説明

排ガス希釈装置

【課題】簡単な構成でありながら、排ガス希釈装置100の内壁に付着したガス状成分を剥離させて、排ガス測定時に内壁から放出されるガス状成分を低減する。
【解決手段】希釈空気が供給され、エンジン200の排ガスを希釈するための第1流路FPを形成する内管部2と、内管部2を囲むように設けられ、内管部2との間でエンジン200の排ガスが流れる第2流路SPを形成する外管部3と、内管部2及び外管部3とエンジン200との間に介在して設けられ、エンジン200からの排ガスを選択的に第1流路FP又は第2流路SPに供給するガス供給部4とを備え、ガス供給部4を、第1流路FPに排ガスを供給する前に、第2流路SPに排ガスを流すように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばディーゼルエンジンなどのエンジンから排出される排ガスを吸入空気で希釈する排ガス希釈装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エンジンにおいて、燃料の燃焼直後においては、PM(Prticulate Matter)中の炭化水素(HC)等は粒子状態にはなっておらず、ガス状成分として存在している。そして、排ガスが大気に放出・希釈されるとガス状成分は、冷却されて凝縮し、粒子に成長する。したがって、エンジンの排ガス中のPM測定では、図2に示すような排ガス希釈装置を用いている。
【0003】
この排ガス希釈装置においては、エンジンの排ガスは希釈トンネルの中央に導かれて、希釈空気と混合される。このとき、排ガスは、52℃以下(又は42℃〜52℃)になるように希釈し、希釈排ガスが一定流量になるように(希釈トンネルの下流側に設けられたブロワにより)吸引している。そして、希釈排ガスの一部を一定流量で採取し、フィルタによってPMを捕集する。試験前後のフィルタの質量から捕集されたPMの質量を求め、排ガス中のPMの全排出量を求める。
【0004】
ここで、最近のディーゼル自動車は、DPF(Diesel Particulate Filter)等の排ガス後処理装置が装着され、PMの排出量が格段に低減されている。一方、希釈トンネルは、DPF等の排ガス後処理装置のないエンジンや古い排ガス規制のエンジンなども試験するため、希釈トンネルの壁面には、スート(すす)粒子に加えて凝縮したガス状成分が付着している。そうすると、排ガス測定時に内壁から放出されたスート粒子やガス状成分等の付着物が、バックグラウンドとして、エンジンから排出されるPMに加わるため、特にDPF装着のエンジンを試験するときには問題となる。
【0005】
これに対して、試験前にエンジンを定格出力で運転する又は車両を高速で運転して高温の排ガスを排出させて、この高温排ガスを希釈トンネルに流すことにより、希釈トンネル内壁に付着したガス状成分を剥離させる方法が考えられている(一般に「焼き出し」と言われている。)。
【0006】
しかしながら、この焼き出し工程においても、希釈トンネルの下流側に設けられたブロワにより吸引することから、希釈トンネル内には希釈空気が供給されて高温排ガスの温度が冷却されてしまい、希釈トンネルの内壁を十分に高温にすることができず、付着したガス状成分等を剥離することができないという問題がある。
【0007】
また、焼き出し工程においても、希釈トンネル内に排ガスを流すことから、焼き出しにより付着したガス状成分を剥離することができたとしても、新たに焼き出し工程中に流した排ガスにより希釈トンネルの内壁に新たにガス状成分が付着してしまうという問題もある。
【0008】
一方、希釈トンネルを加熱するために、当該希釈トンネルの外周に電気ヒータを巻き付ける等、別途加熱装置を設けることも考えられるが、希釈トンネル自体が大きいので、それを加熱する加熱装置も大きくなってしまいコストが掛ってしまい、さらに電力も大きく、得策とは言えない。
【特許文献1】特開2000−329661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、簡単な構成でありながら、排ガス希釈装置の内壁に付着したガス状成分等の付着物を剥離させて、排ガス測定時に内壁から放出される付着物を低減することをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち本発明に係る排ガス希釈装置は、希釈空気が供給され、エンジンの排ガスを希釈するための第1流路を形成する内管部と、前記内管部を囲むように設けられ、前記内管部との間で前記エンジンの排ガスが流れる第2流路を形成する外管部と、前記内管部及び前記外管部とエンジンとの間に介在して設けられ、当該エンジンからの排ガスを選択的に前記第1流路又は前記第2流路に供給するガス供給部と、を備え、前記ガス供給部を、前記第1流路に排ガスを供給する前に、前記第2流路に排ガスを流すように構成したことを特徴とする。
【0011】
