説明

携帯型プリンタ

【課題】バッテリ室カバーの外表面側への撓みや浮き上がりを防止する。
【解決手段】バッテリ収納室105は、長手方向の一方側端部に設けられた係止孔109と、長手方向の他方側端部に設けられた被係合部110と、上方側被係止部101a及び下方側被係止部101bと、を備えており、バッテリ室カバー107は、長手方向の一方側端部に設けられ、係止孔109に嵌合する係止爪部171と、長手方向の他方側端部に設けられ、被係合部110に弾性変形しつつ係合する弾性係合部172と、長手方向に沿った位置が互いに異なるように略千鳥状に配置されるとともに上方側被係止部101a及び下方側被係止部101bにそれぞれ係止する少なくとも1つの突起部181A,181B及び第2突起部182を含む、複数の係止突起部181A,181B,182と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ電源により駆動する携帯型プリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリ電源により駆動する携帯型プリンタとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術の携帯型プリンタは、バッテリ電源を収納するバッテリ収納室と、このバッテリ収納室を閉塞するバッテリ室カバーとを有している。
【0003】
バッテリ室カバーは、バッテリ収納室に対して着脱可能に構成されている。すなわち、バッテリ室カバーは、バッテリ電源の長手方向に沿った一方側端部に、バッテリ収納室の一方側端部に設けられた係止孔に嵌合する係止爪部(爪部)を有しており、上記長手方向に沿った他方側端部に、バッテリ収納室の他方側端部に設けられた被係合部に弾性変形しつつ係合する弾性係合部(板ばね)を有している。バッテリ室カバーは、まず一方側端部の係止爪部をバッテリ収納室の係止孔に嵌合させて一方側端部を係止させ、その状態で、他方側端部をバッテリ収納室に押し込むことにより弾性係合部を弾性変形させてバッテリ収納室の被係合部に係合させることにより、バッテリ収納室に装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−295512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記長手方向に沿った両端部での係止係合構造のみでは、上記長手方向に沿った中間部においてバッテリ室カバーのバッテリ室への取り付け性が不十分となる可能性がある。すなわち、携帯型プリンタはユーザによって持ち歩かれるため、その運搬途中や運搬後の収容場所によっては傾いた姿勢となる場合があり、姿勢によってはバッテリ室内に収納されたバッテリ電源の自重が、上記バッテリ室カバーを外表面側へ押し出す方向に加わる場合がある。また、バッテリ電源とプリンタ内部とを接続するハーネスの電線がバッテリ室内において屈曲するとき、その屈曲抵抗による反力が、上記同様、バッテリ室カバーを外表面側へ押し出す方向に加わる場合がある。特にバッテリ室カバーを樹脂製とした場合等においては、上記のような収容場所が高温環境であった場合に樹脂の剛性が低下し、上記バッテリ電源の自重やハーネス電線の反力による押し出し力によって、上述の長手方向両端部の間に存在する長手方向中間部において、バッテリ室カバーがバッテリ室から浮き上がるようにして外表面側に反って撓む可能性があった。
【0006】
本発明の目的は、バッテリ室カバーの外表面側への撓みや浮き上がりを防止できる携帯型プリンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1発明は、被印刷用紙を搬送するプラテンローラと、前記プラテンローラにより搬送される前記被印刷用紙に対し、所望の印刷を行うサーマルラインヘッドと、長手方向の寸法と当該長手方向の寸法より短い短手方向の寸法とを備え、前記プラテンローラ及び前記サーマルラインヘッドを駆動するためのバッテリ電源を収納するバッテリ収納室を備え、前記プラテンローラ及び前記サーマルラインヘッドを内包する機器本体と、前記バッテリ収納室に対して着脱可能に構成されたバッテリ室カバーと、を有する携帯型プリンタであって、前記バッテリ収納室は、当該バッテリ収納室のうち前記長手方向の一方側端部に設けられた係止孔と、当該バッテリ収納室のうち前記長手方向の他方側端部に設けられた被係合部と、当該バッテリ収納室のうち前記短手方向の一方側及び他方側にそれぞれ設けられた一方側被係止部及び他方側被係止部と、を備えており、前記バッテリ室カバーは、当該バッテリ室カバーのうち前記長手方向の一方側端部に設けられ、前記係止孔に嵌合する係止爪部と、当該バッテリ室カバーのうち前記長手方向の他方側端部に設けられ、前記被係合部に弾性変形しつつ係合する弾性係合部と、前記長手方向に沿った位置が、前記一方側端部及び前記他方側端部以外において互いに異なるように略千鳥状に配置されるとともに前記一方側被係止部及び前記他方側被係止部にそれぞれ係止する少なくとも1つの第1突起部及び少なくとも1つの第2突起部を含む、複数の係止突起部と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
