説明

投与装置

吸入器は、その吸入器の意図しない作動を阻止するための制限部材(6)を備える。さらに、防塵キャップ(5)を吸入器のハウジング(1)に結合する延長可能なストラップ(2)を有する吸入器が提供され、そのストラップが、制限部材を備える吸入器と共に使用するのに特に適している。その吸入器は、例えば、喘息の治療に有益である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物質を投与するための投与装置に関し、詳細には、他を排除するものではないが、薬物調合剤を投与可能な薬物投与装置に関する。本発明はまた、投与装置、例えば薬物投与装置のためのクロージャおよびアクセサリに関する。
【0002】
本発明は、他を排除するわけではないが、特に関連する薬物投与装置の一例として、吸入器、例えば、加圧式定量吸入器(以下、「pMDI」と呼ぶ)に関する。しかし、吸入器の技術分野に詳しい読者であれば理解されるように、本発明は、例えば、乾燥粉末吸入器(DPI)など他の吸入器タイプも含むものである。なお、本特許出願は、2004年3月10日および2004年9月15日にそれぞれ出願された、英国特許出願第0405397.1号および第0420538.1号の優先権を主張し、そのそれぞれの内容全体を参照により本明細書に組み込むものである。
【背景技術】
【0003】
pMDIは、吸入装置の技術分野でよく知られている。したがって、最低限の本質的なこと以外は、pMDIの構造および動作を説明する必要はない。
【0004】
pMDIは、キャニスタユニットおよびハウジングを備える。ハウジングは、本質的なことではないが、全体に管状であり、また、全体に、例えば成形によってプラスチック材料から形成される。キャニスタユニットは、通常、アルミニウムなどの金属から作られた、端部が開放されたキャニスタを備える。キャニスタの開放端は、密封するように計量バルブアセンブリで蓋がされる。バルブアセンブリは、キャニスタの出口または作業端部(business end)から突き出した中空の投与部材またはバルブステムを含む。投与部材は、バルブアセンブリ中でバイアス機構によりバイアスされる延長位置と押下された位置との間で、キャニスタに対して摺動運動をするように載置される。
【0005】
使用時には、シールされたキャニスタは、加圧された薬用エーロゾル調合剤を含む。調合剤は、薬物および流体噴射剤を含み、また任意選択で1つまたは複数の付形剤および/または補助剤を含む。調合剤中で、薬物は、通常、溶液または懸濁液中にある。その噴射剤は、通常、CFCを使用しておらず、適切には、液体噴射剤であり、また例えば、HFA-134aまたはHFA-227とすることができる。
【0006】
延長位置から押下された位置に投与部材を移動させることにより、エーロゾル調合剤の計量された投与量が、投与部材を介してキャニスタから投与される。通常、計量バルブアセンブリは、定義された容積の計量チャンバを備える。投与部材の延長位置では、キャニスタの内容物は、投与部材を介して計量チャンバと流体連通されており、したがって、計量チャンバはエーロゾル調合剤で充填される。投与部材が押下されると、計量チャンバは、キャニスタの内部容積から隔離され、投与部材を介して外部環境と流体連通される。したがって、計量チャンバ中のエーロゾル調合剤の定義された容積は、投与部材を介して外部環境に放出される。
【0007】
このような計量バルブアセンブリは、当技術分野でよく知られており、特に、Bespak Plc(英国ノーフォーク州キングスリン)、およびValois S.A.S.(フランス、Le Neubourg)から入手することができる。
【0008】
ハウジングは開放端を有する内部通路を備える。キャニスタユニットは、その開放端を通って内部の通路中に摺動可能であり、キャニスタユニットはバルブアセンブリを先頭にして内部通路中に挿入される。キャニスタユニットがハウジング中で「停止位置」に受け入れられたとき、キャニスタの投与部材を受け入れるためのステムブロックは、投与部材を受け入れるための入口端部と、ハウジングの投与出口、すなわち、通常、マウスピースまたは鼻ノズルに面する出口端部との通路を有する。ステムブロックは投与部材を安定に保持し、その停止位置から「作動位置」まで、キャニスタユニットをさらにハウジング中に押下することにより、キャニスタに対して投与部材を延長位置から押下された位置に変位させることができる。エーロゾル調合剤の計量された投与量は、それにより、ステムブロックの内部通路を介してハウジングの投与出口の外に投与されることになる。
【0009】
使用時には、薬用エーロゾル調合剤の計量された投与量を必要とする患者は、同時に、投与出口に対して吸入し、かつキャニスタユニットを停止位置から作動位置に押下する。患者により生成された吸入空気流は、薬用エーロゾル調合剤の計量された投与量を患者の気道中に流入させる。
【0010】
吸入器は、普通、吸入器が使用されないとき、投与出口を覆う防塵キャップを備える。防塵キャップは、装着されると異物がハウジングに入るのを阻止する。こうすることにより、さもないとハウジング中に蓄積する可能性のある、例えば、塵または綿ほこりをユーザが吸い込まないようにする。それは、ユーザが異物の吸入により重大な刺激を引き起こす可能性のある喘息、または他の呼吸条件を患っている場合は特に重要である。
【0011】
pMDIに対する開発には、作動インジケータまたはそのための投与量カウンタの提供が含まれている。このような投与量カウンタは、Glaxo Group Limited.によるPCT特許出願番号WO-A-9856444およびWO-A-2004/001664に記載されている。pMDIキャニスタユニットは、投与量カウンタを備えることができ、それは、キャニスタのバルブアセンブリ端部上に固定可能に保持することができ、またキャニスタから投与された、またはそれに残っている薬物調合剤の計量された投与量の数を示す表示を含む。投与量カウンタの表示は、ハウジング中に設けられたウィンドウを通して患者が見ることができる。表示は、共通の軸に回転可能に載置された複数のインジケータホイールにより示すことができ、各ホイールが、円周の周りで一連に表示される「0」から「9」までの数字を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、pMDI装置は、特に、輸送中、例えば、製造者と配給業者の間の輸送中に意図しない作動を受けやすい。このような輸送中に、かかる装置およびそのパッケージングは、しばしば、衝撃および突発的な運動を受けることがある。このような力はpMDIを作動させることが可能であり、調合剤の投与量を投与させることになる。pMDIが投与量カウンタを含む場合、輸送中の粗雑な扱いにより、カウンタでユーザに表示される数値を増加または減少させ、したがって、pMDIで投与された、またはその中に残っている投与量の数に一貫性がなくなる。望ましくない投与量の薬物を投与することは無駄であり、投与量カウンタが、実際に存在するよりも多くの投与量がキャニスタ中に残っていることをユーザに示すことは非常に危険になる可能性がある。
【0013】
したがって、意図しない作動を阻止するように適合されたpMDIを提供することが望ましい。さらに、衝撃を受けた場合に、作動の誤カウントを阻止するように適合された投与量カウンタをpMDIに提供することが望ましい。
【0014】
意図しない作動を阻止する手段を有する複数投与のDPIは、商標Easyhaler(登録商標)の下に市販されており、その基礎となる吸入器の構造は、WO-A-01/87391(Orion Corporation)に説明されている。Easyhaler(登録商標)吸入器は、投与部材が吸入器本体に対して計量ドラムの方に移動したとき、粉末化された薬物を投与する。その移動によりドラムが回転し、粉末化された薬物の計量された単一の投与量を、ユーザ吸入による吸入空気流に流入させるように粉末保管部から吸入器のマウスピースに向けて投与し、また投与量カウント機構を駆動する。吸入器はまた、マウスピースの上に存在する、吸入器本体を貫通する小さな穴を備える。使用しないときマウスピースを覆うためのキャップが設けられ、そのキャップは、キャップがマウスピースに係合したとき、穴を通って突出し、吸入器本体中に入るプロング(突起)を備える。吸入器本体の内側にプロングが存在することにより、ドラム方向への投与部材の運動を制限し、キャップが装着されている間に、ユーザが投与部材を押下して粉末を投与することを阻止する。
【0015】
しかし、Easyhaler(登録商標)吸入器にはいくつかの欠点がある。湿気が吸入器に入った場合、粉末は集塊し、計量ドラムに入らない塊を形成することになり、したがって、投与量に影響を与える。さらに、マウスピースの内部表面は、使用中に湿気を帯びる可能性が高く、粉末化された薬物をその内部表面に付着させることになる。
【0016】
DPIとpMDIは共に、ユーザの吸入により装置を介して吸引される空気流と薬物を混合し、したがって、吸入器のハウジング内の吸入空気流の特性は、生成物の性能、例えば、放出された投与量の微粒子質量(fpm)または吸入可能な割合にとって重要であるが、それは、吸入器の技術分野に詳しい読者にはよく理解されよう。Easyhaler(登録商標)装置のように、ハウジング中に穴を設けることは装置を介する吸入空気流の特性を変えることになる。したがって、既存の吸入器の設計をプロングおよび穴の構成を含むように適合させる場合、法的な認可のために再検査が必要になるはずである。この再検査は、生産を遅延させ、また追加の出費を含む。
【0017】
したがって、ハウジングを介する吸入空気流の特性を変えずに、吸入器の偶発的な作動を阻止する手段を提供することは有利なはずである。
【0018】
従来技術のEasyhaler(登録商標)吸入器の他の問題は、プロングを有する適合されたキャップが、マウスピースの上に穴を特に備えた吸入器でのみ使用できることである。その結果、そのキャップは前に製造されたハウジングと逆の互換性がなく、またハウジングの製造を更新する必要がある。
【0019】
いくつかの従来技術の吸入器は、防塵キャップをハウジングに固定するのに使用するストラップを備える。それは、防塵キャップをハウジングに取り付けることが要求される米国市場向けに生産される吸入器では特にそうである。従来技術のストラップは、通常、ストラップの反対側の端部に位置する、ハウジングおよび防塵キャップの後部の取付点近くに設けられた折り線でのみ撓ませることができるが、その他は剛性のあるプラスチックストラップを含む。防塵キャップの屋根部は、狭いリップと、それに従って切り取られた側部を備えるだけである。防塵キャップを装着する場合、ユーザは、折り線の可撓性を使用してハウジングの底部に沿ってストラップを移動し、リップに力を加えて投与出口の屋根部の上に係合させる。
【0020】
そのストラップにはいくつかの問題がある。まず、防塵キャップのリップは、それをハウジングと係合させるために何らかの力を加える必要のあることである。したがって、防塵キャップは、例えば、関節炎などの弱い指を有する人々が装着および取外しをするのが困難になり得る。第2の問題は、頻繁に折り曲げることにより、ストラップの折り線が弱くなり、折る動作を多数回繰り返した後、壊れる可能性のあることである。
【0021】
他の問題は、防塵キャップに取り付けられたプロングを備える吸入器にある。プロングは、ハウジング中に入るために特定の方向に挿入されなければならない。前述した従来技術のストラップおよびキャップ構成は、折り線に関してキャップが回転されて装着される位置にする必要がある。したがって、キャップが、例えば、ハウジング中の穴に係合しなければならないプロングを備える場合、キャップが回転するに従ってプロングが掃引運動することにより、問題を提示することになる。
【0022】
したがって、取り付けられたときは固定されるが装着および取外しが容易であり、また吸入器の意図しない作動を阻止するためのプロングまたは同様の制限手段の使用を制限しない、防塵キャップを投与出口に取り付ける手段を有する吸入器を提供することが望ましい。
【0023】
本発明の他の目的は、以下の記載により理解されよう。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の一態様は、投与される薬物調合剤を含むコンテナユニットと共に使用する吸入器であって、ユーザによる吸入のためにコンテナユニットからハウジングの投与出口を通って薬物調合剤の投与量、好ましくは計量された投与量を投与させるように、コンテナユニットがその中で相対的に移動可能なハウジングと、投与出口を閉鎖するように配置可能なクロージャと、コンテナユニットとハウジングの間で、薬物調合剤の投与量を投与するために相対的に移動可能な第1の位置と、薬物調合剤の投与量の投与を阻止するようにコンテナユニットとハウジングの間の相対的な移動を制限する第2の位置との間で移動可能な、クロージャ上に設けられた制限部材とを備え、クロージャが、投与出口を閉鎖するために配置されると、制限部材が投与出口を通ってハウジングに入り、第2の位置に配置される吸入器を提供する。
【0025】
本発明のその態様、および本明細書に開示の他のものは、従来技術のハウジングを使用できるので特に有利である。この逆の互換性は、自分が既に所有している既存の吸入器に、制限部材を有するクロージャ(例えば、防塵キャップ)を嵌合させることができるユーザに対して有利であり、自分のハウジングの製造プロセスを変更する必要のない製造者に対して、また適合されたハウジングに対する新しい法的な認可を求める必要がない販売者にとっても有利である。
【0026】
以下で述べるような本発明の一実施形態では、コンテナユニットは、加圧されたキャニスタユニットであり、任意選択で、例えば、キャニスタユニットの先端部に載置された投与量カウンタを含む。
【0027】
以下で述べるような本発明の一実施形態では、制限部材は、ハウジングの表面および/またはコンテナユニットに、適切には、ハウジング中のステムブロックおよび/または段差部に係合するクリップとして構成される。そのようにすると、吸入器が使用されないとき、それはクロージャをハウジングに固定するので有利である。さらに、それは、制限部材を第2の位置に固定する。以下で述べるような本発明の一実施形態では、制限部材のクリップ構成は、キャニスタユニットが、ハウジングに対してその投与方向に移動した場合、クロージャが押し出されずかつ投与を生じさせないように制限部材の把持力を増加させるように構成される。
【0028】
本発明の他の態様では、投与出口を有するハウジングと、クロージャをハウジングに接続するための延長可能なコネクタ部分を備える投与出口を閉鎖するためのクロージャとを備える吸入器が提供される。
【0029】
ハウジングにクロージャを取り付けることは、米国における法的要件であり、またそれは、クロージャの紛失またはユーザによる嚥下を防ぐので、いずれにせよ有益である。延長可能なコネクタ(例えば、ストラップ)の具体的な利点は、クロージャの係合/係合解除のために必要な力を低減させることである。それは、吸入器の多くのユーザが高齢または虚弱であり、弱った指を有する可能性があるため特に重要である。
【0030】
任意選択で、クロージャは制限部材を備えることができる。制限部材の存在は、上記のようにそれ自体望ましいものであり、本発明により構成されたコネクタは、制限部材を備えた、またキャップが係合する前にその制限部材を正しく方向付けすることができるようにハウジングの投与出口の正面に十分離間される必要のあるクロージャと共に使用するのに特に適している。