このようなものであれば、内管部及び外管部の二重管構造にするという簡単な構成でありながら、第1流路に排ガスを供給する前に、第2流路に排ガスを流すことにより、内管を排ガスにより加熱することができる。その結果、内管部内壁に凝縮して付着したガス状成分を気化させて剥離させることができ、付着していたスート粒子を剥離させることができる。したがって、排ガス測定時に内壁から放出されるガス状成分を低減させ、正確かつ再現性の良いPM排出量測定を可能にすることができる。
【0012】
ガス供給部の構成及び切り替えを簡単にするためには、前記ガス供給部が、一端が前記エンジンに接続され、他端が分岐してその一方が前記内管部に接続され第1流路に連通し、他方が前記外管部に接続され第2流路に連通する排ガス供給管と、前記排ガス供給管に設けられ、エンジンからの排ガスを内管部に供給するか、外管部に供給するかを切り替える切り替え弁と、を備えることが望ましい。
【0013】
内管を均一に加熱して、その内壁から付着物を均一に剥離させるためには、前記内管部及び前記外管部が同心円状に設けられていることが望ましい。
【0014】
第2流路に排ガスを供給する際に、第1流路に希釈ガスを供給すると、内管の温度を上昇させることができない。このような問題を解決して、内管部内壁を十分に温度上昇させて、付着物を十分に剥離させるためには、前記第2流路に排ガスを供給する際に、前記第1流路への希釈空気の供給を停止することが望ましい。
【0015】
バックグラウンド補正を行うためのリファレンス値を取得するリファレンス測定と、排ガス測定値を取得する排ガス測定との温度が異なると、それら温度の違いにより放出される付着物の割合が異なると考えられ、正確なバックグラウンド補正ができない。このような問題を解決するためには、前記第1流路内に希釈ガスのみを流してバックグラウンド補正を行う際に用いるリファレンス値を取得する際に、前記第2流路に流す排ガス量を調整して、排ガス測定を行う際の第1流路内の温度と略同一となるように温度調整することが望ましい。
【発明の効果】
【0016】
このように構成した本発明によれば、簡単な構成でありながら、排ガス希釈装置の内壁に付着したスート粒子やガス状成分等の付着物を剥離させて、排ガス測定時に内壁から放出される付着物を低減することができる。その結果、バックグラウンドの変動による排ガス測定値の変動を低減でき、測定値の再現性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に本発明に係る排ガス希釈装置100について図面を参照して説明する。なお、図1は本実施形態に係る排ガス希釈装置100の全体模式図である。
【0018】
<装置構成>
本実施形態の排ガス希釈装置100は、例えばディーゼルエンジンなどのエンジン200から排出される排ガス中のPM質量を測定するための排ガスサンプリング装置に用いられるものである。
【0019】
この排ガス希釈装置100は、内管部2及び外管部3の二重管構造をなす希釈トンネルを有するものであり、希釈空気が供給されて排ガスを希釈するための第1流路FPを形成する内管部2と、内管部2を囲むように設けられ、内管部2との間でエンジン200の排ガスが流すための第2流路SPを形成する外管部3と、内管部2及び外管部3とエンジン200との間に介在して設けられ、当該エンジン200からの排ガスを選択的に内管部2又は外管部3に供給するガス供給部4と、を備えている。
【0020】
内管部2は、例えばディーゼルエンジン等のエンジン200から排出される排ガスの全量を希釈するものであり、概略円筒形状をなす。その上流側には、空気清浄フィルタを備えた希釈用空気の導入部5が形成され、その下流側には、ベンチュリ流量計6(例えば、臨界流量ベンチュリ方式(CFV))及び吸引装置としてのブロア7が、この順に設けられた排気管部8が接続されている。
【0021】
また、内管部2の上流側(導入部5の下流側近傍)には、後述するガス供給部4の分岐管が接続される接続ポートが設けられ、内管部2の下流側には、希釈された排ガスの一部を採取するガス採取管9が設けられている。このガス採取管9は、内管部2の下流側に挿入して接続され、その一端が内管部2の中央にて開口し、他端は2つに分岐され、それぞれの分岐管91、92にはサンプルガス中に含まれるPMを捕集するためのフィルタ10、11が設けられている。
【0022】
一方の分岐管91は、PM採取時(排ガス測定時)のサンプルガスを流すためのサンプルガス流路を構成し、他方の分岐管92は、PM非採取時(レファレンス測定時)のサンプルガスを流すためのバイパス流路を構成する。また、それぞれの分岐管91、92の下流端には、回転数制御によって吸引能力が可変の吸引ポンプ(例えばルーツブロアポンプ)12、13が設けられている。
【0023】
この吸引ポンプ12、13は、図示しない制御機器(PIDコントローラ)によって制御することにより、フィルタ10を通過するガス流量を、第1流路FP内のガス流量に対して常に一定の比例関係を持って追従させるようにしている。つまり、ガス採取管9の下流側に設けられる図示しない流量計によって測定されるガス流量が、内管部2に接続される排気管部8に設けられるベンチュリ流量計6によって測定されるガス流量と一定の比例関係となるように流量制御されている。
