説明

投影装置

【課題】複数台において同様の画像処理を施して画像を投影させることを可能にする。
【解決手段】プロジェクタ装置10は、パーソナルコンピュータ8からの画像(映像)信号を入力し、画像処理部32により、画像信号に対してデジタルズームなどの画像処理あるいは台形補正などの補正処理を実行する。プロジェクタ装置10は、この画像処理が施された画像信号に応じた画像をスクリーンに投影する。また、プロジェクタ装置10は、画像処理部32によりデジタルズームなどの画像処理が施された画像信号を外部のプロジェクタ装置10aに出力することで、プロジェクタ装置10において画像処理が施された画像をプロジェクタ装置10aにおいても投影させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタなどの投影装置に関するもので、特に複数の投影装置を接続して同時に使用するのに好適な投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクタなどの投影装置には、投影対象となる画像の画像信号を外部の機器に出力するためのスルー出力端子が設けられており、これを用いることにより複数のプロジェクタをディジーチェーン状に接続することができる。これにより、例えば大きな会場で会議をする場合などにおいて、複数のプロジェクタを同時に使用して、同じ画像(映像)を投影してプレゼンテーションを実施することができる。
【0003】
また、特許文献1には、スクリーンに投射されているものと同じ映像のビデオ出力を同時に供給することができるオーバーヘッドプロジェクタ(OHP10)が記載されている。特許文献1のOHPでは、ビデオ・コントロール/アクセス・パネル26に設けられたコネクタから補助ディスプレイ28に信号を伝送して、補助ディスプレイ28においてスクリーン上の映像と同じ映像を表示させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−95250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の投影装置に設けられたスルー出力端子では、入力された画像信号をそのまま出力するため、ある投影装置において画像処理を実行した場合、例えばデジタルズーム機能により画像がズーム表示がされるように画像処理が施された場合であっても、他の投影装置によって投影される画像に画像処理を反映させることができなかった。
【0006】
また、特許文献1に記載されたOHPでは、映写ヘッドのハウジング内にビデオカメラ(CCDカメラ)を配置し、このカメラにより撮影された映像の信号を出力することで、スクリーンに投射している映像と同じ映像を補助ディスプレイにおいて表示させる構成であり、スクリーンに投影される映像及び補助ディスプレイにおいて表示させる映像の何れに対しても画像処理を施すことについては想定されていなかった。
【0007】
本発明の課題は、複数台において同様の画像処理を施して画像を投影させることが可能な投影装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、画像信号を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された画像信号に対して画像処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に応じた画像を投影する投影手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号を外部出力する出力手段と具備したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記画像処理手段は、入力された画像の拡大処理及び縮小処理を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に対して、前記投影手段により投影される画像を補正するための補正処理を実行する補正処理手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記補正処理手段は、前記投影手段により投影される投影画像が適正なアスペクト比の矩形となるよう画像の台形補正を行なうことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、他の機器を接続するための接続手段と、画像信号を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像信号を前記接続手段により接続された他の機器に出力する出力手段と、前記入力手段によって入力された画像信号に対する画像処理の実行指示を入力する指示入力手段と、前記指示入力手段により入力された実行指示を前記接続手段により接続された他の機器に通知する通知手段と、前記指示入力手段により入力された実行指示に応じた画像処理を、前記入力手段によって入力された画像信号に対して実行する画像処理手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に応じた画像を投影する投影手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