説明

搬送ローラ用Oリング

互いに分離した第1および第2端部を有し、第1および第2端部の結合面が互いに相補的に対向して結合可能なOリング本体と、第1および第2端部の結合面が相補的に対向して結合した状態を維持するように第1および第2端部を締結させる締結ユニットとを含み、Oリング本体には外側面から引入形成されて締結ユニットが収容されて装着される第1および第2収容溝が互いに反対側で対応するように形成されたことを特徴とする搬送ローラ用Oリングが開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は搬送ローラ用Oリングに関し、より詳細には、基板(substrate)を搬送する搬送ローラに採用され、基板の滑りを防いで円滑な移送がなされるようにする搬送ローラ用Oリングに関する。
【背景技術】
【0002】
基板は多様な製品に適用され、例えば、LCD(液晶表示装置)、PDP(プラズマ表示装置)のようなフラットパネルディスプレイ装置に適用される。
【0003】
上述したように多様な装置に採用される基板は、多様な半導体工程を経て最終製品として生産され、それぞれの半導体工程を実行できるように搬送ローラによって移送される。
【0004】
一例として、基板を移送させるための搬送ローラは、通常は上部および下部搬送ローラが互いに対向して回転するように設置され、上部および下部搬送ローラの軸はギヤトレインによって互いに同時に回転駆動するように連結されることにより、回転時にこれらの間に基板を移送できるようになる。
【0005】
上述したような上部および下部搬送ローラそれぞれには、基板の移送時に摩擦力を提供して滑りを防ぐと同時に、基板に損傷を与えずに円滑に移送させることが可能なようにゴム材質および樹脂系列の材質からなるOリングが設置される。
【0006】
前記Oリングは閉ループ形状であって、搬送ローラそれぞれに複数のOリングが一定の間隔を空けた状態で結合して設置される。このように設置されるOリングは、長期間に渡って繰り返し基板を移送させる役割を果たすため、基板との接触によって発生する摩耗により偏差を有することになる。したがって、Oリングの摩擦力が低下するため、前記Oリングが基板を正常に移送させることが困難になる。
【0007】
したがって、上述したようなOリングは、一定の時間使用したり損傷が生じるようになれば、新しいものに交換しなければならない。
【0008】
しかし、上述したような従来のOリングは閉ループ形状であることにより、搬送ローラに新しいOリングを設置するためには、搬送ローラの一側軸に連結した多様な装置および部品などを分離した後、分離した搬送ローラの一側端部から嵌めて締結しなければならないという複雑さがある。したがって、Oリングを新しいものに交換するのに多くの時間が要され、作業が複雑で極めて非効率的であり、交換作業の間には搬送システムを全体的に中断させなければならないため、その期間に基板の生産が止まるようになり、生産性を低下させる要因となる。
【0009】
また、Oリングを交換した後には分離した部品および装置を再び締結して組み立てなければならず、上部および下部搬送ローラ間の結合位置および締結状態を再び点検してセッティングしなければならないという複雑さがある。
【0010】
さらに、搬送ローラに採用されるOリングは、その断面形状が円形または非円形(例えば、四角断面形状)であり、搬送ローラには採用されるOリングの断面形状に対応するようにOリング締結溝(環形の溝など)が形成される。したがって、新しいOリングに交換する場合、搬送ローラに形成されたOリングの締結溝に対応する形状のOリングのみを採用しなければならないという問題点がある。例えば、円形断面を有するOリングの場合には基板との接触面積が小さい反面、非円形断面(四角断面形状)を有するOリングの場合には基板との接触面積が大きいため、基板をより安定して移送できるようになる。したがって、既存の円形断面のOリングを非円形断面のOリングに交換しようとする場合には、搬送ローラまでも新しく交換しなければならないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上述したような問題点を解決するために案出されたものであって、搬送ローラに採用されるOリングの装着作業を容易に行うことができるように構造が改善された搬送ローラ用Oリングを提供することを目的とする。
【0012】
また、既存の円形断面のOリングに代替して、基板との接触面積を増やすことができるように構造が改善された搬送ローラ用Oリングを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した目的を達成するために、本発明の搬送ローラ用Oリングは、互いに分離した第1および第2端部を有し、前記第1および第2端部の結合面が互いに相補的に対向して結合可能なOリング本体と、前記第1および第2端部の結合面が相補的に対向して結合した状態を維持するように前記第1および第2端部を締結させる締結ユニットとを含み、前記Oリング本体には、外側面から引入形成され、前記締結ユニットが収容されて装着される第1および第2収容溝が互いに反対側で対応するように形成されたことを特徴とする。
