接続器
【課題】電力線を干渉なく各端子に接続することができ、前後寸法が小さく小型の接続器を提供する。
【解決手段】絶縁トロリー線2の導体に電気接続される端子16b〜16cが導体の長手方向と直交する横方向に複数設けられる。横方向に隣り合う端子16b〜16cの電力線接続部39同士が縦方向にずれて配置される。これにより、電力線を干渉なく各端子に接続することができ、前後寸法が小さく小型の接続器を提供することができる。
【解決手段】絶縁トロリー線2の導体に電気接続される端子16b〜16cが導体の長手方向と直交する横方向に複数設けられる。横方向に隣り合う端子16b〜16cの電力線接続部39同士が縦方向にずれて配置される。これにより、電力線を干渉なく各端子に接続することができ、前後寸法が小さく小型の接続器を提供することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は絶縁トロリー線と電力線を電気接続する接続器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図16に示すようにホイストクレーン等の移動機器6へ集電装置11を介して給電するために絶縁トロリー線2が用いられている。
【0003】
例えば特許文献1には、絶縁トロリー線の導体と電力線を電気接続する端子が横方向に複数設けられた接続器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−334847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の端子は接続器の底面側において導体と同ピッチで横方向に複数設けられている。しかし、導体のピッチが小さい場合には、横方向に隣り合う端子の電力線接続部に接続された電力線同士が干渉し、ショートしたり、端子に電力線を接続する作業が難しくなったり、電力線を端子に接続できない事態が生じたりする恐れがある。
【0006】
ここで、特許文献1の各端子は導体の長手方向と平行な前後方向に位置をずらして配置されており、ずらさずに配置した場合と比較して、前記電力線同士の干渉は生じ難いといえる。しかし、径の太い電力線を接続する場合には依然として電力線同士が干渉する恐れがあり、特に電力線を各端子から前後方向に引き出す場合は、電力線同士は干渉しやすい。また、横方向に隣り合う端子の前後方向の間隔を大きくすれば、前記電力線同士の干渉は生じ難くなる。しかし、この場合は接続器の前後寸法が大きくなって大型化を招き、またこのように接続器の前後寸法が大きくなることは、造営材間等に架設される絶縁トロリー線の長さ、すなわち移動機器の移動範囲を狭める要因にもなる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、電力線を干渉なく各端子に接続することができ、前後寸法が小さい小型の接続器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の接続器は、絶縁トロリー線の導体に電気接続される端子が平面視で前記導体の長手方向と直交する横方向に複数設けられ、前記横方向に隣り合う端子の電力線接続部同士が縦方向にずれて配置されたことを特徴とする。
【0009】
また、前記横方向に隣り合う端子が有する電力線接続部同士が前記導体の長手方向にずれて配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記電力線接続部が前記導体の長手方向において導体よりも外側に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明にあっては、電力線を干渉なく各端子に接続することができ、また前後寸法の小さい小型の接続器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の接続器の本体に電力線を接続した状態を示す側面図である。
【図2】接続器を用いて絶縁トロリー線を架設した状態を示す斜視図である。
【図3】接続器の本体を示し、(a)は底面側から見た斜視図であり、(b)は水平断面図である。
【図4】固定部材の斜視図である。
【図5】本体に絶縁トロリー線を挿入する様子を示す斜視図である。
【図6】絶縁トロリー線を本体に接続した状態を示し、(a)は底面図であり、(b)は下側から見た斜視図である。
【図7】電力線を本体の端子に接続した状態を示す上側から見た斜視図である。
【図8】絶縁トロリー線、押付部材を設けた固定部材、及び端子の分解斜視図である。
【図9】長ボルトやカバーの図示を省略した施工状態の接続器を示す背面図である。
【図10】本体で絶縁トロリー線を保持した状態を示す斜視図である。
【図11】本体で絶縁トロリー線を保持したときの切欠断面図である。
【図12】絶縁トロリー線の端部の加工前と加工後の様子を示す斜視図である。
【図13】全ての端子を電線接続部を同一方向に向けて取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】端子から縦方向に電力線を引き出した様子を示す側面図である。
