説明

携帯端末、輝度制御方法及びプログラム

【課題】タッチパネルに対するユーザ操作により表示画面の輝度を不適切に制御してしまうことを抑制しつつ、タッチパネルに対するユーザ操作が繰り返し行われている場合において、実際の周囲の明るさが変化したときにおける表示画面の視認性を確保可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末は、タッチパネル及びその近傍に配置され、周囲の明るさを測定する光センサを備え、前記光センサが測定した明るさが、第1状態から所定の閾値を超えて低下した第2状態に変化した場合において、当該変化から第1時間経過後までに、前記光センサが測定した明るさが、前記第2状態から前記第1状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を、前記第1状態に対応する輝度のまま維持し、変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを備える携帯端末に関し、特に、表示画面の輝度制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置においては、従来から、表示画面の視認性を確保するために、表示画面の近傍に配置されている光センサを用いて測定した周囲の明るさに応じて、表示画面の輝度を制御することが行われている。
この表示画面の輝度制御技術を、タッチパネルを備える携帯端末に適用した場合に、以下のような問題が生じ得る。
【0003】
即ち、タッチパネルに対するユーザ操作が行われた際に、光センサの部分がユーザの手の影になることによって、光センサが測定した明るさが低下するため、より低い輝度での表示がなされてしまうという問題である。これにより、実際の周囲の明るさは低下していないにもかかわらず、より低い輝度での表示がなされるので、表示画面が見づらくなってしまうことになる。
【0004】
この問題に対しては、例えば特許文献1の技術が知られている。
特許文献1の技術は、タッチパネルに対するユーザ操作が繰り返し行われている間は、光センサが測定した明るさに応じた輝度制御を行わずに、ユーザ操作が開始された時点でのタッチパネルの輝度のまま維持するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−79113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法では、タッチパネルに対するユーザ操作が繰り返し行われている場合において、携帯端末を持ったユーザが明所から暗所へ移動したときにも、明所での輝度のまま表示が行われるので、表示画面の視認性が確保できないという問題がある。
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、タッチパネルに対するユーザ操作により表示画面の輝度を不適切に制御してしまうことを抑制しつつ、タッチパネルに対するユーザ操作が繰り返し行われている場合において、実際の周囲の明るさが変化したときにおける表示画面の視認性を確保可能な携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、周囲の明るさに応じてタッチパネルの輝度を調整する機能を有する携帯端末であって、前記タッチパネルの近傍に配置され、周囲の明るさを測定する光センサと、前記光センサにより測定された明るさが、第1状態から、前記タッチパネルの輝度を変化させるよう制御をするための閾値を超えて低下した第2状態に変化した場合において、当該変化から第1時間経過後までに、前記光センサにより測定された明るさが、前記第2状態から前記第1状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第1状態に対応する輝度のまま維持し、前記第2状態から前記第1状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させるよう制御する輝度制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記構成を備える本発明に係る携帯端末によれば、タッチパネルに対するユーザ操作により表示画面の輝度を不適切に制御してしまうことを抑制しつつ、タッチパネルに対するユーザ操作が繰り返し行われている場合において、実際の周囲の明るさが変化したときにおける表示画面の視認性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機100の外観及び画面の輝度制御の方法を説明するための図
【図2】携帯電話機100の画面の輝度制御の方法を説明するための図
【図3】携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図
【図4】タッチパネル110における特定位置21を説明するための図
【図5】携帯電話機100の輝度制御処理を示すフローチャート
【図6】接触検出部151による検出結果と、状態判定部152による判定結果と、タッチパネル110の輝度の変化のタイミングとの一例を示す図
【図7】変形例に係る携帯電話機200の主要部の機能構成を示すブロック図
【図8】携帯電話機200の輝度制御処理を示すフローチャート
【図9】変形携帯電話機の輝度制御処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る携帯端末の実施の形態としての携帯電話機について説明する。
≪実施の形態≫
<概要>
図1(a)、(b)は、実施の形態に係る携帯電話機100の外観及び画面の輝度制御の方法を説明するための図である。
【0011】
図1(a)に示すように、携帯電話機100は、スピーカ1と、マイク2と、タッチパネル110と、光センサ120とを備える、いわゆるストレートタイプの端末であり、タッチパネル110の輝度を、実際の周囲の明るさに応じて制御するものである。
なお、図1及び後述する図2では、タッチパネル110に表示されているアイコン等の表示物の図示を省略している。
【0012】
携帯電話機100は、特に、光センサ120が測定した周囲の明るさが、所定の閾値以上である第1状態とその閾値未満である第2状態との間で変化した場合において、変化後所定時間内に、再度の状態変化がなかったときに限って、タッチパネル110の輝度を変更する。
これは、携帯電話機100を持ったユーザが、明所と暗所との間を移動した場合には、光センサ120が測定する周囲の明るさは、変化後の状態で安定すると考えられるためである。
【0013】
つまり、例えば、図1(b)に示すように、携帯電話機100が明所に存在する場合において、タッチパネル110に対するユーザ操作により、ユーザの手の影に入った光センサ120が測定した明るさが、第1状態から第2状態へと変化したとする。
この変化から上記所定時間以内にそのユーザ操作が終了し、ユーザがタッチパネル110から指等を離した場合には、ユーザの手の影はなくなり、光センサは、実際の周囲の明るさを測定することになる。
【0014】
携帯電話機100が引き続き明所に存在する場合には、光センサ120が測定した周囲の明るさは、第1状態へと変化するので、図1(a)に示すように、携帯電話機100は、タッチパネル110の輝度の変更は行わない。
一方、携帯電話機100が暗所に移動している場合には、光センサ120が測定した周囲の明るさは、第2状態で維持されることになるので、図2に示すように、携帯電話機100は、タッチパネル110の輝度を低下させる。
【0015】
このように、携帯電話機100は、光センサ120が測定した明るさの変化から所定時間内の再変化の有無に応じて、タッチパネル110の輝度を制御する。従って、この携帯電話機100は、タッチパネル110に対するユーザ操作により、輝度を不適切に制御してしまうことを抑制しつつ、タッチパネル110に対するユーザ操作が繰り返し行われている場合において、実際の周囲の明るさが低下したときにおける表示画面の視認性を確保することができる。
【0016】
なお、以下、上記所定時間のことを、「猶予時間」といい、第1状態に対応する輝度を「第1輝度」、第2状態に対応する輝度を「第2輝度」という。
