説明

振動式ボウルフィーダ

【課題】複合振動式のボウルフィーダにおいて、防振部材の本体支持機能を低下させることなく、鉛直方向の振動絶縁性を高める。
【解決手段】複合振動式ボウルフィーダの装置本体を弾性支持する防振部材22を、円筒状に形成して、その軸方向を部品搬送方向と直交する水平線方向とした姿勢で配置し、その一端部を下部振動体3に、他端部を基台21にそれぞれ固定して、防振部材22の部品搬送方向および鉛直方向のばね定数が、部品搬送方向と直交する水平線方向のばね定数よりも小さくなるようにした。これにより、従来と比べて防振部材22の本体支持機能を低下させることなく、鉛直方向の振動絶縁性を高めることができ、その結果、ボウル1の鉛直方向の振動振幅の調整が容易に行え、部品搬送に最適な振動をボウル1に付与することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加振機構の駆動により螺旋状の搬送路に沿って部品を搬送する振動式ボウルフィーダに関する。
【背景技術】
【0002】
振動式ボウルフィーダは、内面に螺旋状の部品搬送路が形成されたボウルを備え、このボウルを加振機構の駆動により振動させて部品を搬送路に沿って搬送するものである。このような振動式ボウルフィーダには、ボウルに対して部品搬送に最適な振動を付与することを目的として、ボウルの水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整できる構成とした複合振動式のものがある(特許文献1、2参照。)。
【0003】
上記のような複合振動式ボウルフィーダの一例を図7に示す。このボウルフィーダは、ボウル51が取り付けられる上部振動体52の下方に円筒状の中間振動体54を配して、中間振動体54と下部振動体53とを第1の板ばね(回転振動用弾性部材)55で連結し、上部振動体52と中間振動体54とを第2の板ばね(鉛直振動用弾性部材)56で連結し、中間振動体54の内側に水平回転方向の振動を発生させる第1の加振機構(図示省略)と鉛直方向の振動を発生させる第2の加振機構(図示省略)を設け、このようにして構成した装置本体を、床面に固定される基台57と下部振動体53との間に設けた防振部材58で弾性支持したものである。
【0004】
そして、前記各加振機構はそれぞれ交流電磁石と可動鉄心とで構成され、各加振機構の電磁石に印加する電圧を別々に制御することにより、ボウル51の水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整できるようになっている。
【0005】
このような複合振動式のボウルフィーダでは、一般に、部品搬送速度を大きくしようとするときには、少ない電力で効率よく水平回転方向の振動の振幅を大きくするために、各加振機構をボウルの水平回転方向の固有振動数付近の周波数で駆動する。この際、水平回転方向と鉛直方向の振動振幅は、装置自体や搬送する部品のサイズによっても異なるが、通常、水平回転方向の振動振幅が0.5〜2mm程度、鉛直方向の振動振幅が0.05〜0.2mm程度になるように調整することが望ましい。
【0006】
また、前述のように装置本体を防振部材で弾性支持し、床面に対して振動絶縁することにより、装置本体と床面との間で振動を伝わりにくくして、ボウルの振動を部品搬送に最適なものに近づけるようにしている。
【0007】
ここで、上記防振部材としては、通常、図8に示すように円筒状に形成され、両端に固定用のねじ等が取り付けられる防振ゴムが用いられる。そして、その軸方向を鉛直方向とした姿勢で配置し、その上端部を下部振動体に、下端部を基台にそれぞれ固定している(図7参照)。ところが、円筒状の防振ゴムをこのように設置した場合は、防振ゴムの軸方向のばね定数の方が径方向のばね定数よりも大きいために、水平回転方向の振動に対する絶縁性は高くなるが、鉛直方向の振動に対する絶縁性が低くなるので、ボウルの鉛直方向の振動振幅を前述のような微小な領域に調整することが困難となり、理想的な部品搬送の実現が難しくなる。
【0008】
一方、防振ゴムの直径を小さくする等して軸方向のばね定数を小さくすれば、鉛直方向の振動絶縁性を高めることはできるが、その場合には径方向のばね定数も小さくなってしまい、防振ゴムで装置本体をバランスよく支持することが困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平10−203623号公報
【特許文献2】特開平11−116027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、複合振動式のボウルフィーダにおいて、防振部材の本体支持機能を低下させることなく、鉛直方向の振動絶縁性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するため、本発明は、螺旋状の部品搬送路が形成されたボウルと、前記ボウルが取り付けられる上部振動体と、床面に固定される基台と、前記基台に防振部材を介して取り付けられる下部振動体と、前記上部振動体と下部振動体との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と下部振動体とを連結する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結する第2の弾性部材とを備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を回転振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記回転振動用弾性部材と第1の加振機構とでボウルに水平回転方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とでボウルに鉛直方向の振動を付与するようにした振動式ボウルフィーダにおいて、前記防振部材の取付位置での装置本体の部品搬送方向(以下、単に「部品搬送方向」という。)および鉛直方向のばね定数を、部品搬送方向と直交する水平線方向のばね定数よりも小さくすることにより、従来と比べて防振部材の本体支持機能を低下させることなく、鉛直方向の振動絶縁性を高められるようにしたのである。
