説明

携帯端末機器及びその動作状態報知方法並びに動作状態報知用プログラム

【課題】 携帯端末機器の特定動作を、携帯端末機器周辺の様々な環境に応じて、常に認識し易い点灯色でユーザーに知らせることができるような携帯端末機器を提供する。
【解決手段】 通話信号着信のような特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する機能を有する携帯端末機器であり、前記発光素子として発光色が可変のLED203を設け、更に、当該携帯端末機器周辺の光の色、強度を測定するRGBカラーセンサ201と、該カラーセンサの測定値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記LEDの発光色を判別し、判別した発光色で前記LEDを発光させるCPU301を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末機器及びその動作状態報知方法並びに動作状態報知用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末機器には様々な機能が備えられている。例えば、カラー表示装置における表示部の視認性に関する機能として、カラー表示装置に、外光の照度に基づく輝度調整機能を持たせたものがある(特許文献1参照)。この携帯端末機器では、RGBセンサにより外光の照度と色温度を計測し、計測された照度に基づいて表示部の輝度調整を行なうと共に、計測された色温度に基づいて表示部の色温度を調整するようにしている。この技術は、簡単に言えば、外光の照度情報と色温度情報を用いた補正を行うことにより、外光の照度等が様々な要因によって変化しても、表示部における表示を、できるだけ周囲と違和感を与えることが無いようにするための技術である。
【0003】
上記技術とは別に、携帯端末機器において、例えば着信時や、デジタルカメラ機能を備えている場合にはカメラ使用時等に、機器筐体に実装されたRGB3色の発光機能を持つLED等を点灯(あるいは点滅)させて、ユーザーに着信があることや、撮影モードにあることを知らせることが行なわれている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平6−261334号公報
【特許文献2】特開2003−273969号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯端末機器は、室内、室外を問わず様々な環境で使用され、その環境が常に良好とは限らない。例えば、室内の場合にはムードライト、室外の場合にはネオンサイン、夕焼け空等、その周辺の色に偏りがある場合、LED等の点灯色によっては認識しづらい場合がある。例えば、赤いライトの当たっている場所では、LEDを赤色で点灯させても認識しづらくなり、着信が分からない場合がある。
【0006】
本発明は、携帯端末機器の特定動作、例えば通話信号着信を、携帯端末機器周辺の様々な環境に応じて、常に認識し易い点灯色でユーザーに知らせることができるような携帯端末機器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する機能を有する携帯端末機器において、前記発光素子は発光色が可変のカラー発光素子であり、当該携帯端末機器周辺の光の色、強度を測定するカラーセンサと、前記カラーセンサの測定値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記カラー発光素子の発光色を判別し、判別した発光色で前記カラー発光素子を発光させる制御手段を備えたことを特徴とする携帯端末機器が提供される。
【0008】
なお、上記態様の携帯端末機器においては、少なくとも前記カラーセンサの測定値と、該測定値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルをあらかじめ記憶したメモリを備えることで、前記制御手段が、前記カラーセンサの測定値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記ユーザーが認識し易い発光色を判別するようにしても良い。
【0009】
あるいはまた、少なくとも前記カラーセンサの測定値と、該測定値で規定される色に対してユーザーが認識しづらい発光色と、前記測定値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルをあらかじめ記憶したメモリを備え、ユーザーへの前記報知を前記特定動作の種別に応じてあらかじめ定めた発光色で行うように設定しておくことにより、前記制御手段が、前記カラーセンサの測定値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記あらかじめ定めた発光色は前記ユーザーが認識しづらい発光色であるかを判別し、前記ユーザーが認識しづらい発光色である時には前記カラー発光素子を前記ユーザーが認識し易い発光色にて発光させ、前記ユーザーが認識しづらい発光色でない時には前記カラー発光素子を前記あらかじめ定めた発光色のままで発光させるようにしても良い。
【0010】
