説明

抽出物を含有する摂取可能組成物

【課題】抽出物を含有する摂取可能組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、皮膚、泌尿生殖器、血管壁または粘膜組織の弾力性または構造完全性の増強および/またはトリグリセリドまたは尿酸レベルの低下における、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物および/またはマルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物を含有する摂取可能組成物、および、その使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の背景〕
皮膚の老化は、複数の内因性および外因性要因の相互作用から起こる複雑な現象である。内因性老化は、避けられず、遺伝子にプログラムされたプロセスである。外因性の影響(例えば、風、熱、シガレット煙、化学物質など)の中で、紫外線は、皮膚の老化と関連する単独の最も重要な要因である。弾性組織への放射線の作用結果として、損傷エラスチンの蓄積である弾力線維症が生じ、その結果、弾力性および復元力の低下が生じる。
【0002】
エラスチンは、細胞外マトリックスの重要成分であり、肺、血管および皮膚などの物理的変形を受け易い組織に特に豊富に存在する。
【0003】
粘膜組織(膣、口腔または直腸の各粘膜組織)および内臓-弾性組織(呼吸器、消化管、尿路および膀胱または生殖器などの体腔内部を覆う)の組織弾力性への内因性老化の作用は、内因性の皮膚老化の作用に酷似している。これらの組織のエラスチン線維産生は、老化とともに低下し、刺激への応答性の減少をきたす。口腔では、かかる変化は、歯肉の健康の減退(食物を処理する圧力への抵抗の低下を招く)、歯肉出血の増加、歯の緩み、口腔の視覚的健康パラメータの全体的減少に寄与する恐れがある。膣では、エラスチン線維産生の減退は、硬直および性機能低下を生じる恐れがあり、子宮脱が女性生殖器の弾力性の減少に伴う。膀胱の弾力性の低下は、尿失禁をきたす恐れがある。血管壁の弾力性の低下は、血管の破損と損傷を招く恐れがある。目では、Brunch膜のエラスチン線維の変性変化がドルーゼンの沈着および黄斑変性の原因となりうる。
【0004】
その結果、これらの組織の弾力性の低下は、生活の質および自尊心の低下をきたす。したがって、組織弾力性への内因性および外因性老化作用を防ぐ、遅延させる、または、逆転させることができる治療を行なうのが望ましい。
【0005】
トリグリセリドは、植物油および動物性脂肪の主成分であり、当該トリグリセリドは、エネルギー源として代謝に重要な役割を果たす。しかし、高トリグリセリドレベルは、アテローム硬化症、心臓疾患および脳卒中のリスク増加を伴う恐れがある(Forrester, J.S., Curr.Opin. Cardiology 2001, 16:261〜264)。高トリグリセリドレベルは、血栓症リスクも増加させる恐れがあり、これは、心筋梗塞を招く恐れがある(Miller G.J., Atherosclerosis, 2005, 179:213〜27)。高トリグリセリド血症は、急性膵炎の周知の原因でもあり、致命的合併症を有する恐れがある(Bae J.H.等, Korean J Gastroenterol. 2005, 46:475〜80)。現行のトリグリセリド低下のアプローチは、食事、および、フィブリン酸誘導体、魚油およびCOAレダクターゼ阻害剤などの薬物を含む(Jonkers, I.等,Am.J.Cardiovasc.Drugs 2001, 1:455〜466)。
【0006】
尿酸は、プリン代謝の最終産物である。プリンは、RNAとDNAのビルディングブロックである。体内で産生される大半の尿酸は、腎臓によって排泄される。プリンを含有する細胞が過剰に破壊されると、尿酸の過剰産生、または、腎臓の尿酸排泄不能が起こる。
【0007】
高尿酸血症は、通風、ならびに、多数の冠心疾患および死亡率の増加に関連付けられてきた代謝症候群などの多くの変性疾患の発症に役割を果たす恐れがある(Lee, M-Sh.等, J.Clin.Nutr. 2005, 14:285〜292)。高尿酸血症は、腫瘍崩壊症候群(TLS)にも関与するが、これは、腫瘍細胞が壊死するにつれ、当該腫瘍細胞による細胞内代謝物の放出結果として起こる一連の致命的代謝障害である(Zeh, HJ等, J Immunother. 2005;28:1〜9)。尿酸およびトリグリセリドは、ともに、C-反応性タンパク(CRP)レベルと明らかな関連があると判明した(Garcia-Lorda P.等, International Journal of Obesity(2005) 1〜7)。
【0008】
したがって、トリグリセリドおよび尿酸の高血中レベルによって誘発される負の心臓血管作用を防止、遅延または逆転することができる治療法を得るのが望ましい。
【0009】
アオイ科(Malvaceae)は、顕花植物の1科で、ゼニアオイ、綿、オクラ、ハイビスカス、バオバブ、バルサを含む。当該科は、伝統的に、75属、約1,500種から成る。マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)は、アオイ属の1種である。マルバシルベストリスの葉は、他ではブルーマロウとして知られており、粘漿物質が豊富である。マルバシルベストリスの粘漿物質は、高分子量酸性ポリサッカライドから成る(Classen B等, Planta Med 64(7):640〜44 (1988))。葉茶は、伝統的に抗炎症剤、うっ血除去剤、保湿剤、去痰剤および緩下剤として有用であると考えられている。咽喉炎、喉頭炎、扁桃炎、咳、肺の乾燥、および、消化不良の緩和に内用されてきた。マロウは、創傷および皮膚炎症の治癒に湿布としても使用されている。伝統医学(漢方)では、マロウ葉茶が、胃の異常増殖(腫瘍)に対して、また、尿路感染症の軽減にも使用される(Bisset NG(編). Malvae Folium−マロウリーフ. In Herbal Drugs and Phyto-pharmaceuticals(生薬および植物製剤)(1994、CRC Press, Stuttgart, pp313〜316)。粘膜刺激に関する研究は、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)の粘漿物質が、口腔粘膜および他の身体の粘膜に結合することを認めた(Schmidgall J,ら. Planta Med 66(1):48〜53(2001)。
【0010】
コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、伝統的に、外用洗浄剤の形態で使用される抗菌治療薬として有用であると考えられている。例えば、米国特許出願第2002/0132021号を参照されたい。この場合、当該抽出物は、大腸菌(E.coli)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)および酵母(S.cerevisiae)に対して活性を示し、抗癌活性を有すると言及されている。コティヌスコギグリアの乾燥葉および枝は、中国漢方で、「湿気」と「熱」の除去に、また、解熱剤として使用されている(Huang K. C., The Pharmacology of Chinese Herbs(漢方薬の薬理学)(CRS Press, 1999 pp193〜194)。根と茎から黄色/橙色染料が得られることができ、繊維の染色に使用できる。葉と樹皮は、良好なタンニン源である(Grieve M.A Modern Herbal. Dover Publication, Inc. NY, 1971, pp 779〜781)。
【0011】
本発明は、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)およびコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)の両抽出物が、摂取すると、ともに、皮膚、泌尿生殖器、血管壁および粘膜組織の弾力性の増強、ならびに、トリグリセリドおよび尿酸レベルの低下に有効であるという予想外の発見に関する。