【0012】
ここで、前記防振部材を、部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定するようにすれば、部品搬送方向と直交する方向が防振部材の圧縮方向となり、部品搬送方向および鉛直方向が防振部材のせん断方向となるので、上述した防振部材のばね定数の特性が容易に得られる。
【0013】
具体的には、前記防振部材を円筒状に形成し、その軸方向を部品搬送方向と直交する水平線方向とした姿勢で配置して、その一端部を前記下部振動体に固定し、他端部を前記基台に固定した構成とすることができる。また、前記防振部材の材質はゴムとすることができる。
【0014】
前記防振部材は3個所以上に設置することが望ましい。防振部材の設置個所が2個所以下の場合は、装置本体をバランスよく支持することが難しくなったり、十分な振動絶縁性が得られにくくなったりするおそれがあるからである。
【0015】
また、前記回転振動用弾性部材を、部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定するようにすれば、回転振動用弾性部材の水平回転方向の変形が鉛直方向の変位につながらなくなり、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を抑えられるので、鉛直方向の振動絶縁の効果を一層高めることができる。
【0016】
一方、前記鉛直振動用弾性部材は、前記上部振動体または中間振動体の外周部に沿って延びる同一水平線上の2箇所の固定位置で固定することができる。
【0017】
上記の構成において、前記回転振動用弾性部材としては、表裏面を水平方向に向けた板ばねを、前記鉛直振動用弾性部材としては、表裏面を鉛直方向に向けた板ばねをそれぞれ用いることができる。
【0018】
前記各加振機構を電磁石と可動鉄心とで構成し、そのうちの一方の電磁石への印加電圧設定回路に、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段と、前記基準波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設け、他方の電磁石への印加電圧設定回路には、前記基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段と、位相差調整手段で発生した波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設けて、各電磁石への印加電圧の波形、周期、位相差および振幅を自在に制御できるようにすれば、水平回転方向の振動と鉛直方向の振動を容易に所望の振動に近づけることができる。
【0019】
また、前記各加振機構の電磁石への印加電圧設定回路に、それぞれの前記波形振幅調整手段で振幅を調整された波形をPWM(Pulse Width Modulation)信号に変換するPWM信号発生手段を設けて、PWM方式で各加振機構を駆動することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の振動式ボウルフィーダは、上述したように、装置本体を弾性支持する防振部材の部品搬送方向および鉛直方向のばね定数を、部品搬送方向と直交する水平線方向のばね定数よりも小さくしたものであるから、従来と比べて防振部材の本体支持機能を低下させることなく、鉛直方向の振動絶縁性を高めることができる。従って、ボウルの鉛直方向の振動振幅の調整が容易に行え、ボウルに対して部品搬送に最適な振動を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態のボウルフィーダの正面図
【図2】図1のボウルを除いた上面図
【図3】図1の縦断面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】図3のV−V線に沿った断面図
【図6】図1のボウルフィーダの各加振機構の印加電圧設定回路の概略図
【図7】従来のボウルフィーダの一部切欠き正面図
【図8】aは一般的な防振ゴムの正面図、bはaの上面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図1乃至図6に基づき、本発明の実施形態を説明する。この振動式ボウルフィーダは、図1乃至図5に示すように、内面に螺旋状の搬送路(図示省略)が形成されたボウル1を円盤状の上部振動体2の上面に取り付け、上部振動体2の下方に円筒状の中間振動体4を配して、中間振動体4と下部振動体3とを第1の弾性部材としての板ばね5で連結し、上部振動体2と中間振動体4とを第2の弾性部材としての板ばね6で連結し、中間振動体4と下部振動体3の間に水平回転方向の振動を発生させる第1の加振機構7を設け、上部振動体2と下部振動体3の間に鉛直方向の振動を発生させる第2の加振機構8を設け、このようにして構成した装置本体を、床面に固定される十字状の基台21と下部振動体3との間の4個所に設けた防振部材22で弾性支持したものである。
【0023】
前記下部振動体3は、円形のベース板9の上面にブロック状の板ばね取付部材10を固定し、板ばね取付部材10の上面に円板状の電磁石設置板11を固定したもので、そのベース板9が防振部材22によって支持され、板ばね取付部材10および電磁石設置板11が中間振動体4の下部に挿入されている。
【0024】