本発明の他の態様によれば、特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する携帯端末機器の動作状態報知方法において、前記発光素子として発光色が可変のカラー発光素子を用い、当該携帯端末機器周辺の光の色、強度を測定し、測定された値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記カラー発光素子の発光色を判別し、判別した発光色で前記カラー発光素子を発光させることを特徴とする携帯端末機器の動作状態報知方法が提供される。
【0011】
本発明の更に他の態様によれば、特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する機能を有すると共に前記発光素子として発光色が可変のカラー発光素子を備えた携帯端末機器に搭載されたコンピュータに、当該携帯端末機器周辺における光の色、強度の測定値を得るステップと、測定された値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記カラー発光素子の発光色を判別するステップと、判別した発光色で前記カラー発光素子を発光させるステップを実行させるための動作状態報知用プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、携帯端末機器周辺の光の色や強度に応じて、動作状態を報知するためのLED等の発光素子の点灯色を常にユーザーの認識し易い色に自動的に変更することにより、ユーザーは常に認識し易い点灯色で動作状態の報知を受けることができ、報知を見落とすことが無くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1〜図3を参照して、本発明による携帯端末機器の実施形態について説明する。本実施形態による携帯端末機器は、デジタルカメラ機能及びこれを利用したTV電話機能を備えた携帯電話機であるが、あくまでも一例であり、デジタルカメラ機能、TV電話機能も必須の要素ではない。
【0014】
図1は、折りたたみ式の携帯端末機器、特に折りたたみ式携帯電話機を開いた状態で示す。筐体100は、液晶等によるカラーの表示部101を備えた上側筐体と、キー入力部102を備えた下側筐体がヒンジ部103で折り畳み可能に連結されている。
【0015】
図2は、図1の携帯端末機器を、上側筐体を上にして折り畳んだ状態で示している。上側筐体の表面には、外側に向けて、デジタルカメラ用のレンズ204、RGB3色の発光機能を持つ3色LED(以下、LEDと略称する)(発光素子)203が実装されているほか、光取り込み口202が設けられている。そして、上側筐体において光取り込み口202に対応する場所にはRGBカラーセンサ201が内蔵されている。
【0016】
図3は、図1、図2の携帯端末機器の概略構成を示すブロック図である。上述した表示部101、キー入力部102、RGBカラーセンサ201、LED203のほか、メモリ302、カメラ部(デジタルカメラ)306は、CPU(制御手段)301に接続されている。メモリ302には、後述する対応色テーブルに関する情報があらかじめ記憶されている。メモリ302は、本携帯端末機器が本来備えているメモリであるが、対応色テーブル専用のメモリでも良い。メモリ302には、後述される動作を実行するためのプログラムもあらかじめ記憶されている。CPU301はコンピュータとしての機能を有し、後述する本実施形態に基づく報知を行う場合には、メモリ302からプログラムを読み出して動作を実行する。
【0017】
CPU301はまた、上記のようにRGBカラーセンサ201を実装した携帯端末機器において、RGBカラーセンサ201の測定値を、必要に応じて定期的に取得することが可能であり、その測定値を周辺(外光)の色判断に用いる。本実施形態では、外光の測定値として、RGB3色の色毎の光強度を用いるが、この限りでないことは言うまでもない。
【0018】
CPU301は更に、通話信号着信やTV電話信号着信、メール受信、カメラ使用時において、上側筐体に実装されたLED203を点灯させることによりユーザーにその旨を知らせる。その際、CPU301は、その時の携帯端末機器周辺の光の色、すなわち、RGBカラーセンサ201の測定値に基づいて、ユーザーにとって認識し易い点灯色を判別しその色でLED203を点灯させてユーザーに知らせる。この場合、LED203の点灯色は固定になるが、CPU301により、通話信号着信やTV電話信号着信、メール受信、カメラ使用時という動作状態に応じて、例えばLED203の点滅周期を変えることにより、上記動作状態を区別して表示させることが可能である。また、このような点灯色変更の設定はユーザーの設定により任意に行なうことができるが、外光に応じた点灯色の変更を行なわずにオリジナルの点灯色のまま点灯させる設定(後述する自動変更モードの無効設定)も可能である。
【0019】
図1〜図3のような携帯端末機器を使用し、通話信号着信時に、その旨をLED203の点灯によりユーザーに知らせる場合について説明する。本携帯端末機器を保持したユーザーが、例えば真っ赤なライトが直接あたるような場所にいる場合を考える。ユーザーにより、もし、LED203が通話信号着信時に赤色で点灯するように設定されていると、携帯端末機器に赤のライトが当たっているため、LED203の赤色点灯が認識しづらくなる。
【0020】