本願第1発明においては、被印刷用紙がプラテンローラにより駆動され、当該搬送される被印刷用紙にサーマルラインヘッドにより所望の印刷が行われる。それらプラテンローラ及びサーマルラインヘッドはバッテリ電源からの電力により駆動され、バッテリ電源は機器本体のバッテリ収納室に収納される。
バッテリ電源を収納したバッテリ収納室は、バッテリ室カバーが取り付けられることで覆われて閉塞される。この取り付けのために、長手方向(バッテリ電源の長手方向。以下同様)に沿ったバッテリ収納室の一方側端部及び他方側端部に係止孔と被係合部とがそれぞれ設けられ、バッテリ室カバーの長手方向に沿った一方側端部及び他方側端部に係止爪部と弾性係合部とがそれぞれ設けられる。これにより、長手方向に沿った一方側端部ではバッテリ室カバーの係止爪部がバッテリ収納室の係止孔に係止され、長手方向に沿った他方側端部ではバッテリ室カバーの弾性係合部がバッテリ収納室の被係合部に係合し、これら長手方向両端部での係止係合構造によってバッテリ室カバーがバッテリ収納室へと取り付けられる。
【0009】
そして、本願第1発明においてはさらに、上記長手方向に沿った中間部における固定構造を強化するために、バッテリ室カバーの上記長手方向両端部(一方側端部及び他方側端部)以外の位置に、複数の係止突起部を設けている。この複数の係止突起部は、少なくとも1つの第1突起部及び少なくとも1つの第2突起部を含んでいる。第1突起部はバッテリ収納室の短手方向(バッテリ電源の短手方向。以下同様)の一方側に位置する一方側被係止部に係止され、第2突起部はバッテリ収納室の短手方向他方側に位置する他方側被係止部に係止される。このように、上述した長手方向両端部以外の部分で短手方向一方側と他方側とでバッテリ室カバーとバッテリ収納室との係止構造を実現することにより、上記長手方向中間部において生じうる、バッテリ室カバーの外表面側への撓みや浮き上がりを防止することができる。
【0010】
また、上記第1突起部及び第2突起部は、上記長手方向に沿った位置が同一ではなく、互いに異なるように略千鳥状に配列されている。これにより、ユーザがバッテリ室カバーをバッテリ収納室に装着された状態から取り外すとき、各突起部を用いた上記係止構造により生じる抵抗が分散されるので、ユーザはバッテリ室カバーを比較的容易に取り外すことができる。
【0011】
第2発明は、上記第1発明において、前記複数の係止突起部は、前記バッテリ室カバーのうち、前記長手方向の前記一方側の領域若しくは前記長手方向の前記他方側の領域、のいずれかに偏在配置されていることを特徴とする。
【0012】
バッテリ室カバーをユーザがバッテリ収納室に装着する際は、まず、長手方向に沿った一方側端部において係止爪部を係止孔に嵌合させる。その後、当該嵌合状態を維持しつつ、ユーザは長手方向に沿った他方側端部において弾性係合部を指で押さえて弾性変形させながら、被係合部に係合させる。このようにして長手方向に沿った両端部の固定構造により装着を行ったとき、ユーザが急いで装着したときや押圧力が不十分等であった等の場合に、上記浮き上がり状態が完全に解消されることなく、両端部の中間に位置する複数の係止突起部のうち一部が係止されていない状態若しくは半係止状態になる(不完全係止状態)可能性がある。
【0013】
本願第2発明においては、前述のような反りによる浮き上がり高さが最も高くなる長手方向の中央部を避け、当該浮き上がり高さが比較的低くなる長手方向の一方側領域若しくは他方側領域に、複数の係止突起部を配置する。これにより、仮に上記の不完全係止状態が発生した場合でも、係止されていない状態の(又は半係止状態の)係止突起部の浮き上がり高さを低く抑えることができる。この結果、ユーザは当該係止されていない状態の(又は半係止状態の)係止突起部を再度押圧することで、本来の完全な係止状態へ容易に矯正することができる。
【0014】
第3発明は、上記第2発明において、前記複数の係止突起部は、前記バッテリ室カバーのうちの、前記弾性係合部に対応する前記長手方向の前記他方側の領域に偏在配置されていることを特徴とする。
【0015】
上述したように、バッテリ室カバーの装着の際は、先に係止爪部が係止孔に嵌合された後で、ユーザの指の押圧力によって弾性係合部が被係合部に係合する。このように、装着時に最終的に指で押圧操作を行う弾性係合部と同じ側に複数の係止突起部を配置することにより、弾性係合部の押圧時に係止突起部にも同時に押圧力を作用させ、円滑にバッテリ室カバーの装着を行うことができる。
【0016】
逆に、バッテリ収納室からバッテリ室カバーを取り外すときは、ユーザは、先に弾性係合部を弾性変形させて上記係合を外した後、係止爪部を係止孔から離脱させる。このように、取り外し時に最初に指で操作を行う弾性係合部と同じ側に複数の係止突起部を配置することにより、弾性係合部を弾性変形させる時に係止突起部にも同時に引っ張り力を作用させ、円滑にバッテリ室カバーの取り外しを行うことができる。
