説明

拡縮構造枠体

【課題】景品取得機の固定台にタワー状にお菓子等の箱を積み上げるために、積み上げ作業を短時間に、しかも容易にできる拡縮構造枠体を提供する。
【解決手段】方形筒体を構成する各側面を2分割した分割面3、4と、該2分割した分割側面を相互に接続する接続体13と、該接続体13に設けた各分割面間の横幅を拡縮調整する調整機構と、各分割面間の横幅を拡縮後は前記調整機構により各分割面間の距離を所定距離に保ち固定する固定手段14をと有し、前記方形筒体の一側面は扉体7とした拡縮構造枠体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミューズメント施設等に設置される業務用の景品提供機のプッシャー部に景品である菓子箱を積重ねて載置する際に用いる型枠となるく枠体に関する。
【背景技術】
【0002】
図10は景品箱を積重ねた景品取得ゲーム装置の斜視図を示す。業務用のお菓子等を取得する景品取得ゲーム装置100には、基台101の上側に載置されたドーム102に囲まれた空間に水平にゆくっり回転するターンテーブル103上に菓子等の箱状あるいは1つずつ包装された景品をばら撒いておき、遊戯者は操作部104を操作してアーム105を動作させての先のシャベルでターンテーブル103上に撒かれた景品をすくい、水平な固定台106に載せて、該固定台106に載った景品をプッシャー板107が該固定板106上を往復摺動して該固定台106の先端にある景品落下口108へ向けて落下させて景品取り出し口109に導き取得するようになっている。
【0003】
最近では、こうした景品取得ゲーム装置100の景品を押し出す際の演出の一環として、店舗側にて、お菓子が入った小さい菓子箱を何段にも積み上げて遊戯者が取得した菓子を固定台106に載せてプッシャー板107で押し出して積み重ねた菓子箱Tを崩すことで、景品落下口に大量のお菓子が落下して、多くのお菓子が得られるようにして遊戯者の遊戯心を刺激してアピールしている。遊戯者にとり、積み重ねた菓子箱Tを崩すことで大量のお菓子が得られるので、なんとか積み重ねた菓子箱Tを崩そうとしてターンテーブル103上にばら撒かれたお菓子をすくい固定台105に載せながら大量のお菓子が得られる期待をもちながらゲームを楽しむことができる。
【0004】
各種の食品、製造物、生産品その他を梱包した段ボール箱、ケース、また、穀物等を封緘した紙袋、麻袋等を纏めて運搬、保管するため、荷役用のパレットあるいは台車等の積載台上に段積み状に積載する際の運搬物用荷崩れ防止方法及びその防止装置として、段積みされた運搬物群の周囲を卷回する緊締帯部材の端部相互を重ね合わせて固定手段によって連結固定するに際し、段積みされた運搬物群の隅部夫々に積載方向に沿って当接配置した保形支持部材にこれの外側から装着した緊締帯部材を卷回方向に沿ってスライドしながら運搬物周囲を卷回し、緊締帯部材における端部相互を重ね合わせ、この重ね合わせ部分における内側に位置する端部に設けた取っ手を外側に位置する端部に貫挿外出させて締め付け、重ね合わせ部分を固定することを特徴とした運搬物用荷崩れ防止方法がある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7-285554号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうして積み重ねたお菓子箱を景品取得機に積み上げるには、店舗の人がひとつひとつのお菓子の箱を景品取得機の固定板上に積む必要があり、正確に積まないと途中で崩れてしまうので、結構、技巧の要する作業となっているのである。
まして顧客が入り、お店が込んでくると、他の作業にも時間を割かれ、なかなかお菓子を積み上げる作業に時間を費やすことができなかった。
【0006】
特許文献1の運搬物用に崩れ防止方法は、物品の周囲に使用される外部枠組支持部材であり、荷役用のパレットあるいは台車等の積載台上に段積み状にし荷崩れを防止して積載するものであり、大掛かりな仕掛けとなっている。
本願では、お菓子の箱のように景品を積み重ねる作業を行うに際してさしたる技巧を必要とせずに、しかも短時間にできる拡縮構造枠体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では上記課題を解決するために、方形筒体を構成する各側面を2分割した分割面と、該2分割した分割側面を相互に接続する接続体と、該接続体に設けた各分割面間の横幅を拡縮調整する調整機構と、各分割面間の横幅を拡縮後は前記調整機構により各分割面間の距離を所定距離に保ち固定する固定手段をと有し、
