説明

抗癌剤としてラパマイシンおよびアルブミンを含むナノ粒子

本発明は、ラパマイシンまたはその誘導体を含むナノ粒子の投与によって癌を治療、安定化、防止、および/または遅延する方法を特徴とする。本発明はまた、キャリアタンパク質およびラパマイシンまたはその誘導体を含むナノ粒子を含む組成物(例えば、単位投薬形態)を提供する。本発明は、さらに、ラパマイシンまたはその誘導体を含む有効量のナノ粒子および第2の療法を個体に投与する工程を含む癌治療の併用療法を提供する。
て、本発明の他の実施形態を形成することができると理解すべきである。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラパマイシンまたはその誘導体およびキャリアタンパク質を含むナノ粒子を含む治療有効量の組成物を個体に投与する工程を含む、個体の癌を治療する方法。
【請求項2】
前記癌が、早期癌、非転移性癌、原発性癌、進行癌、局所進行癌、転移性癌、寛解癌(cancer in remission)、再発癌、アジュバント設定(adjuvant setting)における癌、ネオアジュバント設定(cancer in a neoadjuvant setting)における癌、またはホルモン療法が実質的に無効である癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記癌が固形腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記癌が形質細胞腫である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記癌が、多発性骨髄腫、腎細胞癌、前立腺癌、肺癌、黒色腫、および乳癌からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記癌が結腸癌ではない、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記癌の1つまたは複数の症状が改善される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記癌が遅延する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
有効量の組成物中のラパマイシンまたはその誘導体の量が、約180mg〜約270mgの範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
有効量の組成物中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約216mgである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ラパマイシンまたはその誘導体を非経口投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ラパマイシンまたはその誘導体を静脈内投与する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
タキサンを個体に投与しない、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ラパマイシンまたはその誘導体が、個体に投与される癌治療に有用な唯一の薬学的に活性な薬剤である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記組成物が、約50%を超えるナノ粒子形態のラパマイシンまたはその誘導体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記キャリアタンパク質がアルブミンである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記アルブミンがヒト血清アルブミンである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記組成物中のナノ粒子の平均直径が約200nmを超えない、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記ナノ粒子組成物中のキャリアタンパク質のラパマイシンまたはその誘導体に対する重量比が約18:1を超えない、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記個体がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
癌治療のための単位投薬形態であって、(a)キャリアタンパク質およびラパマイシンまたはその誘導体を含むナノ粒子であって、前記単位投薬形態中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約180mg〜約270mgの範囲である、ナノ粒子、および(b)薬学的に許容可能なキャリアを含む、単位投薬形態。
【請求項22】
前記単位投薬形態中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約216mgである、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項23】
前記キャリアが非経口投与に適切である、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項24】
前記キャリアが静脈内投与に適切である、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項25】
タキサンを欠く、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項26】
前記ラパマイシンまたはその誘導体が単位投薬形態中に含まれる癌治療に有用な唯一の薬学的に活性な薬剤である、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項27】
前記組成物が、約50%を超えるナノ粒子形態のラパマイシンまたはその誘導体を含む、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項28】
前記キャリアタンパク質がアルブミンである、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項29】
前記アルブミンがヒト血清アルブミンである、請求項28に記載の単位投薬形態。
【請求項30】
前記組成物中のナノ粒子の平均直径が約200nmを超えない、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項31】
前記ナノ粒子組成物中のキャリアタンパク質のラパマイシンまたはその誘導体に対する重量比が約18:1を超えない、請求項21に記載の単位投薬形態。
【請求項32】
キットであって、(a)キャリアタンパク質およびラパマイシンまたはその誘導体を含むナノ粒子であって、前記キット中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約180mg〜約270mgの範囲である、ナノ粒子、および(b)癌治療における前記キットの使用説明書を含む、キット。