【0017】
第4発明は、上記第2発明において、前記バッテリ電源は、前記バッテリ収納室への収納時において、当該バッテリ電源の前記長手方向の他方側部分にハーネスの電線が接続されており、前記複数の係止突起部は、前記バッテリ室カバーのうちの、前記ハーネスの前記電線する前記長手方向の前記他方側領域に偏在配置されていることを特徴とする。
【0018】
前述のようにバッテリ室カバーを外表面側へ押し出すような反力を作用させるハーネスの電線と同じ側に複数の係止突起部を配置することにより、確実に上記反力を押さえ込むことができ、バッテリ室カバーの外表面側への撓みや浮き上がりを防止することができる。
【0019】
第5発明は、上記第2乃至第4発明のいずれかにおいて、前記複数の係止突起部は、2つの前記第1突起部と1つの前記第2突起部とを含み、前記長手方向に沿って、前記2つの第1突起部のうち一方、前記第2突起部、前記2つの第1突起部のうち他方、の順で交互に千鳥配置されていることを特徴とする。
【0020】
これにより、複数の係止突起部のそれぞれにおいてバランスのよい分担で、バッテリ室カバーの浮き上がり防止を行うことができる。また、係止突起部の合計を3個に抑制することにより、ユーザがバッテリ室カバーを取り外すときの係止構造により生じる抵抗を確実に抑制し、ユーザがバッテリ室カバーを確実に容易に取り外すことができる。
【0021】
第6発明は、上記第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記一方側被係止部及び前記他方側被係止部は、それぞれ、前記バッテリ収納室の開口部の前記長手方向の一方側縁部から他方側縁部まで当該長手方向に沿って連続的に延設されたリブであることを特徴とする。
【0022】
これにより、バッテリ収納室内のバッテリ電源が自重により滑り落ちるのを防止するために設けられたリブを活用して、第1突起部及び第2突起部を係止させ、バッテリ室カバーの浮き上がり防止を図ることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、バッテリ室カバーの外表面側への撓みや浮き上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施の形態である携帯型プリンタの外観構成を表す斜視図である。
【図2】携帯型プリンタの内部構造を表す図1中II−II断面による側断面図である。
【図3】携帯型プリンタの内部構造を表す、前方側斜め上方向から見た分解斜視図である。
【図4】携帯型プリンタの内部構造を表す、後方側斜め上方向から見た分解斜視図である。
【図5】トップカバーの内側の詳細構造を表す斜視図である。
【図6】第1ボス部及び第2ボス部近傍の構造を表す、携帯型プリンタの横断面図である。
【図7】バッテリ室カバーを取り外してバッテリ収納室が開口した状態を表す、携帯型プリンタを後方側斜め上方向から見た斜視図である。
【図8】携帯型プリンタの水平断面図である。
【図9】バッテリ室カバーの詳細構造を表す、左側斜め上方向から見た斜視図である。
【図10】バッテリ室カバーの詳細構造を表す、右側斜め上方向から見た斜視図である。
【図11】図10中A方向から見た要部拡大上面図である。
【図12】図11中B−B′断面による横断面図である。
【図13】図11中C−C′断面による横断面図、及びD−D′断面による横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0026】
図1を用いて、本発明の一実施の形態である携帯型プリンタ1の外観構成を説明する。以下では、図1中左下方向を前方、右上方向を後方、左上方向を左方、右下方向を右方として説明する。
【0027】
携帯型プリンタ1は、例えばPC端末や携帯電話等の外部機器(図示せず)より有線通信あるいは無線通信を介して受信した印刷データを被印刷用紙に印刷する。この携帯型プリンタ1は、充電式電池10(後述の図2等参照)を電源として駆動可能であり、様々な場所に携帯して使用することができる。
【0028】
携帯型プリンタ1は、樹脂材料で構成された、装置外郭を構成する略直方体形状のハウジング100を備えている。このハウジング100は、装置外郭上部を構成するトップカバー101と、装置外郭下部を構成するアンダーカバー102と、トップカバー101の上面前方側に開閉可能に設けられたカバー部材103とを備えている。印刷時には、トップカバー101とカバー部材103との間に形成された挿入口104に被印刷用紙が挿入される。挿入された被印刷用紙は、挿入口104の下方に設けられたガイド部材120により、後述するプラテンローラ111とサーマルラインヘッド112との圧接部P(図2参照)に案内され、印刷完了後にカバー部材103とアンダーカバー102との間に形成された排出口107より排出される。
