説明

携帯インターネットシステムでの課金装置及び方法

【課題】同時に少なくとも一つ以上のサービスを提供する携帯インターネットシステムにおいて、一つの課金報告周期に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金報告を行うことで、課金メッセージ伝送による網負荷を減少させると同時に、加入者端末のデータ使用量を正確に把握して報告できる課金装置及び方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一つ以上のサービスを加入者端末に提供可能な携帯インターネットシステムでの課金装置において、加入者端末からサービスが要請されると、課金報告タイミング信号があるかどうかを判断し、新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定し、前記設定された基準課金報告タイミング信号によって進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を課金サーバーに提供する課金処理部と;前記課金報告タイミング信号を生成する課金報告タイマーと;前記加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスフロー別に課金情報が記録される課金テーブルが保存されたメモリ部と;を含んで携帯インターネットシステムでの課金装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯インターネットシステムでの課金装置及び方法に関するもので、特に、全体システムの性能に及ぼす影響を最小化しながら、加入者端末のデータ使用量を正確に把握して報告できる課金装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯インターネットシステムは、無線LANから一歩進んだインターネットシステムで、既存の無線インターネットと異なり、使用者別に多数個のサービス連結を設定することができ、このような連結設定別に多様なサービスクラスを支援できる特性を有するシステムである。
【0003】
上記のような携帯インターネットシステムにおいて、課金データは、使用者に料金を賦課する資料であるので、高度の正確性が要求されており、特に、トラフィック分析を通して今後の網拡張の根拠資料として活用されるので、課金データを正確に収集することは非常に重要である。
【0004】
しかしながら、未だに携帯インターネットシステムの概念に合う課金データ項目及び課金方式が定義されておらず、現在移動通信システムで使用されている課金方法は、図1のように単一サービス提供方式に基づいたものである。以下、これに対してより詳細に説明する。
【0005】
図1は、従来の課金方法を示した図で、加入者端末でサービスが生成/削除されたとき、課金メッセージが課金サーバーに伝達される過程を図式化したものである。
【0006】
図1において、‘DSA #’はサービス生成イベントを意味し、‘DSD #’はサービス削除イベントを意味し、‘Start SF#’は該当のサービスフローに対する課金開始を意味し、‘Interim SF#’は課金報告周期でのサービスフローに対する課金情報を意味し、‘Stop SF#’は該当のサービスフローに対する課金終了を意味する。
【0007】
説明の便宜上、基地局で課金報告周期に合わせて周期的に課金メッセージを生成し、これを課金サーバーに伝達すると仮定して説明する。
【0008】
まず、加入者端末で最初のサービス(以下、"第1サービス"という。)が生成されると、(DSA 1)、これによって、基地局では、第1サービスに対する課金報告タイマーを生成して課金を開始し(Start SF1)、課金報告周期(Interim SF1)に合わせて周期的に第1サービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0009】
その後、加入者端末で第1サービスが削除されると(DSD 1)、基地局では、第1サービスに対する課金報告タイマーを削除すると同時に、第1サービスに対する課金を終了し(Stop SF1)、今まで提供されたデータパケットに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0010】
その後、加入者端末で2番目のサービス(以下、"第2サービス"という。)が生成されると(DSA 2)、これによって、基地局では、第2サービスに対する課金報告タイマーを生成して課金を開始し(Start SF2)、課金報告周期(Interim SF2)に合わせて第2サービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0011】
その後、加入者端末で第2サービスが削除されると(DSD 2)、基地局では、第2サービスに対する課金報告タイマーを削除すると同時に、第2サービスに対する課金を終了し(Stop SF2)、今まで提供されたデータパケットに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0012】
すなわち、従来の課金方法は、特定のタイミングで一つのサービスが活性されると仮定し、それによる課金情報を伝送する方法を採択しているので、加入者端末が多様な種類のサービスを同時に多数個要請できる携帯インターネットシステムには適用しにくいという問題点がある。
【0013】
また、従来の課金方法では、サービス全体に対する課金情報が載せられた課金メッセージが失われたとき、これによる課金情報の遺失を最小化するために、最後に伝送された課金メッセージに載せられた課金情報を使用して課金処理を行うが、その結果、実際に提供されたデータパケットの量と課金されたデータパケットの量との間に差が生じ、網運用者に不合理であるという問題点がある。
【0014】
上記のような課金情報の遺失を防止するために、課金報告周期を短くして課金情報を比較的正確に得る方法があるが、この場合、カウンティング及び課金報告のためのデータパケットの送受信が多くなり、ネットワーク過負荷が発生する憂いがあるという問題点がある。
【0015】
すなわち、携帯インターネットシステムは、全体ネットワーク網のトラフィックを最小化しながら、加入者の使用量を正確に把握して報告する課金機能を有するべきであるが、システムのトラフィックと課金の正確性とは相衝関係(trade−off)にあるので、現在移動通信システムで使用されている課金方法をそのまま携帯インターネットシステムに適用することは好ましくなく、その結果、携帯インターネットシステムに適した課金政策を導入する必要性が台頭している。