【0031】
他の可能な実施形態では、制限部材はコネクタに取り付けられる。
【0032】
以下で述べるような本発明の一実施形態では、コネクタは伸縮式であり、ハウジングに取り付けられた第1のコンポーネント、およびクロージャに取り付けられた第2のコンポーネントを備えることができ、そのコンポーネントは、クロージャが投与出口を閉鎖する収縮位置と、クロージャが投与出口から離間された延長位置との間で、互いに摺動して移動可能である。その2つのコンポーネントは、一方のコンポーネント上のピンを用いて接続することができ、そのコンポーネントは、他方のコンポーネント中のスロット内に拘束されて保持される。少なくとも1つのコンポーネントは、蝶着手段、例えば、折り線を備えることができる。さらに、コンポーネントの相対的な回転運動を実質的に阻止するために、隆起させた縁部をコンポーネントの一方の上に設けることができる。
【0033】
他の可能な実施形態では、コネクタをストラップとすることができ、またそのストラップを、可撓性があり弾性的に伸長可能な材料、例えば、編んだ弾性材で作ることができ、またクロージャが投与出口によって係合され得る収縮状態と、クロージャが投与出口から係合解除され得る延長状態との間で伸長可能である。
【0034】
他の可能な実施形態では、クロージャが投与出口を閉鎖する第1の位置と、投与出口へのアクセスが防塵キャップにより実質的に妨害されないようにクロージャが投与出口から離間される第2の位置との間で、クロージャおよびハウジングが相対的に移動可能であるように、コネクタは、クロージャをハウジングに結合する摺動ヒンジを備える。可能な他の実施形態では、その摺動ヒンジは、投与端部の対向する側部上に位置する第1と第2のピン、およびクロージャの第1と第2の対向する細長い側部上に位置する第1と第2のスロットを備えることができ、そのピンは、スロット中に拘束されるがその中で回転運動および摺動運動を行うことができる。
【0035】
他の可能な諸実施形態では、吸入器はpMDIであり、薬用調合剤は、薬用エーロゾル調合剤とすることができる。
【0036】
本発明の他の態様および特徴は、特に、本明細書に添付の特許請求の範囲に記載されている。
【0037】
本発明の各態様は、本発明の1つまたは複数の他の態様を、または本発明の他の態様からの1つまたは複数の特徴を組み込むことができる。
【0038】
本発明のさらなる態様および特徴は、添付図面の諸図を参照して次に説明する本発明の非限定的な例示の実施形態中で述べる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下の説明では、同様の番号は、本発明の様々な実施形態における同様の部分を示すのに使用される。各実施形態は、手持ち式で手動のpMDIに含まれる。
【0040】
図1および2は、それぞれ、本発明の第1の実施形態によるpMDIを示す正面斜視図および側面図である。この実施形態では、pMDIは、上記の「背景技術」セクションに記載の従来技術で知られたpMDIに基づいているが、本発明は、このような構成と正確に同じ形態に限定されない。
【0041】
pMDIは、キャニスタユニット14、およびキャニスタユニット14が長手方向軸L-Lに沿ってその中で摺動できるハウジング1を備える。ハウジング1は、全体に管状でL形状をしており、軸セクション1aおよびマウスピース3(投与出口)として構成された横セクション1bを有する。ハウジング1は、プラスチック材料から、例えば、射出成形により成形されることが好ましい。ハウジングは、ポリプロピレンであると好都合である。図1および2に示すpMDIの使用方向では、ハウジング1は、キャニスタユニット14がハウジング1中で両方向にそれを介して摺動可能な、軸セクション1aに上部開放端4aを有し、またマウスピース3に下部開放端4bを有する。
【0042】
キャニスタユニット14は、その先端部、すなわち作業端部に計量バルブ(図6Fの参照番号50を参照のこと)を有する加圧されたキャニスタ14aと、そのキャニスタ14aの先端部(バルブ)上に載置された投与量カウンタモジュール(図6の参照番号14bを参照のこと)とを備える。投与量カウンタモジュール14bは、上記のWO-A-2004/001664に記載され、図示されており、その内容を参照によりその全体を本明細書に組み込む。キャニスタ14aは、当技術分野で知られており、また上記で簡単に述べたように、加圧された薬用エーロゾル調合剤を含む。
【0043】
使用時には、薬用エーロゾル調合剤の計量された投与量を必要とする患者は、ハウジング1のマウスピース3上に自分の唇を置き、次いで、同時に、吸入し、指でキャニスタユニット14をハウジング1中に押下して(図1の矢印F)、計量バルブ50にキャニスタユニット14からの薬用調合剤の計量された投与量を放出させ、患者により生成された吸入空気流中に流入させて患者の肺に蓄積させる。キャニスタユニット14をハウジング1中に押下することにより、さらに、投与量カウンタモジュール14bが投与量の放出を記録し、キャニスタ14a中に残されている計量された投与量の数を示すことになる。
【0044】
防塵キャップ5(クロージャ)は、第1のコンポーネント7および第2のコンポーネント8を備える伸縮式ストラップ(strap)2によりハウジング1に取り付けられる。第1のコンポーネント7は、ハウジング1に対する一端部でヒンジ9により取り付けられ、またハウジング1に対して反対の端部にピン11を有する。第2のコンポーネント8の一端部は、第2のヒンジ10により防塵キャップ5に取り付けられる。第2のコンポーネント8は、直線上のスロット12を備え、その中で、第1のコンポーネント7のピン11が、拘束され保持される。図2A〜2Dで示すように、スロット12内に拘束されているが、ピン11は、スロットの長さに沿って自由に移動することができ、したがって、2つのコンポーネント7、8は、コンポーネント7、8の重なりが最大である状態の収縮位置と、コンポーネント7、8の重なりが最小である延長位置の間で、スロット12の長さに沿って相対的に摺動運動をすることができる。
【0045】
図2A〜2Dに示すように、防塵キャップ5を取り外すために、ユーザは、それらの間のスナップ嵌め接続(図示せず)に打ち勝つのに十分な力で、防塵キャップをマウスピース3から引き離し、それにより、伸縮式ストラップ2をその延長位置まで伸ばすようにする。次いで、伸縮式ストラップ2は、ヒンジ9、10で枢動し、防塵キャップ5をマウスピース3から離れるようにスイングさせて、マウスピース3の妨げにならないようにし、pMDIが前述のように作動できるようにする。
【0046】
防塵キャップ5を再度装着するために、ユーザは、伸縮式ストラップ2をヒンジ9、10に関して移動させて、防塵キャップ5がマウスピース3の正面に再配置されるようにし、次いで、マウスピースの方向に押して、伸縮式ストラップ2をその収縮位置の方向に圧縮する。スナップ嵌め接続が再度接続される。
【0047】
コンポーネント7、8のピン11周りの相対的な回転運動を実質的に阻止するために、側壁4を設けることができる。
【0048】
意図しない放出およびカウントが起こり得ないように、キャップ5がマウスピース3上に載置されたときにハウジング1中でキャニスタユニット14の移動を制限するための制限部材6が、防塵キャップ5(クロージャ)の内側表面から突き出している。
【0049】
図1を参照すると、制限部材6は、一対の離間されたアーム6a、6bを備えるアームまたはプロング構造の形をしている。図2Aに示すように、防塵キャップ5がマウスピース3上に配置されたとき、アーム6a、6bは、下部開放端4bを通ってハウジング1の中に延長され、(図3Fおよび6Fで示すように)キャニスタユニット14の先端部で投与量カウンタモジュール14bの下に位置するバルブステムのためのステムブロック(図6の参照番号18を参照のこと)をまたぐようにする。アーム6a、6bは、キャニスタユニット14がハウジング1中で十分に押下されないようにし、(a)投与量カウンタモジュール14bが投与量放出イベントを記録しないように、あるいは(b)薬物調合剤の計量された投与量を放出するために、計量バルブ50を開放しないようにする。アーム6a、6bは、したがって、防塵キャップ5がマウスピース3上に載置されたとき、意図しないカウントおよび放出を阻止するが、患者が薬物調合剤の投与量を必要とするときに防塵キャップ5がマウスピース3から取り外されるだけであるため、ほとんどすべての時間でその状態にある。
【0050】
このような意図しないカウントおよび放出は、例えば、アーム6a、6bが存在しない場合に、製造者から配給者にpMDIの出荷中に、またはpMDIが患者のポケットもしくはハンドバッグ中にあるとき、またはさらに、人がpMDIをいじったり/遊んだりした結果生ずる可能性がある。したがって、薬用調合剤の消耗が低減される。
【0051】
さらに、予防措置として、投与量カウンタモジュール14bは、キャニスタユニット14が計量バルブ50を開放するのに必要な距離に満たない距離をハウジング中に押下された後、キャニスタ14aからの計量された投与量の放出を記録するように適合されている。言い換えると、投与量カウントモジュールは、pMDIが適正に使用されない場合の「放出するがカウントせず」ではなく、むしろ、「カウントするが放出しない」イベントに対してセットアップされる。このようにするのは、実際に利用可能な量よりも少ない投与量が残っていることを示す投与量カウンタ表示の方が、その逆よりも好ましいからである。しかし、「カウントするが放出しない」イベントを生じさせるのに十分なだけキャニスタユニット14を押下することは容易なことではない。
【0052】
いずれにしても、アーム6a、6bは、防塵キャップ5が装着されている間は「カウントするが放出しない」イベントを生じないようにする。
【0053】
制限部材6をマウスピース3を通して延長させることにより、それを収納するためにハウジング1には何も変更を加える必要がない。したがって、防塵キャップ5は、既存のpMDIハウジングと共に使用することができる。さらに、上部開放端4aを通してハウジング1中に流入し、下部開放端4bを通してハウジング1から流出するハウジング1を介する吸入空気流の特性は、ハウジングに何も変更を必要とせず、またpMDIの使用前にハウジングから取り外されるので、制限部材6を設けることによる影響を受けない。したがって、pMDIの薬学的性能は、制限部材6を設けることにより影響を受けず、新しい防塵キャップ5を用いた既存のpMDI製品に対する新しい法的な認可を取得する必要性を回避する。
【0054】
キャップ5に伸縮式ストラップ2を設けることにより、それが制限部材6を担持しているにもかかわらず、マウスピース3にうまく装着し、また外す能力をキャップ5に提供することを理解されたい。
【0055】
その実施形態、およびこの後で、諸図面を参照して説明する他の実施形態では、防塵キャップ5およびストラップ2はポリプロピレン(PP)から成形されているが、当然、他の材料、特にプラスチック材料、および形成技法も使用することができる。ストラップ2が成形される場合、ヒンジ9、10はいわゆる「一体蝶番(living hinges)」である。さらに、キャップ5は、制限部材6およびストラップの第2のコンポーネント8と一体に形成される。第1のストラップコンポーネント7は別に形成され、次いで、第2のストラップコンポーネント8に組み立てることができる。そのほか、ストラップ2は、第1のストラップコンポーネント7と一体に形成することもできる。
【0056】
図3A〜3Jは、防塵キャップ5のいくつかの構造を除いてすべての点で、上記の第1の実施形態に相当する本発明の第2の実施形態によるpMDIを示す。
【0057】
防塵キャップ5は、一対のアーム部材6a、6bを備えるアーム構造の形の制限部材6を有する。各アーム部材6a、6bの自由端は、クリップ6c、6dとして構成され、それらは、キャップ5がマウスピース3上に載置されたとき、ステムブロック(図6の参照18)を支持するハウジング1のベース表面にある段差部20(これも図6を参照のこと)にクリップ留めされる。クリップ6c、6dは、アーム部材6a、6bの自由端にロリポップ(lollipop)の輪郭形状を与えることにより形成される。
【0058】
キャップ5がマウスピース3上に載置されているときにキャニスタユニット14がハウジング1中に押下された場合、キャニスタユニット14の先端部は、図3Fで概略的に示すように、先細のまたは傾斜輪郭を有するアーム6a、6bの上部表面6e、6f上に押し下げられることになる。より具体的には、図3Fのようにキャップ5がマウスピース3上に位置しているとき、キャップのアーム6a、6bの上部表面6e、6fは、外側または投与方向(矢印B)に上向きに先細りしている。したがって、キャニスタユニット14が、その軸L-L(矢印A)に沿ってハウジング1中に押下されたとき、その先端部が、キャップのアーム6a、6bの上部表面6e、6fに当接し、キャップ5を外側方向(矢印B)に押すようにする。しかし、こうすると、クリップ6c、6dをよりしっかりと段差部20に係合させて、キャップ5が押し出されるのを阻止し、したがって、意図しないカウントおよび放出が阻止されることになる。
【0059】
第2の実施形態では、伸縮式ストラップ2の第1のコンポーネント7は、対向する側壁4を有する遠位トラック部材7aを有する。トラック部材7aの遠位端で、側壁4は架橋要素4cにより架橋される。第1のコンポーネント7の近位端には、ハウジング1に固定されるヒンジ部材7bがある。トラックおよびヒンジ部材7a、7bは、ヒンジ9により蝶着されており、それにより、トラック部材7aは、ヒンジ部材7bに関して曲げることができる。
【0060】
伸縮式ストラップ2の第2のコンポーネント8に関しては、それは、トラック部材7a中を直線上に摺動可能な、またその直線上の動作距離中は側壁4によりガイドされる近位の摺動部材8aを有する。摺動部材8aは、架橋要素4cと係合する係止要素8bを提示する弾性のあるフィンガ8mをその近位端に有しており、それにより、ストラップ2の延長位置の限界を示し、また摺動部材8aをトラック部材7a中に拘束する。第2のコンポーネント8の遠位端では、ヒンジ10を介して摺動部材8aに蝶着されたヒンジ部材8cが設けられる。第2のコンポーネント8のヒンジ部材8cは、防塵キャップ5によって担持される。
【0061】
図3Gおよび3Hは、ストラップ2をその延長した構成および収縮した構成で、それぞれ、より詳細に示した伸縮式ストラップ2の概略の断片的な平面図である。
【0062】
図3Gでは、延長位置の限界を示す架橋要素4cと係止要素8bの係合が示されている。図3Iは、図3Hにおける線3I-3Iにおける係止要素8bの横断面図である。係止要素8bは、鋸歯状輪郭を有し、それにより、トラック部材7aの遠位端で架橋要素4cの下に摺動部材8aの近位端を摺動させることにより、摺動部材8aをトラック部材7aに組み立てることができる。フィンガ8mの弾性により、係止部材8bは、ヒンジ部材7bの方へ押されたとき架橋要素4cを過ぎるまで架橋要素4cの下を移動することができ、その後、フィンガ8mは係止要素8bを上方向にバイアスさせる。したがって、摺動部材8aが反対方向に移動した場合には架橋要素4cに当接するようになる。