前記中間振動体4は、その下端から切り込まれた第1板ばね取付部4aと、上端から突出する第2板ばね取付部4bとが、それぞれ周方向に等間隔で4つずつ設けられている。そして、前記下部振動体3の板ばね取付部材10には、中間振動体4の第1板ばね取付部4aに対応する位置に板ばね取付部10aが設けられ、上部振動体2には、中間振動体4の第2板ばね取付部4bが挿入される切欠きの一側面に板ばね取付部2aが設けられている。
【0025】
前記第1の板ばね5は、表裏面を水平方向に向けられ、部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で(両端の固定位置がボウル1の鉛直方向中心線Оと直交する同一水平線上に位置するように)、一端部を中間振動体4の第1板ばね取付部4aに、他端部を下部振動体3の板ばね取付部材10の板ばね取付部10aにそれぞれ固定されて、中間振動体4を水平回転方向に振動可能に支持する回転振動用板ばねとなっている。
【0026】
一方、前記第2の板ばね6は、表裏面を鉛直方向に向けられ、両端の固定位置が上部振動体2の外周部に沿って延びる同一水平線上に位置するように、一端部を上部振動体2の板ばね取付部2aに他端部を中間振動体4の第2板ばね取付部4bにそれぞれ固定されて、上部振動体2を鉛直方向に振動可能に支持する鉛直振動用板ばねとなっている。
【0027】
前記各防振部材22は、円筒状に形成され、両端に固定用のねじ等が取り付けられる一般的な防振ゴム(図7参照)が用いられる。そして、これらの各防振部材22が、その軸方向を部品搬送方向と直交する水平線方向とした姿勢で配置され、その一端部が下部振動体3に、他端部が基台21の十字の先端に形成された防振部材取付部21aにそれぞれ固定されている。これにより、下部振動体3が各防振部材22を介して基台21に取り付けられ、装置本体が防振部材22に弾性支持されるようになっている。
【0028】
前記第1の加振機構7は、下部振動体3の電磁石設置板11上に設置される交流電磁石12と、この電磁石12と所定の間隔をおいて対向するように中間振動体4の内周面に取り付けられる可動鉄心13とで構成されている。なお、可動鉄心13は、この例では中間振動体4に取り付けたが、上部振動体2に取り付けるようにしてもよい。一方、前記第2の加振機構8は、下部振動体3の電磁石設置板11上に設置される交流電磁石14と、この電磁石14と所定の間隔をおいて対向するように上部振動体2の下面に取り付けられる可動鉄心15とで構成されている。
【0029】
第1の加振機構7の電磁石12に通電すると、電磁石12と可動鉄心13との間に断続的な電磁吸引力が作用し、この電磁吸引力と回転振動用板ばね5の復元力により、中間振動体4に水平回転方向の振動が発生し、この振動が鉛直振動用板ばね6を介して上部振動体2およびボウル1に伝わる。また、第2の加振機構8の電磁石14に通電すると、電磁石14と可動鉄心15との間に断続的な電磁吸引力が作用し、この電磁吸引力と鉛直振動用板ばね6の復元力により、上部振動体2およびボウル1に鉛直方向の振動が発生する。そして、この水平回転方向の振動と鉛直方向の振動により、ボウル1に供給された部品が前記螺旋状搬送路に沿って搬送される。
【0030】
従って、各加振機構7、8の電磁石12、14への印加電圧を別々に設定することにより、ボウル1の水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することができる。
【0031】
図6は各加振機構7、8の電磁石12、14へ印加電圧を設定する回路を示す。第1の加振機構7の回路には、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段16が設けられている。基準波形発生手段16では、波形の種類(例えば、正弦波)とその波形の周期(周波数)の設定値に応じた基準波形を発生させる。一方、第2の加振機構8の回路には、基準波形発生手段16で発生した基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段17が設けられている。
【0032】
そして、各加振機構7、8の回路において、基準波形発生手段16または位相差調整手段17で発生した波形を、波形振幅調整手段18で所定の振幅に調整して、PWM信号発生手段19でPWM信号に変換した後、電圧増幅手段20で昇圧し、それぞれの電磁石12、14へ印加するようになっている。これにより、各電磁石12、14への印加電圧の波形、周期、位相差および振幅を自在に制御して、水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することができる。なお、PWM方式で各加振機構を駆動しない場合は、PWM信号発生手段19は不要となる。
【0033】
この振動式ボウルフィーダは、上記の構成であり、装置本体を弾性支持する円筒状の防振部材22が、部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で軸方向両端部を固定されているので、防振部材22の部品搬送方向および鉛直方向のばね定数が、部品搬送方向と直交する水平線方向のばね定数よりも小さくなっている。このため、従来と比べて防振部材22の本体支持機能を低下させることなく、鉛直方向の振動絶縁性を高めることができる。
【0034】
さらに、回転振動用板ばね5も部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定され、その水平回転方向の変形が鉛直方向の変位につながらないようになっているので、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生が抑えられ、鉛直方向の振動絶縁の効果が一層高められている。従って、ボウル1の鉛直方向の振動振幅の調整が容易に行え、部品搬送に最適な振動をボウル1に付与することができる。
【0035】
また、部品搬送方向の振動絶縁性は従来と同等であり、ボウル1の径方向には装置本体を強固に支持できるので、外乱による揺れを抑制できる。