【0016】
また、携帯インターネットシステムでは、一つの加入者端末が多様な種類のサービスを多数個要請できるので、それぞれのサービスフロー別課金情報を異なるように管理できる手段が要求される。
【0017】
すなわち、従来の課金方法は、加入者端末に対するデータパケット使用量及びサービス使用時間のみを用いて課金を処理するが、携帯インターネットシステムでは、各加入者端末に多様な形態のサービスが提供されるので、各サービスクラス別に課金データを伝送または収集できる機能が新しく要求される。
【0018】
結論的に、携帯インターネットシステムにおいて、課金情報の遺失を最小化するとともに、課金メッセージ伝送による網負荷を減少できる一方、加入者端末に提供される多様なサービス特性に合わせて適切な料金を賦課できる課金手段が要求される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、同時に少なくとも一つ以上のサービスを提供する携帯インターネットシステムにおいて、一つの課金報告周期に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金報告を行うことで、課金メッセージ伝送による網負荷を減少させると同時に、加入者端末のデータ使用量を正確に把握して報告できる課金装置及び方法を提供することにある。
【0020】
本発明の他の目的は、使用者別に多数個のサービスを生成できる携帯インターネットシステムにおいて、各サービスフローに対する課金情報をセッション単位で記録して管理することで、サービスクラス別に差別化された課金処理を行える課金装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記の目的を達成するために、本発明に係る携帯インターネットシステムの課金装置は、所定時間に少なくとも一つ以上のサービスを加入者端末に提供可能な携帯インターネットシステムでの課金装置において、加入者端末からサービスが要請されると、課金報告タイミング信号があるかどうかを判断し、新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定し、前記設定された基準課金報告タイミング信号によって進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を課金サーバーに提供する課金処理部と;前記課金報告タイミング信号を生成する課金報告タイマーと;前記加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスフロー別に課金情報が記録される課金テーブルが保存されたメモリ部と;を含むことを特徴とする。
【0022】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る携帯インターネットシステムの課金装置は、所定時間に少なくとも一つ以上のサービスを加入者端末に提供可能な携帯インターネットシステムでの課金装置において、加入者端末からの第1サービス提供要請に応答し、課金報告周期によるタイミング信号を生成する課金報告タイマーと;前記第1サービスに対する課金情報を前記タイミング信号によって周期的に課金サーバーに提供し、前記第1サービス提供中に前記加入者端末から第2サービス提供要請を受ける場合、前記第2サービスに対する課金情報を前記タイミング信号によって前記第1サービスに対する課金情報と一緒に課金サーバーに提供する課金処理部と;を含むことを特徴とする。
【0023】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る携帯インターネットシステムの課金方法は、加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスに対する課金情報を課金サーバーに提供する携帯インターネットシステムでの課金方法において、(a)加入者端末から少なくとも一つのサービスが要請されると、課金報告タイミング信号があるかどうかを判断する段階と;(b)新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定する段階と;(c)前記課金報告タイマーのタイミング信号によって進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を課金サーバーに提供する段階と;を含むことを特徴とする。
【0024】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る携帯インターネットシステムの課金方法は、加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスに対する課金情報を課金サーバーに提供する携帯インターネットシステムでの課金方法において、(a)前記加入者端末から第1サービス提供が要請される場合、課金報告タイミング信号が周期的に生成され、前記第1サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階と;(b)前記課金報告タイミング信号のうち第1及び第2タイミング信号の間に前記加入者端末から第2サービス提供が要請される場合、前記第2タイミング信号発生時に第1及び第2サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階と;(c)前記課金報告タイミング信号の周期に合わせて前記第1及び第2サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階と;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると、一つの課金報告周期に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報が一度に課金サーバーに伝達されるので、従来の課金方法に比べて課金メッセージ伝送による網負荷を減少させると同時に、課金情報の遺失を最小化して加入者端末に対する正確な課金情報を得られるという効果がある。
【0026】
また、本発明によると、加入者端末で活性化されている全てのサービスフローに対する課金情報が一度に課金サーバーに伝達されるので、その結果、課金情報処理手順が簡単になり、より迅速かつ容易に課金処理を行えるという効果がある。
【0027】