【図15】接続器の要部断面図である。
【図16】従来の接続器の施工状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を添付図面に基づいて説明する。なお、以下では図16を参照して説明する場合がある。また、以下の各構成の説明では施工状態における方向を基準にして説明し、絶縁トロリー線2の長手方向を前後方向、絶縁トロリー線2の幅方向を左右方向(横方向)として説明する。
【0014】
本実施形態の接続器1は、図2に示すように絶縁トロリー線2をケーブルからなる電力線3に接続するものであり、移動機器6(図16参照)に給電を行う給電システムに用いられる。
【0015】
図16のように絶縁トロリー線2はホイストクレーンからなる移動機器6に集電装置11を介して給電を行う。なお、絶縁トロリー線2の給電対象としてはホイストクレーンに限られるものではなく、本発明は自動倉庫や立体駐車場等の他の分野に適用しても構わない。
【0016】
絶縁トロリー線2は、図12の上図に示すように厚み方向を上下方向とする帯状の導体8を複数有すると共にこれら導体8を収納する樹脂製の絶縁材9を有している。
【0017】
絶縁材9には下方に開口する略コ字状のシース部10a〜10cが左右に複数列(図示例では3列)並べて形成され、各シース部10a〜10cは絶縁材9の長手方向に亘って形成されている。
【0018】
各シース部10a〜10c内に形成された下方に開口する溝内には導体8が上面をシース部10a〜10cの底部37に当接した状態で長手方向に亘って設けられている。各導体8は左右方向に一定ピッチで設けられ、下面の幅方向中央部がシース部10a〜10cの溝開口7から露出した露出面となっている。以下、この露出面を導体露出面12と記載する。
【0019】
接続器1は絶縁トロリー線2を電力線3に電気接続する機能に加えて、絶縁トロリー線2の端部を保持する機能を備え、図2に示すように碍子として利用される。
【0020】
接続器1は本体14と本体14に取り付けられるカバー18を備えている。図10のように本体14には対応するシース部10a〜10c毎に固定部材15a〜15cが設けられ、各固定部材15a〜15cにはボルトからなる押付部材17が設けられる。また、本体14には固定部材15a〜15c毎に端子16a〜16cが設けられ、すなわち端子16a〜16cは左右方向に複数設けられる。
【0021】
図5に示すように本体14には絶縁トロリー線2側となる前方に開口する挿入凹所19が形成されている。挿入凹所19には前方から絶縁トロリー線2の端部が挿入される。
【0022】
図3(b)のように挿入凹所19の前端部を除く部分は左右に並べて形成された複数の孔22a〜22cで構成されている。孔22a〜22cは絶縁トロリー線2が有するシース部10a〜10cと同数形成され、各孔22a〜22cには挿入凹所19に挿入された絶縁トロリー線2の対応するシース部10a〜10cが配置される。
【0023】
各孔22a〜22cの前後方向の一部は他部よりも断面積が大きい固定部材配置部23a〜23cとなっている。各孔22a〜22cの固定部材配置部23a〜23cの前方に隣接する部分を前孔部25a〜25cとする。各孔22a〜22cにおける固定部材配置部23a〜23cの内周面とこれよりも一回り小さい前孔部25a〜25cの内周面との間には段差が形成されている。これら固定部材配置部23a〜23cの前縁に亘る段差は、後方、すなわちシース部10a〜10cの長手方向外側に臨み、固定部材15a〜15cの前端面が当接する受面部26を構成している。また、各固定部材配置部23a〜23cの下面には工具挿入口28が形成されている。
【0024】
各固定部材配置部23a〜23cのうち、左右方向の両外側に位置する固定部材配置部23a,23cは孔22a,22cの後端部に位置し、前後方向において同位置に形成されている。固定部材配置部23a,23cの後面には端子導出口29a,29cが夫々形成されている。
【0025】
左右方向の中央に位置する固定部材配置部23bは孔22bの前後方向の中程に位置し、固定部材配置部23a,23cよりも前方に配置されている。孔22bにおいて固定部材配置部23bの後方に隣接する部分を後孔部27とすると、後孔部27の下面には端子導出口29bが形成されている。孔22bの後端は本体14に形成された当接壁30で閉塞されている。
【0026】
各固定部材配置部23a〜23cには固定部材15a〜15cが左右方向に位置決めされた状態で工具挿入口28の左右両側縁の上に載置され、この固定部材15a〜15cの前端面は図11のように受面部26に対向する。
【0027】
各固定部材15a〜15cは金属製であって、図4に示すように前後に開口する縦長矩形筒状に形成され、上下の片部35a,35bと左右の片部35c,35dを備えている。各固定部材15a〜15cの下片部35bには上下に貫通するねじ孔31が前後方向に複数形成されている。
【0028】