【0063】
図3Gはまた、図3A〜3Eに示すように、ヒンジ部材7bが、ハウジング1にヒンジ部分7bを接続するためのハウジング1の背面1r側上のスタッド(図示せず)をその中に受け入れるための貫通する開口部7cを有することを示す。
【0064】
図3Hから、摺動部材8aの近位端は、係止要素8bがその中心のフィンガ8m上にある、三叉として構成されていることが理解されよう。三叉の外側のフィンガ8d、8eは、弾性のあるフィンガであり、対向する側壁4に面するその外側表面上に、細長いスロット8f、8gがあり、その概略の側面図が、トラック部材7a上の摺動部材8aの摺動方向を示す矢印Sを有する図3Jに示されている。
【0065】
図3Gおよび3Hに示すように、摺動部材8aに面する側壁4の外側表面はそれぞれ、三叉部の外側フィンガ8d、8e中のスロット8f、8gに対して相補的な形状および寸法を有する細長いリブ7d、7eを備える。摺動部材8aがトラック部材7a上を摺動して図3Hに示す収縮位置になったとき、例えば、防塵キャップ5をマウスピース3に押し戻して嵌合させたとき、外側フィンガ8d、8e上のスロット8f、8gは、リブ7d、7eとスナップ嵌めされ、固定可能で解放可能にストラップ2を収縮位置に固定する。その固定機構は、防塵キャップ5をマウスピース3に固定するための(クリップ6c、6d以外の)唯一の固定機構であり得る。キャップ5とマウスピース3の間の(例えば、図6Fの機能部19a、19bなどの)解放可能な固定接続もあり得る。
【0066】
図3K〜3Mは、図3A〜3Jの防塵キャップ5および伸縮式ストラップ2の構成を示すが、ストラップ2の第1のコンポーネント7がそのいくつかの変更を組み込む。
【0067】
まず、ヒンジ部材7bの開口部7cは、その周囲の壁中にスロット7sを備える。スロット7sは、ハウジング1にストラップ2を組み立てるためのスタッド(図示せず)を受け入れるとき、開口部7cによって大きな可撓性を提供する。したがって、開口部7cは、スプリットと同様のものではない。
【0068】
第2に、図3Mに具体的に示すように、トラック部材7aは、架橋要素4cの下に隆起させた機能部7tを備える。それらは、ストラップ2の第1および第2のコンポーネント7、8を分解し難くするように、ストラップ2の第2のコンポーネント8の摺動部材8aの可撓性を最小化するために追加される。すなわち、隆起させた機能部7tは、分解するのに必要な力を増加させて、ユーザによる予期しない分離を回避することができる。より詳細には、隆起させた機能部7tは、弾性的なフィンガ8mの下にあり、その下方向の移動が妨げられるように配設される。したがって、そうすることにより、係止要素8bがストラップ2を分解するために架橋要素4cの下を摺動して戻ることをより困難にする。ストラップ2の組立を支援するために、隆起させた機能部7tは、傾斜した引込み(lead-in)表面7uを提示する。
【0069】
第3に、架橋要素4cは、堅牢さを増すための補強リブ7vを含む。
【0070】
本発明の代替の実施形態では、図示していないが、防塵キャップ5用ストラップは、弾性のある伸長可能な材料、例えば、編んだ弾性材から作成される。その実施形態では、ストラップは、弾性的に延長することができて、ユーザが防塵キャップ5を取外しまたは再装着することを可能にし、またその可撓性により、pMDIの使用中、防塵キャップ5を容易にマウスピース3から離して配置することができる。
【0071】
図4Aおよび4Bに示す本発明の第3の実施形態では、防塵キャップ5は、ハウジング1の横方向セクション1bの対向する側面上で利用可能な細長い側部13を有する。ピン16が、ハウジングの横方向セクション1bの各側面上に設けられている。防塵キャップ5の各細長い側部13は、閉じた端部を有するその長さに沿ったスロット15を有する。スロット15はピン16を拘束して保持する。スロット15およびピン16の構成により、ハウジング1に防塵キャップ5が固定され、一方、防塵キャップ5を、ピン16の共通軸A-Aに関して回転させることができ、またスロット15の長さに沿ってマウスピース3の方向に移動し、またそれから離れることができる。
【0072】
防塵キャップ5を取り外すためには、ユーザはスロット15内でピン16を摺動させ、マウスピース3から引き離す。次いで、ユーザは、防塵キャップ5をピン16に関して回転させ、マウスピース3を妨げないようにハウジング1の下にそれをスイングさせる。次いで、防塵キャップ5を、マウスピース3の正面の位置にスイングさせて戻し、次いで、マウスピース3にそれが係合するまでピン16上を後方に摺動させることにより、再度、装着される。
【0073】
図5を参照すると、従来技術のストラップ2を用いてハウジング1に取り付けられた防塵キャップ5が、pMDIが使用されるときハウジングの背部にストラップおよび防塵キャップ5を折りたたむことのできる折り線9、10をその各端部に有するpMDIが示されている。防塵キャップ5の側部および屋根部を、リップ17を残して切り取ることが可能であり、それを用いて防塵キャップ5は、上記の「背景技術」セクションで述べたように、マウスピース3に係合する。本発明の一実施形態では、その従来技術構成の防塵キャップ5は、本明細書で図示し説明した制限部材等を備える。しかし、その実施形態は、「背景技術」セクションで上述した理由により他のものと比較して欠点がある。
【0074】
図6は、図3A〜3Jを参照して述べた第2の実施形態に密接に対応する、本発明の第4の実施形態によるpMDIの概略図である。図6では、ハウジング1の下部分の分解した細部が示されており、段差部20がそこに形成され、またバルブシステム(図6Fの118)用ステムブロック18が上方向に突き出すベース部表面が露出されている。さらに示すように、ステムブロック18は、マウスピース3の下部開放端4bの方へ方向付けられた噴霧オリフィス18aを有し、それにより、キャニスタユニット14をハウジング1中に押下するとキャニスタユニット14から放出される計量された投与量がマウスピース3の外に導かれる。
【0075】
図6はさらに、キャニスタユニット14の先頭の(バルブ)端部に載置された投与量カウンタモジュール14bを示す。投与量カウンタモジュール14bは、上記のWO-A-2004/001664に記載のように、キャニスタ14a中に残された薬物調合剤の計量された投与量の数を示す表示ウィンドウ14cを有する。ハウジング1は、切抜きまたはウィンドウ1cを有し、それを通して、患者は投与量カウンタ表示14cを見ることができる。
【0076】
WO-A-2004/001664で詳細に記されているように、投与量カウンタモジュール14bは、ラックアンドピニオン式の機構を介して駆動されるカウント機構を有する。図6は、ハウジングベース部表面からさらに、上方に突き出ているラック30を示す。ラックは、投与量カウンタモジュール14bの先頭面にある開口部(図示せず)中に摺動して受け入れられる。キャニスタユニット14が、計量バルブを開放するためにハウジング1中に押下されると、ラックは投与量カウンタモジュール14b中のピニオン(図示せず)を駆動し、ピニオンの回転運動により、カウント機構に、投与量カウンタホイール(図示せず)で投与量カウンタウィンドウ14cに表示されている数を減分させる。
【0077】
本発明の第4の実施形態では、pMDIは、キャップ5をハウジング1に接続するためのコネクタまたはストラップを含まないこと以外は、図3A〜3Jに示すpMDIに相当するマウスピース3に取外し可能に係合するための防塵キャップ5を有する。第4の実施形態の防塵キャップ5を多様な方向から見た図を図6A〜6Eに示す。
【0078】
図6A〜6Eに示すように、制限部材6を形成するアーム6a、6bは、その強度および剛性を高めるために、強化リブ6hにより、その長さの一部分に沿って相互接続されている。前に論じたように、例えば、pMDIが落とされた場合など、キャニスタユニット14がハウジング1中で下方向に移動した場合、それは、アーム6a、6bを段差部20の方向に押し、クリップ6c、6dの把持力を増加させて、防塵キャップ5および制限部材6がマウスピース3から押し出されないようにするので、段差部20に係合するクリップ6c、6dのようなアーム6a、6bの自由端の構成は有利である。
【0079】
図6Fは、図3Fを参照して第2の実施形態に関して述べたのと同様に、どのようにして制限部材6がpMDIの作動を阻止するかを概略的に示す。具体的には、アーム6a、6bは、投与量カウンタモジュール14bの下に存在し、バルブステム118を計量された投与量を放出するためにキャニスタ14a中に押下すべき必要な距離、またはラック30が投与量カウンタ表示14cを減分するためにピニオンを駆動するのに必要な距離だけ、投与量カウンタモジュール14bがハウジング1のベース部32の方向に移動するのを阻止する。
【0080】
図6Fにさらに示すように、クリップ19aが、マウスピース3の外側表面上のスロット19bと係合するように防塵キャップ5上に設けられて、ハウジング1上に防塵キャップ5をさらに保持するようにする。しかし、クリップ6c、6d、19aはいずれも、ユーザにより防塵キャップ5をハウジング1から容易に取り外すのを妨げることはない。
【0081】
制限部材6は、キャップ上部よりもキャップ底部近くに位置しているので、防塵キャップ5中で非対称に構成される(図6A、6C、6D、6F)。防塵キャップ5が逆方向にマウスピース3上に載置された場合、キャニスタユニット14は、ハウジング1中に適正に挿入できないはずである。したがって、防塵キャップ5は、例えば、キャップの外側表面、例えば、その正面5a上に標識を設けることによって、キャップ5の正しい方向を示す標識を備えることができる。
【0082】
制限部材6はまた、横方向アライメントリブ(ウィング)21を備え、マウスピース3に対する所定の角度を超えて挿入されることを阻止し、挿入された場合は、アーム6a、6bの一方が、ステムブロック18の凹部18b中に挿入され、あるいはpMDIのコンポーネントによりその他の形で妨害されることになり得る。言い換えると、アライメントリブ21は、アーム6a、6bがステムブロック18をまたいで、クリップ6c、6dが段差部20にクリップ留めされるように、防塵キャップ5を確実にマウスピース3上に載置できるようにする。
【0083】
本発明の代替の一実施形態では、図示されていないが、制限部材6のクリップ6c、6dは、ステムブロック18に対してクリップ留めされるようにし、ハウジング1中のキャニスタユニット14の放出方向への動きを妨害するための位置にキャップ5を保持するように再構成することもできる。
【0084】
他の代替の実施形態では、図示されていないが、制限部材6のクリップ6c、6dを横方向に伸びるクリップと置き換えることもでき、それは、防塵キャップ5がマウスピース3上に載置されたとき、ハウジング1の側壁1s(図6)の背部にクリップ留めされる。このような横方向クリップはまた、クリップ6c、6dと共に使用することもできる。
【0085】
図6Gおよび6Hに示す他の代替の実施形態では、図6〜6Fの防塵キャップ5は、制限部材6に加えて一対の補助クリップ100を備えており、クリップ100の一方のクリップ端101だけが図6Gおよび6Hに示されている。図6Gは、クリップ端部101の平面図であり、一方、図6Hは図6Gの矢印Nに対する端面図である。
【0086】
クリップ100は、中心軸R-R(図6)に関して異なる側で防塵キャップ5から外方向に延長された弾性のある脚103を有する。図6と共に図6Gから分かるように、防塵キャップ5がマウスピース3に載置されたとき、クリップ100は、開放部4bを通って延長され、また弾性のある脚103は、クリップ端部101を外側方向にバイアスさせ、したがって、それらはハウジング1の側壁1sの後部にクリップ留めされる。
【0087】
クリップ100のクリップ端101はさらに、傾斜表面107を有する延長部105を備える。図6Hに示すように、延長部105は、傾斜した表面107を投与量カウンタモジュール14bの下に配設するように構成され配置される。マウスピース3上に防塵キャップ5が載置されているとき、図6Hに示す矢印Oで示すように、キャニスタユニット14が、ハウジング1中で下方向に移動された場合、投与量カウンタモジュール14bの先端部が傾斜した表面107と当たり、矢印Pの方向にクリップ端部101をバイアスさせ、その結果、クリップ端部101が、ハウジング1の側壁1sの後部にさらにしっかりとクリップ留めされる。したがって、クリップ100は、例えば、ユーザにより、あるいはpMDIを落下させることにより引き起こされるキャニスタユニット14のハウジング1中の下方向移動により、防塵キャップ5がマウスピース3から押し出されることに対する補助的な保護を提供する。
【0088】
望ましくは、クリップ100を制限部材として、言い換えると、制限部材6に代えて使用することもできる。クリップ100はまた、クリップを組み込まない制限部材、例えば、クリップ6c、6dを備えていない図6〜6Fの制限部材6に対する補助として使用することもできる。
【0089】
図7Aおよび7Bは、防塵キャップ5をハウジング1に取り付けるためのストラップ25が設けられ、また制限部材24が前記ストラップ上に載置された本発明の第5の実施形態によるpMDIを示す。防塵キャップ5がマウスピース3と係合する位置にあるとき、制限部材24がハウジング1のベース部32の穴28を通ってハウジング1中に突出しキャニスタユニット14の支柱として働くように、ストラップ25および制限部材24が配置される。制限部材24の長さは、pMDIの作動(放出およびカウント)を阻止するために、ハウジング1のベース部32の所定の距離内までキャニスタユニット14が押下されるのを阻止するような長さである。防塵キャップ5が取り外されたとき、ストラップ25はハウジング1のベース部32から移動して離れ、制限部材24は穴28を出て、それにより、キャニスタユニット14が作動可能になる。
【0090】
図8Aおよび8Bは、処分可能な制限部材22が、ハウジング1とキャニスタユニット14の間に取外し可能に挿入される本発明の第6の実施形態によるpMDIを示す。制限部材22は、発泡体などの弾性的に圧縮可能な材料から作られ、またキャニスタユニット14がハウジング1中の停止位置にある状態で、制限部材22がハウジング1の上部開放端4aに挿入されており、キャニスタユニット14は、その停止位置から投与量カウンタモジュール14bおよび計量バルブ50の動作のためにハウジング中に押下される必要がある。制限部材22は、キャニスタユニット14とハウジング1の内部表面の間で楔として働き、またさらに、キャニスタユニット14を矢印C方向に傾けてハウジングの内部表面と係合させる。制限部材22は、弾性的に圧縮可能なので、ハウジング1の内部表面、およびキャニスタユニット14の外側表面に対して外向きの横方向保持力を加える。それにより、計量バルブ50および投与量カウンタモジュール14bを作動させるためにハウジング1中にキャニスタユニット14を押下することが阻止される。
【0091】
図面の諸図を参照して上記で述べた前の諸実施形態とは異なり、第6の実施形態における制限部材22はまた、その制限部材22が除去されるまでキャニスタユニット14をハウジング1から収縮させることを阻止または抑止する。
【0092】
