説明

指示システム、指示装置及び指示プログラム

【課題】 対象物側の利用者が、投影された投影用画像を遮蔽物により遮ることで、その投影用画像の元画像を注釈画像と共に投影可能な指示システムを提供する。
【解決手段】 対象物を含む対象領域内を撮像するビデオカメラ20と、記憶手段に記憶された第1投影用画像及び第1投影用画像が縮小された第2投影用画像を、ビデオカメラ20で撮像された撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション画像と共に、対象領域内に投影するプロジェクタ40と、撮像画像を送信する画像送信部51、撮像画像内の第2投影用画像に対する遮蔽物を検出する遮蔽検出部55、遮蔽物が検出された場合に、第1投影用画像をアノテーション画像と共にプロジェクタ40に投影させる投影制御部54、を具備するサーバ50と、画像送信部51によって送信された撮像画像を受信する受信部、受信された撮像画像に基づく指示を送信する送信部、を具備する端末と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指示システム、指示装置及び指示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議システム等においては、端末側から対象物等の実物体側へ向けて作業手順の指示等の各種指示を行う場合がある。このような、端末側から実物体側への指示を行うことができる会議システムとしては、例えば、実物体側に存在する対象物をビデオカメラで撮像しつつその撮像画像を端末に送信すると共に、端末において撮像画像に基づいて操作者によって指示された注釈画像を実物体側でプロジェクタにより対象物へ投影する指示システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−33756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、対象物側の利用者が、投影手段により投影された画像(以下、投影用画像という。)を遮蔽物により遮ることで、その投影用画像の元となる画像を注釈画像と共に投影する指示システム、指示装置及び指示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、対象物を含む対象領域内を撮像する撮像手段と、記憶手段に記憶された第1の投影用画像及び第1の投影用画像が縮小された第2の投影用画像を、撮像手段で撮像された撮像画像に基づく指示に応じた注釈を表す注釈画像と共に、対象領域内に投影する投影手段と、撮像画像を送信する第1の送信部と、撮像画像内の第2の投影用画像に対する遮蔽物を検出する検出部と、検出部によって遮蔽物が検出された場合に、第1の投影用画像を注釈画像と共に投影手段に投影させる投影制御部と、を具備する制御手段と、第1の送信部によって送信された撮像画像を受信する受信部と、受信部により受信された撮像画像に基づく指示を送信する第2の送信部と、を具備する端末と、を有することを特徴とする指示システムである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、投影手段は、第2の投影用画像を他の第2の投影用画像に差し替えることを指示する差換指示画像をさらに投影し、制御手段の検出部は、撮像画像内の差換指示画像に対する遮蔽物をさらに検出し、制御手段の投影制御部は、検出部によって遮蔽物が検出された場合に、第2の投影用画像を他の第2の投影用画像に差し替えて投影手段に投影させることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、制御手段の投影制御部は、第2の投影用画像及び他の第2の投影用画像がそれぞれ同一の集団に属することを示す集団情報により複数の画像で構成された場合、複数の第2の投影用画像を一括りに複数の他の第2の投影用画像に差し替えて投影手段に投影させることを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、投影手段は、第2の投影用画像及び差換指示画像を投影させるか否かを指示する投影指示画像をさらに投影し、制御手段の検出部は、撮像画像内の投影指示画像に対する遮蔽物をさらに検出し、制御手段の投影制御部は、第2の投影用画像及び差換指示画像の投影が停止している場合であって、検出部によって遮蔽物が検出されたときに、第2の投影用画像及び指示画像を投影手段に投影させることを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、投影手段は、第2の投影用画像及び差換指示画像を投影させるか否かを指示する投影指示画像をさらに投影し、制御手段の検出部は、撮像画像内の投影指示画像に対する遮蔽物をさらに検出し、制御手段の投影制御部は、第2の投影用画像及び差換指示画像の投影がなされている場合であって、検出部によって遮蔽物が検出されたときに、第2の投影用画像及び差換指示画像を投影手段に投影させることを停止させることを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、制御手段の検出部は、撮像画像内における対象物及び利用者の位置をさらに検出し、制御手段の投影制御部は、利用者の対象物とを結ぶ直線状の領域で、かつ、利用者と対象物との間の領域を除いた領域に、第2の投影用画像、差換指示画像及び投影指示画像の少なくとも1つを投影手段に投影させることを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載の発明は、対象物と、記憶手段から抽出され、投影手段により投影された第1の投影用画像を縮小した第2の投影用画像と、を含む対象領域内を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像を送信する送信手段と、撮像画像内の第2の投影用画像に対する遮蔽物を検出する検出部と、検出部によって遮蔽物が検出された場合に、送信部により送信された撮像画像に基づく指示に応じた注釈を表す注釈画像を、第1の投影用画像と共に、対象領域内に投影手段に投影させる投影制御部と、を有することを特徴とする指示装置である。