このとき、CPU301は、RGBカラーセンサ201からの計測値により周辺の光の色や光の強度を認識し、周辺の光の色に対して最も認識し易い点灯色(赤の場合、例えば水色等)でLED203を点灯させてユーザーあるいは近くにいる人に通話信号着信を知らせる。周辺の光の色に対して最も認識し易い点灯色としては、補色の関係にある色が考えられ、例えば赤の場合、水色系や緑系に近い色が考えられるが、この限りではない。要するに、携帯端末機器周辺の色とできるだけ違和感を与えるような色での点灯にすることが好ましいと言える。
【0021】
本携帯端末機器を保持するユーザーが移動して場所が変わり、周辺の色やその光の強度も変化した場合、CPU301はRGBカラーセンサ201の測定値から、LED203をそのつど最も認識し易い点灯色に変える。
【0022】
これにより、携帯端末機器を使用する環境、特に外光の影響を受けずに、LED203を常に最も認識し易い色で点灯させてユーザーに通話信号着信等の動作状態を知らせることが可能となる。
【0023】
以上のような本携帯端末機器の特徴部分について更に詳しく説明する。
【0024】
CPU301は、RGBカラーセンサ201から、現時点の携帯端末機器周辺の光の色を「赤、緑、青」各色の強さとして取得可能である。CPU301は取得した周辺の光の色の情報をもとに、メモリ302に保存されている図4の対応色テーブルを参照し、ユーザーにとって最も認識し易い色でLED203を点灯させ、通話信号着信等をユーザーに知らせる。
【0025】
図4はメモリ302にあらかじめ記憶されている対応色テーブルの一例を示す。本対応色テーブルは、例えばRGBカラーセンサ201の測定値が、赤色が一定値以上の場合、認識しづらいLED203の点灯色は赤色で、認識し易い点灯色が水色であるという対応色関係をテーブル形式で設定している。このような対応色テーブルを参照することにより、RGBカラーセンサ201の測定値が、赤色の一定値以上を示す場合、CPU301は、LED203を水色で点灯させる。このような点灯色変更に際し、CPU301は、現時点のLED203の点灯色が何色であるかを判別し、LED203の点灯色が赤色、つまりユーザーにとって認識しづらい点灯色である時に水色の点灯色に変更する動作を実行しても良いし、現時点の点灯色が何色であるかにかかわらずに水色の点灯色に変更する動作を実行しても良い。後者の場合、対応色テーブルにはRGBカラーセンサ201の測定値と認識し易い点灯色との対応関係が記憶されるだけでも良い。
【0026】
なお、キー入力部102からの入力により、表示部101での表示を見ながら携帯端末機器を操作可能であり、上記のような外光の色に応じたLED203の点灯色の自動変更モードの有効、無効を切り替えることもできる。ここでの無効というのは、前述したように、点灯色を変更せずにオリジナルの点灯色のまま点灯させる設定のことである。
【0027】
次に、図5を参照して、本携帯端末機器において、通話信号着信があり、これをユーザーに知らせるためにLED203を点灯させる場合について更に詳しく説明する。
【0028】
図5において、通話信号着信によるユーザーへの報知のため、LED203の点灯フローを開始(ステップ501)し、上記の点灯色の自動変更モードを有効にするように設定されているとする(ステップ502のYES)。このとき、CPU301はRGBカラーセンサ201から周辺の光の色情報としてRGB3色の色別の光強度を入手(ステップ504)する。CPU301は、続いて図4の対応色テーブルを参照(ステップ505)して、現在の周辺の光の色に対し、最も認識し易い色を判別してLED203を判別した色で点灯させる(ステップ506)。
【0029】
CPU301は、定期的にLED203が点灯中かを判別(ステップ507、508)し、点灯中であれば、再度、RGBカラーセンサ201から周辺の色情報を入手(ステップ504)し、対応色テーブルを参照(ステップ505)して、現在の周辺の光の色に対し、最も認識し易い色を判別、設定してLED203を点灯させる(ステップ506)。以上の動作をLED203の点灯終了(ステップ509)になるまで繰り返す。
【0030】
その結果、常にユーザーにとって認識し易い点灯色での動作状態報知が可能になる。
【0031】
なお、ステップ502において点灯色の自動変更モードが無効にされている場合、LED203の点灯色の変更は行なわず、オリジナルの点灯色での点灯を持続する。
【0032】
また、前述したように、デジタルカメラ動作時はLED203を常時点灯とし、通話信号着信やTV電話信号着信、メール受信等はLED203を点滅点灯させるとともにその点滅周期を変えることにより、ユーザーによる識別を可能とすることができる。
【0033】
これまでの携帯端末機器では、通話信号、TV電話信号の着信時やメール受信時、カメラ使用時等に、LED等をあらかじめ設定された固定色で点灯させてユーザーに報知するが、携帯端末機器周辺の光の色に偏りがある場合、同系統色のLED点灯では認識しづらい場合がある。
【0034】
これに対して、本実施形態では、携帯端末機器周辺の光の色や強度に応じて、LEDの点灯色をユーザーの認識し易い色に自動的に変更することにより、ユーザーは常に認識し易い点灯色で報知を受けることができ、報知を見落とすことが無くなる。
【0035】
ところで、図5の動作フローでは、点灯色の自動変更モード有効時は図4の対応色テーブルを参照して常にユーザーにとって認識し易い点灯色でLED203を点灯させるようにし、点灯要因となる動作状態、すなわち通話信号やTV電話信号の着信、メール受信等は点滅周期で識別させることで、点灯色と点灯要因は無関係としている。
