説明

搬送切断装置

【課題】搬送ローラによる搬送を停止せず被搬送物の切断を行う際、可動刃が安定的な切断を確実に行う。
【解決手段】搬送切断装置は、被印字テープ3Aを所定の搬送経路に沿って搬送するプラテンローラ26と、搬送経路に沿ってプラテンローラ26より下流側に設けられ、搬送経路を搬送されてきた被印字テープ3Aを、当該被印字テープ3A搬送物を含む平面に略直交する直交方向に沿って被印字テープ3Aの一方側から接触して切断する可動刃42と、プラテンローラ26より下流側で可動刃42より上流側に設けられ、被印字テープ3Aを搬送可能な排出ローラ17と、可動刃42と一体的に動作可能に設けられ、可動刃42が被印字テープ3Aに接触するときに、上記直交方向に沿って排出ローラ17の上記一方側から接触することで、排出ローラ17の回転を停止させるブレーキ部材71と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被搬送物を搬送し切断する搬送切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ファックス機に設けられる搬送切断装置として、特許文献1に記載の技術が知られている。この従来技術では、被搬送物(記録紙)の搬送経路に沿って、上流側搬送ローラ(紙送りローラ)と、紙押さえ板と、固定刃(固定カッター)及び可動刃(回転カッター)と、下流側搬送ローラ(紙送りローラ)とが、この順序で上流側から下流側に向かって配置されている。
【0003】
被搬送物の切断時には、可動刃が回転し、固定刃との間で被搬送物を切断する。その際、可動刃自らの外縁部が被搬送物の先端に当接し、被搬送物の前進を押さえながら切断を行う。また、この切断動作の間も上流側搬送ローラの搬送が継続されていることから、当該上流側搬送ローラと可動刃との間に被搬送物のたわみが生じるが、このたわみは、紙押さえ板がばねの付勢力を用いつつ受け止める。上記切断が終了し可動刃の外縁部による上記当接が解消されると、上記ばねの付勢力によって紙押さえ板が上記たわみ部分を搬送経路側に押し戻すことにより、被搬送物が搬送経路に復帰し、当該搬送経路に沿って通常の直線状の被搬送物の搬送が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭53−45951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術においては、切断時において、搬送されてくる被搬送物の先端部分を可動刃自らが受け止めつつ、切断を行う構成である。したがって、被搬送物を確実に停止させた状態での安定的な切断を行うのは困難であった。
【0006】
本発明の目的は、搬送ローラによる搬送を停止せず被搬送物の切断を行う際、可動刃が安定的な切断を確実に行うことができる搬送切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本願発明は、回転することにより、テープ状又はシート状の被搬送物を所定の搬送経路に沿って搬送する第1搬送ローラと、前記搬送経路に沿って前記第1搬送ローラより下流側に設けられ、当該搬送経路を搬送されてきた前記被搬送物を、当該搬送物を含む平面に略直交する直交方向に沿って前記被搬送物の一方側から接触して切断する可動刃と、前記搬送経路に沿って前記第1搬送ローラより下流側で前記可動刃より上流側に設けられ、回転することにより前記被搬送物を搬送可能な第2搬送ローラと、前記第1搬送ローラによる搬送が継続中に前記可動刃の動きに連動して動作可能に設けられ、当該可動刃が前記搬送経路上の前記被搬送物を切断開始するときに、当該第2搬送ローラの回転を停止させるローラ停止部材とを有することを特徴とする。
【0008】
本願発明においては、テープ状又はシート状の被搬送物の搬送経路に沿って、上流側から下流側に向かって、第1搬送ローラ、第2搬送ローラ、可動刃の順で配列されている。被搬送物の搬送は、第1搬送ローラ及び第2搬送ローラによって行われる。被搬送物の切断は可動刃によって行われる。この可動刃の切断が行われるときは、第1搬送ローラが回転を維持する一方で、第2搬送ローラは回転が停止される。すなわち、可動刃が被搬送物に対し一方側から接触して切断を行うとき、当該可動刃と連動して動作可能に設けられたローラ停止部材が第2搬送ローラの回転を停止させる。これにより、第1搬送ローラでの搬送は続行しつつ、可動刃の直近の上流側に位置する第2搬送ローラでの搬送は確実に停止した状態となる。この結果、可動刃は、搬送が停止された被搬送物に対し、安定的な切断を確実に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、搬送ローラによる搬送を停止せず被搬送物の切断を行う際、可動刃が安定的な切断を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の搬送切断装置の一実施の形態を備えるラベル作成装置の外観を示す前側上方からの斜視図である。
