説明

携帯端末、そのキー操作制御方法およびプログラム

【課題】タッチパネルによる表示部の操作時に使用者が誤ってタッチパネルの表示部外に配置されたキー部に触れて誤操作してしまうことを低減する。
【解決手段】携帯端末は、表示部と、表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、タッチパネルの表示部外の部分に配置され、タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部と、タッチパネルを介して表示部のキー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末、そのキー操作制御方法およびプログラムに関し、特にタッチパネル上の表示部外に位置する部分にキー部を配置した携帯端末、そのキー操作制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯端末では、タッチパネルを有するものが増大している。このうち、表示部の上および表示部外の部分にタッチパネルを配置し、タッチパネル上の表示部外の部分にキー部を配置したものが知られている。その一例を図9に示す。
【0003】
図9は、関連技術の携帯端末で用いるタッチパネルの構成を示す。図9に示すタッチパネル1は、表示部2の上および表示部2を延長させた表示部2外の部分に配置される。このタッチパネル1上の表示部2外の部分には、キー部3を構成するタッチキー31(図中の例では3つのタッチキーS1、S2、S3)が配置されている。この構成において、タッチパネル1に指が触れた場合、タッチパネル1の触れた位置に対応する座標が非図示のCPU(Central Processing Unit)に対して一定間隔で通知され、使用者がタッチキーS1、S2、S3に触れた場合、キー押下として処理される。
【0004】
この場合、使用者がタッチパネル1上を表示部2上の位置P11から位置P12の方向へキー部3側に向かって指をスライドさせたとき、誤って表示部2の外側部分に出て、キー部3のタッチキーS1の位置P13に誤って触れた場合、タッチキーS1のキー押下として処理され、誤操作となってしまっていた。
【0005】
このような誤操作を防止する工夫として、表示部2とタッチキーS1、S2、S3との間隔(図中のエリアB)を大きくするといった工夫が考えられるが、この場合は、装置が大きくなる欠点があった。
【0006】
また、一定時間タッチキーS1、S2、S3に指が触れていることを検出するまでキー押下として処理しないといった工夫も考えられるが、この場合は、一定の効果は得られても誤操作をなくすのは困難であった。
【0007】
また、指をタッチパネル1の表示部2上に置いていた場合、その指が離されるかまたは離されて一定時間経過するまでキー押下として処理しない方法も考えられるが、この場合は、例えば図中の表示部2の位置P31に指を置いた状態で、他の指でキー部3のタッチキーS1の位置P13やタッチキーS3の位置P23に触れた場合、キー押下として処理されない欠点があった。
【0008】
さらに、表示部2からタッチキーS1、S2、S3側に向かって指をスライドさせたことを検出して、その後のキー押下を制御する方法も考えられるが、この場合は、指をスライドしていることを検出する処理が大きくなってしまう欠点があった。また、この方法では、例えば表示部2上の位置P21から位置P22の方向へタッチキーS3側から離れるように指をスライドさせる場合、表示部2上の位置P21に触れる前に、誤ってキー部3のタッチキーS3の位置P23に触れた場合は、誤操作を防止することができなかった。
【0009】
上記に関連して、タッチパネルの誤操作を防止する先行技術として、特許文献1には、タッチパネル上に禁止エリアを設定し、この禁止エリアに指が触れるなどの誤入力を行なわれた場合、アイコンの表示を消去し、その旨の警告表示をする画像表示装置が記載されている。これによれば、ユーザに対してその状況を認識させて誤操作等を未然防止可能とされている。
【0010】
また、特許文献2には、表示部にタッチパネルを備えた情報処理装置において、表示部上の所定の領域へのタッチの継続時間を計時し、特定の領域へのタッチ状態からタッチアップ状態までのタッチの継続時間が所定時間に達していない場合は特定の領域に割り当てられた機能を実行し、所定時間に達していた場合は特定の領域に割り当てられた機能を実行しないよう制御するものが記載されている。これによれば、タッチパネル上でのタッチ操作部のレイアウトを制限することなく、タッチパネルへの誤操作をより確実に低減可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−009424号公報
【特許文献2】特開2011−039990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
特許文献1、2は、表示部上に表示されるアイコンや特定の領域に割り当てられた機能の誤操作防止を意図するものであり、図7に示すようにタッチパネル上の表示部外の部分に配置されるキー部を対象とし、表示部の操作時に使用者が誤ってその表示部外のキー部に触れて誤操作してしまう場合の誤操作防止を考慮したものではない。
【0013】
本発明の目的は、上記課題を解決し、タッチパネルによる表示部の操作時に使用者が誤ってタッチパネルの表示部外に配置されたキー部に触れて誤操作してしまうことを低減することができる携帯端末、そのキー操作制御方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の観点によれば、表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部と、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部とを有することを特徴とする携帯端末が提供される。
