説明

掃除用照明装置

【課題】 室内全体を照射する全般照明器具とは別個に、掃除用の照明装置を設けて、天井面から距離があって通常は十分な明るさが得られない場所であっても、掃除がしやすくする。
【解決手段】 本発明の掃除用照明装置1は、室内全体を照射する全般照明器具とは別個に設けられ、室内の低い位置にある掃除箇所を直接照射する掃除用の照明光源11と、この照明光源11が内蔵された照明ボックス12と、照明光源11のオン・オフ動作を行う個別のスイッチ131を備えている。照明ボックス12は、照明光源11の照射方向を変更自在な回転機構を備え、照明光源11の発する光を掃除箇所に対して側方から斜め方向に照射する。また、音楽を出力しうるスピーカ133が備えられ、スイッチ131のオン動作にともなって、スピーカから音楽が流れるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の掃除用照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、産業・社会構造の変化にともない、共働き家庭や核家族、若年または高齢者の単身住まいなど、少人数世帯が増加している。そのような中で、居住者が家事労働にかけることのできる時間は限られており、できるだけ家事負担を軽減し、短時間で効率よく済ませられることが求められている。家事には、洗濯や食事の準備、後片付けなどがあげられるが、洗濯には全自動洗濯乾燥機を使用でき、食事の後片付けには食器洗浄乾燥機を使用できて、比較的負担が軽い。しかし、掃除は、掃除機やクリーナーを用いる以外に自動化が進んでおらず、依然として負担の大きい家事の一つである。
【0003】
住宅等の建物における日常的な掃除は、ダイニングや寝室などの居室では床面に掃除機をかけて済ませることができるが、キッチン、洗面室、トイレ、浴室などの水まわり居室では、掃除が手間であり、面倒なものであるため、頻繁に行うには心理的な負担も大きい。また、従来、このような水まわり居室の掃除に関しては、汚れがよく取れることや汚れがつきにくいことに着目された商品開発がなされるだけであり、これらによっては掃除をするきっかけには繋がらなかった。
【0004】
水まわり居室の掃除環境を検討すると、照明は天井照明による全般照明が設けられているのみであり、掃除をするための特別な照明手段は用意されていないのが現状である。このため、天井照明から最も遠い床面では、明るさが足りず、汚れが見えにくい。加えて、例えば、トイレ室や浴室の天井や天井付近に設けられた照明であれば、全般照明として照度は通常の居室より低く抑えられていることが多く、掃除をする床面まで距離があるうえ、洋式便器や浴槽などの設備器具が影を作ってしまい、掃除を行うには明るさが不足していた。また、このような水まわり居室は、特に床面や壁などの低い位置に汚れが付着しやすく、カビ等も繁殖しやすい。したがって、清潔に保つためには頻繁に掃除する必要があって、かつ姿勢をかがめて掃除しなければならないという非常に労力を要するもので、やる気の起こらないものでもあった。
【0005】
従来、例えばトイレ室における照明として、特許文献1、2等に記載されているようなものがある。特許文献1のトイレ室は、足元に向けて光を照射する照明ユニットを備えて、夜間のトイレ使用に際し、使用者の安全性と快適性とを両立させることが意図されたものである。また、特許文献2のトイレ用照明器具は、トイレ室において、下方への指向性の光と周辺への拡散性の光とによって、着座して読書や携帯電話のメールチェックを行えるようにし、トイレ室内の全般的な明るさを確保するように意図されている。
【特許文献1】特開2002−263036号公報
【特許文献2】特開2004−119287号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来のトイレ室の照明器具としては、蛍光灯や白熱灯等を光源とするものが用いられており、いずれもトイレ室の全体を1つの照明器具で照明するという一般的な手法が記載されているのみである。しかしながら、トイレ室内を1つの照明器具で照明するとなると、前記のように、例えば便器の影となる部分が生じ、掃除の際に同部分が掃除しにくかったり、あるいは便器横の棚下部が暗がりとなったりするなどの問題が考えられる。
【0007】