【図2】ラベル作成装置の外観を示す後側上方からの斜視図である。
【図3】ラベル作成装置のロールを装着した状態の外観を示す右側上方からの斜視図である。
【図4】ラベル作成装置のロールを外した状態の外観を示す左側上方からの斜視図である。
【図5】ラベル作成装置の側断面図である。
【図6】ラベル作成装置に設置されたカッターユニットを示す正面図である。
【図7】カッターユニットの前フレームを取り外した状態を示す正面図である。
【図8】カッターユニットの前フレームを取り外した状態を示す上面図である。
【図9】カッターユニットの背面図である。
【図10】ローラ停止機構を表す、図7のX−X断面による断面図である。
【図11】ローラ停止機構の作動時(ローラ停止時)の様子を表す断面図である。
【図12】排出ローラを駆動する機構を表す要部抽出断面図である。
【図13】搬送切断装置の動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0012】
<外観概略>
図1及び図2において、本実施形態の搬送切断装置(詳細は後述)を備えたラベル作成装置1は、フロントパネル6を備えた筐体2と、上カバー5とを有している。これら筐体2及び上カバー5は樹脂製である。上カバー5は、上カバー本体5Aと、略円形状の左右側カバー部材5Bとから構成されている。左右側カバー部材5Bは、上カバー本体5Aの左右にネジ止め等によって固着されている。上カバー本体5Aは、後方端部において筐体2に回動可能に接続されており、これにより上カバー5は筐体2に対し開閉可能な構造となっている。筐体2の左右の両側壁には、上方に押し上げることによって筐体2への上カバー5の係止を解除して、上カバー5を開放可能な状態にする解除つまみ27が設けられている。また筐体2の左右一方の側壁、この例では右側の側壁の前方寄りの上面位置には、ラベル作成装置1の電源ボタン7Aと、押している間だけロール3(後述の図3参照)からの被印字テープ3A(後述の図3参照)を導出するフィードボタン7Bと、カッターユニット8(後述の図4参照)による被印字テープ3Aの切断を行わせるカッターボタン7Cとが配置されている。
【0013】
フロントパネル6には、印字済の被印字テープ3Aを筐体2の内部から外部へと排出するための排出口6Aが設けられている。また上カバー5には、筐体2の内部に収納されたロール3を確認できる透明樹脂製の透明窓5Cが設けられている。
【0014】
筐体2の背面部には、一方の側端部に、図示しない電源コードが接続されるインレット9が配設され、そのインレット9の横には、図示しない送風ファンが配置されている。また、筐体2の背面部の他方の側端部には、図示しないパーソナルコンピュータ等と接続されるUSB(Universal Serial Bus)コネクタ10や接続コネクタ11が設けられている。
【0015】
<内部構造概略>
次に、上カバー5を開けた状態のラベル作成装置1の外観を図3及び図4に示す。これら図3及び図4に示すように、ラベル作成装置1は、筐体2の内部空間の後方に、凹状のロール収納部4を有している。このロール収納部4に、所定幅の被印字テープ3A(被搬送物)をロール状に巻回したロール3が、被印字テープ3Aをロール上側より繰り出すように収納される。
【0016】
ロール3には、軸方向両側に位置決め保持部12とガイド部材20とが設けられている。また、テープホルダ収納部4の上側及び左右両側を覆うように、前述の上カバー5が筺体2の後側上端縁部に開閉自在に取り付けられている。
【0017】
ロール収納部4のテープ搬送方向に対して略垂直方向の一方の側端縁部にロール支持部材15が設けられ、このロール支持部材15には、上方に開口する第1位置決め溝部16が形成されている。そして、上下方向に縦長の取付部材13が上記第1位置決め溝部16内に密着することで上記ロール支持部材15に嵌め込まれる。
【0018】
ロール収納部4の底面部には、平面視横長四角形の位置決め凹部4Aが所定深さで設けられている。また位置決め凹部4Aのロール支持部材15の内側基端部には、テープ判別部に対応する位置にテープ判別凹部4Bが形成されている。この判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成され、被印字テープ3Aの種別を判別する6個のテープ判別センサP1,P2,P3,P4,P5及びP6(図示省略)がこの例では略L字状に設けられている。これらテープ判別センサP1〜P6によってテープ判別部の各センサ孔があるか否かを検出し、そのオン・オフ信号によりロール3の被印字テープ3Aの種類を検出可能となっている。
【0019】