【0012】
〔発明の概要〕
ある実施態様では、本発明は、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物およびマルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物を含有する摂取可能組成物を特徴とする。
【0013】
別の実施態様では、本発明は、皮膚、血管壁、泌尿生殖器組織または粘膜組織の弾力性の増強を必要とする哺乳動物の当該皮膚、血管壁、泌尿生殖器組織、および粘膜組織の弾力性または構造完全性を増強する方法であって、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物またはそれらの混合物を含有する組成物をかかる哺乳動物が摂取することによる増強法を特徴とする。
【0014】
別の実施態様では、本発明は、トリグリセリドまたは尿酸レベルの低下を必要とする哺乳動物に当該トリグリセリドまたは尿酸レベルを低下させる方法であって、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物またはそれらの混合物を含有する組成物をかかる哺乳動物が摂取することによる低下法を特徴とする。
【0015】
本発明の他の特徴および利点は、本発明の詳細な説明と特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0016】
〔発明の詳細な説明〕
本明細書の説明に基づいて、当業者なら、本発明を最大限に活用できる、と考えられる。以下の具体的な実施形態は、例示にすぎず、いずれにしても、その他の開示内容を制約するものではないと解すべきである。
【0017】
別段の規定がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する当業者によって一般に理解されているものと同じ意味を有する。また、本明細書で言及されるすべての刊行物、特許出願、特許および他の参考文献は、参照することによって組入れられている。別段の規定がない限り、パーセンテージは重量パーセント(即ち、重量/重量%(w/w%))を指す。
【0018】
定義
「弾力性または構造完全性(structural integrity)を増強する」とは、皮膚、粘膜組織、泌尿生殖器組織および血管など、たるんだ、弛緩した、および、緩んだ組織を治療し、組織を引き締め、強化することを含むが、それらに限定されない組織の弾力性または構造完全性を高め、当該組織の弾力性または構造完全性の喪失を防止または遅延させることを意味する。
【0019】
組織の弾力性または構造完全性の喪失は、疾患、老化、ホルモン変化、機械的外傷、環境による損傷、または、化粧品または医薬品などの製品の組織への適用の結果を含むが、それらに限定されない多数の要因の結果であると言える。
【0020】
「トリグリセリドまたは尿酸を低下させる」とは、それぞれ、血清中のトリグリセリド(TG)または血清および/または尿中の尿酸(UA)のレベルを低下させる、または、当該レベルの増加を防止することを意味する。
【0021】
体内のトリグリセリドまたは尿酸レベルの増加は、疾患、老化、ホルモン変化、環境による損傷、遺伝的要因、栄養不均衡などを含むが、それらに限定されない多数の要因の結果の場合がある。
【0022】
「粘膜組織」とは、エラスチンを発現する組織であり、一部が間葉および上皮に由来する細胞から成る。粘膜組織の例は、膣、口腔、角膜、鼻、直腸および内臓弾力の各組織を含むが、それらに限定されない。内臓弾力組織の例は、呼吸器、血管壁、消化管、尿路、膀胱および生殖器の内部を覆う組織を意味する。
【0023】
「泌尿生殖器組織」とは、膣、クリトリス、外性器、子宮、膀胱および尿道を含むがそれらに限定されない膀胱、尿路、生殖器の組織を意味する。
【0024】
「血管壁」とは、全身に血液またはリンパを運搬する機能を果たす循環器系の、動脈および静脈を含むが、それらに限定されない脈管の壁を意味する。
【0025】
「製品」とは、完成包装形態の製品である。ある実施形態では、パッケージは、本組成物を含有するプラスチック、金属またはガラスびんまたはジャーなどの容器、あるいは、単位量の本組成物を含有するための「ブリスターパック」を意味する。当該製品は、さらに、かかる容器を貯蔵するためのプラスチックまたはダンボール箱などの追加パッケージングを含むことができる。ある実施形態では、当該製品は、(例えば、本明細書に示される目的のために)使用者に本組成物の摂取の仕方を指示する説明書を含有する。かかる説明書は、容器、挿入ラベル、または、いずれかの追加パッケージングに印刷できる。
【0026】
「販売促進する」とは、プロモーション、広告、または、マーケティングを意味する。プロモーションの例は、製品上で、あるいは、販売店、雑誌、新聞、ラジオ、テレビ、インターネットなどで行われる書面、視覚、または口頭で発するメッセージを含むが、それらに限定されない。かかるメッセージの例は、「皮膚の弾力性または構造完全性を増強する」、「目で見て、触って感じる皮膚の兆候」、「皮膚の弾力性または構造を増加させる」、「皮膚の弾力性または構造を回復する」、「弛緩した皮膚のたるみを治療する」、「膣の弾力性を増強する」、「性的満足を増強する」、「膣の弾力性を増加させる」、「膣の弾力性を回復する」、「膣壁を強化する」、「膣脱を防止または治療する」、「失禁発作を軽減する」、「膀胱壁を強化する」、「膀胱コンプライアンスを改善する」「歯肉の弾力性を増強する」、「歯肉の弾力性を増加させる」、「歯肉の弾力性を回復する」、「肺胞壁の弾力性を増強する」、「肺胞壁の弾力性を増加させる」、「歯肉の健康な外観を強化する」、「肺胞壁の弾力性を回復する」、「心臓血管疾患リスクを低下させる」、「膵炎リスクを低下させる」、「膵炎を軽減する」、「血栓症リスクを低下させる」、「血栓症を軽減する」、「C-反応性タンパク(CRP)を低下させる」、「収縮期および拡張期血圧を低下させる」、「組織浮腫を低下させる」、「通風を軽減する」、「腫瘍溶解症候群を軽減する」、「年令関連代謝症候群を鈍化または逆転する」、「疾患関連代謝症候群を鈍化または逆転する」、「血管壁強度を増強する」、「脆弱な皮膚を改善する」、「打ち身のあざを減少させる」および「炎症細胞溢出を減少させる」を含むが、それらに限定されない。
【0027】
「摂取可能組成物」は、本明細書で使用される場合、摂取されることを意図した組成物を意味する。摂取可能組成物の形態の例は、錠剤、ピル、カプセル、粉末、顆粒、溶液または懸濁液およびドロップを含むが、それらに限定されない。摂取可能組成物は、皮膚、口腔、膣、または、直腸腔への局所投与を意図した組成物を含まない。
【0028】
「薬学的に許容可能な」は、本明細書で使用される場合、当該用語が述べる成分が、摂取に適し、過度の毒性、不適合、不安定性、刺激、アレルギー反応などを伴わないことを意味する。
【0029】
「安全で有効な量」は、本明細書で使用される場合、所望の効果を誘発するのに十分であるが、重篤な副作用を回避できるだけ低い、抽出物または組成物の量を意味する。化合物、抽出物または組成物の安全で有効な量は、例えば、最終使用者の年令、健康および環境被曝、治療の期間および性質、特定の抽出物、成分または使用される組成、用いられる特定の薬学的に許容可能なキャリア、および、同様の要因により変動する。
【0030】
マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物
マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)とは、植物マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)から単離される化合物のブレンドを意味する。ある実施形態では、当該化合物は、当該植物の花から単離される。さらなる実施形態では、当該化合物は、当該植物の乾燥した花から単離される。かかる化合物は、当該植物の1つまたは複数の部位(例えば、当該植物の植物全体、花、種子、根茎、茎、果実および/または葉)から、当該植物の花をすりつぶすなど、かかる植物の一部分を物理的に取り出すことによって単離できる。かかる化合物は、技術上周知の抽出法(例えば、低級C1〜C8アルコール、C1〜C8アルキルポリオール、C1〜C8アルキルケトン、C1〜C8アルキルエーテル、酢酸C1〜C8アルキルエステル、クロロホルムなどの有機溶媒、および/または、水などの無機溶媒、塩酸などの無機酸、および、水酸化ナトリウムなどの無機塩基の使用)を使って当該植物から単離されることもできる。ある実施形態では、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物は、親水性化合物のみを含有する(例えば、水またはエタノールなどの親水性溶媒を使用して単離)。ある実施形態では、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物は、花からの水性抽出物である。ある実施形態では、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物は、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)の花からの水性抽出物であり、その後、乾燥されて粉末となり、当該粉末は、任意に後から、最終組成物中での所望の濃度まで還元され、任意に濾過される。
【0031】
ある実施形態では、前記抽出物は、重量換算で約0.5〜約500mgの量で、特に約10〜約250mgの量で組成物(例えば、ピル)中に存在する。別段の規定がない限り、当該抽出物の重量は、当該抽出物の乾燥重量を指す。
【0032】
コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物
「コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物」とは、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)植物から単離される化合物のブレンドを意味する。ある実施形態では、当該化合物は、当該植物の葉から単離される。さらなる実施形態では、当該化合物は、当該植物の乾燥葉から単離される。かかる化合物は、当該植物の1つまたは複数の部位(例えば、当該植物の植物全体、花、種子、根、根茎、樹皮、木部、茎、果実および/または葉)から、当該植物の根をすりつぶすなど、かかる植物の一部分を物理的に取り出すことによって単離できる。かかる化合物は、技術上周知の抽出法(例えば、低級C1〜C8アルコール、C1〜C8アルキルポリオール、C1〜C8アルキルケトン、C1〜C8アルキルエーテル、酢酸C1〜C8アルキルエステル、クロロホルムなどの有機溶媒、および/または、水などの無機溶媒、塩酸などの無機酸、および、水酸化ナトリウムなどの無機塩基の使用)を使って当該植物から単離されることもできる。ある実施形態では、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、親水性化合物のみを含有する(例えば、水またはエタノールなどの親水性溶媒を使用して単離)。ある実施形態では、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)の葉からの水性抽出物であり、その後、乾燥されて粉末となり、当該粉末は、任意に後から、最終組成物中の所望の濃度まで還元され、任意に濾過される。
【0033】
ある実施形態では、前記抽出物は、重量換算で約0.5〜約500mgの量で、特に約10〜約250mgの量で組成物(例えば、ピル)中に存在する。別段の規定がない限り、当該抽出物の重量は、当該抽出物の乾燥重量を指す。
【0034】
他の抽出物
ある実施形態で、本発明の組成物は、マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、ジャーマンカモミール)、タイムスブルガリス(コモンタイム、Thymus vulgaris)、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum、クリーピングタイム)、 アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi、ウワウルシ)、および、マトリカリアレクティタ (Matricaria recutita、ジャーマンカモミール)から成る群から選択される植物からの抽出物の1種類または複数を含有する。ある実施形態では、前記抽出物は、重量換算で約0.5〜約500mgの量で、特に約10〜約250mgの量で組成物(例えば、ピル)中に存在する。別段の規定がない限り、当該抽出物の重量は、当該抽出物の乾燥重量を指す。
【0035】
摂取可能組成物
本発明で有用な摂取可能組成物は、かかる治療を必要とするヒトなどの哺乳動物による摂取に適した製剤を含む。ある実施形態では、当該組成物は、安全で有効な量の(i) マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物および/またはコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物、および、(ii)薬学的に許容可能なキャリアを含有する。
【0036】
ある実施形態では、本発明の摂取可能組成物は、例えば錠剤、カプセル、粉末、注射、茶さじなどの1回の用量単位当り、上記のとおりの有効量を送達するのに必要な抽出物の量を含有する。ある実施形態では、本発明の摂取可能組成物は、例えば錠剤、カプセル、粉末、注射、茶さじなどの単位用量単位当り、約50mg〜約500mgなど、約1mg〜約5gの量を含有し、約50〜約500mg/kg/日など、約1 mg/kg/日〜約1g /kg/日の用量で与えられることができる。しかし、当該用量は、患者の必要量、治療対象病態の重症度、使用抽出物に応じて変動することができる。連日投与か一定期間後の投与かの使用が用いられることができる。好ましくは、これらの組成物は、錠剤、ピル、カプセル、粉末、顆粒、溶液、懸濁液およびドロップなどの単位剤型であることができる。
【0037】
ある実施形態では、前記組成物は、治療対象患者への用量を症状に合わせて、前記抽出物1、5、10、25、50、100、150、200、250、500、および/または、1000ミリグラムを含有するものなど、錠剤の剤型で提供される。当該抽出物は、1日1〜4回の処方で投与できる。有利なことに、当該組成物は、1日量を単回投与されることができ、あるいは、合計1日量を1日のうちで2、3または4回に分けて投与できる。
【0038】
至適投与量は、当業者によれば容易に決定されることができ、使用される特定の抽出物、投与法、製剤の効力(strength of the preparation)、および、治療対象の疾患/病態の進行状況に応じて、変動する。さらに、患者の年令、体重、食事、投与時間、を含めた治療対象の特定患者に関連する要因によって、投与量の調整が必要になる。
【0039】
本明細書で説明される本発明の抽出物の1種類以上を含有する摂取可能組成物は、従来の調剤技術によって当該抽出物を薬学的に許容可能なキャリアと念入りに混合することによって調製できる。当該キャリアは、製剤の種類に応じて、様々な形態を取ることができる。したがって、懸濁液、エリキシルおよび溶液などの液体調製物の場合、適切なキャリアおよび添加剤は、水、グリコール、アルコール、香料、防腐剤、安定化剤、着色剤などを含むが、それらに限定されない。また、粉末、カプセルおよび錠剤などの固体調製物の場合、適切なキャリアおよび添加剤は、デンプン、糖、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などを含む。固体経口剤は、糖などの物質でコートされる、あるいは、腸溶コーティングを適用され、それによって、主要な吸収部位を調節することができる。
【0040】
