説明

搬送用キャビネットにおける抽斗施錠構造

【課題】 複数の規制バーの拘束/解除を同時に、かつ、迅速に操作することができ、省スペースの簡素な構造で、かつ、駆動機構部位も保護することができる搬送用キャビネットにおける抽斗施錠構造を提供すること。
【解決手段】 上下に複数段かつ左右に複数列に抽斗B・B…が配置されて成る搬送用キャビネットにおいて、キー51の回転操作により、スライドバー3がガイドレール4に沿って規制バー1のフック軸11方向に移動して、規制バー1の上方への移動を拘束する一方、
前記キー51を反対方向に回転させたとき、規制バー1を抽斗列の前面から退避可能にするとともに、前記規制バー1の掛合部11aおよびスライドバー3のフック部32との掛合箇所およびスライドバー3のラック部33およびキーボックス5のピニオン部54との噛合箇所を被覆可能に構成するという技術的手段を採用した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送用キャビネットの改良、更に詳しくは、複数の規制バーの規制/解除を同時に、かつ、迅速に操作することができ、省スペースの簡素な構造で、かつ、駆動機構部位も保護することができる搬送用キャビネットにおける抽斗施錠構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、病院などの医療現場では、薬剤などを搬送するために多数の抽斗が配設された搬送用キャビネット(カート)が用いられており、搬送時の移動慣性や方向変換の際に作用する遠心力、あるいは盗難防止のために抽斗が抜け出さないようロックしておく必要がある。
【0003】
従来、抽斗が抜け出さないようにロックするために、本件出願人は、嘗て、これらの抽斗の前方に、上下に亙る棒状の規制バー(当たり棒部材)を配設するとともに、この規制バーを適宜進退動させることにより抽斗列ごとに施錠できる抜出防止装置を開発した(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、かかる抜出防止装置にあっては、抽斗列毎に規制バーが配置されていたため、近年、多数に細分化された薬剤などで抽斗の数も増加している現状においては、抽斗列が複数ある場合も多くなってきており、その列毎にロックの施錠/解除をせねばならないことは、非常に手間がかかるという不満がある。
【0005】
また、他の規制バーの形態として、規制バーのクランクアームに突起を垂設するとともに、この突起を突出板片の端縁に当接させることによって、回動を阻止する構造のものが開示されている(特許文献2参照)。
【0006】
しかしながら、かかる構造では、規制バー(縦長コ字状杆)の浮上げに対する規制手段が施されていないため、搬送時に上下に振動した場合に、規制バーが持ち上げられるおそれがあり、更に、この規制バーが誤って回転して規制が解除されてしまうおそれがある。
【0007】
更にまた、従来品は、規制バーを規制位置に保持しておくための機構部分が表面に露出していたため、キーが無くても規制が解除されてしまったり、あるいは、この箇所に異物が詰まって故障の原因になるおそれもあった。
【特許文献1】実開昭62−32168号公報(第5−8頁、第1−3図)
【特許文献2】特開平8−103468号公報(第2−3頁、図1−9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来の搬送用キャビネットに上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、複数の規制バーの拘束/解除を同時に、かつ、迅速に操作することができ、省スペースの簡素な構造で、かつ、駆動機構部位も保護することができる搬送用キャビネットにおける抽斗施錠構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0010】
即ち、本発明は、上下に複数段かつ左右に複数列に抽斗B・B…が配置されて成る搬送用キャビネットにおいて、
キャビネット本体Cにおける各抽斗列の前面には上下に亙る抜け止めのための棒状の規制バー1がそれぞれ回動自在に配設されており、これらの各規制バー1の上端側1Aはクランクアーム10とフック軸11を形成するごとくクランク型に屈曲成形されて、前記フック軸11の突端部には掛合部11aが形成されており、かつ、前記クランクアーム10は、キャビネット本体Cの前面に添わせたとき、前記キャビネット本体Cの上部前面に配設したカバー部材2に設けた落とし溝21内に収容可能である一方、
前記キャビネット本体Cの上部には、ガイドレール4に沿って水平方向に往復動自在なスライドバー3が配設されており、このスライドバー3には前記抽斗列に対応する少なくとも複数のロック突起31・31…が突設され、かつ、各ロック突起31にはフック部32が成形され、かつ、同スライドバー3本体には歯列を有するラック部33が形成されて、スライドバー3が前記フック軸11方向に進行したとき、前記ロック突起31のフック部32はフック軸11の掛合部11aと掛合し、スライドバー3が後退したときはフック部32は掛合部11aから離脱可能に構成されているとともに、
前記ガイドレール4の側傍には、キー51をキー孔52に抜き差しして軸部53を回動可能であって、この軸部53に連動して回転可能なピニオン部54を備えたキーボックス5が配設されており、