【0036】
図6は、図5に代わる別の動作フローを示す。ここでは、LED203の点灯要因となる動作状態、すなわち通話信号やTV電話信号の着信、メール受信、カメラ使用等の区別をLED203の点灯色(オリジナルの点灯色)で識別させるようになっていることを前提としている。図6において、図5と同じステップには同じステップ番号を付し、説明は省略する。
【0037】
図6に示すように、CPU301において、図4の対応色テーブルを参照し(ステップ505)、周辺の光の色(RGBカラーセンサ201の測定値)に対してLED203のオリジナルの点灯色(通話信号着信なら赤色、メール受信は緑色等)が、「認識しづらい点灯色」かどうかを判断(ステップ606)する。CPU301は、問題なし(オリジナルの点灯色は、認識しづらい点灯色ではない)と判断した場合はオリジナルの点灯色での点灯を維持(ステップ607)する。
【0038】
一方、CPU301は、オリジナルの点灯色が認識しづらい点灯色であると判別した場合は、認識し易い色であって各点灯要因のオリジナルの点灯色(通話信号着信なら赤、メール受信は緑等)に割り当てされていない色を選択、設定してLED203を点灯(ステップ608)させる。
【0039】
このように、CPU301においてLED203の点灯色がユーザーにとって認識しづらい点灯色であるかどうかの判別を行い、認識しづらい場合のみ点灯色を自動変更する動作を実行するようにしても良い。この場合はLED203の点灯色と点灯要因の関係はある程度保たれる。但し、認識しづらいと判断された時に、オリジナルの点灯色が変更されて点灯要因が何であるか識別が難しくなる場合には、点灯要因(通話信号着信、メール受信等)を表示部101に表示させるようにしても良い。
【0040】
以上の実施形態の説明では、携帯端末機器として、折りたたみ式型携帯電話機を例に挙げて説明しているが、一体型携帯電話機やスライド型の携帯電話機、メール受信可能なPDAや、撮影時にLEDを点灯させるデジタルカメラなどにも適用可能である。
【0041】
また、上記実施形態ではRGB3色のLEDの点灯色を自動変更する場合について説明しているが、発光素子として2色や4色以上の光源を持つLED、複数色に点灯可能な他の光源を用いる場合にも適用可能である。
【0042】
更に、上記実施形態の説明ではRGBカラーセンサを用いているが、内蔵のデジタルカメラをカラーセンサ代わりに用いる場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の実施形態による折りたたみ式の携帯端末機器を開いた状態で示す図である。
【図2】図2は、図1の携帯端末機器を折り畳んだ状態で示す図である。
【図3】図3は、図1、図2の携帯端末機器の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、携帯端末機器のメモリに記憶されている、RGBカラーセンサの測定値と、認識しづらい点灯色と、認識し易い点灯色の関係を示す対応色テーブルの一例を示した図である。
【図5】図5は、通話信号着信があり、これをユーザーに知らせるためにLEDを点灯させる場合の動作フローを示した図である。
【図6】図6は、図5に代わる、LED点灯の別の例の動作フローを示した図である。
【符号の説明】
【0044】
100 筐体
101 表示部
102 キー入力部
103 ヒンジ部
201 RGBカラーセンサ
203 LED
204 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する機能を有する携帯端末機器において、
前記発光素子は発光色が可変のカラー発光素子であり、
当該携帯端末機器周辺の光の色、強度を測定するカラーセンサと、
前記カラーセンサの測定値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記カラー発光素子の発光色を判別し、判別した発光色で前記カラー発光素子を発光させる制御手段を備えたことを特徴とする携帯端末機器。
【請求項2】
少なくとも前記カラーセンサの測定値と、該測定値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルをあらかじめ記憶したメモリを備え、
前記制御手段は、前記カラーセンサの測定値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記ユーザーが認識し易い発光色を判別することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機器。
【請求項3】
少なくとも前記カラーセンサの測定値と、該測定値で規定される色に対してユーザーが認識しづらい発光色と、前記測定値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルをあらかじめ記憶したメモリを備え、
ユーザーへの前記報知は前記特定動作の種別に応じてあらかじめ定めた発光色で行うように設定されており、