このため、トイレ室を掃除する場合のように、天井面から離れて、明るさの不足する掃除箇所に対しては、全般照明とは別個で局所的に照明し、その汚れの付着状態がわかり、掃除の効果をはっきりと視認できるようにすることが望ましい。また、その掃除の必要性を感じ取れるようにして、掃除のきっかけを積極的に提供できるようにすることができればより好ましい。さらには、上記のように敬遠されやすい水まわり居室の掃除に際し、その掃除意欲を増進させることのできるような仕組みがあれば、より掃除をする機会が増え、こまめに掃除することができて、比較的簡単に掃除を済ませられるようになる。
【0008】
そこで、本発明は、室内全体を照射する全般照明器具とは別個に、掃除用の照明装置を設けて、天井面から距離があって通常は十分な明るさが得られない場所であっても、掃除がしやすくかつ汚れを見えやすくして掃除のきっかけを作り、さらに、掃除を簡単で楽しく済ませられるようにし、掃除の効果をはっきりと視認できて、きれいになったことを実感してうれしい気分になることのできる掃除用照明装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明に係る掃除用照明装置は、室内全体を照射する全般照明器具とは別個に設けられて、天井面以外の部分に設けられて室内の低い位置にある掃除箇所を直接照射する掃除用の照明光源と、この照明光源が内蔵された照明ボックスと、前記照明光源のオン・オフ動作を行う個別のスイッチを備え、この照明ボックスは、照明光源の照射方向を変更自在な回転機構を備えて、照明光源の発する光を掃除箇所に対して側方から斜め方向に照射可能となされたことを特徴としている。
【0010】
このような発明により、全般照明器具によっては十分な明るさを得られない居室の低い位置にある掃除箇所を、掃除用の照明光源によって明るく照らし出し、汚れや埃等の付着状態を視認しやすくすることができる。しかも、掃除箇所に対して照明光源の光を斜め方向に照射するので、汚れや埃、ごみ等を浮き立たせて見せる作用があり、容易に掃除すべき箇所を認識することができる。このため、室内にいる人は、掃除をするきっかけが得られ、掃除の意欲がわく。また、視力の弱い人や、高齢者であっても、掃除箇所が見えやすくなり、掃除を行き届かせることが可能になる。また、このように、掃除用の照明光源によって明るく照らし出されていることにより、掃除後は、きれいになった掃除箇所をはっきりと視認することができ、掃除の効果が実感できるとともに気持ちもうれしくなり、やりがいを感じ取ることができるという作用もある。
【0011】
また、本発明は前記構成の掃除用照明装置において、さらに、音楽を出力しうるスピーカを備えて、前記スイッチのオン動作により、照明光源が点灯するとともに、スピーカから音楽が流れるように構成されたことを特徴としている。
【0012】
このような構成により、掃除のきっかけ作りだけでなく、掃除をする人が音楽に合わせて楽しく掃除を済ませることできる仕組みを備えたものとなっている。その結果、家事の中でも嫌がられる傾向にあって労力の要する掃除作業を、心理的な負担なく、容易に取り組むことができるようにもなる。
【0013】
また、本発明の掃除用照明装置においては、前記スピーカからの音楽が、一定時間経過後、自動的に停止するように設定されていることが好ましい。
【0014】
これにより、掃除のための時間を一定時間に区切り、短時間で効率よく掃除を進めるように促すことができ、日常的にこまめな掃除をすることができるようになる。
【0015】
また、本発明の掃除用照明装置においては、前記照明ボックスが、室内の造作部または造付家具に配設されており、その前面部が透光性材料により覆われていることが好ましい。具体的には、前記照明ボックスは、少なくとも前面部が透明アクリル樹脂からなることが好ましい。
【0016】
このように構成されることにより、照明ボックスを室内にすっきりと納めることができ、好ましい外観と意匠を形成することができる。
【0017】
また、本発明に係る掃除用照明装置において、前記室内は、トイレ、浴室、洗面室、キッチン等の水まわり居室内であり、前記照明ボックスが当該居室の少なくとも床面を照射可能に配設されたことを特徴としている。
【0018】
このような構成により、こまめな掃除を必要とする水まわり居室において、明るさが足りずに汚れが見えにくくなりやすい床面を、十分な明るさで照らし出して、掃除をするきっかけや動機を簡単につくることができ、嫌な気分にならず楽しく掃除を済ませることができる。また、このように簡単で楽しく掃除を済ませることができるため、家事負担が軽減され、快適に生活することが可能になる。
【発明の効果】
【0019】
