説明

携帯機器および設置可否判定方法

【課題】 設置対象物の寸法測定機能を有する携帯機器、および、その携帯機器を使っての設置対象物の設置予定場所への設置の可否を判定する設置可否判定方法に関し、設置予定場所への設置が可能か否かを事前に通知させる。
【解決手段】 設置対象物の寸法を認識する寸法認識部と、設置対象物の設置予定場所、および設置予定場所へ至る搬送経路上の設置対象物通過の妨げとなり得る箇所の各寸法を記憶する寸法記憶部と、寸法認識部で寸法が認識された設置対象物を、搬送経路を通過して設置予定場所に設置することが寸法的に可能か否かを判定する設置可否判定部と、設置可否判定部での判定結果を通知する判定結果通知部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、設置対象物の寸法測定機能を有する携帯機器、および、その携帯機器を使っての設置対象物の設置予定場所への設置の可否を判定する設置可否判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
出先で家具や電化製品などを購入しようとする場合に、設置場所を考え、その購入対象の家具や電化製品などがその設置場所に設置可能か否か判断に迷う場合がある。このような場合、気に入った品薄な製品をたまたま見つけても、あるいは滅多にない安売りをしていても、購入を断念せざるを得ない結果となり得る。
【0003】
また、あらかじめ例えば自宅の中の設置場所の寸法を測定して記録を持っていても、自宅内のドアや廊下の寸法等、自宅内の設置場所に搬入するための搬入経路について念頭に置かずに購入してしまい、搬入不能になるケースも生じ得る。
【0004】
ここで、従来より、寸法測定機能が付いた携帯機器が提案されている。例えば携帯電話機など普段持ち歩く機器に寸法測定機能が付いていれば、あらかじめメジャーを用意しておかなくても寸法測定が可能であり、この点では便利である。
【0005】
しかしながら、提案されているような携帯機器を持ち運んでいれば出先で製品の寸法を測定することはできるが、その製品が設置場所に設置可能か否かまでは不明であり、結局、上記の問題は解決されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−114439号公報
【特許文献2】特開2004−205221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本件開示の携帯機器および設置可否判定方法の課題は、設置予定場所への設置が可能か否かを事前に知ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本件開示の携帯機器は、寸法認識部と、寸法記憶部と、設置可否判定部と、判定結果通知部とを有する。
【0009】
ここで、寸法認識部は、設置対象物の寸法を認識する。
【0010】
寸法記憶部は、設置対象物の設置予定場所、およびその設置予定場所へ至る搬送経路上の設置対象物通過の妨げとなり得る箇所の各寸法を記憶する。
【0011】
設置可否判定部は、寸法認識部で寸法が認識された設置対象物を、搬送経路を通過して設置予定場所に設置することが寸法的に可能か否かを判定する。
【0012】
判定結果通知部は、設置可否判定部での判定結果を通知する。
【0013】
また、本件開示の設置可否判定方法は、物体の寸法を認識する寸法認識部と、情報を通知する情報通知部とを有する携帯機器における、設置対象物の設置予定場所への設置の可否を判定する。
【0014】
本件開示の設置可否判定方法は、寸法認識過程と、寸法記憶過程と、設置可否判定過程と、判定結果通知過程とを有する。
【0015】
寸法認識過程は、上記寸法認識部に、設置対象物の寸法を認識させる。
【0016】
寸法記憶過程は、設置対象物の設置予定場所、およびその設置予定場所へ至る搬送経路上の設置対象物通過の妨げとなり得る箇所の各寸法を記憶する。
【0017】
設置可否判定過程は、寸法認識過程で寸法が認識された設置対象物を、搬送経路を通過して設置予定場所に設置することが寸法的に可能か否かを判定する。
【0018】
判定結果通知過程は、上記情報通知部に、設置可否判定過程での判定結果を通知させる。
【発明の効果】
【0019】
本件開示の携帯機器および設置可否判定方法によれば、設置対象物の設置予定場所への設置が可能か否かを事前に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本件の携帯機器の機能ブロック図である。
