携帯端末装置、及びプログラム
【課題】専用の操作子を使用せず、紙のページをめくる書籍に近い操作性を有する携帯端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体及び第二の筐体がヒンジ部を介して開閉可能に連結され、第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出し、検出された第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する。
【解決手段】少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体及び第二の筐体がヒンジ部を介して開閉可能に連結され、第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出し、検出された第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部を備え、表示される情報の表示動作を制御する携帯端末装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置の表示品位は年々向上を続けている。また複数のコンテンツを携帯できる、保存のための場所をとらない、ネットワークを介して居ながらにしてコンテンツを取得できる等のメリットがあり携帯端末装置で電子書籍等のコンテンツを閲覧することが広まってきている。一方ページを送ったり戻したりするための操作を紙のページをめくる書籍にできるだけ近づけたいという要求には強いものがある。
【0003】
従来技術として、紙をめくるような直感的なページ送りあるいはページ戻りの操作を行なえる技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−18095公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来技術においては専用の操作子を使用するため携帯端末装置のサイズやコストに影響するという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、専用の操作子を使用せず、紙のページをめくる書籍に近い操作性を有する携帯端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体及び第二の筐体がヒンジ部を介して開閉可能に連結された端末装置であって、前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要手順を実現させるためのプログラムを提供する(請求項13記載の発明)。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記表示部に表示される情報の種類を検出する情報種類検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された情報の種類に応じて前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項2に従属する発明として、前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、複数のページからなるコンテンツであって、前記制御手段は、前記コンテンツのページ送りの方向を制御することを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記情報種類検出手段は、前記コンテンツが縦書きか横書きかを更に検出し、前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された縦書きか横書きかに応じて、前記ページ送りの方向を更に制御することを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項2に従属する発明として、前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、前記表示部の画面内に収まらない表示サイズのコンテンツであって、前記制御手段は、前記コンテンツのスクロールの動作方向を制御することを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項2に従属する発明として、前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、項目の一覧表示であって、前記制御手段は、前記項目を選択する方向を制御することを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1乃至6の何れか1項に従属する発明として、当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項1乃至7の何れか1項に従属する発明として、前記ヒンジ部は前記第一の筐体と第二の筐体とを閉じた状態から相対的に回転させて、第一の方向と、前記第一の方向と直交する第二の方向とに開放させ異なる二方向に開閉可能であって、前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が前記第一の方向或いは第二の方向のどちらに開く或いは閉じられたかを更に検出し、前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作が前記第一の方向或いは第二の方向のどちら方向に行なわれたかに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1乃至8何れか1項に従属する発明として、前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の開く或いは閉じる量を更に検出し、前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された開閉量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
上記目的達成のため、請求項10に記載の発明は、情報を表示する表示部を備える第一の筐体と第二の筐体が、筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、前記第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出する回転検出手段と、前記検出手段により検出された方向により、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項10記載の発明に示した主要手順を実現させるためのプログラムを提供する(請求項14記載の発明)。
【0017】
請求項10に従属する発明として、当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項10又は11に従属する発明として、前記回転検出手段は、前記回転操作の回転する量を更に検出し、前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された回転量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ヒンジ部を備えた携帯端末装置において、操作子を増やすことなく、紙のページをめくる書籍に近い操作性を実現することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、図1〜図11を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の外観を表した外観図である。
この携帯電話装置は、後述する表示部14を備える第一筐体1と第二筐体2の2つの筐体からなり、第一筐体1と第二筐体2とを閉じた状態から相対的に回転させて、第一の方向と、第一の方向と直交する第二の方向とに開放させ、縦開き、横開きの異なる二方向に開閉可能となっている。
図1(A)は、縦開きで縦置きとした状態、図1(B)は、縦開きで横置きとした状態、図1(C)は、横開きで縦置きとした状態、図1(D)は、横開きで横置きとした状態をそれぞれ表している。
【0021】
図2は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)など、各種の機能が備えられている。この携帯電話装置は、図示は省略したが、無線通信網(公衆移動体通信網)を介してインターネットに接続されており、この無線通信網やインターネット側のメールサーバとの間で電子メールの送受信が可能なほか、インターネットを介して任意のWebページをアクセス可能となっている。
【0022】
制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御するもので、この制御部11にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部13は、内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図3に示す動作テーブルMT、図4に示す動作方向テーブルDT、図5に示す動作量テーブルQT、図6に示す方向フラグDF、図7〜図10に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。なお、記憶部13としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。
【0023】
表示部14は、液晶、有機ELなどを使用した高精細な表示装置で、数値、文字、待受画像などを表示可能なもので、その待受画面のピクトエリアには、時刻表示、受信感度などが表示される。操作部15は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部11は、操作部15からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理など、各種の処理を実行する。通信部16は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部17を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部17から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0024】
筐体開閉検出部18は、角度センサによって構成されたもので、第一筐体1と第二筐体2が縦開き或いは横開きのどちらであるか、及び閉じた状態から全開の状態の間でどの角度にあるかを検出して制御部11に開閉情報を出力する。筐体向き検出部19は、3軸タイプの加速度センサによって構成されたもので、装置本体が縦置き或いは横置きのどちらの向きであるか検出して制御部11に向き情報を出力する。
【0025】
図3は、動作テーブルMTを説明するための図である。
この動作テーブルMTは、記憶部13に格納され、表示中の情報種類に応じて制御される表示の動作を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0026】
図4は、動作方向テーブルDTを説明するための図である。
この動作方向テーブルDTは、記憶部13に格納され、第一筐体1及び第二筐体2の開閉方向が縦開きか或いは横開きであるか、及び装置本体が縦置きか或いは横置きかであるかに応じて、第一筐体1或いは第二筐体2を閉じる操作が行われた際の表示中の情報を制御する動作方向を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0027】
図5は、動作量テーブルQTを説明するための図である。
この動作量テーブルQTは、記憶部13に格納され、表示中の情報種類と第一筐体1或いは第二筐体2を閉じて開いた量に応じて表示中の情報を制御する動作量を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0028】
図6は、方向フラグDFを説明するための図である。
この方向フラグDFは、記憶部13に格納され、“0”の場合は図3の動作方向テーブルDTで参照される方向のままで、“1”の場合は図3の動作方向テーブルDTで参照される方向とは逆方向で表示中の情報を制御する。
【0029】
次に、この実施形態における携帯電話装置の動作概念を図7〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードに従った動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0030】