【0012】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、対象物と、記憶手段から抽出され、投影手段により投影された第1の投影用画像を縮小した第2の投影用画像と、を含む対象領域内を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像を送信する送信部、撮像画像内の第2の投影用画像に対する遮蔽物を検出する検出部、検出部によって遮蔽物が検出された場合に、送信部により送信された撮像画像に基づく指示に応じた注釈を表す注釈画像を、第1の投影用画像と共に、対象領域内に投影手段に投影させる投影制御部、として機能させることを特徴とする指示プログラムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、投影手段により投影された投影用画像を遮蔽物により遮ることで、その投影用画像の元となる画像が注釈画像と共に投影される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、投影用画像を他の投影用画像に差換えることを指示する差換指示画像も投影される。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、投影用画像が複数の画像で構成されている場合、これらが一括りにされて他の投影用画像に差換えられる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、投影用画像及び差換指示画像の投影が停止している場合に、これらの画像を投影させるか否かを指示する投影指示画像が遮られると、投影用画像及び差換指示画像が投影される。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、投影用画像及び差換指示画像が投影されている場合に、これらの画像を投影させるか否かを指示する投影指示画像が遮られると、投影用画像及び差換指示画像の投影が停止される。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、投影用画像等の利用者の真正面への投影が避けられ、利用者の意図しない指示が回避され易くなる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、投影手段により投影された投影用画像を遮蔽物により遮ることで、その投影用画像の元となる画像が注釈画像と共に投影される。
【0020】
請求項8に記載の発明によれば、投影手段により投影された投影用画像を遮蔽物により遮ることで、その投影用画像の元となる画像が注釈画像と共に投影される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、本発明の指示システムの実施形態を示す構成図、図2は、サーバ50の要部構成を例示するブロック図、図3は、サーバ50のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【0023】
この指示システムは、図1に示すように、対象物側装置10及び端末100等を含んで構成されており、対象物側装置10と端末100とはネットワーク300により相互に通信可能に接続されている。尚、図1においては、端末100を一台のみ示しているが、複数の端末100、101等をネットワーク300を通じて対象物側装置10の後述するサーバ50へ接続可能である。
【0024】
対象物側装置10は、撮像手段としてのビデオカメラ20、投影手段としてのプロジェクタ40、制御手段または指示装置としてのサーバ50、マイク60、ハーフミラー65等を含んで構成される。
【0025】
ビデオカメラ20は、例えばCCDカメラ等で構成され、テーブル70上に置かれた対象物200や利用者Mを含む対象領域内を撮像すると共に、その撮像画像の情報はサーバ50に取り込まれる。尚、ビデオカメラ20は、ハーフミラー65を透過した画像を撮像する。
【0026】
プロジェクタ40は、液晶プロジェクタ等で構成され、端末100でなされた撮像画像に基づく指示に応じた注釈画像(以下、アノテーション画像という。)ANを、対象物200を含む対象領域内に投影すると共に、その対象領域内に、投影用画像、該投影用画像が縮小された縮小画像及び縮小画像の投影形態を変化させる種々の画像(以下、サムネイル画像等という)をも投影する。投影用画像やサムネイル画像等は、対象物側装置10の内部又は外部に設置された不図示の記憶装置に記憶されている。また、プロジェクタ40は、その光学系が、ハーフミラー65によりビデオカメラ20と光学的な主点が略一致するように配置されている。このプロジェクタ40は、サーバ50から送信されたアノテーション画像ANをその光学系を通じハーフミラー65を介して対象物200へ投影する。プロジェクタ40からのアノテーション画像ANは、ハーフミラー65で反射して対象物200へ投影される。尚、アノテーション画像ANには、線、文字、図形等のあらゆる形態の画像が含まれる。また、ハーフミラーの反射率は0.3%程度であることが望ましい。
【0027】