また、位置決め凹部4Aのテープ搬送方向前方部には、上記ガイド部材20の先端部が載置される載置部21が設けられている。載置部21の搬送方向後側には、テープ3Aの複数の幅寸法に対応して断面略L字状の7個の第2位置決め溝部22A〜22Gが形成されている。位置決め保持部材12の取付部材13がホルダ支持部材15の第1位置決め溝部16に嵌め込まれ、ガイド部材20の先端部下端が各第2位置決め溝部22A〜22Gのいずれかに嵌め込まれる。そして、ガイド部材20の下端部を位置決め凹部4A内に嵌入し当接させることによって、被印字テープ3Aをロール状に巻回したロール3が、ロール収納部4に位置決めされた状態に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0020】
一方、上カバー5を閉じた状態においては、上記筐体2の内部空間のうち、上カバー本体5Aの前端部下側には、被印字テープ3Aを駆動するプラテンローラ26(第1搬送ローラ)が回転自在に軸支され、そのプラテンローラ26のローラ軸26Aの両端部にカラー部材25が回転可能に装着されている。またローラ軸26Aの一方の軸端には、プラテンローラ26を駆動するギヤ26Bが固定されている。これにより、上カバー5を閉じることによって、カラー部材25が載置部21の前方のテープ挿入口18の略両側に位置した係止爪28に付勢力に抗して係合し、上カバー5が閉じ状態に係止される。これとともに、プラテンローラ26が印字ヘッド31(後述の図5参照)に被印字テープ3Aを介して圧接し、印字可能な状態になる。また、プラテンローラ26のギヤ26Bが装置本体側(上カバー5でなく筐体2の内部側)のギヤ列(図示せず)に歯合し、ステッピングモータ等で構成されるプラテンローラ用モータ(図示せず)によりプラテンローラ26を回転駆動して、被印字テープ3Aの搬送が可能になる。なお、上記挿入口18のホルダ支持部材15側の側端縁部には、下方を切り欠くことによって下面を案内面とした、平面視略L字状の案内リブ部23が立設されている。
【0021】
なお、上記ギヤ26B、装置本体側の図示しないギヤ列、及び図示しないプラテンローラ用モータは、各請求項記載の第1駆動手段を構成する。
【0022】
<印字ヘッド周辺>
図5に示すように、上記筐体2の内部空間のうち、上記挿入口18の下側には、被印字テープ3Aに所定の印字を行う印字手段としての上記印字ヘッド31(サーマルヘッド)が設けられている。印字ヘッド31は、中間を軸支されるとともにバネ部材24により上方に付勢された支持部材32の一端に固定されている。このヘッド支持部材32の一端部は、テープ搬送方向下流側に突出した幅狭(例えば約15mm)のガイド部34として形成され、このガイド部34が、コ字状の支持フレーム33の前面部に設けられたガイド孔35に上下方向に移動可能に嵌入されている。一方、ヘッド支持部材32の他端は、支持フレーム33の後面部に上下方向に揺動可能に支持されるとともに、図示しないソレノイドにより進退駆動されるロッドに連結されている。このソレノイドが通電されて上記ロッドの引き込み動作を行うことによって印字ヘッド31が下方に移動されてプラテンローラ26から離間した状態となり、ソレノイドの通電が解除されて上記ロッドの引き込み動作を解除される。そして、バネ部材24の付勢力により印字ヘッド31が上方に移動されて、被印字テープ3Aをプラテンローラ26に押圧付勢し印字可能な状態となる。
【0023】
印刷実行時においては、被印字テープ3Aの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に接触させつつ、この被印字テープ3Aの他方の側端縁部を上記案内リブ部23に当接させながら挿入口18内に挿入し、挿入口18から挿入された被印字テープ3Aは、ライン型の上記印字ヘッド31によってプラテンローラ26に向かって押圧されるように付勢される。
【0024】
上記被印字テープ3Aは、図5中の部分拡大図に示されるように、この例では3層構造となっており(図5中右下側)へ向かって、剥離紙3E、粘着剤層3D、自己発色性を有する長尺状の感熱紙(いわゆる、サーマルペーパー)3Cの順序で積層されている。被印字テープ3Aは、感熱シート3Cの印刷面が内側になるように巻回されている。上記剥離紙3Eは、上記粘着層3Dによって感熱紙3Cに接着されている。この剥離紙3Eは、最終的に完成した印字ラベルLが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層3Dにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
【0025】
なお、ロール収納部4の下側には、外部のパーソナルコンピュータ等からの指令により各機構部を駆動制御する制御回路部が形成された、制御基板36が設けられている。また、支持フレーム33の下方には、電源回路部が形成された電源基板37が設けられている。これら制御基板36及び電源基板37は、筺体2の底面部にネジ止めされた薄い鋼板製の底面カバー38によって覆われている。
【0026】
<カッターユニット概略>