【0014】
ここで、前記Oリング本体の前記第1および第2端部には、前記第1および第2収容溝に対応する部分に複数の結合孔が貫通するように形成され、前記締結ユニットは前記第1および第2収容溝それぞれに収容されて装着され、前記複数の結合孔を通過して互いに相補的にロッキング結合される第1および第2締結部材を含むことが好ましい。
【0015】
また、前記第1締結部材は、前記第1収容溝に収容されて装着され、前記複数の結合孔のうちの一部分に対応する位置に形成された多数の第1ロッキングホールを有する第1本体と、前記第1本体から突出形成され、前記複数の結合孔のうちの残りを通過して反対側に突出する複数の第1貫通ピンとを含み、前記第2締結部材は、前記第2収容溝に収容されて装着され、前記複数の第1貫通ピンのうちの少なくとも1つ以上がロッキング結合される複数の第2ロッキングホールを有する第2本体と、前記第2本体から突出形成され、少なくとも1つ以上が前記複数の結合孔を通過して前記第1本体に形成された第1ロッキングホールにロッキング結合される複数の第2貫通ピンとを含むことが好ましい。
【0016】
また、前記結合孔は、6つが一定間隔で形成され、少なくとも2つは前記第1および第2端部の互いにオーバーラップする部分に形成されることが好ましい。
【0017】
また、前記Oリング本体は、その断面形状が四角断面形状に形成され、前記第1および第2端部の互いに相補的に結合する結合面は、外周面上では階段式に段差を有して形成され、側面上では直線型に形成されることが好ましい。
【0018】
また、前記Oリング本体は、その断面形状が円形断面形状に形成され、前記第1および第2締結部材は前記第1および第2収容溝それぞれに収容された状態で前記第1および第2端部を間に置いて結合し、前記円形断面形状のOリング本体の外周に対応する円弧形状の外側面を有することが好ましい。
【0019】
また、前記Oリング本体は、断面形状が四角断面形状を有し、搬送ローラへの装着時に外部に突出して搬送のための基板に接触する接触部と、前記接触部の内周に円周方向に沿って突出形成され、その断面形状が円弧形状に形成され、前記搬送ローラへの装着時に前記搬送ローラに円弧形状に引入形成されたOリング締結溝に装着される結合部とを含み、前記接触部の両側外側面それぞれに前記第1および第2収容溝がそれぞれ対応するように形成され、前記締結ユニットは前記第1および第2収容溝に装着されて前記接触部に結合することが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の搬送ローラ用Oリングによれば、Oリング本体の分離した部分を、締結ユニットを用いて連結結合して搬送ローラに設置することができる。
【0021】
したがって、新しいOリングに交換するために基板搬送ローラの一側に結合された部品や装置などを解体しなくても、Oリングを搬送ローラの外周を囲むように容易に交換装着できるようになる。
【0022】
したがって、Oリングの交換にかかる時間を短縮させ、交換作業を簡単にさせることによって費用を減らせることは勿論、交換作業のために工場の稼動を中断させなければならない時間を最小化することによって製品の生産性を高めることができるようになる。
【0023】
さらに、搬送ローラと結合した各種部品および装置を解体する必要がないため、解体後の再組み立て時に発生することのある組立公差の発生を根本的に排除することにより、再組み立てによるセッティング作業を必要とせず、組立公差の発生による誤動作や生産性低下を防ぐことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】発明の第1実施形態に係る搬送ローラ用Oリングを示す部分断面図である。
【図2】図1に示す搬送ローラ用Oリングの正面図である。
【図3】図1に示す搬送ローラ用Oリングの分離斜視図である。
【図4】図1に示す搬送ローラ用Oリングの結合状態を示す正面図である。
【図5】図1に示すOリング本体の第1および第2端部の結合過程を説明するための図である。
【図6】図1に示す搬送ローラ用Oリングの第1および第2端部を締結ユニットによって締結して連結した状態を示す部分断面図である。
【図7】図1に示す締結ユニットの他の実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る搬送ローラ用Oリングを示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る搬送ローラ用Oリングを示す図である。
【図10】図8に示す搬送ローラ用Oリングを示す図である。
【図11】図8に示す搬送ローラ用Oリングを示す図である。
【図12】図8に示す搬送ローラ用Oリングを示す図である。
【図13】図8に示す搬送ローラ用Oリングを示す図である。
【図14】図10に示す搬送ローラ用Oリングを搬送ローラに適用した状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る搬送ローラ用Oリングについて詳しく説明する。
【0026】