【0024】
外管部3は、概略円筒形状をなすものであり、内管部2の外周を囲むように略同軸上(略同心円状)に設けられている。つまり、外管部3の内側周面と、内管部2の外側周面との距離は、軸方向及び周方向のいずれの部分においても略同一である。また、外管部3の軸方向端部は、内管部2の外側周面に気密に接続されている。
【0025】
外管部3の上流側には、排ガスを内部(第2流路SP)に導入するために、後述するガス供給部4の分岐管が接続される接続ポート(図示しない)が設けられており、その下流側には内部(第2流路SP)から排ガスを排出するための排出ポート31が設けられている。
【0026】
ガス供給部4は、排ガスの第1流路FPへの供給及び第2流路SPへの供給を切り替える供給順序切り替え機能を有するものであり、一端がエンジン200に接続され、他端が分岐してその一方の分岐管41aが内管部2の接続ポートに接続されて第1流路FPに連通し、他方の分岐管41bが外管部3の接続ポートに接続されて第2流路SPに連通する排ガス供給管41と、この排ガス供給管41に設けられ、エンジン200からの排ガスを内管部2に供給するか、外管部3に供給するかを切り替える切り替え弁42a、42bと、を備える。
【0027】
この切り替え弁42a、42bは、ユーザによるマニュアル操作により切り替える構成のものであっても良いし、図示しない制御機器による自動操作により切り替える構成のものであっても良い。
【0028】
しかして、本実施形態のガス供給部4は、第1流路FPに排ガスを供給する前に、第2流路SPに排ガスを流すように切り替え弁42a、42bを切り替えるようにしている。
【0029】
より詳細には、排ガス測定又はリファレンス測定前に、第2流路SPに排ガスを供給して、内管部2の内壁に付着した付着物(ガス状成分など)を剥離した後に、第1流路FPに排ガスを供給して、排ガス測定又はリファレンス測定を行う。このとき、第2流路SPへの排ガスの供給は、例えば、エンジン200の定格回転(駆動)における100%負荷(最大出力)の排ガスを所定時間(例えば20分間)供給することが考えられる。つまり、第2流路SPへの排ガスの供給は、内管部2の内壁に付着しているガス状成分が剥離する程度の温度及び時間となるようにすれば良い。
【0030】
また、第2流路SPに排ガスを供給する際に、第1流路FPへの希釈空気の供給を停止する。つまり、内管部2に接続された排気管部8のブロア7の駆動を停止して、第1流路FP内の吸引を停止する。これにより、内管部2内に希釈用空気が流れず、内管部2内壁が希釈用空気によって冷却されず、第2流路SPに流れる排ガスにより効率よく内管部2を加熱することができる。
【0031】
さらに、第1流路FP内に希釈用空気のみを流通させて、バックグラウンド補正を行う際に用いるリファレンス値を取得するリファレンス測定において、第2流路SPに流す排ガス量を調整する。このとき、リファレンス測定における第1流路FP内の温度を、排ガス測定を行う際の第1流路FP内の温度(例えばJIS規格で定められている52℃以下)と略同一となるように温度調整する。ここで、第2流路SPに流す排ガス量を調整する方法としては、切り替え弁42bの弁開度を調整することにより行う。これにより、より正確にバックグラウンド補正を行うことができる。
【0032】
最後に、本実施形態の排ガス希釈装置100を用いた排ガスのPMサンプリングの手順について説明する。
【0033】
ガス供給管41がエンジン200及び内管部2及び外管部3に接続された状態において、エンジン200を作動させる。そして、排ガス測定前及びリファレンス測定前において、分岐管41aに設けた切り替え弁42aを閉状態とし、分岐管41bに設けた切り替え弁42bを開状態とする。そうすると、エンジン200からの排ガスは第2流路SPを流れて内管部2の壁を加熱しながら、排出ポート31から排出される。これにより、内管部2内壁に付着したガス状成分やスート粒子等の付着物を剥離させることができる。
【0034】
その後、切り替え弁42a、42bを閉状態とすると共に、排気管部8に設けたブロア7によって希釈用空気のみを第1流路FPに流し、内管部2を冷却させる。このとき、剥離された付着物は希釈用空気とともに放出される。なお、排ガス測定等までに十分時間がある場合には、剥離された付着物を希釈用空気で放出した後は、希釈用空気を流すことなく、自然冷却するようにしても良い。
【0035】
内管部2が例えば室温に冷却された後、分岐管41aに設けた切り替え弁42aを開状態として、第1流路FPに排ガスを供給する。このとき、ブロア7によって希釈用空気も吸引され、排ガスが希釈される。そして、内管部2に設けたガス採取管9により希釈された排ガスが採取され、フィルタ10上に捕集される。
【0036】