さらに、上記筐体2の内部空間には、テープ搬送方向に沿って上記プラテンローラ26より下流側に上記カッターユニット8が設けられ、プラテンローラ26より下流側でカッターユニット8より上流側に排出ローラ17(第2搬送ローラ)が設けられている。排出ローラ17の下方には、ローラ停止機構70(詳細は後述)が上下方向に移動自在に設置されている。
【0027】
上記カッターユニット8は、図4に示すように、被印字テープ3Aの長手方向と略直交する切断方向(図4中左下から右上方向)に移動可能に配置された正面視V字形の可動刃42と、この可動刃42に対向配置された固定刃41とを備えている。固定刃41と可動刃42とは、図5に示すように、カッターユニット8の後フレーム51に設けられ、後フレーム51の前面側(テープ搬送方向下流側)は前フレーム52によって覆われている。
【0028】
<後フレーム>
図6に示すように、後フレーム51は、前方に向けて折曲された左右の側壁部51A,51Bを有する平面視コ字状の板材からなっており(後述の図8も参照)、後フレーム51の下端中央部には、前フレーム52の下端部が接触する前フレーム受け部51C(後述の図8も参照)が前方に向けて突設されている。
【0029】
上記後フレーム51には、前面の上部位置に、長方形状の上記固定刃41がネジ63によって固定されている。固定刃41はその刃先を、図7に示すように、後フレーム51の中央部に設けられた被印字テープ3Aが送出される幅方向の開口部62に位置させ、上記被印字テープ3Aの全幅に渡って接触可能になっている。後フレーム51の固定刃41の下方には、上記可動刃42がガイド部材65によって上下方向に移動可能に取り付けられている。可動刃42は、後フレーム51の左右側壁部51A,51Bに接触して、可動刃42の上下方向の移動をガイドする左右両端部に、上方に突出した上ガイド部42B,42Cが設けられた略V字形状に形成されている。可動刃42の略中央下部には、ガイド部材65に設けられた下方向の切り欠き凹部状のガイド部65Aに挿入して、可動刃42の上下方向の移動をガイドする下方向に突出した下ガイド部42Aが設けられている。
【0030】
ガイド部材65には、切り欠き凹部65Aの両側に両端部を固定した上方向の略半円弧状の押圧バネ66が設けられている。可動刃42は、下ガイド部42Aを後フレーム51の前面に当てたガイド部材65の切り欠き凹部65Aに挿入し、ガイド部材65の押圧バネ66を可動刃42の左右方向中央部に当て、左右の上ガイド部42B,42Cを固定刃41の左右両端部に乗り上げた状態にセットする。その状態で、ネジ67,67によってガイド部材65と押圧バネ66とを後フレーム51に共締めすることによって、可動刃42の前面側を左右方向略中心線上に沿って押圧するとともに、可動刃42の両端部を固定刃41側に押圧させた状態で、可動刃42が上下方向に往復動自在となるように後フレーム51に取り付けられる。押圧バネ66の上端部には、可動刃42の側に略半円弧状に突出する凸部66Aが形成され、可動刃42の往復動時の押圧バネ66との接触抵抗の低減化が図られている。
【0031】
図8及び図9に示すように、カッターユニット8の後フレーム51後面側(テープ搬送方向上流側)には、開口部62の下端縁部から、後方へ略水平に延びる延出部64が形成され、この延出部64は、図5に示すように、支持フレーム33の前面に係合されている。延出部64には、図8に示すように、排出ローラ17の下方に位置したローラ停止機構70の上方向への移動を許容する開口部64Aが設けられている。
【0032】
<前フレーム>
図5及び図6に戻り、前フレーム52は、後フレーム51に対向する側が開口した箱状の板材からなり(図5参照)、前フレーム52の下端部が接触する後フレーム51の前フレーム受け部51Cに支持されている(図6参照)。前フレーム52には、左下角部を切り込んで、図6の紙面に略直角の内側方向に折り曲げたモータフランジ53が設けられ、このモータフランジ53に切断用モータ43が取り付けられている。前フレーム52の略中央部には、カムギヤ55が回転可能に取り付けられ、カムギヤ55の周方向の一所には、駆動ピン59が立設されている。駆動ピン59は、可動刃42の下ガイド部42Aに設けられた左右方向のガイド溝61及び後フレーム51に設けられた円形のガイド穴68(図9参照)に挿通されている。ガイド穴68は、駆動ピン59の回転軌跡と同径もしくは大径に設けられている。
【0033】
前フレーム52に取り付けられた切断用モータ43のモータ軸には、ギヤ56と歯合するピニオンギヤ43Aが取り付けられている。一方、上記カムギヤ55には、上記ギヤ56と一体に設けられた同軸のウォームギヤ57が歯合されている。したがって、切断用モータ43を回転すると、ピニオンギヤ43A、ギヤ56、及びウォームギヤ57を介してカムギヤ55が回転し、カムギヤ55の回転にしたがって回転する駆動ピン59がカム溝61を介して可動刃42を上下方向に往復動するように駆動する。すなわち、可動刃42は、最下端の待機位置と、最上端の被印字テープ3Aの切断位置とに駆動される。