先ず、制御部11は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行ったのち(図7のステップA1)、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップA2)。この待ち受け状態において筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1及び第二筐体2が全開であるか否かを判定し(ステップA3)、全開である場合は(ステップA3でYES)、続いて筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1を閉じる操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA4)、第一筐体1を閉じる操作が行なわれた場合は(ステップA4でYES)、第二筐体2が動いていないか、即ち第一筐体1と第二筐体2を同時に閉じる操作が行なわれていないか否かを判定し(ステップA5)、第二筐体2が動いていない場合は(ステップA5でYES)、更に続いて筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1を全開に戻す操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA6)、第一筐体1を全開に戻す操作が行なわれた場合に(ステップA6でYES)、表示部14に表示中の情報の表示制御を行うための操作が行われたと判断し、表示制御処理(ステップA7)に移行する。表示制御処理(ステップA7)の詳細については後述する。
【0031】
ステップA4で第一筐体1を閉じる操作が行なわれなかったと判定された場合は(ステップA4でNO)、筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第二筐体2を閉じる操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA8)、第二筐体2を閉じる操作が行なわれた場合は(ステップA8でYES)、第一筐体1が動いていないか、即ち第二筐体2と第一筐体1を同時に閉じる操作が行なわれていないか否かを判定し(ステップA9)、第一筐体1が動いていない場合は(ステップA9でYES)、続いて筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第二筐体2を全開に戻す操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA10)、第二筐体2を全開に戻す操作が行なわれた場合に(ステップA10でYES)、表示部14に表示中の情報の表示制御を行うための操作が行われたと判断し、表示制御処理(ステップA7)に移行する。
【0032】
ステップA5で第二筐体2が動いた場合、即ち第一筐体1と第二筐体2を同時に閉じる操作が行なわれたと判定された場合(ステップA5でNO)、ステップA6で第一筐体1を全開に戻す操作が行なわれなかった場合(ステップA6でNO)、ステップA9で第一筐体1が動いた場合、即ち第二筐体2と第一筐体1を同時に閉じる操作が行なわれたと判定された場合(ステップA9でNO)、及びステップA10で第二筐体2を全開に戻す操作が行なわれなかった場合には(ステップA10でNO)、ステップA3に戻る。
【0033】
ステップA3で第一筐体1及び第二筐体2が全開でないと判定された場合は(ステップA3でNO)、表示の消灯等その他の開閉状態に応じた処理を行い(ステップA11)、ステップA3に戻る。
【0034】
図7のステップA8で第二筐体2を閉じる操作が検出されず(ステップA8でNO)、Web閲覧アプリケーション操作が検出された場合には(図8のステップA21でYES)、Webページ表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップA22)、Webページ表示操作が検出された場合には(ステップA22でYES)、Webページを表示する処理を行い(ステップA23)、情報種類をデータ表示に設定し(ステップA24)、方向フラグDFに“0”を立て、図7のステップA3に戻る。
【0035】
ステッA22でWebページ表示操作が検出されず(ステップA22でNO)、ブックマーク一覧表示操作が検出された場合には(ステップA26でYES)、ブックマーク一覧を表示する処理を行い(ステップA27)、情報種類を一覧表示に設定し(ステップA28)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA25)、図7のステップA3に戻る。
【0036】
ステップA26でブックマーク一覧表示操作が検出されなかった場合は(ステップA26でNO)、例えばURL入力のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップA29)、図7のステップA3に戻る。
【0037】
以上Web閲覧アプリケーション操作を説明したが、メールアプリケーションやメモアプリケーション等でも同様の動作となる。
メールアプリケーションの場合は、Webページ表示操作がメール表示操作に、Webページ表示処理がメール表示処理に、ブックマーク一覧表示操作がメール一覧表示操作に、ブックマークの一覧表示処理がメール一覧表示処理になる。
メモアプリケーションの場合は、Webページ表示操作がメモ表示操作となる、Webページ表示処理がメモ表示処理に、ブックマーク一覧表示操作がメモ一覧表示操作に、ブックマーク一覧表示処理がメモの一覧表示処理になる。
【0038】
図8のステップA21でWeb閲覧アプリケーション操作が検出されず(ステップA21でNO)、画像閲覧アプリケーション操作が検出された場合には(図8のステップA31でYES)、画像表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップA32)、画像表示操作が検出された場合には(ステップA32でYES)、画像を表示する処理を行い(ステップA33)、情報種類をページ表示に設定し(ステップA34)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA35)、図7のステップA3に戻る。
【0039】
ステップA32で画像表示操作が検出されなかった場合には(ステップA32でNO)、例えば画像編集のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップA36)、図7のステップA3に戻る。
【0040】
図8のステップA31で画像閲覧アプリケーション操作が検出されず(ステップA31でNO)、電子書籍アプリケーション操作が検出された場合には(図9のステップA41でYES)、電子書籍表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップA42)、電子書籍表示操作が検出された場合には(ステップA42でYES)、電子書籍のコンテンツを表示する処理を行い(ステップA43)、情報種類をページ表示に設定する(ステップA44)、
次に電子書籍のコンテンツが縦書きであるか否かを判定し(ステップA45)、縦書きである場合は(ステップA45でYES)、方向フラグDFに“1”を立て(ステップA46)、縦書きでない、即ち横書きである場合は(ステップA50でNO)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA48)、図7のステップA3に戻る。
【0041】
ステッA42で電子書籍表示操作が検出されず(ステップA42でNO)、電子書籍一覧表示操作が検出された場合には(ステップA47でYES)、電子書籍一覧を表示する処理を行い(ステップA48)、情報種類を一覧表示に設定し(ステップA49)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA50)、図7のステップA3に戻る。
【0042】
ステップA47で電子書籍一覧表示操作が検出されなかった場合には(ステップA47でNO)、例えば文字サイズ設定のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップA51)、図7のステップA3に戻る。
【0043】
図9のステップA41で電子書籍表示アプリケーション操作が検出されず(ステップA41でNO)、機能メニュー操作が検出された場合には(図9のステップA61でYES)、情報種類を一覧表示に設定し(ステップA62)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA63)、図7のステップA3に戻る。
【0044】
図9のステップA61で機能メニュー操作が検出されず(ステップA61でNO)、その他の何らかの操作が行われた場合には(ステップA71でYES)、操作に応じた処理が行われる(ステップA72)。例えば、ユーザ操作に応じて任意の時計時刻を設定する処理、音声電話発信処理などが行われる。
【0045】
次に図10を参照して表示制御処理(ステップA7)の動作の詳細を説明する。
まず、表示部14で表示中の情報の情報種類を取得し(ステップB1)、図3の動作テーブルMTを参照してステップB1で取得した情報種類から表示の動作を取得する(ステップB2)。続いて、筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から縦開きか或いは横開きか(スタイル)、筐体向き検出部19により検出された向き情報から縦置きか或いは横置きか(向き)を取得し(ステップB3)、図6の方向フラグDFの値を取得し(ステップB4)、図4の動作方向テーブルDTを参照してステップB3で取得したスタイル、向き、ステップB4で取得した方向フラグDFの値、及び第一筐体1或いは第二筐体2のどちらが閉じられたかから動作方向を取得する(ステップB5)。
【0046】
次に筐体開閉検出部18により検出された第一筐体1或いは第二筐体2が閉じられた角度を取得し(ステップB6)、図5の動作量テーブルQTを参照してステップB6で取得した角度に応じた動作量を取得し(ステップB7)、ステップB5で取得した動作方向、及びステップB7で取得した動作量により表示部14で表示中の情報の表示を制御し、(ステップB8)、前の状態に戻り次のステップに進む。
【0047】
例えば、横開き縦置き(図1(C))で横書きの電子書籍を閲覧中に全開の状態から閉じる角度が全開と中央の間の位置まで第一筐体1(右側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「横開き」、向きが「縦置き」、角度が「全開〜中央」となるため、動作テーブルMT(図3)、動作方向テーブルDT(図4)、動作方向テーブルQT(図5)、方向フラグDF(図6)を参照して1ページ単位の送り方向へのページ送りとなる。即ち紙の横書きの書籍で右側のページをめくって次のページに進むのと近い操作感でページ送りができる。同様に中央と全閉の間の位置まで閉じて全開まで開いた場合は角度が「中央〜全閉」となるため、10ページ単位のページ送りが、完全に閉じてから全開まで開いた場合は角度が「全閉」となるため最後尾のページにジャンプし、紙の書籍のページをパラパラめくるように素早いページ送りが可能となる。
【0048】
また、第二筐体2(左側)を閉じて全開に戻した場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなり、紙の書籍の左側のページをめくって前のページに戻るようにページを戻すことができる。更に縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となり、横書きの場合と同様に紙の縦書きの書籍で左側のページをめくって次のページに進み、右側のページをめくって前のページに戻るのと近い操作感でページ送り、戻しができる。電子書籍の閲覧を画像の閲覧とした場合は、送り、戻しの「ページ単位」が「画像単位」となり、画像の送り、戻しが可能となる。
【0049】
縦開き横置き(図1(B))で横書きの電子書籍を閲覧中に閉じる角度が全開と中央間の位置で第二筐体2(右側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「縦開き」、向きが「横置き」、角度が「全開〜中央」となるため1ページ単位のページ送りとなる。また、角度が「中央〜全閉」「全閉」の場合は、各々10ページ単位のページ送り、最後尾のページへのジャンプとなり、第一筐体1(左側)を閉じて全開まで開いた場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で、各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなる。縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となる。
【0050】