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態に係る排ガス希釈装置100によれば、内管部2及び外管部3の二重管構造にして、切り替え弁42a、42bを切り替えるだけという簡単な構成でありながら、第1流路FPに排ガスを供給する前に、第2流路SPに排ガスを流すことにより、内管を排ガスにより加熱することができる。その結果、内管部内壁に凝縮して付着したガス状成分を気化させて剥離させることができ、付着していたスート粒子を剥離させることができる。したがって、排ガス測定時に内壁から放出されるガス状成分を低減させ、正確かつ再現性の良いPM排出量測定を可能にすることができる。
【0037】
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。以下の説明において前記実施形態に対応する部材には同一の符号を付すこととする。
【0038】
例えば、前記実施形態では、ガス供給部が、分岐管及び切り替え弁を用いて構成されているが、そのほか、1つの単一のガス供給管を用いて、着脱することにより排ガスが供給される流路を切り替えるようにしても良い。また、内管部の導入ポートに接続されるガス供給管、外管部の導入ポートに接続されるガス供給管をそれぞれ設け、各工程において、いずれかのガス供給管をエンジン(テイルパイプ)に接続するようにしても良い。
【0039】
また、切り替え弁としては、分岐管それぞれに設ける必要はなく、ガス供給管の分岐点において、三方切り替え弁を設けて、排ガスの供給を切り替えるようにしても良い。
【0040】
さらに、内管部を排ガス測定の際の温度と同等又はそれ以上に加熱することによって本発明の効果を奏することができるので、第2流路に排ガスを流す際であっても、第1流路に希釈用空気を流すようにしても良い。なお、第2流路に排ガスを流す際に内管部の温度を調整するため、希釈用空気の流量を調整するようにしても良い。
【0041】
また、前記実施形態の排ガス希釈装置は、全流希釈型であったが、分流希釈型のものであっても良い。
【0042】
加えて、「第1流路に排ガスを供給する前に、第2流路に排ガスを流す」とは、第1流路に排ガスを流す排ガス測定終了後に、第2流路に排ガスを流して、次の排ガス測定に備えることも含む。このときの第2流路への排ガスの供給は、次の排ガス測定における第1流路への排ガスの供給前ということになる。
【0043】
その他、前述した実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてよいし、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る排ガス希釈装置の構成を示す模式図。
【図2】従来の排ガス希釈装置の構成を示す模式図。
【符号の説明】
【0045】
100 ・・・排ガス希釈装置
200 ・・・エンジン
FP ・・・第1流路
2 ・・・内管部
SP ・・・第2流路
3 ・・・外管部
4 ・・・ガス供給部
41 ・・・排ガス供給管
42a、42b・・・切り替え弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
希釈用空気が供給され、エンジンの排ガスを希釈するための第1流路を形成する内管部と、
前記内管部を囲むように設けられ、前記内管部との間で前記エンジンの排ガスを流すための第2流路を形成する外管部と、
前記内管部及び前記外管部と前記エンジンとの間に介在して設けられ、当該エンジンからの排ガスを選択的に前記第1流路又は前記第2流路に供給するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部を、前記第1流路に排ガスを供給する前に、前記第2流路に排ガスを流すように構成した排ガス希釈装置。
【請求項2】
前記ガス供給部が、
一端が前記エンジンに接続され、他端が分岐してその一方が前記内管部に接続され第1流路に連通し、他方が前記外管部に接続され第2流路に連通する排ガス供給管と、
前記排ガス供給管に設けられ、前記エンジンからの排ガスを前記内管部に供給するか、前記外管部に供給するかを切り替える切り替え弁と、を備える排ガス希釈装置。
【請求項3】
前記内管部及び前記外管部が同心円状に設けられている請求項1又は2記載の排ガス希釈装置。
【請求項4】
前記第2流路に排ガスを供給する際に、前記第1流路への希釈空気の供給を停止する請求項1、2又は3記載の排ガス希釈装置。
【請求項5】
前記第1流路内に希釈ガスのみを流してバックグラウンド補正を行う際に用いるリファレンス値を取得する際に、前記第2流路に流す排ガス量を調整して、排ガス測定を行う際の第1流路内の温度と略同一となるように温度調整する請求項1、2、3又は4記載の排ガス希釈装置。

【図1】
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【図2】
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