折り畳み容器
【課題】初めて折り畳み容器を取り扱う者であっても、折り畳み方法を容易に把握でき、かつ短時間で簡単に折り畳むことができる折り畳み容器を提供すること。
【解決手段】正面10、背面20、左側面30、右側面40、及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シート50を備えた矩形の箱状体からなる。屈曲部で屈曲可能に形成された左側面の一部を形成する正面側左側面11bと右側面の一部を形成する正面側右側面11cとを有し、コの字状に三つ折り可能に形成されている。正面側左側面11bは、組み立てた際に下方となる部分を一部切り欠いた切り欠き部11fを備えている。
【解決手段】正面10、背面20、左側面30、右側面40、及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シート50を備えた矩形の箱状体からなる。屈曲部で屈曲可能に形成された左側面の一部を形成する正面側左側面11bと右側面の一部を形成する正面側右側面11cとを有し、コの字状に三つ折り可能に形成されている。正面側左側面11bは、組み立てた際に下方となる部分を一部切り欠いた切り欠き部11fを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み容器に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、矩形状の底面部と、相対向する二つの第1側面部と、相対向する二つの第2側面部とを備え、これら五つの面部の各々が網状又はシート状の矩形部材によって形成されており、使用時には前記五つの面部によって自立状態の箱型容器体を構成することができ、非使用時には前記箱型容器体を折り畳むことができる折り畳み容器であって、前記相対向する二つの第1側面部の各々には、その第1側面部に隣接する第2側面部との境界をなす左右の各辺から間隔を隔てた各位置において、当該各辺に沿って延びる一対の板状補強材が設けられている、ことを特徴とする折り畳み容器について提案している(特許文献1)。
【0003】
しかし、上記折り畳み容器は、折り畳み方法が複雑であるため、折り畳み方法に慣れるまでに時間が必要であった。また、前記折り畳み容器は、各側面部に段ボールやプラスチック板といった硬質な板状の部材を用いた場合には折り畳むことができないという課題があった。さらに、上記折り畳み容器は、正方形でなければ折り畳むことができないという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−153403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、初めて折り畳み容器を取り扱う者であっても、折り畳み方法を容易に把握でき、かつ短時間で簡単に折り畳むことができる折り畳み容器を提供することを主たる目的とする。また、側面に板状の部材を用いた容器であっても折り畳むことのできる折り畳み容器を提供することも目的とする。さらに、直方体の折り畳み容器であっても折り畳むことができる折り畳み容器を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
【0007】
本発明の折り畳み容器は、正面、左側面、右側面、背面及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シートを備えた直方体からなる折り畳み可能な折り畳み容器において、
前記左側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側左側面と前記背面に連結された背面側左側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な左連結部と、前記左連結部から前記正面側左側面又は前記背面側左側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された左延設部を備え、
前記右側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側右側面と前記背面に連結された背面側右側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な右連結部と、前記右連結部より前記正面側右側面又は前記背面側右側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された右延設部とを備え、
前記左延設部及び前記右延設部の下方の少なくとも一部が切り欠かれている切欠部を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の折り畳み容器によれば、左側面及び右側面が、それぞれ左連結部及び右連結部で折り畳み容器の内側に折り畳まれる。そのため、左側面及び右側面を内側に折り畳みながら正面と背面を接近させることで、正面の面積を有する板状に折り畳むことができる。このように、基本的に両側面を内側に折り込み、正面及び背面を近接させるという作業のみで折り畳むことができるので、容易かつ迅速に折り畳むことができる。また、その際に容器として略立方体又略直方体の状態の領域からはみ出すことなく畳むことができるので、最低限折り畳み容器を設置できるスペースがあれば容易に折り畳むことができる。さらに、正面と背面を接近させるだけで折り畳むことができるので、直方体であっても折り畳むことができる。また、左延設部及び右延設部が側面の内側に配置されているので、外側に配置された側面に当接されて側面が平面以上に外側に膨らむことが防止される。そのため、折り畳み容器内に収納物を収納した際に、直方体の形状を保持しやすい。さらに、折り畳み容器の底面に柔軟な素材からなる底面シートを有しているため、折り畳み容器を拡げる際に底面シートによって側面が矩形に広がるように規制される。そのため、立方体又は直方体の形状を保持することができ、平行四辺形の底面を有する容器状に拡げられるのを防止することができる。さらに、左延設部及び右延設部の下方の少なくとも1部が切り欠かれた切り欠き部を有しているので、折り畳み容器を折り畳む際に底面シートを内側に収納した状態で折り畳むことができる。従って、底面シートを外側に露出した状態で折り畳んだ状態と比較して美観性に優れた折り畳み状態を有する折り畳み容器とすることができる。また、折り畳んだ容器を運搬する際等に露出した底面シートが邪魔になることを防止することができる。
【0009】
また、本発明にかかる折り畳み容器として、前記左延設部及び前記右延設部の下方の前記切欠部の高さは、前記左側面又は前記右側面の幅の2分の1以上の高さであってもよい。かかる構成を採用することによって、折り畳み容器を折り畳む際に底面シートを折り畳み容器内に収納した際に、底面シートを最上方まで配置しても左側面部又は右側面部が干渉することを防止することができる。
【0010】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、記正面又は前記背面の下辺で屈曲自在に連結され、底面シートの上面側に配置された板状の底面板を備えていてもよい。かかる構成を採用することによって、底面シートの上に板状の底面板を配置することができ、底面板を配置する際には、底面板を倒せば底面シートで位置決めされる。よって、容易に底面板を配置することができる。また、別途底面板を固定する部材を設ける必要がない。
【0011】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、前記底面板は折り畳み可能であってもよい。かかる構成を採用することによって、底面板の幅が折り畳み容器の高さより長い場合であっても、折り畳んだ際に底面板が折り畳み容器の上面からはみ出ることがない。
