説明

振動アクチュエータ

【課題】振動アクチュエータを提供する。
【解決手段】振動アクチュエータであって、ケースの内部空間に設けられる振動コイルの電場と上記振動コイルに対向して配置される磁界部の磁場との相互作用によって質量体を加振させる振動アクチュエータにおいて、上記質量体の胴体外部面に線材胴体が組み立てられ上記ケースの内部面に弾性端が組み立てられる弾性線材を設けて上記ケースと質量体とを連結しながら上記質量体を弾力支持することを特徴とする。この振動アクチュエータによれば、原資材の製造公差による固有振動数の変化を最少化して振動特性を向上させ、製造工程を単純化且つ短縮し作業の生産性を向上させ、耐久性が高く使用寿命を延長させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は振動アクチュエータ(actuator)に関する。より詳しくは、原資材の製造公差による固有振動数の変化を最少化して振動特性を向上させ、製造工程を単純化且つ短縮させて作業の生産性を向上させ、耐久性が高く使用寿命を延長させられる振動アクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に携帯電話、呼出器などの移動通信機器には音や振動出力が個別的もしくは同時に可能な振動アクチュエータが内蔵されるが、こうした振動アクチュエータは電気及び電磁的に受信する音声信号または予め入力されたベルやメロディーを人間が聴き取られる音として出力するか、特定周波数で共振させ振動を着信信号として出力する機能を備えたものである。
【0003】
図13は一般の振動アクチュエータを示す断面図であって、図示のように、従来の振動アクチュエータ(1)は中空円筒型のケース(1a)の開放された下部がシールドプレート(2)によって塞がれ、上記ケース(1a)の開放された上部には別途組み立てられる支持リング(13)によって音響発生用震え板であるダイアフラム(3)が固定配置され、その外周縁は上記ケース(1a)の内壁に挿入固定され、上記ダイアフラム(3)の下面中央部にはボイスコイル(voice coil)(4)が固定される。
【0004】
上記シールドプレート(2)と上記ダイアフラム(3)間にはスプリング胴体(5a)の中央が開口形成され、上記スプリング胴体(5a)から延長される複数個の弾性脚(5b)が上記ケース(1a)の内壁に固定される板スプリング(5)を備える。
【0005】
上記板スプリング(5)の下面には質量体(6)の上面が一体に接合され、上記質量体(6)は中央に装着孔(6a)を貫通形成し、これにヨーク(7)を挿入配置し、外周縁には上記ケース(1a)の内部面に係合する係合突起(6b)が突出する。
【0006】
上記質量体(6)の装着孔(6a)に挿入配置されたヨーク(7)には上部面にアッパープレート(9)が装着され、垂直に着磁された磁石部材(8)が一体に設けられることにより、上記ヨーク(7)、磁石部材(8)及びアッパープレート(9)によった磁界部(10)を形成する。
【0007】
上記ヨーク(7)の直下部に対応するシールドプレート(2)の上面には振動コイル(11)が付着されている。
【0008】
これによって、上記振動コイル(11)を通した電源印加時上記コイル(11)から発生する電場と上記磁界部(10)から発生する磁場との相互作用によって上記磁界部(10)を含む質量体(6)が上記板スプリング(5)の弾性力により加振されながら機器全体に振動を発生させる。
【0009】
さらに、上記ボイスコイル(4)を通した電源印加時上記ボイスコイル(4)の電場と上記磁界部(10)の磁場との相互作用により上記ダイアフラム(3)が震えながら音を発生させるのである。
【0010】
一方、かかる従来の振動アクチュエータ(1)に設けられる板スプリング(5)は薄い金属薄板をプレス工程及びワイヤ放電工程によって加工・製造したものであるが、かかる加工工程のうち切断面の未焼結及び亀裂によって板スプリング(5)の疲労寿命が減少し、これによって振動アクチュエータ(1)の使用寿命が短縮する問題があった。
【0011】
さらに、上記板スプリング(5)は厚さが約1μmずつ変化する毎に板スプリング(5)の剛性を2gf/mmずつ変化させ、こうした剛性変化は板スプリング(5)の固有振動数に直接影響を及ぼすので、上記質量体(6)、磁界部(10)を含む振動子全体を弾力的に支持する板スプリング(5)の厚さを厳しく管理しなければならない。しかし、板スプリング(5)の製造工程上厳しい厚さの管理は困難であるため振動アクチュエータ(1)の固有振動数を一定に維持し難かった。
【0012】
上記板スプリング(5)と質量体(6)は、スプリング胴体(5a)の下面に上面が接する質量体(6)を 点溶接方式により接合し、上記板スプリング(5)の弾性脚(5b)の端部をケースの内部面に組み立てる。
【0013】
しかし、上記板スプリング(5)と質量体(6)との点溶接時溶接位置によって固有振動数が大幅に変化するので、振動アクチュエータ(1)の振動特性を悪化させ、振動アクチュエータ(1)を製造する工程が複雑になり組立作業性を低下させる問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明は上記問題を解決すべく案出された。本発明の目的は磁界部、質量体を含む振動子を弾力支持する弾性体の耐久性を向上させ使用寿命を延長させられる振動アクチュエータを提供することである。
【0015】
本発明の他目的は、磁界部、質量体を含む振動子を弾力支持する弾性体の固有振動数を一定に維持し均一な性能を保障し、振動特性を向上させられる振動アクチュエータを提供することである。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、質量体と弾性体との配置工程を単純化して組立作業性を向上させられる振動アクチュエータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を成し遂げるための技術的手段として、本発明はケースの内部空間に設けられる振動コイルの電場と上記振動コイルに対向して配置される磁界部の磁場との相互作用によって質量体を加振させる振動アクチュエータにおいて、上記質量体の胴体外部面に線材胴体が組み立てられ上記ケースの内部面に弾性端が組み立てられる弾性線材を設け上記ケースと質量体とを連結しながら上記質量体を弾力支持する振動アクチュエータを提供する。
