説明

投射型飛翔体

【課題】遠隔地に居ながら目的地の状況をリアルタイムに把握することの可能な投射型飛翔体を提供する。
【解決手段】第1の解決手段として、投射装置によって投射されて目的地に向かって飛翔する投射型飛翔体であって、地上或いは海上を撮影するカメラと、該カメラによる撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置とを具備する。さらに、第2の解決手段として、投射装置によって投射されて目的地に向かって飛翔する投射型飛翔体であって、地上或いは海上を撮影するカメラ及び該カメラによる撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置を内蔵する投下体と、該投下体を任意のタイミングで投下する投下装置とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投射型飛翔体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠方に存在する目的地の状況を観察する技術として、カメラを内蔵した投下体をヘリコプター等の飛行機に搭載して目的地上空まで運搬した後、その目的地上空から地上へ向けて投下体を投下し、当該投下体が地上に落下するまでの間に地上の状況をカメラで撮影し、その撮影画像を無線通信によりオペレータが駐在する待機所に設置された地上受信装置へ伝送する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−145014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、カメラを内蔵した投下体をヘリコプター等の飛行機に搭載して目的地上空まで運搬する必要があるため、目的地の状況を遠隔地に居るオペレータが把握するまでに時間がかかり、リアルタイム性が要求される場面では採用することができなかった。
【0005】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、遠隔地に居ながら目的地の状況をリアルタイムに把握することの可能な投射型飛翔体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、投射型飛翔体に係る第1の解決手段として、投射装置によって投射されて目的地に向かって飛翔する投射型飛翔体であって、地上或いは海上を撮影するカメラと、該カメラによる撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置とを具備することを特徴とする。
また、本発明では、投射型飛翔体に係る第2の解決手段として、投射装置によって投射されて目的地に向かって飛翔する投射型飛翔体であって、地上或いは海上を撮影するカメラ及び該カメラによる撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置を内蔵する投下体と、該投下体を任意のタイミングで投下する投下装置とを具備することを特徴とする。
さらに、本発明では、投射型飛翔体に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記カメラは赤外線カメラであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る投射型飛翔体によれば、目的地までごく短時間で到達して撮影を開始することができるため、オペレータは遠隔地に居ながら目的地の状況をリアルタイムに把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1実施形態における投射型飛翔体Aの構成概略図(a)及び投射型飛翔体Aに設けられた通信装置3のブロック構成図(b)である。
【図2】投射型飛翔体Aの動作を時系列的に表した図である。
【図3】本発明の第2実施形態における投射型飛翔体Bの構成概略図(a)及び投射型飛翔体Bに設けられた通信装置16のブロック構成図(b)である。