記接続手段により接続された複数の他の機器を識別する識別手段と、前記識別手段により識別された複数の他の機器から画像処理を連動して実行させる機器を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された機器に対して、連動動作の実行を指示する設定指示手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、他の機器を接続するための接続手段と、前記接続手段により接続された他の機器からの画像信号を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像信号に対する前記接続手段により接続された他の機器からの画像処理の実行指示を前記接続手段により接続された他の機器から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された実行指示に応じた画像処理を前記入力手段により入力された画像信号に対して実行する画像処理手段と、前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に応じた画像を投影する投影手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、入力された投影対象とする画像の画像信号に対して、例えばズーム処理などの画像処理を施し、その画像処理された画像を投影すると共に、画像処理が施された後の画像信号を外部に出力することができる。これにより、外部出力された画像信号を例えば他のプロジェクタ装置において入力して投影することで、画像処理が施された画像を同じように投影することができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、入力された画像信号に対する画像処理として画像の拡大処理及び縮小処理を行うことができる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、例えば他のプロジェクタ装置において同様の画像処理が施された画像を投影させる一方で、それぞれのプロジェクタ装置の使用環境に応じて必要となる画像信号に対する補正処理をすることができる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、例えば画像の投影面(スクリーン)に対する角度の違いを補正するための台形補正を行うことより、それぞれのプロジェクタ装置の設置環境に応じて、
請求項5記載の発明によれば、他の機器(例えばプロジェクタ装置)を接続して画像信号を出力することで、この画像信号に応じた画像を投影させることができるようにすると共に、画像信号に対する画像処理を他の機器においても実行するように通知することができるので、自装置と他の機器とにおいて同じ画像処理が施された画像を同じように投影することができる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、請求項5の発明の効果に加えて、複数の他の機器が接続される場合に、特定の機器において同様の画像処理を連動して実行するように設定することができる。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、他の機器(プロジェクタ装置)に接続して画像信号を入力することで、この画像信号に応じた画像を投影することができると共に、他の機器においても実行される画像処理を同様にして実行することができるので、自装置と他の機器とにおいて同じ画像処理が施された画像を同じように投影することができる。
れ得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1及び第2実施形態におけるプロジェクタ装置10の外観構成を示す図。
【図2】第1及び第2実施形態における本体メインキー/インジケータ15の詳細な配置構成を示す図。
【図3】第1及び第2実施形態におけるプロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について示すブロック図。
【図4】第1及び第2実施形態における複数のプロジェクタ装置10,10a,10bを接続して使用するシステム構成の概略を示。
【図5】図4に示すシステム構成における画像信号に対する画像処理を説明するための図。
【図6】第1実施形態におけるパーソナルコンピュータ8から入力された画像信号に対して、自動台形補正処理を実行する場合について説明するためのフローチャート。
【図7】第2実施形態におけるプロジェクタ装置10により実行される連動機器設定処理及び連動制御処理を説明するためのフローチャート。
【図8】第2実施形態におけるプロジェクタ装置10a,10bにより実行される連動設定処理及び連動処理を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるプロジェクタ装置10の外観構成を示す図である。本実施形態におけるプロジェクタ装置10は、投影対象とする画像(映像)の信号を他の機器(パーソナルコンピュータなど)から入力してスクリーンに投影すると共に、他の機器(プロジェクタ装置)に画像信号を出力して同様の画像を投影させることができると共に、入力された画像に対する画像処理(デジタルズーム、色調整など)を反映させた画像信号を出力することができる。