【0034】
なお、カムギヤ55の周方向の一所には、駆動ピン59が1回転して可動刃42が下死点から上死点との間で1往復し、駆動ピン59が最下点に位置した際に、前フレーム52のカムギヤ55の一側(図6では右側)に設けられた原点検出スイッチ60を押圧して、駆動ピン59が最下点、即ち、カムギヤ55が原点位置(したがって可動刃42が下死点)に位置したことを検出する押下部55Aが突設されている。ラベル作成装置1の起動時、カムギヤ55は、原点位置に位置するようにセットされる。
【0035】
<搬送切断装置の構成概略>
以上の基本構成において、本実施形態の要部である搬送切断装置は、上述したプラテンローラ26と、排出ローラ17と、ローラ停止機構70と、カッターユニット8と、を備えている。そして、それらの連携により、プラテンローラ26による被印字テープ3Aの搬送を停止することなくカッターユニット8で切断を行う際、ローラ停止機構70の機能により、カッターユニット8の可動刃41が安定的な切断を確実に行うことができる。以下、その詳細を順を追って説明する。
【0036】
前述の図5に示すように、排出ローラ17から、被印字テープ3Aのテープ搬送経路(図中の2点鎖線参照)を挟んだ位置に、従動ローラ17aが対向して設置されている。排出ローラ17は、プラテンローラ26によって搬送された印字済みの被印字テープ3Aを従動ローラ17aとの間で挟持し、ステッピングモータ等で構成される排出ローラ用モータ(図示せず)で回転駆動されることにより、上記被印字テープ3Aをカッターユニット8に搬送する。このとき、排出ローラ17は、図12を用いて後述する機構によって、プラテンローラ26による被印字テープ3Aの搬送速度(第1速度)よりも速い搬送速度(第2速度)を被印字テープ3Aに与えられるように、回転駆動される。
【0037】
上記のようにしてプラテンローラ26及び排出ローラ17により搬送された被印字テープ3Aは、カッターユニット8から所定長延出された時点で、操作者がカッターボタン7Cを操作することにより、カッターユニット8の可動刃42が下側から接触して切断される。ローラ停止機構70は、このときの可動刃42による被印字テープ3Aの切断と同期して、排出ローラ17の回転を停止させるように構成されている。
【0038】
<ローラ停止機構>
ローラ停止機構70の詳細構造を図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11に示すように、ローラ停止機構70は、カッターユニット8の後フレーム51と支持フレーム33との間に配設されている。このローラ停止機構70は、ブレーキ部材71(ローラ停止部材)と、このブレーキ部材71を収容し支持する筐体72(支持部材)と、この筐体72内に設けられ、ブレーキ部材71を被印字テープ3Aの搬送経路へ向かって押圧付勢するバネ73(付勢部材)と、を備えている。ブレーキ部材71は、例えば凸状のゴム材等のブロックからなり、バネ73の付勢力によってブレーキ部材71の上部が筐体72の上面に開設した開口72aに位置している(又は開口72aから上方に露出されている)。筐体72のテープ搬送方向上流側の上端には、被印字テープ3Aを搬送経路から逸脱させるガイド部74(誘導部材)が設けられ、このガイド部74は、テープ搬送方向下流側に傾斜した傾斜部、この例では斜面を有する断面三角形状に形成されている。このとき、カッターユニット8のカムギヤ55の駆動ピン59は、後フレーム51のガイド穴68を通って上記筐体72に至り、筐体72の下部に貫通した態様で固定されている。
【0039】
前述したように、切断用モータ42が回転することにより、駆動ピン59を介して可動刃42が上方向に駆動され、可動刃42は最上端の切断位置に達する。これにより、被印字テープ3Aは、可動刃42によって下側から接触して切断され、印字ラベルLが生成される。このとき同時に、駆動ピン59によりローラ停止機構70も上記可動刃42の動作と同期して上方へ移動し、最上端の停止位置に達する(図11参照)。この停止位置では、ローラ提示機構70は、ブレーキ部材71が上記開口部64Aを介し排出ローラ17に下側から接触し、排出ローラ17の回転を停止することができる。
【0040】
また、切断用モータ42が回転することにより、駆動ピン59を介して可動刃42を下方向に駆動され、可動刃42は上記切断位置から最下端の待機位置に達する。このとき同時に、駆動ピン59によりローラ停止機構70も上記可動刃42の動作と同期して下方向へ移動する。この結果、ローラ停止機構70は、上記最上端の停止位置から、前述の最下端の待機位置に復帰する。
【0041】
<排出ローラ17を駆動する機構>
