説明

指導システム、指導方法、およびプログラム

【課題】指導内容における重点的に指導すべき部分を適確に把握すること。
【解決手段】端末装置のユーザを指導する指導システムは、指導内容情報格納部と、データ入力履歴取得部と、問題部分特定部とを備える。指導内容情報格納部は、指導内容が記録された指導内容情報を格納する。データ入力履歴取得部は、端末装置に対するユーザによるデータのデータ入力履歴を取得する。問題部分特定部は、データ入力履歴取得部が取得したデータ入力履歴のうちの、問題部分を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指導システム、指導方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、受講者端末で入力された、講義内容に対する受講者の反応を示す反応情報を、講義内容の送信元の講師端末に表示する反応情報表示システムが記載されている。
【特許文献1】国際公開第2005/062218号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記技術では、受講者端末において、受講者がキーボード、マウスを用いて反応情報を入力する必要がある。このため、受講者が適確な反応情報を入力しない場合、講師は、どの部分に生徒が困っており、重点的に指導すればよいかを適確に把握することができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、端末装置のユーザを指導する指導システムであって、指導内容が記録された指導内容情報を格納する指導内容情報格納部と、前記端末装置に対する前記ユーザによるデータのデータ入力履歴を取得するデータ入力履歴取得部と、データ入力履歴取得部が取得したデータ入力履歴のうちの、問題部分を特定する問題部分特定部とを備える。
【0005】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0007】
図1は、実施形態に係る学習システム10の構成の一例を示す。学習システム10は、端末装置のユーザを指導する指導システムであって、先生用端末装置100、生徒用端末装置110、事業主用端末装置120、およびサーバ130を備える。これら複数の端末装置のそれぞれは、インターネットなどのネットワーク140に接続されており、ネットワーク140を介して他の端末装置とのデータ通信をすることができる。
【0008】
学習システム10には、複数の仮想クラス20が設けられている。学習システム10においては、指導者である先生が先生用端末装置100で仮想クラス20にログインし、生徒が生徒用端末装置110で仮想クラス20にログインすることで、先生および生徒による仮想クラス20のオンライン授業がネットワーク上でおこなわれる。サーバ130は、学習システム10を管理する学習システム管理装置として機能する。たとえば、サーバ130は、生徒および先生の、ユーザ情報、ログイン、およびログアウトを管理する。
【0009】
先生による指導を受けた生徒は、先生による指導に対するユーザ評価を生徒用端末装置110から入力する。生徒用端末装置110は、ユーザ評価をサーバ130へ送信する。サーバ130は、ユーザ評価をデータベースに格納して、先生による指導ごとにユーザ評価を管理する。
【0010】
一方、先生による指導を受けていない生徒は、生徒用端末装置110を利用して、事業主または先生から提供された問題を解き、解答データを入力する。生徒用端末装置110に入力された解答データは、サーバ130へ送信される。サーバ130は、生徒用端末装置110から受信した解答データを、データベースに格納して、生徒ごとに管理する。先生および事業主は、サーバ130が管理するデータ入力履歴に基づいて、生徒の学習内容を確認および評価することができる。
【0011】
解答データの入力に利用される生徒用端末装置110は、電子ペンユニットおよび電子ペンであってもよい。たとえば、生徒は、電子ペンユニットがネットワーク140に接続されていない状態で、事業主または先生から提供された問題を解き、電子ペンを利用して解答を書き込む。電子ペンユニットは、電子ペンによって書き込まれた生徒による解答の書き込み履歴を、生徒による学習内容が記録されたデータ入力履歴として、メモリ等に時系列に蓄積しておく。そして、電子ペンユニットは、任意または所定のタイミングで、蓄積されたデータ入力履歴を、まとめてサーバ130へ送信する。たとえば、電子ペンユニットは、インターネット、携帯電話網、またはUSBメモリ等の記録媒体を介して、データ入力履歴をサーバ130へ送信する。
【0012】
解答データの入力に利用される生徒用端末装置110は、カメラ、マイク、電子ペンユニット、および電子ペンを備えているパーソナル・コンピュータであってもよい。たとえば、生徒は、パーソナル・コンピュータがネットワーク140に接続されていない状態で、事業主または先生から提供された問題を解き、電子ペンを利用して解答を書き込む。パーソナル・コンピュータは、生徒による解答の書き込み時にカメラが撮像した生徒の画像、マイクによって入力された生徒の音声、および電子ペンユニットから出力された生徒による解答の書き込み履歴を、生徒による学習内容が記録されたデータ入力履歴として、メモリ等に時系列に蓄積しておく。そして、パーソナル・コンピュータは、任意または所定のタイミングで、蓄積されたデータ入力履歴を、まとめてサーバ130へ送信する。