図8Bに示すように、制限部材22は、pMDIを最初に作動させる前に取り外され廃棄される。それは、例えば、製造者から配給業者に、次いで、診療所に出荷され、または移送される場合の打撃により、pMDIが患者に渡される前にpMDIの意図しない作動を阻止するために特に有益である。
【0093】
制限部材22は、キャニスタユニット14およびハウジングの内部表面に加える保持力をさらに高めるために、接着性のものとすることができる。
【0094】
制限部材に対する楔の概念はまた、制限部材22のための他の形状および構成で実現することもできる。
【0095】
図9Aおよび9Bは、環状の制限部材22をキャニスタ14a上で摺動させ、その上にきつい嵌合、例えば、締まり嵌めまたは圧入嵌めを形成させる本発明による第7の実施形態を示す。それは、キャニスタ14aの寸法を超えない横断寸法の開口部22aを有する制限部材22により達成されるが、開口部22aが、キャニスタ14aの寸法未満の横断寸法である場合、キャニスタ14a上で摺動させとき半径方向に拡張され得る。制限部材22は、ハウジング1の上部開放端4aのリップ4cと当接することによって、計量バルブ50および投与量カウンタモジュール14bが作動するのに十分な量だけキャニスタユニット14がハウジング1の中に押下されるのを阻止する。その実施形態では、制限部材22は、発泡体カラーの形であるが、他の弾性または弾力のある材料も同様によく動作するはずである。
【0096】
図10Aおよび10Bは、表示ウィンドウ1cを通してハウジング1中に部分的に挿入された制限部材23がpMDIに詰め込まれている本発明の第8の実施形態を示す。ユーザは、最初にpMDIを作動させる前に、ハウジング1から制限部材23を除去し廃棄する。制限部材23は、定位置にあるとき、キャニスタユニット14とハウジング1のベース部32とを分離する。こうすることにより、計量バルブ50および投与量カウンタモジュール14bを作動させるために、キャニスタユニット14がハウジング1の内側を十分深く移動することを阻止する。図10Bに示すように、ユーザは、ハウジング1の外部に残る部分を引っ張ることにより制限部材23を取り除く。制限部材23が取り除かれると、キャニスタユニット14は、pMDIを作動させるためにハウジング1の内側で自由に移動する。
【0097】
第6および/または第8の実施形態の変形と考えられ得る本発明によると、廃棄可能な制限部材(図示せず)を、キャニスタユニット14をハウジング1のベース部表面から離間させるためにキャニスタユニット14の下に配置することができ、したがって、作動およびカウントのために、キャニスタユニット14を十分に押下することができない。制限部材は、第6の実施形態と同じものでよい。その制限部材は、マウスピース3を通って延長され、また任意選択で、例えば、一時的な接着により、防塵キャップ5に解放可能に取り付けることができる。制限部材は、ユーザが防塵キャップ5を取り外すことにより吸入器を最初に作動させる前に除去されるが、それによって、制限部材はマウスピース3を通してハウジング1の外に引き出され、あるいはその後に、マウスピース3中に位置する、またはそこから突出している制限部材の自由端を引くことにより、ユーザは開口されたマウスピース3の外に制限部材を引き出すことができる。前者の場合、ユーザは、廃棄できるように制限部材を防塵キャップから取り外す。制限部材は細長い形とすることができ、また、例えば、ステムブロック18とラック30の間で楔の働きをするように、ステムブロック18とラック30の間の空間中に延長させるサイズとすることができる。防塵キャップ5が、それ自体の制限部材を備える必要のないことを理解されたい。
【0098】
図11Aおよび11Bは、接着性の制限部材33が、ハウジングの表示ウィンドウ1cを介してキャニスタユニット14に付着する本発明の第9の実施形態を示す。制限部材33は接着テープであり、ハウジング1にも付着する。このような方法でキャニスタユニット14とハウジング1を共に固定することにより、キャニスタユニット14が、作動(放出およびカウント)することも取り外すこともできないように、その2つの間の相対運動を阻止する。図11Bに示すように、最初に使用する前に、患者は制限部材33を剥がして廃棄する。
【0099】
図12Aおよび12Bは、両面接着テープの形の接着性の制限部材34を有する本発明の第10の実施形態を示し、そのテープは、pMDIハウジング1の上方開放端4aのリップ4cの上で折り曲げられて、キャニスタユニット14の外側表面に接着する内側テープセクション34a、およびハウジング1の外側表面に接着する外側テープセクション34bを画定する。内側テープセクション34aはまた、ハウジング1の内側表面にも接着され得る。理解されるように、この構成により、キャニスタユニット14をその作動(放出およびカウント)のためにハウジング1中に押下できないようにする。制限部材34は、pMDIを最初に使用する前に、患者により取り外され廃棄される。
【0100】
図13Aおよび13Bは、ハウジング表示ウィンドウ1cを介してキャニスタユニット14に付着する制限部材35を有する、第9の実施形態と同様の本発明の第11の実施形態を示す。しかし、この例では、制限部材35はハウジング1に付着しない。制限部材35は、表示ウィンドウ1cの縁部の隣に配置された、無視できない厚さ、好ましくは、表示ウィンドウ1c周りのハウジング1の厚さを少なくとも有する接着性のパッドである。表示ウィンドウ1cの縁部に対する制限部材35の妨害動作により、キャニスタユニット14は、その作動および取外しのためにハウジング1中で上方および下方に移動することが阻止される。さらに、図13Bに示すように、制限部材35は、pMDIを最初に作動させる前に取り外され廃棄される。
【0101】
図14Aおよび14Bは、キャップの形の制限部材60が、キャニスタユニット14の上部と、ハウジング1のその上部開放端4aに隣接した外側表面に対して共に圧入嵌めされた、本発明の第12の実施形態を示す。キャップは、真空成型により成型することができる。したがって、キャニスタユニット14の作動(放出およびカウント)および取外しを停止させることに関する限り、ハウジング1におけるキャニスタユニット14の相対的な移動が阻止される。
【0102】
図15Aおよび15Bは、それぞれ、図6〜6Fに示す第4の実施形態における防塵キャップ5に、ほとんどすべての点で一致している本発明の第13の実施形態による防塵キャップ5の平面図および正面図を示す。唯一の注目すべき差は、非対称に載置された制限部材6がさらに、外側アーム6a、6bの間で強化リブ6hから突き出ており、それにより三叉構成を形成する中間アーム6mを備えることである。中間アーム6mの長さは、外側アーム6a、6bよりも短い。
【0103】
第1から第4の実施形態と共通に、第13の実施形態の防塵キャップ5は、外殻状の形態をしており、全体に長方形の横断面形状をした中空本体5bを有する。本体5bは、正面5aおよび側部スカート5cを備える。側部スカート5cの後端部は、本体5bの内容積に対する開口部5eの周囲に環状のリップ5dを提示する。
【0104】
制限部材6は、正面5aの内側表面5fから後方向に伸びている。
【0105】
pMDIハウジング1のマウスピース3は、キャップ本体5bに対して相補的な形状およびサイズであり、それにより、キャップ本体5bがマウスピース3上を直線的に摺動可能であり、押し込んで嵌合させることができる。キャップ本体5bおよびマウスピース3の相互の形状は、キャップ5をマウスピース3上で回転させないことを保証するものであることも理解されたい。
【0106】
キャップ本体5bおよびマウスピース3の各形状に留意すると、第4の実施形態では、キャップ本体5bは、その中心軸R-Rに関してキャップ5の2つの異なる方向でマウスピース3に押込み嵌め行うことができる。例えば、図6および6Dに示すように、制限部材6が中心軸R-Rの下にある第1の正しい方向では、前述のように、クリップ6c、6dを段差部20にクリップ留めするように、キャップ5をマウスピース3上に押込み嵌めすることができる。さらに、例えば、図6Fから理解されるように、側部スカート5cの環状リップ5dは、マウスピース3の周囲のpMDIハウジング1の環状表面3aに当接し、したがって、その間に間隙は何もない。その位置では、クリップ19a、19bはまた共にクリップされる。
【0107】
しかし、制限部材6が中心軸R-Rの上に配置されるように、キャップ5を上下逆に回転させて(すなわち、中心軸R-Rに関して180°回転させて、第1の正しい方向から第2の正しくない方向にした場合、制限部材6のアーム6a、6bがステムブロック18をまたぎ、また強化リブ6hがステムブロック18から離間されることになるので、キャップ5は、環状リップ5dが環状のハウジング表面3aに当接するように、マウスピース3上に押込み嵌めを行うことがなお可能である。それにもかかわらず、キャップ5のクリップ6c、6d、19aのいずれも、その各対応する部分にクリップ留めされない。したがって、キャップ5は、第1の正しい方向にある場合と同じようにはマウスピース3に固定されない。さらに、環状のリップ5dと環状のハウジング表面3aの間には間隙がないはずなので、マウスピース3上にキャップ5が正しく嵌合されていないことの表示がユーザに示されない。
【0108】
投与量カウンタモジュール14bの先端部は、上下逆の制限部材6に対して作用することによりキャップ5を外方向に押すようにするので、例えば、下向きの圧力がキャニスタ14aのベース部に加えられた場合、キャップ5は、マウスピース3から偶発的に分離される可能性もある。
【0109】
第13の実施形態のキャップ5は、図16A〜16Dを参照してより詳細に述べるように、中間アーム6mを設けることにより、この可能性を軽減するように適合される。
【0110】
図16Aは、図6および6Fに示すステムブロック18の拡大した正面図である。図16Bは、第13の実施形態の防塵キャップ5が、図15Bに示すように、その中心軸R-Rに関して正しい角度方向にある場合、制限部材6の中間アーム6mは、キャップ5のマウスピース3上への押込み嵌め載置を干渉しないように、噴霧オリフィス18aの下のステムブロック18中の凹部18bの中に摺動して入り、したがって、クリップ6c、6dは、段差部20に係合し、またクリップ19a、19bも係合することを概略的に示す。さらに、環状のキャップ本体のリップ5dは、環状のハウジング表面3aと面一に装着される。
【0111】
一方、図16Cは、キャップ5をマウスピース3に正しくない上下逆の方向で載置しようと試みた場合、中間アーム6mが凹部18bの上でステムブロック18に係合することを示す。図16Dに示すように、それは、環状のキャップ本体のリップ5dが、環状のハウジング表面3aに接するのに十分な量だけ、キャップ5がマウスピース3に押し込まれる以前に生ずることになり、したがって、その間に間隙Gが残る。したがって、ユーザに、キャップ5が誤って方向付けされていることを触知可能でかつ視覚的な指標が与えられる。すなわち、(1)中間アーム6mがステムブロック18に当接することにより与えられる、キャップ5をマウスピース3上でさらに直線的に移動させることに反する抵抗があること、および(2)環状のキャップ本体のリップ5dと環状のハウジング表面3aの間の間隙Gが存在すること。
【0112】
ユーザは、それらの指標によって、マウスピース3上に装着するための正しい方向へとキャップ5を方向付けするように促されることになる。
【0113】
中間アーム6mに追加して、またはその代替として、マウスピース3にキャップ5を間違って載置することを阻止するための他の手段を提供することができる。一例として、キャップ本体5bは、中心のキャップ軸R-Rに対してオフセットされた、例えば、制限部材6と同じ中心軸R-R側にある延長部を備えることができ、それは、正しいまたは意図するキャップ方向では、キャップ5をマウスピース3に載置することを妨害しないが、キャップ5を、正しくない、または意図しない方向でマウスピース3に載置しようと試みると、pMDIの表面、例えば、ハウジング1の表面に係合する。図17A〜17Bおよび18A〜18Bは、このような延長部を備える本発明の諸実施形態を示す。
【0114】
図17A〜17Bは、キャップ5bが、この特定の実施形態では舌状の形を取る弾性のある延長部5mを有しており本発明による第14の実施形態を示し、それは、図17Bのキャップ5の底面図から理解されよう。延長部5mは、キャップ本体5bの側部スカート5cから突き出ており、また正しいキャップ方向では、図17Aに示すように、pMDIのハウジング1の下に滑って入る。延長部は、ハウジング1のベース部32と一致するような形状をしており、また延長部5mの弾性により、ハウジングベース部32の方向にバイアスさせ、したがって、ハウジング1から突出しないようにする。
【0115】
理解されるように、延長部5mの位置および長さは、防塵キャップ5を正しくない方向でマウスピース3上で摺動させようとした場合、キャップ5が適正にマウスピース3上に載置される前に、その延長部がハウジング1の正面1fに係合するような長さとする。さらに、その指標は、延長部5mがハウジングの正面1fに当たったとき、環状のキャップ本体のリップ5dが環状のハウジング表面3aから離間されていることにより示される。
【0116】
図18Aおよび18Bは、キャップ5が、図18Bの底部平面図で示されたフレーム5nの形である弾性的な延長部以外は、図17Aおよび17Bに示すキャップ5と一致する本発明の第15の実施形態を示す。
【0117】
図19Aおよび19Bでは、本発明の第16の実施形態による他の防塵キャップ5を示しており、それは、図6〜6Fの第4の実施形態に、また任意選択で、図15Aおよび15Bの第13の実施形態に相当するが、環状のキャップ本体のリップ5dが傾斜平面P-P上に存在しており、ストラップがあろうとなかろうと、防塵キャップ5の使用を含む他の諸実施形態のようにマウスピース3の方へキャップ5が沿って平行移動する中心軸R-Rに、その傾斜平面P-Pは直交して延長されているが、傾斜角σで中心軸R-Rに対して方向付けられている。
【0118】
環状のハウジング表面3aは、環状のリップ5dに対して相補的な形状のものであり、したがって、図19Aに示すように、キャップ5がその中心軸R-Rに関して正しく方向付けられたとき、キャップ5は、リップ5dが環状のハウジング表面3aと同一面が形成されてその間に間隙がなくなるまで、その中心軸R-Rに沿ってマウスピース3上に移動することができる。その時点で、制限部材6のクリップ6c、6dは、ハウジングの段差部20と係合し、一方、キャップ5およびハウジング1上のクリップ19a、19bも係合する。
【0119】
しかし、図19Bに示すようにキャップ5が上下逆に回転された場合、キャップ本体5bの環状のリップ5dが、環状のハウジング表面3aと同一面を形成することができない。リップ5dの先端部5lは、ハウジング表面3aの最も前の縁部31に接触し、リップ5dの対向する面の残りとハウジング表面3aの間に間隙Gを残すことになる。したがって、ユーザは、キャップ5が逆になっており、マウスピース3上に適正に載置するために正しい方向に逆転する必要があるという視覚的な指標を有することになる。
【0120】