【0023】
図1(A)に示すように、プロジェクタ装置10には、直方体状の本体ケーシング11の前面に、投影レンズ12、二対の測距レンズ13a,13bと13c,13d、及びIr受信部14が配設される。
【0024】
投影レンズ12は、後述するマイクロミラー素子等の空間的光変調素子で形成された光像を投影するためのものであり、ここでは合焦位置及びズーム位置(投影画角)を任意に可変できるものとする。
【0025】
測距レンズ13a,13bと13c,13dは、例えば投影レンズ12の近傍に設けられており、それぞれ後述する位相差センサ131,132の一部を構成するものであり、被写体像に対するこれら各対のレンズでの視差から三角測距の原理に基づいて被写体までの距離、具体的には投影画像面までの距離を測定する。
【0026】
具体的には、縦に配置された一対の測距レンズ13a,13bで縦方向の被写体までの距離を測定し、横に配置されたもう一対の測距レンズ13c,13dで横方向の被写体までの距離を測定する。
【0027】
Ir受信部14は、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光を受信する。
また、本体ケーシング11の上面には、本体メインキー/インジケータ15、スピーカ16、及びカバー17が配設される。
【0028】
本体メインキー/インジケータ15の詳細については後述する。
スピーカ16は、動画の再生時等の音声を拡声出力する。
カバー17は、ここでは図示しないサブキーを操作する際に開閉する。該サブキーは、図示しないこのプロジェクタ装置10のリモートコントローラを使用せずに、本体メインキー/インジケータ15のキーでは設定指示できない詳細な各種動作等を操作する。
【0029】
さらに、図1(B)に示すように本体ケーシング11の背面には、入出力コネクタ部18、Ir受信部19、及びACアダプタ接続部20が配設される。
入出力コネクタ部18は、例えばパーソナルコンピュータ等の外部機器から画像(映像)信号を入力するための映像信号入力コネクタ18a、プロジェクタ装置など他の機器に画像(映像)信号を出力するための映像信号出力コネクタ18bの他、パーソナルコンピュータ等との接続のための外部機器接続コネクタ18c(USB端子、LAN端子など)の他、各種コネクタが設けられる。
【0030】
Ir受信部19は、Ir受信部14と同様に、図示しないリモートコントローラからのキー操作信号が重畳された赤外光を受信する。
ACアダプタ接続部20は、電源となる図示しないACアダプタからのケーブルを接続する。
【0031】
加えて、本体ケーシング11の下面には、背面側に一対の固定脚部21,21が取り付けられると共に、前面側に高さ調節が可能な調整脚部22が取り付けられる。調整脚部22は、ねじ回転により伸縮が可能となっており、伸縮させることにより、投影レンズ12の投影方向の鉛直方向成分、すなわち仰角を調整することができる。
【0032】
次に図2により上記本体メインキー/インジケータ15の詳細な配置構成を例示する。すなわち本体メインキー/インジケータ15には、電源(power)キー15a、ズーム(Zoom)キー15b、フォーカス(Focus)キー15c、「AFK」キー15d、「Input」キー15e、「Auto」キー15f、「menu」キー15g、「HELP」キー15i、「Esc」キー15j、「アップ(↑)」キー15k、「ダウン(↓)」キー15l、「レフト(←)」キー15m、「ライト(→)」キー15n、及び「Enter」キー15oと、電源/待機(power/standby)インジケータ15p、及び温度(TEMP)インジケータ15q、「lamp」キー15rを備える。
【0033】
電源キー15aは、電源のオン/オフを指示する。
ズームキー15bは、「△」「▽」の操作によりズームアップ(tele)及びズームダウン(wide)を指示する。なお、設定によりデジタルズーム処理の指示及び光学ズームの指示を切り替え可能であり、両方に使用される。
【0034】
フォーカスキー15cは、「△」「▽」の操作により合焦位置の前方向及び後方向への移動を指示する。
「AFK」キー15dは、自動合焦(Automatic Focus)と自動台形補正(Automatic Keystone correction)の即時実行を指示する。
【0035】
「Input」キー15eは、入出力コネクタ部18の何れかに入力される画像信号の手動切換えを指示し、「Auto」キー15fは、入出力コネクタ部18の何れかに入力される画像信号の自動切換えを指示する。
【0036】
「menu」キー15gは、投影動作に関する各種メニュー項目の表示を指示する。「menu」キー15gの操作により表示される各種メニュー項目からは画像に対する色調整などの補正処理の実行を指示することもできる。
【0037】
「HELP」キー15iは、指示操作が不明な場合の各種ヘルプ情報の表示を指示し、「Esc」キー15jはその時点での操作の解除を指示する。
【0038】