また、ここでは、タッチパネル110に対するユーザ操作により、光センサ120が測定した明るさが、実際の周囲の明るさとは異なってしまう場合について説明したが、何らかの光が光センサ120に当たり、光センサ120が測定した明るさが、実際の周囲の明るさとは異なってしまうことも考えられる。
【0017】
この場合にも、携帯電話機100は、上記同様に、光センサ120が測定した明るさの状態が猶予時間内に再変化するか否かに応じて、タッチパネル110の輝度を制御することにより、同様に表示画面の視認性を確保することができる。
<構成>
図3は、携帯電話機100の主要部の機能構成を示すブロック図である。
【0018】
携帯電話機100は、同図に示すように、タッチパネル110、光センサ120、第1計時部130、第2計時部131、第3計時部132、記憶部140、及び制御部150を備える。
なお、同図では、通常の携帯電話機が備える通信部や、図1(a)で示したスピーカ1、マイク2の図示は省略している。また、携帯電話機100は、プロセッサ及びメモリを含んで構成されており、制御部150の機能は、上述のメモリに記憶されているプログラムを上述のプロセッサが実行することにより実現される。
【0019】
ここで、タッチパネル110は、表示部111、入力部112及び照明部113を備える。
表示部111は、LCD(Liquid Crystal Display)を含み、制御部150からの指示を受けて文字やアイコン等の画像をLCDに表示する回路である。上述のLCDの画素数(横×縦)は480×800画素であるものとする。なお、LCDの画素数は、480×800画素に限定されるものではなく、適宜、他の画素数とすることもできる。
【0020】
また、入力部112は、ユーザによる接触を検出し、検出している間、単位時間(例えば、25ms)毎に、その接触位置の座標値(x,y)を制御部150に送出する回路であり、例えば、静電容量方式のタッチセンサにより実現される。
以下では、図1(a)のタッチパネル110の左上端の座標値は(0,0)であるとし、右下端の座標値は(479,799)であるものとして説明する。
【0021】
なお、本実施の形態では、接触とは、ユーザの指等の身体やタッチペン等がタッチパネル110に接触した状態をいう他、ユーザの指等の身体やタッチペン等、タッチパネル110の静電容量を変化させるものが、タッチパネル110の静電容量を所定の閾値以上に変化させる程度にタッチパネル110に近接した状態を含む。
また、照明部113は、いわゆるバックライトであり、制御部150の指示に従って、表示部111の輝度が指示された輝度(第1輝度又は第2輝度)になるように点灯する機能を有する。
【0022】
光センサ120は、周囲の明るさを検出し、検出した明るさに対応する電圧レベルの信号を制御部150へ出力する回路であり、例えば、フォトダイオードにより実現される。
第1計時部130は、制御部150の指示を受けて計時を開始する機能を有し、また、第2計時部131は、現在時刻(例えば、1ms単位)を計時する機能を有する。
また、第3計時部132は、制御部150の指示を受けて計時を開始し、予め設定された時間(以下、「第3時間」といい、本実施の形態では、2秒程度であるものとする)を計時すると、その旨を制御部150に通知する機能を有する。
【0023】
なお、第1計時部130、第2計時部131、第3計時部132は、例えば、タイマやカウンタにより実現される。
記憶部140は、接触情報テーブル10及び位置情報20を格納するためのメモリ領域である。
接触情報テーブル10は、タッチパネル110において接触が検出された際の時刻及び座標値からなる情報(以下、「接触情報」という)を登録したテーブルであり、位置情報20は、タッチパネル110における特定位置21を示す情報である。
【0024】
ここで、特定位置21は、タッチパネル110に対して操作しようとして、ユーザが指等を接触させた際に、光センサ120により測定された明るさを低下させ得るタッチパネル110上の位置を示すものである。
図4は、タッチパネル110における特定位置21を説明するための図である。
同図では、斜線部で示す特定位置21の左上端の座標値(xa,ya)の例として(320,610)を、右下端の座標値(xb,yb)の例として(479,799)を示している。
【0025】
上記位置情報20は、この左上端の座標値(xa,ya)及び右下端の座標値(xb,yb)からなるものである。
再び、図3を用いて、携帯電話機100の残りの機能部について説明する。
制御部150は、表示制御機能を含む一般的な携帯電話機が有する各種機能の他、特に、光センサ120から出力された信号に基づいて、タッチパネル110の照明部113の輝度を制御する機能を有し、接触検出部151、状態判定部152、輝度制御部153を含んで構成される。
【0026】
ここで、接触検出部151は、タッチパネル110の入力部112から座標値を受領することで、タッチパネル110に対するユーザの指等の接触を検出する機能を有する。
接触検出部151は、入力部112から座標値を受領すると、受領した際の時刻を第2計時部131から取得し、取得した時刻及び受領した座標値、つまり接触情報を記憶部140の接触情報テーブル10に登録する機能を有する。
【0027】
状態判定部152は、光センサ120から出力された信号に基づいて、周囲の明るさが、第1状態及び第2状態のいずれであるかを判定する機能を有する。
具体的には、光センサ120から出力された信号に対応する明るさが、所定の閾値以上であれば、第1状態であると判定し、この閾値未満であれば、第2状態であると判定する。本実施の形態では、この閾値は、屋外の日向の明るさ(例えば、10万ルクス程度)と、通常の室内(例えば40W程度の白色蛍光灯)の明るさ(例えば、500ルクス程度)とを区別するための値とし、例えば、「1000ルクス」に相当する値であるものとする。
【0028】
輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が変化した際に、第1計時部130及び第3計時部132の計時を開始させ、タッチパネル110の照明部113に対する変化後の状態に対応する輝度への変更指示を、第1計時部130が猶予時間を計時するまでに状態判定部152による判定結果が再度変化しなかった場合に行うよう制御する機能を有する。
【0029】
また、輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が変化した場合において、記憶部140の接触情報テーブル10及び位置情報20に基づいて、その変化の第2時間前からその変化の第3時間後までの間に、タッチパネル110の特定位置21に対するユーザの指等の接触があったかを判定する機能を有する。
輝度制御部153は、上記猶予時間のデフォルト値を第1時間とし、この判定において、該当の接触があった場合に、猶予時間を第1時間よりも長い第4時間に変更して上記制御を行う。
【0030】
なお、本実施の形態では、第1時間は「3秒程度」であるものとし、第4時間は「5秒程度」であるものとし、第2時間及び第3時間は「2秒程度」であるものとする。
<動作>
次に、上記構成を備える携帯電話機100の動作について、図5を用いて説明する。
図5は、携帯電話機100の輝度制御処理を示すフローチャートである。
【0031】
同図に示す輝度制御処理は、携帯電話機100の電源がONになると開始され、特に図示していないが、電源がOFFになると終了される。
なお、図5及び後述する図6では、第1時間を「t1」、第2時間を「t2」、第3時間を「t3」、第4時間を「t4」と記載している。
携帯電話機100の電源がONになると、制御部150は、接触情報テーブル10を初期化、つまり、登録されている全ての接触情報を削除する。
【0032】
なお、以降、同図に示す輝度制御処理とは非同期に、接触検出部151は、タッチパネル110に対するユーザの指等の接触を検出した際に、接触情報テーブル10に接触情報を登録していくものとする。
状態判定部152は、光センサ120が測定した明るさが、第1状態及び第2状態のいずれであるかを判定し、輝度制御部153は、この判定結果に対応する輝度(第1輝度又は第2輝度)をタッチパネル110の照明部113に指定し、照明部113は、指定された輝度で照明を開始する(ステップS1)。