図20Aおよび20Bでは、本発明の第17の実施形態による防塵キャップ5が示されている。その実施形態では、環状のキャップ本体のリップ5dが、マウスピース3の周囲の環状のハウジング表面3aにおける相補的な溝セクション3s中に受容されるための舌セクション5sを含む。溝および舌セクション3s、5sは、キャップ5が、制限部材6を適正に配置するために正しい方向でマウスピース3上に押し込まれたときに限って共に嵌合することができる。その舌部および溝機能は、ユーザがキャップ5をマウスピース3上に正しく配置するようにガイドする。
【0121】
この実施形態では、溝および舌セクション3s、5sは、非対称である。したがって、それらは、望ましくは、キャップ5およびマウスピース3の正反対の側部上の一対のこのようなセクションの1つとすることも可能であり、それは、それらのセクションの非対称的な性質により、キャップ5が正しく方向付けされた場合に限って、なお対になることができるからである。
【0122】
図21Aおよび21Bは本発明の第18の実施形態の防塵キャップ5を示しており、その場合、環状のハウジング表面3aが舌セクション3tを備え、一方、キャップ本体のリップ5dは、キャップ5が正しいキャップ方向でマウスピース3上に押し込まれたときに限って、舌セクション3tを受け入れることが可能な相補的な溝セクション5tを有する。
【0123】
図22A〜22Cは、制限部材6が、キャップ5が正しく方向付けられた場合に限って、ハウジング1のマウスピース3を通りその最大限の範囲まで挿入可能であるように構成され配置された、本発明の第19の実施形態の防塵キャップ5を示す。より具体的には、制限部材に非対称な構成が与えられており、それにより、キャップ5の正しい方向では、制限部材6のアーム6aがステムブロック18とラック30の間にフィットするが、キャップ5の正しくない(逆の)方向では、制限部材6のアーム6bがステムブロック18とラック30の間にフィットすることができない。結果として、キャップ5の誤った方向では、図22Cに示すように、キャップ5は、マウスピース3から外方向に配置されることになる。
【0124】
図15から22を参照して説明した本発明の諸実施形態は、防塵キャップ5が、ストラップ2または他のタイプのコネクタを有するpMDIハウジング1に載置されない場合に起こる可能性のある問題に対処しようとしていることを理解されたい。ストラップ2またはコネクタが使用される場合、防塵キャップ5は、必然的に正しい方向でマウスピース3に提示されることになる。それにもかかわらず、これらの実施形態は、なお、ストラップまたはコネクタを使用することがあり得る。
【0125】
このように、投与量カウンタモジュール14bが作動するのに必要な距離、および薬物調合剤の投与量が投与されるために必要な距離を、キャニスタユニット14がハウジング中で相対的に移動することをすべて制限する本発明の様々の広範囲な実施形態を述べてきた。さらに、いくつかの実施形態では、キャニスタユニット14は、制限部材が除去され、または係合を解除されるまで、ハウジング1から取り外すことができないように相対的な移動が制限される。
【0126】
しかし、本発明のいくつかの実施形態は、制限部材を含まないユーティリティ、具体的には、いくつかの防塵キャップの実施形態および「キャップからpMDIハウジング」のコネクタ構造を有することを理解されたい。したがって、本発明は、そのいくつかの態様において制限手段を含むことに限定されない。
【0127】
誤解を避けるために、本発明は、キャニスタユニット14が投与量カウンタモジュール14bを含まない場合にも等しく利用可能であることを理解されたい。すなわち、キャニスタユニット14は、単にそのバルブ50を有する加圧されたキャニスタ14aとすることができる。代替的には、いくつかの他のアクセサリ、キャップ、またはモジュールを、投与量カウンタモジュール14bの代わりに、キャニスタ14aの先端部に載置することができる。
【0128】
図8から14の制限部材は、pMDIが患者に渡される前に、例えば、製造者から配給業者に、次いで、診療所へと発送され、または移送される場合、打撃を受け、急激に揺れ、またはガタガタと振動することによってpMDIが偶発的に作動するのを阻止するために特に有益である。
【0129】
キャニスタユニット14中に含まれる薬物は、軽度、中等度、または重度の急性または慢性症状の治療用、あるいは予防治療用に用いることができる。その薬物は、呼吸疾患、例えば、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を治療するのに適しているが、他の治療指標(therapeutic indications)、例えば、鼻炎治療用とすることもできる。
【0130】
適切な治療用の作用薬もしくは薬物は、したがって、例えば、鎮痛薬、例えば、コデイン、ジヒドロモルフィン、エルゴタミン、フェンタニルもしくはモルヒネ;狭心症調合剤、例えば、ジルチアゼム;抗アレルギ性薬、例えば、クロモグリク酸(例えば、ナトリウム塩として)、ケトチフェンもしくはネドクロミル(例えば、ナトリウム塩として);抗感染薬、例えば、セファロスポリン、ペニシリン、ストレプトマイシン、スルフォンアミド、テトラサイクリン、およびペンタミジン;抗ヒスタミン薬、例えば、メタピリレン;抗炎症性薬、例えば、ベクロメサゾン(例えば、ジプロピオン酸エステルとして)、フルチカゾン(例えば、プロピオン酸エステルとして)、フルニソリド、ブデソニド、ロフレポニド、モメタゾン(例えば、フロ酸エステルとして)、シクレソニド、トリアムシノロン(例えば、アセトニドとして)、6α、9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-17α-プロピオニルオキシ-アンドロスタ-1、4-ジエン-17β-カルボチオ酸S-(2-オキソ-テトラヒドロ-フラン-3-イル)エステルもしくは6α、9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1、4-ジエン-17β-カルボチオ酸 S-フルオロメチルエステル;鎮咳薬、例えば、ノスカピン;気管支拡張薬、例えば、アルブテロール(例えば、遊離塩基または硫酸塩として)、サルメテロール(例えば、キシナホ酸として)、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール(例えば、臭化水素酸として)、ホルモテロール(例えば、フマル酸として)、イソプレナリン、メタプロテレノール、フェニレフリン、フェニルプロパノラミン、ピルブテロール(例えば、アセテートとして)、レプロテロール(例えば、塩酸塩として)リミテロール、テルブタリン(例えば、硫酸塩)、イソエタリン、ツロブテロールまたは4-ヒドロキシ-7-[2-[[2-[[3-(2-フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル]エチル]アミノ]エチル-2(3H)ベンゾチアゾロン;PDE4抑制薬、例えば、シロミラストまたはロフルミラスト;ロイコトリエン拮抗薬、例えば、モンテルカスト、プランルカスト、およびザフィルルカスト;[アデノシン2a作動薬、例えば、(2R、3R、4S、5R)-2-[6-アミノ-2-(1S-ヒドロキシメチル-2-フェニル-エチルアミノ)-プリン-9-イル]-5-(2-エチル-2H-テトラゾール-5-イル)-テトラヒドロ-フラン-3、4-ジオール(例えば、マレイン酸として)];[α4インテグリン抑制薬、例えば、(2S)-3-[4-({[4-(アミノカルボニル)-1-ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]-2-[((2S)-4-メチル-2-{[2-(2-エチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(例えば、遊離酸またはカリウム塩)]、利尿薬、例えば、アミロライド;抗コリン作用性薬、例えば、イプラトロピウム(例えば、ブロミド)、チオトロピウム、アトロピンまたはオキシトロピウム;ホルモン、例えば、コルチゾン、ヒドロコルチゾンまたはプレドニゾロン;キサンチン、例えば、アミノフィリン、コリンテオフィリネート、リシンテオフィリネートまたはテオフィリン;治療用タンパク質およびペプチド、例えば、インシュリンまたはグルカゴンから選択することができる。薬物は、適切な場合、薬物の活性および/または安定性を最適化するために、および/または噴射剤中の薬物の溶解性を最小化するために、塩(例えば、アルカリ金属もしくはアミン塩として、または酸付加塩として)の形で、またはエステル(低アルキルエステル)として、または溶媒化合物(例えば、含水物)として使用できることは当業者であれば明らかである。
【0131】
薬物は、喘息および鼻炎などの炎症性疾患または病気の治療のための抗炎症性の配合物であることが好ましい。
【0132】
薬物は、HFA-134aもしくはHFA-227、またはその組合せなどのヒドロフルオロアルカン噴射剤中に配合されることが好ましい。
【0133】
薬物は、例えば、プロピオン酸エステルとして、フルチカゾンなどのコルチコステロイドなど、抗炎症性ステロイドであり、または例えば、キシナホ酸塩として、サルメテロールなどの長時間作用性ベータ作用薬(LABA)、あるいはその組合せであることが好ましい。
【0134】
好ましい薬物は、サルメテロール、サルブタモール、アルブテロール、フルチカゾンおよびベクロメサゾン、および塩、エステル、またはその溶媒化合物、例えば、プロピオン酸フルチカゾン、硫酸アルブテロール、キシナホ酸サルメテロール、およびジプロピオン酸ベクロメサゾンである。
【0135】
薬物はまた、抗炎症性特性を有するグルココルチコイド配合物とすることができる。1つの適切なグルココルチコイド配合物は、化学名:6α、9α-ジフルオロ-17α-(1-オキソプロポキシ)-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1、4-ジエン-17β-カルボチオ酸S-フルオロメチルエステル(プロピオン酸フルチカゾン)を有する。他の適切なグルココルチコイド配合物は、化学名:6α、9α-ジフルオロ-17α-[(2-フラニルカルボニル)オキシ]-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-3-オキソ-アンドロスタ-1、4-ジエン-17β-カルボチオ酸S-フルオロメチルエステルを有する。他の適切なグルココルチコイド配合物は、化学名:6α、9α-ジフルオロ-11β-ヒドロキシ-16α-メチル-17α-[(4-メチル-1、3-チアゾール-5-カルボニル)オキシ]-3-オキソ-アンドロスタ-1、4-ジエン-17β-カルボチオ酸S-フルオロメチルエステルを有する。
【0136】
他の適切な抗炎症性の配合物は、NSAID、例えば、PDE4抑制薬、ロイコトリエン拮抗薬、iNOS抑制薬、トリプターゼおよびエラスターゼ抑制薬、ベータ2インテグリン拮抗薬、アデノシン2a作動薬を含む。
【0137】
薬物は、組み合せてデリバリすることができる。一例として、ベクロメサゾン(例えば、エステル、好ましくはジプロピオン酸エステルとして)またはフルチカゾン(例えば、エステル、好ましくはプロピオン酸エステルとして)などの抗炎症性のステロイドと組み合せて、サルブタモール(例えば、硫酸塩の遊離塩基として)またはサルメテロール(例えば、キシナホ酸塩として)を提供することができる。
【0138】
上記では、本発明を例示のためだけに説明してきており、その上記説明を、特許請求の範囲に対して何らかの限定を加えるものと見なすべきでないことを理解されたい。特に、本発明は、pMDIに関して説明してきたが、本発明は、その吸入器の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により定義される。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明の一実施形態による伸縮式ストラップを備えた、制限部材を備える防塵キャップを有するpMDIを示す図である。
【図2A】図1に示す実施形態の防塵キャップの係合を解除する動作を示す図である。
【図2B】図1に示す実施形態の防塵キャップの係合を解除する動作を示す図である。
【図2C】図1に示す実施形態の防塵キャップの係合を解除する動作を示す図である。
【図2D】図1に示す実施形態の防塵キャップの係合を解除する動作を示す図である。
【図3A】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3B】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3C】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3D】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3E】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3F】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3G】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3H】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3I】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3J】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図3K】図3A〜3Jに示す実施形態の変更形態を示した図である。
【図3L】図3A〜3Jに示す実施形態の変更形態を示した図である。
【図3M】図3A〜3Jに示す実施形態の変更形態を示した図である。
【図4A】防塵キャップが細長い側部を備え、また摺動可能なヒンジによりpMDIに取り付けられている、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図4B】防塵キャップが細長い側部を備え、また摺動可能なヒンジによりpMDIに取り付けられている、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態において使用可能なpMDIのハウジングに防塵キャップを取り付けるための従来技術のストラップを示す図である。
【図6】防塵キャップが、pMDIのハウジングのベース中の段差部に係合するためのクリップとして構成された一対のアームを備える制限部材を備える、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図6A】図6の防塵キャップの斜視図である。
【図6B】図6の防塵キャップの平面図である。
【図6C】図6の防塵キャップの断面図である。
【図6D】図6の防塵キャップの側面図である。
【図6E】図6の防塵キャップの正面図である。
【図6F】制限部材がキャニスタユニットに対してハウジング中にどのように配置されているかを示すハウジングに組み立てられた図6のpMDIの防塵キャップおよびキャニスタユニットの概略の断片的な部分断面図である。
【図6G】図6〜6Fの実施形態に組み込むことのできる変更形態の概略図である。
【図6H】図6〜6Fの実施形態に組み込むことのできる変更形態の概略図である。