【0015】
本発明の第2の観点によれば、表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部とを有する携帯端末のキー操作制御方法であって、制御部が、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御することを特徴とする携帯端末のキー操作制御方法が提供される。
【0016】
本発明の第3の観点によれば、表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部とを有する携帯端末のキー操作制御方法であって、コンピュータを、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部として機能させることを特徴とする携帯端末のキー操作制御プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、タッチパネルによる表示部の操作時に使用者が誤ってタッチパネルの表示部外に配置されたキー部に触れて誤操作してしまうことを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯端末を示す正面図である。
【図2】図1に示すタッチパネルの構成を示す図である。
【図3】図1に示す携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図5】図1に示す携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る携帯端末で用いるタッチパネルの構成を示す図である。
【図7】図6に示すタッチパネルを用いた携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図8】図6に示すタッチパネルを用いた携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図9】関連技術の携帯端末で用いるタッチパネルの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る携帯端末、そのキー操作制御方法およびプログラムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯端末を示す。同図に示すように、携帯端末100は、例えば携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯端末装置で構成され、使用者が携帯可能な所定形状(例えば矩形状)の本体を成す筐体101を有し、その筐体101の正面(前面)側に、タッチパネル1が配置されている。タッチパネル1は、使用者が指等でタッチした位置を検出可能なものであれば、例えば静電容量方式や抵抗膜方式等、いずれの方式によるものでも適用可能である。
【0021】
図2は、タッチパネル1の構成を示す。同図に示すように、タッチパネル1は、液晶ディスプレイ等の表示部2の上および表示部2を延長させた表示部2外の部分に配置される。このタッチパネル1上の表示部2外の部分には、表示部2から所定間隔離れて、キー部3が配置されている(以下、キー部3と表示部2との間の境界に位置する部分をエリアB(境界エリア)と呼ぶ)。
【0022】
キー部3には、複数のタッチキー31(図中の例では3つのタッチキーS1、S2、S3)が配置されている。複数のタッチキー31の一例として、メニュー画面を表示させるためのキー(「メニューキー」ともいう。)、1つ前の画面に戻るためのキー(「バックキー」ともいう。)、ホーム画面(最初の表示画面)に戻るためのキー(「ホームキー」ともいう。)等、画面操作で使用されるキーが例示される。図2の例では、例えば、左側のタッチキーS1がメニューキー、中央のタッチキーS2がホームキー、右側のタッチキーS3がバックキーとして機能するように設定してもよい。なお、図2の例では、タッチキー31のキー数が3つの場合を例示しているが、キー数はこれに限定されず、1つでも2つでも4つ以上であってもよい。
【0023】
タッチパネル1の表示部2上のエリアのうち、キー部3に近接する部分、すなわちエリアBを挟んでキー部3と対向する側に、キー部3の誤操作防止用のエリアA(検出エリア)が予め設定されている。エリアAは、使用者がタッチパネル1上で指をスライドさせたとき、タッチパネル1がCPU11の通知する間隔で1回通知できる程度の範囲に設定すればよいが、本発明は必ずしもこれに限らず、例えば2回以上通知できる範囲に設定してもよい。
【0024】
図3は、携帯端末100の内部構成を示す。携帯端末100は、図3に示すように、タッチパネル1、表示部2、キー部3のほか、制御部10および無線通信部20を含む。その他の構成要素については、説明の都合上省略している。
【0025】
無線通信部20は、アンテナ部を含む送受信回路を有し、基地局(非図示)との間で無線回線を経由して通信可能となっている。
【0026】
制御部10は、例えばマイクロコンピュータ(又はマイクロコントローラ)で構成され、プログラム制御で動作するCPU11と、その制御プログラム等を格納するメモリ12と、セットされた時間を計時するタイマ13とを含み、CPU11がメモリ12内の制御プログラムを実行することにより携帯端末100内の各部動作を制御する。制御プログラムには、既知の携帯端末用の各種制御プログラムに加え、本実施の形態では、キー部3の誤操作防止用のキー操作制御プログラムも含まれる。
【0027】
CPU11には、タッチパネル1に使用者の指が触れた場合、タッチパネル1の座標が一定間隔で通知され、使用者がタッチキーS1、S2、S3に触れた場合、キー押下として処理される。