【図2】携帯機器による製品の寸法測定時の処理フローを示すフローチャートである。
【図3】寸法測定方法の説明図である。
【図4】一例としての、この携帯機器の所有者の自宅の間取り図である。
【図5】図4に示す間取りを基にしたときの、寸法記憶部の記憶内容の一例を示した図である。
【図6】設置可否判定部での処理フローを示す図である。
【図7】図6に示す処理フローを、図5に示す内容に従って具体的に展開して示した図である。
【図8】表示画面上への表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本件の実施形態を説明する。
【0022】
図1は、本件の携帯機器の機能ブロック図である。
【0023】
この携帯機器10は、例えば携帯電話機(図3にその外観を示す)内に構築された機能である。この携帯機器10は、寸法認識部20と、寸法記憶部30と、入力キー40と、設置可否判定部50と、判定結果通知部60とを有する。
【0024】
寸法認識部20は、設置対象物(以下、「製品」と称する)の寸法を認識する。本実施形態の携帯機器10の寸法認識部20は、寸法認識処理部21と、RFIDリーダ22と、バーコードリーダ23とを有する。これらRFIDリーダ22およびバーコードリーダ23は、製品の寸法情報を取得する情報取得部の各一例であり、寸法認識部20は、その情報取得部による製品の寸法情報の取得により、製品の寸法を認識する。
【0025】
RFIDリーダ22は、様々な製品などに貼付されているRFID(Radio Frequency IDentification)タグと無線通信して、そのRFIDタグに記録されている情報を読み取る機器である。この携帯機器10をRFIDタグが貼付されている製品に近づけてRFIDリーダ22でそのRFIDタグの情報を読み取る。寸法認識処理部25は、そのRFIDタグから得た情報中にその製品の寸法の情報が含まれているか否かを調べ、RFIDタグから得た情報にその製品の寸法の情報が含まれているときは、その製品の寸法を認識する。
【0026】
また、バーコードリーダ23は、バーコードを読み取る機器である。このバーコードリーダ23で、製品に貼付されたりその製品のカタログに印刷されているバーコードを読み取る。寸法認識処理部25は、そのバーコードを読み取って得た情報の中にその製品の寸法の情報が含まれているか否かを調べ、その製品の寸法の情報が含まれているときは、その情報からその製品の寸法を認識する。
【0027】
また、この寸法認識部20は、加速度センサ24およびスイッチ25を有する。
【0028】
加速度センサ24は、製品の寸法を測定する寸法測定器の一例であり、寸法認識部20は、その加速度センサ24を使っての製品の寸法測定により、その製品の寸法を認識する。またスイッチ25は、この携帯機器10の操作者によってオン/オフされるスイッチである。寸法認識部21は、スイッチ25がオンとなった時点からオフとなる時点までの間の加速度センサ24の加速度計測値に基づいて、その間における携帯機器10の移動距離を求める。この移動距離は、製品の寸法と一致する。この加速度センサ24とスイッチ25を使っての製品の寸法測定の際は、スイッチ25のオン/オフ操作を繰り返しながら、製品の幅(W)の寸法、高さ(H)の寸法、および奥行き(D)の寸法が測定される。
【0029】
W,H,Dの測定順序はあらかじめ決められていてもよいが、入力キー40でいずれかを選択するように構成してもよい。そして上記のようにして寸法測定を行ない、その測定結果を表示画面61上に表示して操作者が確認できるようにしてもよい。
【0030】
また、入力キー40からは、その製品の一般的な品目(テレビ、ソファー、ベッドなど)が入力される。
【0031】
図2は、携帯機器10による製品の寸法測定時の処理フローを示すフローチャートである。
【0032】
ここでは先ず、図1のこの携帯機器10の操作者による入力キー40の操作により、寸法認識方法の選択を受ける(ステップS01)。
【0033】
この携帯機器10における寸法認識方法の選択肢としては、RFIDリーダ22による、情報読取り、バーコードリーダ23による情報読取り、および加速度センサ24を用いた寸法測定がある。
【0034】
RFIDリーダ22による情報読取りが選択されたときは、RFIDリーダ22による、製品に貼付されているRFIDタグからの情報読取りが行なわれる(ステップS02)。そしてその読み取った情報中にその製品の寸法の情報が含まれているか否かが調べられ(ステップS03)、寸法の情報が存在するときは、その寸法情報が取り出される(ステプS04)。
【0035】
一方、ステップS01で、バーコードリーダによる読取りが選択されたときは、バーコードリーダ23による、製品やそのカタログ等に貼付あるいは印刷されているバーコードの読取りが行なわれる(ステップS05)。そしてそのバーコードから読み取った情報中にその製品の寸法の情報が含まれているか否かが調べられ(ステップS06)、寸法の情報が存在するときはその寸法情報が取り出される(ステップS07)。
【0036】
ステップS01で、加速度センサによる寸法測定が選択されたときは、ステップS08に進み、寸法測定が行なわれる。
【0037】
図3は、寸法測定方法の説明図である。
【0038】
携帯機器10(ここでは携帯電話機に組み込まれている)を測定対象物である製品1の始点に配置してスイッチ25(図1参照)をオンに操作する。そのまま、その携帯機器10を製品1に沿って終点まで移動させてスイッチ25をオフに操作する。こうすると、その始点から終点に至るまでの間の、加速度センサ24で得られた値から、始点と終点との間の移動距離が求められる。この移動距離が製品の寸法となる。尚ここでは、製品1の幅(W)寸法の測定方法のみ示したが、高さ(H)の寸法および奥行き(D)の寸法についても同様にして測定される。
【0039】
またこの図3では携帯機器10を製品1から離した状態で寸法測定している。ただし、製品の表面が平面の場合は、より正確な寸法測定のために、携帯機器10を製品1の表面に接触させ製品1の表面を滑らせながら移動させて測定するほうが好ましい。
【0040】
図1に示す携帯機器10の寸法認識部20では、以上のようにして製品の寸法が認識される。
【0041】
次に寸法記憶部30について説明する。この寸法記憶部30には、製品の設置予定場所、およびその設置予定場所へ至る搬送経路上の製品通過の妨げとなり得る箇所の各寸法が記憶される。
【0042】
図4は、一例としての、この携帯機器の所有者の自宅の間取り図である。
【0043】
また図5は、図4に示す間取りを基にしたときの、寸法記憶部30の記憶内容の一例を示した図である。ここで図5(A)は、図4に間取りを示す自宅の各室の名称と、各室に至る通過箇所と、参考情報としての各室の広さとの対応表である。
【0044】
また、図5(B)は各通過箇所ごとの開口のサイズを示している。
【0045】
また、図5(C)は、製品の設置予定場所ごとの設置予定の製品の品目とサイズを示している。
【0046】
これら図5(A)〜図5(C)の情報は、入力キー40(図1参照)の操作により入力され寸法記憶部30に記憶される。図5(B)の通過箇所のサイズおよび図5(C)の設置予定場所のサイズについては、加速度センサ24およびスイッチ25を使って測定を行ない、その測定結果が記憶されるように構成してもよい。
【0047】
図1に示す携帯機器10はさらに、設置可否判定部50と判定結果通知部60を有する。設置可否判定部50は、寸法認識部20で寸法が認識された製品を、搬送経路を通過して設置予定場所に設置することが寸法的に可能か否かを判定する。また判定結果通知部60は、表示画面61を有し、設置可否判定部50での判定結果を表示画面61上に表示することにより、この携帯機器10の操作者に向けてその判定結果を通知する。
【0048】
図6は、設置可否判定部50での処理フローを示す図である。
【0049】
ここでは先ず、図1に示す入力キー40から製品の品目が入力される(ステップS11)。すると、寸法記憶部30に記憶されている図5(C)の情報からその品目の設置予定場所がチェックされる(ステップS12)。その品目の設置予定場所が登録されていないときは(ステップS13)、品目情報の新たな入力が促される(ステップS11)。
【0050】
設置予定場所が存在するときは、その設置予定場所のサイズとその品目の製品サイズとが比較され(ステップS14)、その製品がその設置予定場所に設置することが可能か否か判定される(ステップS15)。ここで、その品目の製品サイズは、図1に示す寸法認識部20で認識されたサイズであり、設定予定場所のサイズは、図5(C)のテーブルを参照して得たサイズである。
【0051】
その製品が設定予定場所に設置することが可能であると判定されると、ステップS16に進み、設置することが不可能であると判定されるとステップS20に進む。