【0018】
好ましくは、上記配置溝は上記質量体の外部面に少なくとも1回以上の螺旋形で設けられることができる。
【0019】
好ましくは、上記弾性線材は、上記配置溝にコイル胴体が組み立てられ上記ケースの内部面に弾性端が固定されるコイルスプリングで設けられることができる。
【0020】
好ましくは、上記弾性線材の線材胴体は上記質量体の配置溝に巻き取られ組み立てられるか、上記弾性線材の線材胴体は上記質量体の配置溝に締まりばめで組み立てられることができる。
【0021】
好ましくは、上記質量体は相違する直径を有する少なくとも2個以上の円盤質量体を設け、上下積層される円盤質量体間に上記弾性線材の長さ中間が配置される配置溝を設けることができる。
【0022】
好ましくは、上記質量体は外部面に少なくとも1回以上の螺旋形で形成された配置溝を設け、胴体中央に一定の大きさの中央孔を貫通形成した中空型外部質量体と、上記中央孔に挿入配置される内部質量体とを含んで構成され得る。
【0023】
より好ましくは、上記質量体は上記配置溝を形成するよう樹脂物により成型され得る。
【0024】
好ましくは、上記磁界部は上記質量体に組み立てられるヨークと、上記ヨークに搭載されるマグネットとで設けられることができ、上記マグネットの上部面には上部プレートがさらに設けられることがより好ましい。
【0025】
好ましくは、上記振動コイルは上記ケースの開放された下部を密閉するシールドプレートの上部面に設けられることができる。
【0026】
好ましくは、上記ケースの開放された上部には電源印加時電場を発生させるボイスコイルと、上記ボイスコイルが下部面に装着されるダイアフラムとがさらに含まれる。
【0027】
また、本発明は、ケースの内部空間に設けられる振動コイルの電場と上記振動コイルに対向して配置される磁界部の磁場との相互作用によって質量体を加振させる振動アクチュエータにおいて、上記質量体の外部面に端部が外部に露出するよう胴体内部に配置孔を設け、上記配置孔に線材胴体が組み立てられ上記ケースの内部面に弾性端が固定される少なくとも一つの弾性線材を設け上記ケースと質量体とを連結しながら上記質量体を弾力支持することを特徴とする振動アクチュエータを提供する。
【0028】
好ましくは、上記質量体は、下部面に上部溝が形成された上部質量体と、上記上部溝との嵌合時上記配置孔を形成するよう上部面に下部溝が形成された下部質量体とで構成され得る。
【0029】
好ましくは、上記質量体は嵌合時上記配置孔を形成するよう対向する面のうちいずれか一方が溝になる上、下部質量体で構成されることができ、上記上、下部質量体のうちいずれか一方は上記配置孔を形成するよう上記溝の上部を覆う板材で構成されることがより好ましい。
【0030】
より好ましくは、上記配置孔は直線型または曲線型で設けることができる。
【0031】
好ましくは、上記上、下部質量体は相互同一な大きさで設けられ相互同一な重量を有するか、上記上、下部質量体は相違する大きさで設けられ相違する重量を有することができる。
【0032】
好ましくは、上記上、下部質量体は複数個の締結部材によって一体に上下嵌合するか、上記上、下部質量体は溶接により一体に上下嵌合するか、上記上、下部質量体は接着剤によって一体に上下嵌合し得る。
【0033】
好ましくは、上記質量体の配置孔に線材胴体が配置される弾性線材は、上記質量体の外部面に沿って延長される左右両側端である弾性端が上記ケースの内部面に各々組み立てられる1個の線材で設けられるか、上記質量体の配置孔に一側端が挿入される弾性線材は上記質量体の外部面に沿って延長される弾性端が上記ケースの内部面に各々組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられることができる。
【0034】
好ましくは、上記質量体は外部面に円周方向に等間隔を置いて少なくとも2個以上の固定孔が形成される重量物であって、上記弾性線材は上記固定孔に一側端が組み立てられ 上記質量体の外部面に沿って延長される弾性端が上記ケースの内部面に各々組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられることができる。
【0035】
好ましくは、上記質量体は装着孔を貫通形成し、上部溝を下部面に形成した上部質量体と、上記上部溝との上下嵌合時上記弾性線材が配置される配置空間を形成するよう下部溝を上部面に形成した下部プレートを含む重量物であって、上記弾性線材は上記上部質量体と下部プレート間に配置され上記質量体の外部面に沿って延長され上記ケースの内部面に弾性端が組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられることができる。
【0036】
好ましくは、上記質量体は上部装着孔を貫通形成し、上部溝を下部面に形成した上部質量体と、上記上部装着孔と一致する下部装着孔を貫通形成し上記上部溝に対応する上部面に第1中間溝を形成して上記上部質量体と上下嵌合する下部質量体と、上記下部質量体の下部面に形成された第2中間溝に対応する上部面に下部溝を形成して上記下部質量体と上下嵌合する下部プレートとを含む重量物であって、上記弾性線材は上記上部質量体と下部質量体間と下部質量体と下部プレート間に各々配置され、上記質量体の外部面に沿って延長される弾性端が上記ケースの内部面に固定される上下一対の線材で設けられることができる。
【0037】
好ましくは、上記質量体は装着孔を胴体中央に形成した胴体と、上記胴体の上部面に上記弾性線材の一端が垂直に挿入され固定される固定溝とを形成した重量物であって、上記弾性線材は上記質量体の外部面に沿って延長され上記ケースの内部面に弾性端が挿入され組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられることができる。
【0038】