図15のように固定部材15a〜15cの各ねじ孔31には下方からスプリングワッシャー44を介して押付部材17がねじ込まれ、この押付部材17の頭部43は工具挿入口28を介して下方に露出する。
【0029】
固定部材15a〜15cの上片部35aの幅方向中央部は下方に突出した当接部36となっている。すなわち、前述の下片部35bは当接部36に対向する対向部20を構成し、この対向部20は当接部36と一体に形成されている。なお、本実施形態の固定部材15a〜15cは断面矩形枠状であるが、固定部材15a〜15cはシース部10a〜10cが当接される当接部36とこれに対向する下片部35が一体に形成されたものであればよく、例えば断面コ字状であってもかまわない。
【0030】
当接部36の下面には下方に向けて突出する金属製の突起32が前後方向に複数設けられ、これら突起32はいずれもねじ孔31に対向する位置に設けられている。各突起32は先端が尖った円錐状に形成されている。
【0031】
各端子16a〜16cは同大同形の端子板で構成されている。図8のように各端子16a〜16cは厚み方向を左右方向とするL字状の端子板からなり、前方に突出する一方の片部が導体露出面12に接触する接触部38を構成し、接触部38の後端部から直角に突出する他方の片部が電力線接続部39を構成している。電力線接続部39には電力線3の端部を取り付けるためのボルト41用の孔42が空けられている。
【0032】
図3に示すように本体14の挿入凹所19を挟んだ両側には前後に貫通する挿通孔45が形成されている。各挿通孔45には図6のように前後に長い長ボルト46が挿通され、各長ボルト46はその前側に設けられた二個のナット47で本体14を挟み込むことによって本体14に対して固定される。
【0033】
接続器1で絶縁トロリー線2の端部を保持するには例えば以下のようにする。
【0034】
まず、端子16a〜16cの接触部38が後方から挿入された固定部材15a〜15cを対応する固定部材配置部23a〜23cに配置する。この際、端子16a〜16cの接触部38は固定部材15a〜15cの当接部36とこの固定部材15a〜15cの各ねじ孔31にねじ込まれた押付部材17の先端面との間に配置する。また、端子16a,16cは電力線接続部39側を端子導出口29a,29cから本体14の後方に引き出し、電力線接続部39を上方又は下方のいずれかに突出させる。また、端子16bは電力線接続部39を端子導出口29bから本体14の下方に突出させる。
【0035】
次に図5のように本体14の挿入凹所19に絶縁トロリー線2の端部を挿入する。この絶縁トロリー線2は、図12の下図に示すように予め各シース部10a〜10cを対応する孔22a〜22cに挿入できるよう絶縁トロリー線2の端部のシース部10a〜10c間の部位が切除されている。絶縁トロリー線2は図11のようにシース部10bの後端面が当接壁30の前面に当接するまで挿入凹所19に挿入され、これにより各シース部10a〜10c及び導体8は対応する固定部材15a〜15c内に配置された接触部38と当接部36の間に配置される。
【0036】
次に、固定部材15a〜15cの各ねじ孔31にねじ込んだ押付部材17(ボルト)の頭部43を押付部材17を接触部38側に近づく方向に回転させて、図15のように各押付部材17の先端面で接触部38を導体8側に押圧する。この押付部材17の操作は、頭部43を工具挿入口28から挿入したレンチ等の工具を用いて行われる。
【0037】
上記押付部材17をねじ入れる操作は、図15のように押付部材17の頭部43と対向部20の下面との間で圧縮されるスプリングワッシャー44が平らになるまで行われ、これによって押付部材17は所定量ねじ入れられる。
【0038】
このように押付部材17をねじ入れると、接触部38が導体露出面12に押圧されると共に、接触部38により導体8を介して当接部36側に押圧されたシース部10a〜10cの底部37が固定部材15a〜15cの当接部36に当接する。また、当接部36に設けられた各突起32が樹脂製のシース部10a〜10cの底部37を突き抜いて導体8に食い込む。
【0039】
上記により、端子16a〜16cの接触部38は対応する導体8と固定部材15a〜15cに設けられた各押付部材17の先端面との間に挟まれて固定され、端子16a〜16cと対応する導体8が電気接続される。また、接触部38と当接部36の間に導体8及びシース部10a〜10cの底部37が挟まれて固定され、この結果、絶縁トロリー線2の端部が本体14に対して固定される。
【0040】
このように本実施形態では、接触部38を絶縁トロリー線2の溝開口7から露出した導体露出面12に接触させることで、絶縁トロリー線2を端子16a〜16cに電気接続する。このため、絶縁トロリー線2の導体8を剥き出す作業を行う必要がなく、絶縁トロリー線2を端子16a〜16cに電気接続できる。
【0041】