また、本発明によると、電話、データ、画像応用サービスなどの互いに異なる特性を有する情報サービスの全てが一つのサービスクラスとして取り扱われる従来の課金方法に比べて、サービスクラス別に差別化された課金方式を具現できるので、その結果、使用者別に多数個のサービスを生成できる携帯インターネットシステムにおいて、使用者とサービス提供者との間でより合理的な課金を行うことができ、サービス提供者観点でより効率的な網運用と収益を期待できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好適な実施例に対して詳細に説明する。
【0029】
図2は、本発明が適用される携帯インターネットシステムの構成を概略的に示した図である。
【0030】
図2に示すように、携帯インターネットシステムは、加入者端末(Portable Subscriber Station、PSS)200と、前記加入者端末200の接続及びサービスと関連した全ての制御機能を行う基地局(Radio Access Station、RAS)210と、前記基地局210を制御するための制御局(Access Control Router、ACR)220と、IPネットワーク網に接続され、加入者端末200に対する認証、権限検証及び課金機能を行うAAA(Authentication Authorization and Accounting)サーバー230と、IPネットワーク網を通してIPの移動性を支持するホームエージェント(Home Agent、HA)240とを含んで構成される。以下、加入者端末200、基地局210、制御局220の機能を要約して説明する。
【0031】
加入者端末200は、携帯インターネット無線接続機能、IP基盤サービス接続機能、IP移動性機能、端末/使用者認証及び保安機能、マルチキャストサービス受信機能及び他の網との連動機能を有している。
【0032】
基地局210は、携帯インターネット無線接続機能、無線資源管理及び制御機能、移動性(ハンドオフ)支援機能、認証及び保安機能、QoS提供機能、ダウンリンクマルチキャスト機能、課金、統計情報生成及び通報機能を有している。
【0033】
制御局220は、IPルーティング及び移動性管理機能、認証及び保安機能、QoS提供機能、IPマルチキャスト機能、課金サービス提供機能、制御局内の基地局間の移動性制御機能、資源管理及び制御機能を有している。
【0034】
上記において、加入者端末200と基地局210は、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)方式で通信を行う。以下、OFDMA方式に対して簡単に説明する。
【0035】
OFDMA方式は、複数の直交周波数の副搬送波を複数のサブチャネルとして用いる周波数分割方式と時分割方式(TDM)方式とを結合した多重化方式で、OFDMA方式は、本質的に多重経路で発生するフェーディングに強く、データ伝送率が高いので、高速データ伝送時に最適の伝送効率を得ることができ、携帯インターネットシステムで加入者端末の移動性を提供できる技術である。
【0036】
一方、図2のように構成された携帯インターネットシステムの概念に合う課金データ項目及び課金方式は、未だに定義されておらず、現在移動通信システムで使用されている課金方法をそのまま携帯インターネットシステムに適用すると、図3のように課金メッセージ伝送量が増加して非効率的であるという問題点がある。
【0037】
図3は、従来の課金方法を携帯インターネットシステムに適用した場合、課金メッセージが課金サーバーに伝達される過程を図式化したものである。
【0038】
図2において、‘DSA #’はサービス生成イベントを意味し、‘DSC #’はサービス変更イベントを意味し、‘DSD #’はサービス削除イベントを意味し、‘Start SF#’は該当のサービスフローに対する課金開始を意味し、‘Interim SF#’は課金報告周期でのサービスフローに対する課金情報を意味し、‘Stop SF#’は該当のサービスフローに対する課金終了を意味する。
【0039】
説明の便宜上、基地局で課金報告周期に合わせて周期的に課金メッセージを生成し、これを課金サーバーに伝達すると仮定して説明する。
【0040】
まず、加入者端末で第1サービスが生成されると(DSA 1)、これによって、基地局では、第1サービスに対する課金報告タイマーを生成して課金を開始し(Start SF1)、課金報告周期(Interim SF1)に合わせて周期的に第1サービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0041】
その後、加入者端末で2番目のサービス(以下、"第2サービス"という。)と3番目のサービス(以下、"第3サービス"という。)が生成されると(DSA 2、DSA 3)、これによって、基地局では、第2サービス及び第3サービスに対する課金報告タイマーをそれぞれ生成して課金を開始し(Start SF2、Start SF3)、各課金報告タイマーの課金報告周期(Interim SF2、Interim SF3)に合わせて周期的に該当のサービスに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0042】
一方、加入者端末で第2サービスが削除されると(DSD 2)、基地局では、第2サービスに対する課金報告タイマーを削除すると同時に、第2サービスに対する課金を終了し(Stop SF2)、今まで提供されたデータパケットに対する課金情報を課金メッセージに含ませて課金サーバーに伝達する。
【0043】
その後、基地局では、現在残っている第1サービス及び第3サービスに対する課金情報を各サービスの終了時まで、該当の課金報告周期に合わせて課金サーバーに伝達する。
【0044】
また、加入者端末で第3サービスが変更されると(DSC 3)、基地局では、第3サービスに対する課金を終了し(Stop SF3)、新しい第3サービスに対する課金を開始する(Start SF3)。
【0045】
すなわち、上記のようにサービスの生成/変更/削除イベントの発生時だけでなく、各サービスごとに課金報告周期に合わせて課金情報を独立的に課金サーバーにそれぞれ伝送すると、課金のためのデータパケットの送受信が多くなり、課金サーバーにトラフィックが集中されるという問題点が発生する。
【0046】
このために、本発明の課金装置は、次に説明するように、一つの課金報告周期に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を一度に課金サーバーに伝送することで、課金情報の遺失を最小化しながら課金メッセージ伝送による網負荷を減少させることができる。以下、本発明に係る課金装置に対してより詳細に説明する。
【0047】
図4は、本発明に係る携帯インターネットシステムでの課金装置を示したブロック図である。
【0048】