【図4】投射型飛翔体Bの動作を時系列的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1(a)は、本発明の第1実施形態における投射型飛翔体Aの構成概略図である。この図に示すように、第1実施形態における投射型飛翔体Aは、不図示の投射装置によって投射されて目的地に向かって回転しながら飛翔するものであり、先端(飛翔方向側)に向かって徐々に縮径する略円筒形状のケーシング1の内部空間に、地上(或いは海上)を撮影するカメラ2と、該カメラ2による撮影画像を無線通信によって地上(或いは海上)に設置された受信装置(図示省略)へ伝送する通信装置3とが設けられた構成となっている。なお、ケーシング1の先端は平らであっても良い。
【0010】
カメラ2は、例えば赤外線カメラであり、レンズが外部に露出するように、且つ入射光軸がケーシング1の中心軸に対して略直交するように、ケーシング1の内部空間に固定設置されている。このカメラ2は、後述の通信装置3と信号ケーブルを介して接続されており、通信装置3による制御の下、レンズを介して入射された赤外線をCCD素子表面に結像させ、CCD素子から得られる電気信号を通信装置3に出力する。なお、CCD素子から得られる電気信号は撮影画像(赤外線画像)に応じた信号であるため、以下ではこの信号を撮影画像信号と称す。
【0011】
また、図1(a)では、カメラ2がケーシング1の先端付近に設置されているように図示しているが、上記の設置条件(レンズが外部に露出し且つ入射光軸がケーシング1の中心軸に対して略直交する)を満足するのであれば、ケーシング1内のどの位置にカメラ2を設置しても良い。なお、図1(a)の点線で示すように、カメラ2を、レンズの入射光軸がケーシング1の中心軸に対して略平行となるようにケーシング1の先端に取り付けても良い。
【0012】
通信装置3は、信号ケーブルを介してカメラ2と接続されており、ケーシング1の内部空間に固定設置されている。図1(b)は、通信装置3のブロック構成図である。この図に示すように、通信装置3は、天地センサ3a、GPS(Global Positioning System)受信回路3b、信号処理回路3c、伝送回路3d及び送信アンテナ3eから構成されている。
【0013】
天地センサ3aは、投射型飛翔体Aの回転飛翔中に、カメラ2のレンズが天を向いているのか、或いは地を向いているのかを検出し、その検出結果を表す天地検出信号を信号処理回路3cに出力する。GPS受信回路3bは、GPS衛星から受信した電波信号を復調することで、電波信号に含まれている送信時刻情報及び衛星位置情報を抽出し、抽出したこれらの情報と自身が把握している受信時刻情報とに基づいて、投射型飛翔体Aの現在位置を検出(算出)し、その検出結果を表す位置検出信号を信号処理回路3cに出力する。
【0014】
信号処理回路3cは、天地センサ3aから入力される天地検出信号及びGPS受信回路3bから入力される位置検出信号に基づいて、投射型飛翔体Aが目的地上空に位置し、且つカメラ2のレンズが地を向いているという撮影条件が成立したか否かを判定し、その撮影条件が成立した時にのみ撮影動作が実行されるようにカメラ2を制御する。つまり、カメラ2から出力される撮影画像信号は、常に目的地の上空から地上(或いは海上)の状況を写した画像を表すものとなる。
【0015】
また、この信号処理回路3cは、カメラ2から入力される撮影画像信号のデジタル変換、圧縮、符号化、暗号化等を行うことで送信用の画像データを生成し、当該生成した画像データを後述の伝送回路3d及び送信アンテナ3eを介して受信装置へ送信する。なお、カメラ2から出力される撮影画像信号がデジタル信号である場合には、信号処理回路3cによる撮影画像信号のデジタル変換を行う必要はない。
【0016】
伝送回路3dは、信号処理回路3cから入力される画像データのデジタル変調及び周波数変換(アップコンバート)を行うことで、画像データを無線送信可能なRF(Radio Frequency)信号に変換し、当該RF信号を送信アンテナ3eに出力する。送信アンテナ3eは、伝送回路3dから入力されるRF信号を受信装置に向けて電波送信する。
【0017】
以上が第1実施形態における投射型飛翔体Aの構成に関する説明であり、以下では図2を参照しながら投射型飛翔体Aの動作について時系列的に説明する。なお、図2において、符号100は投射型飛翔体Aを目的地に向けて投射する投射装置であり、符号200は投射型飛翔体Aから電波送信されるRF信号を受信し、RF信号に含まれる画像データを抽出して表示画面に撮影画像を表示する受信装置である。これら投射装置100及び受信装置200は、観察対象地である目的地から遠く離れたオペレータが駐在する待機所に設置されている。なお、投射装置100及び受信装置200は同じ場所に設置する必要はなく、また、船舶等に搭載して海上に設置しても良い。