【0033】
なお、状態判定部152は、光センサ120が測定した明るさが、所定の閾値以上である場合には第1状態であると判定し、この閾値未満である場合には第2状態であると判定する。
また、状態判定部152は、光センサ120が測定した明るさが第1状態及び第2状態のいずれであるかを判定し、輝度制御部153は、この判定結果が、前回の判定結果から変化したか否かを判定する(ステップS2)。
【0034】
変化してない場合には(ステップS2:NO)、再びステップS2の処理を行い、第1状態から第2状態へ、又は第2状態から第1状態へ変化した場合には(ステップS2:YES)、輝度制御部153は、猶予時間に第1時間を設定し(ステップS3)、第1計時部130及び第3計時部132による計時を開始させ、第2計時部131から現在時刻を取得する(ステップS4)。なお、第1計時部130、第3計時部132が既に計時している場合には、輝度制御部153は、リセットした上で計時を開始させる。
【0035】
また、輝度制御部153は、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間に、特定位置21内での接触(以下、「特定接触」という)があったか否かを、記憶部140の接触情報テーブル10及び位置情報20に基づいて判定する(ステップS5)。
より詳細には、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間の時刻を含む接触情報に含まれている座標値が、位置情報20の左上端座標値(xa,ya)と右下端座標値(xb,yb)で特定される矩形領域(特定位置21)に含まれる場合に、肯定的な判定(ステップS5:YES)を行う。
【0036】
肯定的な判定がなされた場合に(ステップS5:YES)、輝度制御部153は、猶予時間に第4時間を設定する(ステップS6)。
また、輝度制御部153は、第1計時部130が計時している時間を取得し、第1計時部130が計時を開始したとき、即ち、ステップS2で状態判定部152の判定結果が変化したときから、猶予時間を経過したか否かを判定する(ステップS7)。
【0037】
猶予時間を経過した場合には(ステップS7:YES)、輝度制御部153は、状態判定部152による直近の判定結果に対応する輝度(第1輝度又は第2輝度)をタッチパネル110の照明部113に指定し、照明部113は、指定された輝度に変更して照明を行い(ステップS9)、輝度制御部153は、再びステップS2から処理を行う。
また、猶予時間を経過していない場合には(ステップS7:NO)、状態判定部152は、光センサ120が測定した明るさが第1状態及び第2状態のいずれであるかを判定し、輝度制御部153は、この判定結果が、前回の判定結果から変化したか否かを判定する(ステップS8)。
【0038】
変化してない場合には(ステップS8:NO)、輝度制御部153は、再びステップS7から処理を行い、第1状態から第2状態へ、又は第2状態から第1状態へ変化した場合には(ステップS8:YES)、輝度制御部153は、再びステップS2から処理を行う。
一方、ステップS5において、否定的な判定がなされた場合に(ステップS5:NO)、輝度制御部153は、ステップS4で取得した時刻より後に、特定接触があったか否かを、記憶部140の接触情報テーブル10及び位置情報20に基づいて判定する(ステップS10)。
【0039】
より詳細には、ステップS4で取得した時刻より後の時刻を含む接触情報に含まれている座標値が、位置情報20の左上端座標値(xa,ya)と右下端座標値(xb,yb)で特定される矩形領域(特定位置21)に含まれる場合に、肯定的な判定(ステップS10:YES)を行う。
肯定的な判定がなされた場合には(ステップS10:YES)、上述したステップS6の処理に進み、否定的な判定がなされた場合には(ステップS10:NO)、輝度制御部153は、第3計時部132が計時を開始したとき、即ち、ステップS2で状態判定部152の判定結果が変化したときから、第3時間を経過したか否かを判定する(ステップS11)。
【0040】
第3計時部132から第3時間を計時した旨の通知があった場合に、輝度制御部153は、第3時間を経過したと判定し(ステップS11:YES)、ステップS7の処理に進む。
また、第3計時部132から第3時間を計時した旨の通知がない場合に、輝度制御部153は、第3時間を経過していないと判定し(ステップS11:NO)、状態判定部152は、光センサ120が測定した明るさが第1状態及び第2状態のいずれであるかを判定し、輝度制御部153は、この判定結果が、前回の判定結果から変化したか否かを判定する(ステップS12)。
【0041】
変化してない場合には(ステップS12:NO)、輝度制御部153は、再びステップS10から処理を行い、第1状態から第2状態へ、又は第2状態から第1状態へ変化した場合には(ステップS12:YES)、輝度制御部153は、再びステップS2から処理を行う。
<具体例による動作の説明>
上述した携帯電話機100の動作を、図6の例を用いて具体的に説明する。
【0042】
図6は、接触検出部151による検出結果と、状態判定部152による判定結果と、タッチパネル110の輝度の変化のタイミングとの一例を示す図である。
同図の接触検出欄における斜線部は、特定接触があったことを示している。
また、以下では、時刻T17は、携帯電話機100を所持するユーザが明所(例えば、屋外の日向)から暗所(例えば、通常の室内)へと移動した時刻を示しており、時刻T20は、携帯電話機100を所持するユーザが暗所から明所へと移動した時刻を示しているものとする。
【0043】
<明所でのタッチパネル110に対するユーザ操作>
時刻T10は、携帯電話機100の電源がONになったタイミングを示している。
この例では、携帯電話機100は明所に存在するため、状態判定部152は、光センサ120が測定した明るさが第1状態であると判定し、輝度制御部153は、照明部113に第1輝度での照明を開始させる(ステップS1)。
【0044】
この例では、時刻T11において、光センサ120が測定した明るさが第2状態へと変化するので、輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が、前回の判定結果(第1状態)から変化したと判定し(ステップS2:YES)、猶予時間に第1時間を設定し(ステップS3)、第1計時部130及び第3計時部132による計時を開始させ、第2計時部131から現在時刻(時刻T11)を取得する(ステップS4)。
【0045】
この例では、輝度制御部153は、取得した時刻T11の第2時間前から、時刻T11までの間に、特定接触がなかったと判定し(ステップS5:NO)、取得した時刻T11より後に、特定接触があったか否かを判定する(ステップS10)。
この例では、取得した時刻T11から第3時間を経過する前の時刻T12において、特定接触があるため(ステップS10:YES)、輝度制御部153は、猶予時間に第4時間を設定する(ステップS6)。
【0046】
この例では、第1計時部130が計時している時間が時刻T11から猶予時間(t4)を経過する前の時刻T13において、光センサ120が測定した明るさが第1状態へと変化するので、輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が、前回の判定結果(第2状態)から変化したと判定する(ステップS7:NO、ステップS8:YES)。
<明所でのタッチパネル110に対するユーザ操作>
続いて、この例では、時刻T14において、輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が第1状態から第2状態へと変化したと判定し(ステップS2:YES)、猶予時間に第1時間を設定し(ステップS3)、第1計時部130及び第3計時部132による計時をリセットした上で開始させ、第2計時部131から現在時刻(時刻T14)を取得する(ステップS4)。
【0047】
この例では、輝度制御部153は、取得した時刻T14の第2時間前から、時刻T14までの間に特定接触がなかったと判定し(ステップS5:NO)、取得した時刻T14から第3時間を経過する前の時刻T15において、状態判定部152による判定結果が第2状態から第1状態へと変化したと判定する(ステップS12:YES)。