好ましくは、上記磁界部は上記質量体に組み立てられるヨークと、上記ヨークに搭載されるマグネットとで設けられることができ、上記マグネットの上部面には上部プレートがさらに設けられることが好ましい。
【0039】
好ましくは、上記振動コイルは上記ケースの開放された下部を密閉するシールドプレートの上部面に設けられることができる。
【0040】
好ましくは、上記ケースの開放された上部には電源印加時電場を発生させるボイスコイルと、上記ボイスコイルが下部面に装着されるダイアフラムとがさらに含まれる。
【発明の効果】
【0041】
本発明によると、磁界部を含む質量体の胴体外部面に配置溝を設けるか胴体内部に配置孔を形成し、上記配置溝、配置孔に配置される弾性線材の弾性端をケースの内部面に固定することによって、ケース内に配置された質量体を弾力支持し得るので、スプリングの製造に用いられる金属ワイヤの高い疲労強度によって耐久性を向上させアクチュエータの使用寿命を従来に比して延長させられる。
【0042】
また、磁界部、質量体を含む振動子を弾力支持する弾性線材の固有振動数を一定に維持しながら製造公差による固有振動数の変化を最少化させられるので、量産されるアクチュエータの品質を均一化し安定した品質を保障し、振動特性を向上させられる。
【0043】
そして、質量体を弾力支持する弾性線材の組立工程をより簡便且つ単純にさせられるのでアクチュエータの製造工程を短縮且つ単純化して組立作業性を向上させられる。
【0044】
本発明は特定の実施例に関して図示し説明したが、添付の請求範囲により設けられる本発明の精神や分野を外れない限度内において本発明が多様に改造及び変化可能なことは当業界において通常の知識を有する者であれば容易に想到することを明かしておく。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、本発明についてより詳しく説明する。
【0046】
図1は本発明による振動アクチュエータの第1実施例を示す斜視図で、図2は本発明による振動アクチュエータの第1実施例を示す分解斜視図である。
【0047】
第1実施例の振動アクチュエータ(100)は図1と図2に示すように、電場と磁場との相互作用によって振動子を上下方向に加振し、人が感じ取られる着信信号である振動を発生させる機能と共に、音声信号または予め入力されたベルまたはメロディーを人が聴き取られる音として発生させる機能を行えるよう無線通信機器に設けられるものであって、かかるアクチュエータ(100)はケース(110)、振動コイル(120)、質量体(130)、磁界部(140)及び弾性線材(150)を含んで構成される。
【0048】
即ち、上記ケース(110)は多数の構成部品を内部に収容し得るよう一定の大きさの内部空間を設けた収容部材である。
【0049】
上記ケース(110)の開放された下部には無線通信端末機の形態に応じて円形または楕円形で設けられる内部空間を外部環境から保護し得るようシールドプレート(115)が組み立てられる。
【0050】
そして、上記シールドプレート(115)は上記磁界部(140)に対応する上部面に電源印加時上記磁界部(140)から発生する磁場との相互作用によって振動を出力させられるよう一定の大きさの電場を発生させる振動コイル(120)を備える。
【0051】
また、上記質量体(130)は上記弾性線材(150)を通してケース(110)の内部空間に上下移動可能に配置される重量物であって、かかる質量体(130)の外部面には上記弾性線材(150)の線材胴体(151)が組み立てられる配置溝(132)が外部に露出するよう凹設されている。
【0052】
上記弾性線材(150)は上記ケース(110)と質量体(130)間に設けられ上記ケース(110)の内部空間において質量体(130)を弾力支持するよう上記質量体(130)の胴体(131)外部面に形成された配置溝(132)に線材胴体(151)が組み立てられ、上記ケース(110)の内部面に弾性端(152)が組み立てられる弾性体である。
【0053】
かかる弾性線材(150)は図3(a)(b)(c)に示すように、上記質量体(130)の胴体(131)(131a)(131b)外部面に少なくとも1回以上の螺旋形で凹設された配置溝(132)(132a)(132b)に線材胴体(151)(151a)(151b)が組み立てられ、上記ケース(110)の内部面に弾性端(152)(152a)(152b)が各々固定されるコイルスプリングで設けられる。
【0054】
ここで、上記質量体(130)と弾性線材(150)との結合は上記弾性線材の線材胴体(151)(151a)(151b)が上記質量体の配置溝(132)(132a)(132b)に巻き取られる方式で組み立てられることができるが、上記弾性線材の線材胴体(151)(151a)(151b)が上記質量体の配置溝(132)(132a)(132b)に締まりばめ方式で組み立てられることができる。
【0055】
そして、上記質量体(130)は図3(d)に示すように、相違する直径を有する少なくとも2個以上の円盤質量体(131c)(133c)で設けられ、上下積層される円盤質量体(131c)(133c)間に上記弾性線材(150)の線材胴体(151)が配置される配置溝(132c)が設けられてもよい。
【0056】
また、上記質量体(130)は図3(e)に示すように、上記弾性線材(150)の線材胴体(151)が配置される配置溝(132d)を外部面に少なくとも1回以上の螺旋形で形成し、中央に一定の大きさの中央孔(134d)が貫通形成される中空型外部質量体(131d)と、上記中央孔(134d)に挿入配置される内部質量体(133d)とで構成されてもよい。
【0057】
ここで、上記外部質量体(131d)は上記配置溝(132d)と中央孔(134d)が成型される樹脂物とで設けられることができ、樹脂物から成る外部質量体(131d)には比重の高い素材から成る内部質量体(133d)と共に上下加振力を増幅し得るようタングステンのように比重の高い粉末を含んで構成されてもよい。
【0058】