【0018】
図2に示すように、投射型飛翔体Aは、まず、投射装置100によって待機所から目的地に向けて投射(発射)される。本実施形態における投射型飛翔体Aは、弾丸のように推進機構が無く自立飛行ができない飛翔体であるため、火薬の爆発力によって弾丸を発射する大砲などを投射装置100として用いることができる。
【0019】
投射型飛翔体Aは、投射装置100から投射されると、放物線状の軌道を描きつつ、目的地に向かって回転しながら飛翔する。このように投射型飛翔体Aが飛翔している間、通信装置3の信号処理回路3cは、天地センサ3aから入力される天地検出信号及びGPS受信回路3bから入力される位置検出信号に基づいて、一定周期で、投射型飛翔体Aが目的地上空に位置し、且つカメラ2のレンズが地を向いているという撮影条件が成立したか否かを判定するが、目的地上空に到達するまでは上記の撮影条件は成立しないため、カメラ2による撮影は行われない。
【0020】
そして、投射型飛翔体Aが目的地上空に到達すると、信号処理回路3cは、天地センサ3aによってカメラ2のレンズが地を向いていることが検出された場合(つまり、撮影条件が成立した場合)に、撮影動作が実行されるようにカメラ2を制御する。これにより、カメラ2によって目的地の上空から地上の状況が一定周期で撮影され、その撮影画像を表す撮影画像信号がカメラ2から信号処理回路3cへ出力される。
【0021】
信号処理回路3cは、撮影画像信号のデジタル変換、圧縮、符号化、暗号化等を行うことで送信用の画像データを生成し、当該生成した画像データを伝送回路3dに出力する。また、伝送回路3dは、画像データを無線送信可能なRF信号に変換し、当該RF信号を送信アンテナ3eを介して受信装置200へ電波送信する。
【0022】
受信装置200は、投射型飛翔体Aから電波送信されるRF信号を受信し、RF信号に含まれる画像データを抽出して表示画面に撮影画像を表示する。このように受信装置200に表示された撮影画像は、投射型飛翔体Aが目的地上空を飛翔している間、カメラ2のレンズが地を向く度に更新されるため、時々刻々と変化する目的地の状況を動画像としてオペレータに提供することができる。
【0023】
一方、投射型飛翔体Aが目的地上空から抜けると、通信装置3はカメラ2の制御及び撮影画像の送信(RF信号の送信)を停止する。そして、投射型飛翔体Aは、飛翔力を失うと地上(或いは海上)へ向かって降下し、地表面(或いは海面)に衝突して破棄される。なお、秘匿性維持のために、投射型飛翔体Aに自爆機構を設け、撮影終了後に地表面(或いは海面)に衝突する前、或いは衝突した後に投射型飛翔体Aを自爆させても良い。
【0024】
以上のように、本実施形態における投射型飛翔体Aによれば、弾丸のように大砲などの投射装置100を用いて目的地に向けて発射することができるため、目的地までごく短時間で到達し、目的地上空を飛翔している間は目的地の状況を動画像としてオペレータに提供することができる。すなわち、本実施形態によれば、オペレータは遠隔地に居ながら目的地の状況をリアルタイムに把握することが可能となる。また、夜間でも目的地の状況を観察することができる。
【0025】
〔第2実施形態〕
図3(a)は、本発明の第2実施形態における投射型飛翔体Bの構成概略図である。この図に示すように、第2実施形態における投射型飛翔体Bは、投射装置によって投射されて目的地に向かって回転しながら飛翔するものであり、先端に向かって徐々に縮径する略円筒形状のケーシング11の内部空間に、爆破機構12と、投下体14とが設けられた構成となっている。なお、ケーシング11の先端は平らであっても良い。
【0026】
爆破機構12は、火薬の爆発力を利用してケーシング11を爆破させるものであり、タイマーによって火薬の着火タイミングを制御する機能を有している。このタイマーは、投射型飛翔体Bが投射位置から目的地上空に到達するまでの時間を考慮してセットされる。つまり、上記タイマーによるタイムカウント動作が終了した時点でケーシング11が爆破されて、投下体14が投射型飛翔体Bから目的地の地上(或いは海上)へ向けて投下されることになる。このような爆破機構12は、投下体14を任意のタイミングで投下する投下装置として機能するものである。
なお、図3(a)では図示を省略しているが、投下体14にはパラシュートが設けられており、投下体14が投下された際にはそのパラシュートが開いて落下速度が低減される構成となっている。