【0029】
図2を用いて、携帯型プリンタ1の内部構造を説明する。
【0030】
携帯型プリンタ1のハウジング100内には、プラテンローラ111とサーマルラインヘッド112とが設けられている。プラテンローラ111は、ハウジング101の内部に設けられた一対のサイドシャーシ部材130L,130R(後述の図3等参照)により回転自在に支持されており、駆動モータ11(図示せず)により回転駆動されることで被印刷用紙を搬送する。サーマルラインヘッド112は、後方側端部に軸部材113を備えた放熱板114上に設けられており、この放熱板114は上記サイドシャーシ部材130L,130Rにより軸部材113を中心に回動可能に支持されている。また、アンダーカバー102の内表面に設けられたメインシャーシ部材150には、上記サーマルラインヘッド112を支持する放熱板114をプラテンローラ111側に回動付勢する複数のコイルバネ115が設けられている。これにより、サーマルラインヘッド112は上記プラテンローラ111に圧接可能となっており、印刷時にはプラテンローラ111に所定の圧接力で接触し、その間に挿通された被印刷用紙に所望の印刷を行う。
【0031】
通常の印刷時においては、カバー部材103を閉じた状態で挿入口104に被印刷用紙を挿入することで、被印刷用紙が上記ガイド部材120に案内されつつプラテンローラ111により搬送され、サーマルラインヘッド112によって所望の印刷が行われる。紙詰まり等が生じた場合には、カバー部材103を開放することで、サーマルラインヘッド112からプラテンローラ111がリリースされ、容易に用紙を引き出すことが可能となる。
【0032】
ハウジング100の後方側には、略棒状の充電式電池10を収容するバッテリ収納室105が設けられており、このバッテリ収納室105にはバッテリ室カバー170が着脱可能に設けられている。当該バッテリ室カバー170を取り外した状態では、上記バッテリ収納室105がハウジング100の背面部分に開口する(後述の図7参照)。なお、バッテリ収納室105の上方側及び下方側には、バッテリ室カバー170の係止突起部181A,181B,182(後述)を係止させるための上方側被係止部101a及び下方側被係止部102aが設けられている(後述の図4、図7も参照)。
【0033】
このような構成において、携帯型プリンタ1で印刷する際には、操作者はPC端末や携帯電話等の上記外部機器において、被印刷用紙に印刷する印刷データの入力を行うとともに、印刷開始指示入力を行う。これにより、上記外部機器から携帯型プリンタ1に、上記USBケーブル、又は、無線通信若しくは赤外線通信を介して、印刷データが送信され、携帯型プリンタ1において印刷データに基づいた印刷が行われる。
【0034】
次に、図4乃至図6を用いて、携帯型プリンタ1におけるシャーシ組立体50の緩衝構造について説明する。
【0035】
図5に示すように、トップカバー101の内側には、その後方側(図5中右上側)における幅方向両端部に、装置内側に向かって突出した第1ボス部161L,161Rが設けられている。これら第1ボス部161L,161Rの内周面には、図示しないネジ溝が形成されている。一方、図4に示すように、アンダーカバー101の内側には、後方側(図4中左下側)における幅方向両端部に、装置内側に向かって若干量突出した第2ボス部162L,162Rが設けられている。
【0036】
また図4に示すように、シャーシ組立体50は、その後方側における幅方向両端部に、ネジ孔51a,52a(図6参照)が形成された取付部51,52を備えている。上記取付部51は、サイドシャーシ部材130Lの基端部の後方側を幅方向外側(図4中右下側)に向けて屈曲することにより形成されている。また上記取付部52は、メインシャーシ部材150の右側後方に一体的に設けられている。これら取付部51,52の上部には、環状のゴム部材53がそれぞれ設けられている。
【0037】
上記トップカバー101の第1ボス部161L,161Rと、シャーシ組立体50の取付部51,52と、これら取付部51,52の上部にそれぞれ設けたゴム部材53,53と、アンダーカバー101の第2ボス部162L,162Rとは、それぞれ上下方向において対応する位置に設けられている。そして、トップカバー101及びアンダーカバー102とシャーシ組立体50とは、アンダーカバー102の第2ボス部162L,162Rより挿入されたネジ(図示省略)がシャーシ組立体50の取付部51,52のネジ孔51a,52a及びゴム部材53,53に挿通されて、トップカバー101の第1ボス部161L,161Rに締結されることにより、相互に組み付けられる。
【0038】