前記方形筒体の一側面は扉体とした拡縮構造枠体とする。
【0008】
上記構成により、積重ねる景品の箱の幅に合わせ、分割面間の横幅を調整して側面の分割面間の距離を拡縮させたのち、分割面間の距離を固定手段で固定し、扉を開いて積重ねる景品箱を積重ねた後、扉を閉めて、景品を積重ねる位置に置いて、扉を開き奥側に移動させて景品を積重ねる作業に用いるのである。
【0009】
本発明では上記課題を解決するために、方形筒体の少なくとも対抗する2つの側面を縦方向に分割し、該2つの側面の分割側面どうしの分割側面間の横幅方向を拡縮自在にガイド部材を該分割側面間に架設し、該分割側面とガイド部材を固定手段で固定し、前記方形筒体の一側面は外方に開閉する扉体とした拡縮構造枠体とする。
【0010】
上記構成により、積重ねる景品の箱の幅に合わせ、分割面間の横幅をガイド部材で拡縮調整して分割面間の距離を拡縮させたのち、分割面間の距離を固定手段で固定し、扉を開いて景品箱を積重ね、景品箱を積重ねる際の枠として用いるのである。
【0011】
さらに本発明では上記課題を解決するために、上記発明において、固定手段は所定の弾性力を有する弾性体により付勢されて固定され、所定以上の外力が加わることで固定が解除される構造である拡縮構造枠体としてある。
上記構成により、取り扱う景品の箱の寸法が異なる場合に、固定手段は所定の外力を加えることで固定が解除され、目的の固定位置に容易に変更することができる。
【0012】
さらに本発明では上記課題を解決するために、上記発明において、扉体は縁に設けた回動支点の位置が隣接する側面の表面側にある拡縮構造枠体としてある。
上記構成により、扉体を開く際に回動支点が隣接する側j面の表面側に設けてあることで、扉の厚みが開放された間口幅の外側になり、扉を開けた際の間口が保たれるので、積重ねた景品から構造枠体を開放された扉の後方に抜くことができる。
【0013】
なお本発明では上記課題を解決するために、上記発明において扉体の縁に設けた回動支点は、扉の縁部と隣接する側面の表面側とを接続する兆番構造体である拡縮構造枠体としてある。
これにより、蓋体縁と隣接する側面の表面側とを兆番構造体で接続したので、扉を開く際に開いた間口幅には扉の厚さが位置せず、景品箱から構造枠体を後ろに抜く際の邪魔にならないのである。
【0014】
尚さらに本発明では上記課題を解決するために、上記発明において各分割面間の横幅の拡縮調整は、所定間隔毎の距離単位に調整される穴を複数有する拡縮構造枠体としてある。
上記構成により、分割面間の調整は各穴毎に調整でき、用いる景品箱のいろいろなサイズに対応させて分割面間の拡縮調整が可能となる。
上記構成により、分割面の拡縮調整は各穴毎に調整することができるので、分割面間の離間した距離調整時に上下微妙に寸法がずれたりすることなく、正確に平行に位置調整ができるのである。
【発明の効果】
【0015】
本願の拡縮構造枠体を用いることにより、誰でも簡単に景品箱積重群を構築することが可能となる。さらに積重ねた景品群は完成度にバラツキがなく、正確で見た目も奇麗なタワー状になった景品の箱群を構築することができる。さらに景品の大きさに合わせて拡縮構造枠体の側面間の寸法を変更することで、景品の大きさに合わせて積重ねることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本願実施例を図面に基づき詳細に説明する。尚、実施形態では景品として箱としてお菓子の入っている小箱を想定して説明するが、お菓子に限らず、小箱に入っていて積重ね可能な景品ならどのようなものでもよい。
【実施例1】
【0017】
図1は、実施例1としての本発明の拡縮構造枠体の斜視図を示し、図2は拡縮構造枠体の横幅を拡張した斜視図である。図3は同平面斜視図である。図4は拡縮機構の断面図である。
拡縮構造枠体1は、高さ26.5cm、幅6.2cm、部材の厚み0.5cmの角筒状である。各筒状の各側面2は透明なアクリル樹脂でできている。各側面2は、中央5で縦に分割され右側面3と左側面4となっており、右側面3と左側面4は上下端から7cmの高さ位置に拡縮機構10で連結されている。
【0018】