【0013】
解答データを入力する生徒は、先生による指導を受けた生徒であってもよく、先生による指導を受けている途中の生徒であってもよい。たとえば、生徒は、仮想クラス20のオンライン授業中に、事業主または先生から提供された問題を解き、パーソナル・コンピュータが備える電子ペンを利用して解答を書き込んでもよい。
【0014】
先生用端末装置100は、カメラ、マイク、電子ペンユニット、および電子ペンを備えているパーソナル・コンピュータであってもよい。たとえば、先生は、仮想クラス20のオンライン授業中に、先生用端末装置100を利用して複数の生徒を指導する。パーソナル・コンピュータは、先生によるオンライン指導時にカメラが撮像した先生の画像、マイクによって入力された先生の音声、および電子ペンユニットから出力された書き込み履歴を、先生による指導内容が記録された指導内容情報としてメモリ等に時系列に蓄積しておく。そして、先生用端末装置100は、任意または所定のタイミングで、蓄積された指導内容情報をまとめてサーバ130へ送信する。サーバ130は、先生用端末装置100から取得した指導内容情報を、データベースに格納して、先生ごとに管理する。事業主は、サーバ130が管理する指導内容情報に基づいて、先生の指導内容を確認および評価することができる。
【0015】
サーバ130は、生徒用端末装置110から取得したデータ入力履歴のうちの問題部分を特定することができる。「問題部分」とは、たとえば、解答、解法が間違えやすい部分、解答に時間がかかる部分など、問題の生じた部分を示す。また、サーバ130は、先生用端末装置100から取得した指導内容情報のうちの重要部分を特定することができる。「重要部分」とは、指導内容情報のうちの重要な指導内容が記録された部分を示す。「重要部分」は、指導内容情報のうちの問題部分に対応付けられている部分であってもよく、指導内容情報のうちの先生または事業主が任意に指定した部分であってもよい。
【0016】
サーバ130は、データ入力履歴のうちの問題部分、および指導内容情報のうちの重要部分をそれぞれ出力することができる。具体的には、問題部分に含まれている生徒の画像、音声、書き込み履歴を、時系列で出力することができる。また、重要部分に含まれている先生の画像、音声、書き込み履歴を、時系列で出力することができる。事業主は、サーバ130が出力した問題部分により、生徒に問題が生じた部分について、生徒がどのような学習をおこなっていたかのプロセスを容易に確認することができる。また、事業主は、サーバ130が出力した重要部分により、生徒に問題が生じた部分について、先生がどのような指導をおこなっていたかのプロセスを容易に確認することができる。
【0017】
サーバ130は、生徒の解答に問題部分が生じた場合、当該問題部分に対応する他の生徒の解答であって、先生または事業主による評価がより高い解答を模範解答として、当該模範解答を必要とする先生、事業主、または生徒に提供してもよい。この場合、サーバ130は、上記問題部分に対応する指導内容が記録されている指導内容情報を、上記模範回答を必要とする先生、事業主、または生徒にさらに提供してもよい。
【0018】
図2は、サーバ130の機能構成の一例を示す。サーバ130は、指導内容情報格納部200、指導内容情報取得部201、データ入力履歴取得部202、問題部分特定部203、重要部分判断部204、重要部分指定部205、重要部分情報格納部206、問題部分出力部207、出力指示部208、指導内容情報出力部210、およびデータ入力履歴格納部220を備える。
【0019】
指導内容情報取得部201は、先生用端末装置100から、先生による過去の指導内容が記録された指導内容情報を取得する。指導内容情報格納部200は、指導内容情報取得部201が取得した指導内容情報を格納する。指導内容情報取得部201は、複数の先生用端末装置100から、複数の先生による複数の指導内容情報を取得してもよい。指導内容情報格納部200は、複数の先生による複数の指導内容情報を格納してもよい。
【0020】
データ入力履歴取得部202は、生徒による生徒用端末装置110に対するデータ入力履歴を取得する。データ入力履歴格納部220は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴を格納する。
【0021】
問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴のうちの、問題部分を特定する。たとえば、問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴のうちの、予め定められている時間以上継続して書き込みがされた書込み部分を問題部分として特定する。また、問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴のうちの、予め定められている時間以上継続して書き込みが停止した書き込み停止部分を問題部分として特定する。また、問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴のうちの、予め定められている回数以上の書き込みに対する消去がされた第1修正部分を問題部分として特定する。また、問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴のうちの、予め定められている面積以上の書き込みに対する消去がされた第2修正部分を問題部分として特定する。