図4に示すように、本発明に係る課金装置400は、加入者端末200からのサービス提供要請に応答し、課金報告周期によるタイミング信号を生成する課金報告タイマー410と、前記課金報告タイマー410からのタイミング信号によって各サービスフローに対する課金情報を収集し、これを一度に伝送する課金処理部420と、各サービス別に課金情報が記録されている課金テーブル431を含むメモリ部430と、を含んで構成されている。
【0049】
図4において、前記課金装置400は、図2に示したIEEE 802.16の規格に従う基地局210または制御局220のうち何れか一つにモジュール化されるが、本実施例では、説明の便宜上、課金装置400が基地局210にモジュール化されていると仮定して説明する。
【0050】
前記課金処理部420は、加入者端末200から多様な種類のサービスSVC1,SVC2,SVC3が要請されると、サービス別にセッションを生成し、各セッション単位で課金情報を収集し、収集された課金情報を課金テーブル431に記録し、課金報告タイマー410のタイミング信号、すなわち、課金報告周期に合わせて前記課金テーブル431を参照し、そのタイミングで進行中の少なくとも一つ以上のサービスに対する課金情報をAAAサーバー230に伝送する。
【0051】
上記において、タイミング信号は、課金報告タイマー410の課金報告周期に合わせて周期的に生成される信号で、本実施例において、第1乃至第Nタイミング信号は、所定の時間間隔をおいて課金報告周期ごとに順次的に生成される課金報告タイミング信号であり、タイミング信号と課金報告タイミング信号は、同一の意味として理解される。
【0052】
前記課金テーブル431は、サービスクラス別に差別化された課金処理を行えるように各セッション単位で構成されており、セッションID、加入者端末のIP住所、課金類型、送受信パケット量及びオクテット数、課金開始/終了時間、課金報告タイマーのタイミング信号生成可否、課金報告周期情報などを含むことが好ましい。
【0053】
すなわち、本発明に係る課金装置400は、一つの課金報告周期に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスに対する課金情報を一度にAAAサーバー230に伝送することで、課金情報を収集するためのネットワーク網の負荷を減少させ、より迅速かつ容易に課金処理を行えるようにするとともに、サービスクラス別に差別化された課金処理を行い、使用者別に多数個のサービスを生成できる携帯インターネットシステムでより合理的な課金を行えるようにする。
【0054】
以下、前記課金装置400の動作に対して、図5を参照してより詳細に説明する。
【0055】
図5は、本発明に係る課金装置の動作を説明するための図である。
【0056】
図5において、‘DSA #’はサービス生成イベントを意味し、‘DSC #’はサービス変更イベントを意味し、‘DSD #’はサービス削除イベントを意味し、‘Start SF#’は該当のサービスフローに対する課金開始を意味し、‘Interim SF#’は該当のサービスフローに対する課金情報を意味し、‘Stop SF#’は該当のサービスフローに対する課金終了を意味する。
【0057】
まず、時間t1で第1サービスフローが生成されると(DSA 1)、課金処理部420は、第1サービスフローに対する課金報告タイマー410を生成すると同時に、第1サービスフローの課金開始情報(Start SF1)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0058】
これをより詳細に説明すると、加入者端末200で新しいサービスが要請されると、課金処理部420は、メモリ部430の課金テーブル431を参照し、既に生成された課金報告タイミング信号があるかどうかを判断し、新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスフローに対する課金報告タイマー410を生成する。
【0059】
このとき、前記課金報告タイマー410は、その課金報告周期で課金報告のためのタイミング信号を生成するが、このように課金報告タイマー410を通して生成されたタイミング信号は、基準課金報告タイミング信号として設定される。
【0060】
すなわち、課金処理部420は、加入者端末200で最初に要請されたサービスに対して課金報告タイマー410を通して課金報告タイミング信号を生成し、その課金報告タイマー410のタイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定し、以後に加入者端末200で他のサービスが要請されると、既に生成された課金報告タイミング信号を基準タイミング信号として認識し、以後のサービスに対しては課金報告タイミング信号を別途に生成しない。
【0061】
上記のように基準課金報告タイミング信号を設定する理由は、後述するように、基準タイミング信号に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を一度にAAAサーバー230に伝達するためである。
【0062】
その後、時間t2で課金報告タイマー410が課金報告周期(Interim)であることを知らせると、すなわち、課金報告タイマー410で第1タイミング信号が生成されると、課金処理部420は、そのタイミングで進行中の第1サービスに対する課金情報(Interim SF1)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0063】
ここで、前記課金情報は、一つの課金報告周期での課金情報またはそのタイミングまで総累積された課金情報であり、該当のサービスに対するIP階層の送受信パケット量及びオクテット数情報を含むことが好ましい。
【0064】
その後、時間t3で第2サービスフローが生成されると(DSA 2)、課金処理部420は、第2サービスフローの課金開始情報(Start SF2)と、そのタイミングで進行中の第1サービスフローに対する課金情報(Interim SF1)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0065】
その後、時間t4で再び課金報告タイマー410が課金報告周期(Interim)であることを知らせると、すなわち、課金報告タイマー410で第2タイミング信号が生成されると、課金処理部420は、そのタイミングで進行中の第1サービスフローと第2サービスフローに対する課金情報(Interim SF1、Interim SF2)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0066】