また、横開き横置き(図1(D))でWebページを閲覧中に閉じる角度が全開と中央間の位置で第二筐体2(下側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「データ表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「横開き」、向きが「横置き」、角度が「全開〜中央」となるため10dots単位の下・送り方向へのスクロールとなる。また、角度が「中央〜全閉」「全閉」の場合は、各々100dots単位の下・送り方向へのスクロール、最後尾へのジャンプとなり、第一筐体1(上側)を閉じて全開まで開いた場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で、各々10dots単位の上・戻り方向へのスクロール、100dots単位の上・戻り方向へのスクロール、先頭へのジャンプとなる。メール本文の閲覧中やメモ閲覧中も場合も同様のスクロール動作となる。
【0051】
縦開き縦置き(図1(A))で機能メニューを表示中に閉じる角度が全開と中央間の位置で第二筐体2(下側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「一覧表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「縦開き」、向きが「縦置き」、角度が「全開〜中央」となるため1項目単位の選択項目の下・送り方向への移動となる。また、角度が「中央〜全閉」「全閉」の場合は、各々10項目単位の選択項目の下・送り方向への移動、最後尾項目への移動となり、第一筐体1(上側)を閉じて全開まで開いた場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で、各々1項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、10項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、先頭項目への移動となる。ブックマーク一覧メール一覧表示、メモ一覧表示や電子書籍一覧表示でも同様の選択項目移動動作となる。
【0052】
なお、図4の動作方向テーブルDTで設定されている第一筐体1或いは第二筐体2のどちらを閉じるかで送る動作方向はユーザにより任意に設定できるようにしてもよい。図5の動作量テーブルQTで設定されている動作量はユーザにより任意に設定できるようにしてもよい。また、動作量の区切りの中央位置でクリック感を持たせるようにしてもよい。
【0053】
(変形例)
図1に示す携帯端末装置の変形例として図11に示すように第一筐体3及び第二筐体4の両方に表示部14を持つようにしてもよい。また1方向にのみ開閉可能なヒンジとして縦置きか横置きかのみを判別するようにしてもよい。
図11(A)は、縦置きとした状態、図11(B)は、横置きとした状態をそれぞれ表している。
第一筐体3及び第二筐体4の両方に表示部14を持つようにした場合は、動作量テーブルQTの情報種類「ページ表示」で角度が「全開〜中央」の場合を「2ページ・画像」としてもよい。
【0054】
以上のように、少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備え、ヒンジ部を介して開閉可能に連結された端末装置の第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出し、検出された第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、表示部による情報の表示に関する動作方向を制御するようにしたことで、専用の操作子を設けなくとも第一の筐体或いは第二の筐体の開閉操作の検出だけで表示の動作方向を制御できる。
【0055】
更に、表示部に表示される情報の種類を更に検出し、検出された情報の種類に応じて表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の検出だけで情報の種類に合った表示の動作方向を制御できる。
【0056】
また、検出される情報の種類は複数のページからなるコンテンツであって、コンテンツのページ送りの方向を制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作だけで、電子書籍やデジタル写真のページ送り、戻しの操作ができ、特に電子書籍を表示する場合は紙の書籍に近い操作感で操作ができる。
【0057】
更に、コンテンツが縦書きか横書きかを更に検出し、検出された縦書きか横書きかに応じてページ送りの方向を更に制御するようしたことで、縦書きか横書きかに応じてページ送りの方向が異なる紙の書籍と同等の操作感で操作ができる。
【0058】
また、検出される情報の種類は表示部の画面内に収まらない表示サイズのコンテンツであって、コンテンツのスクロールの動作方向を制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作だけで画面に収まらないWebページ表示やメール表示のスクロールができる。
【0059】
更に、検出される情報の種類は項目の一覧表示であって、項目を選択する方向を制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作だけで、設定の項目選択やブックマークの一覧の選択ができる。
【0060】
また、当該端末装置の向きを更に検出し、検出された当該端末装置の向きに応じて、表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、当該端末装置の向きにより表示の向きが切り替わっても適切な動作方向に制御できる。
【0061】
更に、ヒンジ部を第1の筐体と第2の筐体とを閉じた状態から相対的に回転させて、第1の方向と、第1の方向と直交する第2の方向とに開放させ異なる二方向に開閉可能をし、第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が第1の方向或いは第2の方向のどちらに開く或いは閉じられたかを更に検出し、検出された第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作が第1の方向或いは第2の方向のどちら方向に行なわれたかに応じて、表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、2Wayオープンスタイルと呼ばれる異なる2方向に開閉可能な端末装置で、開閉方向により表示の向きが切り替わっても適切な動作方向に制御できる。
【0062】
また、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の開く或いは閉じる量を更に検出し、検出された開閉量に応じて、表示部による情報の表示に関する表示の動作量を更に制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体を開閉する量を変えるだけでページ送りするページ数、スクロールのドット数といった表示の動作量を可変にコントロールできる。
【0063】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図12〜図17を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、2方向に開閉が可能なヒンジ部を備え、縦開き、横開きが可能な携帯電話装置としたが、この第2実施形態においては、2軸ヒンジを備え第一筐体1が第二筐体2に対して回転が可能な携帯電話装置としたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。なお、上述の第1実施形態で説明した図3、図6、図8、図9は、この第2実施形態においても同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0064】
図12は、この携帯電話装置の外観を表した外観図である。
この携帯電話装置は、情報を表示する表示部を備える第一の筐体1と第二の筐体2が、筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結されている。
図12(A)は、縦置きとした状態、図12(B)は、横置きとした状態をそれぞれ表している。
【0065】
図13は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
11〜19は第1実施形態と共通であるため説明を省略する。
筐体回転検出部20は、角度センサによって構成されたもので、第一筐体1が右・上方向或いは左・下方向のどちらに回転されたか、及びどの角度まで回転されたかを検出して制御部11に回転情報を出力する。
【0066】
図14は、動作方向テーブルDTを説明するための図である。
この動作方向テーブルDTは、記憶部13に格納され、装置本体が縦置きか或いは横置きかに応じて、表示中の情報を制御する動作方向を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0067】
図15は、動作量テーブルQTを説明するための図である。
この動作量テーブルQTは、記憶部13に格納され、表示中の情報種類と第一筐体1を回転した角度に応じて表示中の情報を制御する動作量を記憶するものであり、詳細は後述する
【0068】
次に、この実施形態における携帯電話装置の動作概念を図16〜図17に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、制御部11は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行ったのち(図16のステップC1)、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップC2)。この待ち受け状態において筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1及び第二筐体2が全開であり、筐体回転検出部20により検出された回転情報から第一筐体1が正面を向いているか、即ち回転角度が“0°”であるか否かを判定し(ステップC3)、全開でかつ第一筐体1が正面を向いている場合は(ステップC3でYES)、続いて筐体回転検出部20により検出された回転情報から第一筐体1を回転する操作が行なわれたか否かを判定し(ステップC4)、第一筐体1を回転する操作が行なわれた場合は(ステップC4でYES)、筐体回転検出部20により検出された開閉情報から第一筐体1を正面に戻す操作が行なわれたか否かを判定し(ステップC5)、第一筐体1を正面に戻す操作が行なわれた場合に(ステップC5でYES)、表示部14に表示中の情報の表示制御を行うための操作が行われたと判断し、表示制御処理2(ステップC6)に移行する。
【0069】
ステップC5で第一筐体1が正面に戻されなかった場合は(ステップC5でNO)、ステップC3に戻る。
【0070】
ステップC3で第一筐体1及び第二筐体2が全開でありかつ第一筐体1が正面を向いていないと判定された場合は(ステップC3でNO)、その他の開閉・回転状態に応じた処理を行い(ステップC7)、ステップC3に戻る。
ステップC4で第一筐体1を回転する操作が検出されなかった場合は(ステップC4でNO)、第一実施例の図7のステップA8で第二筐体2を閉じる操作が検出されなかった場合(ステップA8でNO)以降の動作である図8、図9のステップA21〜A62の動作と戻り先がステップA3の替わりにステップC3となる以外は同一となるため説明を省略する。
【0071】
次に図17を参照して表示制御処理2(ステップC6)の動作の詳細を説明する。
まず、表示部14で表示中の情報の情報種類を取得し(ステップD1)、図3の動作テーブルMTを参照してステップD1で取得した情報種類から表示の動作を取得する(ステップD2)。続いて、筐体向き検出部19により検出された向き情報から縦置きか或いは横置きか(向き)を取得し、筐体回転検出部20により検出された回転情報から右・上方向か或いは左・下方向か回転方向を取得し(ステップD3)、図6の方向フラグDFの値を取得し(ステップD4)、図14の動作方向テーブルDTを参照してステップD3で取得した向き、回転方向、ステップD4で取得した方向フラグDFの値から動作方向を取得する(ステップD5)。
【0072】
次に筐体回転検出部20により検出された回転角度を取得し(ステップD6)、図15の動作量テーブルQTを参照してステップD6で取得した角度に応じた動作量を取得し(ステップD7)、ステップD5で取得した動作方向、及びステップD7で取得した動作量により表示部14で表示中の情報の表示を制御し、(ステップD8)、前の状態に戻り次のステップに進む。
【0073】