マイク60は、利用者Mの指示等の音声を取得する。取得された音声は、サーバ50により、音声情報としてコンピュータ120に送信される。
【0028】
サーバ50は、ビデオカメラ20、プロジェクタ40の動作を制御すると共に、ネットワーク300を介して端末100との間で各種情報を送受する。
【0029】
より詳しくは、図2に示すように、ビデオカメラ20を制御する撮像制御部51と、ビデオカメラ20によって撮像された撮像画像を端末100に送信する画像送信部52とを備える。また、サーバ50は、端末100からの描画指示等、各種指示を受信する指示受信部53と、プロジェクタ40を制御し、アノテーション画像ANを投影させる投影制御部54とを備える。プロジェクタ40によって投影されたサムネイル画像等が撮像画像内の含まれており、そのサムネイル画像等を構成する一の画像が遮蔽物によって遮られている場合に、その一の画像の元となる投影用画像を投影制御部54に投影させる遮蔽検出部55とを備える。
【0030】
したがって、サーバ50は、ビデオカメラ20が撮像した撮像画像を端末100へ送信すると共に、端末100でなされた撮像画像に基づく指示に応じたアノテーション画像AN等をプロジェクタ40により対象物200を含む対象領域内へ投影させると共に、サムネイル画像等を構成する一の画像が遮られていることを撮像画像内から検出した場合に、その一の画像の元となる画像をプロジェクタ40により対象領域内へ投影させる。
【0031】
尚、サーバ50は、図3に示すように、CPU50a、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NVRAM(Non Volatile RAM)等のRAM50b、フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)50c及び入出力を制御するI/Oインタフェース50dやLANインタフェース50e等がバス50fにより接続されたハードウェア構成により実現される。
【0032】
したがって、CPU50aがRAM50bやROM50c等の記憶装置に格納された所要のプログラムを読み込み、当該プログラムに従った演算を行うことにより、上述したサーバ50の各機能が実現される。後述する端末100のコンピュータ120ついても概ね同様の構成である。尚、このようなプログラムとしては後述するフローチャートに応じたプログラムとすることができる。また、同図に示すように、必要に応じて、バス50fにHDD(ハードディスクドライブ)50g、CD−ROMドライブ50h、FDドライブ50i、モデム50jを接続するようにしてもよい。
【0033】
端末100は、図1に示すように、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等からなる表示装置110、スピーカ140、ネットワーク300に接続されたコンピュータ120、コンピュータ120に接続されたポインティングデバイス(マウス)130等を含んで構成される。表示装置110及びポインティングデバイス130の動作はコンピュータ120によって制御される。
【0034】
表示装置110は、その表示画面に対象物側装置10から送信される撮像画像を表示する。
ポインティングデバイス130は、撮像画像が表示された表示画面においてポインタで各種ボタン等を操作することにより、対象物200へ投影するアノテーション画像ANに関する指示を形成するのに用いられる。
コンピュータ120は、撮像画像を受信する受信部、撮像画像に対して行われたアノテーション画像の描画に関する描画指示等、各種指示を送信する送信部を含んで構成される。
スピーカ140は、サーバ50に接続されているマイク60から取得されたサーバ50側の利用者Mの指示などの音声を出力する。
【0035】
次に、上記構成の指示システムの動作について図4から図6を参照して説明する。
【0036】
まず、対象物側装置10の動作について図4を参照して説明する。
図4は、対象物側装置10のサーバ50における処理の一例を示すフローチャートである。
【0037】
サーバ50は、図4に示すように、まず、ビデオカメラ20のよる撮像画像の取り込みを開始し(ステップS11)、端末100のコンピュータ120から接続要求があるかを判断する(ステップS12)。そして、サーバ50は、コンピュータ120からの接続要求があったと判断した場合には、ビデオカメラ20の撮像画像をネットワーク300を通じて端末100のコンピュータ120へ送信する(ステップS13)。
【0038】
サーバ50は、次いで、コンピュータ120から描画指示の送信があるか否かを判断する(ステップS14)。この描画指示は、アノテーション画像ANの描画に関する指示である。サーバ50は、上記の描画指示を受信した場合には、その描画指示の内容に応じて描画指示処理を行う(ステップS15)。具体的には、描画指示に応じたアノテーション画像ANを生成する。これにより、プロジェクタ40に処理結果に基づくアノテーション画像ANを投影させる。
【0039】
一方、サーバ50は、上記の描画指示を受信しない場合には、コンピュータ120から切断要求があるかを判断し(ステップS16)、切断要求が無い場合には、ステップS13に戻って新たな撮像画像をネットワーク300を通じて端末100のコンピュータ120へ送信し、切断要求があった場合には、ビデオカメラ20の撮像画像の送信を停止する(ステップS17)。そして、サーバ50は、処理の終了要求があるかを判断し(ステップS18)、終了要求がない場合には、ステップS12に戻って上記の処理を繰り返し、終了要求があった場合には処理を終了する。
【0040】
次に、端末100の動作について図5及び図6を参照して説明する。