【請求項33】
前記キット中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約216mgである 、請求項32に記載のキット。
【請求項34】
前記キャリアが非経口投与に適切である、請求項32に記載のキット。
【請求項35】
前記キャリアが静脈内投与に適切である、請求項34に記載のキット。
【請求項36】
タキサンを欠く、請求項32に記載のキット。
【請求項37】
前記ラパマイシンまたはその誘導体が、キット中に含まれる癌治療に有用な唯一の薬学的に活性な薬剤である、請求項32に記載のキット。
【請求項38】
タキサンを欠く、請求項32に記載のキット。
【請求項39】
前記組成物が、約50%を超えるナノ粒子形態のラパマイシンまたはその誘導体を含む、請求項32に記載のキット。
【請求項40】
前記キャリアタンパク質がアルブミンである、請求項32に記載のキット。
【請求項41】
前記アルブミンがヒト血清アルブミンである、請求項40に記載のキット。
【請求項42】
前記組成物中のナノ粒子の平均直径が約200nmを超えない、請求項32に記載のキット。
【請求項43】
前記ナノ粒子組成物中のキャリアタンパク質のラパマイシンまたはその誘導体に対する重量比が約18:1を超えない、請求項32に記載のキット。
【請求項44】
(a)ラパマイシンまたはその誘導体およびキャリアタンパク質を含むナノ粒子を含む治療有効量の組成物を個体に投与する工程を含む第1の療法、および(b)化学療法、放射線療法、手術、ホルモン療法、遺伝子療法、免疫療法、骨髄移植、幹細胞移植、標的療法、寒冷療法、超音波療法、および免疫療法からなる群から選択される第2の療法を含む、個体の癌を治療する方法。
【請求項45】
前記第2の療法が化学療法である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記化学療法が、代謝拮抗薬、白金ベースの薬剤、アルキル化剤、チロシンキナーゼインヒビター、アントラサイクリン系抗生物質、ビンカアルカロイド(vinca alkloid)、プロテアソームインヒビター、およびトポイソメラーゼインヒビターからなる群から選択される化学療法薬の投与を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記化学療法が、アドリアマイシン、コルヒチン、シクロホスファミド、アクチノマイシン、ブレオマイシン、デュアノルビシン(duanorubicin)、ドキソルビシン、エピルビシン、マイトマイシン、メトトレキサート、ミトキサントロン、フルオロウラシル、カルボプラチン、カルムスチン(BCNU)、メチルCCNU、シスプラチン、エトポシド、インターフェロン、カンプトセシンおよびその誘導体、フェネステリン、トペテカン(topetecan)、ビンブラスチン、ビンクリスチン、タモキシフェン、ピポスルファン、nab−5404、nab−5800、nab−5801、イリノテカン、HKP、オルタタキセル、ゲムシタビン、ハーセプチン、ビノレルビン、ドキシル、カペシタビン、アリムタ、アバスチン、ベルケイド、タルセバ、ニューラスタ(Neulasta)、ラパチニブ、およびソラフェニブからなる群から選択される化学療法薬の投与を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記第2の療法が放射線療法である、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
前記第2の療法が手術である、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
前記第2の療法がホルモン療法である、請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記癌が、早期癌、非転移性癌、原発性癌、進行癌、局所進行癌、転移性癌、寛解癌、再発癌、アジュバント設定における癌、ネオアジュバント設定における癌、またはホルモン療法が実質的に無効である癌である、請求項44に記載の方法。
【請求項52】
前記癌が固形腫瘍である、請求項44に記載の方法。
【請求項53】
前記癌が形質細胞腫である、請求項44に記載の方法。
【請求項54】
前記癌が、多発性骨髄腫、腎細胞癌、前立腺癌、肺癌、黒色腫、および乳癌からなる群から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項55】
前記癌が結腸癌ではない、請求項44に記載の方法。
【請求項56】
前記癌の1つまたは複数の症状が改善される、請求項44に記載の方法。
【請求項57】
前記癌が遅延する、請求項44に記載の方法。
【請求項58】
前記有効量の組成物中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約180mg〜約270mgの範囲である、請求項44に記載の方法。
【請求項59】
前記有効量の組成物中のラパマイシンまたはその誘導体の量が約216mgである、請求項44に記載の方法。
【請求項60】
前記ラパマイシンまたはその誘導体を非経口投与する、請求項44に記載の方法。
【請求項61】
前記ラパマイシンまたはその誘導体を静脈内投与する、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
タキサンを個体に投与しない、請求項44に記載の方法。
【請求項63】
前記ラパマイシンまたはその誘導体が、個体に投与される癌治療に有用な唯一の薬学的に活性な薬剤である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記組成物が、約50%を超えるナノ粒子形態のラパマイシンまたはその誘導体を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項65】
前記キャリアタンパク質がアルブミンである、請求項44に記載の方法。
【請求項66】
前記アルブミンがヒト血清アルブミンである、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記組成物中のナノ粒子の平均直径が約200nmを超えない、請求項44に記載の方法。
【請求項68】
前記ナノ粒子組成物中のキャリアタンパク質のラパマイシンまたはその誘導体に対する重量比が約18:1を超えない、請求項44に記載の方法。
【請求項69】
前記個体がヒトである、請求項44に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2010−520289(P2010−520289A)
【公表日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−552757(P2009−552757)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【国際出願番号】PCT/US2008/003096
【国際公開番号】WO2008/109163
【国際公開日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(508061974)アブラクシス バイオサイエンス, エルエルシー (18)
【Fターム(参考)】