例えば、縦置き(図12(A))で横書きの電子書籍を閲覧中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を左方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「縦置き」、角度が「0°〜45°」となるため、動作テーブルMT(図3)、動作方向テーブルDT(図14)、動作方向テーブルQT(図15)、方向フラグDF(図6)を参照して1ページ単位の送り方向へのページ送りとなる。同様に45°と90°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は角度が「45°〜90°」となるため、10ページ単位のページ送りが、90°まで回転して正面まで戻した場合は角度が「90°」となるため最後尾のページにジャンプする。
【0074】
また、第一筐体1を右方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなる。更に縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となる、電子書籍の閲覧を画像の閲覧とした場合は、送り、戻しの「ページ単位」が「画像単位」となり、画像の送り、戻しが可能となる。
【0075】
横置き(図12(B))で横書きの電子書籍を閲覧中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を上方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「横置き」、角度が「0°〜45°」となるため1ページ単位のページ送りとなる。また、角度が「45°〜90°」「90°」の場合は、各々10ページ単位のページ送り、最後尾のページへのジャンプとなり、第一筐体1を下方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で、各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなる。縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となる。
【0076】
また、横置き(図12(B))でWebページを閲覧中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を上方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「データ表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「横置き」、角度が「0°〜45°」となるため10dots単位の下・送り方向へのスクロールとなる。また、角度が「45°〜90°」「90°」の場合は、各々100dots単位の下・送り方向へのスクロール、最後尾へのジャンプとなり、第一筐体1を下方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で、各々10dots単位の上・戻り方向へのスクロール、100dots単位の上・戻り方向へのスクロール、先頭へのジャンプとなる。メール本文閲覧中やメモ閲覧中も場合も同様のスクロール動作となる。
【0077】
縦置き(図12(A))で機能メニューを表示中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を左方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「一覧表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「縦置き」、角度が「0°〜45°」となるため1項目単位の選択項目の下・送り方向への移動となる。また、角度が「45°〜90°」「90°」の場合は、各々10項目単位の選択項目の下・送り方向への移動、最後尾項目への移動となり、第一筐体1を右方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で、各々1項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、10項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、先頭項目への移動となる。ブックマーク一覧、メール一覧表示、メモ一覧表示や電子書籍一覧表示でも同様の選択項目移動動作となる。
【0078】
なお、図14の動作方向テーブルDTで設定されている第一筐体1をどちらの方向に回転させるかで送る動作方向はユーザにより任意に設定できるようにしてもよい。図15の動作量テーブルQTで設定されている動作量はユーザにより任意に設定できるようにしてもよく、動作量の区切りの角度を0°、45°、90°としているがヒンジ部の機構に応じて異なる角度としてもよい。また、動作量の区切りの角度でクリック感を持たせるようにしてもよい。
【0079】
以上のように、2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置の表示部を備える第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出し、検出された操作により表示部による情報に関する表示の動作方向を制御するようにしたことで、専用の操作子を設けなくとも第一の筐体の回転方向を検出するだけで表示の動作方向を制御できる。
【0080】
また、当該端末装置の向きを更に検出し、検出された当該端末装置の向きに応じて、表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、当該端末装置の向きにより表示の向きが切り替わっても適切な動作方向に制御できる。
【0081】
更に、回転操作の回転する量を更に検出し、検出された回転量に応じて表示部による情報に関する表示の動作量を更に制御するようにしたことで、第一の筐体を回転する量を変えるだけでページ送りするページ数、スクロールのドット数といった表示の動作量を可変にコントロールできる。
【0082】
なお、上述した各実施形態は携帯電話装置に限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の外観図。(A)〜(D)は、携帯電話装置のスタイルと向きを説明するための図。
【図2】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を含むシステムのブロック図。
【図3】動作テーブルMTを説明するための図。
【図4】動作方向テーブルDTを説明するための図。
【図5】動作量テーブルQTを説明するための図。
【図6】方向フラグDFを説明するための図。
【図7】電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャート。
【図8】図7に続く動作を示したフローチャート。
【図9】図8に続く動作を示したフローチャート。
【図10】表示制御処理(図7のステップA7)を詳述するためのフローチャート。
【図11】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の変形例の外観図。(A)〜(B)は、携帯電話装置の向きを説明するための図。
【図12】第2実施形態において携帯端末装置として適用した携帯電話装置の外観図。(A)〜(B)は、携帯電話装置の向きを説明するための図。
【図13】第2実施形態において携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を含むシステムのブロック図。
【図14】第2実施形態において動作方向テーブルDTを説明するための図。
【図15】第2実施形態において動作量テーブルQTを説明するための図。
【図16】第2実施形態において電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャート。
【図17】第2実施形態において表示制御処理2(図16のステップC6)を詳述するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0084】
1 第一筐体
2 第二筐体
3 変形例における第一筐体
4 変形例における第二筐体
11 制御部
12 電源部
13 記憶部
14 表示部
15 操作部
16 通信部
17 電話部
18 筐体開閉検出部
19 筐体向き検出部
20 筐体回転検出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部を備え、表示される情報の表示動作を制御する携帯端末装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置の表示品位は年々向上を続けている。また複数のコンテンツを携帯できる、保存のための場所をとらない、ネットワークを介して居ながらにしてコンテンツを取得できる等のメリットがあり携帯端末装置で電子書籍等のコンテンツを閲覧することが広まってきている。一方ページを送ったり戻したりするための操作を紙のページをめくる書籍にできるだけ近づけたいという要求には強いものがある。
【0003】
従来技術として、紙をめくるような直感的なページ送りあるいはページ戻りの操作を行なえる技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−18095公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来技術においては専用の操作子を使用するため携帯端末装置のサイズやコストに影響するという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、専用の操作子を使用せず、紙のページをめくる書籍に近い操作性を有する携帯端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体及び第二の筐体がヒンジ部を介して開閉可能に連結された端末装置であって、前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出する開閉検出手段と、前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要手順を実現させるためのプログラムを提供する(請求項13記載の発明)。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記表示部に表示される情報の種類を検出する情報種類検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された情報の種類に応じて前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項2に従属する発明として、前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、複数のページからなるコンテンツであって、前記制御手段は、前記コンテンツのページ送りの方向を制御することを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記情報種類検出手段は、前記コンテンツが縦書きか横書きかを更に検出し、前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された縦書きか横書きかに応じて、前記ページ送りの方向を更に制御することを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項2に従属する発明として、前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、前記表示部の画面内に収まらない表示サイズのコンテンツであって、前記制御手段は、前記コンテンツのスクロールの動作方向を制御することを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項2に従属する発明として、前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、項目の一覧表示であって、前記制御手段は、前記項目を選択する方向を制御することを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1乃至6の何れか1項に従属する発明として、当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項1乃至7の何れか1項に従属する発明として、前記ヒンジ部は前記第一の筐体と第二の筐体とを閉じた状態から相対的に回転させて、第一の方向と、前記第一の方向と直交する第二の方向とに開放させ異なる二方向に開閉可能であって、前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が前記第一の方向或いは第二の方向のどちらに開く或いは閉じられたかを更に検出し、前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作が前記第一の方向或いは第二の方向のどちら方向に行なわれたかに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1乃至8何れか1項に従属する発明として、前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の開く或いは閉じる量を更に検出し、前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された開閉量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