【0012】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、前記左側面又は前記右側面は、前記折り畳み容器を折り畳んだ際に、前記底面板を収容する領域を形成するために、前記底面板が連結されている前記正面又は前記背面からの側辺から前記底面板を収容可能な厚さ以上の距離の位置に屈曲可能に形成された折り畳み線を備えていてもよい。かかる構成を採用することによって、底面板は折り畳み容器を折り畳んだ際に、左側面又は右側面と干渉することなく折り畳み容器内に収納することができる。
【0013】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、前記底面板は、前記正面の下辺に連結されており、前記左延設部は前記正面側左側面に延設されており、前記右延設部は、前記正面側右側面に延設されていてもよい。また、前記底面板は、前記背面の下辺に連結されており、前記左延設部は、前記背面側左側面に延設されており、前記右延設部は、前記背面側右側面に延設されていてもよい。係る構成を採用することによって、底面板を底面位置に倒す際に、底面板は左延設部及び右延設部を押し広げるように移動するため、底面板が左延設部又は右延設部の端部にぶつかることなく、スムーズに底板位置へ移動させることができる。また、左延設部及び右延設部は、容器状態に設置した場合に、若干折り畳み容器の内側に配置されることになるが、この状態からいわば無理押しして底面板を底板位置に配置することによって、内側に押圧する左延設部と右延設部の力と、外側へ押圧する底面板の力とが互いに支持し合って、より堅固な容器状態を保持することができる。
【0014】
さらに、それぞれ前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面は、いずれも網状部材又はシートで作製されており、それぞれ前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面の上辺及び両側側辺には、帯状の袋体が設けられており、前記袋体内部には、平板状の剛性部材が挿入されていてもよい。かかる構成を採用することによって、正面、左側面、右側面及び背面の面部を柔軟な網状部材又はシートで作製することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る折り畳み容器によれば、畳む際に略立方体又略直方体の状態になっている容器状態の領域内で折り畳むことができる折り畳み容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態にかかる折り畳み式容器100の背面側面形成部材11及び正面側面形成部材12の構成の概略を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の組み立て方法の概略を示す斜視図である
【図4】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の左側面の連結方法の構成の概略を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の延設部11e、12eの構成の概略を示す斜視図である。
【図6】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の折り畳み状態の構成の概略を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図8】第3実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図9】第3実施形態にかかる折り畳み容器100の折り畳み方法の概略を示す斜視図である。
【図10】第4実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す平面図である。
【図11】第5実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図12】第6実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図13】第7実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。なお、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
【0018】
(第1実施形態)
第1実施形態にかかる折り畳み容器100は、図1に示すように、正面10、背面20、左側面30、右側面40、及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シート50を備えた矩形の箱状体からなる。正面10、背面20、左側面30及び右側面40からなる囲いの部分は、図2に示すように、2つの正面側面形成部材11、背面側面形成部材12を組み合わせて形成される。
【0019】
正面側面形成部材11は、図2aに示すように、段ボールプラスチックで作成されており、組み立てられた際に、折り畳み容器100の正面を形成する長方形の第1中央面11aと、この第1中央面11aに連結され、それぞれ屈曲部14で屈曲可能に形成された左側面の一部を形成する正面側左側面11bと右側面の一部を形成する正面側右側面11cとを有し、コの字状に三つ折り可能に形成されている。正面側左側面11bは、組み立てた際に下方となる部分を一部切り欠いた切り欠き部11fを備えている。また正面側右側面11cは、直方体をなしている。正面側左側面11bの幅α及び正面側右側面の幅γは、第1中央面11aの幅βよりも短く形成されている。また、正面側左側面11bの幅αは、正面側右側面11cの幅γより、長く形成されている。さらに、正面側左側面11bの下方の幅δは、正面側右側面11cの幅γと同じ長さ若しくは若干長く形成されている。
【0020】
背面側面形成部材12は、図2bに示すように、段ボールプラスチックで作成されており、組み立てられた際に、折り畳み容器100の背面を形成する長方形の第2中央面12aと、この第2中央面12aに連結され、それぞれ屈曲部14で屈曲可能に形成された左側面の一部を形成する背面側左側面12cと右側面の一部を形成する背面側右側面12bとを有し、コの字状に三つ折り可能に形成されている。背面側右側面12bは、組み立てた際に下方となる部分を一部切り欠いた切り欠き部12fを備えている。また背面側左側面12cは、直方体をなしている。背面側右側面12bの幅α’及び背面側左側面12cの幅γ’は、第2中央面12aの幅β’よりも短く形成されている。また、背面側右側面12bの幅α’は、背面側左側面12cの幅γ’より、長く形成されている。さらに、背面側右側面12bの下方の幅δ’は、背面側左側面12cの幅γ’と同じ長さ若しくは若干長く形成されている。
【0021】
底面シート50は、図1に示すように、柔軟な素材で作成されていれば、どのような素材であっても構わない。例えば、プラスチック、布又は紙等が使用される。柔軟ではあるが、伸縮性は低いものを使用することが好ましい。
【0022】
こうして作製された正面側面形成部材11及び背面側面形成部材12は、以下のようにして、囲い部材を形成する。まず、図3に示すように、正面側面形成部材11、背面側面形成部材12をコの字状に三つ折りにする。そして、正面側左側面11bが背面側左側面12cの内側に配置されるように重ね合わせ、他方、正面側右側面11cが背面側右側面12bの外側に配置されるように重ね合わせる。その後、背面側左側面12cの端部12d又は端部12d近傍が正面側左側面11bの外面に、背面側左側面12cと正面側左側面11bとが屈曲可能となるように連結される。他方、正面側右側面11cの端部11d又は端部11d近傍が背面側右側面12bの外面に、正面側右側面11cと正面側左側面11bとが屈曲可能となるように連結される。連結方法としては、図4aに示すように、面状の接着テープで貼り付けてもよいし、図4bに示すように、背面側左側面12cの端部12dに取り付けしろ13を設け、この取り付けしろ13と正面側左側面11bの外面とをのり付けしたり、ステープルで止めたりしてもよい。要するに正面側の左右の側面と背面側の左右の側面とが屈曲可能となるように連結してあれば、いかなる手段を用いてもよい。