上述のように構成される本発明の掃除用照明装置によれば、天井面から距離があって通常は十分な明るさが得られない場所であっても、汚れを見えやすくして掃除をするきっかけを作り出し、掃除に適した照度を提供して、掃除をしやすくすることができる。加えて、掃除用の照明光源を点灯させると同時に、音楽を流すように構成することができ、掃除をする意欲をかき立て、掃除を楽しく済ませることも可能になる。
【0020】
また、掃除の終了時には、十分な明るさのもとで清潔感や美観を視認することができるので、きれいになって気持ちがよく、掃除をした達成感ややりがいも得ることができ、掃除に対する心理的な負担も大幅に軽減され、次回の掃除への意欲を増進することにもつなげられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る掃除用照明装置を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
図1〜図6は本発明の掃除用照明装置を例示するものであり、図1は掃除用照明装置を設けた居室内部の正面説明図、図2は図1の側面説明図、図3はスイッチボックスの一例を示す正面図である。また、図4は掃除用照明装置を設けた居室内部の他の形態を示す正面説明図、図5は図4の側面説明図、図6はさらに他の形態を示す正面説明図である。
【0023】
本発明に係る掃除用照明装置1は、室内全体を照射する全般照明器具とは別個に設けられる。全般照明器具は、図示しないが、天井面に埋め込み型又は吊り下げ一体型のダウンライト等が設けられて、室内を一様に明るくしている。
【0024】
掃除用照明装置1は、天井面以外の部分に設けられて室内の低い位置にある掃除箇所を照らし出すように設けられる。例示の形態では、トイレ室2において、便器21が中央に設けられており、側部の壁面に沿って収納部などを備えた手洗い設備3が造付けで設置されている。図2に示されるように、手洗い設備3は、洗面器31、カウンター32、収納部33、鏡34、ファンヒーターガラリ35などを備えている。
【0025】
例示の形態において、掃除用照明装置1は、手洗い設備3の下部に、床面22に接して設けられた接床部36に照明光源11を内蔵している。接床部36は、床面22に対して直立した横長形状の側面を形成している。掃除用照明装置1は、掃除箇所を直接照射する掃除用の照明光源11と、この照明光源11が内蔵された照明ボックス12と、スイッチ131が設けられたスイッチボックス13を備えている。
【0026】
掃除用照明装置1において、照明ボックス12は、室内の造作部または造付家具に配設されていることが好ましい。例示の場合、トイレ室2の手洗い設備3の接床部36に内蔵されて、外観上は照明器具が納められていることがわからないほどすっきりとした納まりを形成している。
【0027】
照明ボックス12は、その前面部が透明アクリル樹脂あるいはポリカーボネイト樹脂、強化ガラスその他適宜の透光性材料により覆われている。また、照明ボックス12は、照明光源11の照射方向を変更自在な回転機構を備えている。これにより、照明光源11の発する光を掃除箇所に対して側方から斜め方向に照射可能となされている。照明光源11には、蛍光ランプ(蛍光管)、LED等の小型光源等を使用することができる。
【0028】
この場合、手洗い設備3の下部の接床部36に照明ボックス12が配設されているので、照明光源11の光が、トイレ室2の床面22を斜め方向から照射して、床面22を明るく照らし出す。これにより、通常の全般照明(天井照明)だけでは見えにくかった汚れがはっきりと視認できるようになっている。特に、床面22に対して斜め方向から光が照射されるので、汚れだけでなく、埃やごみがあれば影をつくってその存在を浮き立たせることができ、汚れた箇所や埃等のある箇所をわかりやすくすることができる。
【0029】
照明光源11の照射方向を変更自在とする回転機構については、特に図示しないが、例えば、照明ボックス12の左右両側面に回動軸が設けられて、接床部36において一定の範囲内で回動可能に配設されるようにしたり、照明光源11そのものの角度を照明ボックス12の外側からレバー等を用いて調整したりするようにしてもよく、その手法は適宜である。また、照明光源11の照射方向の角度調整は、手動で好みの角度に変更できるようにしても、また、電動で角度を設定できるようにしてもよい。
【0030】
掃除用照明装置1において、スイッチボックス13は、図3に例示するように構成されている。このスイッチボックス13は、トイレ室2の全般照明器具のスイッチとは別個で形成されて、照明光源11のオン・オフ動作を行う個別のスイッチ131を備えている。通常、トイレ室2の全般照明器具のスイッチは、トイレ室2の入口付近でトイレ室2の外側に設けられる。これに対し、掃除用照明装置1のスイッチ131は、トイレ室2の内側にあることが好ましく、図2に示すように、トイレ室2内の壁面などに設置されるとよい。