図12に、排出ローラ17を駆動するための機構を示す。図12において、排出ローラ17を取り付ける排出ローラカム80が設けられ、この排出ローラカム80の下端部にはギヤ81が設けられている。排出ローラカム80とギヤ81とは、トルクリミッタ82を介して連結されている。また、排出ローラカム80の回転軸80a(回転駆動軸)の下端部には、ギヤ81と係合したギヤ83が設けられている。ギヤ83にはギヤ84が歯合し、ギヤ84は図示しない排出ローラ用モータ(駆動源)にギヤ列を介して連結されている。排出ローラカム80とギヤ81とを連結するトルクリミッタ82は、排出ローラカム80の回転軸80aの周囲に巻かれたコイルバネである。トルクリミッタ82の一端は排出ローラカム80に係合し、トルクリミッタ82の他端はギヤ84の内側底面に圧接している。なお、上記排出ローラ用モータ、上記ギヤ列、上記ギヤ84、上記ギヤ83、上記ギヤ81、トルクリミッタ82、及び排出ローラカム80が、各請求項記載の第2駆動手段を構成する。
【0042】
排出ローラ用モータによりギヤ84を回転すると、ギヤ84の回転によりギヤ83が回転し、ギヤ83の回転によりギヤ81が回転する。そして、排出ローラカム80への外力の負荷がない場合、トルクリミッタ82と回転軸80aとの摩擦により、ギヤ81の回転が排出ローラカム80に伝わり、排出ローラカム80がギヤ81と共に回転する。このようにして、プラテンローラ26に関して設定された上記第1速度よりも速い上記第2速度を被印字テープ3Aに与えるように、排出ローラ17が回転駆動される。
【0043】
一方、排出ローラカム80への外力の負荷がある場合、排出ローラカム80の回転軸80aへのトルクリミッタ82の巻き付きが緩み、回転軸80aとトルクリミッタ82との間にすべりが発生する。すなわち、プラテンローラ26と排出ローラ17とによる被印字テープ3Aの搬送時、プラテンローラ26は、排出ローラ17より遅い第1速度で被印字テープ3Aを搬送しているので、被印字テープ3Aから排出ローラカム80へ負荷される外力によって、排出ローラ17はプラテンローラ26の第1速度と一致した速度で被印字テープ3Aを搬送するように回転駆動される。
【0044】
<搬送切断装置の動作>
上記構成の本実施形態の搬送切断装置の動作を、図13(a)〜(c)により説明する。なお、図13(a)〜(c)では、説明の簡便のために、可動刃42を、ローラ停止機構70の筐体72のテープ搬送方向下流側の上部に一体に簡略化して示している。
【0045】
まず、図13(a)に示すように、印字ヘッド31との間で被印字テープ3Aを挟んだプラテンローラ26が回転することにより、被印字テープ3Aが排出ローラ17へと搬送される。その搬送時に、印字ヘッド31により被印字テープ3Aに対し所望の印字が行われる。また、プラテンローラ26により搬送された被印字テープ3Aを従動ローラ17aとの間で挟んだ排出ローラ17が回転することにより、印字済みの被印字テープ3Aが可動刃42へ搬送される。
【0046】
このとき、前述したように、排出ローラ17が被印字テープ3Aに付与可能な搬送速度(第2速度)は、プラテンローラ26が被印字テープ3Aに与える搬送速度(第1速度)より速い。しかしながら、排出ローラ用モータから排出ローラ17への駆動力伝達経路に設けた上記トルクリミッタ82のトルク伝達制限作用により、排出ローラ17による上記搬送速度がプラテンローラ26による上記搬送速度に制限される。この結果、排出ローラ17はプラテンローラ26の搬送速度と一致した搬送速度で印字済みの被印字テープ3Aを搬送することができる。
【0047】
そして、印字済みの被印字テープ3Aがカッターユニット8から所定長延出された時点で、カッターボタン7Cを操作することによって、上記したように、切断用モータ43による駆動ピン59を介したローラ停止機構70の上方向への駆動が行われる。この結果、図13(b)に示すように、カッターユニット8の可動刃42が印字済みの被印字テープ3Aを含む平面に直交する直交方向に沿って被印字テープ3Aに下側から接触して切断を行う。これと連動して(すなわち切断開始時に)、ブレーキ部材71が排出ローラ17に対し上記直交方向に沿って下から接触して、排出ローラ17の回転を停止させる。被印字テープ3Aは切断されることによって、印字ラベルLに作成される。
【0048】
ここで、上記のようにして被印字テープ3Aの切断が行われるとき、排出ローラ17の搬送は停止しているが、プラテンローラ26の搬送は続行されている。このため、切断が完了した直後において、プラテンローラ26と排出ローラ17との間の被印字テープ3Aには弛みが生じる(図13(b)参照)。本実施形態では、ローラ停止機構70の筐体72のテープ搬送方向上流側の上端にテープ搬送方向下流側に傾斜した傾斜部を有するガイド部74を設けてある。これにより、可動刃42が被印字テープ3Aに接触するときに、ガイド部74が被印字テープ3Aの下側から被印字テープ3Aの搬送経路へ侵入し、その弛む被印字テープ3Aを搬送経路から排出ローラ17から離反した方向(この例では図13(b)中の上方向)へ逸脱するように円滑に導くことができる。