「アップ」キー15k、「ダウン」キー15l、「レフト」キー15m、及び「ライト」キー15nは、メニュー項目や手動台形補正方向、ポインタやカーソル等その時点で選択または移動方向を指示する場合に応じて操作する。
【0039】
電源/待機インジケータ15pは、電源のオン/オフ状態と画像信号の入力がない状態を例えば緑色と赤色のLEDの点灯/消灯あるいは点滅により表示する。
温度インジケータ15qは、画像投影の光源となるランプの温度が投影に適した状態となっているか否かを例えば緑色と赤色のLEDの点灯/消灯あるいは点滅により表示する。
【0040】
続いて図3を用いてプロジェクタ装置10の電子回路の機能構成について説明する。図3において、入出力コネクタ部18より入力された各種規格の画像信号が、入出力インタフェース(I/F)31、システムバスSBを介して画像処理部32で所定のフォーマットの画像信号に統一された後に、表示エンコーダ33へ送られる。また、画像処理部32は、本体メインキー/インジケータ15に設けられたキーに対する操作により画像処理の実行が指示された場合に、この指示に応じた画像処理を画像信号に対して実行する。例えば、画像処理部32では、ズームキー15bに対する操作によるデジタルズーム(拡大処理、縮小処理)や、「AFK」キー15dに対する操作による台形補正などの画像処理を実行することができる。
【0041】
表示エンコーダ33は、送られてきた画像信号をビデオRAM34に展開記憶させた上でこのビデオRAM34の記憶内容からビデオ信号を発生して表示駆動部35に出力する。
【0042】
表示駆動部35は、送られてきた画像信号に対応して適宜フレームレート、例えば30[フレーム/秒]で空間的光変調素子(SOM)36を表示駆動するもので、この空間的光変調素子36に対して、例えば超高圧水銀灯等の光源ランプ37が出射する高輝度の白色光を照射することで、その反射光で光像が形成され、投影レンズ12を介して図示しないスクリーンに投影表示される。
【0043】
しかるに、投影レンズ12は、レンズ駆動部38によりレンズモータ(M)が駆動されることでフォーカス位置などを適宜移動する。
各回路のすべての動作制御を司るのが制御部39である。制御部39は、CPUと、自動合焦及び自動台形補正の処理、さらには光源ランプ37aに対する駆動制御を含む該CPUで実行される動作プログラムを固定的に記憶したROM、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成される。制御部39は、ROMに記憶されたプログラムを実行することで後述する各種処理を制御する。
【0044】
また、制御部39には、システムバスSBを介して画像記憶部40、音声処理部41、加速度センサ42、測距処理部43が接続される。
画像記憶部40は、例えばフラッシュメモリ等でなり、映像調整メニューなどの各種メニュー画像やロゴ画像などの画像データを記憶するもので、制御部39に指示された画像データを適宜読出して表示エンコーダ33へ送出し、それらの画像を投影レンズ12により投影表示させる。
【0045】
音声処理部41は、PCM音源等の音源回路を備え、投影表示動作時に与えられる音声データをアナログ化し、上記スピーカ16を駆動して拡声放音させる。
加速度センサ42は、このプロジェクタ装置10が設置されている状態から移動された場合にその振動を検知して検知信号を制御部39へ出力する。
【0046】
測距処理部43は、測距レンズ13a,13bを有する位相差センサ131、及び測距レンズ13c,13dを有する位相差センサ132を駆動して後述する投影表示されたチャート画像中の任意のポイント位置、すなわち画像投影面(スクリーン)中の複数位置に対する各距離を測定する。
なお、本体メインキー/インジケータ15とカバー17内に備えられる本体サブキーによりキー/インジケータ部45を構成し、このキー/インジケータ部45におけるキー操作信号が直接制御部39に入力され、また制御部39は電源/待機インジケータ15p及び温度インジケータ15qを直接点灯/点滅駆動する一方で、Ir受信部14及びIr受信部19での赤外光受信信号も直接制御部39に入力される。
【0047】
図4は、複数のプロジェクタ装置10,10a,10bを接続して使用するシステム構成の概略を示している。
【0048】
第1実施形態におけるプロジェクタ装置10には、例えばプレゼンテーション用のアプリケーションを実行し、そのアプリケーションによる画面の画像(映像)信号を出力するパーソナルコンピュータ8が接続される。プロジェクタ装置10は、パーソナルコンピュータ8からの画像信号S1を入力し、この信号に応じた画像をスクリーンに対して投影する。また、プロジェクタ装置10は、映像信号出力コネクタ18bを介して接続された他のプロジェクタ装置10aに対して画像信号S2を出力することができる。
【0049】
プロジェクタ装置10から出力される画像信号S2は、パーソナルコンピュータ8から入力された画像信号に対して、例えばユーザからの指示に応じてプロジェクタ装置10において実行された画像処理が反映されている。
【0050】