【0028】
本実施の形態では、CPU11は、タッチパネル1を介して表示部2上のエリアAの座標のタッチを検出した場合、一定時間が経過するか、指がタッチパネル1から離されるまで、キー押下として処理しないように制御する。
【0029】
また、CPU11は、タッチパネル1を介してタッチキーS1、S2、S3に指が触れたことを検出した場合、一定時間、キー押下として処理しないようにし、その一定時間内にエリアBかエリアAの座標のタッチを検出した場合、キー押下の処理を行わないように制御する。
【0030】
次に、図4および図5を参照して、本実施の形態の動作について説明する。図4および図5のフローチャートに対応するキー操作制御プログラムは、例えば制御部10内のメモリ12に予め設定され、制御部10内のCPU11により実行される。
【0031】
図4は、表示部2のキー部3近くのタッチを検出した場合の動作を説明するものである。
【0032】
図4において、CPU11は、タッチパネル1を介して表示部2上のエリアAのタッチを検出した場合(ステップS11:YES)、タッチキーS1、S2、S3のキー押下処理を停止し(ステップS12)、制御部10内のタイマ13に一定時間セットしてタイマを起動させ(ステップS13)、指がタッチパネル1から離されたか否か判断する(ステップS14)。
【0033】
その結果、指がタッチパネル1から離されていないと判断された場合(ステップS14:NO)、CPU11は、タイマ13がセットされた一定時間を計時してタイムアウトしたか否か判断する(ステップS15)。その結果、タイムアウトしていないと判断された場合(ステップS15:NO)、CPU11は、ステップS14に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0034】
一方、指がタッチパネル1から離されたと判断された場合(ステップS14:YES)、あるいは、タイムアウトしたと判断された場合(ステップS15:YES)、CPU11は、タッチキーS1、S2、S3のキー押下処理の停止を解除する(ステップS16)。
【0035】
これにより、図2に示すように、タッチパネル1上を表示部2上の位置P11から位置P12の方向へキー部3側に向かって指をスライドさせた場合、エリアAのタッチが必ず検出される。そうすると、一定時間が経過するか、指がタッチパネル1から離されるまでは、タッチキーS1、S2、S3のキー押下処理が停止されるため、その一定時間内に、指が表示部2上の位置P12を通過して表示部2外の部分に達し、タッチキーS1の位置P13に誤って触れた場合でも、キー押下として処理されない。
【0036】
また、図2に示すように、タッチパネル1の表示部2上のエリアA外の例えば位置P31に他の指を置いていても、表示部2上のエリアAのタッチが検出されない限り、タッチキーS1、S2、S3に触れた場合は、キー押下として処理される。
【0037】
図5は、タッチキーS1、S2、S3のタッチを検出した場合の動作を説明するものである。
【0038】
図5において、CPU11は、タッチパネル1を介してタッチキーS1、S2、S3に指が触れたことを検出した場合(ステップS21:YES)、タッチされたタッチキーS1、S2、S3のキー押下として処理せず(ステップS22)、制御部10内のタイマ13に一定時間セットしてタイマ13を起動させ(ステップS23)、エリアAかエリアBのタッチが検出されたか否か、および指がタッチパネル1から離されたか否か判断する(ステップS24〜S26)。
【0039】
その結果、エリアAかエリアBのタッチが検出されず(ステップS24:NO、ステップS25:NO)、指がタッチパネル1から離されていない場合(ステップS27:NO)、CPU11は、タイマ13がセットされた一定時間を計時してタイムアウトしたか否か判断する(ステップS27)。
【0040】
その結果、タイムアウトしていないと判断された場合(ステップS27:NO)、CPU11は、ステップS24に戻り、同様の処理を繰り返す。一方、タイムアウトしたと判断された場合(ステップS26:YES)、CPU11は、タッチされたタッチキーS1、S2、S3のキー押下として処理する(ステップS28)。
【0041】
一方、エリアAかエリアBのタッチが検出された場合(ステップS24:YES、ステップS25:YES)、CPU11は、タッチされたタッチキーS1、S2、S3のキー押下の処理を行わない(ステップS29)。また、指がタッチパネル1から離された場合(ステップS26:YES)、CPU11は、タッチされたタッチキーS1、S2、S3のキー押下として処理する(ステップS28)。
【0042】
これにより、図2に示すように、表示部2上の位置P21から位置P22の方向へキー部3側から離れる方向に指をスライドさせる場合、表示部2上の位置P21に触れる前に、誤ってキー部3のタッチキーS3の位置P23に触れたとしても、キー押下として処理されない。
【0043】
従って、本実施の形態では、表示部2の上および表示部2を延長させた部分にタッチパネル1を配置して、その表示部2外に配置された部分をキー部3とする携帯端末100において、使用者が誤ってキー部3に触れて誤操作してしまうことを防止することができる。
【0044】
また、図2の表示部2上のエリアAは、使用者がタッチパネル1上で指をスライドさせたとき、タッチパネル1がCPU11の通知する間隔で1回通知できる程度でよいため、他の指がタッチパネル1に触れているためにタッチキーS1、S2、S3に触れてもキー押下と判定されないことがない。
【0045】
また、本実施の形態では、エリアAのタッチを検出するまでキーを禁止する制御を行わないので、通常のタッチの処理が単純になる。
【0046】
また、本実施の形態では、キー部3の誤操作防止のために表示部2とタッチキーS1、S2、S3との間隔を大きくする必要もないため、その分、装置の大型化を抑制することができる。
【0047】
また、本実施の形態では、キー部3の誤操作防止のために一定時間タッチキーS1、S2、S3に指が触れていることを検出するまでキー押下として処理しないといった工夫は必要がないため、これにより生じる誤操作も低減することができる。
【0048】
さらに、本実施の形態では、キー部3の誤操作防止のために表示部2からタッチキーS1、S2、S3側に向かって指をスライドさせたことを検出して、その後のキー押下を制御する方法は必要がないため、指をスライドしていることを検出する処理が大きくなることを抑制できる。
【0049】
なお、図4の例では、エリアAのタッチを検出した場合の動作を説明しているが、エリアBのタッチを検出した場合も同様に、一定時間、キー部3のキー押下処理を停止するよう制御してもよい。あるいは、エリアAかエリアBのタッチを検出した場合に、一定時間、キー部3のキー押下処理を停止するよう制御してもよい。
【0050】
また、図5の例では、タイマに一定時間をセット後、タイムアウトするまでの間に、エリアAかエリアBのタッチを検出したか否か判断する処理(ステップS24、S25)に加え、指がタッチパネル1から離されたか否か判断する処理(ステップS26)を説明しているが、ステップS26の処理は省略してもよい。
【0051】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、図6を参照して説明する。
【0052】
図6は、本実施の形態に係る携帯端末で用いるタッチパネル1の構成を示す。前述した第1の実施の形態では、表示部2上のエリアA(検出エリア)は、複数のタッチキーS1、S2、S3に共通して1つ設定されていたが、本実施の形態では、図6に示すように、複数(同図の例では3つ)のタッチキーS1、S2、S3に応じて複数のエリアA1、A2、A3(複数の検出エリア)が割り当てられている。また、これに合わせて表示部2とキー部3との間のエリアB(境界エリア)も、複数のエリアB1、B2、B3(複数の境界エリア)が割り当てられている。その他の構成については、第1の実施の形態と同じである。
【0053】
この場合、CPU11は、キー部31のタッチキーS1、S2、S3に応じた表示部2上のエリアA1、A2、A3として、エリアA1のタッチを検出したら、タッチキーS1のキー押下の検出を一定時間停止し、エリアA2のタッチを検出したら、タッチキーS2のキー押下の検出を一定時間停止し、エリアA3のタッチを検出したらタッチキーS3のキー押下の検出を一定時間停止するように制御する。
【0054】
次に、図7および図8を参照して、本実施の形態の動作について説明する。図7および図8のフローチャートに対応するキー操作制御プログラムは、例えば制御部10内のメモリ12に予め設定され、制御部10内のCPU11により実行される。
【0055】
図7は、表示部2のキー部3近くのエリアAi(i=1、2、3)のタッチを検出した場合の動作を説明するものである。
【0056】
図7において、CPU11は、タッチパネル1を介して表示部2上のエリアAi(i=1、2、3)のタッチを検出した場合(ステップS31:YES)、エリアAiに対応するタッチキーSiのキー押下処理を停止し(ステップS32)、制御部10内のタイマ13に一定時間セットしてタイマ13を起動させ(ステップS33)、指がタッチパネル1から離されたか否か判断する(ステップS34)。
【0057】
その結果、指がタッチパネル1から離されていないと判断された場合(ステップS34:NO)、CPU11は、タイマ13がセットされた一定時間を計時してタイムアウトしたか否か判断する(ステップS35)。その結果、タイムアウトしていないと判断された場合(ステップS35:NO)、CPU11は、ステップS34に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0058】
一方、指がタッチパネル1から離されたと判断された場合(ステップS34:YES)、あるいは、タイムアウトしたと判断された場合(ステップS35:YES)、CPU11は、タッチキーSiのキー押下処理の停止を解除する(ステップS36)。
【0059】
図8は、タッチキーSi(i=1、2、3)のタッチを検出した場合の動作を説明するものである。
【0060】
図5において、CPU11は、タッチパネル1を介してタッチキーSiに指が触れたことを検出した場合(ステップS41:YES)、タッチされたタッチキーSiのキー押下として処理せず(ステップS42)、制御部10内のタイマ13に一定時間セットしてタイマ13を起動させ(ステップS43)、タッチキーSiに応じて割り当てられたエリアAiかエリアBiのタッチが検出されたか否か、および指がタッチパネル1から離されたか否か判断する(ステップS44〜S46)。
【0061】
その結果、エリアAiかエリアBiのタッチが検出されず、(ステップS44:NO、ステップS45:NO)、指がタッチパネル1から離されていない場合(ステップS46:NO)、CPU11は、タイマ13がセットされた一定時間を計時してタイムアウトしたか否か判断する(ステップS47)。
【0062】
その結果、タイムアウトしていないと判断された場合(ステップS47:NO)、CPU11は、ステップS44に戻り、同様の処理を繰り返す。一方、タイムアウトしたと判断された場合(ステップS47:YES)、CPU11は、タッチされたタッチキーSiのキー押下として処理する(ステップS48)。
【0063】
一方、エリアAiかエリアBiのタッチが検出された場合(ステップS44:YES、ステップS45:YES)、CPU11は、タッチされたタッチキーSiのキー押下の処理を行わない(ステップS49)。また、指がタッチパネル1から離された場合(ステップS46:YES)、CPU11は、タッチされたタッチキーSiのキー押下として処理する(ステップS48)。