前記ピニオン部54は前記スライドバー3のラック部33と噛合されて、前記キー51の回転操作により、当該スライドバー3がガイドレール4に沿って規制バー1のフック軸11方向に移動して、前記各フック部32が各規制バー1の前記掛合部11aに掛合せしめ、このとき、クランクアーム10がカバー部材2の落とし溝21に収容した状態で当該規制バー1の上方への移動を拘束する一方、
前記キー51を反対方向に回転させたとき、スライドバー3は反対側に移動して各フック部32と掛合部11aとの掛合が解除され、規制バー1を持ち上げてクランクアーム10がカバー部材2の落とし溝21の側壁部21aを壁越しに回動させることによって、抽斗列の前面から退避可能にするとともに、
前記規制バー1の掛合部11aおよびスライドバー3のフック部32との掛合箇所は、前記カバー部材2に被覆され、かつ、前記スライドバー3のラック部33および前記キーボックス5のピニオン部54との噛合箇所がハウジングカバー6に被覆可能に構成するという技術的手段を採用したことによって、搬送用キャビネットにおける抽斗施錠機構を完成させた。
【0011】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、規制バー1のフック軸11における掛合部11aとして、先端部の周面に小径の凹溝を設ける一方、この凹溝に掛合するフック部32に凹入部32aを成形するという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、スライドバー3の本体に表示部34を設ける一方、この表示部34はハウジングカバー6に開口された窓部61から露出しており、当該スライドバー3のスライド移動によって、施錠状態に対応する異なる表示が視認できるようにするという技術的手段を採用した。
【0013】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、規制バー1の把持部分の芯材に筒体12を挿通するという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0014】
本発明においては、搬送用キャビネットのキャビネット本体における各抽斗列の前面には規制バーをそれぞれ配設し、これらの各規制バーの上端側をクランク型に屈曲成形し、フック軸の突端部には掛合部を形成し、かつ、クランクアームを、前記キャビネット本体の上部前面に配設したカバー部材の落とし溝内に収容可能にし、スライドバーに前記抽斗列に対応する少なくとも複数のロック突起を突設し、かつ、ラック部を形成して、前記ガイドレールの側傍にはキーボックスを配設し、キーボックスのピニオン部と前記スライドバーのラック部と噛合し、キーの回転により、規制バーの上方への移動を拘束または解除して、抽斗列の前面から退避可能に構成することができる。
【0015】
したがって、本発明の抽斗施錠機構を使用することにより、複数の規制バーの拘束/解除を同時に操作することができるので、異なる列の抽斗から収容物を取り出す場合であっても、時間を短縮して迅速に作業することができる。
【0016】
また、スライド機構にラックとピニオンの噛合機構を採用したことにより、ハウジング内にスッキリと収納し、非常に省スペースの簡素な構造にすることができる。
【0017】
更にまた、規制バーの掛合部およびスライドバーのフック部との掛合箇所をカバー部材に被覆して、かつ、前記スライドバーのラック部および前記キーボックスのピニオン部との噛合箇所をハウジングカバーに被覆して前面に露出しないように保護することにより、キーが無くても規制が解除されてしまったり、あるいは、この箇所に異物が詰まって故障の原因になるおそれも防ぐことから、搬送用キャビネットにおける抽斗施錠構造としての実用的利用価値は頗る高いものがあると云える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態を具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。
【0019】
本発明の実施形態を図1から図7に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは規制バーであり、この規制バー1はプラスチックまたは金属製の棒状部材であって、各抽斗列の前面に上下に亙りそれぞれ配設するものである。
【0020】
また、符号2で指示するものはカバー部材であり、このカバー部材2はキャビネット本体Cの上部に配設され、前記規制バー1の上端部1Aの近傍を被覆するための部材であって、この規制バー1のクランクアーム10を、落とし溝21内に収容可能に構成することによって、拘束状態の場合には、壁越しせず回転方向に振れることなく、確実に固定しておくことができる。
【0021】
更にまた、符号3で指示するものはスライドバーであり、このスライドバー3はキャビネット本体Cの上部に配設され、水平方向に往復動自在な長手部材である。
【0022】
更にまた、符号4で指示するものはガイドレールであり、このガイドレール4は前記スライドバー3の移動をガイドするレール状の部材である。
【0023】
更にまた、符号5で指示するものはキーボックスであり、このキーボックス5は前記ガイドレール4の側傍に配設される部材であって、キー51をキー孔52に抜き差しして軸部53を回動可能であって、この軸部53に連動して回動するピニオン部54を備えている。
【0024】