その後、時間t5で第3サービスフローが生成されると、課金処理部420は、第3サービスフローの課金開始情報(Start SF3)と一緒に、そのタイミングで進行中の第1サービスフロー及び第2サービスフローに対する課金情報(Interim SF1、Interim SF2)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0067】
その後、時間t6で再び課金報告タイマー410が課金報告周期(Interim)であることを知らせると、すなわち、課金報告タイマー410で第3タイミング信号が生成されると、課金処理部420は、そのタイミングで進行中の第1サービスフロー、第2サービスフロー及び第3サービスフローの課金情報(Interim SF1、Interim SF2、Interim SF3)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0068】
一方、時間t7で第2サービスフローが消滅されると(DSD 2)、課金処理部420は、第2サービスフローに対する課金終了情報(Stop SF2)と、そのタイミングで進行中の第1サービスフロー及び第3サービスフローに対する課金情報(Interim SF1、Interim SF3)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0069】
その後、時間t8で再び課金報告タイマー410が課金報告周期(Interim)であることを知らせると、すなわち、課金報告タイマー410で第4タイミング信号が生成されると、課金処理部420は、そのタイミングで進行中の第1サービスフロー及び第3サービスフローの課金情報(Interim SF1、Interim SF3)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0070】
その後、時間t9で第3サービスフローが変更されると(DSC 3)、課金処理部420は、第3サービスフローの課金終了情報(Stop SF3)及び新しく変更された第3サービスフローの課金開始情報(Start SF3)と一緒に、そのタイミングで進行中の第1サービスフローに対する課金情報(Interim SF1)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0071】
その後、時間t10で第4サービスフローが生成されると(DSA 4)、課金処理部420は、第4サービスフローの課金開始情報(Start SF4)と一緒に、そのタイミングで活性化されている第1サービスフロー及び第3サービスフローに対する課金情報(Interim SF1、Interim SF3)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0072】
その後、時間t11で再び課金報告タイマー410が課金報告周期(Interim)であることを知らせると、すなわち、課金報告タイマー410で第5タイミング信号が生成されると、課金処理部420は、そのタイミングで進行中の第1サービスフロー、第3サービスフロー及び第4サービスフローの課金情報(Interim SF1、Interim SF3、Interim SF4)を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝達する。
【0073】
一方、前記課金処理部420は、加入者端末200上の全てのサービスの終了時まで、すなわち、加入者端末200に最後まで提供されるサービスの終了要請があるときまで課金報告タイマー410のタイミング信号を維持させることで、第1サービスが終了される場合にも、前記課金報告タイマー410のタイミング信号によって進行中の他のサービスに対する課金情報は、継続的に課金サーバー230に伝送される。
【0074】
また、前記課金処理部420は、前記提供されるサービスのうち最後まで提供されるサービスに対する終了要請がある場合、前記課金報告タイマー410のタイミング信号生成を終了させ、これ以上課金報告が行われないようにする。
【0075】
上述したように、本発明の課金装置400は、周期的な課金報告だけでなく、サービスの状態遷移が発生する場合、一つの課金報告周期に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝送し、その結果、課金情報の遺失を最小化しながら課金メッセージ伝送による網負荷を減少できるようになる。
【0076】
本実施例において、説明の便宜のために、加入者端末200で最初に要請された第1サービスを基準にして課金報告タイマー410を生成し、その課金報告タイマー410のタイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定する場合を説明したが、他のサービスの課金報告タイマーを基準にして基準課金報告タイミング信号を設定することも可能で、課金報告タイマー設定方式は、網運用者の課金政策によって変更が可能である。
【0077】
以下、本発明に係る携帯インターネットシステムでの課金方法に対して、添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0078】
図6は、本発明に係る携帯インターネットシステムでの課金方法を示したフローチャートである。
【0079】
まず、加入者端末200でサービス生成が要請されると(S602)、課金処理部420は、メモリ部430に保存された課金テーブル431を参照し、既に生成された課金報告タイミング信号があるかどうかを判断し(S604)、新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスフローに対する課金報告タイマー410を生成する(S606)。
【0080】
このとき、前記課金報告タイマー410は、その課金報告周期で課金報告のためのタイミング信号を生成するが、このように課金報告タイマー410を通して生成されたタイミング信号は、基準課金報告タイミング信号として設定される。
【0081】
上記のように基準課金報告タイミング信号を設定する理由は、後述するように、基準タイミング信号に合わせて、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を一度にAAAサーバー230に伝達するためである。
【0082】
すなわち、課金処理部420は、加入者端末200で最初に要請されたサービスに対して課金報告タイマー410を通してタイミング信号を生成し、その課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定し、以後に加入者端末200で他のサービスが要請されると、既に生成された課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として認識し、以後のサービスに対しては課金報告タイミング信号を別途に生成しない。