また、上記ケース(110)の内部空間に設けられる磁界部(140)は上記弾性体(150)によって弾力支持される質量体(130)に一体に組み立てられるヨーク(141)と、上記ヨーク(141)に搭載される垂直着磁されたマグネット(142)とで設けられ、一定の強さの磁力を発生させるマグネット(142)の上部面には磁束が集中するよう上部プレート(143)がさらに設けられてもよい。
【0059】
一方、上記ケース(110)の開放された上部には振動と共に音を発生させられるよう電源印加時一定の強さの電場を発生させるボイスコイル(160)と、上記ボイスコイル(160)が下部面に装着されるダイアフラム(170)とがさらに含まれ構成されてもよい。
【0060】
ここで、上記ダイアフラム(170)はPEI(Polyetherimide)、PET(Polyethylene Terephthalate)、PC(Polycarbonate)などのフィルム材質を200℃内外の高温及び高圧により圧着成型して19μm〜50μmの厚さで設けられる震え板であって、上記ケース(110)の上端内側端(117a)に安着される上記ダイアフラム(170)の外側縁は環型支持リング(117)によって固定される。
【0061】
そして、上記ケース(110)の外部面には上記振動コイル(120)とボイスコイル(160)に各々相違する周波数帯域の電源を供給し得るよう端子部(112)が設けられ、内部面には上記弾性線材(150)の各弾性端(152)を簡便且つ迅速に組み立てられるよう上記弾性端(152)に対応する外部面に溝または孔形態の組立部を形成した組立片(114)が複数個備えられる。
【0062】
図4は本発明による振動アクチュエータの第2実施例を示す斜視図で、図5は本発明による振動アクチュエータの第2実施例を示す分解斜視図で、図6(a)(b)は本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられる質量体と弾性線材の組立状態図と平面図である。
【0063】
第2実施例の振動アクチュエータ(200)は図4ないし図6に示すように、第1実施例と同様にケース(210)、振動コイル(220)、質量体(230)、磁界部(240)及び弾性線材(250)を含んで構成され、これは上記と同一な構成を有するが、同一部材について200番台の図面符号を付し、これに係わる詳しい説明は省略する。
【0064】
上記弾性線材(250)によって弾力支持される質量体(230)は上記ケース(210)の内部空間に上下遊動可能に配置され、胴体(231)の外部面に入口端が外部に露出するよう上記胴体(231)の内部に形成される配置孔(232)が設けられる重量物である。
【0065】
かかる質量体(230)の配置孔(232)は上記質量体(230)を構成する上部質量体(233)の下部面に形成される上部溝(233a)と、下部質量体(234)の上部面に形成される下部溝(234a)との上下嵌合によって形成される。
【0066】
ここで、上記質量体(230)は嵌合時上記配置孔(232)を形成するよう対向する面中いずれか一方に上部溝(233a)または下部溝(234a)が形成される上、下部質量体(233)(234)で構成されるか、上記上、下部質量体(233)(234)中いずれか一方は上記配置孔(232)を形成するよう上記上部溝(233a)または下部溝(234a)の上部を覆う板材で構成され得る。
【0067】
かかる配置孔(232)は直線型または曲線型で設けられることが好ましい。
【0068】
また、上記質量体(230)を構成するよう上下嵌合する上、下部質量体(233)(234)は相互同一な大きさで設けられ相互同一な重量を有するか、相違する大きさで設けられ相違する重量を有することができる。
【0069】
かかる上、下部質量体(233)(234)は複数個の締結部材によって一体に上下嵌合し得るが、これに限定されるわけではなく、上、下部質量体(233)(234)が相互接する接触部位を溶接により接合し一体に上下嵌合するか、上記接触部位を接着剤により接合して一体に上下嵌合し得る。
【0070】
また、上記ケース(210)と上記質量体(230)間に設けられ上記質量体(230)を弾力支持する弾性線材(250)は、上記質量体(230)の胴体内部に形成された配置孔(232)に組み立てられる線材胴体(251)と、上記線材胴体(251)から延長され上記ケース(210)の内部面に形成される組立片(214)と組み立てられる弾性端(252)とを備える。
【0071】
ここで、上記弾性線材(250)は図6(a)(b)に示すように、上記質量体(230)の配置孔(232)に線材胴体(251)が組み立てられ、上記質量体(230)の外部面に沿って延長され上記ケース(210)の内部面に固定される左右一対の弾性端(252)を有する1個の線材で設けられることができる。
【0072】
かかる弾性線材(250)の左右両側端である弾性端(252)は上記質量体(230)を弾力支持する弾性効率を極大化させられるよう180度の間隔を置いて上記ケース(210)の内部面に各々組み立てられ固定されることが好ましい。
【0073】
そして、上記弾性線材(250)は図7(a)(b)に示すように、上記上、下部質量体(233)(234)を含む胴体(231a)の外部面に外部に露出するよう少なくとも2個以上形成される配置孔(232a)に線材胴体(251a)の一側端が各々固定され、上記質量体(230)の胴体外部面に沿って延長され上記ケース(210)の内部面に各々固定される弾性端(252a)を有する少なくとも2個以上の線材で設けられる。
【0074】
ここで、上記上、下部質量体(233)(234)に形成された上、下部溝(233a)(234a)の上下嵌合によって設けられる配置孔(232a)は貫通型で形成され得るが、これに限定されるわけではなく、長さ中間が遮断され塞がれることもできる。
【0075】
かかる上記弾性線材(250)の各弾性端(252a)は上記質量体(230)を弾力支持する弾性効率を極大化させられるよう上記ケース(210)の内部面に等間隔を置いて固定されることがより好ましい。
【0076】