<タッチパネル110に対するユーザ操作中の明所から暗所への移動>
続いて、この例では、時刻T16において、輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が第1状態から第2状態へと変化したと判定し(ステップS2:YES)、猶予時間に第1時間を設定し(ステップS3)、第1計時部130及び第3計時部132による計時をリセットした上で開始させ、第2計時部131から現在時刻(時刻T16)を取得する(ステップS4)。
【0048】
この例では、輝度制御部153は、取得した時刻T16において特定接触があったと判定し(ステップS5:YES)、猶予時間に第4時間を設定する(ステップS6)。
この例では、第1計時部130が計時している時間が時刻T16から猶予時間(t4)を経過した時刻T18まで、光センサ120が測定した明るさが第2状態のままであり(ステップS8:NO)。時刻T18で、猶予時間(t4)を経過したと判定する(ステップS7:YES)。従って、輝度制御部153は、照明部113に、状態判定部152による直近の判定結果に対応する輝度(第2輝度)に変更して照明を行わせる(ステップS9)。
【0049】
<受光中に暗所から明所に移動>
以下では、時刻T19〜時刻T21において、光センサ120に光が当たっていたものとして説明する。
時刻T19において、輝度制御部153は、状態判定部152による判定結果が第2状態から第1状態へと変化したと判定し(ステップS2:YES)、猶予時間に第1時間を設定し(ステップS3)、第1計時部130及び第3計時部132による計時をリセットした上で開始させ、第2計時部131から現在時刻(時刻T19)を取得する(ステップS4)。
【0050】
この例では、輝度制御部153は、取得した時刻T19の第2時間前から、時刻T19までの間及び取得した時刻T19から第3時間後までの間において、特定接触がなかったと判定する(ステップS5:NO、S10:NO、S11:YES)。
また、この例では、第1計時部130が計時している時間が時刻T19から猶予時間(t1)を経過した時刻T22まで、光センサ120が測定した明るさが第1状態のままであり(ステップS8:NO)。時刻T22で、猶予時間(t1)を経過したと判定する(ステップS7:YES)。
【0051】
従って、輝度制御部153は、照明部113に、状態判定部152による直近の判定結果に対応する輝度(第1輝度)に変更して照明を行わせる(ステップS9)。
以上、説明してきたように、携帯電話機100は、明所におけるタッチパネル110に対するユーザ操作により、光センサ120が測定した明るさが第2状態に変化しても(時刻T11、時刻T14参照)、タッチパネル110の輝度を第1輝度のまま維持できており、視認性を確保することができる。
【0052】
また、携帯電話機100は、タッチパネル110に対するユーザ操作が繰り返し行われている場合において、明所から暗所に移動したときには、タッチパネルの輝度を暗所に対応する輝度(この例では第2輝度)に変更することができる(時刻T18参照)。
また、携帯電話機100は、光センサ120に反射光が当たっている場合において、暗所から明所に移動したときにも、タッチパネルの輝度を明所に対応する輝度(この例では第1輝度)に変更することができる(時刻T22参照)。
【0053】
即ち、携帯電話機100は、タッチパネル110の輝度を、実際の周囲の明るさに応じた輝度に変更し、視認性を確保することができる。
≪変形例≫
<概要>
上記実施の形態では、光センサ120が測定した明るさが、第1状態と第2状態との間で変化した場合において、その変化の第2時間前からその変化の第3時間後までの間にタッチパネル110に対する特定接触がないときに、猶予時間の経過を待ってからタッチパネル110の輝度を、変化後の状態に対応する輝度に変更するものとして説明した(図5のステップS5:NO、S10:NO、S11:YES、S7:YES、S9参照)。
【0054】
また、上記実際の形態では、光センサ120が測定した明るさが、第1状態と第2状態との間で変化した場合において、変化の第2時間前から変化の第3時間後までの間にタッチパネル110に対する特定接触があったときに、猶予時間を第1時間から第4時間に延長するものとして説明した(図5のステップS5:YES、S10:YES、S6参照)。
【0055】
以下では、猶予時間の延長を行わないようにし、かつ、光センサ120が測定した明るさが、第1状態と第2状態との間で変化した場合において、変化の第2時間前から変化の第3時間後までの間に、特定接触に限らず、タッチパネル110に対する接触がないときに、猶予時間の経過を待たずに、タッチパネル110の輝度を、変化後の状態に対応する輝度に変更するようにした一変形例を、実施の形態に係る携帯電話機100からの変更部分を中心に説明する。
【0056】
<構成>
図7は、変形例に係る携帯電話機200の主要部の機能構成を示すブロック図である。
携帯電話機200は、同図に示すように、タッチパネル110、光センサ120、第1計時部130、第2計時部131、第3計時部132、記憶部210、及び制御部220を備え、実施の形態に係る携帯電話機100の記憶部140及び制御部150に代えて、記憶部210及び制御部220を備える点で、携帯電話機100とは異なる。
【0057】
ここで、記憶部210は、接触情報テーブル10を格納するためのメモリ領域であり、位置情報20を格納しない点で、実施の形態に係る記憶部140と異なる。
また、制御部220は、接触検出部151、状態判定部152、輝度制御部221を含んで構成され、実施の形態に係る制御部150に含まれる輝度制御部153に代えて、輝度制御部221を含む点で、制御部150とは異なる。
【0058】
輝度制御部221の内容については、図8を用いて詳細に説明する。
<動作>
携帯電話機200の動作について、図8を用いて説明する。
図8は、携帯電話機200の輝度制御処理を示すフローチャートである。
同図では、第1時間を「t1」、第2時間を「t2」、第3時間を「t3」と記載している。
【0059】
携帯電話機200の電源がONになると、携帯電話機100と同様に、ステップS1、S2、S4の処理を行う。即ち、この携帯電話機200の制御部220は、接触情報テーブル10の初期化処理を行い、輝度制御部221は、状態判定部152による判定結果に対応する輝度での照明の開始処理と、状態判定部152による判定結果が変化したかの判定処理とを行う(ステップS1、S2)。また、特に、状態判定部152による判定結果が変化した場合に(ステップS2:YES)、輝度制御部221は、計時の開始処理と、現在時刻の取得処理を行う(ステップS4)。
【0060】
続いて、輝度制御部221は、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間に、タッチパネル110に対する接触があったか否かを、記憶部210の接触情報テーブル10に基づいて判定する(ステップS13)。
輝度制御部221は、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間の時刻を含む接触情報が存在する場合に、肯定的な判定(ステップS13:YES)を行い、第1計時部130が計時している時間を取得し、第1時間を経過したか否かを判定する(ステップS14)。
【0061】
第1時間を経過した場合には(ステップS14:YES)、輝度制御部221は、携帯電話機100と同様に、状態判定部152による直近の判定結果に対応する輝度への照明の変更処理を行い(ステップS9)、輝度制御部221は、再びステップS2から処理を行う。
また、第1時間を経過していない場合には(ステップS14:NO)、輝度制御部221は、携帯電話機100と同様に、状態判定部152による判定結果が変化したかの判定処理を行う(ステップS8)。
【0062】
一方、ステップS13において、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間の時刻を含む接触情報が存在しない場合に、輝度制御部221は、否定的な判定を行い(ステップS13:NO)、ステップS4で取得した時刻より後に、タッチパネル110に対する接触があったか否かを、記憶部210の接触情報テーブル10に基づいて判定する(ステップS15)。