このようにして、トップカバー101及びアンダーカバー102とシャーシ組立体50とが組み付けられると、シャーシ組立体50の取付部51,52が、トップカバー101の第1ボス部161L,161Rとアンダーカバー102の第2ボス部162L,162Rとにより挟持された状態となる。このとき、シャーシ組立体50とアンダーカバー102とは、取付部51,52と第2ボス部162L,162Rにおいて接触しているが、前述したサイドシャーシ部材130の基端部はアンダーカバー102の内表面には接触していない。一方、シャーシ組立体50とトップカバー101とは、取付部51,52と第1ボス部161L,161Rのみが、これらの間に設けられたゴム部材53を介して間接的に接触する。これにより、トップカバー101よりシャーシ組立体50に伝わる衝撃をゴム部材53により効果的に吸収できるようになっている。
【0039】
またトップカバー101は、当該カバーより第1ボス部161L,161Rに伝わる衝撃を吸収可能なように第1ボス部161L,161Rを支持するボス支持部材163L,163R(図5ではボス支持部材163Rのみ図示)を有している。図5に示すように、ボス支持部材163Rは、トップカバー101の上面裏側より装置内側に向けて立設された立設部164Rと、この立設部164Rより屈曲して設けられた屈設部165Rとを備えており、第1ボス部161Rを上記屈設部165R上に設けている。なお、ボス支持部材163Lも上記ボス支持部材163Rと同様の構造である。このような構造により、ボス支持部材163L,163Rは、立設部164L,164Rと屈設部165L,165Rとの間で生じるたわみによって、トップカバー101より第1ボス部161L,161Rに伝わる衝撃を吸収できるようになっている。
【0040】
また図5に示すように、トップカバー101は、第1ボス部161L,161Rの周囲に、これら第1ボス部161L,161Rの先端部よりも装置内側(図5中上側)に向けて所定量突出したリブ部166L,166Rを有している。上記リブ部166Lは、第1ボス部161Lの幅方向外側(図5中右下側、図6中右側)に配設されており、上記リブ部166Rは、第1ボス部161Rの後方側(図5中右上側)に配設されている。なお、図6では断面方向に基づきリブ部166Lのみが図示されている。これらリブ部166L,166Rは、トップカバー101及びアンダーカバー102とシャーシ組立体50とを組み付けた際に、その先端がシャーシ組立体50の取付部51,52と接触し、第1ボス部161L,161Rの取付部51,52側への移動を規制する。これにより、ゴム部材53の圧縮量が過大となるのを防止し、ゴム部材53の緩衝機能や耐久性が低下するのを防止できるようになっている。
【0041】
次に、図7乃至図13を用いて、バッテリ収納室105に着脱可能なバッテリ室カバー170の構造について説明する。
【0042】
前述したように、バッテリ室カバー170は、バッテリ収納室105に対し着脱可能に設けられており、図7に示すように、バッテリ室カバー170を取り外した状態では、充電式電池10を収容するバッテリ収納室105がハウジング100の背面部分に開口する。
【0043】
バッテリ室カバー170は、その長手方向(言い換えれば蓄電式電池10の長手方向)一方側端部である左端部(図7乃至図10中右端部)に、バッテリ収納室105の長手方向(言い換えれば蓄電式電池10の長手方向)一方側端部である左端部に設けられた係止孔109(図8参照)に嵌合する上下一対の係止爪部171を有している。またバッテリ室カバー170は、長手方向他方側端部である右端部(図7乃至図10中左端部)に、バッテリ収納室105の長手方向他方側端部である右端部に設けられた被係合部110に弾性変形しつつ係合する弾性係合部172を有している。
【0044】
さらにバッテリ室カバー170は、図11、図13(a)、及び図13(b)に示すように、複数の係止突起部181A,181B,182を備えている。係止突起部181A,181B,182は、少なくとも1つの第1突起部(この例では2つの第1突起部181A,181B)と、少なくとも1つの第2突起部(この例では1つの第2突起部182)と、を含んでいる。これら第1突起部181A,181B及び第2突起部182は、上記バッテリ室カバー170の長手方向に沿った位置が互いに異なるように、略千鳥状に配置されている。この例では、上記長手方向に沿って、第1突起部181A、第2突起部182、第1突起部181Bの順で交互に千鳥配置されている。このとき、既に図2、図4、図7等に示したように、上方側被係止部101a及び下方側被係止部102aは、それぞれ、バッテリ収納室105の開口部の長手方向一方側縁部から他方側縁部まで連続的に延設され、バッテリ収納室105内の蓄電式電池10が自重により滑り落ちるのを防止するためのリブとして、構成されている。そして、2つの第1突起部181A,181Bは、上記のようにリブとして構成されている上方側被係止部101aに係止され、1つの第2突起部182は、上記のようにリブとして構成されている下方側被係止部102aに係止される。
【0045】