【0083】
上記において、加入者端末200は、その特性上、多様な種類のサービスを要請できるが、このために、課金処理部420は、サービスクラス別に差別化された課金処理を行えるように各サービス別にセッションを生成し、各セッション単位で課金情報を収集し、収集された課金情報を課金テーブル431に記録した後、課金報告タイマー410のタイミング信号によって前記課金テーブル431に記録された課金情報を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝送する。
【0084】
前記課金テーブル431は、各セッション単位で構成されており、セッションID、加入者端末のIP住所、課金類型、送受信パケット量及びオクテット数、課金開始/終了時間、課金報告タイマーのタイミング信号生成可否、課金報告周期情報などを含むことが好ましい。
【0085】
その後、課金処理部420は、新しく生成されたサービスフローに対する課金開始情報、及びそのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝送する(S608)。
【0086】
その後、前記課金報告タイマー410が課金報告周期であることを知らせると(S610)、これによって、課金処理部420は、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝送する(S612)。
【0087】
ここで、前記課金情報は、一つの課金報告周期での課金情報またはそのタイミングまで総累積された課金情報であり、該当のサービスに対するIP階層の送受信パケット量及びオクテット数情報を含むことが好ましい。
【0088】
その後、加入者端末200からサービス変更が要請されると(S614)、課金処理部420は、課金変更情報及びそのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝送する(S616)。
【0089】
その後、加入者端末200からサービス終了が要請されると(S618)、課金処理部420は、課金終了情報と一緒に、そのタイミングで進行中の全てのサービスフローに対する課金情報を課金メッセージに含ませてAAAサーバー230に伝送する(S620)。
【0090】
上記のような課金メッセージ伝送は、加入者端末200上の全てのサービスの終了時まで継続されるが(S622)、このために、前記課金処理部420は、加入者端末200に最後まで提供されるサービスの終了要請があるときまで課金報告タイマー410のタイミング信号を維持させることで、第1サービスが終了される場合にも、前記課金報告タイマー410のタイミング信号によって進行中の他のサービスに対する課金情報は継続的に課金サーバー230に伝送される。
【0091】
一方、前記提供されるサービスのうち最後まで提供されるサービスに対する終了要請がある場合、前記課金処理部420は、前記課金報告タイマー410のタイミング信号生成を終了させ、これ以上課金報告が行われないようにする。
【0092】
上述したように、本発明の課金方法によると、一つの課金報告周期に合わせて進行中のサービスフローに対する課金情報が一度に課金サーバーに伝送されるので、より少ない量の課金情報伝送を通して一括的に全てのサービスフローに対する課金処理を行えるようになる。
【0093】
一方、上述した本発明の各実施例は、コンピュータで実行されるプログラムとして作成可能で、コンピュータ可読の記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで具現されうる。
【0094】
以上、本発明の好適な各実施例を説明してきたが、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明がその本質的な特性を逸脱しない範囲で変形された形態で具現されうることを理解できるだろう。したがって、開示された各実施例は、限定的な観点でなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は、上述した説明でなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異点は本発明に含まれたものとして解析されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】従来の課金方法を説明するための図である。
【図2】本発明が適用される携帯インターネットシステムの構成を概略的に示した図である。
【図3】従来の課金方法を携帯インターネットシステムに適用した場合、課金メッセージが課金サーバーに伝達される過程を図式化したものである。
【図4】本発明に係る携帯インターネットシステムでの課金装置を示したブロック図である。
【図5】本発明に係る課金装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明に係る携帯インターネットシステムでの課金方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
200 加入者端末
210 基地局
220 制御局
230 AAAサーバー
240 ホームエージェント
400 課金装置
410 課金報告タイマー
420 課金処理部
430 メモリ部
431 課金テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つ以上のサービスを加入者端末に提供可能な携帯インターネットシステムでの課金装置において、
加入者端末からサービスが要請されると、課金報告タイミング信号があるかどうかを判断し、新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定し、前記設定された基準課金報告タイミング信号によって進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を課金サーバーに提供する課金処理部と;
前記課金報告タイミング信号を生成する課金報告タイマーと;
前記加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスフロー別に課金情報が記録される課金テーブルが保存されたメモリ部と;を含むことを特徴とする携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項2】