【0063】
ステップS4で取得した時刻より後の時刻を含む接触情報が存在する場合に、輝度制御部221は、肯定的な判定を行い(ステップS15:YES)、上述したステップS14の処理に進む。
また、ステップS4で取得した時刻より後の時刻を含む接触情報が存在しない場合に、輝度制御部221は、否定的な判定を行い(ステップS15:NO)、携帯電話機100と同様、第3時間を経過したか否かを判定する(ステップS16)。
【0064】
第3計時部132から第3時間を計時した旨の通知があった場合に、輝度制御部221は、第3時間を経過したと判定し(ステップS16:YES)、上述のステップS9の処理に進む。
第3計時部132から第3時間を計時した旨の通知がない場合に、輝度制御部221は、第3時間を経過していないと判定し(ステップS16:NO)、携帯電話機100と同様に、状態判定部152による判定結果が変化したかの判定処理とを行う(ステップS12)。
【0065】
≪補足≫
以上、本発明に係る携帯端末を、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態及び変形例で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
(1)変形例に係る携帯電話機200は、(a)猶予期間の延長を行わないようにした点、(b)特定接触に限らないようにした点、(c)猶予時間の経過を待たずに、タッチパネル110の輝度を、変化後の状態に対応する輝度に変更するようにした点で、実施の形態に係る携帯電話機100と異なるものとして説明した。
【0066】
しかしながら、携帯電話機100に、上記(a)〜(c)の一部についてのみ適用するよう変形してもよい。
また、変形例では、光センサ120が測定した明るさが、第1状態と第2状態との間で変化した場合において、変化の第2時間前から変化の第3時間後までの間の全期間におけるタッチパネル110に対する接触の有無により、タッチパネル110の輝度を制御するものとして説明した。しかしながら、変化の第2時間前から変化までの間と、変化から変化の第3時間後までの間とのいずれか一方の期間における接触の有無により、タッチパネル110の輝度を制御するようにしてもよい。
【0067】
また、実際の形態では、光センサ120が測定した明るさが、第1状態と第2状態との間で変化した場合において、変化の第2時間前から変化の第3時間後までの間に、タッチパネル110に対する特定接触があったときに、猶予時間を延長するものとして説明した。
しかしながら、変化の第2時間前から変化の第3時間後までの全期間に限らず、変化の第2時間前から変化までの間と、変化から変化の第3時間後までの間とのいずれか一方の期間についての特定接触の有無に基づいて猶予時間を延長するようにしてもよい。
【0068】
(2)実施の形態及び変形例では、光センサ120が測定した明るさが、第1状態と第2状態との2つの状態を有するものとして説明したが、3つ以上の状態を有するものとしてもよい。
その場合、状態数をn(nは3以上の自然数)とした場合に、n−1個の閾値が必要である。例えば、状態数n=3とした場合には、2つの閾値が必要である。例えば、実施の形態及び変形例で説明した所定の閾値(例えば、「1000ルクス」に相当する値であり、この項では、「第1の閾値」という)より大きい第2の閾値(例えば、「5000ルクス」に相当する値)を決定し、光センサ120が測定した明るさが、第2閾値以上である状態を第3状態とし、第2閾値未満第1閾値以上である状態を第1状態とし、第1閾値未満である状態を第2状態とすることができる。
【0069】
以下、第1状態及び第2状態に加え、第3状態が存在する場合における携帯電話機(以下、「変形携帯電話機」という)の動作について説明する。
図9は、変形携帯電話機の輝度制御処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、変形携帯電話機の輝度制御処理は、実施の形態に係る携帯電話機100の輝度制御処理(図5参照)のステップS2、S8、S12の処理に代えて、ステップS20、S21、S23の処理を含み、また、ステップS22、S24の処理を追加した点で異なる。
【0070】
従って、以下では、この相違部分を中心に、変形携帯電話機の輝度制御処理について説明する。
変形携帯電話機の電源がONになると、携帯電話機100と同様に、この変形携帯電話機の制御部(以下、「変形制御部」という)は、接触情報テーブル10の初期化処理を行い、この変形制御部の状態判定部(以下、「変形状態判定部」という)は、光センサ120が測定した明るさが、第1状態、第2状態及び第3状態のいずれであるかを判定し、この変形制御部の輝度制御部(以下、「変形輝度制御部」という)は、この判定結果に対応する輝度(第1輝度、第2輝度又は第3輝度)をタッチパネル110の照明部113に指定し、照明部113は、指定された輝度で照明を開始する(ステップS1)。
【0071】
続いて、変形輝度制御部は、変形状態判定部による判定結果が変化したかの判定処理を行う(ステップS20)。
第1状態から第2状態若しくは第3状態へ、第2状態から第1状態若しくは第3状態へ、又は第3状態から第1状態若しくは第2状態へ変化した場合には(ステップS20:YES)、変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、猶予時間の設定処理と、計時の開始処理と、現在時刻の取得処理を行う(ステップS3、S4)。
【0072】
続いて、変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間に、タッチパネル110に対する接触があったか否かの判定処理を行い(ステップS5)、接触があった場合には(ステップS5:YES)、猶予時間の再設定処理と、猶予時間を経過したか否かの判定処理を行う(ステップS6、S7)。
【0073】
猶予時間を経過した場合に(ステップS7:YES)、変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、変形状態判定部による直近の判定結果に対応する輝度(第1輝度、第2輝度又は第3輝度)をタッチパネル110の照明部113に指定し、照明部113は、指定された輝度に変更して照明を行い(ステップS9)、再びステップS20から処理を行う。
【0074】
猶予時間を経過していない場合に(ステップS7:NO)、変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、変形状態判定部による判定結果が変化したかの判定処理を行い(ステップS21)、判定結果が変化した場合に(ステップS21:YES)、変化後の状態が、現在の輝度に対応する状態か否かを判定する(ステップS22)。
具体的には、変形輝度制御部は、現在の輝度が第1輝度である場合には、変化後の状態が第1状態であるときに、現在の輝度が第2輝度である場合には、変化後の状態が第2状態であるときに、現在の輝度が第3輝度である場合には、変化後の状態が第3状態であるときに、肯定的な判定(ステップS22:YES)を行う。
【0075】
肯定的な判定を行った場合には(ステップS22:YES)、ステップS20から処理を行い、否定的な判定を行った場合には(ステップS22:NO)、ステップS3から処理を行う。
一方、ステップS5において、取得した時刻より第2時間前から、取得した時刻までの間に、タッチパネル110に対する接触がなかった場合に(ステップS5:NO)、変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、ステップS4で取得した時刻より後に、タッチパネル110に対する接触があったか否かの判定処理を行う(ステップS10)。
【0076】
接触があった場合には(ステップS10:YES)、ステップS6の処理に進み、接触がなかった場合には(ステップS10:NO)、変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、第3時間を経過したか否かの判定処理を行う(ステップS11)。