【0022】
問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴に含まれている生徒の画像、音声、または書き込み履歴のいずれかのみに基づいて、問題部分を判断してもよい。問題部分特定部203は、データ入力履歴取得部202が取得したデータ入力履歴に含まれている生徒の画像、音声、および書き込み履歴のいずれか複数に基づいて、問題部分を判断してもよい。
【0023】
重要部分判断部204は、指導内容情報のうちの、問題部分特定部203が特定した問題部分に対応する部分を、重要部分として判断する。「対応する部分」とは、たとえば、問題部分として特定された問題文に対する先生の指導内容が記録されている部分を示す。重要部分判断部204は、複数の先生による複数の指導内容情報のそれぞれに対して、問題部分特定部203が特定した問題部分に対応する部分を、重要部分として判断してもよい。重要部分判断部204が判断した重要部分は、指導内容情報格納部200に格納されている指導内容情報に対応付けて、重要部分情報格納部206に格納される。
【0024】
重要部分指定部205は、指導内容情報に記録された指導内容のうちの、重要部分の指定を受け付ける。たとえば、重要部分指定部205は、先生または事業主による重要部分の指定を受け付ける。重要部分指定部205が指定を受け付けた重要部分は、指導内容情報格納部200に格納されている指導内容情報に対応付けて、重要部分情報格納部206に格納される。
【0025】
出力指示部208は、指導内容情報の出力の指示を受け付ける。たとえば、出力指示部208は、先生用端末装置100または事業主用端末装置120に対して、重要部分情報格納部206に格納されている指導内容情報を提示することにより、先生または事業主に対して任意の指導内容情報の出力を指示させる。そして、出力指示部208は、先生または事業主が指示した指導内容情報を、先生用端末装置100または事業主用端末装置120から取得する。これにより、出力指示部208は、指導内容情報の出力の指示を受け付ける。出力指示部208は、重要部分、問題部分、問題文、先生の識別情報などのキーワードとともに、指導内容情報の出力の指示を受け付けてもよい。また、出力指示部208は、生徒用端末装置110から、生徒からの指導内容情報の出力の指示を受け付けてもよい。出力指示部208は、問題部分の出力の指示を受け付けてもよい。出力指示部208は、問題部分、生徒の識別情報などのキーワードとともに、問題部分の出力の指示を受け付けてもよい。
【0026】
指導内容情報出力部210は、指導内容情報の出力が指示された場合に、指導内容情報における重要部分を特定し、特定した重要部分を出力する。具体的には、指導内容情報出力部210は、重要部分情報格納部206に格納されている重要部分情報に基づいて、指導内容情報における重要部分を特定する。たとえば、先生または事業主が指導内容情報の出力を指示した場合、指導内容情報出力部210は、特定した重要部分を、指導内容情報の出力を指示した先生の先生用端末装置100または事業主の事業主用端末装置120へ出力する。指導内容情報出力部210は、重要部分、問題部分、問題文、先生の識別情報などのキーワードとともに、指導内容情報の出力が指示された場合に、指示されたキーワードに対応付けられている指導内容情報を特定し、特定した指導内容情報を出力してもよい。
【0027】
問題部分出力部207は、問題部分の出力が指示された場合に、問題部分特定部203が特定した問題部分を出力する。たとえば、先生または事業主が問題部分の出力を指示した場合、問題部分出力部207は、問題部分特定部203が特定した問題部分を、問題部分の出力を指示した先生の先生用端末装置100または事業主の事業主用端末装置120へ出力する。出力指示部208が問題部分、生徒の識別情報などのキーワードとともに問題部分の出力の指示の入力を受け付けた場合、問題部分出力部207は、出力指示部208からの情報を受けて、問題部分特定部203が特定した問題部分のうち、指示されたキーワードに対応付けられている問題部分を出力してもよい。
【0028】
サーバ130は、ユーザ評価取得部212をさらに備える。ユーザ評価取得部212は、複数の先生による複数の指導のそれぞれに対する、複数のユーザ評価を取得する。具体的には、サーバ130は、先生による指導を受けた生徒によるユーザ評価を、生徒用端末装置110から取得する。指導内容情報格納部200は、複数の先生による複数の指導内容情報のそれぞれに対応付けて、ユーザ評価取得部212が取得した複数のユーザ評価を格納する。ユーザ評価取得部212は、指導をする先生以外の先生からのユーザ評価を先生用端末装置100から取得したり、事業主からのユーザ評価を事業主用端末装置120から取得してもよい。
【0029】
指導内容情報出力部210は、指導内容情報の出力が指示された場合に、複数の先生による複数の指導内容情報のそれぞれに対して、指導内容情報における重要部分を特定してもよい。この場合、指導内容情報出力部210は、特定した複数の重要部分を出力してもよく、特定した複数の重要部分のうち、より高いユーザ評価が対応付けられて格納されている指導内容情報から特定された重要部分をより優先して出力してもよい。
【0030】
サーバ130は、指導内容要約情報生成部216および指導内容要約情報格納部217をさらに備える。指導内容要約情報生成部216は、指導内容の要約を示す指導内容要約情報を生成する。指導内容要約情報は、指導内容要約画像および指導内容要約テキストを含む。