【0064】
これにより、本実施の形態では、あるエリア(以下、エリアA1)に別の指を置いていた場合であっても、そのエリアA1に対応するタッチキーS1のみ、キー押下を一定時間無効とし、その他のエリアA2、A3に対応するタッチキーS2、S3は、キー押下を有効とすることができる。
【0065】
なお、図6の例では、複数のタッチキー31のキー数が3つの場合を例示しているが、キー数はこれに限定されず、2つでも4つ以上であってもよく、複数のエリアA、Bの数もこれにあわせて2つでも4つ以上であってもよい。
【0066】
また、図7の例では、エリアAiのタッチを検出した場合の動作を説明しているが、エリアBiのタッチを検出した場合も同様に、一定時間、タッチキーSiのキー押下処理を停止するよう制御してもよい。あるいは、エリアAiかエリアBiのタッチを検出した場合に、一定時間、タッチキーSiのキー押下処理を停止するよう制御してもよい。
【0067】
また、図8の例では、タイマ13に一定時間セット後、タイムアウトするまでの間に、エリアAiかエリアBiのタッチを検出したか否か判断する処理(ステップS44、S45)と、指がタッチパネル1から離されたか否か判断する処理(ステップS46)とを説明しているが、ステップS46の処理は省略してもよい。
【0068】
また、上記各実施の形態に係る携帯端末では、タッチパネル1上の表示部2とキー部3との間にエリアB(境界エリア)が存在するものを説明しているが、本発明は必ずしもこれに限定されず、変形例として、エリアBが存在せず、表示部2とキー部3とが直接接しているものにも適用可能である。この場合、エリアA(検出エリア)は、キー部3と直接接することになる。
【0069】
また、上記の携帯端末およびそのキー操作制御方法は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。この場合のハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せによる構成は特に限定されるものではなく、上述した機能を実現可能なものであれば、いずれの形態でも適用可能である。
【0070】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
【0071】
(付記1)表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部と、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部とを有することを特徴とする携帯端末。
【0072】
(付記2)前記制御部は、前記検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、前記キー部のキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする付記1に記載の携帯端末。
【0073】
(付記3)前記制御部は、前記キー部に使用者が触れたことを検出した場合、一定時間、当該キー部のキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記検出エリア又は前記境界エリアに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする付記1又は2に記載の携帯端末。
【0074】
(付記4)前記キー部には、複数のキーが配置され、前記検出エリアおよび前記境界エリアには、前記複数のキーに応じて複数の検出エリアおよび複数の境界エリアが割り当てられ、前記制御部は、前記タッチパネルを介して前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の携帯端末。
【0075】
(付記5)前記制御部は、前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下処理を停止するように制御することを特徴とする付記4に記載の携帯端末。
【0076】
(付記6)前記制御部は、前記複数のキーのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、当該複数のキーのいずれかのキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記複数のキーのいずれかに応じた前記複数の検出エリアのいずれか又は前記複数の境界エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする付記4又は5に記載の携帯端末。
【0077】
(付記7)前記検出エリアは、前記タッチパネル上で使用者が触れている位置をスライドさせたときに、前記タッチパネルの検出信号を前記制御部に通知する間隔で所定の回数通知可能な範囲に設定されることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の携帯端末。
【0078】
(付記8)前記表示部と前記キー部とが直接接し、前記検出エリアと前記キー部とが直接接していることを特徴とする付記1に記載の携帯端末。
【0079】
(付記9)表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部とを有する携帯端末のキー操作制御方法であって、制御部が、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御することを特徴とする携帯端末のキー操作制御方法。
【0080】