上記絶縁トロリー線2の端部を保持した本体14は、図7のようにコイルばね13を用いて梁等の造営材5に引っ張られた状態で連結される。本体14を造営材5に連結するには、本体14の両側に固定された長ボルト46の後側を梁等の造営材5に通し、これら長ボルト46の造営材5よりも後側の部分をコイルばね13に通す。そして各長ボルト46にナット48を取付け、各長ボルト46においてコイルばね13の後端を長ボルト46に設けられたナット48に当接した状態で当該コイルばね13の前端を造営材5の後面に弾力的に接触させる。これにより本体14及びこれに保持された絶縁トロリー線2が造営材5側となる後側に引っ張られる。同様にして絶縁トロリー線2の反対側の端部に設けられた本体14も造営材5に連結され、これによって絶縁トロリー線2が長手方向の両側に引っ張られた状態で造営材5間に架設される。架設後の絶縁トロリー線2の張力は、各長ボルト46に対してナット48を前後方向に移動してコイルばね13の圧縮量を調節することで調節される。
【0042】
このように絶縁トロリー線2が架設された状態では、シース部10a〜10cに加わった張力は各固定部材15a〜15cの前端面に当接した受面部26で受けられるようになっている。
【0043】
そして、上記のように絶縁トロリー線2が架設された後、本体14から突出した各端子16a〜16cの電力線接続部39には電力線3の端部に設けられた接続端子40が接続される。この接続は、本体14から上方又は下方に突出した電力線接続部39の側面に接続端子40を当て、接続端子40及び電力線接続部39の孔42にボルト41を通し、このボルト41により圧着することで行われる。
【0044】
上記のように各端子16a〜16cの電力線接続部39に電力線3が接続された後、本体14には図2のようにカバー18が脱着可能に取り付けられる。このカバー18により端子16a〜16c、固定部材15a〜15c、及び各ボルト17の本体14から露出した部分や、各端子16a〜16cに接続された電力線3の接続端子40が覆われる。
【0045】
ここで、本実施形態の各端子16a,16cの電力線接続部39の突出方向は端子16a,16cを絶縁トロリー線2と電気接続する際の向きを変更することで上下のいずれかに選択することができる。このため、図1のように両側の端子16a,16cの電力線接続部39を上向きに突出させると共に中央の端子16bの電力線接続部39を下向きに突出させることができる。
【0046】
図1では、端子16a,16cの電力線接続部39を上下方向において同位置に配置すると共に、端子16bの電力線接続部39を端子16a,16cの電力線接続部39よりも下方に配置している。すなわち、横方向に隣り合う端子16a〜16cの電力線接続部39同士は縦方向にずらして配置されている。このため各端子16の電力線接続部39に接続される電力線3が太いときには、隣り合う端子16a〜16cに接続された電力線3同士が干渉することを防止できる。また、この場合、各端子16の電力線接続部39の前後方向の間隔を小さくしても、電力線3の干渉を防止できるため、接続器1の前後寸法を小さくして小型化を実現できる。
【0047】
なお、本実施形態では、図13に示すように全ての端子16a〜16cの電力線接続部39を下向きに突出させることもでき、この場合は電力線3を電力線接続部39に接続する作業を下側のみから行うことができて作業性が向上する。
【0048】
また、各固定部材15a〜15cは図6(a)のように前後方向にずれた位置に配置され、平面視で千鳥状に配置される。このため、横方向に隣り合う端子16a〜16cの電力線接続部39同士は導体8の長手方向にずれて配置される。従って、各端子16a〜16の電力線接続部39に接続された電力線3同士の干渉がより生じ難くなる。
【0049】
また、端子16a,16cの電力線接続部39は導体8の長手方向において導体8よりも外方に配置される。このため、端子16a,16cの電力線接続部39に電力線3を接続する際に絶縁トロリー線2が邪魔になり難く、容易に電力線3を端子16a,16cに接続できる。また、端子16a,16cに接続される電力線3は、電力線接続部39から上方や絶縁トロリー線2の長手方向における外側に向けてだけでなく、下側に向けても引き出し易くなり、作業性を向上できる。
【0050】
また、各端子16a〜16cの電力線接続部39は本体14から突出しているため、電力線接続部39からの電力線3の引き出し方向を図7に示すように前後方向としたり、図14に示すように上下方向にしたりできる。つまり、電力線3の引き出し方向の自由度が高く、様々な施工環境に対応できる。
【符号の説明】
【0051】
2 絶縁トロリー線
8 導体
16a 端子
16b 端子
16c 端子
39 電力線接続部
【技術分野】
【0001】
本発明は絶縁トロリー線と電力線を電気接続する接続器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図16に示すようにホイストクレーン等の移動機器6へ集電装置11を介して給電するために絶縁トロリー線2が用いられている。
【0003】