図5は、端末100のコンピュータ120における画像形成における処理の一例を示すフローチャート、図6は、端末100側の操作の一例を説明するための図である。
【0041】
まず、図5に示すように、端末100のコンピュータ120は、サーバ50に対して接続要求を行う(ステップS21)。次いで、コンピュータ120は、接続が完了した後、例えば、図6に示すように、サーバ50から送信される撮像画像111を表示装置110の画面上に表示する(ステップS22)。尚、図6に示される撮像画像111は、テーブル70の上に置かれた対象物200が、これらの上方に配置されたビデオカメラ20によって撮像された画像を表している。
【0042】
次いで、コンピュータ120は、表示装置110の画面上に表示された撮像画像111に対する操作者からのアノテーション画像ANの描画指示があるかを判断し(ステップS23)、アノテーション画像ANの描画指示がある場合には、その描画指示に応じた処理を行う(ステップS24)。
【0043】
具体的には、端末100の操作者は、図6に示すような表示装置110の画面上の撮像画像111を見ながら、画面上のポインタPtをポインティングデバイス130の操作によって移動させ、アノテーション画像ANを指示する。この指示は、例えば、ポインティングデバイス130を用いて画面上に形成された各種ボタンBT等を操作することにより行われる。
【0044】
アノテーション画像ANの描画指示には、多角形や円、線分、矢印などの図形の描画を行わせる指示、あらかじめ用意されたビットマップ画像の描画を行わせる指示、キーボードなどから入力されたテキスト画像の描画を行わせる指示、ポインティングデバイス130の動作を反映させた画像の描画を行わせる指示等がある。そして、コンピュータ120は、ステップS24で特定された描画指示をサーバ50へ送信する(ステップS25)。
【0045】
次いで、コンピュータ120は、端末100でなされたビデオカメラ20の撮像画像に基づく操作者による指示が完了したかを判断し(ステップS26)、終了した場合には、サーバ50に対して切断要求を行い(ステップS27)、処理を終了する。端末100の操作者による指示操作が終了していない場合には、ステップS22に戻って上記の処理を繰り返す。
【0046】
続いて、上述した投影用画像及びサムネイル画像等の投影処理について説明する。
【0047】
図7は、サーバ50における遮蔽検出部55の動作の一例を示すフローチャート、図8は、サムネイル画像等の投影位置を説明するための図である。尚、図7に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートのステップS15の処理に含むことが望ましく、より詳細には、描画指示処理を行った後に含むことが好ましい。後述するフローチャートについても同様である。
【0048】
遮蔽検出部55は、まず、画像送信部52から撮像画像を順次取得し(ステップS31)、その撮像画像に基づいて、サーバ50側の利用者M及び対象物200の位置を検出する(ステップS32)。
【0049】
具体的には、サーバ50側の利用者が写っていない撮像画像と、連続的に取り込まれる撮像画像との差分(特に、差分のエッジ)を抽出し、当該差分に人間の特徴(例えば、頭部や手など)が含まれている場合に、撮像画像内のその差分の位置をサーバ50側の利用者Mの位置として検出する。利用者Mの検出は、発信器やRFIDタグ等を使って行うようにしてもよい。
【0050】
同様に、遮蔽検出部55は、対象物200が写っていない撮像画像と、連続的に取り込まれる撮像画像との差分(特に、差分のエッジ)を抽出し、その差分に対象物200の特徴(例えば、対象物200の形状や色彩等)が含まれている場合に、撮像画像内のその差分の位置を対象物200の位置として検出する。
【0051】
後述するサムネイル画像等を構成する一の画像が遮られたか否かについても、遮蔽物が写っていない撮像画像と、連続的に取り込まれる撮像画像との差分を抽出することにより行われる。
【0052】
遮蔽検出部55は、次いで、投影制御部54に対しサムネイル画像等を投影させる指示を送信する(ステップS33)。より詳しくは、検出されたサーバ50側の利用者Mの位置及び対象物200の位置に基づいて、対象物200に重ならない範囲で、サーバ50側の利用者Mの近傍にサムネイル画像等をプロジェクタ40に投影させる。
【0053】
具体的には、図8(a)に示すように、遮蔽検出部55は、検出されたサーバ50側の利用者Mの位置及び対象物200の位置に基づいて、サーバ50側の利用者Mと対象物200との間の領域ARを除いた領域に、サムネイル画像等90を投影させる指示を送信する。
【0054】
より好ましくは、遮蔽検出部55は、サーバ50側の利用者Mと対象物200とを結ぶ領域で、かつ、サーバ50側の利用者Mと対象物200との間の領域ARを除いた領域内の利用者Mの手が届く範囲、例えば、利用者Mから30〜50cm程度離れた範囲にサムネイル画像等90を投影させる。このため、図8(b)に示すように、利用者Mがテーブル70の周辺を移動すると、遮蔽検出部55は、利用者M及び対象物200の位置を検出し、投影制御部54にサムネイル画像等90の投影位置を変更させる指示を送信する。投影制御部54は、これを受信して、プロジェクタ40に対し、サムネイル画像等90の投影位置を変更して投影させる。
【0055】