また、これら複数の係止突起部181A,181B,182は、バッテリ室カバー170のうち、上記長手方向に沿った上記左端部及び上記右端部以外の領域、具体的には長手方向中央部を除く左方側の領域若しくは右方側の領域のいずれかに、偏在配置されている。なお、この例では、複数の係止突起部181A,181B,182は、弾性係合部172の配置位置(言い換えればハーネス25の電線25aの配置位置)に対応した、右方側(図10中の左下側)の領域に偏って配置されている。なお、図示の煩雑を避けるために、係止突起部181A,181B,182は、図11、図13(a)、図13(b)以外での図示は省略している。
【0046】
ユーザがバッテリ室カバー170をバッテリ収納室105に装着する際には、まず左端部の上記係止爪部171をバッテリ収納室105の上記係止孔109に嵌合させて左端部を係止させ、その状態で、右端部をバッテリ収納室105に指で押し込むことにより弾性係合部172を弾性変形させてバッテリ収納室105の上記被係合部110に係合させる。これにより、図8に示すようにバッテリ室カバー170はバッテリ収納室105に装着される。
【0047】
一方、バッテリ室カバー170をバッテリ収納室105より取り外す際には、凹状に形成された上記被係合部110に操作者が指を挿入させて上記弾性係合部172を弾性変形させることにより、弾性係合部172と被係合部110との係合が外される。そして、係止爪部171をバッテリ収納室105の係止孔109より引き抜くことにより、バッテリ室カバー170はバッテリ収納室105より取り外される。
【0048】
図9、図10、及び図12に示すように、弾性係合部172は、バッテリ室カバー170の内表面170aよりバッテリ収納室105側に向けて立設された支持部173と、この支持部173の先端に設けられた湾曲部174と、この湾曲部174のたわみにより上記支持部173と接離可能な先端部175とを有している。先端部175には突出部175aが形成されており、この突出部175aがバッテリ収納室105の被係合部110に係合する。
【0049】
また、バッテリ室カバー170の内表面170aには、弾性係合部172の上記支持部173に隣接してリブ部176が立設されている。このリブ部176は、開放側が上記支持部173に接続された断面略コの字型の中空構造を有している。図8に示すように、リブ部176は、バッテリ室カバー170をバッテリ収納室105へ装着した際に、収納された充電式電池10に接続されたハーネス25の電線25aを押し込むハーネス押し込み部として機能する。すなわち、充電式電池10には、バッテリ収納室105への収納時に、その他方側端部となる右端部(図8中左端部)に、電力を機器に供給するためのハーネス25が接続される。このハーネス25は、前述の制御基板60等に接続されるコネクタ25bと、束状にまとめられた複数(本例では2本)の電線25aとを備えている。この電線25aは、電池交換時の着脱作業性を考慮して余裕をみて長めに形成されている。このため、図8に示すように、充電式電池10をバッテリ収納室105に収納した際に、バッテリ収納室105内で折り返された状態となる。リブ部176は、この折り返された電線25aの折返し部分を収納室奥側に押し込み、当該折返し部分が弾性係合部172へ干渉するのを防止できるようになっている。
【0050】
以上において、充電式電池10が各請求項記載のバッテリ電源に相当する。また、携帯型プリンタ1のバッテリ室カバー170以外の部分(ハウジング100、シャーシ組立体50等)が、機器本体に相当する。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の携帯型プリンタ1においては、被印刷用紙がプラテンローラ111により駆動され、搬送される被印刷用紙にサーマルラインヘッド112により所望の印刷が行われる。それらプラテンローラ111及びサーマルラインヘッド112は蓄電式電池10からの電力により駆動され、蓄電式電池10はバッテリ収納室105に収納される。
【0052】
蓄電式電池10を収納したバッテリ収納室105は、バッテリ室カバー170が取り付けられることで覆われて閉塞される。この取り付けのために、バッテリ収納室105の左端部(一方側端部)及び右端部(他方側端部)に係止孔109と被係合部110とがそれぞれ設けられ、バッテリ室カバー170の左端部(一方側端部)及び右端部(他方側端部)に係止爪部171と弾性係合部172とがそれぞれ設けられる。これにより、上記左端部側ではバッテリ室カバー170の係止爪部171がバッテリ収納室105の係止孔109に係止され、上記右端部側ではバッテリ室カバー170の弾性係合部172がバッテリ収納室105の被係合部110に係合し、これら両端部での係止係合構造によってバッテリ室カバー170がバッテリ収納室105へと取り付けられる。
【0053】
そして、本実施形態ではさらに、上記左端部と上記右端部との中間部における固定構造を強化するために、バッテリ室カバー170の上記両端部(左端部及び右端部)以外の位置に、複数の係止突起部181A,181B,182を設けている。第1突起部181A,181Bは上方側被係止部101aに係止され、第2突起部182は下方側被係止部102aに係止される。このように、上述した左端部・右端部以外の部分でバッテリ室カバー170の短手方向において上方側下方側とでバッテリ室カバー170とバッテリ収納室105との係止構造を実現することにより、上記中間部において生じうる、バッテリ室カバー170の外表面側への撓みや浮き上がりを防止することができる。