【0031】
指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報から抽出したデータを用いて、指導内容の要約を示す指導内容要約画像を生成する。たとえば、指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報から抽出したフレーム画像を用いて、指導内容の要約を示す指導内容要約画像を生成する。また、指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報から抽出した文字情報を用いて、指導内容の要約を示す指導内容要約テキストを生成する。指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報から検出した音声から生成したテキストデータを用いて、指導内容の要約を示す指導内容要約テキストを生成してもよい。指導内容要約情報生成部216が生成した指導内容要約情報は、指導内容要約情報格納部217に格納される。指導内容情報出力部210は、指導内容情報の出力が指示された場合に、指導内容情報における重要部分を特定し、特定した重要部分から指導内容要約情報生成部216が生成した指導内容要約情報を指導内容要約情報格納部217から取得し、取得した指導内容要約情報を出力してもよい。
【0032】
指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報における書き込みがおこなわれている部分から抽出したフレーム画像を用いて、指導内容要約画像を生成してもよい。指導内容要約情報生成部216は、書き込みが継続しておこなわれている時間帯に含まれる最後のフレーム画像を用いて、指導内容要約画像を生成してもよい。指導内容要約情報生成部216は、異なる複数の時間帯に書き込みがおこなわれている場合、異なる複数の色で書き込みがおこなわれている場合など、異なる複数の書き込み条件で書き込みがおこなわれている場合、書き込み条件ごとに、指導内容要約画像を生成してもよい。
【0033】
指導内容要約情報生成部216は、複数のフレーム画像を用いて、書き込みの途中経過を時系列に示す指導内容要約画像を生成してもよい。たとえば、指導内容要約情報生成部216は、書き込みが継続しておこなわれている時間帯に含まれる、所定間隔ごとの複数のフレーム画像を用いて、書き込みの途中経過を時系列に示す指導内容要約画像を生成してもよい。また、指導内容要約情報生成部216は、書き込みが継続しておこなわれている時間帯に含まれる複数のフレーム画像から、書き込みが所定量おこなわれるごとに抽出した複数のフレーム画像を用いて、書き込みの途中経過を時系列に示す指導内容要約画像を生成してもよい。たとえば、指導内容要約情報生成部216は、書き込みが継続しておこなわれている時間帯に含まれる複数のフレーム画像から、書き込みが所定ストロークおこなわれるごとに抽出した複数のフレーム画像を用いて、書き込みの途中経過を時系列に示す指導内容要約画像を生成してもよい。
【0034】
指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報における書き込みがおこなわれている部分については、指導内容要約画像および指導内容要約テキストを生成してもよい。一方、指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報における書き込みがおこなわれていない部分については、指導内容要約画像を生成せずに、指導内容要約テキストのみを生成してもよい。指導内容要約情報生成部216は、重要部分情報格納部206に格納されている重要部分情報に基づいて、指導内容情報における重要部分を特定し、特定した重要部分から抽出したデータを用いて、当該重要部分の要約を示す指導内容要約情報を生成してもよい。
【0035】
図3は、重要部分情報格納部206に格納されている重要部分情報およびユーザ評価の一例を示す。図3において、「分類コード」によって識別される複数の問題文のそれぞれには、複数の先生による複数の指導内容情報が対応付けられている。たとえば、分類コード「10002401」によって識別される問題文には、「A先生」による指導内容が記録された動画ファイル「100024−01A.wmv」、「B先生」による指導内容が記録された動画ファイル「100024−01B.wmv」、および「C先生」による指導内容が記録された動画ファイル「100024−01C.wmv」が、指導内容情報として対応付けられている。
【0036】
また、複数の先生による複数の指導内容情報のそれぞれに対して、ユーザ評価が対応付けられている。たとえば、図3に示す例では、分類コード「10002401」によって識別される問題文について、「A先生」による指導内容が記録された指導内容情報に対してはユーザ評価が高いことを示す「5」が、「B先生」による指導内容が記録された指導内容情報に対してはユーザ評価が普通であることを示す「3」が、「C先生」による指導内容が記録された指導内容情報に対してはユーザ評価が低いことを示す「1」が、ユーザ評価として対応付けられている。
【0037】