【図7A】ストラップによりpMDIのハウジングに固定された防塵キャップ、およびストラップに取り付けられ、かつハウジング中にそのベースにある穴を介して入ることのできる制限部材を有する、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図7B】ストラップによりpMDIのハウジングに固定された防塵キャップ、およびストラップに取り付けられ、かつハウジング中にそのベースにある穴を介して入ることのできる制限部材を有する、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図8A】制限部材が、キャニスタユニットとpMDIのハウジングの内部表面の間に挿入され、実質的にその間の相対的な移動を阻止する、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図8B】制限部材が、キャニスタユニットとpMDIのハウジングの内部表面の間に挿入され、実質的にその間の相対的な移動を阻止する、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図9A】制限部材が、pMDIのキャニスタユニットの後端部上に載置された、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図9B】制限部材が、pMDIのキャニスタユニットの後端部上に載置された、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図10A】ハウジング中の表示ウィンドウを介して、pMDIのキャニスタユニットとハウジングの間に挿入された制限部材を有する、本発明の一実施形態を示す図である。
【図10B】ハウジング中の表示ウィンドウを介して、pMDIのキャニスタユニットとハウジングの間に挿入された制限部材を有する、本発明の一実施形態を示す図である。
【図11A】制限部材が、pMDIのキャニスタユニットおよびハウジングに接着で固定された、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図11B】制限部材が、pMDIのキャニスタユニットおよびハウジングに接着で固定された、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図12A】図11Aおよび11Bの実施形態の代替形態を示す図である。
【図12B】図11Aおよび11Bの実施形態の代替形態を示す図である。
【図13A】制限部材が、ハウジング中のウィンドウを介して、pMDIのキャニスタユニットに接着で固定される、本発明の一実施形態を示す図である。
【図13B】制限部材が、ハウジング中のウィンドウを介して、pMDIのキャニスタユニットに接着で固定される、本発明の一実施形態を示す図である。
【図14A】制限部材が、pMDIのキャニスタユニットの後端部上に載置されている、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図14B】制限部材が、pMDIのキャニスタユニットの後端部上に載置されている、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図15A】ユーザが、防塵キャップをpMDIの投与出口上に正しい方向で載置するようにガイドするためのガイド手段を備える以外は、図6〜6Fに示すものと一致している、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図15B】ユーザが、防塵キャップをpMDIの投与出口上に正しい方向で載置するようにガイドするためのガイド手段を備える以外は、図6〜6Fに示すものと一致している、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図16A】図15Aおよび15Bの実施形態のガイド手段がどのように動作するかを示す図である。
【図16B】図15Aおよび15Bの実施形態のガイド手段がどのように動作するかを示す図である。
【図16C】図15Aおよび15Bの実施形態のガイド手段がどのように動作するかを示す図である。
【図16D】図15Aおよび15Bの実施形態のガイド手段がどのように動作するかを示す図である。
【図17A】図15Aおよび15Bの実施形態と同じ動作原理を組み込む、本発明による防塵キャップの他の実施形態を示す図である。
【図17B】図15Aおよび15Bの実施形態と同じ動作原理を組み込む、本発明による防塵キャップの他の実施形態を示す図である。
【図18A】図17Aおよび17Bの実施形態の変更形態を示す図である。
【図18B】図17Aおよび17Bの実施形態の変更形態を示す図である。
【図19A】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止するための手段を有する、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図19B】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止するための手段を有する、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図20A】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されないように阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図20B】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されないように阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図21A】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図21B】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図22A】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図22B】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明の他の実施形態を示す図である。
【図22C】防塵キャップが、pMDIの投与出口上に誤って載置されることを阻止する、かつ/またはそれを表示する手段を備える、本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0140】
1…ハウジング、2…伸縮式ストラップ、3…マウスピース(投与出口)、5…防塵キャップ(クロージャ)、6…制限部材、7…第1のコンポーネント、8…第2のコンポーネント、14…キャニスタユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投与される薬物調合剤を含むコンテナユニットと共に使用するための吸入器であって、
ユーザによる吸入のために前記コンテナユニットからハウジングの投与出口を通って前記薬物調合剤の投与量、好ましくは計量された投与量を投与させるように、前記コンテナユニットがその中で相対的に移動可能なハウジングと、
前記投与出口を閉鎖するように配置可能なクロージャと、
クロージャ上に設けられた制限部材であって、前記薬物調合剤の前記投与量を投与するために前記コンテナユニットと前記ハウジングの間で相対的に移動可能な第1の位置と、前記制限部材が前記薬物調合剤の前記投与量の投与を阻止するように前記コンテナユニットと前記ハウジングの間の相対的な移動を制限する第2の位置との間で移動可能な制限部材とを備え、
前記クロージャが前記投与出口を閉鎖するために配置されると、前記制限部材が前記投与出口を通って前記ハウジング中に入りその第2の位置に配設される吸入器。
【請求項2】
使用時に、前記コンテナユニットが前記ハウジングに対して第1の方向に移動したとき、前記薬物調合剤の前記投与量が前記コンテナユニットから投与され、またその第2の位置にある前記制限部材が、前記コンテナユニットの前記第1の方向への移動を制限する、請求項1に記載の吸入器。
【請求項3】
その第2の位置において、前記制限部材が、前記コンテナユニットと前記制限部材との物理的な係合を介して、前記コンテナユニットと前記ハウジングの間の相対的な移動を制限する、請求項1または2に記載の吸入器。
【請求項4】
その第2の位置にある前記制限部材が、前記コンテナユニットの先端部の前面に配設される、請求項1、2または3のいずれかに記載の吸入器。
【請求項5】
前記ハウジングが、前記薬物調合剤の前記投与量を投与するために前記コンテナユニットがそれに沿って前記ハウジングに対して移動可能な軸を有し、またその第2の位置にある前記制限部材が、前記相対的な移動を制限するために前記軸に対して横方向に延長されている、請求項1から4のいずれかに記載の吸入器。
【請求項6】
前記制限部材がアーム構造として構成される、請求項1から5のいずれかに記載の吸入器。
【請求項7】
前記制限部材が、その第2の位置において、前記制限部材をその第2の位置に保持するために、前記ハウジングおよび/または前記コンテナユニットに留められるクリップとして構成される、請求項1から6のいずれかに記載の吸入器。
【請求項8】
前記コンテナユニットが、相互に移動可能な第1の部分および第2の部分を有する投与コンテナユニットであり、前記相対的な移動により、前記投与コンテナユニットから前記薬物調合剤の前記投与量が投与され、また前記ハウジングが、前記投与コンテナユニットの前記第1の部分を前記ハウジングに対して安定な位置に支持するためのサポートを有しており、したがって、使用時に、前記第2の部分が前記薬物調合剤の前記投与量を投与するために、前記第1の部分に対して前記ハウジング中で移動することができ、さらに、その第2の位置にある前記制限部材が、前記投与量の投与を阻止するために、前記第1の部分に対して前記第2の部分の前記移動を制限する、請求項1から7のいずれかに記載の吸入器。
【請求項9】
前記第1および第2の部分の一方が、前記投与コンテナユニットの投与出口部材であり、他方の部分が、前記薬物調合剤を含むコンテナ部材である、請求項8に記載の吸入器。
【請求項10】
前記第1の部分が前記投与出口部材であり、前記第2の部分が前記コンテナ部材であり、また前記サポートが、使用時に、前記投与出口部材のアウトプットを前記ハウジングの外にその前記投与出口を介して導くように適合される、請求項9に記載の吸入器。
【請求項11】
圧力の下で前記薬物調合剤を含む加圧されたコンテナ部材である前記第2の部分と、前記加圧されたコンテナ部材との間で相対的に移動されると前記投与コンテナユニットから前記加圧された薬物調合剤の計量された投与量を放出する計量バルブのバルブステムである前記第1の部分とを有する加圧式定量吸入器(pMDI)である、請求項8、9、または10のいずれかに記載の吸入器。
【請求項12】
前記制限部材が、前記第2の位置にあるとき、前記サポートをまたぐ一対のアームを備える、請求項8から11のいずれかに記載の吸入器。
【請求項13】
前記サポートが、前記バルブステムを受け入れるためのステムブロックである、請求項11または12に記載の吸入器。
【請求項14】
前記クリップが前記サポートに取外し可能に係合する、請求項7に従属する請求項8から13のいずれかに記載の吸入器。
【請求項15】
前記クリップが、前記ハウジング中の段差部に取外し可能に係合する、請求項7または請求項7に従属する請求項8から14のいずれかに記載の吸入器。
【請求項16】
前記段差部が、前記サポートがその上に設けられている前記ハウジングの表面にある、請求項15に記載の吸入器。
【請求項17】
前記クロージャが、前記投与出口を閉鎖し、かつ前記制限部材を前記第2の位置に配置する前記ハウジングと係合された閉鎖位置と、前記投与出口を開放し、かつ前記制限部材をその第1の位置に配置する開放位置との間で移動可能である、請求項1から16のいずれかに記載の吸入器。
【請求項18】
前記クロージャが、前記ハウジング上に取外し可能に載置可能である、請求項1から17のいずれかに記載の吸入器。
【請求項19】
使用時に、前記クロージャを前記ハウジングから取り外すことにより、その閉鎖位置からその開放位置に移動させる、請求項17または18に記載の吸入器。
【請求項20】
前記クロージャが、前記投与出口を閉鎖するために前記ハウジングの前記投与出口と解放可能に係合可能である、請求項1から19のいずれかに記載の吸入器。
【請求項21】
使用時に、前記クロージャを、前記投与出口から係合解除することにより、その閉鎖位置からその開放位置に移動させる、請求項17または20に記載の吸入器。
【請求項22】
前記コンテナユニットからの投与を示すためのインジケータをさらに有する、請求項1から21のいずれかに記載の吸入器。
【請求項23】
前記インジケータが、前記コンテナユニットからの投与を示すための視覚的な表示を有する、請求項22に記載の吸入器。
【請求項24】
前記インジケータが、前記ハウジングに対する前記コンテナユニットの移動に応答して、前記表示を更新するように適合される、請求項23に記載の吸入器。
【請求項25】
前記インジケータは、前記薬物調合剤の前記投与量を前記コンテナユニットから投与するために必要な距離に満たない距離を、前記ハウジングに対して前記コンテナユニットが相対的に移動するのに応答して、前記表示を更新するように適合されており、またその第2の位置にある前記制限部材が、前記表示の更新を阻止するように前記コンテナユニットと前記ハウジングの相対的な移動を制限する、請求項24に記載の吸入器。
【請求項26】
前記コンテナユニットを備える、請求項1から25のいずれかに記載の吸入器。
【請求項27】
前記コンテナユニットがさらに、前記コンテナユニットが前記ハウジングに対して移動すると前記薬物調合剤の計量された投与量を投与する計量機構を有する、請求項26に記載の吸入器。
【請求項28】
前記インジケータが前記コンテナユニット中に含まれる、請求項22から25のいずれか一項に従属する請求項26または27に記載の吸入器。
【請求項29】
前記インジケータが、前記薬物調合剤を含む前記コンテナユニットのコンテナ部材上に載置されており、適切には、その第2の位置にある前記制限部材が、前記コンテナユニットと前記ハウジングの間の相対的な移動を制限するように前記インジケータと協動する、請求項28に記載の吸入器。
【請求項30】
前記インジケータが、前記コンテナユニットの前記先端部に載置される、請求項28または29に記載の吸入器。
【請求項31】
前記インジケータが、前記コンテナユニットの前記第2の部分に含まれる、請求項8に従属する請求項28、29、または30のいずれかに記載の吸入器。
【請求項32】
前記ハウジングの前記投与出口が、ヒトまたは動物の体の開口部、例えば、ヒトまたは動物の体の鼻孔または口中に挿入するように構成されたノズル中にある、請求項1から31のいずれかに記載の吸入器。
【請求項33】
前記ハウジングと前記クロージャを相互に接続するコネクタをさらに有する、請求項1から32のいずれかに記載の吸入器。
【請求項34】
前記コネクタが延長可能である、請求項33に記載の吸入器。
【請求項35】
前記コネクタが伸縮式である、請求項33または34に記載の吸入器。
【請求項36】
前記コネクタが、