【0027】
この投下体14は、地上(或いは海上)を撮影するカメラ15、該カメラ15による撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置16及び錘17を内蔵する、略円筒形状の筐体である。カメラ15は、例えば赤外線カメラであり、レンズの入射光軸が投下体14の中心軸に対して略平行となるように、投下体14の内部空間に固定設置されている。このカメラ15は、後述の通信装置16と信号ケーブルを介して接続されており、通信装置16による制御の下、レンズを介して入射された赤外線をCCD素子表面に結像させ、CCD素子から得られる電気信号(撮影画像信号)を通信装置16に出力する。
【0028】
通信装置16は、信号ケーブルを介してカメラ15と接続されており、投下体14の内部空間に固定設置されている。図3(b)は、通信装置16のブロック構成図である。この図に示すように、通信装置16は、GPS受信回路16a、信号処理回路16b、伝送回路16c及び送信アンテナ16dから構成されている。
【0029】
GPS受信回路16aは、GPS衛星から受信した電波信号を復調することで、電波信号に含まれている送信時刻情報及び衛星位置情報を抽出し、抽出したこれらの情報と自身が把握している受信時刻情報とに基づいて、投下体14の現在位置を検出(算出)し、その検出結果を表す位置検出信号を信号処理回路16bに出力する。
【0030】
信号処理回路16bは、GPS受信回路16aから入力される位置検出信号に基づいて、投下体14が目的地上空に位置しているという撮影条件が成立したか否かを判定し、その撮影条件が成立した時にのみ撮影動作が実行されるようにカメラ15を制御する。
また、この信号処理回路16bは、カメラ15から入力される撮影画像信号のデジタル変換、圧縮、符号化、暗号化等を行うことで送信用の画像データを生成し、当該生成した画像データを後述の伝送回路16c及び送信アンテナ16dを介して地上受信装置へ送信する。なお、カメラ15から出力される撮影画像信号がデジタル信号である場合には、信号処理回路16bによる撮影画像信号のデジタル変換を行う必要はない。
【0031】
伝送回路16cは、信号処理回路16bから入力される画像データのデジタル変調及び周波数変換(アップコンバート)を行うことで、画像データを無線送信可能なRF信号に変換し、当該RF信号を送信アンテナ16dに出力する。送信アンテナ16dは、伝送回路16cから入力されるRF信号を受信装置に向けて電波送信する。
【0032】
錘17は、投下体14の内部空間においてカメラ15側の底面に設けられている。この錘17は、投下体14が投射型飛翔体Bから投下されてパラシュートが開いた際に、常にカメラ15のレンズが地を向くようにするために用意されたものである。
つまり、投下体14の落下中に、カメラ15から出力される撮影画像信号は、常に目的地上空から地上(或いは海上)の状況を写した画像を表すものとなる。
なお、錘17の役割を投下体14の筐体で実現しても良い。つまり、投下体14が投射型飛翔体Bから投下された後、常にカメラ15のレンズが地を向くように、投下体14のカメラ15側が重くなるように筐体の形状設計を行っても良い。この場合、錘17を投下体14内に設ける必要はなくなる。
【0033】
以上が第2実施形態における投射型飛翔体Bの構成に関する説明であり、以下では図4を参照しながら投射型飛翔体Bの動作について時系列的に説明する。
図4に示すように、投射型飛翔体Bは、まず、第1実施形態と同様に、大砲等の投射装置100によって待機所から目的地に向けて投射(発射)される。
【0034】
投射型飛翔体Bは、投射装置100から投射されると、放物線状の軌道を描きつつ、目的地に向かって回転しながら飛翔する。このように投射型飛翔体Bが飛翔している間、爆破機構12はタイマーによるタイムカウント動作を行い、タイムカウント動作が終了した時点、つまり投射型飛翔体Bが目的地上空に到達した時点で、ケーシング11を爆破させる。これにより、ケーシング11が爆破されて投射型飛翔体Bから投下体14が地上へ向けて投下される。
【0035】