【0023】
こうして、図1に示すように、第1中央面11aによって正面10が形成され、第2中央面12aによって背面20が形成され、正面側左側面11b及び背面側左側面12cによって左側面30が形成され、正面側右側面11c及び背面側右側面12bによって右側面40が形成され、囲い状の部材が形成される。こうして作製された囲い状の部材の底面側に底面シート50を貼り付けて底面を形成し、折り畳み容器100となる。
【0024】
こうして作製された折り畳み容器100は、図5に示すように、背面側左側面12cと正面側左側面11bとが屈曲可能に連結された部位が左連結部14aをなし、左側面30は左連結部14aを軸として屈曲し、内側に折り曲げることができる。正面側左側面11bの一部は、左連結部14aからさらに折り畳み容器100の内側に延設された左延設部11eを有する。同様に、正面側右側面11cと背面側右側面12bとが屈曲可能に連結された部位が右連結部14bをなし、この右連結部14bを軸として屈曲し、右側面40を内側に折り曲げることができる。背面側右側面12bの一部は、右連結部14bからさらに折り畳み容器の内側に延設された右延設部12eを有する。さらに、左延設部11eと背面側左側面12cとが重ね合わされる面には、それぞれの面を固定するための固定部材として雄の面ファスナー60a、雌の面ファスナー60bがそれぞれ設けられている。同様に、右延設部12eと正面側右側面11cとが重ね合わされる面には、固定部材として雄の面ファスナー61a、雌の面ファスナー61bがそれぞれ設けられている。
【0025】
以上のように作製された折り畳み容器100は、以下のようにして使用される。折り畳み容器100を容器としての使用している状態(開いている状態)が図1に示されている。次に、図5に示すように、正面10と背面20を近接することによって、左側面30及び右側面40は左連結部14a及び右連結部14bを軸として、内側に折り畳まれていく。そして、正面10と背面20をさらに近接させることによって、図6に示すように、最終的には左側面30、右側面40、正面10及び背面20がそれぞれほぼ平行な状態になり、板状に折り畳まれる。このときに柔軟な底面シート50は、左延設部11e及び右延設部12eの下方が切り欠かれているので、図6に示すように折り畳み容器の内側に折り畳むことができる。左延設部11e及び右延設部12eの下方が左側面又は右側面の長さの2分の1の長さ以上切り欠かれていれば、底面シート50は、左延設部11e及び右延設部12eと全く干渉することなく折り畳むことができる。一方、折り畳まれた状態から容器としての使用状態にするには、前述と反対の操作を行えばよい。
【0026】
第1実施形態にかかる折り畳み容器100によれば、正面側左側面11b及び背面側右側面12bは、直方体又は立方体の状態のときにそれぞれ背面側左側面12c及び正面側右側面11cによって若干内側に付勢されているので、正面10及び背面20を近接させれば、両側面は自然に内側に折り込まれていく、そのため、正面10と背面20を近接させるだけで折り畳むことが可能になる。従って、従来の折り畳み容器と比較して迅速に折り畳むことができる。また、折り畳む際には、折り畳み容器100の略立方体又略直方体の領域内で折り畳むことができるので、折り畳み容器100が設置可能な場所であれば、折り畳むことが可能になる。折り畳み状態から容器状態へ拡げる場合においても、左延設部11e及び右延設部12eが背面側左側面12c及び正面側右側面11cの内側に配置されているので、この右延設部12e及び左延設部11eが背面側左側面12c及び正面側右側面11cに当接することで係止片の機能を有し、左側面30及び右側面40が平面状態より外側へ膨らむのを防止する。そのため左側面30及び右側面40が拡がりすぎて、容器領域を狭くすることを防止することができる。さらに、底面に柔軟な底面シート50が設けられているので、この柔軟な底面シート50によって、必ず折り畳み容器100は、立方体又は直方体の形状に拡げられることになる。よって、平行四辺形のような状態になることはなく、容器領域が狭くなるのを防止することができる。
【0027】
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図が図7に示されている。第2実施形態にかかる折り畳み容器100は、背面20の下辺61に屈曲可能に連結された底面板6が底面シート50上面側に配置されている。底面板60は、段ボールプラスチックで折り畳み容器の内側底面と同じ形状に形成されている。底面板60の一部には、底面板60を持ち上げやすいように把持部62が取り付けられている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0028】
このように作成された折り畳み容器100は、拡げた状態で底面板60を倒せば、底面シート50が底面板60を支持するので、何ら他の固定手段を用いることなく、底面板60が位置決めされ、板状の底面を形成することができる。
【0029】
(第3実施形態)
第3実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図が図8に示されている。第3実施形態にかかる折り畳み容器100は、折り畳み容器100の高さεが左側面30及び右側面40の幅ζよりも短く形成されている。また、底面板60は、底面板60の中央63で、背面20の下辺61と平行に折り畳み可能に形成されている。また、折り畳んだ底面板60が、折り畳み容器100を折り畳んだ際に、背面側左側面12c及び背面側右側面12bと干渉することがないように、折り畳まれた状態の底面板60とほぼ同じ厚さの領域を確保した状態で折り畳むことができるように、折り畳み線12gが設けられている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0030】
この第3実施形態にかかる折り畳み容器100は、折り畳み容器100を折り畳む際に底面板60の幅が折り畳み容器100の高さより長いので、折り畳み容器100の上端から底面板60が飛び出した状態で折り畳まれる可能性があるが、底面板60を図9に示す矢印Aの方向に折り畳むことによって、底面板60が上端から飛び出でることなく、折り畳むことができる。また、左側面30及び右側面40は、折り畳み線12gで折り畳むことができるので、折り畳み容器100を折り畳む際に、底面板60の収納領域を確保することができ、左側面30と右側面40が干渉することがない。
【0031】
(第4実施形態)
第4実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す平面図が図10に示されている。第4実施形態にかかる折り畳み容器100は、正面側左側面11bの幅αと背面側右側面12bの幅α’との合計の幅が、正面(第1中央面11a又は第2中央面12a)の幅βより短く形成されている。その他の点は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0032】
第4実施形態にかかる折り畳み容器100によれば、図10aから図10dに示すように,折り畳んでいく過程で左延設部11eと右延設部12eが干渉することがない。そのため、最終的に板状の状態にした場合でも、正面10、背面20、正面側左側面11b、正面側右側面11c、背面側左側面12c及び背面側右側面12bをほぼ完全に平行にすることができる。そのため、第1実施形態より薄い板状体に折り畳むことができる。
【0033】
(第5実施形態)
第5実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す透視斜視図が、図11に示されている。第5実施形態にかかる折り畳み容器100は、左延設部11eと右延設部12eが、いずれも一方の背面側面形成部材12側にある。そして、背面20の下辺61には、屈曲可能に連設されている底面板60を備えている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0034】