前記ハウジングに取り付けられた第1のコンポーネントと、
前記クロージャに取り付けられた第2のコンポーネントと、を備え、
前記コンポーネントが、前記クロージャが前記投与出口を閉鎖する収縮位置と、前記クロージャが前記投与出口から離間される延長位置との間を相対的に移動可能であり、適切には摺動移動可能である、請求項34または35に記載の吸入器。
【請求項37】
前記コンポーネントの一方がピンを備え、他方がスロットを備えており、前記ピンが前記スロット内に拘束され、かつその内部で移動することができる、請求項36に記載の吸入器。
【請求項38】
前記コンポーネントの少なくとも一方が蝶着手段を備える、請求項36または37に記載の吸入器。
【請求項39】
前記コネクタがストラップである、請求項33から38のいずれかに記載の吸入器。
【請求項40】
前記ストラップが、前記クロージャが前記投与出口を閉鎖するために配置可能である収縮状態と、前記クロージャが前記投与出口から遠く離間される延長状態との間で弾性的に伸長可能である、請求項34または39に記載の吸入器。
【請求項41】
前記クロージャおよび前記ハウジングが、前記投与出口を前記クロージャが閉鎖する第1の位置と、前記クロージャが前記投与出口から離間され、それによって投与出口へのアクセスが実質的に妨げられない第2の位置との間で相対的に移動することができるように、前記コネクタが、前記ハウジングに前記クロージャを結合する摺動ヒンジを備える、請求項33に記載の吸入器。
【請求項42】
前記摺動ヒンジが、
前記投与出口の対向する側部上に位置する第1および第2のピンと、
前記クロージャの第1および第2の対向する細長い側部上に位置する第1および第2のスロットと、を備え、
前記ピンが前記スロット内に拘束されるが、その内部で回転および摺動移動が可能である、請求項41に記載の吸入器。
【請求項43】
投与出口を有するハウジングと、前記投与出口を閉鎖するためのクロージャとを備え、前記クロージャが前記ハウジングに前記クロージャを接続するためのコネクタを備える吸入器であって、前記コネクタが延長可能であることを特徴とする吸入器。
【請求項44】
前記コネクタが伸縮式である、請求項43に記載の吸入器。
【請求項45】
前記コネクタが、
前記ハウジングに取り付けられた第1のコンポーネントと、
前記クロージャに取り付けられた第2のコンポーネントと、を備え、
前記コンポーネントが、前記クロージャが前記投与出口を閉鎖する収縮位置と、前記クロージャが前記投与出口から遠く離間される延長位置との間を、適切には摺動移動で、相対的に移動することができる、請求項43または44に記載の吸入器。
【請求項46】
前記コンポーネントの一方がピンを備え、他方がスロットを備えており、前記ピンが前記スロット内に拘束され、かつその内部で移動することができる、請求項45に記載の吸入器。
【請求項47】
前記コンポーネントの少なくとも一方が蝶着手段を備える、請求項45または46に記載の吸入器。
【請求項48】
前記コネクタがストラップである、請求項43から47のいずれかに記載の吸入器。
【請求項49】
前記ストラップが、前記クロージャが前記投与出口を閉鎖するように配置された収縮状態と、前記クロージャが前記投与出口から離れて配置された延長状態との間で弾性的に伸長可能である、請求項43または48に記載の吸入器。
【請求項50】
前記クロージャおよび前記ハウジングが、前記投与出口を前記クロージャが閉鎖する第1の位置と、前記投与出口へのアクセスがクロージャにより実質的に妨げられないように前記クロージャが前記投与出口から離間される第2の位置との間で相対的に移動することができるように、前記コネクタ部分が、前記ハウジングに前記クロージャを結合する摺動ヒンジを備える、請求項43に記載の吸入器。
【請求項51】
前記摺動ヒンジが、
前記投与出口の対向する側部上に位置する第1および第2のピンと、
前記クロージャの第1および第2の対向する細長い側部上に位置する第1および第2のスロットと、を備え、
前記ピンが前記スロット内に拘束されるが、その内部で回転および摺動移動が可能である、請求項50に記載の吸入器。
【請求項52】
薬物調合剤をその中に受け入れるハウジングであり、かつ投与部材が、ユーザによる吸入のために、前記ハウジングの投与出口を通って前記薬物調合剤の投与量、好ましくは計量された投与量を投与させるように相対的に移動可能であるハウジングと、
前記薬物調合剤の前記投与量の投与が阻止されるように、前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な移動を阻止するように適合された制限部材とを備える吸入器であって、
前記制限部材がキャニスタユニットに固定されることを特徴とする吸入器。
【請求項53】
前記制限部材が、前記相対的な移動を制限することを目的として前記投与部材を前記ハウジングに結合するために前記ハウジングにさらに固定される、請求項52に記載の吸入器。
【請求項54】
前記制限部材が、前記投与部材および/または前記ハウジングに解放可能に固定される、請求項52または53に記載の吸入器。
【請求項55】
前記制限部材が、前記投与部材および/または前記ハウジングに接着により固定される、請求項52から54のいずれかに記載の吸入器。
【請求項56】
前記制限部材が、前記ハウジングから突出している前記投与部材の端部に固定される、請求項52から55のいずれかに記載の吸入器。
【請求項57】
前記制限部材が、前記相対的な移動を制限するために前記ハウジングに当接するように適合される、請求項52から56のいずれかに記載の吸入器。
【請求項58】
前記制限部材が、前記投与部材の端部上に載置されたキャップもしくはカラーからなる群から選択される、請求項56または57に記載の吸入器。
【請求項59】
前記制限部材が、前記ハウジングの開口部中に配設されており、前記開口部は、前記制限部材が前記相対的な移動を制限するためにそれに対して当接するように適合された縁部を有する、請求項52から55のいずれかに記載の吸入器。
【請求項60】
前記制限部材が、締まり嵌めもしくは圧入嵌めにより前記投与部材に固定される、請求項52から59のいずれかに記載の吸入器。
【請求項61】
前記制限部材が、前記投与部材に対してそれと共に移動するように固定される、請求項52から60のいずれかに記載の吸入器。
【請求項62】
薬物調合剤をその中に受け入れるハウジングであり、かつ投与部材が、ユーザによる吸入のために、前記ハウジングの投与出口を通って前記薬物調合剤の投与量、好ましくは計量された投与量を投与させるように相対的に移動可能であるハウジングと、
前記薬物調合剤の前記投与量の投与が阻止されるように、前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な移動を制限するためにその間に挿入された制限部材とを備える吸入器。
【請求項63】
前記制限部材が、前記投与部材と前記ハウジングの間の楔である、請求項62に記載の吸入器。
【請求項64】
前記制限部材が、弾性的に圧縮可能な材料から作成される、請求項62または63に記載の吸入器。
【請求項65】
前記制限部材が圧縮された状態にある、請求項64に記載の吸入器。
【請求項66】
前記制限部材が発泡材料から作られている、請求項62から65のいずれかに記載の吸入器。
【請求項67】
前記制限部材を前記ハウジングから引き抜くことができるように前記制限部材の一部分が前記ハウジングから突き出しており、それにより、前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な移動を可能にして前記投与量を投与させる、請求項62から66のいずれかに記載の吸入器。
【請求項68】
前記制限部材が前記ハウジング中の開口部から突き出ている、請求項67に記載の吸入器。
【請求項69】
前記投与部材が、前記ハウジングの軸に沿って移動可能であり、前記投与部材の第1の軸方向の移動により、前記投与量の投与が引き起こされ、また反対の第2の軸方向への移動により、前記投与部材が前記ハウジングから取り外され、前記制限部材が、前記第1および第2の軸方向に前記投与部材が移動するのを制限する、請求項52から68のいずれかに記載の吸入器。
【請求項70】
前記投与部材が、前記投与量の投与を引き起こすために、軸に沿って前記ハウジングに対して移動可能であり、前記制限部材が、前記投与部材および前記ハウジングの軸方向を向いた表面の間に挿入される、請求項62から68のいずれかに記載の吸入器。
【請求項71】
薬物調合材をその中に受け入れるハウジングであり、かつ投与部材が前記ハウジングの軸に沿って相対的に移動可能であり、前記投与部材の第1の軸方向の移動により、ユーザによる吸引のために、前記ハウジングの投与出口を通って前記薬物調合剤の投与量、好ましくは計量された投与量が投与され、また反対の第2の軸方向への移動により、前記投与部材が前記ハウジングから取り外されるハウジングと、
前記薬物調合剤の前記投与量の投与が阻止され、また前記ハウジングから前記投与部材の取外しを抑止もしくは阻止するように、前記軸に沿った前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な移動を制限するように、前記吸入器中に配置される制限部材とを備える吸入器。
【請求項72】
薬物調合剤をその中に受け入れるハウジングであり、かつ投与部材が、ユーザによる吸引のために、前記ハウジングの投与出口を通って前記薬物調合剤の投与量、好ましくは計量された投与量を投与させるように相対的に移動可能であるハウジングと、
前記薬物調合剤の前記投与量を投与するために前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な移動を可能にする第1の位置と、前記薬物調合剤の前記投与量の投与が阻止されるように、前記制限部材が前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な移動を制限する第2の位置との間で移動可能な制限部材と、
を備える吸入器であって、
前記制限部材が前記投与出口を通って前記ハウジング中に入り、その第2の位置に配設されることを特徴とする吸入器。
【請求項73】
前記制限部材が、その第2の位置で、前記ハウジングに解放可能に取付け可能である、請求項72に記載の吸入器。
【請求項74】
前記制限部材が、前記ハウジングに取付け可能なアクセサリの一部分である、請求項72または73に記載の吸入器。
【請求項75】
前記アクセサリが、前記ハウジングの前記投与出口に取付け可能である、請求項74に記載の吸入器。
【請求項76】
前記投与部材が、前記薬物調合剤が含まれているコンテナユニットである、請求項52から75のいずれかに記載の吸入器。
【請求項77】
前記吸入器がpMDIである、請求項1から76のいずれかに記載の吸入器。
【請求項78】
前記薬物調合剤が、吸入可能な調合剤で、例えば、エーロゾル調合剤である、請求項1から77のいずれかに記載の吸入器。
【請求項79】
薬物調合剤をその中に受け入れるためのハウジングと、ユーザによる吸入のために、前記ハウジングの投与出口を通って前記薬物調合剤の投与量を投与させるために前記ハウジングとの間で相対的に移動するための投与部材と、を備える吸入器と共に使用されるアクセサリであって、
使用位置で、前記吸入器に解放可能に取り付けられるように適合されており、また前記アクセサリがその使用位置で前記吸入器に取り付けられたとき、前記投与出口を通って前記ハウジング中に延長され、前記投与量の投与が阻止されるように前記ハウジングと前記投与部材の間の相対的な移動を制限する制限部材を有するアクセサリ。
【請求項80】
その使用位置で、前記ハウジングと係合される、請求項79に記載のアクセサリ。
【請求項81】
その使用位置で、前記投与出口と係合される、請求項79または80に記載のアクセサリ。
【請求項82】
前記使用位置で前記投与出口を閉鎖するためのクロージャである、請求項79、80または81のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項83】
前記制限部材がアーム構造である、請求項79から82のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項84】
前記アーム構造が一対の離間されたアーム部材を有する、請求項83に記載のアクセサリ。
【請求項85】
前記制限部材が、前記ハウジングおよび/または前記投与部材に留めるためのクリップとして構成される、請求項79から84のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項86】
前記アーム構造がクリップ部分として構成された遠位端を有する、請求項83または84に従属する請求項85に記載のアクセサリ。
【請求項87】
各アーム部材の前記遠位端がクリップ部分を有する、請求項85または86に記載のアクセサリ。
【請求項88】
前記アクセサリを前記ハウジングに接続するためのコネクタ部分を有し、それにより、前記ハウジングに接続されている間、非使用位置と使用位置の間で移動可能である、請求項79から87のいずれかに記載のアクセサリ。
【請求項89】
ユーザによる吸入のために、薬物調合剤を、その投与出口を通って受け入れるためのハウジングを備える吸入器と共に使用し、前記ハウジングの前記投与出口を閉鎖するための閉鎖部分と、前記ハウジングに接続されるためのコネクタ部分とを有しており、前記コネクタ部分により前記ハウジングに接続されているとき、前記閉鎖部分が、前記投与出口を閉鎖する閉鎖位置と、前記投与出口を開放する開放位置との間で移動可能なクロージャであって、前記コネクタ部分が、収縮状態と延長状態の間で延長可能であり、前記クロージャ部分をその閉鎖位置と開放位置の間で、それぞれ、移動させることができることを特徴とするクロージャ。
【請求項90】
前記コネクタ部分がストラップである、請求項89に記載のクロージャ。
【請求項91】
前記コネクタ部分が伸縮式である、請求項89または90に記載のクロージャ。
【請求項92】
薬物調合剤をその中に受け入れ、かつ投与部材が、ユーザによる吸入のために、その投与出口で前記薬物調合剤の投与量を投与するために相対的に移動可能である吸入器ハウジングにアクセサリを接続するためのコネクタであって、前記投与量が投与されるのを阻止するために前記ハウジングに対する前記投与部材の移動を制限するように使用時に適合される制限部材を備えるコネクタ。
【請求項93】
前記制限部材が、前記ハウジングに対する前記投与部材の前記相対的な移動を制限する位置に前記ハウジング中の開口部を通して挿入可能である、請求項92に記載のコネクタ。
【請求項94】
使用位置で、前記ハウジング上に係合可能な前記アクセサリを担持しており、前記アクセサリがその使用位置にあるとき、前記制限部材が、前記相対的な移動を制限するように配置される、請求項92または93に記載のコネクタ。
【請求項95】
前記アクセサリが、その使用位置にあるとき前記投与出口を閉鎖するクロージャである、請求項94に記載のコネクタ。
【請求項96】
物質を投与するための投与装置であって、
前記物質を受け入れ可能であり、また前記物質が使用時に投与される投与ノズルを有するハウジングと、
前記ノズル上に、それを閉鎖するために解放可能に載置するクロージャと、を備え、
前記クロージャが、キャップ部材の意図する方向および意図しない方向にノズル上で摺動できるように前記ノズルに対して構成され、かつ配置されたキャップ部材を備えており、