【0031】
スイッチボックス13には、照明光源11の点灯および消灯を操作(オン・オフ動作)するスイッチ131が設けられている。トイレ室2の掃除を行うとき、スイッチ131をオンにすると照明光源11が点灯する。掃除が終了すれば、スイッチ131をオフにして照明光源11を消灯させる。なお、照明光源11は、一定時間経過すれば、自動的に消灯するように制御されていてもよい。
【0032】
掃除用照明装置1は、さらに、音楽を出力しうるスピーカ133を備えている。スピーカ133は、トイレ室2の天井部や壁面に設けられても、また図3に例示するように、スイッチボックス13にスイッチ131とともに配設されていてもよい。また、スピーカ133は、トイレ室2の複数箇所に配設されて、トイレ室2にいる人が音楽を心地よく聞けるように設置されていてもよい。かかるスピーカ133からは、スイッチ131のオン動作に連動して、音楽が流れるように構成されている。すなわち、スイッチ131を入れると、照明光源11が点灯するとともに、スピーカ133から音楽が流れ出すようになっている。
【0033】
このような構成により、トイレ室2にいる人は、スイッチ131を入れると、照明光源11が点灯して床面22の汚れを確認でき、掃除するきっかけを得るだけでなく、スピーカ133から流れる音楽の効果で、楽しい気分になって掃除を済ませてしまうことができる。照明光源11の消灯制御と同様に、スピーカ133からの音楽は、スイッチ131によりオフ動作できるようにしてもよいし、一定時間経過後、自動的に停止するように設定されていてもよい。
【0034】
図示するように、トイレ室2の掃除であれば、床面22の拭き掃除に3分程度あれば完了すると考えられる。そこで、スイッチ131をオンにしてから約3分間、照明光源11が点灯するとともに音楽が流れるようにタイマー等で制御するとよい。そして、3分経過後、自動的に照明光源11および音楽がオフになるように制御する。これにより、日常の家事の中で、嫌がられる傾向にあるトイレ室2の掃除を、楽しくかつ短時間で終わらせることができ、また、照明光源11の光があることで通常よりも一層きれいに掃除することが可能となる。
【0035】
加えて、このように短時間で掃除を済ませることができれば、家事負担としても軽くなり、負担が軽ければ、日常のトイレ使用時に掃除を組み込んで、こまめに掃除をすることも可能となる。掃除の成果は、照明光源11が床面22を照らし出していることで、一層よく視認でき、掃除によってきれいで清潔になった床面22を見て、うれしい気分になり、やりがいや達成感も得られ、次回の掃除への意欲にも繋がるという作用ももたらす。
【0036】
また、図3に示すように、スイッチボックス13には、掃除時に照明光源11を点灯させるスイッチ131だけでなく、照明光源11の照度を落として点灯させるスイッチ132を併せて設け、照明光源11をトイレ室2の間接照明としても利用できるように構成してもよい。
【0037】
すなわち、スイッチ131では照明光源11の照度を750〜1000lx程度の高照度に制御し、これを「掃除モード」とする。スイッチ132では、照明光源11の照度を100lx程度の低照度に制御し、「リラックスモード」とする。「掃除モード」で使用する際には、流れる音楽も掃除を楽しくできるようなテンポの音楽とするのに対し、「リラックスモード」で使用する際には、ゆったりしたリズムのリラックスできる音楽を流すようし、また、自動的に停止させるまでの時間設定も「掃除モード」より長く設定することが好ましい。
【0038】
掃除用照明装置1は、上記のように設けられるだけでなく、例えば、図4,5に示すような形態であってもよい。図4,5では、照明ボックス12が手洗い設備3のカウンター32の下部に配設されており、図1,2の例よりも上方に設けられている。この場合も、上記と同様に、照明ボックス12に内蔵された照明光源11の光を照射する方向が、適宜、変更自在とされている。これにより、照明光源11の発する光を、床面22に対して向けたり、便器21に対して向けたりして調整することができ、掃除の必要な箇所に対して側方から斜め方向に照射することができるようになっている。
【0039】
また、図6に示す形態では、トイレ室2の内壁面に、単にカウンタートップ37が設けられており、その下面に照明ボックス12が配設されている。このように掃除用照明装置1は、トイレ室2の内壁面に照明ボックス12が単独で設置される形態であってもよく、手洗い設備3等の造付家具が設置できないような狭小なトイレ室2であっても対応することができる。