図1、図2、および図3を参照すれば、本発明の第1実施形態に係る搬送ローラ用Oリング10は、Oリング本体20と、Oリング本体20の分離した第1および第2端部11、12をそれぞれ連結するための締結ユニット30とを備える。
【0027】
前記Oリング本体20は、基板(図示せず)の搬送ローラの外周に突出するように結合されるものであって、一部分が分離した形態のリング形状を有する。前記Oリング本体20は一定の幅と厚さを有し、四角断面形状を有する。
【0028】
前記Oリング本体20の互いに分離した第1および第2端部11、12の結合面は、図1に示すように平面上では段差を有して形成され、図2に示すように正面図の状態では上下直線をなすように形成される。
【0029】
前記Oリング本体20はゴム材質で形成され、例えば、カルレッツ、PTFE、テフロン系列の材質で形成されることができる。
【0030】
また、前記Oリング本体20の第1および第2端部11、12の両側面それぞれには、前記締結ユニット30を収容するための第1および第2収容溝13、14が互いに対向するように引入形成される。
【0031】
また、図5を参照すれば、前記Oリング本体20の第1および第2端部11、12それぞれには、多数の締結孔h1、h2、h3、h4が形成される。前記多数の締結孔h1、h2、h3、h4はすべて一定の間隔を有するように形成される。具体的には、第1端部11側に4つの締結孔が形成され、第2端部12側に4つの締結孔が形成され、第1および第2端部11、12それぞれの締結孔h1、h2、h3、h4のうちの2つの締結孔h2、h3は、結合時に互いにオーバーラップする部分に形成され、互いに対向する位置に位置されるようになる。
【0032】
前記締結ユニット30は、前記第1および第2端部11、12の結合面が互いに相補的に対向して結合した状態で分離せずに結合状態を維持するように第1および第2端部11、12を締結するためのものである。
【0033】
このような締結ユニット30は、第1締結部材40および第2締結部材50を備える。
【0034】
前記第1および第2締結部材40、50は、Oリング本体20を間に置いて相互対称する形状、すなわち、等しい構造および形状を有し、互いに第1および第2端部11、12を間に置いてワンタッチ式で結合する。
【0035】
すなわち、図4、図5、および図6に示されるように、第1締結部材40は、第1本体41と、第1本体41の一側面から突出するように連結して一定の間隔に配置される複数の第1貫通ピン43と、複数の第1ロッキングホール45とを備える。
【0036】
前記第2締結部材50は、第2本体51と、第2本体51の一側面から突出するように連結して一定の間隔に配置される複数の第2貫通ピン53と、複数の第2ロッキングホール55とを備える。
【0037】
前記第1本体41は、Oリング本体20の一面に引入形成された第1収容溝13に載置され、載置時に複数の第1貫通ピン43は、第1および第2端部11、12に形成された貫通孔h1、h2を通過して第2締結部材50の第2ロッキングホール55にロッキング結合される。
【0038】
また、第2本体51は、Oリング本体20の他面に引入形成された第2収容溝14に載置され、載置時に複数の第2貫通ピン53は、第1および第2端部11、12に形成された貫通孔h3、h4を通過して第1締結部材40の第2ロッキングホール45にロッキング結合される。
【0039】
したがって、図6に示すように、第1および第2端部11、12が互いに密着して連結した状態で前記第1および第2締結部材40、50を互いにロッキング結合させることにより、第1および第2端部11、12が互いに分離しないように堅固に結合できるようになる。
【0040】
ここで、前記第1および第2本体41、51は、収容溝13、14に対応するように一定の幅と厚さを有し、Oリング本体20の円弧に対応するように、すなわち、Oリング本体20の円弧曲率に対応する円弧形状で形成されることが好ましく、前記収容溝13、14も同じ曲率で形成されることが好ましい。
【0041】
一方、本発明の第1実施形態では、前記第1および第2締結部材40、50それぞれが3つの貫通ピン43、53と、これに対応する3つのロッキングホール45、55とを備えた構成を示したが、これは例示的なものに過ぎず、その数は多様に実現することができる。すなわち、図7に示すように、3つの第1貫通ピン43と2つの第1ロッキングホール45を有する第1締結部材40’と、3つの第2貫通ピン53と2つの第2ロッキングホール55を有する第2締結部材50’とを含む締結ユニット30’を用いてOリング本体20を連結することもできる。この場合、隅の貫通ピンはOリング本体20に形成された結合孔に嵌められ、Oリング本体20の変形および捩れなどを防ぐように支持する役割をするようになる。
【0042】
また、図8および図9を参照すれば、本発明の第2実施形態に係る搬送ローラ用Oリング100は、その断面形状が円形を有するOリング本体120と、Oリング本体120の第1および第2端部111、112を互いに相補的に連結した状態で結合するための締結ユニット130とを備える。
【0043】