変形輝度制御部は、輝度制御部153と同様に、第3時間を経過した場合に(ステップS11:YES)、ステップS7の処理に進み、第3時間を経過していない場合には(ステップS11:NO)、変形状態判定部による判定結果が変化したかの判定処理を行う(ステップS23)。
【0077】
判定結果が変化した場合に(ステップS23:YES)、上記ステップS22の処理と同様に、変化後の状態が、現在の輝度に対応する状態か否かを判定する(ステップS24)。
肯定的な判定を行った場合には(ステップS24:YES)、ステップS20から処理を行い、否定的な判定を行った場合には(ステップS24:NO)、ステップS3から処理を行う。
【0078】
なお、図5及び図8では、ステップS8で状態が変化した場合(ステップS8:YES)及びステップS12で状態が変化した場合(ステップS12:YES)には、再びステップS2から処理を行うものとして説明したが、ステップS3から処理を行うようにしてもよい。
但し、この場合、ステップS9の処理において、変更後の輝度が現在の輝度と一致する場合には、現在の輝度を維持し、変更を行わないようにする必要がある。
【0079】
また、図9では、ステップS21で状態が変化した場合(ステップS21:YES)にはステップS22の処理を行い、ステップS23で状態が変化した場合に(ステップS23:YES)には、ステップS24の処理を行うものとして説明したが、ステップS21で状態が変化した場合に(ステップS21:YES)、ステップS22の処理を行うことなく、また、ステップS23で状態が変化した場合に(ステップS23:YES)、ステップS24の処理を行うことなく、ステップS3から処理を行うようにしてもよい。
【0080】
この場合、上記同様、ステップS9の処理において、変更後の輝度が現在の輝度と一致する場合には、現在の輝度を維持し、変更を行わないようにする必要がある。
(3)実施の形態及び変形例では、光センサ120が測定した明るさが、所定の閾値(例えば「1000ルクス」に相当する値)以上からその閾値未満に変化した場合に、第1状態から第2状態へと変化したと判定し、光センサ120が測定した明るさが、その閾値未満からその閾値以上に変化した場合に、第2状態から第1状態へと変化したと判定するものとして説明した。
【0081】
しかしながら、光センサ120が測定した明るさの単位時間内の減少量が所定の閾値(例えば、「1000ルクス」に相当する値)未満からその閾値以上に変化した場合に、第1状態から第2状態へと変化したと判定し、光センサ120が測定した明るさの単位時間内の増加量がその閾値未満からその閾値以上に変化した場合に、第2状態から第1状態へと変化したと判定してもよい。
【0082】
また、実施の形態及び変形例で示した所定の閾値(例えば「1000ルクス」に相当する値)は、一例であり、それ以外の値であってもよく、例えば、ユーザが、任意の値を設定できるようにしてもよい。
(4)実施の形態及び変形例では、第1時間を「3秒程度」、第2時間及び第3時間を「2秒程度」、第4時間を「5秒程度」として説明したが、これらは一例であり、第4時間>第1時間>第2時間かつ第1時間>第3時間との条件を満たすように、各時間を決定すればよく、ユーザが設定できるようにしてもよい。
【0083】
また、第2時間と第3時間とは、同じ時間でも異なる時間でもよい。
(5)実施の形態及び変形例では、光センサ120は、タッチパネル110の下方(マイク2側)に配置されているものとして説明したが、光センサ120の配置は、適宜変更することができる。但し、光センサ120は、タッチパネル110の輝度を実際の周囲の明るさに応じて変更するために用いられるため、タッチパネル110の近傍に配置されるほうが好ましい。
【0084】
なお、光センサ120の配置を変更した場合には、その配置に合わせて、位置情報20が示す特定位置21を変更する必要がある。
また、実施の形態及び変形例では、位置情報20が示す特定位置21は、矩形領域であり、位置情報20は予め設定されているものとして説明した。しかしながら、例えば、実施の形態及び変形例に係る携帯電話機の運用開始時において、ユーザにタッチパネル110に対する操作を複数回行わせ、光センサ120が測定した明るさが所定値以上低下するタッチパネル110上の位置を特定し、特定した位置を示す位置情報20として記憶部140に記憶するようにしてもよい。
【0085】
この位置情報20は、この特定した位置を含むように決定した矩形領域であってもよいし、特定した位置を示す1以上の座標値群であってもよい。
(6)実施の形態及び変形例に係る携帯電話機は、ストレートタイプの携帯電話機であるものとして説明したが、折りたたみ式やスライド式等、他の外観を有する携帯電話機であってもよい。
【0086】
また、折りたたみ式やスライド式の携帯電話機においては、タッチパネル110が配置される筐体と、光センサ120が配置される筐体とは同一の筐体でも異なる筐体でもよい。
また、実施の形態及び変形例に係る携帯電話機は、1組の表示部111及び照明部113を備えるものとして説明したが、更に1組以上の表示部及び照明部を備えるようにしてもよく、各照明部による照明は、実施の形態及び変形例で説明したのと同様に制御されるようにしてもよい。
【0087】
また、この変形で追加される1組以上の表示部及び照明部は、タッチパネルを構成するものであってもよい。
(7)実施の形態及び変形例に係るタッチパネル110の入力部は、静電容量方式のタッチセンサにより実現するものとして説明したが、この静電容量方式のタッチセンサとして、多数の電極パターンをプラスチックやガラス等の基板上に形成し、接触点の近傍の複数の電極パターンによる電流量の比率を計測することで判別する投影型や、導電膜と基板とを有して構成され、基板の隅に電極を設け、導電膜による均一な電界を形成し、指等の接触による隅の端子の電流量の比率を計測して接触位置を判別する表面型等、適宜なものを用いることができる。
【0088】
また、タッチパネル110の入力部は、静電容量方式のタッチセンサにより実現される場合に限らず、電子ペン等の専用のペンを用いる電磁誘導方式や、2層構造の透明電極からなるマトリクススイッチ方式や、2枚の抵抗膜の1枚に電圧を印加し、他方の抵抗膜において操作した位置に応じた電圧を検知する抵抗膜方式や、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧変化によって検出し、指等の接触を検知する表面弾性波方式や、遮光された赤外線により指等が接触した位置を検出する赤外線方式や、画面に光センサを組み込んで接触位置を検知する光センサ方式等により実現されてもよい。
【0089】
また、実施の形態では、タッチパネル110の表示部のLCDの形状は、略矩形状であるとして説明したが、例えば、円形状、その他多角形状であってもよい。
(8)実施の形態及び変形例において説明した各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
【0090】
また、実施の形態及び変形例において説明した各構成要素は、携帯電話機が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
(9)実施の形態及び変形例において説明した携帯電話機の輝度制御処理(図5、図8参照)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるプロセッサで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより実施の形態及び変形例で示した携帯電話機の各機能が実現される。
【0091】
(10)実施の形態及び変形例に係る携帯電話機に、上記(1)〜(9)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