【0036】
上述した実施形態では、中間振動体と下部振動体とを連結する第1の板ばねを回転振動用弾性部材とし、上部振動体と中間振動体とを連結する第2の板ばねを鉛直振動用弾性部材としたが、これとは逆に、第1の板ばねが鉛直振動用弾性部材、第2の板ばねが回転振動用弾性部材となるように構成してもよい。また、板ばねは各箇所に1枚ずつ配置したが、2枚以上重ねて使用してもよい。また、板ばねは回転振動用と鉛直振動用に4箇所ずつ配置したが、2箇所以上で構成してもよい。
【0037】
また、防振部材は、実施形態のような円筒状の防振ゴムに限らず、部品搬送方向および鉛直方向のばね定数を、部品搬送方向と直交する水平線方向のばね定数よりも小さくできる形状および材質のものであればよい。そして、その設置個所は、実施形態(4個所)よりも少なくすることもできるが、装置本体をバランスよく支持し、十分な振動絶縁性が得られるようにするためには、3個所以上とすることが望ましい。
【0038】
さらに、実施形態では、回転振動用弾性部材および鉛直振動用弾性部材に板ばねを使用しているが、板ばね以外の弾性部材ももちろん用いることができる。また、各加振機構は、電磁石と可動鉄心とからなるものを使用しているが、これに限らず、同様の加振力を発生させることができるアクチュエータであればよい。
【符号の説明】
【0039】
1 ボウル
2 上部振動体
3 下部振動体
4 中間振動体
5 第1の板ばね(回転振動用弾性部材)
6 第2の板ばね(鉛直振動用弾性部材)
7 第1の加振機構
8 第2の加振機構
12、14 電磁石
13、15 可動鉄心
21 基台
22 防振部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
螺旋状の部品搬送路が形成されたボウルと、前記ボウルが取り付けられる上部振動体と、床面に固定される基台と、前記基台に防振部材を介して取り付けられる下部振動体と、前記上部振動体と下部振動体との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と下部振動体とを連結する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結する第2の弾性部材とを備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を回転振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記回転振動用弾性部材と第1の加振機構とでボウルに水平回転方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とでボウルに鉛直方向の振動を付与するようにした振動式ボウルフィーダにおいて、
前記防振部材の部品搬送方向および鉛直方向のばね定数を、部品搬送方向と直交する水平線方向のばね定数よりも小さくしたことを特徴とする振動式ボウルフィーダ。
【請求項2】
前記防振部材を、部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定したことを特徴とする請求項1に記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項3】
前記防振部材を円筒状に形成し、その軸方向を部品搬送方向と直交する水平線方向とした姿勢で配置して、その一端部を前記下部振動体に固定し、他端部を前記基台に固定したことを特徴とする請求項2に記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項4】
前記防振部材の材質をゴムとしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項5】
前記防振部材を3個所以上に設置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項6】
前記回転振動用弾性部材を、部品搬送方向と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項7】
前記鉛直振動用弾性部材を、前記上部振動体または中間振動体の外周部に沿って延びる同一水平線上の2箇所の固定位置で固定したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項8】
前記回転振動用弾性部材として、表裏面を水平方向に向けた板ばねを用いたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項9】
前記鉛直振動用弾性部材として、表裏面を鉛直方向に向けた板ばねを用いたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項10】
前記各加振機構を電磁石と可動鉄心とで構成し、そのうちの一方の電磁石への印加電圧設定回路に、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段と、前記基準波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設け、他方の電磁石への印加電圧設定回路には、前記基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段と、位相差調整手段で発生した波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項11】
前記各加振機構の電磁石への印加電圧設定回路に、それぞれの前記波形振幅調整手段で振幅を調整された波形をPWM信号に変換するPWM信号発生手段を設けたことを特徴とする請求項10に記載の振動式ボウルフィーダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate