説明

携帯型情報処理装置、充電可能通知方法およびプログラム

【課題】携帯型情報処理装置を充電することが可能な状況にあることを、より確実にユーザに通知できるようにする。
【解決手段】通知判定部212が、電源部182の有する二次電池に充電するセッティングを行って当該二次電池に充電することが可能な状況にあると判定すると、第1表示部としての表示部111および音声出力部121が充電セッティング可能通知を行う。その後、タイマ部213が、当該充電セッティング可能通知を行ってから、携帯電話機1の移動が検出されず、かつ、二次電池への充電が検出されない状態の継続時間を測定する。そして、通知判定部212が、当該継続時間が所定の通知間隔時間以上になったと判定すると、第2表示部としての表示部111および音声出力部121が、充電セッティング可能通知を再度行う。その際、第2表示部としての音声出力部121は、第1表示部として通知を行う場合よりも大きい音量で通知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池を有する携帯型情報処理装置、当該携帯型情報処理装置の充電可能通知方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の携帯端末装置は、当該携帯端末装置が充電可能な位置にあるか否かを判断し、充電可能な位置にある場合は、充電に関するガイダンスを出力するなどして充電を促す。これによって、ユーザ(User)は携帯端末装置を充電することが可能な状況にあることを極めて容易に知ることができ、ユーザが携帯端末装置を使用している途中に電池切れとなるような不都合を防ぐことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−17621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、携帯端末装置などの携帯型情報処理装置を充電することが可能な状況にあることを、より確実にユーザに通知できれば、ユーザが携帯型情報処理装置を使用している途中に電池切れとなるような不都合を、より確実に防ぐことが可能となる。例えば、携帯型情報処理装置が鞄の中に置き忘れられている場合にも、携帯型情報処理装置を充電することが可能な状況にあることをユーザに通知することで、ユーザが携帯型情報処理装置を使用している途中に電池切れとなるような不都合を、より確実に防ぐことが可能となる。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決することのできる携帯型情報処理装置、充電可能通知方法およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による携帯型情報処理装置は、二次電池を有する携帯型情報処理装置であって、前記携帯型情報処理装置の位置に関する位置関連情報を取得する位置関連情報取得部と、前記位置関連情報取得部が取得する前記位置関連情報に基づいて、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行うか否かを判定する通知判定部と、前記通知判定部が通知を行うと判定すると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う第1通知部と、前記位置関連情報取得部が取得する前記位置関連情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置が移動したか否かを判定する移動有無判定部と、前記二次電池への充電が行われているか否かを判定する充電有無判定部と、前記第1通知部が前記通知を行ってから、前記移動有無判定部が前記携帯型情報処理装置が移動していないと判定し、かつ、充電有無判定部が前記二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定するタイマ部と、前記タイマ部が測定する前記継続時間が所定の時間以上になると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う第2通知部と、を具備し、前記第2通知部は、前記第1通知部が音声通知を行う場合は、当該第1通知部よりも大きい音量で前記音声通知を行う、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様による充電可能通知方法は、二次電池を有する携帯型情報処理装置の充電セッティング可能通知方法であって、前記携帯型情報処理装置の位置に関する位置関連情報を取得する位置関連情報取得ステップと、前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行うか否かを判定する通知判定ステップと、前記通知判定ステップにて通知を行うと判定すると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う第1通知ステップと、前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置が移動したか否かを判定する移動有無判定ステップと、前記二次電池への充電が行われているか否かを判定する充電有無判定ステップと、前記第1通知ステップにて前記通知を行ってから、前記移動有無判定ステップにて前記携帯型情報処理装置が移動していないと判定し、かつ、充電有無判定ステップにて前記二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定するタイマステップと、前記タイマステップにて測定する前記継続時間が所定の時間以上になると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う第2通知ステップと、を具備し、前記第2通知ステップでは、前記第1通知ステップにて音声通知を行う場合は、当該第1通知ステップよりも大きい音量で前記音声通知を行う、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様によるプログラムは、二次電池を有する携帯型情報処理装置を制御するコンピュータに、前記携帯型情報処理装置の位置に関する位置関連情報を取得する位置関連情報取得ステップと、前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行うか否かを判定する通知判定ステップと、前記通知判定ステップにて通知を行うと判定すると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う第1通知ステップと、前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置が移動したか否かを判定する移動有無判定ステップと、前記二次電池への充電が行われているか否かを判定する充電有無判定ステップと、前記第1通知ステップにて前記通知を行ってから、前記移動有無判定ステップにて前記携帯型情報処理装置が移動していないと判定し、かつ、充電有無判定ステップにて前記二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定するタイマステップと、前記タイマステップにて測定する前記継続時間が所定の時間以上になると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う第2通知ステップと、を実行させ、前記第2通知ステップでは、前記第1通知ステップにて音声通知を行う場合は、当該第1通知ステップよりも大きい音量で前記音声通知を行わせるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、携帯型情報処理装置を充電することが可能な状況にあることを、より確実にユーザに通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態における携帯電話機の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】同実施形態において、携帯電話機が充電セッティング可能通知を行う処理手順を示すフローチャートである。