【0049】
その後、切断用モータ43による駆動ピン59を介した可動刃42及びローラ停止機構70の下方向への駆動が行われ、図13(c)に示すように、可動刃42が切断位置から下方向へ移動するとともに、ブレーキ部材71が下方向に移動して排出ローラ17との接触を解除する。これにより、停止していた排出ローラ17が回転して、排出ローラ17による被印字テープ3Aの搬送が再開する。
【0050】
このとき、排出ローラ17とプラテンローラ26との間で弛んでいる被印字テープ3Aは、排出ローラ17に外力を負荷することがない。これにより、前述したように、排出ローラ17のトルクリミッタ82のトルク伝達作用により、排出ローラ17は速度制限されることなく回転駆動される。この結果、プラテンローラ26が被印字テープ3Aに与える上記第1速度よりも速い上記第2速度で、排出ローラ17は被印字テープ3Aを搬送することができる。これにより、排出ローラ17による搬送の再開後、上記第2速度と第1速度との速度差によって被印字テープ3Aの弛みを迅速かつ確実に解消することができる。このとき、プラテンローラ26に係わる上記第2速度と排出ローラ17に係わる上記第1速度との速度差が大きいほど、より迅速に上記弛みを解消することができる。
【0051】
以上説明したように、本実施形態においては、可動刃42による被印字テープ3 Aの切断が行われるときは、プラテンローラ26が回転を維持する一方で、排出ローラ17は回転が停止される。すなわち、可動刃42が被印字テープ3Aに対し一方側から接触して切断を行うとき、可動刃42の動きに連動して(この例では可動刃42と一体的に動作可能に)設けられたブレーキ部材71が、排出ローラ17に上記一方側から接触して停止させる。なお、ブレーキ部材71を被印字テープ3Aを挟んで他方側に設け、中間伝達機構を介し当該他方側から被印字テープ3Aに接触して停止させるようにしてもよい。これにより、プラテンローラ26での搬送は続行しつつ、可動刃42の直近の上流側に位置する排出ローラ17での搬送は確実に停止した状態となる。この結果、可動刃は、搬送が停止された被印字テープ3Aに対し、安定的な切断を確実に行うことができる。
【0052】
また本実施形態では特に、ローラ停止機構70に備えられ、ブレーキ部材71を支持する筐体72を、バネ73によって搬送経路側へ向かって押圧付勢する。このように、ブレーキ部材71をバネ73で搬送経路へ向かって押圧する構造とすることにより、可動刃42が搬送経路上の被印字テープ3Aに接触するときに、確実にブレーキ部材71を排出ローラ17に接触させ停止させることができる。すなわち、バネ73の弾性を利用した押しつけ構造であることから、例えば可動刃42が前進して搬送経路上の被印字テープ3Aに接触する直前にブレーキ部材71が排出ローラ17に接触する構成とすることが可能となる。同様に、切断後の可動刃42が後退して搬送経路上の被印字テープ3Aから離脱する直後までブレーキ部材71が排出ローラ17への接触を維持する構成とすることも可能となる。これらの結果、可動刃42の上記直交方向への動作と一体的なブレーキ部材71の動作態様を確保しつつ、可動刃42の被印字テープ3Aの接触タイミングよりも前後少なくとも一方に長い時間幅でブレーキ部材71を排出ローラ17に接触させることができる。したがって、被印字テープ3Aの安定的な切断をさらに確実に行うことができる。
【0053】
また本実施形態では特に、ローラ停止機構70が、可動刃42と一体的に動作可能に設けられたガイド部74を備えている。これにより、可動刃42の切断実行時においてプラテンローラ26と排出ローラ17との間で弛む被印字テープ3Aを円滑に導くことができる。この結果、不安定な弛み態様で搬送経路まわりに被印字テープ3Aが滞留するのを確実に防止し、切断後の搬送再開時に被印字テープ3Aを円滑かつ迅速にもとの略直線状(略平面状)の形態に復帰させることができる。
【0054】
また、本実施形態では特に、排出ローラ17を駆動する機構にトルクリミッタ82を設けている。これにより、ブレーキ部材71が接触してその外力によって排出ローラ17が停止したとき、排出ローラ用モータ側と排出ローラ17との駆動力の伝達を制限できる。この結果、排出ローラ用モータから排出ローラ17までの駆動力伝達経路において過負荷等や機械的な破損が生じるのを確実に防止することができる。また、このトルクリミッタ82のトルク制限機能により、切断動作を行っていない通常の搬送状態において生じている、上記第2速度と上記第1速度との速度差を許容しつつ被印字テープ3Aの搬送を円滑に行うことができる。すなわち、駆動軸が直結されているプラテンローラ26が被印字テープ3Aに対し支配的な速度(=第1速度)で搬送を行い、トルクリミッタを介する排出ローラ17は、前述の速度差をトルクリミッタ82のすべりによって解消しつつ搬送を実行することができる。
【0055】