【0040】
さらに、掃除用照明装置1は、上記したようにトイレ室2に設けられてトイレ室2内の掃除の際に利用するだけでなく、同様の構造を備えて、浴室、洗面室、キッチン等の他の水まわり居室にも用いることが可能であり、各居室の造作部または造付家具に配設される。例えばキッチンであれば、キッチンカウンターや流し台の下部空間、あるいは収納家具などに掃除用照明装置1の照明ボックス12を配設することができる。また、このように掃除用照明装置1を設置する居室の種類に応じて、照明光源11の種類や光色を選択し、演色性に配慮した照明計画としてもよい。このような掃除用照明装置1を居室に設置することにより、日常生活で掃除の行き届きにくい箇所や、掃除をするのを敬遠しがちな箇所であっても、掃除をするきっかけや動機を与えることができ、掃除を楽しく簡単に済ませることが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、住宅等の建物における居室の掃除用の照明として好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態である掃除用照明装置を設けた居室内部を正面から見た説明図である。
【図2】図1の掃除用照明装置を設けた居室内部の横から見た説明図である。
【図3】本発明に係る掃除用照明装置におけるスイッチボックスの一例を示す正面図である。
【図4】本発明に係る掃除用照明装置を設けた居室内部の他の形態を示す正面から見た説明図である。
【図5】図4の掃除用照明装置を設けた居室内部の横から見た説明図である。
【図6】本発明に係る掃除用照明装置を設けた居室内部のさらに他の形態を示す正面から見た説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 掃除用照明装置
11 照明光源
12 照明ボックス
13 スイッチボックス
131 スイッチ(掃除モード)
132 スイッチ(リラックスモード)
133 スピーカ
2 トイレ室(居室)
21 便器
3 手洗い設備

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内全体を照射する全般照明器具とは別個に設けられる掃除用照明装置であって、
天井面以外の部分に設けられて室内の低い位置にある掃除箇所を直接照射する掃除用の照明光源と、この照明光源が内蔵された照明ボックスと、前記照明光源のオン・オフ動作を行う個別のスイッチを備え、
この照明ボックスは、照明光源の照射方向を変更自在な回転機構を備えて、照明光源の発する光を掃除箇所に対して側方から斜め方向に照射可能となされたことを特徴とする掃除用照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の掃除用照明装置において、
さらに、音楽を出力しうるスピーカを備えて、前記スイッチのオン動作により、照明光源が点灯するとともに、スピーカから音楽が流れるように構成されたことを特徴とする掃除用照明装置。
【請求項3】
請求項2に記載の掃除用照明装置において、
前記スピーカからの音楽は、一定時間経過後、自動的に停止するように設定されていることを特徴とする掃除用照明装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の掃除用照明装置において、
前記照明ボックスは、室内の造作部または造付家具に配設されており、その前面部が透光性材料により覆われていることを特徴とする掃除用照明装置。
【請求項5】
請求項4に記載の掃除用照明装置において、
前記照明ボックスは、少なくとも前面部が透明アクリル樹脂からなることを特徴とする掃除用照明装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一つの請求項に記載の掃除用照明装置において、
前記室内は、トイレ、浴室、洗面室、キッチン等の水まわり居室内であり、前記照明ボックスが当該居室の少なくとも床面を照射可能に配設されたことを特徴とする掃除用照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−62110(P2010−62110A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229368(P2008−229368)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【Fターム(参考)】