上記目的達成のため、請求項10に記載の発明は、情報を表示する表示部を備える第一の筐体と第二の筐体が、筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、前記第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出する回転検出手段と、前記検出手段により検出された方向により、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項10記載の発明に示した主要手順を実現させるためのプログラムを提供する(請求項14記載の発明)。
【0017】
請求項10に従属する発明として、当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項10又は11に従属する発明として、前記回転検出手段は、前記回転操作の回転する量を更に検出し、前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された回転量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ヒンジ部を備えた携帯端末装置において、操作子を増やすことなく、紙のページをめくる書籍に近い操作性を実現することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、図1〜図11を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の外観を表した外観図である。
この携帯電話装置は、後述する表示部14を備える第一筐体1と第二筐体2の2つの筐体からなり、第一筐体1と第二筐体2とを閉じた状態から相対的に回転させて、第一の方向と、第一の方向と直交する第二の方向とに開放させ、縦開き、横開きの異なる二方向に開閉可能となっている。
図1(A)は、縦開きで縦置きとした状態、図1(B)は、縦開きで横置きとした状態、図1(C)は、横開きで縦置きとした状態、図1(D)は、横開きで横置きとした状態をそれぞれ表している。
【0021】
図2は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)など、各種の機能が備えられている。この携帯電話装置は、図示は省略したが、無線通信網(公衆移動体通信網)を介してインターネットに接続されており、この無線通信網やインターネット側のメールサーバとの間で電子メールの送受信が可能なほか、インターネットを介して任意のWebページをアクセス可能となっている。
【0022】
制御部11は、二次電池を備えた電源部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御するもので、この制御部11にはCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部13は、内部メモリで、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図3に示す動作テーブルMT、図4に示す動作方向テーブルDT、図5に示す動作量テーブルQT、図6に示す方向フラグDF、図7〜図10に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。なお、記憶部13としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。
【0023】
表示部14は、液晶、有機ELなどを使用した高精細な表示装置で、数値、文字、待受画像などを表示可能なもので、その待受画面のピクトエリアには、時刻表示、受信感度などが表示される。操作部15は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、制御部11は、操作部15からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理など、各種の処理を実行する。通信部16は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部17を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部17から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。
【0024】
筐体開閉検出部18は、角度センサによって構成されたもので、第一筐体1と第二筐体2が縦開き或いは横開きのどちらであるか、及び閉じた状態から全開の状態の間でどの角度にあるかを検出して制御部11に開閉情報を出力する。筐体向き検出部19は、3軸タイプの加速度センサによって構成されたもので、装置本体が縦置き或いは横置きのどちらの向きであるか検出して制御部11に向き情報を出力する。
【0025】
図3は、動作テーブルMTを説明するための図である。
この動作テーブルMTは、記憶部13に格納され、表示中の情報種類に応じて制御される表示の動作を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0026】
図4は、動作方向テーブルDTを説明するための図である。
この動作方向テーブルDTは、記憶部13に格納され、第一筐体1及び第二筐体2の開閉方向が縦開きか或いは横開きであるか、及び装置本体が縦置きか或いは横置きかであるかに応じて、第一筐体1或いは第二筐体2を閉じる操作が行われた際の表示中の情報を制御する動作方向を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0027】
図5は、動作量テーブルQTを説明するための図である。
この動作量テーブルQTは、記憶部13に格納され、表示中の情報種類と第一筐体1或いは第二筐体2を閉じて開いた量に応じて表示中の情報を制御する動作量を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0028】
図6は、方向フラグDFを説明するための図である。
この方向フラグDFは、記憶部13に格納され、“0”の場合は図3の動作方向テーブルDTで参照される方向のままで、“1”の場合は図3の動作方向テーブルDTで参照される方向とは逆方向で表示中の情報を制御する。
【0029】
次に、この実施形態における携帯電話装置の動作概念を図7〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードに従った動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0030】
先ず、制御部11は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行ったのち(図7のステップA1)、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップA2)。この待ち受け状態において筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1及び第二筐体2が全開であるか否かを判定し(ステップA3)、全開である場合は(ステップA3でYES)、続いて筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1を閉じる操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA4)、第一筐体1を閉じる操作が行なわれた場合は(ステップA4でYES)、第二筐体2が動いていないか、即ち第一筐体1と第二筐体2を同時に閉じる操作が行なわれていないか否かを判定し(ステップA5)、第二筐体2が動いていない場合は(ステップA5でYES)、更に続いて筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1を全開に戻す操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA6)、第一筐体1を全開に戻す操作が行なわれた場合に(ステップA6でYES)、表示部14に表示中の情報の表示制御を行うための操作が行われたと判断し、表示制御処理(ステップA7)に移行する。表示制御処理(ステップA7)の詳細については後述する。
【0031】
ステップA4で第一筐体1を閉じる操作が行なわれなかったと判定された場合は(ステップA4でNO)、筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第二筐体2を閉じる操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA8)、第二筐体2を閉じる操作が行なわれた場合は(ステップA8でYES)、第一筐体1が動いていないか、即ち第二筐体2と第一筐体1を同時に閉じる操作が行なわれていないか否かを判定し(ステップA9)、第一筐体1が動いていない場合は(ステップA9でYES)、続いて筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第二筐体2を全開に戻す操作が行なわれたか否かを判定し(ステップA10)、第二筐体2を全開に戻す操作が行なわれた場合に(ステップA10でYES)、表示部14に表示中の情報の表示制御を行うための操作が行われたと判断し、表示制御処理(ステップA7)に移行する。
【0032】
ステップA5で第二筐体2が動いた場合、即ち第一筐体1と第二筐体2を同時に閉じる操作が行なわれたと判定された場合(ステップA5でNO)、ステップA6で第一筐体1を全開に戻す操作が行なわれなかった場合(ステップA6でNO)、ステップA9で第一筐体1が動いた場合、即ち第二筐体2と第一筐体1を同時に閉じる操作が行なわれたと判定された場合(ステップA9でNO)、及びステップA10で第二筐体2を全開に戻す操作が行なわれなかった場合には(ステップA10でNO)、ステップA3に戻る。
【0033】
ステップA3で第一筐体1及び第二筐体2が全開でないと判定された場合は(ステップA3でNO)、表示の消灯等その他の開閉状態に応じた処理を行い(ステップA11)、ステップA3に戻る。
【0034】
図7のステップA8で第二筐体2を閉じる操作が検出されず(ステップA8でNO)、Web閲覧アプリケーション操作が検出された場合には(図8のステップA21でYES)、Webページ表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップA22)、Webページ表示操作が検出された場合には(ステップA22でYES)、Webページを表示する処理を行い(ステップA23)、情報種類をデータ表示に設定し(ステップA24)、方向フラグDFに“0”を立て、図7のステップA3に戻る。
【0035】
ステッA22でWebページ表示操作が検出されず(ステップA22でNO)、ブックマーク一覧表示操作が検出された場合には(ステップA26でYES)、ブックマーク一覧を表示する処理を行い(ステップA27)、情報種類を一覧表示に設定し(ステップA28)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA25)、図7のステップA3に戻る。
【0036】
ステップA26でブックマーク一覧表示操作が検出されなかった場合は(ステップA26でNO)、例えばURL入力のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップA29)、図7のステップA3に戻る。
【0037】
以上Web閲覧アプリケーション操作を説明したが、メールアプリケーションやメモアプリケーション等でも同様の動作となる。
メールアプリケーションの場合は、Webページ表示操作がメール表示操作に、Webページ表示処理がメール表示処理に、ブックマーク一覧表示操作がメール一覧表示操作に、ブックマークの一覧表示処理がメール一覧表示処理になる。