錠剤などの固体組成物の調製には、主成分の抽出物が、薬学的に許容可能なキャリア、例えばコーンスターチ、ラクトース(乳糖)、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたはゴムなどの打錠成分、および、他の薬学的に許容可能な希釈剤、例えば水と混合され、前記抽出物の均質混合物を含有する固体の製剤化前組成物を形成する。これらの製剤化前組成物を均質と呼ぶ場合、前記抽出物が当該組成物全体に均一に分散され、それによって、当該組成物が錠剤、ピルおよびカプセルなどの同等に有効な剤型に容易に細分割できることを意味する。次いで、この固体製剤化前組成物は、上記のタイプの単位剤型に細分割できる。当該新規組成物の錠剤またはピルは、コートされる、または、別途、配合され、長時間作用の長所を得る剤型を提供することができる。例えば、前記錠剤またはピルは、内部投与成分と外部投与成分を含み、後者は、前者の外皮であることができる。当該2成分は、腸溶層で分離されることができ、当該腸溶層は、胃での崩壊に抵抗する働きをし、内部成分を十二指腸まで無傷で通過させるか、放出を遅らせる。かかる腸溶層またはコーティングには、様々な材料が使用可能で、かかる材料は、シェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料とともに、多数のポリマー酸を含む。
【0041】
本発明の新規組成物の液体形態は、水性および/または有機(例えば、エタノール)、適切には、香料入りシロップ、水性懸濁液および香料入りエマルジョンならびにエリキシルおよび同様の薬学的に許容可能なビヒクルを含むが、それらに限定されない。水性懸濁液に適切な分散剤または懸濁剤は、合成および天然ゴム(トラガカント、アカシアなど)、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンを含む。
【0042】
ある実施形態では、本組成物は、さらに、栄養成分を含有する。かかる栄養成分は、植物抽出物の形態、天然および合成分子、ミネラル、および/または、それらの混合物であることができる。栄養成分の例は、タンパク質、ビタミン(レチノイドおよび各種のトコフェロール)、ミネラル(亜鉛、鉄またはセレンなど)、抗酸化剤(アスコルビン酸塩、リコピンまたはカロチンなど)、タンパク質、ペプチド、脂肪酸(オメガ-3脂肪酸など)、ザクロおよび緑茶の抽出物、レスベラトロールなどのフェノール系化合物を含むが、それらに限定されない。
【0043】
適切な、既知の一般に許容される細胞および/または動物モデルを使った生体外および生体内試験が、ともに、抽出物の特定病態治療または防止能を予測することは、当業者なら理解するだろう。さらに、健康な患者および/または特定の病態または障害を発症した患者におけるヒト初回用量決定および効果試験を含むヒト臨床試験が、臨床および医学技術上周知の方法によって、実施可能であることは、当業者なら理解するだろう。
【0044】
〔実施例1〕
抽出物の調製
以下は、本発明の各種抽出物の調製の説明である。以下の実施例で使用される場合、抽出物の重量パーセントは、液体抽出物の重量を指す。
【0045】
A. マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物の調製
マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)(乾燥全花)は、Botanic Choice(Hobart, IN)またはBilek(Troyan, Bulgaria)から購入された。全花10gが、冷水200mLに入れられ、密封容器中で沸騰された。沸騰気泡発生後、当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で、時折攪拌されながら、約1時間〜約12時間保存された。次いで、当該抽出物は、ガーゼで濾過され、過剰の液体が、できる限り高い抽出物収量を得るために、用手でハーブから絞り出された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、さらに、Nalgene(Rochester, NY)製の22マイクロメートルの250mL濾過器で真空濾過された。
【0046】
別法として、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物は、全花10gを冷水200mLに加え、当該混合物を室温で約1時間〜約12時間攪拌することによって調製された。次いで、当該抽出物は、上記のように濾過された。
【0047】
別法として、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物は、全花10gを冷水200mLに加え、次いで、当該混合物を密封容器中で沸騰させることによって調製された。沸騰発生後、当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で約1時間〜約12時間保存された。かかる時間の後、当該抽出物に、全混合物の約45%の容積の最終濃度になるまでエタノールが添加された。抽出は、攪拌下で、さらに1〜12時間継続された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、上記のように濾過された。
【0048】
別法として、マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物は、上記のように調製され、乾燥された。ヘリウムランプ下、100℃の乾燥温度で蒸発が完了した。次いで、得られた乾燥粉末は、水で元の濃度まで再懸濁された(還元マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ))。当該液体を0.22マイクロメートルフィルター(Nalgene, Rochester, NY)に通して、濾過が実施された。上記のように調製された抽出物の乾燥含量は、蒸発水分を30秒間隔で定量するHR73 Moisture Analyzer(Mettler-Toledo, Columbus, OH)を使って測定され、固形分約1.40%であった。
【0049】
B:コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物の調製
コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)ハーブ(乾燥全葉)は、Bilkokoop(Sofia, Bulgaria)から購入された。全葉10gが、冷水100mLに入れられ、密封容器中での沸騰に供され、5分間沸騰された。次いで、当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で、時折攪拌されながら、約1時間〜約12時間保存された。この後、当該抽出物は、ガーゼで濾過され、過剰の液体は、できる限り高い抽出物収量を得るために、用手でハーブから絞り出された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、さらに、Nalgene(Rochester, NY)製の22マイクロメートルの250mL濾過器で真空濾過された。
【0050】
別法として、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、上記のように調製された抽出物を乾燥することによって調製された。ヘリウムランプ下、100℃の乾燥温度で蒸発が完了した。次いで、得られた乾燥粉末は、水で元の濃度まで再懸濁された(還元コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ))。当該液体を0.22マイクロメートルフィルター(Nalgene, Rochester, NY)に通して、濾過が実施された。上記のように調製された抽出物の乾燥含量は、蒸発水分を30秒間隔で定量するHR73 Moisture Analyzer(Mettler-Toledo, Columbus, OH)を使って測定され、固形分約2.39%であった。
【0051】
C:マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、カミツレ)抽出物の調製
マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、カミツレ)ハーブ(乾燥全花)は、Bilek(Troyan, Bulgaria)から購入された。マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita、ジャーマンカモミール)ハーブ(乾燥全花)は、Botanic Choice(Hobart, IN)から購入された。全花10gが、冷水200mLに入れられ、密封容器中での沸騰に供された。沸騰気泡発生後、当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で、時折攪拌されながら、約1時間〜約12時間保存された。この後、当該抽出物は、ガーゼで濾過され、過剰の液体は、できる限り高い抽出物収量を得るために、用手でハーブから絞り出された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、さらに、Nalgene(Rochester, NY)製の22マイクロメートルの250mL濾過器で真空濾過された。
【0052】
別法として、マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、カミツレ)抽出物は、上記のように調製された抽出物を乾燥することによって調製された。ヘリウムランプ下、100℃の乾燥温度で蒸発が完了した。次いで、得られた乾燥粉末は、水で元の濃度まで再懸濁された(還元マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、カミツレ))。当該液体をNalgene 0.22マイクロメートルフィルター(Nalgene, Rochester, NY)に通して、濾過が実施された。上記のように調製された抽出物の乾燥含量は、蒸発水分を30秒間隔で定量するHR73 Moisture Analyzer(Mettler-Toledo, Columbus, OH)を使って測定され、固形分約2.07%であった。
【0053】
D:アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi、ウワウルシ)抽出物の調製
アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi、ウワウルシ)ハーブ(乾燥全葉)は、Bilkokoop(Sofia, Bulgaria)から購入された。全葉10gが、冷水100mLに入れられ、密封容器中での沸騰に供され、5分間沸騰された。当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で、時折攪拌されながら、約1時間〜約12時間保存された。この後、当該抽出物は、ガーゼで濾過され、過剰の液体は、できる限り高い抽出物収量を得るために、用手でハーブから絞り出された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、さらに、Nalgene(Rochester, NY)製の22マイクロメートルの250mL濾過器で真空濾過された。
【0054】
別法として、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi、ウワウルシ)抽出物は、上記のように調製された抽出物を乾燥することによって調製された。ヘリウムランプ下、100℃の乾燥温度で蒸発が完了した。次いで、得られた乾燥粉末は、水で元の濃度まで再懸濁された(還元アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi、ウワウルシ))。当該液体を0.22マイクロメートルフィルター(Nalgene, Rochester, NY)に通して、濾過が実施された。上記のように調製された抽出物の乾燥含量は、蒸発水分を30秒間隔で定量するHR73 Moisture Analyzer(Mettler-Toledo, Columbus, OH)を使って測定され、固形分約3.08%であった。
【0055】
E:クリーピングタイム(Thymus serpyllum)抽出物の調製
クリーピングタイム(Thymus serpyllum)ハーブ(乾燥茎)は、Bilek(Troyan, Bulgaria)から購入された。ハーブ全体10gが、冷水200mLに入れられ、密封容器中での沸騰に供された。沸騰気泡発生後、当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で、時折攪拌されながら、約1時間〜約12時間保存された。次いで、当該抽出物は、ガーゼで濾過され、過剰の液体は、できる限り高い抽出物収量を得るために、用手でハーブから絞り出された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、さらに、Nalgene(Rochester, NY)製の22マイクロメートルの250mL濾過器で真空濾過された。
【0056】
別法として、クリーピングタイム(Thymus serpyllum)抽出物は、上記のように調製された抽出物を乾燥することによって調製された。ヘリウムランプ下、100℃の乾燥温度で蒸発が完了した。次いで、得られた乾燥粉末は、水で元の濃度まで再懸濁された(還元クリーピングタイム(Thymus serpyllum))。当該液体を0.22マイクロメートルフィルター(Nalgene, Rochester, NY)に通して、濾過が実施された。上記のように調製された抽出物の乾燥含量は、蒸発水分を30秒間隔で定量するHR73 Moisture Analyzer(Mettler-Toledo, Columbus, OH)を使って測定され、固形分約2.38%であった。
【0057】
F:配合ハーブ抽出物の調製
マルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)ハーブ(乾燥全花)は、Bilek(Troyan, Bulgaria)またはBotanic Choice(Hobart, IN)から購入された。マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、カミツレ)ハーブ(乾燥全花)は、Bilek(Troyan, Bulgaria)から購入された。ジャーマンカモミール(Matricaria recutita)は、Botanic Choice(Hobart, IN)から購入された。クリーピングタイム(Thymus serpyllum)ハーブ(乾燥茎)は、Bilek(Troyan, Bulgaria)から購入された。コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)ハーブ(乾燥全葉)は、Bilkokoop(Sofia, Bulgaria)から購入された。コモンタイム(Thymus vulgaris)ハーブ(乾燥茎)は、Starwest Botanicals (Rancho Cordova, CA)から購入された。下表1、2および3に記述されるとおりのハーブ量が、一括して、冷水250mLに入れられ、密封容器中での沸騰に供された。沸騰気泡発生後、当該容器は、直ちに、加熱源から引き離され、カバーされ、室温で、時折攪拌されながら、約1時間〜約12時間保存された。次いで、当該抽出物は、ガーゼで濾過され、過剰の液体は、できる限り高い抽出物収量を得るために、用手でハーブから絞り出された。当該抽出物は、そのまま使用されるか、さらに、Nalgene(Rochester, NY)製の22マイクロメートルの250mL濾過器で真空濾過された。
【0058】
上記のように調製された抽出物の乾燥含量は、蒸発水分を30秒間隔で定量するHR73 Moisture Analyzer(Mettler-Toledo, Columbus, OH)を使って測定され、固形分約2%であった。
【表1】