【図3】同実施形態において、携帯電話機が通知内容を決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態において、携帯電話機が充電セッティング可能通知の再通知を行う処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における携帯電話機の構成を示す概略ブロック図である。
同図において、携帯電話機(携帯型情報処理装置)1は、位置関連情報取得部101と、表示部111と、表示制御部112と、音声出力部121と、音声入力部122と、音声処理部123と、振動部131と、操作入力部141と、無線部(受信部)171と、充電部(充電有無判定部)181と、電源部182と、制御部200と、記憶部301とを具備する。制御部200は、振動制御部202と、入力処理部203と、移動有無判定部211と、通知判定部212と、タイマ部213と、音声通話機能部214と、電子メール機能部(未読メール判定部)215と、スケジュール機能部216とを具備する。
【0012】
携帯電話機1は、本発明における携帯型情報処理装置の一例であり、二次電池を有して当該二次電池から供給される電力を用いて音声通話機能や電子メール機能などの各種機能を実行する。なお、本発明の適用範囲は携帯電話機に限らない。例えば、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)や、タブレットPC(Personal Computer)や、ノートパソコン(ノート型パーソナルコンピュータ、Laptop Computer)など、二次電池を有する様々な携帯型情報処理装置に本発明を適用可能である。
なお、ここでいう携帯型情報処理装置は、持ち運び可能な情報処理装置であり、通信ネットワークに接続して用いられる携帯端末装置と、持ち運び可能かつ独立型(Stand-alone)の情報処理装置とを含む。
【0013】
位置関連情報取得部101は、携帯電話機1の位置に関する位置関連情報を取得する。具体的には、位置関連情報取得部101は、GPS(Global Positioning System、全地球方位システム)機能を有し、GPS衛星から送信される信号に基づいて、携帯電話機1の緯度および経度を位置関連情報として算出する。
【0014】
ここでいう位置関連情報は、携帯電話機1が、当該携帯電話機1の有する二次電池への充電を行うセッティングが可能な位置として設定されている所定の位置(以下、「充電セッティング可能位置」と称する。また、充電セッティング可能位置の集合を、「充電セッティング可能エリア」と称する)にあるか否かを示す情報である。例えば、携帯電話機1の有する二次電池用の充電器(以下、携帯電話機1の有する二次電池用の充電器を、単に「充電器」と称する)が、北緯36度6分16.3秒、東経140度、5分14.3秒に設置され、充電セッティング可能エリアが、北緯36度6分16.2秒〜北緯36度6分16.4秒、かつ、東経140度、5分14.2秒〜東経140度、5分14.4秒の範囲に設定されている場合に、位置関連情報取得部101は、位置関連情報として、携帯電話機1の位置情報を、北緯、東経共に0.1秒の精度で算出する。この位置関連情報の示す値が、充電セッティング可能エリアの示す値に含まれるか否かを判定することにより、通知判定部212は、携帯電話機1の有する二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知(以下、「充電セッティング可能通知」と称する)を行うか否かを判定することができる。
ここで、携帯電話機1の有する二次電池への充電を行うセッティングを行うことで、当該二次電池への充電が可能となる。従って、充電セッティング可能通知を、充電可能通知とも称する。
【0015】
なお、位置関連情報取得部101が取得する位置関連情報は、携帯電話機1の緯度および経度の情報に限らない。
例えば、位置関連情報取得部101が、位置関連情報として、携帯電話基地局から提供されるエリアコードまたはエリア名称を取得するようにしてもよい。この場合、記憶部301が、充電器が設置されたエリアのエリアコードまたはエリア名称を予め記憶しておく。この予め記憶しているエリアコードまたはエリア名称と、携帯電話基地局から提供されるエリアコードまたはエリア名称とが一致するか否かを判定することで、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行うか否かを判定することができる。
【0016】
あるいは、充電器が設置された位置がワイヤレスLAN(Wireless Local Area Network;W−LAN)のアクセス圏内に含まれる場合に、携帯電話機1が、当該ワイヤレスLANへの接続機能を有し、位置関連情報取得部101が、接続可能なワイヤレスLANのアクセスポイントの識別情報を位置関連情報として取得するようにしてもよい。この場合、記憶部301は、充電器が設置された位置をカバーするアクセスポイントの識別情報を予め記憶しておく。この予め記憶している識別情報と、接続可能なアクセスポイントの識別情報とが一致するか否かを判定することで、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行うか否かを判定することができる。
【0017】
あるいは、充電器が設置された位置をカバーするフェムトセル基地局装置が存在する場合、位置関連情報取得部101が、通信可能な基地局装置の識別情報を位置関連情報として取得するようにしてもよい。この場合も、ワイヤレスLANのアクセスポイントの識別情報を取得する場合と同様に、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行うか否かを判定することができる。
【0018】
あるいは、充電器の近傍に、例えば赤外線通信機器などの近距離通信機器が設置されている場合、携帯電話機1が、当該近距離通信機器との通信機能を有し、位置関連情報取得部101が、当該近距離通信機器と通信可能か否かを示す情報を、位置関連情報として取得するようにしてもよい。この位置関連情報が通信可能であることを示す場合、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行うと判定することができる。一方、この位置関連情報が通信不可であることを示す場合、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行わないと判定することができる。
【0019】
表示部111は、例えば液晶パネル等の表示画面を有し、表示制御部112の制御に従って、動画像や静止画像や文字列(テキスト)など各種情報を表示する。特に、表示部111は、通知判定部212が充電セッティング可能通知を行うと判定した場合に、当該通知を行うためのメッセージを表示する。
【0020】
表示制御部112は、表示部111を制御して各種情報を表示させる。例えば、表示制御部112は、電子メール機能部215が電子メール閲覧機能を実行する際に、電子メール表示用データが電子メール機能部215から出力されると、当該データを、表示部111の画素単位の制御信号に変換して表示部111に出力することで、表示部111に電子メールを表示させる。
【0021】
音声出力部121は、スピーカを有し、音声処理部123から出力される電気信号に従ってスピーカを振動させて音声を出力する。特に、音声出力部121は、通知判定部212が充電セッティング可能通知を行うと判定した場合に、当該通知を行うための音声を出力する。
音声入力部122は、マイクを有し、周囲音を採取してアナログの電気信号に変換し、音声処理部123に出力する。
音声処理部123は、音声入力部122からアナログの電気信号にて出力される音声信号をデジタル信号に変換して制御部200に出力する。また、音声処理部123は、制御部200からデジタルの電気信号にて出力される音声信号を、アナログの電気信号に変換して音声出力部121に出力する。
【0022】
操作入力部141は、0〜9の数字キーや、上下左右の方向キーや、決定キーなどのキーボタンを有し、キーボタンが押下されると、押下されたキーボタンに応じた信号を制御部200に出力する。
【0023】
無線部171は、アンテナを有し、携帯電話基地局装置から送信されるダウンリンク(Downlink)の電波を受信し、ベースバンドの受信信号への変換や復調等の処理を行ってデータを抽出し、抽出したデータを制御部200に出力する。また、無線部171は、制御部200から出力されるデータに対して変調や送信周波数の信号への変換等の処理を行って、携帯電話基地局装置へのアップリンク(Uplink)の電波として送信する。特に、無線部171は、携帯電話基地局装置から電波にて送信される電子メールを受信する。
【0024】
電源部182は、二次電池を有し、当該二次電池に蓄えられた電力を携帯電話機1の各部に供給する。
充電部181は、アンテナを有し、充電器から送信される電波を受信して、電源部182の有する二次電池を充電する。より具体的には、充電部181は、携帯電話機1が充電器の近傍に位置して、充電器から送信される電波を受信可能な場合に、当該電波を受信して電力に変換し、変換した電力にて二次電池を充電する。
また、充電部181は、電源部182の有する二次電池への充電が行われているか否かを判定する。すなわち、充電部181は、自らが二次電池への充電を行っているか否かを判定する。
【0025】
振動部131は、振動モータを有し、振動制御部202の制御に従って携帯電話機1を振動させる。特に、振動部131は、充電部181が、電源部182の有する二次電池への充電を開始すると、振動による通知を行う(携帯電話機1を振動させる)。
【0026】
制御部200は、各種機能を実行して携帯電話機1の各部を制御する。制御部200は、例えば、携帯電話機1の有するCPU(Central Processing Unit)が、記憶部301が記憶するプログラムを読み出して実行することで構築される。
【0027】
振動制御部202は、振動部131を制御して携帯電話機1を振動させる。特に、振動制御部202は、充電部181が、電源部182の有する二次電池への充電を開始すると、振動部131を制御して携帯電話機1を振動させる。
【0028】
入力処理部203は、操作入力部141がキーボタンの押下を受け付けて押下されたキーボタンに応じた信号を出力すると、当該信号に基づいて、押下されたキーボタンを示すデータを生成する。
入力処理部203が生成するデータは、電子メール機能部215が電子メール編集機能を実行する際の編集操作データや、スケジュール機能部216がスケジュール編集機能を実行する際の編集操作データなど、制御部200が各種機能を実行する際の操作入力データとして用いられる。
【0029】
移動有無判定部211は、位置関連情報取得部101が取得する位置関連情報に基づいて、携帯電話機1が移動したか否かを判定する。具体的には、位置関連情報取得部101が、位置関連情報として携帯電話機1の緯度および経度を定期的に算出し、移動有無判定部211は、位置関連情報取得部101が算出する緯度または経度が変化すると、携帯電話機1が移動したと判定し、当該緯度および経度が変化しないときは、携帯電話機1が移動していないと判定する。
【0030】
なお、位置関連情報取得部101が、位置関連情報として、携帯電話基地局から提供されるエリアコードまたはエリア名称を定期的に取得する場合、移動有無判定部211は、位置関連情報取得部101が取得するエリアコードまたはエリア名称が、前回取得したエリアコードまたはエリア名称と異なる場合は、携帯電話機1が移動したと判定し、当該エリアコードまたはエリア名称が、前回取得したエリアコードまたはエリア名称と同一であるときは、携帯電話機1が移動していないと判定する。ここで、位置関連情報取得部101が取得するエリアコードまたはエリア名称が、前回取得したエリアコードまたはエリア名称と異なる場合には、位置関連情報取得部101が、前回はエリアコードまたはエリア名称を取得したが、今回はエリアコードまたはエリア名称を取得しなかった場合、および、位置関連情報取得部101が、前回はエリアコードまたはエリア名称を取得しなかったが、今回はエリアコードまたはエリア名称を取得した場合を含む。
【0031】
同様に、位置関連情報取得部101が、位置関連情報として、通信可能なワイヤレスLANのアクセスポイントの識別情報を定期的に取得する場合や、通信可能な基地局装置の識別情報を定期的に取得する場合や、近距離通信機器と通信可能か否かを示す情報を取得する場合も、移動有無判定部211は、位置関連情報取得部101が前回取得した位置関連情報と今回取得した位置関連情報が同一か否かに従って、携帯電話機1が移動したか否かを判定する。
【0032】
通知判定部212は、位置関連情報取得部101が取得する位置関連情報に基づいて、充電セッティング可能通知を行うか否かを判定する。この通知判定部212が行う判定については後述する。
【0033】
タイマ部213は、タイマを有し、制御部200が処理を行う際に様々な時間測定を行う。特に、タイマ部213は、後述する第1通知部が通知(充電セッティング可能通知)を行ってから、移動有無判定部211が携帯電話機1が移動していないと判定し、かつ、充電部181が電源部182の有する二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定する。タイマ部213が行う当該時間測定については後述する。
【0034】