プロジェクタ装置10a及びプロジェクタ装置10bは、例えば他の機器(プリンタ装置、パーソナルコンピュータ等)から画像信号を入力する入力端子と、入力端子から入力された画像信号をそのまま外部の機器に出力するためのスルー出力端子が設けられており、これを用いることにより複数のプロジェクタ装置をディジーチェーン状に接続することが可能な構成を有しているものとする。従って、プロジェクタ装置10aからプロジェクタ装置10bに出力される画像信号S3は、プロジェクタ装置10において画像処理が施された画像信号となる。
【0051】
なお、プロジェクタ装置10a,10bは、入力された画像信号をそのままスルー出力するのではなく、第1実施形態におけるプロジェクタ装置10と同様に画像処理を施した画像信号を出力する構成としても良い。
【0052】
図5は、図4に示すシステム構成における画像信号に対する画像処理を説明するための図である。
【0053】
プロジェクタ装置10の画像処理部32では、パーソナルコンピュータ8から入力される画像信号に対して、デジタルズームや色調整などの画像処理と、台形補正などの補正処理のための画像処理とを実行することができる。プロジェクタ装置10は、画像処理部32における画像処理が施された画像信号S1をプロジェクタ装置10aに出力することで、プロジェクタ装置10a,10bにおいてもプロジェクタ装置10により投影される画像処理が施された画像と同じ画像を投影させることができる。
【0054】
一方、プロジェクタ装置10,10a,10bは、それぞれ設置された場所により使用環境が異なり、例えば相対しているスクリーンの設置状態や装置自体の設置状態が異なるために、各装置において適正な台形補正が必要となってくる。そのため、プロジェクタ装置10では、プロジェクタ装置10aに出力する画像信号に対して施す画像処理とは別に、自装置によって投影する画像に対する補正処理を別途実行することができる。
【0055】
図5に示すプロジェクタ装置10aは、プロジェクタ装置10から入力した画像処理が施された画像信号に応じて画像を投影すると共に、後段のプロジェクタ装置10bに対して画像信号をスルーして出力させる。従って、プロジェクタ装置10aは、プロジェクタ装置10により投影される画像処理が施された画像と同じ画像を投影させると共に、プロジェクタ装置10bにおいても同様の画像を投影させることができる。
【0056】
次に、第1実施形態におけるプロジェクタ装置10の動作について説明する。
【0057】
まず、パーソナルコンピュータ8から入力された画像信号に対して、自動台形補正処理を実行する場合について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0058】
ここでは「AFK」キー15dの操作に対応して自動合焦と自動台形補正の処理を1回のみ実行するワンショットモードと、「AFK」キー15dが1回目に操作されてから、再度2回目に操作するまでの間、自動合焦と自動台形補正の処理を繰返し連続して実行するコンティニューモードとのいずれか一方を、予め本体メインキー/インジケータ15の「menu」キー15gと「アップ」キー15k、「ダウン」キー15l、及び「Enter」キー15o等の操作によりユーザが任意に切換設定しておくものとする。
【0059】
その処理当初には、「AFK」キー15dの操作がなされるのを待機し(ステップA1)、「AFK」キー15dが操作されたと判断した時点でそれまでの動作を中断して割込み処理としての自動合焦と自動台形補正を開始する状態を設定した上で(ステップA2)、まず1回目の自動合焦と自動台形補正を実行する(ステップA3)。
【0060】
自動合焦と自動台形補正の処理では、例えば等間隔で水平方向に配列された3つのポイント画像からなる横チャート画像をスクリーンに投影表示させた状態で、プロジェクタ装置10から3つのポイントの投影画像位置までの距離を、それぞれ位相差センサ13及び測距処理部43により測定し、3ポイントの各距離値により投影光軸に対する画像を投影しているスクリーン投影面の左右方向の角度を算出する。同様にして、等間隔で垂直方向に配列された3つのポイント画像からなる縦チャート画像を投影表示させて、3つのポイントの投影画像位置までの距離を測定し、3ポイントの各距離値により投影光軸に対するスクリーン投影面の上下方向の角度を算出する。
【0061】
次いで、中央に位置するポイントの投影画像位置までの距離を投影画像を代表する距離値であるものとし、レンズモータ38により距離値に応じた合焦位置となるように投影レンズ12を移動させる。
【0062】
その後、画像を投影しているスクリーン投影面の左右方向の角度及び上下方向の角度を基に、スクリーン投影面が全体でどの方向にどれだけの角度で斜めになっており、投影画像を入力される画像信号と同一の適正なアスペクト比の矩形とすればよいのか、必要な台形補正の角度を算出する。そして、画像処理部32により、画像の上辺と下辺の比、及び左辺と右辺の比を補正するように画像処理を施し、画像処理が施された画像データを表示エンコーダ33を通じてビデオRAM34で展開記憶させる。
【0063】
こうして、自動合焦と自動台形補正を実行した後、その時点でコンティニューモードが設定されているか否かを判断する(ステップA4)。ここでコンティニューモードが設定されていると判断した場合、次いで2回目の「AFK」キー15dの操作がないことを確認した上で(ステップA5)、ステップA3に戻り、再度自動合焦と自動台形補正を実行する。