前記Oリング本体120の第1および第2端部111、112は、その結合面が互いに相補的に対向するように階段式で段差を有して形成される。また、Oリング本体120には、外周面から所定の深さに引入するようにした対、すなわち、第1および第2収容溝113、114が互いに反対側に位置するように形成される。前記第1および第2収容溝113、114は、第1および第2端部111、112の相互間に渡って連結するように形成される。
【0044】
また、Oリング本体120の第1および第2端部111、112には、複数の結合孔h1、h2、h3、h4が一定の間隔で形成される。オーバーラップする部分116、117に形成された結合孔h2、h3は、互いに対向する位置に形成されて連通する。
【0045】
前記Oリング本体120も、上述したOリング本体20と同じ材質で形成されることができるが、その断面形状が円形断面であるという点において差がある。
【0046】
前記締結ユニット130は、第1および第2締結部材140、150を備える。
【0047】
前記第1締結部材140は、第1本体141と、多数の第1貫通ピン143と、多数の第1ロッキングホール145とを有する。ここで、前記第1本体141は、前記第1収容溝113に収容されて装着し、装着時にOリング本体120の外周に突出しないようにその外側面が円弧形状で形成される。
【0048】
前記第2締結部材150も、第2本体151と、多数の第2貫通ピン153と、多数の第2ロッキングホール155とを備える。前記第2本体151も第1本体141と同じ形状で形成される。このような構成を有する第1および第2締結部材140、150は互いに対称する形状を有し、前記第1および第2端部111、112を間に置いて対向して前記結合孔h1、h2、h3、h4を第1および第2貫通ピン143、153が通過して対応する位置の第1および第2ロッキングホール145、155にロッキング結合するように締結することにより、第1および第2端部111、112を結合できるようになる。すなわち、第1および第2締結部材140、150は、上述した第1および第2締結部材40、50と同じ動作によって締結することができる。
【0049】
また、図10〜図14をそれぞれ参照すれば、本発明の第3実施形態に係る搬送ローラ用Oリング200は、互いに分離した第1および第2端部211、212を有するOリング本体220と、Oリング本体220の互いに断絶した第1および第2端部211、212が結合した状態を維持するように締結する締結ユニット230とを備える。
【0050】
ここで、前記Oリング本体220は、上述したOリング本体20、120と同じ材質で形成されることができ、結合のための第1および第2端部211、212は階段式で段差を有して形成される。
【0051】
一方、前記Oリング本体220は、搬送ローラ300への締結時に搬送ローラ300の外周面310に対して突出する接触部221と、前記接触部221の内周に突出し、その断面形状が円弧形で形成された結合部223とを有する。前記接触部221はその断面形状が四角断面形状を有し、前記結合部223は半円形断面形状を有することができる。前記結合部223は、搬送ローラ300に形成されたOリング締結溝320が円形断面形状のOリングを締結できるように円弧形状を有する場合に、前記結合部223を円弧形状で形成させることによって前記搬送ローラ300のOリング締結溝320に安定に装着できるように備えられる。したがって、既存に使用されていた円形断面のOリングを新しいものに交換する場合、本発明の第3実施形態に係るOリング200に交換して使用できるようになる。したがって、搬送ローラ300を交換しなくても、Oリング締結溝320の形状に関係なく、本発明の実施形態に係るOリングに交換して装着できるようになる。
【0052】
前記Oリング本体220の接触部221の両側面に収容溝213、214がそれぞれ引入形成される。前記収容溝213、214は第1および第2端部211、212に渡ってそれぞれ連結するように形成される。
【0053】
また、接触部221の一側面に貫通するように複数の結合孔h1、h2、h3、h4が一定の間隔で形成される。前記結合孔h2、h3は第1および第2端部211、212の互いにオーバーラップする部分に形成される。
【0054】
前記締結ユニット230は、第1および第2締結部材240、250を備える。第1および第2締結部材240、250それぞれは互いに対称する形状を有し、その構成は図1〜図5で上述したような締結部材40、50と同じ構成を有する。したがって、前記第1および第2締結部材240、250は、締結部材40、50が互いに締結する方法と同じ方法によってOリング本体220の接触部221を間に置いて互いに相補的に結合されることにより、第1および第2端部211、212が分離しないように締結できるようになる。
【0055】
一方、図1〜図14に示された図面のうち、Oリング本体の結合状態における端部の結合面の間に示された隙間は、説明の便宜と理解のために意図的に大きく示し、実際に製品に締結するときには隙間はほぼ発生せず、発生したとしても微細に発生するため、Oリング自体の機能にはまったく支障がないものとして理解されなければならない。
【0056】