例えば特許文献1には、絶縁トロリー線の導体と電力線を電気接続する端子が横方向に複数設けられた接続器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−334847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の端子は接続器の底面側において導体と同ピッチで横方向に複数設けられている。しかし、導体のピッチが小さい場合には、横方向に隣り合う端子の電力線接続部に接続された電力線同士が干渉し、ショートしたり、端子に電力線を接続する作業が難しくなったり、電力線を端子に接続できない事態が生じたりする恐れがある。
【0006】
ここで、特許文献1の各端子は導体の長手方向と平行な前後方向に位置をずらして配置されており、ずらさずに配置した場合と比較して、前記電力線同士の干渉は生じ難いといえる。しかし、径の太い電力線を接続する場合には依然として電力線同士が干渉する恐れがあり、特に電力線を各端子から前後方向に引き出す場合は、電力線同士は干渉しやすい。また、横方向に隣り合う端子の前後方向の間隔を大きくすれば、前記電力線同士の干渉は生じ難くなる。しかし、この場合は接続器の前後寸法が大きくなって大型化を招き、またこのように接続器の前後寸法が大きくなることは、造営材間等に架設される絶縁トロリー線の長さ、すなわち移動機器の移動範囲を狭める要因にもなる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、電力線を干渉なく各端子に接続することができ、前後寸法が小さい小型の接続器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の接続器は、絶縁トロリー線の導体に電気接続される端子が平面視で前記導体の長手方向と直交する横方向に複数設けられ、前記横方向に隣り合う端子の電力線接続部同士が縦方向にずれて配置されたことを特徴とする。
【0009】
また、前記横方向に隣り合う端子が有する電力線接続部同士が前記導体の長手方向にずれて配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記電力線接続部が前記導体の長手方向において導体よりも外側に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明にあっては、電力線を干渉なく各端子に接続することができ、また前後寸法の小さい小型の接続器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の接続器の本体に電力線を接続した状態を示す側面図である。
【図2】接続器を用いて絶縁トロリー線を架設した状態を示す斜視図である。
【図3】接続器の本体を示し、(a)は底面側から見た斜視図であり、(b)は水平断面図である。
【図4】固定部材の斜視図である。
【図5】本体に絶縁トロリー線を挿入する様子を示す斜視図である。
【図6】絶縁トロリー線を本体に接続した状態を示し、(a)は底面図であり、(b)は下側から見た斜視図である。
【図7】電力線を本体の端子に接続した状態を示す上側から見た斜視図である。
【図8】絶縁トロリー線、押付部材を設けた固定部材、及び端子の分解斜視図である。
【図9】長ボルトやカバーの図示を省略した施工状態の接続器を示す背面図である。
【図10】本体で絶縁トロリー線を保持した状態を示す斜視図である。
【図11】本体で絶縁トロリー線を保持したときの切欠断面図である。
【図12】絶縁トロリー線の端部の加工前と加工後の様子を示す斜視図である。
【図13】全ての端子を電線接続部を同一方向に向けて取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】端子から縦方向に電力線を引き出した様子を示す側面図である。
【図15】接続器の要部断面図である。
【図16】従来の接続器の施工状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を添付図面に基づいて説明する。なお、以下では図16を参照して説明する場合がある。また、以下の各構成の説明では施工状態における方向を基準にして説明し、絶縁トロリー線2の長手方向を前後方向、絶縁トロリー線2の幅方向を左右方向(横方向)として説明する。
【0014】
本実施形態の接続器1は、図2に示すように絶縁トロリー線2をケーブルからなる電力線3に接続するものであり、移動機器6(図16参照)に給電を行う給電システムに用いられる。
【0015】
図16のように絶縁トロリー線2はホイストクレーンからなる移動機器6に集電装置11を介して給電を行う。なお、絶縁トロリー線2の給電対象としてはホイストクレーンに限られるものではなく、本発明は自動倉庫や立体駐車場等の他の分野に適用しても構わない。
【0016】
絶縁トロリー線2は、図12の上図に示すように厚み方向を上下方向とする帯状の導体8を複数有すると共にこれら導体8を収納する樹脂製の絶縁材9を有している。
【0017】
絶縁材9には下方に開口する略コ字状のシース部10a〜10cが左右に複数列(図示例では3列)並べて形成され、各シース部10a〜10cは絶縁材9の長手方向に亘って形成されている。