メモアプリケーションの場合は、Webページ表示操作がメモ表示操作となる、Webページ表示処理がメモ表示処理に、ブックマーク一覧表示操作がメモ一覧表示操作に、ブックマーク一覧表示処理がメモの一覧表示処理になる。
【0038】
図8のステップA21でWeb閲覧アプリケーション操作が検出されず(ステップA21でNO)、画像閲覧アプリケーション操作が検出された場合には(図8のステップA31でYES)、画像表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップA32)、画像表示操作が検出された場合には(ステップA32でYES)、画像を表示する処理を行い(ステップA33)、情報種類をページ表示に設定し(ステップA34)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA35)、図7のステップA3に戻る。
【0039】
ステップA32で画像表示操作が検出されなかった場合には(ステップA32でNO)、例えば画像編集のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップA36)、図7のステップA3に戻る。
【0040】
図8のステップA31で画像閲覧アプリケーション操作が検出されず(ステップA31でNO)、電子書籍アプリケーション操作が検出された場合には(図9のステップA41でYES)、電子書籍表示操作が検出されたか否かを判定し(ステップA42)、電子書籍表示操作が検出された場合には(ステップA42でYES)、電子書籍のコンテンツを表示する処理を行い(ステップA43)、情報種類をページ表示に設定する(ステップA44)、
次に電子書籍のコンテンツが縦書きであるか否かを判定し(ステップA45)、縦書きである場合は(ステップA45でYES)、方向フラグDFに“1”を立て(ステップA46)、縦書きでない、即ち横書きである場合は(ステップA50でNO)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA48)、図7のステップA3に戻る。
【0041】
ステッA42で電子書籍表示操作が検出されず(ステップA42でNO)、電子書籍一覧表示操作が検出された場合には(ステップA47でYES)、電子書籍一覧を表示する処理を行い(ステップA48)、情報種類を一覧表示に設定し(ステップA49)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA50)、図7のステップA3に戻る。
【0042】
ステップA47で電子書籍一覧表示操作が検出されなかった場合には(ステップA47でNO)、例えば文字サイズ設定のようなその他の操作に応じた処理を行い(ステップA51)、図7のステップA3に戻る。
【0043】
図9のステップA41で電子書籍表示アプリケーション操作が検出されず(ステップA41でNO)、機能メニュー操作が検出された場合には(図9のステップA61でYES)、情報種類を一覧表示に設定し(ステップA62)、方向フラグDFに“0”を立て(ステップA63)、図7のステップA3に戻る。
【0044】
図9のステップA61で機能メニュー操作が検出されず(ステップA61でNO)、その他の何らかの操作が行われた場合には(ステップA71でYES)、操作に応じた処理が行われる(ステップA72)。例えば、ユーザ操作に応じて任意の時計時刻を設定する処理、音声電話発信処理などが行われる。
【0045】
次に図10を参照して表示制御処理(ステップA7)の動作の詳細を説明する。
まず、表示部14で表示中の情報の情報種類を取得し(ステップB1)、図3の動作テーブルMTを参照してステップB1で取得した情報種類から表示の動作を取得する(ステップB2)。続いて、筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から縦開きか或いは横開きか(スタイル)、筐体向き検出部19により検出された向き情報から縦置きか或いは横置きか(向き)を取得し(ステップB3)、図6の方向フラグDFの値を取得し(ステップB4)、図4の動作方向テーブルDTを参照してステップB3で取得したスタイル、向き、ステップB4で取得した方向フラグDFの値、及び第一筐体1或いは第二筐体2のどちらが閉じられたかから動作方向を取得する(ステップB5)。
【0046】
次に筐体開閉検出部18により検出された第一筐体1或いは第二筐体2が閉じられた角度を取得し(ステップB6)、図5の動作量テーブルQTを参照してステップB6で取得した角度に応じた動作量を取得し(ステップB7)、ステップB5で取得した動作方向、及びステップB7で取得した動作量により表示部14で表示中の情報の表示を制御し、(ステップB8)、前の状態に戻り次のステップに進む。
【0047】
例えば、横開き縦置き(図1(C))で横書きの電子書籍を閲覧中に全開の状態から閉じる角度が全開と中央の間の位置まで第一筐体1(右側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「横開き」、向きが「縦置き」、角度が「全開〜中央」となるため、動作テーブルMT(図3)、動作方向テーブルDT(図4)、動作方向テーブルQT(図5)、方向フラグDF(図6)を参照して1ページ単位の送り方向へのページ送りとなる。即ち紙の横書きの書籍で右側のページをめくって次のページに進むのと近い操作感でページ送りができる。同様に中央と全閉の間の位置まで閉じて全開まで開いた場合は角度が「中央〜全閉」となるため、10ページ単位のページ送りが、完全に閉じてから全開まで開いた場合は角度が「全閉」となるため最後尾のページにジャンプし、紙の書籍のページをパラパラめくるように素早いページ送りが可能となる。
【0048】
また、第二筐体2(左側)を閉じて全開に戻した場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなり、紙の書籍の左側のページをめくって前のページに戻るようにページを戻すことができる。更に縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となり、横書きの場合と同様に紙の縦書きの書籍で左側のページをめくって次のページに進み、右側のページをめくって前のページに戻るのと近い操作感でページ送り、戻しができる。電子書籍の閲覧を画像の閲覧とした場合は、送り、戻しの「ページ単位」が「画像単位」となり、画像の送り、戻しが可能となる。
【0049】
縦開き横置き(図1(B))で横書きの電子書籍を閲覧中に閉じる角度が全開と中央間の位置で第二筐体2(右側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「縦開き」、向きが「横置き」、角度が「全開〜中央」となるため1ページ単位のページ送りとなる。また、角度が「中央〜全閉」「全閉」の場合は、各々10ページ単位のページ送り、最後尾のページへのジャンプとなり、第一筐体1(左側)を閉じて全開まで開いた場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で、各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなる。縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となる。
【0050】
また、横開き横置き(図1(D))でWebページを閲覧中に閉じる角度が全開と中央間の位置で第二筐体2(下側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「データ表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「横開き」、向きが「横置き」、角度が「全開〜中央」となるため10dots単位の下・送り方向へのスクロールとなる。また、角度が「中央〜全閉」「全閉」の場合は、各々100dots単位の下・送り方向へのスクロール、最後尾へのジャンプとなり、第一筐体1(上側)を閉じて全開まで開いた場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で、各々10dots単位の上・戻り方向へのスクロール、100dots単位の上・戻り方向へのスクロール、先頭へのジャンプとなる。メール本文の閲覧中やメモ閲覧中も場合も同様のスクロール動作となる。
【0051】
縦開き縦置き(図1(A))で機能メニューを表示中に閉じる角度が全開と中央間の位置で第二筐体2(下側)を閉じて全開まで開いた場合は、情報種類が「一覧表示」、方向フラグDFの値が“0”、スタイルが「縦開き」、向きが「縦置き」、角度が「全開〜中央」となるため1項目単位の選択項目の下・送り方向への移動となる。また、角度が「中央〜全閉」「全閉」の場合は、各々10項目単位の選択項目の下・送り方向への移動、最後尾項目への移動となり、第一筐体1(上側)を閉じて全開まで開いた場合は、角度が「全開〜中央」「中央〜全閉」「全閉」の場合で、各々1項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、10項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、先頭項目への移動となる。ブックマーク一覧メール一覧表示、メモ一覧表示や電子書籍一覧表示でも同様の選択項目移動動作となる。
【0052】
なお、図4の動作方向テーブルDTで設定されている第一筐体1或いは第二筐体2のどちらを閉じるかで送る動作方向はユーザにより任意に設定できるようにしてもよい。図5の動作量テーブルQTで設定されている動作量はユーザにより任意に設定できるようにしてもよい。また、動作量の区切りの中央位置でクリック感を持たせるようにしてもよい。
【0053】
(変形例)
図1に示す携帯端末装置の変形例として図11に示すように第一筐体3及び第二筐体4の両方に表示部14を持つようにしてもよい。また1方向にのみ開閉可能なヒンジとして縦置きか横置きかのみを判別するようにしてもよい。
図11(A)は、縦置きとした状態、図11(B)は、横置きとした状態をそれぞれ表している。
第一筐体3及び第二筐体4の両方に表示部14を持つようにした場合は、動作量テーブルQTの情報種類「ページ表示」で角度が「全開〜中央」の場合を「2ページ・画像」としてもよい。
【0054】
以上のように、少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備え、ヒンジ部を介して開閉可能に連結された端末装置の第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出し、検出された第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、表示部による情報の表示に関する動作方向を制御するようにしたことで、専用の操作子を設けなくとも第一の筐体或いは第二の筐体の開閉操作の検出だけで表示の動作方向を制御できる。
【0055】
更に、表示部に表示される情報の種類を更に検出し、検出された情報の種類に応じて表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の検出だけで情報の種類に合った表示の動作方向を制御できる。
【0056】
また、検出される情報の種類は複数のページからなるコンテンツであって、コンテンツのページ送りの方向を制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作だけで、電子書籍やデジタル写真のページ送り、戻しの操作ができ、特に電子書籍を表示する場合は紙の書籍に近い操作感で操作ができる。
【0057】
更に、コンテンツが縦書きか横書きかを更に検出し、検出された縦書きか横書きかに応じてページ送りの方向を更に制御するようしたことで、縦書きか横書きかに応じてページ送りの方向が異なる紙の書籍と同等の操作感で操作ができる。
【0058】
また、検出される情報の種類は表示部の画面内に収まらない表示サイズのコンテンツであって、コンテンツのスクロールの動作方向を制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作だけで画面に収まらないWebページ表示やメール表示のスクロールができる。
【0059】
更に、検出される情報の種類は項目の一覧表示であって、項目を選択する方向を制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作だけで、設定の項目選択やブックマークの一覧の選択ができる。
【0060】
また、当該端末装置の向きを更に検出し、検出された当該端末装置の向きに応じて、表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、当該端末装置の向きにより表示の向きが切り替わっても適切な動作方向に制御できる。
【0061】