前記制御手段は、前記カラーセンサの測定値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記あらかじめ定めた発光色は前記ユーザーが認識しづらい発光色であるかを判別し、前記ユーザーが認識しづらい発光色である時には前記カラー発光素子を前記ユーザーが認識し易い発光色にて発光させ、前記ユーザーが認識しづらい発光色でない時には前記カラー発光素子を前記あらかじめ定めた発光色のままで発光させることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機器。
【請求項4】
当該携帯端末機器はデジタルカメラ機能を有し、前記カラー発光素子は3色LEDで実現され、前記カラーセンサはRGBカラーセンサ又は前記デジタルカメラで実現され、前記特定動作は通話信号着信、メール受信、デジタルカメラ使用中のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯端末機器。
【請求項5】
特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する携帯端末機器の動作状態報知方法において、
前記発光素子として発光色が可変のカラー発光素子を用い、
当該携帯端末機器周辺の光の色、強度を測定し、
測定された値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記カラー発光素子の発光色を判別し、
判別した発光色で前記カラー発光素子を発光させることを特徴とする携帯端末機器の動作状態報知方法。
【請求項6】
少なくとも前記測定された値と、該測定された値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルを内蔵メモリにあらかじめ記憶しておき、
前記測定された値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記ユーザーが認識し易い発光色を判別することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末機器の動作状態報知方法。
【請求項7】
少なくとも前記測定された値と、該測定された値で規定される色に対してユーザーが認識しづらい発光色と、前記測定された値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルを内蔵メモリにあらかじめ記憶しておき、
ユーザーへの前記報知を前記特定動作の種別に応じてあらかじめ定めた発光色で行うように設定し、
前記測定された値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記あらかじめ定めた発光色は前記ユーザーが認識しづらい発光色であるかを判別し、前記ユーザーが認識しづらい発光色である時には前記カラー発光素子を前記ユーザーが認識し易い発光色にて発光させ、前記ユーザーが認識しづらい色でない時には前記カラー発光素子を前記あらかじめ定めた発光色のままで発光させることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末機器の動作状態報知方法。
【請求項8】
特定動作の起動あるいは起動中であることを発光素子の発光動作によりユーザーに報知する機能を有すると共に前記発光素子として発光色が可変のカラー発光素子を備えた携帯端末機器に搭載されたコンピュータに、
当該携帯端末機器周辺における光の色、強度の測定値を得るステップと、
測定された値を用いて、測定された当該携帯端末機器周辺の光の色に対してユーザーが認識し易い前記カラー発光素子の発光色を判別するステップと、
判別した発光色で前記カラー発光素子を発光させるステップと、
を実行させるための動作状態報知用プログラム。
【請求項9】
少なくとも前記測定された値と、該測定された値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルが内蔵メモリにあらかじめ記憶されており、
前記コンピュータに更に、前記測定された値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記ユーザーが認識し易い発光色を判別するステップを実行させるための請求項8に記載の動作状態報知用プログラム。
【請求項10】
少なくとも前記測定された値と、該測定された値で規定される色に対してユーザーが認識しづらい発光色と、前記測定された値で規定される色に対してユーザーが認識し易い発光色の関係を示す対応色テーブルが内蔵メモリにあらかじめ記憶されており、
ユーザーへの前記報知が前記特定動作の種別に応じてあらかじめ定めた発光色で行うように設定されており、
前記コンピュータに更に、前記測定された値を用いて前記対応色テーブルを参照し前記あらかじめ定めた発光色は前記ユーザーが認識しづらい発光色であるかを判別し、前記ユーザーが認識しづらい発光色である時には前記カラー発光素子を前記ユーザーが認識し易い発光色にて発光させ、前記ユーザーが認識しづらい色でない時には前記カラー発光素子を前記あらかじめ定めた発光色のままで発光させるステップを実行させるための請求項8に記載の動作状態報知用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−81151(P2010−81151A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−245327(P2008−245327)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】