音声通話機能部214は、音声通話機能を実行する。具体的には、音声通話機能部214は、発呼処理や終呼処理や着信処理を行う。また、通話時において音声通話機能部214は、通話相手の電話機からの音声を、音声処理部123を介して音声出力部121に出力させ、また、音声入力部122が採取する音声を音声処理部123からの音声データとして取得すると、当該音声データを無線部171に出力して電波にて送信させる。
【0035】
電子メール機能部215は、電子メール閲覧機能や電子メール表示機能など、様々な電子メール機能を実行する。特に、電子メール機能部215は、無線部171が受信した電子メールのうち未読の電子メールの有無を判定する。具体的には、無線部171が受信電波から電子メールデータを抽出して制御部200に出力すると、当該電子メールデータを、未読/既読の区別を示す未読フラグと対応付けて記憶部301に書き込む。そして、電子メール機能部215は、各電子メールが未読か既読かに応じて未読フラグを更新し、この未読フラグを用いて未読の電子メールの有無を判定する。
【0036】
スケジュール機能部216は、スケジュール時刻を含むスケジュール情報を管理して、様々なスケジュール機能を実行する。例えば、スケジュール機能部216は、スケジュール項目名と、当該スケジュール項目の予定時刻(スケジュール時刻)とを含むスケジュール情報の操作入力を操作入力部141が受け付けると、当該スケジュール情報を記憶部301に書き込む。また、スケジュール機能部216は、操作入力部141が受け付けるスケジュール表示要求操作に応じて記憶部301からスケジュール情報を読み出し、読み出したスケジュール情報を表示制御部112に出力して、表示部111に当該スケジュール情報を表示させる。
【0037】
さらに、スケジュール機能部216は、スケジュール時刻経過後に、操作入力部141が当該スケジュールの表示要求操作を受け付けると、当該スケジュールの確認が行われたと判定する。そして、スケジュール機能部216は、スケジュール時刻が経過し、かつ、当該スケジュールの確認が行われていないスケジュールの有無を判定し、該当するスケジュールが有る場合は、未確認のスケジュール有りと判定する。一方、該当するスケジュールが無い場合、スケジュール機能部216は、未確認のスケジュール無しと判定する。
【0038】
記憶部301は、携帯電話機1の有するCPUが制御部200を構築するためのプログラムや、制御部200が処理を行うための各種データを記憶する。特に、記憶部301は、位置関連情報取得部101が取得する位置関連情報や、充電セッティング可能エリアを示す情報など充電セッティング可能通知を行うか否かの判定基準を示す情報を記憶する。また、記憶部301は、着信メールと未読フラグとを対応付けて記憶する。また、記憶部301は、スケジュール項目名とスケジュール時刻とを含むスケジュール情報を記憶する。
【0039】
また、記憶部301は、通知間隔時間や、通知継続時間を記憶する。ここでいう「通知間隔時間」は、充電セッティング可能通知を行ってから、充電セッティング可能通知の再通知を行うまでの時間であり、例えば30分に設定される。例えば、操作入力部141が受け付ける操作入力(ユーザによる時間設定操作)に従って、タイマ部213が通知間隔時間を設定し、記憶部301に書き込む。
【0040】
また、「通知継続時間」は、充電セッティング可能通知を開始してから当該通知を終了するまでの時間であり、例えば1分に設定される。例えば、操作入力部141が受け付ける操作入力(ユーザによる時間設定操作)に従って、タイマ部213が通知継続時間を設定し、記憶部301に書き込む。
【0041】
また、表示部111と音声出力部121とは、第1通知部を構成する。この第1通知部は、通知判定部212が通知(充電セッティング可能通知)を行うと判定すると、当該充電セッティング可能通知、すなわち、電源部182の有する二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う。例えば、通知判定部212が、充電を促すメッセージ画面の画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、チャイム音の音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、チャイム音を音声出力部121に出力させる。
【0042】
なお、音声出力部121が、チャイム音を繰り返し出力するようにしてもよいし、所定回数(例えば1回)出力するようにしてもよい。さらには、第1通知部が複数の通知手段を有する場合、通知手段毎に異なる通知継続時間が設定されるようにしてもよい。例えば、表示部111が充電を促すメッセージを5分間表示し、一方、音声出力部121がチャイム音を10秒間出力するように設定されていてもよい。
【0043】
また、第1通知部は、通知判定部212が通知(充電セッティング可能通知)を行うと判定し、かつ、電子メール機能部215が未読の電子メール有りと判定すると、前記未読の電子メールの確認を促す通知を行う。例えば、通知判定部212が、充電を促すメッセージに加えて未読の電子メールの確認を促すメッセージを含む画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージおよび未読の電子メールの確認を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、アラームの音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、アラーム音を音声出力部121に出力させる。
【0044】
また、第1通知部は、前記通知判定部が通知(充電セッティング可能通知)を行うと判定し、かつ、前記スケジュール機能部がスケジュール時刻を経過しかつ未確認のスケジュール情報有りと判定すると、前記未確認のスケジュール情報の確認を促す通知を行う。例えば、通知判定部212が、充電を促すメッセージに加えて未確認のスケジュールの確認を促すメッセージを含む画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージおよび未確認のスケジュールの確認を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、アラームの音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、アラーム音を音声出力部121に出力させる。
【0045】
なお、第1通知部の構成は、上述した表示部111と音声処理部123とによる構成に限らず、様々な構成とし得る。例えば、第1通知部が表示部111または音声処理部123のいずれか一方で構成されるようにしてもよいし、あるいは、振動部131が第1通知部を構成し、携帯電話機1を振動させることで通知を行うようにしてもよい。
【0046】
また、表示部111と音声出力部121とは、第2通知部を構成する。この第2通知部は、タイマ部213が測定する継続時間が所定の時間(上述した通知間隔時間)以上になると、音声による充電セッティング可能通知、すなわち、二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う。その際、第2通知部は、第1通知部が音声通知を行う場合は、当該第1通知部よりも大きい音量で音声通知を行う。上述のように本実施形態では、第1通知部は、音声出力部121を含んで音声通知を行う。そこで、第2通知部において、音声出力部121は、第1通知部として音声通知を行う場合よりも大きい音量で音声通知を行う。