(11)以下、更に本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯端末は、周囲の明るさに応じてタッチパネルの輝度を調整する機能を有する携帯端末であって、前記タッチパネルの近傍に配置され、周囲の明るさを測定する光センサと、前記光センサにより測定された明るさが、第1状態から、前記タッチパネルの輝度を変化させるよう制御をするための閾値を超えて低下した第2状態に変化した場合において、当該変化から第1時間経過後までに、前記光センサにより測定された明るさが、前記第2状態から前記第1状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第1状態に対応する輝度のまま維持し、前記第2状態から前記第1状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させるよう制御する輝度制御部とを備える。
【0092】
一般的に、タッチパネルに対する1回のユーザ操作(例えば、いわゆるクリック、ダブルクリック、ドラッグといった操作)は、比較的短い時間内に終了するケースが多いと考えられる。
従って、タッチパネルに対するユーザ操作により、光センサがユーザの手の影になり、光センサにより測定された明るさが第1状態から第2状態へと変化した場合には、変化後比較的短い時間内に、光センサは、再び実際の周囲の明るさを計測することになると考えられる。
【0093】
つまり、タッチパネルに対するユーザ操作によって、光センサにより測定された明るさが第1状態から第2状態へと変化した場合において、実際の周囲の明るさに変化がないときには、光センサにより測定された明るさが再び第1状態へと戻り、実際の周囲の明るさが低下した場合には、光センサにより測定された明るさが第2状態で維持されることになる。
【0094】
この携帯端末は、光センサにより測定された明るさが第1状態から第2状態へと変化した場合において、変化から第1時間内に光センサにより測定された明るさが再び第1状態へと戻ったときには、第1状態に対応する輝度にタッチパネルの輝度を維持し、変化から第1時間内に光センサにより測定された明るさが第2状態で維持されたときには、第2状態に対応する輝度にタッチパネルの輝度を変化させる。
【0095】
従って、適切な第1時間を用いることにより、この携帯端末によれば、タッチパネルに対するユーザ操作により表示画面の輝度を不適切に制御してしまうことを抑制しつつ、タッチパネルに対するユーザ操作中に実際の周囲の明るさが変化した場合における表示画面の視認性を確保できる。
(b)また、前記輝度制御部は、前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化した場合において、当該変化の第2時間前から当該変化までに、前記タッチパネルへの接触が行われていないときには、前記制御を行うことなく、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させることとしてもよい。
【0096】
光センサにより測定された明るさが第2状態へと変化する第2時間前からその変化までの期間に、タッチパネルへの接触がなされていない場合、その変化の原因は、実際の周囲の明るさの低下である可能性が高いと考えられる。
この携帯端末によれば、上記(a)の効果を奏すると共に、実際の周囲の明るさが低下した可能性が高い場合に、第2状態への変化から第1時間の経過を待つことなく、すぐにタッチパネルの輝度を第2状態に対応する輝度に変更し、視認性を確保できる。
【0097】
(c)また、前記輝度制御部は、前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化し、かつ当該変化の第2時間前から当該変化までに、前記タッチパネルへの接触が行われていない場合において、当該変化から前記第1時間以下の第3時間経過後までに、前記タッチパネルへの接触が行われていないときに限って、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させることとしてもよい。
【0098】
光センサにより測定された明るさが第2状態へと変化する前後の期間に、タッチパネルへの接触がなされていない場合、その変化の原因は、実際の周囲の明るさの低下である可能性が極めて高いと考えられる。
この携帯端末によれば、上記(a)の効果を奏すると共に、実際の周囲の明るさが低下した可能性が極めて高い場合に、第2状態への変化から第1時間の経過を待つことなく、第1時間よりも短い第3時間を経過した時点で、タッチパネルの輝度を第2状態に対応する輝度に変更し、視認性を確保できる。
【0099】
(d)また、前記光センサは、前記タッチパネルの表示面と略同一平面上に配置されており、前記携帯端末は、更に接触により、前記光センサにより測定された明るさを低下させ得る前記タッチパネル上の位置を示す位置情報を記憶する記憶部を備え、前記輝度制御部は、前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化した場合において、当該変化の第2時間前から当該変化までに、前記位置情報が示す前記タッチパネル上の位置への接触が行われているときには、前記第1時間を、当該第1時間より長い時間に変更して、前記制御を行い、前記位置情報が示す前記タッチパネル上の位置への接触が行われていないときには、前記制御を行うことなく、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させることとしてもよい。
【0100】
光センサにより測定された明るさが第2状態へと変化する第2時間前からその変化までの期間に、光センサにより測定された明るさを低下させ得るタッチパネル上の位置への接触がなされていない場合には、その変化の原因が、実際の周囲の明るさの低下である可能性が高いと考えられる。
この携帯端末によれば、上記(a)の効果を奏すると共に、実際の周囲の明るさが低下した可能性が高い場合に、第2状態への変化から第1時間の経過を待つことなく、すぐにタッチパネルの輝度を第2状態に対応する輝度に変更し、視認性を確保できる。
【0101】
(e)また、前記携帯端末は、更に前記光センサにより測定された明るさが、前記閾値以上から当該閾値未満に変化した場合に、前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定し、前記光センサにより測定された明るさが、前記閾値未満から当該閾値以上に変化した場合に、前記第2状態から前記第1状態に変化したと判定する状態判定部を備えることとしてもよい。
【0102】
この携帯端末によれば、閾値を設定しておくだけで、光センサにより測定された明るさが、第1状態と第2状態との間で変化したか否かを簡単に判定できるので、実装が容易である。
(f)また、前記携帯端末は、更に前記光センサにより測定された明るさの単位時間内の減少量が、前記閾値未満から当該閾値以上に変化した場合に、前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定し、前記光センサにより測定された明るさの単位時間内の増加量が、前記閾値未満から当該閾値以上に変化した場合に、前記第2状態から前記第1状態に変化したと判定する状態判定部を備えることとしてもよい。
【0103】
この携帯端末によれば、光センサにより測定された明るさの単位時間内の変化量(減少量、増加量)が閾値以上に大きく変化した場合に、光センサにより測定された明るさが、第1状態と第2状態との間で変化したと判定する。
従って、この携帯端末によれば、閾値として、光センサにより測定された明るさの絶対値を設定することなく、タッチパネルの輝度を実際の明るさに応じて変化させることができる。
【0104】
(g)また、前記輝度制御部は、更に前記光センサにより測定された明るさが、前記第2状態から前記第1状態に変化した場合において、当該変化から前記第1時間経過後までに前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度のまま維持し、前記第1状態から前記第2状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を当該第1状態に対応する輝度に変化させるよう制御することとしてもよい。
【0105】
この携帯端末は、光センサにより測定された明るさが第2状態から第1状態へと変化した場合において、変化から第1時間内に光センサにより測定された明るさが再び第2状態へと戻ったときには、第2状態に対応する輝度にタッチパネルの輝度を維持し、変化から第1時間内に光センサにより測定された明るさが第1状態で維持されたときには、第1状態に対応する輝度にタッチパネルの輝度を変化させる。