遮蔽検出部55は、ここで、サムネイル画像等を構成する一の画像が遮蔽物により遮られたか否かを判定し(ステップS34)、一の画像が遮られたと判定した場合には、その画像に割り当てられた識別番号を、投影形態を分岐するための情報(以下、投影形態分岐フラグという。)にセットする(ステップS35)一方、一の画像が遮られなかったと判定した場合には、識別番号「0」を投影形態分岐フラグにセットし(ステップS36)、サムネイル画像等90の投影を停止させる(ステップS37)。尚、一の画像が遮られなかったとする判定は、例えば、予め設定された時間内に一の画像が遮られなかった場合に行われる。
【0056】
ここで、上述したサムネイル画像等90の構成について説明する。
【0057】
図9は、サムネイル画像等90の構成を説明するための図である。
【0058】
サムネイル画像等90は、図9に示すように、一又は複数のサムネイル画像94、該サムネイル画像を他のサムネイル画像に差換えることを指示する差換指示画像93、サムネイル画像94及び差換指示画像93を投影させるか否かを指示する投影指示画像92、及び、撮像画像及びこの画像に付随して録音された音声情報の記憶装置への保存を指示する保存指示画像91を含んで構成される。差換指示画像93は、同図に示すように、投影色によって差換機能が変わるようにように構成される。例えば、投影色が、「黒」色であれば差換機能を発揮させ、「白」色であれば差換機能を発揮させないようにすることが望ましい。
【0059】
サムネイル画像94が、同図(b)(c)に示すように、複数の画像94a〜94fで構成される場合、これらの複数の画像94a〜94fには、同一の集団に属することを示す「100」「200」等の集団情報が付与されている。同図によれば、サムネイル画像94a〜94cには同じ一の集団情報が、サムネイル画像94d〜94fには、同じ他の集団情報が、付与されている。このため、差換指示画像93により、複数のサムネイル画像を差換えることを指示する場合、同一の集団に属する画像が一括りにされて差換えられる。すなわち、差換指示画像93bが遮られると、サムネイル画像94a〜94cは、サムネイル画像94d〜94fに差換えられて投影される。サムネイル画像94は、同図(b)(c)に示すようなテキストに限定されず、同図(d)に示すように、例えば図形やプリンタ等の操作部に関する画像等であってもよい。
【0060】
また、サムネイル画像等90を構成する各画像91〜94には、識別番号が付与される。具体的には、保存指示画像91には識別番号「1」、投影指示画像92には識別番号「2」、差換指示画像93a,93bにはそれぞれ識別番号「3」「4」、サムネイル画像94a〜94c,94d〜94fにはそれぞれ「5」「6」「7」が付与される。したがって、サムネイル画像等90を構成する画像91〜94のうちで一の画像が遮られると、その画像に付与された識別番号が投影形態分岐フラグにセットされる。
【0061】
尚、サムネイル画像等90には、少なくともサムネイル画像94が含まれていればよく、差換指示画像93、投影指示画像92及び保存指示画像91については含まれていなくてもよい。また、サムネイル画像94と保存指示画像91や投影指示画像92等を選択的に組み合わせて投影させるようにしてもよい。
【0062】
以下に、サムネイル画像等90の投影・制御等を、投影形態分岐フラグにセットされた識別番号ごとに説明する。
【0063】
(保存指示画像)
まず、保存指示画像91が遮られた場合について図10から図12を参照して説明する。
【0064】
図10は、遮蔽検出部55の動作の一例を示すフローチャートの一部、図11は、保存指示画像91が遮られたことを表す図である。尚、図10に示すフローチャートにおける「A」「B」等の各記号は、後述する図13、図16及び図17等に示すフローチャートと対応付いている。
【0065】
遮蔽検出部55は、図10に示すように、まず、投影形態分岐フラグ(図10では、単にフラグと示す。)に識別番号「0」がセットされているか否かを判定し(ステップS41)、識別番号「0」がセットされている場合には、処理を終了し、図4に示すフローチャートのステップS13に戻る。
【0066】
一方、遮蔽検出部55は、識別番号「0」がセットされていない場合には、次いで、投影形態分岐フラグに「0」より大きく「8」より小さな識別番号がセットされているか否かを判定し(ステップS42)、さらに、セットされた識別番号が「1」であるか否かを判定する(ステップS43)。
【0067】
具体的には、図11に示すように、テーブル70上に投影されたサムネイル画像等90のうち、保存指示画像91がサーバ50側の利用者Mによって遮られた場合、遮蔽検出部55によって、この撮像画像から保存指示画像91に付与された識別番号「1」が投影形態分岐フラグにセットされる。このため、遮蔽検出部55は、ステップS42の処理において、投影形態分岐フラグに「0」より大きく「8」より小さな識別番号がセットされていると判定し、ステップS43の処理において、セットされた識別番号が「1」であると判定する。
【0068】
遮蔽検出部55は、次いで、撮像画像を取得し(ステップS44)、取得した撮像画像が前回取得した撮像画像と同じであるか否かを判定する(ステップS45)。
【0069】
遮蔽検出部55は、ステップS45の処理において、取得した撮像画像が前回取得した撮像画像と同じであると判定した場合には、録音された音声情報を切り替え(ステップS46)、切替前の音声情報を記憶装置に保存する(ステップS47)。次いで、前回取り込まれた撮像画像にその属性情報を付加して記憶装置に保存し(ステップS48)、処理を終了する。撮像画像の属性情報は、図12に示すように、撮像画像と録音された音声情報(sound file)とを関連付けている。
【0070】
(投影指示画像)
次に、投影指示画像92が遮られた場合について図13から図15を参照して説明する。
【0071】