【0052】
ステップS16では、その品目を設置予定場所に搬入するための搬入経路上の通過箇所の開口サイズとその品目の製品サイズとが比較される。通過箇所は、図5(A)から知ることができ、その通過箇所の開口サイズは図5(B)から知ることができる。通過不能のときはステップS20に進み(ステップS17)、通過可能のときは、次の通過箇所について同様の比較が行なわれる(ステップS18)。その品目の製品を設置予定場所まで搬入するための全ての通過箇所についてのサイズ比較が終了すると(ステップS18)、判定結果通知部60(図1参照)に設置可能であることが通知される(ステップS19)。
【0053】
一方、ステップS15やステップS17からステップS20に進むと、判定結果通知部60に対し設置不能であることが通知される。判定結果通知部60は、ステップS19又はステップS20の通知を受けて、表示画面61上に、その判定結果を表示する。
【0054】
図7は、図6に示す処理フローを、図5に示す内容に従って具体的に展開して示した図である。この図7において、図6の各ステップに対応する箇所には、図6の各ステップに付した符号(例えばS11,S12など)を同一の符号を、かつ説明の都合上必要な箇所にはa,b,…等の符号を追加して、示している。
【0055】
図6を参照して説明した通り、ここでは、先ず図1に示す入力キー40から製品の品目が入力される(ステップS11)。すると、寸法記憶部30に記憶されている、図5(C)の情報からその品目の製品の設置予定場所がチェックされる(ステップS12)。
【0056】
この設置予定場所のチェックにより、その製品の設置予定場所が、「子供部屋」、「寝室」、「トイレ」、「リビング」、「和室」、「台所」、「風呂」のいずれであるかが判定される。
【0057】
ここでは、ステップS11で品目として[テレビ」が入力された場合を取り挙げて説明する。この場合、図5(C)から「テレビ」の設置予定場所は[リビング」であることが分かる(ステップS12a)。この場合、次に、ステップS14aに進む。ステップS14aでは、今回の設置予定製品の品目である「テレビ」のサイズと、設置予定場所のサイズとが比較され、「テレビ」がその設置予定場所に設置可能な寸法であるか否かが判定される。ここで「テレビ」のサイズは、図1に示す寸法認識部20で認識されたサイズであり、設定予定場所のサイズは、図5(C)を参照して得たサイズである。「テレビ」がその設置予定場所にサイズ的に設置可能であると判定されると、次にステップS16aに進み、設置不可であると判定されるとステップS20に進む。ステップS16aでは、次に、「テレビ」が「玄関」を通過することが可能か否かが判定される。「玄関」のサイズは、図5(B)を参照して得たサイズである。「玄関」の通過が可能であるときは次にステップS16bに進み、「玄関」の通過が不可能のときはステップS20に進む。ステップS16bでは、「テレビ」が「廊下」を通過することが可能か否かが判定される。「廊下」のサイズは、「玄関」のサイズと同様、図5(B)を参照して得たサイズである。「廊下」の通過が可能なときは次にステップS16cに進み、「廊下」の通過が不可能の時は、ステップS20に進む。ステップS16cでは、「テレビ」が「廊下ドア」を通過することが可能か否かが判定される。「テレビ」が「廊下ドア」を通過することが可能なときは、ステップS19に進み、不可能なときはステップS20に進む。
【0058】
ステップS19では、判定結果通知部60に判定結果を通知するにあたり、製品サイズと、設置予定場所と、設置予定場所の寸法的な余裕分が通知される。
【0059】
またステップS20では、判定結果通知部60に判定結果を通知するにあたり、製品サイズと、設置予定場所と、設置予定場所あるいは通過箇所の寸法的な不足分が通知される。
【0060】
尚ここでは、「テレビ」を例に挙げて説明したが、他の品目についても同様の過程を経て設置可否が判定される。
【0061】
図8は、表示画面上への表示例を示す図である。
【0062】
図8(A)は、設置可能と判定された場合の表示例である。ここでは、製品サイズ、対象データ(ここでは設置予定場所のサイズ)、設置予定場所、およびサイズの余裕分が表示される。
【0063】
図8(B)は、設置予定場所のサイズ不足により設置不能と判定された場合の表示例である。ここでは、製品サイズ、対象データ(ここでは設置予定場所のサイズ)、設置予定場所、およびサイズの不足分が表示される。