また、「分類コード」によって識別される複数の問題文のそれぞれに対して、当該問題文に対応付けられている指導内容情報が重要部分であるか否かを示す重要部分情報が対応付けられている。たとえば、図3に示す例では、分類コード「10002401」によって識別される問題文には、当該問題文に対応付けられている指導内容情報が重要部分ではないことを示す「−」が、重要部分情報として対応付けられている。一方、分類コード「10002402」によって識別される問題文には、当該問題文に対応付けられている指導内容情報が重要部分であることを示す「○」が、重要部分情報として対応付けられている。
【0038】
たとえば、生徒が、分類コード「10002402」によって識別される問題文をキーワードに指導内容情報の出力を指示した場合、指導内容情報出力部210は、指示された問題文に対応付けられている複数の先生による複数の指導内容情報のうち、より高いユーザ評価が対応付けられている、「A先生」による指導内容が記録された指導内容情報を生徒用端末装置110へ出力する。
【0039】
生徒は、出力された指導内容情報を参考にすることで、指示した重要部分を効率的に学習することができる。また、先生からの出力指示により、先生用端末装置100へ、より高いユーザ評価が対応付けられている指導内容情報を出力してもよい。先生は、出力された指導内容情報を参考にすることで、指示した重要部分を効率的に指導することができる。
【0040】
他の例として、事業主が、分類コード「10002402」によって識別される問題文をキーワードに指導内容情報の出力を指示した場合、指導内容情報出力部210は、指示された問題文に対応付けられている複数の先生による複数の指導内容情報のうち、より低いユーザ評価が対応付けられている、「C先生」による指導内容が記録された指導内容情報をサーバ130で出力する。事業主は、出力された指導内容情報を参考にすることで、指示した問題文の指導方法の問題点を抽出することができる。
【0041】
図4は、サーバ130による処理のフローの一例を示す。まず、データ入力履歴取得部202が、生徒によるデータ入力履歴を取得する(S402)。つぎに、データ入力履歴格納部220が、S402で取得したデータ入力履歴を格納する(S404)。つぎに、問題部分特定部203が、S404で格納したデータ入力履歴のうちの、予め定められている時間以上継続して書き込みがされた書込み部分を、問題部分として特定する(S406)。
【0042】
つぎに、問題部分特定部203が、S404で格納したデータ入力履歴のうちの、予め定められている時間以上継続して書き込みが停止した書き込み停止部分を、問題部分として特定する(S408)。つぎに、問題部分特定部203が、S404で格納したデータ入力履歴のうちの、予め定められている回数以上の書き込みに対する消去がされた第1修正部分を、問題部分として特定する(S410)。つぎに、問題部分特定部203が、S404で格納したデータ入力履歴のうちの、予め定められている面積以上の書き込みに対する消去がされた第2修正部分を、問題部分として特定する(S412)。
【0043】
つぎに、重要部分判断部204が、指導内容情報格納部200に格納されている指導内容情報に記録された指導内容のうちの、S406で特定した書き込み部分、S408で特定した書き込み停止部分、S410で特定した第1修正部分、およびS412で特定した第2修正部分の、少なくともいずれか一つに対応する部分を、重要部分と判断する(S414)。そして、重要部分情報格納部206が、指導内容情報格納部200に格納されている指導内容情報に対応付けて、当該指導内容情報における重要部分を特定するための重要部分情報を格納する(S416)。たとえば、サーバ130は、データ入力履歴取得部202がデータ入力履歴を取得するごとに、S402からS416までの処理をおこなう。
【0044】
続いて、指導内容要約情報生成部216が、S416で格納された重要部分情報に基づいて、指導内容情報における重要部分を特定し(S420)、S420で特定した重要部分から指導内容要約情報を生成して(S422)、S422で生成した指導内容要約情報が、指導内容要約情報格納部217に格納される(S423)。そして、出力指示部208が、指導内容情報の出力の指示を受け付けると(S424)、指導内容情報出力部210が、S423で格納された指導内容要約情報を出力して(S426)、サーバ130は、処理を終了する。なお、指導内容要約情報生成部216は、指導内容要約情報を予め生成して、データベースに格納しておいてもよい。この場合、指導内容情報出力部210は、データベースに格納されている指導内容要約情報を出力してもよい。
【0045】
図5は、指導内容情報に含まれる動画の構成の一例を示す。動画500は、先生による複数の問題文に対する指導内容が記録されている動画データである。たとえば、動画500には、問題文「01」、問題文「02」、問題文「03」に対する指導内容が記録されている。また、動画500には、問題文「02」に対する指導内容として、順に、先生による問題文の読み上げ、生徒による解答、先生による解説が、記録されている。
【0046】
指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報における書き込みがおこなわれている部分から抽出したフレーム画像を用いて、指導内容要約画像を生成する。たとえば、図5に示す例では、問題文「02」の指導内容における、先生による解説が記録されている部分は、先生による書き込みがおこなわれている部分である区間Bを含む。指導内容要約情報生成部216は、問題文「02」の指導内容要約画像を生成する場合、区間Bから抽出したフレーム画像を用いて、問題文「02」の指導内容要約画像を生成する。たとえば、指導内容要約情報生成部216は、区間Bに含まれている所定間隔ごとのフレーム画像を用いて、問題文「02」の指導内容要約画像を生成する。