図13は、遮蔽検出部55の動作の一例を示すフローチャートの一部、図14及び図15は、投影指示画像92が遮られたことを表す図である。
【0072】
遮蔽検出部55は、上述したステップS43の処理において、セットされた識別番号が「1」でないと判定した場合、図13に示すように、セットされた識別番号が「2」であるか否かを判定する(ステップS51)。
【0073】
具体的には、図14(a)に示すように、テーブル70上に投影されたサムネイル画像等90のうち、「閉じる」が表示された投影指示画像92がサーバ50側の利用者Mによって遮られた場合、または、図15(a)に示すように、テーブル70上に投影されたサムネイル画像等90のうち、「開く」が表示された投影指示画像92がサーバ50側の利用者Mによって遮られた場合、これらの撮像画像から、投影指示画像92に付与された識別番号「2」が投影形態分岐フラグにセットされる。このため、遮蔽検出部55は、ステップS51の処理において、セットされた識別番号が「2」であると判定する。
【0074】
遮蔽検出部55は、次いで、開閉フラグが「ON」であるか否かを判定する(ステップS52)。この開閉フラグは、「ON」と「OFF」とで構成され、蔽検出部55自身が管理する。開閉フラグが「ON」である場合とは、図14(a)に示すように、サムネイル画像94や差換指示画像93が投影されている状態をいう。一方、開閉フラグが「OFF」である場合とは、図15(a)に示すように、サムネイル画像94や差換指示画像93が投影されていない状態をいう。
【0075】
遮蔽検出部55は、ステップS52の処理において、開閉フラグが「ON」であると判定した場合には、図13に示すように、開閉フラグを「OFF」にセットし(ステップS53)、投影制御部54に対し、保存指示画像91及び「開く」と表示された投影指示画像92を投影させる指示を送信する(ステップS54)。この結果、差換指示画像93及びサムネイル画像94の投影が停止され、図14(b)に示すように、テーブル70には、保存指示画像91と「開く」と表示された投影指示画像92とがプロジェクタ40によって投影される。投影の停止は、閉じられていく状態を示す観点から、サムネイル画像94cから差換指示画像93aまで順次行われることが望ましい。この場合、投影停止の時刻を異ならせていけばよい。
【0076】
一方、遮蔽検出部55は、ステップS52の処理において、開閉フラグが「ON」でないと判定した場合には、図13に示すように、開閉フラグを「ON」にセットし(ステップS55)、投影制御部54に対し、保存指示画像91、「閉じる」と表示された投影指示画像92、差換指示画像93及びサムネイル画像94を投影させる(ステップS56)。この結果、図15(b)に示すように、テーブル70には、保存指示画像91、「開く」と表示された投影指示画像92、差換指示画像93及びサムネイル画像94がプロジェクタ40によって投影される。投影は、開かれていく状態を示す観点から、差換指示画像93aからサムネイル画像94cまで順次行われることが望ましい。この場合、投影の時刻を異ならせていけばよい。
【0077】
(差換指示画像及びサムネイル画像)
最後に、差換指示画像93又はサムネイル画像94が遮られた場合について説明する。
【0078】
図16及び図17は、遮蔽検出部55の動作の一例を示すフローチャートの一部、図18及び図19は、差換指示画像93が遮られたことを表す図、図20は、サムネイル画像94が遮られたことを表す図である。
【0079】
遮蔽検出部55は、上述したステップS51の処理において、セットされた識別番号が「2」でないと判定した場合、図16に示すように、セットされた識別番号が「3」であるか否かを判定する(ステップS61)。
【0080】
具体的には、図18(a)に示すように、テーブル70上に投影されたサムネイル画像等90のうち、「左向きの矢印」が表示された差換指示画像93aがサーバ50側の利用者Mによって遮られた場合、この撮像画像から、差換指示画像93aに付与された識別番号「3」が投影形態分岐フラグにセットされる。このため、遮蔽検出部55は、ステップS61の処理において、セットされた識別番号が「3」であると判定する。
【0081】
遮蔽検出部55は、ステップS61の処理において、セットされた識別番号が「3」であると判定した場合には、投影制御部54に対し、1つ前の集団に属するサムネイル画像を投影させ(ステップS62)、集団情報を繰り上げる(ステップS63)。この結果、図18(a)に示すように、差換指示画像93及び画像番号「4」〜「6」が表示されたサムネイル画像94d〜94fは、同図(b)に示すように、差換指示画像93a,93bの色がそれぞれ反転して投影されると共に、画像番号「1」〜「3」が表示されたサムネイル画像94a〜94cが投影される。
【0082】
一方、遮蔽検出部55は、上述したステップS61の処理において、セットされた識別番号が「3」でないと判定した場合、図17に示すように、セットされた識別番号が「4」であるか否かを判定する(ステップS71)。
【0083】
具体的には、図19(a)に示すように、テーブル70上に投影されたサムネイル画像等90のうち、「右向きの矢印」が表示された差換指示画像93bがサーバ50側の利用者Mによって遮られた場合、この撮像画像から、差換指示画像93bに付与された識別番号「4」が投影形態分岐フラグにセットされる。このため、遮蔽検出部55は、ステップS71の処理において、セットされた識別番号が「4」であると判定する。
【0084】