例えば、通知判定部212が、充電を促すメッセージ画面の画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、第1通知部の場合よりも大音量のチャイム音の音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、第1通知部の場合よりも大音量のチャイム音を音声出力部121に出力させる。
【0047】
なお、第2通知部の構成は、上述した表示部111と音声処理部123とによる構成に限らず、音声処理部123を含む様々な構成とし得る。例えば、第2通知部が音声処理部123で構成されるようにしてもよいし、あるいは、音声処理部123と振動部131が第1通知部を構成し、音声を出力し、携帯電話機1を振動させることで通知を行うようにしてもよい。
【0048】
また、第1通知部の場合と同様、音声出力部121が、チャイム音を繰り返し出力するようにしてもよいし、所定回数出力するようにしてもよい。さらには、第2通知部が複数の通知手段を有する場合、通知手段毎に異なる通知継続時間が設定されるようにしてもよい。
また、第1通知部の場合と同様、第2通知部が、充電を促す通知に加えて未読の電子メールの確認を促す通知や未確認のスケジュールの確認を促す通知を行うようにしてもよい。
【0049】
次に、図2〜図4を参照して携帯電話機1の動作について説明する。
図2は、携帯電話機1が、充電セッティング可能通知を行う処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機1は、電源を接続(ON)された動作状態において、例えば1時間間隔で同図の処理を繰り返し行う。
【0050】
図2において、まず、充電部181が、電源部182の有する二次電池に充電を行っているか否かを判定する(ステップS101)。充電を行っていると判定した場合(ステップS101:YES)、同図の処理を終了する。一方、充電を行っていないと判定した場合(ステップS101:NO)、通知判定部212は、携帯電話機1が充電セッティング可能エリアに位置するか否かの判定に基づいて、充電セッティング可能通知を行うか否かを判定する(ステップS111)。充電セッティング可能エリアに位置しないと判定した場合(ステップS111:NO)、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行わないと判定し、同図の処理を終了する。
【0051】
一方、充電セッティング可能エリアに位置すると判定した場合(ステップS111:YES)、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行うと判定し、まず、通知内容を決定する(ステップS121)。ここで、通知判定部212は、充電セッティング可能通知に加えて、未読の電子メールが有る場合は未読の電子メールが有る旨の通知を行うことに決定して、未読の電子メールの確認をユーザに促す。また、通知判定部212は、未確認のスケジュールが有る場合は未確認のスケジュールが有る旨の通知を行うことに決定して、未確認のスケジュールの確認をユーザに促す。詳細については、図3を参照して後述する。
【0052】
次に、第1通知部としての表示部111と音声出力部121とが、ステップS121で決定した内容の通知を開始する(ステップS122)。
例えば、ステップS121で充電セッティング可能通知のみを行うことに決定した場合、上述したように、通知判定部212が、充電を促すメッセージ画面の画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、チャイム音の音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、チャイム音を音声出力部121に出力させる。
【0053】
あるいは、ステップS121で充電セッティング可能通知に加えて未読の電子メールが有る旨の通知(未読の電子メールの確認を促す通知)を行うことに決定した場合、上述したように、通知判定部212が、充電を促すメッセージに加えて未読の電子メールの確認を促すメッセージを含む画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージおよび未読の電子メールの確認を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、アラームの音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、アラーム音を音声出力部121に出力させる。
【0054】
あるいは、ステップS121で充電セッティング可能通知に加えて未確認のスケジュールが有る旨の通知(未確認のスケジュールの確認を促す通知)を行うことに決定した場合、上述したように、通知判定部212が、充電を促すメッセージに加えて未確認のスケジュールの確認を促すメッセージを含む画像データを表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージおよび未確認のスケジュールの確認を促すメッセージを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、アラームの音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、アラーム音を音声出力部121に出力させる。
【0055】
あるいは、ステップS121で充電セッティング可能通知に加えて、未読の電子メールが有る旨の通知と未確認のスケジュールが有る旨の通知とを行うことに決定した場合、通知判定部212が、充電を促すメッセージに加えて、未読の電子メールの確認を促すメッセージと未確認のスケジュールの確認を促すメッセージとを含む画像データを、表示制御部112に出力し、表示制御部112は、当該画像データに従って、充電を促すメッセージと未読の電子メールの確認を促すメッセージと未確認のスケジュールの確認を促すメッセージとを表示部111に表示させる。また、通知判定部212が、アラームの音声データを音声処理部123に出力し、音声処理部123は、当該音声データに従って、アラーム音を音声出力部121に出力させる。
【0056】
また、タイマ部213は、自らの有するタイマをゼロリセットし、ステップS122で通知を開始してからの経過時間の測定(タイマカウントアップ)を開始する(ステップS122)。
そして、通知判定部212は、タイマ部213がステップS122で測定を開始した経過時間と、記憶部301が記憶する通知継続時間とを比較して、当該通知継続時間を経過したか否かを判定する(ステップS123)。通知継続時間を経過したと判定した場合(ステップS123:YES)、第1通知部は、ステップS122で開始した通知を終了する(ステップS131)。例えば、充電セッティング可能通知のみを行っている場合、表示部111が、充電を促すメッセージの表示を終了し、音声出力部121が、チャイム音の出力を終了する。
そして、携帯電話機1は、図4を用いて後述する再通知処理を行い(ステップS132)、その後、図2の処理を終了する。
【0057】
一方、ステップS123において、通知継続時間を経過していないと判定した場合(ステップS123:NO)、通知判定部212は、操作入力部141が確認操作入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS141)。ここでいう「確認操作入力」は、ユーザが通知内容を確認したことを示す操作入力である。
例えば、操作入力部141の有する決定キーが予め確認キーに設定されている。そして、充電セッティング可能通知を行っている状態で、操作入力部141が決定キーの押下を受け付けると、通知判定部212は、操作入力部141が確認操作入力を受け付けたと判定する。
また、ステップS122で未読の電子メールが有る旨の通知を行っている場合は、操作入力部141が、未読の電子メールを表示部111に表示させる操作入力を受け付けたときも、通知判定部212は、操作入力部141が確認操作入力を受け付けたと判定する。
また、ステップS122で未確認のスケジュールが有る旨の通知を行っている場合は、操作入力部141が、未確認のスケジュールを表示部111に表示させる操作入力を受け付けたときも、通知判定部212は、操作入力部141が確認操作入力を受け付けたと判定する。
【0058】
ステップS141において、確認操作入力を受け付けていないと判定した場合(ステップS141:NO)、充電部181は、電源部182の有する二次電池に充電を行っているか否かを判定する(ステップS151)。充電を行っていないと判定した場合(ステップS151:NO)、通知判定部212は、携帯電話機1が充電セッティング可能エリアに位置するか否かを判定する(ステップS161)。充電セッティング可能エリアに位置すると判定した場合(ステップS161:YES)、ステップS123に戻る。
【0059】
一方、ステップS141において、確認操作入力を受け付けたと判定した場合(ステップS141:YES)や、ステップS151において、充電を行っていると判定した場合(ステップS151:YES)や、ステップS161において、充電セッティング可能エリアに位置しないと判定した場合(ステップS161:NO)、第1通知部は、ステップS122で開始した通知を終了する(ステップS171)。その後、携帯電話機1は、図2の処理を終了する。そして、例えば図2の処理を終了してから1時間経過後に、携帯電話機1は、同図の処理を繰り返す。
【0060】
図3は、携帯電話機1が通知内容を決定する処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機1は、図2のステップS121、および、後述する図4のステップS331において図3の処理を行う。
図3において、まず、電子メール機能部215が、未読の電子メールの有無を判定する(ステップS201)。未読の電子メール無しと判定した場合(ステップS201:NO)、スケジュール機能部216が、未確認のスケジュールの有無を判定する(ステップS211)。未確認のスケジュール無しと判定した場合(ステップS211:NO)、通知判定部212は、通知内容を、充電セッティング可能通知に決定する(ステップS221)。その後、携帯電話機1は、同図の処理を終了する。
一方、ステップS211において、未確認のスケジュール有りと判定した場合(ステップS211:YES)、通知判定部212は、通知内容を、充電セッティング可能通知と、未確認スケジュールが有る旨の通知とに決定する(ステップS231)。その後、携帯電話機1は、同図の処理を終了する。
【0061】
一方、ステップS201において、未読の電子メール有りと判定した場合(ステップS201:YES)、スケジュール機能部216が、未確認のスケジュールの有無を判定する(ステップS241)。未確認のスケジュール無しと判定した場合(ステップS241:NO)、通知判定部212は、通知内容を、充電セッティング可能通知と、未読の電子メールが有る旨の通知とに決定する(ステップS251)。その後、携帯電話機1は、同図の処理を終了する。
一方、ステップS241において、未確認のスケジュール有りと判定した場合(ステップS241:YES)、通知判定部212は、通知内容を、充電セッティング可能通知と、未読の電子メールが有る旨の通知と、未確認スケジュールが有る旨の通知とに決定する(ステップS261)。その後、携帯電話機1は、同図の処理を終了する。
【0062】
図4は、携帯電話機1が、充電セッティング可能通知の再通知を行う処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機1は、図2のステップS132において、図4の処理を行う。
図4において、まず、タイマ部213が、自らの有するタイマをゼロリセットし、図2で充電セッティング可能通知を行ってから(本実施形態では終了してから)の経過時間の測定(タイマカウントアップ)を開始する(ステップS301)。
【0063】
次に、移動有無判定部211は、位置関連情報取得部101が取得する位置関連情報に基づいて、携帯電話機1が移動したか否かを判定する(ステップS302)。携帯電話機1が移動したと判定した場合(ステップS302:YES)、携帯電話機1は、図4の処理を終了する。
一方、携帯電話機1が移動していないと判定した場合(ステップS302:NO)、充電部181は、電源部182の有する二次電池に充電を行っているか否かを判定する(ステップS311)。充電を行っていると判定した場合(ステップS311:YES)、携帯電話機1は、図4の処理を終了する。
【0064】
一方、充電を行っていないと判定した場合(ステップS311:NO)、通知判定部212は、タイマ部213がステップS301で測定を開始した経過時間と、記憶部301が記憶する通知間隔時間とを比較して、当該通知間隔時間を経過したか否かを判定する(ステップS321)。通知間隔時間を経過していないと判定した場合(ステップS321:NO)、ステップS302に戻る。
【0065】
一方、通知間隔時間を経過したと判定した場合(ステップS321:YES)、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行うと判定する。そして、携帯電話機1は、図3で説明した処理を行って、通知内容を決定する(ステップS331)。
【0066】
次に、第2通知部としての表示部111と音声出力部121とが、ステップS331で決定した内容の通知を開始する(ステップS332)。その際、音声出力部121は、ステップS122(図2)において第1通知部として音声通知を行う場合よりも大きい音量で音声通知を行う。
例えば、ステップS331で充電セッティング可能通知のみを行うことに決定した場合、ステップS122の場合と同様、表示部111が、充電を促すメッセージを表示する。また、音声出力部121は、チャイム音を、ステップS122の場合よりも大きい音量で出力する。
【0067】
また、タイマ部213は、自らの有するタイマをゼロリセットし、ステップS332で充電セッティング可能通知を開始してからの経過時間の測定(タイマカウントアップ)を開始する(ステップS333)。