前記課金テーブルは、サービスセッション単位で構成されており、セッションID、加入者端末のIP住所、課金類型、送受信パケット量及びオクテット数、課金開始/終了時間、課金報告タイマーのタイミング信号生成可否、課金報告周期情報のうち少なくとも一つの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項3】
前記課金処理部は、
前記加入者端末からサービスが要請されると、課金報告タイミング信号があるかどうかを判断し、新しいタイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項4】
前記課金処理部は、
前記加入者端末から要請された少なくとも一つのサービスに対して各サービスフロー別にセッションを生成し、各セッション単位で課金情報を収集し、前記収集された課金情報を前記課金テーブルに記録することを特徴とする請求項1に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項5】
前記課金処理部は、
加入者端末からサービスの生成、変更及び削除のうち少なくとも一つが要請された場合、前記要請に対応する課金開始、変更及び終了情報のうち少なくとも一つの情報を前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項1に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項6】
前記課金処理部は、
加入者端末からサービスの生成、変更及び削除のうち少なくとも一つが要請された場合、前記要請時に進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項1に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項7】
前記課金装置は、IEEE 802.16の規格に従う基地局または制御局のうち何れか一つにモジュール化されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項8】
少なくとも一つ以上のサービスを加入者端末に提供可能な携帯インターネットシステムでの課金装置において、
加入者端末からの第1サービス提供要請に応答し、課金報告周期によるタイミング信号を生成する課金報告タイマーと;
前記第1サービスに対する課金情報を前記タイミング信号によって周期的に課金サーバーに提供し、前記第1サービス提供中に前記加入者端末から第2サービス提供要請を受ける場合、前記第2サービスに対する課金情報を前記タイミング信号によって前記第1サービスに対する課金情報と一緒に課金サーバーに提供する課金処理部と;を含むことを特徴とする携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項9】
前記課金処理部は、
前記加入者端末からの第2サービスの要請時、前記第2サービス開始情報及び前記第1サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項10】
前記課金処理部は、
第1及び第2サービスのうち少なくとも一つのサービスに対する前記加入者端末からの終了要請時、前記終了要請に対応するサービスの終了情報及び進行中のサービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項11】
前記課金処理部は、
前記第1及び第2サービスが提供される間に前記加入者端末から第3サービス提供要請を受ける場合、前記第3サービスに対する課金情報を前記タイミング信号によって前記第1及び第2サービスに対する課金情報と一緒に前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項12】
前記課金処理部は、
前記加入者端末からの第3サービスの要請時、前記第3サービス開始情報、前記第1及び第2サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項11に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項13】
前記課金処理部は、
前記第1乃至第3サービスのうち少なくとも一つのサービスに対する終了要請時、前記終了要請に対応するサービスの終了情報及び進行中のサービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項11に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項14】
前記課金処理部は、
前記第1サービスが終了される場合、前記第2サービスに対する課金情報を前記タイミング信号によって前記課金サーバーに提供することを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項15】
前記課金報告タイマーは、
前記加入者端末に最後まで提供されるサービスの終了要請時、タイミング信号を終了することを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項16】
前記課金処理部は、
加入者端末から少なくとも一つのサービスが要請されると、既に生成されたタイミング信号があるかどうかを判断し、新しいタイミング信号が必要である場合、該当のサービスフローに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定することを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項17】
各サービスフロー別に課金情報が記録されている課金テーブルが保存されたメモリ部をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項18】
前記課金装置は、IEEE 802.16の規格に従う基地局または制御局のうち何れか一つにモジュール化されたことを特徴とする請求項8に記載の携帯インターネットシステムでの課金装置。
【請求項19】
加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスに対する課金情報を課金サーバーに提供する携帯インターネットシステムでの課金方法において、
(a)加入者端末から少なくとも一つのサービスが要請されると、課金報告タイミング信号があるかどうかを判断する段階と;
(b)新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定する段階と;