以上、本発明の原理を例示するための好ましい実施形態と関連して図示して説明したが、本発明はこのように図示されて説明されたそのままの構成および作用に限定されるものではない。むしろ、添付された特許請求の範囲の思想および範囲を逸脱することなく、本発明に対する多数の変更および修正が可能であることを当業者は理解することができるであろう。
【符号の説明】
【0057】
10、100、200 ・・・搬送ローラ用Oリング
20、120、220 ・・・Oリング本体
30、130、230 ・・・締結ユニット
40、40’、140、240 ・・・第1締結部材
50、50’、150、250 ・・・第2締結部材
300 ・・・搬送ローラ
400 ・・・基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに分離した第1および第2端部を有し、前記第1および第2端部の結合面が互いに相補的に対向して結合可能なOリング本体と、
前記第1および第2端部の結合面が相補的に対向して結合した状態を維持するように前記第1および第2端部を締結させる締結ユニットとを含み、
前記Oリング本体には外側面から引入形成され、前記締結ユニットが収容されて装着される第1および第2収容溝が互いに反対側で対応するように形成されたことを特徴とする、搬送ローラ用Oリング。
【請求項2】
前記Oリング本体の前記第1および第2端部には、前記第1および第2収容溝に対応する部分に複数の結合孔が貫通するように形成され、
前記締結ユニットは、
前記第1および第2収容溝それぞれに収容されて装着され、前記複数の結合孔を通過して互いに相補的にロッキング結合される第1および第2締結部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の搬送ローラ用Oリング。
【請求項3】
前記第1締結部材は、
前記第1収容溝に収容されて装着され、前記複数の結合孔のうちの一部分に対応する位置に形成された多数の第1ロッキングホールを有する第1本体と、
前記第1本体から突出形成され、前記複数の結合孔のうちの残りを通過して反対側に突出する複数の第1貫通ピンとを含み、
前記第2締結部材は、
前記第2収容溝に収容されて装着され、前記複数の第1貫通ピンのうちの少なくとも1つ以上がロッキング結合される複数の第2ロッキングホールを有する第2本体と、
前記第2本体から突出形成され、少なくとも1つ以上が前記複数の結合孔を通過して前記第1本体に形成された第1ロッキングホールにロッキング結合される複数の第2貫通ピンとを含むことを特徴とする、請求項2に記載の搬送ローラ用Oリング。
【請求項4】
前記結合孔は、6つが一定の間隔に形成され、少なくとも2つは前記第1および第2端部の互いにオーバーラップする部分に形成されることを特徴とする、請求項3に記載の搬送ローラ用Oリング。
【請求項5】
前記Oリング本体は、その断面形状が四角断面形状で形成され、
前記第1および第2端部の互いに相補的に結合される結合面は、外周面上では階段式で段差を有して形成され、側面上では直線型に形成されたことを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の搬送ローラ用Oリング。
【請求項6】
前記Oリング本体は、その断面形状が円形断面形状で形成され、
前記第1および第2締結部材は、前記第1および第2収容溝それぞれに収容された状態で前記第1および第2端部を間に置いて結合され、前記円形断面形状のOリング本体の外周に対応する円弧形状の外側面を有することを特徴とする、請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載の搬送ローラ用Oリング。
【請求項7】
前記Oリング本体は、
断面形状が四角断面形状を有し、搬送ローラへの装着時に外部に突出して搬送のための基板に接触する接触部と、
前記接触部の内周に円周方向に沿って突出形成され、その断面形状が円弧形状で形成され、前記搬送ローラへの装着時に前記搬送ローラに円弧形状に引入形成されたOリング締結溝に装着される結合部とを含み、
前記接触部の両側の外側面それぞれに前記第1および第2収容溝がそれぞれ対応するように形成され、
前記締結ユニットは前記第1および第2収容溝に装着されて前記接触部に結合されることを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の搬送ローラ用Oリング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−518583(P2012−518583A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518486(P2012−518486)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【国際出願番号】PCT/KR2010/004016
【国際公開番号】WO2011/152586
【国際公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【出願人】(511166862)
【Fターム(参考)】