底面板60が左延設部11eと右延設部12eを有する背面20側の下辺61に設けてあるので、底面板60を倒し込むことによって、底面板60が左延設部11eと右延設部12eとを押圧することになる。そのため左側面30及び右側面40は、底面板60を倒すことによって拡げられることなる。従って、底面板60を倒すだけで、折り畳み容器100を組み立てることができる。さらに、背面側左側面12cと背面側右側面12bは厳密な意味では平行ではなく、左延設部11eと右延設部12eが若干折り畳み容器100内側に付勢配置されている。従って、底面板60を倒し込むことによって、背面側左側面12cと背面側右側面12bを支持することができる。すなわち、例えば、図11に示すように、右側面40が平面だとすると仮想線ηの位置に存在するが、実際には、背面側右側面12bは、仮想線ηより折り畳み容器100内側に存在している。従って、底面板60を倒すと、底面板60が背面側右側面12bをいわば無理押しのように外側に押し広げることになる。一方、正面側右側面11cは反対に内側に押圧することになる。このようにお互いに押圧し合うことで、背面側右側面12bは固定され安定した容器状態を保つことができる。同様にして背面側左側面12cも固定される。
【0035】
(第6実施形態)
第6実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す透視斜視図が、図12に示されている。前述した実施形態においては、すべて板状のプラスチック段ボールを用いて説明したが、必ずしもプラスチック段ボールでなくても構わない。例えば、図12に示すように網状部材を用いても構わない。
【0036】
第6実施形態にかかる折り畳み容器100は、図13に示すように、正面側面形成部材11の第1中央面11a、正面側左側面11b及び正面側右側面11cのいずれも平面部が網状部材(すなわち、ネット状又はメッシュ状)又はシートで形成されている。それぞれの面の周囲には、帯状の袋体91がそれぞれ縫製により設けられている。同様に、背面側面形成部材12の第2中央面12a、背面側左側面12c及び背面側右側面12bも同様に網状部材又はシートで作製される。それぞれの面の周囲には、帯状の袋体91がそれぞれ縫製により設けられている。袋体91の内部には、プラスチック製の平板状の剛性部材92が挿入されている。剛性部材92は、自立状態の折り畳み容器100の稜線又は稜線近傍に剛性を付与して矩形状を保つことを補助する。なお、隣り合う二つのプラスチック製の平板状の剛性部材92は、それぞれの端部が稜角において、互いに間隔を空けて直接接触しないように設けられている。このため、各稜角においても屈曲自在である。平板状の剛性部材92を用いるときは、稜角に配置すると屈曲させづらくなるので、各稜角の近傍に配置する。左連結部14a及び右連結部14bは、縫製により連結されている。このように正面側面形成部材11及び背面側面形成部材12の面をすべて網状部材又はシート部材で作製することによって、軽量で折り畳み易い折り畳み容器100を提供することができる。
【0037】
(第7実施形態)
第7実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図が、図13に示されている。第7実施形態にかかる折り畳み容器100は、背面20の上辺に連結部83で屈曲可能に連設されている蓋体80を備えている。蓋体80は、折り畳み容器100の外周と同じ大きさの平面81と周囲に形成された蓋固定片82とを備えている。その他の点は第3実施形態と同様であるので説明を省略する。これにより、折り畳み容器100は蓋を有する容器として使用することができる。
【0038】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施しうる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
上述した実施の形態で示すように、自立型の折り畳み式の容器として産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0040】
10…正面、11…正面側面形成部材、11a…第1中央面、11b…正面側左側面、11c…正面側右側面、11d…端部、11e…左延設部、11f…部、12…背面側面形成部材、12a…第2中央面、12b…背面側右側面、12c…背面側左側面、12d…端部、12e…右延設部、12f…部、12g…線、14…屈曲部、14a…左連結部、14b…右連結部、20…背面、21…背面側面形成部材、30…左側面、40…右側面、50…底面シート、60…底面板、60a…面ファスナー、60b…面ファスナー、61…下辺、61a…面ファスナー、61b…面ファスナー、62…把持部、63…中央、80…蓋体、81…平面、82…蓋固定片、91…袋体、92…剛性部材、100…折り畳み容器
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み容器に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、矩形状の底面部と、相対向する二つの第1側面部と、相対向する二つの第2側面部とを備え、これら五つの面部の各々が網状又はシート状の矩形部材によって形成されており、使用時には前記五つの面部によって自立状態の箱型容器体を構成することができ、非使用時には前記箱型容器体を折り畳むことができる折り畳み容器であって、前記相対向する二つの第1側面部の各々には、その第1側面部に隣接する第2側面部との境界をなす左右の各辺から間隔を隔てた各位置において、当該各辺に沿って延びる一対の板状補強材が設けられている、ことを特徴とする折り畳み容器について提案している(特許文献1)。
【0003】
しかし、上記折り畳み容器は、折り畳み方法が複雑であるため、折り畳み方法に慣れるまでに時間が必要であった。また、前記折り畳み容器は、各側面部に段ボールやプラスチック板といった硬質な板状の部材を用いた場合には折り畳むことができないという課題があった。さらに、上記折り畳み容器は、正方形でなければ折り畳むことができないという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−153403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、初めて折り畳み容器を取り扱う者であっても、折り畳み方法を容易に把握でき、かつ短時間で簡単に折り畳むことができる折り畳み容器を提供することを主たる目的とする。また、側面に板状の部材を用いた容器であっても折り畳むことのできる折り畳み容器を提供することも目的とする。さらに、直方体の折り畳み容器であっても折り畳むことができる折り畳み容器を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
【0007】
本発明の折り畳み容器は、正面、左側面、右側面、背面及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シートを備えた直方体からなる折り畳み可能な折り畳み容器において、
前記左側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側左側面と前記背面に連結された背面側左側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な左連結部と、前記左連結部から前記正面側左側面又は前記背面側左側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された左延設部を備え、
前記右側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側右側面と前記背面に連結された背面側右側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な右連結部と、前記右連結部より前記正面側右側面又は前記背面側右側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された右延設部とを備え、