【表2】

【表3】

別法として、上記ハーブの個々の抽出物が、個別に調製され(例えば、実施例1A〜1Eの記述のとおり)、その後、所望の比率で配合された(配合抽出物)。
【0059】
〔実施例2〕
エラスチンプロモーター活性の増強
ラット心筋芽細胞H9C2は、ATCC(Manassa, VA)から購入された。培養物は、10%ウシ胎仔血清、2mMグルタミン、100単位/mLペニシリンおよび50μg/mLストレプトマイシン(Invitrogen life technologies, Carlsbad, CA)補充のDulbecco改変Eagle培地(DMEM)中で維持された。
【0060】
細胞培養物は、エラスチンプロモーター-ルシフェラーゼレポーター構成物(Elp2.2、−2267〜+2の2.2kbエラスチンプロモーター断片、蛍(firefly)ルシフェラーゼ遺伝子を誘導、Promega, Madison WIから入手)で一時的にトランスフェクトされた。DNAは、Qiagen Maxiカラム(Qiagen Valencia, CA)によって調製された。全トランスフェクションで、チミジンキナーゼプロモーターおよびウミシイタケ(Renilla)ルシフェラーゼレポーター遺伝子(pRL-TK, Promega, Madison WI)による構成物が、内部対照として含まれた。細胞は、抗生物質無添加の増殖培地中、24-穴平板の各穴、4 x 104個として24時間平板培養され、トランスフェクション時に80〜90%の集密に達した。典型的には、細胞は、Lipofectamine 2000(Invitrogen life technologies, Carlsbad, CA)を使って、DNA 0.8μg/穴をトランスフェクトされた。トランスフェクションの翌日、細胞は、製造会社のプロトコルに従って、Promega(Madison WI)製のDual-Luciferase Reporter Systemを使って、指示濃度の薬剤で、ルシフェラーゼアッセイの細胞溶解前、約48時間処理された。手短に言えば、Molecular Devices(Sunnyvale, CA)製のルミノメーターLMAXを使って、蛍ルシフェラーゼ活性が最初に測定され(エラスチンプロモーター活性をあらわす)、それに続いてウミシイタケ(Renilla)ルシフェラーゼ(内部対照)活性が測定された。これらの2種類のルシフェラーゼ活性(RLU)は、各プロモーター活性の評価に使用された。
【0061】
細胞は、各種用量のマルバシルベストリス(Malva sylvestris、ウスベニアオイ)抽出物(実施例1A)、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物(実施例1B)、マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla、カミツレ)抽出物(実施例1C)、ウワウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物(実施例1D)、マルバシルベストリス(M. sylvestris、ウスベニアオイ)/ カミツレ(M. chamomilla)/クリーピングタイム(Thymus serpyllum)抽出物(実施例1F)、マルバシルベストリス(M sylvestris、ウスベニアオイ)/カミツレ(M. chamomilla) コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)(実施例1F)、または、マルバシルベストリス(M sylvestris、ウスベニアオイ)/ ジャーマンカモミール(M. recutita)/ コモンタイム(Thymus vulgaris)抽出物(実施例1F)で処理され、エラスチンプロモーターからの発現の誘発に対する当該抽出物の作用が評価された。当該抽出物は、トランスフェクトH9C2細胞に添加され、48時間培養された。表4に示されるように、未処理細胞に比較して、漸増量の当該抽出物の存在下でエラスチンプロモーター活性の増加が認められた。この実施例は、当該抽出物それぞれが、単独でも、配合されても、エラスチン産生を増強することを証明している。
【表4】

【0062】
〔実施例3〕
エラスチン分解からの保護
ヒト白血球エラスターゼ(HLE)は、Sigma(St.Louis, MO)から購入され、リン酸緩衝生理食塩水(PBS, Invitrogen life Technologies, Carlsbad, CA)で1単位/mLに還元された。BODIPY FL染料で標識された可溶性ウシ頸部靭帯エラスチンが、Molecular Probes, Inc.(Eugene, OR)から購入され、抱合体中で蛍光が消光され、エラスターゼ消化時に活性化されることができた。ヒト白血球エラスターゼ(0.0625U/mL)、エラスチン基質(25μg/mL)および漸増濃度の被験材料が、室温で1時間培養された。蛍光は、Molecular Devices(Sunnyvale, CA)の蛍光プレートリーダーGeminiを使って、490nmの励起時、および520nmの発光時に測定された。基質単独の背景蛍光は、各測定値から差し引かれている。
【0063】
実施例1Bに従って調製された2バッチ(batch)のコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、実験で平均化され、データは、抽出物無添加の対照と比較して提示された。コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、表5に示されるように、用量に依存してHLE活性を抑制した。0.01%程度の低さのコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、HLE活性の約60%減少を生じ、一方、0.1%抽出物は、エラスターゼ活性をほぼ完全に抑制した。この実施例は、コティヌスコギグリア抽出物が、損傷および分解からエラスチン線維を保護できることを実証している。
【表5】