そして、通知判定部212は、タイマ部213がステップS333で測定を開始した経過時間と、記憶部301が記憶する通知継続時間とを比較して、当該通知継続時間を経過したか否かを判定する(ステップS334)。
通知継続時間を経過していないと判定した場合(ステップS334:NO)、通知判定部212は、操作入力部141が確認操作入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS341)。
確認操作入力を受け付けていないと判定した場合(ステップS341:NO)、充電部181は、電源部182の有する二次電池に充電を行っているか否かを判定する(ステップS351)。充電を行っていないと判定した場合(ステップS351:NO)、通知判定部212は、携帯電話機1が充電セッティング可能エリアに位置するか否かを判定する(ステップS361)。充電セッティング可能エリアに位置すると判定した場合(ステップS361:YES)、ステップS334に戻る。
【0068】
一方、ステップS334において、通知継続時間を経過したと判定した場合(ステップS334:YES)や、
ステップS341において、確認操作入力を受け付けたと判定した場合(ステップS341:YES)や、ステップS351において、充電を行っていると判定した場合(ステップS351:YES)や、ステップS361において、充電セッティング可能エリアに位置しないと判定した場合(ステップS361:NO)、第2通知部は、ステップS332で開始した通知を終了する(ステップS371)。その後、携帯電話機1は、図4の処理を終了する。
【0069】
以上のように、第1通知部としての表示部111および音声出力部121が、充電セッティング可能通知を行った後、移動有無判定部211が、携帯電話機1が移動したか否かを判定する。そして、移動有無判定部211が、携帯電話機1が移動していないと判定した場合、充電部181が、電源部182の有する二次電池への充電が行われているか否かを判定する。さらに、通知判定部212は、充電セッティング可能通知を行ってから、携帯電話機1が移動していないと判定され、電源部182の有する二次電池への充電が行われていないと判定される状態の継続時間が、所定の通知間隔時間以上になったか否かを判定し、通知間隔時間以上になったと判定すると、第2通知部としての表示部111および音声出力部121が、充電セッティング可能通知を再度行う。その際、音声出力部121は、第1通知部としての充電セッティング可能通知の場合よりも大きい音量で通知を行う。
【0070】
ここで、第1通知部としての表示部111および音声出力部121が、充電セッティング可能通知を行っても、携帯電話機1の移動が検出されず、また、電源部182の有する二次電池への充電も検出されない状態が継続する場合、携帯電話機1が置き忘れられている可能性が高い。
例えば、携帯電話機1が、鞄の中に置き忘れられている場合や、ユーザがいる部屋とは別の部屋に置き忘れられている場合、ユーザは、充電セッティング可能通知に気付かないために、携帯電話機1をそのまま放置することが考えられる。
【0071】
このように、携帯電話機1が鞄の中に置き忘れられている場合や、ユーザがいる部屋とは別の部屋に置き忘れられている場合など、ユーザへの通知が比較的困難な場合に、第2通知部としての音声出力部121が、より大きい音量で通知を行うことで、携帯電話機1を充電することが可能な状況にあることを、より確実にユーザに通知することができる。
また、携帯電話機1が移動していないと判定される場合、ユーザに携帯電話機1を携帯する習慣がない可能性がある。このような場合に、携帯電話機1(第2通知部としての表示部111および音声出力部121)がユーザに対して通知を行うことで、携帯電話機1を携帯していないことをユーザに気付かせ、携帯電話機1を携帯するよう習慣付けし得る。
【0072】
また、移動有無判定部211が、携帯電話機1が移動したか否かを判定することで、ユーザが携帯電話機1を携帯しており、ユーザへの通知が比較的容易な場合に、より大きな音量での通知を抑制して、携帯電話機1の電力消費を抑えることができる。
【0073】
また、充電部181が、充電器から送信される電波を受信して、電源部182の有する二次電池への充電を開始すると、振動部131は、携帯電話機1を振動させることによる通知を行う。これにより、電源部182の有する二次電池への充電の有無を、より確実にユーザに通知することができる。
例えば、携帯電話機1が発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)を有し、当該発光ダイオードを発光させて充電開始の通知を行う場合、この発光ダイオードがユーザから見えない面に配置されているときは、ユーザは、充電の有無を確認するために携帯電話機1の向きを変えるなどして発光ダイオードの発光の有無を確認する必要があり、ユーザにとって手間となる。また、携帯電話機1が音声を用いて充電開始の通知を行う場合、ユーザの周囲の騒音が大きいときは、ユーザが通知音声を聞き取れないおそれがある。そこで、振動部131が携帯電話機1を振動させて充電開始の通知を行うことで、電源部182の有する二次電池への充電の有無を、より確実にユーザに通知することができる。
【0074】
また、通知判定部212が通知を行うと判定し、かつ、電子メール機能部215が未読の電子メール有りと判定すると、第1通知部あるいは第2通知部としての表示部111および音声出力部121は、充電セッティング可能通知に加えて、未読の電子メールの確認を促す通知を行う。
ここで、未読の電子メールが有る場合、ユーザに電子メールを確認する習慣が無いことが考えられ、ひいては、携帯電話機1を携帯して携帯電話機1を利用する習慣が無い可能性がある。
【0075】
このような場合に、第1通知部あるいは第2通知部としての表示部111および音声出力部121が、未読の電子メールの確認を促す通知を行うことで、電子メールを未読であることをユーザに気付かせ、電子メールを確認するよう習慣付け、ひいては、携帯電話機1を携帯して携帯電話機1を利用するよう習慣付けし得る。
【0076】
また、通知判定部212が通知を行うと判定し、かつ、スケジュール機能部216が未確認のスケジュール有りと判定すると、第1通知部あるいは第2通知部としての表示部111および音声出力部121は、充電セッティング可能通知に加えて、未確認のスケジュールの確認を促す通知を行う。
ここで、未確認のスケジュールが有る場合、スケジュールを確認する習慣がユーザに無いことが考えられ、ひいては、携帯電話機1を携帯して携帯電話機1を利用する習慣が無い可能性がある。
【0077】
このような場合に、第1通知部あるいは第2通知部としての表示部111および音声出力部121が、未確認のスケジュールの確認を促す通知を行うことで、スケジュールを未確認であることをユーザに気付かせ、スケジュールを確認するよう習慣付け、ひいては、携帯電話機1を携帯して携帯電話機1を利用するよう習慣付けし得る。
【0078】
なお、制御部200の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することで各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0079】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0080】