更に、ヒンジ部を第1の筐体と第2の筐体とを閉じた状態から相対的に回転させて、第1の方向と、第1の方向と直交する第2の方向とに開放させ異なる二方向に開閉可能をし、第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が第1の方向或いは第2の方向のどちらに開く或いは閉じられたかを更に検出し、検出された第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作が第1の方向或いは第2の方向のどちら方向に行なわれたかに応じて、表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、2Wayオープンスタイルと呼ばれる異なる2方向に開閉可能な端末装置で、開閉方向により表示の向きが切り替わっても適切な動作方向に制御できる。
【0062】
また、第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の開く或いは閉じる量を更に検出し、検出された開閉量に応じて、表示部による情報の表示に関する表示の動作量を更に制御するようにしたことで、第一の筐体或いは第二の筐体を開閉する量を変えるだけでページ送りするページ数、スクロールのドット数といった表示の動作量を可変にコントロールできる。
【0063】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図12〜図17を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、2方向に開閉が可能なヒンジ部を備え、縦開き、横開きが可能な携帯電話装置としたが、この第2実施形態においては、2軸ヒンジを備え第一筐体1が第二筐体2に対して回転が可能な携帯電話装置としたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。なお、上述の第1実施形態で説明した図3、図6、図8、図9は、この第2実施形態においても同様であるので、その説明は省略するものとする。
【0064】
図12は、この携帯電話装置の外観を表した外観図である。
この携帯電話装置は、情報を表示する表示部を備える第一の筐体1と第二の筐体2が、筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結されている。
図12(A)は、縦置きとした状態、図12(B)は、横置きとした状態をそれぞれ表している。
【0065】
図13は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
11〜19は第1実施形態と共通であるため説明を省略する。
筐体回転検出部20は、角度センサによって構成されたもので、第一筐体1が右・上方向或いは左・下方向のどちらに回転されたか、及びどの角度まで回転されたかを検出して制御部11に回転情報を出力する。
【0066】
図14は、動作方向テーブルDTを説明するための図である。
この動作方向テーブルDTは、記憶部13に格納され、装置本体が縦置きか或いは横置きかに応じて、表示中の情報を制御する動作方向を記憶するものであり、詳細は後述する。
【0067】
図15は、動作量テーブルQTを説明するための図である。
この動作量テーブルQTは、記憶部13に格納され、表示中の情報種類と第一筐体1を回転した角度に応じて表示中の情報を制御する動作量を記憶するものであり、詳細は後述する
【0068】
次に、この実施形態における携帯電話装置の動作概念を図16〜図17に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、制御部11は、所定のメモリをクリアするなどの初期設定を行ったのち(図16のステップC1)、所定の待受画像を読み出して表示させながら待ち受け状態となる(ステップC2)。この待ち受け状態において筐体開閉検出部18により検出された開閉情報から第一筐体1及び第二筐体2が全開であり、筐体回転検出部20により検出された回転情報から第一筐体1が正面を向いているか、即ち回転角度が“0°”であるか否かを判定し(ステップC3)、全開でかつ第一筐体1が正面を向いている場合は(ステップC3でYES)、続いて筐体回転検出部20により検出された回転情報から第一筐体1を回転する操作が行なわれたか否かを判定し(ステップC4)、第一筐体1を回転する操作が行なわれた場合は(ステップC4でYES)、筐体回転検出部20により検出された開閉情報から第一筐体1を正面に戻す操作が行なわれたか否かを判定し(ステップC5)、第一筐体1を正面に戻す操作が行なわれた場合に(ステップC5でYES)、表示部14に表示中の情報の表示制御を行うための操作が行われたと判断し、表示制御処理2(ステップC6)に移行する。
【0069】
ステップC5で第一筐体1が正面に戻されなかった場合は(ステップC5でNO)、ステップC3に戻る。
【0070】
ステップC3で第一筐体1及び第二筐体2が全開でありかつ第一筐体1が正面を向いていないと判定された場合は(ステップC3でNO)、その他の開閉・回転状態に応じた処理を行い(ステップC7)、ステップC3に戻る。
ステップC4で第一筐体1を回転する操作が検出されなかった場合は(ステップC4でNO)、第一実施例の図7のステップA8で第二筐体2を閉じる操作が検出されなかった場合(ステップA8でNO)以降の動作である図8、図9のステップA21〜A62の動作と戻り先がステップA3の替わりにステップC3となる以外は同一となるため説明を省略する。
【0071】
次に図17を参照して表示制御処理2(ステップC6)の動作の詳細を説明する。
まず、表示部14で表示中の情報の情報種類を取得し(ステップD1)、図3の動作テーブルMTを参照してステップD1で取得した情報種類から表示の動作を取得する(ステップD2)。続いて、筐体向き検出部19により検出された向き情報から縦置きか或いは横置きか(向き)を取得し、筐体回転検出部20により検出された回転情報から右・上方向か或いは左・下方向か回転方向を取得し(ステップD3)、図6の方向フラグDFの値を取得し(ステップD4)、図14の動作方向テーブルDTを参照してステップD3で取得した向き、回転方向、ステップD4で取得した方向フラグDFの値から動作方向を取得する(ステップD5)。
【0072】
次に筐体回転検出部20により検出された回転角度を取得し(ステップD6)、図15の動作量テーブルQTを参照してステップD6で取得した角度に応じた動作量を取得し(ステップD7)、ステップD5で取得した動作方向、及びステップD7で取得した動作量により表示部14で表示中の情報の表示を制御し、(ステップD8)、前の状態に戻り次のステップに進む。
【0073】
例えば、縦置き(図12(A))で横書きの電子書籍を閲覧中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を左方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「縦置き」、角度が「0°〜45°」となるため、動作テーブルMT(図3)、動作方向テーブルDT(図14)、動作方向テーブルQT(図15)、方向フラグDF(図6)を参照して1ページ単位の送り方向へのページ送りとなる。同様に45°と90°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は角度が「45°〜90°」となるため、10ページ単位のページ送りが、90°まで回転して正面まで戻した場合は角度が「90°」となるため最後尾のページにジャンプする。
【0074】
また、第一筐体1を右方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなる。更に縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となる、電子書籍の閲覧を画像の閲覧とした場合は、送り、戻しの「ページ単位」が「画像単位」となり、画像の送り、戻しが可能となる。
【0075】
横置き(図12(B))で横書きの電子書籍を閲覧中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を上方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「ページ表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「横置き」、角度が「0°〜45°」となるため1ページ単位のページ送りとなる。また、角度が「45°〜90°」「90°」の場合は、各々10ページ単位のページ送り、最後尾のページへのジャンプとなり、第一筐体1を下方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で、各々1ページ単位のページ戻し、10ページ単位のページ戻し、先頭ページへのジャンプとなる。縦書きの場合は方向フラグDFの値が“1”となり、横書きの場合の送り、戻しの方向が全て逆となる。
【0076】
また、横置き(図12(B))でWebページを閲覧中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を上方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「データ表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「横置き」、角度が「0°〜45°」となるため10dots単位の下・送り方向へのスクロールとなる。また、角度が「45°〜90°」「90°」の場合は、各々100dots単位の下・送り方向へのスクロール、最後尾へのジャンプとなり、第一筐体1を下方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で、各々10dots単位の上・戻り方向へのスクロール、100dots単位の上・戻り方向へのスクロール、先頭へのジャンプとなる。メール本文閲覧中やメモ閲覧中も場合も同様のスクロール動作となる。
【0077】
縦置き(図12(A))で機能メニューを表示中に第一筐体1及び第二筐体2が全開でかつ第一筐体1が正面を向いている状態、即ち角度が0°から、第一筐体1を左方向に回転角度が0°と45°の間の位置まで回転して正面まで戻した場合は、情報種類が「一覧表示」、方向フラグDFの値が“0”、向きが「縦置き」、角度が「0°〜45°」となるため1項目単位の選択項目の下・送り方向への移動となる。また、角度が「45°〜90°」「90°」の場合は、各々10項目単位の選択項目の下・送り方向への移動、最後尾項目への移動となり、第一筐体1を右方向に回転して正面に戻した場合は、角度が「0°〜45°」「45°〜90°」「90°」の場合で、各々1項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、10項目単位の選択項目の上・戻り方向への移動、先頭項目への移動となる。ブックマーク一覧、メール一覧表示、メモ一覧表示や電子書籍一覧表示でも同様の選択項目移動動作となる。
【0078】
なお、図14の動作方向テーブルDTで設定されている第一筐体1をどちらの方向に回転させるかで送る動作方向はユーザにより任意に設定できるようにしてもよい。図15の動作量テーブルQTで設定されている動作量はユーザにより任意に設定できるようにしてもよく、動作量の区切りの角度を0°、45°、90°としているがヒンジ部の機構に応じて異なる角度としてもよい。また、動作量の区切りの角度でクリック感を持たせるようにしてもよい。
【0079】
以上のように、2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置の表示部を備える第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出し、検出された操作により表示部による情報に関する表示の動作方向を制御するようにしたことで、専用の操作子を設けなくとも第一の筐体の回転方向を検出するだけで表示の動作方向を制御できる。
【0080】
また、当該端末装置の向きを更に検出し、検出された当該端末装置の向きに応じて、表示に関する動作方向を更に制御するようにしたことで、当該端末装置の向きにより表示の向きが切り替わっても適切な動作方向に制御できる。
【0081】
更に、回転操作の回転する量を更に検出し、検出された回転量に応じて表示部による情報に関する表示の動作量を更に制御するようにしたことで、第一の筐体を回転する量を変えるだけでページ送りするページ数、スクロールのドット数といった表示の動作量を可変にコントロールできる。
【0082】
なお、上述した各実施形態は携帯電話装置に限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の外観図。(A)〜(D)は、携帯電話装置のスタイルと向きを説明するための図。