(付記10)前記制御部が、前記検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、前記キー部のキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする付記9に記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0081】
(付記11)前記制御部が、前記キー部に使用者が触れたことを検出した場合、一定時間、当該キー部のキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記検出エリア又は前記境界エリアに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする付記9又は10に記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0082】
(付記12)前記キー部には、複数のキーが配置され、前記検出エリアおよび前記境界エリアには、前記複数のキーに応じて複数の検出エリアおよび複数の境界エリアが割り当てられ、前記制御部が、前記タッチパネルを介して前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする付記9から11のいずれかに記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0083】
(付記13)前記制御部が、前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下処理を停止するように制御することを特徴とする付記12に記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0084】
(付記14)前記制御部が、前記複数のキーのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、当該複数のキーのいずれかのキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記複数のキーのいずれかに応じた前記複数の検出エリアのいずれか又は前記複数の境界エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする付記12又は13に記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0085】
(付記15)前記検出エリアは、前記タッチパネル上で使用者が触れている位置をスライドさせたときに、前記タッチパネルの検出信号を前記制御部に通知する間隔で所定の回数通知可能な範囲に設定されることを特徴とする付記9から14のいずれかに記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0086】
(付記16)前記表示部と前記キー部とが直接接し、前記検出エリアと前記キー部とが直接接していることを特徴とする付記9に記載の携帯端末のキー操作制御方法。
【0087】
(付記17)表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部とを有する携帯端末のキー操作制御方法であって、コンピュータを、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部として機能させることを特徴とする携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0088】
(付記18)前記制御部は、前記検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、前記キー部のキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする付記17に記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0089】
(付記19)前記制御部は、前記キー部に使用者が触れたことを検出した場合、一定時間、当該キー部のキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記検出エリア又は前記境界エリアに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする付記17又は18に記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0090】
(付記20)前記キー部には、複数のキーが配置され、前記検出エリアおよび前記境界エリアには、前記複数のキーに応じて複数の検出エリアおよび複数の境界エリアが割り当てられ、前記制御部は、前記タッチパネルを介して前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする付記17から20のいずれかに記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0091】
(付記21)前記制御部は、前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下処理を停止するように制御することを特徴とする付記19に記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0092】
(付記22)前記制御部は、前記複数のキーのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、当該複数のキーのいずれかのキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記複数のキーのいずれかに応じた前記複数の検出エリアのいずれか又は前記複数の境界エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする付記20又は21に記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0093】