還元された実施例1Bのコティヌスコギグリア抽出物のHLE活性も、評価された(表6)。還元コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、HLE活性を用量に依存して抑制し、初期のコティヌスコギグリア抽出物(表5)と同様の活性を有した。
【表6】

【0064】
〔実施例4〕
トリプシン分解からの保護
トリプシンは、Sigma(St.Louis, MO)から購入され、リン酸緩衝生理食塩水(PBS, Invitrogen life Technologies, Carlsbad, CA)で2000単位/mLに還元された。BODIPY FL染料で標識されたカゼインは、Molecular Probes, Inc.(Eugene, OR)から購入され、抱合体中で蛍光が消光され、プロテアーゼ消化時に活性化されることができた。トリプシン(500 U/mL)、カゼイン(10μg/mL)および漸増濃度の被験作用物質が、室温で2時間培養された。蛍光は、Molecular Devices(Sunnyvale, CA)製の蛍光プレートリーダーGeminiを使って、485nmの励起時、および538nmの発光時に測定された。基質単独の背景蛍光は、各測定値から差し引かれている。
【0065】
実施例1Bに従って調製された2バッチのコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、実験で平均化され、データは、抽出物無添加の対照と比較して提示された。コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、表7に示されるように、用量に依存してトリプシン活性を抑制した。0.02%程度の低さのコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、トリプシン活性の約35%減少を生じ、一方、0.1%抽出物の添加は、トリプシン活性の約61%抑制を生じた。この実施例は、コティヌスコギグリア抽出物が、組織をタンパク分解による損傷および分解から保護し、そのため、組織統合性を維持することを実証している。
【表7】

【0066】
〔実施例5〕
マトリックスメタロプロテイナーゼ分解からの保護
ヒトマクロファージエラスターゼ(HME、マトリックスメタロプロテアーゼ-12、MMP-12とも称する)および蛍光標識基質は、R&D systems(Minneapolis, MN)から購入された。蛍光は、当該基質中で消光され、エラスターゼ消化時に活性化されることができた。HME (100ng/mL)、基質(10μg/mL)および漸増濃度の被験材料が、室温で1時間培養された。蛍光は、Molecular Devices(Sunnyvale, CA)製の蛍光プレートリーダーGeminiを使って、320nmの励起時、および405nmの発光時に測定された。基質単独の背景蛍光は、各測定値から差し引かれている。
【0067】
実施例1Bに従って調製された2バッチのコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、実験で平均化され、データは、抽出物無添加の対照と比較して提示された。コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、表8に示されるように、用量に依存してHME活性を抑制した。0.01%程度の低さのコティヌスコギグリア(Cotinus coggygria、ハグマノキ)抽出物は、HME活性の約40%減少を生じ、一方、0.5%抽出物は、HME活性をほぼ完全に抑制した。この実施例は、コティヌスコギグリア抽出物が、損傷および分解からエラスチン線維を保護できることを実証している。
【表8】

【0068】
マルバシルベストリス(Malva)抽出物は、実施例1Aに従って調製され、同一実験で検討され、データが抽出物無添加の対照と比較して示されている。表9に示されるように、マルバ(Malva)抽出物は、HME活性を用量に依存して抑制した。0.6%程度の低さのマルバ(Malva)抽出物は、HME活性の約23%減少を生じ、一方、5%抽出物は、HME活性を80%抑制した。この実施例は、マルバ (Malva)抽出物が、損傷および分解からエラスチン線維を保護できることを実証している。
【表9】

【0069】
アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi、ウワウルシ)抽出物は、実施例1Dに従って調製され、同一実験で検討され、データが抽出物無添加の対照と比較して示されている。アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物は、表9に示されるように、HME活性を用量に依存して抑制した。0.01%程度の低さのアークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物は、HME活性の約10%減少を生じ、一方、0.5%抽出物は、HME活性を90%抑制した。この実施例は、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物が、損傷および分解からエラスチン線維を保護できることを実証している。
【表10】

【0070】
〔実施例6〕
摂取可能投与法によるマウス膀胱、皮膚および血管壁中弾性(エラスチン?)線維網の強化
生後5週目のC57BL/6雌マウスは、Taconic Farms(Germantown, NY)から購入された。マウスは、12時間明/12時間暗の日長により環境調節された室内の適当なサイズのケージ中に収容され、適宜、餌と水が与えられた。マウスは、試験開始前3週間、順化された。マウスは、特別Casein Based Diet(カゼインベース食)( 5K96、低イソフラボン含量、TestDiet(Richmond, IN)から購入)を与えられ、一緒に収容され、発情周期同調を達成した。順化後、実施例1Eの非濾過抽出物ブレンド品200マイクロリットルが1日1回、1週間に5回経口投与された(月曜日〜金曜日)。12週間の投与後、組織分析のために、皮膚および膀胱が入手された。
【0071】
摂取可能投与法開始から3ヶ月後、膀胱および皮膚サンプルが、エラスチン線維について組織分析された。驚くべきことに、以下の等級付けに基づいて対照(表11)に比較すると、前記抽出物を投与されたマウスからのマウス膀胱と皮膚に、弾性線維量の増加が認められた:正常(対照)− +;軽度増加− ++;かなり増加− +++。
【表11】

摂取可能投与法は、さらに2ヶ月間継続され、当該治療法開始後22週目に、膀胱および皮膚サンプルが、エラスチン線維について組織分析された。驚くべきことに、対照および12週目の結果と比較して、前記抽出物を投与されたマウスからのマウス膀胱および皮膚に弾性繊維の顕著な増加が認められた。膀胱切片内部の血管周囲のエラスチン線維密度も評価された。表12に示されるように、対照と比較して、投与マウスの膀胱の血管内部および周囲のエラスチン線維密度がかなり増加した。22週間投与の結果が、表12に示されている。
【表12】

【0072】
〔実施例7〕
摂取可能投与法による全身健康パラメータの改善
実施例6のとおりに治療されたマウスは、マウス血漿トリグリセリドおよび尿酸レベルへの作用についても検討された。治療薬開始から3ヶ月後、マウスは、イソフルランガス吸入によって鎮静化され、心臓穿刺によって血液が収集された。表13に示されるように、対照に比較して、選択天然抽出物を投与されたマウスの血清に、トリグリセリドレベルのかなりの減少が認められた。
【表13】