【0018】
各シース部10a〜10c内に形成された下方に開口する溝内には導体8が上面をシース部10a〜10cの底部37に当接した状態で長手方向に亘って設けられている。各導体8は左右方向に一定ピッチで設けられ、下面の幅方向中央部がシース部10a〜10cの溝開口7から露出した露出面となっている。以下、この露出面を導体露出面12と記載する。
【0019】
接続器1は絶縁トロリー線2を電力線3に電気接続する機能に加えて、絶縁トロリー線2の端部を保持する機能を備え、図2に示すように碍子として利用される。
【0020】
接続器1は本体14と本体14に取り付けられるカバー18を備えている。図10のように本体14には対応するシース部10a〜10c毎に固定部材15a〜15cが設けられ、各固定部材15a〜15cにはボルトからなる押付部材17が設けられる。また、本体14には固定部材15a〜15c毎に端子16a〜16cが設けられ、すなわち端子16a〜16cは左右方向に複数設けられる。
【0021】
図5に示すように本体14には絶縁トロリー線2側となる前方に開口する挿入凹所19が形成されている。挿入凹所19には前方から絶縁トロリー線2の端部が挿入される。
【0022】
図3(b)のように挿入凹所19の前端部を除く部分は左右に並べて形成された複数の孔22a〜22cで構成されている。孔22a〜22cは絶縁トロリー線2が有するシース部10a〜10cと同数形成され、各孔22a〜22cには挿入凹所19に挿入された絶縁トロリー線2の対応するシース部10a〜10cが配置される。
【0023】
各孔22a〜22cの前後方向の一部は他部よりも断面積が大きい固定部材配置部23a〜23cとなっている。各孔22a〜22cの固定部材配置部23a〜23cの前方に隣接する部分を前孔部25a〜25cとする。各孔22a〜22cにおける固定部材配置部23a〜23cの内周面とこれよりも一回り小さい前孔部25a〜25cの内周面との間には段差が形成されている。これら固定部材配置部23a〜23cの前縁に亘る段差は、後方、すなわちシース部10a〜10cの長手方向外側に臨み、固定部材15a〜15cの前端面が当接する受面部26を構成している。また、各固定部材配置部23a〜23cの下面には工具挿入口28が形成されている。
【0024】
各固定部材配置部23a〜23cのうち、左右方向の両外側に位置する固定部材配置部23a,23cは孔22a,22cの後端部に位置し、前後方向において同位置に形成されている。固定部材配置部23a,23cの後面には端子導出口29a,29cが夫々形成されている。
【0025】
左右方向の中央に位置する固定部材配置部23bは孔22bの前後方向の中程に位置し、固定部材配置部23a,23cよりも前方に配置されている。孔22bにおいて固定部材配置部23bの後方に隣接する部分を後孔部27とすると、後孔部27の下面には端子導出口29bが形成されている。孔22bの後端は本体14に形成された当接壁30で閉塞されている。
【0026】
各固定部材配置部23a〜23cには固定部材15a〜15cが左右方向に位置決めされた状態で工具挿入口28の左右両側縁の上に載置され、この固定部材15a〜15cの前端面は図11のように受面部26に対向する。
【0027】
各固定部材15a〜15cは金属製であって、図4に示すように前後に開口する縦長矩形筒状に形成され、上下の片部35a,35bと左右の片部35c,35dを備えている。各固定部材15a〜15cの下片部35bには上下に貫通するねじ孔31が前後方向に複数形成されている。
【0028】
図15のように固定部材15a〜15cの各ねじ孔31には下方からスプリングワッシャー44を介して押付部材17がねじ込まれ、この押付部材17の頭部43は工具挿入口28を介して下方に露出する。
【0029】
固定部材15a〜15cの上片部35aの幅方向中央部は下方に突出した当接部36となっている。すなわち、前述の下片部35bは当接部36に対向する対向部20を構成し、この対向部20は当接部36と一体に形成されている。なお、本実施形態の固定部材15a〜15cは断面矩形枠状であるが、固定部材15a〜15cはシース部10a〜10cが当接される当接部36とこれに対向する下片部35が一体に形成されたものであればよく、例えば断面コ字状であってもかまわない。
【0030】
当接部36の下面には下方に向けて突出する金属製の突起32が前後方向に複数設けられ、これら突起32はいずれもねじ孔31に対向する位置に設けられている。各突起32は先端が尖った円錐状に形成されている。
【0031】
各端子16a〜16cは同大同形の端子板で構成されている。図8のように各端子16a〜16cは厚み方向を左右方向とするL字状の端子板からなり、前方に突出する一方の片部が導体露出面12に接触する接触部38を構成し、接触部38の後端部から直角に突出する他方の片部が電力線接続部39を構成している。電力線接続部39には電力線3の端部を取り付けるためのボルト41用の孔42が空けられている。