【0106】
従って、適切な第1時間を用いることにより、この携帯端末によれば、反射光等が、光センサに当たってしまったことにより表示画面の輝度を不適切に制御してしまうことを抑制しつつ、反射光等が、光センサに当たっている最中に、実際の周囲の明るさが高くなった場合における表示画面の視認性を確保できる。
(12)本発明に係る輝度制御方法は、例えば実施の形態及び変形例に示した携帯電話機により実現される(特に、図5、図8を用いて示した輝度制御処理の手順等参照)。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明に係る携帯端末は、タッチパネルに画像を表示させる場合に利用される。
【符号の説明】
【0108】
1 スピーカ
2 マイク
100 携帯電話機
110 タッチパネル
111 表示部
112 入力部
113 照明部
120 光センサ
130 第1計時部
131 第2計時部
132 第3計時部
140 記憶部
150 制御部
151 接触検出部
152 状態判定部
153 輝度制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲の明るさに応じてタッチパネルの輝度を調整する機能を有する携帯端末であって、
前記タッチパネルの近傍に配置され、周囲の明るさを測定する光センサと、
前記光センサにより測定された明るさが、第1状態から、前記タッチパネルの輝度を変化させるよう制御をするための閾値を超えて低下した第2状態に変化した場合において、当該変化から第1時間経過後までに、前記光センサにより測定された明るさが、
前記第2状態から前記第1状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第1状態に対応する輝度のまま維持し、
前記第2状態から前記第1状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させるよう制御する輝度制御部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記輝度制御部は、
前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化した場合において、当該変化の第2時間前から当該変化までに、前記タッチパネルへの接触が行われていないときには、前記制御を行うことなく、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記輝度制御部は、
前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化し、かつ当該変化の第2時間前から当該変化までに、前記タッチパネルへの接触が行われていない場合において、当該変化から前記第1時間以下の第3時間経過後までに、前記タッチパネルへの接触が行われていないときに限って、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させる
ことを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記光センサは、
前記タッチパネルの表示面と略同一平面上に配置されており、
前記携帯端末は、更に
接触により、前記光センサにより測定された明るさを低下させ得る前記タッチパネル上の位置を示す位置情報を記憶する記憶部を備え、
前記輝度制御部は、
前記光センサにより測定された明るさが、前記第1状態から前記第2状態に変化した場合において、当該変化の第2時間前から当該変化までに、
前記位置情報が示す前記タッチパネル上の位置への接触が行われているときには、前記第1時間を、当該第1時間より長い時間に変更して、前記制御を行い、
前記位置情報が示す前記タッチパネル上の位置への接触が行われていないときには、前記制御を行うことなく、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させる
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項5】
前記携帯端末は、更に
前記光センサにより測定された明るさが、前記閾値以上から当該閾値未満に変化した場合に、前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定し、
前記光センサにより測定された明るさが、前記閾値未満から当該閾値以上に変化した場合に、前記第2状態から前記第1状態に変化したと判定する状態判定部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項6】
前記携帯端末は、更に
前記光センサにより測定された明るさの単位時間内の減少量が、前記閾値未満から当該閾値以上に変化した場合に、前記第1状態から前記第2状態に変化したと判定し、
前記光センサにより測定された明るさの単位時間内の増加量が、前記閾値未満から当該閾値以上に変化した場合に、前記第2状態から前記第1状態に変化したと判定する状態判定部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項7】
前記輝度制御部は、更に
前記光センサにより測定された明るさが、前記第2状態から前記第1状態に変化した場合において、当該変化から前記第1時間経過後までに前記光センサにより測定された明るさが、
前記第1状態から前記第2状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度のまま維持し、
前記第1状態から前記第2状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を当該第1状態に対応する輝度に変化させるよう制御する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項8】
タッチパネル及び前記タッチパネルの近傍に配置され、周囲の明るさを測定する光センサを備え、周囲の明るさに応じて前記タッチパネルの輝度を調整する機能を有する携帯端末における輝度制御方法であって、
前記光センサにより測定された明るさが、第1状態から、前記タッチパネルの輝度を変化させるよう制御をするための閾値を超えて低下した第2状態に変化した場合において、当該変化から第1時間経過後までに、前記光センサにより測定された明るさが、
前記第2状態から前記第1状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第1状態に対応する輝度のまま維持し、
前記第2状態から前記第1状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させるよう制御する輝度制御ステップを含む
ことを特徴とする輝度制御方法。
【請求項9】
タッチパネル及び前記タッチパネルの近傍に配置され、周囲の明るさを測定する光センサを備え、周囲の明るさに応じて前記タッチパネルの輝度を調整する機能を有する携帯端末におけるプロセッサに輝度制御処理を行わせるためのプログラムであって、
前記輝度制御処理は、
前記光センサにより測定された明るさが、第1状態から、前記タッチパネルの輝度を変化させるよう制御をするための閾値を超えて低下した第2状態に変化した場合において、当該変化から第1時間経過後までに、前記光センサにより測定された明るさが、
前記第2状態から前記第1状態に変化したときには、前記タッチパネルの輝度を前記第1状態に対応する輝度のまま維持し、
前記第2状態から前記第1状態に変化していないときには、前記タッチパネルの輝度を前記第2状態に対応する輝度に変化させるよう制御する輝度制御ステップを含む
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−137859(P2012−137859A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288565(P2010−288565)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】