また、上記ケース(210)内に上記弾性線材(250)によって弾力支持される質量体(230)は図8(a)(b)に示すように、胴体(231b)外部面に円周方向に等間隔を置いて少なくとも2個以上の固定孔(232b)が形成される重量物であって、上記弾性線材(250)は上記固定孔(232b)に一側端(251b)が挿入固定され、上記質量体(230)の外部面に沿って延長される他側の弾性端(252b)が上記ケース(210)の内部面に各々組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられる。
【0077】
かかる上記弾性線材(250)の各弾性端(252b)も上記質量体(230)を弾力支持する弾性効率を極大化させられるよう上記ケース(210)の内部面に等間隔を置いて固定されることが好ましい。
【0078】
上記ケース(210)の内部面にも上記弾性線材(250)の弾性端(252)(252a)(252b)を簡便且つ迅速に組み立てられるよう上記弾性端(252)(252a)(252b)に対応する外部面に溝または孔形態の組立部を形成した組立片(214)が一体に設けられなければならない。
【0079】
図9(a)(b)は本発明による振動アクチュエータのケースに設けられる質量体と弾性線材の組立図と分解斜視図であって、図示のように、上記ケース(310)の内部面には上記弾性線材(350)の弾性端が組み立てられる多数個の組立片(314)が一体に備えられる。
【0080】
ここで、上記ケース(310)の内部空間は楕円形で設けられるが、これに限定されるわけではなく、無線通信機器の形態に応じて円形で設けられることもできる。
【0081】
上記質量体(330)は磁界部(340)が配置される装着孔(339)を胴体中央に貫通形成し、上部溝(333a)を下部面に形成した上部質量体(333)と上記上部溝(333a)との上下嵌合時上記弾性線材(350)が配置される配置空間を形成するよう下部溝(334a)を上部面に形成し、上記装着孔(339)を部分的に遮断する下部プレート(334)を設けて構成される。
【0082】
そして、上記弾性線材(350)は上記上部質量体(333)と下部プレート(334)間に形成される配置部に線材胴体(351)が配置され、上記上部質量体(333)と下部プレート(334)の外部面に沿って延長され上記ケース(310)の内部面に形成された多数個の組立片(314)に各々組み立てられる弾性端(352)を有する少なくとも2個以上の線材で設けられる。
【0083】
これによって、上記上部質量体(333)と下部プレート(334)とを含む質量体(330)は上記ケース(310)と質量体(330)間に設けられる多数の弾性線材(350)の弾性力によって上下遊動が可能なよう弾力支持されるのである。
【0084】
図10(a)(b)は本発明による振動アクチュエータのケースに設けられる他形態の質量体と弾性線材の組立図と分解斜視図であって、図示のように、上記ケース(310)の内部面には上記弾性線材(350)の弾性端が組み立てられる多数個の挿入孔(314a)を貫通形成する。
【0085】
上記質量体(330)は、磁界部(340)が配置される上部装着孔(335a) を胴体中央に貫通形成し上部溝(335b)を下部面に形成した上部質量体(335)と、上記上部装着孔(335a)と一致する下部装着孔(336a)を貫通形成し上記弾性線材(350)の線材胴体(353)が配置されるよう上部溝(335b)に対応する上部面に第1中間溝(336b)を形成して上記上部質量体(335)と上下嵌合する下部質量体(336)と、上記下部質量体(336)の下部面に形成された第2中間溝(図示せず)に対応する上部面にさらに他弾性線材の線材胴体(353)が配置されるよう下部溝(337a)を形成して上記下部質量体(336)と上下嵌合し上、下部装着孔(339)を部分的に遮断する下部プレート(337)とを含んで構成される。
【0086】
そして、上記上部質量体(335)と下部質量体(336)間そして下部質量体(336)と下部プレート(337)間に各々設けられる弾性線材(350)はこれらの間に線材胴体(353)が配置され固定され、上記上、下部質量体(335) (336)の外部面に沿って延長される各弾性端(354)は上記ケース(310)の内部面に形成された挿入孔(314a)に挿入され固定される上下一対の線材で設けられる。
【0087】
これによって、上記上、下部質量体(335)(336)及び下部プレート(337)で成る質量体(330)は上記ケース(310)と質量体(330)間に上下一対で設けられる弾性線材(350)の弾性力によって上下遊動が可能なよう弾力支持されるのである。
【0088】
図11(a)(b)は本発明による振動アクチュエータのケースに設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材の組立図と分解斜視図であって、図示のように、上記ケース(310)の内部面には上記弾性線材(350)の弾性端が組み立てられる多数個の組立片(314c)が設けられる。
【0089】
上記質量体(330)は磁界部(340)が配置される装着孔(339c)を胴体中央に形成した胴体(331)と、上記胴体の上部面に上記弾性線材(350)の一端(355)が垂直に挿入され固定される固定溝(332)とを含む重量物である。
【0090】
そして、上記質量体(330)を上記ケース(310)内において弾力支持する弾性線材(350)は上記質量体(330)の固定溝(332)に一端(351)が挿入固定され、上記質量体(330)の外部面に沿って延長され上記ケース(310)の組立片(314c)に弾性端(352)が挿入され組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられる。
【0091】
ここで、上記弾性線材(350)の弾性端(352)は図11(a)(b)に示すように上記ケース(310)の組立片(314c)の側面に形成された固定孔(315)に円周方向に組み立てられ固定され得るが、図12(a)(b)に示すように上記ケース(310)の組立片(314c)の上部面に形成された嵌め溝(315a)に垂直方向に組み立てられ固定され得る。
【0092】
上記のような構成を有する振動アクチュエータ(100)(200)の振動コイル(120)(220)に120ないし300Hzの低周波数を含む電源が入力され上記振動コイル(120)(220)に一定の強さの電場が発生すると、上記質量体(130)(230)に線材胴体が組み立てられ、弾性端がケース(110)(210)に組み立てられた弾性線材(150)(250)によって弾力支持されるので、上記磁界部(140)において発生する磁場との相互作用によって上記磁界部(140)(240)を含む質量体(130)(230)はケース(110)(210)の内部空間において上下振動し、かかる振動が上記弾性線材(150)(250)を通して上記ケース(110)(210)に伝達され上記アクチュエータ(100)(200)全体を振動させるのである。
【0093】
また、上記アクチュエータ(100)(200)のボイスコイル(160)(260)に200Hz以上の高周波数を含む電源が入力され上記ボイスコイル(160)(260)に一定の強さの電場が発生すると、上記ボイスコイル(160)(260)は上記ケース(110)(210)の開放された上部に設けられるダイアフラム(170)(270)に装着されているので、上記磁界部(140)(240)から発生する磁場との相互作用によって上記ダイアフラム(170)(270)が微細に震え音響や音を発生させるのである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明による振動アクチュエータの第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明による振動アクチュエータの第1実施例を示す分解斜視図である。
【図3(a)】(a)は本発明による振動アクチュエータの第1実施例に設けられる質量体と弾性線材との多様な組立構造を示す斜視図である。
【図3(b)】(b)は本発明による振動アクチュエータの第1実施例に設けられる質量体と弾性線材との多様な組立構造を示す斜視図である。
【図3(c)】(c)は本発明による振動アクチュエータの第1実施例に設けられる質量体と弾性線材との多様な組立構造を示す斜視図である。
【図3(d)】(d)は本発明による振動アクチュエータの第1実施例に設けられる質量体と弾性線材との多様な組立構造を示す斜視図である。
【図3(e)】(e)は本発明による振動アクチュエータの第1実施例に設けられる質量体と弾性線材との多様な組立構造を示す斜視図である。
【図4】本発明による振動アクチュエータの第2実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明による振動アクチュエータの第2実施例を示す分解斜視図である。
【図6(a)】本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられる質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立状態図でる。
【図6(b)】本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられる質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は平面図である。
【図7(a)】本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられる他形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立状態図である。
【図7(b)】本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられる他形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は平面図である。
【図8(a)】本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立状態図である。
【図8(b)】本発明による振動アクチュエータの第2実施例に設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は平面図である。
【図9(a)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられる質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立図である。
【図9(b)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられる質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は分解斜視図である。
【図10(a)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられる他形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立図である。
【図10(b)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられる他形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は分解斜視図である。
【図11(a)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立図である。
【図11(b)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は分解斜視図である。
【図12(a)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(a)は組立図である。
【図12(b)】本発明による振動アクチュエータのケースに設けられるさらに他の形態の質量体と弾性線材を示すものであって、(b)は分解斜視図である。
【図13】従来の技術による振動アクチュエータを示す断面図である。
【符号の説明】
【0095】
100、200 振動アクチュエータ
110、210 ケース
114、214 組立片
115、215 シールドプレート
120、220 振動コイル
130、230 質量体
140、240 磁界部
150、250 弾性線材
160、260 ボイスコイル
170、270 ダイアフラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースの内部空間に設けられる振動コイルの電場と前記振動コイルに対向して配置される磁界部の磁場との相互作用によって質量体を加振させる振動アクチュエータにおいて、
前記質量体の胴体外部面に線材胴体が組み立てられ前記ケースの内部面に弾性端が組み立てられる弾性線材を設け前記ケースと質量体とを連結しながら前記質量体を弾力支持する振動アクチュエータ。
【請求項2】
前記質量体の外部面には少なくとも1回以上の螺旋形配置溝を設ける請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項3】
前記弾性線材は、前記配置溝にコイル胴体が組み立てられ前記ケースの内部面に弾性端が固定されるコイルスプリングである請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項4】
前記弾性線材の線材胴体は前記質量体の配置溝に巻き取られ組み立てられる請求項1ないし3のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
【請求項5】
前記弾性線材の線材胴体は前記質量体の配置溝に締まりばめで組み立てられる請求項1ないし3のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
【請求項6】
前記質量体は互いに異なる直径を有する少なくとも2個以上の円盤質量体を設け、上下積層される円盤質量体間に上記弾性線材の長さ中間が配置される配置溝を設ける請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項7】
前記質量体は、外部面に少なくとも1回以上の螺旋形で形成された配置溝を設け、胴体中央に一定の大きさの中央孔を貫通形成した中空型外部質量体と、前記中央孔に挿入配置される内部質量体とを有する請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項8】
前記質量体は前記配置溝を形成するよう樹脂物で成型される請求項1、6または7に記載の振動アクチュエータ。
【請求項9】
前記磁界部は、前記質量体に組み立てられるヨークと、前記ヨークに搭載されるマグネットとで設けられる請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項10】
前記マグネットの上部面には上部プレートをさらに設ける請求項9に記載の振動アクチュエータ。
【請求項11】
前記振動コイルは前記ケースの開放された下部を密閉するシールドプレートの上部面に設けられる請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項12】
前記ケースの開放された上部には、電源印加時電場を発生させるボイスコイルと、前記ボイスコイルが下部面に装着されるダイアフラムとをさらに含む請求項1に記載の振動アクチュエータ。
【請求項13】
ケースの内部空間に設けられる振動コイルの電場と前記振動コイルに対向して配置される磁界部の磁場との相互作用によって質量体を加振させる振動アクチュエータにおいて、
前記質量体の外部面に端部が外部に露出するよう胴体内部に配置孔を設け、前記配置孔に線材胴体が組み立てられ前記ケースの内部面に弾性端が固定される少なくとも一つの弾性線材を設け、前記ケースと質量体とを連結しながら前記質量体を弾力支持する振動アクチュエータ。
【請求項14】
前記質量体は、下部面に上部溝が形成された上部質量体と、前記上部溝と嵌合した場合に前記配置孔を形成するよう上部面に下部溝が形成された下部質量体とを有する請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項15】
前記質量体は、嵌合した場合に前記配置孔を形成するよう対向する面のうちいずれか一方が溝になる上、下部質量体を有する請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項16】
上記上、下部質量体のうちいずれか一方は前記配置孔を形成するよう前記溝の上部を覆う板材を有する請求項15に記載の振動アクチュエータ。
【請求項17】
前記配置孔は直線型または曲線型に設けられる請求項13ないし15のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
【請求項18】
前記上、下部質量体は同一の大きさ及び重量を有する請求項14または15に記載の振動アクチュエータ。
【請求項19】
前記上、下部質量体は互いに異なる大きさ及び重量を有する請求項14または15に記載の振動アクチュエータ。
【請求項20】
前記上、下部質量体は複数個の締結部材によって一体に上下嵌合する請求項14ないし16のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
【請求項21】
前記上、下部質量体は溶接により一体に上下嵌合する請求項14ないし16のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
【請求項22】
前記上、下部質量体は接着剤によって一体に上下嵌合する請求項14ないし16のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
【請求項23】
前記質量体の配置孔に線材胴体が配置される弾性線材は、前記質量体の外部面に沿って延長される左右両側端である弾性端が上記ケースの内部面に各々組み立てられる1個の線材で設けられる請求項14に記載の振動アクチュエータ。
【請求項24】