遮蔽検出部55は、ステップS71の処理において、セットされた識別番号が「4」であると判定した場合には、投影制御部54に対し、1つ後の集団に属するサムネイル画像を投影させ(ステップS72)、集団情報を繰り下げる(ステップS73)。この結果、図19(a)に示すように、差換指示画像93及び画像番号「1」〜「3」が表示されたサムネイル画像94a〜94cは、同図(b)に示すように、差換指示画像93a,93bの色がそれぞれ反転して投影されると共に、画像番号「4」〜「6」が表示されたサムネイル画像94d〜94fが投影される。
【0085】
一方、遮蔽検出部55は、上述したステップS71の処理において、セットされた識別番号が「4」でないと判定した場合、または、ステップS42の処理において、投影形態分岐フラグが「8」以上である場合、投影形態分岐フラグに対応する画像を投影制御部54に投影させる。
【0086】
具体的には、図20(a)に示すように、テーブル70上に投影されたサムネイル画像等90のうち、「サムネイル画像2」が表示されたサムネイル画像94bがサーバ50側の利用者Mによって遮られた場合、この撮像画像から、サムネイル画像94bに付与された識別番号「6」が投影形態分岐フラグにセットされる。このため、遮蔽検出部55は、ステップS71の処理において、セットされた識別番号が「4」でないと判定する。
【0087】
遮蔽検出部55は、ステップS71の処理において、セットされた識別番号が「4」でないと判定した場合には、投影制御部54に対し、その投影形態分岐フラグに対応する投影用画像を投影させる(ステップS81)。
【0088】
この結果、図20(a)に示すように、画像番号「2」が表示されたサムネイル画像94bが遮られると、同図(b)に示すように、そのサムネイル画像94bの元となった投影用画像98がテーブル70上に投影される。投影用画像98は、例えば対象物200の設計図や拡大図等、対象物200と関連性を有する画像であることが望ましい。
【0089】
また、投影用画像98がテーブル70上に投影された状態がビデオカメラ20に撮像され、その撮像画像が端末100に送信されると、図21に示すように、表示装置100は、「サムネイル画像2」と表示された投影用画像98、アノテーション画像AN等を含んだ撮像画像111を表示する。このように、操作者から指示される対象物200に対するアノテーション画像ANと、利用者Mによる指示によって投影される投影用画像98と、により利用者Mと操作者との円滑な対話が行われる。
【0090】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、本発明のプログラムを通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0091】
また、対象物側装置10にいわゆるネットワークカメラ又はPTZ
(Pan-Tilt-Zoom)カメラ又はポータブルカメラを構成し、端末100側の操作者がこれを自由に移動させるようにしてもよい。これらのカメラは、ビデオカメラ20で撮像できない対象物200の部分(例えば、対象物200の上面からは見えない影となる部分)の撮像や、対象物200の接写撮像をするために使用される。すなわち、これらのカメラは、対象物200の一部分を撮像する。
【0092】
また、上述したサムネイル画像等の構成を、図22に示すように、端末100で指定できるようにしてもよい。例えば、サーバ50側の利用者Mがマイクを通じて、サーバ50側に投影されるサムネイル画像等の構成を変更してほしい旨を端末100側の操作者に伝え、操作者がこれに応じることで、サーバ50側に投影されるサムネイル画像等90の構成が変更する。
【0093】
また、上述した実施形態では、サムネイル画像等を遮る遮蔽物として利用者Mの手を用いて説明したが、利用者Mの体の一部であれば手に限定されない。さらに、遮蔽物はサムネイル画像等を遮ることができればよく、例えば棒状の部材等で遮るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】指示システムの実施形態を示す構成図である。
【図2】サーバの要部構成を例示するブロック図である。
【図3】サーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図4】対象物側装置のサーバにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】端末のコンピュータにおける画像形成における処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】端末側の操作の一例を説明するための図である。
【図7】サーバにおける遮蔽検出部の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】サムネイル画像等の投影位置を説明するための図である。
【図9】サムネイル画像等の構成を説明するための図である。
【図10】遮蔽検出部の動作の一例を示すフローチャートの一部である。
【図11】保存指示画像が遮られたことを表す図である。
【図12】記憶装置に保存される撮像画像及びその属性情報の例を示す図である。
【図13】遮蔽検出部の動作の一例を示すフローチャートの一部である。
【図14】投影指示画像が遮られたことを表す図である。
【図15】投影指示画像が遮られたことを表す他の図である。
【図16】遮蔽検出部の動作の一例を示すフローチャートの一部である。
【図17】遮蔽検出部の動作の一例を示すフローチャートの一部である。
【図18】差換指示画像が遮られたことを表す図である。
【図19】差換指示画像が遮られたことを表す他の図である。
【図20】サムネイル画像が遮られたことを表す図である。
【図21】端末における表示例である。
【図22】端末における他の表示例である。
【符号の説明】
【0095】
10 対象物側装置