前記左延設部及び前記右延設部の下方の少なくとも一部が切り欠かれている切欠部を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の折り畳み容器によれば、左側面及び右側面が、それぞれ左連結部及び右連結部で折り畳み容器の内側に折り畳まれる。そのため、左側面及び右側面を内側に折り畳みながら正面と背面を接近させることで、正面の面積を有する板状に折り畳むことができる。このように、基本的に両側面を内側に折り込み、正面及び背面を近接させるという作業のみで折り畳むことができるので、容易かつ迅速に折り畳むことができる。また、その際に容器として略立方体又略直方体の状態の領域からはみ出すことなく畳むことができるので、最低限折り畳み容器を設置できるスペースがあれば容易に折り畳むことができる。さらに、正面と背面を接近させるだけで折り畳むことができるので、直方体であっても折り畳むことができる。また、左延設部及び右延設部が側面の内側に配置されているので、外側に配置された側面に当接されて側面が平面以上に外側に膨らむことが防止される。そのため、折り畳み容器内に収納物を収納した際に、直方体の形状を保持しやすい。さらに、折り畳み容器の底面に柔軟な素材からなる底面シートを有しているため、折り畳み容器を拡げる際に底面シートによって側面が矩形に広がるように規制される。そのため、立方体又は直方体の形状を保持することができ、平行四辺形の底面を有する容器状に拡げられるのを防止することができる。さらに、左延設部及び右延設部の下方の少なくとも1部が切り欠かれた切り欠き部を有しているので、折り畳み容器を折り畳む際に底面シートを内側に収納した状態で折り畳むことができる。従って、底面シートを外側に露出した状態で折り畳んだ状態と比較して美観性に優れた折り畳み状態を有する折り畳み容器とすることができる。また、折り畳んだ容器を運搬する際等に露出した底面シートが邪魔になることを防止することができる。
【0009】
また、本発明にかかる折り畳み容器として、前記左延設部及び前記右延設部の下方の前記切欠部の高さは、前記左側面又は前記右側面の幅の2分の1以上の高さであってもよい。かかる構成を採用することによって、折り畳み容器を折り畳む際に底面シートを折り畳み容器内に収納した際に、底面シートを最上方まで配置しても左側面部又は右側面部が干渉することを防止することができる。
【0010】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、記正面又は前記背面の下辺で屈曲自在に連結され、底面シートの上面側に配置された板状の底面板を備えていてもよい。かかる構成を採用することによって、底面シートの上に板状の底面板を配置することができ、底面板を配置する際には、底面板を倒せば底面シートで位置決めされる。よって、容易に底面板を配置することができる。また、別途底面板を固定する部材を設ける必要がない。
【0011】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、前記底面板は折り畳み可能であってもよい。かかる構成を採用することによって、底面板の幅が折り畳み容器の高さより長い場合であっても、折り畳んだ際に底面板が折り畳み容器の上面からはみ出ることがない。
【0012】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、前記左側面又は前記右側面は、前記折り畳み容器を折り畳んだ際に、前記底面板を収容する領域を形成するために、前記底面板が連結されている前記正面又は前記背面からの側辺から前記底面板を収容可能な厚さ以上の距離の位置に屈曲可能に形成された折り畳み線を備えていてもよい。かかる構成を採用することによって、底面板は折り畳み容器を折り畳んだ際に、左側面又は右側面と干渉することなく折り畳み容器内に収納することができる。
【0013】
さらに、本発明にかかる折り畳み容器として、前記底面板は、前記正面の下辺に連結されており、前記左延設部は前記正面側左側面に延設されており、前記右延設部は、前記正面側右側面に延設されていてもよい。また、前記底面板は、前記背面の下辺に連結されており、前記左延設部は、前記背面側左側面に延設されており、前記右延設部は、前記背面側右側面に延設されていてもよい。係る構成を採用することによって、底面板を底面位置に倒す際に、底面板は左延設部及び右延設部を押し広げるように移動するため、底面板が左延設部又は右延設部の端部にぶつかることなく、スムーズに底板位置へ移動させることができる。また、左延設部及び右延設部は、容器状態に設置した場合に、若干折り畳み容器の内側に配置されることになるが、この状態からいわば無理押しして底面板を底板位置に配置することによって、内側に押圧する左延設部と右延設部の力と、外側へ押圧する底面板の力とが互いに支持し合って、より堅固な容器状態を保持することができる。
【0014】
さらに、それぞれ前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面は、いずれも網状部材又はシートで作製されており、それぞれ前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面の上辺及び両側側辺には、帯状の袋体が設けられており、前記袋体内部には、平板状の剛性部材が挿入されていてもよい。かかる構成を採用することによって、正面、左側面、右側面及び背面の面部を柔軟な網状部材又はシートで作製することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る折り畳み容器によれば、畳む際に略立方体又略直方体の状態になっている容器状態の領域内で折り畳むことができる折り畳み容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態にかかる折り畳み式容器100の背面側面形成部材11及び正面側面形成部材12の構成の概略を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の組み立て方法の概略を示す斜視図である
【図4】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の左側面の連結方法の構成の概略を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の延設部11e、12eの構成の概略を示す斜視図である。
【図6】第1実施形態にかかる折り畳み容器100の折り畳み状態の構成の概略を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図8】第3実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図9】第3実施形態にかかる折り畳み容器100の折り畳み方法の概略を示す斜視図である。
【図10】第4実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す平面図である。
【図11】第5実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図12】第6実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【図13】第7実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。なお、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
【0018】
(第1実施形態)