【0064】
こうしてコンティニューモードが設定されている状態では、2回目の「AFK」キー15dが操作されるまでステップA3〜A5の処理を繰返し実行することで、自動合焦と自動台形補正の処理を実行し続ける。
【0065】
しかるに、2回目の「AFK」キー15dが操作されたとステップA5で判断した場合、及びステップA4でコンティニューモードではなくワンショットモードが設定されていると判断した場合には、その時点で自動合焦と自動台形補正を終了する状態に設定し(ステップA6)、再度の「AFK」キー15dの操作に備えてステップA1からの処理に戻る。
【0066】
このように、「AFK」キー15dのキー操作に対応して、画像投影面中のスクリーンに対するプロジェクタ装置10の設置状態に応じて台形補正処理を実行することができる。プロジェクタ装置10は、パーソナルコンピュータ8から入力された画像信号に応じた画像を、台形補正を施してスクリーンに投影させることができる。
【0067】
プロジェクタ装置10における台形補正処理は、図5に示すように、プロジェクタ装置10aに出力される画像信号には反映されず、プロジェクタ装置10a,10bでは、それぞれの設置状況に応じて前述と同様の台形補正処理が実行される。
【0068】
次に、パーソナルコンピュータ8から入力された画像信号に対して、デジタルズーム処理を用いた場合の連動動作を例にして説明する。
【0069】
プロジェクタ装置10は、パーソナルコンピュータ8から画像信号を入力し、この画像信号に応じた画像をスクリーンに投影させているものとする。
【0070】
ここで、例えばズームキー15bの操作により画像に対するデジタルズーム処理の実行が指示されると、画像処理部32により画像信号に対して画像処理を実行し、拡大(縮小)ズームされた画像を生成する。このデジタルズームの画像処理が施された画像データは、表示エンコーダを通じてビデオRAM34で展開記憶させる(前述した台形補正処理が実行されている場合には、さらに台形補正された画像データがビデオRAM34に記憶される)。これにより、スクリーンには拡大ズームされた画像が投影される。
【0071】
また、デジタルズーム処理が施された画像信号は、図5に示すように、プロジェクタ装置10aに出力される。プロジェクタ装置10aは、プロジェクタ装置10から入力した画像信号に応じて画像をスクリーンに投影する。従って、プロジェクタ装置10aにおいて投影される画像は、プロジェクタ装置10によりデジタルズーム処理された画像と同じ画像が表示される。
【0072】
このようにして、第1実施形態のプロジェクタ装置10は、デジタルズームなどの画像処理が施された画像信号を外部のプロジェクタ装置10aに出力するので、プロジェクタ装置10において実行した画像処理を反映させた画像をプロジェクタ装置10a,10bにおいてもスクリーンに投影させることができる。一方、プロジェクタ装置10の設置状態に応じて実行される台形補正処理の画像処理については、プロジェクタ装置10aに出力される画像信号に反映されないので、プロジェクタ装置10a,10bのそれぞれにおいて適正な台形補正を実施することができる。
【0073】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0074】
第1実施形態のプロジェクタ装置10では、画像処理部32において画像処理が施された画像信号をプロジェクタ装置10aに出力することで、プロジェクタ装置10が投影する画像に対してデジタルズームなどの画像処理を施してプロジェクタ装置10a,10bにより投影される画像に対しても同じ画像処理が施された画像を投影させている。
【0075】
第2実施形態では、プロジェクタ装置10に接続された複数のプロジェクタ装置10a,10bから、画像処理を連動して実行させる装置を設定し、この設定されたプロジェクタ装置において個々に画像信号に対して画像処理を実行するように構成する。
【0076】
なお、第2実施形態におけるプロジェクタ装置10は、基本的には第1実施形態のプロジェクタ装置10と同様であるので詳細な説明を省略する。ただし、第2実施形態のプロジェクタ装置10は、他のプロジェクタ装置10a,10bとの間で外部機器接続コネクタ18c(USB端子、LAN端子など)により接続されることで、図4において、パーソナルコンピュータ8から入力された画像信号S1を、プロジェクタ装置10aに対して映像信号S2としてスルー出力すると共に、制御信号C1を送受信できる機能が設けられているものとする。プロジェクタ装置10aは、プロジェクタ装置10からの映像信号S2をプロジェクタ装置10bにスルー出力する。また、プロジェクタ装置10は、プロジェクタ装置10aを介して、プロジェクタ装置10bとの間で制御信号C2を送受信できるものとする。
【0077】
なお、プロジェクタ装置10がプロジェクタ装置10a,10bのそれぞれと接続される構成では、プロジェクタ装置10からプロジェクタ装置10a,10bに対して並行して映像信号S2,S3をスルー出力すると共に、プロジェクタ装置10とプロジェクタ装置10a,10bとのそれぞれの間で制御信号C1,C2が送受信されるものとする。
【0078】