【0064】
図8(C)は、通過箇所のサイズ不足により設置不能と判定された場合の表示例である。ここでは、製品サイズ、対象データ(ここでは通過箇所のサイズ)、設置予定場所、およびサイズの不足分(サイズ不足の通過箇所)が表示される。
【0065】
このように、上記実施形態によれば、取得した製品サイズの製品を設置予定場所に設置することができるか否かを事前に容易に知ることができる。
【0066】
尚、上記実施形態では、品目ごとに設置予定場所があらかじめ定められていて、そのあらかじめ定められている設置予定場所への設置の可否が判定される。これ以外に、品目とは関連なしに設置予定場所が決められていて、製品サイズの指定を受けてその製品サイズの製品について設置が可能な設置予定場所が存在するときにその設置予定場所を提案するようにシステムを構成してもよい。
【0067】
また、上記実施形態は、加速度センサにより製品の寸法を測定する構成であるが、加速度センサを利用する測定法に限られるものではなく、例えば被写体までの距離計測機能と撮影機能とを搭載し、製品までの距離を測定するとともにその製品の画角を調べ、それら両者からその製品のサイズを認識する構成であってもよく、あるいは、巻尺を引出し自在に内蔵し、引き出した長さを認識するセンサを備えた構成であってもよく、製品の寸法測定法は特定の測定法に限られるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 製品
10 携帯機器
20 寸法認識部
21 寸法認識処理部
22 RFIDリーダ
23 バーコードリーダ
24 加速度センサ
25 スイッチ
30 寸法記憶部
40 入力キー
50 設置可否判定部
60 判定結果通知部
61 表示画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置対象物の寸法を認識する寸法認識部と、
設置対象物の設置予定場所、および該設置予定場所へ至る搬送経路上の該設置対象物通過の妨げとなり得る箇所の各寸法を記憶する寸法記憶部と、
前記寸法認識部で寸法が認識された設置対象物を、前記搬送経路を通過して前記設置予定場所に設置することが寸法的に可能か否かを判定する設置可否判定部と、
前記設置可否判定部での判定結果を通知する判定結果通知部とを有することを特徴とする携帯機器。
【請求項2】
前記寸法認識部が、設置対象物の寸法を測定する寸法測定器を有し、該寸法測定器を使っての設置対象物の寸法測定により、該設置対象物の寸法を認識するものであることを特徴とする請求項1記載の携帯機器。
【請求項3】
前記寸法認識部が、設置対象物の寸法情報を取得する情報取得部を有し、該情報取得部による設置対象物の寸法情報の取得により、該設置対象物の寸法を認識するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯機器。
【請求項4】
物体の寸法を認識する寸法認識部と、情報を通知する情報通知部とを有する携帯機器における、設置対象物の設置予定場所への設置の可否を判定する設置可否判定方法であって、
前記寸法認識部に、設置対象物の寸法を認識させる寸法認識過程と、
設置対象物の設置予定場所、および該設置予定場所へ至る搬送経路上の該設置対象物通過の妨げとなり得る箇所の各寸法を記憶する寸法記憶過程と、
前記寸法認識過程で寸法が認識された設置対象物を、前記搬送経路を通過して前記設置予定場所に設置することが寸法的に可能か否かを判定する設置可否判定過程と、
前記情報通知部に、前記設置可否判定過程での判定結果を通知させる判定結果通知過程とを有することを特徴とする設置可否判定方法。
【請求項5】
前記寸法認識部が、設置対象物の寸法を測定する寸法測定器を有し、前記寸法認識過程が、該寸法測定器を使っての設置対象物の寸法測定により、前記寸法認識部に該設置対象物の寸法を認識させるものであることを特徴とする請求項4記載の設置可否判定方法。
【請求項6】
前記寸法認識部が、設置対象物の寸法情報を取得する情報取得部を有し、前記寸法認識過程が、該情報取得部による設置対象物の寸法情報の取得により、前記寸法認識部に該設置対象物の寸法を認識させるものであることを特徴とする請求項4又は5記載の設置可否判定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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