第1実施形態にかかる折り畳み容器100は、図1に示すように、正面10、背面20、左側面30、右側面40、及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シート50を備えた矩形の箱状体からなる。正面10、背面20、左側面30及び右側面40からなる囲いの部分は、図2に示すように、2つの正面側面形成部材11、背面側面形成部材12を組み合わせて形成される。
【0019】
正面側面形成部材11は、図2aに示すように、段ボールプラスチックで作成されており、組み立てられた際に、折り畳み容器100の正面を形成する長方形の第1中央面11aと、この第1中央面11aに連結され、それぞれ屈曲部14で屈曲可能に形成された左側面の一部を形成する正面側左側面11bと右側面の一部を形成する正面側右側面11cとを有し、コの字状に三つ折り可能に形成されている。正面側左側面11bは、組み立てた際に下方となる部分を一部切り欠いた切り欠き部11fを備えている。また正面側右側面11cは、直方体をなしている。正面側左側面11bの幅α及び正面側右側面の幅γは、第1中央面11aの幅βよりも短く形成されている。また、正面側左側面11bの幅αは、正面側右側面11cの幅γより、長く形成されている。さらに、正面側左側面11bの下方の幅δは、正面側右側面11cの幅γと同じ長さ若しくは若干長く形成されている。
【0020】
背面側面形成部材12は、図2bに示すように、段ボールプラスチックで作成されており、組み立てられた際に、折り畳み容器100の背面を形成する長方形の第2中央面12aと、この第2中央面12aに連結され、それぞれ屈曲部14で屈曲可能に形成された左側面の一部を形成する背面側左側面12cと右側面の一部を形成する背面側右側面12bとを有し、コの字状に三つ折り可能に形成されている。背面側右側面12bは、組み立てた際に下方となる部分を一部切り欠いた切り欠き部12fを備えている。また背面側左側面12cは、直方体をなしている。背面側右側面12bの幅α’及び背面側左側面12cの幅γ’は、第2中央面12aの幅β’よりも短く形成されている。また、背面側右側面12bの幅α’は、背面側左側面12cの幅γ’より、長く形成されている。さらに、背面側右側面12bの下方の幅δ’は、背面側左側面12cの幅γ’と同じ長さ若しくは若干長く形成されている。
【0021】
底面シート50は、図1に示すように、柔軟な素材で作成されていれば、どのような素材であっても構わない。例えば、プラスチック、布又は紙等が使用される。柔軟ではあるが、伸縮性は低いものを使用することが好ましい。
【0022】
こうして作製された正面側面形成部材11及び背面側面形成部材12は、以下のようにして、囲い部材を形成する。まず、図3に示すように、正面側面形成部材11、背面側面形成部材12をコの字状に三つ折りにする。そして、正面側左側面11bが背面側左側面12cの内側に配置されるように重ね合わせ、他方、正面側右側面11cが背面側右側面12bの外側に配置されるように重ね合わせる。その後、背面側左側面12cの端部12d又は端部12d近傍が正面側左側面11bの外面に、背面側左側面12cと正面側左側面11bとが屈曲可能となるように連結される。他方、正面側右側面11cの端部11d又は端部11d近傍が背面側右側面12bの外面に、正面側右側面11cと正面側左側面11bとが屈曲可能となるように連結される。連結方法としては、図4aに示すように、面状の接着テープで貼り付けてもよいし、図4bに示すように、背面側左側面12cの端部12dに取り付けしろ13を設け、この取り付けしろ13と正面側左側面11bの外面とをのり付けしたり、ステープルで止めたりしてもよい。要するに正面側の左右の側面と背面側の左右の側面とが屈曲可能となるように連結してあれば、いかなる手段を用いてもよい。
【0023】
こうして、図1に示すように、第1中央面11aによって正面10が形成され、第2中央面12aによって背面20が形成され、正面側左側面11b及び背面側左側面12cによって左側面30が形成され、正面側右側面11c及び背面側右側面12bによって右側面40が形成され、囲い状の部材が形成される。こうして作製された囲い状の部材の底面側に底面シート50を貼り付けて底面を形成し、折り畳み容器100となる。
【0024】
こうして作製された折り畳み容器100は、図5に示すように、背面側左側面12cと正面側左側面11bとが屈曲可能に連結された部位が左連結部14aをなし、左側面30は左連結部14aを軸として屈曲し、内側に折り曲げることができる。正面側左側面11bの一部は、左連結部14aからさらに折り畳み容器100の内側に延設された左延設部11eを有する。同様に、正面側右側面11cと背面側右側面12bとが屈曲可能に連結された部位が右連結部14bをなし、この右連結部14bを軸として屈曲し、右側面40を内側に折り曲げることができる。背面側右側面12bの一部は、右連結部14bからさらに折り畳み容器の内側に延設された右延設部12eを有する。さらに、左延設部11eと背面側左側面12cとが重ね合わされる面には、それぞれの面を固定するための固定部材として雄の面ファスナー60a、雌の面ファスナー60bがそれぞれ設けられている。同様に、右延設部12eと正面側右側面11cとが重ね合わされる面には、固定部材として雄の面ファスナー61a、雌の面ファスナー61bがそれぞれ設けられている。
【0025】
以上のように作製された折り畳み容器100は、以下のようにして使用される。折り畳み容器100を容器としての使用している状態(開いている状態)が図1に示されている。次に、図5に示すように、正面10と背面20を近接することによって、左側面30及び右側面40は左連結部14a及び右連結部14bを軸として、内側に折り畳まれていく。そして、正面10と背面20をさらに近接させることによって、図6に示すように、最終的には左側面30、右側面40、正面10及び背面20がそれぞれほぼ平行な状態になり、板状に折り畳まれる。このときに柔軟な底面シート50は、左延設部11e及び右延設部12eの下方が切り欠かれているので、図6に示すように折り畳み容器の内側に折り畳むことができる。左延設部11e及び右延設部12eの下方が左側面又は右側面の長さの2分の1の長さ以上切り欠かれていれば、底面シート50は、左延設部11e及び右延設部12eと全く干渉することなく折り畳むことができる。一方、折り畳まれた状態から容器としての使用状態にするには、前述と反対の操作を行えばよい。
【0026】
第1実施形態にかかる折り畳み容器100によれば、正面側左側面11b及び背面側右側面12bは、直方体又は立方体の状態のときにそれぞれ背面側左側面12c及び正面側右側面11cによって若干内側に付勢されているので、正面10及び背面20を近接させれば、両側面は自然に内側に折り込まれていく、そのため、正面10と背面20を近接させるだけで折り畳むことが可能になる。従って、従来の折り畳み容器と比較して迅速に折り畳むことができる。また、折り畳む際には、折り畳み容器100の略立方体又略直方体の領域内で折り畳むことができるので、折り畳み容器100が設置可能な場所であれば、折り畳むことが可能になる。折り畳み状態から容器状態へ拡げる場合においても、左延設部11e及び右延設部12eが背面側左側面12c及び正面側右側面11cの内側に配置されているので、この右延設部12e及び左延設部11eが背面側左側面12c及び正面側右側面11cに当接することで係止片の機能を有し、左側面30及び右側面40が平面状態より外側へ膨らむのを防止する。そのため左側面30及び右側面40が拡がりすぎて、容器領域を狭くすることを防止することができる。さらに、底面に柔軟な底面シート50が設けられているので、この柔軟な底面シート50によって、必ず折り畳み容器100は、立方体又は直方体の形状に拡げられることになる。よって、平行四辺形のような状態になることはなく、容器領域が狭くなるのを防止することができる。
【0027】
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図が図7に示されている。第2実施形態にかかる折り畳み容器100は、背面20の下辺61に屈曲可能に連結された底面板6が底面シート50上面側に配置されている。底面板60は、段ボールプラスチックで折り畳み容器の内側底面と同じ形状に形成されている。底面板60の一部には、底面板60を持ち上げやすいように把持部62が取り付けられている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0028】