なお、上記は、被搬送物として被印字テープ3Aを搬送し当該被印字テープ3Aに所望の印字を行うことで印字ラベルLを生成する場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、被搬送物としてシート状又はテープ状の被印刷用紙を搬送し当該被印刷用紙に所望の画像形成を行って、画像印刷物を生成する画像生成装置に本発明を適用することもできる。この場合も同様の効果を得る。
【0056】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0057】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0058】
1 ラベル作成装置
3A 被印字テープ(被搬送物)
17 排出ローラ(第2搬送ローラ)
26 プラテンローラ(第1搬送ローラ)
31 印字ヘッド(サーマルヘッド)
42 可動刃
71 ブレーキ部材(ローラ停止部材)
72 筐体(支持部材)
73 バネ(付勢部材)
74 ガイド部(誘導部材)
80a 回転軸(回転駆動軸)
82 トルクリミッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転することにより、テープ状又はシート状の被搬送物を所定の搬送経路に沿って搬送する第1搬送ローラと、
前記搬送経路に沿って前記第1搬送ローラより下流側に設けられ、当該搬送経路を搬送されてきた前記被搬送物を、当該搬送物を含む平面に略直交する直交方向に沿って前記被搬送物の一方側から接触して切断する可動刃と、
前記搬送経路に沿って前記第1搬送ローラより下流側で前記可動刃より上流側に設けられ、回転することにより前記被搬送物を搬送可能な第2搬送ローラと、
前記第1搬送ローラによる搬送が継続中に前記可動刃の動きに連動して動作可能に設けられ、当該可動刃が前記搬送経路上の前記被搬送物を切断開始するときに、当該第2搬送ローラの回転を停止させるローラ停止部材と
を有することを特徴とする搬送切断装置。
【請求項2】
請求項1記載の搬送切断装置において、
前記被搬送物に対し所定の第1速度を与えるように、前記第1搬送ローラを回転駆動する第1駆動手段と、
前記被搬送物に対し前記第1速度よりも速い第2速度を与えるように、前記第2搬送ローラを回転駆動する第2駆動手段と、
を有することを特徴とする搬送切断装置。
【請求項3】
請求項2記載の搬送切断装置において、
前記第2駆動手段は、
駆動力を発生する駆動源と、
前記駆動源から前記第2搬送ローラまでの前記駆動力の伝達経路に設けられ、前記第2搬送ローラが前記ローラ停止部材に接触されて停止した場合には、前記駆動力の伝達を制限可能なトルクリミッタと、
を備えており、
前記第2搬送ローラは、
回転駆動軸に設けられた前記トルクリミッタを介して駆動され、前記搬送経路に位置する前記被搬送物に対し、前記第1搬送ローラの搬送速度と前記第2搬送ローラの搬送速度が同一となるように構成されている
ことを特徴とする搬送切断装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3記載の搬送切断装置において、
前記可動刃と一体的に動作可能に構成され、前記ローラ停止部材を支持する支持部材と、
前記支持部材に設けられ、前記ローラ停止部材を前記搬送経路側へ向かって押圧付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とする搬送切断装置。
【請求項5】
請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の搬送切断装置において、
前記可動刃と一体的に動作可能に設けられ、当該可動刃が前記搬送経路上の前記被搬送物に接触するときに前記直交方向に沿って前記搬送経路の前記前記一方側から当該搬送経路へ侵入し、搬送経路に位置していた前記被搬送物を当該搬送経路から逸脱する方向へと誘導する誘導部材
を有することを特徴とする搬送切断装置。
【請求項6】
請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載の搬送切断装置において、
前記第1搬送ローラに対し前記搬送経路を挟んで対向するように設けられ、当該搬送経路に沿って搬送される前記被搬送物に対し所望の印刷を行うサーマルヘッドを有し、
前記第1搬送ローラは、
前記搬送経路に位置する前記被搬送物を前記サーマルヘッドへ向かって押圧しながら搬送するプラテンローラである
ことを特徴とする搬送切断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−206185(P2012−206185A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72072(P2011−72072)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】