各側面2は縦方向の辺部で直角位置にある隣の側面に接着等により固定されており、角筒状の一側面のみが辺部に適宜間隔離れて設けた複数の兆番6により、外方に開くことができる(図3(B)参照)。この兆番6は蓋となる一側面を開いた際に、開口幅の外側に開くことができるように兆番6を直角に対抗する側面側の外辺に取り付けている。これにより一側面を蓋7として、兆番6により直角に開くことで、開口幅以上に開くことができ、そのまま奥側へ移動することで、後記する積重ねた景品群をその形状を保ったまま拡縮構造枠体を水平方向に抜き去ることができる。
【0019】
次に各側面の横幅を拡張する拡縮機構10について述べる。
各側面2は中央5で縦割に分割されており、右側面3と左側面4に分割される。隣り合う分割した左側面3、左側面4の中央5の厚み(5mm)方向には上下端から6cmから8cmの高さで、幅1mm強で横幅3cmの空間6a,6bを対称に有している。
この空間に高さ2cm、幅6cm、厚さ1mmの金属製の矩形板11が摺動自在に左側面3、右側面4の対称に空間6a、6bに摺動自在に差し込まれる。
【0020】
図4(A)に示す通り、矩形板11には中央部から左右対称にそれぞれ複数の穴11a、11b、11c、11a‘、11b’、11c‘が直線上に並んで開口した矩形板11を摺動自在に内設する空間12a、12bをそれぞれ対照に有している。
各側面3、4の表面側の分割面近傍には矩形板11が空間12a,、12bに収まった位置で分割面に一番近い穴11a、11a‘の正面に矩形板の穴より径が多少大きい穴3a、4aが開口している。この穴3a、4aには硬球のき球体13が入れられ、球体13は矩形板の穴11a、11a’の径より大きく、矩形板の穴11a、11‘aの淵に球体13の一部が弧状部13aとなって掛かっている。
【0021】
そして、球体13はこの状態で各側面3、4の表面から弧状に多少出ている。この弧状部分13bは、各側面の左右辺方向に長手になった板バネ14、15に開口した穴14a、15aが宛がわれている。各板バネ14,15は、各側面の片側で各側面の表面にネジ14b、15bで固定してあり、球体13にあてがわれた穴14a、15aが球体13を内側に付勢している。
したがって、この状態では矩形板の穴11a、11a‘の淵に球体13が弧状にはまっており、その球体は板バネ14、15の穴14a、15aにより球体13を内側に付勢するので、この状態を保持することができる。
【0022】
次に、拡縮構造枠体の拡張時の動作を図4(B)にて説明する。拡縮構造枠体の幅を拡張すべく、各側面3、4を左右に引き離す方向に力を加えると、矩形板の穴11aの淵が板バネ14の付勢に打ち勝ち球体13を押し上げて矩形体11の表面に球体13を載せて矩形板11が側面の空間12aから引き出される。ここでは矩形板11が左側に引かれるとして説明をする。実際には前側面及び後側面を同時にかつ、上下端とも平行にして広げるのである。
【0023】
板バネ14は穴14aの淵に架かる球体14が上方に移動することにより、ネジ14bを支点として、板バネ14が上方向に傾き、球体13を穴14aで内側方向に付勢する。
そして、次の矩形板の穴11bに球体13が至ると、球体13は弧状部13aが穴11bの淵に入る。そして球体13の位置が元の状態に戻り、板バネ14の位置も当初の位置に戻る。
このように球体13の位置が矩形板11の各穴の淵に弧状に落ちた状態で安定する。これにより、各側面間の離間した幅を矩形板11の穴毎に広げることができ、球体13が矩形板の穴11a、11b、・・に入る毎にクリック感が得られる。
【0024】
このようにして角筒状の側面2を中央の分割面にて左右に引いて目的の幅まで広げ、その後に残りの側面を同様に目的の幅まで広げるのである。
この目的の幅は、景品箱である方形体の積重時の横幅に合わせて決める。例えば直方体のお菓子箱を井桁状に積重ねる場合では拡縮構造枠体の内側の幅は菓子箱を寝かした際の横幅となるのである。
【0025】
図5に景品箱として長方形体のお菓子箱を積重ねる工程を示す斜視図を示す。図5(A)は作業工程の途上を示す斜視図であり、図5(B)は完成した斜視図を示している。
まず、拡縮構造枠体の拡縮機構を調整して各側面の内側の幅を景品となる箱の横幅に調整する(第1工程)。
次に、拡縮構造枠体の後側面を水平な面に置き、蓋となる一側面を開く(第2工程)。そして、景品箱P1を手にして、拡縮構造枠体の下端から背面内側に横にして置く(第3工程)
【0026】
次に先の景品箱の上方に接して景品箱2つP2、P3を左右側面に接してそれぞれ立てるように置く(第4工程)。そして、次に第3工程と同様に左右側面側に立てた2つの景品箱の上方に景品箱P4を背面内側に横にして置く(第5工程)。同様に第4工程、第5工程を繰り返し景品箱P5、P6、・・を拡縮構造枠体の上端に達するまで繰返し行う(第6工程)。