【0032】
図3に示すように本体14の挿入凹所19を挟んだ両側には前後に貫通する挿通孔45が形成されている。各挿通孔45には図6のように前後に長い長ボルト46が挿通され、各長ボルト46はその前側に設けられた二個のナット47で本体14を挟み込むことによって本体14に対して固定される。
【0033】
接続器1で絶縁トロリー線2の端部を保持するには例えば以下のようにする。
【0034】
まず、端子16a〜16cの接触部38が後方から挿入された固定部材15a〜15cを対応する固定部材配置部23a〜23cに配置する。この際、端子16a〜16cの接触部38は固定部材15a〜15cの当接部36とこの固定部材15a〜15cの各ねじ孔31にねじ込まれた押付部材17の先端面との間に配置する。また、端子16a,16cは電力線接続部39側を端子導出口29a,29cから本体14の後方に引き出し、電力線接続部39を上方又は下方のいずれかに突出させる。また、端子16bは電力線接続部39を端子導出口29bから本体14の下方に突出させる。
【0035】
次に図5のように本体14の挿入凹所19に絶縁トロリー線2の端部を挿入する。この絶縁トロリー線2は、図12の下図に示すように予め各シース部10a〜10cを対応する孔22a〜22cに挿入できるよう絶縁トロリー線2の端部のシース部10a〜10c間の部位が切除されている。絶縁トロリー線2は図11のようにシース部10bの後端面が当接壁30の前面に当接するまで挿入凹所19に挿入され、これにより各シース部10a〜10c及び導体8は対応する固定部材15a〜15c内に配置された接触部38と当接部36の間に配置される。
【0036】
次に、固定部材15a〜15cの各ねじ孔31にねじ込んだ押付部材17(ボルト)の頭部43を押付部材17を接触部38側に近づく方向に回転させて、図15のように各押付部材17の先端面で接触部38を導体8側に押圧する。この押付部材17の操作は、頭部43を工具挿入口28から挿入したレンチ等の工具を用いて行われる。
【0037】
上記押付部材17をねじ入れる操作は、図15のように押付部材17の頭部43と対向部20の下面との間で圧縮されるスプリングワッシャー44が平らになるまで行われ、これによって押付部材17は所定量ねじ入れられる。
【0038】
このように押付部材17をねじ入れると、接触部38が導体露出面12に押圧されると共に、接触部38により導体8を介して当接部36側に押圧されたシース部10a〜10cの底部37が固定部材15a〜15cの当接部36に当接する。また、当接部36に設けられた各突起32が樹脂製のシース部10a〜10cの底部37を突き抜いて導体8に食い込む。
【0039】
上記により、端子16a〜16cの接触部38は対応する導体8と固定部材15a〜15cに設けられた各押付部材17の先端面との間に挟まれて固定され、端子16a〜16cと対応する導体8が電気接続される。また、接触部38と当接部36の間に導体8及びシース部10a〜10cの底部37が挟まれて固定され、この結果、絶縁トロリー線2の端部が本体14に対して固定される。
【0040】
このように本実施形態では、接触部38を絶縁トロリー線2の溝開口7から露出した導体露出面12に接触させることで、絶縁トロリー線2を端子16a〜16cに電気接続する。このため、絶縁トロリー線2の導体8を剥き出す作業を行う必要がなく、絶縁トロリー線2を端子16a〜16cに電気接続できる。
【0041】
上記絶縁トロリー線2の端部を保持した本体14は、図7のようにコイルばね13を用いて梁等の造営材5に引っ張られた状態で連結される。本体14を造営材5に連結するには、本体14の両側に固定された長ボルト46の後側を梁等の造営材5に通し、これら長ボルト46の造営材5よりも後側の部分をコイルばね13に通す。そして各長ボルト46にナット48を取付け、各長ボルト46においてコイルばね13の後端を長ボルト46に設けられたナット48に当接した状態で当該コイルばね13の前端を造営材5の後面に弾力的に接触させる。これにより本体14及びこれに保持された絶縁トロリー線2が造営材5側となる後側に引っ張られる。同様にして絶縁トロリー線2の反対側の端部に設けられた本体14も造営材5に連結され、これによって絶縁トロリー線2が長手方向の両側に引っ張られた状態で造営材5間に架設される。架設後の絶縁トロリー線2の張力は、各長ボルト46に対してナット48を前後方向に移動してコイルばね13の圧縮量を調節することで調節される。
【0042】
このように絶縁トロリー線2が架設された状態では、シース部10a〜10cに加わった張力は各固定部材15a〜15cの前端面に当接した受面部26で受けられるようになっている。
【0043】
そして、上記のように絶縁トロリー線2が架設された後、本体14から突出した各端子16a〜16cの電力線接続部39には電力線3の端部に設けられた接続端子40が接続される。この接続は、本体14から上方又は下方に突出した電力線接続部39の側面に接続端子40を当て、接続端子40及び電力線接続部39の孔42にボルト41を通し、このボルト41により圧着することで行われる。