【0073】
上記のように単離されたマウスの血清中で、血漿尿酸レベルが定量された。表14に示されるように、投与開始から12週後、対照と比較して、選択天然抽出物を投与されたマウスの血漿に、尿酸レベルのかなりの減少が認められた。
【0074】
摂取可能投与法は、さらに2ヶ月間継続され、マウスは、イソフルランガス吸入によって鎮静化され、心臓穿刺によって血液が収集された。表14に示されるように、対照と比較して、前記天然抽出物を投与されたマウスの血漿で尿酸レベルのかなりの減少が認められた。12週間投与と22週間投与の結果が表14に示されている。
【表14】

【0075】
当然のことながら、本発明は、その詳細な説明と関連して説明されてきたが、前記の説明は、例示することを意図されており、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲を制限するものではない。他の実施態様、利点および変更は、特許請求の範囲内である。
【0076】
〔実施の態様〕
(1) 摂取可能組成物において、
前記組成物が、
コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria)抽出物と、
マルバシルベストリス(Malva sylvestris)抽出物と、
を含む、摂取可能組成物。
(2) 実施態様1に記載の組成物において、
前記組成物が、マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla)抽出物をさらに含む、
組成物。
(3) 実施態様1に記載の組成物において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物、タイムスブルガリス(Thymus vulgaris)抽出物、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum)抽出物、および、マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita)抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
組成物。
(4) 実施態様2に記載の組成物において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物、タイムスブルガリス(Thymus vulgaris)抽出物、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum)抽出物、および、マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita)抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
組成物。
(5) 方法であって、皮膚、泌尿生殖器組織、血管壁、または、粘膜組織の弾力性または構造完全性の増強を必要とする哺乳動物の前記皮膚、前記泌尿生殖器組織、前記血管壁、または、前記粘膜組織の弾力性または前記構造完全性を増強する方法において、
前記方法が、
コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria)抽出物、マルバシルベストリス(Malva sylvestris)抽出物およびそれらの混合物から成る群から選択される抽出物を含む組成物の前記哺乳動物による摂取、
を含む、方法。
(6) 実施態様5に記載の方法において、
前記方法が、前記皮膚の弾力性または構造完全性を増強することを含む、
方法。
(7) 実施態様5に記載の方法において、
前記方法が、膀胱組織の弾力性または構造完全性を増強することを含む、
方法。
(8) 実施態様5に記載の方法において、
前記方法が、膣組織の弾力性または構造完全性および機能を増強することを含む、
方法。
(9) 実施態様5に記載の方法において、
前記方法が、前記血管壁の弾力性または構造完全性および機能を増強することを含む、
方法。
(10) 実施態様5に記載の方法において、
前記組成物が、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria)抽出物およびマルバシルベストリス(Malva sylvestris)抽出物を含む、
方法。
(11) 実施態様5に記載の方法において、
前記組成物が、マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla)抽出物をさらに含む、
方法。
(12) 実施態様10に記載の方法において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物、タイムスブルガリス(Thymus vulgaris)抽出物、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum)抽出物、および、マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita)抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
方法。
(13) 実施態様11に記載の方法において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物、タイムスブルガリス(Thymus vulgaris)抽出物、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum)抽出物、および、マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita)抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
方法。
(14) 方法であって、トリグリセリドまたは尿酸レベルを減少させる治療を必要とする哺乳動物の前記トリグリセリドまたは前記尿酸レベルを減少させる方法において、
前記方法が、
コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria)抽出物、マルバシルベストリス(Malva sylvestris)抽出物、およびそれらの混合物から成る群から選択される抽出物を含む組成物の前記哺乳動物による摂取、
を含む、方法。
(15) 実施態様14に記載の方法において、
前記方法が、トリグリセリドの量を減少させることを含む、
方法。
(16) 実施態様14に記載の方法において、
前記方法が、尿酸の量を減少させることを含む、
方法。
(17) 実施態様14に記載の方法において、
前記組成物が、コティヌスコギグリア(Cotinus coggygria)抽出物およびマルバシルベストリス(Malva sylvestris)抽出物を含む、
方法。
(18) 実施態様14に記載の方法において、
前記組成物が、マトリカリアカモミーラ(Matricaria chamomilla)抽出物をさらに含む、
方法。
(19) 実施態様14に記載の方法において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物、タイムスブルガリス(Thymus vulgaris)抽出物、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum)抽出物、および、マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita)抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
方法。
(20) 実施態様17に記載の方法において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ(Arctostaphyllos uva-ursi)抽出物、タイムスブルガリス(Thymus vulgaris)抽出物、タイムスセルピルム(Thymus serpyllum)抽出物、および、マトリカリアレクティータ(Matricaria recutita)抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
摂取可能組成物において、
前記組成物が、
コティヌスコギグリア抽出物と、
マルバシルベストリス抽出物と、
を含む、摂取可能組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物において、
前記組成物が、マトリカリアカモミーラ抽出物をさらに含む、
組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ抽出物、タイムスブルガリス抽出物、タイムスセルピルム抽出物、および、マトリカリアレクティータ抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
組成物。
【請求項4】
請求項2に記載の組成物において、
前記組成物が、アークトスタフィロスウバウルシ抽出物、タイムスブルガリス抽出物、タイムスセルピルム抽出物、および、マトリカリアレクティータ抽出物から成る群から選択される1種類以上の抽出物をさらに含む、
組成物。
【請求項5】
方法であって、皮膚、泌尿生殖器組織、血管壁、または、粘膜組織の弾力性または構造完全性の増強を必要とする哺乳動物の前記皮膚、前記泌尿生殖器組織、前記血管壁、または、前記粘膜組織の前記弾力性または前記構造完全性を増強する方法において、
前記方法が、
コティヌスコギグリア抽出物、マルバシルベストリス抽出物およびそれらの混合物から成る群から選択される抽出物を含む組成物の前記哺乳動物による摂取、
を含む、方法。

【公表番号】特表2009−531326(P2009−531326A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501652(P2009−501652)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2007/063958
【国際公開番号】WO2007/112204
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(502112382)ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・カンパニーズ・インコーポレイテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】JOHNSON & JOHNSON,CONSUMER,COMPANIES,INC.
【住所又は居所原語表記】199 Grandview Road,Skillman,NJ 08558,US
【Fターム(参考)】