投下体14が投下されるとパラシュートが開き、錘17によってカメラ15のレンズが地を向くように姿勢制御されたまま投下体14は自由落下する。この時、投下体14に内蔵された通信装置16の信号処理回路16bは、GPS受信回路16aから入力される位置検出信号を基に、投下体14が目的地上空に位置しているという撮影条件が成立したと判定し、撮影動作が実行されるようにカメラ15を制御する(シャッターを一定周期で切る)。
【0036】
これにより、カメラ15によって目的地の上空から地上の状況が一定周期で撮影され、その撮影画像を表す撮影画像信号がカメラ15から信号処理回路16bへ出力される。信号処理回路16bは、撮影画像信号のデジタル変換、圧縮、符号化、暗号化等を行うことで送信用の画像データを生成し、当該生成した画像データを伝送回路16cに出力する。また、伝送回路16cは、画像データを無線送信可能なRF信号に変換し、当該RF信号を送信アンテナ16dを介して受信装置200へ電波送信する。
【0037】
受信装置200は、投下体14から電波送信されるRF信号を受信し、RF信号に含まれる画像データを抽出して表示画面に撮影画像を表示する。このように受信装置200に表示された撮影画像は、投下体14が目的地上空を自由落下している間、一定周期で更新されるため、時々刻々と変化する目的地の状況を動画像としてオペレータに提供することができる。
【0038】
投下体14は、地表面(目的地が海上の場合は海面)まで落下すると地表面(或いは海面)に衝突して破棄される。なお、秘匿性維持のために、投下体14に自爆機構を設け、撮影終了後に地表面(或いは海面)に衝突する前、或いは衝突した後に投下体14を自爆させても良い。
【0039】
以上のように、本実施形態における投射型飛翔体Bによれば、弾丸のように大砲などの投射装置100を用いて目的地に向けて発射することができるため、目的地までごく短時間でカメラ15を内蔵する投下体14を運搬することができ、投下体14を投下した後は、投下体14によって目的地の状況を動画像としてオペレータに提供することができる。すなわち、本実施形態によれば、オペレータは遠隔地に居ながら目的地の状況をリアルタイムに把握することが可能となる。また、夜間でも目的地の状況を観察することができる。
【0040】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、以下のような変形例が挙げられる。
(1)上記第1及び第2実施形態では、カメラ2或いはカメラ15として赤外線カメラを使用したが、夜間の運用を行う必要がない場合には通常の可視光を検出するカメラを用いても良い。また、夜間運用時においても、投射型飛翔体A或いはBに照明弾を発射する機構を設けることで、通常の可視光を検出するカメラを用いることができる。
【0041】
(2)上記第1及び第2実施形態では、目的地の状況を表す撮影画像のみを受信装置200に送信する場合を例示したが、GPS機能によって取得した位置情報を撮影画像とともに受信装置200に送信するようにしても良い。また、気象センサ(気温センサ、湿度センサ、気圧センサ等)を、第1実施形態であればケーシング1内に、第2実施形態であれば投下体14内に設けることで、撮影画像とともに気象情報を受信装置200に送信するようにしても良い。
【符号の説明】
【0042】
A、B…投射型飛翔体、1、11…ケーシング、2、15…カメラ、3、16…通信装置、12…爆破機構、14…投下体、100…投射装置、200…受信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投射装置によって投射されて目的地に向かって飛翔する投射型飛翔体であって、
地上或いは海上を撮影するカメラと、
該カメラによる撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置と
を具備することを特徴とする投射型飛翔体。
【請求項2】
投射装置によって投射されて目的地に向かって飛翔する投射型飛翔体であって、
地上或いは海上を撮影するカメラ及び該カメラによる撮影画像を無線通信によって受信装置へ伝送する通信装置を内蔵する投下体と、
該投下体を任意のタイミングで投下する投下装置と
を具備することを特徴とする投射型飛翔体。
【請求項3】
前記カメラは赤外線カメラであることを特徴とする請求項1または2に記載の投射型飛翔体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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