【0047】
指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報から抽出した文字情報を用いて、指導内容要約テキストを生成する。指導内容要約情報生成部216は、指導内容情報から検出した音声から生成したテキストデータをさらに用いて、指導内容要約テキストを生成してもよい。たとえば、図5に示す例では、問題文「02」の指導内容における、先生による解説が記録されている部分は、文字情報を含む部分である区間Aおよび区間Cを含む。指導内容要約情報生成部216は、問題文「02」の指導内容要約テキストを生成する場合、区間Aおよび区間Cから抽出した文字情報を用いて、問題文「02」の指導内容要約テキストを生成する。区間Bに文字情報が含まれる場合、指導内容要約情報生成部216は、区間Bから抽出した文字情報をさらに用いて、問題文「02」の指導内容要約テキストを生成してもよい。指導内容要約情報生成部216は、複数の指導内容要約画像および複数の指導内容要約テキストを用いて、パラパラマンガのように動画的な再生が可能な指導内容要約情報を生成してもよい。
【0048】
図6は、指導内容要約情報生成部216が生成した指導内容要約情報の一例を示す。図6に示す指導内容要約情報600は、図5に示した動画500から生成された、問題文「02」の指導内容要約情報の一例を示す。
【0049】
指導内容要約情報600は、問題文「02」の指導内容情報における書き込みがおこなわれている部分(区間B)に含まれるフレーム画像から生成された、複数の指導内容要約画像を含む。具体的には、指導内容要約情報600は、画像602、画像604、および画像606を含む。
【0050】
画像602は、区間Bにおける「書き込み1」の書き込みがおこなわれた部分の最後のフレーム画像から生成された指導内容要約画像である。画像604は、区間Bにおける「書き込み2」の書き込みがおこなわれた部分の最後のフレーム画像から生成された指導内容要約画像である。画像606は、区間Bにおける「書き込み3」の書き込みがおこなわれた部分の最後のフレーム画像から生成された指導内容要約画像である。
【0051】
指導内容要約情報600は、問題文「02」の指導内容情報に含まれる文字情報から生成された、複数の指導内容要約テキストを含む。具体的には、指導内容要約情報600は、「解説1」、「解説2」、「解説3」、「解説4」、および「解説5」を含む。
【0052】
「解説1」は、区間Aの文字情報から生成された指導内容要約テキストである。「解説2」は、区間Bにおける「書き込み1」の書き込みがおこなわれた部分の文字情報から生成された指導内容要約テキストである。「解説3」は、区間Bにおける「書き込み2」の書き込みがおこなわれた部分の文字情報から生成された指導内容要約テキストである。「解説4」は、区間Bにおける「書き込み3」の書き込みがおこなわれた部分の文字情報から生成された指導内容要約テキストである。「解説5」は、区間Cの文字情報から生成された指導内容要約テキストである。
【0053】
たとえば、先生、事業主、または生徒は、問題文「02」の指導内容を把握したい場合、問題文「02」の指導内容情報である動画500を視聴することなく、指導内容要約情報600を視聴することにより、問題文「02」の指導内容を容易かつ短時間で把握することができる。また、サーバ130は、動画500を端末装置へ送信することなく、動画500よりもデータ量が少ない指導内容要約情報600を端末装置へ送信すればよいので、端末装置との通信にかかる負荷を軽減することができる。
【0054】
図7は、事業主用端末装置120による指導内容情報の表示例を示す。画面700は、事業主用端末装置120の表示部に表示された、指導内容情報の表示画面である。なお、先生用端末装置100および生徒用端末装置110は、以下で説明する事業主用端末装置120の機能と同様の機能を有してもよい。
【0055】
事業主用端末装置120は、表示部および表示制御部を備える。表示部は、指導内容情報を表示する。表示制御部は、指導内容情報の表示部への表示を制御する。たとえば、表示制御部は、指導内容情報から複数の部分データを抽出して、抽出した部分データごとに、当該部分データを表示部に表示させる。
【0056】
表示制御部は、指導内容情報のうちの予め定められた時間継続して書き込みがおこなわれている部分を、部分データとして取り扱ってもよい。この場合、表示制御部は、予め定められた時間継続して書き込みがおこなわれない部分までを、部分データの範囲として判断してもよい。また、表示制御部は、予め定められている回数の修正がおこなわれた部分までを、部分データの区切りとして判断してもよい。また、表示制御部は、指導内容情報のうちの生徒、先生、または事業者が任意に指定した部分を、部分データとして取り扱ってもよい。
【0057】
表示制御部は、抽出した部分データごとに、視覚的効果を異ならせて表示部に表示させる。たとえば、表示制御部は、抽出した部分データごとに、表示領域、表示タイミング、表示色を異ならせたり、抽出した部分データごとに再生する。これにより、事業主は、複数の部分データを容易に区別して認識することができる。
【0058】