(c)前記課金報告タイマーのタイミング信号によって進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を課金サーバーに提供する段階と;を含むことを特徴とする携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項20】
加入者端末からサービスの生成、変更及び削除のうち少なくとも一つが要請された場合、前記要請時に進行中の少なくとも一つのサービスフローに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項21】
前記(a)段階後または(b)段階後、
前記要請された各サービスのサービスフロー別にセッションを生成し、前記各セッション単位で課金情報を収集し、収集された課金情報を課金テーブルに記録する段階をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項22】
前記(b)段階は、
既に生成された課金報告タイミング信号がある場合、前記既に生成された課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定し、
前記既に生成された課金報告タイミング信号がなく、新しい課金報告タイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定することを特徴とする請求項19に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項23】
前記課金情報は、
該当のサービスフローに対するIP階層の送受信パケット量及びオクテット数情報のうち少なくとも一つの情報を含むことを特徴とする請求項19に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項24】
加入者端末に提供される少なくとも一つのサービスに対する課金情報を課金サーバーに提供する携帯インターネットシステムでの課金方法において、
(a)前記加入者端末から第1サービス提供が要請される場合、課金報告タイミング信号が生成され、前記第1サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階と;
(b)前記課金報告タイミング信号のうち第1及び第2タイミング信号の間に前記加入者端末から第2サービス提供が要請される場合、前記第2タイミング信号発生時に第1及び2サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階と;
(c)前記課金報告タイミング信号の周期に合わせて前記第1及び第2サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階と;を含むことを特徴とする携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項25】
前記第1及び第2タイミング信号は、周期的に生成される前記課金報告タイミング信号のうちの一つで、前記第1タイミング信号及び第2タイミング信号は順次的に発生することを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項26】
前記(a)段階前、
前記加入者端末から第1サービス提供が要請される場合、前記第1サービス提供要請時に前記第1サービスに対する課金開始情報を前記課金サーバーに提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項27】
前記(a)段階後、
前記加入者端末から第2サービス提供が要請される場合、前記第2サービス提供要請時に前記第2サービスに対する課金開始情報及び前記第1サービス課金情報を前記課金サーバーに提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項28】
前記(c)段階後、
前記加入者端末から第3サービス提供が要請される場合、前記第3サービス提供要請時に前記第3サービスに対する課金開始情報、第1サービスに対する課金情報及び第2サービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項29】
前記(c)段階後、
前記第1及び第2サービスのうち少なくとも一つのサービスに対する終了要請がある場合、前記サービス終了要請時に各サービス終了要請に対応する課金終了情報及び進行中のサービスに対する課金情報を前記課金サーバーに提供する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項30】
前記(c)段階後、
前記提供されるサービスのうち最後まで提供されるサービスに対する終了要請がある場合、前記タイミング信号が終了される段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項31】
(f)加入者端末から要請された各サービス別にセッションを生成する段階と;
(g)前記各セッション単位で課金情報を収集し、収集された課金情報を課金テーブルに記録する段階と;をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項32】
前記(a)段階後、
前記加入者端末から第2サービス提供が要請されると、既に生成されたタイミング信号があるかどうかを判断する段階と;
新しいタイミング信号が必要である場合、該当のサービスに対する課金報告タイマーを生成し、前記生成された課金報告タイマーの課金報告タイミング信号を基準課金報告タイミング信号として設定する段階と;をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の携帯インターネットシステムでの課金方法。
【請求項33】
請求項19または請求項24のうち何れか1項の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ可読の記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2009−523353(P2009−523353A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550223(P2008−550223)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000139
【国際公開番号】WO2007/081132
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(508190908)ポスデータ カンパニー リミテッド (5)
【Fターム(参考)】