【0044】
上記のように各端子16a〜16cの電力線接続部39に電力線3が接続された後、本体14には図2のようにカバー18が脱着可能に取り付けられる。このカバー18により端子16a〜16c、固定部材15a〜15c、及び各ボルト17の本体14から露出した部分や、各端子16a〜16cに接続された電力線3の接続端子40が覆われる。
【0045】
ここで、本実施形態の各端子16a,16cの電力線接続部39の突出方向は端子16a,16cを絶縁トロリー線2と電気接続する際の向きを変更することで上下のいずれかに選択することができる。このため、図1のように両側の端子16a,16cの電力線接続部39を上向きに突出させると共に中央の端子16bの電力線接続部39を下向きに突出させることができる。
【0046】
図1では、端子16a,16cの電力線接続部39を上下方向において同位置に配置すると共に、端子16bの電力線接続部39を端子16a,16cの電力線接続部39よりも下方に配置している。すなわち、横方向に隣り合う端子16a〜16cの電力線接続部39同士は縦方向にずらして配置されている。このため各端子16の電力線接続部39に接続される電力線3が太いときには、隣り合う端子16a〜16cに接続された電力線3同士が干渉することを防止できる。また、この場合、各端子16の電力線接続部39の前後方向の間隔を小さくしても、電力線3の干渉を防止できるため、接続器1の前後寸法を小さくして小型化を実現できる。
【0047】
なお、本実施形態では、図13に示すように全ての端子16a〜16cの電力線接続部39を下向きに突出させることもでき、この場合は電力線3を電力線接続部39に接続する作業を下側のみから行うことができて作業性が向上する。
【0048】
また、各固定部材15a〜15cは図6(a)のように前後方向にずれた位置に配置され、平面視で千鳥状に配置される。このため、横方向に隣り合う端子16a〜16cの電力線接続部39同士は導体8の長手方向にずれて配置される。従って、各端子16a〜16の電力線接続部39に接続された電力線3同士の干渉がより生じ難くなる。
【0049】
また、端子16a,16cの電力線接続部39は導体8の長手方向において導体8よりも外方に配置される。このため、端子16a,16cの電力線接続部39に電力線3を接続する際に絶縁トロリー線2が邪魔になり難く、容易に電力線3を端子16a,16cに接続できる。また、端子16a,16cに接続される電力線3は、電力線接続部39から上方や絶縁トロリー線2の長手方向における外側に向けてだけでなく、下側に向けても引き出し易くなり、作業性を向上できる。
【0050】
また、各端子16a〜16cの電力線接続部39は本体14から突出しているため、電力線接続部39からの電力線3の引き出し方向を図7に示すように前後方向としたり、図14に示すように上下方向にしたりできる。つまり、電力線3の引き出し方向の自由度が高く、様々な施工環境に対応できる。
【符号の説明】
【0051】
2 絶縁トロリー線
8 導体
16a 端子
16b 端子
16c 端子
39 電力線接続部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁トロリー線の導体に電気接続される端子が平面視で前記導体の長手方向と直交する横方向に複数設けられ、前記横方向に隣り合う端子の電力線接続部同士が縦方向にずれて配置されたことを特徴とする接続器。
【請求項2】
前記横方向に隣り合う端子が有する電力線接続部同士が前記導体の長手方向にずれて配置されたことを特徴とする請求項1に記載の接続器。
【請求項3】
前記電力線接続部が前記導体の長手方向において導体よりも外側に配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接続器。
【請求項1】
絶縁トロリー線の導体に電気接続される端子が平面視で前記導体の長手方向と直交する横方向に複数設けられ、前記横方向に隣り合う端子の電力線接続部同士が縦方向にずれて配置されたことを特徴とする接続器。
【請求項2】
前記横方向に隣り合う端子が有する電力線接続部同士が前記導体の長手方向にずれて配置されたことを特徴とする請求項1に記載の接続器。
【請求項3】
前記電力線接続部が前記導体の長手方向において導体よりも外側に配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接続器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−1095(P2012−1095A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137621(P2010−137621)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
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