更にまた、符号6で指示するものはハウジングカバーであり、ハウジングカバー6はキャビネット本体Cの上部に配設される部材であって、前記スライドバー3およびガイドレール4を被覆することができる部材である。
【0025】
しかして、本発明における抽斗施錠機構は、上下に複数段かつ左右に複数列に抽斗B・B…が配置されて成る搬送用キャビネットに採用されるものであって、構成について以下に説明する。
【0026】
まず、キャビネット本体Cにおける各抽斗列の前面には、上端側1Aおよび下端側1Bが支持されて上下に亙る抽斗抜け止めのための棒状の規制バー1をそれぞれ回動自在に配設する。
【0027】
この規制バー1は、上端側1Aをクランクアーム10とフック軸11を形成するごとくクランク型に屈曲成形して、前記フック軸11の突端部には掛合部11aを形成する。本実施形態では、フック軸11における掛合部11aとして、先端部の周面に凹溝を設ける。また、前記クランクアーム10は、キャビネット本体Cの前面に添わせたとき、後述する前記キャビネット本体Cの上部前面に配設したカバー部材2に設けた落とし溝21内に収容可能である。
【0028】
そして、前記キャビネット本体Cの上部には、左右に亙るガイドレール4に沿って水平方向に往復動自在なスライドバー3を配設し、このスライドバー3には少なくとも複数のロック突起31・31…を突設する。本実施形態では、このロック突起31として、L字形部材を垂設し、最端部および所定の等間隔で3箇所に設け、各ロック突起31にはフック部32を成形する。また、前記規制バー1の掛合部11aの凹溝に掛合するようにフック部32には凹入部32aを成形する。
【0029】
一方、スライドバー3の本体には歯列を有するラック部33を形成し、スライドバー3が前記フック軸11方向に進行したとき、前記ロック突起31のフック部32はフック軸11の掛合部11aと掛合し、スライドバー3が後退したときはフック部32は掛合部11aから離脱可能に構成する。本実施形態では、ラック部33を、鉛直下方に向けて一体に突成する連続の山形突起により構成する。
【0030】
また、前記ガイドレール4の側傍には、キー51をキー孔52に抜き差しして軸部53を回動可能であって、この軸部53に連動して回転可能なピニオン部54を備えたキーボックス5を配設する。なお、本実施形態におけるピニオン部54は、軸部53の周縁に連続する山形突起を設けることにより形成されている。
【0031】
そして、ピニオン部54は前記スライドバー3のラック部33と噛合されて、前記キー51を(本実施形態では、時計回りに)回転させることによって、当該スライドバー3をガイドレール4に沿って規制バー1のフック軸11方向(右側)に移動させることができる。
【0032】
そうすると、スライドバー3の各フック部32が各規制バー1の前記掛合部11aに掛合せしめ、このとき、クランクアーム10がカバー部材2の落とし溝21に収容した状態で当該規制バー1の上方への移動を拘束することができ(図1参照)、搬送時の振動による規制バー1の持ち上がりや浮き上がりを防止することができる。
【0033】
一方、前記キー51を反対方向(本実施形態では、反時計回り)に回転させるときは、図2および図3に示すようにスライドバー3が(左側に)移動し、各フック部32と掛合部11aとの掛合が解除され、図4に示すように当該規制バー1を持ち上げて、図5に示すようにクランクアーム10がカバー部材2の落とし溝21の側壁部21aを壁越しに回動させることによって、抽斗列の前面から退避させることができる。本実施形態では、規制バー1の把持部分の芯材に筒体12を挿通することによって、この筒体12の空転によりスムースに回転操作することができる。
【0034】
更に、本実施形態では、前記規制バー1の掛合部11aおよびスライドバー3のフック部32との掛合箇所をカバー部材2により被覆するとともに、前記スライドバー3のラック部33および前記キーボックス5のピニオン部54との噛合箇所をハウジングカバー6により被覆する(図6参照)。
【0035】
このように構成することにより、規制バーを規制するための機構部分を表面に露出させることなく被覆することができるので、キーが無くても規制が解除されてしまったり、あるいは、この箇所に異物が詰まって故障することを防止することができる。
【0036】
なお、本実施形態では、スライドバー3の本体に表示部34を設ける一方、この表示部34がハウジングカバー6に開口された窓部61から露出させて、当該スライドバー3のスライドによって、施錠状態に対応する異なる表示を視認できるように構成することもできる。
【0037】
具体的には、スライドバー3の本体から持ち出した板体の左右に赤色と青色の塗分け箇所を設け、施錠時には赤色、解除時には青色部分がそれぞれ窓部61から露出するように構成する。
【0038】
本発明は概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、規制バー1の掛合部11aの形状は、上端側の先端部に貫通孔を設け、スライドバー3のフック部32として突起を成形して、これを挿入させることによっても上下動を規制して同機能を果たすことができる。
【0039】
また、キャビネットの抽斗列に応じて、規制バー1およびスライドバー3のロック突起31の数量を適宜増減することもでき、この際、スライドバー3を、図7に示すように、連結ロッドにロック突起31を止着するように構成することもでき、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態の抽斗施錠機構を表わす部分分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の抽斗施錠機構を表わす部分分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態の抽斗施錠機構を表わす部分分解斜視図である。