【図2】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を含むシステムのブロック図。
【図3】動作テーブルMTを説明するための図。
【図4】動作方向テーブルDTを説明するための図。
【図5】動作量テーブルQTを説明するための図。
【図6】方向フラグDFを説明するための図。
【図7】電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャート。
【図8】図7に続く動作を示したフローチャート。
【図9】図8に続く動作を示したフローチャート。
【図10】表示制御処理(図7のステップA7)を詳述するためのフローチャート。
【図11】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の変形例の外観図。(A)〜(B)は、携帯電話装置の向きを説明するための図。
【図12】第2実施形態において携帯端末装置として適用した携帯電話装置の外観図。(A)〜(B)は、携帯電話装置の向きを説明するための図。
【図13】第2実施形態において携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を含むシステムのブロック図。
【図14】第2実施形態において動作方向テーブルDTを説明するための図。
【図15】第2実施形態において動作量テーブルQTを説明するための図。
【図16】第2実施形態において電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャート。
【図17】第2実施形態において表示制御処理2(図16のステップC6)を詳述するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0084】
1 第一筐体
2 第二筐体
3 変形例における第一筐体
4 変形例における第二筐体
11 制御部
12 電源部
13 記憶部
14 表示部
15 操作部
16 通信部
17 電話部
18 筐体開閉検出部
19 筐体向き検出部
20 筐体回転検出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体及び第二の筐体がヒンジ部を介して開閉可能に連結された端末装置であって、
前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出する開閉検出手段と、
前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記表示部に表示される情報の種類を検出する情報種類検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された情報の種類に応じて前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、複数のページからなるコンテンツであって、
前記制御手段は、前記コンテンツのページ送りの方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記情報種類検出手段は、前記コンテンツが縦書きか横書きかを更に検出し、
前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された縦書きか横書きかに応じて、前記ページ送りの方向を更に制御することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、前記表示部の画面内に収まらない表示サイズのコンテンツであって、
前記制御手段は、前記コンテンツのスクロールの動作方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、項目の一覧表示であって、
前記制御手段は、前記項目を選択する方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記ヒンジ部は前記第一の筐体と第二の筐体とを閉じた状態から相対的に回転させて、第一の方向と、前記第一の方向と直交する第二の方向とに開放させ異なる二方向に開閉可能であって、
前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が前記第一の方向或いは第二の方向のどちらに開く或いは閉じられたかを更に検出し、
前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作が前記第一の方向或いは第二の方向のどちら方向に行なわれたかに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の開く或いは閉じる量を更に検出し、
前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された開閉量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
情報を表示する表示部を備える第一の筐体と第二の筐体が、筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、
前記第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出する回転検出手段と、
前記検出手段により検出された方向により、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項11】
当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記回転検出手段は、前記回転操作の回転する量を更に検出し、
前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された回転量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項10又は11に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
コンピュータに、
少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出する開閉検出手順と、
前記開閉検出手順により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手順と、
を実行させるプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
情報を表示する表示部を備え、第二の筐体と筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出する回転検出手順と、
前記検出手順により検出された方向により、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手順と、
を実行させるプログラム。
【請求項1】
少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体及び第二の筐体がヒンジ部を介して開閉可能に連結された端末装置であって、
前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出する開閉検出手段と、
前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記表示部に表示される情報の種類を検出する情報種類検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された情報の種類に応じて前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、複数のページからなるコンテンツであって、
前記制御手段は、前記コンテンツのページ送りの方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記情報種類検出手段は、前記コンテンツが縦書きか横書きかを更に検出し、
前記制御手段は、前記情報種類検出手段により検出された縦書きか横書きかに応じて、前記ページ送りの方向を更に制御することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、前記表示部の画面内に収まらない表示サイズのコンテンツであって、
前記制御手段は、前記コンテンツのスクロールの動作方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記情報種類検出手段により検出される情報の種類は、項目の一覧表示であって、
前記制御手段は、前記項目を選択する方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記ヒンジ部は前記第一の筐体と第二の筐体とを閉じた状態から相対的に回転させて、第一の方向と、前記第一の方向と直交する第二の方向とに開放させ異なる二方向に開閉可能であって、
前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が前記第一の方向或いは第二の方向のどちらに開く或いは閉じられたかを更に検出し、
前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作が前記第一の方向或いは第二の方向のどちら方向に行なわれたかに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記開閉検出手段は、前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらかの開閉操作の開く或いは閉じる量を更に検出し、
前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された開閉量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
情報を表示する表示部を備える第一の筐体と第二の筐体が、筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された端末装置であって、
前記第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出する回転検出手段と、
前記検出手段により検出された方向により、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項11】
当該端末装置の向きを検出する向き検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記向き検出手段により検出された当該端末装置の向きに応じて、前記表示に関する動作方向を更に制御することを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記回転検出手段は、前記回転操作の回転する量を更に検出し、
前記制御手段は、前記開閉検出手段により検出された回転量に応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作量を更に制御することを特徴とする請求項10又は11に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
コンピュータに、
少なくとも一方の筐体に情報を表示する表示部を備える第一の筐体或いは第二の筐体の一方を動かさず他方を開く或いは閉じる操作のうち、どちらの筐体が開く或いは閉じられたかを検出する開閉検出手順と、
前記開閉検出手順により検出された前記第一の筐体或いは第二の筐体のどちらの開閉操作かに応じて、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手順と、
を実行させるプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
情報を表示する表示部を備え、第二の筐体と筐体の折り畳みの軸線方向と直交方向の軸線回りに筐体を相対回転可能とする2軸のヒンジ部を介して折り畳み可能に連結された第一の筐体がどちらの方向に回転されたかを検出する回転検出手順と、
前記検出手順により検出された方向により、前記表示部による情報の表示に関する動作方向を制御する制御手順と、
を実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−135967(P2010−135967A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308275(P2008−308275)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
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