このように作成された折り畳み容器100は、拡げた状態で底面板60を倒せば、底面シート50が底面板60を支持するので、何ら他の固定手段を用いることなく、底面板60が位置決めされ、板状の底面を形成することができる。
【0029】
(第3実施形態)
第3実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図が図8に示されている。第3実施形態にかかる折り畳み容器100は、折り畳み容器100の高さεが左側面30及び右側面40の幅ζよりも短く形成されている。また、底面板60は、底面板60の中央63で、背面20の下辺61と平行に折り畳み可能に形成されている。また、折り畳んだ底面板60が、折り畳み容器100を折り畳んだ際に、背面側左側面12c及び背面側右側面12bと干渉することがないように、折り畳まれた状態の底面板60とほぼ同じ厚さの領域を確保した状態で折り畳むことができるように、折り畳み線12gが設けられている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0030】
この第3実施形態にかかる折り畳み容器100は、折り畳み容器100を折り畳む際に底面板60の幅が折り畳み容器100の高さより長いので、折り畳み容器100の上端から底面板60が飛び出した状態で折り畳まれる可能性があるが、底面板60を図9に示す矢印Aの方向に折り畳むことによって、底面板60が上端から飛び出でることなく、折り畳むことができる。また、左側面30及び右側面40は、折り畳み線12gで折り畳むことができるので、折り畳み容器100を折り畳む際に、底面板60の収納領域を確保することができ、左側面30と右側面40が干渉することがない。
【0031】
(第4実施形態)
第4実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す平面図が図10に示されている。第4実施形態にかかる折り畳み容器100は、正面側左側面11bの幅αと背面側右側面12bの幅α’との合計の幅が、正面(第1中央面11a又は第2中央面12a)の幅βより短く形成されている。その他の点は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0032】
第4実施形態にかかる折り畳み容器100によれば、図10aから図10dに示すように,折り畳んでいく過程で左延設部11eと右延設部12eが干渉することがない。そのため、最終的に板状の状態にした場合でも、正面10、背面20、正面側左側面11b、正面側右側面11c、背面側左側面12c及び背面側右側面12bをほぼ完全に平行にすることができる。そのため、第1実施形態より薄い板状体に折り畳むことができる。
【0033】
(第5実施形態)
第5実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す透視斜視図が、図11に示されている。第5実施形態にかかる折り畳み容器100は、左延設部11eと右延設部12eが、いずれも一方の背面側面形成部材12側にある。そして、背面20の下辺61には、屈曲可能に連設されている底面板60を備えている。その他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0034】
底面板60が左延設部11eと右延設部12eを有する背面20側の下辺61に設けてあるので、底面板60を倒し込むことによって、底面板60が左延設部11eと右延設部12eとを押圧することになる。そのため左側面30及び右側面40は、底面板60を倒すことによって拡げられることなる。従って、底面板60を倒すだけで、折り畳み容器100を組み立てることができる。さらに、背面側左側面12cと背面側右側面12bは厳密な意味では平行ではなく、左延設部11eと右延設部12eが若干折り畳み容器100内側に付勢配置されている。従って、底面板60を倒し込むことによって、背面側左側面12cと背面側右側面12bを支持することができる。すなわち、例えば、図11に示すように、右側面40が平面だとすると仮想線ηの位置に存在するが、実際には、背面側右側面12bは、仮想線ηより折り畳み容器100内側に存在している。従って、底面板60を倒すと、底面板60が背面側右側面12bをいわば無理押しのように外側に押し広げることになる。一方、正面側右側面11cは反対に内側に押圧することになる。このようにお互いに押圧し合うことで、背面側右側面12bは固定され安定した容器状態を保つことができる。同様にして背面側左側面12cも固定される。
【0035】
(第6実施形態)
第6実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す透視斜視図が、図12に示されている。前述した実施形態においては、すべて板状のプラスチック段ボールを用いて説明したが、必ずしもプラスチック段ボールでなくても構わない。例えば、図12に示すように網状部材を用いても構わない。
【0036】
第6実施形態にかかる折り畳み容器100は、図13に示すように、正面側面形成部材11の第1中央面11a、正面側左側面11b及び正面側右側面11cのいずれも平面部が網状部材(すなわち、ネット状又はメッシュ状)又はシートで形成されている。それぞれの面の周囲には、帯状の袋体91がそれぞれ縫製により設けられている。同様に、背面側面形成部材12の第2中央面12a、背面側左側面12c及び背面側右側面12bも同様に網状部材又はシートで作製される。それぞれの面の周囲には、帯状の袋体91がそれぞれ縫製により設けられている。袋体91の内部には、プラスチック製の平板状の剛性部材92が挿入されている。剛性部材92は、自立状態の折り畳み容器100の稜線又は稜線近傍に剛性を付与して矩形状を保つことを補助する。なお、隣り合う二つのプラスチック製の平板状の剛性部材92は、それぞれの端部が稜角において、互いに間隔を空けて直接接触しないように設けられている。このため、各稜角においても屈曲自在である。平板状の剛性部材92を用いるときは、稜角に配置すると屈曲させづらくなるので、各稜角の近傍に配置する。左連結部14a及び右連結部14bは、縫製により連結されている。このように正面側面形成部材11及び背面側面形成部材12の面をすべて網状部材又はシート部材で作製することによって、軽量で折り畳み易い折り畳み容器100を提供することができる。
【0037】
(第7実施形態)
第7実施形態にかかる折り畳み容器100の構成の概略を示す斜視図が、図13に示されている。第7実施形態にかかる折り畳み容器100は、背面20の上辺に連結部83で屈曲可能に連設されている蓋体80を備えている。蓋体80は、折り畳み容器100の外周と同じ大きさの平面81と周囲に形成された蓋固定片82とを備えている。その他の点は第3実施形態と同様であるので説明を省略する。これにより、折り畳み容器100は蓋を有する容器として使用することができる。
【0038】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施しうる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
上述した実施の形態で示すように、自立型の折り畳み式の容器として産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0040】