プロジェクタ装置10は、制御信号C1,C2をプロジェクタ装置10a,10bと送受信することで、後述する識別データや設定データの送受信制御、連動した画像処理の実行制御などを実行する。
【0079】
まず、プロジェクタ装置10において実行される画像処理と連動して同様の画像処理を実行する装置を設定するための動作について説明する。図7(a)は、プロジェクタ装置10における連動機器設定処理について示すフローチャート、図8(a)は、プロジェクタ装置10a,10bにおける連動設定処理について示すフローチャートである。
【0080】
プロジェクタ装置10は、外部機器接続コネクタ18cを介して、プロジェクタ装置10a,10bが接続されるものとする。この場合、プロジェクタ装置10a,10bは、プロジェクタ装置10との間での通信可能な状態に設定されるものとする。
【0081】
ここで、プロジェクタ装置10は、プロジェクタ装置10a,10bに対して、それぞれの装置を識別するための識別データの取得要求を送信する(ステップC1)。
【0082】
プロジェクタ装置10a,10bは、プロジェクタ装置10から識別データ取得要求を受信すると(ステップE1、Yes)、予め装置に対して設定されている識別データをプロジェクタ装置10に対して送信する(ステップE2)。
【0083】
プロジェクタ装置10は、プロジェクタ装置10a,10bからそれぞれの識別データを取得すると(ステップC2)、この識別データを記録すると共に(ステップC3)、各識別データをもとにプロジェクタ装置10に接続された機器(プロジェクタ装置10a,10b)を表す情報を一覧表示させる(ステップC4)。
【0084】
ここで、プロジェクタ装置10では、例えばユーザによる「アップ」キー15k、「ダウン」キー15lに対する操作によって、一覧表示中から任意の機器を選択することができる。ここでは、全ての機器を連動対象とする機器として選択することもできるし、複数の機器のうちの特定の機器のみを選択することもできる。
【0085】
プロジェクタ装置10は、キー操作によって機器を選択する入力があると(ステップC5)、この選択された機器を連動機器として設定し、記録しておく(ステップC6)。
【0086】
プロジェクタ装置10は、この連動機器の設定に応じて、連動機器として選択された機器に対しては連動動作の実行を指示する設定データを送信し、連動機器として選択されなかった機器に対しては非連動を指示する設定データを送信する(ステップC7)。
【0087】
プロジェクタ装置10a,10bは、プロジェクタ装置10から設定データを受信すると(ステップE3)、この設定データを記録して、連動動作を実行するか、あるいは非連動とするかを設定する(ステップE4)。
【0088】
次に、プロジェクタ装置10における連動処理とプロジェクタ装置10a,10bにおける連動設定処理による設定に基づいた画像処理の連動制御の動作について説明する。図7(b)は、プロジェクタ装置10における連動制御処理について示すフローチャート、図8(b)は、プロジェクタ装置10a,10bにおける連動処理について示すフローチャートである。ここでは、連動機器設定処理によって、プロジェクタ装置10a,10bが連動機器として設定されているものとする。
【0089】
まず、プロジェクタ装置10では、パーソナルコンピュータ8から入力される画像信号に応じた画像をスクリーンに投影させているものとする。ここで、ユーザからのキー操作によって、画像に対する画像処理、例えばズームキー15bの操作によるデジタルズーム処理の実行が指示されると、画像処理部32により画像信号に対して画像処理を実行し、拡大あるいは縮小された画像をスクリーンに投影させる。
【0090】
この時、プロジェクタ装置10は、連動制御処理によって、デジタルズーム処理が連動対象とする画像処理の実行指示であることを判別し(ステップD1、Yes)、連動機器設定処理によって連動機器の設定がされているかを判別する(ステップD2)。
【0091】
ここで、連動機器の設定がされている場合には(ステップD2、Yes)、プロジェクタ装置10は、該当する機器に対して、連動して実行させる画像の処理の制御データを送信する(ステップD3)。
【0092】
一方、プロジェクタ装置10a,10bは、プロジェクタ装置10から画像処理(デジタルズーム処理)の実行を示す制御データを受信すると(ステップF1、Yes)、連動設定処理において連動設定がされているか判別する。ここで、連動設定されている場合には(ステップF2、Yes)、プロジェクタ装置10から受信した制御データに応じた画像処理を、プロジェクタ装置10から入力された画像信号に対して施した上で、その画像をスクリーンに投影させる。
【0093】
従って、連動機器設定処理によって連動機器として設定されたプロジェクタ装置10a,10bでは、プロジェクタ装置10において実行される画像処理と同様の画像処理を連動して実行した上で画像を投影させることができる。
【0094】
このようにして、第2実施形態におけるプロジェクタ装置10は、接続された他のプロジェクタ装置10a,10bに対して、画像処理の実行を制御することができるので、プロジェクタ装置10が画像信号に対して実行する画像処理を連動して実行させて、同様の画像処理が施された画像をスクリーンに投影させることができる。