1 携帯電話機
101 位置関連情報取得部
111 表示部
112 表示制御部
121 音声出力部
122 音声入力部
123 音声処理部
131 振動部
141 操作入力部
171 無線部
181 充電部
182 電源部
200 制御部
202 振動制御部
203 入力処理部
211 移動有無判定部
212 通知判定部
213 タイマ部
214 音声通話機能部
215 電子メール機能部
216 スケジュール機能部
301 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池を有する携帯型情報処理装置であって、
前記携帯型情報処理装置の位置に関する位置関連情報を取得する位置関連情報取得部と、
前記位置関連情報取得部が取得する前記位置関連情報に基づいて、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行うか否かを判定する通知判定部と、
前記通知判定部が通知を行うと判定すると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う第1通知部と、
前記位置関連情報取得部が取得する前記位置関連情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置が移動したか否かを判定する移動有無判定部と、
前記二次電池への充電が行われているか否かを判定する充電有無判定部と、
前記第1通知部が前記通知を行ってから、前記移動有無判定部が前記携帯型情報処理装置が移動していないと判定し、かつ、充電有無判定部が前記二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定するタイマ部と、
前記タイマ部が測定する前記継続時間が所定の時間以上になると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う第2通知部と、
を具備し、
前記第2通知部は、前記第1通知部が音声通知を行う場合は、当該第1通知部よりも大きい音量で前記音声通知を行う、ことを特徴とする携帯型情報処理装置。
【請求項2】
電波を受信して前記二次電池を充電する充電部と、
前記充電部が前記二次電池への充電を開始すると、振動による通知を行う振動部と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報処理装置。
【請求項3】
電子メールを受信する受信部と、
前記受信部が受信した電子メールのうち未読の電子メールの有無を判定する未読メール判定部と、
を具備し、
前記第1通知部は、前記通知判定部が通知を行うと判定し、かつ、前記未読メール判定部が未読の電子メール有りと判定すると、前記未読の電子メールの確認を促す通知を行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯型情報処理装置。
【請求項4】
スケジュール時刻を含むスケジュール情報を管理するスケジュール機能部を具備し、
前記第1通知部は、前記通知判定部が通知を行うと判定し、かつ、前記スケジュール機能部がスケジュール時刻を経過しかつ未確認のスケジュール情報有りと判定すると、前記未確認のスケジュール情報の確認を促す通知を行う、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯型情報処理装置。
【請求項5】
二次電池を有する携帯型情報処理装置の充電セッティング可能通知方法であって、
前記携帯型情報処理装置の位置に関する位置関連情報を取得する位置関連情報取得ステップと、
前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行うか否かを判定する通知判定ステップと、
前記通知判定ステップにて通知を行うと判定すると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う第1通知ステップと、
前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置が移動したか否かを判定する移動有無判定ステップと、
前記二次電池への充電が行われているか否かを判定する充電有無判定ステップと、
前記第1通知ステップにて前記通知を行ってから、前記移動有無判定ステップにて前記携帯型情報処理装置が移動していないと判定し、かつ、充電有無判定ステップにて前記二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定するタイマステップと、
前記タイマステップにて測定する前記継続時間が所定の時間以上になると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う第2通知ステップと、
を具備し、
前記第2通知ステップでは、前記第1通知ステップにて音声通知を行う場合は、当該第1通知ステップよりも大きい音量で前記音声通知を行う、ことを特徴とする充電可能通知方法。
【請求項6】
二次電池を有する携帯型情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記携帯型情報処理装置の位置に関する位置関連情報を取得する位置関連情報取得ステップと、
前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行うか否かを判定する通知判定ステップと、
前記通知判定ステップにて通知を行うと判定すると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の通知を行う第1通知ステップと、
前記位置関連情報取得ステップにて取得する前記位置関連情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置が移動したか否かを判定する移動有無判定ステップと、
前記二次電池への充電が行われているか否かを判定する充電有無判定ステップと、
前記第1通知ステップにて前記通知を行ってから、前記移動有無判定ステップにて前記携帯型情報処理装置が移動していないと判定し、かつ、充電有無判定ステップにて前記二次電池への充電が行われていないと判定する状態の継続時間を測定するタイマステップと、
前記タイマステップにて測定する前記継続時間が所定の時間以上になると、前記二次電池への充電を行うセッティングが可能である旨の音声通知を行う第2通知ステップと、
を実行させ、
前記第2通知ステップでは、前記第1通知ステップにて音声通知を行う場合は、当該第1通知ステップよりも大きい音量で前記音声通知を行わせるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−257009(P2012−257009A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128010(P2011−128010)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】