これにより背面側および左右側の3方に景品箱が積重された後、正四角柱の支柱体17を景品箱群の中央にあてがう(第7工程)。この支柱体17は、拡縮構造枠体の高さより長いことが望ましいく、更に幅は、景品箱を井桁状に積重ねる際の支柱となるべく、2つの景品箱P2、P3、の幅の間に入れた際に景品箱の横幅に一致する。
【0027】
次に正四角注の支柱体17の手前側に、第3工程で置いた景品箱P1に対応した景品箱P11を横にして支柱体17の面に置く(第8工程)。同様に左右に立てた景品箱P2、P3の間の空間に景品箱P12を横にして支柱体17の面に置く(第9工程)。
第9工程を拡縮構造枠体の上端に達するまで繰り返し景品箱P13を井桁状にする(第10工程)。拡縮構造枠体内での景品箱の井桁組みが完成したら蓋を閉める(第11工程)。両手で拡縮構造枠体の下端と上端を押さえながら、景品を積重ねる景品取得ゲーム装置のプッシャーの固定台の目標位置上に拡縮構造枠体を立てる(第12工程)。
【0028】
プッシャー部の固定台の目標位置に置いた拡縮構造枠体を手で押さえながら、支柱体17を上方に抜き去る(第13工程)。
次に拡縮構造枠体の蓋を開き、拡縮構造枠体の背面側に移動させる、あるいは蓋をしたまま拡縮構造枠体を上方に引き抜くことで積重ねた景品箱群から抜き去る(第14工程)。
上記の工程により、図5(B)の斜視図に示すように井桁状に組まれた景品箱のタワーTが景品取得遊戯機のプッシャー部の固定台に組みあがるのである。
【実施例2】
【0029】
次に拡縮構造枠体の実施例2について述べる。図6は実施例2の拡縮構造枠体の斜視図であり、図7は実施例2の拡縮構造の断面図を示している。
各側面2は中央で縦割に分割されており、右側面3と左側面4に分割される。各側面2は中央部で縦割に分割されており、右側面3と左側面4に分割される。
拡縮構造枠体1の形状、大きさは実施例1と同一であり、同一の図番を付してある。ここでは拡縮機構20についてのみ説明する。拡張部分は拡縮構造枠体の上下端から上下6cmから8cmの幅で左側面3の表面側に厚みの半分の腕体21が右側に横設されている。同様に右側面4の裏面側に厚みの半分の腕体22が左側に横設されている。そして右側面4の表面には左側面の腕体22が収納される扁平凹部24を有する。同様に左側面の裏面には右側面の腕体22が収納される扁平凹部23を有する。
これにより左右側面の腕体が対応する扁平御凹部に収納されると、左側面3と左側面4の対抗する面同士が当接することができる。
【0030】
腕体21には図7の断面図に示すごとくは中央位置から端に向かって水平方向にネジ穴21a、21b、21cが直線上に設けられている。同様に腕体23には中央位置から端に向かって水平方向にネジ穴23a、23b、23cが直線上に設けられている。これらのネジ穴は左側面の腕体21、右側面の腕体23をずらしてもネジ穴同士があう位置にしてあり、左右側面3、4の横幅を調整してネジ24を入れて横幅を固定することができる。図7(A)は、最も幅が狭い状態の断面図であり、図7(B)は最大限に幅を広げた断面図である。
【0031】
横幅の調整方法について述べると、まず対向する側面の拡縮機構20のネジ24を取り、側面間の幅を調整したのち、ネジ穴21a、21b、21cのいずれかをネジ穴23a、23b、23cのいずれかに一致させてネジ24を腕体21側からネジを入れて固定する。
同様に隣合う側面間の拡縮機構20のネジ24を取りのぞき、同様の側面間の調整を行い、ネジ24を入れて固定するのである。
【実施例3】
【0032】
次に拡縮構造枠体の実施例3を示す。図8は実施例3の拡縮構造枠体の正面図である。図9は拡縮機構の断面図を示す。
各側面2は中央5で縦割に分割されており、右側面3と左側面4に分割される。拡縮構造枠体の形状、大きさ蓋の開閉構造は実施例1と同一であり、同一の図番を付してある。ここでは拡縮機構30についてのみ説明する。
各側面2には、上下端から7cmの位置に分割面を中央に左右対称にそれぞれ穴31a、31b、31c、31dが右側面に開口しており、同様に、穴31a‘、31b’、31c‘、31d’が左側面に開口しており、これらの直線上に並んで開口している。
【0033】
各側面の表面には高さ2cm、幅6cm、厚さ1mmの金属製で中央水平方向には中央部から左右対称にそれぞれ複数の穴32a、32b、32c、・・・が直線上に並んで開口した矩形板32が宛がわれ、ネジ33、34で各分割側面の穴31a、31b、31c・・31a‘、31b’、31c‘・・のいずれかの穴に取り付けられ、側面間の離間した距離を固定することができる。