前記キャップ部材の前記意図する方向では、前記クロージャが、前記キャップ部材を安定位置へと所定量を前記ノズル上で摺動させることにより前記ノズル上に固定可能に載置され、
前記意図しない方向である場合は、前記キャップ部材を前記ノズル上で前記所定量を摺動させて安定位置にすることができないように、前記ハウジングおよび前記クロージャを互いに構成かつ配置し、それにより、前記クロージャが前記ノズル上に正しく載置されていないことを前記ユーザに示すようにする投与装置。
【請求項97】
前記キャップ部材が前記意図しない方向にあるとき、前記ノズル上に前記キャップ部材を摺動させようとすると、前記キャップ部材が前記所定量だけ前記ノズル上を摺動できる前に、前記クロージャおよび前記ハウジングが相互に係合する結果となる、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
前記クロージャが前記意図しない方向にあるとき、前記キャップ部材が、前記所定の距離だけ前記ノズル上を摺動できる前に、前記ハウジングに接触させる延長部を備える、請求項97に記載の装置。
【請求項99】
前記延長部が、前記キャップが前記ノズル上で摺動したとき、前記ノズルを通って延長される、請求項98に記載の装置。
【請求項100】
前記延長部が、前記キャップ部材上に設けられている、請求項99に記載の装置。
【請求項101】
前記キャップ部材が、前記ノズルを摺動可能に受け入れるために、開口部をその一端に提示するスカートを有する、請求項96から100のいずれかに記載の装置。
【請求項102】
前記延長部が、前記スカートから、または前記開口部から延長される、請求項98から100のいずれかに従属する請求項101に記載の装置。
【請求項103】
前記スカートが、前記開口部の周囲にリップを提示し、前記キャップ部材が所定量だけ、前記意図する方向に前記ノズル上で摺動するとき、前記リップがハウジング表面に当接し、また前記意図しない方向に前記ノズル上で前記キャップ部材を摺動させるように試みたとき、前記リップと前記ハウジング表面の間に間隙が残され、それにより、前記クロージャが前記ノズル上に誤って載置されたことを前記ユーザに示すようにする、請求項101または102に記載の装置。
【請求項104】
前記ノズルから前記物質を投与させるように、前記ハウジング中で相対的に移動可能な投与部材をさらに有し、前記クロージャが、前記キャップ部材を前記意図する方向にした状態で前記クロージャが前記ノズルに固定可能に載置されたとき、前記物質の投与が阻止されるように、前記投与部材と前記ハウジングの間の相対的な運動を制限する制限部材をさらに有する、請求項96から103のいずれかに記載の装置。
【請求項105】
前記クロージャが、前記意図する方向に前記キャップ部材がある状態で前記ノズルに固定可能に載置されたとき、前記制限部材が前記ノズルを通して延長される、請求項104に記載の装置。
【請求項106】
前記制限部材が前記キャップ部材上に設けられている、請求項104または105に記載の装置。
【請求項107】
前記制限部材が前記延長部を含む、請求項98から請求項100および請求項102のいずれかに従属する請求項104から106のいずれかに記載の装置。
【請求項108】
前記投与部材が、前記物質がその中に含まれるコンテナユニットである、請求項104から107のいずれかに記載の装置。
【請求項109】
前記装置が薬物投与装置である、請求項96から108のいずれかに記載の装置。
【請求項110】
前記装置が吸入器である、請求項109に記載の装置。
【請求項111】
前記装置がpMDIである、請求項110に記載の装置。
【請求項112】
投与装置の投与ノズルを閉鎖するためのクロージャであって、
キャップが意図する方向にあるとき、前記ノズルを前記キャップ中に所定量だけ挿入することにより前記ノズル上に固定可能に載置されるように、使用時、適合されるキャップと、
その意図しない方向にある前記キャップ中に前記ノズルを挿入しようとする試みがなされたとき、前記投与装置に係合するための延長部であって、前記延長部が、前記キャップが前記意図しない方向にあるとき、前記ノズルを、前記所定量だけ前記キャップ中に挿入することができる前に、それが前記投与装置に係合するように構成、配置されており、それにより前記クロージャが、ノズル上に誤って載置されたことを示す延長部とを有するクロージャ。
【請求項113】
前記キャップが、前記ノズル上で第1の方向に摺動可能であり、また前記延長部が、前記第1の方向に前記クロージャから延長されている、請求項112に記載のクロージャ。
【請求項114】
前記延長部が、前記クロージャ上に非対称に配設されている、請求項112または113に記載のクロージャ。
【請求項115】
前記キャップが、その意図する方向と意図しない方向の間をその周りで回転可能な虚軸を有しており、また前記延長部が前記軸に対してオフセットして配設される、請求項112から114のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項116】
前記延長部が、前記軸に対して略平行に延長される、請求項115に記載のクロージャ。
【請求項117】
前記キャップが、前記ノズルを摺動可能に受け入れるために、その一端部で開口部を提示するスカート部分を有する、請求項112から116のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項118】
前記延長部が、前記スカート部分または前記開口部から延長される、請求117に記載のクロージャ。
【請求項119】
前記キャップがさらに、前記開口部の反対側の前記スカート部分の端部を横断する端壁(endwall)部分を有する、請求項117または118に記載のクロージャ。
【請求項120】
前記延長部が、前記端壁から前記開口部の外に延長される、請求項119に記載のクロージャ。
【請求項121】
回転の前記虚軸が前記キャップの中心軸である、請求項115または請求項115に従属する請求項116から120のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項122】
前記スカート部分が前記軸周りに配設される、請求項115に従属する請求項117から120のいずれかに記載の、または請求項117に従属する請求項121に記載のクロージャ。
【請求項123】
前記延長部が、舌、フレーム、またはアームの形態である、請求項112から122のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項124】
前記舌またはフレームが、前記スカート部分から延長される、請求項118に従属する請求項123に記載のクロージャ。
【請求項125】
前記アームが前記開口部から延長される、請求項118に従属する請求項123に記載のクロージャ。
【請求項126】
前記延長部が、その遠位端に複数の脚(limb)を有する、請求項112から125のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項127】
前記延長部が、前記投与装置と解放可能に接続されるための1つまたは複数のコネクタ要素を備える、請求項112から126のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項128】
前記コネクタ要素が、前記投与装置に留めるためのクリップ要素として構成される、請求項127に記載のクロージャ。
【請求項129】
前記コネクタ要素が前記延長部の前記遠位端にある、請求項127または128に記載のクロージャ。
【請求項130】
前記脚のうちの少なくとも1つの遠位端が、前記コネクタ要素として構成される、請求項126および129に記載のクロージャ。
【請求項131】
前記クロージャが前記ノズル上に固定可能に載置されたとき、前記延長部が前記ノズルを通って延長される、請求項112から130のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項132】
前記延長部の少なくとも一部分が、(i)前記キャップが前記意図するキャップ方向で前記ノズル上を摺動するとき、前記投与装置のソケット中に受け入れるように、また(ii)前記キャップを前記ノズル上でその意図しないキャップ方向で摺動させるように試みたとき、前記ソケットから離れた前記投与装置の表面と係合するように適合される、請求項112から131のいずれかに記載のクロージャ。
【請求項133】
前記延長部の少なくとも一部分がその遠位端にある、請求項132に記載のクロージャ。
【請求項134】
pMDIの前記投与ノズル上に押込み嵌めするように適合されたキャップ部分と、防塵キャップ部分を前記pMDIに接続するためのストラップ部分を有する前記pMDIのための防塵キャップであって、前記キャップ部分が、延長位置と収縮位置の間で摺動移動するために、前記ストラップ部分上に摺動可能に載置される防塵キャップ。
【請求項135】
前記キャップ部分および前記ストラップ部分のうちの一方が摺動部材を備え、また他方の部分が前記摺動部材がその上で摺動するためのトラック部材を備える、請求項134に記載のキャップ。
【請求項136】
前記摺動部材および前記トラック部材が、伸縮式構成を画定する、請求項135に記載のキャップ。
【請求項137】
前記キャップ部分を前記収縮位置にラッチするためのラッチ機構を有する、請求項134、135、または136のいずれかに記載のキャップ。
【請求項138】
前記ストラップ部分および前記キャップ部分が、前記キャップ部分を前記収縮位置にラッチするように適合されたラッチ要素を有する、請求項134から137のいずれかに記載のキャップ。
【請求項139】
前記ラッチ要素が、前記摺動部材および前記トラック部材により担持される、請求項135または136に従属する請求項138に記載のキャップ。
【請求項140】
前記ラッチ要素が、1つまたは複数のオスのラッチ機能、および対応する数のメスのラッチ機能を備える、請求項138または139に記載のキャップ。
【請求項141】
前記キャップ部分が、前記ノズルのためのキャップ部材を備える、請求項134から140のいずれかに記載のキャップ。
【請求項142】
前記キャップ部材が、前記摺動部材または前記トラック部材に移動可能に載置される、請求項135に従属する請求項141に記載のキャップ。
【請求項143】
前記ストラップ部分が、前記pMDIに前記ストラップ部分を接続するためのコネクタ部材を備える、請求項134から142のいずれかに記載のキャップ。
【請求項144】
前記コネクタ部材が、前記摺動部材または前記トラック部材に移動可能に載置される、請求項135に従属する請求項143に記載のキャップ。
【請求項145】
前記キャップ部分および/または前記ストラップ部分が、一体に形成された部分である、請求項134から144のいずれかに記載のキャップ。
【請求項146】
前記キャップ部分および/または前記ストラップ部分が、プラスチック材料から作られている、請求項134から145のいずれかに記載のキャップ。
【請求項147】
前記キャップ部分を前記延長位置に係止させるための係止機構を有する、請求項134から146のいずれかに記載のキャップ。
【請求項148】
前記係止機構が、前記キャップ部分がその延長位置にあるとき係合する、前記ストラップ部分および前記キャップ部分の上に係止要素を備える、請求項147に記載のキャップ。
【請求項149】
前記係止要素が、前記摺動部材および前記トラック部材により担持される、請求項148に記載のキャップ。
【請求項150】
前記係止機構が、前記キャップ部分および前記ストラップ部分を共に固定する、請求項147、148、または149のいずれかに記載のキャップ。
【請求項151】
第1の係止要素が、前記摺動部材および前記トラック部材の一方の上に開口部を備え、それを通って他方の部分上にある第2の係止要素が突き出しており、前記第2の要素が拡大されたセクションを有し、前記キャップ部分の延長位置で前記開口部の縁部に当接する、請求項148に記載の、または請求項149に記載の、または請求項148または149に従属する請求項150に記載のキャップ。
【請求項152】
1つまたは複数の突出要素が、前記開口部を通して前記開口部中に突き出して、前記拡大されたセクションの引き抜きを抑止する、請求項151に記載のキャップ。
【請求項153】
前記コネクタ部材が、前記pMDI上の突出部上に載置するための開口部を有する、請求項143または請求項143に従属する請求項144から152のいずれかに記載のキャップ。
【請求項154】
前記開口部が、その可撓性を高めるためにその境界表面中にスロットを有する、請求項153に記載のキャップ。
【請求項155】
実質的に、添付図面の図1および2A〜2D、または図3A〜3J、または図3K〜3M、または図4A〜4B、または図5、または図6および6A〜6F、または図6G〜6H、または図7A〜7B、または図8A〜8B、または図9A〜9B、または図10A〜10B、または図11A〜11B、または図12A〜12B、または図13A〜13B、または図14A〜14B、または図15〜16、または図17A〜17B、または図18A〜18B、または図19A〜19B、または図20A〜20B、または図21A〜21B、または図22A〜22Cを参照して本明細書で前述した吸入器。
【請求項156】
実質的に、添付図面の図1および2A〜2D、または図3A〜3J、または図3K〜3M、または図4A〜4B、または図5、または図6および6A〜6F、または図6G〜6H、または図7A〜7B、または図15〜16、または図17A〜17B、または図18A〜18B、または図19A〜19B、または図20A〜20B、または図21A〜21B、または図22A〜22Cを参照して本明細書で前述したクロージャ。
【請求項157】
吸入器ハウジングにアクセサリを接続するためのコネクタであって、実質的に、添付図面の図1および2A〜2D、または図3A〜3J、または図3K〜3M、または図4A〜4B、または図7A〜7Bを参照して本明細書で前述したコネクタ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図3J】
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【図3K】
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【図3L】
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【図3M】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【公表番号】特表2007−528247(P2007−528247A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502401(P2007−502401)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【国際出願番号】PCT/GB2005/000926
【国際公開番号】WO2005/087299
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】