【図4】本発明の実施形態の抽斗施錠機構を表わす部分分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態の抽斗施錠機構を表わす部分分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態の抽斗施錠機構を用いた搬送用キャビネットを表わす全体斜視図である。
【図7】本発明の実施形態の抽斗施錠機構におけるスライドバーを表わす斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 規制バー
1A 上端側
1B 下端側
10 クランクアーム
11 フック軸
11a 掛合部
12 筒体
2 カバー部材
21 落とし溝
21a 側壁部
3 スライドバー
31 ロック突起
32 フック部
33 ラック部
34 表示部
4 ガイドレール
5 キーボックス
51 キー
52 キー孔
53 軸部
54 ピニオン部
6 ハウジングカバー
61 窓部
B 抽斗
C キャビネット本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に複数段かつ左右に複数列に抽斗B・B…が配置されて成る搬送用キャビネットにおいて、
キャビネット本体Cにおける各抽斗列の前面には上下に亙る抜け止めのための棒状の規制バー1がそれぞれ回動自在に配設されており、これらの各規制バー1の上端側1Aはクランクアーム10とフック軸11を形成するごとくクランク型に屈曲成形されて、前記フック軸11の突端部には掛合部11aが形成されており、かつ、前記クランクアーム10は、キャビネット本体Cの前面に添わせたとき、前記キャビネット本体Cの上部前面に配設したカバー部材2に設けた落とし溝21内に収容可能である一方、
前記キャビネット本体Cの上部には、ガイドレール4に沿って水平方向に往復動自在なスライドバー3が配設されており、このスライドバー3には前記抽斗列に対応する少なくとも複数のロック突起31・31…が突設され、かつ、各ロック突起31にはフック部32が成形され、かつ、同スライドバー3本体には歯列を有するラック部33が形成されて、スライドバー3が前記フック軸11方向に進行したとき、前記ロック突起31のフック部32はフック軸11の掛合部11aと掛合し、スライドバー3が後退したときはフック部32は掛合部11aから離脱可能に構成されているとともに、
前記ガイドレール4の側傍には、キー51をキー孔52に抜き差しして軸部53を回動可能であって、この軸部53に連動して回転可能なピニオン部54を備えたキーボックス5が配設されており、
前記ピニオン部54は前記スライドバー3のラック部33と噛合されて、前記キー51の回転操作により、当該スライドバー3がガイドレール4に沿って規制バー1のフック軸11方向に移動して、前記各フック部32が各規制バー1の前記掛合部11aに掛合せしめ、このとき、クランクアーム10がカバー部材2の落とし溝21に収容した状態で当該規制バー1の上方への移動を拘束する一方、
前記キー51を反対方向に回転させたとき、スライドバー3は反対側に移動して各フック部32と掛合部11aとの掛合が解除され、規制バー1を持ち上げてクランクアーム10がカバー部材2の落とし溝21の側壁部21aを壁越しに回動させることによって、抽斗列の前面から退避可能にするとともに、
前記規制バー1の掛合部11aおよびスライドバー3のフック部32との掛合箇所は、前記カバー部材2に被覆され、かつ、前記スライドバー3のラック部33および前記キーボックス5のピニオン部54との噛合箇所がハウジングカバー6に被覆可能に構成したことを特徴とする搬送用キャビネットにおける抽斗施錠機構。
【請求項2】
規制バー1のフック軸11における掛合部11aとして、先端部の周面に小径の凹溝が設けられている一方、この凹溝に掛合するフック部32には凹入部32aが成形されていることを特徴とする請求項1記載の搬送用キャビネットにおける抽斗施錠機構。
【請求項3】
スライドバー3の本体に表示部34が設けられている一方、この表示部34はハウジングカバー6に開口された窓部61から露出しており、当該スライドバー3のスライド移動によって、施錠状態に対応する異なる表示が視認できることを特徴とする請求項1または2記載の搬送用キャビネットにおける抽斗施錠機構。
【請求項4】
規制バー1の把持部分の芯材に筒体12が挿通されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の搬送用キャビネットにおける抽斗施錠機構。

【図6】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−161990(P2009−161990A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−814(P2008−814)
【出願日】平成20年1月7日(2008.1.7)
【出願人】(000105936)サカセ化学工業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】