【0054】
また、上記第1突起部181A,181B及び第2突起部182は、バッテリ室カバー170の長手方向に沿った位置が同一ではなく、互いに異なるように略千鳥状に配列されている。これにより、ユーザがバッテリ室カバー170をバッテリ収納室105に装着された状態から取り外すとき、各突起部181A,181B,182を用いた上記係止構造により生じる抵抗が分散されるので、ユーザはバッテリ室カバー170を比較的容易に取り外すことができる。
【0055】
また、前述したように、バッテリ室カバー170をユーザがバッテリ収納室105に装着する際は、まず、左方側端部において係止爪部171を係止孔109に嵌合させる。その後、当該嵌合状態を維持しつつ、ユーザは右方側端部において弾性係合部172を指で押さえて弾性変形させながら、被係合部110に係合させる。このようにして左端部・右端部の固定構造により装着を行ったとき、ユーザが急いで装着したときや押圧力が不十分等であった等の場合に、上記浮き上がり状態が完全に解消されることなく、左端部・右端部の中間に位置する複数の係止突起部181A,181B,182のうち一部が係止されていない状態若しくは半係止状態になる(不完全係止状態)可能性がある。
【0056】
そこで、本実施形態では特に、前述のような反りによる浮き上がり高さが最も高くなる上記長手方向の中央部を避け、浮き上がり高さが比較的低くなる左方側領域若しくは右方側領域に、複数の係止突起部181A,181B,182を配置している。これにより、仮に上記の不完全係止状態が発生した場合でも、係止されていない状態の(又は半係止状態の)係止突起部181A,181B,182の浮き上がり高さを低く抑えることができる。この結果、ユーザは係止されていない状態の(又は半係止状態の)係止突起部181A,181B,182を再度押圧することで、本来の完全な係止状態へ容易に矯正することができる。
【0057】
また、上述したように、バッテリ室カバー170の装着の際は、先に係止爪部171が係止孔109に嵌合された後で、ユーザの指の押圧力によって弾性係合部172が被係合部110に係合する。本実施形態では特に、このように装着時に最終的に指で押圧操作を行う弾性係合部172と同じ側に複数の係止突起部181A,181B,182を配置する。これにより、弾性係合部172の押圧時に係止突起部181A,181B,182にも同時に押圧力を作用させ、円滑にバッテリ室カバー170の装着を行うことができる。
【0058】
逆に、バッテリ収納室105からバッテリ室カバー170を取り外すときは、ユーザは、先に弾性係合部172を上述のように弾性変形させて上記係合を外した後、係止爪部171を係止孔109から離脱させる。このように、取り外し時に最初に指で操作を行う弾性係合部172と同じ側に複数の係止突起部181A,181B,182を配置することにより、弾性係合部172を弾性変形させる時に係止突起部181A,181B,182にも同時に引っ張り力を作用させ、円滑にバッテリ室カバー170の取り外しを行うことができる。
【0059】
また、本実施形態では特に、バッテリ室カバー170を外表面側へ押し出すような反力を作用させるハーネス25の電線25aと同じ側に複数の係止突起部181A,181B,182を配置することにより、確実に上記反力を押さえ込むことができ、バッテリ室カバー170の外表面側への撓みや浮き上がりを防止することができる。
【0060】
また、本実施形態では特に、上記長手方向に沿って、第1突起部181A、第2突起部182、第1突起部181B、の順で交互に千鳥配置することにより、係止突起部181A,181B,182のそれぞれにおいてバランスのよい分担で、バッテリ室カバー170の浮き上がり防止を行うことができる。また、係止突起部181A,181B,182の合計を3個に抑制することにより、ユーザがバッテリ室カバー170を取り外すときの係止構造により生じる抵抗を確実に抑制し、ユーザがバッテリ室カバー170を確実に容易に取り外すことができる。
【0061】
また、本実施形態では特に、上方側被係止部101a及び下方側被係止部102aが、それぞれ、バッテリ収納室105の開口部の左方側縁部から右方側縁部まで連続的に延設されたリブにより構成されている。これにより、バッテリ収納室105内の蓄電式電池10が自重により滑り落ちるのを防止するために設けられたリブを活用し、第1突起部181A,181B及び第2突起部182を係止させ、バッテリ室カバー170の浮き上がり防止を図ることができる。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
【0063】
