票72に印刷されている支払期限、払込金額などに対応する各数字キー、各ファンクションキーが押下されたとき、押下されたキーに対応するキーデータ(支払期限、払込金額などを示すシリアルデータ)を生成して、収納端末7bに供給する。
【0050】
そして、この払込票受付処理装置1bでは、タッチパネル13に表示されたメインメニュー画面30上にある収納ボタン31がタッチされて、収納モードが選択されているとき、収納端末7bのCPU24によって、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報を解析して、このバーコード情報に支払期限、払込金額などの情報が含まれているかどうかをチェックし、このバーコード情報に支払期限、払込金額などの情報が含まれていれば、このバーコード情報を使用して、収納処理を行う。また、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報に、支払期限、払込金額などの情報が含まれていなければ、バーコードリーダ3から供給されるバーコード情報(バーコード表70を使用して得られた払込票発行企業名を示す情報)とテンキー71から出力されるキーデータの情報(支払期限、払込金額などを示す情報)とを組み合わせてバーコード情報を作成した後、このバーコード情報を使用して、収納処理を行う。
【0051】
このように、この第2の実施形態では、バーコード表70、テンキー71を使用して、払込票72の印刷内容に対応する情報を入力させて、バーコード情報を作成させるとともに、このバーコード情報を使用させて、収納情報を作成させるようにしているので、払込票72にバーコードが印刷されていない場合でも、バーコードが印刷されているときとほぼ同様な手順で、払込票72を処理させることができ、これによって営業店内にいる従業員の手間を大幅に低減させることができるとともに、払込票処理機関側が収納代行契約していない払込票発行会社の払込票をも決済処理させることができる。
【0052】
また、この第2形態においても、払込票処理機関の営業店に払込票72が持ち込まれて、払込が依頼されたとき、バーコード表70、テンキー71を使用させて、払込票72の印刷内容に対応する情報を入力させ、バーコード情報を作成させるとともに、このバーコード情報に対応する収納情報を収納端末7b内に記憶させ、営業店の営業が終了した後において、精算指示が入力されたとき、収納端末7b内に記憶されている収納情報などのうち、払込票発行企業毎に、払込票処理機関側が契約した払込票発行企業の収納情報を纏めて、関連帳票情報、集計情報などを作成させ、帳票プリンタ4から、関連帳票5、集計票6などをプリントアウトさせるようにしているので、営業店内にいる従業員の手作業処理を少なくさせることができるとともに、手作業処理時に発生していた、払込票72、関連帳票5、集計票6の組み合わせミスを大幅に低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、例えば信用金庫等の金融機関において処理される払込票処理装置に関し、特に、払込票に印刷されているバーコードを読み込んで、払込票受付作業を簡素化させるようにした払込票受付処理装置に関し、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0054】
1a、1b:払込票受付処理装置
2:払込票
3:バーコードリーダ
4:帳票プリンタ
5:関連帳票
6:集計票
7a、7b:収納端末
8:ネットワーク
9a、9b:演算制御ユニット
10:プリント機構
11:液晶表示器
12:タッチ位置センサ
13:タッチパネル
14:タッチパネルインタフェース
15:バーコードインタフェース
16:プリンタインタフェース
17:通信インタフェース
18:OS格納エリア
19a、19b:プログラム格納エリア
20:帳票フォーマット格納エリア
21:収納情報格納エリア
22a、22b:ハードディスク
23:システムバス
24:CPU
25:メモリ
30:メインメニュー画面
31:収納ボタン
32:精算ボタン
33:管理ボタン
34:収納画面
35:印刷/送信ボタン
40:精算メニュー画面
41:突合ボタン
42:精算ボタン
43:照合ボタン
44:受付集計票印字ボタン
50:突合ボタン
51:戻るボタン
60:精算画面
61:精算実行ボタン
70:バーコード表
71:テンキー
72:払込票
73:印刷基板
74:払込票発行企業名エリア
75:バーコードエリア
76:テンキーインタフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
払込票発行機関が発行した払込票のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、
このバーコードリーダから出力されるバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、払込金額情報に基づき、表示器上に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、
を備えたことを特徴とする払込票受付処理装置。
【請求項2】
払込票発行機関の払込票発行機関と対応するバーコードとが対にされて表記されたバーコード表と、
操作内容に対応する数字情報を生成するテンキーと、
払込票発行機関が発行した払込票のバーコード、または前記バーコード表のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、
前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれているとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、払込金額情報を使用して、表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行い、また前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれていないとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報と前記テンキーから出力される数字情報とを使用して、前記表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、前記ネットワークを介して、指定された前記収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、
を備えたことを特徴とする払込票受付処理装置。
【請求項3】
前記収納端末は、プリント指示が入力されたとき、前記収納情報に対応する関連帳票情報、または集計帳票情報を使用して、帳票プリンタから関連帳票、または集計帳票をプリントアウトさせる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の払込票受付処理装置。
【請求項1】
払込票発行機関が発行した払込票のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、
このバーコードリーダから出力されるバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、払込金額情報に基づき、表示器上に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、
を備えたことを特徴とする払込票受付処理装置。
【請求項2】
払込票発行機関の払込票発行機関と対応するバーコードとが対にされて表記されたバーコード表と、
操作内容に対応する数字情報を生成するテンキーと、
払込票発行機関が発行した払込票のバーコード、または前記バーコード表のバーコードを読み取り、バーコード情報を生成するバーコードリーダと、
前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれているとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報、期限情報、払込金額情報を使用して、表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、ネットワークを介して、指定された収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行い、また前記バーコードリーダから出力されるバーコード情報に期限情報、払込金額情報が含まれていないとき、このバーコード情報に含まれる払込票発行機関情報と前記テンキーから出力される数字情報とを使用して、前記表示器に払込金額を表示させる処理、収納情報を生成する処理、前記ネットワークを介して、指定された前記収納代行装置に収納情報を供給する処理、収納情報に対応する関連帳票情報を生成する処理を行う収納端末と、
を備えたことを特徴とする払込票受付処理装置。
【請求項3】
前記収納端末は、プリント指示が入力されたとき、前記収納情報に対応する関連帳票情報、または集計帳票情報を使用して、帳票プリンタから関連帳票、または集計帳票をプリントアウトさせる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の払込票受付処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−28432(P2011−28432A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172094(P2009−172094)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(500107267)株式会社しんきん情報サービス (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(500107267)株式会社しんきん情報サービス (3)
【Fターム(参考)】
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