(付記23)前記検出エリアは、前記タッチパネル上で使用者が触れている位置をスライドさせたときに、前記タッチパネルの検出信号を前記制御部に通知する間隔で所定の回数通知可能な範囲に設定されることを特徴とする付記17から21のいずれかに記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0094】
(付記24)前記表示部と前記キー部とが直接接し、前記検出エリアと前記キー部とが直接接していることを特徴とする付記17に記載の携帯端末のキー操作制御プログラム。
【0095】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
以上説明したように、本発明は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯端末装置であって、タッチパネルを有する端末装置、そのキー操作制御方法およびプログラムの用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 タッチパネル
2 表示部
3 キー部
10 制御部
11 CPU
12 メモリ
13 タイマ
20 無線通信部
31 タッチキー
100 携帯端末
101 筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部と、
前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、前記キー部のキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記制御部は、前記キー部に使用者が触れたことを検出した場合、一定時間、当該キー部のキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記検出エリア又は前記境界エリアに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記キー部には、複数のキーが配置され、
前記検出エリアおよび前記境界エリアには、前記複数のキーに応じて複数の検出エリアおよび複数の境界エリアが割り当てられ、
前記制御部は、前記タッチパネルを介して前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下の検出を当該キー押下として処理しないように制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数の検出エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合に、一定時間が経過するか、又は前記タッチパネルから使用者の触れている部分が離されるまで、使用者が触れた前記複数の検出エリアのいずれかに応じた前記複数のキーのいずれかのキー押下処理を停止するように制御することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記制御部は、前記複数のキーのいずれかに使用者が触れたことを検出した場合、当該複数のキーのいずれかのキー押下として処理しないようにし、前記一定時間内に前記複数のキーのいずれかに応じた前記複数の検出エリアのいずれか又は前記複数の境界エリアのいずれかに使用者が触れたことを検出したときに前記キー部のキー押下処理を行わないように制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記検出エリアは、前記タッチパネル上で使用者が触れている位置をスライドさせたときに、前記タッチパネルの検出信号を前記制御部に通知する間隔で所定の回数通知可能な範囲に設定されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項8】
前記表示部と前記キー部とが直接接し、前記検出エリアと前記キー部とが直接接していることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項9】
表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部とを有する携帯端末のキー操作制御方法であって、
制御部が、前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御することを特徴とする携帯端末のキー操作制御方法。
【請求項10】
表示部と、前記表示部およびその表示部を延長させた表示部外の部分に配置され、前記表示部およびその表示部外の部分に対して使用者が触れた位置を検出するタッチパネルと、前記タッチパネルの前記表示部外の部分に配置され、前記タッチパネルを介してキー押下の検出が可能なキー部とを有する携帯端末のキー操作制御方法であって、
コンピュータを、
前記タッチパネルを介して前記表示部の前記キー部に近接する部分に設定された検出エリアに使用者が触れたことを検出した場合に、前記キー部に使用者が触れたことを検出しても当該キー部のキー押下として処理しないように制御する制御部として機能させることを特徴とする携帯端末のキー操作制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−248068(P2012−248068A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120345(P2011−120345)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】