上記実施形態では、トップカバー101の第1ボス部161L,161Rと取付部51,52との間にゴム部材53を設ける構成としたが、アンダーカバー102の第2ボス部162L,162Rと取付部51,52との間にも、ゴム部材53を設けてもよい。これにより、携帯型プリンタ1の落下等によりトップカバー101及びアンダーカバー102のいずれが衝撃を受けた場合でも、シャーシ組立体50に伝わる衝撃を確実に吸収することができるので、落下時等の衝撃にさらに強い携帯型プリンタを実現できる。
【符号の説明】
【0064】
1 携帯型プリンタ
10 充電式電池(バッテリ電源)
25 ハーネス
25a 電線
50 シャーシ組立体(機器本体)
100 ハウジング(機器本体)
101a 上方側被係止部(一方側被係止部)
102a 下方側被係止部(他方側被係止部)
105 バッテリ収納室
109 係止孔
110 被係合部
170 バッテリ室カバー
171 係止爪部
172 弾性係合部
173 支持部
174 湾曲部
175 先端部
176 リブ部
181A,B 第1突起部(係止突起部)
182 第2突起部(係止突起部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被印刷用紙を搬送するプラテンローラと、
前記プラテンローラにより搬送される前記被印刷用紙に対し、所望の印刷を行うサーマルラインヘッドと、
長手方向の寸法と当該長手方向の寸法より短い短手方向の寸法とを備え、前記プラテンローラ及び前記サーマルラインヘッドを駆動するためのバッテリ電源を収納するバッテリ収納室を備え、前記プラテンローラ及び前記サーマルラインヘッドを内包する機器本体と、
前記バッテリ収納室に対して着脱可能に構成されたバッテリ室カバーと、
を有する携帯型プリンタであって、
前記バッテリ収納室は、
当該バッテリ収納室のうち前記長手方向の一方側端部に設けられた係止孔と、
当該バッテリ収納室のうち前記長手方向の他方側端部に設けられた被係合部と、
当該バッテリ収納室のうち前記短手方向の一方側及び他方側にそれぞれ設けられた一方側被係止部及び他方側被係止部と、
を備えており、
前記バッテリ室カバーは、
当該バッテリ室カバーのうち前記長手方向の一方側端部に設けられ、前記係止孔に嵌合する係止爪部と、
当該バッテリ室カバーのうち前記長手方向の他方側端部に設けられ、前記被係合部に弾性変形しつつ係合する弾性係合部と、
前記長手方向に沿った位置が、前記一方側端部及び前記他方側端部以外において互いに異なるように略千鳥状に配置されるとともに前記一方側被係止部及び前記他方側被係止部にそれぞれ係止する少なくとも1つの第1突起部及び少なくとも1つの第2突起部を含む、複数の係止突起部と、
を備えている
ことを特徴とする携帯型プリンタ。
【請求項2】
請求項1記載の携帯型プリンタにおいて、
前記複数の係止突起部は、
前記バッテリ室カバーのうち、前記長手方向の前記一方側の領域若しくは前記長手方向の前記他方側の領域、のいずれかに偏在配置されている
ことを特徴とする携帯型プリンタ。
【請求項3】
請求項2記載の携帯型プリンタにおいて、
前記複数の係止突起部は、
前記バッテリ室カバーのうちの、前記弾性係合部に対応する前記長手方向の前記他方側の領域に偏在配置されている
ことを特徴とする携帯型プリンタ。
【請求項4】
請求項2記載の携帯型プリンタにおいて、
前記バッテリ電源は、
前記バッテリ収納室への収納時において、当該バッテリ電源の前記長手方向の他方側部分にハーネスの電線が接続されており、
前記複数の係止突起部は、
前記バッテリ室カバーのうちの、前記ハーネスの前記電線する前記長手方向の前記他方側領域に偏在配置されている
ことを特徴とする携帯型プリンタ。
【請求項5】
請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の携帯型プリンタにおいて、
前記複数の係止突起部は、
2つの前記第1突起部と1つの前記第2突起部とを含み、
前記長手方向に沿って、前記2つの第1突起部のうち一方、前記第2突起部、前記2つの第1突起部のうち他方、の順で交互に千鳥配置されている
ことを特徴とする携帯型プリンタ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の携帯型プリンタにおいて、
前記一方側被係止部及び前記他方側被係止部は、それぞれ、
前記バッテリ収納室の開口部の前記長手方向の一方側縁部から他方側縁部まで当該長手方向に沿って連続的に延設されたリブである
ことを特徴とする携帯型プリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−56276(P2012−56276A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204203(P2010−204203)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】