前記質量体の配置孔に一側端が挿入される弾性線材は、前記質量体の外部面に沿って延長される弾性端が上記ケースの内部面に各々組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられる請求項14に記載の振動アクチュエータ。
【請求項25】
前記質量体は外部面に円周方向に等間隔を置いて少なくとも2個以上の固定孔が形成される重量物であって、前記弾性線材は前記固定孔に一側端が組み立てられ前記質量体の外部面に沿って延長される弾性端が前記ケースの内部面に各々組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられる請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項26】
前記質量体は装着孔を貫通形成し、上部溝を下部面に形成した上部質量体と、前記上部溝と上下嵌合した場合に上記弾性線材が配置される配置空間を形成するよう下部溝を上部面に形成した下部プレートとを含む重量物であって、前記弾性線材は前記上部質量体と下部プレート間に配置され上記質量体の外部面に沿って延長され上記ケースの内部面に弾性端が組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられる請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項27】
前記質量体は上部装着孔を貫通形成し、上部溝を下部面に形成した上部質量体と、前記上部装着孔と一致する下部装着孔を貫通形成し、前記上部溝に対応する上部面に第1中間溝を形成して前記上部質量体と上下嵌合する下部質量体と、前記下部質量体の下部面に形成された第2中間溝に対応する上部面に下部溝を形成して前記下部質量体と上下嵌合する下部プレートとを含む重量物であって、前記弾性線材は前記上部質量体と下部質量体間そして下部質量体と下部プレート間に各々配置され、前記質量体の外部面に沿って延長される弾性端が前記ケースの内部面に固定される上下一対の線材で設けられる請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項28】
前記質量体は装着孔を胴体中央に形成した胴体と、前記胴体の上部面に前記弾性線材の一端が垂直に挿入され固定される固定溝を形成した重量物であって、前記弾性線材は前記質量体の外部面に沿って延長され前記ケースの内部面に弾性端が挿入され組み立てられる少なくとも2個以上の線材で設けられる請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項29】
前記磁界部は前記質量体に組み立てられるヨークと、上記ヨークに搭載されるマグネットとで設けられる請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項30】
前記マグネットの上部面には上部プレートをさらに設ける請求項29に記載の振動アクチュエータ。
【請求項31】
前記振動コイルは前記ケースの開放された下部を密閉するシールドプレートの上部面に設けられる請求項13に記載の振動アクチュエータ。
【請求項32】
前記ケースの開放された上部には電源印加時電場を発生させるボイスコイルと、前記ボイスコイルが下部面に装着されるダイアフラムとをさらに含む請求項13に記載の振動アクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図3(c)】
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【図3(d)】
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【図3(e)】
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【図4】
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【図5】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図7(a)】
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【図7(b)】
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【図8(a)】
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【図8(b)】
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【図9(a)】
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【図9(b)】
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【図10(a)】
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【図10(b)】
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【図11(a)】
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【図11(b)】
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【図12(a)】
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【図12(b)】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−216925(P2006−216925A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−114971(P2005−114971)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】