表示制御部は、抽出した部分データごとに、当該部分データを表示部に表示させるとともに、当該部分データの開始時間および終了時間の少なくともいずれか一方を表示部に表示させる。表示制御部は、抽出した部分データごとに、当該部分データの開示時間、終了時間、再生時間などを示すタイムスケールを表示部にさらに表示させてもよい。
【0059】
事業主用端末装置120は、表示制御部が抽出した複数の部分データを、部分データ単位での管理(検索、再生、削除、追加など)が可能な状態で階層的にデータベースに格納および管理する、部分データ管理部をさらに有してもよい。
【0060】
表示制御部は、指導内容情報の表示モードとして、「静止画モード」および「動画モード」を有してもよい。表示制御部は、事業主の選択により、「静止画モード」および「動画モード」を切り替えてもよい。「静止画モード」においては、表示制御部は、指導内容情報から、表示すべき複数の部分データである複数の部分データを抽出して、抽出した複数の部分データのそれぞれを静止画として表示部に表示させてもよい。
【0061】
たとえば、図7に示す例では、画面700には、「静止画モード」で指導内容情報が表示されている。たとえば、画面700には、表示すべき部分データとして指導内容情報から抽出された、書き込み履歴710、書き込み履歴720、および書き込み履歴730が表示されている。画面700において、これら複数の書き込み履歴は、それぞれ異なる表示領域に、異なる表示色で表示されている。これにより、画面700に同時に表示されている複数の書き込み履歴の区別を容易化している。
【0062】
また、画面700には、複数の書き込み履歴のそれぞれに対する、書き込み開始時間および書き込み終了時間が表示されている。さらに、画面700には、書き込み710と書き込み720との間隔を示す書き込み間隔情報750、および書き込み720と書き込み730との間隔を示す書き込み間隔情報760が表示されている。表示制御部は、指導内容情報に含まれる文字情報または音声から生成されたテキストデータを、画面700にさらに表示させてもよい。
【0063】
「動画モード」においては、表示制御部は、指導内容情報に含まれている複数の部分データを抽出して、抽出した複数の部分データのそれぞれを動画として再生して、画面700に表示させてもよい。たとえば、指導内容情報に、書き込み履歴710の部分データと、書き込み履歴720の部分データと、書き込み履歴730の部分データとが含まれている場合、表示制御部は、部分データ単位で、動画を再生することができる。これにより、事業主は、任意の書き込み履歴が、どのような書き順で書き込みされたかを容易に把握することができる。
【0064】
動画において、表示すべき情報に所定時間以上変化のない部分が含まれている場合、表示制御部は、変化のない部分を省略して、または変化のない部分の再生時間を短縮して、動画を再生してもよい。動画において、変化のない部分が複数含まれている場合、表示制御部は、これら複数の変化のない部分の再生時間に応じて、これら複数の変化のない部分の再生時間を相対的に短縮して動画を再生してもよい。
【0065】
事業主用端末装置120は、指導内容情報に含まれている音声を動画に同期させて音声出力してもよい。表示制御部は、指導内容情報に含まれている文字情報および音声をテキストデータ化して、動画に重ね合わせて画面700に表示させてもよい。
【0066】
画面700には、動画の再生状態(開示時間、終了時間、再生時間など)を示すタイムスケール740がさらに表示されている。事業主は、タイムスケール740を操作することで、事業主用端末装置120による部分データの表示を制御することができる。たとえば、事業主がタイムスケール740をスライドさせることにより任意の部分データを指定した場合、事業主用端末装置120は、指定された任意の部分データを表示または再生する。たとえば、事業主がタイムスケール740をスライドさせることにより任意の時刻を指定した場合、事業主用端末装置120は、部分データのうちの指定された任意の時刻の部分を表示または再生する。さらに、事業主は、タイムスケール740を操作することにより、部分データを早送り、コマ送りさせることもできる。事業主は、タイムスケール740を操作して、部分データの表示または再生を制御することにより、任意の部分の書き込みのプロセスを容易に把握することができる。なお、タイムスケール740は、部分データ毎に予め区切られていてもよい。例えば、部分データ毎に表示色を異ならせた場合に、タイムスケール740の色を部分データの色に対応させるなどして、一目で静止画から動画再生部分を選択することができるようにしてもよい。
【0067】
なお、表示制御部は、指導内容要約情報を表示部に表示させてもよい。この場合、「静止画モード」においては、表示制御部は、指導内容要約情報に含まれている複数の指導内容要約画像のうちのいずれか一つを表示してもよい。この場合、表示制御部は、ユーザの切り替え指示により、複数の指導内容要約画像を切り替えて表示してもよい。一方、「動画モード」においては、指導内容要約情報に含まれている複数の指導内容要約画像を、時系列順に自動的に切り替えて表示することにより、パラパラマンガのように動画的に再生してもよい。表示制御部は、画面700に表示されている指導内容要約画像に同期させて、当該指導内容要約画像に対応する指導内容要約テキストを、指導内容要約画像に重ねてまたは並べて、画面700に表示させてもよい。表示制御部は、事業主の選択により、指導内容情報に含まれている動画のみを再生するか、指導内容情報に含まれている動画および音声を再生するか、複数の指導内容要約画像を動画的に再生するかを切り替えてもよい。