【0095】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出さ
【符号の説明】
【0096】
10,10a,10b…プロジェクタ装置、11…本体ケーシング、12…投影レンズ、13…位相差センサ、13a,13b…測距レンズ、14…Ir受信部、15…本体メインキー/インジケータ、15a…電源(power)キー、15b…ズーム(Zoom)キー、15c…フォーカス(Focus)キー、15d…「AFK」キー、15e…「Input」キー、15f…「Auto」キー、15p…電源/待機インジケータ、15q…温度インジケータ、16…スピーカ、17…カバー、18…入出力コネクタ部、19…Ir受信部、20…ACアダプタ接続部、21…固定脚部、22…調整脚部、31…入出力インタフェース(I/F)、32…画像処理部、33…表示エンコーダ、34…ビデオRAM、35…表示駆動部、36…空間的光変調素子(SOM)、37…ランプ制御部、37a…光源ランプ、38…レンズ駆動部、39…制御部、40…画像記憶部、41…音声処理部、42…加速度センサ、43…測距処理部、45…キー/インジケータ部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された画像信号に対して画像処理を実行する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に応じた画像を投影する投影手段と、
前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号を外部出力する出力手段と
を具備したことを特徴とする投影装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、入力された画像の拡大処理及び縮小処理を行うことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
【請求項3】
前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に対して、前記投影手段により投影される画像を補正するための補正処理を実行する補正処理手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の投影装置。
【請求項4】
前記補正処理手段は、前記投影手段により投影される投影画像が適正なアスペクト比の矩形となるよう画像の台形補正を行なうことを特徴とする請求項3記載の投影装置。
【請求項5】
他の機器を接続するための接続手段と、
画像信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された画像信号を前記接続手段により接続された他の機器に出力する出力手段と、
前記入力手段によって入力された画像信号に対する画像処理の実行指示を入力する指示入力手段と、
前記指示入力手段により入力された実行指示を前記接続手段により接続された他の機器に通知する通知手段と、
前記指示入力手段により入力された実行指示に応じた画像処理を、前記入力手段によって入力された画像信号に対して実行する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に応じた画像を投影する投影手段と
を具備したことを特徴とする投影装置。
【請求項6】
前記接続手段により接続された複数の他の機器を識別する識別手段と、
前記識別手段により識別された複数の他の機器から画像処理を連動して実行させる機器を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された機器に対して、連動動作の実行を指示する設定指示手段と
を具備したことを特徴とする請求項5記載の投影装置。
【請求項7】
他の機器を接続するための接続手段と、
前記接続手段により接続された他の機器からの画像信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された画像信号に対する前記接続手段により接続された他の機器からの画像処理の実行指示を前記接続手段により接続された他の機器から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された実行指示に応じた画像処理を前記入力手段により入力された画像信号に対して実行する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって画像処理が施された画像信号に応じた画像を投影する投影手段と
を具備したことを特徴とする投影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−81401(P2011−81401A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253328(P2010−253328)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【分割の表示】特願2004−322586(P2004−322586)の分割
【原出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】