20 ビデオカメラ
40 プロジェクタ
50 サーバ
51 撮像制御部
52 画像送信部
53 指示受信部
54 投影制御部
55 遮蔽検出部
60 マイク
65 ハーフミラー
70 テーブル
91 保存指示画像
92 投影指示画像
93 差換指示画像
94 サムネイル画像
98 投影用画像
100 端末
110 表示装置
111 撮像画像
120 コンピュータ
130 ポインティングデバイス
140 スピーカ
200 対象物
300 ネットワーク
AN アノテーション画像
Pt ポインタ
BT ボタン
M 利用者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を含む対象領域内を撮像する撮像手段と、
記憶手段に記憶された第1の投影用画像及び前記第1の投影用画像が縮小された第2の投影用画像を、前記撮像手段で撮像された撮像画像に基づく指示に応じた注釈を表す注釈画像と共に、前記対象領域内に投影する投影手段と、
前記撮像画像を送信する第1の送信部と、前記撮像画像内の前記第2の投影用画像に対する遮蔽物を検出する検出部と、前記検出部によって前記遮蔽物が検出された場合に、前記第1の投影用画像を前記注釈画像と共に前記投影手段に投影させる投影制御部と、を具備する制御手段と、
前記第1の送信部によって送信された撮像画像を受信する受信部と、前記受信部により受信された撮像画像に基づく前記指示を送信する第2の送信部と、を具備する端末と、
を有することを特徴とする指示システム。
【請求項2】
前記投影手段は、前記第2の投影用画像を他の第2の投影用画像に差し替えることを指示する差換指示画像をさらに投影し、
前記制御手段の前記検出部は、前記撮像画像内の前記差換指示画像に対する遮蔽物をさらに検出し、
前記制御手段の前記投影制御部は、前記検出部によって前記遮蔽物が検出された場合に、前記第2の投影用画像を前記他の第2の投影用画像に差し替えて前記投影手段に投影させることを特徴とする請求項1に記載の指示システム。
【請求項3】
前記制御手段の前記投影制御部は、前記第2の投影用画像及び前記他の第2の投影用画像がそれぞれ同一の集団に属することを示す集団情報により複数の画像で構成された場合、複数の第2の投影用画像を一括りに複数の他の第2の投影用画像に差し替えて前記投影手段に投影させることを特徴とする請求項2に記載の指示システム。
【請求項4】
前記投影手段は、前記第2の投影用画像及び前記差換指示画像を投影させるか否かを指示する投影指示画像をさらに投影し、
前記制御手段の前記検出部は、前記撮像画像内の前記投影指示画像に対する遮蔽物をさらに検出し、
前記制御手段の前記投影制御部は、前記第2の投影用画像及び前記差換指示画像の投影が停止している場合であって、前記検出部によって前記遮蔽物が検出されたときに、前記第2の投影用画像及び前記指示画像を前記投影手段に投影させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の指示システム。
【請求項5】
前記投影手段は、前記第2の投影用画像及び前記差換指示画像を投影させるか否かを指示する投影指示画像をさらに投影し、
前記制御手段の前記検出部は、前記撮像画像内の前記投影指示画像に対する遮蔽物をさらに検出し、
前記制御手段の前記投影制御部は、前記第2の投影用画像及び前記差換指示画像の投影がなされている場合であって、前記検出部によって前記遮蔽物が検出されたときに、前記第2の投影用画像及び前記差換指示画像を前記投影手段に投影させることを停止させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の指示システム。
【請求項6】
前記制御手段の前記検出部は、前記撮像画像内における対象物及び利用者の位置をさらに検出し、
前記制御手段の前記投影制御部は、前記利用者の前記対象物とを結ぶ直線状の領域で、かつ、前記利用者と前記対象物との間の領域を除いた領域に、前記第2の投影用画像、前記差換指示画像及び前記投影指示画像の少なくとも1つを前記投影手段に投影させることを特徴とする請求項4又は5に記載の指示システム。
【請求項7】
対象物と、記憶手段から抽出され、投影手段により投影された第1の投影用画像を縮小した第2の投影用画像と、を含む対象領域内を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像を送信する送信手段と、
前記撮像画像内の前記第2の投影用画像に対する遮蔽物を検出する検出部と、
前記検出部によって前記遮蔽物が検出された場合に、前記送信部により送信された撮像画像に基づく指示に応じた注釈を表す注釈画像を、前記第1の投影用画像と共に、前記対象領域内に前記投影手段に投影させる投影制御部と、
を有することを特徴とする指示装置。
【請求項8】
コンピュータを、
対象物と、記憶手段から抽出され、投影手段により投影された第1の投影用画像を縮小した第2の投影用画像と、を含む対象領域内を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像を送信する送信部、
前記撮像画像内の前記第2の投影用画像に対する遮蔽物を検出する検出部、
前記検出部によって前記遮蔽物が検出された場合に、前記送信部により送信された撮像画像に基づく指示に応じた注釈を表す注釈画像を、前記第1の投影用画像と共に、前記対象領域内に前記投影手段に投影させる投影制御部、
として機能させることを特徴とする指示プログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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