【0068】
なお、サーバ130は、指導内容情報格納部200に格納されている指導内容情報に含まれている手書き文字を文字認識して、テキストデータへ変換してもよい。また、サーバ130は、指導内容情報格納部200に格納されている指導内容情報に含まれている手書き図形を図形認識して、図形データへ変換してもよい。この場合、手書き図形の書き込み速度、書き込み方向、書き順に基づいて、変換する図形データを推測して決定してもよい。サーバ130は、手書き文字の変換をおこなうか、手書き図形の変換をおこなうか、いずれの変換もおこなわないか、または双方の変換をおこなうかを、問題文の分類コードなどに応じて判断してもよい。
【0069】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】実施形態に係る学習システム10の構成の一例を示す。
【図2】サーバ130の機能構成の一例を示す。
【図3】重要部分情報およびユーザ評価の一例を示す。
【図4】サーバ130による処理のフローの一例を示す。
【図5】指導内容情報に含まれる動画の構成の一例を示す。
【図6】指導内容要約情報生成部216が生成した指導内容要約情報の一例を示す。
【図7】事業主用端末装置120による指導内容情報の表示例を示す。
【符号の説明】
【0071】
10 学習システム、20 仮想クラス、100 先生用端末装置、110 生徒用端末装置、120 事業主用端末装置、130 サーバ、140 ネットワーク、200 指導内容情報格納部、201 指導内容情報取得部、202 データ入力履歴取得部、203 問題部分特定部、204 重要部分判断部、205 重要部分指定部、206 重要部分情報格納部、207 問題部分出力部、208 出力指示部、210 指導内容情報出力部、212 ユーザ評価取得部、216 指導内容要約情報生成部、217 指導内容要約情報格納部、220 データ入力履歴格納部、500 動画、600 指導内容要約情報、602 画像、604 画像、606 画像、700 画面、710 書き込み履歴、720 書き込み履歴、730 書き込み履歴、740 タイムスケール、750 書き込み間隔情報、760 書き込み間隔情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のユーザを指導する指導システムであって、
指導内容が記録された指導内容情報を格納する指導内容情報格納部と、
前記端末装置に対する前記ユーザによるデータ入力履歴を取得するデータ入力履歴取得部と、
前記データ入力履歴取得部が取得した前記データ入力履歴のうちの、問題部分を特定する問題部分特定部と
を備える指導システム。
【請求項2】
前記指導内容情報のうちの前記問題部分に対応する部分を重要部分として判断する重要部分判断部と、
前記指導内容情報の出力が指示された場合に、前記指導内容情報における前記重要部分を特定し、特定した前記重要部分を出力する指導内容情報出力部と
をさらに備える請求項1に記載の指導システム。
【請求項3】
前記指導内容情報格納部は、
複数の指導者による複数の前記指導内容情報のそれぞれに対応付けて、複数のユーザ評価を格納し、
前記重要部分判断部は、
前記複数の指導者による複数の指導内容情報のそれぞれに対して、前記指導内容情報のうちの前記問題部分に対応する部分を重要部分として判断する
請求項2に記載の指導システム。
【請求項4】
前記指導内容情報から抽出したデータを用いて、前記指導内容の要約を示す指導内容要約情報を生成する指導内容要約情報生成部をさらに備え、
前記指導内容情報出力部は、
前記指導内容情報の出力が指示された場合に、前記指導内容情報における前記重要部分を特定し、特定した前記重要部分から前記指導内容要約情報生成部が生成した前記指導内容要約情報を出力する
請求項2または3に記載の指導システム。
【請求項5】
前記指導内容情報を表示する表示部と、
前記指導内容情報から複数の部分データを抽出して、抽出した前記部分データごとに、当該部分データを前記表示部に表示させるとともに、当該部分データの開始時間および終了時間の少なくともいずれか一方を前記表示部に表示させる表示制御部と
をさらに備える請求項1から4のいずれかに記載の指導システム。
【請求項6】
端末装置のユーザを指導する指導方法であって、
前記端末装置に対する前記ユーザによるデータのデータ入力履歴を取得するデータ入力履歴取得段階と、
前記データ入力履歴取得段階で取得した前記データ入力履歴のうちの、問題部分を特定する問題部分特定段階と
を備える指導方法。
【請求項7】
端末装置のユーザを指導する指導システム用のプログラムであって、コンピュータを、
前記端末装置に対する前記ユーザによるデータのデータ入力履歴を取得するデータ入力履歴取得部、および
前記データ入力履歴取得部が取得した前記データ入力履歴のうちの、問題部分を特定する問題部分特定部
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−224042(P2010−224042A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−68749(P2009−68749)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(501275178)ソフトバンクBB株式会社 (112)
【Fターム(参考)】