この拡縮機構30は角筒状の各面の上下に設けてある。拡縮構造枠体1の幅を拡張するには、矩形板32のネジ33、34を取り外して、積重ねる景品の横幅に合わせて幅を広げた後に左右側面3、4のネジ穴をずらして矩形板32のネジ穴にネジを取り付けることで、拡縮構造枠体の横幅を拡張することができる。
景品箱を入れ方は実施例1と同様である。
なお、左右側面間の幅を調整するにあたり、景品箱の横幅が大きくて、より広げる必要がある場合は、矩形板32の横幅をより長くして、ネジ穴間の距離を広げることで、対応することが可能である。
【0034】
上記した実施例1乃至3により、店舗では、上記拡縮構造枠体を景品取得機の固定台に水平に寝かせて置き、開閉扉を開いて、菓子箱を景品積重器具の内壁に沿って並べることで、菓子箱を積層して配置したうえで、開閉蓋を閉じる。そして方形筒体の底面になる部分を菓子箱が落ちてこないように手で押えながら、景品取得ゲーム装置の固定台に起立させたうえで、拡縮構造枠体の開閉扉を開き、積重なった景品から外すことで固定台の上にタワー状に積重ねられたお菓子タワーが短時間にしかも綺麗に構築されるのである。
もちろん、景品箱の積み重ね方は図5で説明した以外に様々あり、例えば方形体を隙間なく積み上げてもよい。
【0035】
上述の通り、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態にかかる実施例1としての本発明の拡縮構造枠体の斜視図である。
【図2】拡縮構造枠体の横幅を拡張した斜視図である。
【図3】拡縮構造枠体の平面斜視図である。
【図4】拡縮機構の断面図である。
【図5】景品箱として長方形体のお菓子箱を積重ねる工程を示す斜視図である。
【図6】は実施例2の拡縮構造枠体の斜視図ある。
【図7】実施例2の拡縮構造の断面図である。
【図8】実施例3の拡縮構造枠体の正面図である。
【図9】実施例3拡縮機構の断面図である。
【図10】景品箱を積重ねた景品取得ゲーム装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 拡縮構造枠体
2 側面
3 右側面
4 左側面
5 中央
6 兆番
7 蓋
10 拡縮機構
11a、11b、11c、11a‘、11b’、11c‘ 穴
11 矩形板
13 球体
14、15 板バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方形筒体を構成する各側面を2分割した分割面と、
該2分割した分割側面を相互に接続する接続体と、
該接続体に設けた各分割面間の横幅を拡縮調整する調整機構と、
各分割面間の横幅を拡縮後は前記調整機構により各分割面間の距離を所定距離に保ち固定する固定手段をと有し、
前記方形筒体の一側面は扉体とした、
ことを特徴とする拡縮構造枠体。
【請求項2】
方形筒体の少なくとも対抗する2つの側面を縦方向に分割し、該2つの側面の分割側面どうしの分割側面間の横幅方向を拡縮自在にガイド部材を該分割側面間に架設し、該分割側面とガイド部材を固定手段で固定し、前記方形筒体の一側面は外方に開閉する扉体とした、ことを特徴とする拡縮構造枠体。
【請求項3】
請求項1又は2において、固定手段は所定の弾性力を有する弾性体により付勢されて固定され、所定以上の外力が加わることで固定が解除される構造であることを特徴とする、拡縮構造枠体。
【請求項4】
請求項1又は2において、扉体は縁に設けた回動支点の位置が隣接する側面の表面側にある、
ことを特徴とする拡縮構造枠体。
【請求項5】
請求項4において扉体の縁に設けた回動支点は、扉の縁部と隣接する側面の表面側とを接続する兆番構造体である、
ことを特徴とする拡縮構造枠体。
【請求項6】
請求項1又は2において、各分割面間の横幅の拡縮調整は、所定間隔毎の距離単位に調整される穴を複数有する、
ことを特徴とする拡縮構造枠体。























【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−335504(P2006−335504A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−160760(P2005−160760)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】