10…正面、11…正面側面形成部材、11a…第1中央面、11b…正面側左側面、11c…正面側右側面、11d…端部、11e…左延設部、11f…部、12…背面側面形成部材、12a…第2中央面、12b…背面側右側面、12c…背面側左側面、12d…端部、12e…右延設部、12f…部、12g…線、14…屈曲部、14a…左連結部、14b…右連結部、20…背面、21…背面側面形成部材、30…左側面、40…右側面、50…底面シート、60…底面板、60a…面ファスナー、60b…面ファスナー、61…下辺、61a…面ファスナー、61b…面ファスナー、62…把持部、63…中央、80…蓋体、81…平面、82…蓋固定片、91…袋体、92…剛性部材、100…折り畳み容器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面、左側面、右側面、背面及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シートを備えた直方体からなる折り畳み可能な折り畳み容器において、
前記左側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側左側面と前記背面に連結された背面側左側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な左連結部と、前記左連結部から前記正面側左側面又は前記背面側左側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された左延設部を備え、
前記右側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側右側面と前記背面に連結された背面側右側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な右連結部と、前記右連結部より前記正面側右側面又は前記背面側右側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された右延設部とを備え、
前記左延設部及び前記右延設部の下方の少なくとも一部が切り欠かれている切欠部を有することを特徴とする折り畳み容器。
【請求項2】
前記左延設部及び前記右延設部の下方の前記切欠部の高さは、前記左側面又は前記右側面の幅の2分の1以上の高さであることを特徴とする請求項1記載の折り畳み容器。
【請求項3】
前記正面又は前記背面の下辺で屈曲自在に連結され、底面シートの上面側に配置された板状の底面板を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み容器。
【請求項4】
前記底面板は折り畳み可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項5】
前記左側面又は前記右側面は、前記折り畳み容器を折り畳んだ際に、前記底面板を収容する領域を形成するために、前記底面板が連結されている前記正面又は前記背面からの側辺から前記底面板を収容可能な厚さ以上の距離の位置に屈曲可能に形成された折り畳み線を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の折り畳み容器。
【請求項6】
前記底面板は、前記正面の下辺に連結されており、前記左延設部は前記正面側左側面に延設されており、前記右延設部は前記正面側右側面に延設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項7】
前記底面板は、前記背面の下辺に連結されており、前記左延設部は、前記背面側左側面に延設されており、前記右延設部は前記背面側右側面に延設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項8】
前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面は、いずれも網状部材で作製されており、前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面の上辺及び両側側辺には、帯状の袋体が設けられており、前記袋体内部には、平板状の剛性部材が挿入されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項1】
正面、左側面、右側面、背面及び柔軟素材で形成された矩形状の底面シートを備えた直方体からなる折り畳み可能な折り畳み容器において、
前記左側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側左側面と前記背面に連結された背面側左側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な左連結部と、前記左連結部から前記正面側左側面又は前記背面側左側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された左延設部を備え、
前記右側面は、それぞれ前記正面に連結された正面側右側面と前記背面に連結された背面側右側面とを略横幅中央において連結し、折り畳み容器の内側に折り畳み可能な右連結部と、前記右連結部より前記正面側右側面又は前記背面側右側面と略同一平面となるように折り畳み容器の内側に延設された右延設部とを備え、
前記左延設部及び前記右延設部の下方の少なくとも一部が切り欠かれている切欠部を有することを特徴とする折り畳み容器。
【請求項2】
前記左延設部及び前記右延設部の下方の前記切欠部の高さは、前記左側面又は前記右側面の幅の2分の1以上の高さであることを特徴とする請求項1記載の折り畳み容器。
【請求項3】
前記正面又は前記背面の下辺で屈曲自在に連結され、底面シートの上面側に配置された板状の底面板を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み容器。
【請求項4】
前記底面板は折り畳み可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項5】
前記左側面又は前記右側面は、前記折り畳み容器を折り畳んだ際に、前記底面板を収容する領域を形成するために、前記底面板が連結されている前記正面又は前記背面からの側辺から前記底面板を収容可能な厚さ以上の距離の位置に屈曲可能に形成された折り畳み線を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の折り畳み容器。
【請求項6】
前記底面板は、前記正面の下辺に連結されており、前記左延設部は前記正面側左側面に延設されており、前記右延設部は前記正面側右側面に延設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項7】
前記底面板は、前記背面の下辺に連結されており、前記左延設部は、前記背面側左側面に延設されており、前記右延設部は前記背面側右側面に延設されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【請求項8】
前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面は、いずれも網状部材で作製されており、前記正面、前記左側面、前記右側面及び前記背面の上辺及び両側側辺には、帯状の袋体が設けられており、前記袋体内部には、平板状の剛性部材が挿入されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の折り畳み容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−176796(P2012−176796A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41956(P2011−41956)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(304022115)株式会社アイベックス (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(304022115)株式会社アイベックス (7)
【Fターム(参考)】
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