説明

携帯端末用アクセサリ

【課題】 美観や強度を向上しつつ、スピーカからの音声発生を阻害することがない携帯端末用アクセサリを提供する。
【解決手段】 金属製で、イヤホンジャックに挿入される円柱状の挿入部4と、挿入部4の露出側に設けられた装飾部3と、を備え、挿入部4の外周に、リング状の溝で、イヤホンジャックとの電気的導通を回避する回避部43が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スマートフォンなどの携帯端末のイヤホンジャックに装着される携帯端末用アクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどのイヤホンジャックにアクセサリを装着することで、全体の美観を向上させることが行われている。このようなアクセサリは、イヤホンジャックに挿入される棒状の挿入部と、挿入部の露出側にガラス細工などの装飾部が取り付けられたものであり、挿入部はプラスチック・樹脂で構成されている。また、イヤホンジャックのカバーに装飾部を設けることで、美観を向上させたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3088496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなアクセサリでは、挿入部がプラスチック製であるため、光沢や重厚感がなく、美観が乏しい。しかも、プラスチック製であるため、イヤホンジャックへの抜き差しを繰り返すことで挿入部が劣化してしまう。一方、挿入部を金属製にすると、光沢や重厚感が得られ、美観を向上させることができるとともに、抜き差しによる劣化を防止・抑制することができる。しかしながら、挿入部を金属製にすると、イヤホンジャックの内部で電気的に導通し、スマートフォンなどのスピーカから音声が発生しなくなってします。つまり、イヤホンジャックにイヤホンが装着された状態と、同じ状態になってします。
【0005】
そこでこの発明は、美観や強度を向上しつつ、スピーカからの音声発生を阻害することがない携帯端末用アクセサリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、携帯端末のイヤホンジャックに装着される携帯端末用アクセサリであって、金属製で、前記イヤホンジャックに挿入される円柱状の挿入部と、前記挿入部の露出側に設けられた装飾部と、を備え、前記挿入部の外周に、リング状の溝で、前記イヤホンジャックとの電気的導通を回避する回避部が形成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、挿入部が金属製であるため、光沢や重厚感が得られ、美観が向上するとともに、イヤホンジャックへの抜き差しによる劣化を防止・抑制することができる。また、イヤホンジャックとの電気的導通を回避する回避部が形成されているため、挿入部をイヤホンジャックに挿入しても電気的に導通することがなく、スピーカからの音声発生が阻害されない。しかも、回避部がリング状であるため、どの方向・位置から挿入部をイヤホンジャックに挿入しても、電気的導通を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態に係る携帯端末用アクセサリを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0010】
図1は、この発明の実施の形態に係る携帯端末用アクセサリ1を示す正面図である。この携帯端末用アクセサリ1は、スマートフォンや携帯電話などの携帯端末のイヤホンジャックに装着されるアクセサリであり、基部2と、装飾部3と、挿入部4とを備えている。
【0011】
基部2は、円盤状で、挿入部4と一体的に形成され、この実施の形態では、基部2と挿入部4とは、ステンレス鋼で構成されている。
【0012】
装飾部3は、ガラス製の装飾体で、この実施の形態では、ダイヤモンドのようなカットが施されている。このような装飾部3が、挿入部4の露出側の端部、つまり、基部2の反挿入部4側の面に配設されている。ここで、基部2と装飾部3との外径は、同径で、イヤホンジャックの内径・孔径よりも大きく、指で摘まめる大きさに設定されている。
【0013】
挿入部4は、携帯端末のイヤホンジャックに挿入される略円柱体であり、リング状の溝(凹部)で、イヤホンジャックとの電気的導通を回避する回避部43が形成されている。すなわち、基部2側である挿入基端部41と、先端側である挿入先端部42と、挿入基端部41と挿入先端部42との間に位置する回避部43とから構成されている。
【0014】
挿入基端部41と挿入先端部42との直径は、イヤホンジャックの内径とほぼ同径で、イヤホンジャックに適正に装着できるように設定されている。また、回避部43の直径は、挿入基端部41と挿入先端部42の直径よりも小径で、その大きさと形成位置とは、イヤホンジャックとの電気的導通を回避できるように設定されている。つまり、挿入部4をイヤホンジャックに挿入した際に、挿入部4がイヤホンジャック内の導通部に接触しないように設定されている。
【0015】
以上のように、この携帯端末用アクセサリ1によれば、挿入部4がステンレス鋼製であるため、光沢や重厚感が得られ、美観が向上するとともに、錆びや腐食がしにくく、しかも、イヤホンジャックへの抜き差しによる劣化を防止・抑制することができる。また、イヤホンジャックとの電気的導通を回避する回避部43が形成されているため、挿入部4をイヤホンジャックに挿入しても電気的に導通することがなく、スピーカからの音声発生が阻害されない。つまり、イヤホンジャックにイヤホンが装着された状態と、同じ状態になることがない。しかも、回避部43がリング状で、全周にわたって形成されているため、どの方向・位置から挿入部4をイヤホンジャックに挿入しても、電気的導通を回避することができる。つまり、方向を気にすることなく、挿入部4をイヤホンジャックに挿入することができる。
【0016】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、基部2と挿入部4とがステンレス鋼で構成されているが、アルミニウム合金や黄銅など、その他の金属で構成してもよい。また、装飾部3がガラス製の装飾体となっているが、その他の装飾体であってもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0017】
1 携帯端末用アクセサリ
2 基部
3 装飾部
4 挿入部
41 挿入基端部
42 挿入先端部
43 回避部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末のイヤホンジャックに装着される携帯端末用アクセサリであって、
金属製で、前記イヤホンジャックに挿入される円柱状の挿入部と、
前記挿入部の露出側に設けられた装飾部と、を備え、
前記挿入部の外周に、リング状の溝で、前記イヤホンジャックとの電気的導通を回避する回避部が形成されている、
ことを特徴とする携帯端末用アクセサリ。


【図1】
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【公開番号】特開2013−85012(P2013−85012A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221484(P2011−221484)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(504384354)
【Fターム(参考)】